★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 2 年(海辰)●06月 陽午 // 移 動 祝 祭 日 |
■06月分一覧 (2012年●目次) |
後藤法子●都市伝説の女に挑戦する何でもあり(2012_0601) |
中脇初枝●きみはいい子に潜む闇(2012_0604) |
西田征史●小野寺の弟・小野寺の姉という表と裏(2012_0609) |
朝倉かすみ●とうへんぼくで、ばかったれのドキドキ(2012_0611) |
青木淳悟●私のいない高校で三島賞の陰陽部分(2012_0615) |
野中柊●彼女の存在、その破片と情欲の本性(2012_0618) |
安田依央●終活ファッションショーの人生十色(2012_0622) |
平山瑞穂●大人になりきれないイタさの秘密(2012_0627) |
■2012年06月01日(金)雨巳 |
後藤法子○都市伝説の女に挑戦する何でもあり |
○警視庁捜査一課、丹内班に配属されてきた新米刑事の月子は、 最新ファッションを着こなす抜群のスタイルと美貌を持ちながら、 「ワタシ、都市伝説を証明するために刑事になりました――」と 実は究極の都市伝説オタク! あらゆる未解決事件を都市伝説に結びつけ、 都市伝説を証明するべく事件の謎を解いていく。 月子に一目惚れするイケメン鑑識官や、 最近勘がズレてきた元名刑事ら、クセモノたちと繰り広げる ちょい変コメディー・ミステリー 金23:15「都市伝説の女」は、地上波で三年ぶりに主役となった 長澤まさみ(87-0603/雨未)主演ドラマのノベライズ本、 後藤法子(67-0125/畑丑)の『都市伝説の女』が、 05月25日(陽戌)の年干支「陽午」の大半会を伴う守護神日に上梓されました。 福島県須賀川市出身。東京都府中市在住は、 夫と共に楽しむ競馬場があるからという後藤は、 「貫」主導で、湿り気たっぷりながら軽いノリも、 状況次第で、都合良く変化するように見え、 好き嫌いも激しく、本質はとことん反応。 「貫+貫」は、懲りずに利己主義。 「貫+玉」は、その場その場を乗り切る眼力で、 時代の好みを本能的にかぎつける。 「貫+鳳」は、表面的に温厚も実際は頑固。 「畑+貫+丑月」は、守備本能抜群ながら中年期に激変の兆し。 「午」年生まれ「畑丑」は、現実的でない世界感を得手とするのです。 宿命の特長は、晩冬午前二時頃のぬかるみばかりの街。 まだ夜明けでもないのに、不自然な陽光が降りそそぎ、 その地面には特別に光輝く稀少な装飾が施されているため、 傷つけぬように歩かねばならぬ、危なっかしい行程。 とはいえ木性ゼロ(DNA車/牽なし)は、かんじんな人の気配がなく、 つくりものの世界であることを思い知らされ、 そこが脚本家らしい所以なのでしょう。原則、配偶者成分がありませんから、 実際は余程の変わり者夫婦であるはずですし、 生年冲殺なのですから、業界関係者に違いありません。 また、年支「午」VS日支「丑」の害は、表裏ありで持続力なし。 さまざまな局面で手を抜きつつ、常に面倒ばかりの人生ですが、 それが原動力にもなり、本人には慣れっこ。 月支も「丑」のため、内外の違いは鮮明ですが、 さすが、反応のよい人でも、twitterやブログの更新は、 お疲れモードに突入している感がありあり。 息抜きには良いものの、別人格になりきるなり、 ご趣味の競馬なりに特化しないと色褪せそう。 もっとも、木性ゼロの一風変わった自尊心というか、 プライドもない屈折した宿命だからこそ、仕事には貪欲。 年干支の「陽午」は、他人の運を喰い潰す、ヒノエウマ。 月干支の「宝丑」は、周囲に振りまわされず、 マイペースな生き方で、お金も大好き。 そして日干支の「畑丑」は、他力運で本流をはずれても、 他人任せで、運気を急に伸ばしたり落としたりせず、 のんびりと物欲を満たせていくのです。 干支番号構成は、43-38-26と南方西方領域ですが、 時代整合性ある冬生まれの生年冲殺のため、延命可能。 後天運は、初旬「6歳鉄子」が、DNA「調」の反抗心。 宿命にないものだけに、ややひねくれた独創的感性ですが、 年干支「陽午」を天剋地冲するため、 午未天冲殺でも、生地生家を捨てて成功運型。 親の立場はありませんが、宿命害を断ち、 ともかく結果が全てという生き方になりそうです。 また、この初旬から30年は変剋律も同時進行のため、 その方向への苦悩により、才能が磨かれることになります。 「調」なら伝達本能の少女性の強い表現力です。 2旬「16歳畑亥」は、主導DNA「貫」の独立独歩。 経歴不明ながら、ここで上京が自然。 3旬「26歳山戌」は、DNA「石」の和合性仲間作り。 年支「午」の半会もあり、「バカヤロー!2000」で本格デビュー。 「伝説の教師」「新宿暴走救急隊」「温泉名物女将」「マイリトルシェフ」 「ブラックジャックによろしく」などを手がけ、 4旬「36歳灯酉」からは、DNA「龍」。変剋律抜け半会で、守護神。 「奥様は魔女」「チーム・バチスタ」「椿山課長の七日間」。 映画では「ホームレス中学生」や「神様のカルテ」など。 来年(13年/雨巳)から始まる5旬「46歳陽申」も守護神。 ただし、月干「宝」が干合で「雨」になるため、 一層金銭物質偏りになる懸念があるため、 本質は変えないほうが、得策かもしれません。 その後の5旬「46歳陽申」は、DNA「玉」の守護神強化。 6旬「56歳草未」は、DNA「車」の宿命にない木性の 天剋地冲付10年運天冲殺に害切れで、大稼働。 7旬「66歳木午」が、DNA「牽」の宿命にない木性の10年運天冲殺も、 干合支害もありますので、慌ててしまうと、 かえって無に帰すこともありますが、 自然体で進んでいけば、それまでの仕事が思わぬ形で、 評価されていく信じがたい光景を目に出来るかもしれません。 ここで、長澤まさみ(87-0603/雨未)に触れれば、 「司」主導で、美脚が売りと言われても、 とりあえずは若さだけの印象しかなく、 解決はすれど、積極的に犯人逮捕には動かない(笑)。 恐ろしく軽いタッチなのですが、 「海」年に「雨」がそこまで派手になれるわけもなく、ありがたみなし。 ゴールデンではないところが、かえって救い。 (長澤の)忌み神年干「灯」が「草」になって、 ゆるやかさがでてきたということでしょう。 後藤とは天剋地冲の関係だけで、共通干もありませんが、 特に接点を持って仕事をするわけでもなく、 冲殺範囲を持たれている後藤であろうと、宿命害を切ってくれるのですから、 ある意味、おいしい関係くらいにとらえるしかありません。 テーマの都市伝説は、生年冲殺で妙に拡がるところに、 表も裏もある後藤には、妙にピッタリくるので、 本人は楽しみながら、積み重ねているのかと思います。 伴星「鳳」は趣味の人生。 真剣にならないで、遊びの延長が後藤の持ち味。そうとらえるべきです☆ |
■2012年06月04日(月)陽申 |
中脇初枝○きみはいい子に潜む闇 |
○高校在学中だった91年(宝未)のDNA「玉」年に、 「魚のように」で、第二回坊ちゃん文学賞を受賞し、 主導DNA「石」年の93年(雨酉)に出版されデビューした 中脇初枝(74-0101/海寅)の『きみはいい子』が、 05月17日(山寅)に上梓されました。 同作は、世界を救うことはできないけれど きみを救うことなら、できるかもしれない。 ある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かのたったひとことや、 ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描き出した 主に完全には解決しない虐待をテーマにした連作短篇集です。 徳島県三好市生まれ、高知県四万十市育ち。 筑波大学第二学群比較文化学類(民俗学)を卒業で、 現在は神奈川県内在住という中脇は、 「石」主導で、主体性は自分にありながら、常に周囲を意識する。 「石+牽」は、この世にある現実に庶民的な懐疑を抱く。 才能は「牽」となり、強い自意識とそこから発生する役割。 「石+鳳」は、わかりやすい常識人。 「石+石」は、集団や家族のなかにあって変わり者を演じる。 「海+石+子月」は、他人から持ちあげられる統率力。 「丑」年生まれ「海寅」は、孤独を好むのです。 宿命の特長は、真冬深夜零時頃の雨が降りしきる流木が漂う海。 暗くて厳しい風景で、僅かな明るさが「寅」内「陽」の心優しさですが、 目をこらして見ないと、感じることが出来ない仄かなもので、 ありがたみがあるかどうかは疑問です。 総エネルギー226点中水性108点と自我が強く、精神性の強い人ですが、 月支「子」VS年支「丑」VS日支「寅」の変則方三位は、 「亥」で冬の方三位に後押しされ、「卯」で春の扉を拓くため、 厳しい季節のなかでも、可能性を程よく感じる宿命は、 さすが生きることには事欠かない辰巳天冲殺なのです。 年干支「雨丑」は、なかなか稼働せずも粘りあり。 月干支「木子」は、一歩退く隠居の嗜みのような創造力。 そして日干支「海寅」は、直感力があり自分が一番だという自負。 干支番号構成は、50-01-39は東方を軸にした北方と西方領域。 やや時代遅れ感は否めませんが、冬生まれだけに時代整合ありでしょう。 後天運は、初旬「2歳草丑」が宿命にないDNA「調」の 独創的少女性を付加されるも特別条件なし。 ごくありふれた地味な少女時代を送ったことでしょう。 2旬「12歳陽寅」は、宿命にない受け入れ態勢充分の守護神。 DNA「禄」の強い引力本能でデビューにこぎつけています。 3旬「22歳灯卯」は、宿命にない干合の強い灯火で、 前旬に続き守護神はDNA「司」の春へ向かう変則方三位で、 おろらく結婚もしたことでしょう。 現在の4旬「32歳山辰」は、DNA「車」の10年運天冲殺で多忙。 年干「雨」が干合されると「灯」になり、 その「灯」は、日干「海」と二次干合すれば、 年干が「草」、日干が「木」となり、元からある月干「木」を入れて、 木性の天干一気も成立するため、森のような和合性が生まれ、 動きが鈍くなりながらも、強固な存在感を誇示しています。 この後は5旬「42歳畑巳」は、年支「丑」の半会を伴う 才能強化のDNA「牽」の害で、自身の望まぬような名誉や、 月干「木」が干合され、夢や子供の世界など私的面の不名誉がありそうですが、 10年運天冲殺ばかりか、苦渋を経験することで、 干合月干「山」が年干「雨」と二次干合すれば、 それぞれ「陽」と「灯」の守護神火性に変化するので、 痛みを味わいながらも次元を上げれば良いのです。 今後の6旬「52歳鉄午」は、DNA「龍」の半会。 7旬「62歳宝未」はDNA「玉」の習得期ですが、 さすが20年の10年運天冲殺を経過していれば、 疲弊しているはずですが、生日冲殺でもあり、 苦痛があらぬ方向に行かねば、悠々自適でしょう。 ただし8旬「72歳海申」は、DNA「貫」の納音で、 崩壊は免れないかもしれません。 今年(12年/海辰)は、10年運天冲殺中の天冲殺で、相応の目立ちよう。 来年(13年/雨巳)は、年干支「雨丑」の大半会を伴う天冲殺害。 本人の意識とは別に話題を提供してくれるはず。 ところで、中脇の第一子男児(99-0307/山午)は、 水性ゼロ(DNA禄/司なし)で、配偶者成分皆無で、優しさもなし。 金性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、伝達本能皆無で、ゆとりなし。 子丑天冲殺で母親と共通干支なしで、2旬「11歳草丑」が10年運天冲殺害。 第二子女児(01-1129/陽申)は、(中脇の)条件なし天冲殺誕生のうえ、 月支「亥」VS日支「申」の害持ちで、内側が不安定。 辰巳生年冲殺で同じく母親と共通干支なしです。 作家としての苦悩は、この子供達が誕生した結婚にもありそうですが、 (配偶者成分の灯が宿命になし) 宿命ばかりか、実生活にもどこか暗さがあるからこそ、 作家たる所以かも知れません☆ |
■2012年06月09日(土)宝丑 |
西田征史○小野寺の弟・小野寺の姉という表と裏 |
○02月18日(畑酉)に上梓された、脚本家の西田征史(75-0522/山辰)の 初小説『小野寺の弟・小野寺の姉』に、 愛やほのぼのとしたぬくもりを感じると、 関係者を中心に渋い話題を呼んでいます。 不器用でも、ある意味アウトローでも、こんな日常がそれこそ普通です。 本作は、東京の端っこの木造一軒家に二人で暮らす 小野寺進と小野寺より子の姉弟。 結構な歳だけど結婚できずにいる二人は、 特別仲がよいわけでも悪いわけでもないが、支えあって暮らしている。 ある日、そんな小野寺家の郵便受けに間違って配達された一通の手紙。 二人はその手紙を届けに行くことにするのだが―。 引っ込み思案な弟と、こだわりが強く生命力の強い姉の、 さえないけれど、ささやかな幸せが香る日常を描いた物語。 東京都出身で、幼少期から学習院へ通う環境で、 学習院大学法学部法律学科を卒業。 年干支「草卯」の大半会を伴う95年(草亥)のDNA「牽」年に、 お笑いコンビ「ピテカンバブー」を結成するかたわら、 大学に通いながら俳優をし、99年(畑卯)には芸人を辞め、 00年(鉄辰)からは、脚本家演出家に進出した西田は、 DNA「龍」主導で、熱い情熱を実現するために、 常に新しいことに挑戦する、原則は受け身の「山」。 「龍+牽」は、時にそよぐような爽やかさと、時に騒々しい小細工が得意技。 才能は「牽」となり、表面的に軽やかな自尊心と、プライド。 「龍+貫」は、忍耐力はそれなりも、自分に埋没する傾向あり。 「龍+調」は、特別意識が強い夢を持ち、不平不満を努力しながらも実現する。 「山+龍+巳月」は、用心深く猜疑心あり。 「卯」年生まれ「山辰」は、平時はひっそり、問題が起こると張り切るのです。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の表面が草木と贅を尽くした宝飾品で 覆われた山で、背の高い樹木はありませんから、 この人に動きがあるのは、草花が揺れ動く状態で、 陽が強くなると鬱陶しくなり、守護神は日支「辰」内の地下水で、 DNA「司」の堅実さや、女性の存在。 とはいえ、年支「卯」VS日支「辰」の害は表裏あり。 少しズレていたり、手抜きもしますし、信用ならぬところが危ないのですが、 遠くでみていれば面白く、仕事面でも技ありとして使えます。 「巳」月夏生まれながら、年支「卯」と日支「辰」と連なる方三位は、 決定的にへこたれぬように、病的な賑わいも所有しているのです。 年干支「草卯」は、真面目さはありも少々鈍い。 月干支「宝巳」は、お金がかかる特別な優しさあり。 そして、日干支「山辰」は、じわじわしぶとく進む。 家族を思う気持ちが強くとも、はみだし運のためなかなか理解されず。 干支番号構成は、52-18-05。南方軸足ですが北方東方にも領域あり、 夏生まれでも、信用されれば、相応の活動が可能です。 後天運は、初旬「5歳鉄辰」はDNA「鳳」の伝達本能。 宿命にはない、豊かな遊び心が付加されますが、 年干支「草卯」の干合支害があり、親の座は危うく、 仕事への一般的な稼働力も失せ加減となりそうです。 2旬「15歳畑卯」は、DNA「石」の協調性和合性の害。 宿命害持ちですし、若年期のため、挫折には強靱に対応しましたが、 この時期の才能強化の条件なし天冲殺(95年/草亥)のお笑い参加は、 経験にはなったでしょうが、組んだ相手が悪く(共通干なし)、 ある意味黒くて、情けない歴史で、害年の99年(畑卯)に清算しています。 3旬「25歳山寅」は、DNA「貫」の自我で独立独歩。 現在の4旬「35歳灯丑」は、DNA「玉」で深い創作力。 これが小説の世界にも足を踏み入れる原動力にもなりました。 この後は5旬「45歳陽子」が主導DNA「龍」の自己確立と、 月干「宝」の特別意識が、守護神「雨」に変化すれば救い。 方向性を堅実なものに向けていけば、次元もあがるでしょう。 6旬「55歳草亥」は、DNA「牽」の才能強化の10年運天冲殺ですし、 7旬「65歳木戌」は、害切れDNA「車」の10年運天冲殺ですから、 自然界への感謝を忘れねば、晩年でもとてつもない活動も可能です。 「山」はどっしりと構えてこそ立派ですし、 苦痛から逃げないのが成功する近道ですが、 「龍」主導だけに、落ち着きはなさそうですし、 「草」が才能だけに、細かなことも気にかかりそうです。 これに害持ち表裏ありが、両刃の刃となっており、 貪欲に色々な仕事をしていることで消化しているはず。 今年(12年/海辰)と来年(13年/雨巳)は、守護神年。 特別意識の強い11年(宝卯)の偏った害年で書かれた本作も、 害持ちですから、それはそれで良しですし、 何よりも守護神年にだせたのは、流れの良い証し。 持続力がないからこそ、小説の世界にまで踏み入れたと判断しますが、 余興で終わらせず、この方向性も3年5年とやれるならば、 面白い未来が約束されているはずです☆ |
■2012年06月11日(月)雨卯 |
朝倉かすみ○とうへんぼくで、ばかったれのドキドキ |
○03年(雨未)のDNA「調」年に、 「コマドリさんのこと」で北海道新聞文学賞を受賞。 04年(木申)の才能開花のDNA「禄」年に、 「肝、焼ける」で小説現代新人賞を受賞。 08年(山子)の主導DNA「龍」年に上梓した「田村はまだか」で、 09年(畑丑)のDNA「玉」の害年に、吉川英治文学新人賞を受賞した 朝倉かすみ(60-0810/鉄午)が、05月22日(雨未)の守護神支合日に、 『とうへんぼくで、ばかったれ』を上梓しました。 札幌育ちの見てくれ良好23歳の生娘の札幌のデパート勤務の 吉田が恋に落ちた。吉田は独身の冴えない42歳の男に、ひとめぼれしました。 待ち伏せ、尾行で情報収集後、男を追いかけ上京します。 ストーカー? いえ、違います。「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で 胸がいっぱい、ただ「好き」なだけ。 問題は、その男、榎又辰彦が吉田を知らない、ということ――。 でも、妙な予感で胸がふくらむ感じも怪しい。 愛嬌と軽やかさに満ちた、筋もあるようでないような 20代のおなごがおじさんにぶつけた一世一代の恋だそうです(笑)が、 なりゆきで、それぞれ好き勝手に動き回る、 ドキドキするようなラブコメとしておきましょう。 北海道小樽市出身、北海道武蔵女子短期大学教養学科卒を卒業。 律音年(90年/鉄午)だった30歳で小説を書くことを志し、 31歳(宝未)になり作文教室に通い、交際相手を獲得し、 99年(畑卯)に結婚した朝倉は、DNA「龍」主導でとてつもなく飽きっぽい。 まともに衝突することを嫌い、あの手この手を使い、面倒から逃げる面あり。 「龍+調」は、不平不満を時間をかけながらも向上心に変えていく。 「龍+玉」は、周囲と歩調をとりづらく、良くも悪くも妙な評価を受ける。 「龍+貫」は、忍耐力があるように見えるが、単に地味でおっかないから。 「龍+禄」は、お人好しで視野は広くなく、ひとつの案件にどっぷりつかる。 同じ本を繰り返し読んだり、執拗ともいいます。 才能は「禄」で、落ち着きのないスピード感のある感謝と奉仕。 実は目立ちたがり屋であることに気づいたら鬼に金棒。 「鉄+龍+申月」は、ある意味陰湿で猜疑心の強さと、 自己中心のマニュアル頼り。 「子」年生まれ「鉄午」は、精神性の強い相場師です。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の難破船。 舵は一見丈夫なのですが、木性がわずか10点で弱り目に祟り目。 年干支「鉄子」VS日干支「鉄午」は、口にだせない秘密あり。 面倒なので、稼働するまでは、出不精億劫。責任もとりたくありません。 それが、就職もせず派遣社員や契約社員であった理由でしょうし、 総エネルギー165点の「鉄」ですから、燃焼するまでに時間がかかるのです。 年支「子」VS月支「申」の半会は、一見勝ち気で前進力がありますが、 水性を増やすだけなので、流れに乗っていかないと、 重い金性の60点は沈みかねないという見立てであり、 愉しみながら、常に作品を発表し続けないと、沈没しかねません。 年干と日干の同一は両天秤で、機能的に同時進行しようとすると、自己破壊。 気分転換を良くしないと、疲れそうです。 年干支「鉄子」は、裏舞台が似合う自尊心。臆病な自己陶酔。 月干支「木申」は、自己犠牲。 そして、日干支「鉄午」は、計算された人情で、 淋しさを紛らわすために明るく振る舞う。 自分に甘く、いつまでも生地生家にいると腐りかねないのです。 干支番号構成は、37-21-07で南方軸足の西方東方領域で、 時代整合性あるとはいえない秋生まれですが、 水性の受け入れ態勢は万全なので、 賞味期限切れとは言い切れません。 後天運は、初旬「1歳雨未」が、DNA「調」の支合。 孤独を愛する少女性溢れる性癖が強化される変則方三位で、 日支「午」と月支「申」の隙間を埋める「未」の登場ですが、 年支「子」と害も成立したため、内側に籠もるようになります。 これといった稼働条件はなく、デリケートで扱いづらかったのです。 2旬「11歳海午」は、DNA「鳳」のゆとりにふける。 力が萎えた内側の刑は、少々の争い。 表現力がなまじ増殖したため、就職試験で 「働きたくないけれどいいですか」と発言してしまう(笑)。 3旬「21歳宝巳」は、DNA「石」の妥協。 今度は就職したくても、ことごとくハネられ、派遣登録。 4旬「31歳鉄辰」は、年干支「鉄子」の大半会を伴う 月支「申」を巻き込んだ三合会局で、世界が拡がり、自己発揮にも挑戦する。 5旬「41歳畑卯」は、DNA「玉」の伝統性ある創造力でデビュー。 月干干合は、目的の変化で、引力本能の才能が、 主導DNA創造力「龍」と呼応し、成功への呼び水となりました。 現在の6旬「51歳山寅」は、月干支「木申」の天剋地冲を伴う 主導DNA「龍」の半会で、自己確立。 一度稼働した「鉄」が騒々しく駆け巡る状態で、この後に控えるのは、 7旬「61歳灯丑」のDNA「牽」が、守護神害はありがた迷惑。 8旬「71歳陽子」のDNA「車」が、守護神天剋地冲で、 さらに熱くなる可能性もありです。 ものぐさな朝倉がある意味成功できたのは、希有な例。 創作の場で遊び尽くした結果でしょうが、 このところの懸念事項は、09年(畑丑)のDNA「玉」の害年に、 仕事場を東京にうつしたこと。 出てくるのは戌亥天冲殺の「鉄午」にはもっけの幸いですが、 この裏切りは配偶者を切り捨てたということでしょう。 結婚10年あまりで、この行動は不似合いな間柄だった可能性大ですが、 そういう秘密を抱えながらも、生きていく宿命ですから、 とやかく詮索せずに、すべりっぷりやころびっぷりを、楽しませてもらうだけ。 結論が読めない宿命には、朝倉らしいのです☆ |
■2012年06月15日(金)灯未 |
青木淳悟○私のいない高校で三島賞の陰陽部分 |
○05月15日(陽子)に、第25回三島由紀夫賞の選考会が開かれ、 11年(宝卯)06月14日(鉄子)に上梓された 青木淳悟(79-0509/陽子)の『私のいない高校』が、 ご本人の律音日でもあり受賞しました。 鬼才が放つあまりにも前衛すぎる学園小説。 英語が苦手なカナダからの留学生を受け入れた、 ある高校教師の数ヶ月の出来事――。 普通すぎるのに普通ではない、物語という概念を徹底的に排除した、 主人公のいないヘンテコ不可解な青春小説は、 東京都内の私立高校教諭の大原敏行の著作 「アンネの日記 海外留学生受け入れ日誌」を 参考に改編、創作した実験的な作品です。 埼玉県狭山市出身で、東京都豊島区在住。 早稲田大学第二文学部表現・芸術系専修を卒業。 早稲田大学在学中の03年(木申)の、 年干と月干(共に畑)の干合を伴うDNA「龍」の半会年に、 「四十日と四十夜のメルヘン」で、 第35回新潮新人賞を受賞し小説家デビューした青木は、 DNA「鳳」主導で、そびえたつ山のような雄大で、緩さあり。 寡作といえるのは、ある意味のんびりとした性癖のなせるもの。 「鳳+石」は、常識も遠慮しがち。 「鳳+牽」は、温厚で誠実も、やや逃げ腰。 才能は「牽」で、名誉を頼りに生きるので、受賞は何よりの喜び。 「鳳+調」は、独創的も通俗的な部分があり、 魅せるところはぬかりなし。 「陽+鳳+巳月」は、案外口うるさく評論家的気質。 「未」年生まれ「陽子」は、一か八かの勝負師体質なのです。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の陽光で、作物や人々が成長するために、 少々暑い光を放つ。本来の守護神は「海」で、この要素があれば、 多忙を極める売れっ子にもなりますが、 年干と月干の「畑」をやむをえず代用するため、 特別意識の強い若い女性を描くことが突破口となり、 才能は「雨」から産みだされるため、年支「未」VS日支「子」の害持ちの、 表裏ありの良き手抜きをするため、なかなか本気をだせません。 年干支「畑未」は、他人運で開拓者を都合良く再生する傾向。 月干支「畑巳」は、どっしりと重く素早くない、屋台骨に巣くう白蟻体質。 そして日干支「陽子」は、才人で頭の回転は速くも、実行力疑問。 移り気でお天気屋。 神経細やかで些細なことに過剰反応するも、 自然体でいると、あれよあれよと祭り上げられ、高みに昇る人。 干支番号構成は、56-06-13で、夏生まれながら北方から東方領域で、 まずまずの力をだせる可能性あり。 後天運は、初旬「1歳山辰」は、DNA「鳳」の半会で、 早くも主導DNAで自己確立。 日干支「陽子」と大半会的(初旬のみ陽と山は同格)のため成功運型。 2旬「11歳灯卯」は、年支「未」の半会を伴うDNA「石」の仲間作り。 3旬「21歳陽寅」は、DNA「貫」の自己発揮。デビューもしました。 現在の4旬は「31歳草丑」のDNA「玉」の創造力強化。 実家の母親に携帯電話を買ったなどの話題も豊富。 年支「未」VS日支「子」の害切れもあり、どこかスッキリした様相。 今後は5旬「41歳木子」が、年干と月干の干合を伴う 方向性の変化で、DNA「龍」でもあり、 新たな作風や挑戦が期待できるはずです。 6旬「51歳雨亥」以降はターボ運(子丑天冲殺廻り)で何をやっても派手。 特にDNA「牽」の名誉は、しくじらねば大御所。 7旬「61歳海戌」は、宿命にないDNA「車」で多忙期を迎える予定。 8旬「71歳宝酉」は、DNA「司」の干合10年運天冲殺。 青木は「この作品は半分以上、参考文献に依拠して書かせてもらい、 自分で書いたという感じがしないくらい。 自分の体験は何もないが、自分がそこにいるような奇妙な感じがあった。 本はまだ4冊。受賞をきっかけに状況を打開したい」とコメント。 害持ちは手抜きこそが命なのですから、当たり前のこと。 それよりは、デビューが生じられるとはいえ、 条件なし天冲殺(04年/木申)のため、全てにおいて制御不能で、 順風満帆とはいえず。09年(畑丑)の害切れのDNA「調」年に 結婚したのは相応も、別居を経験したりと、さすが害持ちらしく不安定。 漫画家志望なのか、漫画家フリークなのか不明な 妻(80-0923/畑亥)は、同じく年支「申」VS日支「亥」の害持ちで、 火性ゼロ(DNA龍/玉なし)で獰猛な人みたい。 しかし、妻の日干支は青木の年干支「畑未」を大半会し、 青木の社会性を応援しており、好感が持てる。 二人には男児もいるようですが、おそらく「寅」年「巳」日生まれとか、 「卯」年「辰」日の害持ちなんだろうなあ。 妻の夢の中で、三島賞受賞の青木はどこまで行ってもマイペースかな☆ |
■2012年06月18日(月)鉄戌 |
野中柊○彼女の存在、その破片と情欲の本性 |
○91年(宝未)に「ヨモギアイス」で 第10回海燕新人文学賞を受賞しデビューしながら、 その後は、三島由紀夫賞や芥川賞の候補になるも、 もう一歩で手が届かない野中柊(64-1205/山子)の 『彼女の存在、その破片』が、 05月28日(畑丑)のDNA「石」の協調性和合性付加という 月支「亥」と日支「子」がからむ 時代整合性ある冬の方三位日に上梓されました。 主人公の僕が、男の子を置いたまま失踪した恋人を探して 彼女の生涯にかかわった男女を訪ね歩くという物語です。 新潟県新発田市出身。立教大学法学部を卒業後、渡米。 ニューヨーク州在住中に作家デビューし、 現在は帰国していると思われる野中は、DNA「禄」主導で、 深い海の底から湧きだしてくるような不思議な自己顕示力。 「禄+貫」は、何かと張り合うために、計算された自我を演出。 才能は「貫」で、好き嫌い激しいなかに、状況に応じて頑固さをだす。 「禄+司」は、異性に対して自制心に欠ける傾向で、色恋に溺れやすい。 「禄+車」は、束縛を嫌う真っ直ぐな性癖。 「禄+牽」は、周囲を巻き込むために礼儀は相応に備わる。 「山+禄+亥月」は、気忙しく、配偶者の裏切りにより成長する。 「辰」年生まれ「山子」は、狭視で異性を理解することは困難なのです。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の、常緑樹の廻りに 異質な苔がむす、寒々しい泥の山。 山といっても、せいぜい丘程度で、高さはありません。 まさに、野中の柊という風景ですが、 真っ暗な夜のなかで、表面が保護されていても、 火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、植物を生育させず、 暖かみがまったくない姿で、とてつもない偏った努力をせねば、 創造力を発揮できずに、死に絶える一歩前の景色です。 金性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、伝達能力も皆無で、 確かな内容や豊かさは全く感じませんが、 こちらもないなりに、必死になることで、 かろうじて存在感を誇示できるかもしれません。 総エネルギー194点は大物とはいいがたく、うち水性86点と水浸し。 水性は金銭物質であり異性ですから、経済や愛情に翻弄されやすく、 結果的に山崩れを誘発します。 自身の土性が僅か28点しかないのですが、 木性80点で周囲を飾るため、際だって見えるのですが、 それは人脈や環境を上手に活かしきり、本質を見えなくしているため。 年干支の「木辰」は、出たがり目立ちたがりですが、 懲りずに何度も挑戦するしぶとさあり。 月干支の「草亥」は、感覚的で世渡り巧みな予知能力。 そして、日干支の「山子」は、叩かれても叩かれても、どん底から蘇る。 体験したことを枝葉をつけて、発展させる異常干支で、 目上運ありの午未天冲殺のなかでは、迫力は類をみずタフです。 干支番号構成は、41-12-25となり、東方南方西方領域で北方欠けですが、 時代整合性ある冬生まれですから、踏みとどまっているのでしょう。 後天運は、初旬「9歳木戌」が特別条件付10年運天冲殺ばかりか、 年干支「木辰」を納音するため、通常人の3倍ほどの成功運型。 異様な環境であり、親の世界にも破壊現象が顕著で、 なかなか前進しづらい過酷さを与えられると上昇機運ですが、 この時期は、DNA「車」の危険な状態にさらされていたのでしょう。 2旬「19歳雨酉」は、DNA「司」の忌み神で異性との地味な関わり。 上京し、時間をかけて変質していけば、 日干「陽」と10年運「灯」という虚の火性を体感したことでしょうが、 この時期に結婚もデビューもしているわけですから、 可否はともかく、運は稼働させたことにはなるのでしょう。 3旬「29歳海申」は、年支「辰」と日支「子」の三合会局を伴う 主導DNA「禄」で、自己確立をしながら、人生の立て直し。 現在の4旬「39歳宝未」は、宿命にない金性のDNA「調」の10年運天冲殺。 独創的な感性で自信満々で、結果を重視せずならば、存在誇示。 とはいえ、害も同時に成立するため、裏切りや体調不良も顕著。 来年(13年/雨巳)の干合年より始まる 5旬「49歳鉄午」は、月干「草」の干合により、 方向性の変化で、形をきにせず、これまでの生き方を見直しながら、 同じく宿命にない金性のDNA「鳳」ですから、 発信力が強まり、内面が強化され、重量感が突如でてくるはず。 その後は6旬「59歳畑巳」は、DNA「石」の和合性。 7旬「69歳山辰」のDNA「貫」の大半会は、土性廻りで、足許が強化。 8旬「79歳灯卯」のDNA「玉」のありえない火性で救われ、 9旬「89歳陽寅」のDNA「龍」の同じくありえない火性の守護神を迎え、 本質的な安定期をようやく迎えるのでしょう。 デビューは条件なし天冲殺と害年だった91年(宝未)。 宿命にない金性のDNA「調」を、異国の地で発揮したのですが、 異才のわりには、いまひとつ派手になれないのは、 そもそもの出発点が、現実性強い人の夢だったため。 そして、もとより「山」が海外移住など似合いませんから、 その苦渋から生まれた産物が不自然な作品として化けたものです。 異性の気が強すぎて、情欲に溺れる水性過多の冬山は、 結婚が向かないうえに、海外での不慣れな生活への疑問や懐疑が、 ある意味狂乱経済世代の追い風で認められることにもなりました。 当然のようにその結婚は破綻し帰国。 ところが編集者と再婚したという情報もありますから懲りていません(笑)。 男がいてこそ頑張れる、男を意識してこそ才能も維持できるのでしょうが、 もう少し、世のため他人のためという身を捨てるような発想も必要。 この人のつくりだすものから、色恋が失せて、 旧き良き時代を守り抜くような設定がでてくれば本物ですが、 とりあえず本作は、70年代から現在までを 懐古するような風合いになっています。 今年(12年/海辰)は、主導DNA「禄」の半会で注目はされるのですが、 暗さや儚さを当然として、熱さを無限大にとりこむ姿勢をもって、 過去ではなく、ありえないような未来に 足を踏み入れることも期待したいものです☆ |
■2012年06月22日(金)木寅 |
安田依央○終活ファッションショーの人生十色 |
○木曜23:58読売テレビ系 谷村美月(90-0618/木寅)主演で放送されている 「たぶらかし」の作者で、一昨年(10年/鉄寅)に同作で、 第23回小説すばる新人賞を受賞し、作家となった安田依央(66-0112/宝未)の 第二作『終活ファッションショー』が、 06月05日(灯酉)に上梓されました。 「終活〜」は安田が司法書士を生業としながら、 NPO「生と死を考え、将来設計を実現する会」を立ち上げ、 実際に28歳から75歳までの参加者を集め 「終活ファッションショー」を行ったことに由来する。 最期のとき、あなたは何を着たいですか? 司法書士の主人公は、老人たちの遺言相談にのるうちに、 死ぬときに着たい服を発表する「終活ファッションショー」の企画を思いつく。 参加者を募ると、年齢も趣味もばらばらなメンバーが集まった。 義母の葬儀の希望を叶えられなかったことを悔やむ嫁、 バブリーなセレブ夫人、熟年離婚寸前のエリート夫婦、 元警察官のオカマバーのママ・・・。 充実した人生の最期を迎えるための準備=終活をキーワードにし、 十人十色の死装束から、それぞれの人生が見える―――。 他人と関わり合いながら生きる人間の「絆」を描いた、 人情系エンタテインメントです。 大阪府堺市出身で、関西大学法学部政治学科を卒業で、京都府木津川市在住。 ミュージシャン、会計事務所勤務を経て、 05年(草酉)の年干支「草巳」の大半会を伴う、 年支「巳」と月支「丑」の三合会局年に司法書士登録した安田は、 DNA「鳳」主導で、時間をかけて豊かな遊び心を表現。 才能も「鳳」で、バランス感覚。 「鳳+石」は、模範的な人生観と少々荒削りな人間関係を堪能する。 「鳳+車」は、人付き合い良く、意外に熱い商売人。 「鳳+禄」は、口が上手く集団をまとめる。 「鳳+龍」は、庶民的な葛藤も、市井のなかで知恵を発揮。 「宝+鳳+丑月」は、生まれたばかりの子供のような純粋な発想で、 「巳」年生まれ「宝未」は、落ちて上昇。挫折がないと上がりもありません。 宿命の特長は、晩冬午前二時頃の街で早起きして活動する職人の使う道具。 司法書士という本業のかたわら、実際の執筆活動も朝早い時間帯。 未明の宝石ですから、用途は限定され、主人公も司法書士。 干合で変化しづらい守護神「畑」は、月干にあり使い易いのですが、 月支「丑」と日支「未」は対冲のため、犠牲がつきもの。 とはいえ、年支「巳」VS月支「丑」の半会があるため引き出しは広く、 総エネルギー274点中106点の土性は、情報過多で埋もれることを怖れねば、 ひとたび流れに乗るやいなや、時代整合性ある冬生まれだけに、活躍可能。 年干支「草巳」は、完璧さを追求する情の塊。 月干支「畑丑」は、自力より他人と集いながら運を伸ばす。 そして日干支の「宝未」は、そこそこで終わらず成功者か脱落者か極端。 用心深さを持つものの、一端表舞台にたてば財運ありの根性者。 干支番号構成は、42-26-08と南方軸足の西方東方拡がりで守備範囲はあり。 北方欠けは気になりますが、 時代整合性ありの冬生まれのため懸念なしでしょう。 後天運は、初旬「8歳鉄寅」が年干支「草巳」の干合支害で、 年干は「宝」化するため、終生両天秤的な生き方になりますが、 DNA「石」の和合性なので、まともにぶつからず屈辱を受けぬよう、 マイペースで進んでいけば良いのでしょう。 初旬条件等はありませんから、当初はごく普通の人であり、 環境を活かし、自身を磨く努力を求められていくのです。 2旬「18歳宝卯」は、日干支の大半会でDNA「貫」は、守り。 豊かな才能も、同質金性との軋轢もあり、自問自答の日々。 トップには躍り出ず、どこか斜にかまえたポジションを模索。 この頃は音楽活動のかたわら純文学にも挑戦。 3旬「28歳海辰」は、DNA「調」の独創性。 いらだちを覚えながらも、限られた時間をやりくり。 濁水で磨くので、本望とは異なることでも、食い扶持は確保。 4旬「38歳雨巳」は、DNA「鳳」の主導DNAで自己確立。 司法書士として独立もして、デビューも勝ち取る我が世の春。 月支「丑」の半会もあり、自信がみなぎっているのです。 今後は5旬「48歳木午」が、年支「巳」と日支「未」のからむ方三位で、 DNA「司」は蓄積期のため、夢と想念がにぎやかな成長。 月干支「畑丑」の干合支害で少々のブレは感じながらも、 キャリアを積み重ねる。 6旬「58歳草未」は、DNA「禄」の引力本能強化の売れっ子。 7旬「68歳陽申」は、干合のDNA「牽」で暖かな名誉。 8旬「78歳灯酉」は、DNA「車」で多忙。 年支「巳」と月支「丑」のからむ三合会局が危険です。 (本人作の)終活は就活を意識したもので、 10年(鉄寅)の流行語大賞にもノミネートとされており、「鳳」主導らしい切り口。 「宝」のなかでも比較的に派手さはない「宝未」ですが、 そこは老いの世界で工夫をするには適任。 積み上げてきた略歴や職業柄から、人間としての厚みは備わっているため、 デビュー作とこの二作目とも、手近なテーマを駆使したとはいえ、 底の浅さは微塵も感じられず、むしろさらに深まる予感さえ覚えます。 「死について考えることは生きることについて考えること。 小説を通して、死を自分のこととして考えてほしい」と安田は語りますが、 これが「鳳」主導らしい、自然界に寄り添う姿。 一方笑えるのが、過去に携わっていた音楽が「暗黒系」のどろどろした暗さ。 冬生まれ深夜の「宝」らしいと言ってしまえばそれまでですが、 精神性の強いDNA構成としては、創作活動は信仰に近いとも。 これも「鳳」の言い訳。 そして、当初の筆名はバンド時代の芸名だった「鰓ノーチェ」という意欲作。 「深夜のえら」なんて、ズバリであろうと凝り過ぎ(笑)。 編集者に感謝なければ、今はなかったのかも。 「鉄」の洗礼は妥協であろうと、通俗性を得られたのですから正解。 「巳」内「陽」の仕事大好き人間も、 初旬干合支害で屈折したおかげで、現在があるわけで、 普通の人が、宿命を活かしきってこの世界で功をなすのも、また愉しいね☆ |
■2012年06月27日(水)畑未 |
平山瑞穂○大人になりきれないイタさの秘密 |
○04年(木申)の60年に2年だけある守護神条件あり天冲殺に、 「ラス・マンチャス通信」で、 第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、 念願の作家デビューした平山瑞穂(68-0906/畑卯)の 15冊目の著作『大人になりきれない』が、 06月08日(鉄子)の主導DNA日に上梓されました。 同作は、会社員だった平山が描く、 会社で働くちょっぴりイタイようなアラサーたちの群像劇で、 職場にいるいる!仕事であるある!と共感して、 日ごろの溜飲を下げる側となるか、 もしかして僕のこと? 私のこと?となるか・・・。 大人になりきれず、未だに戸惑い多き青春を生きる人々の未来は? 他人事のように笑えないシニカルなお話しです。 東京都出身。立教大学社会学部を卒業し、パソコンソフトの販売会社や塾講師、 雑誌の編集者や広告関連会社などを経て、現在は専業作家となった平山は、 曾祖父が作家、祖母はタカラジェンヌ、祖父が放蕩して、 父親は大学教授で、母親は学生時代に芥川賞候補にもなっただけあって、 「調」冲殺主導は、硬い家系の犠牲の中でデリケートな感性を発揮。 人付き合いは苦手で、体調不良になりやすい。 実際、糖尿病になったり腰を痛めたりと、なかなか大変(笑)。 「調冲+調」は、本質は哲学的なのに、すべからく無理をしすぎる面あり。 「調冲+車」は、反骨の人で、ざわざわと落ち着きなし。 才能は「車」で、守護神木性から表出される素早い行動力。 「調冲+石」は、自尊心は強いが大きな山の前に挫折しやすい傾向。 「畑+調冲+申月」は、精神性強調ながら異性に関する欲求も強いものの、 屈折しているため、表にださぬように努めている。 「申」年生まれ「畑卯」は、一か八かの相場師なのです。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の瓦礫がある不安定な山の麓にある 特別な理由のある人々が、落ち着かぬ環境に危惧しながらも、 ひとつの目的のために生息する集落。 本能のおもむくままに、地中にある植物を栽培し出荷しますが、 土地が肥えているわけでもなく、実態以上に価値を付け加えねば、 生活していくことが出来ないので、多忙です。 生年生月冲殺ばかりか、生日冲殺に互換冲殺までありますから、 その時折々の苦しみが半端でないほど押し寄せますし、 闘争的なのに精神的という矛盾を抱えており、簡単ではありません。 守護神は秋生まれなので、木性の仕事であったり配偶者ですが、 総エネルギー195点内木性17点で雄大とは言えず、 さらに火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人的ですので、 祖先の恩恵は満足に受けられず、作家としての創作力も皆無なので、 その都度作風が異なるのも納得です。 すなわち、土地としては肥沃ではなく、 当初目指した純文学志向が誤りであることに気づき、 世間受けするエンターティメント方向に軸足を移したのは正解なのです。 年干支「山申」は強固な砦で、敗戦濃厚な兵が応援を待つ状態。 月干支「鉄申」は武士は喰わねど高楊枝状態の崇高な理想。 そして日干支「畑卯」は、如才なく明るかったと思えば暗くなり、 持久力に欠けますが、理想のために挑戦し続ける落ち着かぬ人。 干支番号構成は、45-57-16と北方から東方へ伸びる領域は、 時代整合性ない秋生まれながら、仕事柄習得期もカバーしており、 微妙な立ち位置ながら、かろうじて生きながらえるものです。 後天運は、初旬「1歳宝酉」がDNA「鳳」の10年運天冲殺で、 日支「卯」の根っこが伐られており、作物も瀕死の状態。 高尚な趣味でもあれば、表現力を活かしきることも可能でしょうが、 この人の出自が、精神性重視の家系なので、 環境が身を助けたと判断し、成功運型とも見て取れます。 2旬「11歳海戌」は、DNA「司」の地味で堅実。 群れるより孤独で、どこか若さのない青春時代があったかと思えば、 冲殺の影響で、妙に派手になったりと、理解不能の怪しい時代。 3旬「21歳雨亥」は、DNA「禄」の妙な意欲がありましたが、 年支と月支(共に申)の害、特に年干支は干合支害ですから、 不安的極まりなく、持続力が失われてしまい、 挫折するばかりで消化せず、何度も職を変わっていったのです。 パワハラを受けたような本人回想もありますが、 それは流れに乗れなかった報いであり、辛抱が足りませんでした。 それでも生きながらえたのは干合後の年干支が「陽申」的になり、 ありえない火性の虚の恩恵に表向き浸ったおかげなのでしょう。 4旬「31歳木子」は、一転年支と月支(共に申)の半会を伴う、 守護神木性の到来で、日支「卯」の刑があろうと、賑やかな時代。 サラリーマンをしながらであろうと、DNA「牽」の名誉ですから、 紆余曲折ありながらデビューできたのは、宿命にない陽の木性さまさまです。 現在の5旬「41歳草丑」は、DNA「車」。 宿命にある陰の木性で多忙。一応守護神の恩恵が続くのですが、 月干「鉄」と干合すれば、すなわち目的の変更を行えば、 忌み神「宝」のゆとり気抜けにつながるので、要注意でしょう。 この後は6旬「51歳陽寅」は、DNA「玉」の年支「申」の対冲、 月干支「鉄申」の天剋地冲を迎え、存在しない火性の影響で、 大きく人生が変化していく時期。 「寅」内木性を頼れば、生き延びることは可能ですが、 人生の試金石であることは否定できません。 7旬「61歳灯卯」のDNA「龍」の宿命にない火性で、新たな風。 8旬「71歳山辰」はDNA「石」の害ですから、 さすがにのそろそろ後半には作家生活はなさそうです。 平山の問題点は、時期は不明ですが結婚をして(どんな妻かも不明) 生家からでたのは理解出来ますが、 サラリーマン時代にローンを組んで、おそらく実家とほど近い場所 (高田馬場あたり)にマンションを購入し、 11年(宝卯)02月(鉄寅)に会社勤めを放棄し、専業作家になったこと。 力が萎えて(DNA鳳)、偏った生活(主導DNA)にシフトしたのでしょうが、 何ら条件がでていません。 「調」冲殺主導だけに、極端な発信は続けていますが、 流れは妙な自信のもとに、推奨できないクセがでたようです。 今年(12年/海辰)は、DNA「司」の害。 生活困窮とは言いませんが、なんだか後悔しそうです。 生年生月冲殺が、安住を求めることじたい不可思議ですが、 もとより不安定な中で苦悩するところに、 才能の発揮場所があったわけですから、 単なる自由人になった平山が魅力を発揮するより、 危険になったという「車」の10年運(環境)のような風情です。 大人になりきれないのは、平山かも知れません☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 2 年// 海 辰 入口 |
12年●01月分 12年●02月分 12年●03月分 12年●04月分 12年●05月分 12年●06月分 12年●07月分 12年●08月分 12年●09月分 12年●10月分 12年●11月分 12年●12月分 |
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