★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 0 年(鉄子)●11月 灯亥 // 移 動 祝 祭 日 |
■11月分一覧 (2020年●目次) |
優衣羽○さよならノーチラス 最後の恋と巡る夏とさようなら青春(2020_1101) |
山本文緒○自転しながら公転するは令和の金色夜叉で脳内お花畑の夢の中(2020_1105) |
高橋留美子が紫綬褒章受章の60年に一度のありがた迷惑毒夢の中○2020_1107 |
深沢潮○乳房のくにでの今を憂う表と裏(2020_1113) |
甲斐みのり○たべるたのしみは特別な色のある抒情生活の証し(2020_1120) |
根本聡一郎○人財島のわかりすぎる皮肉と憂鬱(2020_1126) |
■2020年11月01日(日)山申 |
優衣羽○さよならノーチラス 最後の恋と巡る夏とさようなら青春 |
○兄がいるため物心ついた時から家にジャンプがあって、 何書いてあるか分からず読んでたらいつの間にか漢字を覚え、 小説家なのに「小説は、基本読まない」と豪語する優衣羽(97-1007/海午)。 18歳の時に始めた投稿型小説サイト「小説家になろう」で、 初めて書いた小説「僕と君の365日」が、 18年(山戌)のDNA「車」の半会年に、 ピュアフル小説大賞(18-0826/鉄寅)で最終選考まで残り、 19年(畑亥)のDNA「牽」年にポプラ文庫ピュアフルからデビュー。 20年(鉄子)角川文庫「紅い糸のその先で、」に続き、 ポプラ文庫ピュアフル 『さよならノーチラス 最後の恋と、巡る夏』が、 08月05日(鉄辰)のDNA「龍」日に上梓されているので解説する。 都内の大学に通う緑海(みどみ)大晴は、将来に対しての夢もなく ただ無為に日々を過ごしていた。 ある日、祖父が倒れたという知らせを受けて 実家のある田舎町へ帰郷した大晴は、 そこで幼馴染だった黎夏と7年ぶりに再会する。 美しい女性に成長した黎夏を見て、大晴の胸に再び恋愛感情が湧き上がる。 だが久しぶりの再会にもかかわらず、黎夏の表情は曇ったまま。 そこには、黎夏が抱える残酷な秘密が横たわっていた・・・・・。 本当は一年前に会っていた?! そんなはずはない黎夏はどこにいる・・・。 視界をアクアマリンが染めた! 君がいるだけで記憶は鮮やかに脚色される。 浮上しろ。君は沈んではならない! ノーチラス号を脱出した主人公たちのように。 神奈川県横浜市出身在住で、今春歴史学専攻で文学部と思われる大学を卒業し 現在は化粧品またはファッション系関連会社などに勤務し 「仕事終わったのに強制残業になった人の気持ちが分かりますか? ただひたすらにキレそう。 でもサービス残業だけはしないと心に決めているので、 どんな顔されようがタイムカードは上がるまで押さないんだ・・・ だってそれが権利だから・・・どんな顔されようが・・・」と叫びながら 兼業作家をしている優衣羽は、「玉」冲殺主導で、 家系や親や組織の犠牲で、それらを利用しながらも、翻弄されて落ち着かない。 才能はこの「玉」で、ひとつに集中する。 歴史好きも、変化球のものを好む。そして旅に出る。 「玉冲+牽」は、開けっぴろげながら寸止めで脱線を思いとどまる。 妙に崩れた落ち着きをもった美形でもある。 「玉冲+司」は、存外地味な私生活。 「司」も「牽」も二つあり、意固地に格好をつける。 「海+玉冲+酉月」は、精神的な放浪癖はゲームで消化し、 芸術芸能趣向は、創作で全うしようとする。 「全ての作品を取材無しに感覚で書いてる」は、これが源。 「丑」年生まれ「海午」は、一直線に進んでいるように見せる。 生き方を表す伴星は「貫」で、波の少ない人生が似合う。 物事の始めの洩星は「司」で、努力あるのみ。 締めにあたる導星は「玉」で、目下と終わるか夢の実現で終止符。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の一風変わった街明かりのある港町で、 冲殺もあり、観光地として渋滞に悩む湘南の海そのものか。 総エネルギー200点は比較的波のない落ち着いたものだが、 木性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、豊かな趣味や風情に縁はなく、 いわゆるところの表現力は全くないので、作り物。 美しい文章を書こうと思えば、私的面は犠牲になりやすく、 乱暴な物言いで一人称は当然「ぼく」。 肌荒れしやすいのは野菜不足もあろうし、 誤解を受けやすい面もあるが、魅力にもなるが、 煮詰まりやすく、汚染しやすいので、 いくら放浪しても疲労は抜けず、睡眠不足にもなりやすい。 食べ過ぎは消化しきれず、うまく汚れも外にだせぬので、 胃など体調不安もあり。 やり場のない感情は武道で習練していたようだが、それも限界あり。 また、年干支「灯丑」VS日干支「海午」の干合支害持ちは、 究極の表裏人間で、朝令暮改の典型ながら、表の顔と裏の顔で落差が激しく、 上手くいっているように見せかけて内状はボロボロ、 病気持ちなのにそれを排出できずに、汚れがたまるのを暴発寸前で止めながら、 狂ったように髪振り乱しながら原稿に向かうもの。 ずっと暗闇ばかりの中にいるゴッホの絵みたいだ。 本当の自分はさらけだせず演出せねばならない。 仕事にしろ親にしろ異性にしろ嫌いではないが、 生月冲殺も手伝って振りまわされるので、それを楽しむしかないが、 逃げたら永遠に自分の場所を失いかねず、 矛盾だらけで他人からみたら信用出来ぬ人で、 自分でも何が何だかわからなくなっているはず。 年干支の「灯丑」は親や先祖のなし得なかった野望の実行。 月干支の「畑酉」は外見を飾る開拓者。親あっての人。 そして日干支の「海午」は、戦場の看護師で、 あちこちから流れ弾がやってくるような環境が似合い、 平安な場にあっても、この人の出現で戦場と化すようになる厄介すぎる存在。 干支番号構成は、14-46-19で東方北方南方と鋭角敵な領域で、 ワンパターンまではいかないが、得意領域からは脱せない。 後天運は初旬「1歳鉄戌」は、DNA「龍」の半会で、 庶民的な放浪癖を与えられる。 2旬「11歳宝亥」は、DNA「玉」の主導DNAで自己確立。 物事をより掘り下げて沼にはまり、創作の世界にも足を踏み入れる。 現在の3旬「21歳海子」は、DNA「貫」の納音で宿命害切れ。 表向きの顔は堅調なのに、内側の崩壊で自己破壊。 物事をぶっ壊すことに躊躇なくなり、 うっかりしなくても、様々な身体の部位の変調。 限界を超えれば倒れるだけだが、 他力的な年干干合で「灯」が「草」になるため、 女性的な繊細な感性を絞りだすように使用する。 今後は4旬「31歳雨丑」はDNA「石」の害で、 屈辱と妥協でアップアップだが、身から出た錆と開き直る。 もとより「雨」も「丑」も宿命内にあり、使えない訳はないから。 5旬「41歳木寅」は何をしても目立つターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まり、 ありえない木性のDNA「鳳」の半会で、 それまでの10年の汚れを一気に排出してみせ、美しい姿を表す。 むろん10年どころか40年を清算し大逆転するような気配で最も輝くが 月干干合まで加味すれば一瞬「山」にも見えて生年冲殺らしい多忙も加速する。 6旬「51歳草卯」は、同じくありえない木性の DNA「調」は、若い女性を味方に鋭くもなる。 7旬「61歳陽辰」は、DNA「禄」の感謝と奉仕に支えられた 引力本能全開10年運で、ありえない輝き。 8旬「71歳灯巳」は、DNA「司」の干合で、年干支「灯丑」の大半会もあり、 月支「酉」までふくめれば三合会局で、 晩年なのにその気でいれば売れまくり際限なし。 「未来に進めるのは今を生きている人間の特権でしょ」といいながらも、 これから僕がいく場所に君は先回りして待っているのだと勝手に決めつける。 心に君が生き続ける限り、僕らはずっと一緒に生きていける。 今から百年以上昔に作られた作品が今を生きる人間にまで愛されるように。 そして一寸先は闇と作者は言う。 だから人間は暗海を探索する潜水艦なのだと。 秋生まれの毒をもった「海」が宣う。 「今、辛い思いをしてもいつかは浮上する事を忘れないでください」 といいながら、「シリーズものが、書きたいな、仕事くれ」 「売れたい!重版したい!仕事くれ!」と叫ぶ優衣羽も間違いなく同一人物だ。 そして「自画自賛して申し訳無いんですけど、 よくもまぁここまで時間を支配されてるくせに 原稿が何とかなるなぁと思いました。 まぁ寝ずにやってればそりゃそうなんだけども。 仕事辞めてもっと原稿する時間欲しい」の気持ちは理解するが、 辞めたら改善される運型でもないのは事実。 また、この生年月日は、神奈川県横浜市青葉区出身で、 今春に相模女子大学・人間社会学部・社会マネジメント学科を卒業した 櫻坂46の尾関梨香と同一である。 優衣羽は尾関ではないよね。違うと思うけど(笑)☆ |
■2020年11月05日(日)海子 |
山本文緒○自転しながら公転するは令和の金色夜叉で脳内お花畑の夢の中 |
○大学時代は落語研究会に所属し、 卒業後、OL生活を経て87年(灯卯)のDNA「鳳」年に、 一人暮らしをしたくても、会社員の給与だけではまかえないので、 手っ取り早く元手のかからない副業として成りたちそうな小説家を目指し、 「プレミアム・プールの日々」で、 コバルト・ノベル大賞佳作を受賞し、少女小説家としてデビュー。 その後の92年(海申)のDNA「玉」年に、 「パイナップルの彼方」を皮切りに一般小説へと方向性をシフト。 99年(畑卯)のDNA「禄」年に「恋愛中毒」で、 第20回吉川英治文学新人賞(99-0305/陽辰)受賞。 01年(実質00年鉄辰の干合支害年の最後の最後)には 「プラナリア」で第124回直木賞(01-0116/畑卯)を受賞している 山本文緒(62-1113/草卯)が、 60年に一度の干合天冲殺年ということで精魂こめて、 7年ぶりの新作となる『自転しながら公転する』を 09月25日(宝未)のDNA「車」の半会日に上梓。 同作は「小説新潮」に、14年(木午)の主導DNA「石」年に 書き下ろしとして着手し、 15年(草未)の大半会年に担当者が亡くなり一頓挫後に、 16年(実質15年/草未の大半会年の最後)から 19年(畑亥)に断続的に掲載されたものに、 衝撃的なプロローグとエピローグを加筆訂正されたもので、 苦難のあとが多大に見受けられる作者の集大成ともいえる 一大ロマンスストーリーである。 主人公は32歳の元森ガールの与野都。 2年前まで東京青山にあるアパレルショップの店長だったが、 未来に期待がもてなかった時期に、 母親の更年期障害が重くなり、その看病を口実に仕事を辞め、 実家のある茨城県牛久市に戻ってきた。 現在は、アウトレットモールのなかにある、 好きでもなんでもないブランドの契約社員として働いているが、 ある日遅い昼食をとりに入った回転寿司店で、 態度が横柄な定員にブチ切れて難癖をつけるが、 後日大雨の日に駐車場で通勤に使う車が、 ルームライトをつけっぱなしにしてバッテリーあがりで困っている時に、 その男貫一に助けられ難を脱す。 そのお礼で食事にいった流れから「貫一とお都なら金色夜叉だ」と いう妙なこじつけをされ交際する流れになるが、 実家の寿司屋は潰れアルバイトしか経験したことがないのに、 被災地のボランティアには熱心という元ヤンキーで、 出自も不明で経済的に不安定な貫一と(都は)結婚したいのかどうか、 自分の気持ちがよくわからない。 ベトナム人留学生からも告白されて迷ったり、 父親まで体調を崩し、経済状態が悪化。 あげくは、MDの男にセクハラやパワハラをされたりと、 よくある話と言えばそれまでも、不運な事件に巻き込まれる。 女性が恋愛や結婚、仕事、家族との関係に悩むというのは、 手あかのついたオーソドックスなテーマながら、 今の逼塞した時代背景を巧みに反映させながら(マスクは登場しないけれど) 山本なりの面倒くさい女性の現在と未来を 原点ともいえる少女漫画テイストで世に問うた意欲作になっているが、 ひとつだけ言えるのは、恋愛、家族の世話、 そのうえ仕事もがんばるなんて、無理だということか! 遠回りしすぎな都は、果たして貫一に復讐されたのか。 それとも良きパートナーとなったのか。 さすがに子丑天冲殺だけあって、貫一も年下という設定が、 この人らしい仕上がりになっている! 神奈川県横浜市中区生まれ、神奈川大学経済学部卒業後、 85年(草丑)のDNA「貫」の天冲殺年より、 都内にある証券系の財団法人に就職し事務経験あり。 88年(山辰)のDNA「司」の害毒年に詳細不明の男性と結婚し、 今回の舞台の近くのつくばでも暮らし 牛久のモールも出かけでいるというが、 案の定95年(草亥)の大半会年に離婚し、念願の一人暮らし。 その後、鬱病を発症し、実家での療養を経て、 直木賞を受賞した勢いで、01年(宝巳)のDNA「車」年に、 高田馬場に小規模なマンションを購入も、 02年(海午)のDNA「玉」年に雑誌編集者の男と再婚。 06年(陽戌)からは同居して 11年(宝卯)のDNA「車」年に長野県軽井沢に家を建て 現在も居住している山本は、DNA「石」主導で、 仲間があっての人生で、一人が耐えがたいが、 そのために妥協的な発想になるため、辛くもなる。 本質は何でも受け入れる姿勢でいれば良いのだが、 目上剋しばかりか自分の強さを容認できないと、 好き嫌いを言ってられなくなり劣勢になりやすい。 発想の源は楽をしたいとズルさがあるので、 子丑天冲殺の強靱さが活きてこないと思われる。 「石+司」は、日常生活に潤いなし。 才能は、この「司」で地道で家庭的。 あえて言えばケチであり、感謝や奉仕の気持ちに欠け、 自己中心にしか物事を考えない。 「石+貫」は、独善的で男に従うようで従わせたい本音もあり。 「石+玉」は、理屈っぽく、何らかのメッセージを載せたがる。 なので貫一は蘊蓄屋だし、貫一お宮であり、自転公転なのである。 ズル賢いので、このタイトルもtwitterで他人が呟いたのを 許可をとって貰い受けた経緯あり。 「石+車」は、有無を言わせぬ実行力。 「草+石+亥月」は、加齢と共に面倒見が良くなる。 「寅」年生まれ「草卯」は、他力運。 他人を利用するのが得意で、望まずともどこからともなく、 助けはやってくるが、受け入れるかは別物。 生き方を表す伴星は「鳳」で、趣味や遊びの人生。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は「石」で、一人を嫌い共同で終わる。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の海沿いの原生林に、 僅かな宝石を散りばめたような光りを鈍く放つ花で、 総エネルギー193点はアイドルなみの軽さで基礎体力はなしも、 自身の木性は114点もあり、樹海なみの強靱さ。 年支「寅」VS月支「亥」の支合と、月支「亥」VS日支「卯」の半会で、 この木性はさらに蔓延るように拡がりをみせ、 地支木性一気格的で、業界ばかりか読者から崇められるが、 相応の動きをするには金性が僅か11点しかなく稼働力が上がらず、 表現力の火性も同様に僅か17点しかないので、 作品もキャリアのわりには多いとはいえず、 土性も17点なので、金銭物質に恵まれているわけではなく、 矛盾が多い運型である。 年干支の「海寅」は、自分が一番だという自負。 取り憑かれたように作品を紡ぐかと思えば、 何かに取り憑かれたように精神異常をきたす可能性もあり。 月干支の「宝亥」は、天性の第六感みたいなもので、 何もないところから、繊細ものを産みだす。 そして日干支の「草卯」は、地味で比較的真面目なのだが、 動きが鈍く、異性を小馬鹿にするような面あり。 相手の過失の弁明も聞かずに、簡単にブチ切れる単純さもあり。 (無免許運転は犯罪には違いないけれど) 寿司職人をみて「ああ本なんか読むんだ」だもの。 干支番号構成は、39-48-52で西方北方偏りで、明るさはなし。 まるで本書のような2042年(海戌)の日本を見るようだ。 10年運初旬「2歳鉄戌」はDNA「牽」で、栄誉。 本来ありえない陽の金性の干合支合は権威となる宿命。 文字通り、恋愛の権威となり、地味なわりには異性好きとなる。 後転成功運型になっているので、 社会にでて頑張れば人並み以上の活躍は可能となる。 2旬「12歳畑酉」はDNA「禄」の天剋地冲で、 宿命にない優しさや引力本能が芽生える。 アルバイトは喫茶店、居酒屋、ティッシュ配りなど 手当たり次第に小金を稼ぐ。 3旬「22歳山申」は、DNA「司」の才能強化も、 年干支「海寅」の天剋地冲に、月支「亥」の害もあり、 OLになって結婚して子供を二人産んで、平凡に生きていこうという発想が、 未来へ向けて拡がりを拒否することになるばかりか、 早期の結婚が似合わない子丑天冲殺なのに、 せっかくデビューしたのに、結婚してしまい気持ちに歪みが生じる。 4旬「32歳灯未」は、DNA「鳳」の発信力強化の半会も、 鬱病を発症し、気が抜ける。 年干の「海」のDNA「玉」の習得本能が、 干合で木性化して動きが緩慢になったため。 5旬「42歳陽午」は、進み行く方向の変化。 月干「宝」が干合で「雨」になり、10年運も「海」になり、創造力強化。 年支「寅」も半会で世界も拡がり復調し克服。都内を脱出。 現在の6旬「52歳草巳」は、DNA「貫」の独立独歩。 年支「寅」の害もあり、そこまで元気とは言えずも、 月干支「宝亥」の天剋地冲もあり、腹をくくっている。 今後は7旬「62歳木辰」は、主導DNA「石」の害。 年支「寅」と日支「卯」の方三位も伴い賑やかだが、 ここは家族を亡くしたり、仲間の離脱など、 鬱とは別次元の苦しみが待っているが、 それが子丑天冲殺だと気づくことが出来れば 人間としての格もあがる時となる。 木性強化はさらに埋もれることになり、 都心に戻るなりの変化もあるかもしれない。 8旬「72歳雨卯」は、DNA「龍」は宿命にない改善の水性で、 新たな境地を開拓したり、作家そのものに終止符を完全にうったり 先はまだ未定である。 さて、山本の夫10年運「51歳灯亥」の干合支合で、 宿命の忌まわしい優柔不断の害が切れたばかりか、 19年(畑亥)にダブルで害が切れ、 DNA「牽」の早期退職を選び軽井沢で同居を始めている。 山本の年干支が「海寅」で、夫の日干支「海寅」と共通干支あり、 他にも羅状で共通干支があるが、 夫は生月冲殺であろうと、月支VS日支害持ちで、持続力なし。 リタイヤが、山本の夢の中でないのは救いとして、 貫一にしてもベトナムのミヤーさんも含め大の年下好き。 なのに、イザ結婚となると、年上というのは如何なものか。 だから、鬱病になったり夫の身代わりに胆石まで 請け負うのがわかっておらず、 年下と結婚していれば、病気で足踏みなどせずに、 もっと前向きな作品が出せていたのに、誠に残念なことだ。 生月冲殺の害持ちこそ、早期退職などせず、 長く勤め上げるのが道だが、何を血迷ったのか、 早期退職など地獄行き。 コロナ禍でも出版はされていたのが、大幅に遅れたのはこの緩みだろうし、 子供でもいれば気も分散されるのだが、 さすがに、一般人でも厳しい子丑天冲殺の結婚相手が、 年上では鬱にもなろうというものだ。 02年(海午)に発症というところから察して、 相手の大半会大事件に犠牲になるのではたまらない。 人は、ごく一般的に健全な生活をしていれば、そうそう鬱にはならない。 山本の場合は初旬条件ありとはいえ、 木性過多なのに総エネルギー193点の子丑天冲殺という ある意味ポンコツな宿命なわりに(誉めてます)、 成功しすぎたきらいがあるので、 自然界が鬱というブレーキを与えたのではないか。 しかも才能「司」では、感謝や奉仕に気は廻らず、 脱稿してハワイでは、夢の中でコロナ遭遇で、 出版時期もずれ込もうという訳だ。それなら合点もいく。 (そうでなくても結婚により鬱になったのは否定できない事実) なお、出版に際しプロローグとエピローグが付加されて良かったと思う。 これがなければ、普通という感覚で、 さらに60年に一度の干合天冲殺年ということで、 話題になっていることは間違いない。 その意味ではまだ山本文緒にはツキは残されている。 気づいてくれれば良いのだが。 都が父親に言われた「未来のない男に溺れて時間を無駄遣いするな」は、 自戒ではないのか。 「幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。 少しくらいの不幸でいい。思い通りにはならないものよ」って、 頭の中はお花畑かな(笑)。そんな軟着陸させて楽しいの!? いやいや相手を間違わねば幸せになれるものだが、 令和の金色夜叉は、話がややこしいのだ(笑)☆ |
■2020年11月07日(土)木寅 |
高橋留美子が紫綬褒章受章の60年に一度のありがた迷惑毒夢の中○ |
○20年(鉄子)秋の紫綬褒章受章者が11月02日(畑酉)の DNA「禄」の天剋地冲日に発表され、 「うる星やつら」「犬夜叉」「らんま1/2」 「めぞん一刻」などで知られ現在も「MAO」を精力的に執筆している 漫画家の高橋留美子(57-1010/草卯)が選ばれた。 紫綬褒章は、芸能、芸術などの分野で 功績のあった人に贈られる褒章の一つで、 「身に余る褒章をいただき驚きもありましたが、 しみじみと喜びを感じております。 これを励みに今後ますます努力を重ね、 読者の皆様が気楽に楽しめる漫画をお届けし続けたいと思っております。 ありがとうございました」と意欲を見せている。 新潟県新潟市中央区古町出身で、日本女子大学文学部史学科を卒業し、 78年(山午)のDNA「司」年に、投稿作「勝手なやつら」で、 第2回小学館新人コミック大賞少年部門佳作を受賞。 同年よりSFコメディ「うる星やつら」の連載を開始。 19年(畑亥)のDNA「禄」の半会年に 第46回アングレーム国際漫画祭グランプリを受賞している高橋は、 DNA「車」主導で、男勝りの子丑天冲殺で元気。 「車+車」は、計算されたギリギリの危険な話。 「車+貫」は、一本気。 「車+鳳」は、大衆的にお金の匂いに敏感。 才能はこの「鳳」で、わかりやすい遊び心。 「車+牽」は、繊細さはなし。 「草+車+戌月」は、自分を極限まで追い込む。 「酉」年生まれ「草卯」は、揉め事に無類の強さを発揮。 総エネルギー153点しかない身弱のため、 月干支「鉄戌」VS日干支「草卯」の干合支合がありながら、 仕事人間になっために、異性と縁をつかえる余裕がないばかりか、 そもそも「草卯」はどこか男を小馬鹿にしたところがあり、 愚かな男共を刺激しながらも所詮その程度とわきまえて、 結婚には見向きもせず。 この考えは水性ゼロ(DNA龍/玉なし)でもあり、生涯変えず。 10年運は10歳運と遅咲きながら、初旬「10歳宝亥」が、 宿命内干合日干支の「宝卯」と大半会するため成功運型。 さらには「20歳海子/30歳雨丑」が、 ありえない水性の10年運天冲殺で、売れに売れて大爆発。 「40歳木寅」からは何をしても派手になる ターボ運(子丑天冲殺廻り)まで加勢され手がつけられず。 「50歳草卯」の律音を経て、現在は「60歳陽辰」の 年支「酉」VS月支「戌」の害切れを伴うDNA「調」の害で、 なんのことはない独創的ありがた迷惑(笑)。 とはいえ、そこは受け身の60年に一度の名誉の条件なし天冲殺で、 大人の対応といったところか。 もとより月干支「鉄戌」VS日干支「草卯」の干合支合持ちで、 名誉はつきもので、不思議と持ちあげられる、軽妙さ(153点!)。 かつでは下品だの教育上悪いとか外野の声もあったが、 年齢を重ねて実績となれば、さすがの晩年にも恵まれる 子丑天冲殺らしいところ。 最早、口とは別に目出度いとか嬉しいとかいう次元ではないのだろう☆ |
■2020年11月13日(金)鉄申 |
深沢潮○乳房のくにでの今を憂う表と裏 |
○小説を書き始めたのは四十代に入ってから。 離婚をしたりして精神的に辛かった時期に、 小説スクールに通い、リハビリ作業のようにして書き始めたら、 意外とたくさん書けてしまい、短編を書いて応募するようになり、 12年(海辰)のDNA「司」の守護神年に、 在日の世界でお見合いを取りしきりながら生きる女性を描いた 「金江のおばさん」で、 第11回女による女のためのR-18文学賞(12-0425/陽辰)大賞受賞、 同作を収録したデビュー作「ハンサラン 愛する人びと」 (文庫化に際「縁を結うひと」に改題)で一躍注目された 深沢潮(66-0729/畑丑)が、 「小説推理」19年10月号から20年05月号までに連載していた 「ナニィ」を改題し加筆訂正した 『乳房のくにで』が、09月20日(陽寅)のDNA「玉」に上梓された。 21世紀目前、シングルマザーの福美は途方に暮れていた。 抱えた娘の父親は行方知れず。 元女優の母親も商売で失敗した父親も姿を消し、 頼れる実家もなく仕事は辞め困窮していた。 とはいえ、母乳だけはありあまるほど出る。 あてどもなく横浜駅近くの百貨店内で、 店員に勧められた服を母乳で汚してしまい 慌てて授乳室を探しているところをスカウトされ、 必要とする家庭に母乳を届ける活動をしているという 団体に福美は雇われることになった。 乳母としての母乳の質が高かったため、 かつて同級生だった政治家一家から、乳母の指名が入る。 母乳が出ずに困っていたのは、かつて福美をいじめていた奈江だった。 求められる母親らしさ、親子の関係や家族のかたちに囚われた 二人の女性の視点を通して「母性」を描き、 20年間を一気に読ませるサスペンスストーリー。 「赤ちゃんはみんな母乳で幸せにならないとね」 「おっぱいをあげている女性の姿は、何よりも美しいわね」 さまざまな立場の女性から語られる言葉。 その優しいセリフは、裏を返すと「母乳がでなけりゃ母親失格」 「赤ちゃんのためには、絶対母乳でなければならぬ」という呪い。 そんな「母乳神話」に翻弄される女性たちを描いた戦いは、 やがて成長していく子供達の目を通して新しい時代の到来までを予感させる キャットファイトでは終わらない社会の歪みに挑む話。 東京都世田谷区出身在住で、上智大学文学部を卒業。 在学中にアメリカ留学を経験。 卒業後は、外資系金融機関のトレーディング部門に就職。 その後、出版社の広告部を経てフランス系化粧品メーカーの マーケティング部で働き、現在はフリーで日本語講師をしているという深沢は、 DNA「貫」冲殺主導で、真っ直ぐに進めない人。 好みは明確だが、他者により歪められることがしばしばあり、 ハネ返したくてもハネ返せず自分が我慢をしたり、 新たな逃げ道を模索せざるを得ない、まるで乳母の福美の地を行く。 「貫冲+龍」は、忍耐力があるように見えるが、 困惑することから逃げるのではなく、 より生きやすいように、あがきながらも次元を上げようとする。 「貫冲+貫」は、ギリギリ譲れぬ部分は何が何でも守ろうとする。 「貫冲+玉」は、その場しのぎではなく実現可能か否かは別に、 先のことを考えて行動する。 「貫冲+車」は、正直そうに見えて含みあり。 才能はこの「車」で単独で闘う。 「畑+貫冲+未月」は、波乱に満ちた人生も、 流れに乗ると言うより、自己を見失うことなく自己主張はする。 「午」年生まれ「畑丑」は、非現実的で精神性は強い。 生き方を表す伴星は「鳳」で、豊かな感性を活かしながら。 物事の始めの洩星は「車」で、無から始める。 締めにあたる導星は「貫」で、最後はたった一人になる。 宿命の特長は、晩夏正午頃の集会場で、 陽光の下で人々がざわめている落ち着かない状態。 総エネルギー262点は存在感あり、周囲を圧倒。 実に自身の土性が104点もあり、妙な力で引きつけるが、 生年生月冲殺でもあり、そこら中が穴だらけで、 注意しないと、すぐに足をとられ、仕掛けられた罠にはまる(笑)。 向学心の火性は78点と熱く、稼働力をあげる木性も46点とまずまずだが、 発信力の金性は18点で、ヤル気はあっても寡作。 従って収入の水性も16点で、救いはそこまでない。 感謝や奉仕という観念にも稀薄で、冷静なのに、熱いという矛盾。 最大級の売りは、年支「午」VS日支「丑」の屈折した害毒で、 目上や故郷所属組織の犠牲になりながらもそのなかで自分なりの生きざまを 可能ならば最小限の衝突で大事にせず、流れにのっていたいが、 何を考えているのか理解不能な生年生月冲殺に、 この表裏まで付帯しているうえに、さらに後天的なサプライズ(後述)まであり、 もう何が何だか判らぬほど濃厚激動の人生。 いくばくかはナニイと重なるような部分もあったはず。 とはいえ、それらを経験だけで終わらせず、 後年に語り継げるよう努力した深沢の技量だし、 着眼点が卓越しているが、それも土性過多で引力本能強化であり、 作中の意地悪な登場人物は、感謝奉仕愛情の水性脆弱らしい深沢の地。 醜悪な部分を綿密な取材をしなくても、ちょっとした経験やデータさえあれば 書き上げてしまえる作家力にも脱帽する。くせ球で勝負する不穏派だ! 年干支の「陽午」は、他人の運を喰う運型で、 午未天冲殺であろうと30前の結婚は失敗しやすい いわゆるところの「ヒノエウマ」。 月干支「草未」がドラ息子やドラ娘に成り下がるか、 品行方正な子供かにしかならない極端さ。 そして日干支の「畑丑」は、時間をかかっても、 淡々と人に助けられたり攻撃されたりといったものだが、 辛抱強くやっていれば、自然と人が集まる。 待ち運といえば待ち運で、最後は穏やかな場所に到達する。 干支番号構成は、43-32-26で西方と南方の領域で、 庶民的な場から押し上げていく。 後天運は初旬「7歳木午」は、DNA「牽」の10年運天冲殺で、 干合支害もありで、生涯内側の不穏あり。 特に異性や名誉に関わる問題で苦悩すれば、 それと引き替えに運気は向上。表も裏もあるのだから、やむなし。 土性過多の宿命なので、剋されることは理想型で、 自身の出自なりを武器に成功できうる可能性大も、 結婚運と仕事運が両立することはなく、私生活の犠牲を励みに上昇。 2旬「17歳雨巳」はDNA「禄」の守護神方三位で、 唯一内側世界が平穏に向かう可能性ありの時期も、 異性に裏切られる宿命を初旬で与えられており、誤った相手を選びやすい方向。 仕事運が即座に伸びなかったのは、午未天冲殺なのにシングルマザーとしての 子育てがあったに他ならないが、究極の救いは雨の恵み。 3旬「27歳海辰」はDNA「司」で、 ありえない堅実さが求められる準守護神も塩水なので、前旬ほどの勢いはなし。 4旬「37歳宝卯」は、DNA「鳳」の発信力強化。 忌み神年干「陽」が「海」に変化すれば、塩水とはいえ、仕事運の変化で、 この10年運最後の最後でデビューを飾る。 現在の5旬「47歳鉄寅」は、DNA「調」で進み行く方向の変化。 月干「草」が「宝」になれば、 これが年干「陽」と二次干合し、年干は「海」月干は「雨」の 守護神が増水して、作家としてありがた迷惑状態の成功期。 今後は6旬「57歳畑丑」はDNA「貫」の律音で、 主導DNAで、ようやく自己確立。好きなように振る舞う。 7旬「67歳山子」は、DNA「石」の害切れで、 政治に挑戦する可能性も。いずれにしても頼り。 8旬「77歳灯亥」は、DNA「龍」の新たな世界観を構築。 「正直言って、かわいい、とか、いとしい、 といった感情はない。この子がいなければ自由なのに、 おっぱいに振り回されることもないのに、としか思えない」という 福美のひとりごちは、深沢の心の声だろう。 そして福美の相手が、働いたレストランの厨房にいた 5歳年下の男という設定も、目上命の午未天冲殺にしては、 涙目になるほど、ありえない方向で、 初恋の男性(乳母に入る家の当主)にどこかに似ていて、 突然行方不明になるというのも、それが午未天冲殺としての苦悩であり、本音。 なかには、この逆に子供が好きでたまらない午未天冲殺もいるが、 それはそれで屈折した形になりやすいが、この苦悩があったからこそ、 作家として現在があるのは間違いではない。 「おっぱいもでないなんて母親失格よねえ。 それなのに仕事に復帰したいなんて、どういうつもりかしらねえ。」も、 「悪いけどおっぱい飲ませているだけのあなたとは違う。 育休中だけどキャリアアップの勉強してるの。」は深沢の内なる声。 また「ナニイ」とは乳母のこと。 おっぱいをあげるベビーシッターをそう呼ぶようだが、 やはり「ナニイ」より「乳房のくにで」のほうがしっくりくるが、 それを提案したのは、息子だというから皮肉なものである。 あとは種明かしになるので触れないが、 細かい伏線がそれなりにあり、その回収が高級な昼ドラじみていて、 ステレオタイプの政治家の失言があったり、 少子化に対するアンチテーゼもあり。大袈裟感な小技は天こ盛りで、見所多数。 何しろ、20年後、30歳までに結婚しない男女には 税金が上乗せされる独身課税法や、40歳までに子供を産まない夫婦は ともに年金額が減額される出産促進法が与党の強行採決で成立するなんていう 笑えない現代という設定には、すぐにでもドラマにしたい! むろん成長していった各々の見事な役割は 華やかで、ある意味絢爛豪華で、逆転の楽しさあり。 してやったりの深沢の顔が見える☆ |
■2020年11月20日(金)灯卯 |
甲斐みのり○たべるたのしみは特別な色のある抒情生活の証し |
○大学卒業後研究生として大学に籍を残し、 京都へ移り住み、フリーペーパーへの執筆や 小さな出版社の手伝いなどをはじめ、名刺がわりに雑貨を作ろうとして 雑貨ブランド「Loule(ロル)」を立ち上げ。 その後、東京へ活動拠点を移し、フリーランスライターのアシスタントとなり、 05年(草酉)のDNA「玉」の条件あり天冲殺に 最初の著書「京都おでかけ帖」でデビュー。 旅や散歩、お菓子に手土産、クラシック建築やホテル、雑貨と暮らし。 女性が好んだり憧れるモノやコトを主な題材に書籍や雑誌に執筆し、 今年(20年/鉄子)はDNA「鳳」年ということで、 「歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ」を 原案とするテレビ大阪系ドラマ 土曜24:56「名建築で昼食を」(20-0815/鉄寅)が放映された 甲斐みのり(76-0923/山寅)の『たべるたのしみ』が、 09月22日(山辰)のDNA「貫」日に上梓されている。 同作は10年(鉄寅)から昨年(19年/畑亥)までに 様々な媒体に発表された原稿を大幅に再構成されたもので、 永遠にキラキラと輝き続けるおいしい味の記憶を綴った54の物語。 誰もの心の奥にある、いつの日かの食の記憶を思い出し、 懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされる随筆集。 「人生最後になにを食べよう。最近ことに考える事柄だ。 親しい誰かと話題にすれば間違いなく盛り上がり、 好物を並べたてては互いの食いしん坊ぶりに笑いがこぼれる。 私にとって食べることは、生きることだ。 最後までしっかり意思を持って食べるんだという 人生最後の食への思いは、生きることへの執着でもあり、 誰にも必ず訪れる終わりのときの享受でもある。」 そうだ食べよう。そんな愉しみが存分に味わえる! 「朝食・昼食・夕食・おやつの時間を軸に一日の予定を組み、 全体のバランスを考えて素材や量を調整するようになってから、 心の靄が晴れ、記憶の純度が高くなった。 心の均衡が保たれ、穏やかに日々を過ごせるようになった。」 温かい珠玉の美味しいが揃っている! 静岡県富士宮市出身で、大阪芸術大学文芸学科を卒業。 京都でしばらく暮らしたのち上京、東京都杉並区阿佐谷周辺を経て、 現在は東京都杉並区西荻窪近辺に居住していると思われる甲斐は DNA「調」冲殺主導で、丁寧に変化球を織り交ぜた少女趣味の極み。 当たり前の日常には興味がなく、可愛らしく美しい物に寄り添う。 昭和生まれなら判る角砂糖の記憶だ。 「調冲+貫」は、特別な人をもてなす。 逆を言えば、特別な人以外はよってこない。おいしいとこいしいは似ている。 「調冲+車」は、いつでも独創的なものを探し続けている。 「調冲+龍」は、これで良いという満足なし。ただしできたてはおいしいだ。 「調冲+玉」は、得意分野のみに特化される博識。 「山+調冲+酉月」は、優れ物を見つけ出す嗅覚あり。 「辰」年生まれ「山寅」は、集めるだけ集める。 雑然としていようと、それなりに形がついていれば良し。 生き方を表す伴星は「調」で、感性が研ぎ澄まされた人生。 物事の始めの洩星は「車」で、何もないところから始める。 締めにあたる導星は「調」で、究極の趣味に浸る。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の「山」で、 残光に照らされながらも、焚き火の明かりや暖もありという 恵まれすぎの運型だが、守護神火性は夕陽だけでも美しいのに、 近場になる直火に惑わされやすく、不安定。 それがまた魅力と言えば魅力だが、 どっちつかずになりかねないが、愛らしいというくくりなら 趣味が多くて豊かで多岐にわたると評価もされる。 生月冲殺のために流れに乗れば心強く、他者の追従を許さない。 「灯」は冲殺されているから、日本の異端伝統で 「陽」はそこに新たな施しした仲間。 どちらも宿命内にあるものだが、相反していないとは限らない。 むろんその揺れもふくめて魅力だが、救いは多いので、 多少の無茶をしても大丈夫とはいえ、「山」は原則動きなし。 噴火して静岡→大阪→京都→東京の行程は、結構な遠回り。 まして富士山みたいなものなのに、 度々の噴火は近寄りがたくもなり、庶民受けはもうひとつで辛いが、 誰にでも容易く受けいれられても通俗的になるばかりで、 難しいところも、趣味人として優雅に暮らしているわけでないところに 甲斐の良さがあるのは間違いない。 移動して各地で噴火されるより、一箇所で存在を轟かし、 危険ではない程度にマグマで水を熱し温泉として提供したい。 その意味での水性17点は秘湯としては自慢できる。 年干支の「陽辰」は、一見人当たりは良いが、内実辛辣。 自力で動かずとも自然にものが集まってくるのが上格。 月干支の「灯酉」は、怖いもの知らずの度胸の良さと、 浪花節とまではいかぬが情の籠もった頭の回転の良さ。 日干支の「山寅」は、生まれながらの長。 お世辞や飾り事は得手ではないが、 自分の型をつくり美を探求し、好まぬのは恥。 干支番号構成は、53-34-15で北方西方南方で、この人なりの領域。 10年運初旬「5歳陽申」は、DNA「龍」の10年運天冲殺。 庶民的な習得本能に磨きがかかる拡がりのあるお試し。 年干支「陽辰」の大半会で仕事が大きく伸びる要素があり、 日干支「山寅」とは納音的(初旬のみ陽と山は同格扱い)で、 私生活は犠牲になりそうだが、一般人の3倍ほどの成功運型となり、 仕事に生きる覚悟はあれば、とてつもない好運。 実際、両親は共働きであって落ち着きはなかったという。 2旬「15歳草未」は、DNA「牽」の役割意識や名誉。大阪にでて京都を知る。 3旬「25歳木午」は、DNA「車」の半会で稼働力抜群。 東京にでてフリーライターの助手を皮切りに力を積みあげる。 現在は4旬「35歳雨巳」のDNA「司」の干合支害。 前半は引力本能強化で仕事運は上がったが、 私的面での充実はなく、自信はあろうと、 活動の維持にお金はかかるといったところか。 来年(21年/宝丑)のDNA「調」の主導DNA年より始まる 5旬「45歳海辰」は、DNA「禄」の引力本能強化で、 月干「灯」の干合は進み行く方向の変化。 守護神二方向から単方向で生きやすくなった結果、 冲殺されているため不安定にはかわりないが 「草」の栄誉も強化され清々しくなるか。 今後は6旬「55歳宝卯」は、DNA「調」の主導DNAで自己確立。 完成形となり人生の集大成か。 年支「辰」に日支「寅」に「卯」で春の方三位が完成し、賑やかにもなる。 月干「灯」の輝きは復活し、代わって年干「陽」は「海」もなり、 ふたたび変化もありながら、良き方向へ向かうはず。 7旬「65歳鉄寅」はDNA「鳳」の風流なゆとりで悠然となる。 8旬「75歳畑丑」はDNA「石」の仲間のために一肌脱ぐ。 自分が「好きだ、愛らしい、おいしい」と思ったものを、 他の誰かも同じように、感じているとわかることがとても嬉しい。 それはお菓子だけではなく、どんな食べ物にも言える。 食べることを通じて、人と繋がることができたような気がして、 ふわふわとした心地よさを覚えるという 著者の言葉のひとつひとつが、念入りに丁寧なのに嫌味に感じず、 立原道造の「五月のそよ風をゼリーにして持ってきてください」 などの引用も効果的で、感動というありきたりではすまされない 格別な配慮はいちいち愉しい。 仲居の仕事は重労働だったが、京都の祇園の料亭で働き、 凛とした独自の文化が残るところで 普通に暮らしていたら経験できないことを 見て聞いて覚えた修行時代を血や肉に出来たのは、 さすがにその気になれば無限大の拡がりを実現出来る上質な生月冲殺らしい。 今は閉店してもうない、神保町のいもや本店も富士宮焼きそばさえ、 この人にかかると魔法のようなおいしさに化けてしまう。才能だ。 食べ物は、人や時間の架け橋になる☆ |
甲斐みのり○76-0923 |
山灯陽灯 寅酉辰-5 龍玉車調貫(調冲殺主導) 木性(45)火性(61)土性(63)金性(19)水性(17)/総合205 申酉生月冲殺/天冲殺(5歳陽申) 初旬条件あり(年干支を大半会/日干支を納音的) 干合支害(35歳雨巳)/主導DNA方三位(55歳宝卯) 火性過多/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -5歳陽申/15歳草未/25歳木午/35歳雨巳/45歳海辰/55歳宝卯/65歳鉄寅/75歳畑丑〜 |
■2020年11月26日(木)雨酉 |
根本聡一郎○人財島のわかりすぎる皮肉と憂鬱 |
○東日本大震災(11-0311/草丑)の1ヶ月後に、 仙台・東京で発足した「笑顔311プロジェクト」を母体に、 12年(海辰)のありえない奉仕という方向年に、 発足されたNPO法人メディアージ。 当初は、主にボランティア団体の紹介や被災地の現状、 未来の東北についてのディスカッションといった 震災復興関連の情報発信を中心に行い、 現在は広く「仙台・東北」をテーマに、 バラエティ性のある面白い・ユニークな企画も盛り込みながら、 主に映像制作を中心に活動を継続している活動の理事で、 並行してKindleダイレクトパブリッシング(KDP)を活用し 小説を執筆し発信したものが好評で書籍化。 謎解きゲーム制作団体「謎杜(なぞもり)プロジェクト」を立ち上げ、 仙台市地下鉄東西線を活用した体験型謎解きゲーム 仙台市が主催した「WE QUEST」をはじめ、 東北を舞台にした謎解きゲームの制作を行っている 根本聡一郎(90-1020/山午)の『人 財 島』が、 09月25日(宝未)のDNA「調」の支合日に上梓された。 生産性のない人材には、価値がない!? 誰しも知る大手人材派遣会社の新入社員の北原直人は、 テレワークの新人研修で、ポジティブセンサーが低く 毎朝行われる理念斉唱について疑問を投げかけたところ、 急きょ本社に呼び出され、有無を言わさず 山口県沖にある「人財島」という研修施設へ出向を命じられる。 そこは生産性の高さによって人々を区別し、 上位者にのみ退出を許す悪辣な追い出し島だった。 ジンザイリングを装着されスマホさえ奪われた隔離状態のなか、 与えられたのは炎天下での過酷な肉体労働。ここは人材の最終処分場だった! 北原は島で出会った人々に加え不法侵入者と 脱出の計画を立てるが、生きて脱出できるのか! 事情通ではなくともモデルになっている人物や企業が 手に取るように判り、暗黙の内に圧力がかかり 抹殺されぬうちに、是非とも読んでおきたい 現代社会の「働き方」に異を唱える、唯一無二のブラックお仕事系小説であり、 実録と言われても納得しそうな出来映え。 福島県いわき市好間町出身。大学時代は宮城県仙台市青葉区川内在住で、 今は閉店した仙台駅前3Fの書店でバイトし、 東北大学文学部(日本思想史研究室)を卒業後は、 専門誌の編集部につとめたこともあり、 現在は宮城県仙台市若林区在住でNPO法人などの理事を務めながら 小説の執筆をする根本はDNA「玉」主導で、 落ち着いた物腰で社会の歪みを掘り下げる。 「玉+石」は、理に叶った仲間を募り従える。 「玉+鳳」は、自己はひとまず棚上げ。 才能は、この「鳳」で豊かな発信力。 「玉+龍」は、周囲と完全に歩調はとれず。 場合によっては誤解されやすい局面を迎える。 「山+玉+戌月」は、子供には好かれる質。天職は教育者ではなかったか。 「午」年生まれ「山午」は、待ち運。 生き方を表す伴星は「牽」で、人を育てる。陽の当たらない人材を表にだす。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内や学問の助け。 締めにあたる導星は「鳳」で、趣味の人生。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の岩石剥きだしの「山」で、 残光に照らされ美しいシルエットで 総エネルギー267点中火性113点ばかりか、 年支と日支の「午」と月支の「戌」が半会して 地支火性一気格的となり、熱気はふんだんにあるようにみえて、 木性ゼロ(DNA車/牽なし)なので明るい場所には、 なかなか登場できず、木性の後詰めのない火性は虚。 同時に帝王中の帝王みたいな、お山の大将の子丑天冲殺で、 汗水たらして地道な生活に満足するわけでもなく、 ならば我が道を行く孤高の土性は114点とそびえ立つ。 金性の岩石40点が表面につきだしており、一見不気味でもある。 また水性ゼロ(DNA禄/司なし)は、優しさなり堅実さなりはないので、 火性が強かろうと温泉は期待できずで 面白いことはやっても易々と人も寄ってこない。 ありえない水は無限大というとらえかたをすれば 高い所からNPO法人という理想で攻める。 水性は配偶者成分でもあるがないので、ひとまず独身のようだし、 弟に子(19-0517/木寅)が誕生して、オジサンデビューと浮かれても、 干合土性天干一気の害持ちの子丑天冲殺で、風変わりな一族と思われる。 年干支の「鉄午」は甘やかされる乱暴狼藉者になるが 若いうちから苦労をすれば、周囲を喜ばせる才は磨かれる。 月干支の「陽戌」は、明るく社交上手の商人。 そして日干支の「山午」は、決断力に優れた スケールが生半可ではない重厚感ある長の器。 干支番号構成は、07-23-55で東方南方北方で、 それなりの領域をカバーするも西方なし。家庭的な内側の充実に興味はない。 後天運は、初旬「7歳灯亥」が、DNA「玉」の主導DNAで、 早くも自己確立、小学校時代より、創作に芽生える。 2旬「17歳山子」は、DNA「貫」の10年運天冲殺に納音で、 過去の自分を否定しながら、様変わりを目指す。 救いは「子」内の「雨」の水も無意識のうちに追い風となったことか。 現在は3旬「27歳畑丑」の、DNA「石」の10年運天冲殺害で、 協調性和合性の難もあり、言葉にせずとも苦難はあるが、 「丑」内「雨」水が一縷の救い。 それなりの登場人物を展開させる作家活動へシフト。 進むも退くも孤軍奮闘だが、それはそれで本人次第。 一応、仲間の裏切りも作品の中では効果的に使われている。 今後は4旬「37歳鉄寅」が、DNA「鳳」の三合会局。 年支と日支の「午」に月支の「戌」も拡大するが、 前旬で結構疑心暗鬼が染みついていれば、息切れの懸念もあるが、 10年運天冲殺と害明けの勢いを異なる手法で発信していくことが出来れば 「寅」内木性をそれこそ炭にしてでも使いきる。 その時代に使い勝手の良いツールが本人にあるか否か。 5旬「47歳宝卯」は、DNA「調」の独創性なり反逆心。 守護神月干「陽」の干合という進み行く方向性の変化は、 火性過多にしては月干が水性「海」的になり、 10年運も「雨」的で、嬉しい水性ならば、 若い女性に狂うという線もなきにしもあらずだが、まずまずの安泰。 とはいえ、10年運天冲殺でも、 それがあけた勢いでもないため派手に目立つところはなくなる。 6旬「57歳海辰」はDNA「禄」のありえない水性。 感謝と奉仕というより際限のないお金ばかりかかる日常。 7旬「67歳雨巳」は、DNA「司」の干合という変節で、 地味なのか地道なのかはともかく、老いの潤い。 8旬「77歳木午」は、DNA「車」で危険。 衝突ばかりなのか元気な年寄りなのか、あるいはさすがに杭で打たれるのか。 20年(鉄子)時点でのありとあらゆる材料を駆使した 壮大な皮肉の肝はネットでありYouTuber! 進化する根本のDNA「鳳」の対冲を伴う夢の中は、 オモチャ箱をひっくり返したように面白い。 ヒカリンに、南雲にパシフィストグループに ZERASAVYの失敗やら統合型リゾートの残骸に片棒を担いだAGERの憂鬱! 農業従事者の減少と都市部や製造業での失業問題の受け皿として、 非正規派遣農業労働者市場を創出しようと活動なんて なんともいえない危うさをふくんでいる。 ありえない水性年(12年/海辰)はNPO法人! 同じくありえない木性年(14年/木午)には、謎杜プロジェクト! 常に進化しつづける根本の真骨頂は、 無駄の削減ではなく適切な補強支えるという精神を問う! そもそも転職にワンランク上も下もないところに 派遣ビジネスじたいが、江戸期代の口入れ屋とたいして変わらず! 自分の運を行使していないのが問題なのだが、 主人公もマイナスな理由で会社に就職したから試された! それでも気づけば、まだまだ捨てたものではないね☆ |
根本聡一郎○90-1020 |
山陽鉄灯 午戌午+7 鳳龍石玉石(玉主導) 木性(00)火性(113)土性(114)金性(40)水性(00)/総合267 子丑天冲殺/天冲殺(17歳山子/27歳畑丑) 主導DNA(7歳灯亥)/納音(17歳山子)/害(27歳畑丑) 三合会局(37歳鉄寅)/地支半会火性一気格 木性ゼロ/火性過多/土性過多/水性ゼロ(配偶者成分皆無) +7歳灯亥/17歳山子/27歳畑丑/37歳鉄寅/47歳宝卯/57歳海辰/67歳雨巳/77歳木午〜 |
移 動 祝 祭 日● 2 0 2 0 年/ 鉄 子 |
20年●01月分 20年●02月分 20年●03月分 20年●04月分 20年●05月分 20年●06月分 20年●07月分 20年●08月分 20年●09月分 20年●10月分 20年●11月分 20年●12月分 |
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