★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 1 年(宝卯)●11月 畑亥 // 移 動 祝 祭 日 |
■11月分一覧 (2011年●目次) |
細川貂々●ツレがうつになりましての名誉と皮肉(2011_1101) |
安藤モモ子●妹好きが0.5ミリで介護を憂う(2011_1103) |
田牧大和●三人小町の恋 偽陰陽師 拝み屋雨堂の魅力(2011_1106) |
三日月拓●きのうの家族の問題点は宿命の乱れ(2011_1112) |
綿矢りさ●かわいそうだねは誰なのでしょう(2011_1116) |
朝比奈あすか●BANG!×3に投影される無言(2011_1121) |
しまおまほ●ガールフレンドの壊れっぷり(2011_1124) |
LiLy●イタさを自傷するオンナの野人部分(2011_1128) |
■2011年11月01日(火)鉄申 |
細川貂々○ツレがうつになりましての名誉と皮肉 |
○『ツレがうつになりまして。』の映画(宮崎あおい主演)が、 ご本人もエキストラとして登場し、10月08日(陽申)の守護神日に公開。 ITバブルがはじけ、人員削減のあおりをうけ、 仕事が激化しウツ病を発症した夫の闘病生活、そして、その経緯を描いた 『ツレがうつになりまして。』の大ヒット――。 待望の子供が生まれ育児に奮闘したり、 書籍のドラマ化が決まったり、ついには、映画化も。 にぎやかな毎日を過ごすなか、ツレは、その間、 病気でできなかったことができるように。 7年間、自分たちのペースをつくってきた二人の姿を あたたかく描いたと言われる『ツレがうつになりまして。』 堂々の完結編発売中の細川貂々(69-0916/木午)の人生を解説していきます。 埼玉県行田市出身で、千葉県浦安市を経て兵庫県宝塚市在住。 セツ・モードセミナー卒業後、さまざまな職業を経て、 96年(陽子)の守護神天剋地冲年に、「ぶ〜けDX」で漫画家デビュー。 うつ病を患った夫との夫婦での闘病記を イラストを交えて綴った『ツレがうつになりまして。』を 06年(陽戌)の守護神半会年に発表するや大反響。 09年(畑丑)にテレビドラマ化、11年(宝卯)に映画化されるなど、 今や不運を逆手にとった活躍ぶりの細川は、DNA「牽」主導で、 自己の役割を最大限かつ特別に意識する人で、実は自己愛の象徴。 「牽+牽」は、危険を顧みない行動力。 「牽+司」は、庶民的な保身力。 才能も「司」になりますから、症状はともかく家庭を活かした話は秀逸。 内側を描きながらも、どこか評論家的にもなれるのです。 「牽+玉」は、時間をかけて行う用心深い冒険心。 「木+牽+酉月」は、機敏ですが華々しいことは長続きできず。 「酉」年生まれ「木午」は、現実性強くも孤立しやすいのです。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の夕暮れの都会の街路樹。 霧雨が降りしきりますが、表向きの庶民性があるため通俗的。 特別意識の強さは、舗装という整備された限定環境にあるため、 恐ろしく大木にはなりませんが、 それなりの手入れが行き届いた姿。 また、総エネルギー156点中自身の木性は、僅か8点で身弱。 役割がありすぎると、何かを犠牲にせねばなりません。 とはいえ、「木午」は結婚すると「山午」的な強さを発揮し、 細川は、さらに月干に「雨」を所有するため、 二次干合で「陽午」的にもなるため、配偶者剋しになりやすいのです。 年干支の「畑酉」は、外見見てくれにこだわる。 月干支の「雨酉」は、世渡り巧みで如才なし。 そして日干支の「木午」は、純粋で優しい性癖ですが、 身内の犠牲により、成功する傾向があるのです。 干支番号構成は、46-10-31は西方動乱期に軸足がありますが、 北方から東方もカバーしており、まずまずの可動域でしょう。 後天運は、初旬「7歳木戌」が、DNA「貫」の自立心が芽生えた 特別条件付10年運天冲殺。年支と月支(共に酉)の害があるため、 どこか病的ですが、日干支「木午」とは大半会もあったため、 通常人の3倍ほどの成功運型を与えられました。 2旬「17歳草亥」は、同じく特別条件付10年運天冲殺で、 DNA「石」の和合心の強化。あらゆる経験をし、裾野を拡げていきました。 3旬「27歳陽子」は、守護神対冲。 DNA「鳳」の伝達本能がはじけ、それまでの異様な苦労が実りデビュー。 現在の4旬「37歳灯丑」は、年支と月支「酉」が半会し、 前進力旺盛の守護神DNA「調」で、仕事世界は伸びるでしょうが、 日支「午」の害もあるため、ありがた迷惑な状態。 日支は配偶者の場所ですから、夫が犠牲になったことで、 ご本人の仕事が、まるで引き替えるように発展したのです。 この後の5旬「47歳山寅」は、月干「雨」が干合され「灯」となり、 10年運も「陽寅」になれば、一見救いにも思えますが、 秋生まれでも、熱い「木午」に水性の創造力が失せるのは危険です。 夢目的などの変節によると、火あぶりになるような状況で、 害の10年運で稼いだ物質が、DNA「禄」で放出される事になりやすいのです。 6旬「57歳畑卯」は、年干支「畑酉」の納音に、 月干支「雨酉」の天剋地冲までありますから、 前進不能で、かつての華やかさも失せ、 地道なDNA「司」の生活が待ち受けているのかもしれません。 7旬「67歳鉄辰」と8旬「77歳宝巳」は、晩年の10年運天冲殺で、 稼働力が上がるか、消化になるかのいずれでしょう。 今年(11年/宝卯)は、主導DNA「牽」で名誉。 夫の病気が飯の種になったのは皮肉ですが、これは両刃の刃。 実際は力量も弱い人が、害で栄誉を受けた反動も心配。 来年(12年/海辰)とさ来年(13年/雨巳)の条件なし天冲殺へ向け、 深い感謝と奉仕がないと乗り切れないという、お知らせでしょう。 現実性の強い人が、無理を重ねて上昇すれば、下降するのが必定なのですから、 心の次元を可能な限り上げ、 自然界に恩返しが出来るかにかかわっているのです。 ところで、99年(畑卯)の干合年に結婚した 実際のツレこと望月昭(64-0726/陽子)とは、 共通干こそありますが、守護神的対冲の関係。 さらに、望月は月干支「宝未」VS日干支「陽子」の干合支害持ちで、 結婚することにより、病魔を発症しやすい運型。 結婚さえしなければ、あるいは成果を求めねば楽でしたが、 結婚をしたのですから、配偶者か自分かがおかしくなるのが常。 DNA「調」の偏りがある人らしく、イグアナの餌代を稼ぐというような 不純な動機で始めた仕事でウツとなったのが、 04年(木申)のDNA「龍」の条件なし天冲殺。 持続力がなく、仕事も長続きしづらい害持ちが、 結婚をしたために、お約束どおりのウツ化でした。 (寛解は当然のように天冲殺明けの06年) それを仕事にしてしまった細川は天晴れですが、 今が最高の場所であり、いつまでも続くものではないと覚悟は必要かも☆ |
細川貂々○69-0916 |
木雨畑灯 午酉酉+7 司玉司牽牽(牽主導) 木性(08)火性(29)土性(58)金性(52)水性(09)/総合156 辰巳天冲殺/天冲殺(7歳木戌/17歳草亥/67歳鉄辰/77歳宝巳) 初旬条件あり(日干支を大半会)/害(37歳灯丑)/主導DNA(77歳宝巳) 木性脆弱/土性過多/金性過多/水性脆弱 +7歳木戌/17歳草亥/27歳陽子/37歳灯丑/47歳山寅/57歳畑卯/67歳鉄辰/77歳宝巳〜 |
■2011年11月03日(木)海戌 |
安藤モモ子○0.5ミリ妹好きが介護を憂う |
○父親は俳優であり映画監督の生年生月冲殺の奥田瑛二(50-0318/海子)、 母親はエッセイストの安藤和津(48-0306/鉄寅)という 逆縁結婚で誕生しながら、父の元で映画監督として修行したという、 辰巳天冲殺らしい現実性を地で行く映画監督の安藤モモ子(82-0319/宝丑)の 初の小説『0.5ミリ』が、10月26日(木寅)のDNA「司」日に上梓されました。 同作は、介護ヘルパーとして働く主人公が、 派遣先の家庭で事件に巻き込まれ、今日の生活にも困窮し、 様々な老人の世話をしながらその家々で生活することになり、 当初は困惑していた老人たちも主人公の存在に癒されていくという話で、 本人の八年間に渡る祖母の在宅介護という実体験に基づいたもの。 東京都出身で、生粋の学習院生でロンドン大学芸術学部を次席で卒業後、 ニューヨーク大学で映画作りを学ぶ。 01年(宝巳)の大半会天冲殺年に、映画「少女」の美術制作アシスタント、 06年(陽戌)の干合水性天干一気入格年に映画「長い散歩」で脚本と助監督、 07年(灯亥)に映画「遠くの空に消えた」で助監督、 10年(鉄寅)に、監督・脚本を務めた「カケラ」でデビューした安藤は、 DNA「禄」主導で、軽快な奉仕と引力本能の持ち主。 何をするにも、その先には自己顕示欲があり。 「禄+玉」は、計算尽くの愛情奉仕で、すればするほど雄大になる。 才能も「玉」ととれば、祖母そのものですから、生活の知恵です。 「禄+龍」は、やみくもながら庶民性のある冒険心。 これを才能の補佐とすれば、海外での修行も納得できるのです。 「禄+調」は、何でもありのユニークな発想。 「禄+鳳」は、時間がかかっても周囲を説得する中庸心。 「宝+禄+卯月」は、気忙しく異性の裏切りに遭いやすく、 自らも、そのように仕向ける傾向あり。 「戌」年生まれ「宝丑」は、待ち運なのです。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の特別な飾り物。 朝から形にこだわるのは、普通人の生活とはかけ離れたものですが、 それだけ、世間の常識は通用しない生き方が、光輝くことになります。 守護神は月干にある「雨」で、豊かな表現力を磨くことですが、 陰陽混濁の「海」が年干にあるため、映画世界のみならず、 小説世界にも足を踏み入れたり、偏った生き方を選択しやすい面もありますが、 「宝」は真水の「雨」で磨いたほうが傷もつきにくく、 「海」という塩水の女性的感性は、時にブレーキにもなりかねません。 総エネルギー197点ですから、重厚感はなく比較的庶民的。 表向きは「玉」の伝統美を見受けられますが、私生活では新しいもの好きで、 落ち着きのない世界感も持ち合わせているのです。 水性74点は「宝」としては上格で、磨かれますから、 あとは「陽光」の名誉さえあれば立派ですが、 宿命中の火性は「灯」のみで、苦しみはやはり異性となり、 親を手本にしないほうが賢明でしょう。 年干支の「海戌」は、旧家に生まれながら挑戦者。 月干支の「雨卯」は、貴族のような柔らかさ。 そして日干支の「宝丑」は、無心で行動すると財力がつく、 プライドが鼻につきづらい人なのです。 干支番号構成は、59-40-38と、北方西方領域で、どこか理的ですが、 派手さのある前進力は感じませんが、一応時代整合性はあるのでしょう。 後天運は、初旬「4歳海寅」が、DNA「調」の特別意識の強化。 年干支「海戌」を大半会するため、特別稼働条件あり。 月支「卯」と日支「丑」の狭間を埋める変則方三位。 2旬「14歳宝丑」は、律音でDNA「貫」の独立心。 海外へも行きましたし、宿命以上の強さを発揮したのです。 現在の3旬「24歳鉄子」は、DNA「石」の支合で、 人間関係に苦慮しながらも、自己の形を完成させるもので、 少々の妥協さえすれば、相応の成功もあるのでしょう。 この後は4旬「34歳畑亥」が、DNA「龍」の準才能開花期。 5旬「44歳山戌」が、DNA「玉」の才能開花期。 月干「雨」が干合により「灯」に10年運が「陽」になれば、 年干「海」だけを活かせば良いのですから、稼働力もあがるはず。 二次干合で年干「海」と干合月干「灯」が変化しても木性ですし、 干合後の10年運「陽」が日干「宝」を干合しても、 水性天干一気になりますから、ともかく、夢や方向性の変化により、 40代半ばからの評価は顕著でしょう。 6旬「54歳灯酉」は、DNA「車」の多忙で危険。 7旬「64歳陽申」は、DNA「牽」の名誉。 8旬「74歳草未」は、DNA「禄」。 主導DNAで自己確立も日干支は天剋地冲で、そろそろ終わりへ向かいます。 本人は「祖母の8年に及んだ在宅介護経験で、 やり場のない悔しい思いや、怒り、そこから気付いた家族の愛情、、、。 長い間この気持ちを物語にしたいとあたためていました。 死が迫っている人が、死にどう向き合うのか。 私達は生まれてから、死ぬ向かう。死に向かって生きていく。 どう生きるべきなのか、それを老人をテーマに描きました。 入魂の一作でっす。」と語っていますが、 それを形にして仕事にしてしまうのが辰巳天冲殺。 今年(11年/宝卯)は、「玉」の方向がある年干支「海戌」の年支の支合ですし、 母親の場所の「山」も、祖母の場所の「灯」も、 年支「戌」内ですから、盤石。 条件なしとはいえ、来年(12年/海辰)とさ来年(13年/雨巳)は、 話題性充分の守護神天冲殺で、本作は名刺代わり。 どうやら、大好きで仕方の無い妹の 安藤サクラ(86-0218/雨巳)を主演させて映画を撮りたい意向なので、 サクラの律音年とモモ子の守護神半会天冲殺の さ来年に期待ということなのだと思います☆ |
■2011年11月06日(日)草丑 |
田牧大和○三人小町の恋 偽陰陽師 拝み屋雨堂の魅力 |
○安倍晴明の末裔、というのは真っ赤な嘘。 役者顔負けの美男子で、いかさま商売で日銭を稼ぐ、拝み屋雨堂。 12年前に拾われたことを気づいている 優秀で勝気でお茶目な乙女の弟子の「おこと」と、 ぶっ飛び戯作者「甲悦」が「丑の刻参り」の謎に挑みます。 暴かなくてもいいことばかりが、江戸には溢れているのですね。 田牧大和(66-0702/海戌)の語り口調滑らかな恋と呪いの時代小説 『三人小町の恋―偽(いかさま)陰陽師 拝み屋雨堂』が、 10月21日(畑酉)に上梓されました。 東京都日野市出身。明星大学人文学部英語英文学科を卒業。 市場調査会社に勤務の傍らインターネット上で時代小説を発表。 07年(灯亥)の(主導DNA)干合年に 「色には出でじ 風に牽牛(改題/花合せ)」にて、 第2回小説現代長編新人賞を受賞し、作家デビュー。 主導DNA「司」は熱く純粋。男性を意識した部分あり。 「司+司」は、現実性強く、本性をなかなか見せない。 本人曰く「PNがPNなだけに『男性作家』に分類されることも。 でも、間違いなく女。」 と言いながらも、そこは地味というより堅実さ。 自身を知られるのを怖れている部分もあるのです。 「司+車」は、感情の通用しない行動力。 雄大で結構はた迷惑気味のところもあり。 「司+禄」は、暖かみのある仲介能力。 「司+鳳」は、個人主義者で真っ直ぐな忍耐力の持ち主。 「海+司+午月」は、中身は激しく男性をしのぐ迫力。 「午」年生まれ「海戌」は、恐ろしく稼働力がある働き者なのです。 宿命の特長は、真夏正午頃の「海」の賑わい。 「司」主導のため、どこか品行方正な海水浴場ですが、 「午」×2でもあり、落ち着かない場所は高級なビーチではありません。 年支と月支の「午」に日支「戌」の半会は、 地支火性半会一気格で、庶民相手の商売っ気たっぷりで、 賑わいを通り越し、芋を洗うように何でもありのごった返し状態。 それでも嫌われないのは、さすが夏生まれです。 総エネルギー242点は、相応の存在感ありも水性16点は小さな入り江。 子丑天冲殺の気の強さがなければ、保ちません。 113点もある火性過多は、ともかく地道。 守護神金性18点は、「戌」内「宝」のみで、 生地から離れられないのは、この一点守護神のため。 目立つのは、年干「陽」の父親ですが、「宝」の母親あっての人生です。 年干支「陽午」は、ヒノエウマで男性の上を行く力強さ。 浮沈激しいのですが、他人の運を喰らって成功します。 月干支「木午」は、優しいのですが積極性なし。 そして、日干支の「海戌」は、粗野で繊細さに欠けますが、 見聞きしたものを、まるで経験したように修得でき、 旧家や古い考えの家系にしか誕生せず、 逆境でも努力で道を切り拓く挑戦者なのです。 干支番号構成は、43-31-59と西方から北方をカバー。 夏生まれでも、時代整合性ある「海」が強みです。 後天運は、初旬「9歳雨巳」は、DNA「石」。 協調性和合性でこれといった稼働条件はなし。 現実的な知恵はまわる目立たない、オバさんくさい子供でしたが、 そこは遅咲きな子丑天冲殺なのですから、ちょうど良かったはず。 2旬「19歳海辰」は、DNA「貫」の納音。 独立機運みなぎり、子供時代という過去の破壊時期。 3旬「29歳宝卯」は、忌み神年干「陽」の消失の守護神「玉」。 父親や仕事運に何らかの変化があったでしょうが、 干合後の「海」の出現は、仕事をしながら新たな目標のために、 両天秤的生活をはじめた時期。 むろん、それは「玉」的創作の世界。 現在の4旬「39歳鉄寅」は、守護神「龍」の改良改革。 「龍」であろうと、本籍「司」は用心深い改良ですから、 「海戌」らしく、歴史の範疇。三合会局の追い風もあって、 主導DNAである干合年のデビューとなったのです。 この後は、5旬「49歳畑丑」は、DNA「牽」の自尊心強化。 年支と月支(共に午)の害を伴う10年運天冲殺。前進力には陰りがありますが、 戸惑いさえなければ、突如名誉運が上がる時期。 6旬「59歳山子」は、DNA「車」の変剋律10年運天冲殺。 多忙に悩みながらも、子丑天冲殺ですから良いのです。 7旬「69歳灯亥」は、主導DNA「司」で自己確立も、 自分が自分であることを苦悩すれば、才能も際立ち、 8旬「79歳陽戌」は、DNA「禄」の感謝と奉仕の変剋律で、 世のため人のためにどれだけ役にたてるのかでしょう。 時代小説が百花繚乱と言われる風潮で、 田牧の役割は、本格ミステリのような仕上げ。 『三人小町の恋―偽(いかさま)陰陽師 拝み屋雨堂』にしても、 江戸の街で繰りひろげられる育ちの良い町娘に、 神妙な色事もからんで穏やかではありません。 「おこと」ちゃんの成長もふくめ、ぜひシリーズ化してほしいのです。 ところで、「海戌」の好調は3年。 干合年デビューに、稼働力上がった天冲殺が2年。 本来はそこでひとまず区切りでしたが、 10年(鉄寅)に11年(宝卯)が守護神年のため、延長されました。 従って来年12年(海辰)は、納音で試練の時。 さすが、守護神10年運ですから、何もかも終わることはないのですが、 何らかの現実的な変更という改良は望まれます。 創作上なのか、私生活なのかは「司」主導だけに、 むろん簡単に伝わってはこないでしょうが、 冷静な意志力のある人ですから、底力に期待です☆ |
田牧大和○66-0702 |
海木陽宝 戌午午-9 禄鳳車司司(司主導) 木性(10)火性(113)土性(85)金性(18)水性(16)/総合242 子丑天冲殺/天冲殺(49歳畑丑/59歳山子) 納音(19歳海辰)/三合会局(39歳鉄寅) 変剋律(59歳山子/69歳灯亥/79歳陽戌) 主導DNA(69歳灯亥)/地支半会火性一気格 木性脆弱/火性過多/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -9歳雨巳/19歳海辰/29歳宝卯/39歳鉄寅/49歳畑丑/59歳山子/69歳灯亥/79歳陽戌〜 |
■2011年11月12日(土)宝未 |
三日月拓○きのうの家族の問題点は宿命の乱れ |
○07年(灯亥)に「シーズンザンダースプリン♪」で、 第6回R-18文学賞優秀賞を受賞した三日月拓(77-0909/畑巳)が、 10月21日(畑酉)の大半会日に、 自身初となる単行本『きのうの家族』を上梓しました。 受賞から四年あまりの苦労や本そのものが完成するまでを、 出版社のWEBに展開するなど、実験を試みている同作は、 「朝ごはんだけは家族揃って食べるのが決まりの二世帯住宅。 その暮らしこそが『幸せ』だと思っていた----のは主人公だけ。 息子の受験失敗をきっかけに、理想の家族像がゆらぎはじめた。 夫と子供達のそれぞれ秘めた思いが交錯するのんきで不穏な小説」だそうです。 大阪市生まれ大阪市在住。関西外国語大学に入学後、 アメリカウィスコンシン州に1年間留学し、 大学卒業後に、民間企業に就職し妊娠・出産を機に退職し、 何となく書いていた小説をネット上でみつけた賞に応募した三日月は、 DNA「鳳」主導で、精神性が勝った特別意識の強い遊びをする。 「鳳+石」は、そびえたつ山のような現実に、恐れをなしたり、 妥協しようとして、手の込んだ創作を行うのが苦痛になりやすい。 「鳳+龍」は、熱い葛藤により、消耗しやすい。 「鳳+貫」は、客観的になろうとしても頑固なので、流れに乗りづらい質。 「畑+鳳+酉月」は、穏やかで普通の生き方を好む人。 「巳」年生まれ「畑巳」は、待ち運なのです。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の高地に造成されたような街。 街灯も整備され、賑わいもないわけではありませんが、 どこか人工的なのは木性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人が理由で、 配偶者成分皆無で、いわゆる仕事命にもならず。 総エネルギー270点中土性114点と過多なので、引力本能は充分。 若さという勢いのなかで、相手を見つければ即座に妊娠から出産へと向かう。 とはいえ、水性ゼロ(DNA禄/司なし)で、 愛に対する気持ちも極端で、家庭的な発想も普通ではありませんから、 主婦をしながらも疑問を持ってしまい、 それが75点あるばかりか、地支半会金性一気格にもなる 創作世界へと力を洩らすようになったのでしょう。 年干支「灯巳」は、一方にしか走らず。広い場所は苦手。 月干支「畑酉」は、見栄えを気にする開拓者。 そして、日干支「畑巳」は、外見は穏やかも、 重い腰をあげ一度火がつくと、悩みもつきませんが、 とてつもないパワーを発揮する、若くして長老のような雰囲気です。 また、月干支「畑酉」も日干支「畑巳」も倒柱と呼ばれる 家庭や組織を破壊する「さだめ」を持った三業干支で、 不満が蓄積しやすく、いつか暴発するタイプで、 三日月の場合は、そのはけ口を創作に使用しているのです。 干支番号構成は、54-46-06で北方と東方を網羅しており、 水性がないとはいえ、立ち位置は時代整合性ありと言えるのです。 後天運は、初旬「10歳鉄戌」がDNA「調」の10年運天冲殺。 偏った感性で上がり下がりが少なくありませんでした。 2旬「20歳宝亥」は、主導DNA「鳳」の10年運天冲殺。 細かな遊び心で自己確立はしましたし、幼少期につちかってきたものも、 破壊された様相のなかで結婚もしたのです。 受賞に至ったのは準ターボ運(干も支も水性)が始まる 3旬「30歳海子」に入ったばかりの接運。 宿命にない水性のDNA「司」で、家族や家庭を意識。 年干「灯」が干合により「草」化すれば、宿命にない虚の木性も得て、 守護神的な行動力も生まれますから、稼働力が上がったのです。 それまで潤いのなかった生活に、たとえ塩水でも湿り気が生まれ、 さらに野人を後押しする木性まで得たのです。 この後は4旬「40歳雨丑」が、DNA「禄」の三合会局。 宿命にない魅力成分発揮の純水は、 年支と日支の「巳」と月支「酉」の三合会局で、 表現力の金性を強化させる時期。 5旬「50歳木寅」は、本格的ターボ運(子丑天冲殺廻り)が開始されますが、 年支の害と日干支の干合支害も成立するため、 DNA「牽」の不名誉や、ありがたくも辛い役割がでてくるのです。 6旬「60歳草卯」は、DNA「車」のありえない木性で元気はあり。 7旬「70歳陽辰」は、DNA「玉」で旧きを知る学習。 8旬「80歳灯巳」は、DNA「龍」で新たな世界観。 おそらく宿命にない木性年の04年(木申)か05年(草酉)に、 配偶者を意識して結婚し、出産した06年(陽戌)は、 DNA「玉」の母親を意味する条件なし天冲殺の夢の中。 続く、育児の疲れを癒やす07年(灯亥)の DNA「龍」の改良改革という条件なし天冲殺で、受賞。 夢の中で一気に話題になるも、 その後は依頼も少なくなり、悩みもつきず、書き直しの日々。 そして、ようやく続編の呪縛から解放され、視点を変えた著作で蘇生したのが、 宿命に多い表現力が際立った今年(11年/宝卯)だったのです。 時には他の作家からも 「この人は作家というより専業主婦なんだなあ」と言われるも、 本能で押し切った受賞から、一皮むけた主婦力が、 底の見えない暗い生活を上からのぞき込むような発想まで上昇したのです。 「専業主婦的な作家」は、「家」のなかに自分の知らない秘密に驚愕しますが、 小さな歪みから生成される怖さを楽しみながらも形にする。 そこが、生活臭のある、倒柱の所以。 普通に見える生活を、普通ではない視点から見せてしまう 温和しい家族ホラーでもあるのです。 一般的に天冲殺で得たものは無に帰す。 特に現実性の強いものは藻屑となります。 三日月の場合は、自身精神性が強い上に、賞は現実のものとはいえ、 即座に金銭物質につながるわけではありません。 夢を夢と感じず、そのまま流れに乗ってしまい、 次の夢までで原則終息させてしまう人が多い中、いったん苦渋をなめ、 リセット後に這い上がるのは「畑巳」らしいのですが、 それは、また出発点に立ち返っただけです。 もはや野人がもてはやされる動乱期は終わりましたが、 10年運の水性と来年(12年/海辰)から始まる宿命にない水性〜木性年で、 どれだけ主婦作家が積み上げていけるか否かで、 今後が決定づけられると考えますが、 世間知らずで偏った宿命だからこそ、できることもあります。 派手にやりすぎれば、専業主婦という世界を失う恐れもあり。 どこまで化けるかは未知数ですが、 垣間見たい人には推奨できるかも知れませんが、感動は期待しないことです☆ |
■2011年11月16日(水)草亥 |
綿矢りさ○かわいそうだねは誰なのでしょう |
○高校在学中の01年(宝巳)に、「インストール」で、 文藝賞を当時最年少の17歳で受賞しデビュー。 大学に進学した04年(木申)には、 「蹴りたい背中」で19歳という最年少で芥川賞受賞。 現在は専業作家ながら、故あって寡作のため、単行本5冊目になる 『かわいそうだね?』を、 10月28日(陽辰)に上梓した綿矢りさ(84-0201/草丑)。 同作は「ラブラブなはずの彼氏が元彼女と同棲し始めた。 愛してるのは君だけと彼は言うけど」という 百貨店のブランド店で働く28歳の樹理恵の物語。 併録の「亜美ちゃんは美人」は、「美人の親友が隣にいるせいで、 いつも二番に甘んじるしかない女子の複雑感情に "あるある!"と思わず頷いてしまうお話し」 「綿矢流の黒いユーモアと観察眼が光る恋愛小説で、 読後は女子会が盛り上がること請け合いです」と いう宣伝文句は本当でしょうか・・・。 京都府京都市北区出身で、早稲田大学教育学部国語国文科を卒業の綿矢は、を DNA「禄」主導で、「畑」から表出されるため、 どこまで行っても、自分がかわいい人。 才能も剋線の多い「禄」で、ようは目立ちたがりの女王様。 「禄+玉」は、万物の源の「海」に浸っているため、 多くの物を内包しますが、冲殺されているため、 歪んでおり、行動力攻撃心なし。 「禄+禄」は、不器用ですから、目立ちたいのにマスコミ嫌い。 「禄+龍」は、「雨」が司るため時間がかかるうえに、 視野が狭く、一方の話だけを聞いて、冷たい失敗をする。 「禄+貫」は、同質「草」のざわめきこそあっても、素直さなし。 「草+禄+丑月」は、地道にやればやるほど、崩れやすくなり、 「丑」×2もあり、老獪すぎて若さに欠けるのです。 「亥」年生まれ「草丑」は、全てにおいて内外シーソーのため、 名前は売れても、本はいまひとつだったり、 異性に興味を示せば、本業もおろそかという始末。 大物でいるためには、結婚や恋愛は向かず。 宿命の特長は、極寒丑三つ時の午前二時頃の強い「雨」にうたれている「花」。 深い眠りにおちているため、つぼみ状態で花の形態もつぶさにはわからず。 それ以前に火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人のため、 何もしなければ開花せず、成長することを拒絶している、 頑なな世間知らずの蕾というか、種子なのです。 総エネルギーは252点と相応ですが、 忌み神ともとれる創造力の水性が123点もあり、 火性の存在がないということは、喋るのが苦手なので、 仕方なく筆をとりますが、表現力が乏しいのではなく、全くないため、 「雨」という時間のかかる創造力から、遅筆なのは、やむを得ません。 発想はあっても、形にするのは苦手。そういう人なのです。 ですから、思いついて、一気に書き上げたり、 生年冲殺らしく、制約される締切のあるものでないと、仕事になりません。 陽光や地熱火性の恵みがないということは、 後天運はともかく、成長できずに夭折したりしかねませんが、 ほっておけば、真っ当な働きはしない、頭でっかちになったり、 冷たいだけの淋しい人ですし、内外シーソーを加味すれば、 私生活を堪能すれば、仕事もおざなりになりかねません。 その私生活にしても、配偶者成分のDNA「牽」の「鉄」はなく、 陰陽関係のDNA「車」は、危険な愛人だったり、暴力的にもなるでしょう。 年干支の「雨亥」は、変化を好まず。耐久力はあっても小心者。 月干支と日干支の「草丑」は、静の人で動かず。 コツコツと蓄積していきますが、売りは忍耐力なのです。 干支番号構成は、60-02の直線で、極めて小さな世界。 北方から東方領域は、時代整合性あるとはいえ、 紡ぎ出す作品に、拡がりなどなく、体験もしない取材によるものですから、 現実世界を生き抜く躍動感など、期待してはいけません。 後天運は、初旬「1歳陽寅」は、DNA「調」。 デリケートな女性らしい感性を与えられるも、売りは生年冲殺のみ。 最も宿命にない火性ですから、使いではあったようですし、 冲殺年支「亥」が「寅」の支合で、壊れなかったのが救いも、他は何もなし。 世に出た2旬「11歳灯卯」は、DNA「鳳」の守護神で、作家になる決意。 「陽」より直火の「灯」の威力で、野人も強制的に開花になったのです。 現在の3旬「21歳山辰」は、DNA「司」の堅実期ながら、地味。 なかなか自分の思いが世間に伝わらないもどかしさがありますが、 年干「雨」が干合で「灯」化しましたから、 表面的には、出版社の努力もあり、庇護された状態。 正念場がこのあとで、4旬「31歳畑巳」は、主導DNA「禄」で自己確立ながら、 頼みの年干支「雨亥」は、天剋地冲でどんでん返しで、アテにならず。 「巳」内「陽」の火性があるとはいえ、存在は危うくなりそうです。 たとえば、結婚していたらもう終わり。 5旬「41歳鉄午」は、DNA「牽」。干合支害で異性の裏切りに不名誉。 月干支も「草丑」ですから、方向変換をしても、「車」で身を傷めるだけ。 人生最大級の苦痛が、ここに仕込まれており、空振り気味。 6旬「51歳宝未」はDNA「車」の天剋地冲で、 つぶされている可能性も捨てきれず、 7旬「61歳海申」は、DNA「玉」を過去の人か過去を振り返る。 8旬「71歳雨酉」は、DNA「龍」の改良改革気分一新も忌み神。 何一つ希望は拡がりませんが事件は起きる暗示です。 『かわいそうだね?』は、このうえなく退屈な話が好きな人にピッタリ。 感動もエンターティメントもないので、限定されたうらぶ女子のボヤキ。 まともに読み込むには、よほど綿矢フリークでないと厳しいのですが、 これは体験しないと自分の物にできない戌亥天冲殺の綿矢が、 適度な取材と頭のなかで書いているだけで、どこか他人ごとであるため。 狭い世界の話でも、独創的な切り口があれば、 共感も得やすいのに、おそらく綿矢の心に描く、 女子とはこんなものだろうという手抜きなのです。 以前は(生年冲殺だけに)専業作家になるには反対しませんでしたが、 こんな戯言を楽しんでいるのは「週刊文春」読者だけかも。 社会経験のない綿矢が『かわいそうだね?』なのではと思うのです☆ |
■2011年11月21日(月)鉄辰 |
朝比奈あすか○BANG!×3に投影される無言 |
○00年(鉄辰)にノンフィクション「光さす故郷へ」にてデビュー。 06年(陽戌)に「憂鬱なハスビーン」で第49回群像新人文学賞を受賞した 朝比奈あすか(76-0705/山午)の『BANG!BANG!BANG!』が、 11月01日(鉄申)の宿命にない金性のDNA「鳳」日に、上梓されました。 同作は、親友が事故でなくなったことから、 クラスの裏掲示板に悪意の投稿をされ、 しゃべるのをやめた中学生男子の未成熟な心の揺れを描くもので、 著者の新境地という評価がなされています。 東京都出身で、学芸大学附属世田谷高校から、慶應義塾大学文学部を卒業。 出版社勤務を経て結婚後に渡米という「山」らしからぬ経緯のある朝比奈は、 DNA「玉」主導で、頭は良く、頼りがいがあるものの、熱すぎる母性。 「玉+貫」は、時代を読む術はあっても、 己の存在感が強すぎて先を読みづらい。 「玉+玉」は、無欲ながら偏りもあり、機転は利かず。 「玉+龍」は、本音を表現するのが難しく、時に誤解を与えやすい。 「玉+車」は、思い立つと動く、真っ直ぐな行動力。 「山+玉+午月」は、何を考えているのか掴み所なく、不気味。 「辰」年生まれ「山午」は、困ったら固まって動きません。 宿命の特長は、盛夏正午頃の活火山で、陽光に照らされた木陰はあるものの、 総エネルギー270点中、火性94点を内包する土性128点という大物で、 頼みの守護神水性は「辰」内「雨」の僅か8点の水蒸気なみで、 地熱火性の影響で、ほぼ温泉状態。 この「雨」は配偶者や家庭を意味するも、 時間の経過と共に、化火となるため、守護神なしのほぼ野人。 自身が最強であるため、よほど耐えるのを好む異様な配偶者でないと、 結婚生活は持続せず、(本人が)見限る恐れあり。 飽きっぽい「山午」なのに、「玉」主導という 生き方を変えられない部分が苦痛の種。 子丑天冲殺であるため、目上剋しですが、 目下でも、熱により廃人にされる可能性捨てきれず、同情に値する。 陰陽の「海」もないため、感謝も奉仕も無縁な、自分が最強なだけ。 金性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、本質無言。 伝達本能も豊かな趣味や中庸心もないため、 文章により苦労しながら表現している著者ですが、 「喋らない」という『BANG!BANG!BANG!』の切り口は、 もっともこの人らしいのです。 年干支「陽辰」は、辛辣なうえ、 裏切られることの少なくないアップダウン激しさあり。 月干支「木午」は、心優しいくせに、犠牲者をだす。 そして日干支「山午」は、スケール大きく感情希薄。 決断力あるものの諦めも早い帝王なのです。 干支番号構成は、53-31-55で北方と南方領域を結ぶ 子丑天冲殺らしいものですが、精神性は強いものの、 あまり現実性を感じないため、生きづらいでしょう。 後天運は、初旬「10歳雨巳」は、守護神水性のDNA「司」の堅実性。 年支「辰」と月支と日支の「午」の溝を埋める干合を伴う変則方三位の完成で、 春から夏への季節をつなげる安定感は感じますが、 これといった稼働力はなしも、主導DNA「玉」との連結は、 生きるために勉学をする生活力を育てました。 2旬「20歳海辰」は、宿命にないDNA「禄」の守護神で、 前旬のような変節はないため、使い勝手は良かったはず。 現在の3旬「30歳宝卯」は、宿命にないありえない金性のDNA「調」で偏り。 年干支「陽辰」は干合支害で、前進力はないものの、 仕事面の大変化で、干合後は忌み神年干「陽」が、 守護神「海」に変化する好機で、さらに10年運は「雨」となり、 これが二次干合で日干「山」と干合すれば、 日干は「陽」で10年運は「灯」に変化。 また、この干合10年運「灯」は、一次干合年干「海」と、 みたび干合し、10年運は「草」、年干は「木」となれば 稼働力も上がる木性強化で、現在があるのです。 この後は4旬「40歳鉄寅」は、DNA「鳳」のゆとりと息切れ。 次元が上がったはずの前旬と異なり、素に戻れば元に戻る可能性もあり。 5旬「50歳畑丑」は、DNA「石」。突如政治力に目覚める10年運天冲殺。 6旬「60歳山子」は、DNA「貫」の納音。 変剋律の開始と年支「辰」の半会を伴う過去の見直しという10年運天冲殺。 7旬「70歳灯亥」は、主導DNA「玉」ゆえの悩みへと続くのです。 今年(11年/宝卯)は、10年運と連動する宿命にない金性の変革期。 新境地と言えば聞こえはいいですが、要するにありえない引き出しから、 沈黙という発信力を使った一過性の知恵の集積。 試みとしては真っ当ですが、いつまでもこれを持続できるかは、別の話。 作家活動も諦め早いので、興味対象が変われば変節もあり。 DNA「玉」の懲りない創作力はあっても、 金性なしは工夫も味わいもなく、「山」としては、中身なし。 見栄えを良くするためには木性が優先のため、 発信するばかりでは無限大とはいえ困窮の極み。 いずれ苦痛になり、似合うのは政治力かも知れないのです☆ |
■2011年11月24日(木)雨未 |
しまおまほ○ガールフレンドの壊れっぷり |
○父は写真家の島尾伸三、母も同じく写真家の潮田登久子。 年支「巳」VS日支「寅」の害持ちで 小説家の島尾敏雄(1917-0418/鉄寅)は祖父、 月干支「木戌」VS日干支「畑酉」の干合支害持ちの 島尾ミホ(1919-1024/畑酉)は祖母にあたるという濃い血筋を持つ、 漫画家でイラストレーターのしまおまほ(78-1014/畑酉)の 四年半ぶりとなる私小説的エッセイ集『ガールフレンド』が、 08月05日(海辰)の害切れ支合日に上梓されています。 本書は、子供なのに大人で、にぎやかなのに淋しくて、 真剣だけど面白くて、可愛いのに黒い。 驚嘆すべき記憶力と、鮮やかな情景描写。 一歩引いた視点と、本質を切り取る洞察力。 少女の距離感と、オンナの機微。 くすりと笑わせるネタから、ほろりとさせられる実話まで 54篇が収められており、好事家からは絶大な支持を得ている作品です。 東京都出身で、多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科を卒業。 忌み神月干「海」の干合により、木性出現(木戌!)が実現した 97年(灯丑)のDNA「龍」の改良改革年に、 「女子高生ゴリコ」でデビューした「しまお」は、 DNA「鳳」主導で、まるで宝石のような特別意識の強い表現者。 「鳳+貫」は、時代など全く無視しながら、それでいて通俗性もあり。 「鳳+鳳」は、きさくで肩肘張らない遊び心満載の輝き。 「鳳+石」は、がさつですが、それでいて常識者。 「鳳+司」は、森羅万象の何でもござれの忍耐力。 「畑+鳳+戌月」は、歳を重ねても子供のような発想。 「午」年生まれ「畑酉」は、受け身なのです。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃のそびえたつ山が海岸線ぎりぎりまで迫った街。 高波に脅えながらも、そんなの関係ないと、 趣味を優先しながらも生活する、危険な部分もありますが、 年支「午」VS月支「戌」の半会で強化される火性に救いを求めながらも、 (「戌」内「灯」が母親で、月干「海」が父親で家系の恩恵のある寅卯天冲殺) 月支「戌」VS日支「酉」の害持ちは、どこか優柔不断で病的。 木性ゼロ(DNA車/牽なし)は、普通人のような仕事を持つわけもなく、 結婚という制約に縛られるようなこともない、ある意味自由人。 土性「畑」にとって木性がないということは、 何らかの事情により、人間が住むことのできなくなった ゴーストタウンのようなものにもなります。 年干支「山午」は、細かなことに固執せず、諦めも早い権力者。 月干支「海戌」は、旧家の象徴ながら挑戦者の器。 そして日干支「畑酉」は、内容より見てくれ重視の開拓者なのです。 干支番号構成は、55-59-46で、秋生まれでも 北方偏りは時代整合性ありなのです。 後天運は、初旬「2歳宝酉」は、内側に刑(家庭内争い)がある 主導DNA「鳳」で、早くも自己確立。 芸術至上主義のような家に誕生したのですから、 当然なのですが、これといった特別条件はなくとも、 ほぼ一生がターボ運(子丑天冲殺廻り)という 何をやっても目立つという恵まれた味付けが行われました。 2旬「12歳鉄申」は、基本重視ながらDNA「調」で独創的。 島尾家の一員という素地はありましたが、芸術が深まった時代。 3旬「22歳畑未」は、DNA「貫」の独立独歩で我が道を行く。 そして現在の4旬「32歳山午」は、年干支律音で対社会面が強くなる DNA「石」の人間関係を深める時期なのです。 今後は5旬「42歳灯巳」が」、DNA「龍」の半会で、新たな試み。 忌み神月干「海」が、干合により宿命にない「木」化するため、 二次的に日干支「畑酉」と干合支害も成立しますから、 一難去ってまた一難(笑)は、地道さがなくなり自尊心名誉力強化は、 ロクでもない異性に躓かねば、ありがた迷惑的な賞レースでの成功もあり。 6旬「52歳陽辰」は、宿命害切れのDNA「玉」は、落ち着き。 深みも増す至福期。 7旬「62歳草卯」は、DNA「車」のありえない木性10年運天冲殺。 8旬「72歳木寅」も、DNA「牽」のありえない木性10年運天冲殺ですから、 晩年であろうと、手のつけられないほどの活躍ぶりが期待されます。 「畑酉」は家系を分断したりする三業干支で、 白蟻なみの破格力ですが、同時に家系の恩恵(特に母系)がないと、 生きて屍と化す生まれですが、祖父母の破天荒な人生は、 面々と受け継がれており、善し悪しは別にして、 あの島尾家の娘であることは、後世まで語られるのです。 今年(11年/宝卯)は、条件なし天冲殺ではありますが、主導DNA「鳳」年。 対冲でもあり、ありえないような魅力も表にでてくる害切れの節目。 夢のなかだからこそ、年長者の応援や賛美もまたあり。 精神性の高い人物ですから、 これをもって明けてしまえば、藻屑にはならないはず。 「魁!オリーブ少女」は、まだまだ健在で 成長し続けるということにしておきます。 いまは、壊れている最中ですけどね(笑)☆ |
■2011年11月28日(月)灯亥 |
LiLy●イタさを自傷するオンナの野人部分 |
■「オンナは、人生のところどころに、赤いシミを、つくって歩く。 30歳になってもまだ処女だということに焦る女、 婚約者が他の女とセックスしている瞬間を見てしまった女、 容姿や恋愛や仕事におけるレベルを人と比べずにはいられない女。 大好きな親友の彼氏に嫉妬する女」など 09年に廃刊となった雑誌「LUIRE」に連載されていた 女にある、濃くて切なくイタい瞬間。 女友達にも気軽に話せない、 痛すぎる女たちを描いた12の掌編「Crazy Baby」という、 LiLy(81-1121/雨卯)の『オンナ』が、 11月10日(畑巳)のDNA「車」の小気味の良い天冲殺日に上梓されました。 デビューは06年(陽戌)の60年に一度の宿命にない火性の守護神支合年の 「おとこのつうしんぼ〜平成の東京、20代の男と女、恋愛とセックス〜」。 神奈川県横浜市出身で、父親の仕事の都合で、 DNA「龍」の半会年だった91年(宝未)から3年間ニューヨーク在住。 97年(灯丑)の天剋地冲年から3年間はフロリダに留学し、 上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業のLiLyは、 DNA「石」主導で、大海に飲みまれそうなのを必死にこらえる和合心。 「石+龍」は、経済観念のない特別な生き方をすれば、 体験により創造力が刺激され、言葉巧みになる人。 「石+鳳」は、軽やかながら少々無神経も、不思議とその道の常識をわきまえる。 才能は「鳳」となり、遊び心(笑)。 「石+車」は、大衆的な天性の技術で、目的を遂行する。 「雨+石+亥月」は、おだてに弱い性癖。 「酉」年生まれ「雨卯」は、受け身なのです。 宿命の特長は、初冬深夜零時頃の冷たい「雨」で、 特別な装飾が施された運河のようなもの。 冬生まれの水性は強いのですが、「海」に流れ込む直前の汽水域であったり、 川と川をつなぐ水路ですから、純粋さは欠落しているため、飲料水には適せず。 どこか濁った様相は、塩水に負けまいとする、見せかけの威勢の良さ。 本当は弱いのに矛盾があるのが、この人なのです。 火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、暖かみがなく冷徹。 家庭的な温もりがないため、それを求めてやまない努力を怠りませんが、 その部分が、痛さも内包しているのでしょう。 とはいえ、冷たい水に火性がなくても、流れるのが水性の常。 器によりいかようにも変化できる特性は、男性次第なのかも知れません。 「雨」を生じる「鉄」が母親成分ですが、宿命にないため陰陽の「宝」が母親。 その母親の干合相手の火性は皆無ですから、父親成分なし。 ファザーコンプレックスのような心情も、これに由来しています。 異性成分も「山」が存在せず「畑」の危険性に象徴される、 どこか本人を追い立てるような相手を好みます。 総エネルギー137点は、通常人の半分ほどですから、 運河といっても、小川程度で、小舟しか渡せませんから、 迫力勝負より、はかなさを売りにする柔らかさは、 気だけは強くても、一人で生きていけるほど、獰猛ではありません。 年干支「宝酉」は、毒にも薬にもならなくても研究熱心。 月干支「畑亥」は、現実性無視の勝負師。 そして日干支「雨卯」は、何かに没頭して積み重ねていく 比較的「いい人」なのです。 干支番号構成は、58-36-40で西方から北方領域で、 闘争心が習得本能を支えているのです。 後天運は、初旬「5歳鉄子」が心配症のある自尊心が付加。 DNA「玉」のはずが、親の都合で母国を離れたことが、突破口となったのでしょうが、 初旬稼働条件はなく、売りは前述野人のみ。 2旬「15歳宝丑」は、年干支「宝酉」を大半会を伴う、 DNA「龍」の海外に縁で、才能の「鳳」が極度に刺激されました。 現在の3旬「25歳海寅」は、他人と切磋琢磨していきながら、自己確立していき、 自意識過剰のロマンも深くなる主導DNA10年運。 今後は3旬「35歳雨卯」が律音で、月支「亥」の半会で木性強化。 何かひとつのことに集中しながら、自分を強めていく過渡期。 その後は4旬「45歳木辰」が、DNA「調」の天冲殺+害で、 偏った表現手段を用いすぎると、若い女性からの裏切りや報復。 5旬「55歳草巳」は、年支「酉」の半会と、月干支「畑亥」の天剋地冲を伴う DNA「鳳」の才能10年運天冲殺で、豊かな表現手段の大復活でしょうか。 この20年間は、初旬条件がないため激動ですから、 宿命にない火性の感謝や奉仕を、濃厚にしていかないと、 上がり下がりばかりで、疲弊して乗り切れぬ恐れもあり、 精神力ばかりか体力も重要ですから、身弱には辛い可能性あり。 見事に乗り切れば、6旬「65歳陽午」7旬「75歳灯未」が、 宿命にない火性の守護神廻りとなり、穏やかな晩年となるのです。 「まったく美しくないオンナという むしろ醜いエネルギーの奥底に沈む哀しいほどに、純粋な美しさ。」 と本人は形容しますが、 月支「亥」VS日支「卯」の半会持ちは、内側世界の充実であり、 「雨卯」も、出産すれば子供可愛さの親ばか(笑)。 実際08年(山子)の干合年の、 宿命にない火性の守護神支合の12月12日(陽戌)に、アートディレクターと結婚し、 10年(鉄寅)の01月26日(陽子)の宿命にない火性日に出産した長男が、 可愛くて仕方のない模様は、ご本人サイトからも手に取るようにわかります。 しかし、その男児にしろ、木性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人で、親縁なし。 LiLyも野人結婚ですから、全てが異質な世界が構築されますし、 才能とは、普通の感覚とは異なるところから産出されることが、 あらためてわかるような気がします。 来年(12年/海辰)は、デビュー以来初めて迎える条件なし天冲殺+害。 主導DNA「石」で、やる気満々になっているかも知れませんから、 ひっそりと消えるようなことはしない人ですし、 何か突拍子もない波を仕掛けてくれるかも。 くれぐれも自爆されないことを願うものです☆ |
LiLy●81-1121 |
雨畑宝灯 卯亥酉※+5 龍車鳳石龍(石主導) 木性(38)火性(0)土性(16)金性(38)水性(45)/総合137 辰巳天冲殺/天冲殺(45歳木辰/55歳草巳)/害(45歳木辰)/主導DNA(25歳海寅) 律音(35歳雨卯)/火性ゼロ(野人) |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 1 年// 宝 卯 入口 |
11年●01月分 11年●02月分 11年●03月分 11年●04月分 11年●05月分 11年●06月分 11年●07月分 11年●08月分 11年●09月分 11年●10月分 11年●11月分 11年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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