★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 1 年(宝卯)●10月 山戌 // 移 動 祝 祭 日 |
■10月分一覧 (2011年●目次) |
新野剛志●中野トリップスターの笑える結末(2011_1001) |
松尾由美●モーリスのいた夏と少女探偵気分(2011_1004) |
椿ハナ●口遊みで純文学に入魂(2011_1009) |
甘糟りり子●オーダーメイドの濃さと内外シーソー(2011_1012) |
砂田麻美●音のない花火と屈折した害毒(2011_1015) |
宮下奈都●何かが足りない誰かが足りないミステリ(2011_1019) |
加藤千恵●あかねさす――新古今恋物語の秘密(2011_1022) |
中島たい子●ぐるぐる七福神で伝統を使いこなす(2011_1027) |
■2011年10月01日(土)畑丑 |
新野剛志○中野トリップスターの笑える結末 |
○韓国スリ団のアテンドに、一泊二日スラップスティック温泉ツアー、 失われた「秘宝」奪還作戦、「心霊写真」の持ち主探し―。 爆笑と感涙、そして驚愕。 ポップでシリアス、大胆不敵な豪腕炸裂が売りの 新野剛志(65-0512/陽寅)の『中野トリップスター』が、 09月22日(鉄辰)の主導DNA「禄」日に上梓されました。 舞台は、オタクの聖地・中野を中心に、千歳烏山・錦糸町・歌舞伎町・・・。 身内にだけはちょっと甘い武闘派極道が、小さな旅行代理店を仕切りながら、 義理も人情も通じないわがまま放題の顧客や、 やくざよりも自分勝手な堅気の部下たちに、 振りまわせられながら、人のために働くことに、 楽しさを見出す、極上エンタメ。 そして最後は、姪っ子がからむ情けなくも笑える結末でした。 東京都世田谷区出身で、立教大学社会学部を卒業し、 89年(畑巳)の害年に、旅行代理店就職も、 95年(草亥)の天冲殺+宿命害切れ年に、 「自分にイヤ気がさし」会社にも実家にも無断で失踪。 その2日後、江戸川乱歩賞受賞を決意。 昼間は千代田線、夜は終夜営業のファミリーレストランや 漫画喫茶などを転々としながら応募原稿を書き続け、 寝るのはもっぱら始発電車かカプセルホテルという放浪生活を続けた後、 99年(畑卯)に「八月のマルクス」で第45回江戸川乱歩賞を受賞し、 3年半ぶりに実家に帰ったという武勇伝がある新野はDNA「禄」主導で、 雄大で崇高な優しさを秘めた面のある、ともかく目立ちたい人。 「禄+禄」は、硬い心で、世渡り下手の不器用。 「禄+鳳」は、本音は柔らかく豊かな趣味人。 「禄+玉」は、計算尽くの小気味良いパフォーマンス。 才能は「玉」で、少々古くさい家庭的な創造性。 「草」から表出される為、土地に根づく和を強調した、野焼きのような風習。 「禄+司」は、特別な感情にとらわれ自制心に欠け、孤独な仲間意識。 「陽+禄+巳月」は、本質は用心深く、努力すれば芸術心が磨かれ、 「巳」年生まれ「陽寅」は、困ったら動かずが賢明です。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の太陽で、完璧を求める草花と、 むきだしながら恐ろしく意識の高い宝飾品を照らすのですが、 総エネルギー307点は、通常人の倍ほどの存在感ですし、 水性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人のため、えらく暑苦しく、 無為無策な動きをしたかと思えば、真っ当に働く気分にならず、 さして格好も気にしないという風情。 年支「巳」+月支「巳」VS日支「寅」の害は、表裏ありというより、 正当な評価がされづらく、どこか哀しくも笑えることあり。 頑張れば頑張るほど空回りしやすく、 月干支「宝巳」VS日干支「陽寅」の干合支害は、異性に騙されやすく、 その気になるとロクでもないことになるのです。 また、年支「巳」VS日支「寅」の害は、戌亥天冲殺の生日冲殺でもあり、 苦節は才能を開花こそさせますが、 生地生家や仕事上の軋轢を生みやすいのです。 年干支「草巳」は、完璧を求めて流浪する恋愛至上主義者。 月干支「宝巳」は、偏見差別のない高貴な人。 そして日干支「陽寅」は、怪しい明るさありも、やや器用貧乏。 干支番号構成は、42-18-03と西方から東方・南方まで伸びて、 冬の時代には合致せずとも、どこか乾いた部分のある華やかさです。 後天運は、初旬「2歳鉄辰」は、主導DNA「禄」で早くも自己確立。 年干「草」を干合すると「宝」になるため、 干合年干と月干「宝」が、日干「陽」と二次干合すれば、 年干と月干が「雨」・日干が「海」の水性天干一気と劇的変化を経験し、 母親などの変化により、集中力がありながらも、 現実はついていかない、アンバランスな子供のスタート。 2旬「12歳畑卯」は、DNA「調」の心配症と極端な趣向。 他人とは同じではない何かに興味があったはずです。 3旬「22歳山寅」は、DNA「鳳」の、ゆとり。 年支と月支(共に巳)の害で、前進力に陰り。 社会参加の時期としては、私的部分にしか救いがなく、 自己の存在を追い込んだような辛い時期だったのですが、 雄大な「山」でもあり、糧にはなったのでしょう。 事実、ホームレスのような生活を送っても、目標はあったのです。 4旬「32歳灯丑」は、DNA「石」の協調性和合性。 一転年支と月支(共に「巳」)の半会を伴う火性強化のデビュー時期。 社会に和合することも覚え、賢くなりました。 現在の5旬「42歳陽子」は、DNA「貫」の守りの時期ですが、 月干「宝」が干合されると、10年運は「海」、月干は「雨」という、 宿命にない水性が精製され、自覚も確立すれば、救いがでているのです。 今後は6旬「52歳草亥」は、DNA「玉」の才能強化の10年運天冲殺。 宿命の害も切れ形になるため、流れに乗りさえいれば、評価はうなぎのぼり。 立場も大きく変化するので、腹をくくり奉仕の気持ちを強化なのです。 7旬「62歳木戌」は、DNA「龍」の特別条件付10年運天冲殺。 新しい風が吹き、作風も一段次元があがり、 燃えさかる陽光の絶頂期となっていくのですが、 その後に、8旬「72歳雨酉」のDNA「牽」に、 9旬「82歳海申」のDNA「車」は、 宿命にない水性10年運が控えているとはいえ、 そこまでは初旬条件もなく無理をしているので、持続は困難かも知れません。 出奔した95年(草亥)は、宿命害切れで才能に目覚めた「玉」年とはいえ、 条件なし天冲殺という夢の中。 ここで、現実世界を捨て、精神苦の世界に自ら飛び込んだことが、 後々の作家生活へのバネになったのですが、 それで終わってしまわないのが、偏りのある宿命の強さ。 この生年月日は、ユニコーンの奥田民生と同一。 はじめから夢のような世界にどっぷりつかった奥田のほうが、 力が抜けている分だけ、認知も早く燃焼効率も良かったのでしょうが、 新野の活動も、まだまだ序の口。 「玉」才能とは言え、パイロットだった祖父や航空マンだった父親、 そして自身も経験した「あぽやん」という 業界から脱していくことが、戌亥天冲殺のさだめ。 むろん、宿命にない水性年(12年/海辰・13年/雨巳)を前に、 期待できないわけもありません。 新野の小説は、「愛のために」や「イージュー★ライダー」「さすらい」 などを頭の片隅で反復しながら読むと、けっこういけるかも知れません☆ |
■2011年10月04日(火)海辰 |
松尾由美○モーリスのいた夏と少女探偵気分 |
○高校二年の夏休みに主人公は、 再婚したばかりの継父の取引先の関係から、10歳の気難しいお嬢様が、 女子高生限定の家庭教師を探していると聞き、 優雅な避暑地を訪れ、生きている人に危害は与えず、 大人には見えないという人喰い鬼モーリスなる異様な生き物に出くわす。 立て続けに起きる不可思議な事件に、人くい鬼の仕業ではないと信じる二人が、 真犯人を捜して調査を始めた、ひと夏の奇跡を描く 松尾由美(60-1127/畑未)の『モーリスのいた夏』が、 09月17日(草亥)のDNA「車」の半会日に、上梓されました。 同作は、08年(山子)に刊行された 「人くい鬼モーリス」が文庫化されるにあたり、 今年(11年/宝卯)が、月支「亥」VS日支「未」の三合会局を伴う DNA「鳳」年のため、工夫がほどこされ改題されたもので、 モーリスも本当に消えてしまいましたし、 エピローグの7年後も、お約束の素敵さが漂います。 石川県金沢市出身。お茶の水女子大学文教育学部外国文学科を卒業で、 電機メーカーOLを経て、 89年(畑巳)に「異次元カフェテラス」でデビュー。 91年(宝未)に、「バルーン・タウンの殺人」で 第17回ハヤカワ・SFコンテスト入選。 02年(海午)の主導DNA「司」年に、「銀杏坂」で 第30回泉鏡花記念金沢市民文学賞を受賞した松尾は、 DNA「司」主導で、家庭的というか、深くて謎が多いながら、地道な人。 「司+禄」は、現実的で、人と人の関係に興味を持ち、 時間をかけながら深めて行く。 「司+貫」は、急ぐこと焦ることの少ない頑固さ。 「司+調」は、歪で硬い若い女性を美化する気持ち。 「司+龍」は、熱くて有り難いものの、一定の枠からはみださない冒険心。 才能は「龍」となり、情熱的で精神性の高い庶民性。 「畑+司+亥月」は、厳しい時代に強いものの、 「子」年生まれ「畑未」は、どこか腰が引けているのです。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の住宅地で、 隠微ながら暖かい街灯が照らしているため、 一見平穏も、年支「子」VS日支「未」の害持ちのため、表裏あり。 もめごとが少なくなく、面倒な性癖ですが、 日常と非現実、現実と仮想が交じり合う作品世界の裏付けとなり、 生年冲殺であるため、苦しみを独創的な仕事面に活かしているようです。 とはいえ、持続力はないため、満足させる気分転換(才能守護神の龍)が、 創作活動になっていると考えられます。 本来は、月支「亥」VS日支「未」の半会持ちのため、 仕事で活躍するというよりは、内側世界の構築を目指すほうが無難でしょう。 総エネルギー162点には、重厚感はなく、 子丑天冲殺特有の強気な面も、そこまで鼻につかず。 年干支の「鉄子」は、おっかなびっくりの自尊心。 月干支の「灯亥」は、喜怒哀楽の激しさ。 そして、日干支の「畑未」は、開拓者を搾取するじゃじゃ馬気質です。 干支番号構成は、37-24-56と南方・西方・北方をカバーし、 それなりの守備範囲あり。 水性が多いので、冬の時代には整合性ありなのでしょう。 後天運は、初旬「7歳陽戌」は、DNA「玉」の落ち着いた守護神で、 頭の良さに深みを増させましたが、これといった条件はありません。 2旬「17歳草酉」は、DNA「車」の行動力。 子丑女子らしい強さが際立ってきたのでしょう。 3旬「27歳木申」は、DNA「牽」の干合ですから、 デビューにこぎつけ、結婚や出産も経験したようです。 4旬「37歳雨未」は、DNA「禄」で、年支「子」の害で、 なかなか前進できずも、「未」持ちのため、踏みとどまりました。 現在の5旬「47歳海午」は、守護神月干「灯」の干合で、 冷えも顕著ですが、干合後の「草」は稼働力のため、へこたれず。 また、宿命害切れの主導DNA「司」の支合でもありますから、 相応に気持ちを引き締め、上がり状態と判断されます。 この後は6旬「57歳宝巳」は、DNA「鳳」。 7旬「67歳鉄辰」のDNA「調」の洩気ですから、 さすが、お疲れ状態になっていくようです。 時代整合性あるとはいえ、旬の条件あり天冲殺を経過し、 現在は、14年(木午)の60年に一度の干合支合年へ向けての休息期。 あと少しは、観察が必要で、もうひとやまが必ずやって来る作家です。 とはいえ、懸念されるのが、社会心理学専攻の成城大学教授の SF作家の夫で木性ゼロ(DNA龍/玉なし)、水性ゼロ(DNA車/牽なし)の 野人の柾悟郎(57-0614/灯巳)の存在。 火性天干一気の暖かみは、大変ありがたいのですが、 子丑天冲殺同士の結婚は、相討ちのようなものですし、 柾の月干支「陽午」が、松尾の年干支「鉄子」を天剋地冲していますから、 松尾の仕事の伸びは制御されて、伸びることはありません。 暴走を食い止めているという見方もありますが、恐ろしく残念なこと。 害持ちは、どうしても妙な相手を選んでしまうのですね☆ |
■2011年10月09日(日)灯酉 |
椿ハナ○口遊みで純文学に入魂 |
○08年(山子)の月支「丑」の支合を伴う害切れ天剋地冲年に活動開始。 01月26日(宝巳)の「玉」日に、月間ページビューが35億を超える 日本最大級のケータイ小説サイト「魔法のiらんど」の 第4回魔法のiらんどケータイ小説部門で、 「金魚倶楽部」がNHK賞(07月にドラマ化)、 「崩れかけのプロポーズ」がピュアラブ部門賞とダブル受賞になった 椿ハナ(92-0107/海午)が純文学に挑戦した 『口遊み 第一章/第二章』が、守護神天冲殺月の09月30日(山子)の DNA「車」の害切れ天剋地冲日に、書籍化されました。 東京都在住の大学生の椿は、DNA「石」主導で冷徹な和合主義者で、 清濁飲み込むような、人と人の間を観察して生き抜く人。 才能も「石」で、反撃せずありのまま。手抜きも得意。 「石+司」は、熱いけれど簡素。 「石+牽」は、通俗性も充分の事なかれ主義。 「石+玉」は、特別に加工されたメッセージで、 案外理屈っぽく、新しいもののなかに旧さを際立たせる。 『口遊み』の設定は、得意とするところでしょう。 和風の甘いものもかかせないのです。 「海+石+丑月」は、都会の隠居で、華やかな場所にいながら孤独を好み、 触れれば触れるほどの味わいの深さ。 派手な友人関係はなくとも、真の理解者はあるのです。 本質は引っ込み思案と、覚えておきましょう。 「未」年生まれ「海午」は、現実的で真っ直ぐな人です。 宿命の特長は、極寒晩冬真夜中午前二時頃の「海」で、 冷たく特別意識に装飾された流氷が派手に目立っています。 景色としては、ケータイ小説家にしては、今風とはいえませんが、 その静けさは、現実性が強くとも、落ち着きある理性を感じさせます。 総エネルギー240点はまずまずの力量で、守護神の「灯」も52点ありますが、 熱く頼りになる堅実さは、深層部にあるばかりか、 頼みの綱の木性が23点しかありませんから、 堅実という積み重ねは、ケータイ小説家の律儀さには似合っているのでしょう。 年干支「宝未」VS月干支「宝丑」の納音は、不気味な飾りで秘密あり。 浮ついたところはなく、マイペースで引力本能も相応で商売上手。 全部さらけださないところに、魅力があるのです。 とはいえ、月支「丑」VS日支「午」の害は、 どこか笑えるような情けなさで、毒のような妄想が膨らむのですが、 痛々しさを通り越して、魅力にも様変わりしているのです。 年支「未」VS日支「午」の、夢を作り事のなかで実現することが救いなので、 内側に不安を抱える申酉天冲殺としては、 私的部分の幸福にひたらねば、仕事に活かしやすいのです。 年干支の「宝未」は、器が大か小の財運。 月干支の「宝丑」は、マイペースで飾り気のないユーモア。 そして日干支の「海午」は、戦場の花嫁で 慌ただしく自己中心の情けです。 干支番号構成は、08-38-19で東方から南方をカバーしており、 冬生まれで時代整合性ありも、これからも期待できます。 後天運は、初旬「9歳海寅」が日干支の大半会で、成功運型。 自分が一番だという、DNA「貫」の自覚を芽生えさせました。 現在の2旬「19歳雨卯」は、年支「未」の半会を伴う、 才能が際立つ主導DNA「石」で、本業学生とは言えケータイをツールに、 社会参加しているようなもの。 「雨卯」じたい積み重ねが売りの、どこか貴族的な嗜みですので、 型にはまった時の、勢いはかなりのものなのです。 この後は3旬「29歳木辰」が、DNA「鳳」の表現力旺盛。 4旬「39歳草巳」が、DNA「調」と、 伝達能力が強化される木性廻りですから、成長する余地もあり。 現代の哀れを表現していけば、相応の評価もされるはずです。 5旬「49歳陽午」は、DNA「禄」の守護神ですが、 年干と月干を干合で「雨」にさせる水性天干一気。 6旬「59歳灯未」は、DNA「司」の本物の守護神で、 干合支合もあり、宿命害切れで姿勢を正す。 7旬「69歳山申」は、DNA「車」の10年運天冲殺。 8旬「79歳畑酉」も、DNA「牽」の10年運天冲殺ですから、 本人の努力次第で、伸びしろもないわけではありません。 むしろ晩年での再稼働が期待できるというものでしょうか。 今年(11年/宝卯)は、年干支「宝未」を大半会し、 縁のある「宝」の「玉」は、勝手知ったるケータイを駆使し、 王道の「玉」にも触れる純文学風。 そんじょそこらのケータイ小説家と違うのは、 冬の時代らしい水性の冷徹さと思慮。 時間があれば、ご近所にある桜と金木犀あたりがある 旧い邸宅に迷いこむくらいの危険な真似ができそうです。 痩身を着物につつまれた、どこか綺麗な宵闇に紛れ込めるかも知れません☆ |
■2011年10月12日(水)鉄子 |
甘糟りり子○オーダーメイドの濃さと内外シーソー |
○元モデルで売れない小説家に、一通のメールが届く。 「官能小説を書いて欲しい。原稿料は短編一本、百万円。」 家賃を2ヶ月分滞納していた主人公は、謎の依頼主の秘書を名乗る男とともに、 自身の官能を探る取材へと繰り出す。 SMショーの女王様、露出バーの中年夫婦、昔の男などとの関わり。 甘糟りり子(64-0411/鉄寅)の『オーダーメイド』が、 10月06日(木午)のDNA「禄」の半会日に上梓されました。 父親は「平凡パンチ」「アンアン」の伝説の編集長で、 共通干支のない元マガジンハウス副社長の甘糟章(29-0530/草亥)。 神奈川県横浜市出身で神奈川県鎌倉市育ち、玉川大学文学部英米文学科を卒業。 学生時代は資生堂のキャンギャルを経験し、アパレルメーカーに勤務後、 フリーライターに転進した甘糟は、DNA「司」主導で、 ざわめきと柔軟性ありも、本質が地味。 何でも細かく調べたり、体験しながら自分の物にしていく。 「司+司」は、現実性が強すぎて、本質が見えづらい。 「司+龍」は、崇高な用心深さがあり、安全を確保しないと動けず。 才能は「龍」で、少々贅沢な庶民性と情報収集。 「司+禄」は、真っ直ぐな人で、仲介者としての質。 「鉄+司+辰月」は、大人になっても子供のような人。 「辰」年生まれ「鉄寅」は、内外シーソーなのです。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の鉄塊。 裾野の広い山間と渋い森の中を走る移動手段で、 避暑地であろうと、まだ賑わうには早い時間帯で、 威勢はいいのですが、評価はいまひとつ。 総エネルギー314点も通常人の倍ほどある立派なのですが、 木性118点の引力本能や、土性116点の習得本能に比べて、 自身の「鉄」が、僅か13点しかないため、 午未天冲殺でもあることから、親のつてや環境を最大限に活かしても、 なかなか才能に実績が追いつかないのです。 守護神の火性も、本則の「灯」ではなく、「寅」内「陽」のため、 DNA「車」のスポーツに興味をもとうが、持続性はいまひとつ。 あれこれ手をだし落ち着きがないのは、土性過多ですが、 かえって埋もれる危険性があることを、気づいていないのです。 年干支の「木辰」は、でしゃばり。 月干支の「山辰」は、じわじわしぶとい。 そして、日干支の「鉄寅」は、硬軟兼ね備えた魔性ありですが、 理想と現実の狭間で、悩みがつきないのです。 干支番号構成は、41-05-27で西方から東方を経由し 南方をカバーしますが、力量に比して、行動範囲が広いため、 冷静になりづらく時代整合性は薄いかもしれません。 後天運は、初旬「2歳灯卯」が、守護神DNA「牽」で役割を担う、 年支と月支「辰」の害を伴う、日支「寅」をつなぐ方三位で、 春めいた暖かみを感じますが、元気なのにどこか病的。 相応のプライドは身に付けても、これといって条件なし。 2旬「12歳陽寅」も、守護神「車」で自由と危険。 3旬「22歳草丑」が、主導DNA「司」で一応就職もしましたが、 自己確立とはいえ、持続はできなかったようです。 4旬「32歳木子」は、DNA「禄」。 年干支「木辰」の大半会と月支「辰」の半会があり、 97年(灯丑)のDNA「牽」の守護神年に、「流行大百科」でデビュー。 98年(山寅)のDNA「龍」の才能開花年の 「東京のレストラン―目的別逆引き事典」が、出世作となりました。 現在の5旬「42歳雨亥」は、DNA「調」の特別意識で小説にも挑戦。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まりましたので、目立つことは目立つのです。 今後は6旬「52歳海戌」のDNA「鳳」のゆとり。 7旬「62歳宝酉」のDNA「石」の政治力を経て、 8旬「72歳鉄申」のDNA「貫」の、 年支と月支の「辰」の半会を伴う納音までは、 何らかの発信を続けていくと思われます。 今年(11年/宝卯)は、年支と月支「辰」の害で表面的な痛みで腱鞘炎。 方三位もありますから、それも励みになりつつ、新作を発表。 最も底の運気としては、(内外シーソーだけに)上出来でしょう。 条件なしとはいえ、主導DNA「司」の木性強化の天冲殺年(15年/草未)まで、 弱音をはくわけにはいきません。 甘糟の残念だったところは、才気あふれた父親と共通干支がないうえに、 マガジンハウスが、縁故をとらない社風であったため、 社会参加しても、編集者に進めなかったこと。 それもまた、内外シーソーと言えばそれまでですが、 昨年(10年/鉄寅)の律音の人生の折り返し地点を経過し、 腹をくくって、そろそろターボ運も板につく頃。 無駄につぶやいていないで、燃えねば嘘だよね☆ |
■2011年10月15日(土)雨卯 |
砂田麻美○音のない花火と屈折した害毒 |
○10月01日(畑丑)から公開中の、 突然末期ガンと宣告された実父の死を題材にした 映画「エンディングノート」から生まれた 砂田麻美(78-0409/宝丑)の初の小説『音のない花火』が、 09月16日(木戌)に上梓されました。 東京都出身で、慶應義塾大学総合政策学部在学中より ドキュメンタリーを学び、卒業後はフリーの監督助手として、 是枝裕和(62-0606/草亥)らのもとで映画を制作を学び、 08年(山子)に「大丈夫であるように〜Cocco 終らない旅〜」で助監督を経験し、 今年(11年/宝卯)、「エンディングノート」で監督デビューした砂田は、 DNA「禄」冲殺主導で、際限のない愛情発揮で、 どれだけの慈しみを受けても、満足しない人。 「禄冲+龍」は、限定されない庶民目線の視野。 「禄冲+鳳」は、緩急自在の表現力。 才能は「鳳」で、守護神にもなっている伝達本能。 「禄冲+玉」は、計算のたたない知恵。 辰巳天冲殺なのに、はみだしながらも家族の犠牲を受け入れる。 「禄冲+牽」は、妙に折り目正しい。 「宝+禄冲+辰月」は、計画性あり。 「午」年生まれ「宝丑」は、落ちて上昇するのです。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の大層な山と辛辣な太陽に照らされた宝飾品。 特別意識が強く、辰巳天冲殺で恐ろしく現実的なので、 ドキュメンタリーに活路。 月干「陽」に日干「宝」が干合されると、日干は「雨」になり、 この「雨」が年干「山」と二次干合すれば、 それぞれ「灯」と「陽」になるため、 もともとの月干「陽」をいれて、干合火性天干一気となり、 夢を実現して、仕事に活かすようになると、派手に目立つ人。 生日冲殺付の生月冲殺ですから、制約は多く身近な題材に偏ります。 また、年支「午」VS日支「丑」の害持ちで、表裏あり。 庶民性ある創造力に陰に隠された遊び心は脅威ですし、 その気になれば爆発力充分なのでしょうが、持続力はないため、 ごく普通の仕事は不向きで、この道を選んだのでしょう。 親や仕事の環境と本人が害の関係ですから、生きていくことが苦痛。 頭は良いのでしょうが、総エネルギー247点中土性104点と 習得本能である土性は忌み神で過多。 母親成分の「山」が、そもそも害の「午」に乗っかっていますし、 その干合成分である「雨」の父親は、 冲殺された「辰」と害された「丑」内ですから、 両親の結婚に問題があったとはいえ、父親が長命にはなりえません。 とはいえ、その「雨」である父親が、守護神であるがために、 彼が死に直面した姿を記録することにより、 映画を監督し、小説も書いたのですから、立派な親孝行なのです。 年干支「山午」は、感情を表にだしづらい、諦めの早い帝王。 月干支「陽辰」は、苦労しながらも段階的に頂点を目指す。 そして、日干支「宝丑」は、他人に振りまわされるのを嫌う商売人です。 干支番号構成は、55-53-38で北方から南方に延びていますが、 時代整合性はあっても、限定されたフィールドを感じさせます。 後天運は、初旬「1歳草卯」は、早くも主導DNA「禄」の自己確立。 害持ちですから素直ではありませんが、 愛想を振りまく術は心得たのですが、これといった稼働条件はなく、 売りは生月冲殺のみですが、1歳時が「畑未」年ですから、 害切れなのも興味深いことです。衝撃的な何かがあったことでしょう。 2旬「11歳木寅」は、DNA「司」。 年支「午」の半会で、社会性は拡がりますが、 実績を積み上げる、堅実な学生生活。 3旬「21歳雨丑」は、DNA「鳳」の待望の守護神ですが、 年干支「山午」の干合支害で、足踏み。父親の病もここで発覚していますし、 ここでは干合火性天干一気にも入格で、不名誉なことばかりで、 周囲を異性に囲まれながらも、表現力を磨いたはずです。 現在の4旬「31歳海子」は、DNA「調」の宿命害切れの守護神支合で、 それまでの努力が結実する時期。 ともかく、他人とは違う生き方をすれば良いのですから、実際は楽。 この後は、5旬「41歳宝亥」は、DNA「貫」の我が道を行くのですが、 月干「陽」の名誉力が消え目的変更で活路。 6旬「51歳鉄戌」は、年支「午」の半会こそありますが、 DNA「石」は窮屈の協調性和合性。 7旬「61歳畑酉」は、DNA「龍」の半会も、忌み神土性過多で劣勢。 8旬「71歳山申」は、DNA「玉」の過去を偲ぶ。 さらに土性が多くなりすぎ埋もれかねません。 子丑天冲殺を年干支と月干支に持ち、日干支は三業干支とはいえ、 表向きの評判に比して、少々軽い感じもしますから、 映画監督や作家としての生業であろうと、 現実的に生きないと未来はありません。 今後の課題としては、無理を押し通すより、 害持ちらしく、裏に回って商売に徹するのが正解といずれ気づかされるはず。 それも、来年(12年/海辰)とさ来年(13年/雨巳)が、 60年に2年だけある、条件あり守護神天冲殺なのですから、 のんびりとはしていられません。 忌み神でも土性過多らしく、救いは多いのすから。 「私にとって父は物理的にも精神的にも、手をつなぐ相手ではなくなった。 それでもやっぱり、この人がいなくなるっていうのは ちょっと想像がつかない。 この人が消えちゃうなんて、笑えない冗談みたいだ。」と 言いながらも、生月冲殺としては誉められたものではなくとも、 デビューするために(落ちて上昇らしく)、利用したのです。 そこが冲殺されているとはいえ「禄」主導の自己顕示。 意識せずとも、出来てしまうお涙頂戴は、害持ちの鑑。 ならば、次の手はもっと独創的で若い女性にうける(DNA調)、 遊び心溢れる工夫を期待したいものです。 マイペースとはいえ、後天運は今が華。 のんびりしていられる訳はありません☆ |
■2011年10月19日(水)灯未 |
宮下奈都○何かが足りない誰かが足りないミステリ |
○予約を取ることが難しい、評判のレストラン。 認知症の症状が出始めた老婦人、 ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない青年、 人の失敗の匂いを感じてしまう女性など、 ある晩に、たまたま一緒に店にいた客たちの、それぞれの物語。 ミステリのようなそうでないような、 宮下奈都(67-0103/灯卯)の『誰かが足りない』が、 10月21日(畑酉)のDNA「鳳」の四正日に上梓されます。 福井県福井市生まれで、上智大学文学部哲学科を卒業。 守護神DNA「玉」の04年(木申)に「静かな雨」で、 文學界新人賞佳作に入選してデビュー。 07年(灯亥)の大半会条件なし天冲殺年に、 「スコーレNo.4」で一躍名前を売った宮下は、 DNA「車」主導で、集中力がある気忙しい人。 「車+貫」は、熱くて正直者。 「車+龍」は、花火のような閃きが、頭の中に浮かぶ。 「車+石」は、目的遂行のためには、何かを犠牲にしながらも貫く。 陽光の陰に隠れているので、作業中は目立たなかったり、 完成させるまで、内緒にしておきたい性癖があり。 「車+司」は、猪突猛進で、感情が優先されない実行力。 才能は「司」であり、家庭の存在・家庭的なものが礎となるのです。 「灯+車+子月」は、じたばたする傾向で、軽いながらもけんか腰。 「午」年生まれ「灯卯」は、困ったら動かないのが得策です。 宿命の特長は、真冬深夜零時頃の焚き火で、不自然な白夜という環境は、 平均的な人の半分程度でしかない総エネルギー127点と一見か弱いのですが、 年支「午」・月支「子」・日支「卯」という 最弱干支ばかりで構成される四正格で、持続力には疑問がありますが、 ひとつのことに集中すると、とてつもない燃焼力を発電するのです。 「酉」が揃うと、四正格入格になります。 生日冲殺付の年干支「陽午」VS月干支「鉄子」の天剋地冲持ちで、 何もせずに家庭の主婦であれば災禍は少ないのですが、 仕事をすれば、消耗度合いは半端ではなく、犠牲にするものも少なくなく、 才能でもあり逃げ場でもある家族が救いなのかもしれません。 年干支「陽午」は、いわゆるヒノエウマで浮沈が激しいものの存在感あり。 月干支「鉄子」は、裏に回るいぶし銀のような自尊心が玄人受けする主婦作家。 そして日干支「灯卯」は、ロマンを追い求める優しさがあり、 動きだすまで時間がかかりますが、その気になった時の爆発力は、 一気に燻りを解消するとんでもないエネルギー。 どこか香しい色っぽさのある人なのでしょう。 干支番号構成は、43-37-04で西方から北方をカバーし、 冬生まれでもあり、この時代が華です。 後天運は、初旬「9歳畑亥」がDNA「鳳」の伝達本能10年運天冲殺ばかりか、 日干支「灯卯」とは大半会的(初旬のみ灯と畑は同格)で成功運型。 その気になれば、普通人の3倍ほどの稼働力あり。 2旬「19歳山戌」は、DNA「調」の10年運天冲殺。 年支「午」とは半会となり、世界も拡がりました。 社会人になって就職し、昼間はロクに食事もとらずに、 日比谷図書館に通いつめたそうですが、さすが「車」主導の四正格です。 3旬「29歳灯酉」は、DNA「貫」の納音を伴う四正格入格。 気持ちは確かでしたが、過去を破壊が結婚に結びついたのでしょうか。 むろん、集中力も発揮し、デビューもしました。 現在の4旬「39歳陽申」は、DNA「石」の大人の対応。 忌み神ですが、主婦という隠れ蓑をつくりながら、著作に励みます。 この後は、5旬「49歳草未」は、DNA「龍」の守護神庶民性。 6旬「59歳木午」がDNA「玉」守護神になっていますから、 自己の本質に気づいてさえくれれば、上に行ける可能性大です。 7旬「69歳雨巳」は、DNA「車」の主導DNAの自己確立ながら 危機的状況が迫り来るかもしれません。 8旬「79歳海辰」は、DNA「牽」の害で不名誉。 テーマは「悩みと前に進もうとする気持ちとを、丹念にすくいとっていく」 作業で、今年(11年/宝卯)は、DNA「禄」の奉仕ですから、相応です。 また、忌み神年干「陽」が「海」になれば、 DNA「牽」も表出し、目立ってきますし、 60年に一度の干合支害年(12年/海辰)前としては、まずまず。 ところで、宮下は戌亥天冲殺ながら、強さがありませんから、 結婚後に故郷福井にユーターンしています。 しかも、自分が小さい頃遊んでいた空き地に家まで建てて、 一女二男を育てていますが、これでは稼働力が弱い人にしては、 多くの成功は望めません。 しかも、デビュー作を書いていた時期に誕生した 第三子(03-0701/草亥)が、共通干のない日座冲殺。 このあたりに、いくら趣味や生き方に感動したとはいえ、 結婚が真っ当ではなかった証明がなされてしまいます。 この人が成功を望むなら、子離れしていかないとありえないのですが、 子供の成長とともに、哀しいブレーキも回避できないはずですから、 未知数としておきます☆ |
■2011年10月22日(土)鉄戌 |
加藤千恵○あかねさす――新古今恋物語の秘密 |
○恋する気持ちは今も昔も変わらない 初恋、片恋、燃える恋……。 紫式部、和泉式部、式子内親王、 藤原定家、在原業平、菅原道真など 新古今和歌集に歌われた古人の恋心が 千年の時を超えて現代のラブストーリーに生まれ変わった 加藤千恵(83-1110/海寅)の 『あかねさす――新古今恋物語』が、 10月21日(畑酉)のDNA「牽」日に上梓されました。 北海道旭川市出身で、立教大学文学部日本文学科卒。 高校時代に本格的に創作を始め、 インターネット上で作品を発表する傍ら、 NHKの短歌番組の常連入選者として活躍。 平易な言葉で巧みに表現した作風は評価され、 00年(鉄辰)に「うたう」作品賞(短歌研究社主催)佳作。 01年(宝巳)に処女短歌集 「ハッピーアイスクリーム」を出版し、 歌集としては異例のベストセラーを記録し、 02年(海午)の進学を機に上京し本格活動に入った加藤は、 DNA「鳳」主導で、わかりやすく真っ直ぐな表現力。 「鳳+鳳」は、まるで森のような重量感ある無欲な遊び心。 「鳳+車」は、大衆的。 才能は「車」であり、威勢の良い商売気。 伴星も「車」で、単独行動が多い案外危険な人。 「鳳+石」は、通俗的で、実は雑な面もあり。 「海+鳳+亥月」は、口うるさく、 自己では創造しながらも破壊も得手。 「亥」年生まれ「海寅」は、自分にのみ正直者なのです。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の どしゃぶりの雨が降る寒い海。 暗くて絶命しそうな風景で、 何もしなければ、殺風景で味わいなし。 とはいえ生命の源の「海」ですから、 恐ろしいほどの可能性はあり。 年干と月干が「雨」で、日干が「海」の混濁水性天干一気は、 集中力があるものの、どこか妥協する気分があり。 目上をやっつけると見せかけて、 丸呑みしながらも上手に利用。 金性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、 無限大の創造力が期待できそうですが、 総エネルギー249点中水性140点という 実際は濁り気ばかりで、定型がないと落ち着かず。 それが三十一文字の短歌の世界で、まさに水を得たのでしょう。 年支と月支の「亥」と日支「寅」は、支合で木性化。 これが、主導DNAの「鳳」を強化し、 天干は水性、地支は木性という、わかりやすい図式となり、 ともかく発信しつくすようになったのです。 年干支と月干支の「雨亥」は、耐久力はありますが小心者。 表現は得意でも、本当の自分をさらけだすとボロもでる。 「車」才能とは言え、twitterではバタバタ(笑)。 そして日干支「海寅」は、色々ありながらも自分が一番。 芸術センスは、とりあえず所有しているのです。 干支番号構成は、60-39の一直線。 西方と北方を結ぶだけの単純平板な領域で、ワンパターン。 とはいえ、水性旺地水性天干一気は時代整合性抜群なのです。 後天運は、初旬「9歳木子」は、 DNA「鳳」の主導DNAで早くも自己確立。 宿命に寂しい厚みが強化されましたが、稼働条件はなし。 現在の2旬「19歳草丑」は、 DNA「調」の少女的ミーハー気質の偏り。 短歌ばかりではと考えたか、 小説世界の独創性に気づいたのでしょう。 この後は、水性天干一気強化の来年(12年/海辰)から始まる 3旬「29歳陽寅」が、待望の守護神で 明るい陽光があたるもので、表現力は滑らか。 4旬「39歳灯卯」は、守護神ながら干合で、 日干「海」が「木」になれば、 水性天干一気は破格となりますので、 結婚したり地味になれば、売りも消えかねません。 5旬「49歳山辰」は、才能の「車」の10年運天冲殺を迎え、 年干と月干(共に雨)が干合で「灯」になり、 仕事世界や夢を追い求める姿の変遷により、 二次干合が起こり、年干と月干が「草」、日干が「木」となれば、 一時的に木性天干一気の完成となり、 地支の木性とあわせ、全身木性一気格となり、 森羅万象を網羅するような、大物に化けることもありそうです。 とはいえ、初旬条件のない10年運天冲殺ですから、 よほど流れに乗ったうえで、感謝や奉仕も求められますから、 今後の展開如何で何とも言えません。 そして6旬「59歳畑巳」は、DNA「牽」の10年運天冲殺と害。 前旬で稼働しすぎれば、 落ち込みもありうる急降下となりやすいのです。 7旬「69歳鉄午」のDNA「龍」の改良改革と、 8旬「79歳宝未」のDNA「玉」の過去を偲ぶでは、 10年運天冲殺を抜けて、期待しすぎは禁物でしょう。 一時期は高校生ながら短歌界の救世主で、 アイドルとしてもてはやされましたが、 知名度がそこまで上がらなかったのは、 何と言っても、実質デビューが宿命にない金性の 天冲殺害(01年/宝巳)という 深い深い、ありがた迷惑的な夢のなかだったため。 むろん短歌だけで生活も成立するわけもなく、 軸足はそこにおきながらも、 小説世界に踏みこんだのは、やむをえなかったのです。 このあたりも、かつて「サラダ記念日」で 一世を風靡した俵万智(62-1231/雨卯)と比較されるところですが、 同じ辰巳天冲殺の水性天干一気で、同じく金性ゼロ。 俵の年干支が「海寅」と共通干支はありますが、 そこは陰陽の違いばかりか、社会人経験のある俵と、 むきだしのままの加藤では、厚みも異なるのです。 今後の課題としては、 俵のように未婚のまま出産する可能性もありますが、 ひとまず、さ来年(13年/雨巳)の 年干支と月干支(共に雨亥)の納音を伴う 条件なし天冲殺+害を、遊びすぎずに感謝と奉仕で乗り切れるか。 今年(11年/宝卯)は、宿命にないDNA「玉」年なのに、 現在チベットまで旅行中のようですが、 金性ゼロとはいえ、どこかズレてないでしょうか。 「車」持ちは危険ですね(笑)。 正念場を目前に控え、流れてばかりでは困ります。 夢でデビューしたので、夢で終わるでは哀しすぎるので、 親しみやすさとともに、逞しさも兼ね備えてほしいのです☆ |
■2011年10月27日(木)草卯 |
中島たい子○ぐるぐる七福神で伝統を使いこなす |
○恋人なし、お金なし、趣味もなし。起業失敗からは職を転々・・・。 さえない日々を送る人嫌いの主人公が、 入院した祖母の家で見つけたご朱印の書かれた色紙を見つける。 七福神のご朱印が揃ったはずの色紙には、六つの神までしか書かれておらず、 祖母の快復を祈願し欠けている一つ「寿老人」を埋めるべく 七福神めぐりをはじめる。谷中、武蔵野、日本橋、港、亀戸、浅草。 下町情緒あふれる町並みから、寺社の存在を忘れるような近代的な街まで、 さまざまな街を足で歩いていくなかで、 普段の忙しい生活では気づき得なかった東京の新しい魅力が見えてきて、 主人公の傷つき閉ざされた心も少しずつ変化があらわれるロードストーリー。 「漢方小説」で、今を生きる女性の苦悩を描いた 中島たい子(69-0819/陽寅)の『ぐるぐる七福神』が、 10月20日(山申)の主導DNA天剋地冲日に上梓されました。 東京都出身で、多摩美術大学芸術学部映像コースを卒業し、 96年(陽子)に「チキチキバンバン」で 第1回日本テレビシナリオ登龍門・大賞を受賞。 97年(灯丑)に、「宇宙のペン」で第23回城戸賞に準入選。 04年(木申)に、「漢方小説」で、第28回すばる文学賞を受賞した中島は、 DNA「車」主導で、自己犠牲を好み単純明快な答えを望む。 波が打ち寄せるような、軽快な文体もこのため。 才能も「車」で、単独行動で危険を顧みず、物事を探求。 「車+司」は、特別意識の強い猪突猛進さ。 「車+貫」は、鬱陶しさもある一本気な性癖。 「車+調」は、常に通俗さを意識しながら発信していないと気が済まず。 「車+車」は、計算された行動力で、絵に描いたような美しい本能。 「陽+車+申月」は、大風呂敷で、自分の夢や体験したいことを紡ぐ。 「酉」年生まれ「陽寅」は、上がって落ちるタイプです。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の「陽光」で、 良く整備された護岸のある湾に光をあてる、少し早い夕陽。 表向きは、麗しい風景ですが、 月干支「海申」VS日干支「陽寅」の天剋地冲があるため、 内側世界の葛藤は激しく、苦悩も半端ではありません。 守護神は陽光が映える「海」なのですが、 幸運を掴むためには、潔い決断力が必要ですが、 あまり行動力に頼りすぎると、エネルギー源の木性が、 総エネルギー183点中15点しかないため、疲れやすくなるのでしょう。 年干支の「畑酉」は、自力運の開拓者で、表面を飾る。 月干支の「海申」は、気楽な創造力。 そして日干支の「陽寅」は、天性の明るさと バランス感覚の持ち主で、希望に満ちたソツのない器用さが売り。 干支番号構成は、46-09-03で、北方から東方をカバーしていますが、 闘争心溢れる秋生まれのため、習得本能の取り込みが鍵です。 後天運は、初旬「7歳雨酉」は、DNA「牽」の忌み神で、 少々形にこだわる少女時代でした。 雨降りの「陽光」も、醜悪ではありませんが、視界は良好ではなかったのです。 2旬「17歳木戌」は、DNA「龍」の10年運天冲殺。 充分なエネルギーが補給され、年支「酉」に月支「申」のからむ方三位で、 夕陽がまるで風景画のように、突如完成された時期で、 感性が恐ろしく磨かれたはずです。 ただし、年支「酉」の害もある日支「寅」の半会で、 前進するには、若さゆえの腕力に頼ったこともあったのです。 3旬「27歳草亥」は、DNA「玉」の10年運天冲殺。 月支「申」の害を伴うため、不安な気持ちもありましたが、 前旬で体験したことを、深く学びながら形にしていく時代で、 脚本家として認められた延長に、小説世界まで足を踏み込めたのです。 現在の4旬「37歳陽子」は、月支「申」の半会で自信にみなぎる DNA「貫」は、正直に自分らしさを表現していくもの。 次旬の5旬「47歳灯丑」は、DNA「石」で、一歩退くこともありますが、 仕事世界は、年支「酉」の半会が見込めるため、落ち込むことはないのです。 そして6旬「57歳山寅」は、DNA「鳳」は、緩やかな発信。 7旬「67歳畑卯」は、DNA「調」の尖った時代になるのです。 「私は成長はしていないけれど、 今書く小説もありなんじゃないかと思ってトライしたんです。 心から共感できることをテーマに小説を書いていきたいですね。 まだ手法が手についていないので、 自分なりの小説の書き方を見つけるのが楽しみです」と、 かつて語っていた中島ですが、調べて書くことに挑戦しつづけることは、 木性強化につながりますし、それを実践できるのが「車」主導。 若さゆえの旬は過ぎましたが(10年運天冲殺抜け)、 今回の伝統性を基調とした「玉」的手法なら、容易いはず。 これに伴星「龍」の庶民的な創造力が連結されれば鬼に金棒。 今年(11年/宝卯)は、DNA「司」の干合年ですし、 方三位天冲殺月(山戌)の『ぐるぐる七福神』は、ありです。 来年(12年/海辰)は、デビュー以来初の主導DNA「車」年。 そろそろ本格的な反攻を期待したいと思います☆ |
中島たい子○69-0819 |
陽海畑海 寅申酉+7 調車貫車司(車主導) 木性(15)火性(30)土性(48)金性(50)水性(40)/総合183 戌亥天冲殺/生日冲殺/天冲殺(17歳木戌/27歳草亥) 方三位(17歳木戌)/月干支VS日干支天剋地冲 木性脆弱/土性過多/金性過多 +7歳雨酉/17歳木戌/27歳草亥/37歳陽子/47歳灯丑/57歳山寅/67歳畑卯/77歳鉄辰〜 |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 1 年// 宝 卯 入口 |
11年●01月分 11年●02月分 11年●03月分 11年●04月分 11年●05月分 11年●06月分 11年●07月分 11年●08月分 11年●09月分 11年●10月分 11年●11月分 11年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
さ く い ん ○ |
BEHPは書体設定を明朝体にしてご覧になられるのを推奨しています○ |
プラウザのバックを使ってお戻りください○ |
清く正しく美しく○BEハレ幸せ発電所→運命向上委員会 |
○実践的運命改良サロン Copyright(c)1994→2024 birthday-energy.inc. |