★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 2 年(海辰)●05月 草巳 // 移 動 祝 祭 日 |
■05月分一覧 (2012年●目次) |
深町秋生●アウトクラッシュと躊躇のない汚れ(2012_0501) |
狗飼恭子○遠くでずっとそばにいるの拠り所(2012_0504) |
誉田哲也●ヒトリシズカとゆとりなき野蛮(2012_0507) |
荻原浩●愛しの座敷わらしと家族小説の極意(2012_0514) |
なかむらるみ●おじさん図鑑のおじさん48の生態(2012_0516) |
飯田雪子●仔猫の恋に翻弄されるな(2012_0520) |
鈴木光司●エスの魔術にいつまで付きあえるのか(2012_0524) |
垣根涼介●勝ち逃げの女王とリストラ請負人の真実(2012_0529) |
■2012年05月01日(火)海戌 |
深町秋生○アウトクラッシュと躊躇のない汚れ |
○警視庁上野署の八神瑛子。 最愛の夫が謎の死を遂げて以来、苛烈な捜査で犯人を挙げてきた。 そんな彼女が、夫の死の真相を知る暴力団トップから 情報提供の見返りに依頼を受けたのは、 残虐な中米の麻薬組織から狙われる男を守ること。 容姿端麗ながら、日本一仁王立ちが似合う鬼神のごとき美人刑事。 深町秋生(75-1119/畑巳)の 『アウトクラッシュ組織犯罪対策課八神瑛子II』が、 03月30日(鉄寅)のDNA「調」の害日に上梓されました。 04年(木申)の60年に一度の干合支合主導DNA「牽」年に、 「果てしなき渇き」で、 第3回このミステリーがすごい!大賞を受賞しデビュー。 山形県南陽市出身で、専修大学経済学部を卒業後、製薬メーカーに勤務後、 08年(山子)に専業作家になり、昨年(11年/宝卯)、生月冲殺にもかかわらず 山形県東村山郡山辺町へ移住した深町は、DNA「牽」冲殺主導で、 中傷に耐えながらも勇敢な汚れ役を演じる性癖。 「牽冲+車」は、脚腰強く妙にタフ。 「牽冲+調」は、独創的で大胆。 才能は「調」で、若きりりしい女性を好み、破天荒な世界を構築。 「牽冲+龍」は、旧くさいなかに、一風変わった細工をほどこす。 「畑+牽冲+亥月」は、機敏で派手でないと持続せず。 「卯」年生まれ「畑巳」は、落ちて上昇。 落ちることがないと、上のステージに行けません。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の落ち着きがなく、 むごい光景が繰りひろげられる酒場。 大衆的な「畑」ですが、総エネルギー271点中、 陰陽の木性65点を有する木性は異性成分も過多ですし、 年支「卯」VS月支「亥」の半会が冲殺の影響もあり、 とてつもなく騒動をひき起こすイケイケな場所。 本来は眠りにつく時間ですが、守護神月干「灯」が 怪しげな光をはなち、やすらぎをさまたげます。 年干支「草卯」は、真面目だが鈍い。 月干支「灯亥」は、念の入った感性。 そして日干支「畑巳」は、倒柱と呼ばれるベテランですが、 組織の屋台骨をぐらつかせる破壊的な自己矛盾の多い雰囲気。 干支番号構成は、52-24-06で北方・南方・東方をカバーし柔軟性あり。 むろん時代整合性ありの冬生まれは強みです。 後天運は、初旬「4歳陽戌」が、年支「卯」の支合を伴う DNA「玉」強化の守護神10年運天冲殺。精神的な生き方が出来れば成功運型。 2旬「14歳草酉」は、木性強化とDNA「車」の強化ながら、 年干支「草卯」の納音もあり、なかなか前進が出来なかった苦汁の季節。 3旬「24歳木申」は、月支「亥」の立場の不安定さがあるものの、 日干支干合支合の主導DNA「牽」年の自己確立によるデビューと専業化。 現在の4旬「34歳雨未」は、年支「卯」と月支「亥」のからむ 稼働力があがる木性強化の三合会局と、 忌み神ながらDNA「禄」の宿命にない引力本能の強化があり、 世に存在を拡げていく時期。 この後の5旬「44歳海午」は、DNA「司」の堅実性。 宿命にひそむ真面目さ強調の忌み神。 守護神月干「灯」が干合で、目的を変化させすぎると、 よりバイオレンスになり、危険領域に脚を踏みこみかねないかもしれません。 6旬「54歳宝巳」は、DNA「鳳」の特別な発信力。 7旬「64歳鉄辰」は、DNA「調」の偏りと変則方三位の拡がり。 8旬「74歳畑卯」は、DNA「貫」の意固地な晩年。 今年(12年/海辰)は、年支「卯」の害もあるため、 出だしはいまひとつのはずですが、 昨年(11年/宝卯)に産みだされたこのシリーズが、 より危険で凶暴さを深めるもので、既に10万部に迫る勢いなのですから、 純粋ながら、血みどろの悪辣と闘う姿は絵になるのでしょう。 無類のPerfume(05-0921/山申)好きは、 自身のtwitterのバックに同グループの姿を敷いているのですが、 何故か三人なのに、樫野有香(KASHIYUKA・88-1223/海子)と、 大本彩乃(NOCCHI・88-0920/山寅)はいるのに、 西脇綾香(A-CHAN・89-0215/陽午)は消されています。 消すのは、忌み神的害関係のNOCCHIなはずでは。 これも、またミステリーなのです(笑)☆ ※12年現在の話題です。 |
■2012年05月04日(金)草丑 |
狗飼恭子○遠くでずっとそばにいるの拠り所 |
○高校在学中に「月刊カドカワ」などに作品を発表し、 92年(海申)の守護神害年に、第1回TOKYO FM「LOVE STATION」 ショートストーリー・グランプリで佳作を受賞。 93年(雨酉)の守護神年に 「オレンジが歯にしみたから」でデビューした 狗飼恭子(74-0709/宝亥)が、04月10日(宝丑)の月干支「宝未」の納音を伴う DNA「貫」日に『遠くでずっとそばにいる』を上梓しました。 同作は27歳の主人公が、会社を辞めた日に、事故で10年分の記憶を失うもの。 高校時代の部活仲間を頼りに思い出を辿っていくが、 浮き彫りになるのはどこまでも孤独さばかり。 大事だったはずの油絵や画材を全部捨ててしまった理由もわからず、 趣味の悪いクローゼット内の服にも落胆する。 会いたい人がいるはずもない彼女に贈られた、 差出人不明のバースデーカードは、 思いもよらない事故の真実を明らかにするのか。 人を愛しぬく苦しみと切なさを描いた感涙の恋愛ミステリですが、 17歳の希望にあふれた場所に還るところに、 もういちど自分を取り戻すことができるのでしょうか。 主人公が、生年冲殺だとしたら、もし作者の分身だったら、 27歳は01年(宝巳)ですから納音。 会社は辞めるべきではなかったのかも知れませんが・・・。 埼玉県北足立郡出身で、現在は東京都在住。 今年の03月17日(灯丑)の主導DNA「車」日に引越。 恭子という名前ですが、性別は男性という狗飼は、 「車」主導で、たいそう危ない生き方を好みながらバランスをとる。 「車+玉」は、古びたなかに新しさを見つけながら、 簡単そうで、じつはわかりにくい雰囲気を大袈裟に拡大させていく。 「車+司」は、目前のトラブルに慌てふためき、はた迷惑。 しかし、内実は地味で蓄積に余念なし。 「車+貫」は、一本気ながら、傷つきやすく、 その傷に酔い、癒やしながら自己を磨くのです。 才能は「貫」で、変わらぬ風合いを維持することでしょう。 「宝+車+未月」は、いわゆるところの「いぶし銀」の魅力。 「寅」年生まれ「宝亥」は、わがままで甘ったれです。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の大きな森の中に光る宝石群。 木陰で特別な作業をする人のために場所を提供しますが、 頼みの守護神の水性は濁水「海」のみですから、 何かに特化した、少々年配者のような感性で、伝統芸を披露する役割。 生年冲殺で「玉」前面ですから、精神性も相応ですが、 月支「未」VS日支「亥」の半会で木性が異様に強化され、 年支の「寅」は木性そのものですから、地支木性一気格的となり、 極めて現実生活に根を下ろした生き方になるのです。 年干支「木寅」は、マイペースな仲介者。 月干支「宝未」は、用心深く懐疑的で中間なし。 そして日干支「宝亥」は、デリケートな霊力。 タフさはなく、感覚的に生きていくだけ。 干支番号構成は、51-08-48で北方と東方領域。 時代整合性にはいまひとつの夏生まれですが、 ともかく精神性の強い生き方ならば、対応は可能です。 後天運は、初旬「10歳海申」はDNA「調」。 守護神「海」の女性的感性の強化ですが、 偏りの害は、男性であることを否定し、 女性になりきることで、才能を磨くことにつながったはず。 早咲きとは言えない運型も、デビューにはこぎつけました。 2旬「20歳雨酉」は、DNA「鳳」の宿命にない真水の救い。 多くの小品を発表し続けることで、存在を認められていきました。 現在の3旬「30歳木戌」は、年干支「木寅」の大半会を伴う DNA「司」の特別条件付10年運天冲殺。 生真面目に特異な分野で仕事をし続けていれば相応の成功。 この後は4旬「40歳草亥」のDNA「禄」の特別条件付10年運天冲殺。 優しい気持ちで感謝を怠らねば、多少の諍いがあろうと目を引く。 5旬「50歳陽子」は、DNA「牽」の名誉。 6旬「60歳灯丑」の主導DNA「車」の多忙を経て、 晩年の7旬「70歳山寅」は、DNA「玉」の支合。 8旬「80歳畑卯」がDNA「龍」の半会。 創造力10年運天冲殺を迎えることになっています。 生年冲殺ですが、訳あってかこの2年(10年/鉄寅・11年/宝卯)の 金性条件あり天冲殺は沈黙を守っていたようで、 『遠くでずっとそばにいる』は、待望の作品。 四ヶ月ほどで書き上げたそうですが、 ずっと付き添っていたような感覚で、 「不思議だな。たとえば友達がデビューするみたいな気分だよ」と。 さすが、今年(12年/海辰)は決め手不足とはいえ、守護神年。 来年(13年/雨巳)だって守護神で使えますから、 「自分が生み出したとかそういう感じもしなくなって」 なんて言ってられない(笑)。ちなみにこの生年月日は草なぎ剛と同一。 そう言えば、彼も一昨年(10年/鉄寅)は壊れちゃいましたからね。 生年冲殺としては、管理されてこそなので、 SMAPという母体がある草なぎのほうが生きやすいはずですが、 この世界に踏みだしたのですから躊躇はありません。 狗飼なりの世界観を深めて行くことだけなのですから☆ |
狗飼恭子○74-0709 |
宝宝木海 亥未寅+10 司貫司車玉(車主導) 木性(95)火性(33)土性(33)金性(36)水性(21)/総合218 寅卯生年冲殺/天冲殺(30歳木戌/40歳草亥/70歳山寅/80歳畑卯) 害(10歳海申)/主導DNA三合会局(80歳畑卯)/地支木性一気格的 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性脆弱 +10歳海申/20歳雨酉/30歳木戌/40歳草亥/50歳陽子/60歳灯丑/70歳山寅/80歳畑卯〜 |
■2012年05月07日(月)山辰 |
誉田哲也○ヒトリシズカとゆとりなき野蛮 |
○「姫川玲子」、「ジウ」シリーズなど 個性的な女性刑事が登場する作品や、 「武士道シックスティーン」など 青春小説に定評のある誉田哲也(69-0818/草丑)の、 08年(山子)に上梓された『ヒトリシズカ』が、 04月12日(雨卯)のDNA「龍」日に文庫化され、早くも25万部を超える勢いです。 木を見て森を見ず――。 細部に注意しすぎ、肝心の全体を見失うことのたとえで、 事件捜査において、最も避けなければならないこと。 この小説に登場する刑事は皆、これを徹底し犯人を逮捕していく。 だが、彼らは気づかなかった。 その森が想像以上に大きく深いということに……。 5つの殺人事件。果たして刑事は真実をみたのか、 追う刑事にかわす女。息詰まる追走劇に曝される真実。 東京西部に土地勘のある著者は、 連作警察小説の旗手へと成長していきています。 02年(海午)に「ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華」で、 第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。 03年(雨未)に「アクセス」で、 第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞という経緯あり。 東京都出身、学習院中高等科を経て学習院大学経済学部を卒業。 小学校時代は漫画家に憧れ、 その後バンド活動を始めてミュージシャンを目指し、 就職せずに家業を手伝いながらプロを目指していたが、 30歳目前の時に椎名林檎(78-1125/宝卯)の才能に圧倒され、 ミュージシャンの道を諦め、小説家になることを決意した誉田は、 DNA「司」主導ですから、緻密で堅実。 音楽のサビ部分を意識して明け暮れたばかりか、 プロットをつくり、キャラクターを計算し書き進めるのは、そのため。 資料も山のように積み重ねていくのです。 「司+車」は、特別意識の強い行動力。 犯罪捜査物やスポーツ物の原点は、社会に対して向かう姿。 現実面で「車」×2ですから、双方向に目がいきます。 「司+禄」は、極めて現実的で通俗的。 「司+玉」は、生き抜くための底知れぬ何でもありの引き出しの広さ。 才能は「玉」と判定でき、意外でもない古風な発想。 「草+司+申月」は、男女を区別差別せず、女性目線にも違和感なし。 見てくれより激しい内面を持ちます。 「酉」年生まれ「草丑」は、挫折があろうと、結局は真っ直ぐに進むのです。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の海辺の防波堤に咲く一輪の花。 火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人ですが、まるで絵に描いたような風景のため、 危険極まりない感じは受けませんが、総エネルギー216点中、 土性54点は相応で根を張れますし、金性86点という保護策も万全。 水性が64点と強く、津波や台風の危険があっても、 何とかしのげるので、木性12点の花は、一見のどかなのです。 とはいえ、乾ききって野蛮であることに変わりなく、 産みだす作品は暖かい恩恵は一切受けていません。 年干支の「畑酉」は、風合いにこだわり、見てくれ良好も、そのまんま。 月干支の「海申」は、お気楽。 そして、日干支の「草丑」は、自らは動かず。 忍耐力があり、根気強さを発揮する職人技の持ち主です。 干支番号構成は、46-09-02と北方から東方を網羅。 やや時代整合性が薄くなった秋生まれですが、 野人であることを忘れずにいれば、領域的にも及第点です。 後天運は、初旬「3歳宝未」はDNA「車」の天剋地冲。 年支「酉」と月支「申」の秋の支が、夏の焦土につながる変則方三位で、 ドライで計算された性癖を与えられるうえ、 日干支「草未」の天剋地冲があるため、成功運型。 ごく普通に怪我をしながら少年らしく育った姿です。 2旬「13歳鉄午」は、DNA「牽」の自尊心で、 漫画の世界から、音楽の刺激に目覚めましたし、 異性からの裏切りも通り一遍にあったでしょうが、 そこは干合支害でしたので、この時期の労苦は後々の糧にはなっても、 火性ゼロの野人でロック指向であろうと、この世界では結実しなかったのです。 3旬「23歳畑巳」は、年支「酉」と日支「丑」の絡む三合会局。 月支「申」も刑とはいえ、壊れていませんでしたから、作家生活に挑戦。 椎名林檎の衝撃は、98年(山寅)の月干支「海申」の天剋地冲で、 主導DNA「司」年だったでしょうから、自己の才能に気づき、 音楽の世界で成功することを放棄したのです。 4旬「33歳山辰」は、DNA「司」の主導DNAですし、 年支「酉」の支合と月支「申」の半会で堅調。 さまざまな作品を世にだしていきました。 名前を売った「武士道シックスティーン」「ストロベリーナイト」などは、 この時期の60年に2年だけあった、 宿命にない火性の天冲殺年(06年/陽戌・07年/灯亥)の恩恵です。 今年(12年/海辰)から始まる5旬「43歳灯卯」と6旬「53歳陽寅」は、 宿命にない火性10年運ですから、若干の作風の変化があろうと、 自分らしく過ごして行けば、さらに飛躍が約束されているのです。 唯一の懸念は才能年(DNA玉)ながら、デビューが害年(02年)なことくらい。 これが、暗さや毒の原動力の源ではあるのですが、後戻りは出来ません。 そして、柔軟な発想は「草」らしい姿。 伴星「石」という人間関係は、孤独に生きる作家らしく、 たとえ宿命に陰陽の木性の存在がなくても、意識はできています。 それが、警察組織などへの観察力として磨かれていますが、 時として、伝奇的ホラー的要素があるのは、野人ならではのもの。 ですから、映像として見れば受け入れられても、 文字情報として体験するには、好き嫌いが分かれる場合もあり。 とはいえ物語の構成力は秀逸ですし、 火性がないだけに、無限大の創造力を活かしながらも、 それぞれのキャラクターのイメージに合う実在の俳優の顔写真を貼った プロフィール一覧を作成して執筆に臨む姿は納得のいくものです。 最新作は06月05日(灯酉)の守護神半会日に上梓される 「あなたが愛した記憶」。 才能年(DNA玉)を迎えた誉田の今後に期待です☆ |
■2012年05月14日(月)草亥 |
荻原浩○愛しの座敷わらしと家族小説の極意 |
○今年(12年/海辰)は、待望の守護神支合年という 水谷豊(52-0714/宝酉)主演で、同じく守護神年を迎えた 荻原浩(56-0630/山辰)原作の 『愛しの座敷わらし』が、04月28日(畑未)に公開された。 07年(灯亥)の荻原の主導DNA「玉」年に、朝日新聞夕刊に連載され、 08年(山子)の大半会三合会局年に出版され累計45万部を誇る同作は、 食品メーカーに勤める主人公(父親)の左遷で、 東京から岩手の田舎町へ引っ越してきた一家の物語。 築200年の古民家に住んだものの、 妻は田舎暮らしと能天気な夫に不満がつのり、 前の学校でいじめに遭い友人関係に悩む中2の娘や、 喘息を持病にもつ小4の息子に、認知症の症状がある祖母の一家5人が、 慣れない田舎暮らしにぎくしゃくしながら暮らすが、 引っ越してまもなく、家の中で不思議な現象が起こり始める。 誰もいない場所で聞こえる物音。鏡に映る人の姿・・・。 どうやらこの家には座敷わらしがいるらしい。 一風変わった同居人との共同生活から、一家が気づいた本当に大切なもの。 家族小説の名手と言われる荻原が、家族の絆の再生を描いています。 埼玉県大宮市(現さいたま市大宮区)生まれで、成城大学経済学部を卒業。 広告制作会社を経て、コピーライターとして独立。 主導DNA年だった97年(灯丑)に、 たまたま締め切りが近いという理由で応募した第10回小説すばる新人賞を 「オロロ畑でつかまえて」で受賞しデビュー。 04年(木申)に発表した、若年性アルツハイマーをテーマにした 「明日の記憶」が、05年(草酉)の第2回本屋大賞の第2位にランクインし、 埼玉が舞台の「誘拐ラプソディ」で、 第18回山本周五郎賞受賞という経歴を持つ荻原は、 DNA「玉」主導で、熱い気持ちのある旧き良き母親のような心情。 伝統的でブレのないどっしりとした風情です。 「玉+鳳」は、精神性はあるものの横社会をも重視する客観性。 才能は「鳳」で、変わることのないひとつの手法で表現し続けること。 「玉+貫」は、その場その場の状況を読み、考えを曲げぬ頑固さ。 「玉+龍」は、本音を少しだけ遠い位置から加工。 「玉+車」は、真っ直ぐな気持ちをわかりやすく表現するのです。 「山+玉+午月」は、不気味で多くを語りませんが、 言葉で爆発させるような強い意思あり。 「申」年生まれ「山辰」は、仲介者的役割です。 宿命の特長は、盛夏正午頃の「山」で、強い太陽光がありながら、 木陰もあるという自然の姿。 総エネルギー239点中土性104点ですから、相応に壮大。 守護神の水のせせらぎもありますし、 年支「申」VS日支「辰」の半会で、ぐずぐずせず前向きで、 欲をださねば喰うには困りません。 年干支の「陽申」は、直感に優れ無から形なきものを想像する。 月干支の「木午」は、優しくて純粋ですが全てはださずに小出し。 そして日干支の「山辰」は、制約を課すことで才能が開花し、 家族思いながら、その気持ちがなかなか伝わらず苦悩する性癖なのです。 干支番号構成は、33-31-05で東方を軸にした西方領域で、 水を守護神にする以外は少々ピークを過ぎています。 後天運は、初旬「2歳草未」は、DNA「牽」の役目役割の強化で、 宿命にせわしない刺激を与えましたが、これといった稼働条件はなし。 「玉」主導だけに、基本に忠実で読書も当たり障りなかったでしょうが、 その中にも、自分なりに工夫して様々な接し方をしたようです。 2旬「12歳陽申」は、DNA「龍」の半会で、 海外物にも接し、精神世界が拡がりました。 3旬「22歳灯酉」は、主導DNA「玉」の支合で、自己確立。 基本をおさえながらも創造力を駆使する時期ですから、 広告制作会社に就職したのも納得できます。 4旬「32歳山戌」は、DNA「貫」の独立独歩の10年運天冲殺ばかりか、 苦悩することの変剋律もあり、過去を破壊する気持ちも強くなり、 91年(宝未)の年干「陽」の干合で、年干が守護神「海」に変化で独立。 95年(草亥)の条件なし天冲殺の「牽」年に、 作家を志しデビューにこぎつけました。 5旬「42歳畑亥」は、同じくDNA「石」の協調性主体の変剋律10年運天冲殺。 月干干合で「木」が「山」になり、頑固に作家業を極めたのでしょう。 現在の6旬「52歳鉄子」は、DNA「鳳」の才能強化の変剋律。 10年運天冲殺こそ抜けていますが、 月干支「木午」の天剋地冲で、立場にこだわらねば、 年支「申」と日支「辰」のからむ三合会局で 守護神水性強化もあり、情熱を失わうこともないでしょう。 今後は7旬「62歳宝丑」のDNA「調」。 年干干合で「陽」が「海」になれば救い。 8旬「72歳海寅」は、DNA「鳳」の守護神で楽にいけそうです。 今年(12年/海辰)と来年(13年/雨巳)は、 外天冲殺もありますから、思ったほどの動きはなくとも、 守護神年ですから、作家生活の集大成になる節目。 あと5年ほどの現10年運が作家としての華で、 その後は急速に閃きも衰えてくる予定。 となると生日冲殺付の「山辰」らしく、どこまで自分を追い込めるかが鍵。 私生活は見えてきませんが、何かと家族の悩みもあるでしょうが、 それを表に見せず、作品として昇華させるのも才能。 まだまだ、ありえない日常を大衆的目線で形にしてほしいものです☆ |
■2012年05月16日(水)灯丑 |
なかむらるみ○おじさん図鑑のおじさん48の生態 |
○イラストレーターのなかむらるみ(80-0403/陽午)が、 昨年(11年/宝卯)の12月07日(陽申)に刊行した『おじさん図鑑』が 10万部を超えるスマッシュヒットになっています。 同書は、なかむらが4年にわたって街中のおじさんを観察取材した、 感動するかはともかく、味わいのある深いイラストと写真で、 読みやすくまとめた史上初のおじさんの図鑑というフレコミ。 「偉いおじさん」「趣味を極めるおじさん」「いやらしいおじさん」 「スポーティなおじさん」「おじさんの基本シャツ紹介」「二人組のおじさん」 「あやしいヘアスタイルのおじさん」などを、48種類に分けて解説。 その視線は、どこかペットをかわいがるような、 弱いものや、可愛らしきものへの愛で充満(笑)。 50代を迎えても、自分をシニアと自覚する人が少なくなった 若さも老いも不完全な絶滅危惧種への讃歌でもあります。 武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業で東京都新宿区在住のなかむらは、 DNA「玉」冲殺主導で、妙な方向に固執するあまり、 私生活は未熟であったり不満がはびこりやすいものの、 発想は単純明快で潔く、懲りない性癖。 才能も「玉」で、肝っ玉母さん目線の創作力。 「玉冲+禄」は、計算しつくされていないものの 基本ははずさないパフォーマンス。 「玉冲+石」は、自己流の屈折と屁理屈。 「玉冲+調」は、世間知らずで我が物顔の通俗性。 「陽+玉冲+卯月」は、落ち着かず、常識にはずれる。 頭は悪くないのに、活かすのが得手とは言えず。 「申」年生まれ「陽午」は、密接せず観察のみ。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の整然とした街並みの 落ち着かない朝に、揺れながら上昇する朝陽。 パッと見は好感度が持てますが、爽やかさは、未だ残る冷気のせいであり、 実際に近づくと生月冲殺でもあり安定せず、熱くて火傷しかねません。 とはいえ、守護神の「海」が年支「申」内に所有するので、 多忙を極める仕事に生きれば、相応でしょう。 年干支「鉄申」は、自意識高くマニュアル重視で一級品の粘着力。 月干支「畑卯」は、荒野を開拓する先駆者。 そして、日干支「陽午」は、甘やかされたり、苦労しないで伸びてゆくと、 不幸も同居する「ヒノエウマ」ですが、 女性ならば男性をしのぐパワーで輝く可能性大。 ただし、努力なければ遊び人にもなりかねません。 干支番号構成は、57-16-43で西方北方南方で、 ある程度限定されているとはいえ、まずまずの領域です。 後天運は、初旬「10歳山寅」は遅咲きですが、 DNA「鳳」の遊び心が強化される伝達本能10年運天冲殺で、 客観的観察性が養われましたし、 日干支「陽午」とは大半会的(初旬のみの適用)のため、 通常人の3倍ほどの成功運型を得ています。 美大に進学したのは、自己を活かした最良の選択のはず。 2旬「20歳灯丑」は、DNA「石」の害。 人間関係に苦慮しながら、自己流で世間を渡っていましたが、 爆発力はあっても、屈辱と妥協の辛酸もなめ、 むろんいわゆる就職という生き方はなかったのも、害なのですが、 そこは苦労があってこその「陽午」なのですから構いません。 現在の3旬「30歳陽子」は、DNA「貫」。年支「申」の半会を伴う、納音。 前旬で溜め込んだ嫌気を一気に吐きだし、 気持ちとは別に過去を完全破壊していけば、仕事は伸びるはず。 今後は4旬「40歳草亥」は、主導DNA「玉」と才能の特別条件付10年運天冲殺。 より変わった環境で、旧きものを探求していけば更に開花。 5旬「50歳木戌」は、DNA「龍」の新たな世界との遭遇に躊躇しながらも、 一気に飛翔を願う、半会を伴う特別条件付10年運天冲殺ですから、 完成域に達してなお、落ち込むことなく燃えさかります。 6旬「60歳雨酉」は、DNA「牽」で形について悩み。 7旬「70歳海申」は、DNA「車」で危険で多忙。 8旬「80歳宝未」は、DNA「司」の望めば叶う干合支合です。 同書は、60年に一度訪れた干合条件あり天冲殺(11年/宝卯)の集大成。 若い時代に区切りをつける引力本能の流れに乗ったもの。 「絵と文でおじさんを味わってほしい」ということですが、 この人の感性が、実はおじさんそのものだと思えばわかりやすい。 2010年代の「おじさん」は、こんな感じなのかもしれませんが、 それは男性がくたびれきった時代の終わりだから。 なかむらの同世代がおじさんになる頃は、 なつかしくなっているかもしれませんから、平成の記録。 今年(12年/海辰)は、守護神年ですから条件あり天冲殺明けでも、 まだまだ注目は続いていくのです。 なお、この生年月日は男女の違いはありますが、GReeeeNのHIDEと同一。 趣味に走っていた生月冲殺の歯科医は怖くて嫌ですが、 イラストレータなら、存分に燃焼できる予定☆ |
■2012年05月20日(日)宝巳 |
飯田雪子○仔猫の恋に翻弄されるな |
○双葉社WEBマガジン「カラフル」にて連載されていた 飯田雪子(69-0201/灯未)の『仔猫の恋』が、 04月18日(畑酉)の主導DNA変則方三位日に、 主導DNA日の05月08日(畑巳)には、『きみの呼ぶ声』が上梓されました。 「仔猫〜」は、十年以上ずっと好きだったことを 伝えようとした瞬間、逆に彼に婚約報告をされた女子大生が、 諦めきれずに彼と婚約者の後を追うと出会ったのは、 生意気そうな男の子で、彼が婚約者の弟で、 結婚に賛成してはないことを知り、ある提案を行い〜〜。 ひとつ間違えるとストーカーになりかねない一途な女子と 恋愛下手な男子のキュートで切ないラブストーリー。 「きみの〜」は、高校の校舎の片隅、 幽霊が出るという噂のある薄暗い階段近くで、主人公は少女と出会った。 彼女は交通事故で死んでしまった15歳の女の子の幽霊。 大好きな先輩がこの学校にいるの―― そう言ってひとりぼっちで漂っている彼女を、 主人公は放っておくことができなかった。 人気のない屋上や階段で、静かに流れる時間。 主人公が孤独でいる理由はいったい何なのか、 第三者の出現により謎めいたストーリーは、思いがけないラストへと、 どちらも恋愛小説上手の飯田らしい魅せ場充分です。 静岡大学教育学部美術科を卒業。グラフィックデザイナーを経て、 守護神年だった94年(木戌)に、第1回ティーンズハート大賞 『忘れないで〜FORGET ME NOT〜』を受賞し、 作家活動開始した飯田は、DNA「鳳」主導で、通俗的な趣味人。 冷静な人情家ですが、基本目線は主婦母親ですので、 感覚的には妙な偏重はないはず。 「鳳+司」は、硬い忍耐力と妥協しない個人主義者。 「鳳+鳳」は、熱いハートの趣味人。重量感のある遊びこそ人生。 「鳳+調」は、面倒なことはなあなあですませますが、 途方もない蓄積に自ら閉口することも。 「鳳+龍」は、葛藤を美しく乗り越えて見栄え良くする。 才能は「龍」で、新しいもの好きの探究心に創造力。 精神性の強い人ながら、現実面のケアも忘れません。 「灯+鳳+丑月」は、しぶとく執念深い。 「申」年生まれ「灯未」は、良くも悪くもわがままな人なのです。 宿命の特長は、真冬午前二時頃の山間のかがり火。 夜間飛行をする飛行機が激突しないように存在を示すもの。 夜更けなので、もやもあり、くっきりはっきりは見えませんが、 時として花火のように濃くなるので、 観察していれば、弱くないことを確認可能。 総エネルギー250点中木性34点は少々心許ないですが、 やる時はやるわけで、そこが主婦でいながら作家としての顔。 月干に「草」は、夢や子供により発想も喚起されるため、 登場人物は、いつまでも若い人たち。 創造力の根源は「木」ではないので頼りなくも、 未完成で群れる「草」なので、美しいのでしょう。 年干支の「山申」は、岩窟さもある砦でしぶとい。 動きすぎねば、究極の助けあり。 月干支の「草丑」は、静かな自我で忍耐力あり。 そして日干支の「灯未」は、隠火。 見た目はクールでも、内側が熱く水をかけても簡単に消えず。 持久力のあるマラソンランナーで、三業干支の善意の演出。 あるテーマに関して、一家言ありです。 干支番号構成は、45-02-44で西方北方東方をカバー。 やや一時代前の感性は否定できませんが、まだまだ衰えません。 後天運は、初旬「9歳木子」は、年支「申」の半会と 月支「丑」の支合を伴う、DNA「玉」の守護神害。 原則故郷または田舎のありがた迷惑。 姑と同居になりやすく、母親もどこかちぐはぐ。 寅卯天冲殺ですから、あえて動くことは無用ですが、 内側に犠牲をだしやすい運型。 2旬「19歳雨亥」は、年干支「山申」の干合支害を伴う DNA「車」の半会で、腕力で社会を切り拓くも、 とりあえず騒々しく動けば、何をやっても目立つターボ運(子丑天冲殺廻り)。 デビューもこの時期ですから、不安定さは否めません。 3旬「29歳海戌」は、DNA「牽」の名誉。 認知もされましたし、結婚もしたのでしょう。 現在の4旬「39歳宝酉」は、DNA「禄」の引力本能強化。 年支「申」と日支「未」のからむ変則方三位で、 経済台頭期ですから、物質的に恵まれる現実的な充実。 この後の5旬「49歳鉄申」は、DNA「司」。陰の引力本能で目立っても地味。 6旬「59歳畑未」は、主導DNA「鳳」を迎え仕上げに向かうのです。 7旬「69歳山午」は、DNA「調」の支合で、小うるさい年寄り。 8旬「79歳灯巳」は、DNA「貫」で守りになります。 今年(12年/海辰)は、条件なし天冲殺明けのDNA「牽」年。 時代整合性ある冬生まれですが、地盤もそれなりにある灯火ですから、 名誉であり、役割発揮となり、一男三女のための庭つくりに明ける。 作家の悩みは、長女や次女の学校での虐め被害のようですが、 そのあたりは、子供運に恵まれても配偶者縁がもうひとつの、 夫との結婚が逆縁なり、不自然な何かがあったのでは。 ブログに記される限りは良好でも何かは潜んでいるのです。 実は、ここで飯田をあえてとりあげたのは、 動じない性格と安心している三女(09-0423/山戌)のこと。 飯田の年干支「山申」の大半会を伴う害年(08年/山子)に妊娠し、 主導DNA「鳳」の対冲年に出産した三女は、 年干支「畑巳」・月干支「山辰」・日干支「山戌」の 土性天干一気の生月冲殺で、内側に納音を持つ秘密めいた危険な塊。 年支「巳」の本源も「山」ですから、地支も土性一気並みの、 それこそ活断層みたいな存在。 「4歳畑巳」は、年干支「畑丑」を大半会する初旬10年運天冲殺。 月干支「山辰」が母親の年干支「山申」を大半会するため、 心地良い部分もありますが、「丑」年生まれ「山戌」が他力運だからこそ、 兄や姉ばかりか親をも巻き込んで何か事件が起きそうな予感。 それが作家の創作意欲を応援することにもなるでしょうが、 いつまでも手元においておくのは危険。 そういう結婚だからこそ、作家にもなりえたのでしょうが、 今年は天剋地冲付の条件あり天冲殺、 来年(13年/雨巳)は、天干一気破格の条件あり天冲殺の 三女を中心にして、一家の危機がないとは言えません。 本当は一刻も早く手放すべき。頭の片隅にいれておくべきでしょう☆ |
飯田雪子○69-0201 |
灯草山草 未丑申-9 調龍鳳鳳司(鳳主導) 木性(34)火性(44)土性(80)金性(52)水性(40)/総合250 寅卯天冲殺/初旬害(9歳木子)/ターボ運(19歳〜)/変則方三位(39歳宝酉) 主導DNA(59歳畑未)/変則方三位(69歳山午)/月干支VS日干支天剋地冲 木性脆弱土性過多/金性過多 -9歳木子/19歳雨亥/29歳海戌/39歳宝酉/49歳鉄申/59歳畑未/69歳山午/79歳灯巳〜 |
■2012年05月24日(木)草酉 |
鈴木光司○エスの魔術にいつまで付きあえるのか |
○公開中の映画『貞子3D』の産みの親である 鈴木光司(57-0513/草酉)の『エス』が、 05月12日(雨酉)の守護神DNA「龍」の刑日に上梓されました。 同作は映像制作会社に勤める主人公が、 ネット上に公開された中年男が自身の首つり自殺の模様を中継した、 衝撃的ながらもどこか不可解な映像の解析を依頼される。 そこから著者お得意の奇妙な事件が目白押し。エスの呪いって貞子か(笑)。 静岡県浜松市生まれ。バンド活動やアルバイトののち、 作家を志し、二年遅れで入学した慶應義塾大学文学部仏文科を卒業。 塾講師、バイク便ライダー、ライター、 新宿のオカマバーで照明と音出し、シナリオセンターで小説を書いて 朗読などをしながらフリーター活動を行い、 89年(畑巳)のDNA「禄」の半会年の「リング」が、 横溝正史ミステリ大賞最終候補。 90年(鉄午)の60年に一度の主導DNAの条件なし天冲殺に、 「楽園」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、 96年(陽子)には「らせん」吉川英治文学新人賞を受賞した鈴木は、 DNA「牽」主導で、闘争的な栄誉を好み、 作家としてばかりか、人間としてプライドが高く硬派。 「牽+車」は、アウトロー的で危いことを好み実践することを厭わず。 集団行動より個人活動で目立つことが生きがいながら、 忍耐力があるように見えても、実際は生き延びるために、 その時々の環境にあわせて順応しようとするもの。 「牽+鳳」は、熱く誠実であるものの、いわゆるお天気屋。 「牽+貫」は、全てが良質な打算。 作家になるためなら、何でもできるという体質。 才能は「鳳」の表現力に支えられた「貫」の頑固さ。 「草+牽+巳月」は、思い込みの激しい異性愛。 「酉」年生まれ「草酉」は、自己愛の象徴なのです。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の草花。 総エネルギー159点とフットワークの軽さがありながら、 金性81点の自意識の高さと火性45点の伝達力は、 灼熱の砂利の合間にはびこる瀕死の雑草。 水性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、生きるためなら何でもする。 真っ当な創作力があるわけでもなく、 偏りのある思いつきが降ってくるものを、猛然と形に置き換える才覚。 この世の物ではない発想です。 僅かな水の恩恵にすがる姿は必死も、一滴でもあれば蘇生可能の逞しさは、 一昔前の成功事例としては、おおいに参考になるのです。 年支と日支の「酉」の同一は、表裏なし。 月支「巳」と年支と日支の「酉」が半会すれば、 地支半会金性一気格となり、現実重視の落ち着かない闘争の場を強めます。 午未天冲殺ですから、目下縁薄いのですが、 常に現実に追い立てられるようでありながら、 若い人の力を意識しながら、自らの闘争的活力にしていくのでしょう。 年干支の「灯酉」は、周囲を引き込む魔性の炎。 怖い物知らずの度胸がある単純明快な人情家。 月干支「草巳」は、一途な恋愛体質で思い込み過大。 外見はきらびやかも、内面は不安定。 そして日干支の「草酉」は、心がさめて批判に長けており、 盆栽の花のように若くして完成された一本気な人。 干支番号構成は、34-42-22の西方南方領域で、 時代整合性はなくとも、諦めることなく一筋の道を極めていれば、 かえって目立つことがあるのです。 後天運は、初旬「2歳木辰」がDNA「石」の日居冲殺。 宿命にない「木」は和合性と妥協。 ないものだけに、体制に寄り添って生きることはありませんが、 挫折しやすいことも確か。ただし、野人の鈴木にとって善し悪しは別。 本との出会いは、67年(灯未)に宿題にだされた宮澤賢治の伝記。 この時に自分にソックリと思い込むという 表現力の天冲殺現象の刷り込みにあったこと。 2旬「12歳雨卯」は、DNA「龍」。宿命にない水性の対冲。 それまでは、ただの偏屈だったものが、 ありえない水性の守護神により一気に目覚めます。 69年(畑酉)のDNA「禄」年には、先生に言われ、友人と競争しながら 毎日日記を1200字書くことに挑戦し、 テーマもそうそうないため空想世界の話を綴り評価されることに。 その後は音楽活動にのめり込むも、 納音年(75年/草卯)は、電報配達のアルバイトに一年費やすも、 読書にも目覚め作家を志す。 作家は大学の文学部をでるものだと感じ、 76年(陽辰)に上京し予備校に通い、77年(灯巳)より大学入学。 3旬「22歳海寅」は、DNA「玉」の同じくありえない水性も、 年干「灯」が干合し「草」化し、木性の天干一気が成立したため、 より頑固になり卒業後はフリーター。とはいえ、水の威力は強力で生き抜く。 4旬「32歳宝丑」は、DNA「車」の多忙と孤軍奮闘も、 「丑」内「雨」の助太刀と、月支「巳」の半会で自信がみなぎり、 年支と日支の「酉」をふくめた三合会局の後押しでデビュー。 5旬「42歳鉄子」は、主導DNA「牽」の変剋律。 役割に苦慮しながらも、「子」内「雨」により飛翔。 現在の6旬「52歳畑亥」はDNA「禄」の変剋律ながら、 「亥」内「海」の水性の加勢があり、相応。 とはいえ次旬7旬「62歳山戌」は、DNA「司」の害があり、 年支と日支の「酉」がたちいかなくなり、 足踏みを迎えてしまうので、今が最後の売りとなるのです。 一時は日本のスティーヴン・キング(47-0921/雨卯)と称され、 映画化された二次使用権などで、若年期の苦労も報われ おおいに留飲をさげ、多大な金銭物質を手にしたはずですが、 華やかな夏生まれが一瞬の好機を活かした夢のなかの出来事。 上がっても自然界への返礼がなければいつか落ちるのは必定。 そこは伝わってきませんので、次旬の姿を想像するのみ。 また、目下運の薄い午未天冲殺でありながら、 ひところ「文壇最強の子育てパパ」というキャッチフレーズで、 歴史が専門の高校教師の妻に代わって、イクメンの走りだったのですが、 夫人との出会いは、小学校時の68年(山申)に転校してきた妻に一目惚れ。 一途な「草酉」らしく「いい友だちでいたいと思います」など、 何度も何度もハネかえされたあげく、 83年(雨亥)の宿命にないDNA「龍」の改良改革年に、 ストーカーまがいの強引な手法で首を縦に振らせたそうです。 相手の父親にも「作家になるためにフリーターをしている」ことを認めさせ、 結婚にまでこぎつけてしまうなんて、さすが野人の鑑。 ところで、そんな頑張りのなかで誕生したのは 宿命にない水性で害関係の子丑天冲殺の長女(89-1029/海戌)と、 鈴木の天冲殺に誕生した戌亥生月冲殺の次女(90-1030/山辰)で、 共通干支もなく、見事に縁がありません。 同級生でも間違いなく、午未天冲殺が年下と結ばれたからです。 このあたりが自然界がつきつけた鈴木に対する答えですが、 家事と育児に明け暮れ、保育園にも送り迎えした十年間は、 それはそれで鈴木の人間観察に役だったでしょうし、 預かり物という発想があれば、 そろそろ社会人になるであろう娘のためにもなったでしょう。 鈴木は、今年(12年/海辰)と来年(13年/雨巳)が、 使い切れる10年運中の最後の宿命にない水性年。 貞子の「子」のなかにも水性あり。 どこか演歌の世界にも通じる手法ですが、仕上げにかかっているはずです☆ |
第二子女児○90-1030 |
山陽鉄灯 辰戌午-7 鳳龍貫貫玉(貫主導) 木性(24)火性(77)土性(106)金性(40)水性(15)/総合262 戌亥生月冲殺/干合方三位(47歳雨巳)/害(67歳宝卯)/三合会局(77歳鉄寅) 木性脆弱/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -7歳灯酉/17歳陽申/27歳草未/37歳木午/47歳雨巳/57歳海辰/67歳宝卯/77歳鉄寅〜 |
■2012年05月29日(火)鉄寅 |
垣根涼介○勝ち逃げの女王とリストラ請負人の真実 |
○どんなに時代が悪くても、仕事のデキる奴はいる──。 いい仕事、いい暮らし、いい彼氏いい彼女、「いい」って、いったい何だ。 それは宿命を燃焼しきっていることでしょう。 リストラ請負人が主人公の「君たちに明日はない」シリーズ第四巻、 垣根涼介(66-0427/陽辰)の『勝ち逃げの女王』が、 05月22日(雨未)のDNA「牽」日に上梓されました。 本作は、業績の悪さを、景気のせいにしていませんか? リストラ請負人が、勤め人の甘えをぶった斬るシリーズ。 今回のターゲットは、大手航空会社のCA、証券会社の元社員、 楽器メーカーの管理職、ファミレス店長のエピソード。 「あなたにとって、仕事をする意味とはなんですか?」を問うている。 長崎県諫早市出身で、筑波大学第二学群人間学類を卒業。 リクルート、近畿日本ツーリストなどの勤務経験あり。 00年(鉄辰)に「午前三時のルースター」で、 第17回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。 04年(木申)に「ワイルド・ソウル」で、第6回大藪春彦賞、 第25回吉川英治文学新人賞、第57回日本推理作家協会賞を受賞。 05年(草酉)に「君たちに明日はない」で、 第18回山本周五郎賞を受賞した垣根は、DNA「鳳」主導で、 山のような壮大な遊び心。雄大ながら、エンジンのかかりが鈍く遅筆。 追い込まれないと動けない体質。 「鳳+石」は、周囲を気にするあまりガサツ。 「鳳+鳳」は、重量感ある粘り強さも、趣味に流れがち。 「鳳+貫」は、温厚ながら頑固さが命取りでクドさあり。 「鳳+車」は、何でもござれの大衆的なスピード感も、 精神性が強いため、危険なことを文章に化けさせる。 才能は守護神にもなっている「車」で、 極限まで追いつめながらも、工夫の果てに気高さも味わう。 「陽+鳳+辰月」は、扱いにくく奇抜なアイデアありも、口が達者。 「午」年生まれ「陽辰」は、自分に正直なのです。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の海辺の陽光も、 まるで鏡をみるように、ライバルの太陽があるという この世のものとは思えない図式。たとえれば、朝日が昇ってきたのに、 前日の太陽が往生際悪く、未だ残像として消えない景色。 総エネルギー279点の存在感はあるものの、 金性ゼロ(DNA禄/司なし)は、真っ当な経済観念なく、 偏った金銭物質運のため、お気に入りの国産車一台を、 軽くベンツの新車一台が買えるくらいの金額で、レストアしてしまう根性。 ごくありふれた優しさもなく、感謝や奉仕に疎いため、配偶者成分も皆無。 堅実さもなく、身を挺して家族を守るというような 柔らかな日射しではなく、自己中心的な生活感なのです。 年干と日干の同一は、両天秤。 一度に複数の連載を抱えて、右往左往もしたりしますが、 それもまた、垣根らしい自然さなのでしょう。 年干支の「陽午」は、浮沈激しいヒノエウマ。 他人の運気を吸い取ったり、犠牲にもするので、リストラ請負人も似合い。 月干支の「海辰」は、冷静で困った人を見ても冷ややか。 頭の回転が早く、芸術センスもあり。 そして日干支の「陽辰」は、アップダウン激しく、 幼少期の苦労が大人になって結実する辛辣さ。 何度失敗しようと、這い上がってくるのです。 干支番号構成は、43-29-53で西方南方北方と守備範囲広く、 縦横無尽にその気になれば動ける太陽らしく、冬の時代を照らします。 後天運は、初旬「3歳雨巳」が、DNA「牽」。強さを制御する天気雨状態。 月支と日支の「辰」と年支の「午」の溝を埋める、 春から夏への季節をつなぐ変則方三位が完成し、 自尊心の高さが強化されましたが、これといった稼働力なし。 2旬「13歳木午」は、DNA「龍」の燃料注入。 いわゆる学生時代ですから、趣味に溺れても救いあり。 3旬「23歳草未」は、DNA「玉」の学習期。 サラリーマンを経験することで、心の貯金をしたのです。 4旬「33歳陽申」は、DNA「貫」の独立独歩。 月支と半会と日干支の大半会で、デビューもなしえました。 現在の5旬「43歳灯酉」は、DNA「石」の協調性和合性。 守護神月干の干合で窮地と思いきや、 変化後は「木」であり、環境は「草」の木性旺地で応援が期待でき、 我が物顔で、のうのうと過ごせているのです。 今後は6旬「53歳山戌」が、主導DNA「鳳」の変剋律。 立場も大きく変わる月干支「海辰」の天剋地冲に、 日支の「対冲」がありますから、過去も今の立ち位置も、 大袈裟に変えていく時期で、表現力に悩む試金石。 7旬「63歳畑亥」は、DNA「調」の和い女性や、何かの偏り。 8旬「73歳鉄子」は、晩年10年運天冲殺と同時進行変剋律は、 年干支「陽午」の天剋地冲と、月支と日支の半会で、お金の辛い悩み。 9旬「83歳宝丑」にいたっては、DNA「司」の10年運天冲殺付きの 年干支「陽午」の干合支害と、日干「陽」の干合で、 両者水性「海」になるため、月干の「海」とともに 水性の天干一気が生じるので、遠くへ流れて行ってしまうかも。 垣根がデビューできたのは、宿命にない金性年で、 自己がふたつ所有する「辰」が組み合わさった00年(鉄辰)。 タイミングが良かったのだと思います。 昨年(11年/宝卯)が、60年に一度の干合支害年で、 どれだけ辛いことがあったのか知るよしもないのですが、 異性の裏切りもふくめ、徹底的に挫折していればこそ今があり、 新しい物語が増えれば、本人が成長するはずなのが「鳳」主導。 金性ゼロ(DNA禄/司なし)の冷酷非情の強い子丑天冲殺ならばこそ、 栄枯盛衰の世に生きるリストラ請負人も可能ですし、 これが、垣根の本質そのものなのです☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 2 年// 海 辰 入口 |
12年●01月分 12年●02月分 12年●03月分 12年●04月分 12年●05月分 12年●06月分 12年●07月分 12年●08月分 12年●09月分 12年●10月分 12年●11月分 12年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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