★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 5 年(草未)●01月 灯丑 // 移 動 祝 祭 日 |
■01月分一覧 (2015年●目次) |
市川哲也●名探偵の証明の蜜柑花子のミステリー(2015_0101) |
山本渚●吉野北高校図書委員会と青春の本性(2015_0104) |
今日マチ子●野人が水泳始め体調不良の毒の中(2015_0104) |
湯本香樹実●夜の木の下でという熟成の調べ(2015_0109) |
又吉直樹 ピースの文芸誌デビューのありえない商売魂○2015_0110 |
田中康夫●33年後のなんクリと挫折は毒婦W嬢にあり(2015_0112) |
川辺純可●焼け跡のユディトへの唸る仕掛けにお腹いっぱい(2015_0120) |
小谷野敦○芥川賞落選で選考委員の藁人形作成の戦慄(2015_0127) |
天久聖一の書き出し小説の原点は悪ふざけ●2015_0123 |
有間カオル●招き猫神社のテンテコ舞いな日々と魔の結婚(2015_0128) |
■2015年01月01日(木)灯丑 |
市川哲也○名探偵の証明の蜜柑花子のミステリー |
○13年(雨巳)04月04日(鉄子)のDNA「玉」日に、 第23回鮎川哲也賞の最終選考会が行われ、 市川哲也(85-1031/雨卯)の『名 探 偵 の 証 明』が選ばれ、 同作は一昨年(13年/雨巳)の 10月15日(木寅)のDNA「調」日に世に出されたが、 一年の時を経て昨年(14年/木午)の11月14日(畑丑)のDNA「車」に、 受賞第二作の『名探偵の証明 密室館殺人事件』が上梓された。 前作の『名探偵の証明』では、新本格ブームを巻き起こしたほどの 名探偵・屋敷啓次郎の名探偵としての 老いと生き様が、丁寧に描かれていたのだが、 今作は、前作でも重要な役割を担った 新世代の名探偵・蜜柑花子(93-1225/鉄辰)を中心に、 緊張感はあるものの、あまりにも現実離れした青さが展開されている。 過去に一世を風靡したミステリ作家の取材依頼から、 彼女の自宅「密室館」にやって来た男(学生)は、 気がつくと奇妙な部屋で目を覚ます。 同様に「密室館」に集められた男女合計8人が、 ミステリ作家から驚愕の申し出を受けることになり動揺する。 館内でこれから起こる殺人事件を、論理的に解決できれば解放される。 8人の中には、事件を見届ける役割を指名された、 蜜柑花子の姿もあるが、予告通りに第一の殺人が起こって戦慄が走る。 もちろん最後は無事シャンシャンとはなる見込みなのだが、 これはあくまでも現実の事件であり、ミステリーではないという設定だから、 前作では国民的人気者として昇り詰め、 「名探偵の証明」という実録本がベストセラーにまでなったという 哀愁を帯びた初老の探偵も再び登場して、 蜜柑らの窮地を救ってくれるのかとばかりして期待していたら 肩すかしをくらわせられたが、さすがに蜜柑の独壇場であったし、 「それは許されないだろ〜」というオチもふくめ、味わいは異なる。 受賞作は年齢のわりには、随分大人びた語りだと感じたが、 今作は、渋さが抜けきり、ある意味普通になっていたのと、 アイドルも大学もやめた蜜柑が、優秀な戦士ではなく、 美化されすぎていないのには感心したが、 老探偵の助太刀もなく、新たに押しかけの助手まで登場させ、 シリーズ化を目論んでいるのがあからさまだが、 作品の質以上に賛否がわかれるところだろう。 高知県高岡郡中土佐町出身で、太成学院大学人間学部心理学科を卒業後、 ゲームのシナリオライターを志し、一時はゲームソフト会社に勤めたが、 (学生時代から目指してきた)小説家を新たな目標に定めて退職し、 はみ出し運の辰巳天冲殺でありながら、月干に「陽」の守護神が輝くためか、 DNA「玉」年だった(笑)、10年(鉄寅)に実家へ帰り、 アルバイトをしながら執筆に取り組んできたという市川は、 DNA「牽」主導で、時間の経過と共にプライドの高くなる傾向で、 本質は役割意識の高い、勤め人の見本だが、流れを変えるのが容易な霧雨は、 自分可愛さのあまり、作家先生を目指したと思われる。 「牽+車」は、ややデリカシーに欠け集団行動は不得手。 「牽+鳳」は、本質は誠実で穏やかだが、ムードに流される。 才能はふたつある「鳳」で、「草」の柔軟性と集団を扱った工夫と風雅。 「牽+司」は、保身術は優秀。なので現実優先で実家に帰ったし、 主人公の蜜柑の命は保証されているという定番ヒロインもの。 危険なことを扱いながらも回避し、本人は冒険はしない地味な人。 だからだろう。ミステリーではない探偵小説には限界があり。 「雨+牽+戌月」は、いぶし銀の魅力だから老探偵の心境も理解し、 ろくすっぽ弟子を育てない職人気質。 「丑」年生まれ「雨卯」は、困ったら一人になる。 自分を苛める蜜柑にしても孤立しやすいのは、このため。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の百夜に咲く花畑を流れる小川。 時間的には妙な陽光だが、それはそれで役立っており、 生命維持は保証されているため、寒さは感じない霧雨。 それなりにバランスのとれた成分配置は、安心感があるが、 重箱の隅をつつけば「木」の「調」がないので独創性なし。 蜜柑も女性らしさはなく、どこかアニメキャラ。 さらには、「鉄」がないので旧い物への尊敬や感謝も希薄で、 今作では盛りのすぎたミステリ作家に犯罪をおこさせている。 だったら、実家に頼るなよというのが素直な感想だが、 月干支「陽戌」と日干支「雨卯」は、日干「雨」からみれば守護神支合であり、 日干「雨」→年干「草」→月干「陽」は相生関係なので、 本人は仕事をするために実家にいるのは不自然ではないし、 生活力を確保したうえで、趣味の延長で書くようなものなので、 それもまた生き方だと納得するしかあるまい。 年干支「草丑」は、地道で真面目なうえに忍耐力もあるので、 机に向かった仕事も苦にならずも、作品は一定のパターンで成立する。 月干支「陽戌」は、明るく社交上手で、 商人の資質もあるので、人あたりは悪くない。 そして、日干支「雨卯」は、常識的な模範生で泡沫。 几帳面で責任感があるので、やはり型をつくった落語みたいな展開が似合う。 干支番号構成は、02-23-40で東方・南方・西方をカバーする相応な領域で、 北方領域欠けは、厳しく凍りつくような戦慄はもたらさない。 後天運は、初旬「8歳草酉」は、DNA「鳳」の伝達本能。 月支「戌」の害と日支「卯」の対冲があり、盤石とはいえないだが、 年干支「草丑」を大半会するために成功運型。 2旬「18歳木申」は、宿命にない「木」のDNA「調」で、 本人にしてみれば独創的生き方を模索したが、 萎えたのか疲れたのか、実家に舞い戻る。 3旬「28歳雨未」は、日干支の大半会で、 初旬の刺激がようやく稼働し、DNA「貫」は、 入った途端の受賞は、さすがに順調な流れを感じさせる。 この後は4旬「38歳海午」は、塩濁水のDNA「石」で、 年支「丑」の害もあるので、足踏み。 5旬「48歳宝巳」は、DNA「龍」の改良で前旬よりの脱皮だが、 守護神月干「陽」が干合されると塩濁「海」になるので、 生き方や進み行く方向を派手に変えずに改良せねばならない。 6旬「58歳鉄辰」は、DNA「玉」で、年干「草」が干合で「宝」になれば、 これが二次干合で、月干「陽」を塩濁に変化させてしまい、 年干「草」の水路にも迷いがでるため、表向きは不安定で良さはでず。 7旬「68歳畑卯」はDNA「車」で危険な稼働力。 8旬「78歳山寅」はDNA「牽」は、主導DNAで自己確立。 名誉にもなるが、時間をかける「雨」だろうと、晩年すぎるか。 ここで、新刊の扉にはwiki風に蜜柑のデータが掲載されていたので、 簡単にふれておきたい。「鉄」の「調」主導は、偏屈な少女趣味で 我が儘で頑固で反抗的で質悪い。 ボブカットの金髪に、大きなセルフレーム眼鏡くらいはするだろうが、 とぼけた表情は、冷たい季節の生まれの「鉄」にはそぐわない。 「調+石」は、補佐役の器で、主役をはるのは辛い。 「調+龍」は、不平不満の塊で攻撃的。 「調+調」は、常識を感覚的に飛び超える発想力。 「調+禄」は、発想はユニークで組織になじめず。 「鉄+調+子月」は、直感頼りで人が良い。 「酉」年生まれ「鉄辰」は、生年冲殺で仕事一筋だが、動きは緩慢。 総エネルギー156点は小者だが、火性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人は、 名誉も稼働力も見当たらず、時に不名誉に見舞われる。 生年冲殺なのに、100万人を超えるSNS活動を疑問も、 中途で目的を変更して、タレント活動も大学も辞め、 探偵業一本というのも、どうなのかなと思うが、 問題なのは、作者の市川の日干支「雨卯」は、 蜜柑の年干支「雨酉」を納音するため、主役として伸ばせないばかりか、 市川の月干支「陽戌」は、蜜柑の日干支「鉄辰」と天剋地冲で、 蜜柑をどう扱うかで、市川の立場も悪くなり、 極めつけは日支同士が忌み神害の関係という最悪さ。 否、止めはまだある。この生年月日は武井咲と同一ということ。 武井が探偵に適しているとは思えないし、 蜜柑は確かに繊細な気質であろうが、もう少し可愛げがあろう(笑)。 仮初めに生年月日の設定なんかするとこうなるんだから、 あえて書いてしまう必要はなかったと思うし、少々興ざめした。 なお、市川のデビューは条件なし天冲殺(13年/雨巳)の頑固で深い夢の中。 そこから覚めた気分転換の昨年がDNA「調」年だからこそ、 蜜柑をヒロインとしたのだろうが、さすがに夢の中で評価された才気は、 明けて方向性を変えたところで、なんだか心許なく感じた。 自宅にいるからもっているのだろうが、 それでは、はみ出し運の辰巳天冲殺が持続的に成功するわけもなし。 一作目のクオリティが二作目には活かされていないのはやむないが、 「トリックが低水準なのは当たり前です。 なぜならこれは現実なんですから」と 蜜柑が作家を追いつめるセリフは詭弁だ。 ま、天冲殺という夢からさめたのは現実だが、 それは夢では文章をとりつかれたように上手に書けても、 明けてしまえば、ただの人というのを、利用しただけではないか。 トリックが高度な探偵小説を書けないのは、市川なんだから。 二日おきに風邪なんかひいている暇はないぞ☆ |
市川哲也○85-1031 |
雨陽草陽 卯戌丑-8 鳳司鳳牽車(牽主導) 木性(48)火性(33)土性(33)金性(34)水性(54)/総合202 辰巳天冲殺/天冲殺(48歳宝巳/58歳鉄辰) 初旬条件あり(年干支を大半会) 大半会(28歳雨未)/害(58歳鉄辰)/主導DNA(78歳山寅) -8歳草酉/18歳木申/28歳雨未/38歳海午/48歳宝巳/58歳鉄辰/68歳畑卯/78歳山寅〜 |
蜜柑花子○93-1225 |
鉄木雨灯 辰子酉※+4 調禄龍調石(調主導) 木性(33)火性(00)土性(15)金性(45)水性(63)/総合156 申酉生年冲殺/天冲殺(74歳海申/84歳雨酉/94歳木戌/104歳草亥) 害(24歳灯卯)/三合会局(74歳海申) 火性ゼロ(野人)/土性脆弱/水性過多 +4歳草丑/14歳陽寅/24歳灯卯/34歳山辰/44歳畑巳/54歳鉄午/64歳宝未/74歳海申〜 |
■2015年01月04日(日)鉄辰 |
山本渚○吉野北高校図書委員会と青春の本性 |
今日マチ子○野人が水泳始め体調不良の毒の中 |
○主婦業の傍ら書いた「吉野北高校図書委員会」で、 08年(山子)の主導DNA「禄」年に、 第3回ダ・ヴィンチ文学賞編集長特別賞を受賞し、 同年08月25日(灯酉)のDNA「調」の守護神日に、 MFダヴィンチ文庫から同作でデビューした 山本渚(79-1024/木子)の同シリーズが 角川文庫版として加筆修正リニューアルされ、 『吉野北高校図書委員会』が、 06月20日(海戌)のDNA「龍」の改良改革天冲殺日に、 『吉野北高校図書委員会 委員長の初恋』が、 08月25日(山辰)のDNA「禄」の主導DNA半会日に、 『吉野北高校図書委員会 トモダチと恋ゴコロ』が、 10月25日(畑巳)のDNA「司」の干合日に刊行された。 同作は、校舎とは別館になっており、ちょっとした離れみたいで、 文学的香りがするという(著者が通った高校に)実在する図書館をモデルに、 90年代の半ば風の(実際は今の時代)徳島県内の真面目な進学校に通う 高校生の図書委員達のちょっと甘酸っぱい青春の軌跡を、 快活だったり屈折したりとしながらも、充分健全な成長を描いたもので、 スポーツも勉強も完璧な委員がいたかと思えば、 中学時代に苛めにあっても何とも思わないマイペース人間に、 不登校生から立ち直って、恋に目覚める男子がいる。 卒業したらどうせ離ればなれになるから、 誰とも交際しないと宣言していた万能男(実は鈍感な部分が多々あり)は、 「何処までも勉強してついていきます」みたいなことを後輩女子に言われ、 あっさりと彼女にしてみたかと思えば、 トモダチとしては完璧で絶妙な掛け合い漫才みたいに、 素晴らしいコンビネーションで業務をこなしていた 同級生女子(主人公的位置付け)は、どこか侘びしなってしまう。 それを複雑な気持ちでみていた別の男子とは、 良い雰囲気までいったのに、県内と県外(進学)の間で揺れたりして、 三年生になっても、一向に前向きにならず、もどかしい・・・。 実際に高校時代は図書委員で、本を読みあさり、 おそらくは(著者が)感動したであろうあまたの本が登場したり、 司書の先生との関わりなど、細部に渡り、 まるで実際にあった話みたいなのが、微笑ましく、 悩み揺れ動く図書委員たちみたいな若者は、別に徳島限定ではないだろう。 「好き」と「トモダチ」の境界線に悩む青春模様は、 じれったいが健全で、そこには大人になってしまって、 とうに失われてしまっている「純粋な」「不器用さ」があり、 かつて若者であった大人が、心を浄化させるために、ぜひ読んでほしい。 なお、コミカライズ版は納音年となった 昨年(14年/木午)の04月05日(陽午)より、文庫版の作画や解説も担当している 火性ゼロ(DNA鳳/調なし)で野人なのに自覚不足な面もあり少々残念な 今日マチ子(80-0820/草丑)が担当し、好評である。 徳島県徳島市出身で徳島県立城北高等学校、香川医科大学看護学科を卒業。 現在は岡山県在住で、第一子女児(09-1231/鉄戌)と 第二子男児(12-11XX)の二人の子供を持つ母親でもある山本は、 「禄」冲殺主導で、頑張っても頑張っても空回りしやすく、 愛情も何もかも、まるでザルを通過するように、入っては出ていく。 渇きにしろ欲望にしろ、むろん創作意欲にしろ、とてつもないものがあるが、 どれだけ愛を意識し注いでも、際限がなく、つかみどころなし。 重いのではなく、収入に出費がおいつかぬような、 深いがとりとめのない、持続しそうで持続しない愛情の持ち主。 「禄冲+司」は、一見真面目な顔をして仲介の労を担うが、 それは、自己の存在を認めてもらいたいがため。 「誰ちゃんが誰ちゃんを好きらしけど、どうする?」 なんていいながら、虫も殺さぬ顔をして、 友人のふりをして近づいてくるが、熱烈応援はしない。 「禄冲+玉」は、計算しているはずでもバレバレ。 しかも、静かにしていなければならない図書館ではしゃぐ姿は、 自分だけは許されると考えているから始末が悪い(笑)。 もっとも静寂の場で堂々と目立ちたいから、図書委員になる。 才能はこの「玉」で、母性本能や素朴な学習機能で、 ひとつのことを掘りさげて行う。 新しい世界に踏みだす能力は備わらず、 自己の体験した世界(の範囲)しか形に出来ない。 「禄冲+貫」は、鈍感でもないが素直でもない。 腹は据わっているものの、不自然な方向に行ってしまうこともあり。 「木+禄冲+戌月」は、妙に甘ったれ。 「未」年生まれ「木子」は、上がって落ちる。 良いことがあって上昇しても、最後は笑えるオチあり。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の里山。 怪しい物の怪が出没しそうな気配だが、 生月冲殺のため、時に木々が荒れ狂い地表も揺れるが、 平時は無限に拡がる道を一直線に駈けぬけようとするが、 後ろを振り向いてしまうと、周囲が全て恐ろしい山に変化し、 時には美しい森の恵みも、言葉に出来ぬような味気のない土偶 みたいなものに変わり果ててしまう。 すなわち年干支「畑未」VS日干支「木子」の干合支害持ちは、 究極の表裏人間であり、朝令暮改で持続力なし。 だから「自分がちっとも優しくないし善人でないことを充分に承知している」 わけで、主人公はむろん作者の分身であろう。 恋愛に関しては、飼い主になつくハムスターにたとえている光景もあり、 なかなかの害持ちぶりを披露してくれている。 害持ちだからこそ、その部分が強調され一目惚れされてしまうし、 でも「友達って不思議だ。本当に大好きな友達のためなら、 腹黒くも、性格悪くもなれる」ではなく、 山本がもともと腹黒く性格もひねくれているだけだから(爆)。 また、実の親とは意見を違え、家系の犠牲にもなりかねず、 とてつもない訳ありのロクでもない異性に引っかかる恐れ大。 そして、配偶者の運気は一切伸ばさず、自己中心になりがちである。 さらに表の顔は一見堅実無比なのだが、 裏の顔は冷徹で懲りずに、古くさい知恵を絞りながら、 良からぬことを考えるもので、もしも内側の世界を持続させたければ、 外界との関わりは一切断つべきであり、 この表裏人間がひとつの魅力となろうと、 結婚するならば、仕事を持たぬほうが無難。 また「木」の配偶者成分が年干「畑」になっていることから、 仕事の場で、異性を漁ることにもなるのだが、 月干に冲殺された同類の「木」があり、 年支「未」と月支「戌」の刑を加味すると、 もめごとをかかえた妻帯者を奪ったり、 同僚の夫を奪うような底意地の良くない性癖もあるため、 交際相手がいるのに、友人みたいな存在が恋をしたりすると、 邪魔したくなったり、横恋慕するような面もあり、 それが物語をなす骨格になっているのが面白い。 周辺に起こるちょっとしたヒントがあれば、 それを適当に膨らませて話にするので、近づかぬほうが賢明(笑)。 また、年干「畑」と月干と日干の「木」が干合して、 奪い合あった結果、月干と日干は「山」に変質するので、 年干「畑」をいれて、土性の天干一気が成立する。 これは、その気になって集中すると、地鳴りが起こり、 やがて地殻変動を起こし、これに年支「未」VS日支「子」の害が加わると、 プレートがずれたあげく、大地震になるようなもの。 あるいは、目に見えぬところでは蹴飛ばしあっているのに、 「畑」と「山」の同質の土性に変質することは、 ようやく奪いとった異性にも興味がなくなったり、 皆で仲良くなったり、異性を除け者にして、 争った者同士が、表向きは手に手をとりあってしゃんしゃんと終わるもの。 最後はトモダチだから、あるいは同級生だから仲良くしようよ、 てなもんである。 年干支の「畑未」は、開拓者だが、他人を利用することに長けたじゃじゃ馬。 月干支の「木戌」は、異性と関わると犠牲にしたり犠牲になったりの ひときわ光る魅力はあるものの、さげ●●の象徴の日座冲殺で、 感受性豊かなロマンチストだが、理にかなったことしかしない堅物でもある。 そして日干支の「木子」は、淋しがり屋でわがままな体質も、 不思議と敵はすくないが、裏にひきこもったり、 年寄りくさい地味な傾向もあり、打たれ弱いのが難。 干支番号構成は、56-11-01で北方と東方のみ、比較的狭い領域も、 冬の時代から春を意識しているところは、好感がもてる。 後天運は、初旬「5歳草亥」は、DNA「石」の妥協しながらも、 月支「戌」と日支「子」の溝を埋める変則方三位を伴う 友人達と交流していく10年運天冲殺で、 幼い頃は、日陰に隠れていた感もあり。 または、真っ向勝負するより、優柔不断で誤魔化しながら生きる。 望む望まぬは別にして、周囲に依存されやすく、まとわりつかれながら、 犠牲になったり犠牲にしたりといった不安定時期。 2旬「15歳陽子」は、DNA「鳳」の守護神で、 ありえない「陽」の光は、ゆとりと中庸心や風流心を産みだし、 年齢的に晴れやかな高校デビューを体験。 ただし、年支「未」の害もあり、すんなり前に進めたわけではないだろう。 3旬「25歳灯丑」は、DNA「調」の偏屈になりやすいが、 独創的で芸樹的な生き方をしていれば、 年支「未」VS日支「子」の害も切れ、ある意味シャンとした時期。 良き方向に気持ちが向いたとみえ、デビューにもこぎつけた。 昨年(14年/木午)から始まった4旬「35歳山寅」は、 冲殺月支の半会で、気分良好でそれこそ気が大きくなる DNA「禄」の主導DNAを迎え、自己確立。 早速、年支「未」VS日支「子」の害切れ納音年を迎え、 気持ちはそのままに現実だけは綺麗に壊れ、 本作が角川文庫化されたばかりか、コミカライズされるなど、 引力本能大強化で、本人なりの金銭物質運が巡ってきた模様だが、 強欲になりすぎて、感謝も奉仕も自然界へのお返しが充分でなければ、 本来は仕事に生きると、私的面が不安定になってしまうのに、 結婚もしているばかりか、二児の母親であるそうだから、 その立場が危うくなる可能性も捨てきれず。 5旬「45歳畑卯」は、年干支「畑未」を大半会するため、 公的面は大いに伸びる可能性があり、 DNA「司」の強欲になりやすい時期だが、 あまりにもそれが強すぎると、地味で底辺の辛酸をなめる可能性もあり。 そのあたりは、生き方次第で次元が上がっていれば回避も可能。 6旬「55歳鉄辰」は、DNA「車」の多忙の半会。 手抜きせず一生懸命に稼働力をあげていれば、相応な成果があるも、 斬り倒されて一巻の終わりということもありうる。 7旬「65歳宝巳」は、DNA「牽」の名誉や不名誉。 8旬「75歳海午」は、DNA「龍」の別れに、 年支「未」VS日支「子」の害切れ。 忌み神なので、踏ん張りきれずに、流されて行くのかも知れない。 ところで、山本がいつ結婚したかは不明だが、 おそらく出産前に、60年に2年だけある 条件あり守護神天冲殺を経験しているので、 そのあたりなのだろうが、第一子女児(09-1231/鉄戌)は、 初旬条件ありで、10年運天冲殺も若い頃に20年廻るなかなかの後天運だが、 木性ゼロ(DNA禄/司なし)は、優しさも慈しみもない強欲で配偶者成分皆無。 いまは弟(12-11XX)のクリスマスプレゼントを (弟に代わって)請求するくらいだが、 昨年(14年/木午)は、宿命にない木性の半会年で、 「調」主導らしくプリキュアに没頭するだけ。 何かの成分がない子供は、徹底した英才教育を施せば、 それこそ、東大・京大・芸大なんていうのは、あっけなく入る。 (今日マチ子みたいに) 遊ばせずにその気になれば、無限大の引力本能を活かせて、 知識も成績も引きよせられることを記しておきたい。 もう遅いかもしれないが・・・(笑)。 なお、今年(15年/草未)は、DNA「石」の害。 調子良くやりすぎていれば、仲間とのトラブルもあるだろうし、 屈辱や妥協的結論を受け入れねばならぬ時。 生月冲殺の害持ちなので、衝撃は普通人より軽減される可能性もあり、 かえってそれなりの動きもあるかもしれぬが、 これも「禄」冲殺主導へのお試しである。 あれもこれも手をだすと散漫な性癖なのに、 「絶賛育児体制中につき、子供が寝た後作家という職業です」は、 ネタとしてはありえても、それをSNSで発信しているようでは、 いつか破綻してしまいかねず。作家は作家に専念すべきであり、 そもそも「木」がふわふわしても危ういだけだし、 冲殺者が、そうそう簡単に里帰りしても、 散漫になるだけで成功せんが、「草」年は群れる。 母校図書委員会の面々との再会もあるのか。 まさか『吉野北高校図書委員会』も、 三巻で終わりにしたままではないだろうね(笑)。 さて、ここでは作画者の火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人で、 総エネルギー250点中自身の木性は僅か26点の可憐な花の、 金性過多(DNA車/牽)で仕事大好き、 今日マチ子(80-0820/草丑)にも触れておきたい。 金性が多いことは異性成分・配偶者成分も過多で好色になるか、 さして興味がなくなり、仕事一色にもなり、 それはそれで潔いのだが、 昨年(14年/木午)は、DNA「石」の害で裏切りや挫折。 むろんそのものズバリなら病。 交流する仲間の質に問題があれば、評価もいまひとつ。 「玉」主導で懲りない性癖だから、さらに忌み神金性の 10年運「35歳鉄辰」は、年干支「鉄申」の大半会に、 月支「申」の半会もあるため、仕事運は全開であろうと、 金性流れで戦いの様相が、やや政治的な趣向の場に、 足を踏みこみすぎている傾向なのは、相当残念であり、 本来の拡がりにブレーキをかけている。 豊かな中庸心や風流心の備わらぬ野人のため、 ひとたび興味をもってしまうと気分転換の下手な 「玉」主導でもあり、立ち直り困難なのは理解するが、 昨年(14年/木午)は、妥協と屈辱の害年。 ようは不摂生・不養生のうえに、 生き方が悪ければ害毒の洗礼を受けるわけで、だからこそ 「1日14時間寝て、残りの10時間で生活と仕事をしているのですが、 そのうち治るとはいえ、描けない考えられない悔しさで 横になりながら泣けてくる」となるのだが、 学習機能のなさにこそ、泣けてくる。 「(いやなことをいわれたら)心のなかで角砂糖を投げつけるようにしています。 段ボールくらいの大きさの」ではなくて、 自分が何者なのかを明確に学習し、安全への道を歩むべきだ。 すなわち、病のもとはむろん12年に一度の害年であった事には間違いないが、 必要なのは火性の温かみなのに、 週に数回も水泳を習うような愚かな真似をするから、 体調が悪くなって風邪をひいて、布団の中で仕事をするハメになる。 さらには、頭も鈍くなっているようで、 「胃腸炎」を「いちょう園」なんていうtweetをするのだ。 火性は熱であり、ともかく生命の源なのに、 備わってないのだから、強制的に食物などで注入せねばならぬ。 また、多すぎる金性部分の女王とも言える気を乱す大元の、 ムームとネルネお猫様との決別は不可避だろう。 さらには、不安定な天冲殺月になると決まって休暇をとっているが、 本人には充電のつもりでも、これも理解しがたい遊興でしかない。 温泉につかるならまだしも、それもロシアあたりまで出かけて、 ああだこうだとくだをまいているのだから世話ない(嘆)。 「玉」主導は海外に縁なし。 どうしても休養をとりたければ、日本の旧い街並みや、 若い頃に接した穏やかな場所などで郷愁にひたるか、 熱い温泉で癒やされるしかない。 害年に外国へ行き、さらには邪気の猫の気を受けまくり、 また、主義主張信条の問題ではなく、政治よりな発言は身を滅ぼす。 豊かな火性の恩恵を日頃から受けて、病にならぬためには、 身体を冷やさず、闘争的にならず、ともかく優雅な熱気でつつむこと。 ただでさえ「草+玉+申月」は、誤解もあり、 正当な評価が下されにくいのだから、心して王道を歩まねばならない。 これは、山本にも言える。 旧くならず、自分の青春や子供時代を今の若い世代に 希望とともに伝えていくことが、 完全燃焼のハレであることを忘れてもらっては困るのだ☆ |
今日マチ子(大竹美緒)○80-0820 |
草木鉄陽 丑申申※-4 牽石禄玉玉(玉主導) 木性(26)火性(00)土性(47)金性(111)水性(66)/総合250 戌亥天冲殺/生日冲殺/天冲殺(84歳草亥/94歳木戌) 主導DNA害(14歳海午) 木性脆弱/火性ゼロ(野人)/金性過多/水性過多 -4歳雨未/14歳海午/24歳宝巳/34歳鉄辰/44歳畑卯/54歳山寅/64歳灯丑/74歳陽子〜 |
■2015年01月09日(金)草酉 |
湯本香樹実○夜の木の下でという熟成の調べ |
○DNA「牽」の干合年だった92年(海申)に出版された「夏の庭」が、 93年(雨酉)に日本児童文学者協会新人賞および児童文芸新人賞を受賞し、 同書は、ミリオンセラーを記録し、映画・舞台化されるとともに、 世界十ヵ国以上で翻訳され、97年(灯丑)の大半会年には、 ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞に、 ミルドレッド・バチェルダー賞を受賞。 DNA「鳳」の半会年の09年(畑丑)の絵本「くまとやまねこ」で、 講談社出版文化賞を受賞した湯本香樹実(59-1111/灯酉)の短編集 『夜の木の下で』が、 昨年(14年/木午)の11月25日(鉄子)のDNA「司」日に上梓された。 同書は、六つの短編から構成され、 いずれも一人称で語りながら、近しい存在の人を回想する、 心憎いほどビターで珠玉の短編集である。約18年の間に書かれた六篇を、 まるで一年の間に一気に書き上げたかとも錯覚させられる鮮烈さで、 一応小走りに紹介すると、(01)99年(畑卯)のDNA「鳳」の対冲年に 「文學界」に掲載された「アオキの木の下で」を改題した「緑の洞窟」という、 現在はトロントに住み、カナダ人との妻と娘が一人いて、 ベーリング海峡がまだ陸続きだったことを学生に教えている男が、 父親の死を契機に一時帰国する飛行機のなかで、 弱いために夭逝した双子の弟に、自分だけの隠れ家だった 借家の二本の庭木が交錯する場所にある、謎の洞窟を 弟に教えたことから始まる、少々湿った夜間飛行中の回想。 (02)07年(灯亥)に、年支と月支にある「亥」重なりに 「新潮」に掲載された「焼却炉」というミッション系女子高生の、 生理用品を捨てにいく掃除係生徒達の瑞々しかったあのときと今。 (03)少女の幼き性をどこか冷笑したような、 野人的とは言わぬが、唯一上品ではない書き下ろしの「サドル」。 「他人の前で裸になって、内臓の出先機関みたいなものを交じあわせて」 なんていう表現を、湯本が大胆にしてくるかとは思わないものだから、 びっくりする(笑)。 (04)96年(陽子)に「小説トリッパー」に掲載された 意欲作「いじめの時間」を改題した「リターン・マッチ」。 本人はそんな気持ちはないだろうが、何故か爽やかだ。 (05)98年(山寅)に「週刊朝日」に連載された 「恋する男たち」を改題した「マジック・フルート」は、 猫を通じて、アラフォー女性と友人関係を続けたかった少年の心情。 (06)14年(木午)の「新潮」に掲載された「弟の部屋で」を 改題した「夜の木の下で」と表題作にもなっている締めの品は、 両親が他界しているために、残されたたった一人の肉親である28歳の弟が 仕事帰りの自転車でタクシーにはねられ意識不明になり、 (臓器提供などの関連資料を探すために訪れた)弟の部屋で、 あたかも弟と闇の中で会話しながら、 何とか弟をこちらの世界に連れ戻そうとする、 外科病棟の看護師である(弟思いの)姉の心情を丁寧に紹介している。 どれひとつとってもハズレのない、人生を絵画のように切り取った、 あるいは写真のように一瞬を記録した、 言葉には表せない音楽の調べのようだ。 おそらく、過去の作品には熟成させるために、 改題ばかりか、相当な手が加えられたであろうが、 誰しも経験するようなことではなくても、 こういう、やるせない傷は皆体験しているはずで、 深く焙煎されたような文章には、脱帽するしかない。 記憶の底をあえて探索に行くことが正しいかはともかく、 (特に表題作の)弟を救うために姉が時空を超えて 想念を飛ばした魂の鼓動は鮮やかだ。 これらの物語は、全て陰と陽の対比で描かれているので、 読み手を迷わすこともない、素晴らしい回想であると共に、 ハレへもつなげることが可能な大人としての証しになっている。 東京都出身で、東京音楽大学音楽学部作曲専攻を卒業。 オペラの台本を書いたことから執筆活動が始まり、 テレビ・ラジオの脚本家となった湯本は、 DNA「玉」主導で、冷静な背景で、熱き叙情を掘りさげ、 まるでそれらを優しく包み込む母性の塊のような人。 「玉+玉」は、無理をせずに現実を受け入れる。 「玉+禄」は、攻撃心はなく優しい立場を維持する。 「玉+鳳」は、自己の傷に触られるは苦痛だが、他者の経験ならば冷静に観察。 才能は、この「鳳」で風流心・中庸心であるが、 苦労や悩みはあるのだが、平たく言えば表現力が秀逸なのである。 さすが、作曲家専攻らしく、美しい文章も紡ぐ。 「玉+龍」は、心で感じたものを誤解を怖れずに、 他人に解りやすく表現し直す。 「灯+玉+亥月」は、男だか女だか区別がつかず、どちらの気持ちも理解可能。 とはいえ、実力が素直に評価されづらく、 この人の良さが世間に伝わり切らぬもどかしさあり。 だからというわけではないが、周囲が賛成せぬような異性とかかわったり、 仮に不運があっても、それが極まれば、 大逆転の幸運のような世界を手に入れる。 「亥」年生まれ「灯酉」は、曲がったこと反社会的なことを嫌い真っ直ぐ。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の泥田に咲く異形の花を照らす照明器具。 時代と時代の狭間に咲く毒を持った徒花を育てる寮母。 総エネルギー160点と重厚感はないが、比類なき花を温めるには、 自身の火性が15点しかなく、火床も同一の15点と、 木性47点の半分にも及ばないため、何でもひたむき。 それが伝われば、木性が身を挺して逆に燃料となってくれるもの。 水性58点は冬生まれで少々多すぎるが、 これを異性成分として使えば、異性により輝かされるであろうし、 役目役割、プライドとして使用すれば、激務を調整する役割になり、 栄誉があれば、生きていく原動力にもなる。 年干支の「畑亥」は身体の異常性で、手先が器用だとか、 何でもそつなく一定以上のレベルを維持し、いわゆる仕事が早い。 また、度胸も備わっており、勝負師としての側面もあり。 月干支の「草亥」は、過去を呼び出し未来へと繋ぐような 不思議な霊力が備わり、世渡りは巧みだが、 異性に寄生すれば、弱い相手なら人生を狂わすだろうし、 その逆に自分が病や不運に見舞われ続けるようになる。 そして日干支の「灯酉」は、怖い物知らず。 浪花節のような人情家で、一度決めたら面倒見も優れているが、 敵になればあっさり寝首を掻くような側面もあり。 干支番号構成は、36-12-34で、東方と西方を結ぶ鋭角で、 狭い領域ながら、それなりの拡がりを見せている。 後天運は、初旬「9歳陽子」は、DNA「石」の仲間を意識する。 あるいは周囲をうかがうも、決め手はないが、友人の存在が大きかった。 2旬「19歳灯丑」は、DNA「貫」の大事件。 若年の意とは別に、大きな何かの力が働き、 「玉」主導だけに、形さえ決まれば、掘りさげるのが得意なため、 素材さえあれば、脚本家としては、腕をふるえたはず。 3旬「29歳山寅」は、年支と月支の「亥」と支合する DNA「調」で、仕事が極端な方向ながら、 盤石になりつつ、作家デビューもはかる。 4旬「39歳畑卯」は、年支と月支の「亥」を半会する DNA「鳳」の対冲で、才能強化10年運なのだから、 何か憑き物が落ちたように吹っ切れた。 現在の5旬「49歳鉄辰」は、DNA「司」の支合で、 これまでつちかってきたものが、 突如10年運天冲殺で一気に知名度もアップする。 夢や方向性の変化も経ながら、実績を積み上げていく速度が急上昇し、 力量に知名度が追いつく事態。 今後の5旬「59歳宝巳」は、DNA「禄」の10年運天冲殺で、 年支「亥」の対冲に、月干支「草亥」の天剋地冲を伴う DNA「禄」の半会で、腹をくくって方向転換したり、 何らかの事件をきっかけとして、とてつもなく売れるかも知れぬが、 初旬条件もない、金銭物質運の成功はいかにも辰巳天冲殺らしく、 とてつもない感謝や自然界へのお返しのような奉仕がないと、 失速して抜けられぬ恐れもあるが、 湯本は思慮深い「玉」主導が、作家業を生業としているので、 そんな失敗はしないと確信したい。 6旬「69歳海午」は、大きな騒ぎから解放されるだろうが、 DNA「牽」の栄誉。単なる受賞ではなく、本物。 7旬「79歳雨未」は、年支と月支の「亥」の半会もある DNA「車」で、多忙でもあるが、 危険でもあるということは忘れてはいけない。 湯本の私生活はざっと検索したところ、でてこない。 さすがに「玉」主導が騒々しいわけはないのだろうから、 易々と才能が「鳳」であろうと、暴露する必要はないのだ。 例えば結婚だって、親や周囲が両手をあげて 賛成するような相手にならないことは述べた。 だからだろう。結婚していても、表にでることはない。 まして、作家であって女優ではないのだから。 なぜ、女優としたかと言えば、この生年月日が、 女優の田中美佐子と同一であるから。生きざまは大きく違う。 湯本の熟成は、まだこれからが本番で、 評価は晩年へ向け、渋くとも濃くなっていくはずだろう☆ |
湯本香樹実○59-1111 |
灯草畑草 酉亥亥+9 鳳龍禄玉玉(玉主導) 木性(47)火性(15)土性(15)金性(25)水性(58)/総合160 辰巳天冲殺/天冲殺(49歳鉄辰/59歳宝巳)/大半会(19歳灯丑) 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/水性過多 +9歳陽子/19歳灯丑/29歳山寅/39歳畑卯/49歳鉄辰/59歳宝巳/69歳海午/79歳雨未〜 |
■2015年01月10日(土)陽戌 |
又吉直樹 ピースの文芸誌デビューのありえない商売魂○ |
○99年(畑卯)の条件なし天冲殺の夢の中でNSC東京5期生として入学し、 03年(雨未)のDNA「牽」の支合年より、ピースとして活動する 又吉直樹(80-0602/陽午)が、 01月07日(雨未)のDNA「牽」の支合日に発売された 月刊誌「文學界」02月号で自身初の純文学作品「火花」を発表し、 文芸誌デビューを飾った。 作品は、400字詰め原稿用紙230枚の中編小説で、芸人の「僕」を語り手として、 先輩に当たる天才芸人の輝きと挫折を描くもので、 芥川賞ばかりか直木賞まで視野に入れているそうだが、 燃料源なしの野人的な木性ゼロ(DNA龍/玉なし)で、 その気になれば無限大の力は発揮出来るとはいえ、 全く未知の世界を扱ったならばともかく、主戦場のお笑いが題材では、 あえて読む必要があるかは微妙なところだ。 「載せていただけることが嬉しいです。 見かけましたら撫でてあげてください」とtwitterで呼びかけた又吉だが、 「本業は芸人です」と言うなら、もう少し笑えるコメントが欲しかった。 総エネルギー280点はご立派だが、「貫」主導で「貫+司」の堅物で、 「貫+禄」は計算高く、「貫+石」は独善的。 生じられる木性がないから一見静かで、 共通干のない相方が良く喋るために、一見理知的に見せているだけ。 なにしろ半端がないほど、現実的なDNA構成で、 文学とは最も遠い場所に位置する。 とはいえ、書いたのがDNA「龍」のありえない 改良改革年(14年/木午)とはいえ、 発表は、DNA「石」の害月で、政治力を駆使したのは見え見え。 10年運「31歳草酉」に今年(15年/草未)の「草」重なりの快挙の先取りだが、 商売なのはわかっているのだから、あまり格好をつけないでいただきたい。 ま、同誌は創刊82年で初の増刷(とはいえ初版1万、増刷3万)だから 貢献したのは間違いなく、事件だが記念としては悪くはないが、 この先、精力的な活動が出来るかと言えば未知数だろうー☆ |
■2015年01月12日(月)山子 |
田中康夫○33年後のなんクリと挫折は毒婦W嬢にあり |
○不祥事で留年し旧日本興業銀行への就職が叶わなかった 80年(鉄申)の05月31日(木辰)のDNA「牽」の干合支合日に、 膨大な数量の註を記したがために、ぎりぎり脱稿し、 国立駅前の郵便局から、書留速達で「当日消印有効」の証しを得て、 出版社(河出書房新社)に送られた作品が、 留年後の就職をフジテレビと旧モービル石油と迷ったあげく、 後者を選んだうえでの11月01日(山寅)の入社内定式を経て、 11月07日(木申)のDNA「牽」日に、第17回の文藝賞受賞へこぎつけ、 81年01月25日(雨卯)のDNA「禄」の天剋地冲天冲殺日に上梓された 『なんとなく、クリスタル』から30数年の時を経て、 往事の主人公の今(正確には13年/雨巳年)を描いた 田中康夫(56-0412/畑酉)の『33年後のなんなく、クリスタル』が、 昨年(14年/木午)の11月30日(草巳)の 主導DNA「車」の危険極まりない半会日に上梓された。 「なん〜クリ〜」は、81年(宝酉)には芥川賞候補にもなり、 当時の流行や風俗を独自の視点と文体で描き、 東京で生まれ育った比較的裕福な若者しか理解できない ブランドやレストラン、学校や地名などの固有名詞がちりばめられており、 それぞれに田中の視点を基にした註や分析が豪勢にあり話題になったが、 作品の最後には人口問題審議会の「出生力動向に関する特別委員会報告」と 「昭和54年度厚生行政年次報告書(昭和55年度版厚生白書)」から抜粋の、 少子高齢化を示唆するデータも記されていたのが象徴的だった。 とはいえ、当時は「ブランド小説」と呼ばれ、 本作にちなんで女子大生は一時期「クリスタル族」とも呼ばれ、 独特な軽佻浮薄の文体が、賛否両論が渦巻くなか、 その後のバブル景気におけるブランドブームを 先取りした小説として一定の評価を得たわけだ。 とはいえ「頭の空っぽな女子大生がブランド物を たくさんぶら下げて歩いている小説」「みずみずしい心が描けていない」など 酷評された記憶がある方もおいでだろう。 33年後の作品では、作者が当時の主人公達と偶然に出会い(本当かね〜)、 13年(雨巳)の08月24日(海戌)の田中の害日に女子会に招かれ、 創作なのか事実なのか不明の人々が、 さすがに成長をとげ、あたかも作者の気持ちを代弁するがごとく 問題意識をもった鮮やかな生き方をさせているが、 根幹にある設定にはブレがないので、 三光町出身などの特定の階級(笑)やその周辺に関わっていないと 理解できない風俗や環境もあり、久方ぶりに(巻末ながら)、 おびただしい注釈があるのは丁寧と感じた(笑)。 しかし、嫌悪感どころか余りにも一般庶民の生活とはかけ離れている場所での 出来事や会話により成立するので、 作者の意識が鼻につく読み手には敬遠されるに違いない。 東京都武蔵野市生まれで、父が信州大学教授に就任した為、 64年(木辰)の干合支合年に長野県上田市に、 さらに66年(陽午)のDNA「玉」年には長野県松本市に引っ越し、 75年(草卯)のDNA「車」年は、主導DNA年とは言え天冲殺の最中のため浪人。 東京の駿台予備学校で浪人生活を送ったのち、 76年(陽辰)のDNA「龍」の守護神支合年に一橋大学に入学し、 サークル「一橋マーキュリー」での 横領事件(サークル員の合意を取らずに資金を流用しサークル用に 東京都渋谷区神宮前のマンションを借りていた事件)に巻き込まれ、 留年した時期に書かれた作品で、くしくも世に出た田中は、 DNA「車」主導で、原則単独行動の危険をいとわない行動力の人ながら、 精神性の勝った現実主義者のため、物や形に執着する。 反撃は素早く、犠牲的精神旺盛のため、本来は物書き向きではなく遅筆。 「車+石」は、人付き合いは一見良いが、何らかの意志を貫くために、 私的面は犠牲にし、世のため人のために動く。 「車+鳳」は、質の高い大衆性を持ち、物質欲は旺盛。 「車+玉」は、考えた通りに行動する分かり易さがあり、 従って作品も私的であり、登場人物にもモデルは存在する。 才能はこの「玉」であり、できるか否かは別にして、 実際には静かな環境で物書きを、のんびりと行うもので、 伝統と格式のある旧いものに異様な興味を持ち、 この「玉」は年配の女性に通じるので、 母親達の女子会的会話に入りこむのもお手の物。 事情もあって、過去の遺産を現代に蘇生させるのも得意なのだ。 「車+司」は、時に理屈抜きで滅私な働きをするが、いわゆる猪突猛進で、 これが震災時にいてもたってもいられなくなった所以であるし、 才能の「玉」を活かして、若い時代を過ごした長野県知事になったのも、 往事の交際相手の出身地もあった阪神間に駆けつけ、 衆議院議員になったのも、 すべて彼がそうしたかったから以外のなにものでもない。 「畑+車+辰月」は、渋い発想や理想はあるが、 大勢の人間が共鳴して、ついていける胆力はなし。 なので、善し悪し別にして偏る。 老獪な発想というよりは、年寄りの冷や水的行動力のため、 「やっし〜」とか持ち出しても、若者にはうけることがない。 「申」年生まれ「畑酉」は、この人なりの王道を極める。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の海沿いの旧市街を整備した やや人工的な街並みで、リゾート施設や遊興施設や ショッピングモールなどがあるものの、 埋め立て地であることには違いなく、好みは分かれる。 安全な暮らしや平穏な日常を求める人は近づかずに、 仕事があるので、やむを得ず踏みこむ勤め人や、 表面的な流行や、無機質な土地に 違和感を覚えない者だけが向かう場所。 稼働力をあげる木性は、総エネルギー197点中僅か14点で、 それも主導する「草」しかないので、本質は高級品ではなく、 いたって庶民的な、レタスの類しか(笑)、生産していない。 本物の名誉や自尊心の「木」がないからこそ、 ブランド品を必要以上に好み、お嬢様学校を絶賛する。 守護神火性も僅か16点しかなく、 熱い「灯」はないので、実際は外国に縁はなく地場の庶民性のみ。 年干の「陽」が守護神で才能でもある年長の女性なのだが、 「申」に乗っかっているので、ひらめきは鋭いが、暖かみは弱く、 どこか覚めた環境を作り出している。 自身の土性と中身というか骨組みの金性に、 財力を表す水性は、ほぼ同格であり、 知性や名誉にはやや遠い距離にあっても、 遊び事や金銭物質には、異様な執着もありそうなので、 そこが好かれぬ理由でもあるのだが、 いわゆる格式のある層から歓迎されるかと言えば、 理解者という立場にはあるものの、仲間とは見なされぬ。 年干支の「陽申」は、埋蔵金作りの名人。 権力指向で、ゼロから立ち上げたり創造する才気あり。 月干支の「海辰」は、頭の回転が速く冷静。 制約が多ければ、それだけ芸術的センスを発揮する。 そして日干支の「畑酉」は、開拓者で艱難辛苦をバネに伸びていくが、 表面的には相応な姿を見せるが、組織においては獅子身中の虫となる。 寅卯天冲殺でもあり、原則現状維持なのだが、この三業干支が滲み出たのが、 政治の世界で持続できなかった要因でもあり、 かつての民主党政権を破壊した、ひとつの原因にもなっている。 干支番号構成は、33-29-46で西方・南方・北方の限定された領域で、 少々時代遅れ感は否めない。 後天運は、初旬「8歳雨巳」は、DNA「禄」の半会で欲をだす。 忌み神だが、それなりの浸透力はあったものの初旬稼働条件なし。 2旬「18歳木午」は、ありえないDNA「牽」の名誉と自尊心。 高級社会を垣間見て、遊興の限りをつくしたが、本人にとっては虚栄。 3旬「28歳草未」は、DNA「車」の主導DNAで自己確立で、 年支「申」と日支「酉」と結ばれた変則方三位で、 多少は地に足も着くが、危ない発言も目立った。 4旬「38歳陽申」は、DNA「玉」。年干支律音の守護神才能開花期間で、 神戸での単独奉公から、「玉」の傾向らしく長野県知事も二期務めた。 5旬「48歳灯酉」は、ありえない改良改革の刑で、もめごと。 06年(陽戌)のDNA「玉」の守護神害年には、長野県民の裏切りに遭い落選も、 翌07年(灯亥)のありえないDNA「龍」重なりには、 参議院議員選挙比例区に新党日本から立候補し、初当選。 09年(畑丑)の大半会年には、参議院議員を自動失職した上で、 衆議院総選挙兵庫8区で同党から立候補して当選したが、 12年(海辰)の忌み神DNA「司」の支合年の、 衆議院総選挙では同区で落選し、国政での議席を失った。 昨年(14年/木午)から始まった6旬「58歳山戌」は、 月干支「海辰」の天剋地冲と、年支「申」と日支「酉」がからむ 秋の方三位がからみ、より闘争的かつ騒々しくなっているが、 (方三位で和らいでいるとはいえ)、DNA「石」の害は、 政治力に陰りがでてというより、政治活動そのものが害毒で持続できまい。 また、友人・仲間などの謀反・裏切りで厳しい。 変剋律付のため、苦悩することにより才能の「玉」は磨かれるだろうが、 それが本作であると考えれば、納得もいく。 むろん内側の軋轢や、病も避けられず、 苦難と成長が本人に課せられるが、まさか、さらに33年どころか、 その先にも挑戦しようかという終わらせ方には、 (読み手も)さすがの才能「玉」でもお腹いっぱいだろう。 7旬「68歳畑亥」は、DNA「貫」の守り。 年支「申」の害もあり、前進は容易くない。 8旬「78歳鉄子」は、DNA「調」の偏屈に独創。 年支「申」VS月支「辰」のからむ三合会局で、 独創的な見地にたっての仕事の拡がりもなきにしもあらずだが、 まさかの回顧録であろうと、需要は薄いに違いない。 いずれにしろ、この30年は苦難と同居。 田中は、それに気づいて何ができるかなのだ。 ところで、長野県知事の座を追われ、国会議員の資格も失った 現在の田中だが、手法には問題がなかったとはいいきれないが、 政策や考えにブレや陰りがあったわけではない。 言葉は悪いが、二世や三世でもない限り、 DNA「牽」の木性成分の名誉がないからにほかならない。 宿命にない「木」の後天運は「18歳木午」で、 作家として認知されるために既に消費済みなのだし、 初旬条件はないどころか、存命中に10年運天冲殺もないのだから、 これ以上の上がりは無理であろう。 とはいえ、本当の理由はそれだけでもない。 田中は、年干支「陽申」を大半会する才能強化の守護神年だった96年(陽子)の 11月07日(山申)のDNA「石」の屈辱妥協日に、 舎弟に当たるN医師が神宮前の「とんちゃん」という 居酒屋で開催した日航スッチーとの合コンに、 「(田中に)一目会いたいとの奇特な女性も参加するから是非」と 請われて参加し、丁度10歳年下のため、 日干は同じく「陽」、月干支は同一の「海辰」、 そして日支同士は「酉」と「丑」の半会の関係となる 札幌市出身で現夫人の青山恵(66-0424/雨丑)に出会って、 9日後の忌み神月干「海」が干合され待望の「木」となった 11月16日(灯巳)のDNA「龍」の守護神半会日に、パークハイアット東京で (DNA「牽」がないため上品とはいえない表現の田中曰く)ペログリ関係になり、 双方の条件なし天冲殺年の夢の中だった10年(鉄寅)の 年干支「陽申」の干合支害を伴うDNA「鳳」の忌み神日だった 10月28日(宝亥)に結婚してしまったことにつきる。 そもそも夢の中での結婚は、未来に期待がもてず、 現実的な成功は望めぬところなのに、 夫人は年支「午」VS日支「丑」の害持ちで表裏あり。 「彼の政治活動を支えていくことに責任重大だと感じました。 身が引き締まる思いです」とかいいながら、 無意識のうちに配偶者の評判を落とす「性悪者」である。 また入籍が条件なし天冲殺ならば、同居開始の実質婚が 守護神才能強化年とはいえ害年の有り難迷惑でもある06年(陽戌)。 これでは、時間をかけて田中の評判が地に墜ちたのも納得できる。 理解度はあろうと(田中が)決して一緒になってはいけない相手だし、 そういう結婚をしてしまったのは、 田中が自然界から試されたということなのだ。 (ちなみにこの生年月日は、ORIGINAL LOVEの田島貴男と同一で、 男女の差こそあっても持続力に問題があるのは、変わりなし) そして現在の田中の10年運は、前述のごとく年支「申」と日支「酉」のからむ 方三位成立を伴う「58歳山戌」の害。 ようは緩やかな衝突と他者との戦いで敗者になりやすい、 政治力は地に墜ちて、良からぬ取り巻きしか寄ってこない日々。 これでは、昔取った杵柄で糊口をしのぐしかない。 田中は「女性セブン」の取材にこたえて 「家内とは、ケミストリー(相性)が合うんでしょうね。 先日もこんなことがあった。 今回の『33年後のなんなく、クリスタル』の 著者プロフィールはナント、タナカ家の家族の一員である 4才のトイプードルのロッタ嬢が担当(という仕掛け)。 「“ロッタの書いた原稿”をテーブルに置いていたら、 妻が買い物へ出かける前にチラッと見て、 “パパとママのウザイくらいの愛を一身に受けて成長中” なあんて鉛筆で書き加えたんですよ。 確かにその一文があるのとないのとでは違う。 思わず、印税の10円分くらいは妻に振り込まなきゃと思いました。 なあんて、のろけ話に聞こえちゃいそうですが、 僕にはない才能ですね」 執筆に行き詰まって「オレ、才能ないな」と夫がぼやいてると、 「才能の枯渇は才能のある人が言う。byニーチェ うそ」と メモがそっと回ってくる。 「ロッタのご主人様は家内、僕は家内の執事」という 家庭内序列が揺るがないそうだが、 こんな初歩的なことで騙されてしまう田中の情けなさは、 さすがに作家としても政治家としても 「一発屋」らしさを如実にあらわしている。 この妻により「時間をかけて汚れる」のが今の田中だが、 初旬条件もなく背伸びしたツケは大きく、 あえて小声で言えば、この夫妻には未来がない。 なぜ、作家として出直すならば、気が乱れる犬を飼育するのか。 なぜ、夫妻で未来を創造しないのか。 推測するに田中は港区内に居住していると思われるが、 守護神方向を活かすなら、生まれた武蔵野市なり、学生時代を送った国立市、 あるいは縁が深いはずの長野で隠遁生活を送るべきである。 それが出来ぬのは、宿命にありえない夢みたいな時代を忘れられずに、 格好をつけているからに他ならない。 多くの女性と不適切な関係を同時期に持ったと思われる因縁もあるだろうが、 主人公との恋愛期間が重なった相手と短い結婚を送った女性には、 中途半端に結婚と離婚の事実だけを記して触れず仕舞い。 だったら、小説なんだろうし全面封印しろよである。 政治家になった作家に真の成功者はいない。 やはりタナカヤスオには、未来はないのだ☆ |
田中恵(青山恵)○66-0424 |
雨海陽陽 丑辰午-6 司石車牽車(牽主導) 木性(27)火性(52)土性(76)金性(15)水性(67)/総合237 寅卯天冲殺/天冲殺(6歳宝卯/16歳鉄寅) 干合水性天干一気(6歳宝卯)/主導DNA(36歳山子) 変剋律(36歳山子/46歳灯亥/56歳陽戌) 年支VS日支害(表裏)/害切れ(36歳山子) 木性脆弱/土性過多/金性脆弱/水性過多 -6歳宝卯/16歳鉄寅/26歳畑丑/36歳山子/46歳灯亥/56歳陽戌/66歳草酉/76歳木申〜 |
■2015年01月20日(火)陽申 |
川辺純可○焼け跡のユディトへの唸る仕掛け(にお腹いっぱい) |
○月干「山」が干合され守護神「陽」になり、 さらに、その干合月干「陽」が年干「宝」と二次干合し、 年干は「雨」に月干は「海」になり、日干「海」をいれた 水性天干一気が成立した、DNA「石」で少々屈辱気味だった 13年(雨巳)の条件あり天冲殺月だった10月(海戌)の13日(木子)の ありえない木性のDNA「鳳」の半会日に、 広島県福山市出身の生月冲殺作家である 島田荘司(48-1012/鉄午)がたった一人で選考委員を務める 「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の第6回の優秀作となった 川辺純可(81-1021/海申)の「香草荘のユディト」が、 『焼け跡のユディトへ』と改題され、 昨年(14年/木午)11月25日(鉄子)のDNA「龍」の改良改革半会日に上梓された。 本作の舞台は1951年(宝卯)の動乱期の最中。 広島県呉市と見られる軍港都市の屋外プールで、水面を漂う女性の全裸死体。 その能の面の下には、化粧までされて。被害者は高校教師だった。 そして第二の事件は街中でおきて、売れっ子の遊女が、 やはり能面をかぶされて、殺された。退かされる直前だったのにもかかわらず。 戦後間もない瀬戸内の軍港都市を舞台に起こる連続婦女殺人事件。 被害者の共通項は、新古今和歌集にヒントがあった。 それによって「次の被害者」が絞れていくのだが、 犯人像は二転三転するばかりか、GHQに遠慮しているというよりは、 未だ組織として機能していない警察を あざ笑うかのように、物語は進行していく。 そこに巻き込まれたのは、東京の大学に入学する前に、 つたない記憶をたぐりながら、母親と前夫との間に出来た 実の姉を探すために、やってきた若者。 該当者は二人、しかも周辺には被疑者らしき者がいる。 高利貸しで資産家の美しい女性に恋い焦がれる、 GHQ関係者の技師が、頼りにならない警察に代わって、 謎解き役と進行役を買ってでているのだが、 怪しい日本語と都合良く日本文化に詳しい設定はありえなさそうだが、 そんな矛盾も忘れしまうほど、戦後混乱期の女性達の逞しさが 活き活きと描かれているのは特筆もの。 複雑な時代だからこそ、当時の風景を駆使し、 電話はろくになく、電報やら馬まで登場するものだから、 移動体通信機器に支配されているような 現代人には用いることがないトリックが使用可能だし、 これがかえって新鮮でもあるのだから、この作者は侮れないなと思った。 最後に事件から12年後となる昭和38年(1963年)で終わるのも洒落ているしね。 また、ツッコミどころは多々あるが、 あえて判りやすく言えば、どこか時代設定も何も超越した、 往年の日活映画みたいな、嘘くさいのに楽しく笑えてしまうことには感服する。 ※ディックは岡田眞澄で、河本は宍戸錠で、 矢代は小林旭。槇紫苑は南田洋子で、 シオンは浅丘ルリ子といったところか・・・。 もちろん陰の主役は胡散臭い河本であろう(笑)。 04年(木申)の宿命にない木性年には、第50回江戸川乱歩賞を一次通過し、 05年(草酉)に「シーウィンド」でハーレクイン社が実施する 第1回ショート・ラブストーリー・コンテストの優秀賞に選出された川辺は、 広島県呉市宮原出身で、日本女子大学文学部を卒業。 現在は京都市在住で、普段は三週間に一度ネイルサロンに通い、 夫と猫と暮らし時にアルバイト(大学の研究室)に出かけており、 「車」冲殺主導は、常に諍いに巻き込まれ、安心できない日々。 「車冲+玉」は、ひとひねりするが根幹は見え隠れする。 威勢が良いのに、「玉」×2もあり(失礼ながら申せば)ばばくさい。 「車冲+貫」は、変化球ありの一本気。 才能は、この「貫」で頑固かと思えば、変貌自在の乱れペース。 「車冲+車」は、計算できない危うい行動力。 「海+車冲+戌月」は、スタート波乱ながら言葉の攻撃で周囲を圧倒。 「酉」年生まれ「海申」は、待ち運なのである。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の妙な鉱山から採掘された物質を 積荷として運び出す港で、船便のスケジュールにあわせ、 慌ただしく、危険な作業を行うため、 木性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、本来休息なし。 趣味も何もなく、だから何かに傾倒すると極端になり、 風流さは持ち合わせていないので、毒々しいネイルカラーも厭わず。 使えるとしたら無限大なので、表現手段は多種多彩。 遊びがないだけに、はまれば怖いが、気に喰わねば何もしないか、 とてつもなく動き回るかでしかない。 また「海」は水のため、いかようにも加工可能で、 赤字を入れられても、直すのは容易い。 総エネルギー237点中、金性(DNA龍/玉)過多は、 情報過多気味で、あれもこれも詰め込むきらいだが、 知識欲は半端ではないのだからやむなしも、食傷気味。 まるで29日(にくの)に、これでもかと (金性のため)肉を食べさせられるようなもの。 また、地支は日支「申」年支「酉」月支「戌」の 若干並び順に難がある金性方三位で、主導も「車」なので闘争本能旺盛。 本人なりに完成しているので、前進力に欠けやや時代遅れ感否めないが、 立派かどうかは別にして、彼女なりペースがあるのだろう。 年干支の「宝酉」は、そつのない学究肌で毒にも薬にもならず。 月干支の「山戌」は、制約が少なくなく、家系とは恐ろしく融合出来ぬ体質。 そして日干支の「海申」は、直球勝負で自意識過剰でお気楽。 これだけ見れば、とても故郷を物語に登場させられぬものだが、 そこは、金性が「鉄」より「宝」が多く、 この人なりの特別意識で底上げされているからに違いない。 干支番号構成は、58-35-09で北方西方東方を縦横無尽ながら、 南方欠けは、もうひとつ未来が見えずに残念なところ。 後天運は、初旬「6歳畑亥」は、DNA「牽」の10年運天冲殺と、 月支「戌」に連なる変則方三位に、害と色々。 何らかの不格好・不名誉なことに傷つきながら才能が形づけられたはず。 「将来何になりたいですか」と聞かれ「小説家」と答えて一歩踏みだす。 「作家」ではなく「小説家」というところが、精神性の高いところか。 生計は二の次、まずは志である。貪るような読書家。 2旬「16歳鉄子」は、DNA「龍」の改良改革の半会で、 新たな世界として古典18禁に踏みだした。 ハーレクインにはまり源氏にも興味を持つという、 相変わらずの何でもござれで、小遣いは本代に消え、 文芸部では斜に構えたエッセイを書き、腺病質男なりすましで非難も受ける。 上京は99年(畑卯)の年支「酉」と月支「戌」の害切れで、 DNA「牽」の囲い込みで寮住まいも、合コン、サークルと遊び呆けたのは、 もちろん見聞を広めるためで、心底愉しんだかは不明。 月干「山」の干合で守護神「陽」を得た、 DNA「石」の03年(雨未)の「申」の手前となる変則方三位年には、 初の乱歩賞応募。04年(木申)のありえない木性年に、戌亥天冲殺ばかりか、 生月冲殺にもかかわらず、地元に帰りコネで建設会社に入るも、 (呉から広島までの)電車通勤が辛くて、 居心地の良い職場を三ヶ月でリタイアし塾講師となるいい加減さ(笑)。 「そのあとすぐ結婚したんだから、も うちょっと耐えて華々しく寿退社すればよかった。 社会も自然も、今より少しおおらかな時代だったよ」だそうである。 (自己発揮直後の結婚なので、期待はもてぬなあ・・・) 06年(陽戌)の60年に一度の条件あり天冲殺に、恐らく結婚をし大阪へ移住。 現在の3旬「26歳宝丑」は、年干支「宝酉」の大半会を伴うDNA「玉」で、 さらに忌み神とはいえ、使い易い金性の強化。 11年(宝卯)の「宝」重なりには、DNA「玉」らしく母親をなくし、 夫の仕事の都合で韓国へ渡ったかと思えば、デビューもする。 ありえない木性年の昨年(14年/木午)には、 水族館近くの京都の下京区か南区に移り住み、 大学の研究室でアルバイトをしているという忙しなさ。 この後は4旬「36歳海寅」はDNA「貫」の納音で、現実面の破壊。 或いは過去の清算であり、気持ちとは別物。 17年(灯酉)の干合年から始まるものだが、大きな動きは、 18年(山戌)の60年に一度の主導DNA条件あり天冲殺年か、 19年(畑亥)の条件あり天冲殺害年であろう。 5旬「46歳雨卯」は、DNA「石」の和合性も月干支「山戌」と干合支合すると、 月干は「陽」で10年運は「灯」になる救いで、 進み行く方向性の変化なりがあれば良いが、 干合月干「陽」が年干「宝」と二次干合すれば、 月干は「海」に年干は「雨」になり、日干「海」をいれて 水性の天干一気が成立して、目上を一気に知恵でやり込めることになる。 社会参加をし続けていれば、その様相は濃くなる。 天干は水性一色、地支は金性一色となり、最も潔い時期で、 独創的であり続けていれば、それはそれで評価されるはず。 6旬「56歳木辰」は、DNA「鳳」。 7旬「66歳草巳」は、DNA「調」。 ともにありえない木性で、表現力が際立つか、その逆に力が萎えてしまうか。 そうはいっても、8旬「76歳陽午」はDNA「禄」の晩年守護神で、 老いても救いは穏やかにまわる予定。 さて、本作では作者が誕生する遥か30年前の呉市の戦後を、 出身地とはいえ、まるで見てきたように書いているが、 トリックを使うのは、様々な利器のある現代より、 ある程度制約がある戦後復興の混乱期を扱ったほうが楽なのは明白。 そこが、お気楽な「海申」なばかりか、 「玉」×2もあり、旧いものに通じることが可能な 川辺だからこそ朝飯前なのだろう。 ただし生月冲殺なうえに、宿命には僅かに「龍」もあるので 外国人を探偵役に設定したと推測する。そこまでは理解しよう。 しかし、さすがに旧約聖書からの「ユディト」のタイトルは、 古典で「玉」を消化しようと、せっかくの古今和歌集の仕掛けを薄くしている。 そのあたりは、宿命を活かしきれず、 溢れるばかりの知識が邪魔をしたのではないか。 また、中心人物であろう女性の描き方も先の30年のような「陰」の時代なら、 巧みな成功例として、充分な輝きをみせてくれたろうが、 13年(雨巳)から「陽」の時代に入ったので、 あまりにも女性陣が無防備すぎて、そこはかとなく違和感を持つ。 面白さや巧みさとは別に明るい時代になったのに、 過去の動乱期が舞台では前進力も鈍ろうというものだ。 もしも川辺が「玉」を活かしたいのであれば、 自分の誕生したあたりを舞台設定にしていれば、 魅力ある世界を披露できるのではと確信する。 また、宿命を見直せば、ともかく金性過多で、 かえって母親縁が薄いので、(母親は)父親を残して先に逝ったのであろうし、 母親が「宝」なら、父親は干合成分の「陽」だが、 宿命にないので、陰陽関係の月支「戌」内「灯」の 守護神を代用するが、これは自身の配偶者成分ともなり、 冲殺されているばかりか、害の中にもあるので、 制御不能であって振りまわされるので、あまり密着できない。 (父親と)東急ハンズに出かければ、朝の九時に店に到着してしまうだろうし、 夫は外国の企業に転職したり本人が乗り気になれない水族館に行きたがる。 だからというわけではないが、夫婦別姓主義の川辺なのでもあろう。 なお、この生年月日は大阪府出身の元タレントで、 99年(畑卯)に半年にわたり放送された テレビ朝日系金曜26時「千年王国三銃士ヴァニーナイツ」の 主役をはりながら、一線から姿を消していった栗林みえと同一である。 活かし方は、川辺が秀逸であることは疑念なしだが、 今後持続していくためには、生月冲殺ならばこそ、 SNSで私的面を垂れ流すのは無用だろうし、 三週間に一度通っているというネイルも、 木性ゼロとしては気の流れを悪くし、爪も傷めるので推奨できぬ。 事実、ネイルに行き何度も体調を崩しているではないか。 こんなわかりやすいお試しはないのに。 表現力の無さは、無限大に小説家として使えるが、 「楽しい」とか呑気なことを言おうと、水の流れ行く先を封鎖するので、 絶対に向いていないことを言明しておきたい☆ |
■2015年01月23日(金)畑亥 |
天久聖一 書き出し小説の原点は悪ふざけ○ |
○神戸拘置所の刑務官を経て、10年運「18歳海戌」の守護神天剋地冲内の 89年(畑巳)のDNA「調」年に、漫画家としてデビューし、 「バカドリル」や「バカはサイレンで泣く」で、 「鳳」×3の悪ふざけとも言える乗りで世間を質の悪い(笑)、 抱腹絶倒の世界へ騙し連れ込んできた天久聖一(68-0814/陽辰)が、 昨年(14年/木午)のDNA「龍」の改良改革年の 大半会三合会局天冲殺月(12月/陽子)の12月20日(鉄午)のDNA「禄」日に、 WEB上で公表してきた『書き出し小説』を刊行した。 同書は、特定のテーマや自由課題の中で、数行の小説の書き出し部分のみを、 募りまとめて、天久が選評をまとめたもの。 たった一行で、結末まで予感させるものや、なにやら意味不明で、 読み手に投げかけているものもあり千差万別。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」「今日ママンが死んだ」等々。 誰しも作家になれるわけではないが、作家のフリくらいは出来るという。 「鳳」主導の遊び心満載な、知的で高級な遊びとしておきたい。 「鳳+鳳」は、肩肘張ることもなく、常に柔軟。 「鳳+玉」は、自己をさらけださず、定型の企画を練り実行するのが得意。 あるものを何かに置き換え、すりかえるのが得手。 「鳳+禄」は、ともかく口は達者。 そこに「陽+鳳+申月」は、論理性などなくとも閃きで創造。 「申」年生まれ「陽辰」は、好き勝手で、ハマった時の破壊力は尋常ではない。 後天運がは初旬「8歳宝酉」が、日干支「陽辰」と干合支合で、 後天成功運型のDNA「司」で、バカ真面目。 37歳迄はターボ運(子丑天冲殺廻り)の恩恵で、 2旬「18歳海戌」は、DNA「車」の天剋地冲。 3旬「28歳雨亥」は、DNA「牽」の自意識。 4旬「38歳木子」は、DNA「龍」の10年運天冲殺。 そして現在の5旬「48歳草丑」は、DNA「玉」の10年運天冲殺なので、 破れかぶれながら、落ち着いた体裁を提供してくれているようだ。 進み行く方向の変化もあり面白いし、教師役でもある。 ちなみに6旬「58歳陽寅」は、DNA「貫」。 7旬「68歳灯卯」は、DNA「石」の害で、仲間の裏切り。 7旬「78歳山辰」は、DNA「鳳」の刑で、トラブル必至となる。 ところで、本書の一例をあげれば 「傘を忘れて立ちすくむ私に、傘を投げつけてきたのが今の旦那だ」 「モンスターペアレントは森の人気者だ」 「メールではじまった恋は最高裁で幕をとじた」 「父の七回忌に、私にそっくりな女が焼香に来た」 「その日、少女はエイプリルフールの日だと知らずに告白した。 その日、少年は エイプリルフールの日だと思って承諾した。 その日、二人の物語は動き出した」 これに天久のコメントが、つくのだが、それが作品によって千差万別で、 だてに世間で揉まれてきたわけではない、非日常的さに脱帽する。 悪ふざけには違いないが、極めればそれも作品。 「書き出し小説とは、オリジナルの書き出しだけで成立した文学史上最も短く、 また新しい文学スタイルである」と言われ納得してしまう。 読むのは一瞬。しかしその余韻は長く、深い。 感性は容赦なく刺激されるので、気分転換には良い☆ |
■2015年01月27日(火)雨卯 |
小谷野敦○芥川賞落選で選考委員の藁人形作成の戦慄 |
○01月15日(宝卯)のDNA「玉」年に発表された第152回芥川賞の選考で、 ノミネートされながら、真っ先に脱落したとされている 小谷野敦(62-1221/雨巳)が、大暴れしているという。 小谷野といえば「非モテ語りブーム」の元祖であり、 評論「もてない男」が知れているが、 近年は小説も発表し、害年だった10年(鉄寅)には 「母子寮前」で初ノミネートされたのに続き、 今回は自身の父親を描いた私小説「ヌエのいた家」で候補に選ばれるも、 残念ながら落選に終わったところ、当日夜から数日間に渡って、 twitterで芥川賞落選への恨みつらみを発信するのだが、その内容が酷い。 「指の骨って何がいいんだか分からん(解禁)」 これは、選考の最後まで残ったミュージシャンでもある 新人による戦争を題材にした小説で、 今回受賞は逃したが、発表直後から文壇での評価が高く、 本命視する声もあったが、小谷野センセイは評価せず。 受賞作については痛烈で、「最低だな。優等生的作品もいいところだ。 今回はひどいなあ」「今回最低レベルだった。」 「は、相田みつをみたいなもんだ。」「文学の模造品なんだよあれは。」 「だいたい(受賞者)のあの健全な顔つきは文士の顔じゃないよ」 「立教大給料良さそうだしなああああ。 金のあるやつにしか金はやってこないのだ」「実質二千万くらい。」 「要するに選考委員が文学が分かってないやつらばっかりってことだ」 「文学ってのは切れば血の出るもんだよ。 今の選考委員は血を見たくないらしい」 「通俗作家どもが純文学の選考委員するんじゃねえよ」 「石原さんがいなくなって悪くなったな」 「やつらにひとかけらの誠実さがあるかと期待したのは間違いだった。」等々。 そして極めつけは、「わら人形五個できた。あとは五寸釘」 「選考委員たちが乗った飛行機が無人島に不時着する という小説を構想している」「せめて正賞の時計がほしいと思って ヤフオクで探してるんだけどないんだよね。誰かくれないかな。」 「まあ『大学の専任になったら大変だよ』と 言われてもやはり専任を夢見るのと同じような。」 「52歳以上で落選してその後とった例はないのでな。」 「若い人は未来があるからいいよね。」である。 年干と月干が「海」で日干が「雨」という濁りきった使えぬ御仁だが、 年支「寅」VS日支「巳」の害持ちは、表裏ありの極悪非道の悪人で、 受賞でもしていたら、それこそ掌を返すように猫なで声でもだすのが、 「石」×2持ちの特性だろうが、 10年運「45歳灯巳」は、年干と月干の「海」が「木」となり、 水性天干一気も崩れて反発反抗でひねくれ現象。 しかも年干支「海寅」は干合支害なのだから、スッキリするわけもなし。 条件なし天冲殺の夢の中で、どぎつく望むものでもないが、 そもそも感謝も奉仕もないところに評価など与えられるわけもなく、 自然界をなめきっているから、選考委員には 「語り手の病んでいるところ・ アンバランスなところへの意識が足りないということで、 あまり票が入りませんでした。」と言われてしまうのだが、 これに「なんであんな父親を憎むのを反省せにゃいかんのだ、ボケナスども。」 「なんで実は父親が好きだにならないといけないんだ?お前らは儒教徒か。」 「俺はずっと、自己批評がないとか言われ続けているんだが、 読んでいて批評的に読めたらそれは批評があるんだってことすら 分からないんだなあのボケナスどもは。」であるから、 もはや常軌を逸している。 ターボ運付の後天運で、洩気の木性天冲殺では、悪目立ち。 謙虚も反省もなければ、次旬「55歳山午」の干合木性天干一気 10年運天冲殺でも上がらぬ次元。 総エネルギー202点中金性12点で分別希薄、 本人の水性も76点あろうと、塩水に圧され気味な定め。 年上命の午未天冲殺なのに、天干一気破格害切れの07年(灯亥)に、 21歳年下の東京大学大学院修士課程在学中(当時)と 結婚したツケも大きく、それでは、将来にも大きな陰を落とす。 08年(山子)のDNA「牽」年の次元をを上げれば、 木性天干一気にも様変わりした時期には、 東京大学駒場キャンパスにおける歩行喫煙の是非を巡って大学側と争い、 禁煙に関する東京大学の方針に従わない態度が問題となり、 09年(畑丑)03月(灯卯)で東京大学非常勤講師を雇い止めにされるなど無茶苦茶。 それなりの人物なのだろうが、時代は小谷野の律音で人生の折り返し地点から、 陰から陽へと変わったのに、まだ気づかぬ者は憐れ。 twitterで無益な消費をしている前に、生き方を正さねば、 後天運も稼働せず、不遇のままであろうな☆ |
■2015年01月28日(水)木辰 |
有間カオル○招き猫神社のテンテコ舞いな日々と魔の結婚 |
○09年(畑丑)の主導DNA「石」の支合年に、 電撃小説大賞の一部門として新設された「メディアワークス文庫賞」を 「太陽のあくび」という作品で、 記念すべき最初の受賞者となった有間カオル(73-0621/山子)の 『招き猫神社のテンテコ舞いな日々』が、 昨年(14年/木午)の11月22日(灯酉)の 年支「丑」の半会を伴うDNA「玉」日に上梓された。 ※12月13日(山午)の納音天冲殺日には、 「夢見るレシピ ゲストハウスわすれな荘」も刊行されている。 同書は、起業した会社が、信じきっていた仲間の裏切りのため倒産し、 一文無しになったため、豪華な六本木あたりの住処をたたみ、 ほぼ着の身着のまま、病床の伯父を頼り、 東京の片隅にある(読みは違えど羽村市と想定) 私製神社(招き猫神社)に、管理人として身を寄せることになった アラサー青年が、都落ちを痛感しながらも、 再起に向けて意気揚々と暮らし始めようとするが、 大きくてブサイクな虎猫と、灰色の毛玉のような仔猫二匹が棲み着いていた。 実は彼らは傍若無人の化け猫で、それにひたすら翻弄される青年・・・。 どこか憎めない化け猫たちとの人間味豊かな同居生活を 愉快に描くストーリーだが、ダンス甲子園を目指す女子中学生達や、 行方不明になった猫を探す老人、良き縁を望む妙齢のOL、 詐欺師から救われた地場スーパーの夫人経営者などを巻き込み、 久しぶりに夏祭りを行うことになった神社の由縁と本人の行く末は・・・。 予定調和とはこれほど素晴らしいものかと感じさせる、 面白い仲間達が繰りひろげる物語で、 「化け猫も、けっこう可愛いものですよ。たぶん・・・」は作者の弁。 東京都出身で、法政大学文学部哲学科を卒業し、 とりあえず東京都新宿区あたりに棲息し、 ありえない木性年だった04年(木申)からは、出版社に勤務し、 09年(畑丑)の受賞時からは、専業主婦作家と思われる有間は、 「石」冲殺主導で、周囲と上手に交際したいのに、 悪者にからまれたり、意にそぐわない友人知人に翻弄され、 和合性に難ありの日常は、ほぼ主人公そのままである。 「石冲+石」は、変わり者ゆえの能力を妙に便利に使われる。 「石冲+司」は、大器晩成で、日常生活は質素ながら一点豪華主義的。 友人知人に翻弄されるあまり、私的面に派手さは非ず。 才能は、この「司」となり。生真面目であったり倹約家であるが、 それで活かされるかと言えば、 異性で失敗することもあるので、微妙なところであろう。 「石冲+貫」は、独善的で浮きまくるか、必死に融合しようとして空回り。 「山+石冲+午月」は、生家に縁薄く、親類縁者にかすかにすがる。 「丑」年生まれ「山子」は、視野は広からず異性の気持ちを理解できず。 結婚はしているようだが、夫がどう思おうと、牛肉が売り切れていたので、 鶏肉でビーフシチューをこさえてしまう猛者でもある。 なので、女子中学生の目線は、主人公を徹底的にオジサン扱いだし、 登場する女性達も、どこか余所余所しかったり、勘違いしている(笑)。 宿命の特長は、仲夏正午頃の「山」だが、 総エネルギー178点を加味すれば、小山か丘陵。 東京西部を意識するなら、多摩の山なみより狭山丘陵。 守護神年干「雨」は救いだが、66点もあり、 表面には、大きな滝が行く手を阻んでいるのは、 丘陵の崖から突如激流が噴き出しているものか。 年干支「雨丑」VS月干支「山午」の干合支害は、 見てくれに騙されると、災害に巻き込まれる。 「山」の配偶者成分は年干の「雨」だが、 月干にも「山」があり冲殺されているので、 強力で制御不能なライバルと争うことになる。 また、その相手は既婚者であったり特定の人がいたりし、 仮に苦労して手に入れたとしても、宿命内干合作用もあり、 年干は「灯」、月干と日干は「陽」の火性天干一気で、 とてつもなく派手になるのに、時間の経過と共に仲間並みに成り下がる。 それは所詮そういう相手を狙うからなのに、懲りていない。 生月冲殺は自ら動かぬものだし、目上運が全ての午未天冲殺なのだが、 「山子」の濃い存在感が年下を見てしまうことからなのだろう。 また、その気になれば、目上を焼きつくしてしまう恐れがあるわけだが、 それも害持ち納音持ちの生月冲殺としては、全く推奨できない。 月干支「山午」VS日干支「山子」の納音は、私生活に秘密あり。 木性ゼロ(DNA車/牽なし)は、禿げ山で無防備。 ペンペン草すらはえていないので、崩れやすく丘陵と言えば聞こえはいいが、 単なる盛り土で終わりかねないこともある。 無限大に使えば、面白い仕事も出来るだろうが、名誉は原則なし。 野人なみだから、消費期限を三年も過ぎたグリーンカレーを平気で食し 「全然美味しくない」などと宣う。 また、無防備自慢もあり「(かつて)都内一人暮らし鍵をかけわすれても 自衛隊のポスター貼っておいたから大丈夫」は、笑えない。 「ジェットコースター系大好き」も同じ理由だ。 火性17点は夏生まれにしては脆弱で、冲殺月支「午」内「灯」で、 母親はさして強くあるまい。 また、父親は「灯」が干合する「海」だが、存在せず。 陰陽関係の「雨」を代用するが、66点と過多で同様に縁が薄いか、 あるいは強すぎるかというもので、これが本人の配偶者成分にもなり、 ファザーコンプレックスになるか、忌み嫌うか極端になる。 最も「実家には年に一度帰るかどうか」は、生月冲殺としてはまずまずだ。 本人の土性76点は相応も、水気が多くてぬかるみ。 異性なりお金なりで崩れやすい体質はわかりやすい。 また金性19点は創造力の方向は、DNA「調」の女性目線。 ならば、男性主人公は無理があったかも知れぬが、 だからこそ偏っているのだが、引き出しはそうそう多くはなく、 このライトな路線を極めるしかないようだ。 年干支の「雨丑」は、気ままでスローペース。 好き嫌いが明確なので、敵もつくりやすい。改善の余地あり。 月干支の「山午」は、お山の大将で午未天冲殺なのに不遜。 ヘンに諦めた部分もあり、帝王なのにらしからぬ情けなさ。 そして日干支の「山子」は、若い頃から大人と対等に過ごし頭角あらわすも、 枝葉や尾ひれをつけやすい面あり。 それが誤解のもとなるも、どん底に落ちても 持ち前のパワーで飛翔する根性は、頼もしい。 干支番号構成は、50-55-25で西方と南方を結ぶ狭い範囲で、 冒険は似合わないということだろう。 後天運は、初旬「5歳畑未」はDNA「石」の10年運天冲殺で、 周囲にとてつもなく派手に翻弄されるばかりか、 害もあって挫折する可能性大もターボ運(子丑天冲殺廻り)回りで、 ともかく目立つ。主導DNA「石」で自己確立を迫られる苦難が、 かえって成長をうながす。 しかし、家庭的なことや結婚など内側の世界には恵まれぬ面あり。 社交・組織は未来永劫意にそぐわぬようになるので、 そんなものだと、自然界に任せるのが賢明であろう。 また54歳まではターボ運(子丑天冲殺回り)なので、何をしても目立つ。 良し悪しは別のことである。 2旬「15歳鉄申」は、DNA「鳳」の半会で、豊かな風流心だが、 下手をすれば遊興に走る恐れありも、 哲学科に進んだあたり(笑)、許容範囲ですませたはず。 3旬「25歳宝酉」は、DNA「調」の使い易い女子力強化。 現在の4旬「35歳海戌」は、守護神的だが、ありえない塩水となり、 DNA「禄」の引力本能で、賞を引きよせデビューにこぎつけた。 この後は5旬「45歳雨亥」は、DNA「司」の守護神なれど、 地支の条件は、日支「子」と年支「丑」のからむ 冬の方三位完成だが、春を切望する時代では、強欲にならねばまずまず。 進みゆく方向ばかりか、本人が変身することで状況は変わるのであろう。 6旬「55歳木子」は、ありえない木性のDNA「車」で、 多忙を満喫できるか否か。 7旬「65歳草丑」も、ありえない木性の、DNA「牽」の支合で 稼働力があがり、格好をつけられるのではないか。 8旬「75歳陽寅」は、DNA「龍」の忌み神変則方三位は、 新たな試みもさすがにお別れの準備に違いない。 ところで、有間は年干支「雨丑」の大半会を伴う 13年(雨巳)の守護神干合年の、ありえない木性月(02月/木寅)に、 共通干がないうえに、冲殺範囲をもたれている害の関係で、 条件なし天冲殺中の菱田愛日(85-0625/草未)と、 共通干はあろうと、菱田と同様に宿命にない木性の「草」で、 年下の子丑天冲殺である美奈川護(83-0527/草卯)と連れだって、 伊豆修善寺へ三日間の旅行をしている。 この二人とは10年(鉄寅)には猫カフェや居酒屋に出かけ、 本業の愚痴などをこぼしているので、 「石」冲殺主導らしく、そこそこの交流はあり、 妙に「お姉さん」と持ちあげられているようだが、 有間はたとえ干合火性天干一気であろうと、 目上運を大切にしたい午未天冲殺であるから、 やむをえず本業での付き合いでもないのに、 つるんでいるヒマはないと思う。 また、生月冲殺なのに本業があって副業があって、 さらに、blogをやってtwitterもやってさらにLINEまでと、 納音持ちなので肝心なことはギリギリ明かさずとも、 私的面をさらけだしすぎである。 それで仕事が進まぬとコボされてもかなわん(嘆)。 また、いつ一緒になったか不明の夫(73-0722/畑未)の 条件あり主導DNA納音天冲殺だった09年(畑丑)に、 有間は会社務めを辞めて、専業主婦作家となったようだが、 午未天冲殺でも押し出しの強く少々不遜な「山子」の有間が、 大学時代の同級生と結婚したわけだが、 相手は僅か一ヶ月近くしか違わないとはいえ、 年下の子丑天冲殺であり、その夫にとっては有間が年上の午未天冲殺という 典型的な逆縁なので、とりあえず子供の存在は確認できぬが、 これでは、宿命が相応に可能性を秘めていようと、 これ以上の上昇を望むのは酷であろうか。 夫は「丑」年生まれ「畑未」が他力運らしくヘタレな部分もあるようだが、 そこは生年冲殺らしく、仕事には没頭しているようだし、 さすがに有間が一応裏へ廻ったことで、 昨年(14年/木午)は60年に一度の干合支合年だったのと、 有間の宿命にない木性年で、結構稼働力が上がったようだが、 共にターボ運で、宿命の偏りがあるわりには、 双方いまひとつなのは、超逆縁婚なのと、 有間の害付き年干支「雨丑」が 夫の日干支「畑未」に天剋地冲されているのと、 日支同士が冲殺範囲をもっているうえに、害の関係という凄まじさ。 これは同級生だろうと、絶対に結婚をしてはいけない間柄であるし、 強面な有間が、僅か一ヶ月早く生まれだけで、 本来は年上男性に良さを引きだされるにもかかわらず、 年下の子丑天冲殺の夫に比較的辛くあたり感謝が感じられぬことであろう。 この結婚でなければ、共にもっと高き場所に行けていたのに残念である。 さて、有間にとってこの二年(14年/木午・15年/草未)は、 60年に2年だけある、宿命にない木性の条件あり天冲殺年で飛翔期。 昨年などは天剋地冲まであったのだから、 もっともっと名前が売れても良いはずなのに、 パソコンが壊れたとかいう体たらく。 いやいや夫が「月月火水木金金」だとか、「会社でぼっち」だの・・・ これは有間が脇道にそれすぎなのが原因だろう。 そして迎えてその二年目の今年は、ありえない木性の害年。 生き方次第であれこれあるわけだが、 それこそありえない不名誉もあるので、猛省を促したいぞ☆ |
有間の夫○73-0722 |
畑畑雨雨 未未丑-5 禄貫貫貫貫(貫主導) 木性(40)火性(50)土性(125)金性(22)水性(40)/総合277 子丑生年冲殺/天冲殺(55歳雨丑/65歳海子) ターボ運(準も含む〜74歳)/地支土性一気格 土性過多/金性脆弱 +5山午/15歳灯巳/25歳陽辰/35歳草卯/45歳木寅/55歳雨丑/65歳海子/75歳宝亥〜 |
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