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見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
五 条 紀 夫 ●先生を解説中です |
サ イ ト マ ッ プ ○ |
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コラム総合○目次//茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
コ ラ ム ○ さ く い ん |
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○12月06日(金)付は休載です。本日は裏コラムと復刻版をお楽しみください☆ |
■2024年12月05日(木)雨卯 |
五条紀夫○私はチクワに殺されますの濃厚な夢の中 |
○22年(海寅)のDNA「司」の守護神支合年に、 「全員もう死んでる」ミステリという奇抜な設定が話題を呼んだ 「クローズドサスペンスヘブン」で、 第9回新潮ミステリー大賞最終候補に選出され、 DNA「禄」の守護神三合会局年の23年(雨卯)に同作にてデビューした 五条紀夫(81-0720/畑亥)の『私はチクワに殺されます』が、 08月10日(陽午)のDNA「玉」日に上梓された。 6月6日。東京都練馬区郊外で50代の夫妻の死体が発見された。 第一発見者である娘が連絡がないのを不信に思いたずねてきて 死後二週間経過した家は異臭が放たれ無数のチクワが転がっていた。 仮に食用であっても夫妻でたべきれる量ではない。 そして「私はチクワに殺されます」という 奇妙な一文と手記が遺書として残されていた。 チクワの穴を通して人の姿を見ると、その人物の死に様が見える――。 巷に溢れるチクワの秘めたる怖ろしい力に気付いたトラック運転手の男は、 気づいてしまった事実の重さに苛まれ、やがて身を滅ぼしていく。 荒唐無稽な設定から始まる奇妙な物語は、 複数の視点から語られることで全く異なる側面を見せる。 ラストには予想不可能な結末が待ち受けるが、 そこは予定調和的に織り込み済みで、あっけなくすり替えられる。 前代未聞・驚天動地のチクワ・サスペンスここに開幕というか、 あなたは、チクワを前に息をすることができるのか! ため息すら出ない恐怖の結末は、まるでちくわ結社による悪の格闘技! さりげない殺意の陰には、産みの親と育ての親へのちくわ的恨みなのか! チクワさえあれば、どんな完全犯罪も可能だ! 「奥さんそれチクワでなく、ヒグマですよ!秘拷穴ですよ!」 「世にも奇妙な物語」を意識して執筆されたチー、クー、ワー! 真犯人は、決まってるじゃないですか。お・や・く・そ・く! 東京都北西部出身も、現在は東京都府中市新町付近在住で、 どこだか不明の大学卒業後は、突発的に全国チェーンの花屋に、 デビュー前まで勤務するなどの意外な面をあえて披露する五条は DNA「貫」主導で、好き嫌いありで、頑固一徹で緩やかに守る。 エゴサーチが日課なのも、それをせねば気が済まない。 「貫+鳳」は、表面温厚中身は頑固で、体制に組みするのは苦手。 喰うためにやむをえず、売れる前は勤め人をしていた。 「鳳+鳳」は、気さくで粘り強い精神力。 「貫+司」は、強い意志で、デビューへと進む。 「貫+車」は、スピード感あり気は長くなく、猪突猛進気味。 才能はこの「車」で、反撃素早い犠牲的本質で、危険大好き。 「畑+貫+未月」は、意外に用心深く。ごね得。 「酉」年生まれ「畑亥」は、周囲に救いあり。 生き方を表す伴星は「玉」で、調査能力ありで、生涯学習も。 物事の始めの洩星は「貫」で、一人で始めるから、妄想的創作。 締めにあたる導星は「車」で、突然終わる。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の特別な娯楽施設を花で飾った町。 砂漠の砂のような存在で、気候変動や次元の変化により流動する。 総エネルギー177点は身軽で、軽いのでノリは良し。 自身の土性が44点だが、発信力の金性が52点もあり、 工夫して伝達せねば気が済まないので、料理写真にエゴサーチ。 もちろん突飛なタイトルでSNSを駆使した宣伝上手。 守護神の引力本能の水性は24点とやや枯渇気味で、大袈裟に騒ぐ。 チクワだって買い占める(笑)。 闘争本能の木性は35点で、これは自己を飾るもので、 雑草なり野菜なり花で、それがないと生きる価値を見いだせず。 花屋を経験しているのは、なんら不思議ではない。 熱い習得本能は22点で、夏生まれの砂なのでちょうど良く、 理性や伝統的落ち着きなどより、庶民的な受け狙い。 年干支の「宝酉」は、博識も毒にも薬にもならない竹輪学。 月干支の「草未」は、誰にでも好かれるどら息子。 そして日干支の「畑亥」は、一か八かの勝負師で非現実的。 自我が強く自意識過剰で平凡な人生を好まない再生屋。 両親は東京の人間だが、田舎で畑を耕作なのは、ある意味親を追いやったか。 干支番号構成は、58-32-36で北方に西方2点という鋭角領域。 闘争と創造の先には未来は似合わない破滅世界か。 後転運は、初旬「4歳木午」は、DNA「牽」の自尊心強化。 心優しく格好をつけるから、植物は大切で異性もまた同様。 砂漠に立派な林なり森が出現したという印象。 2旬「14歳雨巳」は、DNA「禄」の引力本能強化の 天剋地冲付き守護神10年運天冲殺で、救いあり楽ありで、 真っ当な方法で社会にでようと思わず、 唐突に「花が好きだから花屋になろう」と思い立ち、 花屋チェーンに「働かせてくださーい」と入り込む。 3旬「24歳海辰」は、DNA「司」の地道な守護神10年運天冲殺で、 積み重ねなので、仕事を真面目にやっていたようだし、投稿も行った。 現在は4旬「34歳宝卯」の、月支「未」VS日支「亥」のからむ三合会局。 DNA「鳳」だから、特別意識も磨かれSNSで名も売れて、絶好調の最後。 来年(25年/草巳)のDNA「車」の天剋地冲天冲殺年から始まる 5旬「44歳鉄寅」は、DNA「調」の支合で、格別な成果はあるようだが、 年干支「宝酉」の納音を伴う月干干合は、進み行く方向の変化で、 なんらかの事情により、偏り激しくなって、元気さは失われる懸念。 変化しきってしまえば楽だが、落とし所を早期に見つけるか否か。 6旬「54歳畑丑」は、DNA「貫」の主導DNAで自己確立。 自分の気持ちに素直になって、立場の変化に対応できれば悪くない。 7旬「64歳山子」は、DNA「石」の協調性和合性の変剋律。 妥協せずに何でも受け入れられれば、 周辺環境とどれだけ揉めようと、それを活かせる可能性あり。 8旬「74歳灯亥」は、DNA「龍」に新たな世界を垣間見る刑付き変剋律も、 年齢的にどこまで対応可能かになるだろう。 さて、守護神年デビューで現在はDNA「牽」の栄誉上昇の夢の中。 売れに売れている印象で、既に仕事は退職している模様。 家族については語ってはいないが、庭付きの家住まいのうえに、 明らかに子供と共にする行事を行っていたり、 日々の料理についても、配偶者が売れない時代から仕事をもっていて、 経済的に支えていたために、現在も仕事持ちと思えば、 作者が料理当番であろうと推認できる。 そもそも「畑」なのだから作物はあって当然で、家族がいても不思議ではない。 とはいえ、今売れているのは明らかに稼働力アップの天冲殺現象。 感謝と奉仕がなければ、抜けて失速するのは必定。 エゴサーチの対価のファンサービスばかりか、仲間への配慮も必要だし、 ふるさと納税で、守護神方向の海産物を漁るのもいいが、 売れっ子が、自分の住んでいる行政に納税せずはさすがにマズイと思うぞ〜☆ |
前代未聞人類への警鐘を笑え〜→ |
★4 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
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■2024年12月01日(日)畑亥 |
献鹿狸太朗○みんなを嫌いマンのバリギャルの裏側 |
○15年(木午)のDNA「石」年に持ち込み投稿したことが縁で、 月刊少年マガジンRで、 三ヶ嶋犬太朗名義の「夜のヒーロー」で漫画家デビュー。 高校卒業後すぐにヤングマガジンサードで「踊るリスポーン」連載開始。 一昨年(22年/海寅)の月干支納音を伴うDNA「玉」年に、 第59回文藝賞で「青辛く笑えよ」が最終候補となり、 昨年(23年/雨卯)のDNA「龍」の「卯」重なり年に上梓した 「赤泥棒」は発売即重版となった 献鹿狸太朗(99-0831/草卯)の『みんなを嫌いマン』が、 10月15日(海子)のDNA「玉」の天冲殺日に上梓された。 ほとんどの人間には英雄願望がある。 その規模が違うだけで、誰しも家族や会社や国を守る力を欲している。 ある日突然80億人を救うスーパーパワーを手に入れた上原至は、 「みんなを守るマン」として今日も人類の平和を脅かす地球外生命体と闘う。 致命傷と思える攻撃を受けても完治し、どんな敵をも薙ぎ倒し、 どこにでもワープできる彼は生きる伝説となっている。 滑稽にさえ映るスーパービームを放つ作業は、まるで放尿。 蛇口をひねるようにして全てを焼き払う光線をだすのだ。 闘うことを強要され、弱音を吐くことを禁じられ、 助けられなかった命に想いを馳せる全人類の奉仕者は、全人類の奴隷であった。 彼はいつまで皆を救えばよいのか。彼に救いはあるのだろうか。 突飛な発想と野蛮で洗練されぬ描写はやむなしとしても、 文章には輝きや温もりがなく、無機質なまるでバーチャルな世界。 筋があるようで筋もなく、作家は理解されようと思わず、 「不明な部分はとばしてお読みください」という投げやりさはそれはそれ。 バイオレンスで血も涙もないエグい漫画家が書いているので、 ほんとんど漫画を言語小説化した印象で、 だったらギャル漫画で、アニメ化してしまったほうが稚拙感は稀薄になる。 「民衆の愚かさとか薄情さとか、伝わらなさみたいなものをすごく書きたい」 というのが小説に手をそめた動機だそうだが、醒めていて愛は感じない。 神奈川県横浜市あたりの出身で、今年(24年/木辰)のDNA「石」の害年に、 慶應義塾大学大学院を卒業し、現在もおそらく実家住まいと思われる献鹿は、 DNA「牽」主導で、権威や役割意識が強く格好を気にするが、 これといった主張があるわけでないので、ありえない目立ち方指向。 「牽+貫」は、主義主張なく自意識過剰で雑で打算的。 「牽+禄」は、折り目正しく見せる術あり。 「牽+玉」は、用心深く派手な勝負をするようでしない。 「貫+貫」は、守備本能極めて強く利己的。 「草+牽+申月」は、一見機敏も取り柄は若さで歳を重ねると痛くなる。 「卯」年生まれ「草卯」は、他力運で寄生気質。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈頼りで手練手管を駆使。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かに担がれる。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人で孤独。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の海沿いに生える雑草。 総エネルギー151点と乗りは軽く気安いが、 子丑天冲殺であるばかりか自身の木性が75点もあり身強扱い。 とはいえ火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人は、 暖かみのある発信力皆無で陽光の恩恵なく成長せず。 ないものは強引にありえない方法で産みだす必要があるので、 品性皆無の目立てば何でもありで煙に巻く。 土性33点とそこまで引力本能があるわけでないばかりか、 年支と日支が同一なので、ひとまず実家を足場で、その場しのぎ。 闘争本能の金性は17点で、分かり易い出で立ち。 創造力の水性は濁流の塩水なので、清めるよりは 塩もみしたような漬物の類への道で、勢いある若いうちが花。 とはいえ雑草も成育できねば花咲かせるわけもなく、 くりかえすが派手で無機質な出で立ちで咲かせているフリ。 年干支の「畑卯」は、やる気満々の開拓者。 単独行動で気短で持続力はそこまでなく乱世好き。 月干支の「海申」は、お気楽。 そして日干支の「草卯」は、努力家だが鈍い。 冒険好きのようで、実は石橋を叩いて渡る愚直さある横つながり人間。 女性は異性を下にみたり、馬鹿にする傾向で、主人公すら嘲笑う。 干支番号構成は、16-09-52で南方東方北方で機動力があるが、 力量が伴うかは、睡眠その他で補う必要性あり。 後天運は、初旬「3歳雨酉」がDNA「龍」の庶民性、 年干支「畑卯」を天剋地冲するため、親を踏み台にして、 社会参加をすれば成功運型。 初旬突入後すぐに本作の原型があったらしく、兄を震え上がらせたという。 2旬「13歳木戌」は、DNA「石」の特別条件付10年運天冲殺。 大人社会に斬り込んで、他者と異なる人脈を構築すれば良いので、 あっけなく持ち込みデビュー。 現在の3旬「23歳草亥」は、DNA「貫」の特別条件付10年運天冲殺大半会。 傍若無人にやりたいことを徹底的にありえない偏りで実行する。 今後は4旬「33歳陽子」が、DNA「調」のありえない火性の10年運天冲殺刑。 生き方がブレていれば、満足してしまい通俗的な方向になりがちだが、 破格の野心さえ失っていなければ、本物志向の女子目線の王道を極める。 5旬「43歳灯丑」は、DNA「鳳」のありえない火性の10年運天冲殺。 月干干合は進み行く方向性の変化で、大きなものへの依存。 その結果、仕事の躍進をもたらせれば、引力本能が増大して、 あらたな娯楽を模索した結果、財をなす可能性と、 次元の低いところで満足すれば、気が抜けて萎える可能性や疾病の可能性も。 6旬「53歳山寅」は、DNA「司」の堅実・地味。 月干支の天剋地冲もあり、40年間の10年運天冲殺を抜けて、派手さなし。 いくら飾ろうと限界があり強欲になる雰囲気も、勢いは失せて静かなり。 7旬「63歳畑卯」は、DNA「禄」の感謝と奉仕になるが、 世のため人のためになれればいいが、単なる放出になるの傾向。 8旬「73歳鉄辰」は、DNA「牽」の主導DNAのようやく自己確立しも、 役割意識が強化されても害付きなので、不名誉なり晩節を汚さないならば、 病魔が全身に回り、立ち行かない終焉を向かえかねない。 さて、献鹿は親公認のバリギャル。その母親成分は生じてくれる月干「海」。 清水ではなく濁水なので、守護神ではないが、偏向。 また、父親成分は「海」の干合相手の火性がないので、 ありえない存在か不在か早々と姿を消しやすい。 「蝶よ花よ」と育てられたようで、勤労意識もないので、 就職をするつもりがないので、代わりの社会体験がビジネス系大学院のコース。 草は群れないとならないが、火性がないので他者とは表層的でしかない。 だから、年支と日支が同一でわかりやすい「卯」なので、 この根っ子を伐られぬように、家族と同化して好き勝手をやって Z世代のギャルを極め、いつまでも永遠の24歳をやっていたいらしいが、 それもこれも鈍さがあるため、それを逆手にとっただけ。 本物に化けたいなら、生地生家を後にするのが親剋しの子丑天冲殺の王道だが、 中途半端に売れてしまったために、それが出来ない。 あるいはしなくて良いのは、ツキだけで生きて行くしかないんだろう〜☆ |
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■2024年11月15日(金)雨未 |
浅野皓生○責任にある冤罪と復讐の火種 |
○現役で東大文一に進学し、3年次に法学部へ進学。 五月祭では演劇を上演し、プリンストン大学で政治学を学ぶなど、 文学とは離れた生活をしながらも 大学入学時点で、小説を書くことからは足を洗い 現実的な方向で生きていこうと決意しながらも ありえないほうの守護神年だった一昨年(22年/海寅)に、 東京大学新聞社とKADOKAWAが共同開催した 東大生ミステリ小説コンテスト大賞を受賞し、受賞作「テミスの逡巡」が、 アンソロジー『東大に名探偵はいない』に収録。 DNA「禄」年を向かえた24年(木辰)になり、 「責」で第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞優秀賞を受賞し、 大学は今年度で卒業し、干合年の来年(25年/草巳)には、 司法試験を受ける予定という浅野皓生(01-0716/鉄辰)の、 『責任』が、09月28日(草未)のDNA「司」の干合日に上梓された。 あのとき、俺が追わなければ。 雪の深夜の当直中、刑事の松野徹は不審車両に遭遇し職務質問する。 運転手の藤池光彦は急発進、徹は追跡するが車は交差点に突っ込み、 光彦と通りかかった車の家族四人が死亡する大惨事となった。 警察への批判が強まりかけたとき、光彦が事故直前に、 強盗致傷事件を起こしていたと判明、非難は遺族に集中した。 警察内のメンツ!焦燥と共に終結を願う材料はどこからともなくやってきた! 冤罪を疑う光彦の両親から再捜査を嘆願された徹は、 自責の念に誘われるように独断で引き受けてしまう。 事件から10年以上も経過して、 新事実など出てきようがない、はずだったが――。 不信な目撃者という謎は始めからあった! 捜査の基本中の基本から見直すことで、 見落としていた新事実と警察内の事情にも気づくが、 冤罪を晴らしたからといって、あらたな事情が浮き彫りにされるのも辛い! 真実を白日の下にさらすのには大義がいる! 仲の良い兄妹をどん底においやった者は許されるわけはない! 若い時に悪い仲間の下っ端にされて事件を起こした兄! 更正したはずだった、そんな兄の覚悟!あなたは断罪できるというのか。 東京都世田谷区出身、在住。筑波大学附属駒場中学・高校を卒業し、 現在、東京大学法学部4年生。昨年米国のプリンストン大学に留学したため、 1年留年した浅野は、DNA「牽」主導で権威に添う。 権威ある国立大学に通い、司法試験も突破して、 世のため人のために役割発揮。他人を攻めずに自責の念。 才能のこの「牽」で、公務員たる真っ当な姿。 「牽+貫」は、役割に忠実だが、あえて言えば主義主張や思想に無縁。 そういうものには左右されない、役人の鑑。 「牽+司」は、感動稀薄で冷静冷徹で、保身術優秀も、 高度な探究心で一次元高い目標を乗りこえる。 「牽+石」は、流れに乗り、気配りをするあまり、自己を追いつめる。 「司+司」は、本当の心の奥底は他人に見せず。 「鉄+牽+未月」は、言葉で人々を動かす。扇情上手。 「巳」年生まれ「鉄辰」は、あがって落ちる。 生き方を表す伴星は「車」で、待ってました単独行動! 物事の始めの洩星は「司」で、努力のつみかさね。 締めにあたる導星は「牽」で、名を越す。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の戦闘車輌なり、お花畑みたいな緊急車両も 豪華な宝飾と草花で飾った怪しい姿! しかも月干「草」は自身の「鉄」が干合すると 「宝」になるため、年干の「宝」をいれて金性の天干一気になるため、 通常は○○○○詐欺なんかの啓蒙車輌なのに その気になれば一気に覆面パトカーに大変身! 総エネルギー295点はもちろん重車輌!自身の金性は65点で強力だし 69点の木性はイケイケで成果になりやすい! 名誉の火性は59点も充分で、末は裁判官か検事か弁護士か。 また土性88点は地頭の良さと目上の引き。 つまり単独捜査をしていても、どこかで上から救われる! とはいえ守護神水性14点は心許なく、DNA「調」になる反骨心は、 致命傷になりかねないが、これが単独捜査の源で、 広義の解釈なら日支「辰」内にあるので趣味と生き抜き。 それでこれほどの作品を書いてしまうのだから、脱帽だ。 年干支の「宝巳」は、硬派に見えて心優しい貴族の質。 月干支の「草未」は、人に好かれるけど、ややどら息子的。 そして日干支の「鉄辰」は、退くことなく前に進むだけ。 それを貫くことで、評価も決まる!過去だって逆転をして、前に進む! 干支番号構成は、18-32-17で南方2点と西方1点で熱い。 後天運は、初旬「3歳木午」は、DNA「禄」の強烈な引力本能。 年支「巳」VS月支「未」の隙間を埋める夏の方三位完成で、 想念の世界の開拓者として熱いばかりか、日支「辰」までつなげてしまい、 現実世界での完成形で、美しく整った世界感を実現したもの。 2旬「13歳雨巳」は、DNA「調」の偏りある守護神。 地頭に加え他人とは一線を画す方向性で、学びの世界で権威を全うで東大へ。 今年(24年/木辰)から始まった3旬「23歳海辰」は、DNA「鳳」。 ゆとりもでてくる冷静な守護神で、あっけなく司法試験も突破。 今後は4旬「33歳宝卯」が、DNA「石」の害。 天干一気強化もありの仲間の裏切りや、思惑通りに行かない仕事の役割も、 勉強という経験は、少々の挫折があったほうが、先で伸びるのだから、 耐えてもらいたいし、私的面に逃げねば、万全のはずだ。 5旬「43歳鉄寅」は、DNA「貫」で自我強化。 月干干合は進み行く方向の変化で、年支「巳」の害などどこ吹く風で、 前旬の大逆転を実現して、満足度の高い時期。 6旬「53歳畑丑」は、DNA「玉」で、月干支の天剋地冲は、 いまいちど小説世界に還ってくるのか、あるいは立場の変更により、 その時生きている世界の重鎮となるのか。 7旬「63歳山子」は、DNA「龍」の新たな挑戦。 変剋律もあるので、その過程で苦悩があれば才能は磨かれる。 8旬「73歳灯亥」は、主導DNA「牽」で、遅まきながらの自己確立。 権威や栄誉にまつわる苦悩で、さらに才気は熱くなる。 ところで作中人物の宿命を別表のように付加した。 藤池光彦(86-0513/灯巳)は、総エネルギー313点もある 子丑天冲殺で、うち火性150点の身強も身強。 「司」主導は、純粋で家族思い。 とはいえ木性19点は、頭は切れずである意味単純。 さらに年支「寅」VS月支+日支「巳」の害持ちは、 表裏ありというか自爆しやすい。 若ければ稚拙だから使いっ走りもさせられるだろうし、 妹のためなら、それこそ命がけだが、 子丑天冲殺が度々実家に顔をだすのも問題だし、 事件(10-0228/鉄寅)は主導DNA害年の害月重なりの DNA「鳳」の半会日で、犯行も冷静だったが、 気を抜いてしまい警察車両に追いかけられ事故を起こす。 妹の藤池凛香(95-0701/雨巳)は、生月冲殺。 事件時の「2歳雨未」はDAN「貫」だから、自己犠牲の10年運天冲殺。 「亥」年生まれ「雨巳」は、狭視。兄は主導DNA方向。 生月冲殺なのに、いつまでも実家に依存。 兄が亡くなったのは、害年害月のDNA「車」の半会日。 兄の宿命を見れば、母親成分の「木」が年支「寅」内害中で、 父親成分の「畑」はないので、陰陽の「山」も同じく「寅」内害中。 それだけでも、親の結婚に問題があったことを示唆しているが、 ならばこそ、関わってはいけないし、真相解明しようとすれば、 全てが白日の下にさらされてしまう。 こんな筋書きをこさえた作家には感服する! ところで浅野の後天運はそこまで派手ではないが、地頭の良い人が、 学び舎の授業で得た知識や体験を活かしきった結果で、 極めて論理的な筋立てのなかにも、理不尽や苦悩が滲み出る。 本業で確かな仕事をしていれば、新たなテーマもでてくるだろう。 司法試験にも合格するだろうが、検事や弁護士ではなく、 裁判官として頂点を極めてほしいと考える! 作家としては、それ次第ではないだろうか! 若さのなかにも冷静な筋立には感服する〜☆ |
計算しつくされた緻密な作品〜→ |
★5 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
■2024年11月12日(火)鉄辰 |
西川三郎○永田町のシンデレラがガラスの天井破る謎 |
○大学卒業後、大手生命保険会社に入社。 91年(宝未)のDNA「龍」の半会年に、中堅エンジニアリング会社へ転職後、 取締役経営企画室長、代表取締役専務就任。 98年(山寅)の60年に一度の干合支合年に、 親族経営にも拘わらず同社を解雇され、 99年(畑卯)のDNA「車」の半会年にジャパニアス株式会社を創業し、 22年(海寅)のDNA「石」の支合年に東証グロースに上場。 その間96年(陽子)のDNA「禄」の天冲殺年に、 企業ミステリー「凍える豹」で小説家デビューしている 西川三郎(48-0408/雨亥)の『永田町のシンデレラ』が、 03月25日(山子)のDNA「牽」 の天冲殺日に上梓されている。 12年(海辰)、朝のニュース番組の売れっ子キャスターで 32歳の松嶋玲子(前/東京都武蔵野市長で現衆議院議員の松下玲子とは別人)が、 政権党の幹事長や後援会長の企業人にその気にさせられ、 衆議院議員選挙に当選し、少子化対策担当大臣として奮闘するが、 合コンで知り合い共に囲碁が趣味で意気投合して結婚した年下の 敏腕トレーダーの夫の圭とは不仲でほとんど会話がない。 玲子は卵管の狭窄が問題で手術をせねば不妊治療も叶わぬとわかると 夫には「子供はいらない」と白状されたあげく選挙に出馬することは、 「政治家なんて金と権力にまみれたヤクザな商売だろ」と突き返され、 かえってその気になって、当選を重ねていったのだ。 そんなある日、総理が倒れ、予期せぬ総裁選に出馬する羽目に。 玲子は魑魅魍魎蠢く永田町を浄化し、未来への礎を築くことができるのか。 間違いだらけの日本政界に一石を投じると豪語する夢のようなお話で、 長老達に甘い汁を吸わせるとみせかけて、若手のクーデーターを断行し、 派閥政治を終わらせ理想的な体制を実現したかもみえたが、 少子化解消のために移民政策を提言したかと思えば 実は夫が無関心なフリをして、暗躍して振り付けをしていたという ふたをあけてみれば、ある意味女性を軽く扱っている 令和らしさが感じられない安定の昭和風物語。 「今、老後の資金を心配する若い世代が少額投資に向かいはじめている。 そんも投資先は海外の投資信託。これを政治が後押ししてほしい」とか 「どんどんスタートアップ企業をみつけて育ててやらないと、 この国の未来はない。資金援助はもちろん、 優遇税制とかあらゆる手段を総動員しろよ」とか、 自給自足率の低い国内第一次産業や、30年間に渡る長期不況で減税もされず、 多くの国民の抱えている貧困と疲弊にはむをつぶる。 そんなことより、不公平税制を廃して、消費を喚起させろよではないのか。 愛媛県生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業。 千代田生命保険相互会社(現ジブラルタ生命保険株式会社)入社、 東京マシナリー株式会社(現TMCシステム株式会社)取締役経営企画室長就任、 東京マシナリー株式会社代表取締役専務就任ものちに解任、 ジャパニアス株式会社創業設立、代表取締役社長就任、 ジャパニアス株式会社代表取締役会長就任、 ジャパニアス株式会社代表取締役会長兼社長就任、 現在は神奈川県横浜市西区あたりに拠点があると思われる西川は、 DNA「鳳」主導で、冷静な趣味人で流れるように発信する。 「鳳+貫」は、一見頑固も心をわかりあえば温厚さもみせる。 「鳳+調」は、丁寧な和合性の結果、したたかな政治力が得意。 「鳳+牽」は、流れには乗るが比較的雰囲気や情緒を優先。 才能は、この「牽」で、自己愛の延長線にある権威。 「鳳+司」は、忍耐力ありで、内側世界の蓄積に注視。 「雨+鳳+辰月」は、子供のような遊び心。 「子」年生まれ「雨亥」は、人を使うのが上手。 生き方を表す伴星は「貫」で、波の少ない人生が理想。 物事の始めの洩星は「貫」で、独力で始める。 締めにあたる導星は「牽」で、人を世に出し自分に厳しくも名を残す。 宿命の特長は、晩春午前十時頃の山間あるいは盆地の 良く日の当たる貯水池で、迫力は感じるものの 総エネルギー197点は意外に身軽とはいいながら、 守備本能は万全も、生じられる金性ゼロ(DNA龍/玉なし)となり、 水源地がないので、なんでも独力で、貯水は降雨だより。 もとより目上剋しの子丑天冲殺のため、いらない方向だが、 勉学に関しては、ありえない無限大の努力をしたのだろう。 伝達本能の発信力の木性は40点で、小出しのヒント。 池が汚染した物質を流し出すようなものでの創作。 あれこれ喋るより阿吽の呼吸で乗り切る。 引力本能の火性は月干にあるため、そうそう困らないが、 僅か14点はどれだけ稼ごうと不満は残るため向上心あり。 それとて、年干「山」VS日干「雨」が干合すると、 「陽」と「灯」になるので、もとからある月干「陽」をいれて、 干合火性天干一気入格になるので集中すれば困りもせずに、 目上を焼き殺すような勢い。 闘争本能の稼働力の土性も28点で激しさはないので、 あくまでも存在感で圧倒するしかない。 年干支の「山子」は、素材を加工するのが得手。 月干支の「陽辰」は、挫折するたびに強くなる。 そして日干支の「雨亥」は、自己のテリトリに周囲を引きこむ。 現実的より精神性の強い頭の良さは、庶民的で忍耐強いが、 小心者のため、ここぞという時に勝負に賭ける。 仲間が全てなので、人材や資金繰りにはそうそう困らない。 干支番号構成は、25-53-60で南方1点に北方2点で得意分野に特化。 後天運は、初旬「9歳灯巳」は、DNA「禄」の強い引力本能付加。 また日干支「雨亥」の天剋地冲もあるので、内側の犠牲による 後転的成功運型に入るため、社会にでて稼働すれば大いに伸びる。 また、78歳まではターボ運(子丑天冲殺廻り)もあり、 何をしても目立つので、ありえない金性を無限大に使っていれば、 いわゆるところの神童に近いものもあったろうが、 仮にそうでなかろうと、社会にでれば動くので問題なし。 2旬「19歳山午」は、DNA「牽」の才能強化に栄誉。 年干支「山子」の納音があるので、楽ではないが、まずまず。 結婚もしたかもしれない。 3旬「29歳畑未」は、DNA「車」の半会で多忙。 年支「子」の害はあろうと、猛烈に働いた。 4旬「39歳鉄申」は、年支「子」VS月支「辰」のからむ DNA「龍」の三合会局ながら、ありえない成分の害。 妻の身内の会社に転籍し、会社を大きくして 代表取締役にまで昇りつめ、作家デビューを飾る。 5旬「49歳宝酉」は、DNA「玉」のありえない金性で、 進み行く方向の変化は、守護神月干「陽」の消滅を招き、 月干「陽」が点滅状態で頼り切れなくなり、あっさり解任。 とはいえ転んでもすぐに起き上がり翌年には起業。 6旬「59歳海戌」は、DNA「石」の政治力に、 月干支の天剋地冲は、横拡がりで仲間が増える。 現在の7旬「69歳雨亥」のDNA「貫」の律音で、 会社をとてつもなく大きくし上場を果たした。 今後は8旬「79歳木子」は、ターボ運も終わるが、 DNA「調」の10年運天冲殺で、独創的偏りで上がり下がりを堪能。 さすがに、頑丈な子丑天冲殺とはいえ、限定的な範囲で濃厚な活動か。 さて、西川は金性ゼロ(DNA龍/玉なし)の子丑天冲殺。 目上運はないが、無限大な発想で大きな成功を得た。 とはいえ、あり得ないひろがりがあろうと、 あり得ない害の10年運で始めたことが持続するわけもなく、 しかも妻の実家ということは目上だろうから、 貢献はしても、最後は追い出されるといいう分かり易い結末。 結果的にはさらなる成果をあげたとはいえ、 生年冲殺は仕事が命で、趣味なり余興とはいえ、 作家の世界にまで入りこんだのが、躓きのもとではないか。 そもそも生年冲殺の自己発揮が身内関連なので破綻しただけ。 なお、その妻との仲がこじれたのかは不明も、 現在の会社の経営陣には子息らしい名前も散見しており微妙。 なお、西川の政治的な興味は、将来の労働力の確保のための 移民政策であり、それを主人公にも語らせている。 とはいえ、世界一治安の良い国と言われたスウェーデンは、 大量移民を受け入れた結果、世界一犯罪の多い国となりはてた皮肉もある! 我が国も、刑法犯罪認知件数が激増!23年(雨卯)の犯罪件数70万3351件! 前年より10万件以上も増加! 殺人・強盗などの「重要犯罪」は前年比30%増! 日本の治安は確実に悪くなっており、とても容認できない〜☆ |
読みやすいが習得本能皆無だからね〜→ |
★3 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
■2024年11月10日(日)山寅 |
久栖博季○ウミガメを砕くのありえない醒めた優しさ |
○12年(海辰)の月干干合の木性天下一気入格の DNA「牽」年から、北海道釧路市の指定感染症病院に事務方として勤務して コロナ禍では、日々道内で発生した陽性患者の人数や動向を注視して暮らし、 防護服の着方や、保健所を介した検査体制、 診療・入院手順などを記したマニュアルに従い ありとあらゆる行楽を無視し、責任をもって過ごし ありえない金性年だった21年(宝丑)に、 「新潮」11月号に掲載された「彫刻の感想」で、第53回新潮新人賞を受賞。 23年(雨卯)のDNA「車」の「新潮」06月号に掲載された 「ウミガメを砕く」が、第37回三島由紀夫賞候補となった 久栖博季(87-0408/灯亥)の、 『ウミガメを砕く』が、09月25日(海辰)の、 干合木性天干一気入格日に上梓された。 時空を超える「北の想像力」と言いながらも、 「素足で陶器の破片を踏んだら、目の中に炎が燃えた」に対し、 登場するのはiPhoneの光だから、悠久の空気は漂っているわけではない。 「今夜、国際宇宙ステーションが降ってくるんだって」。 主人公の夕香は、北海道沿岸の街に暮らす30代の女性で、 生まれたときから居場所はなく、親の転勤による引越しを繰り返し、 小学校5年で定着するも中学卒業まで同じ相手から過酷ないじめを受け続け、 非正規職員として勤めた病院もすさんだ人間関係に耐えられずに辞め、 何もしていない現在は当然のように親との折りあいが悪い。 にもかかわらず、自分の存在を強く決めつけてくる属性がある。 祖父がアイヌなのだ。祖母や母は和人であり、祖父は亡くなっているし、 父はアイヌの出自をほぼ口にしなかったせいもあって、 夕香は自分がアイヌであるというアイデンティティを持っていないが、 叔母の春呼が、アイヌとしての誇りを掲げて、夕香に接してくる。 自分をアイヌだと感じられず、そもそも居場所がないうえに アイヌだと公言したらますます疎外されると恐れる夕香は、 いつも叔母から咎められている気がしていた。 死んだような日常を過ごして夕香に、転機が訪れる。 明け方に大きな地震があり、街が停電した。 そのために屋外から人が消えた日暮れ時、 夕香は長年抱えていた、祖父の形見のウミガメの剥製を公園に捨てに行く。 アイヌの血と決別すると決意した夕香は、かつて運河だった公園に捨てる、 そこには住民たちがゴミを捨て生活排水を流したため、 公衆衛生の観点から埋め立てられて公園となったもので、 夕香にとって元運河の公園は、人々が不燃性の厄介事である「燃えない面倒」を捨てる場所だったが、疎遠になっていた叔母に電話をしてしまい、 その結果、叔母とウミガメの剥製との思いもよらぬ関わりが明かされ、 夕香は時間の流れない空虚の澱みから引き上げられる。 日本社会には、自分がアイヌの末裔であることを もはや知らずに生きている人たちもたくさんいるし、 知っていても夕香のように何を受け入れてよいのかわからず、 誰とも共有できずにひっそり抱え込んでいる人たちも少なくないだろう。 そういう人たちにとって、民族の誇りを持つことばかりが 寿がれるさまは、ある種の暴力でもありうるのではないかというテーゼ。 認知症で行方知れずだった祖父が竜宮城から乗って帰還した亀の末路は!? 亀は万年生きるために、その姿に封印されたのだろうか! 鮭には年々還る場所がなくなるのに、亀には永遠が与えられたのか! 響き合うアイヌの血脈。癒やし難い生の痛み。地面から滲む歴史の声。 でも、叔母のアイヌだって、今やトヨタのハイブリット車で疾走する! 「わが内なる北海道」と向き合い、恩寵の一瞬を幻視する! 北海道釧路市生まれ。弘前大学人文学部を卒業し、 弘前大学人文社会科学研究科修士課程中退で、 現在は北海道釧路市内の緊急指定病院で事務職につく久栖は、 DNA「龍」主導で庶民的ながら、精神性の放浪で、 恵まれることが多ければ、精神的苦痛あり。 才能もまた「龍」で、裏読みの達人。 「龍+龍」は、始めると没頭し、制御不能状態にもなり、自己犠牲をもあり。 「龍+玉」は、周囲と歩調とりにくく誤解曲解されやすい。 「玉+玉」は、現実的で私生活は無理をせず。 「龍+貫」は、忍耐力あり質素。 「灯+龍+辰月」は、純粋だが幸運と災禍が同居。 「卯」年生まれ「灯亥」は、矛盾の多い人生。 生き方を表す伴星は「牽」で、他人のために捧げる人生。 物事の始めの洩星は「龍」で、別れ。ここでは祖父との決別。 締めにあたる導星は「貫」で、一人で終わる。 宿命の特長は、晩春午前十時頃の森を囲む街灯。 既に夜は明けているのに、消灯しわすれて稼働中。 休息することがないため、森も疲労しかねない。 とはいえ総エネルギー197点も自身の火性30点に対し、 燃料源で主導する木性は実に104点もあり、 如何に家系の恩恵を受けているかわかるもので、 それが祖父に思いを寄せるウミガメに拘る由縁でもあり。 役割意識の水性は45点で、発信力の土性は18点で、 仕事に没頭とは言え、それなりの省エネモード。 とはいっても金性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、 順調さは微塵もなく、感謝奉仕に愛想なく、 ひたすら無限大の荒野へ向けて、黙々と業務にあたるわけで、 無限大なりに制動が利かぬため、疲労も半端ではなく、 さらには、年支「卯」月支「辰」の害もあるため、 一気に解決を試みれば、年支「卯」VS日支「亥」の半会もあり、 相応の成果もあるが、試行錯誤で躓いていれば、不穏。 これは著作でも同様で、親と家系に微妙なズレがうかがえ拭えず。 家庭的な方向はないので、実家にいようと、時に放浪はするだろうが、 自ら家庭は築かずで、蓄積よりは感謝方向の無限大な消費が望まれるが、 できていれば、もっと成功をしているはずだろうし、 実際の母親成分の「木」は月干にそびえようと、 陰陽の「草」もかなりはびこった森なので、 存外関わりが深いのは、叔母だったりする始末。 矛盾が多い人生で、絶家運の午未天冲殺が無理をせねば、 家系の恩恵は存分に受けるが、冒険の先は危険とはいえ、 年干と日干の同一は両天秤で、二足の草鞋は可能。 年干支の「灯卯」は、流れに乗るために準備が必要だが、 その気になったら、思いのほか走りだす。 月干支の「木辰」は、出たがりで自己顕示欲旺盛のわりには、 派手さはなく、激しさは内に封じ込め落ちついた印象。 そして日干支の「灯亥」は、喜怒哀楽際だつ感情人間のため、 矛盾を内包し苦悩もあり念には念いれ怨み辛みも抱えるので、 その処理の過程で他人には真似できぬような何かを生みだす。 干支番号構成は、04-41-24で、東方西方南方を網羅し北方皆無。 存外領域は広範囲なようで、消耗も激しい。 後天運は、初旬「9歳草巳」が、主導DNA「龍」で自己確立。 年支「卯」VS月支「辰」の害緩和で隙間を埋める春の方三位の完成は、 表向きの害に賑やかさが付加され、気づかれねば不穏さなし。 2旬「19歳陽午」は、DNA「石」の10年運天冲殺で、 仲間や周囲の喧騒に翻弄され上がり下がりを体験。 制御不能も抵抗せず流れに乗れば、揉みくちゃにされようが運気の高揚あり。 現在の3旬「29歳灯未」は、DNA「貫」の10年運天冲殺で、 年干支「灯卯」VS日干支「灯亥」もからむ 大半会三合会局で、我を忘れて没頭して、大きな成果。 仕事世界でも貢献したが、自身のルーツを噛みしめながら 作家デビューに到達したもので、その気になればなんとかなった。 今後は4旬「39歳山申」が、DNA「調」の害。 月支「辰」の半会で自信があるだけに厄介だが、 反骨精神が仇になり反撃されたり、 偏りある何かに浸ることで、体調異変を招くなど 結果にはこだわれない苦難の時期で、動けない。 5旬「49歳畑酉」は、DNA「鳳」のゆとりと、月干干合で進み行く方向の変化。 現実的な救いは狼狽えねば何とかなろうが、 目的に変化をきたしたり、目上運が全ての午未天冲殺が、 目下の変化により動揺すれば、守護神「木」の点滅で、 すなわち、家系の恩恵が薄くなってしまう傾向。 宿命害切れもあり、妙なスイッチが入るのは感心せず。 6旬「59歳鉄戌」は、DNA「禄」のありえない感謝と奉仕に愛想。 守護神月干支の天剋地冲で、家系が危うくなり、 一気に放出で、多くのものを失いかねない害切れで、 それまでの生き方が問われるので、 高度な精神であれば、世のため人のために尽くせる可能性あり。 7旬「69歳宝亥」は、ありえないDNA「司」の刑。堅実に振る舞おうとして、 社会性は無限大の拡がりを見せるが、 足元から突き上げをくらうようで、雑音を封印できねば厳しい。 8旬「79歳海子」は、年干と日干の「灯」が「草」になる晩年の変節は、 干合木性天干一気の入格となり、 仲間を巻き込んで何かを丸呑みするような状態。 変化して逆転できる体力と精神力が残っていれば、何らかの達成感を得る。 さて、久栖は家系を意味する月干に母親成分「木」があり、 「龍」主導であろうと、本人の意識下では「玉」が濃厚に支配する。 そして母親の母親は「雨」で、その配偶者は「山」なので、 祖父は「山」であり、久栖にとっては「調」となり特別な存在だが、 母親も祖母も祖父も、年支「卯」VS月支「辰」の害中で、 それだけ、午未天冲殺なのか意識下の苦悩の在処ということか。 金性ゼロ(DNA禄/司なし)だからこそ、 全く欲目なく祖先について語れたのだと推認する〜☆ |
野人は無限大の感動より醒めてる〜→ |
★3 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
■2024年11月05日(火)雨酉 |
菰野江名○さいわい住むと人のいうにある寂寥 |
○16年(陽申)の守護神火性のDNA「龍」年より執筆を開始し、 途中中断しながらも書き上げた「つぎはぐ△」で、 主導DNA「調」年の天冲殺日(21-1223/草巳)に、 第11回ポプラ社小説新人賞を受賞し、 DNA「司」年の干合支合23年(雨卯)年に 「つぎはぐ、さんかく」と改題しデビューした 菰野江名(93-0117/山戌*)が、 書き下ろしの『さいわい住むと人のいう』を 09月09日(陽子)の守護神火性日に上梓している。 美味しいいなり寿司と小窓から眺めた桜の記憶。 東京から一時間半かかる地方都市。 ある日、豪邸に住む高齢の姉妹が二人とも亡くなった。 老姉妹は、なぜこんな豪邸に二人だけで住んでいたのか!? 地域福祉課に異動になった青年・青葉が紹介されたのは、 大きな屋敷に住む八〇歳の老女・香坂桐子だった。 桐子は元教師で顔が広く、教育から身を引いてからも 町の人から頼りにされていた。 妹の百合子と二人だけで暮らしているという――。 物語は二〇二四年から二〇年ごとに遡り、 姉妹の人生が少しずつ紐解かれていく。 戦争孤児で1歳と3歳で、親戚をたらいまわしにされてきた彼女たちは、 いつか自分たちだけの居場所を手に入れて、二人で幸せになろうと誓った。 しかし、ある選択を迫られてから、陰陽の運不運とも言えぬ現象が 二人の人生を翻弄した。壮大にして悲惨でありえないような秘話! 果たして広すぎる家は心まで広くできなくなるものなのか! 三重県菰野町出身。三重県外の大学の文学部を卒業し、 現役の裁判所書記官となり、 現在は東京都内の杉並練馬武蔵野三鷹調布などの西部地区在住で、 休日は必ず吉祥寺の街に浸っており、 「本当は地元に戻りたくて、三重県庁で働きたかったのですが、 いろいろ考えて今の職を選びました」という菰野は、 DNA「調」主導で、他人とは異なる尖ったことに挑戦。 偏り激しい性癖は、丁寧だが普通に生きるには辛くなる。 「調+禄」は、発想は独特で引力本能は抜群。 無形のものより有形なものを注視、非組織人でも愛想あり。 「禄+禄」は、不器用でも時間をかけて理解を獲得する。 「調+玉」は、静かな環境で使い勝手の良い案件を研磨する。 世間しらずと思われがちも孤軍奮闘が似合い、老成度高い。 才能は「玉」で、旧いものへの興味や郷愁。調査と研究。 「調+司」は、負けることを潔くせず、何らかの勝者でありたい。 「山+調+丑月」は、汚れなき子供のような感性で、子供と同等。 「申」年生まれ「山戌」は、仲介者としての労。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯学習。 物事の始めの洩星は「調」で、別れから始まる。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は、晩冬深夜二時頃の海沿いの河口にそびえる「山」。 総エネルギー255点は相応も、自身の土性63点に対して、 混じりけのある水性は94点もあり、現実的な生活力に執着して、 金銭物質への気持ちが極めて強いので、崩れやすい。 異性への依存が強いので早婚で、金性80点で支えているので、 辛うじて崩れにくく、異性だらけなのかはともかく、 同性が比較的少ない職場で異彩を発揮可能。 木性ゼロは、見栄えはそこまで気にしないか無限大。 名誉運より無限大の稼働力といったところも、 深夜なので、禿げ山が目立たないという利点あり。 守護神火性は、僅か18点も、燃料の木性がないため、 虚の稼働力で、出産したら産休は長くとらねばならず、 内側で学びの精神を積みあげていくしかない。 年干支の「海申」は、優れた習得力も社会にでないと活かされず、 直球勝負で変化球なしで、比較的自意識過剰。 月干支の「雨丑」は、和合性に乏しく好き嫌いが激しく醒めた印象。 周囲の慌ただしい流れとは一線を引きながら自己を貫く。 そして日干支の「山戌」は、守備本能が異様に強く、 自己の深層部分の思いは、なかなか伝達できず苦悩あり。 凝り性で決めた案件については何が何でも実現する。 親や先祖などに何らかの出生の秘密などあり。 干支番号構成は、09-50-35で東方北方西方で南方欠落。 後天運は、初旬「4歳海子」が、DNA「禄」の引力本能強化。 感謝と奉仕と愛想が強化されたが、精神的なもの別物とはいえ、 年干支「海申」の大半会があるので、社会に出て稼働させれば後転成功運型。 2旬「14歳宝亥」は、DNA「調」の金性強化。 自己保身のために、際立ち目立つ方向へと進む。 現在の3旬「24歳鉄戌」は、DNA「鳳」の金性強化。 ゆとりや趣味の世界全開で、婚姻後出産も経験したばかりか、 自己表現の極みとしての作家デビュー。 今後の4旬「34歳畑酉」は、DNA「石」の方三位害で、 月支「丑」の半会があるため、自信はあるのだが、 協調性和合性に難ありで周辺環境との軋轢や疾病。 異端であるがために起こりうる問題。 5旬「44歳山申」は、DNA「貫」の自我強化。 月干干合は進み行く方向の変化や、子や配偶者の変化。 月干「雨」は「灯」に10年運環境は「陽」になるので、 総じて激変すればするほど救いあり。 6旬「54歳灯未」は、DNA「玉」の守護神と才能の強化。 月干支「雨丑」の天剋地冲は立場の変化に 年干干合は表層的変化で、何でも救い。 7旬「64歳陽午」は、DNA「龍」のありえない方向の 守護神付加は望むところも月支「丑」の害は立場は不安。 8旬「74歳草巳」は、DNA「牽」のありえない権威の10年運天冲殺。 既に繰り上げて使用しているはずなので、 あがりさがりに耐えられれば相応に着目される晩年。 さて、菰野は水性過多で、配偶者成分過多。 木性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人で際立つので、もてたはず。 そして手が届くような月干に配偶者成分「雨」があるので、 おそらくは同郷者が結婚相手ではないか。 結婚しても別居という形は、水性過多の逆転現象。 仕事をしても陰陽の「海」であり異性過多。 そこは優位に過ごしている模様だが、 家庭や金銭物質への執着は忌み神には違いない。 甘いもの好きは自己の土性強化。また、母親成分は日支「戌」内の「灯」。 この「灯」の配偶者成分が父親だが、その成分は過多で、かえって縁なし。 これは、母子家庭であったり、父親を特定できなかったり、 あるいは仕事上の関係で不在が続いたり 一時期父親の長期不在などが考えられるが、それも昔。 事実、本作の登場人物もそういう設定であり、 そこらはまるで恩讐に挑むようである。 ところで、去年(22年/雨卯)の天冲殺月の緊急搬送は、 忌み神干合支合の激変に対応できなかったものの、 変化後は守護神化で安泰も、これ以上水はいらないという証。 今年(24年/木辰)は、DNA「車」のありえない木性の 天冲殺の夢の中の天剋地冲で、作品を通してさらけだす。 水性の流れ行く先が突如出現して、余分なものは排出。 もちろん夢の中なので自動運転で、仕事復帰を再認識したか否か〜☆ |
そうはいってもあり得ない夢の中〜→ |
★4 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
■2024年11月01日(金)畑巳 |
小泉綾子○無敵の犬の夜は災禍を引きよせる |
○九州から上京して、映画専門学校を卒業も映画の世界には入れずに、 神田神保町の老舗レコード店でバイト生活中に突如ひらめいて、 19年(畑亥)の主導DNA「司」の干合年に、 お茶の水のスターバックスで書いた小説「うれしげ」が、 第56回文藝賞(19-0822/宝卯)最終候補に残り、 22年(海寅)のDNA「龍」の守護神半会年に、 「あの子なら死んだよ」で第8回林芙美子文学賞(22-0204/山子)佳作を受賞。 23年(雨卯)のDNA「玉」の守護神支合年に、 『無敵の犬の夜』で第60回文藝賞(23-0823/雨丑)を受賞し、 「文藝2023年冬季号」に掲載された 小泉綾子(85-0804/木戌※)の同作が、 11月30日(海辰)の守護神四土格入格日に上梓されている。 北九州の片田舎。幼少期にふざけて箪笥の中に隠れていた時に、 母親が気づかずに、閉めてしまったために、 右手の小指と薬指の半分を失った男子中学生・界(かい)は、 学校へ行かず、地元の不良グループとファミレスでたむろする。 担任の半田は福岡市内の私立学校からやってきた最悪の生物教師で、 25歳の小太り眼鏡、トレードマークの糊がパリッと利いた白衣に 黒髪マッシュルームヘアで、キノコ系の渾名を欲しがっているとしか思えぬが、 俺たちのことを「田舎者」として見下していた。 前の学校で生徒の着替えを盗撮したとか 出会い系サイトで未成年を漁っていたとか、 ガチガチの変態で、俺たちはコイツを追い出すことに精をだす。 そして「この先俺は、きっと何もなれんと思う。夢の見方を知らんけん」 「強くなったらもう誰も俺をバカにしない。 恐れられ尊敬される世界。最高やん。きっといつか、もしかしたら」 そこで知り合ったなぜか猫を多頭数飼いする 「バリイケとる」男・橘さんに心酔し、 東京のラッパーとトラブルを起こしたという橘さんのため、 ひとり東京へ向かうことになるが、待ち受けていたものは! 差別はいかなる場合もアウトでしょ。古着屋巡るしょ、ショップ巡るしょ。 渋谷と六本木のクラブいくっしょ。家系ラーメン行くっしょ。 「東京には可能性を感じるんよ」 同級生いけてる女子から告白され付き合うも格好つけられず! なにが個性じゃ! 東京のミュージシャンから窃盗してメルカリで売って 羽目外してしめられた橘さんの名誉のために バリ退屈を忘れるために、それは必要なことだったが、 夜行バスでついた東京には、なんもなかった。はずだ。 でも「まだ俺はやれる。マジで失敗したら、その時に死ねばいいだけ。 この森を抜ければ、俺はもっと強くなれる」はずだった。 東京都田無市(現/西東京市)出身。 14歳の時に北九州市に隣接する大分県境の田舎町に引越し。 福岡教育大学を卒業後に、上京して映画美学校へ。 現在は東京都杉並区と東京都武蔵野市の隣接地域居住と思われる小泉は、 DNA「司」主導で、純粋で引力本能抜群。なんでも引きよせ我が物にする。 「司+司」は、現実性強く、本当の心の奥底はされけださない。 よって不鮮明も、そこをふくめて謎。経歴にも矛盾あり。 「司+禄」は、仲介能力抜群。自制することなくすべからく欲得。 「司+石」は、大器晩成、仲間が大切。仲間が様々な体験を誘い冨をも運ぶ。 「司+玉」は、生きるためなら何でもする智恵の塊。 才能は、この「玉」で過去を偲び、ひとつの流れを極める。 「木+司+未月」は、計画的蓄財。 「丑」年生まれ「木戌」は、上がって落ちる。 生き方を表す伴星は「車」で、基本の基本は単独行動。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の助け。 締めにあたる導星は「石」で、共同であるいは仲間に終わらされる。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の大きな川沿いに広がる森で、 川岸近くには律儀で均等感のある芝生のような草花あり。 総エネルギー226点は、まずまずも 自身の木性72点の守備本能は異形なだけではなく万全。 水性79点は習得本能で帰巣意識強く、 夏生まれのわりには火性の伝達本能は18点で僅かでも熱い独創だが、 創作に費やしているだけあって、料理の夫の評は、以下(笑)。 「ごはんが進む」→味が濃い。 「素材の味が生きてる」→味が薄い。 「安定の味」→飽きた。 「お酢入れた?」→腐ってる(new)。 わずかにある金性21点は、危ういながらも名誉。 そして土性36点の引力本能は、木性を支える土壌としては、やや心許なく、 根っ子をはやしても万全とはいえぬので、瀟洒な住まいも、どこか不安定。 とはいえその土性は、年支は冬の土性「丑」VS月支は夏の土性「未」 VS日支は秋の土性「戌」という四土格で、 春の土性の「辰」がそろえば、なんでもあり。 密な成分があるということで使い切れれば面白い。 年干支の「草丑」は、忍耐力ありで持久戦に向く。 飲み込みは優れぬものの、時間をかけて信用を積みあげるが、 どちかといえば剛情で融通が利かぬところが難点。 月干支の「雨未」は、人当たりはよく穏やかで純粋。 打算はなく真面目で曖昧さを嫌う芯の強さが魅力も、 他人と混じりやすく表面的な交流が異性難にもつながる。 そして日干支の「木戌」は、若いうちは苦労が多いが、 様々な体験を重ねて行くことで、次元があがり、 格好をつけず内容を充実させていくと成功への道が拓けるが、 仕事に生きることで因縁を消化するものの、 異性を真綿のような感情で締め付けたり、 なんらかの災禍を招きやすく、結婚は向かないうえに、 子供をもつと、いちばん弱い部分が事故や事件に遭遇しやすい。 実際、身内の不運としては、幼少期に姉を亡くしている。 生日冲殺まであるので、自己制御は相当難しい性癖で、 俗にいう下げ●●にもなりかねないので、私的面は封印が妥当。 干支番号構成は、02-20-11で東方2点に南方1点で、暗くても明るい。 後天運は、初旬「1歳木申」は、DNA「貫」の守備本能強化10年運天冲殺。 急ぐことも焦ることもあった上がり下がりの多かったからこそ、 自分のみを護らねばなかったが、波乱は少なくなかったろう。 2旬「11歳草酉」は、DNA「石」の10年運天冲殺と害。 屈辱と妥協の田舎生活となって、教師や同級生から散々な目に遭う。 おそらくは、親の離婚あたりろうが、それは自身の異様な運型にもよった。 いずれかの生地生家のある九州へ流れて行ったと推認可能(後述)。 3旬「21歳陽戌」は、DNA「鳳」で10年運天冲殺明けも変剋律付きなので、 なんらかの悩みは抱えるわけで、映画学校に入るも、 雰囲気は味わえても、なんびとにもなれずに、 受賞の礎になる作品の原型を仕上げ、気が緩んで結婚もした。 現在の4旬「31歳灯亥」は、DNA「調」の独創的手腕。 芸術性ある仲間との交流で、大きく羽ばたき、運格があがり、 おそらくは夫の運を押し上げて瀟洒な住まいを手に入れ、 出産と育児も人手を借りるで、ハウスキーパーやシッターの世話になる。 今後は5旬「41歳山子」が、DNA「禄」の強い引力本能。 生き行く方向の変化で、金銭的失敗か成功か。 感謝と奉仕と愛想の方向の苦悩がつきもの。 または、子供や救いの方向の人物の変貌。 6旬「51歳畑丑」は、主導DNA「司」の干合と刑。 苦悩は去ったものの自己の本質に気づき、本格的自己確立。 7旬「61歳鉄寅」は、DNA「車」の半会で、多忙なり危険。 8旬「71歳宝卯」は、DNA「牽」の支合で、大いなる名誉。 最晩年でそれまでの功績が見直される模様。 さて、小泉の経歴なり過去の経緯は、どうしても辻褄があわない。 高卒で上京なのか、大学をでてから上京かも、媒体によってまちまち。 また本人が回顧する最初の小説の脱稿時期も、 20代でレコード屋でバイト中にひらめいて スタバで一気に書き上げたという記述だと受賞までタイムラグあり。 このあたりの謎は良いとしても、そこまで売れているわけでもない小泉が、 夫の稼ぎや運格を一時的にあげて、優雅な暮らしぶりはどうなのか。 「司」主導だけに、なんらかの投資で成功したのか。 また、小泉の母親成分は、自身が「木」だから、 それを生じる月干の「雨」となり、守護神なのでそれなりの関係。 その「雨」の干合相手の土性が父親になるが、 母親成分の79点の水性に比して、土性は四土格とはいえ36点。 異質な存在であったかもしれないが、身弱。 となると14歳での九州生活は、普通に考えれば両親の離婚になる。 ここで問題なのは、自身が「木」なので配偶者成分は、やはり土性。 つまり、父親と似たような男性がやってきたり、 似て異なものでも、そのようなムードになってくる。 もてもての小泉の夫は相当大人で器が大きくないとやっていられない〜☆ |
謎だらけ〜→ |
★4 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
■2024年10月24日(木)宝酉 |
豊田旅雉○新聞復権と危うき道行き |
○23年(雨卯)のDNA「玉」の宿命害切れ年に、 第2回論創ミステリ大賞、第13回金魚屋新人賞で最終候補に選出されたほか 「熱鷹―内陸空港の功罪―」で、 第2回らくむぎ出版コンテストの優秀賞を受賞し、 「猿たちの法廷」でデビューし、 新千葉タイムスで「新進気鋭の作家エッセイ」連載中の 豊田旅雉(73-1005/木戌)の『新聞復権』が、 07月10日(草亥)に上梓された。 ネット全盛の時代に斜陽産業と化した新聞業界。 中でも地方紙は凋落の一途を辿っていた。 千葉県の地元紙「房州新聞社」もその影響で業績は落ちていた折り、 あらゆる部署を経験し、そこで結果をだしてきた 将来の幹部候補と目された社会部キャップ・岡部が退職願いを出した。 激震が走る新聞社で、その理由を探るように言われた サブキャップの花村は、岡部から一枚の絵葉書をもらう。 だがそれは花村を待つ受難の日々の始まりだった。 花形記者の辞表に隠された真実を追え! 喫煙所コミュニケーションと徹底した現場にこだわる花村の 執拗な先輩を追いつめていく足取りは見事だが、 部下に働かせ手柄は自分という形だけの新キャップに妬まれ ライバルの女性キャップの出世を横目に 東京の広告営業へと飛ばされてしまう! やがて中古のシトロエンを叱咤激励しながら 密命を帯びた主人公が目にしたのは、 大物政治家秘書に収まった先輩の変わり果てた姿! ところがしばらくして、政界を揺るがす一大汚職事件へと 展開していったが、そこにあったのは記者の矜持が執念か! 「紙とペンさえあれば記者は務まる」が口癖の先輩の 鮮やかな逆転に先には何がまっていたのか。 行き先を亡くしたベテラン記者は作家世界に足を踏み入れるのか! 新聞復権なんて、そんな青臭い話で終わるのか。 先輩の大活躍で部数を復活できた会社は、 花村を呼び戻し、新たな再建へと向かうことになる! 千葉県千葉市美浜区出身で、明治大学文学部日本文学科を卒業し、 千葉日報社に就職し、社会部キャップや次席、成田支局長などを務め、 20年(鉄子)に同社を退職し、現在は千葉県成田市在住と思われる豊田は、 DNA「牽」冲殺主導で、権威主義自己愛尊重で、中傷や妬みを受けやすく、 面倒な揉め事を起こすくらいなら、あるいは自己の意にそぐわないならば、 未練すらもたずに、潔さを重要視して上の気持ちを、自己本位に解釈する。 「牽冲+司」は、保身術があるようで危機回避できず。 集団に追従していれば良いものの、感動的な所作を好む。 「司冲+禄」は、実務能力があり折り目正しいが、妙な決断をしやすい。 「司冲+玉」は、生きるためなら何でもできるようで実は不器用。 才能はこの「玉」で、思慮深さや旧いものへの造詣。 「牽冲+牽」は、何の利益にならぬことでも自尊心を護るために行う。 「木+牽冲+酉月」は、理屈っぽく他者との諍いあり。 「丑」年生まれ「木戌」は、他者を呪縛してしまうがために孤立しやすい。 生き方を表す伴星は「禄」で、つかみどころのない感謝と奉仕の人生。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は「玉」で、静寂の人生。 宿命の特長は、仲秋午後八時頃の水路際の なんの役に立つかは別にして特別な記念物に 添えられた案内板や守護するようなご神木。 総エネルギー224点はそれなりも、異形であろうと 自身の木性は僅か19点しかなく無理はできない。 守護神20点は自己が燃料にもなることを考えれば相応。 それでいて土性の引力本能は33点なので悪くない。 また習得本能の水性は44点も存分で、金性108点は稼働力名誉欲だが、 これが異様に抜きんでており、若い時分は尖っていたのだろう。 とはいえ冲殺されていて挽回はその気になれば可能だが、 月支「酉」VS日支「戌」の害持ちは、なんとなく怖い。 病魔のもとなので部下にはなりたくないのが本音か。 年支「丑」VS月支「酉」は半会なので仕事はできたろう。 年干支の「雨丑」は、孤独で唯我独尊も何事も時間を必要とする。 月干支の「宝酉」は、役に立つか否かはともかく博識。 そして日干支の「木戌」は、吸収力があり、あらゆるものを惹きつける。 歳を重ね内面が高度に磨かれていけば次元の高い活動が可能も、 それは異性とかかわらないという条件付き。 干支番号構成は、50-58-11の北方2点に東方の存外限定領域。 後天運は初旬「9歳鉄申」が、DNA「車」の危険で孤独な10年運天冲殺。 元気良くやれていれば、西方方三位で害は緩和され。それなり。 また78歳まではターボ運(子丑天冲殺廻り)の恩恵で、何をやっても目立つ。 2旬「19歳畑未」は、DNA「司」の堅実で就職。 年干支「雨丑」は無理にでもこじあけて前進。 3旬「29歳山午」は、DNA「禄」の半会で、 年干「雨」は「灯」になれば、ありがた迷惑も成果あり。 4旬「39歳灯巳」は、守護神DNA「調」でやや極端も、 年支「丑」VS月支「酉」の三合会局もあり絶好調。 現在の5旬「49歳陽辰」は、守護神DNA「鳳」の表現力強化。 月干干合は進み行く方向の変化ばかりか、宿命害切れまでありその気充分。 今後は6旬「59歳草卯」が、DNA「石」の協調性和合性。 同様に宿命害切れで、いよいよ政治の世界に進出か。 7旬「69歳木寅」は、DNA「貫」の独立独歩の半会で大成果。 8旬「76歳雨丑」は、DNA「玉」の刑で、さすがに活動は困難。 さて、四半世紀の記者経験を有する著者が 心血を注ぎ込んで描いた「記者の誇り」がテーマなのは さすがに冲殺されているとはいえ主導DNA「牽」の誇り。 とはいえ20年(鉄子)のDNA「車」の退社は、退路をたっての挑戦か。 はたまた現場から外されたので抗議の退社なのか。 肩たたきや事故遭遇なら、それは受身の積極性で良いのだが、 完全な自己発揮では、今後の伸びに影響する。 また著者は猫飼いをしているが、これは金性過多の者には不都合。 実際、「取材があっても日帰りしかできない」と嘆いている。 これは大いに不都合なので、ただちにやめてもらいたい。 成長しようとする樹木には天敵の存在で悔やまれても困る〜☆ |
面白いがこの一瞬なのかも〜→ |
★3 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
■2024年10月18日(金)草卯 |
植松三十里○鹿鳴館の花は散らずは博愛の赤十字へ続く |
○カルチャーセンターで時代小説の書き方を学び、小説新人賞に応募。 02年(海午)の主導DNA「石」年に、 「桑港にて」で第27回歴史文学賞を受賞。 09年(畑丑)のDNA「車」の天剋地冲年に、 「群青 日本海軍の礎を築いた男」で、第28回新田次郎文学賞を受賞。 同年「彫残二人(命の版木)」で第15回中山義秀文学賞を受賞している 植松三十里(54-1123/雨未)が、『鹿鳴館の花は散らず』を 08月05日(宝丑)のありえないDNA「龍」の対冲日に上梓した。 明治初期、近代国家としてスタートしたばかりで、 東洋の小国に過ぎなかった日本にとって、国際的地位の向上は急務だった。 鎌倉時代から続く公家(廣橋家)の娘として生まれた榮子(ながこ)は、 岩倉具視の長男に嫁ぐものの、若くして死別。 最後の佐賀藩主で、侯爵・外交官だった妻に先立たれた鍋島直大と再婚し、 その美貌と気品で「鹿鳴館の花」と讃えられるほど、外交面で活躍する。 しかし、鹿鳴館外交は条約改正に至らず、榮子は自分の役目を模索し―― やがて、あらたな使命に目覚め奔走する。 前半は薩長土肥と言われながら冷や飯をくわされていた 肥前佐賀藩の底力を再評価したり、讃美したものだが、 むしろタイトルの華やかさとは別の日本赤十字社篤志看護婦人会会長に就任。 日清、日露両戦争では負傷兵の看護に当たり、各地の病院を慰問するなど、 侯爵夫人として社会事業活動の先頭に立った記録と、 長女伊都子を梨本宮守正王妃とし、 三女信子松平恆雄(会津藩主・松平容保六男)夫人とし 孫娘勢津子が秩父宮雍仁親王妃となり、 朝敵となった会津と天皇家の橋渡しに一役かった武勇伝である。 「京都の治安を守った会津藩が逆賊にされて、 幕末に最先端を行った佐賀藩が日和見と言われて歴史は残酷です」から、 「会津にはつぐないましょう」の結実である。 「権力は利用すればいい。それで大事な目的が達成されるならば」で、 帝のお名前のもとで、医療現場の向上に寄与した。 「命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」 博愛社から日本赤十字へ、看護の仕事が女性に向いており、 専門職としての女性の地位向上に貢献したという 「高貴なものがなすべき責務」を知らしめた痛快にして軽やかな評伝! 父親の仕事の都合で小学生の時に埼玉県川口市から静岡県静岡市に移住。 父親は清水市にある造船所に歯車を納める工場を経営。 星美学園(旧/静岡サレジオ高等学校)を経て、 東京女子大学文理学部史学科を卒業後、 婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。 ありえない金性の天冲殺年だった80年(鉄申)に結婚し、 夫の仕事の都合で7年間アメリカに移住した後、 87年(灯卯)のDNA「禄」の守護神三合会局年に北海道札幌市に、 どうしても仕事につきたくなり、 建築都市デザイン事務局勤務などを経てフリーライターに。 夫の転勤で96年(陽子)で札幌から東京都武蔵野市吉祥寺に転居している 植松はDNA「石」主導で、なんでも受け入れ、そのなかで自己を活かす。 「石+車」は、大義あれば個人事情無視で有無を言わさぬ実行力。 才能はこの「車」で、単独での実行力で犠牲的本質。 「車+車」は、本能的に時期を嗅ぎ分ける。 「石+調」は、自尊心は強力も自ら名誉は求めず。陰の力。 「石+鳳」は、繊細さは期待できないが常識人であることに変わりなし。 「雨+石+亥月」は、他人から慕われ頑丈。 「午」年生まれ「雨未」は、働き者で動き良し。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は「石」で、他者に指導される。 締めにあたる導星は「鳳」で、心ゆくまで愉しむ。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の森の霧、あるいは小川。 総エネルギー200点はまずまずも、 水の質は器により、どんな形にも変化できるうえに、 塩分が含まれているので発泡するが、 自身の水性は僅か38点のため、強者ではなく人に寄り添う。 どんな環境にも対応可能で、流れ次第。 それでいて発信力木性は最強の66点で工夫はするし、 その成果にもなる守護神火性は48点だし、 稼働力の土性は48点とその気になれば動きに動く。 そして守護神ではないが、金性ゼロ(DNA龍/玉なし)は親縁なく、 本拠地に戻らず無限大なので、ありえない外地にも行く。 資料をそろえさえすれば、精神性も高く、 とことん取材せずとも感性として創造してしまう貪欲さ。 木性の子供とは同列なので、挿絵は娘が担当。 年干支の「木午」は、心優しいが何かの犠牲はつきもの。 月干支の「草亥」は、仲間を巻き込んで何らかの運動。 そして日干支の「雨未」は、融通性のある純粋な人。真面目。 干支番号構成は、31-11-20で西方東方南方で、華やかな内面。 後天運は、初旬「5歳木戌」は、丁寧なDNA「調」の強化の刑の 特別条件付き10年運天冲殺で、他者とは異なる生き方で、 上がりも下がりもする、試される時期。 年干支「木午」の大半会という初旬条件もあるので、 親の仕事が拡がり、それに自然体で従っていれば、後転的に爆発。 2旬「15歳雨酉」は、DNA「貫」の独立心旺盛な10年運天冲殺で、 迷わず上京して進学し、興味の持てる就職。 3旬「25歳海申」は、DNA「石」の10年運天冲殺。 主導DNAは自己確立で、流れの中で自身を活かしきるなので、 米国で大学教授になるという結婚相手に感激し寿退社。 4旬「35歳宝未」は、ありえないDNA「玉」は、出産と子育て。 5旬「45歳鉄午」は、進み行く方向の変化で、 同様にありえないDNA「龍」で就業と挑戦。 月干「草」が、ありえない「宝」になりDNA「玉」は、 歴史小説の範疇でデビューというわかりやすさ。 6旬「55歳畑巳」は、DNA「車」の才能強化で多忙。 月干支「草亥」の天剋地冲で、生きて行く覚悟。 現在の7旬「65歳山辰」は、DNA「牽」のありえない役割。 自己の立ち位置を理解して、なすべき仕事に邁進。 今後は8旬「75歳灯卯」は、DNA「禄」の三合会局。 月支「亥」と日支「未」のからむ、内側充実ばかりか目標到達。 より認知度も向上して、世間に受け入れられるのだろう。 さて、日干は「雨」なので配偶者は「山」になるが、 宿命にはないので、陰陽の「畑」をとるが、 それらは年支「午」や日支「未」の中にあり目立つ存在ではなく、 あえて名前は判りはしないし、現在は圧倒的に妻である植松の独壇場。 年干と月干にある木性は、娘二人の存在で、 フランスの自動車会社でデザイナーをする長女に、 次女は作家の本の挿絵を担当。 これほどまでに、ありえない金性を無限大に活かして、 宿命を活かしきった植松は間違いなく格のある生きざま。 なので、テーマにした主人公たちも輝いている〜☆ |
鹿鳴館より痛快な日本赤十字創設武勇伝〜→ |
★4.5 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
■2024年10月08日(火)草巳 |
芦花公園○眼下は昏い京王線ですに沈む夢の中 |
○水木しげる(1922-0308/草亥)原作の アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」をきっかけにホラーに興味を持ち、 貴志祐介(59-0103/草酉)や三津田信三(63-1206/雨未)に影響を受け育ち、 twitterのフォロワーに勧められ、18年(山戌)より小説執筆を始める。 過去に読み漁った小説の大半がホラーだったことから、 ホラーに挑戦も、多忙なため執筆の時間が思うように確保できず、 仕事の合間に投稿サイト「カクヨム」の投稿画面に直接入力する。 19年(畑亥)のDNA「牽」年に、カクヨムより「金のたまご」に選定され、 うちの一篇である「ほねがらみ」が、20年(鉄子)の主導DNA年に ネット上で話題となり、書籍化されデビューした芦花公園(97-0828/海寅)が、 「小説推理」に、23年(雨卯)秋より24年(木辰)春まで 連載していたものに加筆訂正を加えた 『眼下は昏い京王線です』を、 08月31日(灯卯)のDNA「司」の干合日に上梓した。 静岡県出身の東京科学大学の大学二年生の遠藤琴葉は、 軽音サークルの新宿の居酒屋での飲み会の後に お持ち帰りされそうになっていたところを助けてくれた 20代中程と思われるサラリーマン風のシマくんにひとめぼれする。 身長170センチくらいですごく痩せていて 腰回りは女子の両手で完全につかんでしまえるくらい。 髪形は前髪の長い黒髪マッシュルームカットでバンドマン風。 顔のパーツは小さくて目は粒みたい。 でも声が魅力的ですげないシマくんに振り向いてもらうため、 彼が傾倒している「本当に障る話」の調査を手伝いはじめた琴葉だが、 どうやら琴葉は霊や怪異を寄せる体質らしく、 いつも命の危険があるような目に遭ってしまう。 「知識そのものは教養ではないよ。 でも教養というのは知識を学んだことで 理解力や人格が良くなってくる状態のことだよ。 おれは日常生活で使わないことは知ってるだろうけど、 それでポジティブな変化が起きているわけではないから」と 判ったようで判らないことを言われながらも、 山のなかでムジナに襲われないために煙草を吸うなんて もう古典落語レベルの表現には痺れてしまう。 連絡先しかしらないシマくんの指示にうながされるように、 シマくんには見えず彼女には感じいられる怪異に挑む(笑)。 事件の被害者や加害者ばかりか、神隠しに存在しない架空の何かや 有象無象の蠢くものなど、むろんこの世のものではない。 調布(深大寺)→つつじヶ丘→千歳烏山→仙川→桜上水→明大前→笹塚と 連れ回され怖い思いをしながらも、最後は新宿という あの名物蕎麦屋や鬼太郎茶屋や甲州街道沿いの歩道橋まで登場する 実際生活したり、取材したり、歩き回らないと書けないリアリティさは、 京王線LOVEにはたまらない、新感覚ホーラーが琴葉をどう変えたのか。 怖い思いしただけではなく、イザとなったら助けてくれたけど、 なんだかまるで夢を見ているみたいで親友の楓には呆れられる! その度に大いに反省し、もうやめようと思うのだが、 何故かお笑い嫌いのシマくんの素晴らしく良い声で 誘われるとどうしても誘いを断ることが出来ない――。 「新感覚のエモーショナル・ホラー!」は、 底なし沼のように読者を異世界に運んでくれる! 東京都生まれだが詳細は一切不明だが、 幼い頃からカトリックと共にあり、信者であることを公言しており、 おそらくは東京都調布市佐須町あたりの学び舎か。 大学もその延長線上で系統は同様か。 また、明らかに京王線ユーザーで東京都調布市在住と思われる芦花公園は、 DNA「龍」主導で、庶民的も素直さ皆無で物事を斜に構える。 才能も「龍」なので、設定により様々なものに変化するが、 それは恵まれた環境があるためで、比較的裕福な家庭環境が偲ばれる。 (シマくんみたいに芸能人の子息なら受けるけど) 「龍+牽」は、社会貢献をしながらも、どこかに生き抜きを求め、 誰でも気づくことなのに、それらしく工夫をする。 芦花公園好きだが、深大寺を好み、調布やつつじが丘など 小出しにしておきながら、存外国領や柴崎あたり住みかも。 「龍+鳳」は、内面の葛藤が激しく、消耗しやすく、 極限まで達すると、異世界の扉を開き、それが生活の糧ともなる。 「龍+司」は、用心深いから覆面だが、心の拠り所は実家のPCにあり、 現実生活最優先で、仕事以外は自己のテリトリー内ですませる。 ホラーを書こうが、実は臆病でもあるという矛盾。 「龍+車」は、瞬間判断力あり、本物だと感じ危機察知すれば逃避。 発想は、気分転換という閃き。 「海+龍+申月」は、品性良好な俺様気質。 「丑」年生まれ「海寅」は、孤独を愛好。 生き方を表す伴星は「貫」で、冒険家にように見えて波の少ない人生。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「龍」で、次から次へと発想を愉しむ。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の断崖絶壁にある燈台をめがけて 打ち寄せる大海で、船を難破させるのが目的(笑)。 総エネルギーは225点はまずまずも、自身の水性は61点で、 秋生まれとしては頑丈で剛情。 発信力の木性は、僅か22点でホラー一辺倒。 とはいえ日干と年干との干合で木性は生成できるし、 日支「寅」の根っ子は強力で、困るほどではない。 引力本能の火性は本業もあるし、女性に対しての気持ちも、 ぞんざいなので33点でも順当。 むしろ問題なのは、習得本能の金性で38点は、 金性年デビューで間尺にあったが、今後は年に2ヶ月の金性が頼りに、 幼児期からの読書体験や信仰や興味本位が全て。 土性過多の71点は、やたら多忙で権威も役割意識も濃厚。 生年冲殺ではないが、年干との干合は仕事好き、異性好きか。 それなりの干支絵も書ける、綺麗な存在。 とはいえ月干支「山申」VS日干支「海寅」の天剋地冲は、 自己犠牲なり、私生活を犠牲にした成功。 年干支の「灯丑」は、因縁過多の親か、 あるいは祖先のなしえなかった何かを実現する。 執念深い消えそうで消えない、陰火。 月干支の「山申」は、ぎりぎりまで決断しない砦。 援軍を待って待って、叶わぬなら脱出する。まるで琴葉。 そして日干支の「海寅」は、表面穏やかなシマくんみたいで、 内面は自意識の塊で、芸術分野で開花させれば全身全霊でぶつかる。 ただ大成功は、生地生家よりの独立なので、 いつまでも京王線にかかわっていられるものか。 破壊的な魅力の持ち主でもある。 干支番号構成は、14-45-39で東方北方西方で 南方の輝かしい未来より、現実主義者なのだろう。 後天運は初旬「7歳灯未」が、DNA「司」の陰の引力本能強化。 存外地道な面ありで、年干支「灯丑」を納音するため、 後転的な刺激があれば成功運型。 むろん異性への興味は、一般人より増加したが、 すぐ近くにいる存在ではないというのがミソだろう。 2旬「17歳陽午」は、DNA「禄」の魅力成分全開の半会で、 守護神火性が強く当たっているばかりか、 日支「寅」の半会で、さらに火性強化で売れ出したら止まらない。 今年(24年/木午)から始まった3旬「27歳草巳」は、 DNA「調」の10年運天冲殺に害。 極端な天冲殺で反抗的反逆的になったり、 若い女性の離反や、消化器系の病もありそうで、 初旬条件もあるので、相当売れるのはほぼ間違いないが、 売れる代わりにに犠牲にするものもあるということだろう。 年支「丑」の半会があろうと、結果は害なので、 間違っても仕事をやめて専業になるようなことは御法度か。 今後は3旬「37歳木辰」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺。 前旬をぎりぎりしのげば、一気に毒を吐いて(放出して)、 ここは目一杯の売れっ子。前旬で躓けば微妙。 4旬「47歳雨卯」は、DNA「石」の政治力とはいえ、そのままなら薄まり。 月干「山」の干合は進み行く方向の変化で、 月干は「陽」に10年運が「灯」になれば、救いだらけで、 火性強化は、ファンも稼ぎも増えるということは、 二次使用などもあろうが、作風の変化も視野。 5旬「57歳海寅」は、DNA「貫」の律音。 力がみなぎり、通常の2倍3倍の仕事量ばかりか、 月干支「山申」の天剋地冲は、立場の変更で何らか地位向上。 6旬「67歳宝丑」は、DNA「玉」の強化で、 若い頃に立ち戻るか、古典に学ぶか、落ち着きか老化。 7旬「77歳鉄子」は、DNA「龍」の主導DNAで自己確立。 ようやく自分自身を知り、完成へと向かう。 さて、よくデビューする前に編集者から 「お仕事辞めないでくださいね」と言われたエピソードを耳にするが、 私は余程仕事を辞めそうになかったのか、そんなことは言われず、 「書かない人は作家じゃないですからね」と言われたそうだが、 この10年は書かねばならぬ焦りから、あっさり仕事をやめそうな気配もあるが、 それではその時代その時代の等身大の人間から遠ざかってしまう。 特に守護神「灯」が、年干にあることは、社会に向き合う仕事があってこそ、 存在価値もでてこようかというもの。 辞めては自分の世界だけに入って、つまらなくなったら困るゾ! おそらくはそれなりの地位か、将来を嘱望されているのだろうから。 ホラーは好むだろうけど、シマくんほど図太くない 芦花公園はいつかどこかで新境地を拓かないと疲労困憊だろうね〜☆ |
今はこのままでいいんだよ〜→ |
★4 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
■2024年10月01日(火)山戌 |
桐衣朝子○赤パンラプソディにキリエも参戦楽しむ波乱 |
○DNA「鳳」の方三位年だった10年(鉄寅)に、 乳癌の告知を受け自分の死を意識したときに浮かんできたのは 「このまま、自分の存在価値を見出せずに死ぬのはあまりにも悲しい」 という無念な気持ち。 術後3日目の病室で大学ノートに向かい 一気に書き始めた作品「ガラシャ夫人のお手玉」が、 12年(海辰)のDNA「禄」の条件あり天冲殺の第13回小学館文庫小説賞を受賞し、 同年受賞作「薔薇とビスケット」で作家デビュー。 実の娘で漫画家のキリエ原作の「4分間のマリーゴールド」のノベライズや 「僕は人を殺したかもしれないが、それでも君のために描く」 などの著作がある桐衣朝子(51-0428/山戌)の 『赤パンラプソディ』が、07月30日(草未)のDNA「牽」日に上梓された。 「何を書けばいいのだろう。 この3年間、せっせと担当編集者に原稿を送りつけてきたが、 どれも形になっていない。途中までいい感じで改稿が進み、 出版は目の前だと思い込んでいた、あっさりボツになったこともある。」 57歳で書いた「悲恋」が大きな文学賞を受賞したとき、 この先自分は作家として死ぬのだと信じて疑わなかった 専業主婦が華々しくデビューを果たし、 新聞や雑誌がこぞって取材に訪れたのも3ヶ月も過ぎた頃には、 書店に平積みされたデビュー作はどんどん隅においやられた。 「若い作家には書けない物語を書いてほしい」 「地味ですね。若い人が興味をもつようなものを書いてください」 長年の夢であった小説家デビューを果たしたものの、 担当編集者から「ボツ」をくらい次を出せず鬱々とする桜沢古都子が主人公。 漫画家である娘たちから60歳の誕生日を祝われ、 「祝還暦 長寿」と刺繍入りワッペンがついた 赤いパンツをプレゼントされるがまったく喜べない。 20年前に家族を捨てた夫は10年前に舞い戻り、階下で暮らすが、 作家は漫画家として成功しつつある娘二人と別世界を過ごす。 そんな作家の日常に取材した作品は、 マイケル・ジャクソンとのエア不倫日記を核としながらも、 クセのつよい、面白家族の愛おしく波瀾万丈な日々を描いたもので、 還暦を機にSNSを恐る恐るはじめ、自信を取り戻し、 やがて娘達の日常の暴露に売り出し支援へとシフトしてい行く 笑える作品にしてしまった。 かつては大学の卒業式で総代を務めるほど優秀で、 教員からはエコ贔屓されるばかりか、女子からも好かれたし、 媚薬でも使っているのではと疑うほどのモテながらも 有数のマンモス大学の職員になるなどスターだったが、 妹のサポートのため外へでなくなると、 運動不足が祟り「脂肪肝」と診断され落ち込む長女・杏菜と、 頑固でコミュ障だが天才気質の次女・瑠花、 家族中から世紀末的に嫌われている夫と、愛猫のカンちゃん。 個性の強い4人+1匹の暮らしは一筋縄にはいかない。 あるとき次女が、夫が建てた家を 自分たちで稼いだお金でリフォームすると言い出して!? 女たちの逆襲と自立が始まる。 笑える泣ける痛快還暦自分史小説に本音で酔え!! 大阪府に誕生し、福岡市内の高校を卒業し歯科衛生士となる。 97年(灯丑)のDNA「玉」年に、46歳で社会人入試で福岡大学に入学し、 03年(雨未)のDNA「司」の干合年に、52歳で九州大学大学院に進学。 現在は、福岡県福岡市博多区郊外在住の桐衣は、DNA「司」冲殺主導で、 常に何かに脚を引っ張られ、マイペースを貫きづらい。 「貫冲+牽」は、雑に生きやすく定まりににくいため、 その気になってデビューしても明確な未来の意図叶わず。 とはいっても才能は、この「貫」で守備本能で自己保身。 好き嫌いが激しく言いたい放題で配偶者も逃げだす。 「貫冲+貫」は、静かにしていれば良いものの、時に不用心で妙な行動。 「貫冲+調」は、依存心あるのに集団に属せず恩知らずなのに無理をする。 「貫冲+禄」は、計算しない腹黒さ。素直だが、ブレやすい。 「山+貫冲+辰月」は、始まりはいつも土砂降りで、ごね得。 「卯」年生まれ「山戌」は、モメるとイキイキとする。 生き方を表す伴星は「龍」で、庶民的だが落ち着きなく挑戦の人生。 物事の始めの洩星は「貫」で、一人で始める。 締めにあたる導星は「牽」で、名前を残す。 宿命の特長は、晩春午前十時頃の湊に 不穏だが特別な用途に使用する機器が整備されている断崖絶壁(山)で、 総エネルギー208点はそこまで脅威は感じないものの、 自身の土性は66点と存在感は誇示するが、 逆転可能な生月冲殺とはいえ年支「卯」VS月支「辰」の害持ちは、 出だしは躓きやすく、一見病的で不穏。 この害に配偶者成分の「雨」や陰陽の「海」が支えられており、 結婚相手はいたく不安定だし、 収入も同様だが40点は困窮するほどのものでもない。 木性の稼働力は地中に埋没して使いやすいとはいえず、 突き上げをくらってはじめて稼働する。 表現力の金性は32点だが、これも年支「卯」VS月支「辰」の 害の上にのっているもので、平和利用も戦時利用も可能なドローンか。 徹底的に不足するのは、守護神で習得本能の火性で、 創造者としては追い風になるので晩年の教育再挑戦になった模様。 月干支VS日干支の天剋地冲は、内側の闘争激化。 舞い戻った配偶者が階下で女性陣が階上で我が物顔も納得。 年干支の「宝卯」は、邪気なく天性の善人も害持ちは無益な小競り合いあり。 品性と庶民性が同居するが、感情を制御できず。踏み込みすぎの傾向。 月干支の「海辰」は、冷静で冷徹で、困難な目標を達成するが、 物事を客観性に見られるようであれば、成功しやすい。 そして日干支の「山戌」は、家族を思いやる気持ちがなかなか通じず、 内面の繊細を隠匿するように明るく振る舞うが、本質は苦悩で凝り性。 単独行動で呪縛が多いが、それを乗りこえることが可能ならば化ける。 先祖に一般的ではない婚姻をしたものがあり。 干支番号構成は、27-29-35で南方と西方の限定領域で、 極めて狭量範囲なのであれもこれも手をだせない。 後天運は、初旬「3歳雨巳」は、DNA「司」の地味とはいえ 初旬10年運天冲殺で、後年社会にでて殻を突き破れば成功運型。 日干「山」は「陽」になるので、これが年干「宝」と二次干合すれば、 それぞれ「海」と「雨」になるので、月干「海」を入れて。 変則干合水性天干一気となり、流動的な勢いはあるが、 害持ちのため、活かしきれるか微妙も、智恵は武器となる見込み。 また、同時に年支「卯」に月支「辰」に連なる「巳」は、 変則方三位となり、表社会で活動する素地は可能だろう。 大阪で誕生しながら福岡で育ったのは、生月冲殺らしく、 父親の不在などによる親の都合によるものだろうが、 落ちつかぬ生活は変わらず。 2旬「11歳木午」は、DNA「車」の半会で、 危険なのか元気なのか、落ち着きのなかにも稼働力あり。 3旬「21歳草未」は、DNA「牽」の刑。 家庭の事情で進学せずに、歯科衛生士となり、 母親が持ち込んだ大企業のサラリーマンと見合いし 唯我独尊で自分に従うというところだけを認められ、 DNA「石」年の79年(畑未)に妥協的結婚。 3旬「31歳陽申」は、DNA「龍」で改良改革も、 まっすぐ利用したので、出産と子育ても 害持ちらしく、産後鬱と強迫性障害に夫との不和(別離)。 4旬「41歳灯酉」は、DNA「玉」の進み行く方向性の変化。 社会人枠で大学に進学する学びはその通りも、夫とは微妙な関係。 5旬「51歳山戌」は、DNA「貫」の主導DNAで自己確立。 変剋律30年の始まりだが、苦悩あれば才能も磨かれるので、 癌の告知で一念発起して小説の世界へ。 6旬「61歳畑亥」は、DNA「石」で、年支「卯」の半会もあり、 作家デビューに仲間作りなので、娘達も苦労しながら漫画家デビュー。 現在の7旬「71歳鉄子」は、DNA「鳳」の表現力の苦悩。 表現活動における産みの苦しみも、それもまた使用する。 今後は8旬「81歳宝丑」は、DNA「調」の刑。 老いては娘に従えということか、偏りありも異能の時代。 さて、桐衣の娘は14年(木午)に受賞により世に出た漫画家。 当初は次女のキリエ妹・知世(84-1012/畑卯)の 単独行程も、干合土性天干一気の威力は迫力あるも、不器用。 そこで、プロットを練りネーム支援に、最も苦手だった編集者との交渉を 介護福祉士の資格を取得し、大学職員の傍ら 介護専門学校の非常勤講師をしていた キリエ姉・奈央(82-0915/宝丑)が退職してサポート。 姉はさすが金勘定の上手い辰巳天冲殺ばかりか、 木性ゼロ(DNA禄/司)なしの無限大の引力本能を所有するため、 抜群のコンビネーションを見せるが、 桐衣の月干支「海辰」が、キリエ姉の年干支の「海戌」を納音するとはいえ、 互いに年支VS日支害持ちを打ち消しあう関係で、 キリエ妹とは共通干がないところが、作家と夫との不和を物語る。 また、キリエ姉月干支「畑酉」をキリエ妹の日干支「畑卯」が 納音しているが、前記害切れにはなるが、姉の立場を利用し、 姉の私的な伸びは排除しかねない関係になったが、 いずれにしても、まるで地震なみの迫力で、 わがままな干合土性天干一気の一番の若い人が一家を振りまわしているのが、 面白いといえば面白しろいが、母親も長生きせねば、 このバランスも綻びかねないので、生き甲斐にはなっている〜☆ |
軽快毒入りお笑い珍道中〜→ |
★3.5 |
★5(是非読むべき良品または面白い) ★4(時間があるなら読むに値する推奨本) ★3(お好みで) ★2(推奨できません) ★1(時代整合性なし。頭が腐る駄作・不良品) |
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