★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 1 年(宝卯)●07月 草未 // 移 動 祝 祭 日 |
■07月分一覧 (2011年●目次) |
村山由佳●おいしいコーヒーのいれ方雲の果てへ(2011_0701) |
雪乃紗衣●彩雲国物語と関ジャニ∞村上信五との縁(2011_0705) |
荻原規子●RDGレッドデータガール語り部の魔性(2011_0708) |
小松エメル●愉快に泣ける鬼やらい(2011_0712) |
ほしおさなえ●夏草のフーガと逆襲前(2011_0715) |
本谷有希子●ぬるい毒の限界(2011_0719) |
柴崎友香●虹色と幸運に不足しているもの(2011_0723) |
乾ルカ●四龍海城は憂鬱前(2011_0728) |
■2011年07月01日(金)灯巳 |
村山由佳○おいしいコーヒーのいれ方 雲の果てへ |
○父の転勤にともない5歳年上の従姉の美術教師と同居し 恋をすることになった勝利も物語を重ねるごとに大人になり、 豪州でアポリジニの研究者の手伝いをするようになった 村山由佳(64-0710/鉄申)の 「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズの SecondSeason V『雲の果て』が、 06月20日(陽午)の変則方三位日に上梓されました。 東京都出身で、小学校からずっと立教育ちで、 立教大学文学部日本文学科を卒業後、不動産会社勤務、 塾講師などを経験し、91年(宝未)に「いのちのうた」で 環境童話コンクール大賞受賞しデビュー。 93年(雨酉)の守護神年に、「天使の卵〜エンジェル・エッグス」で 第6回小説すばる新人賞を受賞。 03年(雨未)の守護神年に「星々の舟」で、第129回直木三十五賞を受賞。 09年(畑丑)の天冲殺年に「ダブル・ファンタジー」で、 第4回中央公論文芸賞と、第16回島清恋愛文学賞に、 第22回柴田錬三郎賞をトリプル受賞。 如何にも「牽」主導らしい、箔がつけばつくほど心が磨かれる村山は、 まさに熱い自己愛の象徴であり、特有の美意識の持ち主。 「牽+司」は、軽やかな危険回避能力を積み重ねていく。 「牽+龍」は、とてつもない広大な仕掛けで、読者を楽しませる。 「牽+禄」は、独特の社会常識があり、真っ直ぐに伸びる。 「牽+石」は、特別意識の強い工夫で周囲を巻き込む。 才能は「石」となり、人間関係を精神的分野で拡げることでしょう。 「鉄+牽+未月」は、言葉で巧みに人を動かす。硬い印象の女王気質。 「辰」年生まれ「鉄申」は、非現実的な夢想世界の人です。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の移動手段。 飾り付きの車内は、上等な木陰にもなる屋根付きで、 相応に風もありますが、暑いことは否定しようがありません。 ただし、仕事で素早い成果をだす心構えがあれば、 年支「辰」VS日支「申」の半会で、水性が生成されるため、 砂漠(未)に水路が拓け、水陸両用車として使いでがあるでしょう。 守護神の水性は、広く気持ちを伝えていくことです。 年干支「木辰」は、渋さを前面にだす目立ちたがり屋。 月干支「宝未」は、成功するか失敗するかの極端な財力。 そして日干支「鉄申」は、自意識の高い官吏のような、 自己のマニュアルに沿った粘り強さ。 干支番号による構成は、41-08-57と、西方から北方へと延び、 動乱期を経て、知的守備の時代で活躍するものです。 後天運は、初旬「1歳鉄午」は、DNA「貫」の独立心。 変則方三位で頑固さが強化されましたが、月支「未」の支合で、 想念が拡がった以外は、これといった動きなし。 2旬「11歳畑巳」は、DNA「玉」の支合で、ひとつの流れを意識し、 旧い何かに接しながら、勉強に明け暮れました。 3旬「21歳山辰」は、DNA「龍」の半会で、新たな冒険に旅立ちという経験。 4旬「31歳灯卯」は、DNA「牽」の主導DNAで自己確立。 そのものズバリの名誉で、直木賞という形で認められました。 現在の5旬「41歳陽寅」は、DNA「車」の大逆転。 月干「宝」を干合させると、10年運は「海」、 月干は「雨」になるため、守護神水性が増加し、 夢目的を変化させることにより、多忙を極める日干支の天剋地冲時期で、 これまでの人生の見直しもあったのです。 今後は、6旬「51歳草丑」が、DNA「司」の干合10年運天冲殺。 7旬「61歳木子」が、DNA「禄」の引力本能全開10年運天冲殺。 名誉的な役割を通じて社会貢献が出来れば、 さらに上昇しますし、物質運ばかりに目を奪われると、 手痛い失敗もないとは言えません。 8旬「71歳雨亥」は、守護神DNA「調」の害。 ありがた迷惑もありますが、さすがに身体も悲鳴をあげているでしょう。 長らく千葉県鴨川市在住でしたが、主導DNA「牽」の害だった 07年(灯亥)に離婚し、東京に戻ってきましたが、 09年(畑丑)の条件なし天冲殺で再婚しているようですが、 精神性の高い人にとっては、運命的に感じられても、 創作に役立つことはあっても、現実世界ではマイナスです。 失敗する子丑天冲殺は、年上男性との関係で悩むものですが、 「おいしいコーヒーのいれ方」のヒロインのように、 年下男性が相手ならば、救いもたくさんあるはずですけど☆ |
■2011年07月05日(火)宝酉 |
雪乃紗衣○彩雲国物語と関ジャニ∞村上信五との縁 |
○02年(海午)に、彩雲国綺譚(現・彩雲国物語)で、 第1回角川ビーンズ小説賞奨励賞・読者賞をダブル受賞し、 03年(雨未)02月(木寅)に同作品でデビューを飾った 雪乃紗衣(82-0126/畑酉)の最新刊にして、 最終巻の『紫闇の玉座(下)』が、『紫闇の玉座(上)』の 05月31日(陽戌)に続き、06月30日(陽辰)の守護神支合日に上梓されました。 茨城県出身以外仔細不明の雪乃は、DNA「貫」主導で、 ひとつの物事を状況に応じて変化させながらも、頑なに持続させていく人。 好き嫌いの差は激しく、攻撃されると徹底的に争うのです。 「貫+鳳」は、急がずに正確に、特別で風流な物事を、広く伝えていく。 「鳳」×4もあり才能ととらえますが、バランス感覚ゆえに悩みも多く、 信じたもののために、全てを捧げながらも、成長していきます。 「畑+貫+丑月」は、頑固なまでに守り続けますが、 中途で他力的な事件により、人生が激変する可能性あり。 「酉」年生まれ「畑酉」は、精神性が強く王道を行くのです。 宿命の特長は、真冬極寒深夜二時頃の極地。 人工都市のようでもあり、きらびやかな宝石に囲まれた土地は、 木性ゼロ(DNA車/牽なし)で、存在じたいが際立っているので、動ぜず。 植物が棲息する環境はなく、配偶者成分皆無の為、こよなく自分を愛します。 火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、 無限大の吸収力で情報や知恵をひきよせますが、 努力を怠ると、ひっそりしただけの 成長のない遊び人にもなりかねません。 辺境の地ではありますが、目的さえあれば、 危険ながらも観光地にもなるでしょう。 年支と日支の「酉」の同一は刑もありますが、原則表裏なし。 月支「丑」との半会で、地支は全て金性になるため、 闘いに明け暮れたり、武力で目下を従わせるようにもなり、 ファンになったら最後まで付き合わねばならないでしょう。 総エネルギー204点中140点が金性で、中心部に水性18点をたたえるも、 土性46点は金性に従うばかりで、見かけは全て特別な衣装で飾っているため、 本質が見えづらいかも知れません。 年干支の「宝酉」は、学究肌の静かな自我。 月干支の「宝丑」は、他人に振りまわされず我が道を行く財力。 そして、日干支の「畑酉」は、開拓者なのです。 干支番号による領域は、58-38-46となり西方から北方をカバーし、 動乱期から習得期までが活躍時期となります。 後天運は、初旬「3歳海寅」は、DNA「司」の10年運天冲殺。 地味なイメージが付加されるも、これといった刺激のない幼少期。 2旬「13歳雨卯」は、DNA「禄」の10年運天冲殺と天剋地冲で、 一転、引力本能が際立ち、眠らされていた本能の鍵が解き明かされました。 デビューもこの時期でしたから、これは自然界からの贈り物。感謝です。 現在の3旬「23歳木辰」は、DNA「牽」の名誉が形になる至福の時。 10年運天冲殺からは明けていますが、宿命にない渋い木性は、 周囲にうながされるように、躍動感がみなぎります。 今後は4旬「33歳草巳」は、同様に宿命にない木性ですが、 DNA「車」の多忙期を迎え、さらに地支とは三合会局が成立するため、 庶民的ながら元気な恋愛模様や潔癖なまでの完成された世界で忙殺。 5旬「43歳陽午」は、DNA「玉」。そのまま使えれば守護神火性ですが、 年干と月干を自力で干合させる世界に踏みこんでしまえば、 「陽」は「海」に、「宝」は「雨」となり水浸し。 何よりも特別意識の強い味わいがなく、売りに徹してしまえば持ち味は半減。 6旬「53歳灯未」は、DNA「龍」。 宿命にない本物の熱い守護神で、あらたな世界を構築。 仕事世界としては、おおむねこの時期まで。 むろん、偏った宿命ですから、時代の要求に応えられなくなれば、 もっと早い時期に筆を折る可能性も捨てきれません。 7旬「63歳山申」は、DNA「石」の妥協で埋没。 8旬「73歳畑酉」は、DNA「貫」の晩年の律音。 時代整合性ある冬生まれでもあり、派手さがない野人の宿命は、 厳寒地であり極地に近いと定義しました。 しかし、それを活かしていないと、雪乃の宿命は、 作物も育たず、暖かみのないやせ細った土地に、ゴミの山といった様相。 ゴミ集積場と化していないところが、この人の覚悟。 とはいえ、精神性の強い世界は、物語に触れている時だけ。 素に戻った時の虚の瞬間ほど怖い物はありませんし、 私的面の疲労ははかりしれないかもしれないのです。 ちなみにこの生年月日は男女の差異こそあれ、 関ジャニ∞の村上信五と同一。 村上がどういう風情かは、あらためて述べるまでもないはず(笑)。 今年(11年/宝卯)は、破壊を伴う条件なし天冲殺という夢の中。 疲れたここで潰えてしまえば、 DNA「鳳」は休息の消化で後はありません。 おそらく編集者からは、次の高度なテーマを示唆されるでしょうが、 それに乗れずに拒めば、しばしの低迷期を経験し、 ようやく力をためて動きたい時に応援はないかもしれませんが、 彼女はそんな選択はしない見込みです。 自然界に試されることは充分すぎるほど知っているはずで、 この半年は、感謝のための創作に意欲的なのです☆ |
■2011年07月08日(金)木子 |
荻原規子○RDGレッドデータガール語り部の魔性 |
○干合土性天干一気をおおいに刺激した、 88年(山辰)の主導DNA「禄」の天剋地冲年に、 和風ファンタジーの傑作とも崇められる「空色勾玉」でデビュー。 年干支「畑亥」納音とはいえ、同じく土性強化の翌89年(畑巳)の干合年には、 第22回日本児童文学者協会新人賞受賞した 荻原規子(59-0422/木戌)が、08年(山子)の土性天干一気強化の 月干支「山辰」の大半会年に上梓した 「RDGレッドデータガール」シリーズの『世界遺産の少女』を、 05月28日(雨未)に刊行。 06月23日(畑酉)の土性強化の天冲殺干合支害日には、 『RDGレッドデータガール はじめてのお使い』が 文庫化されました。 「RDGレッドデータガール」は、山伏の修験場として世界遺産に認定される 玉倉神社に生まれ育った泉水子が、突然東京の高校進学を薦められ、 しかも父の友人の息子で、山伏の修行を積んだ同級生を下僕として 一生付き添わせると言われ展開する新感覚の現代ファンタジーです。 東京都渋谷区出身で、東京都町田市育ち。 早稲田大学教育学部国語国文学科を卒業の荻原は、 DNA「禄」主導で、時間経過と共に壮大な優しき心を持つ人。 「禄+龍」は、ひとつの世界に特化した拡がりのある創造力で、 教養と冒険心が合体した、森羅万象を網羅するような深さあり。 才能は「龍」で、物事の裏側を探求する庶民性。 「禄+禄」は、不器用であろうと、長い年月で信頼を勝ち取る。 「禄+司」は、夢を語っても、現実性重視の物差し。 「木+禄+辰月」は、若年にして老成した魂で、一見良妻賢母に見えても、 何らかの理由により、崩れる可能性あり。 「亥」年生まれ「木戌」は、内外シーソーであり、 公的面と私的面が、シーソーゲームするように、極端に偏るのです。 宿命の特長は、山谷渓流沿いにある晩春午前八時頃の、 特別に選別された畑で育てられる作物で、 畑の形状も斜面であったり山中であったりヒッソリとしており、 作物は日座冲殺ですから、社会的には良薬妙薬となる可能性ありも、 扱い方を間違えると、とんでもない幻覚剤が生成させる芥子の花。 むろん荻原は世に名を響かせているのですから、立派な漢方材料と判断します。 頼みの陽光はあまり期待できず、地熱の灯火が守護神ということは、 DNA成分に表出せずとも、DNA「調」の独創的語り部としての役割あり。 前述内外シーソーがあるため、異性と交われば毒婦であり、 相手の運気ばかりか、自身の可能性をも停滞させる魔性。 いわゆる、さげ●●の代表ですが、木性も土性も相応なので、 哀しい性となり果て、作品を育てることに力を注いでいると理解しです。 年干支「畑亥」は、非現実的な度胸ある、神業的筆力。 月干支「山辰」は、理解を容易く得られずとも、しぶとく前進。 そして、日干支「木戌」は、精神性を持って人を育てるのです。 干支番号は、36-05-11は東方から南方をカバーしており、 まさに日出ずる国のファンタジーを地でいくものです。 後天運は、初旬「5歳畑巳」がDNA「司」の堅実性強化と、 年干支「畑亥」の納音を伴う成功運型で、 細かな努力をしながらも、干合土性天干一気強化となり、 迫力のある存在感を形成し、月干支「山辰」と干合日干支「山戌」の間には、 納音的な意味合いも生じ、どこか秘密めいたものを感じさせます。 2旬「15歳鉄午」は、DNA「車」の半会で元気な少女。 3旬「25歳宝未」は、年支「亥」の半会を伴うDNA「牽」ですから、 名誉的色合いが濃くなり、デビューに結びつきました。 4旬「35歳海申」は、DNA「龍」で才能強化の改良改革10年運天冲殺。 現在の5旬「45歳雨酉」は、DNA「玉」の10年運天冲殺の害。 体調を崩し気味でも、伝統性へのあくなき挑戦が次元をあげます。 今後は6旬「55歳木戌」が、DNA「貫」の守備本能強化。 律音特別条件付き10年運天冲殺。 7旬「65歳草亥」が、DNA「石」の政治力発揮の、 特別条件付10年運天冲殺ですから、 異次元の世界で濃厚に役割を発揮することにより、さらなる飛翔でしょう。 晩年8旬「75歳陽子」が、DNA「鳳」。 9旬「85歳灯丑」が、DNA「調」の守護神ですから、 むろん歳を重ねるごとに、偉大な存在になっていくのです。 ファンタジーというくくりのなかでも、闇と光の陰陽を巧みに奏で、 現代日本を設定しながらも古代の香り漂う 複雑怪奇な対比は、荻原の異才ならではこと。 文庫化により、多くのファンを獲得することが、 今年(11年/宝卯)の色合いですが、歩く速さで急がずに、 深い部分では、とてつもない名誉を感じているかもしれません☆ |
荻原規子○59-0422 |
木山畑灯 戌辰亥+5 司禄禄禄龍(禄主導) 木性(63)火性(17)土性(65)金性(22)水性(52)/総合219 申酉日座冲殺/天冲殺(35歳海申/45歳雨酉/55歳木戌/65歳草亥) 初旬条件あり(年干支を納音)/干合土性天干一気(5歳畑巳) 変則方三位害(45歳雨酉)/律音(55歳木戌)/変則方三位(75歳陽子) 干合土性天干一気/天干一気破格(45歳雨酉)/内外シーソー 木性過多/火性脆弱/土性過多/金性脆弱 +5歳畑巳/15歳鉄午/25歳宝未/35歳海申/45歳雨酉/55歳木戌/65歳草亥/75歳陽子〜 |
■2011年07月12日(火)山辰 |
小松エメル○愉快に泣ける鬼やらい |
○08年(山子)02月(木寅)の干合条件あり天冲殺年に、 「一鬼夜行」で、ジャイブ小説大賞初の大賞を受賞。 同年07月(畑未)の年干「木」の干合により「山」化の 干合火性天干一気半会月に、同作でデビューした 小松エメル(84-0926/雨亥)の 待望の続編『鬼やらい上』と『鬼やらい下』が、 07月05日(宝酉)に上梓されました。 文明開化の東京で、凸凹コンビが繰り広げる愉快で泣ける人情妖怪話。 女性だけを狙う妖怪が出没する? もののけ道を通り、 閻魔顔の若商人と可愛い小鬼が妖怪沙汰を万事解決。 シリーズ完結篇は、より一層深くてわくわくします。 東京都出身で、國學院大學文学部史学科を卒業。 母方の祖父は群馬県生まれのトルコ人の俳優である 共通干支のないエンベル・アルテンバイ(1925-0412/陽寅)で、 同国語で「強い、優しい、美しい」という意味を持つ名前を授かった小松は、 「龍」主導で、特別意識の強い庶民性で、 物事の裏側を堪能し、あれこれクビを突っ込む。 「龍+貫」は、忍耐力強力で、派手さは一切なし。 「龍+石」は、底知れぬ創造性ある技術力とそれを実行するパワー。 「龍+調」は、寂しくてロマンチックな不平不満。 才能は「調」となり、裏にひきこもった老練な表現力となり、 「雨+龍+酉月」は、他人と脳波のサイクルが違う、やや病的な懐古趣味。 「子」年生まれ「雨亥」は、他力運なのです。 宿命の特長は、初秋午後六時頃のどしゃぶりの「雨」で、 雨宿りしようにも、頼りになりそうもない木々で、 時に流木となってしまう洪水のようなありまさまで、 灯りひとつありませんから、既に真っ暗な様相。 火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、家庭的な味わいはなく、 優しさはなく、滑稽や笑いを理性で料理しようとしますが、 土性ゼロ(DNA車/牽なし)で、自尊心希薄でごく一般的な仕事も似合わず、 配偶者成分もないため、異性にこびることのない、 それでも目標を設定して、そのために生きる生年冲殺。 親の犠牲的なものがありますが、 母親は陰の「宝」で、その配偶者の火性もないので、 いわゆる母子家庭であり、トルコ系祖父の思いが投影されているのも、 実際は名前だけなのかもしれません。 年干支「木子」は、一族をなさない隠居の相で、裏側から眺める。 月干支「雨酉」は、心は弱いものの度胸ありという矛盾。 そして日干支「雨亥」は、耐久力はありますが、現実世界の冒険はなし。 三柱とも三業干支で、因縁は浅からぬものはあり、 特に月干支と日干支は、異性を踏み台にしたり、 同性のみで集うもので、三柱の特長も 一族一派をなしづらいもので、作品が子供代わりでしょう。 少々時代整合性をはずれてきた秋生まれでも、 水性旺地は、冬の時代にあって時代整合性あり。 干支番号構成は、01-10-60と、北方から東方への入口で、 その意味では、この時代に活躍の道が拓けていくのでしょう。 後天運は、初旬「6歳海申」は、DNA「石」の害。 冲殺年支「子」は半会され、前進力は付加されようと、 和合性に乏しくなり、周囲との関わりにおいて、多大な問題があり、 屈折した幼年時代であったはず。 2旬「16歳宝未」は、主導DNA「龍」の半会で、 庶民性ある自己確立でデビューはこの時期。 創造力の世界で生きていく覚悟を決めました。 現在の3旬「26歳鉄午」は、年干支の天剋地冲で、悩みは少なくないものの、 自分がおかれている立場を深く濃くする、DNA「玉」。 今後は、4旬「36歳畑巳」が、宿命にない土性のDNA「車」。 年干「木」の干合は「山」を表出させ、 干合年干「山」は、二次干合で月干と日干「雨」を「灯」に、 年干は「陽」となり、干合火性天干一気が完成し、 仕事の質が他力的に変化させられると、激しく目立つ時期。 5旬「46歳山辰」は、宿命にない土性のDNA「牽」の名誉。 月干と日干の干合で火性化で、救い。 6旬「56歳灯卯」は、ありえない火性のDNA「禄」の 守護神半会で、豊かで不安の少ない季節で、 7旬「66歳陽寅」は、同じくありえない火性のDNA「司」の守護神支合で、 火性に囲まれ、恵まれた余生になっていくはずです。 8旬「76歳草丑」は、晩年のDNA「鳳」の10年運天冲殺で、 さすがに力が抜け切れてしまい、大稼働か萎えるか否かです。 「龍」主導ながら、「玉」的な題材なのは、 本人にとって、この世界が「龍」的に感じられるため。 今年(11年/宝卯)は、その主導DNA「龍」年で続編の完成。 しばらくは努力が必要な宿命で、すぐに華やかに売れる訳でもないのですが、 そこはしぶとい生年冲殺なのですし、 制御される火性も土性も存在せずなので、 我が道を行きながら、諦めないことが、真の成功への手立て。 闘いは、心の中の鬼やらいなのですから☆ |
■2011年07月15日(金)宝未 |
ほしおさなえ○夏草のフーガと逆襲前 |
○大好きな祖母の出身校である中高一貫ミッション校への中学受験を叶えた 母親とふたりで暮らす少女の祖母が倒れてしまい、 一命を取りとめた祖母は自分を中学1年生だと言い張るようになってしまった。 そしてある事件がきっかけとなり不登校になった少女は 祖母と過ごす時間のなかで、絶望と希望を垣間見るというミステリー。 ほしおさなえ(64-0521/鉄午)の『夏草のフーガ』が、 干合支合月(07月/草未)を迎えた07月07日(雨亥)の、 月干支の天剋地冲を伴う守護神天冲殺日に上梓されました。 東京都出身で、東京学芸大学を卒業、フェリス女子学院非常勤講師。 月干支天剋地冲を伴う95年(草亥)の干合天冲殺年に、 「影をめくるとき」で、第38回群像新人文学賞小説部門優秀賞を受賞し デビューしたほしおは、DNA「車」主導で、 灼熱の暑さのなかで危険な苦悩を精神的に体験する。 「車+龍」は、熟成すればするほど、とてつもない崇高なひらめき。 「車+玉」は、考えたとおりに行動する庶民性。 「車+禄」は、天高く伸びる大木のような天然さ。 才能は「禄」となり、自己の想念を認めてもらうために努力する。 「鉄+車+巳月」は、常に若々しい未来を 追い続ける自尊心の持ち主で、結婚しても妻らしくなく、 子供を産んでも母親らしくなく、友達のような感覚。 「辰」年生まれ「鉄午」は、矛盾だらけの人生を体感します。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の熱い鉄。観光目的で高原を走り回る乗り物。 全エネルギー286点と存在感はありますが、 土性128点と頭でっかちで、名所旧跡を廻りきろうとすると 金性44点は疲労気味となるため、水性の雨(DNA調)が必要ですが、 僅か10点と霧のような少女性で、何かひとつに絞りこんだり、 若い女子が喜びそうな目線でいないと、救いは薄いのです。 晩春の土性が年支「辰」で、 初夏の月支「巳」から、盛夏の日支「午」へと続く 変則方三位は、社会からの期待度は高く、 「未」を迎えれば、熱い季節が完成するため、 03年(雨未)の守護神支合方三位年に、 「ヘビイチゴ・サナトリウム」の刊行を機に、 現筆名に固定してからは、知名度も高くなったようです。 守護神の「雨」は伝達本能であり、自己宣伝ですが、 前記のように稀少なため寡作な傾向で、土性過多は想念ばかりが拡大します。 年干支の「木辰」は、渋さを前面にだし宗教的。根気強さあり。 月干支の「畑巳」は、どっしりとした重さのある長老。 そして日干支の「鉄午」は、淋しさゆえに明るく振る舞うも、 どこか計算の出来る人なのです。 干支番号構成は、41-06-07と西方から東方へ伸びる夏生まれで、 現在は過渡期の最中でしょう。 後天運は、初旬「5歳山辰」は、DNA「龍」。 年干「木」が月干「畑」に干合されると「山」になるため、 宿命内干合年干支と律音となり、成功運型。 「玉」×2に「龍」もある宿命に、さらに「龍」ですから、 何でも吸収しようとする学究肌の強化となりました。 2旬「15歳灯卯」は、DNA「牽」の名誉。勉強は出来たのでしょう。 3旬「25歳陽寅」は、主導DNA「車」の自己確立。デビューもこの時期。 4旬「35歳草丑」は、DNA「司」の干合支害で、過ち。 現在の5旬「45歳木子」は、年干支「木辰」の大半会を伴う 天剋地冲で、DNA「禄」は、まさに才能がきらびやかに輝く。 仕事世界の伸長により、これまでの人生を覆させることが可能なら大飛躍。 今後は6旬「55歳雨亥」は、DNA「調」の10年運天冲殺。 7旬「65歳海戌」は、DNA「鳳」の晩年とはいえ、 守護神10年運天冲殺ですから、より高度な表現者として、 磨いていくことをなしえれば、おおいなる注目を浴びるはず。 8旬「75歳宝酉」は、DNA「石」の協調性和合性。 母親成分は月干の「畑」で、父親が年干の「木」は、親子同格の宿命。 配偶者成分と子供の成分が年支「辰」内にあり。 はみだし運の戌亥天冲殺でも、才能開花は年干「木」のDNA「禄」ですから、 父親であるハードボイルドの翻訳家・評論家の 小鷹信光(36-0826/鉄辰)の影響は大ですが、 小鷹の年干支「陽子」をほしおは天剋地冲するため、 生月冲殺の父親には厄介な存在。 一方、配偶者である批評家の東浩紀(71-0509/木午)とは逆縁で、 共通干支があろうと、結婚は、東の「31歳畑丑」、 ほしおの「35歳草丑」の両者干合支害10年運であり、 それを実証するように、一人娘の東汐音(05-0606/宝酉)は、 共通干支のない親剋しの子丑天冲殺であることが、興味深いのです。 たとえ、矛盾の多い運型であろうと、これを乗り越えていかねば未来はなく、 11年(宝卯)段階では、先に干合支害を抜けているほしおが、 来年(12年/海辰)と、さ来年(13年/雨巳)が守護神年。 東もようやく干合支害抜けの条件なし守護神天冲殺となりますから、 私的面での苦痛も増大していくはずですので、 その経験が糧となっていけば、作家としてより濃厚になりえるのです☆ |
■2011年07月19日(火)草亥 |
本谷有希子○ぬるい毒の限界 |
○ある夜とつぜん電話をかけてきた、同級生と称する男。 嘘つきで誠意のかけらもない男だと知りながら、 その嘘に魅了され、認められることだけを夢見る――。 「私のすべては二十三歳で決まる」。 なぜかそう信じる主人公が、二十四歳を迎えるまでの物語。 07月14日(陽子)の月干支「宝未」の 干合支害を伴う忌み神天剋地冲日に行われた 芥川賞選考会にノミネートされながら、 守護神であっても天冲殺範囲をもたれた選考委員の 山田詠美(59-0208/宝酉)に酷評され、あっけなく受賞を逃した(該当作なし)、 本谷有希子(79-0714/海午)の『ぬるい毒』(新潮三月号掲載)が、 06月30日(陽辰)のDNA「禄」の月干干合の 守護神消滅忌み神日に、上梓されています。 石川県白山市出身で、00年(鉄辰)のDNA「龍」の守護神年に、 「劇団、本谷有希子」を創立。 劇作家・演出家としての活動を開始した本谷は、 DNA「司」主導で、自意識過剰気味の熱い本能は、念を蓄積する。 「司+司」は、恐ろしく現実性が強く、開放的なようでまるで実態が見えず。 「司+牽」は、軽やかな保身術と 高みに立ちながらいいとこどりする第三者的思考。 「司+玉」は、生きるために創作力を発揮する、 新しいように見えて、どこか計算された少々旧い味わい。 才能は「玉」で、母性的姉御的な知恵の使い手なのです。 「海+司+未月」は、子供のような感情が他人に好かれるも、 自己の産みだしたもの(作品)は、なかなか成長生育完成しないのですが、 その若い感性が魅力と感じる場合もあるのでしょう。 ただし、他人を頼りにすることには優れています。 「未」年生まれ「海午」は、本人なりにストレートです。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の内陸の塩湖で、 風景としては、全エネルギー294点と存在感こそありますが、 頼みの金性は扱いづらく、たった20点。 自身の水性に至っては僅か15点ですから、 常に創造力を深めていきながら発信していかないと、干潟になりかねません。 124点の土性は、常に落ち着きのない営業状態を行うものですが、 そのクドさは一部からは熱狂的支持を得るでしょうが、 生きていく上の術に過ぎませんから、拡がりすぎても枯渇する危険性があり、 大仕事をしたあとの休息は必須なのでしょう。 じたばたせねば月干「宝」が守護神になっているので、 たとえ脆弱であろうと、究極の困難は迎えませんが、 本来の救いは年上女性なのに、若者や異性を意識しているのが疑問。 また、この「宝」は「陽」に干合されれば、「雨」になってしまい、 横拡がりの人間性を求めすぎると、 「海」らしさが薄まって底が知れてしまうようです。 目立ちすぎたり、引力本能をふりまきすぎるのは、実はマイナスなのです。 年支と月支の「未」の日支「午」の支合は、夢のような想念ありき。 このあたりが、若くて青いのですが、地支火性一気格的ですので、 「火の海」と化せば、鬱陶しいだけです。 年干支「畑未」は、他人を都合良く目一杯利用する。 月干支「宝未」は、案外自己の多くを語らない金の亡者。 そして日干支「海午」は、戦場の花嫁ですから、休息なき慌ただしさです。 夏生まれらしく、遅れてきたバブル世代で、 ともかく芋を洗うようにごった返す海水浴場なのですが、 昨今の放射能漏れが怖ければ、気軽に近づきたくありません。 干支番号構成は、56-08-19と一応北方から東方領域で、 かろうじて、この時代で人気者でいられるようです。 後天運は、初旬「8歳海申」は、DNA「貫」の独立心旺盛な 初旬10年運天冲殺で、生地生家を離れれば成功運型。 2旬「18歳雨酉」は、DNA「石」の協調性和合性。 孤軍奮闘の中の仲間作りの10年運天冲殺。 前旬の迷いも、上京したことでふっきれ、 人に好かれる夏生まれらしく、領域を拡大していったのでしょう。 劇団の旗揚げは、知恵を絞った変化球ながら正解でした。 現在の3旬「28歳木戌」は、年支と月支(共に未)が刑になっているため、 軋轢こそありますが、異常環境にいてこそ一気に表現力が増す、 DNA「鳳」の特別条件付10年運天冲殺で、話題をふりまく。 今後は4旬「38歳草亥」が、年支と月支(共に未)の半会を伴う DNA「調」の特別条件付10年運天冲殺で、偏りのある異様世界が、 本格的に拡大し、我が世の春でしょう。 ただし、10年運天冲殺40年間の恩恵もそこまでで、 5旬「48歳陽子」は、DNA「禄」の感謝と奉仕。 年支「未」の害と月干支「宝未」の干合支害を伴う天剋地冲で、 お金にまつわるトラブルで、一気に崩壊の危機となり、 守護神消滅は、干拓されてしまいかねません。 6旬「58歳灯丑」は、DNA「司」は堅実さを求められますが、 年支「未」の対冲と月干支「宝未」の天剋地冲を伴う 主導DNAで自己確立ながら干合支害ですから、 蓄財や異性の裏切りにより手痛い敗退を余儀なくされてしまう可能性大です。 7旬「68歳山寅」は、DNA「車」の半会で、危険を顧みず巻き返しにかかる。 8旬「78歳畑卯」は、DNA「牽」の名誉。 なんとか格好をつけようとしますが老いとの闘いです。 本谷にとっての23歳は02年(海午)で、律音の人生の折返し地点。 『ぬるい毒』もそのあたりを意識したものですし、 作家活動を始めた年なのですから、 本来は芝居の世界から脚をあらい、著作に専念しても良かったのです。 そして、今年(11年/宝卯)は、DNA「玉」。 年支「未」の半会と守護神月干支「宝未」の半会を伴う守護神年。 07月(草未)にしても、「未」×2持ちの DNA「調」の支合月ですから、冬(01月)の選考会は害月で厳しくとも、 07月(草未)ならば相応の仕事をしていれば、 10年運天冲殺の追い風もあるのですから、 本来なら芥川賞を逃すはずはありません。 しかも、年干支同士は大半会、月干は干合する守護神同士である山田に、 「文章自体があまりにもひどい、比喩がわからない、 小説的なことと言うのと根本的にちがう文章」と まで言わせしめるとは、守護神の「玉」方向の女性の先輩をたてず、 どちらかと言えば、異性に媚びを売っているからでしょう。 ノミネートされてもなかなか賞取りに縁がないのは、 「牽」持ちとしては、生き方に問題があり、恥ですし、 千載一遇の好機を逃すようでは、時代整合性ないのでしょう。 ようは後天運は恵まれているため目立つのですが、 器がともなっていないタレントのような薄い生き方に問題があり。 勘違いに対するみせしめを、山田を通じて自然界が問うたのです。 試される本谷有希子は、落ち着いて何かひとつを掘りさげるべきで、 あれもこれも手をだす通俗性は封印するのが賢明ではありませんか☆ |
■2011年07月23日(土)畑卯 |
柴崎友香○虹色と幸運に不足しているもの |
○06年(陽戌)に「その街の今は」で、 第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。 同作品で07年(灯亥)に、第23回織田作之助賞大賞を受賞。 10年(鉄寅)には「寝ても覚めても」で、 第32回野間文芸新人賞を受賞した柴崎友香(73-1020/畑丑)の 主人公を軸とした大学と高校の同級生、 アラサー三人が各々の人生を選択していく様を、 移りゆく季節を背景に色鮮やかに描く 『虹色と幸運』が、07月09日(草丑)の 宿命中に二つ所有する「丑」の守護神日に上梓されました。 大阪府大阪市大正区出身。大阪府立大学総合科学部国際文化コースを卒業。 高校時代から小説を書き始め、大卒後四年ほど機械メーカーでOLとして勤務。 99年(畑卯)に、「文藝」別冊に 「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」が掲載され デビューした柴崎は、DNA「龍」主導で、熱い疑問を投げかける。 才能も「龍」で、客観性に優れ物の裏側を読み取る。 「龍+鳳」は、特別意識の強い内面の葛藤が創作意欲をかき立てる。 「龍+禄」は、一見無謀な冒険心で、手当たり次第。 「龍+司」は、様々な物に興味を持つも、用心深く地味。 「畑+龍+戌月」は、努力とは別に家風の恩恵を受けやすい。 母親成分の「陽」はなく、陰陽の「灯」が主導する月支内。 「灯」の干合相手は月干の「海」ですから、父親の影響が濃いのです。 幼少期の読書体験は父親のなせるものですし、 教科書に掲載された文芸作品が入口だったという堅実性も「海」が発祥です。 「丑」年生まれ「畑丑」は、他力運。先達に影響されやすい傾向があるのです。 宿命の特長は、晩秋土砂降りの雨にたたられた港町。 場合によっては、大津波に襲われた後の海岸線。 街灯りも薄らとしかなく、寂しい風景。 地盤も強固ではなく、いささか人工的な風情には、 木性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人のため、 とりあえず腰掛け的にOL生活を送りましたが、 もとより地味なわりには、真っ当に働く気持ちはさらさらなく、 配偶者成分も皆無ですし、プライドもありません。 テレビが大好きなのも、このあたりが理由でしょう。 年支と日支(共に丑)の同一は表裏なし。 全エネルギー257点は、年支と日支に加え月支も「戌」の土性ですから、 地支は全て土性の一気格ですから、結構な蓄えはありますが、 周囲は水性ばかりで、ぬかるみであり、曖昧なイメージは、 一般人(読者)が迷い込めば、足を取られるばかりで、 引き返すに引き返せず気づいたら付き合わせられている妙な感覚です。 秋生まれでも、時代にマッチしたような滴りは、冬の時代ならでは。 年干支「雨丑」は、時間がかかっても実現させる粘り気質。 月干支「海戌」は、粗野で旧くさくも逆境に挑戦する。 そして日干支の「畑丑」は、波乱の少ない正統派。 干支番号構成は、50-59-26で北方から南方までカバーする抜け目なさで、 スローペースであろうと、まだまだ活躍する素地は失いません。 後天運は、初旬「6歳雨亥」はDNA「禄」の引力本能とはいえ、 忌み神のどしゃぶりが加速され、鈍重さが際だった感。 環境に押しつぶされぬよう、生きるだけで精一杯だったでしょう。 2旬「16歳木子」は、宿命にない木性のDNA「牽」の干合支合。 秋生まれのため立派な守護神ですし、干合後10年運「山子」は、 さらに年干支「雨丑」と干合支合し、年干支は「灯丑」に変化。 さらに、二次干合年干の「灯」は、月干「海」と三次干合すれば、 年干は「草」・月干は「木」となる守護神旺地。 この四次干合月干「木」は、さらに日干「畑」と五次干合し、 月干が「山」になれば、年干「雨」と再度干合するため、 短いサイクルで、さまざまな刺激が与えられると、 次元が上昇する事になり、高校時代から創作意欲が湧いたと判断できるのです。 3旬「26歳草丑」は、同じく宿命にない木性が、 縁深い「丑」との組み合わせで、 DNA「車」で稼働力もあがり、作家デビュー。 そして、現在の4旬「36歳陽寅」は、宿命にない陽の火性の出現で、 DNA「玉」の深い味わい。「寅」内木性の応援もあり、立派な守護神的後押し。 この後は、5旬「46歳灯卯」は、DNA「龍」の主導DNAで自己確立と、 忌み神月干支「海戌」の干合支合で、方向性を変化させることで、 10年運は「草卯」に、月干支は「木子」の守護神化で、 さらに次元が上がり、名誉も上々にやってくるでしょうから、 至極の時を迎えるのです。 6旬「56歳山辰」は、DNA「石」の協調性和合性。 地支土性一気格の強化と、 忌み神年干「雨」を「灯」化させる力がありますから、 火性〜木性への変化も受け入れれば、 もはや頂点に近い存在となっているはずです。 7旬「畑巳」は、DNA「貫」の大半会も頑固一徹も成果あり。 8旬「鉄午」は.DMA「調」の晩年の10年運天冲殺害で、 さすがに厳しいでしょう。 『虹色と幸運』内の「どうするかなー、今後の人生。」は、 まさに柴崎のこれから。午未天冲殺なので、ずっと大阪在住かと思いきや、 数年前には上京していますし、さすが「龍」主導で抜け目なし。 幼少期に父母が仲良ければ、月干「海」と月支内「灯」の暗合となり、 木性も得ることが出来ましたが、社会に出て活動が顕著になれば、 たとえ午未天冲殺であろうと、決意の旅立ちが必要なのです。 今後はしばらくは地味な積み重ねが続きますが、 宿命にない木性の14年(木午)・15年(草未)の天冲殺年には、 とてつもない稼働力が自然界から贈られるでしょうから、目が離せません。 柴崎に不足しているのは、木性という男性や元気のはずですが、 存外、人付き合いは得意なはず。 あまりに現実的にならず、心が満たされる名誉を求め努力してほしいのです☆ |
柴崎友香○73-1020 |
畑海雨木 丑戌丑※+6 禄司鳳龍鳳(龍主導) 木性(00)火性(16)土性(65)金性(66)水性(110)/総合257 午未天冲殺/天冲殺(76歳鉄午/86歳宝未)/干合支合(16歳木子) 主導DNA(46歳灯卯)/害(76歳鉄午)/地支土性一気格) 木性ゼロ(野人・配偶者成分皆無)/火性脆弱/水性過多 +6歳雨亥/16歳木子/26歳草丑/36歳陽寅/46歳灯卯/56歳山辰/66歳畑巳/76歳鉄午〜 |
■2011年07月28日(木)木申 |
乾ルカ○四龍海城は憂鬱前 |
○地図にもインターネットにも載っていない、謎の建物。 夏休み最初の午後、中学一年生の主人公は、家の近くの城に閉じ込められ、 出るためには出城料が必要だと告げられるも、それが何かはわからない。 06年(陽戌)の守護神「戌」重なりに、 第86回オール讀物新人賞を受賞してデビューした 乾ルカ(70-0211/海戌)の『四龍海城』が、 07月22日(山寅)の主導DNA「車」日に、上梓されました。 北海道札幌市北区生まれ。藤女子短期大学国文科を卒業。 銀行員や官庁の臨時職員を経て、この世界に入った乾は、 DNA「車」主導で、迫力のある津波のような威力の持ち主で、 孤軍奮闘に迷いなく、寡作ですが、自己犠牲の危険好きの性癖。 「車+玉」は、行動と想念の一体化。 特別意識が強く、思いついたら始めるわかりやすさ。 「車+龍」は、庶民目線のひらめきにもとれる発想。 「車+車」は、どこか計算された攻撃力で、本能のまま生きるのです。 とりあえず「車」なのに寡作なのは、「玉」×2に頼らず、 「龍」まであるために、少なからずの迷いが発生するからでしょう。 「海+車+寅月」は、自分が一番という自負がありながら、 それを実行に移すのは作中人物であり、大風呂敷的発想は作家向き。 「戌」年生まれ「海戌」は、現実性強く自己愛の賜物です。 宿命の特長は、初春午前四時頃、未だ暗がりのなかの深い海で、 海中には「戌」内「灯」と「寅」内「陽」があり、 努力次第では、冷え冷えとした生活にはなりませんが、 「戌」内「灯」との暗合により、日干支は「木戌」になる可能性もあり、 ただならぬ風情を持ち合わせています。 全エネルギー233点は相応ですし、子丑天冲殺特有の強さもありますが、 自身の水性は僅か24点のため、大仕事をするよりは、 年支と日支の「戌」が月支「寅」と半会する、地支半会火性一気格により、 喰うには困らない程度の職業作家として、自由にやるのが「車」主導。 年干支「鉄戌」は、どこか野暮ったい風情のある存在感も、退却上手。 月干支「山寅」は、人情味ある長の器も、恥をかくのは大嫌い。 そして、日干支「海戌」は、言動粗野で荒削り。 家柄の旧さが苦楽となるも、努力家のチャレンジャー。 干支番号構成は、47-15-59で北方から東方に伸びるエリアは、 春生まれでもあり、これからの人でもあります。 後天運は、初旬「2歳灯丑」が、DNA「司」が強化される守護神10年運天冲殺。 干合により、日干支は「木戌」的様相ですから、他人と同じ生き方は似合わず。 カトリック系幼稚園で学んだこともあったはずですで悩みは相応。 2旬「12歳陽子」は、DNA「禄」が強化される守護神10年運天冲殺。 大きく崩れることはなくとも、まだまだ本領発揮せず、 読書はしようと、漫画やゲームにはまるも、 短大卒後はいったん学校推薦で就職するも、本人の不安定さから持続せず。 3旬「22歳草亥」は、特別条件付10年運天冲殺。 不安定な環境は、臨時職員などでしのぐも、 この時期のDNA「調」は、「玉」持ちらしく、母親の奨めで小説を書き始める。 現在の4旬「32歳木戌」は、自身が二つ所有する「戌」つながりの 特別条件付10年運天冲殺は、DNA「鳳」でようやくのびのびと著作に励む。 遅い認知は子丑天冲殺らしく、気になりません。 今後は、来年(12年/海辰)の納音年からはじまる、 5旬「42歳雨酉」は、DNA「石」の害。 人間関係に苦悩する結果を期待できない10年間ですが、 月干「山」が干合で「陽」になれば救いが生まれ、本人の好き嫌いとは別に、 政治的な主題や仲間との軋轢に苦悩する主題に目覚めれば、 そして、より若い人にメッセージを発信していく心づもりなら、 一定の評価はくだされるのです。 6旬「52歳海申」は、DNA「貫」でもう一度己の世界を顧みていくのですが、 素に戻りきってしまえば、陽の当たる場所にはいられないかもしれません。 7旬「62歳宝未」は、DNA「玉」の復調。 8旬「72歳鉄午」は、DNA「龍」。 年支と日支の「戌」に、月支の「寅」の三合会局で現実的な救い。 札幌で生まれ、札幌から一度も出ていない子丑天冲殺ですが、 そこが旧さから脱却できない「海戌」。 親剋しの子丑天冲殺が、いつまでも生地を離れないようでは、 才能を磨いてきても、それまでです。 『四龍海城』では、今後の糧になる若い人の物語というのが救いなので、 害が濃厚になる前に、「玉」的な別な場所に出て行くことが、 月干干合で「陽光」を取り込むことになるので、 ぜひ、過去の自分の生きざまを一度清算できる納音年前の、 今年(11年/宝卯)のDNA「玉」の支合年には、 新しい「玉」という旧さを手に入れて欲しいのです。 若い人をテーマにしながら、自己の過去も再認識するのが「玉」ですが、 母親的姉的目線を強化していくのが突破口でもあるのです☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 1 年// 宝 卯 入口 |
11年●01月分 11年●02月分 11年●03月分 11年●04月分 11年●05月分 11年●06月分 11年●07月分 11年●08月分 11年●09月分 11年●10月分 11年●11月分 11年●12月分 |
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