★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 1 年(宝卯)●06月 木午 // 移 動 祝 祭 日 |
■06月分一覧 (2011年●目次) |
辻村深月●オーダーメイド殺人クラブと過去の回想(2011_0601) |
上橋菜穂子●天と地の守り人で魅せた役割(2011_0604) |
森絵都●この女から始まる苛立ちと悠然(2011_0608) |
小川洋子●人質の朗読会と冷めない火種(2011_0611) |
長野まゆみ●デカルコマニアという装置の曖昧(2011_0614) |
窪美澄●ふがいない僕は空を見たの危うい部分(2011_0621) |
末次由紀●ちはやふるテレビアニメ化で絶好調(2011_0624) |
佐野妙●森田さんは無口は七夕スタート(2011_0628) |
■2011年06月01日(水)灯亥 |
辻村深月○オーダーメイド殺人クラブと過去の回想 |
○04年(木申)のDNA「鳳」年に、高校生時代から書き始め、 大学四年間で仕上げた「冷たい校舎の時は止まる」で、 第31回メフィスト賞を受賞してデビュー。 今年(11年/宝卯)の03月03日(灯巳)の守護神干合支合日に、 「ツナグ」で第32回吉川英治文学新人賞を受賞した 辻村深月(80-0229/海申)が、05月26日(宝巳)のDNA「玉」重なりの支合日に 『オーダーメイド殺人クラブ』を上梓しました。 同作は辻村が初めて中学生を主人公にした作品で、 友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女と、 同級生の昆虫系男子が企てた斬新な殺人事件という物語。 山梨県笛吹市出身で、千葉大学教育学部を卒業。 綾辻行人(60-1223/草酉)の大ファンというところから、 筆名もあやかったという辻村は、 DNA「鳳」主導で、真っ直ぐな表現力の持ち主で、客観的に物事を判断。 才能も「鳳」で、冷静で豊かなものを広く人々に伝える役割。 「鳳+龍」は、変わることのない意志の強い創造力で、 時の流行を巧みにとりいれ、爆発的にエネルギーを消耗させます。 内面の葛藤は激しいものの、自己を守るために徹底しているのです。 「鳳+車」は、怒濤のごとく、そして落差のある大衆的品性。 創造力の「龍」を喚起させるためには、脱線も必要なのです。 「海+鳳+寅月」は、論理より閃きで、無から創造するも、 懐古趣味もあるため、切り口は過去の体験になりやすい。 「申」年生まれ「海申」は、待ち運なのです。 宿命の特長は、早春午前四時頃の朝の海。断崖絶壁に面した海は、 コンテナ船を無理矢理横付けしようとする乱暴な風景ですが、 年支と日支の同一(共に申)は、お気楽ですし表裏なしなのですし、 月干支「山寅」VS日干支「海申」の天剋地冲は、 自己犠牲であったり、はた迷惑なのですが、 なにより、頼みの火性が月支内で、使用が容易くありませんから野人的で、 待ち運であろうと、きっかけは自分で強引に作るしかありません。 才能である木性は全エネルギー233点中、わずか13点なので、 かえって著作のみに力を注げたと解釈します。 年干支「鉄申」は、基本に則った官僚的所業。 小学生時代から本を読みあさり、習作を書いており、 俄ではないので、根本的素養は充分でしょう。 月干支「山寅」は、美意識あり。女帝ながら恥を嫌う。 そして、日干支「海申」は、無駄に悩むことのない優れた知性の持ち主。 干支番号は57-15-09となり、北方から東方をカバーしており、 冬の時代から春を迎える現代には、申し分ないのです。 後天運は、初旬「8歳灯丑」は日干干合の守護神で、 宿命にないDNA「司」は、創造力を積み重ねていく堅実さ付加。 2旬「18歳陽子」は、同じく守護神で、 やや使用しやすいDNA「禄」は、強い引力本能を発揮し、 年支「申」の半会で世界が拡がり、日支「申」も半会ですから、 動けた分なりの、成果は相応に手応えとして感じたのです。 現在の3旬「28歳草亥」は、突如やってきた10年運天冲殺のDNA「調」。 もともとあった才能の出口は極端ながら、 女性的な気づかいある感性を存分に放出することで、恐ろしく目立ちますが、 年干支「鉄申」の干合支害と、日支の害がありますので、 若い女性からの反発や、表現方法において精神的な苦痛を受けるばかりか、 成功するかわりに、肉体をも病む可能性大。 今後は4旬「38歳木戌」が、才能である「鳳」の10年運天冲殺で、 仕事の幅は拡大し、自己確立。 5旬「48歳雨酉」は、DNA「石」。月干が干合されれば、月干は「陽」、 環境という10年運は「灯」になりますから、 夢や目下の変化、方向転換などにより、相応の成果。 6旬「58歳海申」は、DNA「貫」で、日干支律音で、自己を護るのみ。 もはや華やかな世界からは距離をおいて、静かに過ごしている状態です。 7旬「68歳宝未」はDNA「玉」の見直し。 8旬「78歳鉄午」はDNA「龍」の新たな挑戦。 今回の中学生時代というのは、辻村にとっては94年(木戌)と95年(草亥)の、 表現力が磨かれたばかりか、趣味の世界にも目覚めたにもかかわらず、 物心ついて初めて迎えた天冲殺という夢の中。 たくさんの恥ずかしい思いをしたはずですから、 本当は触れたくなかった過去です。 とはいえ、昨年(10年/鉄寅)のDNA「龍」の年干支「鉄申」納音で、前進不能。 さらに日干支「海申」の対冲で、あの時代に戻るしか術がなかったものです。 そして、今年(11年/宝卯)はズバリDNA「玉」で、 過去を懐かしむ年で、単行本化されたことに、 ひとまず落ち着きを取り戻したのでしょう。 対談相手に月干支が同じ大槻ゲンヂ(65-0206/宝卯*年齢詐称)を選んだのも、 この流れなのですが、本人は喜んでいるようでも、 所詮、夢の経験を形にしてしまった負い目はどこかで出てくるものです。 この後は、中学生を主人公にした作品には手を染めないはずですが、 待ち運の哀しさで、取り組んだとしても、 後悔するだけだと付け加えておきましょう。 辻村には、これからは少年のような感性を存分に活かした、 大人の女性を描いてくれることを期待しましょう☆ |
■2011年06月04日(土)鉄寅 |
上橋菜穂子○天と地の守り人で魅せた役割 |
○「獣の奏者」などで知られる上橋菜穂子(62-0715/木寅)の 「天と地の守り人」の三部作が完成し、 『天と地の守り人/ロタ王国編』 『天と地の守り人/カンバル王国編』 『天と地の守り人/新ヨゴ皇国編』が、 05月28日(雨未)の守護神日に文庫化されました。 89年(畑巳)の60年に一度の干合支害年に「精霊の木」でデビュー。 91年(宝未)の宿命にない金性のDNA「牽」年に 「月の森に、カミよ眠れ」で、日本児童文学者協会新人賞を受賞し、 以後、日本古代を題材とした日本的ファンタジーの書き手として注目を浴び、 「精霊の守り人」がアニメ化された時は企画段階から関わった上橋は、 神奈川県川崎市中原区出身で、 立教大学文学部を卒業し、現川村学園女子大学児童教育学科教授。 「調」主導は、熱い情熱に全てを捧げる少女的志向を応援する偏った感覚。 「調+鳳」は、熱さを暖かさに変換し、隙間や余裕をもたせ和らげ、 鋭い本質の闘いがあっても、曖昧模糊としたファンタジーの世界でくるむ。 「調+龍」は、向上心のある森羅万象がひそんだ庶民的な創造力の持ち主で、 簡単に満足をしない性癖で、非可視的なものを、この世に紹介します。 才能も「龍」となり、仕事世界に輝く守護神成分ですから、使いやすいのです。 「調+調」は、哲学的でいわゆる常識にとらわれない性分で、 さまざまな事物を連鎖させながら、物事の真理を追究。 「木+調+未月」は、執念深く旧いものを掘り起こし新しくする。 「寅」年生まれ「木寅」は、他力運なのです。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の静かな湾岸燈台際の樹木。 地盤は強固で少々の風が吹いてもビクともしません。 年支と日支の同一は表裏なしで、真っ直ぐ。 月支の「未」も夏の土用とはいえ、木性を含んでおり、地支木性一気格的。 さらに、年干「海」と月干「灯」が干合すれば、 それぞれ「木」と「草」になり、日干の「木」を入れて、 干合木性天干一気ですから、全身木性一気格的にも見えます。 全エネルギー271点中111点の木性が、 さらに森の塊となって、風景を飲み込んでしまいますから、 成長とともに、深い樹海となっていくのです。 宿命には金性ゼロ(DNA車/牽なし)ですから、細かなことには無頓着。 いわゆるサバサバした性癖を形成し、地位にも全くこだわりませんが、 存在が強固な子丑天冲殺でもあり、教育現場でも象徴として役割を担うのです。 とはいえ、伸び放題の枝葉を周囲が畏怖を感じ、 近づけないのかもしれません(笑)。守護神の「海」は海水ですから、 「玉」ではなく「龍」という新たな世界観。 少量14点でも、直感力がありますので、 回復させれば、繰り返し使用可能でしょう。 年干支「海寅」は、自意識の強い芸術センス。 月干支「灯未」は、一見辛辣でも信頼感のある伝達力。 そして日干支「木寅」は、おおらかで仄かに明るい、どっしりとした仲介者。 干支番号は、39-44-51と西方から北方に領域を持ち、 この時代の完成度は高いのです。 後天運は、初旬「3歳陽午」はDNA「鳳」の半会で 少年のような表現力の強化。 相撲をとっていたという男勝りな面も納得です。 2旬「13歳草巳」は、DNA「石」の害で、 木性強化も人付き合いの面でややブレーキ。 この害の洗礼で、苦難のなかで学んだことが 子丑天冲殺としてはプラスだったはず。 3旬「23歳木辰」は、DNA「貫」の独立独歩。 木性が色濃くなって、デビューにこぎつけた時期。 4旬「33歳雨卯」は、宿命に縁遠かったDNA「玉」の守護神。 ひとつの流れを極めるもので、「守り人」シリーズに着手。 現在の5旬「43歳海寅」は、年干支律音を伴う、 使いでのある守護神の「龍」で改良改革。 仕事の厚みが増し、二重構造となり、 作家業ばかりか教育現場で教授を務めるようにもなったのです。 月干の干合は忌み神が他力的に消え、 木性強化の和合性で政治的な動きをしたと判断します。 今後は6旬「53歳宝丑」が、宿命にない金性の10年運天冲殺。 DNA「牽」ですから、 (初旬条件のない)戸惑いさえなければ、大変な栄誉に見舞われ、 作品の質に限定された飾りのようなものが付加され、 見栄えが良くなります。 7旬「63歳鉄子」は、DNA「車」の変剋律をともなう おなじくありえない金性の10年運天冲殺の多忙期で、 著作現場より別の活動も視野に入る可能性もあるでしょう。 8旬「73歳畑亥」は、DNA「司」の干合支合で、地道に満足。 東日本震災時は、茨城県の利根町図書館で、 カウンターで本を返却した瞬間。 なんとか車を運転し帰途につくも、知人の作家には 「大災害になるから備えた方がいい」とメールを発信し、 買いだめをうながすほどの余裕があったのは、 さすが根っ子が強固な「木」で、周囲を見回す森のような存在。 物事が連鎖するということを、わかっている(笑)。 今見えているもの以外の世界を見通すという習性は、作家の本分なのでしょう。 学問の現場にいようと、自然な感覚を失わないからこそ、巨大な樹木なのです。 絵空事ではないファンタジーのとっかかりは、 病的な害の入口から始まりましたが、この年(11年/宝卯)は、宿命にない金性年。 文庫化により、一層多くの人々に知られることになりますが、 刺激があればこそ、次につながります。 才能にもなる守護神年(12年/海辰)の、新たな視点誕生に期待が拡がります☆ |
■2011年06月08日(水)木午 |
森絵都○この女から始まる苛立ちと悠然 |
○90年(鉄午)のDNA「鳳」年に「リズム」で、 第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。 99年(畑卯)の第46回産経児童出版文化賞を受賞 「カラフル」と、03年(雨未)の第52回小学館児童出版文化賞を受賞の 「DIVE!!」は、それぞれ映画化。 06年(陽戌)の守護神DNA「龍」年には、 「風に舞いあがるビニールシート」で、 第135回直木賞を受賞するなど、児童文学界では既に大御所、 作家としても確固たる地位を築いている森絵都(68-0408/山申)が、 05月11日(陽寅)の守護神天冲殺対冲日に、『この女』を上梓しました。 舞台は95年(草亥)前後の神戸。阪神大震災の直前を描いたもので、 「女房の人生を小説にしてほしい」という ホテル経営者から頼まれた大阪釜ヶ崎のドヤ街で働く男が残した、 『この女』という題名の小説内小説という形式で、 「男性になり代わりヒロインを描こう」という 試みから始まった冒険恋愛小説です。 東京都出身で、日本児童教育専門学校児童文学科と 早稲田大学第二文学部を卒業の森は、 DNA「牽」主導で、人間界を強く意識し、己の役割を全うしたい志の人。 「草」から表出する「牽」は、協調性和合性ありき。 集団のなかでの名誉ですから、孤高である作家として活かすのは、 努力が必要ですが、才能も「牽」になるため、 燃焼はしやすく、賞をとることが励みになります。 自己愛の象徴ですから、ある意味ちやほやされることが救いなのです。 「牽+貫」は、強い計画のもとに、頑固なまでに自己の立場を守るもの。 守備主体の攻撃力は尋常ではないのですが、主義主張で創造するのではなく、 ひとつの目的を定め、その過程として作品を産みだすのです。 「牽+龍」は、真の放浪癖ではなく、陽光守護神に照らされる喜びを 芸術世界で様々な工夫をしながら、紡いでいくのでしょう。 「山+牽+辰月」は、言葉で人を動かすのですが、 入念な下調べをして中庸精神を駆使しないと、偏った感性となります。 「申」年生まれ「山申」は、本流王道を行くタイプで、常識者なのです。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の山岳。 年干支も同一なので、陽光を軸に深い山脈を見る光景ですが、 表裏の全くない性癖は、創作世界で別人格を形成することで、 落ち込みを回避し、月支「辰」VS年支+日支「申」の半会で、 地支は水性一気格的にもなり、物質欲が強くなると溺れかねない性癖ですが、 創作に挑戦し続けるための糧に使用するなら、持ち堪えることも可能です。 総合エネルギー236点は相応で、見上げる「山」ですが、 木性は主導DNAに通じる「草」しかなく、刺激は軽やか。 ただし、木陰はできませんので、多くの動植物は棲息不能。 頼みの火性も、朝陽はまだ柔らかいので、ひっそりとした印象。 陽光の下で、整然とした山城(砦)を構える武将が、両天秤の策を練る姿は、 実際に闘うのではなく、存在感を示すことのみが重い役割です。 月干支「陽辰」は、段階的に進む、表面温厚中身辛辣。 年干支と日干支の「山申」は、クールでテコでも動かない要塞の例えで、 何事にも背水の陣をしいて臨むのです。 行動領域は、干支番号の45と53の直線しかありませんから、 テーマの絞り込みをふくめ器用な人ではなく、 西方と北方のみで、既に完成をみているはずです。 後天運は、初旬「1歳草卯」がDNA「牽」の主導DNAとなり、 10年運天冲殺もある成功運型で、自己確立。早熟傾向だったはず。 2旬「11歳木寅」は、DNA「車」の行動力が付加される10年運天冲殺。 3旬「21歳雨丑」は、DNA「司」。 20年間の10年運天冲殺で貯めた力を爆発させデビュー。 年干と日干の「山」は、干合作用で「陽」となったので、 火性天干一気が成立したので、若さと共に一気に目立って華々しい活動。 4旬「31歳海子」は、DNA「禄」。 年支と日支の「申」と月支「辰」を巻き込んだ三合会局で、 水性過多となり、水城となり、金銭物質を一気に引きよせた格好です。 現在の5旬「41歳宝亥」は、年支「申」の害で思うように進めず、 日支「申」の害は、結果も期待できない、DNA「調」ですから、 袋小路に入りこんで、偏ったテーマに挑戦しても、 苦痛を感じて、心や身体に異常をきたしやすい危険な時期。 下りで学ぶことが出来れば良いのですが、寡作になりやすいでしょう。 月干「陽」も干合で「海」化しますから、作風の変化で救いが薄くなるのです。 6旬「51歳鉄戌」は、DNA「鳳」のゆとりで、守護神干支「陽辰」の天剋地冲。 ゆるやかに趣味人として過ごすことで復調です。 7旬「61歳畑酉」は、DNA「石」。友人知人と協調性和合性を発揮。 8旬「71歳山申」は、DNA「貫」。律音で強力武装。 今年(11年/宝卯)は、守護神月干支「陽辰」の干合支害で、 いまひとつリズムに乗り切れない、条件なし天冲殺の夢の中。 DNA「調」は、思考も鋭角になり、ゆとりを感じません。 10年運が害ならば、時代設定の95年(草亥)も害年で、少々暗いお話し。 月干「陽」が救いということは、 夢のある児童文学でこそ本領を発揮するのですが、 加齢とともに大人の作家に変身(直木賞受賞)したことが、 制約を生んでいるのですが、独創的ではあります。 次旬では風流で優雅な発信力が待っていますので、 自己の役割に徹し、初心を意識すると大復活が期待できるのです☆ (この生年月日はファンクラブのものを採用しています) http://m22.sakura.ne.jp/etofan/etobook/list.htm |
■2011年06月11日(土)灯酉 |
小川洋子○人質の朗読会と冷めない火種 |
○旅行社が企画した海外ツアーの日本人参加者7名と、 添乗員と現地人運転手計9名が反政府ゲリラに拉致され、 助けを求めて村に着いた運転手によって、 世界は一時騒然となるが、交渉は難航。 それから百日が経ち、軍と特殊部隊が強行突入した結果、 人質は犯人が仕掛けたダイナマイトの爆発により死亡も、 それから二年、犯人グループの動向を探るため、 彼らが立て籠もっていた小屋に仕掛けられていた盗聴器により 録音されたテープに入っていた、人質たちの朗読会の様子が公開。 02月25日(宝亥)に上梓された小川洋子(62-0330/灯卯)の 『人質の朗読会』が、発売後4ヶ月あまりたった今でも売れ続けています。 岡山県岡山市出身で、早稲田大学第一文学部文芸専修を卒業し、 86年(陽寅)の結婚を機に創作活動に入り、 88年(山辰)のDNA「調」という独創的な味わいのあった 方三位入格害年に、「揚羽蝶が壊れる時」で、 海燕新人文学賞を受賞しデビュー。 91年(宝未)の守護神半会年に、「妊娠カレンダー」で、芥川賞を受賞。 04年(雨未)の半会年には、「博士の愛した数式」で、 読売文学賞に、本屋大賞を受賞し、 07年(灯亥)の大半会天冲殺年から芥川賞選考委員を務める小川は、 DNA「龍」主導で、どこかざわめくような光が輝く創造力の持ち主で、 物事の裏側を洞察する能力。 結婚をしたことで、安心して落ち着いて作品に取り組めた模様。 「龍+玉」は、迎合することの少ない変化球的思考で、 心の中身は庶民目線でも、表にあらわれる性情はどこか懐の深さあり。 この誤差が、魅力にもなっているはずです。 「龍+龍」は、横拡がりにとめどなく拡大する力は、 静止休息はなく、原則終わりなし。 「龍+牽」は、身の引き締まるような、大がかりな細工をほどこす。 「龍+車」は、容赦のないひらめき力抜群。 「灯+龍+卯月」は、どれだけ残酷な描写をしても悪意なし。 病的な懐古趣味が強くなり、他人とは脳波のサイクルが異なる芸術性。 仕事面で認められると、精神的な見栄をはるように思われ、 「寅」年生まれ「灯卯」は、待ち運なのです。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の海沿い朝靄の灯りで、 霧雨が降るなかで、ゆらゆらと妙な安心感を人々に与えます。 全エネルギー192点と際だった強さは感じませんが、 創作力の基本となる木性は、優に半分を超える実に103点。 そして、年支「寅」に、月支と日支の「卯」は 全て木性の地支木性一気格で、ともかく精神性の勝った灯火ですが、 燃料には困りませんので、一度着火すれば、簡単には消えない炎なのです。 とはいえ、金性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、結婚して子どもがいようと、 全く家庭的な雰囲気を感じさせない面持ちで、 その気になりさえすれば家事もこなすのでしょうが、 ドップリと生業にはまっている時には、 妻や母親としての優しさは微塵も感じさせず、 それがまた魅力になっているのでしょうが、 夫(海)は干合により一体化すれば同士にもなりますし、 子供(山)は月干を干合してしまえば同格(灯)になるうえ、 天干も木性一気格的な方向性になりますので、 一家をあげて応援しているのだと理解します。 金銭物質には無頓着なはずで、どんなに売れようと、還元しづらいのですが、 お気づきではないのでしょう。 年干支「海寅」は、自分が一番優れているという自負。 月干支「雨卯」は、常識的な模範生も子煩悩。 そして日干支「灯卯」は、常にロマンを追い求める香木。 芸術の香り深い非現実世界を他人には真似できない手法で、息吹かせるのです。 干支番号は39-40-04と、西方から北方への伸長をしますが、 存外カバーする領域は広くなく、 ファン層も実は限定された濃い人が少なくないはずです。 後天運は、初旬「8歳海寅」が、年干支と律音で 社会性を強く意識するDNA「牽」が強化。精神的なプライドが磨かれ、 特別に用意された格調高い幼年期を過ごしたはずで、後天稼働成功運型です。 2旬「18歳宝丑」は、宿命にないDNA「禄」の守護神期で、 引力本能が強化され、現実生活にも対応しつつ、 結婚をしたり、デビューにもこぎつけたのです。 3旬「28歳鉄子」は、同様に宿命にないDNA「司」の守護神金性期。 刑もあるため、家庭内でのちょっとした争いや、 堅実性を損なうこともあったでしょうが、 取り越し苦労におえ、実績を積みあげたのです。 4旬「38歳畑亥」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺と変剋律。 突如名前が大きく取りあげられ、苦悩も増大しましたが、 月支と日支の「卯」と三合会局が成立した04年(雨未)の 「博士の愛した数式」が、 映画化されるなど、小川洋子の名前を確固たるものとしたのです。 現在の5旬「48歳山戌」は、DNA「調」の変剋律10年運天冲殺で、 作風に妙な偏りが見えてきますが、 夢目的の変化や読者の理解度の成長により、 月干の「雨」が「灯」になり、この干合月干の「灯」が、 日干「灯」と共に、年干の「海」を二次干合すれば、 年干は「木」・月干と日干は「草」に変質し、地支も木性一気格とあわせ、 全身木性一気格入格となりますので、ひとつ次元の高い作風になるのです。 『人質の朗読会』という群像もまた木性のなせるもの。 ただし、この現象は57歳までで、19年(畑亥)の天冲殺が、 丁度10年運天冲殺と変剋律が同時終了する、 条件なし天冲殺のDNA「鳳」の半会年ですから、 ここがなんらかの節目になるでしょう。 才能も名を売ることも、もう興味が一切なくなってしまうかもしれません。 6旬「58歳灯酉」のDNA「貫」の納音は、過去という現実の完全破壊ですから、 跡形もなくなりかねませんが、待ち運からして良い方向にとも考えられます。 7旬「68歳陽申」は、DNA「石」の協調性和合性。 8旬「78歳草未」は、主導DNA「龍」の晩年の救いと、本物の自己確立です。 「龍」主導としては、『人質の朗読会』の現場は海外。 もとより、じわじわと名を売る「灯卯」が、 今年(11年/宝卯)は、月支と日支に持つ「卯」に加え、 宿命にない金性の守護神「宝」年。 この木性月(06月/木午・07月/草未)まで、売れ続けるのは当然ですし、 集団がテーマとなる10年運も合致しているのです。 来年(12年/海辰)は、待ってましたのDNA「牽」年で、 60年に一度の方三位も成立する干合支害年。 おそらく小川にとっては、ありがた迷惑的な役割が発生するでしょうが、 方三位害年デビューには避けられない道。 はたから見たらとんでもない栄誉ですから、待ち運としては楽しみなのです☆ |
■2011年06月14日(火)鉄子 |
長野まゆみ○デカルコマニアという装置の曖昧 |
○21世紀に生きるぼくが図書室で見つけた 金箔押し革装の古書デカルコマニアには、 亀甲文字で23世紀の奇妙な一族の不可思議な物語が綴られていた。 いったい何故、どうやって! 書物の電子化が進んだ時代、本はどう読み継がれるのか――。 時空を超えて展開される壮大かつ豊饒な物語世界を構築した 長野まゆみ(59-0813/灯卯)の『デカルコマニア』が、 05月31日(陽戌)の条件あり天冲殺日に上梓されました。 東京都小金井市出身で、 女子美術大学芸術学部産業デザイン科デザイン専攻卒業。 百貨店勤務後、商業デザイナーを経て、 88年(山辰)の主導DNA「調」年ながら害年に、 「少年アリス」で第25回文藝賞受賞で、作家デビュー。 その主導DNA「調」は、成長と共に雄大さを 感じさせる極端さで、偏りがないと安心できない性癖は、 1の発想を100にも1000にもする根性。 才能も「調」ですから、才能開花は早く活かしやすいのです。 「調+玉」は、安心感のある品性を感じさせますが、 通常の生活を送るには困難で、大人びてはいますが世間知らず。 「調+龍」は、安定することに満足せず、不満を創造力として燃焼。 「調+鳳」は、妙なゆとり。 「調+牽」は、内面の気品に比して、行動は何でもありの深さあり。 「灯+調+申月」は、一般的な結婚に興味を示さず。 「亥」年生まれ「灯卯」は、落ちて上昇するのです。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の海沿いの街灯で、 宵闇には早く、なかなか簡単には出番がありませんが、 年支「亥」VS月支「申」の害は、堤防に難があり、 道しるべとして、かすかな役割を果たすものです。 このあたりは鉱石愛好家として「耳猫風信社」にもつながる所です。 細かなことにとらわれると害毒の被害も受けますから、 一気に通過するなり、結論を早くだしていくのが無難ですが、 存在のおかしさや危険な香りを楽しむのでしたら、 立ち止まって観察するのも悪くはありません。 全エネルギー162点と、やや薄明かりですが、 年支「亥」VS日支「卯」の半会で、木性が強化されますから、 生年冲殺らしく、仕事に生きれば、無限大の創造力に支えられるはずです。 年干支「畑亥」は、度胸の良い勝負師。 月干支「海申」は、深く悩むことのないお気楽さ。 そして日干支「灯卯」は、瞬間燃焼で、着火さえすればロマンの漂う、 簡単に消えることのない、耽美的な味わいをかもしだし、 不明瞭ながら、繰り返し同じ香りを発するのです。 干支番号は、36-09-04と南方と東方を結ぶ、比較的狭い領域ですが、 未来を見据えた途絶えることのない、安心感のある世界でしょう。 後天運は、初旬「9歳雨酉」がDNA「車」の危険や稼働力。 日干支「灯卯」を天剋地冲するため成功運型。 静かな人に行動力を付加させ、生きていく術を与えました。 2旬「19歳木戌」は、DNA「玉」の守護神10年運天冲殺で、 制作創造の準備で、ひとつの案件を深める能力。 デビューが叶った3旬「29歳草亥」はDNA「龍」で改良改革。 守護神10年運天冲殺の半会で、トラブルもないわけではありませんが、 新たなスタートをきった好機で、素晴らしい始まり。 4旬「39歳陽子」は、DNA「石」の和合性で、横拡がり。 現在の5旬「49歳灯丑」は、月干「海」の干合を伴う自己主張。 干合月干「木」は、使いやすいDNA「玉」ですから、 安定した創造力を深く駆使している状態です。 次旬6旬「59歳山寅」は、宿命害切れの主導DNA「調」で自己確立。 壮大な最終テーマにとりかかり、評価も頂点に行く可能性大です。 7旬「69歳畑卯」は、年干支「畑亥」の大半会を伴う DNA「鳳」で、老いても豊かな発信力ですが、 8旬「79歳鉄辰」は、DNA「司」の害で、思うようにいきません。 今年(11年/宝卯)は、年支「亥」の半会を伴うDNA「禄」の魅力開花。 前年(10年/鉄寅)の害切れに辛抱して、 地道な活動をしてきたことが形になりました。 長野の売りはDNA「玉」の旧字体と、 喜怒哀楽とは距離のある「灯卯」らしい「もやもや感」。 今後も、特異な存在として、一定の位置をキープし続けてくれるはずです☆ |
長野まゆみ○59-0813 |
灯海畑木 卯申亥+9 鳳牽龍調玉(調主導) 木性(38)火性(14)土性(26)金性(18)水性(66)/総合162 戌亥生年冲殺/天冲殺(9歳木戌/19歳草亥) 初旬条件あり(日干支を天剋地冲)/主導DNA(59歳山寅/害(79歳鉄辰) 火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性過多 +9歳雨酉/19歳木戌/29歳草亥/39歳陽子/49歳灯丑/59歳山寅/69歳畑卯/79歳鉄辰〜 |
■2011年06月21日(火)灯未 |
窪美澄○ふがいない僕は空を見たの危うい部分 |
○05月17日(海申)に、第24回山本周五郎賞の発表があり、 当日は害をともなう干合木性天干一気入格天冲殺日だった 窪美澄(65-1117/草亥)の『ふがいない僕は空を見た』が受賞した。 授賞式は、06月24日(鉄戌)に干合日に行われます。 同作は、女手ひとつで育てられ、母親が助産婦の男子高校生が、 コミケで出会った12歳年上のコスプレフェチ女性との 日常的なセックスに溺れる生活を描いたもので、 60年に一度の干合支合年だった10年(鉄寅)の 07月22日(雨酉)のDNA「龍」の天冲殺日に上梓されたものです。 東京都稲城市出身で、カリタス女子中学校、カリタス女子高等学校を卒業。 実家は代々酒屋だったが父親が自己破産したこともあり、 短大を中退、広告制作会社勤務を経て、 出産後フリーランスの編集ライターなどを経験。 09年(畑丑)の年支「巳」の半会を伴うDNA「禄」年に、 「ミクマリ」でR-18文学賞大賞を受賞している窪は、 DNA「石」主導で、人間関係に苦悩する人。 「石+牽」は、硬くて強い役割を意識しながら、妥協点を探る。 「石+石」は、集団に馴染めないのに、孤独も受け入れ難い。 「石+貫」は、自分らしさをだすために、独善的な生き方を模索。 「石+鳳」は、繊細さを活かしすぎると、肉体を病みやすい。 「草+石+亥月」は、風流ながら病的なため、 健康や精神論に興味を持ち、どこか神がかり的。 「巳」年生まれ「草亥」は、矛盾を感じさせないのです。 宿命の特長は、真冬午後十時頃の草花で、 熱くて念の入った街路灯に照らされていますが、 年干支「草巳」VS日干支「草亥」の納音は、 表面的なきらびやかさの陰に、感覚的で芸術的な辛さがあり、 どこか真っ当でない秘密を内包した暗さがあり、淫靡です。 もとより「草亥」は、日座冲殺のさげ●●で、 才気はあるのですが、異性の気を乗り越えていかないと、 それも伸びませんが、苦労を重ねて生きて行くと、 社会や人に寄生しながらも、華々しく目立つ活動をしていくのです。 年干支の「草巳」は、恋愛の達人で完全を求めるあまりの放浪。 月干支の「灯亥」は、恨み辛みを原動力にして生きていく。 そして日干支の「草亥」は、何かを予測したり創造する 一芸に秀でるもので、強くはなかろうと、度胸のある人生を送ります。 「亥」月生まれの窪は、羅状で「草亥」×2ですから、 敏感であり、感性の良さは倍加するでしょうが、 気持ちの上では救いとなっても、伸びを止めるのは子供の存在なはずです。 干支領域は、42-24-12となり、南方から西方。 時代整合性ある冬生まれですが、内実はドロドロした熱さを感じさせます。 後天運は、初旬「7歳山子」で、DNA「司」の家庭的印象を意識させますが、 これといった後転稼働運型はありません。 2旬「17歳畑丑」は、年支「巳」の半会を伴う、 DNA「禄」の引力本能。世界が拡がりすぎた感があります。 3旬「27歳鉄寅」は、DNA「司」の年干支「草巳」の干合支害で、前進不能。 同時に日干支「草亥」は干合支合ですから、異性の気により挫折。 現在の4旬「37歳宝卯」は、月支と日支の半会を伴うDNA「車」。 痛めつけられることを怖れるあまり、せわしなく活動。 今後は5旬「47歳海辰」は、DNA「玉」で、本領回帰。 守護神の月干「灯」が「草」化する、 木性天干一気入格で、にわかに強靱な活動は注目されますが、 目下や子供の変化。あるいは方向性の激変により、 守護神消滅の危機でもありますから、手にするものと反比例して、 失うものも存外少なくないのです。 政治的な動きをすることもありますが、大きな成果になるかは未知数です。 6旬「57歳雨巳」は、忌み神DNA「龍」の放浪。 冬生まれなのに、勢いのある水を浴びると、情熱に陰りがでかねません。 7旬「67歳木午」は、主導DNA「石」で自己確立ですが、 晩年でもあり、失った感性をどこまで取り戻せるかは疑問です。 8旬「77歳草未」は、DNA「貫」の大半会で大事件勃発です。 時代整合性ある冬生まれが、60年に一度ある名誉年で、 この世界で生きていくための名刺を手に入れた感がありますが、 「草亥」という才能だけで書き上げたようなもので、 運型は一際異形で魅力的ですが、後天運を乗り切るだけの逞しさは、 出産を経験しただけに困難かもしれません。 異常干支だけに性に関する異様な興味もあるのでしょうが、 本来は得意分野であるはずの、 健康や医療分野に特化した活動をしていかないと、 裾野は拡がりきらない可能性もあり。 来年(12年)は、年運も10年運も「海辰」のダブル洗礼で 真価が問われますが、あまり意固地にならず、 主導DNAに基づいた柔軟な対応が望まれると思うのです☆ |
■2011年06月24日(金)鉄戌 |
末次由紀○ちはやふるテレビアニメ化で絶好調 |
○06月13日(畑亥)の年支「卯」の半会を伴う DNA「鳳」の対冲日に第13巻がリリースされた 末次由紀(75-0908/灯巳)の『ちはやふる』が、 10月(山戌)よりテレビアニメ化されることになりました。 同作は競技かるたに魅了された少女の成長を中心に、 白熱の試合展開や仲間たちとの友情を描くもので、 05月(雨巳)には、今年(11年/宝卯)は主導DNA年らしく 第35回講談社漫画賞少女部門を受賞したばかりの話題作が、 満を持してアニメ化の運びとなったようです。 福岡県出身で、小学校高学年の頃より漫画を執筆していた末次は、 高校1年だった92年(海申)の宿命にない水性の支合年に、 「太陽のロマンス」で第14回なかよし新人まんが賞佳作を受賞しデビュー。 月支「酉」と日支「巳」のからむ、 条件なし天冲殺三合会局年だった09年(畑丑)に、 『ちはやふる』で、第2回マンガ大賞2009を受賞するとともに、 「このマンガがすごい! 2010』オンナ編で第1位。 今年(11年/宝卯)に『ちはやふる』で、 第35回講談社漫画賞少女部門を受賞した末次は、 DNA「禄」主導で、目立ちたいがために一生懸命仕事をする。 子丑天冲殺でもあり、何処かの国の首相みたいに、プライドの高さは格別。 才能も「禄」という自己顕示欲で、燃焼しつくせば、世のため人のため。 「禄+龍」は、比較的視野の狭い目論見で、教養と柔軟な冒険心が結びつき、 手段を選ばず、どこかはた迷惑な、お人好しな創造力が売り。 「龍」×3あり、仕掛けも巧妙、果てしない火花のように光る創造力が売り。 「禄+調」は、ユニークな発想は、回を重ねるごとに、雄大。 「灯+禄+酉月」は、精神性の高い学究肌。 「卯」年生まれ「灯巳」は、あまり現実にこだわらない性癖です。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の街灯で、 花畑をライトアップするような華やかさは画風にもあらわれていますが、 あまりにも一方に火性が強すぎるのも問題で、 売り物の花達も焼きつくしてしまう恐れ。 しかも、水性ゼロ(DNA車/牽なし)で制御が効きませんので、 どちらかと言えば、年干支「草卯」VS月干支「草酉」の納音現象でもあり、 秘密めいた造花の花を読者は見させられているのかもしれません。 05年(草酉)に発覚した、他の漫画家の作品との構図激似事件は、 溢れるほどある創造力が、水が枯渇して、萎えた結果ですし、 変剋律で才能が磨かれようと、10年運天冲殺入りで、 DNA「司」の戸惑いで、堅実さが問われたもの。 07年(灯亥)の納音年で、あっさり復活できたのは、 子丑の強さなのでしょうし、前半で壊れても(年干支と月干支の納音)、 月支と日支の半会持ちは、しぶとく復活するものなのです。 年干支「草卯」は、どこか異性をコバカにする鈍感な人。 月干支「草酉」は、批判力ありながらも、渋く完成された恋愛に興味あり。 そして日干支の「灯巳」は、あれもこれもも手をだせない、 限定したフィールドでこそ力を発揮する人。 人に伝えるのは好きでも、人に任せることを嫌う完全性を求めるものです。 干支番号構成は、52-22-55と、北方から東方に延びる鋭角的な領域ですが、 一芸に秀でて一話一話を存分に大切にし、楽しめば消える火ではありません。 先祖の運が落ちてきて、突如この人の代で爆発した衝撃は、また一代限り。 末代に才気は遺伝するわけではなく、一気に消化燃焼してほしいものです。 後天運は、子丑天冲殺には程よい10歳運のスタート。 「10歳陽戌」は、人間関係で苦悩しつつも DNA「石」の才能を磨く変剋律ですが、 年支「卯」の支合で、努力を重んじる以外は、動きなし。 2旬「20歳灯亥」は、DNA「貫」の納音。 使い易い「灯」とはいえ独立独歩路線の苦悩も、 「亥」中に宿命にない「海」の存在を発見して、目覚めました。 そして現在の3旬「30歳山子」は、DNA「調」の独創性。 偏り大きい10年運天冲殺で、変剋律のテーマは持続性・堅実性ですから、 天冲殺とのダブル効果で堅調に売れ。 今後の4旬「40歳畑丑」も、変剋律は終了したため、 少々才気に陰りがでようと、今度はDNA「鳳」の 10年運天冲殺三合会局なのですから、 売れに売れ笑いが止まらないという、我が世の春になるはずです。 その後の5旬「50歳鉄寅」は、DNA「司」の天冲殺10年運抜けで、 奉仕がないと破滅の害。 6旬「60歳宝卯」は、主導DNA「禄」であり自己確立。 資質が問われる晩年期となるのです。 7旬「70歳海辰」は、DNA「牽」の栄誉もあるでしょうし、 8旬「80歳雨巳」は、DNA「車」の危険領域です。 今年(11年/宝卯)は、主導DNA「禄」で、月干支「草酉」の天剋地冲。 仕事の流れも良く、活躍しているフィールドも良く、 時代整合性いまひとつの水性なしの秋生まれだろうと、 テーマは「玉」のカルタなのですから、 まだまだ素晴らしい編集者が、末次を見捨てていないことになり、 ただでは転ばないのが子丑だという威力を、 まざまざと見せつけているようですが、末次の売りは「龍」×3であり、 陽の「龍」が重なると「玉」化もしますが、カルタは早く卒業して、 真の「龍」の庶民性に目覚めて欲しい希望もありです☆ |
■2011年06月28日(火)木寅 |
佐野妙○森田さんは無口は七夕スタート |
○第4巻が06月27日(雨丑)の宿命にない水性の半会日にリリースされた 佐野妙(75-0324/畑巳)の『森田さんは無口』が、 07月07日(雨亥)の宿命にない水性の天冲殺日より、 テレビ埼玉・KBS京都ニコニコチャンネルなどで アニメ化されることになりました。 『森田さんは無口』は、他人より優しすぎるゆえに、 考え込んでしまい無口になってしまう女子高生・森田真由を描いた 4コママンガで、03月25日(畑卯)に発売されたアニメDVDが好評を博し、 TVアニメ化が決定したもの。 愛知県豊橋市在住で、保育園児の息子がいるという佐野は、 DNA「車」主導で、落ち着きのないざわめいた闘争本能の塊の人。 反撃が素早い犠牲的本質。 「車+車」は、仲間や周囲を意識する、計算された行動力で、本能的。 「車+玉」は、考えた通りに行動する、温かみのある分かりやすさで、 私生活では、恐ろしく静かな面もあり、母親らしい。 「車+貫」は、正直で表裏少ない。 才能は「貫」で、何かを守り抜くことが生きがい。 「畑+車+卯月」は、大風呂敷的で、自分のやりたいことを漫画で代弁。 「卯」年生まれ「畑巳」は、落ちて上昇。 困難なことがあれば、それを乗り越えてこそ、大きくなっていくのです。 宿命の特長は、仲春午前6時頃の街並み。 高原都市の朝の忙しい風景で、出勤前の主を送りだす忙しなさです。 水性ゼロ(DNA禄/司なし)は、堅実さなく攻めて行くのみ。 引力本能に枠がないため、種子である作物を発芽させるには、 ともかく破天荒な前進力と愛情が必要ですが、 目的目標がないと活かしきれません。 家庭を持って、子供が生まれたことが、生きる原動力になっているようです。 年干支「草卯」は、強いもののどこか鈍さもあり、真面目さが売り。 月干支「畑卯」は、「卯」年「卯」月生まれのため、 相当軽快で敵を作らずも、夫や子供のためなら、身体を張って守り抜く質あり。 そして、日干支「畑巳」は、ドッシリ重い訳知り顔の長老の面目で頼りになる。 干支番号は、52-16-06で、水性がなかろうと北方から東方を守備範囲とし、 これからの時代で、相応の力を発揮します。 後天運は、初旬「4歳鉄辰」がDNA「調」の偏り。 独創性豊かな少女性が、似合う似合わないは別にして付加されますが、 年支も月支も(共に卯)害の洗礼を受けるため、どこか屈折しているのです。 2旬「14歳宝巳」は、DNA「鳳」の豊かな伝達本能。 遊びを通じて、存在感を誇示したはず。 3旬「24歳海午」は、宿命にない水性のDNA「司」。 ひとなみの生活を求めた時代。 現在の4旬「34歳雨未」は、年支と月支(共に卯)の半会を伴う、 宿命にない水性の純粋なDNA「禄」で、絶えることのないような、 とんでもない引力本能が与えられ、作物である「草花」が一気に開花し、 見栄えが良くなっている状態なのでしょう。 今後は5旬「44歳木申」が、進み行く方向に変化あり。 飽きずに持続させていれば、DNA「牽」の名誉という干合支合。 それまでの生き方が、突如最大限に評価されていきます。 6旬「54歳草酉」は、年干支「草卯」の納音と、 月干支「畑卯」の天剋地冲を伴う主導DNA「車」で、本領発揮。 もう全てをやりつくしたという達成感から、気持ちがかえって萎える可能性も。 その後の7旬「64歳陽戌」は、DNA「玉」の、 8旬「74歳灯亥」は、DNA「龍」の10年運天冲殺ですが、 さすが晩年すぎて、若い時分に力を使いすぎていれば、 何もないか、それまでに感謝が薄いと、大きなマイナスをしょいかねません。 無口。実は好きで無口な訳ではなく、 「喋ることがまとまらない」「タイミングが悪い」 「聞き上手だから」「考え過ぎる」等々のためという設定は、 「車」主導で、行動力が全てという佐野とは裏返し的な発想で、 作者は主人公を姉みたいな視点で、語っているはず。 また、母親の和服設定は今どきではなくとも、「玉」持ちならではのもの。 ところで、作者のデビューは06年(陽戌)の年支と月支(共に卯)が支合した 守護神天冲殺年で、さらに本作がスタートしたのは、 07年(灯亥)の年支と月支(共に卯)が半会したうえに、 日支「巳」の対冲作業で、破裂気味だった守護神天冲殺年。 条件がないために、全て夢のなかの代物ですが、 夢からさめても、夢の続きのようなことをしているので、 とりあえずさめていないのでしょう。 今年(11年/宝卯)は、宿命に2つ所有する「卯」に、 DNA「鳳」の「宝」で、派手なパフォーマンスが、 アニメ化実現となったもの。 来年(12年/海辰)は、デビュー以来初の宿命にない水性年で、 地味になってしまえば飽きられる可能性もありますが、 新境地を開拓できる道もあり。 現在のところは、主婦の趣味の延長で、矛盾があろうと楽しんでいられますが、 専業主婦過ぎてもいけませんし、「畑巳」が本気をだしてしまえば、 倒柱という夫を知らずのうちにダメにしてしまう質。 微妙なさじ加減でいられるのは、夢からさめないこと。 あまりにも現実世界に執着して、お金に転ばねば大丈夫です☆ |
佐野妙○75-0324 |
畑畑草陽 巳卯卯+4 車貫玉車車(車主導) 木性(87)火性(25)土性(65)金性(15)水性(00)/総合192 戌亥天冲殺/天冲殺(64歳陽戌/74歳灯亥) 変則方三位(4歳鉄辰)/干合支合(44歳木申)/主導DNA(54歳草酉) 木性過多/火性脆弱/金性脆弱/水性ゼロ +4歳鉄辰/14歳宝巳/24歳海午/34歳雨未/44歳木申/54歳草酉/64歳陽戌/74歳灯亥〜 |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 1 年// 宝 卯 入口 |
11年●01月分 11年●02月分 11年●03月分 11年●04月分 11年●05月分 11年●06月分 11年●07月分 11年●08月分 11年●09月分 11年●10月分 11年●11月分 11年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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