★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 0 年(鉄子)●05月 宝巳 // 移 動 祝 祭 日 |
■05月分一覧 (2020年●目次) |
金子薫●壺中に天あり獣ありに雫なし(2020_0501) |
高橋ユキ●つけびの村 噂が5人を殺したのか?の輝かしき未来(2020_0505) |
おおたとしまさ●新.女子校という選択の正体の裏側(2020_0508) |
凪良ゆう●流浪の月にある美しい毒の始まり(2020_0510) |
室井佑月○米山隆一とのどこにも救いがなさそうな結婚は一過性(2020_0513) |
西口想●なぜオフィスでラブなのかで燃焼する行方(2020_0515) |
佐々木敦●アートートロジー「芸術」の同語反復の夢の中(2020_0517) |
古矢永塔子●七度笑えば、恋の味はいまどきのマスク小説(2020_0518) |
馳月基矢●姉上は麗しの名医のおいしい食卓(2020_0522) |
笹井都和古●県民には買うものがあるという冒険(2020_0528) |
■2020年05月01日(金)木辰 |
金子薫○壺中に天あり獣ありに雫なし |
○大学院文学研究科仏文学専攻在籍中の 14年(木午)のDNA「司」年の「午」重なりの主導DNA「石」日に、 「アルタッドに捧ぐ」で第51回文藝賞(14-0827/鉄午)を受賞しデビュー。 17年(灯酉)のDNA「車」の天冲殺年最後の最後の、 DNA「貫」の大半会天冲殺日に、 池田晶子記念わたくし、つまり Nobody賞(18-0129/宝酉)受賞、 18年(山戌)のDNA「玉」年のDMA「貫」の大半会日には、 「双子は驢馬に跨がって」で 第40回野間文芸新人賞(18-1105/宝丑)を受賞。 ここでは「群像2018年11月号」に掲載され、 第32回三島由紀夫賞候補作品になった 金子薫(90-0516/宝巳)の『壺中に天あり獣あり』が、 昨年(19年/畑亥)のDNA「龍」の改善対冲年の 02月26日(木申)のDNA「司」の天冲殺日に上梓されているので紹介する。 言葉によって無限の迷宮を彷徨い続ける青年・光。 光は当て所もなく歩き続けていた。 白紙に黒い字を綴るがごとく、彼は淡い黄色の絨毯を靴底で汚し、 言葉に言葉を塗り重ねるようにして、 言葉を使う言葉となって先へ先へ進んでいく。 一度入った部屋には蝶の絵を残す。 地図で指先をなぞるだけなら僅か数秒で終わる旅も 実際に歩けば数えられないほどの夜を越えて歩き続ける。 どんなに歩いても、螺旋階段が上下に伸び、廊下が一直線に続くばかり。 迷宮からの脱出を断念し、幽閉された者に酒を振る舞う店主により 酒に沈んでいた光だったが、ある時緑色を飲み干したら、 酔いの予感が腹に灯り、勇気が湧いてくる、 迷宮の中に有限のホテルが建っているのを発見する。 光は支配人として従業員を雇い、 客を呼び込むポスターを貼るため、再び迷宮へと足を踏み入れる。 迷宮の中でブリキの動物を磨き、 修理しながら玩具屋で働く女性の言海は、 ポスターを見て、ひとりホテルを目指すことを決意する――。 やがて意気投合した二人は、最上階にあるツインルームで暮らしながら、 あれこれ話し合い、足りないものを付け加え 不要なものを削るための日々を送るようになった。 模造の動物に相応しい模造の大地を見て喜び、 そこに欠けていた動物たちと巡りあえて嬉しく思った。 世界が申し分にない状態に近づいて 改良の余地がなくなり それ以上に夢を描けなくなる。 最後の最後になって落胆するのは恐ろしい。 従業員との会話も少なくなり言海が支配人の役割を果たしていくが、 それでも、虚構が現実とパラレルに共存する世界は、 現実以上に現実的に存在し続けている真実の世界のようで、 まがい物の空や草木や川、鏡に落胆する。 彷徨いながらも到着したホテルは終着点ではなかったのか。 何が欠けていたのか!? 虚構の世界に失望した光は、ふたたび、そっと外の世界を目指すのだが 従業員に悟らぬようにパートナーになった言海とホテルをあとにする。 彼女は玩具屋に残した品物を引き上げたら 戻るつもりでいるが光の考えは別のところにある。 言海がどうなったかは想像するしかない。 神奈川県横浜市出身で、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業後、 どこで何をしているかも不明な金子は「石」主導で、 周囲と歩調をとりながら、自分の領域で光り輝いている人。 「石+龍」は、経済感覚はほぼなく、職人技のような技術を研磨している。 「石+石」は、協調しているように見せかけて、 集団の中で自分の居場所をみつける。 「石+貫」は、集団のなかで利益をみつける独善性。 「宝+石+巳月」は、風流ながら持病に苦しむ。 「午」年生まれ「宝巳」は自己愛の象徴。 生き方を表す伴星は「禄」で、つかみどころのない人生。 物事の始めの洩星は、あえて言えば「石」で、共同で始めるそぶり。 締めにあたる導星は、あえて言えば「龍」で、 目標をある程度達成すると、次に目が向く。なるほど「光」だ。 宿命の特長は、仲夏午前十時頃の撃墜された飛行機や 破壊された戦車などの朽ち果てた鉄の塊から 辛うじて盗難を逃れた精密部品も、埃をかぶって使用に耐えない状態。 しかも猛火に包まれたので、まだ熱気冷めやらず鎮火待ちも、 総エネルギー297点は派手に目だつ化け物なみ。 木性ゼロ(DNA禄/司なし)は、感謝奉仕なく、 優しい気持ちになれるわけでもなく周囲は見えない。 水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人は磨かれていない以前に、 不純物の土性に突っ伏している。 また、年干「鉄」月干と日干が「宝」の金性天下一気で、 年支は「午」で月支と日支は「巳」で地支火性一気格は、 現実世界が精神世界を剋す形で、宝物どころか貴重な資源も熔解しかねない。 光りはあたる火性は103点、頭でっかちともいえる土性は103点で 自身の金性91点上回ったところに水性ゼロでは、総じてなかなか磨かれない。 気づいて磨けば本物になるが、その余裕が加齢と共に失われる恐れ。 理性で乗りこえていけるかいなかである。 年干支の「鉄午」は甘やかされると粗暴になりかねないが、 実際は孤独で甘ったれ。 責任感ないと、持続出来ずに逃げだす恐れ。 月干支と日干支の「宝巳」は、争うことの苦手な高貴な人。 心優しく偏見差別のない世界観は 直感に頼りすぎる傾向で、落差もあり。 干支番号構成は07-18の東方と南方を結ぶ直線領域で、まるで、綱渡り。 後天運は、初旬「7歳海午」が、ありえない守護神水性の DNA「調」の繊細な感性が付加。 2旬「17歳雨未」は、冷静で中庸沈着な、 ありえない守護神水性のDNA「鳳」の方三位で、 年支「午」と月支と日支の間を埋めた。 「未」内には、僅かながら木性の「草」もあったため、 生きていくことに矛盾を感じなくなる。 この20年間は早熟で、それなりに認められた時期。 実際14年(木午)のありえない木性年には、デビューもした。 現在の3旬「27歳木申」は、DNA「司」の地道。 ありえない木性の出現ばかりか、「申」内ありえない水性も加わった 10年運天冲殺で、現実的な稼働力が突拍子もなく拡大していった。 この後は4旬「37歳草酉」はDNA「禄」のありえない木性の10年運天冲殺で、 入っては出ていく呼吸のようなものだが、 感謝や奉仕があればバランスも程よくなるだろうが 欲が強く出てくれば、その限りに非ず。 5旬「47歳陽戌」はDNA「牽」の変剋律で、役目役割や異性問題で苦悩すれば、 それに対処できる才能は磨かれる。 6旬「57歳灯亥」はDNA「車」の多忙であり危険な変剋律。 やりすぎれば、全てを失いかねないが、「亥」内「海」を味方につければ、 因縁解脱ができるような大逆転で才能が磨かれることもある。 7旬「67歳山子」はDNA「玉」の変剋律。 「子」内「雨」の助太刀をえて歴史的な一つの何かを掘り下げたり、 過去の何かや親族案件での苦悩は才能を磨くことになる。 8旬「77歳畑丑」は、DNA「龍」の半会。 大きな動きに翻弄されることなく、静かに埋もれていく可能性大。 目的なく遠くを目指すと決心する光は、今度こそ蝶になれるのだろうか。 再び蛹の眠りのなかに戻るのか、どちらがどうともわからないのは、 金子のありえない夢の中であり、金子自身が本物の迷走をしているからだ。 実生活の金子は水性がないため発信は一切せず。 野人なので、なり振り構わず現実世界で生きていけば とてつもない働きもできるだろうが、 精神世界にドップリで、おそらく生地生家を離れられぬか、 誰かの世話になっているに違いない。 ならば、今年(20年/鉄子)は金性強化で、妥協。 来年(21年/宝丑)は、衝突。その先には待望の水性年もやってくるが、 そこまで生きながらえることができるのか。 大学院後の足取りは不明だが、化け物も化けねば、ただの石ころ。 磨くためには、無理をしてでも働け!そうすれば爆発する☆ |
■2020年05月05日(火)山申 |
高橋ユキ○つけびの村 噂が5人を殺したのか?の輝かしき未来 |
○自らを「傍聴人」と称し05年(草酉)のDNA「龍」年に結成された、 女性四人で構成される裁判傍聴グループ「霞っ子クラブ」を結成。 殺人等の刑事事件を中心に裁判傍聴記を雑誌、書籍等に発表。 現在はフリーライターとして、裁判傍聴ばかりか、事件を追っている 高橋ユキ(74-0903/灯未)が、18年(山戌)にウエブサービス「note」に アップした6本の記事により構成された 『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』が、 昨年(19年/畑亥)のDNA「鳳」の半会年の 09月25日(草丑)のDNA「龍」の対冲日に上梓されている。 13年(雨巳)の夏、第23回参議院選挙の投票日(13-0721/山子)。 わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。 犯人の家に貼られた川柳「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」は 「戦慄の犯行予告」として世間を騒がせたが・・・・・。 それらはすべて「うわさ話」に過ぎなかった。 山口連続殺人放火事件とは、山間部の限界集落で起きた放火殺人事件。 わずか8世帯12人の住む集落で、5人の村人が殺害された。 事件の起きた地域は顔見知りの老人ばかりが住む小さな農村であり、 犯人もまた地域内に住む男性であった。 動機となったのは、住民トラブルといわれている。 犯人のワタルは幼少期を同地域で過ごした後、職を求め上京。 若い労働者が都市部では「金の卵」と称えられていた時代で、 その後、44歳で両親の介護のために帰郷。 以後、近隣の家の修繕などもしていたが、事件まで定職につかなかった。 都会から舞い戻ったワタル、そして生まれ育った地域の中で、 派手な暮らしを知ることもなく、 毎日地道に農業や林業に従事してきた地域の住民たち。 双方の間で少しずつ、しかし確実に意識の差が生まれはじめ、 やがて大きな事件へと発展してしまう。 住民トラブルのきっかけは、住民内での噂話だった。 ただ、その閉鎖的な環境の中で生活するストレスからか、 この地域ではみんな、誰かを悪者にし、悪評を流すことで 日々の不満の憂さ晴らしをすることが常態化していた。 田舎の妄想ともいえるものだ。 SNSや掲示板等、ネット上で匿名の誹謗中傷や炎上は珍しいことではない。 裁判傍聴を中心に事件記事を執筆している著者は、 この事件の背景に興味を持ち、犯人と文通したり周辺取材を進めながら、 幾度も山口県にある現地に足を向け、 住民たちへの取材もとにこの事件の、噂の真相を明らかにした。 福岡県北九州市八幡西区出身。九州大学芸術工学部を卒業後、 上京してプログラマーとしてゲーム会社に就職。 ゲーム開発に従事し、東京都大田区内の池上線沿線に暮らし、 30歳前後に退職、フリーで活動し結婚するようになってからは、 東京都渋谷区幡ヶ谷近辺に在住の高橋は、DNA「司」主導で、 事実を積み重ねていきながら、確証をもとめていく堅実さが売り。 「司+玉」は、生きるために仕事をするが、 没頭するあまり暴走しかねない面あり。 才能は「玉」になりしぶとい探究心に、ババくさい興味心。 「司+鳳」は、根性あり。 「司+牽」は、感動するより興味をとことん追究し、真理に近づこうとする。 「灯+司+申月」は、場違いの結婚をしやすい。 「寅」年生まれ「灯未」は、原則受け身。 生き方を表す伴星は「鳳」で、趣味のような優雅な人生。 物事の始めの洩星は、「鳳」で、なんとなく始め、趣味の延長。 締めにあたる導星は、「玉」で、目下と共に終わる。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の灯台で、 冲殺されているとはいえ、年干が守護神の「木」。 冲殺されているだけに、流れにのる必要があるが、 如何なる理由でも自己発揮で重要な仕事を決めぬが吉。 月干「海」は名誉であり、異性の存在も近しく、同志のような異性を好む。 総エネルギー235点はまずまずも、自身の火性は59点、 燃料の木性は55点に、発信力の土性は61点と申し分ないが、 その成果である金性は22点、評価の水性も38点と、 頑張りがなかなかストレートには評価されぬ運型。 また、ただでさえ仕事に没頭しやすい生年冲殺なのに 月干「海」と日干「灯」が干合すると、 月干は「木」に日干は「木」となり、配偶者は頼れる存在だが、 干合木性天干一気にもなり集中力は増すかわりに、 感動は稀薄になりかねないので、微妙なところ。 「灯」の母親は「木」であり、これが冲殺されているので、 母子家庭になったようだが、それを乗りこえていけるだけの背景はあり。 年干支の「木寅」はどっしり大地に根を張る頼りになる存在も、 ムードメーカーなり仲介者との資質。 月干支の「海申」は加齢と共に習得能力が磨かれるも、 細かなことに悔やまない気楽さが売り。 そして日干支の「灯未」は、見た目が熱くても内面クールで、 くすぶる焚き火のように執念深く物事を探求する。 干支番号構成は、51-09-44で、北方東方西方からなり南方欠け。 なんでも得意なわけはない。 後天運は、初旬「9歳宝未」は、DNA「禄」のありえない感謝心が付加。 人を惹きつける魅力が無意識に備わり、周囲の反応を観察するようになる。 2旬「19歳鉄午」は、主導DNA「司」の支合で、自己確立。 一生懸命自分らしく生きた時期。 3旬「29歳畑巳」は、年干支「木寅」が干合支害で「山寅」になり、 守護神消滅のDNA「鳳」は息切れ。 干合年干支「山寅」VS月干支「海申」は天剋地冲となり、 生年冲殺なのに、踏みとどまるべきだったが、離職。 キーワードは趣味なので、裁判の傍聴という積み重ねを開始。 現在の4旬「39歳山辰」は、DNA「調」の独創性で極端。 月支「申」の半会があるので、自信はみなぎり、 他人とは異なる道を極め名前を売る。 今後の5旬「49歳灯卯」は、DNA「貫」の大半会。 干合木性天干一気は破格も、進み行く方向を変化させれば、 月干「海」は「木」になり、救いも多くなるが、 同時に年干支「木寅」VS干合月干支「木申」は、 納音となって、公にできない案件もあるも、救いは少なくなく、 初旬条件はないとはいえ我が物顔の大半会10年運天冲殺なので、 何らかの大きな成果をあげる可能性大も 成功に対しての感謝と奉仕がどれだけあるかで、 先に災禍もなく過ごせるようになる。 6旬「59歳陽寅」は、DNA「石」の10年運天冲殺で、 月干支「海申」は大きな立場の変更ありで、 妥協することなく、仲間や周囲のために渾身の奉仕が出来れば吉。 7旬「69歳草丑」はDNA「龍」で、新たな道のりという守護神。 昇り調子ではなくなるも、変身をとげることと、 前の20年の感謝と奉仕の貯金が物を言えば、気持ちは絶好調。 8旬「79歳木子」はDNA「玉」の守護神も害もありで、 ありがた迷惑で終われば良いが、過去の逆襲や見直しでは辛い。 さて、高橋は5歳年下の雑誌記者の夫(79-XXXX)と結婚しているが、 出会いも結婚の時期も不明も、そこは生年冲殺の高橋だから、 夫の仕事をもちだすまでもなく、職場かつ戦場結婚と思われるが 第一子男児(12-0730/海辰)の誕生を考慮すると、 結婚は私生活においては天冲殺現象を受けかねない 10年(鉄寅)または11年(宝卯)が濃厚になる。 夫の素性がわからないので共通干支の有無は不明も、 干合木性天干一気が強気になっているとはいえ、 (高橋は)子丑天冲殺でもあるまいに、年下の夫で良かったのか。 だからだろう。息子は「牽」冲殺主導の不名誉を受けやすい生月冲殺。 しかも午未天冲殺なのに、母親縁ならびに目上運なしになる 金性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、 無限大に習得能力を発揮して頭が良いか、その逆かの極端。 後天運や宿命は、危うさも多いので、スポーツに流れそうな感もあるが、 本当のところそれでいいのか。 この2年(20年/鉄子・21年/宝丑)は、ありえない金性年の到来で、 強制や自然かはともかく、学びに目覚めるのか大事件勃発! 高橋とは共通干支もあり大半会もある。 特に高橋の月干支「海申」は、 息子の年干支及び日干支の「海辰」を大半会するので、 あれこれ手を焼く流れにもなるだろうが、 高橋の今年(20年/鉄子)は、主導DNAの害で、私的に波なり問題多発! 息子は「辰」年生まれ「海辰」で自己主張強いしねえ! 今後の10年運を考えれば、足踏みせず仕事で精一杯稼働してほしいのだが、 子の存在は大いに試されることになる。 英才教育して、とてつもない頭脳明晰に仕上げるか 脳みそが筋肉で形成されるかの二者択一しかない。 理性と力の見せどころは、たった今だ☆ |
第一子男児○12-0730 |
海灯海鉄 辰未辰※+3 貫司車牽車(牽冲殺主導) 木性(08)火性(52)土性(82)金性(00)水性(66)/総合278 午未生月冲殺/主導DNA支合(13歳畑酉) 大半会(43歳海子)/ターボ運(63歳〜)/年干支VS日干支律音 木性脆弱/土性過多/金性ゼロ/水性過多 +3歳山申/13歳畑酉/23歳鉄戌/33歳宝亥/43歳海子/53歳雨丑/63歳木寅/73歳草卯〜 |
■2020年05月08日(金)宝亥 |
おおたとしまさ○新.女子校という選択の正体の裏側 |
○97年(灯丑)のDNA「禄」の天剋地冲年に大学を卒業し、リクルート入社。 海外旅行情報誌「エイビーロード」編集部などを経て、 05年(草酉)のDNA「鳳」の条件なし天冲殺年にフリーライターとして独立。 以後、リクルートの育児雑誌や日本経済新聞出版社「ducare」などで 企画・編集・執筆を中心に活動。 現在は、中学受験をいい経験にする方法、 学校・塾の役割、男性の育児、子育て夫婦のパートナーシップ、 無駄に叱らないしつけ方等について、 育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行い、 09年(畑丑)のDNA「車」の天剋地冲年には、 日本臨床心理カウンセリング協会認定の 臨床心理カウンセラーの資格を取得し、 父親のためのオンライン・カウンセリング・サイト 「パパの悩み相談横丁」を開設。 そこでは、産後の夫婦関係に悩む父親からの悩みを受け付けている おおたとしまさ(73-1014/雨未)の『新・女子校という選択』が、 昨年(19年/畑亥)のDNA「車」の半会年の 10月08日(山寅)のDNA「牽」の干合日に上梓されている。 同書は、社会で活躍する女性を数多く輩出し続ける女子校を、 「箱入りのお嬢様だらけ」「女子同士の争いが多い」 「彼氏ができない?」など偏見も少なくない一方で、 女子校はそのユニークな教育により、 多くの社会で活躍する人材を輩出しているのもまた事実。 思春期に女子だけで学ぶことに、どんな意味や意義があるの。 長く教育現場を取材してきた著者が、多くの女子校、また出身者の声を聞き、 女子校の強み、各校の教育方針などを徹底解説する。 女子校は減っている。現在、ピーク時の半分以下の数しかない。 18年(山戌)度の文部科学省の調査で、 全国の高校4,897校のうち女子校のみは299校と全体の6.1%。 理由の一つには少子化による学校の経営難がある。 少しでも多くの生徒を集めるための苦肉の策として、 共学化が進められたと考えられる例が多くある。 もう一つに、男女共同参画意識の高まり。 それ自体は悪いことではないが、男女共同参画社会の実現のためには、 学校が共学でなければいけないという理屈はただちには通らない。 そんなどんどん減っていく女子校に通うメリットが分かる。 基本的なメリットは、女子に特化したしつけ、 生活指導、強化指導、ライフデザイン教育が可能、 男子に邪魔されずに女子の特性を伸ばせる。 女子同士の集団力・共感力を磨ける等があるが、 共学よりも男女別の学校の方が、ジェンダー・バイアスが低い傾向だ。 そして主に女らしさから距離を置けるという意味での 女子校の優位性について、女子校の現役教員の声を交えながら考察する。 また、女子校には女子校にしかないまた別の存在意義がある。 皮肉なことに、社会の歪みがもたらす 相対的なメリットでもあると主張しながら、 41女子校を例にあげながら解説しているが、 さすがに女子校はこれで全てではない。 漏れた学校には随分失礼だと思うが、 おそらくは取材を断られたところもあるだろうが、 それならそうと言いなよであり、中途半端感は否めない。 東京都大田区出身で在住。麻布中学校・高等学校から 東京外国語大学英米語学科を中退、上智大学外国語学部英語学科を卒業。 中高の英語教員免許を持ち、小学校の英語の非常勤講師の経験もあるという 「おおた」は、DNA「龍」主導で特別意識の強い放浪者。 「龍+貫」は、一見、質実剛健。 「龍+禄」は、教養を商売に活かす。 才能は「禄」で、感謝に奉仕もあろうが自己顕示欲。 「龍+貫」は、簡単に打ち解けず。「貫」×2もあり頑固。 「龍+石」は、やりたいように仕事をする。 「雨+龍+戌月」は、理屈っぽい。 「丑」年生まれ「雨未」は、自己愛。 生き方を表す伴星は「牽」で、裏方で何を世にだす。 物事の始めの洩星は、「龍」で、自由になって始める。 締めにあたる導星は、「貫」で、最後は一人。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の「雨」で、 二つの川がまさに海に流れ込む瞬間のような激しさで。 塩分が混じっているので発泡状態。 総エネルギー263点はそれなりに渦を巻き 年干と日干が「雨」で、月干が「海」という水性の天干一気は、 変化球ありの情報や知恵を駆使して目上を溺死させる勢い。 年干支「雨丑」VS日干支「雨未」の納音は腹に一物ありで、 秘密めいた所作。流れ者であることを秘匿する。 年支「丑」は冬の土用。月支「戌」は秋の土用。 日支「未」は夏の土用という四土格で、 「辰」がそろえば、四土そろい踏みで何でもあり。 毎年なら四月に善悪別に事件あり。水性天干一気と四土格が組み合わさると 「勉強とは地中に根を張るようなこと。 学問とは天に向かって幹や枝葉を伸ばしていくようなこと。 先人たちの知恵を効率よく吸い上げられるよう に根を縦横無尽に張り巡らせることで、 はじめて誰も到達したことのない空中へ 枝葉を伸ばすことが可能になります」のような発言にもなる。 塩水交じりの完全無欠ではないので、 かえって柔軟な発想もできるということか。 年干支の「雨丑」は、群れずに時間をかけて我が道を行く。 人生はスローペースだが、やるときはやる。 月干支の「海戌」は、旧い考えの家に誕生しやすいチャレンジャー。 家系に縛られず流れを変えるが、言動はやや粗野。 そして日干支の「雨未」は、人当たりは良さそうだが、 内面は強靱で、打算は得意としない性癖もあるのは女難の相。 干支番号構成は50-59-20で、北方2点に南方1点で鋭角的で極端。 後天運は初旬「2歳宝酉」は、主導DNA「龍」の10年運天冲殺で、 自己制御不能な特別な教育の機会を与えられた模様。 自分は何者かという意識が確立され頭が冴え渡ったが、 それを自由に発揮できるまでにはならずだが、 ここから81歳まではターボ運(子丑天冲殺廻り)なので、 なにをしても目立つようになる。 2旬「12歳鉄申」は、DNA「玉」の10年運天冲殺で、 伝統や格式の犠牲で、大学を変わったのは、 中途で条件なし天冲殺をはさんだので、 「ここではない」と修正したに違いない。 3旬「22歳畑未」は、DNA「車」で多忙。若年10年運天冲殺も明け溌溂。 97年(灯丑)の守護神天剋地冲年には、リクルート入社。 結婚は01年(宝巳)の主導DNA年も、さすがに天干一気だけに、 父親が倒れるという自然界からのお知らせをうけたにもかかわらず 強行(後述)。急ぎすぎた格好だ。 4旬「32歳山午」は干合支合10年運で、DNA「牽」の自尊心。 水性天干一気破格で、年干支「雨丑」の干合支害で、 なかなか前進しづらいのに、願えば叶うもあり、 独立してフリーライターを始める。 年干と日干は「灯」になるため、これが月干「海」と二次干合すれば、 それぞれ「草」と「木」になるので、厳しい水性天干一気が、 まるで草原か森か林かという木性天干一気入りで柔軟。 リクルートの育児雑誌や日本経済新聞出版社「ducare」などで 企画・編集・執筆を中心に活動。 現在の5旬「42歳灯巳」は、守護神DNA「禄」の経済活動顕著。 進み行く方向の変化もあり、水性天干一気破格となり、 中学受験をいい経験にする方法、学校・塾の役割、男性の育児、 子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、などについて、 育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行い、 父親のためのオンライン・カウンセリング・サイト 「パパの悩み相談横丁」を開設。 そこでは、産後の夫婦関係に悩む父親からの悩みを受け付けている。 今後の6旬「52歳陽辰」は、待望の「辰」を迎える四土格入格で、 守護神DNA「司」は、売れに売れて我が世の春という 至福の一時で、他者の追従を寄せ付けぬ働きぶり。 7旬「62歳草卯」は、DNA「鳳」の半会で、ゆとりと失速。 8旬「72歳木寅」は、DNA「調」の反発反抗で、 最後の力を振り絞って存在感を示す。 さて著者は、このたびのコロナ騒動で売名に走る政治家が、 九月新学期の導入を検討していることについて 「そもそも学習指導要領は平時に子どもたちが集まって 教室で師の指導のもと学習することを 前提に考案されているものです。 緊急時であるにもかかわらすそれに縛られて、 それをこなすために学校制度を変えようという 本末転倒の発想が9月入学なのです。 たとえるなら、川の堤防が決壊しそうになって 村人総出で土嚢を積んでいるところに 『ちょうどいい。洪水対策で上流にダムを造るから全員集合!』と 号令をかけるようなもの。テレビゲームで自分の負けが込むと、 いきなりリセットボタンを押す友人がいた。あれと同じではないか。」と あからさまに否定しているが、さすがに真っ当な発言をしている。 ところで、女子校は女性の自立、 社会での活躍のために創設されている場合が多いが、 その時代時代で、女性が最も輝く人生を送るようにするためと 経緯を紹介しているが、人間は平等でも男女の役割は違うのだから、 その特色を引きだすために女子校が存在するのは有意義なことだが、 衰退する一方なのは、それにはそれで理由あり。 それは女性教育をする女子校なのに、教師は男性も少なくないでは、 矛盾ばかりが目立ち、結果的には女性の職場を脅かされているのだ。 あれこれ理由をあげているが、それを見落としていることを記しておきたい。 理想の女子教育を掲げておいて、それを男子にやらせているようでは、 存在意義が稀薄になるのは自明の理。 それこそが男子に邪魔されずに、女子の特性を伸ばすことになるのだ。 女性に教えられる権利も女子には認められるべきなのだ。 伝統とはそういうものに裏付けされていくものだろう。 なお運命的な判断を加えれば「調」主導や 主導せずとも「調」を宿命に所有すれば、女子校向きになる。 社会にでて大いに期待したいのであれば、ことさらである。 では、そんな教育者の私生活はどうか。 なんと第一子男児(02-0425/雨亥)は、 日干支が大半会こそあれど、親剋しの子丑天冲殺。 しかも目上運を示す金性ゼロ(DNA龍/玉なし)で、 意図的に学問をさせねば、中身はスカスカ。 おそらくこの親にしての子だから、成績は悪くはないのかもしれぬが、 成長と共に親の世界は否定するようになるだろう。 また第二子女児(05-0804/鉄申)も、共通干支はあろうと、 条件なし天冲殺の夢の中に誕生したばかりか 娘の月干支「雨未」に年干支「雨丑」を納音され、 日支にも冲殺範囲をもたれており、厄介だ。 もちろん兄同様の子丑天冲殺で、親剋しが前提だ。 なんでこうなったのだろうか。 暗黙のうちに父親が死をもって祝福しなかった 結婚にあるのではないか。「ガハハと笑う」というヒントからも 夫人(73-0412/山寅)は、結婚時期から考慮して、 同僚もしくは学生時代の付き合いか。 同学年で共通干支あり、日干干合と申し分なさそうにみえるが、 結婚は夫人のDNA「調」の害年だし、干合火性天干一気の夫人に対し、 水性天干一気の夫の組み合わせは、目下の夫が妻を剋する形で、 ずいぶんと苦労をかけているのかも知れない。 ちなみに息子とは干合支合だが、娘との関係は夫同様で、苦労が偲ばれる。 あくまでも推測だが、さて、真相は如何に。 いずれにしても、条件なし天冲殺にフリーになったり、 結婚にも問題はありそうだが、 それをバネにして、活動していくしかないのだろう☆ |
■2020年05月10日(日)雨丑 |
凪良ゆう○流浪の月にある美しい毒の始まり |
○06年(陽戌)のありえない猛毒という干合支害火性年に、 「小説花丸」に中編「恋するエゴイスト」が掲載され、 翌年07年(灯亥)の同様にありえない火性の方三位年に、 「花嫁はマリッジブルー」で本格的にBL作家としてデビュー。 BL作品は40冊以上。 ライト文芸「神さまのビオトープ」が注目され、 一般文芸で初の単行本「流浪の月」、 続いて「わたしの美しい庭」を発表した凪良ゆう(73-0125/宝酉)が 第17回2020年本屋大賞(20-0407/鉄辰)を『流浪の月』で、 DNA「石」のトリプル「鉄」重なりに受賞した。 同作は、昨年(19年/畑亥)の08月30日(畑亥)の 守護神「畑」方三位重なりに上梓されている。 わたしには世間の善意は通用しない。 わたしは、そんなものではかけらも救われない。 むしろ、善意をふりかざしながら、支配するような悪意を、心の底から嫌う。 あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、面白可笑しく蔑むはずだ。 わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。 それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。 一人っ子の更紗は、野外フェスで出会った市役所に勤める父親と、 慎重という言葉と相性の良くない自由人の母親に愛されて育ったが、 敬愛する父親が世を去り、その後母親が家を出て、一人放り出されてしまう。 更紗は叔母に引き取られるが、今まで育った更紗の家の価値観とは違いすぎて、 更紗は居場所のない日々を過ごすことになる。 しかも、その家の中学生の従兄から性的な恐怖にさらされてしまう。 そんな9歳の更紗は公園で19歳の青年、佐伯文と出会った。 文も優秀な兄と比較され、居場所をなくし、 公園のベンチに座って時を過ごしていた。 ある日、更紗は文に誘われ、文の家に付いて行った。 更紗は文の家で、久しぶりに自由を感じ、二人の穏やかな日々が始まった。 しかし、そんな生活が長く続くはずはなく、 二人の名前も顔もテレビニュースで流れ、どうしても出かけたかった動物園で 文は少女監禁罪で逮捕され、更紗は養護施設へ送られる。 更紗は時間が経っても「かわいそうな被害者」として皆に同情され、 誰にも心を開かずに大人になった。そして、事件から15年、 更紗は偶然立ち寄ったカフェ「calico」で34歳になった文と再会する。 世間からは元誘拐犯の男性と被害女性。再会すべきではない二人。 更紗は同棲しているが、その男にはDV癖があるうえに、 週刊誌に更紗の現在の様子を売った。 更紗は逃げ、独断で空き部屋だった文の隣部屋に住むが、 パート先を変えなかったために男につきまとわれ、仕事も失う羽目になる。 文に思いを寄せるライターの谷との交錯と誤解と衝突。「事実と真実は違う」 一時期、更紗と文が面倒を見たパート先の同僚の娘の 梨花は二人の本当の姿を知っている。 文は経営していたカフェをたたみ、更紗とともに暮らし始める。 再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、 運命は周囲の人を巻き込みながら疾走する。 新しい人間関係へ描ききった、まるで交響曲のような音色を愉しむお話。 滋賀県大津市出身。三人姉妹の末っ子。学歴職歴不明も、 10代の終わり頃よりバンド活動をするために、京都に移り住み、 現在も京都の中心街に居を構えるという凪良は、 「龍」冲殺主導で、落ち着きがなく、見直し再出発が少なくなく、 生地生家のある大津に比べれば、京都はまるで異郷だが、 本質的には満足しているわけではない。 とはいっても才能は「龍」で、妙なものを精神世界で想像する。 「龍冲+鳳」は、一見柔和なムードも内面葛藤激しく、 ちょっとしたことで疲れやすく創作以外では持続力なし。 「龍冲+貫」は、忍耐力ないので、興味のあることしか出来ない。 かなり地味なのだが、明るくないというよりほの暗い。 「龍冲+調」は、常に落ち着きなし。 「宝+龍冲+丑月」は、ぱっと見はおおらかで、 刹那には他人の子などに懐かれる。 「子」年生まれ「宝酉」は、人と人の間の仲介者。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は、「龍」で、故郷離れて一人で。 締めにあたる導星は、「鳳」で、心の愉しみ。 宿命の特長は、晩冬深夜二時頃の激流に翻弄される石。 磨かれなければ、ただの石ころだが、 磨かれても、発見されずに流されてしまえば、それで終わり。 総エネルギー195点は子丑天冲殺としては 前進気勢が削がれる生年生月冲殺でもあり身弱で 大切にされねばならない存在だが、難しい。 気だけは強いが持続はせずで、木性ゼロ(DNA禄/司なし)は、 平均的な家庭に縁なし。そういう生活ができるわけもなく、 そうしようと思っても、なかなか近づけないので、 その気持ちもたまにしか起きない。 いわゆる感謝や奉仕も慈しみもなく、自己中心。 火性ゼロ(DNA車/牽なし)は、勤労意欲なし。 配偶者成分皆無なため、仮に若気のいたりで、 一緒になろうとも、完璧は目指せずに、持続出来ずに歪な形になりやすい。 守護神の土性(DNA龍/玉)にしても、僅か15点しかなく、 ある意味ワンパターンなので、原則BLの域からは脱せず、 脱したらぎこちなくなるが、ようは使い方次第。 自身の金性は78点で自意識は強くも、 水性は102点。磨く行為とはいっても、趣味のために生きる人。 その遊びにしても「鳳」の「雨」が月干で、 「調」の「海」が年干にあるばかりか、双方冲殺されているので、 定まらず極端になり、精神のバランスはとりづらい。 年干支の「海子」は、一風変わった知恵を武器に闘う。 月干支の「雨丑」は。マイペースなのだが、自分でそのペースを乱してしまう。 和合心は著しく欠けており、だったら年中原稿没頭ともいかない。 日干支の「宝酉」は、それなりに博識だが、毒にも薬にもならない利点は、 他人に迷惑をかけさえせねば問題なしとはいえ、 どこまで行こうと、いわゆる世間とは融合せず。 干支番号構成は、49-50-58で北方の極めて狭い領域。 あれもこれもと器用ではない。 後天運は初旬「7歳海子」は、DNA「調」の10年運天冲殺。 年干支「海子」と律音のため、後転的に稼働する運型を与えられるも、 生年生月冲殺でもあり、生地生家の呪縛を解けば、作動する。 幼少期は姉二人の影響もあり、漫画の世界にのめり込む。 国語だけは好きだったようだが、もっぱら漫画家を目指していたそうだ。 2旬「17歳宝亥」は、DNA「貫」。年支「子」と月支「丑」に連なる、 冬の方三位完成で、趣味が高じて京都にでる。 3旬「27歳鉄戌」は、DNA「石」の生きていくための妥協。 結婚生活を選択するも、創作意欲を思いだし、 二次創作を入り口にBLの世界に浸るも、王道は極めず異端を極める。 このあたりは、更紗が文と再会する前の日常描写の素地と思えばいい。 4旬「37歳畑酉」は、DNA「龍」の守護神刑に主導DNAも重なり自己確立。 自分を知り深めていき、最後の最後には一般文藝の世界にも足を踏み入れる。 「畑」重なりの昨年(19年/畑亥)の方三位年には、本作を上梓し、 第41回吉川英治文学新人賞候補、第17回キノベス!第7位となる。 今年(20年/鉄子)から始まった5旬「47歳山申」は、 DNA「玉」のありえない王道という守護神で、 年支「子」も半会で世界は拡がるばかりか、 月干「雨」と干合すると「灯」になり、同時に10年運は「陽」となるため、 ありえない火性の名誉や華々しい注目と名誉。 進み行く方向の変化は、年干「海」と干合月干「灯」が二次干合で、 それぞれ「木」と「草」になり、本屋大賞の受賞は、 ありえない名誉と引力本能が具体化される形になり、 「鉄」重なりのキーワードは書店員という仲間を味方につけた成果。 また深まっていけば、干合10年運干「陽」と日干「宝」が干合して、 日干は「雨」になるので、年干「海」と月干「雨」をいれて、 変則干合水性天干一気入格となり、勢い余ってめまぐるしい人生となり、 近くにいる目上なり出版社は翻弄されるようになる。 6旬「57歳灯未」は、DNA「車」のありえない火性の忙しさ。 年干「海」と干合すれば、ありえない木性もでてくるので、 思いのほか売れるのか、期待しすぎて空振りか。 7旬「67歳陽午」は、DNA「牽」の名誉、ありえない役割。 日干は干合されて「雨」になれば、 すんなりと水性天干一気入格になり、異様な勢い。 8旬「77歳草巳」は、DNA「禄」の半会で、ありえない引力本能は感謝と散財。 良き使い方であれば、見たこともない景色が拡がる。 さて、以前の発言に凪良は既婚者とあるが、 今もそうであるかは不明どころか、とっくに別れていると見る。 「朝起きてから夜寝るまで書いています。 その時間全部集中できているわけではないですけれど、 とりあえずずーっとパソコンには向かっています。 ご飯は食べますしお風呂も入りますけれど、そういう最低限のこと以外は、 全部。毎日。こうして外に出る機会がない限り。」と 執筆に浸っていることを受賞後の取材では明かしており、 そこには生活臭も何もないし、 木性(家族)も火性(配偶者)もないのだから自然であり、 むしろ、結婚生活を持続させているようだったら、 こんなに柔らかで美しい音楽のような語りはできぬはずだが、 それを探るのは野暮というものだろう。 ところで、今年(20年/鉄子)は、DNA「石」の仲間に縁のある 条件あり天冲殺で、唯我独尊のはずが、ありえない大勢の力に押し上げられて、 縁遠かった栄誉も得たが、そこは火性も木性もない、 何から何まで異例の凪良らしく、盛大なセレモニーもなく、 ネット配信というのが、これ以上ないほど本人らしく、 出たがり屋ではない凪良には、もってこいという展開ではなかったか。 一見、栄誉が屈辱のように思えても、 本人は条件あり天冲殺で象徴化したようなものなのだろう。 これからは凪良の異端も受け入れられてしまうのが、 有り難いもののこそばゆい感覚か。 とはいえ、そういうもの全てを超越しているのが、 生年生月冲殺なので、実感だって読者が感じるほどに非ずなのだろう。 一般的な至福も喜びとも違うところで勝負をしてきた凪良には 変人の極みが誉め言葉なのだし、このまま流れにのって来年(21年/宝丑)の 条件あり大半会天冲殺は、何が起きるか予測不能。 でもさらなる大事件が待ち構えていそうだね☆ |
■2020年05月13日(水)陽辰 |
室井佑月○米山隆一とのどこにも救いがなさそうな結婚一過性 |
○作家というよりはコメンテーターという立ち位置がしっくりくる 青森県八戸市出身でタレントの室井佑月(70-0227/山寅)が、 新潟県北魚沼郡湯之谷村(現/魚沼市)出身で、 東京大学医学部医学科卒業。医師であり弁護士資格も持ち、 精肉関連会社を経営している 前新潟県知事の米山隆一(67-0908/草亥)と近日中に結婚するという。 共通の知人の紹介により昨年(19年/畑亥)末から交際していたという。 室井は、28歳草亥/38歳木戌/48歳雨酉/58歳海申という 初旬条件のない10年運天冲殺を40年間にわたり所有しているが、 水性ゼロ(DNA禄/司なし)は、感謝に奉仕どころか家庭的なものなし。 水性のない土性は干からびているが「48歳雨酉」で、 ありえない水性の10年運天冲殺がまわり、 昨年(19年/畑亥)のDNA「石」の屈辱支合年に乳癌を患い 気弱になったところに医師免許をもった米山が近づいた図式だが、 共通干支もなく、単に年支「未」に日支「亥」をもつ米山が、 「51歳雨卯」の三合会局で、勢いづいたものとはいえ、 初旬「1歳山申」で、DNA「司」の害で、堅実さにはいまひとつ。 16年(陽申)のありがた迷惑条件なし天冲殺害年に、 新潟県知事になったものの18年(山戌)のDNA「司」年には、 出会い系サイトを利用し、複数の女性と援助交際の関係にあったと 「週刊文春」に報じられあっけなく辞職。 さすがに異性に寄生して毒気を注入し相手また自分を 幸福ではないステージに落とし込みやすい「草亥」らしい生まれである。 今年(20年/鉄子)の室井はDNA「鳳」の気落ち。 米山はDNA「牽」の干合年で、結婚も視野に入るが、 一時の迷いどころか、世紀の大迷惑になりそうだ。 なお、室井は再婚で前夫は作家の 高橋源一郎(51-0101/鉄子※午前四時前生まれ判断)だが、 今年は人生の折り返し地点で、そんなものかと思っているだろうが、 ビックリしているのは東大目指して浪人中ともいわれる 室井の長男(00-06XX/推定子丑天冲殺)で、 夢の中で東大出身の義理の父親が突如出現か。 いずれにしろ、この世のものとは思えず、 縮めなくても良い未来への時間を亡くすのではないか心配だ☆ |
■2020年05月15日(金)山午 |
西口想○なぜオフィスでラブなのかで燃焼する行方 |
○テレビ番組制作会社勤務を経て、国公労連職員。 ウェブメディア「マネたま」で働くことをテーマにした映画エッセイを連載。 各時代の小説に描かれたオフィスラブ(職場恋愛)について論じるという 西口想(84-0416/鉄辰)の一風変わった初の単著 『なぜオフィスでラブなのか』が、 DNA「玉」年だった昨年(19年/畑亥)の 02月10日(陽午)のありえないDNA「車」日に上梓されている。 なぜオフィスでラブなのか。 「職場で出会った人とつきあっています/結婚しました」という話は 一般的で、珍しいことではない。 しかし、冷静に考えると、仕事の場で、なぜ恋愛が発生するのか。 職場恋愛を指すオフィスラブは、その「理性が脱臼するような」語感らしく、 長らくまじめな考察の対象外だったと著者は嘆く。 仕事を通じた出会いの比率が極めて高い日本人にとって 「超メジャーな出来事」であるにもかかわらず。 本書は、「オフィスラブ」(職場恋愛をそのままカタカナ語にした和製英語)を 正面からとらえた評論集であり、 性別も世代も異なる11人の日本の作家の小説作品だけでなく、 「オフィスラブ時代の子ども」である自身と母親の経験も織り交ぜ、 「オフィスラブ」について多面的に考察した前代未聞の書である。 職場恋愛は、公私混同? それとも勘違い。その答えをだしていきたい。 なお、取りあげられている11冊の書籍は よしもとばな「白河夜船」、田辺聖子「甘い関係」、 東野圭吾「夜明けの街で」、川上弘美「ニシノユキヒコの恋と冒険」、 綿矢りさ「手のひらの京」、長嶋有「泣かない女はいない」、 源氏鶏太「最高殊勲夫人」、柴門ふみ「東京ラブストーリー」、 津島佑子「山を走る女」、雪舟えま「プラトニック・プラネッツ」、 津村記久子「カソウスキの行方」である。 東京都練馬区石神井台出身で、都立西高校卒業。早稲田大学第一文学部を卒業。 07年(灯亥)のありえないDNA「牽」の火性年よりTV番組製作会社に勤務。 12年(海辰)の「辰」重なりより国家公務員労働組合連合会書記となり、 主にリサーチ、労使交渉、「KOKKO」編集などを手がけ、 現在は東京都文京区本駒込在住の西口は、 DNA「調」主導で、反撃反抗反逆異端が似合う。 「調+調」は、常識を哲学的に覆せる人。女性的感性も強く、繊細。 「調+禄」は、組織だった行動には馴染めず、際だった反応で他者を圧倒する。 「調+龍」は、常に充分に満たされぬ感情を抱え、 不満や不平を述べさせたら天下一品。 「鉄+調+辰月」が、純真なので他人の子供には好かれる。 「子」年生まれ「鉄辰」は、自己の日常に矛盾なし。 生き方を表す伴星は「玉」で、静かな環境で学ぶ人生。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにその気にさせられる。 締めにあたる導星は「調」で、口うるさい年寄りになる。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の山間の公園の遊具。 日曜祝日でもなければ、こんな時間から顔をだすのは、 獣や鳥類でなければ、悟りをひらく哲学者くらいのもの。 たとえば樹木を昇り、そこから下る滑り台。 下ればまた昇り繰り返せば良いものだが、 総エネルギー223点中、木性71点と深い森ばかりか、 土性69点のそびえ立つ山(土性)に、水性69点の滝のようなものがあるので、 火性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人では、そんな芸当もできない。 眺めているだけ、あるいは存在することに意義あり。 きっと職場恋愛も観察する一方なのかもしれない。 前記水性69点は、年支「子」と月支と日支の「辰」の半会で、 思いのほか水性が強化され、足許は水浸し。 なおさら、滑り台の上からは眺めるだけで滑れまい。下手をしたら流される。 年干支の「木子」は、初心に還る。面倒なことになったら頭をまるめる。 なにはともあれ孤高。 月干支の「山辰」は、制約多く自由なし。 それもまた自己で作りだしている世界だが、じわじわしぶとくも諦めずにいる。 そして日干支の「鉄辰」は、他人のことはひとまずおいておいて、 後ろをふりかえることはなく前進あるのみ。 干支番号構成は、01-05-17で、東方南方の比較的限定された領域。 後天運は、初旬「6歳畑巳」は、DNA「玉」の学び。 善し悪し別に母親の影響大。 書物の影響大。石神井図書館の世話になる。 また年干「木」は干合で「山」になるため、 より一層、学びや情報収集の気持ちは強くなったに違いない。 2旬「16歳鉄午」は、DNA「貫」の頑固一徹。 年干支「木子」の天剋地冲は、親なのか自分なのか前進気勢に欠けた時期。 就職もこの時期だから、転職をしたのだろう。 3旬「26歳宝未」は、DNA「石」の協調性和合性。 周囲のために役立つ。労使交渉なんてピッタリ。 今年(20年/鉄子)の大半会年から始まる 4旬「36歳海申」は、DNA「鳳」の発信力強化の10年運天冲殺。 年支「子」に月支と日支の「辰」がからむ三合会局で、 水性がこのうえなく強くなり流されやすくなるため、 独立して生きて行こうとするだろうが、タイミングを間違えると厳しい。 今後は5旬「46歳雨酉」が、主導DNA「調」の10年運天冲殺支合で、 ますます偏屈ながら芸術力独創性は溢れるようになり自己確立。 月干「山」と干合すれば、月干は「陽」に10年運は「灯」という ありえない火性が出現して、目下に担がれて何かと象徴的な存在となる。 6旬「56歳木戌」は、DNA「禄」の感謝と奉仕という天剋地冲ありの 特別条件付き10年運天冲殺で、さらに際だった環境に身を置くことで、 とんでもない注目のされよう。 7旬「66歳草亥」は、DNA「司」の地道ながら、 妙な女性たちのために尽力するような特別条件付き10年運天冲殺で、際立つ。 8旬「76歳陽子」は、DNA「車」のありえない守護神半会。 40年間におよぶ10年運天冲殺を抜けても、成功したことへの熱い感謝があれば、 命落とすことなく、この10年運に到達し、 晩年ながら、とてつもない活動も年相応ながらあるはずだ。 ところで、「オフィスラブという言葉には、人を脱力させる不思議な力がある。 そのパワーを確かめる方法は、この場で声をだして オフィスラブと言ってみるだけでいい。 どんな小声でも大丈夫。恥ずかしがらないで。はい、どうぞ。 理性が脱臼するような感じになり、半笑いになるしかない呪文。」 このあたりは笑っておこう。 だって英語では、ラブでなくロマンスだもの。 とはいっても、この職場恋愛の系譜を 古今東西の小説作品に取材して研究した着想は さすがに西口の才能以外のなにものでもない。 わが国でも昔は見合いが主流。 ところが、今や結婚したカップルの3組に1組が、 アルバイト先までふくめると職場遭遇らしい。 このあたりの引出しは労働問題が専門家らしく実感あり。 とまれ、結婚に到達する恋愛ばかりか、 不倫までふくめれば仕事場はラブの大国であり 公私混同もなんのその不倫横行なんだが、 この新型コロナウイルス騒動でリモートになったり、 職場が閉鎖されたら、密な状況にはならないので、 今後は出会いも変わっていくかもしれない。それが人間だからね。 さて、本作では母親を尊敬し影響された西口らしく、 父母のことにも触れているが、大学卒業後に勤務した会社をやめて 転職した西口らしい思いもつづっている。 労働環境の歪みに興味を持ち勉強し労働団体に転職した経緯もあり、 そのある意味、子供の頃の純粋さを失わないブレなき行動には感服する。 「オフィスラブを通じて他者の人生を知りたい!」 「書店には恋愛小説コーナーはあっても、 オフィスラブコーナーはない」と訝る これからの西口の活動には大いに注視していきたいものだ☆ |
■2020年05月17日(日)鉄申 |
佐々木敦○アートートロジー「芸術」の同語反復の夢の中 |
○文学、音楽、演劇、映画ほか、諸ジャンルを貫通する批評活動を行い、 自らの事務所である「HEADZ」で海外ミュージシャンの昭凱やコンサート、 フェスティバルなどの企画制作を手掛け著書は山ほどある 佐々木敦(64-0708/山午)が、 「すばる」2016年02月号〜2018年04月号などに掲載されたものに 書き下ろしを加えた『アートートロジー「芸術」の同語反復』を 昨年(19年/畑亥)の02月26日(木午)のDNA「車」日に上梓している。 冒頭でいきなり出て来る佐々木敦の造語。 AはAであるという無意味な筈の文が、意味を持ち効力する場合がある。 それがアートという領域である。 「アートートロジー」=アート(Art)のトートロジー(Tautology)、 アートートロジーを現在進行形で批判するつまり「アートはアートである」。 アートはなぜアートなのか? アートをアートたらしめているものとは何か? 初のアート論となる同書は、17年(灯酉)から18年(山戌)にかけて行なわれた 展覧会、公演、発表された書籍、映画などを通じて 同書に登場する作家やキーワードは、国内外の気鋭奇才たち。 芸術とは悪い物でも良い物でも芸術と呼ばれねばならないって、 注意深く読めば、佐々木が何を悪いものとしているか判るかもしれない。 愛知県名古屋市昭和区御器所生まれ。早稲田大学を卒業。 シネヴィヴァンで働く。元早稲田大学客員教授、非常勤講師。 元慶応大学環境情報学部の非常勤講師。 元武蔵野美術大学で非常勤講師。元東京藝術大学非常勤講師 元早稲田大学文学学術院文化構想学部表象・メディア論系の客員教授。 現在は、ゲンロン批評再生塾の主任講師。 多摩美術大学と東京工業大学で非常勤講師。 HEADZ代表。雑誌「エクス・ポ」「ヒアホン」編集人。 文学ムック「ことばと」編集長で、 かつては東京都練馬区中村橋、井の頭公園近くの東京都三鷹市下連雀を経て 現在は田園都市線沿線の東京都世田谷区内在住の佐々木は、 DNA「玉」主導で、ひとつのことを執念深く掘り下げるのが得意。 実家は小さな洋品店を営んでおり、 母親は若い頃、画家を目指していたが、経済的理由から諦めたという。 (佐々木は)子丑天冲殺であろうと、店を畳んでからも絵を描いていたという 母親への思いの一端を滲ませている。 「玉+牽」は、伝統を重んじながらも新たな潮流を極めるものの 発想は大胆も現実的かというと別物。 「玉+石」は、理屈で物事を解決し、言葉に重みあり。 「玉+車」は、思考と実践の一体化。 「玉+調」は、専門分野以外ではからっきしで、現実生活不適合。 世間知らずともいう。 才能は、この「調」で繊細で偏った美的感性。 「山+玉+未月」は、大器晩成。 「辰」年生まれ「山午」は、困ったら動かぬ。 生き方を表す伴星は「石」で、共同。一人ではやらない。やっても無駄。 物事の始めの洩星は「車」で、なにもないところから始める。 締めにあたる導星は「調」で、最後は孤独。あるいは孤高の人か。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の「山」で、特別な宝飾品を出土しているが、 森の奥で作業をしているため、辛うじて盗難を回避。 総エネルギー270点はそれなりに立派な「山」。 実際土性は118点もあり、最強の部類。 また木性65点は山肌を隠し、山崩れを防ぐ。 火性58点の地熱は少量の水性でも温泉化。 とはいえ、金性は僅か17点で稀少鉱物。水性は12点で、その金性を売っても、 そこまで豊かになれないという図式。そして守護神は「雨」なので、 金銭物質または異性がいないと救いにはならない。 年干支の「木辰」は、出しゃばりながら地味で控えめ。 月干支の「宝未」は、自己表現に癖のある長距離走者。 用心深さや懐疑の念ありも、度が過ぎるとブレーキになる。 そして日干支の「山午」は、さして感情を表に出さぬが、 決断力に優れ諦めも早く、将たる器。 干支番号構成は、41-08-55で西方東方北方で、南方欠け。完璧ではない。 後天運は、初旬「10歳海申」は、DNA「禄」の自己顕示欲に、 感謝と奉仕が付加される、 日支「午」と月支「未」に連なる変則方三位守護神。 2旬「20歳雨酉」は、DNA「司」の干合支合。 願えば叶う守護神で、この宿命にしては成果はともかく稼働は早い。 3旬「30歳木戌」は、年干支「木辰」の納音をともなう DNA「車」の特別条件付き10年運天冲殺で、 他人とは変わった領域で多忙なり危険であれば 運気が飛躍的に向上する自然界からの贈り物。 4旬「40歳草亥」は、DNA「牽」の名誉がかかわる特別条件付10年運天冲殺。 妙な役目役割が多いと、それだけ稼働する。 同様に自然界よりのお試しと贈り物。 現在の5旬「50歳陽子」は、DNA「龍」の対冲10年運天冲殺で、 進み行く方向を大きく舵を切れば、目下が救いになり新たな挑戦が奏功となる。 今後は6旬「60歳灯丑」は、DNA「玉」の自己確立10年運天冲殺。 過去を振り返ったり、より伝統への関わりを深めれば、 熱い気持ちが裏切られようと病魔に冒されようと、上昇はする。 以上40年に渡る10年運天冲殺だが、 感謝と奉仕を忘れず、成功を奢らずにいれば終わる訳もない。 7旬「70歳山寅」のDNA「貫」の大半会。 大事件ありは先の話なので何が起きるかは不明も、 あまり我をはると、かえって一気に落ち込みやすい。 8旬「80歳畑卯」は、DNA「石」の妥協。 年干支「木辰」の干合支害は手詰まりか。 さて、音楽と美術は、もとは区別されていなかったのではないか。 芝居小屋とか、所属が問われない現代のフェス。 日常の断片を組み合わせたり、 廃棄物や忘れた場所に新たな使い道を与えるなど、これが「マイクロポップ」。 独自の生き方や美学をつくりだす日本的な美意識の不完全を ネガティブになものではなく 不完全はより可能性がある豊かな状態を示す言葉ととらえる。 著者初めてのアートに関する本は一般人には敷居が高いが、 「アートートロジーは呪縛ではなく希望」という言葉には それこそ明るい気持ちになるが、 今年(20年/鉄子)は、DNA「鳳」の天冲殺で発言に注意しないでいると 来年(21年/宝丑)は、60年に一度の条件なし天冲殺の害で、 月干支「宝未」の納音もあり、大失態も。 でも、それがあけて糧になるのだから恐ろしい☆ |
■2020年05月18日(月)宝酉 |
古矢永塔子○七度笑えば、恋の味はいまどきのマスク小説 |
○小説投稿サイトエブリスタにて執筆活動を行い、 18年(山戌)の主導DNA「石」の支合年に 「あの日から君と、クラゲの骨を探している。」 でデビューした古矢永塔子(82-1023/畑卯)が、 19年に「七度洗えば、こいの味」で、 第1回日本おいしい小説大賞(19-0820/畑丑)を受賞。 同作を改題改稿した『七度笑えば、恋の味』が、 02月19日(海辰)のDNA「司」の害日に上梓されている。 「幸福な食卓」なんて、私にはきっと一生訪れない――――。 自分の容貌に強烈なコンプレックスを抱く28歳の日向桐子は、 人目に触れぬよう外では常にマスクと眼鏡を身につけて暮らしている。 従妹の麦ちゃんの紹介で始めた勤務先である 「優しい料理」のサービスに力を入れる 総戸数28戸の高齢者向けマンション「みぎわ荘」でも、 職場の人間関係をうまく築くことができない。 胃を切除したために少食だと言って、 人前では決してマスクを外さず、息をひそめて働いている。 皆と溶け込めないので、料理の腕には自信があるのに、 病欠した調理師の代役も、駆けだしで横柄な金髪の墨田に奪われ 一人川沿いで昼食のサンドイッチを食べながら、 「もう辞めよう」、そう思っていた桐子の前に現れたのは、 「みぎわ荘」最上階の住人で、72歳のハグレ者の不良老人・匙田譲治だった。 「あんた、今日は何時に上がりだい?」と 小粋な江戸弁で話す匙田に連れてこられた 勤務先の星川ではなく、川の向こう山王町あたりの まるで鬼でも蛇でもでそうな「居酒屋やぶへび」で、 「ちょいとあったかいもんでも食わせてやろうと思ってよ。 厨房借りるぜ」と作ってくれたのが、 酒粕嫌いの藪さんの孫「祥太郎」でも食べられる洋風スープ。 その味わいは彼女が学校で苛められた日に 祖母が作ってくれたおやつを思わせ、 やがて桐子はここで彼らと過ごす間だけは、素顔をさらせるようになっていく。 大雑把ながら手際よくつくられた温かい料理と、 悩み多き人生を懸命に生きる心優しい人々との対話を通じ、 桐子の心は少しずつほぐされてゆき、新しい生き方をみつけていく。 44歳差の恋、はじまる!? マスクの下の意外な素顔と、従妹との絶妙な掛け合い。 こんなにも同類女子として男の趣味が違うものか。 直木賞作家に「美味しいものを堪能したときの満足感と 本作の読後感は同一のものだ」と言わせしめた うまいもん小説令和に出現した! 青森県青森市出身。弘前大学人文学部を卒業。 卒業後上京し、IT系のプログラマーとして2年間勤務。 当時は相鉄線沿線の神奈川県横浜市保土ケ谷区内(星川あたり)から 横浜で湘南新宿ラインに乗り換え通勤していたが、 今なら相鉄線直通の湘南新宿ラインも登場したが その機会なく、04年(木申)05年(草酉)の守護神とはいえ 多忙を極めた条件なし天冲殺ということもあり、 わずか2年間勤務したものの、体調不良で退社し、 遠距離恋愛していた夫が住んでいた高知へ移住、のちに結婚。 子育てが一段落した17年(灯酉)のDNA「龍」の 天冲殺対冲年より小説を書き始め、 19年(畑亥)までは事務のパート勤務していた古矢永は、 DNA「石」主導で、原則反撃鈍く、とりあえず何でも受け入れる。 「石+石」は、不快感を与えないわきまえがあり。 「石+車」は、有無を言わせぬ実行力。 才能は「車」で反撃素早く単独行動の犠牲的精神。 「石+司」は、日常生活に派手なし。 「石+調」は、自尊心強いが形にはこだわらず。 「畑+石+戌月」は、純真なところがあるので 思いのほか他人より譲られたり評価される。 「戌」年生まれ「畑卯」は、散らかし上手。 生き方を表す伴星は「龍」で、落ち着かず変転変化。 物事の始めの洩星は「石」で、共同で始める。 締めにあたる導星は「車」で、あっけなく無に帰す。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の波止場町。 港はそこまで大きくないのに意外な大型船が入港し、 一時の賑わいをみせているが、地盤は強固でも、 あまり塩水や船もありがたくない存在で、 一部では反対運動が置きながらも、なあなあで収めている状態。 総エネルギー186点はさほど重厚ではないものの 日支の「卯」は年支と月支の「戌」により土性化するため、 努力をすればするほど、配偶者の立場はなくなる。 もとより21点しかない夫はそこまで強力な存在とはいえず、 むしろ子供達(金性方向)に特異な傾向がみられるものの 甘やかすと土性に沈むので難しい。 ようは引力本能は強いが、彩りに欠けるので、相応に工夫が望まれる宿命も、 「石」主導だけに、人物は意外に多く登場しても違和感なく、 表向きにはマスクで隠そうと、内側にはとてつもない行動力が見え隠れする。 年干支の「海戌」は、旧家にしか誕生しないが、 そこから飛びだして冒険をする。 月干支の「鉄戌」は、ずうずうしくも退却は苦にせずも、 強烈な闘争心は、退いても影響力は残す。 そして日干支の「畑卯」は、穏やかさのなかに挑戦者の魂宿る。 開拓者であり自由人であり、動乱期には頼りになる存在。 干支番号構成は、59-47-16で北方と南方を結ぶ極端な領域。 後天運は、初旬「5歳畑酉」は、DNA「貫」の納音で、 制御不能のなかで、もがきながらも頑固に護るべきものは護り、 要らぬ過去のみ壊れればもっけの幸いで 自然界より後転的な贈り物が与えられる10年運天冲殺。 年支と月支が害になっており、体調不良などで、 落ち着かぬ様相に生涯なりやすい傾向。 2旬「15歳山申」は、DNA「石」の主導DNAで自己確立も、 大切な仲間は制御不能でもあり、離れ離れ。 遠距離の交流にあるが、なぜそうなったかは理由ありの 10年運天冲殺で妥協もあり。 3旬「25歳灯未」は、20年間の天冲殺明けでDNA「龍」の半会は、 何が何でも生活を変える。就職をしても条件なし天冲殺だったのだから、 明けて、あっさり遠距離を解消するために東京から高知へ。 そして結婚へという流れ。 現在の4旬「35歳陽午」は、DNA「玉」でひとつのことを掘り下げる。 若い時に出来なかったことをやる。それが、たまたま小説だったことになるが、 「玉」が母親らしく娘の後押しというのも、最も。 今後は5旬「45歳草巳」は、DNA「車」の多忙または危険。 進み行く方向において変節あり。 その結果が6旬「55歳木辰」のDNA「牽」の干合支害。 その気になれば裏切られる。 年支の「戌」は対冲、月干支の「鉄戌」は天剋地冲で、 まともに前進不能であり、配偶者に何らかの思わしくない兆候か。 7旬「65歳雨卯」は、DNA「禄」の放出。感謝奉仕も時既に遅し? 8旬「75歳海寅」は、DNA「司」の堅実。 年干支「海戌」の大半会に、月支「戌」の半会で、 晩年の空回りで地道に行けない予感。 さて、都内大井町にある私立高校の司書をしている夫は優しかった。 世界中の誰よりも主人公を愛していたが、 ただ主人公の内面については何の興味もない。 医者の一族からのハミダシ者でも恩恵は十分受けており、 桐子は飾り物でペット。食事だって外食か夫がつくり、 逐一Facebookにアップし恍惚にひたる日常だ。 ある事情から広尾の有栖川記念公園近くにある大邸宅を構える 美容家として成功した夫の母親の秘書となり結婚にいたったもの。 桐子にとってのみは仮面の生活。二時間ドラマにあるような設定(笑)。 「美しきは罪〜」。結婚してから三年。 桜木町駅から徒歩15分の高層マンションに暮らし みなとみらいの大観覧車が見える。 夫にはヨガスタジオの受付で働いていることになっている。 そんな桐子が、ぶっとんだ従妹に刺激をうけて 自分の人生を始める横浜物語だ。呪いは解けるかな!? ところで、古矢永の家族にも触れておきたい。 第一子女児(09-1221/鉄子)は、共通干ありとはいえ、 総エネルギー155点の身弱で、 冬生まれの水性ばかりか地支は支合水性一気格的で、 沈みやすい船のようなものか。 いつまでも生地生家を離れないと、内臓疾患などを患う恐れ。 また木性ゼロ(DNA禄/司なし)は、配偶者成分皆無で、 感謝と奉仕が稀薄で、冷めきっている。 第二子男児(12-0328/山子)は、同じく共通干はあるものの、 「畑」の母親に「山」の息子は辛いところに、 火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、午未天冲殺なのに、親縁目上運稀薄で、 金性ゼロ(DNA鳳/調なし)は口数少なめか、やたら発信してはくたびれる。 なにより総エネルギー187点しかない身弱なのに 水性(DNA禄/司)過多は、異性かお金で崩れやすい。 やれやれそれだけではない古矢永の「畑」に夫(83-0107/草未)の「草」は、 まずまず容認できる仲として、夫と子供二人は共通干はあるのだが、 いずれも夫の「未」に対して子二人の「子」は害の関係。 特に娘とは干合支害関係というオマケまであるのだから、 心配の種はつきない。 では、なぜこのようになったのか推測を交えて検証しよう。 まず、遠距離恋愛。これは自然界が「離れなさい」という お知らせ現象を二人に突きつけたにもかかわらず強行したこと。 夫は家からでるほうが燃焼しやすいハミダシ運の辰巳天冲殺にもかかわらず、 生地にユーターンしてしまったこと。 出会いが夫の天冲殺(00年/鉄辰・01年/宝巳)である可能性が高く、 つまり夢の中で出会った楽しい経験は、そこまでにして、 本来二人とも社会にでてから出会った相手と一緒になるべきが、 古矢永の就職が04年(木申)の条件なし天冲殺であったため、 05年(草酉)の条件なし天冲殺天剋地冲年でボロボロになってしまい 退職して高知へ行ってしまったということではないか。 夫が高知以外の場所で就職していれば、 この影響も、いくらか薄らいだかに思えたが、 結果、古矢永が小説を書くようにもなったのだから、 何が幸いとするかわかりはしない。 とはいえ、子供二人は一刻も早く手元から離れるべきだし、 そのままその土地で結婚するなり就職なりしてしまえば、 またさらに因縁は深くなるので、 負の繰り返しは好ましくはないと思われる。 「(鰯も)七度洗えば鯛の味」からきている本作。 暗示されていることは意味深でも抱腹絶倒。 禁断の恋もあれば、別離もあり。しかも、潔い! そして、コロナ災禍が思わぬ追い風の「マスク小説」になった、 まさにアイデア勝利!否、料理には違いないのだが、 いささかあっけなく事が進みすぎるきらいがあるのと、 心にも身体にも優しいはずの料理が登場するのに、 どれも魅力的なのに、食欲はそそられない。 さすがに、この表紙ではお笑いであり、 装画が全てブチ壊しているのではないか。 古矢永の筆力に責任を求めないのであれば、それしかない☆ |
夫○83-0107 |
草雨海灯 未丑戌+9 玉龍鳳龍車(龍主導) 木性(08)火性(42)土性(61)金性(48)水性(70)/総合259 辰巳天冲殺/天冲殺(29歳陽辰/39歳灯巳)/ターボ運(9歳〜) 大半会(19歳草卯)/四土格・四土入格(29歳陽辰) 木性脆弱/土性過多/水性過多 +9歳木寅/19歳草卯/29歳陽辰/39歳灯巳/49歳山午/59歳畑未/69歳鉄申/79歳宝酉〜 |
■2020年05月22日(金)草丑 |
馳月基矢○姉上は麗しの名医のおいしい食卓 |
○日干「陽」が干合して「海」になり、 月干「灯」と二次干合して、月干が「草」日干が「木」になり、 これに年干の「木」を加えて干合木性天干一気入格となった DNA「司」年だった11年(宝卯)の条件なし干合天冲殺の夢の中で 「氷月あや」名義で「きみと、妖精と、真冬の夏休み」を出版。 17年(灯酉)のDNA「石」年のDNA「禄」月(10月/鉄戌)の 干合天冲殺日には、富士見L文庫×カクヨムの 美味しい話&恋の話短編小説コンテスト(17-1031/宝卯)で、 新撰組短編「いけず」が入選。 18年(山戌)のDNA「鳳」年のDNA「司」月(09月/宝酉)の 主導DNA「牽」日には、 ウォーカーpresents地元のイイ話コンテスト(18-0928/雨亥)で、 「エボリューション・アイランズ!」で優秀賞受賞。 19年(畑亥)のDNA「調」年のDNA「車」月(08月/海申)の DNA「調」重なりの害日には、 第1回日本おいしい小説大賞(19-0820/畑丑)の最終選考で落選も、 「いけず」に注目した編集者より 江戸を舞台にした長編時代小説を嘱望され半年で書き上げたという 馳月基矢(85-0107/陽午)の『姉上は麗しの名医』が、 04月12日(草酉)のDNA「玉」日に上梓された。 鍼治療で不在がちの老師範代わりに、牛込御徒町の道場で、 少年たちへ剣を指南している23歳の瓜生清太郎は稽古の後、 小間物問屋の息子・直二から 「最近、犬がたくさん死んでる。たぶん毒を食べさせられた」と耳にする。 一方、25歳で町奉行所の定廻り同心・藤代彦馬が探索中なのは、 次々と腕達者な医者が死んだり、死に損なったり。 こちらも医者とは思えぬ猛毒誤飲疑惑があったり 不審な点がいくつもあったが、奉行所は理由もあかさずに、 探索を打ち切ってしまった。 納得がいかず不審を覚えた彦馬は、 清太郎の姉で腕の立つ女医者の真澄に知恵を借りにやって来た。 「姉上は罪な人だ〜」真澄は、薬絡みの事件に「わたしも力になりたい」と、 周囲の制止も聞かず、たったひとりで探索に乗り出すが、 行方知れずになってしまい、大騒動。 華岡青洲のエピソードまで登場する江戸の尖り! 目指せ幕府禁制の品を扱う九州の大名屋敷へ!見栄を張る口上は軽妙で洒脱! 「水くさいことは、言いっこなしだ!」江戸版あぶないバディが大暴れ! 隠れキリシタンの末裔として長崎県五島列島出身。 京都大学文学部を卒業し、京都大学大学院文学研究科修士課程を修了。 専攻は倭寇、貿易陶磁、南宋滅亡など。 就職せず、牛丼屋と喫茶店のフリーター時代あり。 現在は福岡県福岡市周辺在住で、必要に応じて車で2時間かけて、 長崎に住む祖母をケアしながら、漢方系の医学書(漢文)の翻訳や 理系のライターとして、学会の講演や会議やインタビューなどを 文字起こしや記事化の仕事をする馳月は「牽」主導で、無謀に見えるような 役割を課すことを生きる術とし、屈折したプライドに酔う。 「牽+牽」は、じっとしているのが辛く、考えながら疾走する。 「牽+調」は、気品と粗暴が同居し、経済的概念なし。 才能はこの「調」になり、女性的反抗心。美的ひねくれ。 「牽+龍」は、小技の効いた想像力。 「牽+石」は、面倒なことは見て見ぬ振り。 「陽+牽+丑月」は、若々しい子供のような自尊心。茶目っ気たっぷり。 「子」年生まれ「陽午」は、平時は医者として振る舞うが、 時として揉め事にクビを突っ込む強い探究心。 これらは、おおむね登場人物の個性に散らばめられている。 生き方を表す伴星は「調」で、他人とは一線を画した人生。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の引き立てか自ら意を決し格好をつける。 締めにあたる導星は「調」で、自己のためだけに生きる。 宿命の特長は、晩冬午前二時頃の陽光。 真っ暗闇で見えないはずなのに、地上にある篝火の明かりが、 なぜか天空に昇る準備をしている光りを呼びこむ。 朝日になる前の生まれる寸前の太陽。 総エネルギー171点のアイドルなみの軽妙さに、 月支「丑」VS日支「午」の害の歪みが、 得も言われぬ癖になる魅力を醸しだしているが、 なかなか形になりづらかったり、仕草に独特なとぼけた部分があり、 お調子者なのに最後はずっこけるようなもの。 本人が意識していない時のほうが、他人からみたら好感がもてるものだが、 人のやらないことをやって悦に入る。 男装の麗人世界を額縁にはめ込んだような人であり、 麗しの姉は、むろん当人のことで間違いない! 年干支の「木子」は打たれ弱く及び腰だが、 問題が起きたら剃髪すれば良いという発想で、リセットが少なくない人生。 月干支の「灯丑」は執念深く工夫しながら、先祖の野望をなしとげる。 そして日干支の「陽午」は言わずと知れたヒノエウマで、 他人の運を喰いながら器以上に自分をみせる。 干支番号構成は01-14-43で、東方2点に西方1点で、万能とは言い難い。 後天運は、初旬「1歳陽子」が、DNA「貫」の守備本能強化。 自分のことは自分で護る。親の転勤により、五島列島の様々な島を巡る。 日干支「陽午」の納音は私的面崩壊現象で、 月支「丑」VS日支「午」の害切れで、優柔不断さの中にも どこか潔さ伴う妙な存在感を醸しだすも、 子供に自己発揮も何もなく受け身なので、生きながらえさえしていれば、 この時の苦難が3旬4旬の社会に出てから 自然界より一般人の倍ほどの稼働力を与えられる条件入りとなる。 DNA「牽」のからむ崩壊は、現世では珍しいような 杜撰な中の美が形成された。 2旬「11歳草亥」は、DNA「玉」の特別条件付10年運天冲殺で、 高校入学と共に島を出て母方実家の祖母宅に居住し、 さらには伝統を活かしきり、京都大学にも入学。 3旬「21歳木戌」は、DNA「龍」の特別条件付10年運天冲殺で、 学びや体験の気持ちが強まり、大学院に進むまでは良かったが、 就職をせずにアルバイト生活を経てフリーライターとなる。 現在の4旬「31歳雨酉」は20年間の天冲殺を抜けた後の 主導DNA「牽」の自己確立。 月支「丑」の半会があり、自信満々でデビューにこぎつける。 今後は5旬「41歳海申」が、年支「子」の半会と、 月干「灯」の干合で進み行く方向性の変化。DNA「車」は、それなりに多忙。 6旬「51歳宝未」は、DNA「司」の堅実や地道な思惑。 月支「丑」VS日支「午」の害切れで、 日干支「陽午」の干合支合は、その気になれば望みが叶う。 干合日干が「海」になるので、忌み神月干「灯」と二次干合すれば、 日干は「木」月干は「草」になり、これに年干「木」を入れて 変則干合木性天干一気入格となり、ひとつの集団を形成する。 これは、それまで足を引っ張っていた仲間や目下が 自身の変化に誘発されてさらに成長すれば実現するもので、 妥協したりではなく、強い意志を持って向かっていけば、 相当目立つばかりか、本人にも救いになる見込みだが、 次元が高い生き方でないと、一時的な悪目立ちにもなりかねない。 もたつくと年支「子」は害にもなり、前進気勢削がれるので注意したい。 7旬「61歳鉄午」は、DNA「禄」の自己顕示欲強化の刑で、 自己主張ばかりで、他者を思いやる気持ちがないと争いあり。 8旬「71歳畑巳」は、DNA「調」の独創的な偏りで、 月支「丑」の半会もあり、 気持ちはいつまでも若い口ウルサイ年寄りの完成。 さて、「陽」の母親成分は「草」だが、 宿命にないため年干の「木」を母親とする。 自身の「陽午」とは対冲があるため融合はしないが、 母方の血を色濃くうけているので、祖母の面倒も見るのは、 父親成分の「畑」が、月支の「丑」と日支の「午」の害中にあるため、 DNA「龍」で庶民的ながら派手さもある母親に比して DNA「調」にあたる父親は繊細で、 いわゆる男性らしさに欠けていたのではないか。 少なくとも害持ちでヒノエウマなどという、 面白い宿命を与えられるので、両親の結婚がそこまで整合性がないか、 結婚時期がいずれかの害か天冲殺か、 いずれかが午未天冲殺や子丑天冲殺なのに 逆縁というような形であったのではないかと考えられる。 これには声優を目指し朗読劇をやっている弟(88-0308/海戌)が、 同じく宿命害持ちであること、 姉弟という関係ながら共通干支がないことなどからも 公立学校の教員をしている両親の結婚が特殊であったことは否定できない。 弟の夢の中で正式デビューする姉なのだから、 そこまで縁が深くないのも明白だろう。 さて、馳月はヒノエウマの害持ちで 良き意味で変人なのは否定する必要はあるまい。 だからだろう。本作も心地良い活劇であるばかりか、 肝心なところで抜け作になり下がる憎めない江戸の20代の男女たち。 それに思わず涎がでるほどの料理描写といい秀逸。 だったら、なんでここまで日の目を見なかったんだい?! 後天運だって自慢できるくらい羨ましいものなのに。その答えは簡単だ。 いくら惚れ惚れする後天運でも、 総エネルギーは171点でたいしたものではなく、 剣は使うわけではなく新撰組の宝塚ばりのコスプレ! これを馳月の好きなカーレースに例えるならば、 秀逸なエンジンが与えられているのに、 シャーシーが脆弱で気ばかり強くて燃焼効率が悪いのだ。 足回りに難点があるのに、 この時代にロータリーエンジンを搭載していると言えば 彼女なら理解してくれるだろう。 (ちなみに馳月はルイス・ハミルトンと同一生年月日だからね!) つまりメンテナンスに手間がかかるのに、メカニックが不在なので、 自分で何から何までやっていることにつきる! ここまで言えばわかるだろう。 色々理由はあったろうが、さすがの京大生が就職したいといえば、 出版社なりには大手をふってとまでは行かなくても入り込めたのではないか。 そこを通過していれば、もっと早く世にでていたろうし その後は兼業から専業になるときも事務所に入るなり、 マネージャーでもつけられたはずだろうに。 いったいなんていう遠回りしているんだ! つまりとっくに出版社なりに就職していれば、 いくら今年(20年/鉄子)が害切れ天剋地冲のDNA「禄」年っていったって、 会社員を経験していれば、遅くとも13年(雨巳)や15年(草未)には、 格好つけていたのではないかと思うのでそこが残念。 とっくになんとかなると思っていたヒノエウマだが、 ちょっとお膳立てに遠回りしすぎた感あり。 「牽」主導の寅卯天冲殺とはそういうものだからね。 さて、最後になるがさすがにTVをみない人が 姉上のキャストに言及し、 さすがに薄汚れた宮崎あおい(85-1130/雨酉)の指名はないだろう。 主導DNA方向でなので好みなのはわかるが、 姉上は高潔で理知的で独身を貫きながら華ありの人。 今なら子丑天冲殺がトレンドだし、それこそ波瑠(91-0617山午)や、 もうひとつギアをあげて菜々緒(88-1028/陽辰)も適任!。 それとも若者狙いで浜辺美波(00-0829/畑未)をもってくる! 江戸の町を疾走する凛々しい姉上を見てみたい☆ |
■2020年05月28日(木)宝未 |
笹井都和古○県民には買うものがあるという冒険 |
○大学4年次在学中の小説は応募時に初めて書いた。 15年(草未)のDNA「鳳」の半会年の1回目は一次通過までだったが、 翌16年(陽申)再び応募したところ『県民には買うものがある』で 第15回「女による女のためのR-18文学賞」(16-0422/木戌)友近賞を受賞。 同作が昨年(19年畑亥)の主導DNA「車」年の ありえない守護神天冲殺月(03月/灯卯)の ありえない守護神重なりの03月20日(陽辰)日に同作が、 上梓されている笹井都和古(94-0127/雨丑)を解説する。 滋賀県民の女子高生が、高校生活最後の春休みを使って ほどよく寂れたSNSで男を物色し、処女喪失に挑戦する。 表題作「県民には買うものがある」は、そんな話。 主人公やその友人が住んでいるのは、 琵琶湖には車でしか行けない距離の滋賀県内のどこか。 幼いころからいくつもの思い出と結びついている琵琶湖を 深く心の拠りどころとしながらも、 京都や大阪、東京といった「都会」や「文化」に 抗えないコンプレックスを抱えている。 満たされないものを抱えている人たちが、 ネットを通じて他者に何かを差し出し、 得ようとする(そして多くは失敗する)過程を描いた短編集。 yomyom16春号(vol.40)に掲載された「県民には買うものがある」 「ポニー、虹をごらん」は、小説新潮18年05月号。 「シー・イズ・メイ」は、書き下ろし。 「CV:ユキハライッサ」は、小説新潮17年11月号。 「続きはオフラインで」は、小説新潮18年11月号に掲載されたもので、 私たち、スマホかセックスでしかつながれないの? 全県民の心に刺さる、残念で愛おしい物語。 滋賀の片田舎に住む私たちは、 「JKでヤってない」ってだけでかなり取りこぼしてる。 だから廃れたSNSで、ちょうどいい男を探すことに。 都民でも府民でも道民でもない、 「県民」の心の底にある揺らぎを掬い取った 切実すぎるのになんだか残念で妙な熱気にぞっとする。 滋賀県生まれ滋賀県育ち生粋の滋賀県人。 湖からは少し離れている琵琶湖北西部にある 滋賀県高島市あたりの出身と思われ、京都精華大学人文学部を中退。 絶好の主導DNA「車」年19年(畑亥)03月(灯卯)より大阪で一人暮らしを始め、 仕事についたと思われるが詳細不明で、 (19-1003/雨酉までは仕事をしていた模様) 現在は何をしているのか実態さだかではない笹井は、 DNA「車」主導で、原則単独行動の危ない人。 だからといって孤独とかではなく、つるむのが面倒なだけ。 「車+龍」は、ひらめきで動きやすい人。 「車+車」は、融通効かずで頑固。単純なようで計算している。 「車+貫」は、一本気。 「車+鳳」は、大衆的で燃焼すれば経済人として成功。 才能はこの「鳳」で豊かな表現力と冷静な判断力。 「雨+車+丑月」は、扇動者の素質。 「酉」年生まれ「雨丑」は、矛盾だらけの人生。 生き方を表す伴星は「牽」で、裏方として何かを紹介する役割。 物事の始めの洩星は「車」で、単独行動一人で。 締めにあたる導星は「鳳」で、趣味の人生。 宿命の特長は、晩冬深夜二時頃の大河または大雨。 あるいは人工的な作られた噴水が突如深夜に壊れて水が制御されない状態。 総エネルギー220点はまずまずも、自身の水性は96点と強力。 これを生じる金性の水源地も69点もあるばかりか、 年支「酉」VS月支+日支「丑」の半会で、地支金性一気格的なため、 抑えが効かない。諫める土性は僅か38点。 放水路の木性にしても17点で濁りやすいばかりか、 火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、冷ややかで、優しさ皆無で、 感謝や奉仕という習性は原則なし。強いのに熱気がないので弾けづらい。 年干支の「雨酉」は、頭脳明晰もいささか品性に欠けるが、 あまり表にですぎると、敵をつくりやすい。 月干支の「草丑」は、堅実。 そして日干支の「雨丑」は、いわゆるスローライフの実践者。 他者に干渉されず、自分のやりたいように生きる人。 干支番号構成は、10-02-50で、東方と北方の狭い世界。 後天運は、初旬「3歳木子」は、DNA「調」の支合で、 他人とは絶対に違う独創的かつ少女趣味的な人間形成。 2旬「13歳雨亥」は、DNA「貫」の凝り固まる。 動きが鈍くなるが、暗がりでの活動は否定できず。 ここからターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まるので、 おおむね何をしても目立ってしまう。善し悪しともかく、威力はあり。 現在の3旬「23歳海戌」は、DNA「石」の妥協。 塩水と混雑し何がなんだか判らないが、 たとえ濁ったとしても、本体は揺るがない。 とはいえ年支「酉」の害もあるので全開とはいかず。 今後は4旬「33歳宝酉」は、DNA「龍」の半会。あらたな挑戦で成果だす。 流れて行くことに抵抗はないので、滋賀→大阪程度の移動ではなく、 たとえば東京なり福岡なり遠い場所に移れば、 創造力も破壊力も増し、格好つけずに稼働し続ければ成果あり。 5旬「43歳鉄申」は、DNA「玉」のひとつの流れを極める。 月干「草」を干合すれば「宝」となり、さらに水源地が増え、 さすがに制動せねば、悪知恵働き足踏みもあり。 進み行く方向の変化により大波乱。 6旬「53歳畑未」は、主導DNA「車」の天剋地冲で、 自己確立で己を知るが、過去を大逆転することで、 ようやく本性が滲み出る様子。 7旬「63歳山午」は、DNA「牽」の干合支害。その気になれば不名誉。 前半は一見良好も調子に乗りすぎると後半は裏切り。 体調不安もあり苦難の時。 8旬「73歳灯巳」は、DNA「禄」の三合会局。 晩年まで生きる力が残っていれば、ありえない大成功! 湖岸道路から琵琶湖大橋方面に走らせ、そのまま何てない顔をして ラブホテル街に流れ込むSNS「滋賀県コミュニテイ」 それは滋賀じゅうのあらゆるカップルが繰り返し通ってきた お決まりのルートで、週末になるとコピーペーストするように湧いてくる。 このあたりの滋賀県民には、ICカードも使えない ローカル線のボロい駅しかなく、高校は家から自転車で通える距離。 就職したのは県内にある企業の営業職。 就職と同時に免許と車を取得する。 「暇やったらメールしません?(笑った絵文字)」深夜1時半。 3時頃にはすでに電話していた。何度かつまならい長話をして、 すぐ会うことになる。夜中に待ち合わせて 「名神高速乗ってさ、夜風に吹かれたいねん。 そんで朝焼け見て、しあわーせってなりたい、刹那的な感じ。 JKでヤってないさぁ、それだけで絶対なんか取りこぼしてるもん。 ヤるなんていっても、彼女も私もセックス自体が重要でないことは知ってる。 冬の匂いが好きで、実は寂しがり屋。」 趣味がなくて暇な若い男はコミュニティに、うじゃうじゃいると思うが、 そういう人は「私のこと女子高生としか見いひん」から 今のうちに感情を潤ませたり、荒立たりしなければいけないと思っている 何よりも相手は私たちが消耗させられるような魅力ある人で そういうものと女子高生を等価交換する。 滋賀って高校生がたった一人で存在するには耐えがたい場所! それで滋賀で干からびてしまった若さや感受性を地元で消費する。 飲食店とクリーニング屋と薬局が一緒になったスーパーや 看板が店全体を覆ってしまうようなホームセンターに あとはファミレス程度でしかないのが、あの街! 「・・・・・琵琶湖でもみていくか。」たとえ何もない滋賀でも、 このどうしようもなく広い湖を前にすると心が少し柔らかになる。 自転車や電車でたどりつくのは難しいから、 だから毎週末、琵琶湖のそばまで連れてきてくれる 男の車に乗り込んでしまうのだ。 そんな主人公は、ニューバランスのスニーカーを履き 無地のワンピースをさらりと着て丸眼鏡をかけ、 人に自慢するセックスを今度こそすると意気込み。 しかし、また消費されたことに呆然とする。 今度は欲望ではなく、SNSに消費されていく。 まるで、笹井の宿命が琵琶湖そのものに思えるのだ。 さて、「雨」生まれの笹井の母親成分は「宝」の金性。 これでもかというくらいありすぎるので厄介な存在だ。 なので寅卯天冲殺であろうとも縁は薄い。 まして「宝」の干合相手が父親になるのだが、 火性は宿命になく父親はいないか、いないような存在。それが笹井の宿命! 大学を中退したのは、決めたのが11年(宝卯)では、 忌み神条件なし天冲殺の夢の中! その後、ようやく大阪にでて稼働するのだが、 守護神火性がないだけに「車」主導でも、 勢いをつけても、なかなか元気溌溂とはいかない。 開き直って貪欲になれれば、そして現実世界で競争して、 弾みがつけば、商いの世界に目覚めるかもしれぬし、 仮に創造力を活かし文筆業を続けるのでも、 野人らしく策略を使った豪快な作り話ならいけるだろうに、 なまじ初旬で少女性を与えられたことに固執するのはどうかと思う。 傷つけられる軽度の被害者に爽やかさは決して期待しない。 いつまでも若さを持て余した漠然とした後悔にひたってもいられまい。 そろそろ粗い画質も卒業して続きはオフラインで過熱してほしいものだ☆ |
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