★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 2 年(海辰)●02月 海寅 // 移 動 祝 祭 日 |
■02月分一覧 (2012年●目次) |
真梨幸子●殺人鬼フジコの衝動と失神的な屈折(2012_0201) |
三島有紀子●しあわせのパンに見え隠れするもの(2012_0206) |
清瀬マオ●あたし、ちょっとマシーンのゆとり(2012_0210) |
三崎亜記●決起!コロヨシ!!掃除部の賞味期限(2012_0213) |
橋本長道●サラの柔らかな香車で成金めざすか(2012_0218) |
澤西祐典●フラミンゴの村の特殊性と狡猾(2012_0225) |
■2012年02月01日(水)海辰 |
真梨幸子○殺人鬼フジコの衝動と失神的な屈折 |
○昨年(11年/宝卯)05月07日(海戌)に出版された 文庫版『殺人鬼フジコの衝動』が、 書店の仕掛けと口コミだけで、あっという間に全国区の作品となり、 後味が悪いけど面白い本としてジワジワと読者を掴み、 ついに三十万部を突破し、読んでイヤ〜な気持ちになる(イヤミス) ミステリー作家として名前を確立した真梨幸子(64-1004/陽戌)。 他の著書も次々に文庫化され、読み終えるとぐったりするほど濃厚な毒に 魅了されている人が少なくありません。 宮崎県出身で、多摩芸術学園映画科(現多摩美術大学映像演劇学科)を卒業。 普通の会社勤めを十年以上経て、 05年(草酉)に「孤虫症」で第32回メフィスト賞を受賞し、 同年04月01日(草卯)にデビューした真梨は、 DNA「司」主導で、特別な思いをこめた感情を蓄積。 純粋さはあるものの、陰の引力本能は、いわゆるケチ。 「司+鳳」は、ちょっとした楽しみさえあれば、堪え忍ぶことが可能。 ドラマチェックに余念がなく、芸能好きなのはこのため。 「司+龍」は、地味な冒険心で制約をかけながらの創造を好む。 才能は「龍」であり、物事の裏側にある真理の本人なりの探究。 「司+牽」は、感動を抑える保身術。 現実的なために、目先の食い扶持は確保せねばなりません。 「陽+司+酉月」は、他力的なことで財を失う懸念あり。 「辰」年生まれ「陽戌」は、王道好み。グループ・サウンズのファンで、 ペンネームの由来は、ザ・タイガースの デビュー曲「僕のマリー」というのも、納得です。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の陽光で夕陽ですが、 にわか雨にふられているばかりか、月支「酉」VS日支「戌」の害持ちのため、 形になりづらく、どことなく暗くすっきりしません。 作品の暗さは、この害の優柔不断さのなせるもので、 DNA「牽」の形にこだわるあまり、未来への伸びを制御することも。 埼玉県某所にマンションを購入しながらも、 一時はまるで喰えずに、芸能関係の会社で アルバイトとして働くという矛盾も、これが理由。 守護神は「海」のスピード感がないため、 表現力・遊び心の「山」だ代用ですが野人的で、 年干「木」の創造力に生じられねば、息の根を止められることから、 印象的とはいえ、さほど強くない夕陽には、燃料もかかせないのです。 「雨」の忌み神は、マンションの管理組合長を押しつけられてしまい、 戸惑うのですが、それも害持ちらしい情けなさなのでしょう。 本来内側の害持ちは、結果を求めたり、 私生活の幸福を願わないほうが安全なので、 それに興味を示すべきではありませんが、 はまってしまうのが、「司」主導のさだめなのかも知れません。 年干支「木辰」は、地味なのに派手。 根気強さはありますが、味方も敵も多いという出しゃばり。 月干支「雨酉」は、頭脳明晰で世渡り巧み。 少々品性には欠けますが如才ないのです。 そして日干支の「陽戌」は、変転変化あり。 交際範囲を広げすぎると裏切りに遭いやすい、社交上手の商人体質です。 干支番号構成は、41-10-23と西方から東方を経て南方までと、 守備範囲は広範囲に及びますが、時代整合性ある冬の気は不足気味。 陰湿な雨降りだけが頼りとも言え、ここにも矛盾があるのです。 後天運は、初旬「9歳海申」は、宿命にない守護神の稼働力。 お気楽なイメージですが、故郷をあとにする力強さは得ましたし、 初旬条件はなくとも、宿命害が緩和される、秋の方三位も成立しました。 2旬「19歳宝未」は、主導DNA「司」の10年運天冲殺で 自己確立と拡がる世界。真面目に(笑)、会社勤めに励みました。 3旬「29歳鉄午」は、DNA「禄」の10年運天冲殺+半会。 強い欲望もはたらいて、おそらくマンションの取得はこの時期。 現在の4旬「39歳畑巳」は、DNA「調」の偏った特別な表現力。 年干「木」が干合で「山」になり、それが月干「雨」と二次干合すれば、 年干は「陽」・月干は「灯」になるため、 日干「陽」をふくめ、火性の天干一気が成立するため、 激しく燃えさかりデビューに至りました。 この後は、来年(13年/雨巳)から始まる5旬「49歳山辰」が、 天干一気の恩恵は抜けるも、DNA「鳳」でゆとりで放出。 宿命害切れは、かえって衝撃となり、 遊興が過ぎれば、それまで積み上げてきたものが、かえって崩れ去る危険あり。 対冲もあり、他力的なことで、失うものがあるかも知れません。 6旬「59歳灯卯」も同様に害切れですが、DNA「石」の屈辱もあり。 晩年は今のモチベーションを落とさぬようにせねば、 それこそ暗くもなりかねません。 7旬「69歳陽寅」は、DNA「貫」の大半会で相応な大事件。 8旬「79歳草丑」は。DNA「玉」の刑で初心に還る。 昨年(11年/宝卯)は、火性天干一気中の主導DNA「司」の 60年に一度の干合支合年ばかりか、 宿命害切れで、売れに売れて財もなした節目中の節目。 成果を期待できない人が、現実的な住まい以上の至福を手に入れたのですが、 まさか、律音年(06年/陽戌)から始めた生存確認用雑文で、 生年月日まで特定されるとは思っていなかったことでしょう。 今年(12年/海辰)も同様に、守護神「車」の害切れですから、 忙しく過ごしていくはずですが、あまりにも財を追い求めていけば、 神経質になりすぎて(宿命戌酉の害)、 身体をこわしかねないことにもなりますし、 接運を経ての、天干一気明けは、その気になりすぎれば危険。 害持ちとはいえ害年でデビューしたのですし、 売れたことに感謝を重ねていかねば、 それこそ、ホラーより恐ろしい結末があるかも知れず要注意。 次元をあげて、腰をひくくしていく必要があるのです☆ |
■2012年02月06日(月)灯酉 |
三島有紀子○しあわせのパンに見え隠れするもの |
○演出家として多くのドキュメンタリーを手がけてきた 三島有紀子(69-0422/灯卯)が、 矢野顕子(55-0213/草巳)with忌野清志郎(51-0402/海申)の 楽曲「ひとつだけ」に着想を得てオリジナル脚本を書き下ろした、 昨年(11年/宝卯)の12月06日(草未)の 守護神的「龍」の半会日に上梓された 『しあわせのパン』が、 01月28日(山子)の月干支「山辰」の大半会を伴う 主導DNA「調」日から、映画版も公開されています。 原田知世(67-1128/陽申)と大泉洋(73-0403/畑巳)が夫婦役で共演し、 雄大な風景、食欲をそそるパンや珈琲、 地元ブランドのインテリアなどが、実らぬ恋に未練する女性、 出ていった母への思慕から父を避ける少女、 生きる希望を失った老夫婦が次々と店を訪れるお客様を迎えます。 全編にわたる北海道でのロケ映像が見どころで 心温まる人間ドラマになっています。 大阪府大阪市北区曽根崎新地生まれ。名前は本名であり、三島由紀夫に由来。 4歳から近所の名画座に通い、大阪府立豊中高等学校時代に演劇に目覚める。 神戸女学院大学総合文化学科在籍中に、 エレベーターガールの仕事で貯めた資金で 自主映画「夢を見ようよ」で脚本監督。 大卒後はNHK入局(ドキュメンタリー班に配属)。 03年(雨未)退局後はフリーという三島は、 DNA「調」主導で、他人と異なる着想を重ねていく人。 ひとつの思いつきを百にも千にもしていきます。 「調+禄」は、特別意識の強いユニークな発想。 「調+龍」は、庶民的で新鮮な情報を常に飢えるように求め、 不平不満や疑問を生きていくエネルギーとする。 才能も「龍」で、剋線×4は屈折した苦しみを乗り越えて創造するもの。 「調+鳳」は、公平でおおらかな気持ちもあり。 「調+調」は、哲学的でいわゆる常識の通用しない感性です。 「灯+調+辰月」は、放浪性あり。 「酉」年生まれ「灯卯」は、上がって落ちることの繰り返しとなります。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の竈の火。 朝食の用意に忙しい、まさにパンを焼きあげる道具。 普段は穏やかですが、その気になると即座に香りの良さを発します。 心配症ですが、常にロマンを追い求める熱い火なのです。 年支「酉」VS月支「辰」の支合は、他人に惑わされずとはいいながら、 月支「辰」VS日支「卯」の害は、どこか憂鬱。 それが魅力にもなるのですが、仕事をする意欲が、 優柔不断さを断ち切る原動力にもなっています。 年干支「畑酉」は、見栄えの良さ。 月干支「山辰」は、制約が多くもじわじわ前進。 そして日干支「灯卯」は、いざ実行に移すと 常人には真似のできない燃焼あり。 干支番号構成は、46-05-04で北方から東方をカバーし、 冬の時代から春の訪れを感じ、時代整合性あるものでしょう。 後天運は、初旬「5歳畑巳」がDNA「鳳」の豊かな趣味の強化と、 年干支「畑酉」の大半会となり成功運型。 2旬「15歳鉄午」は、DNA「司」の堅実な実績作り。 3旬「25歳宝未」は、DNA「禄」の守護神魅力成分全開の半会で、 世に認められるように成果をだしていきました。 現在の4旬「35歳海申」は、DNA「牽」の名誉。 宿命には「海」の名誉はありませんので、評価が最高に極まるのです。 この後は5旬「45歳雨酉」が、月干「山」の干合と、宿命害切れ。 方向性の変化により、DNA「車」の多忙で妥協的な仕事も引き受ける。 6旬「55歳木戌」は、DNA「玉」。 害切れありの濃厚才能強化10年運天冲殺。 7旬「65歳草亥」は、DNA「龍」の新鮮才能強化10年運天冲殺。 守護神「禄」の感謝と奉仕さえあれば、見事に復調していくのでしょう。 総エネルギー160点中木性の44点は立派ですが、 春生まれの守護神金性が17点しかないので、 今の流れは、10年(鉄寅)の守護神方三位と、11年(宝卯)の守護神廻りの恩恵。 今年(12年/海辰)は、10年運と重なる宿命にない「海」。 60年に一度の干合支害年でもありますが、異性に関する苦悩はあろうとも、 春生まれとしては、認められた忙しさによるありがた迷惑的に終始するはず。 阪神大震災を経験した三島の頭にあるのは、 「何気ない日常はけっして何気なくはない、ということ。」 ひとつのパンをshareする日常の大切さ。 そして、「心からの感謝」と 「すべての創造性に心から敬意を捧げます」だそうです。 守護神「禄」は、精神性の高い人としては、 奉仕を形にするのは困難ではありますが、 実現できた時は崇高な庶民性の消化にもなるのです☆ |
■2012年02月10日(金)宝丑 |
清瀬マオ○あたし、ちょっとマシーンのゆとり |
○06年(陽戌)の第5回「女による女のためのR18文学賞」にて、 女子高生と痴漢との交感を描いた「なくこころとさびしさを」で、 優秀賞を受賞しながら、約6年もの間死んだふりをしていた 清瀬マオ(85-0730/鉄午)の、 初の単行本『あたし、ちょっとマシーン』が、 01月18日(山寅)の月干「雨」の干合を伴うDNA「龍」日に上梓されました。 女子大生の主人公は、彼氏や周囲にも内緒で 学費を稼ぐためにソープでバイトの日々。 人気がある彼女を妬む同じ店のソープ嬢たちは、 SEXが好きなだけのSEXマシーンだと陰口を叩かれたり、 ネットで知り合った仲良しとも意気投合して、 同じ店で働くことになるも、徹底した裏切りに遭い挫折したり、 ストーカー被害に摂食障害など波乱万丈。 そこから抜けだして人生の第二ラウンドを挑戦するという、 ちょっとどころかけっこうダークな物語。 神奈川県生まれで、東京都在住も詳細不明。 受賞時は看護大学在学中だった清瀬は、 DNA「玉」主導で、乾ききった通俗的な味わいを持続させ、 ひとつの思考からなかなか脱出できない性癖。 「玉+玉」は、無理をするのが大嫌い。 「玉+牽」は、熱い気持ちがあろうと、存外用心深いため、 創造力により冒険をするばかり。 「玉+司」は、生きるために異性を獲得する努力。 「玉+調」は、世間知らずで極端な発想を好む。 才能は守護神にもなる「調」で、女性特有の空想。 趣味は、ダイエット、雑貨集め、ひとりカフェごっこやらで、 群れることはなく、孤独です。 「鉄+玉+未月」は、とりとめのない発信で、好き嫌い激しく、 「丑」年生まれ「鉄午」は、矛盾だらけの人生でしょう。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の小川にかかった鉄橋。 年干支「草丑」VS日干支「鉄午」の干合支害持ちのため、 安定感が悪く究極の表裏で、とてつもなくズルイ人。 あるいは仕事や親との確執、ろくでもない異性との関わり。 賑わいはなく、時折渡る人には、変に揺れるため恐ろしい(笑)。 異性には辛く、若い女性の想念には幾分優しい(内側守護神雨の支合)のです。 総エネルギー248点と相応の迫力はありますが、 守護神水性は、わずか32点ですから、見てくれは強面かもしれません。 年干支「草丑」は、自らは動かない忍耐力。 月干支「雨未」は、攻撃力のある異性難。 そして日干支「鉄午」は、淋しがりやゆえに明るく振る舞う者。 干支番号構成は、02-20-07と東方と南方をカバーし、これからの人です。 後天運は、初旬「3歳木申」は、DNA「禄」の魅力成分を付加され、 日支「午」月支「未」から、初秋の「申」につながる 変則方三位で、ひとつの形を見ましたが、これといった稼働条件なし。 2旬「13歳草酉」は、年干支「草丑」の大半会で、DNA「司」。 この人なりの世界が大きく拡がり、受賞にも至りました。 現在の3旬「23歳陽戌」は、DNA「車」の10年運天冲殺。 慌ただしい環境のなかで、成果もありますが、 変剋律ゆえの苦悩もあり、才能も磨かれますが多忙。 今後は4旬「33歳灯亥」が、DNA「牽」の10年運天冲殺。 名誉も不名誉もある、体面を気にしながらも悩みます。 5旬「43歳山子」は、10年運天冲殺も抜けるDNA「龍」の対冲。 あらたな生き方を模索せねばなりませんし、 守護神月干「雨」が変節干合により点滅すれば、 やはり変剋律ですから、落ち着きがありません。 6旬「53歳畑丑」は、主導DNA「玉」の自己確立と害。 自分らしく生きようとすればするほど、過去が重くのしかかるのです。 7旬「63歳鉄寅」は、DNA「貫」で、大半会大事件。 8旬「73歳宝卯」は、DNA「石」で、妥協屈服でしょうか。 日干「鉄」が守護神月干「雨」を生じ、 その「雨」が年干「草」を生じるという、 内面からにじみだす魅力はあるのですが、 同時に干合支害もあるため、誤解されやすく不安定な宿命が、 ちょっと変わったことを表現しようと試みたのが、 目立って受賞したのが、条件なし天冲殺という夢の中。 ですから、その後が続かなかったのはやむをえず。 同期で大賞と読者賞を受賞した宮木あや子(76-1104/鉄申)には、 「プライベートが忙しそうだった」と言われる始末で情けない。 看護師として生きているのかもどうかも不明ですが、 今年(12年/海辰)と来年(13年/雨巳)は、10年運天冲殺内の守護神年。 それもあり、紙の本にもなったのですが、 そろそろ本気をださないと、危うい(笑)。 とはいえ、干合支害持ちが活躍するには、内側の犠牲はつきものですし、 「玉」主導に出来ることは限度あり。お手並み拝見です☆ |
■2012年02月13日(月)木辰 |
三崎亜記○決起!コロヨシ!!掃除部の賞味期限 |
○98年(山寅)にPCを買ったことをきっかけに、 市役所職員のかたわら、小説の執筆を始め、 04年(木申)に、映画や舞台にもなった「となり町戦争」で、 第17回小説すばる新人賞を受賞しデビューした三崎亜記(70-0827/畑卯)の、 奇想青春小説の第二弾『決起!コロヨシ!!2』を、 01月31日(宝卯)のDNA「鳳」日に上梓しました。 芸術点と技術点を競う競技「掃除」は、 国家の統制下に置かれているマイナースポーツ。 高校で掃除部に所属する主人公は、幼い頃に祖父の教えで「掃除」を始め、 新人戦で優勝するほどの腕前ながら、目標を見出せず、 どこか冷えた態度で淡々と「掃除」を続けていたところに、 謎の美少女の登場により発奮し、掃除部主将まで昇りつめるものの、 美少女が顧問と失踪し、お約束の驚愕の展開に期待! 熊本大学文学部史学科を卒業。福岡県久留米市在住。 元地方公務員の男性である三崎は、DNA「調」冲殺主導で、 一定の着想があるものの、闘争的で妙に偏った女性的感性の持ち主。 才能も「調」で、他人には真似の出来ない独創性。 「調冲+石」は、周囲に埋もれるように騒ぎを起こす自尊心。 「調冲+車」は、いさかいを小刻みに夢想し不安定。 「調冲+調」は、常識の通用しない精神状態。 「調冲+牽」は、気品と大胆さが屈折しながら同居。 「畑+調冲+申月」は、異性になりきる遊び心。 「戌」年生まれ「畑卯」は、拡がりすぎてまとめづらいのです。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の畑で、外敵が容易に侵入できない 鉄壁に囲まれた、質の高い作物を生産する農場ですが、 生月冲殺なので、あたりはずれは避けられず。 作物を人間にたとえれば、見栄えの良い配偶者がいるのに、 翻弄される姿であるも、しょせん囲われた世界なので、 仮に外から騒動があるようにみえて、コップの中の嵐。 平和のなかに少しだけ危険な世界が垣間見えるため、 つくりもののようなのですが、年支「戌」と日支「卯」の支合は、 相応に努力しているように、見えるのです。 年干支「鉄戌」は、闘っているのに逃げるのも上手い。 月干支「木申」は、理想の高いエネルギッシュな自己犠牲。 そして日干支「畑卯」は、如才ない開拓者なのです。 干支番号構成は、47-21-16で南方と北方を結ぶ領域ですが、 精神性が高いため、冬の時代でも持ち堪えている様相です。 後天運は、初旬「4歳草酉」がDNA「車」。稼働力強化の10年運天冲殺。 日干支「畑卯」を天剋地冲していますので、 出自や過去を否定できるようならば、通常人の三倍ほどの成功運型。 2旬「14歳陽戌」は、DNA「玉」の変剋律の支合。 学ぶこと古典に触れることで、深みの増す人間性は、 史学に進むことで消化されました。 3旬「24歳灯亥」は、DNA「龍」の変剋律。 PCに出会うことで、苦悩しながらも、新たな世界に踏み入れました。 現在の4旬「34歳山子」は、DNA「石」の変剋律。 仕事との両立で苦しみながら、デビューも果たしました。 今後は5旬「44歳畑丑」は、DNA「貫」で、 守護神月干「木」の変質で、形の良い作物が失われる危険性もあり、 変剋律も抜けてしまうので、才能の研磨が失われ、 蓄積された遺産だけで、生きていかねばならない時。 6旬「54歳鉄寅」は年干支「鉄戌」の大半会もあり、 復調気配はありますが、守護神月干支の天剋地冲で、 流れに乗っていくには、主導DNA「調」の独創性の維持という 自己確立をうながし相当な困難な時代を迎えるはずです。 7旬「64歳宝卯」は、忌み神金性ととるか DNA「鳳」の発信力の強化か、生き方次第。 8旬「74歳海辰」は、DNA「司」の害で、さすがに順調とは言い難いでしょう。 デビューは守護神条件あり天冲殺の04年(木申)ですから、 出だしは幸運であったと思いますし、注目もされましたが、 何度も色々な賞レースの候補になりながらも、 なかなかたどりつけないのは、名誉の「木」が冲殺されていることと、 06年(陽戌)のDNA「玉」の支合年に、流れに入るものとはいえ、 生地からでないまま、公務員を辞したことでしょうか。 生日冲殺は、仕事や出自の制約が強いもので、 逃げていないで、全部引き受ける生き方もあったのではないかと思われます。 主導する成分の金性は、闘争本能の強い表現力ですが、 総エネルギー192点中67点は重く、作物である木性を傷めます。 作物イコール作品とすれば、 もとより自分の産みだしたものに翻弄されるのも常。 今年(12年/海辰)は、DNA「司」で蓄積の害で、楽しさもいまひとつ。 この仕事を始めて迎える、最初の試練でしょうが、 塩水は宿命に所有していようと、似合わない質のため試金石。 守護神木性年(14年/木午・15年/草未)と、 その後の準守護神火性の条件あり天冲殺(16年/陽申・17年/灯酉)が、 待ち遠しいのです☆ |
■2012年02月18日(土)畑酉 |
橋本長道○サラの柔らかな香車で成金めざすか |
○昨年(11年/宝卯)09月(灯酉)の月支「巳」と日支「丑」のからむ三合会局月に、 第24回小説すばる新人賞を受賞した橋本長道(84-0507/宝丑)の 『サラの柔らかな香車』が、02月03日(木午)に上梓されました。 同作は、プロ棋士の夢が破れた男と、金髪碧眼の不思議な美少女が出会い、 彼女に将棋を教えるといつしか奇跡的な才能が開花し、 かつてプロポーズしたプロ女性棋士と対戦させるという夢のような話。 天才とは何かに答えをだす、 かつてその世界で挫折した答えはでたのでしょうか。 兵庫県小野市出身で、99年(畑卯)の中学生大会で優勝し、 プロ棋士養成機関入りも、03年(雨未)の守護神対冲年に退会。 神戸大学経済学部を卒業後は、金融機関に勤務も 生月冲殺らしく(笑)一年で退職した橋本は「玉」冲殺主導で、 旧くさい縛りに抵抗しやすいものの、過去の経緯からなかなか脱却できず。 時間の経過と共に、それへの気持ちも怨念に変わりかねない面あり。 才能も主導する「玉」であり、伝統性にかかわる精神力が命ですが、 冲殺されているぶん、はみだすこともしばしば。 「玉冲+鳳」は、自己の失敗を棚上げしながらも、しぶとく見返していく質。 「玉冲+司」は、生きるために手っ取り早く身近な物を利用。 「玉冲+龍」は、周囲と歩調をとれず誤解されることで本性に気づく。 「宝+玉冲+巳月」は、感覚的で風流ですが幸と凶が同居し、 精神的にまいりやすく、「子」年生まれ「宝丑」は、矛盾を感じません。 宿命の特長は、初夏高原都市に埋もれた宝飾で、名産品の類。 出土させて磨き売りにだすまでに手間暇がかかります。 不安定な生月冲殺のため、実際に売れるか否かも、気候などに影響されやすく、 世の中が華やかであることを好むのです。 総エエルギー195点中自身の金性が50点。 守護神「雨」は48点となり、相応ですが僅かにたりないところがネック。 磨くためには、夏生まれのために、心おきなく遊びつくすことですが、 時代は習得期ですので、理性に裏付けされた権威も必要。 その意味では、一度は足を踏み入れた世界を利用するしかありません。 年干支の「木子」は、隠居で裏にこもる寂しさ。 月干支の「畑巳」は、存在感はあるものの扱いづらい渋さ。 組織のお荷物や白蟻のような反逆者にもなりやすい。 そして日干支の「宝丑」は、マイペースですが無心のユーモアが突破口。 干支番号構成は、01-06-38で東方と南方をカバーし、 これからの人とも言えますが、冬の時代には徹底して管理されねば、 成長していくのが困難な生月冲殺でもあり、 今後は大人の事情を理解できるかで全てが決まるのです。 後天運は、初旬「10歳鉄午」が、DNA「石」の和合力強化。 年干支「木子」が天剋地冲があるため、成功運型も、 日支「丑」の害もあり、屈辱的を乗り越えて、 私的面を犠牲にしていけば、相応に目立つはず。 将棋の世界を目指すも挫折したのは、むろんこの害の影響。 現在の2旬「20歳宝未」は、DNA「貫」。 なかなか前進が出来ないものの、気持ちだけは頑なに現実世界のみを破壊。 前半は荒れた生活であったかもしれませんが、一転気持ちを強くして、 流れを引きよせたのは、その気になれば怖い生月冲殺なのでしょう。 今後は3旬「30歳海申」が、DNA「調」の守護神。 4旬「40歳雨酉」が、DNA「鳳」の守護神廻半会。 5旬「50歳木戌」が、DNA「司」の特別条件付き10年運天冲殺。 6旬「60歳草亥」が、DNA「禄」の特別条件付き10年運天冲殺。 冬の方三位なので、夏生まれとしての矛盾にどうたち向かえるか。 この世界で生きる覚悟をして、年長の編集者に操られることが、 実は性に合っていることを悟れば、心配はいらないはずです。 また7旬「70歳陽子」は、DNA「牽」の干合支合。 望めば叶うものもありますが、晩年すぎますし、 8旬「80歳灯丑」は、DNA「車」の危険も、稼働できぬでしょう。 ミステリーやライトノベルを書いては投稿し失敗。 勝手知ったる将棋の世界を斜にみたことが 「玉」冲殺主導としては、充分な糸口だったわけで、 「棋士も作家も、構想を練っては試し、改める。 想像のプロセスは共通するんです」と語りますが、 もう袋小路に入ってばかりはいられません。 まっすぐ動くが成ると金になるのが香車ですし、 生月冲殺の妄想とはいえ、金になれそうなパスポートは得ました。 今年(12年/海辰)は、年支「子」の半会を伴う条件あり天冲殺。 来年(13年/雨巳)は、成果も堪能できる条件あり天冲殺。 この事態は60年に2年だけある好機なのですから、 もう挫折しているヒマはありません。 「柔らかな」は、硬く特別意識の強い陰の金性には丁度良く、 伝えていくことが守護神の意味ですから☆ |
■2012年02月25日(土)陽辰 |
澤西祐典○フラミンゴの村の特殊性と狡猾 |
○11年(宝卯)のDNA「禄」年に、第35回すばる文学賞を受賞した 澤西祐典(86-0712/灯巳)の『フラミンゴの村』が、 02月03日(木午)のDNA「玉」の方三位日に上梓されました。 本作は、19世紀末のベルギーで、 農夫がある日突然「妻がフラミンゴになる」という 不条理な出来事に遭遇する。 忌み者扱いを避けるため家族の秘密にするが・・・。 極限状況での人間心理を暴くという奇想天外な物語 兵庫県西宮市山口町出身。 京都大学大学院人間・環境学研究科に在学中。(※現在は龍谷大学講師) 身長188センチの大型新人(笑)という澤西は、 DNA「貫」主導で、なにもかも巻き込んで熱くなる頑固者。 状況環境により立ち位置を変える場合もありますが、 好き嫌いも激しく、攻撃を受けるととてつもない反撃をしてくるので、 あまり近づきたくありません。 「貫+調」は、他人に恩恵を受けたがらず自分も施しをせず。 集団に迎合せず、マイペースのわかりやすい恩知らず。 「貫+石」は、集団にいながら個人の利益を追求。 隠れ蓑を使うのも得手という次第。 「貫+龍」は、表面的には柔ですが、忍耐力あり質素。 短時間で、周囲と和合するような器用さはなし。 「灯+貫+未月」は、用心深いものの、ここ一番で冒険。 自己顕示欲あるものの、ゴネると良さ半減という側面あり。 「寅」年生まれ「灯巳」は、現実性の薄い精神面に厚さありです。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の灯火。 陽光も強く、乾燥土に植物らしきものはあるようですが、 水性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人で、配偶者成分皆無のため、 育つはずの作物も育たず、潤い憩いが感じられない貪欲さ。 年支「寅」VS日支「巳」の害持ちは、表裏あり。 狡い人ではありますが、晩夏陽光の強さは半端ではないので、 真っ向勝負では、勝てないとふんで、変化球を繰り出してくるのです。 それが、受賞作のテーマにもあらわれていますが、 この季節の灯火としては、存在を賭けるためには、 やむをえないところもあり、責められません。 子丑天冲殺に文句をつけても、何とも思わないでしょうから。 なお、害の質は「調」ですから、表と裏の「調」の質は異なり、 苛立ちを覚えるほど、ナーバスで怖い物を持っているはずです。 月干「草」・年支「寅」も燃えれば火性ですから、 年干「陽」・日干「灯」・夏の土用「未」と、火性旺地。 総エネルギー302点は、とんでもない存在感ですが、 火性132点の目立ち具合は、それに輪をかけるようなクドさも、近づけばあり。 年干支「陽寅」は、自分のペースで進む器用な人。 月干支「草未」は、周囲にとらわれないどら息子のような奔放さ。 そして、日干支「灯巳」は、広い所が苦手で一方にしか走らず。 それでも、自分が万能だと思っていますから、 一人で自分だけの世界を構築する作家は天職なのでしょう。 干支番号構成は、03-32-54と、東方と南方と北方をカバーしており、 ただでは転ばない子丑天冲殺でもありますから、 本作を名刺代わりに、大化けしていく可能性は否定しません。 後天運は、初旬「9歳陽申」は、DNA「石」の和合性強化。 害のもたらす狡猾さにも磨きがかかりますが、 年干支「陽寅」を納音されるため、成功運型ですし、 日支「巳」と月支「未」のからむ夏の方三位ですから、 徹底した熱さや妙な暗さが付加され、異様な人になっているのです。 現在の2旬「19歳灯酉」は、DNA「貫」の 我を通す主導DNAばかりか、日干支「灯巳」の大半会ですから、 作家デビューという成果あり。 今後は3旬「29歳山戌」は、年支「寅」の半会で世界が拡がると共に、 30年にわたる変剋律のスタート。 DNA「調」の悩みは、独創的感性を産みだすための苦悩で、 才能は今以上に磨かれていきます。 若い女性に好まれる方向性にシフトできれば、成功します。 4旬「39歳畑亥」は、DNA「鳳」の変剋律。 年支「寅」は支合で、月支「未」も半会で、自信に陰りはなくも、 表現手段の破壊や、私的面の崩壊を経験することで、才能もさらに評価。 5旬「49歳鉄子」は、DNA「司」の堅実。 10年運天冲殺の自動運転に入りますが、 同時に家庭や金銭物質に関する悩みが、やはり才能を磨きます。 6旬「59歳宝丑」は、DNA「禄」の感謝と奉仕。 10年運天冲殺+半会のうえ、忌み神年干「陽」が干合で「海」の表出で、大きく成長するでしょう。 7旬「69歳海寅」は、DNA「牽」の干合支害。ありえない水性の出現。 不名誉もありますが、年齢的にも体調面の大いなる不安。 8旬「79歳雨卯」は、DNA「車」の危険が一杯で生きた心地がしません。 この人の受賞は11年(宝卯)の、忌み神年干「陽」が「海」に変質したため、 突如のDNA「牽」の名誉をえたものですし、 今年(12年/海辰)は、ズバリ栄誉の「牽」。 宿命にない水性の守護神年ですから、野人もさらに上昇の気配です。 澤西は、芥川龍之介(1892-0301/海辰)を敬愛するそうですが、 干合するばかりか、相手は真性の水性天干一気ですから、 有り難くも見えるのでしょう。 とはいえ、目上の午未天冲殺にいつまでも敬愛していても、進歩はなし。 芥川を持ち出すのは、害持ちの狡さで、狙いだけ。 あれこれいっても、これからの勝負は芥川路線は意識せずはいい(笑)。 芥川の生誕120年に芥川賞を受賞できれば脱帽ですが、 そこまで、この害持ち運型に期待できるかはともかく、 逸材であることには、変わりません。 右手と左手で同時にものを書く人間が登場する芥川に感銘するのは、 さすがバランスの悪い害持ち。 「玉」なしは、平成の毒持ちで頑張って貰いましょう☆ |
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