★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 2 年(海辰)●07月 灯未 // 移 動 祝 祭 日 |
■07月分一覧 (2012年●目次) |
朱川湊人●箱庭旅団と最強の十年が幕開け(2012_0701) |
中村文則●迷宮から次のステージへ挑む暗さ(2012_0707) |
畑野智美●夏のバスプールの熱くて笑える感動(2012_0710) |
浦賀和宏●彼女は存在しないの復活のひととき(2012_0715) |
鹿島田真希●冥土めぐりと芥川賞受賞の先(2012_0720) |
細田守●おおかみこどもの雨と雪の陰の部分(2012_0723) |
柴崎竜人●オワ婚は起死回生も夢から覚めず(2012_0729) |
■2012年07月01日(日)雨亥 |
朱川湊人○箱庭旅団と最強の十年が幕開け |
○出版社勤務を経て、02年(海午)の年干支「海寅」の大半会を伴う、 年支「午」・日支「戌」のからむ三合会局の地支火性強化現象で、 「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。 03年(雨未)の月干支納音年に、 「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。 05年(草酉)に「花まんま」で、第133回直木賞を受賞した 朱川湊人(63-0107/鉄戌)が、 06月08日(鉄子)に、時代も場所もバラバラな世界を「箱庭」に見立てた、 16編のショートストーリーからなる『箱庭旅団』を上梓しました。 今回は、いわゆる怖い話ではなく、昭和レトロ風ではなく、 幻想的雰囲気が濃厚な仕上がり。 大阪府生まれ、東京都足立区育ち、慶應義塾大学文学部国文学科卒業の朱川は、 DNA「調」主導で、冷たく偏った感性を時間をかけて物にしていく。 「調+龍」は、積み重ねることにより向上心も不自然に育つ。 才能は「龍」で、庶民的で少々屈折した情報力。 特撮・アニメ好きというのも、これが理由。 「調+石」は、自尊心は強いものの、気後れしがちな面があり、 額面ほどの欲なし。 「調+鳳」は、深い淀みのなかで温度差のある感覚を極めるが、無意識の加減。 「調+調」は、欲求実践のために、常識は通用せず。 「鉄+調+丑月」は、ともかくしぶとい。 「寅」年生まれ「鉄戌」は、上がって落ちるのです。 宿命の特長は、晩冬午前二時頃の港に係留された船。 想定不能な嵐に見舞われた大海原と、それに流れ込む河口で、 あれもこれもと欲張ったり、怖じ気づいて出航を遅らせているのか不安定。 救いは、生年冲殺らしい没頭するさまと、 年支「寅」VS月支「戌」の半会で、表面上は辛くとも、 どこからともなく救いの火性が強化されること。 思いっきりよく結論をだせば、実は容易いことに気づくのです。 犠牲を強いられながらも、踏ん張りますが、 危険を回避しようとする気持ちが高まりすぎると、稼働力に陰りあり。 平凡を嫌い、頭を使いながら、名誉を形にしていくのです。 年干支の「海寅」は、表向きの温厚さは仮の姿で、実は自分が一番。 月干支の「雨丑」は、和合性乏しく気まま。童心を実現する斬新な望みあり。 そして日干支の「鉄戌」は、若さがなく野暮ったいのですが、 火事場のバカ力のような究極の救いを根底に持ち、 平凡ではないことが取り柄です。 干支番号構成は、39-50-47でどこでもドアのような 西方に支配される北方領域。 冬生まれですし、時代整合性ありですが、さほど汎用性はなく、 ごく狭い世界に特化したほうが、評価されやすいはずです。 後天運は、初旬「9歳木寅」がDNA「禄」の引力本能強化10年運半会天冲殺。 やや遅いスタートですが、大阪から東京で出てきたのもこの時期。 プラスもマイナスもあったでしょうが、地味な風貌であろうと根性は座り、 自分の存在を周囲に認めて欲しい願望が強まりました。 高校では文芸部に所属し、派手な活動をしたあげく、 ある文芸賞の佳作入選で、十万円を手にしたと本人は告白しています。 初旬からターボ運(子丑天冲殺廻り)ですから、 何をやっても目立ってしまうのは、仕方ありません。 2旬「19歳草卯」は、DNA「司」の地道な10年運干合支合天冲殺。 さすが冬の「鉄」で寒さにさらされているために豊かではなく、 生活するために学業のかたわらアルバイトに精を出したり、 就職すれば、一生懸命多忙を極めたのも、生年冲殺らしい。 小さな出版社で社長の道具となっていたということですが、 生年冲殺にはありがちなので、当然のことです。 極めつけは、宿命にない本物の配偶者成分の「草」が強調されたため、 異性の気が急激に強まり、小説を書くことに没頭するため、 公務員の女性と結婚したこと。 さすが逃げ場を周到に準備しやすい「鉄戌」ですが、 生年冲殺らしく、子供が生まれて育児に時間を割かれる 笑える状況を体験します。 3旬「29歳陽辰」は、守護神DNA「車」の天剋地冲で、子供を保育園に預け、 ホームセンターの電器売り場でアルバイトをしながら、 余暇をみつけて、やみくもに賞に応募しますが、 その生活を何と八年も続けてしまうのは、需要もあったのでしょうが、 やはり生年冲殺ぶりなのか、お試しなのかという忙しさでした。 4旬「39歳灯巳」は、本物の守護神DNA「牽」で、 年干支「海寅」の干合支害があろうと、 忌み神的な「海」の「鳳」が失せ「禄」の引力本能となり、 天干水性は「雨」の「調」だけになり、バランスがとれ、 即座に賞をとり作家としてのスタートにたったのです。 そこからは、ようやく生年冲殺の良さが発揮され、 小説を書くことに没頭できたのです。 今年(12年/海辰)から始まった5旬「49歳山午」は、 年支「寅」と日支「戌」の三合会局で守護神火性強化の DNA「龍」の才能10年運。月干「雨」と干合すれば、 10年運は「陽」に月干は「灯」になる恵まれよう。 すなわち作風に変化をつけていけば、救いが増える。 「調」が「灯」の名誉に変化するのですから、 極端な趣味より、「鉄戌」なりのスマートさが 感じられる風情になれば、大化け。 その後はターボ運でも、6旬「59歳畑未」は、 DNA「玉」で過去をふりかえったり、なぞったり。 7旬「69歳鉄申」は、DNA「貫」で、我慢。 8旬「79歳宝酉」は、DNA「石」の害で、妥協と挫折。 後半は燃焼後で疲労が目立つかもしれませんから、 あとはやりたいことをやる生活なのでしょう。 それは作家の自由なのですから、とやかく申しません。 ところで、朱川の宿命的才能ばかりか、9歳から始まり58歳までの後天運は、 生年冲殺であることを加味しても、相当秀逸であり、 ターボ運の援護もあるので、もっと早く世にでてもおかしくなかった人です。 その躓きは、腰が座らなかったこと。 趣味に生きすぎたこと。早く結婚したことなどです。 事細かに書きませんが、たとえアルバイトでも、 辛抱強くひとつを持続させるべきでした。 就職も同様で、3年も持続できなかったので、 かえってホームセンターで8年も奉公してしまいました。 特に経済の優先を考えた結婚は恥すべきことで、 上がれば下がる典型となりました。 学生時代のアルバイトもひとつを極め、 就職したらとにかく我慢して10年は続ける覚悟さえあれば、 20代で作家デビューできた筈です。 実際に10年仕事をするか否かではなく、簡単には辞めないという気持ちです。 それを裏付けるのは、フィールドは違えども 同一生年月日の沖田裕之の一時的成功です。 残念なことに、99年(畑卯)の条件あり天冲殺に、 自殺をしてこの世を去ってしまいましたが、 ある意味現実性の強い歌手や俳優ではなく、 作家ならばそういう苦しみに陥ることもなかったでしょうから。 朱川にできるのは、遠回りした分これからスピードをあげることと、 これまでの失敗を著作に活かすということでしょう。 オヤジギャグを飛ばさず、格好良く10年を駈けぬければ、 あとは好き勝手に何をやろうと自由ですから☆ |
■2012年07月07日(土)畑巳 |
中村文則○迷宮から次のステージへ挑む暗さ |
○02年(海午)の大半会年に「銃」で、第34回新潮新人賞を受賞。 04年(木申)のDNA「鳳」年に「遮光」で、第26回野間文芸新人賞を受賞。 05年(ただし01月/灯丑の干合天冲殺月は前年木申年の最後)に、 「土の中の子供」で、第133回芥川龍之介賞を受賞。 10年(鉄寅)の主導DNA「龍」の半会年に、 「掏摸」で第4回大江健三郎賞を受賞した 中村文則(77-0902/海戌)の第11作目となる『迷宮』が、 06月29日(宝酉)の年支「巳」の半会と、 日支「戌」がからむ方三位日に上梓されました。 同作は、主人公の「僕」が何気なく知りあった 紗奈江という女性は、密室状態の家で両親と兄が惨殺され、 小学生だった彼女だけが生き残った 犯行現場が色鮮やかな無数の折鶴で飾られた 「折鶴事件」と呼ばれる一家殺人事件の遺児だった。 この迷宮事件に、強く惹かれるのはなぜか。彼女が好きだから? 「僕」は、巧みな謎解きを試みながら事件のことを調べてゆくという意欲作。 先の震災も重要な場面として、かかわっています。 愛知県東海市出身。福島大学行政社会学部応用社会学科卒業の中村は、 DNA「龍」主導で、生地に縁の無い創造力で、 評価の定まった海外巨匠に傾倒しながらも、物事の裏に潜むものを暴く性癖。 才能も主導する「龍」で、様々な疑問への枯れることのない探究心。 海外の現代小説を「そこに生きる人々の空気がわかる」と評価し、 世界も意識するということです。 「龍+禄」は、攻撃的で暗くも、ほのかな暖かい気持ちに裏付けられた愛情。 「龍+車」は、怒濤のひらめき。持続していくことで、たいそうな存在感。 「龍+司」は、熱気のある用心深さで、枠を設定したうえでの創造力。 「海+龍+申月」は、学芸に秀で労働に不向き。 「巳」年生まれ「海戌」は、精神労働者ながら戦闘的なのです。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の要塞と燈台という風景を持つ「海」。 総エネルギー270点と存在感はありますが、 木性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、遊びもゆとりもない堅物。 作家としては、一般的な表現力は期待できず、 一定のルールのなかで、無限大の力を強制的かつ野蛮に使用するのみ。 年干に守護神「灯」があるのに、暗さを感じさせるのは、 発散しないためなのでしょう。 年干「灯」に干合された日干支「海戌」は、ひとたび仕事を始めると 「木戌」という日座冲殺異常干支に変質するため、様々な犠牲がつきものです。 年干支「灯巳」は、広いところは苦手で一方にしか走らず。 先祖の運気を背負いながら、家系を発展させず、自分で使いきる傾向。 月干支「山申」は、強固な要塞で、究極の救いあり。 そして日干支の「海戌」は、旧い環境に誕生しながら、 逆境を乗り越える挑戦者であり、経験が糧となるのです。 干支番号構成は、54-45-59で秋生まれながら北方領域。 さらに、そのものズバリ「海」の水性で時代整合性はありでしょう。 後天運は、初旬「8歳灯未」が、DNA「司」で真面目。 干合により日干支を「木戌」的にさせますので、 異様な雰囲気を醸しだすのですが、本人が異常性を意識するだけで、 稼働するだけの変化ではありません。 堅実性と派手さのない引力本能は点滅しながらも、 ほのかな明るさを感じさせますが、 平和でなかった屈折した幼年期がうかがわれます。 2旬「18歳陽午」は、DNA「禄」の半会となり魅力成分全開で、 子丑天冲殺が、生地生家を後にしたことにより力が溢れてきます。 デビューもこの時期で、ようやく前向きになり 得体の知れない引力本能が活性化です。 現在の3旬「28歳草巳」は、05年(草酉)の「草」重なりで、 宿命にない陰の木性重なりに突入しており、 DNA「調」の限定的な手法で、特別な表現力が付加されるもの。 スタートの05年(草酉)は芥川賞受賞の一ヶ月後から始まっており、 月支「申」と日支「戌」のからむ金性方三位の害で、 ありえない世界に踏みこんだ戸惑いと暗さが伴い、 通俗的でないながら、濃い情の部分が、より強調されたはずです。 この後の4旬「38歳木辰」は、同じく宿命にない木性の対冲。 年干「灯」に干合された日干支「木戌」の納音的要素も加味すれば、 一般人であれば、このDNA「鳳」は、 遊びほうけて実績を無にしかねない時期も、 そこは精神的労働者ですから、作風の変化により乗り切る予定でしょう。 5旬「48歳雨卯」は、DNA「石」の支合で、月干「山」の干合を呼び起こせば、 子丑天冲殺らしく目下の変化により、方向性の大転換を行い、 仲間を意識しながら、救いを求めます。 何もしなければ妥協屈辱なのでしょうが、 陽の水性は陰の水性など容易く飲み込む器量を持ち合わせています。 6旬「58歳海寅」は、DNA「貫」の大成果、大事件。 7旬「68歳宝丑」が、DNA「玉」の思慮深さの10年運天冲殺。 8旬「78歳鉄子」が、DNA「龍」で主導DNAで自己確立を伴う 創造力の10年運天冲殺のため、晩年であろうと 本人なりの濃い流れに乗りきれば最強の至福でしょう。 今年(12年/海辰)は、外天冲殺明けの納音で、新たなスタート。 10作で一通りですから、11作目は過去を完全破壊せねばなりません。 「僕の名刺代わりの小説になれば、と思っています。 新作の度に自分の最高傑作を、という気持ちで書いているので、 こう書くのは当然なのですが、現時点での、僕のベストです。 言い換えれば、こういう小説を書けるまでに、 10年かかった、ということにもなります。 ストーリーだけではなく、文体や構成、テーマなど、 昔の僕では書くことはできなかったと思っています」と 自信満々なのは、圧倒的な子丑天冲殺的な自我の象徴。 エンターティメント性ある謎解きであろうと、 そこは純文学的な様相に支配されており、 ラブストーリーであろうと、暗さはどこまでいっても否定できません。 読者にくさびをうちこむ仕掛けは忘れていないとはいえ、 いささか無理をしている感もありますが、濃密です☆ |
中村文則○77-0902 |
海山灯灯 戌申巳-8 司車車龍禄(龍主導) 木性(00)火性(70)土性(80)金性(80)水性(40)/総合270 子丑天冲殺/天冲殺(68歳宝丑/78歳鉄子)/大半会(58歳海寅) 主導DNA(78歳鉄子) 木性ゼロ/土性過多/金性過多/水性脆弱 -8歳灯未/18歳陽午/28歳草巳/38歳木辰/48歳雨卯/58歳海寅/68歳宝丑/78歳鉄子〜 |
■2012年07月10日(火)海申 |
畑野智美○夏のバスプールの熱くて笑える感動 |
○主導DNA「禄」の半会年だった10年(鉄寅)に、 「国道沿いのファミレス」で、第23回小説すばる新人賞を受賞し、 11年(宝卯)の02月25日(宝亥)の干合日に作家デビューし 畑野智美(79-0519/陽戌)の受賞第一作書き下ろしの 『夏のバスプール』が、07月05日(灯卯)の DNA「石」の支合日に上梓されました。 同作は、夏休みまであと5日にせまった 大学付属の高校に通う一年生の主人公に、 震災の影響で仙台から転校してきた女子とのボーイミーツガール話。 男子の設定はどうやら小池徹平(86-0105/畑酉)もどきらしい(笑)。 その彼が、彼女に真っ赤なトマトを突然投げつけられたり、 プールに落とされたり、駅前のバスプールまで 自転車(二人乗りはいけません!)に乗せたら、 ベルトを引っ張られ、下着の色をのぞかれたり、 散々な目に遭うというきらきらと苦しさを同時に堪能できる まるでコントのような胸キュン青春小説です。 東京都世田谷区出身で、東京女学館短期大学国際文化学科卒の畑野は、 DNA「禄」主導で、どこまでいっても変わらぬ自己顕示欲。 「禄+調」は、体制に迎合したくない独創的発想。 「調」×3もあり、恐ろしく女性的感性が強く、いわゆる少女趣味であり、 異性にも可愛さを求め、剋線ではなくとも才能になりえましょう。 「禄+鳳」は、お人好しで、とてつもなくのんびり屋で趣味に生きる。 「陽+禄+巳月」は、口うるさい。 「未」年生まれ「陽戌」は、王道青春謳歌なのです。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の陽光で、 砂漠のような熱砂に光をそそぎますので、照り返しも半端ではなく、 総エネルギー301点のうち火性184点もあり、ただものではありません。 水性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人ですから、 真っ当な職につく気はさらさらなく、お笑い大好きの遊び人。 板野友美(91-0702/雨酉※)と一字違いというネタも、 お気に入りのようです。害だよ(笑)。 夏生まれで「畑」×2もあり賑やかさを好み、下北沢の街が主戦場。 小麦関連が主食というのも「畑」の威力でしょう。 年干支の「畑未」は、じゃじゃ馬の他力運で、誰かを利用。 月干支の「畑巳」は、組織の屋台骨を揺るがす白蟻で、 外見は穏やかでも、内面は気弱さと開き直りが同居する不安定な面あり。 そして日干支の「陽戌」は、明るく社交的ですが、 イザという時に徹底的に裏切られやすい、平凡が似合わぬ人。 生年冲殺でもあり、母校がなくなってしまう現実にも直面しています。 干支番号構成は、56-06-23と北方東方南方をカバーしており、 これからの爆発を期待させます。 後天運は、初旬「6歳鉄午」が、主導DNA「禄」の10年運天冲殺。 年支「未」と月支「巳」のからむ方三位で、夢も果てしなく拡がり積極的。 小学校入学と同時に自己確立をし、大胆豪快な環境の中で、 人々の中心となりながら、熱すぎる気持ちを表現していたはず。 2旬「16歳宝未」は、異性を意識するばかりか、 何でも引きよせるDNA「司」の10年運天冲殺で、ありえない体験も増えました。 現在の3旬「26歳海申」は、DNA「車」。 ありえない守護神でデビューもしましたし、 ようやく人生のスピードが加速され、本気モード。 「陽」が「海」の背景で、美しく目立つのです。 この後は4旬「36歳雨酉」は、宿命にない水性の害。 DNA「牽」の害は、脚を引っ張られたり、 非常識な誹りを受けるかもしれません。 5旬「46歳木戌」は、DNA「龍」。前旬を乗り越え落ち込みから回復すれば、 世間に対する顔も、進みゆく方向性がガラリと変化し、 宿命にない新たな創作意欲が出現する特別条件付10年運天冲殺。 6旬「56歳草亥」は、DNA「玉」の特別条件付10年運天冲殺で 先祖返りのような伝統性に狂喜乱舞するような創作意欲もあるはずです。 7旬「66歳陽子」は、DNA「貫」で、自分を守る。 8旬「76歳灯丑」は、DNA「石」で、周囲を気にする。 さすがにそこまで午未天冲殺が精悍ではいられぬでしょう。 問題点は二つ、00年02月06日(木午)の天冲殺日からの付き合いという 声優の能登麻美子(80-0206/畑酉)に、 専用サイトで本作のさわりを朗読してもらっていること。 畑野の月干支が「畑巳」であり大半会ですが、 日支の関係はDNA「調」の害のため、なんとなくピント外れ。 能登の10年運「31歳木戌」がDNA「牽」の干合支害でもあり、 年下にあまり縁のない午未でもあり、 友人もどきを利用したい畑野でしょうが成功とはいえません。 また、生年冲殺にもかかわらず、10年12月14日(山戌)まで、 学生時代からふくめ、実に15社をまたにかけるフリーター生活を送ったこと。 「遅刻欠勤せず、真面目でよく働き、仕事ができる。 協調性に欠け、人間的に問題ありという一定の評価をいただきました」 らしいですが、小商いの上手い「陽戌」であろうと、 人間観察を目的にした職業をひとつくらいならともかく、 これでは水性ゼロで稼働力がないので、運気が上がりづらかったはず。 本来なら、宿命にない水性の60年に一度の守護神天冲殺だった 02年(海午)の方三位条件あり天冲殺に、 颯爽とデビューを飾り時代の寵児になれた可能性もあり。 とてつもなくもったいない・・・。 今年(12年/海辰)は、10年運(海申)とも大半会する、 宿命にない水性の天剋地冲年で、遅咲きがようやくその気になり、 02月20日(宝亥)の年支「未」の半会を伴う干合日から、 「3年計画の仕事を始動する。誰にも依頼されていないので、 本当は仕事じゃないけど。きっと、人生をかけて戦うことになるよ」と宣言。 むろん三年目は、60年に一度の年干と月干(畑)が干合する 条件あり方三位天冲殺で、DNA「龍」の新境地。 もうあとがないので、そこに期待は当然です。 『夏のバスプール』には、この夏の飛躍を願う意欲あり。 もう、遠回りのお遊びは封印して真剣勝負です☆ |
■2012年07月15日(日)灯丑 |
浦賀和宏○彼女は存在しないの復活のひととき |
○01年(宝巳)に単行本が出版され、 03年(雨未)の年干支「山午」の干合支合年に文庫化された 浦賀和宏(78-1208/木辰)の『彼女は存在しない』が、 書店員の応援もあり重版をかさね10万部を達成し、 07月05日(灯卯)の守護神天冲殺害日には、 全国紙に大々的に広告を掲載されるまでになっています。 平凡だが幸せな生活を謳歌していた女性の日常は、 恋人がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める。 一方、同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、 多重人格の疑いを強めていた男性は、 次々と発生する凄惨な事件により、 その女性と出会い胸を刺す痛みと哀しみに衝撃を受ける。 キャッチコピーは「ミステリーファンが声を合わせて傑作と唸る」。 二度読み必至の大どんでん返しには油断できませんが、 近年非活動的とも思える浦賀にいったい何が起きているのでしょうか。 98年(山寅)の年干支「山午」の大半会を伴う、 DNA「禄」の引力本能強化条件なし天冲殺年という夢の中に、 面白ければ何でもありという風潮の 第5回メフィスト賞を「記憶の果て」で、 最年少受賞しデビューした浦賀は、 神奈川県横須賀市出身で、現在は神奈川県川崎市幸区在住。 DNA「玉」主導は、冷たく時間をかけながらも、 出自や体験した何かを形にしていく人。 「玉+司」は、生活のために一ひねりした通俗性に生きる。 「玉+石」は、ざわめくような言い訳じみた理屈を展開。 「玉+禄」は、計算に計算を重ねるため動きが鈍る。 「玉+貫」は、先を読むより周囲の状況を重要視する。 「木+玉+子月」は、放浪し流されやすい人。 「午」年生まれ「木辰」は、スケールが大きいのです。 宿命の特長は、深い山のなかの仲冬深夜零時頃の樹木で、 守護神の熱気は日支「午」内「灯」ですが、 社会に対する前向きな気持ちがないと使いづらく、 DNA「調」の質は、特別な偏りのある資質ですから、 他人と同じ発想では、消えかねない厄介なものです。 年干支「山午」VS月干支「木子」の天剋地冲は、 極端に言えば、他人に迷惑をかけるほどの 積極性でこそ活きる才能ですが、月干支「木子」VS日干支「木辰」の 大半会のある寅卯天冲殺ですから、趣味に生きたり堅実すぎれば、 単なる地味な「木」。創作にかける気持ちとは別に、 金性ゼロ(DNA車/牽なし)は、稼働力はあまりなく、 その意味での、自尊心もないに等しいので、 負荷をかけにくい体質と言えるのです。 年干支「山午」は、強いものの諦めも早い。 月干支「木子」は、隠居体質。 そして日干支「木辰」は、地味なのに目立ちたがり。 内側の激しい性格と根気強さは、表向きの性癖と矛盾しますが、 それが同居するのが、この作家なのです。 干支番号構成は、55-01-41と北方東方西方をカバーする冬生まれですから、 もっと活動的になれば、時代整合性も生きてくるはずです。 後天運は、初旬「10歳草丑」は冬の木に「草」がからみつく、 DNA「石」の妥協的なのものですし、 年支「午」の害もあり、一歩間違えると 引きこもりになりかねない地味な少年時代でした。 2旬「20歳陽寅」は、年支「午」の半会を伴う 宿命にない火性のDNA「鳳」の10年運天冲殺。 一躍デビューを飾り、明るく照らされた状態。 現在の3旬「30歳灯卯」は、比較的受けいれやすい DNA「調」の10年運天冲殺も、結果は害になるため、 よほど流れに乗れないと、精神的に滅入る恐れ。 この後は4旬「40歳山辰」は、10年運天冲殺を抜けたDNA「禄」。 稼働力が落ちて、もとの自分の場所に戻るようだと、 あるいは感謝や奉仕の気持ちがないと、暗く困窮。 5旬「50歳畑巳」は、DNA「司」の干合で、地道。 月干も日干も干合で「山」になるため、 年干「山」を加え、土性天干一気も成立するが、 生き方を変え自分を変えることにより、目立つはずも、 それだけのエネルギーが残っているか、 環境を活かしきっていけるか否かにかかわる。 6旬「60歳鉄午」は、ありえない金性のDNA「車」。 7旬「70歳宝未」は、同じくありえない金性のDNA「牽」。 宿命にない金性10年運ですが、それまでの生き方次第ですので、 プラスになるかマイナスになるかは、 現時点ではあれこれ推測できかねるものです。 冬生まれは時代整合性あろうと、実態は見えにくい浦賀の宿命。 それはそれでこの人らしいのですが、一部熱狂的ファンに支持されようと、 破格の売れようにならぬのは、10年運天冲殺の後押しがあろうと、 そこは条件なし天冲殺の夢の中で世に出たため、 どうしても自己発揮のブレーキがかかってしまうのです。 『彼女は存在しない』が見直しされたのは、 昨年(11年/宝卯)の、宿命にない金性の条件なし天冲殺という、 極めてわかりやすい現象なのですが、 これも、今年(12年/海辰)のDNA「龍」らしい 新作を提供できるかにかかわっていますが、 守護神火性月(06月/陽午・07月/灯未)内には、ありません。 このあたりは管理されない自由業の辛さばかりか、 そもそも金性がないので、なかなか自分を追い込めない所以。 40代より30代の旬。残された時間は6年あまり。 精一杯力をだしきってもらいたい気がします☆ |
浦賀和宏○78-1208 |
木木山灯 辰子午+10 禄貫石玉司(玉主導) 木性(57)火性(20)土性(70)金性(00)水性(36)/総合183 寅卯天冲殺/天冲殺(20歳陽寅/30歳灯卯) 変則方三位干合土性天干一気(50歳畑巳)/三合会局(80歳海申) 火性脆弱/土性過多/金性ゼロ/水性脆弱 +10歳草丑/20歳陽寅/30歳灯卯/40歳山辰/50歳畑巳/60歳鉄午/70歳宝未/80歳海申〜 |
■2012年07月20日(金)海午 |
鹿島田真希○冥土めぐりと芥川賞受賞の先 |
○第147回直木賞の選考会が07月17日(畑卯)に行われ、 受賞を予期したかのような07月07日(畑巳)に上梓された 鹿島田真希(76-1026/宝亥)の『冥土めぐり』が受賞しました。 同作は、突然脳の病気にかかり四肢が不自由になった夫と 八年ぶりに旅に出る女性が主人公で、 旅の途中に弟から抑圧された過去が表出するが、 夫の純粋さによって自分を取り戻す女性の心情を宗教的に綿密に描いたもの。 99年(畑卯)に「二匹」で第35回文藝賞を受賞しデビュー。 05年(草酉)に「六〇〇〇度の愛」で三島由紀夫賞を受賞。 07年(灯亥)に「ピカルディーの三度」で野間文芸新人賞を受賞し、 今回の受賞で94年(草亥)年の笙野頼子(56-0316/海午)以来の 純文学三冠を達成した鹿島田は、東京都出身で白百合女子大学仏文科を卒業で、 主導DNA「玉」は、家柄や出自を変化させず、母系の影響が色濃い性癖。 93年(雨酉)に日本ハリストス正教会で受洗し正教会信徒となり、 03年(雨未)には日本正教会の聖職者と結婚していることからも、 幼少期から教会という環境に慣れ親しんできたはずである。 受賞作で母親が重要な役割を担っているのも、 元高級ホテルが舞台になっているのも、この人らしい。 「玉+玉」は、無理をせず現実を否定しない生き方。 「玉」×3でもあり、この傾向は歳を重ねるごとに強くなる。 「玉+調」は、若年にて老成し、ひとつの分野に特化するも、 一般常識には疎く、通俗性はなし。 才能は「調」で、他人には理解しづらい独創的感性。 「玉+牽」は、旧い世界のなかでも異端であり、目の付け所が違う。 「宝+玉+戌月」は、孤軍奮闘の批判力。 「辰」年生まれ「宝亥」は、受け身の人生なのです。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の宝飾品。 霊力が強い水晶玉のようなもので、存在感のある特別な組織と、 強い光を放つ舞台装置が用意された女優のような存在。 年干「陽」と日干「宝」が自家干合すれば、 それぞれ「海」と「雨」になり、 その干合日干「雨」が月干「山」と二次干合すれば、 「灯」と「陽」になるため、もとからある年干「陽」をふくめ、 火性の天干一気が成立するので、表面的な役割の変化により、 環境と自身が合体すれば、とてつもなく目立つようになるので、 家庭人として収まりきらず、仕事などを通じ社会性を発揮する事が望まれます。 年干支の「陽辰」は、段階的に進む人生で表面温厚中辛辣。 月干支の「山戌」は、内面繊細で精神的苦痛が才能開花につながり、頑固。 そして日干支の「宝亥」は、天性の第六感のようなもので、 無から伝統性に裏付けられた何かを産みだします。 干支番号構成は、53-35-38で北方南方西方で東方欠け。 守護神水性を意識しないと埋没する可能性大ですが、 創造力を持続させている限りは出番がありそうです。 後天運は、初旬「6歳灯酉」はDNA「車」の行動力が強調。 気持ちや立場が不安定になりやすく、苦悩する危険な領域。 とはいえ、精神性が強いので想念の冒険であったと想像します。 2旬「16歳陽申」は、DNA「牽」の役目役割。 年干支「陽辰」の大半会を伴う干合支害。 異性や役割による裏切りで、その気になって動くと、徹底した挫折。 神の世界に己を差し出すという自己犠牲。 生き方にブレがあると、組織のために意にそぐわない 異性との関わりを余儀なくされる可能性あり。 鹿島田の場合は、教会の意思だったのです。 3旬「26歳草未」は、DNA「禄」の半会で引力本能の強化。 木性の強化は、いわば良い意味での道具として作家のスタート。 「玉」主導でもあり、いわゆる職人肌が濃厚となったのです。 今年(12年/海辰)から始まった4旬「36歳木午」は、 DNA「司」の地道な生活を送りながら、一定の仕事に明け暮れるもの。 4旬「46歳雨巳」は、本来はDNA「鳳」ですが、 月干「山」の干合で「陽」が出現し、 DNA「牽」の役割が増えるということは、方向性の変化や、 目下との関係性により、注目されることが多くなるものの、 ある一定の経緯があって次元が上昇すれば、 ひとつ異なるステージで活躍が期待されるような行末ですが、 あまりにも過酷であれば、身を傷めたりすることも否定できません。 5旬「56歳海辰」は、DNA「調」で、多忙さから解放され、 立場の変化があれば、極端ながら独創的な位置で 存在感を誇示していくのです。 6旬「66歳宝卯」は、DNA「貫」の大半会10年運天冲殺で、 突如稼働する晩年の勢いある格別な目立ち方。 7旬「76歳鉄寅」は、DNA「石」の和合10年運天冲殺で、 周囲に翻弄される晩年になるのです。 死者が行く暗黒の世界が冥土。 冬の時代、夜の時代という日本には相応しいテーマで、 四度目のノミネートでの受賞となったということは、 この二年の天冲殺(10年/鉄寅・11年/宝卯)で、 何度も書き直しをした困難を経たご褒美のような 月干支「山戌」の天剋地冲を伴う、栄誉です。 「時間も労力もかかっていたので、 この作品でとりたいなと思っていました」は、まさに念願物。 しかし、干合支害10年運で宗教界という世界に運命を委ね、 作家デビューはDNA「龍」の宿命にない条件なし天冲殺。 精神性が強い運型とはいえ、まさに夢がらみ。 通俗的ではないからこそ、芥川賞らしいのでしょうが、 苦痛の仮想体験をしたい人以外には、 あえて受け入れるものではないのかも知れません☆ |
■2012年07月23日(月)草酉 |
細田守○おおかみこどもの雨と雪の陰の部分 |
○アニメ映画「時をかける少女」や「サマーウォーズ」を手がけた 細田守(67-0919/陽戌)監督の最新作「おおかみこどもの雨と雪」が、 07月21日(雨未)のDNA「牽」の天冲殺日に公開。 今回は初の試みとして、映画の製作と並行してノベライズも手がけ、 同名の『おおかみこどもの雨と雪』も出版しています。 同作は、ニホンオオカミの子孫である「おおかみおとこ」と 恋に落ちた大学生の花はやがて子供をさずかるが、 生まれてきたのは半分人間で半分おおかみの「おおかみこども」。 周囲に「おおかみこども」であることを知られないよう、 苦労しながら二人を育てる花。 成長した二人はやがて、それぞれの生きる道を選ぶことになる――。 前作「サマーウォーズ」では大家族の絆を描いた細田でしたが、 今回のテーマは、年支「未」内「玉」を強調した「お母さん」。 細田自身は午未天冲殺でもあり、子供はいないものの、 「三歳ぐらいの子供は一番凶暴でコントロールがきかない、 半分動物で半分人間のような存在。 もし本当にそういう存在がいたら面白いんじゃないかと思って おおかみこどもを考えついたら、なんだかとてもかわいらしかった」 と。 社交的な姉の雪と、内省的な弟の雨が、 小学生となって、人間とおおかみのどちらとして生きていきたいか、 選択する時期がやってくる。 「子育ての行きつく先にあるのは、子供の自立。 自分で自分が生きていく道を選ぶときが、 子供が大人になる瞬間だと思う。同時にそれは花にとって、 葛藤しながらも子供の選択を受け入れ、 親としての役目を終える瞬間でもある」と語る感動作です。 富山県中新川郡上市町出身で、 金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科油絵専攻を卒業の細田は、 DNA「司」主導で、純朴で際だった生真面目。絵コンテも丁寧に仕上げる。 生年冲殺ですから、没頭すれば、とてつもない仕事をするわけです。 「司+玉」は、生きるために新鮮な感動を得るために知恵を使う。 才能は「玉」ですが、冲殺されているため、 旧き良き時代や感性を、独特な料理方法で表現する。 「司+石」は、仲間が大切も問題多発。 「司+調」は、誰にもわかる負けず嫌い。 「陽+司+酉月」は、人に騙されやすく、他力的な事で財を失いやすい。 「未」年生まれ「陽戌」は、目指せ王道なのです。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の夕陽。 奇をてらうことのない普通の街並みに、異様に光る街灯が目立ちます。 親縁薄く仕事命の生年冲殺。母親成分は冲殺されている「未」内「草」。 その干合相手の「鉄」はなく、月支「酉」と日支「戌」内の「宝」が父親。 これでは、両親が早く他界したのは納得できますが、 その分、細田の稼働力は上がったはずです。 また、月支「酉」VS日支「戌」の害持ちは、なんとなく優柔不断。 仕事に没頭するのは良いのですが、結果を期待しすぎると、裏切られる。 内側の世界は不安定で、結婚不向きも、 子供がないだけに、なんとか持続させているのかも知れません。 総エネルギー225点中火性90は、存在感のある夕陽。 ところが、守護神の水性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人ですから、 生年冲殺であろうと、害持ちのため、仕事は持続せず。 ないだけに、採算を度外視したり、挫折することもしばしばですが、 自由人であるためには、かえって良いのでしょう。 年干支「灯未」は、ハッキリ見えないが熱い焚き火。辛辣です。 月干支「畑酉」は、外見は恐ろしく美しく華やかに見せる。自力運です。 そして日干支「陽戌」は、明るく社交上手で、学問より実体験。 出自には何らかの秘密もありがながら、 裏切られることで劇的飛躍の可能性あり。 干支番号構成は、44-46-23と西方と北方の境目あたりから南方に やや鋭く伸びる領域は、万人受けするよりは、 やはり午未天冲殺らしく、夢幻の子供受けする世界なのでしょう。 後天運は、初旬「4歳山申」が、DNA「鳳」の遊び心。 年支「未」と、月支「酉」と日支「戌」の間を埋める、 夏の終わりを起点として秋の方三位を完成させ、 努力さえすれば、商業的に認められる種子は得たようです。 2旬「14歳灯未」は、運気が上下しやすいDNA「石」の10年運天冲殺。 あちらをたてればこちらがたたずですが、 年干支と律音で、ある程度は使用可能でした。 3旬「24歳陽午」は、想念が異様に膨らむ年支「未」の支合を伴う、 日干支が大半会の10年運天冲殺で、大騒動。いわゆるところのデビューです。 4旬「34歳草巳」は、才能強化燃料補給の「玉」の10年運。 月支「酉」の半会もあり、「時をかける少女」の成功。 「サマーウォーズ」も、同じく「玉」の流れだったのでしょう。 現在の5旬「44歳木辰」は、DNA「龍」の新たな挑戦をすれば、 月支「酉」VS日支「戌」の害が切れて、安定感はあり。 接運のために「玉」の母親がテーマだったのと、 世の流れが甦りだったので、「おおかみ」だったのかもしれません。 この後は6旬「54歳雨卯」は、宿命にない水性の害切れ。 生き方ひとつでDNA「牽」の不名誉も避けられませんが、 生年冲殺らしく、素直に生きていれば、日支は支合になりますので、 少々片腹痛いようなことでも、名誉は体感できそうです。 7旬「65歳海寅」は、本物の守護神でDNA「車」の半会。 鬱陶しい年干「灯」が「草」になり、過去の仲間にも助けられ、 忙しく才能的な「玉」的要素で評価を確固たるものにしていくのです。 8旬「75歳宝丑」は、主導DNA「司」の干合支刑で自己確立。 多少の諍いはあろうと堅実な晩年。 今年(12年/海辰)は、宿命にない水性の出現と、 年支「酉」VS日支「戌」の害を切る天剋地冲。 60年に一度だけある、ありえない守護神のどんでん返し年。 生年冲殺らしく映画の公開は「未」月ですが、 この年の「灯」は「海」に干合され「草」みたいなものですから、 才能ばかりか「玉」好きの細田にとっては歓迎できるもの。 ある程度の興業成績はいけるでしょう。 唯一の懸念は、主人公の花の吹き替えを、 今年(12年/海辰)は、守護神月干「灯」が不安定で、 忌み神塩濁に押され離婚後遺症にさいなまれる 宮崎あおい(85-1130/雨酉)を独断で決めてしまったこと。 忌み神害の関係の宮崎でなければ、 軽くジブリ超えであったかも知れず、とても残念なのです。 寸前で失敗する「陽戌」は、害を呼んだのが悔やまれますね。 いまの勢いは薄汚れた宮崎ではなく、AKBが王道。 干合関係の渡辺麻友(94-0326/宝亥)で良かったのにね☆ |
■2012年07月29日(日)宝卯 |
柴崎竜人○オワ婚は起死回生も夢から覚めず |
○「結婚なんて、もう終わったコンテンツなんだよ!」とうそぶく、 大学時代からの腐れ縁仲間の男二人のしょうもないドタバタ夢物語は――。 元恋人と不倫中の編集者と女大好き恋愛小説家が 一晩で背負った二千万の借金のかたに、 ヤクザの御令嬢の政略結婚のプロデュースを請け負うハメに。 しかも相手は編集者の高校時代の同級生にして、 容姿端麗の財閥御曹司という「完璧な白馬の王子様」という始末。 探偵による標的の調査と共に、礼 儀作法のレッスンから恋愛・結婚観の矯正など、 彼女を「結婚したくなる女」に仕立て上げていく結末は――。 飛び交う大金、理想の結婚、鳥肌ものの脅迫に、とろけるような甘い幸せ――。 二転三転する大騒動の末、この人達がたどり着いた現代の結婚とは何だったか。 オーバーサーティによる、オワコンになりかねないコメディ。 柴崎竜人(76-1025/鉄戌)の『オワ婚』が、 07月13日(草亥)の干合日に上梓されました。 東京都世田谷区生まれで、慶應義塾大学経済学部を卒業。東京三菱銀行出身。 04年(木申)の年支「辰」の半会を伴うDNA「禄」年に、 銀行ATM内の様子を描写した「シャンペイン・キャデラック」で、 第11回三田文学新人賞を受賞(岡崎竜一名義)した柴崎は、 DNA「龍」主導で、果てることのない土石流に立ち向かうことなく、 かわしながら逃げるために、常に新しいものに着眼しますが、 落ち着きがないとも言えます。 裏読みに長けて、本質はその都度の環境により変化するのです。 「龍+龍」は、始めると止まらずブレーキなし。 賭博で勝ちもすれば、一瞬で負けが込むという発想もこのため。 「龍」×4は、信念こそあり、恐ろしく堅物の精神的放浪者。 海外かぶれ、新しい物好きで、若さがあれば最先端の庶民派気取り。 ある意味頑固で単純にも見えてしまうのです。 「龍+車」は、ひらめき重視。感覚的で組織の温情など受けられません。 「鉄+龍+戌月」は、陰湿な面があり派手な演出があろうと本質地味。 若くして老獪なイメージがある、演出家風情。 「辰」年生まれ「鉄戌」は、待ち運なのです。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の乾ききった残光がさす山脈のむきだしの岩。 押し出しはあるのですが、どこか野暮ったく迫力はありますが、 年干支「陽辰」VS日干支「鉄戌」の天剋地冲持ちのため、 闘いを挑みつつ、さまざまな事象を犠牲にしながら生きていく。 総エネルギー254点と相応ですが、木性の引力本能は弱く20点。 優しさというようなものはありません。 また水性も22点で独特な遊び方をしようと、偏りは激しく、 流行の先端をいっているような思いもあるでしょうが、 楽しんでいるのは本人だけかも。 また、「山」の本物の守護神は「戌」内「灯」の名誉ですが、 年干「陽」が夕陽とはいえ目立っているため、ついつい危険なことをしがち。 年干支「陽辰」は、辛辣で上昇下降を繰り返す。 重要な局面で、裏切りに遭うことも少なくない。 月干支「山戌」は、凝り性で商才もありも、自己流で押しつけがましい。 そして日干支「鉄戌」は、退路を確保して 戦う闘争心で、休息なしは、火事場のバカ力的ですが、 表面をつくろうとどこか野暮ったく、流行に乗り遅れまいと必死になっても、 繊細さは仇になりやすいでしょう。 干支番号構成は、53-35-47で東方南方欠けの寅卯天冲殺。 友人や兄弟姉妹といった方向で失敗しやすく、 北方領域こそありますが、盛りは過ぎている感も受けます。 後天運は、初旬「4歳畑亥」は、宿命にないDNA「玉」が付加され、 過渡的な伝統性ある環境のなかで、いささかの戸惑いを覚えながらも成長。 2旬「14歳鉄子」は、年支「辰」の半会で、世界は拡がったようですが、 DNA「貫」の頑固さが強調され、周囲の顔をたてながら進みました。 3旬「24歳宝丑」は、年干「陽」が干合で 「海」化し萎えましたが、10年運干が「雨丑」的になると、 二次干合で月干「山」が「陽」に、 10年運干が「灯」的になると、一気に稼働力が上がり、 目的を変化させ、DNA「石」でデビューに結びついたようです。 現在の4旬「34歳海寅」は、宿命にないDNA「鳳」の10年運天冲殺。 ゆとり、遊び、趣味が強調され、半会もあるため、優雅に遊びたおす(笑)。 この後は5旬「44歳雨卯」がDNA「調」の10年運天冲殺で、 月干「山」の干合により、月干は「陽」に10年運干は「灯」になると、 年支「辰」で前進力はそこまでなくとも、夢目的の変化により、 周囲が極端なことをさせ、稼働力を上げさせるかもしれません。 6旬「54歳木辰」は、月干支「山戌」も日干支「鉄戌」も天剋地冲ですから、 20年に及ぶ10年運天冲殺を抜け、DNA「禄」は、 余程の奉仕がないと辛い時期となるはずです。 7旬「64歳草巳」は、DNA「司」の干合10年運も地味。 8旬「74歳陽午」は、DNA「車」の半会で危険が迫るのです。 この人が社会にでたであろう時期は、 98年(山寅)の主導DNA「龍」とはいえ、埋もれかねない天冲殺。 夢の中の出来事ですから、いわゆる仕事にはほどなく飽きて、 創造力という精神世界に足を踏み入れたのでしょう。 どこか頭でっかちで放浪癖もありますから、 それ自体は宿命を活かすこととしては悪くないでしょう。 しかし、10年(鉄寅)の大半会天冲殺年には、芸能事務所(アミューズ)に所属し、 筆名も志羽竜一からアーティスト名を柴崎竜人にしているのですから、 新たな見直しになりましたが、何処まで行っても夢なのです。 しかも、近影までかなり脚色したのですが、 夢明けの今年(12年/海辰)にだした『オワ婚』の専用サイトでは、 著者コメントを動画でだして、作りはバレバレ。 「鉄戌」は厚化粧しようと、小洒落た風情はなく、 明るく振る舞おうと、本質はどこか暗いということを改めて知らされました。 本作は離婚率三割、生涯未婚率二割を超える現代を生きる主人公たち が模索している結婚に対する著者なりの答えのようですが、 「恋愛と結婚を区別できない女はお見合いには向かない」 などとワンパターンで、結婚を、風俗現象や、 流行り物としてとらえている所に無理あり。 夢からさめきっていないこの人に、発展を求めるのは困難。 今年(12年/海辰)は、DNA「鳳」の対冲。 遊びの手法を変えるところだけど、どうせなら夢のうちにだしておけば、 良かったのにで、今は夢から覚めた勢いこそありますが、 それだけのことですから、次の手を考える必要があるでしょう☆ |
柴崎竜人○76-1025 |
鉄山陽灯 戌戌辰+4 車龍龍龍龍(龍主導) 木性(20)火性(60)土性(80)金性(72)水性(22)/総合254 寅卯天冲殺/天冲殺(34歳海寅/44歳雨卯) 天剋地冲(54歳木辰)/年干支VS日干支天剋地冲 木性脆弱/土性過多/水性脆弱 +4歳畑亥/14歳鉄子/24歳宝丑/34歳海寅/44歳雨卯/54歳木辰/64歳草巳/74歳陽午〜 |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 2 年// 海 辰 入口 |
12年●01月分 12年●02月分 12年●03月分 12年●04月分 12年●05月分 12年●06月分 12年●07月分 12年●08月分 12年●09月分 12年●10月分 12年●11月分 12年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
さ く い ん ○ |
BEHPは書体設定を明朝体にしてご覧になられるのを推奨しています○ |
プラウザのバックを使ってお戻りください○ |
清く正しく美しく○BEハレ幸せ発電所→運命向上委員会 |
○実践的運命改良サロン Copyright(c)1994→2024 birthday-energy.inc. |