★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 0 年(鉄子)●03月 畑卯 // 移 動 祝 祭 日 |
■03月分一覧 (2020年●目次) |
赤堀さとる●うそつき光秀の野人に幸あり(2020_0301) |
石田衣良●清く貧しく美しくと栄誉ある作家の本性(2020_0308) |
大山誠一郎●アリバイ崩し承りますの豊かな夢の続き(2020_0315) |
訃報.浦賀和宏が夢を清算出来ずに脳出血で逝く○2020_0321 |
いぬじゅん●あの冬、なくした恋を探しての絡繰り(2020_0322) |
蜂飼耳●朝毎読に潜む毒花の正体(2020_0324) |
天童荒太●巡礼の家には苦難の10年の暗示がある(2020_0326) |
日野祐希●菜の花工房の書籍修復家の得体の知れない静寂(2020_0330) |
■2020年03月01日(日)雨卯 |
赤堀さとる○うそつき光秀の野人に幸ありか |
○大学在学中の86年(陽寅)のDNA「牽」の干合年に 脚本学校「アニメシナリオハウス」を受講し(2期生)、 天剋地冲年だった翌87年(灯卯)に脚本家集団「ぶらざあのっぽ」発足に参加。 DNA「玉」の支合年だった88年(山辰)に、 テレビアニメ「ホワッツマイケル」の脚本でデビュー。 以後、アニメで「天空戦記シュラト」「宇宙の騎士テッカマンブレード」など、 多くの作品のシリーズ構成や脚本を手がけ、 89年(畑巳)のDNA「龍」の半会年に 「天空戦記シュラト」のノベライズで小説家デビュー。 90年代半ばからは、脚本家の枠を越えて「NG騎士ラムネ&40」、 「爆れつハンター」、「六門天外モンコレナイト」など、 執筆した小説がメディアミックス展開で、 次々と漫画、アニメ、ラジオドラマとなり一時代を築き、 またCD「あぶらみぶらざあず」では 脚本のみならずプロデュースとしても活躍し、 林原めぐみ(67-0330/雨巳)を中心とした 「第3次声優ブーム」を影から支えた功労者となり 92年(海申)に「あかほりさとる事務所」を設立。 現在は創作集団「SATZ」の代表を務める傍ら 「東放学園映画専門学校」で講師の仕事もしている 赤堀さとる(65-0308/宝酉)が、昨年(19年/畑亥)のDNA「龍」年の、 10月29日(畑亥)のDNA「龍」重なりに、 『うそつき光秀』を上梓しているので解説する。 「武士も、僧侶も、百姓も、差別にない上下無き世を作りたい。 地べたを這いずるような人間がいない世にしたい」 大志を抱いた天涯孤独の青年・十兵衛は、 荷下ろし中の船の荷を強奪にきた比叡山の僧兵に 殺されかけたところを伊勢兵庫頭貞良という男に救われる。 十兵衛の才を買った貞良は「明智光秀」という名を与え、 名門伊勢家が確立した武家の礼法を伝授し、十兵衛を武士として仕立てる。 室町幕府末期の混乱の中で頭角を現した光秀は、 やがて信長と出会う・・・・・・! 出自を偽り名前を騙り、武士の振りまでして求めた「上下無き世」という夢。 己の夢を叶えるために。塗り固められた嘘は「真実」へと変わるのか。 ――そこに信長の目が光る。 ある日、信長から「知っておるぞ・・・励め」と言われ、 嘘が見破られたと確信した光秀は まず生き証人の伊勢兵庫頭貞良を血祭りにあげ、兵をあげた。 明智光秀の知られざる顔を描ききる、著者渾身の歴史小説は、 都から人買いに売られていく貴族の娘を略奪したはずの妻が、 実は光秀に感謝をして、素晴らしき愛で結ばれていた逸話など、 男達だけの都合ではない側面を描いているのが興味深い。 愛知県刈谷市で出生、愛知県半田市で育ち、 明治大学農学部農業経済学科を卒業で、 現在は東京都港区六本木に事務所があり、 調布市つつじヶ丘あたりに居住していると思われる赤堀は、 DNA「禄」主導で、自己顕示欲抜群で、 そのために愛想良くするし笑顔も見せる。 才能も主導する「禄」のため、殿のように崇められるのを好む。 「禄+玉」は、計算尽くしの愛想、家族や仲間優先。 存外家庭的な一面を醸しだしている。 「殿様は私に家族をくれました安らぎ、子を育てるなんて夢のようです」 「娘たちも大きくなりました、嫁ぐときも地下人の娘ではありません」なのだ。 「禄+貫」は、腹を据えた自我で、悪ぶる。 「禄+禄」は、不器用で世渡りは上手くない。 「禄+龍」は、やみくもで視野の広くない冒険心。 「宝+禄+卯月」は、異性に振りまわされる。 「巳」年生まれ「宝酉」は、平時は静かだが揉め事には強い。 戦争にいけば、闘うということか。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈が拡がる人生。 物事の始めの洩星は「龍」で、故郷離れて一人で。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人になっても闘う。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の標識で、 農地に気安く出荷できる作物があるのか、 はたまた公園に花が咲いているのかそれらの存在を明かしているのか、 或いは出荷して財をなすかはともかく、早朝のざわめきがある風景は、 総エネルギー155点と子丑天冲殺にしては身弱ながら うち金性は52点とそれなりに強く、少なくとも仲間内では知れた存在だ。 水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人は、伝達本能が全くないか無限大のため、 時に行替えを頻繁に行ったりもするし、 合戦の模様はギスギスしながらも念入りに描くが、 あえて言えば、へっぴり腰であろう。 水がないので、磨くことが叶わないため、磨くフリをせねばならないところが、 侍のフリをした光秀の出自に共感できるのだろう。 またノベライズ化や漫画との共同制作が可能なのも、 他人の〜で相撲をとるといった風情だし、 光秀という嘘を生涯つかねばならなかったのは、 バランスを崩した宿命ならでは。 生粋の武士なら戦に小躍りするが、偽武士光秀にはそういった高揚感なし。 リアルでないから、この世のものではない。 年干支の「草巳」は、その人なりの完璧を求める。 外見は派手だが、中身は不安定。 情にも脆く、愛あるゆえの自己犠牲。恋愛の達人であり、惚れっぽい。 月干支の「畑卯」は、好戦的。 普段は穏やかでも、新しいことに挑む姿勢は十分で、 困っている人を見たら気が気ではない。 そして日干支の「宝酉」は、コツコツと努力を積み重ね、 世渡りは上手いとは言えず、融通は効かない。 地頭はそれなりなので、理屈を並べながら講釈をたれるが、 他人から見たら毒にも薬にもならないと思われ、 化けの皮さえ剥がれねば、良い人である。 干支番号構成は、42-16-58で西方東方北方で、 総エネルギーからしたら、集中しないと、稀薄になる恐れ。 後天運は初旬「1歳山寅」は、田舎どっぷりも、 DNA「玉」の学びの気持ちが強くなる。 年支「巳」の害もあり、子丑天冲殺が誕生するくらいで、 親の世界は楽ではなかったに違いない。 生涯、仕事の伸びや前進力ということでは苦労するが、 苦労をすれば伸びも期待できる。 2旬「11歳灯丑」は、初旬条件のないDNA「車」の10年運天冲殺。 年支「巳」と日支「酉」がからむ三合会局で、 ひとたび行動を起こせば、とてつもなく世界が拡がる。 上京した。大学に入った。趣味が高じて接触を図った。 何かはじめれば接触すれば大きくはばたく。 3旬「21歳陽子」は、DNA「牽」の干合名誉の 10年運天冲殺ということでデビュー。異性との関わりも濃厚で結婚もここ。 4旬「31歳草亥」は、特別条件付10年運天冲殺ばかりか、 主導DNA「禄」の自己確立もあり、 年干支「草巳」は納音のため簡単に前進させてくれずとも、 本人としては、やりたい放題で絶好調。 5旬「41歳木戌」はDNA「司」の特別条件付10年運天冲殺も 結果は害もあるので、望んでできる仕事ではないが、 進みゆく方向性の変化もあり、ちまちまと贅沢はいえない時期も、 全部飲み込んでいけば問題なかった。 現在の6旬「51歳雨酉」は、DNA「鳳」のありえない水性の出現。 刑もあり当初は戸惑いもあったろうが、年支「巳」の半会もあり、 世界は拡がり月干支「畑卯」の天剋地冲もあり、 腹をくくって芸術性を高めていけば良いだろう。 とはいえ消費するだけの趣味に走ってはいけない。 若い時に実現できなかったものを手がけるようであれば良し。 本書も同じ。とはいえ遊びすぎは禁物で、あくまでも創作上で遊興。 今後は7旬「61歳海申」は、DNA「調」の同じくあり得ない水性。 これといった決め手はないが、偏りはあっても、 妙な清潔感を構築するなり、繊細な気持ちの発信。 8旬「71歳宝未」は、DNA「貫」の頑固。 20年続いた水の恩恵もなく、ギスギスした老いの到来。 40年間の天冲殺を有効利用して駆けあがってきたが、 初旬条件がないため、どれだけ社会貢献したか、 感謝や奉仕があったのか問われる宿命。 しかも水性ゼロの野人が、10年運天冲殺から抜けてもなお ありえない水性が20年も廻るのだがら贅沢このうえないが、 あまりにも緩くなりすぎたり、遊びがすぎると、これまで器を飛び超えて 成功への道を歩んできた反動に見舞われかねない。 「20歳でこの世界に入り、ずっとサブカル系の仕事に関わり、 歴史小説は敷居が高かった。 歴史をたどるには好きや憧れでかかわってはいけない。 それでも人は歳をとる。物の見方や考えがどんどん変わっていき、 自分の過去を振り返ることも多くなった 40歳を超えたくらいからストーリーとかキャラクターとか 直接的物語の構成要素より、 人間の感情や習性という本質的なことが目に行くようになった」 と、ようやく本作にたどりついたそうである。 さて、そんな赤堀の結婚相手は、漫画家の北川みゆき(67-0101/草丑)である。 北川の日干支「草丑」が、赤堀の年干支「草巳」を大半会するため エネルギー点数170点ばかりか冲殺範囲をもたれている 北川に主導権があるからこそ、北川の引力本能強化の夢の中だった 昨年(19年/畑亥)に実現したもので頭があがらない。 このあたりは光秀の妻への気持ちとして感謝をあらわしている。 とはいえ、北川は年支「午」VS日支「丑」の害持ちで、 才能にはなろうが、自分でブレーキをかけかけない。 結婚は赤堀の10年運天冲殺「21歳陽子」内の ありえない水性年だった92年(海申)で、 北川も「18歳山戌」の伸び盛りと言えば伸び盛りも、 器を飛び超えてそれなりの成功を収めたからだろう。夫婦には子供がいない。 そして現在は北川の天冲殺があけて赤堀の天冲殺で、 ありえない水性10年運の赤堀に対し、 北川は「48歳草未」の害切れ納音で、内側世界の清算。 さて、何が待っているのだろうか。 呑気に筋トレしているばかりとは言えまい。 かつて、この国では本当の名を知られては 呪いで呪われるとして、皆通り名を使ったという。 特に光秀にとっては知られたくない出自もあり、 公家や諸侯との間をとりもったり戦で殿を担ったり 嘘で塗りかためたあげく夢幻の世界から抜けだしたかったか。 「信長、殺すべし!」だが、秀吉が放った一言が圧巻であった。 それは本書を読んでのお楽しみ☆ |
■2020年03月08日(日)鉄戌 |
石田衣良○清く貧しく美しくと栄誉ある作家の本性 |
○小学校の卒業文集には「作家になりたい」と書き、 60年に2年だけのありえない火性の守護神天冲殺2年目だった 97年(灯丑)に、それまで応募したことのなかったミステリーに挑戦して、 ありえない火性重なりの対冲日に、 「池袋ウエストゲートパーク」にて、 第36回オール讀物推理小説新人賞(97-1022/灯酉)を受賞。 以後、DNA「龍」の半会年だった 03年(雨未)の「未」重なりのDNA「禄」の半会月のDNA「車」日には、 「4TEEN フォーティーン」で、第129回直木賞(03-0717/宝卯)を受賞。 ありえない火性の支合年だった06年(陽戌)には、 「眠れぬ真珠」で第13回島清恋愛文学賞(06-1006/山辰)を、 DNA「龍」年だった13年(雨巳)には、 「北斗 ある殺人者の回心」で、 第8回中央公論文芸賞(13-0822/鉄申)を受賞するなど、 近年は、有料でWEB配信「大人の放課後ラジオ」など、 新たな試みに挑戦している石田衣良(60-0328/草卯)が、 ありえない火性の17年(灯酉)の07月号から DNA「禄」の感謝半会年だった19年(畑亥)04月号まで 「小説新潮」に連載していた『清 く 貧 し く 美 し く』を、 昨年(19年/畑亥)の感謝と奉仕または欲深い年の ありえない火性の天冲殺月(12月/陽子)だった 12月20日(宝卯)のDNA「車」日に上梓している。 不安の多い世界に怯みそうになっても、二人でいれば大丈夫! だけど、荒れ狂う嵐の夜は、ある日突然にやってくる。 30歳、ネット通販大手の倉庫で働く非正規の立原堅志と、 スーパーでパートをする28歳の保木日菜子。 自分がいかにダメな人間か、いつも思い知らされている。 二人が住むのは田園都市線中央林間駅から徒歩20分はかかる 金野レインボーハイツの緑色の扉がある101号室で広めの1LDK。 家賃は格安で、服はたいがいGUかしまむらだ。 それでもぼくたち二人は、お互いをちゃんとほめあい、 守り合って生きていこうと決めた。 そんな日々がずっと続くと信じていた――。 堅志に正社員の話、日菜子にレストラン経営の話が舞い込む。 堅志に昔の恋人が接近し、日菜子に求婚する書店の副店長が現れる。 二人の切なくて儚い生活がどこに向かうのか。 作者がかつての自分を投影した作品と思えば、 二人が一緒に成長していけたか想像も膨らむ。 日菜子は堅志は頭もいいし、いい大学もでているし、 本だって誰よりも読んでいる。 いまは倉庫で一時間いくらで働いているけど いつか何か素晴らしい仕事をするはずの人だった。 それなのに、どうして私なんか選んだんだろう。 もっとスペックな上の女性がふさわしいはずだった。 本当にそうだったろうか____。 10年後20年後の二人がどうなっていくか興味深い作品。 東京都江戸川区出身で、成蹊大学経済学部を卒業。 その後はフリーター生活を送っていたが、 母親の他界をきっかけに就職を決意し、 広告制作プロダクション・広告代理店に コピーライターとして勤務した後、93年(雨酉)のDNA「龍」の対冲年に フリーのコピーライターとなる。 96年(陽子)のありえない火性のDNA「調」の天冲殺年に、 小説家になることを決意し、数々の新人賞に応募し、 97年(灯丑)のありえない火性のDNA「鳳」の天冲殺にデビューすると、 デビュー作は、ドラマ・舞台・漫画などメディアミックスされ 一躍時代の寵児となり財をなし、現在は渋谷駅徒歩圏内の代官山地区に 白亜の豪邸を構える石田は、DNA「貫」主導は、 好き嫌いが激しく攻撃を受けたらハネかえす。 才能は主導する「貫」で、何かを守り通す。 「貫+龍」は、忍耐力あり目標さえあれば質素にも耐えうる。 「貫+貫」は、用心深く利己主義で、懲りずに挑む。 「貫+牽」は、打算大ありで、目的達成のためには勢いで突っ走る。 丁寧とはいかず、傷も負いかねない。 だから女性の一番柔らかいところを優しく刺すこともできるのだ。 「貫+禄」は、計算された自我であり、謙虚さなし。 いいところが何もないように見えても、誉めるところを見つける。 「草+貫+卯月」は、用意周到で臨む。 なので事件や自己の青春の追体験的作品になりやすいが、 苦難さえあれば、説得力のある語りとなるものの 「子」年生まれ「草卯」は、非現実的な言動にもなりやすい。 生き方を表す伴星は「貫」で、波乱なき人生が願い。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かの影響で、母親の死。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人になりやすい。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の痩せ地にはびこる雑草で、 総エネルギー124点は軽快で重厚感なく親しみやすく、 29点の水流の上にある、僅か9点の地表(土性)を、 同様8点の金網のようなもので囲み そこに78点と頑強な草が密集している状態だが、 火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人のため、成功してゆとりがでるまでは、 目的さえあれば休息なしで突っ走るか、 だらだらとあてどなく遊興に浸ったりと、 裸一貫救いなしの状態から駆けあがるが、 文章力が上がっても、遊びが上手とは言えず、 遊びを遊びに出来ずに、その気になりやすく見境なし。 明るさ温かさ熱さぬくもりも全くない仮死状態だが、 無理を押して必死になっているのも気づかれぬように行う。 自身が強力すぎて、周囲は同化して仲間にならぬ限り従属させるだけ。 また、配偶者成分は弱いものの妙に目立つため、 制約を期待するものの、冲殺されているだけに、 仕事で成功すればするほど犠牲にもなりやすい。 実際デザイナーだったという夫人は、 二男一女を出産するも、自ら他界する道を選んだとも言われている。 年支の「子」に月支と日支の「卯」は、生きている限り小競り合いあり。 他人と争いながら、自己の正当性を主張するわけで、 僅か124点とはいえ、子丑天冲殺なので、油断ならず。 年干支の「鉄子」は、徹底したナルシストで、 極度の心配性も安心できる自分の領域を欲するが、 積極的に生きられないもどかしさと、明るさのない自己愛であるばかりか、 冲殺されていて妙な風情になるので、代官山に成金趣味の邸宅を建ててしまう。 月干支の「畑卯」は、前のめりの開拓者。 穏やかかと思えば、闘う戦士に即座に変身するので、 怖くて無防備で近づくわけにはいかぬ。 そして日干支の「草卯」は、努力家だがどこか鈍さや いけてなさといった印象を漂わせ、意外や石橋を叩いて渡るタイプ。 主人公が就業に関して何度も逃げてしまったのは、 自己の能力を信じられなかったもの。 何と言って主人公の名前は堅志で、堅物だ。 後天運は、初旬「3歳鉄辰」が、年干支「鉄子」を大半会するため、 後転稼働成功運型となるが、日干支「草卯」は干合支害なため、 DNA「牽」の不名誉はつきもので、何もかも順風満帆とはいかず。 ろくでもない異性にかかわってしまうか、 異性を踏み台にして成功を手に入れるなど、 私的面には見えないところで不吉はつきまとう。 とはいえ火性ゼロの野人ばかりか、がむしゃらに何でもやていれば、 いつかはなんとかなってしまう生年冲殺でもあり、自己犠牲はつきものの人生。 子丑天冲殺は親の犠牲なので、自営業だった両親は、 満足に子供の面倒をみられなかったかもしれないが、 それが自立心にもなったのだから、結果はオーライ。 2旬「13歳宝巳」は、DNA「車」で危険なり孤独なり、 単独行程で過ごすため、普通の就職はせず。 3旬「23歳海午」は、DNA「玉」の妙な落ち着き。 それなりの需要もあったためアルバイトでもすんでしまうし、 その気になれば、コピーライターの職にもありつけた。 4旬「33歳雨未」は、DNA「龍」の改良改革半会で、 月支も同時に連動して半会になるため、自信がでたのかフリーになる。 そして、ありえない火性の天冲殺年には、作家デビューをしたのだから、 その気になればなんとでもなろう。子供の年齢から、結婚もこの時期。 相手はデザイナーで自分はコピーライターだから、 生年冲殺らしく仕事上であった女性であるのは間違いない。 5旬「43歳木申」は、DNA「石」で政治力なり和合性でメディアミックス。 進み行く方向性の変化につれて動いていけば、 年支「子」が半会になるので、一気に伸びたのは想像がつく。 現在の6旬「53歳草酉」は、主導DNA「貫」で自己確立もあるが、 日干支「草卯」は納音であり、月干支「畑卯」は天剋地冲で、 気持ちとは別に内側の過去の清算と立場変わり。 邸宅は手に入れたが、家族との不和。 妻をなくしているのも、理由はともかく不安をかりたてる。 それがすなわち危機感となり、新たな分野にも手をだすが、 吉とできるかは、取り巻き次第である。 今後は7旬「63歳陽戌」が、ありえない火性のDNA「調」の支合で、 売れてはいても異端であったものが、より認知されて、 女性目線や愛すべき反逆者への賛美となり、 一段上の成功への階段を昇っていくか、 気が抜けて遊興にドップリかいずれかだろう。 変剋律も始まるので、若い女性と一悶着でもあれば、 才能はさらに磨きがかかるだろう。 8旬「73歳灯亥」は、DNA「鳳」の半会。表現力の苦悩。晩年でもあり、 頭が回らなくなって、挫折もあろうが、 とんでもない表現力を身につけて、光り輝くかもしれぬが、 反動もあって結果は別ということもあり。 さて、本作品は根幹部分が石田の青春回想物語だろう。 むろん存分に脚色されているが、自慢話の序章でしかない。 だからだろう。主人公には文庫の解説で 書評家の仕事が舞いこむし、企業に組み込まれるのではなく、 いつか筆一本で成功していく未来を感じさせてくれるが そこに運格のズレはなかったか。昔の交際相手佳央梨は言った。 「誰と付き合おうか自由だけど、その人、あなたの力を認めて、 きちんと引きだそうとしてくれる人なのかな。 それとも、ただ一緒に沈んでいく人? 一生の問題だから、ちゃんと考えたほうがいいよ」 人生が動きだすときは、全てが同時に動くようだって?! もしかしたらお試しかもしれないのに。 待ち望んでいた正社員への道と文筆家への道。日菜子にも求愛者が試す。 「ぼくならスーパーでパートなんかさせません」 結婚の二文字は重いが魅力的でもある。でも、日菜子は言う。 「わたしはずっと不思議だった。 どうしてケンちゃんは、こんなに素晴らしい人なのに 自分がただ正社員じゃないことを恥じているだろう。 そんなことぜんぜん問題じゃないのに、 いつまでも大学時代のお友達と比べて卑屈になっている」 弱いは強い。強いは弱いのだ。 大切なのは味わいのある人生で、自分が納得できるかどうか。 おそらく、この二人は共通干ばかりか干合でもあったはずで、 幾度も幾度も飽きることなく愛しあっている。 別れがたかったのだろうから、そこは良しとしよう。 でも、自転車の二人乗りはいけません(笑)。 あとは、作者が初旬干合支害らしく、日菜子は堅志の犠牲になりながらも 必死についてくるのかもしれないが、 共に成長していかないと運格のズレは生じてしまい、 一方がおいてきぼりになったり、病気になったりもする。 宿命冲殺や10年運天冲殺もあれば、運格はあがるが、 どんなに際だった異常干支や宿命の偏りがあろうと、 後天稼働がなければ成功できず、堅志はそれがありそうだが、 日菜子はどうだったろうかというところに興味がいく。 また、時期だって大事だ。石田の結婚時期は不明だが、 長男が98年(山寅)誕生であることからみて、 96年(陽子)97年(灯丑)が、ありえない火性年の夢の中なので、 そのあたりに勢いで一緒になったのだろうと納得がいくが、 宿命冲殺とはいえ、生年冲殺では私生活は夢の影響を受けるので 妻はもろに衝撃ををうけたかもしれないし、 寅卯天冲殺であれば、98年(山寅)と99年(畑卯)が夢の中で、 いずれにしても、結婚時期にはズレがあり、 それが後年の悲劇にもつながったのかもしれない。 さて、今年(20年/鉄子)は60年に1年だけある 石田の名誉と異性にかかわる天冲殺の夢の中。 国内ではこれといった受賞が得られぬかもしれぬが、 受けるか否かはともかく栄誉には違いなく、 それがなければ、私生活は夢の中の影響を受けるのに、 ふたたび良からぬ異性の気を受けてしまう。 また長男(98-XXXX)、長女(00-XXXX)、二男(04~09-XXXX)の 三人の子供がいるが、ここは母親の因縁の場で、 継承させようとすると災禍の基になる。 砂上の楼閣とは言わぬが、制約多い硝子張りの白亜の豪邸では、疲れるだけだ。 自然に還れ!そして世話になった池袋に緑と光り豊かな住まいで、 いつか仕切りなおしてもらいたいものだが、まずは再婚が視野に入る☆ |
石田衣良○60-0328 |
草畑鉄陽 卯卯子※+3 牽禄貫貫龍(貫主導) 木性(78)火性(00)土性(09)金性(08)水性(29)/総合124 子丑生年冲殺/初旬条件あり(年干支を大半会) 干合支害(3歳鉄辰)/主導DNA納音(53歳草酉) 変剋律(63歳陽戌/73歳灯亥/83歳山子) 木性過多/火性ゼロ(野人)/土性脆弱/金性脆弱 +3歳鉄辰/13歳宝巳/23歳海午/33歳雨未/43歳木申/53歳草酉/63歳陽戌/73歳灯亥〜 |
■2020年03月15日(日)灯巳 |
大山誠一郎○アリバイ崩し承りますの豊かな夢の続き |
○京都大学推理小説研究会出身で、 サークル在籍中は「犯人当て」の名手として知られ、 02年(海午)のDNA「龍」の三合会局年に、 電子書籍販売サイト「e-NOVELS」に犯人当てミステリ 「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」を発表し注目され、 04年(木申)のDNA「貫」の夢の中で 「アルファベット・パズラーズ」でデビュー。 同作は「本格ミステリ・ベスト10」05年(草酉)版で第8位にランクイン。 60年に一度名誉が形になるDNA「牽」年だった 11年(宝卯)に発表された「新世紀本格短編オールベスト・ランキング」では、 「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」が第8位に、 「佳也子の屋根に雪ふりつむ」が第15位にランクイン。 12年(海辰)のDNA「龍」の対冲年発表の「密室蒐集家」が 「本格ミステリ・ベスト10」13年(雨巳)版で第2位。 13年(雨巳)のDNA「玉」年に、同作で 第13回本格ミステリ大賞(小説部門・13-0511/灯丑)を受賞。 謎解きのテーマを考え抜き、丹念に文章をつづり、 何度も加筆改稿を重ねるがゆえに、刊行点数が少ないことでも知られている 大山誠一郎(71-0218/木戌)が、「月刊ジェイ・ノベル」に、 14年(木午)の大半会年から、17年(灯酉)のDNA「調」の天冲殺害年までに 発表した5篇に書き下ろし2篇を加えた 『アリバイ崩し承ります』を 18年(山戌)のDNA「禄」年の09月20日(草卯)の DNA「石」の支合日に上梓されているので解説する。 同作はDNA「牽」の刑日に 2019本格ミステリ・ベスト10(18-1205/宝未)第一位に選ばれ、 また20年01月期にテレビ朝日系土曜23:15で、 浜辺美波(00-0829/畑未)主演によりテレビドラマ化されたが、 原作では若い刑事であった相手役が年配の管理官だったりと、 演出されているが、少々設定をいじりすぎな感もあった。 (現場にいかずにトリックを見破る設定が崩されていた) 「時を戻すことができました。アリバイは、崩れました――。」の決め台詞。 東京都に隣接する県警本部捜査一課第二強行犯捜査第四係の最年少刑事。 四月に交番勤務から捜査一課に異動してきたばかりで 仕事に行きづまった新人刑事が、ふと立ち寄った駅向こうの 鯉川商店街にある美谷時計店の店内には 「時計修理承ります」「電池交換承ります」という 貼り紙があるのはいいとして、 「アリバイ崩し承ります」「アリバイ探し承ります」には ドキリとして尋ねると、店主は「先代からの方針で、 時計にまつわるご依頼は何でも承るようにしております」というのだ。 捜査に行きづまっていたので地方公務員法34条の守秘義務違反に ひっかかる・・・と思いながらも、アリバイが関係する事件の相談をする「僕」。 (両親が幼稚園のお泊まり保育の時に自動車事故で亡くなって) 小学校三年生のときから祖父が亡くなる14年もの間、 きっちりと仕込まれていたという 20代半ばの女性店主美谷時乃が「五千円」の報酬で、 祖父譲りの推理力を駆使してアリバイ崩しもアリバイ探しもサラリと解決! ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ、 山荘の時計台で起きた殺人のアリバイ…… 7つの事件や謎に、店主の美谷時乃が挑む。 あなたはこの謎を解き明かせるか?! 正統派には堪らない王道ミステリ。 埼玉県蕨市生まれ。少年時代を広島県福山市で過ごし、 京都大学在学中は推理小説研究会に所属。本格ミステリ作家クラブ会員。 現在は、関西圏大阪府北部(高槻市、枚方市あたり)に 居住していると見られる大山は、 DNA「鳳」主導で、豊かで伸びやかで冷静な発信力の持ち主だが、 一見忙しなくみえて本質はのんびりなので、寡作。 才能も「鳳」で、中庸だが個別の案件に感情移入せず、くどくはない印象。 バランス感覚を保持し、ただ黙々と技術を披露する。 「鳳+龍」は、手堅いようにみえて葛藤あり。 一般人の悩みこそ、極上の不思議。 「鳳+禄」は、なんとなく納得した気持ちにさせられる。 自己中心自己都合の結末も、それを人は望んでいる。 「鳳+牽」は、誠実さがあるので、ついつい引き寄せられてしまう。 「鳳+車」は、堂々とした裏稼業でも、世のため人のためになり、報酬を得る。 「木+鳳+寅月」は、謎解きは得意も口うるさい。 「亥」年生まれ「木戌」は、内外シーソー。 おそらくは本業があり、作品をとるか仕事をとるかの葛藤。 刑事なのに、時計屋の若き主人に、事件解決の術をすがる。 生き方を表す伴星は「鳳」で、趣味というミステリな人生。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく好きだから始まる。 締めにあたる導星は「牽」で、相応の名前を残す。 宿命の特長は、早春午前四時頃の都会に取り残された 観光地化した著名な大木で、言わばランドマーク! 制約が多いものの、御利益があるかはともかく、 人々が何かのついでに訪れるというか通過する。 総エネルギー212点中自身の木性78点はそれなりも、 金性53点と土台が固められており、もとからある土性30点を覆い隠しているが、 視線の先の天辺部分には時計がついており、 地中から何らかの配線がほどこされているようで、 薄らと照明がともされているため、異様に目立つ。 前記、内外シーソーのため、公私が両立せず、 本業をそれなりにやっているからこそ、 作家として嘉作になるのはやむをえず、 私生活を優先すれば、仕事は生きるために必須なので、 作家業は遅々として進まず。 丹念と表されているのも、本人は苦笑しているに違いない。 いずれにしろ、影響を受けるのは身内である。 年干支の「宝亥」は、閃きに近い感性豊かな発想。 緻密なので、時計修理のような作業にも向く。 月干支の「鉄寅」は、善悪清濁所有する臨機応変さは、 犯罪者の立場にたてるからこそ、謎解きも可能。 そして日干支の「木戌」は、私生活を犠牲にするかされるか。 特に異性を真綿で絞め殺すような異様な性癖は、 創作に向ければ類い希な感動を与えるだろうが、 内外シーソーも相まって、苦悩が作家を育てる。 「木」は動かぬので受け身で現場に行かずとも、 頭脳明晰であれば、トリックを看過するのは容易だ。 干支番号構成は、48-27-11で北方南方東方で西方なし。 後天運は初旬「5歳畑丑」は、DNA「司」の干合支刑。 地道に生きたくとも、その気になると目上との衝突。 気持ちが伴わない引越か。 異性に興味を持ったのに、親の都合で引越しなど。 とはいえ、その苦悩が次元を上げることになり成長。 2旬「15歳山子」は、DNA「禄」の引力本能強化に、変剋律付の変則方三位。 相応の格好はつけて、勇躍乗り込むも肩透かしもあり。 自己顕示欲を満たすも、何もかも恵まれる訳ではなく、 そこで苦悩することで、さらに才能強化に結びつく。 3旬「25歳灯亥」は、DNA「調」の守護神変剋律。 独自色をだすことでの苦渋が守護神を濃くさせ、デビューに結びつく。 4旬「35歳陽戌」は、主導DNA「鳳」の自己確立。 作家として生きていくための表現力に関し悩み 自己を知り、活かす方向に向かう。 現在の5旬「45歳草酉」は、DNA「石」の10年運天冲殺に害。 作家としての認知度は飛躍的に向上するも、 ドラマ化されても設定もいじられるなど ご本人はあまり気にされていないようだが 「#ありくず」という略されようは、屈辱とは言わぬまでも、 それだけ知ってもらえばという妥協でもあるのか。 印象としては祖父役はお気に召している模様だが、 ヒロインとは干合関係でもあり、ご満悦のはずだが、 共通干があろうと天剋地冲を持ち合うので、次はなし。 コミカライズ化までされて、月干「鉄」との干合で、 メジャーな作家として進み行く未来を予感も、 私的面では何らかのダメージは免れないか。 今後は6旬「55歳木申」は、DNA「貫」の10年運天冲殺で害明け。 年支「亥」の害もあり、思うように前進できるわけではなくとも、 格段に認知度はあがり、自分らしさは確立できる様相。 7旬「65歳雨未」は、DNA「玉」のありえない過去や古典との遭遇。 刑もあるので、目上や何らかの組織との確執もありそうだが、 10年運天冲殺を抜け、喧騒からは解放され落ち着きを取り戻す。 8旬「75歳海午」は、DNA「龍」の三合会局で、全く新たな挑戦。 とはいえ、あまりにも激しさを伴うと無理がたたるので、 表層的な仕事面での様相に終始という感覚か。 さて「木」からみて母親は「雨」だが、宿命にないため、 月支内の「海」が母親で庶民的。 その配偶者方向の「灯」は、日支「戌」内にあり守護神。 「実父は洋菓子店を営んでいた」という追想は、 作家の父に対する尊敬の念が熱く感じられる。 なお、結婚をして子供もいるようだが詳細は不明。「木戌」は家族に弱点あり。 お子さんに「宿題やった?」と尋ねるとき、 「内心では『どの口で言う?』と自分に突っ込んでいます。」 というような苦悩はつきぬわけで、 これに「亥」年生まれ「木戌」が内外シーソーであることからも、 家族であることに時間を割くことで 執筆に費やす時間が削られるのはやむなしで、 日座冲殺で一般人より天冲殺現象が軽減されるとはいえ、 一応は夢の中デビューなのだし、 むしろ、それで消化されているのであれば良いのだろう☆ |
■2020年03月21日(土)雨亥 |
訃報.浦賀和宏が夢を清算出来ずに脳出血で逝く○ |
○98年(山寅)に「記憶の果て」で 第5回メフィスト賞を最年少受賞しデビューした ミステリー作家の浦賀和宏(78-1208/木辰)が、 02月25日(山戌)のDNA「禄」の天剋地冲日に脳出血で死去されたという。 41歳で、葬儀は近親者で営み、喪主は母親で独身者だった模様。 オタク文化や読者など固定層への痛烈な罵倒等、 作品のテーマとしてタブーとされている物を扱う事が多く、 経歴は不明だったが、生前は「玉」主導らしく、 母親と墓参に出かけ神奈川県川崎市幸区内の商業施設の 物価の高さを嘆くようなtweetも確認されている。 また、筆名の浦賀は神奈川県横須賀市東部にある地名であることからも、 なんらかの思い入れがあったのだろう。 「玉」主導だけに、出身地または居住地の可能性もあり。 デビューは「20歳陽寅」の初旬条件のない守護神10年運天冲殺入ったばかりの、 年干支「山午」の大半会を伴う条件なし引力本能強化の天冲殺の中であり、 ある意味この世のものではなかった。 だからだろう、一巡した10年(鉄寅)の ありえない金性の条件なし天冲殺で衝撃を受け、いったん休筆。 13年(雨巳)の年干「山」の干合で守護神火性が生成された 主導DNA「玉」年に復活、これまで37作品を世に送りだしていたが、 「20歳陽寅」はDNA「鳳」のありえないほうの火性が付加され それなりに燃焼できていても、 「30歳灯卯」が、DNA「調」の守護神とはいえ 10年運天冲殺も偏りが激しい害毒付で相当疲弊したはずだ。 そして、現在の10年運「40歳山辰」は、DNA「禄」の感謝に奉仕。 初旬条件のない10年運天冲殺20年間を抜け、 18年(山戌)と19年(畑亥)の土性廻りが最終的に 感謝や社会貢献を試される2年となったはずだが、 10年運天冲殺中の成功に酬いるものが出来ていなかったのか、 宿命にない金性年を迎えた今年(20年/鉄子)の DNA「禄」の感謝と奉仕が最終的に突きつけられた 02月(山寅)のDNA「禄」の天冲殺月の 「山」重なりの感謝奉仕が重くのしかかる 最終日ともいえるところの天剋地冲で終わってしまった! すなわち全てが逆転され無に帰した格好で、「木」が斬り倒されたわけだ。 浦賀は金性ゼロ(DNA車/牽なし)なので、 おそらく受賞時は、学生または無職で実家にいたため、 ほぼ間違いなく、一度も就職をせず、 ひっそりとした稼働をしながら暮らしてきたのだろうが、 おそらく父親他界後は、母親を養うも、 人並み以上に成功したにもかかわらず、(こうなってしまった以上は) 自然界に対する感謝や奉仕が不足していたと宿命からは読み取れる。 特にバランスを崩した宿命で、 ある意味ありえない作家という立場を、夢の中で手に入れて、 さらにそれを支える10年運天冲殺をも過ぎても、 無頓着というか、まるで気づけなかった。 すなわち、守護神10年運天冲殺で成功したのに、 明けてなお試されても、感謝がなかったので急速に斬り倒されたのだ。 本来は、普通に社会参加をして、ありえなくても金性の消化をするものだが、 本人や家族の意志なのか、出来なかったのが命を縮めた要因。 早期に担当編集者などが助言できていれば、回避できたものの、 バランスを崩した宿命がそれを活かしきって作家になってしまったので 「40歳山辰」が稼働力が落ち、本来の自分の場所に戻っているのに、 気づけなかった。総エネルギー183点で冬生まれ。 そこまで身体は丈夫でなかったと見られるからこそ、 余計に鍛えていなかったのが、命を縮めてしまった要因。 ファンも少なくなかっただろうが、 惜しいとか残念とかいっても、外野の声は届かない。 土性過多が感謝奉仕の人になりきれず、 自己顕示欲が強く、何でも自分のものと勘違い。 自然界からの贈り物には、お返しが必要なのだ。合掌☆ |
■2020年03月22日(日)木子 |
いぬじゅん○あの冬、なくした恋を探しての絡繰り |
○失恋した友人を慰めるため「いつか、眠りにつく日」が、 14年(木午)のDNA「禄」の半会天冲殺年の 干合天冲殺主導DNA「司」日に、第8回日本ケータイ小説大賞と 進研ゼミ中学講座賞(14-0325/草未)のダブル受賞作となりデビュー。 同作はDNA「玉」の支合年だった19年(畑亥)の07月(宝未)に、 民放テレビでドラマ化され、 第8回静岡書店大賞映像化したい文庫部門大賞(19-1203/木戌)も受賞。 昨年(19年/畑亥)は精力的に11作品も発表した いぬじゅん(77-0403/鉄寅)が、12月05(陽子)のDNA「車」の守護神日に 『あの冬、なくした恋を探して』を上梓した。 高校時代、最愛の恋人「剣崎翔」と衝撃的な悲劇により 別れて以来10年、仕事一筋で生きてきた「河島玲菜」は、 今は有料老人ホームのエリア統括マネージャー職についている。 ある日、親友に無理やりつれていかれた婚活パーティーで、 玲菜はオペラ座の怪人のファントムに扮した 黒いスーツ黒マント顔半分を真っ白のマスクに扮装した 容姿端麗な青年「沢木ハル」と出会うが、 突然「君は性格がブスだ」と言われてショックを受けるが、 「君の性格を僕が変えてあげる」とも言われ、 45万円を貰って、開発中のAIロボットアドバイザーのモニターになり、 黒猫ロボットの「クロスケ」と同居することになる。 クロスケとの会話を重ねるうちに、 玲菜は知らず知らず自分の心を見つめてゆく。 クロスケからのアドバイスは、けっして難しいものではない。 たとえば家の中をきれいにすること、コンビニ食は控えて自炊を心がけること、 お酒の量を減らすことなどなど。 形から入ることで気持ちの状態を整える。 気持ちが整ったら、より深いところまで整えていく準備ができる。 クロスケと生活していくなかで、停滞していた玲菜の人生は少しずつ動きだし、 仕事への意欲を取り戻し、ほのかな恋の予感も覚える。 しかし、翔への深い愛情だけは何があろうと変わらない。 そして玲菜は気がつく。かつての自分は失った恋の思い出を言い訳にして、 人生から逃げていた。だけど今の自分は、 「その恋の思い出を原動力にして生きていける」と。 たくさんの葛藤を経て変化した玲菜が見つけた、自らの生きる道。 そんな彼女を待ち受けるサプライズなエンディングは、 とてもとても素敵な感動だった。疲れてなんかいられない! 元気になりたい人の至極の誠の愛の物語。 読んだ人すべてが感動に包まれる、純愛ストーリー。 奈良県出身。高校時代は特進クラスのため、勉強漬けの日々。 外国語学部日本語学科のある大学で学び、 現在は静岡県浜松市中区内に居住しながら、 福祉会社でエリアコーディネーターと 主任ケアマネージャーとして勤務するいぬじゅんは、 DNA「司」主導で、いたってマジメな人。 「司+車」は、一生懸命な姿勢を示す。 「司+禄」は、現実優先で仲介能力あり。 「司+牽」は、危ないことはしなさそうに見える。 自己の役割をまず優先し実直。 「司+調」は、負けず嫌い。 才能は、この「調」で丁寧で繊細な感性。 生き方を表す伴星は「貫」で、波乱なき人生が願い。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かの影響で、母親の死。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人になりやすい。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の列車で、早めに仕事にでる人を乗せて 郊外から市街地に走る通勤電車で、多くの物語を運んでいる。 総エネルギー228点中木性57点は、感謝に奉仕濃厚で、 火性72点にいたっては、良く働く。 土性54点は、学ぶばかりか調査も抜かりなく、 自身の金性は26点で相当無理をしているかもしれず、 水性に至っては19点しかないので遊びなし。 また最大級の着目点は、年支「巳」VS日支「寅」の害持ちで、 消化器系に難がありそうだが、 表の仕事と裏の創作の時間を明確に分けることにより、 心の安定を実現し、出来ねば屈折しかねない。 表も裏もあるので、一筋縄ではいかないが、 それを介護の仕事と創作にわけて活かしているのだから 非難する隙もなく脱帽するばかり。 とはいえ、そうせざるを得ないとはいえ、気分は良くても、疲れるだろうな〜。 年干支の「灯巳」は、先祖の因縁を背負い完璧を求める。 内面は頑固なくせに人あたりは良く あれもこれも手をだすと疲労困憊しかねない。玲菜を見ていればわかる。 月干支の「雨卯」は、几帳面で常識的な模範生。 迫力に欠け「いい人」で終わりかねないけれど、 それもまた魅力のひとつなので否定できない。 そして日干支の「鉄寅」は、弱者にも強者にも、 そして善人にも悪人にも、スイッチひとつでなれる人。 クロスケもそうだしね(笑)。理想と現実に悩むわけでもあるが 臨機応変に使い分けたり、良いところどりも可能も、 現実逃避さえせねば、さらに高みを目指すことも可能。 干支番号構成は54-40-27で北方西方南方で東方欠け。 意図して前向きさをださねばならない。 後天運は、初旬「9歳海寅」が、年干支「灯巳」の干合支害で、 親の場は極めて不安定。 また干合年干支「草巳」は、日干支「鉄寅」と干合支害が成立するため、 その親の影響で困難な何かを強いられたことが、打たれ強くもなったはずだが、 DNA「鳳」ということは、男児らしい趣味に走ったり、 気が抜けて力が入らなくなり、セーブする人生を覚えたかもしれない。 2旬「19歳宝丑」は、DNA「石」の屈辱やら妥協。 また、並行移動という意味もあり浜松へ。 これには年支「巳」の半会が世界を拡げた後押しもあり動けた。 3旬「29歳鉄子」は、DNA「貫」の変剋律で、 自分が自分であるための苦悩をもつことで才能が磨かれ、 きっかけは友人を励ますためという他力的なものながら、 あれよあれよとデビューに漕ぎ着ける。 現在の4旬「39歳畑亥」は、DNA「玉」の変剋律支合と、 月支「卯」の半会で自信満々だし、 年支「巳」VS日支「寅」の優柔不断が害切れで、 しゃんとしたうえに、妙な落ち着きと静かな環境を得て 19年(畑亥)重なりには、実に11作品を世に送りだす売れっ子になった。 今後は5旬「49歳山戌」が、DNA「龍」の変剋律半会。 新たな活躍の場を他に求めるか、はたまた新境地を開拓するために、 思い切った冒険でもするのか。 6旬「59歳灯酉」は、DNA「牽」の名誉。 年干支「灯巳」の大半会があり、文字通りの何らかの栄誉。 7旬「69歳陽申」は、DNA「車」の天剋地冲で、必然的に害切れでもあるため、 多忙を極めるか多忙について行けず倒れるか。 8旬「79歳草未」は、DNA「司」の主導DNAで 自己確立を伴う10年運天冲殺は、年齢に負けていなければ、 地道どころか派手に売れる可能性もあり。時代は変わったのだ。 設定にしろここでは証さない極上の結末も 作家の職業を考えれば不自然ではなく、 現場にいるからこそで、出来すぎの感もありも違和感まではない。 10年間は十干も一廻りするので、試される年月としては丁度良く、 なぜAIロボットが仕込まれたかも思えば、 自然界が主人公を試した甲斐もあろうというもの。 無口だけど正義感が強かった恋人の設定も良い。 「今でも彼を愛しているから恋ができないの」という玲奈こそ かえってこの時代の王道のヒロインなのではないか。 涙はでない。ただ愛だけがそこにあるのだから! 10年(鉄寅)の人生の折り返し地点の律音年に、 大失恋した女友達を励ますために、携帯小説に投稿したのが始まり。 週5日1日8時間の勤務。夜と休みの日が作家活動。 表も裏もある宿命としては、最も理想的な姿。 そんなわけで私生活はなさそうだが、それはそれ。 専業にならないのは、発想が枯渇するという理由も、 如何にもこの人らしく、正しい判断なのは、 メジャーデビューが14年(木午)のDNA「禄」の天冲殺だから。 あとは、海外旅行に行くのもいいが(今はそれも無理だろうし)、 なんらかの形で、世話になっている浜松に感謝を表せるといいだろう。 持続して若い人に発信していくためには、それが得策だ☆ |
■2020年03月24日(火)陽寅 |
蜂飼耳○朝毎読に潜む毒花の正体 |
○干合年だった00年(鉄辰)のDNA「鳳」の半会日に、 詩集「いまにもうるおっていく陣地」で、 第5回中原中也賞(00-0219/灯未)を受賞。 主導DNA「調」年だった06年(陽戌)の守護神DNA「龍」の半会日に、 詩集「食うものは食われる夜」で、 第56回芸術選奨新人賞(06-0315/雨卯)を受賞。 DNA「玉」の守護神年だった12年(海辰)には、 絵本「うきわねこ」で、第59回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。 16年(陽申)の主導DNA「調」の天冲殺害年の、DNA「車」の天剋地冲日には、 詩集「顔をあらう水」で、第7回鮎川信夫賞(16-0229/宝巳)を受賞するなど、 際だった活動をしている蜂飼耳(74-0603/草亥)の初の書評集『朝毎読』が、 18年(山戌)の10月30日(草未)の大半会日に上梓されている。 読書が私のいまをつくっていく。本と出会う。身体を言葉が通り過ぎていく。 そこで思いがけず残るもの。 その言葉の蓄積が自分のいまを形作っているのだと、ある時ふと気がつく。 静かに、ユーモアや驚きを感じながらつむぎだされた言葉。 書評は本と人を繋いでいく。 蜂飼が「朝日新聞」「毎日新聞」「読売新聞」に寄せた 書評やコラムも収録しているもので、 書評は本と人を繋いでいくものだと蜂飼は 読売新聞の読書委員を、DNA「禄」の最終だった 10年01月(実質09年の最後)から DNA「車」の半会年だった11年(宝卯)12月(鉄子)まで、 朝日新聞書評委員を大半会年だった15年(草未)の04月(鉄辰)から DNA「司」の18年(山戌)の03月(草卯)まで務めており、 これに「毎日新聞」に寄せた原稿が収録されている。まさに「朝毎読」である。 神奈川県座間市生まれ在住で、 横浜共立学園高校から早稲田大学文学部を卒業し、 早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了(上代文学専攻)。 元早稲田大学文化構想学部教授で、現在立教大学文学部教授の蜂飼は、 DNA「調」主導で、体制に物言う人。 芸術性高く、他者と同じでは気が済まない。 「調+石」は、自尊心は弱くはないが地位に固執せず。 「調+玉」は、いわゆる専門外はからっきしで、 一般常識は欠落気味で、日常生活に支障をきたす場合あり。 才能は、この「玉」で専門分野をじっくり掘り下げる。 洗練された様相はなく、気持ちはいわゆる年長の婦人の発想。 「調+禄」は、組織に馴染むことなく、在野で持論を展開する。 「草+調+巳月」は、完璧を求める。 「寅」年生まれ「草亥」は、困ったら不動の姿勢で動きを止める。 生き方を表す伴星は「禄」で、つかまえどころのない人生。 物事の始めの洩星は「玉」で、家族や専門家らの助け。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の田畑の周辺に咲く異様な花。 あるいは不安定な土壌にたつ樹木の下草。総エネルギー224点はまずまずも、 うち木性は93点もある身強扱いで、しぶといが、 金性14点は仕事に見合う評価に乏しく、 水性16点は塩水のみなので、いわゆる気分転換は不得手。 年干支「木寅」VS月干支「畑巳」の干合支害は、 一見異様さで人びとを迷わす不穏さを持ち合わせる害毒で、 出だしから完全とはいかず、のんびりしているくらいなら、 一気に決着をしたほうが、そこにいくばくかの妥協があろうと 年支「寅」と日支「亥」の支合で直感は目をひくものあり。 とはいえ、何かと誤解されやすい面あり。 年干支の「木寅」は、ムードメーカーで例え表向きでも和ますが、 月干支の「畑巳」は、組織に巣くう白蟻のごとき、 業界の大物や一家なら大黒柱を亡きものにする凄味。 そして日干支の「草亥」は、予感鋭敏な感覚の持ち主で、 度胸さえ弱まらねば、苦難を片っ端から処理する強者も、 どこか弱い部分を持病として抱えていたり、 家族や業界人の仲間の運気を薄めて 災禍をもたらす場合もある日座冲殺で、いわば薄倖。 干支番号構成は、51-06-12で北方と東方の比較的狭い領域である。 後天運は初旬「9歳山辰」はDNA「司」の引力本能。 真面目で堅実な学問を積みあげる癖をつけた。 2旬「19歳灯卯」は、DNA「鳳」の半会で、 伝達本能、表現手段の飛躍的向上でデビューにつなげる。 3旬「29歳陽寅」は、主導DNA「調」の半会で自己確立。 とはいえ夏生まれには厳しい暑さ。 現在の4旬「39歳草丑」は、DNA「貫」の守り。 或いは我が道を行くであって、細かなことに構ってはいられなくなったが、 月支「巳」の半会があり、自信はあるので、耐えることはない。 今後は5旬「49歳木子」が、DNA「石」。 協調性和合性を発揮しないと、屈辱や妥協もありと考えるべきか。 月干「畑」の干合もあるが、進み行く方向性の変化を期待したくても、 そもそもの方向性が組織のような「木」を「山」に変え、 地味なものにしてしまう傾向があるが、 ここは政治的な動きをするというように理解すれば軋轢も少なくなるが、 それとて、地支とは条件がないので、なんとかしのいで欲しいものだ。 6旬「59歳雨亥」は、DNA「龍」の守護神改良改革ばかりか、 年干支「木寅」VS月干支「畑巳」の害切れもあり、 さらにはターボ運(子丑天冲殺廻り)まで始まるのだから、 ここからが本当の人生のようなもので、見違えるような際立ち方で、 世間を自身の生きざまに巻き込んでいくだろう。 7旬「69歳海戌」は、使い勝手の良いDNA「玉」の守護神。 過去の見直し。過去に手つかずだった仕事の再構築など。 年支「寅」の半会もあり、大いに前進だ。 8旬「79歳宝酉」は、DNA「車」の10年運天冲殺で、 月支「巳」の半会もあり、自信満々。 老いどころか、我が世の春というものだろう。 さて、出版は時代をあらわす。とはいえ蜂飼のチョイスは一般的ではない。 その理由として「考える読書を多様な姿にしていくため」に書評はある。 また「本を読むことは、言語や時代など、背景にある条件、 あるいは環境を考えるとどこまでも社会的な行為。 同時に現代においては相当に個人的な行為で、 別の言い方をするなら、個人的な行為になる段階に達してこそ 熟した読書と呼ぶことができる」と蜂飼は言う。 さらに「読書は人間の想像力を遥か遠くへ運ぶ。 言論の自由があるいまの日本社会で、 大切な本とどのように出会うことができるか。 限られた時間の中、一つの方法として書評が浮上する」のだそうだ。 そして「読むのも書くのも新聞の書評が好き」という 「調」主導らしい蜂飼の不満は書評に対する文字制限。 だいたい400字、800字、長くて1100字。 字数が少ないと自ずと凝縮するのだそうだ。 そして、そのシステムは、隔週で開かれる会議に出席し、 どの本にするか決め、読んでから書評にするという 結構な手続きがあるようだ。 最後に「新聞の書評のタイトルは通常、 見出しと同じ扱いであるため記者が書いている。 一語一語向き合う記者の真剣な姿がそこにある」と結ぶが本当だろうか・・・。 蜂飼はタイトルも自分で書きたいのかもしれない。 なにしろ「朝毎読」だからね☆ |
■2020年03月26日(木)山辰 |
天童荒太○巡礼の家には苦難の10年の暗示がある |
○大学卒業後、就職せずにアルバイトをしながら 映画のシナリオライターを目指していたが、86年(陽寅)の納音年の大半会日に 「おかしな星ふるらくえんじま」で、 第3回アンデルセンメルヘン大賞(86-0402/陽子)の優秀賞を受賞(栗田教行名義)。 同年「白の家族」で、ありえないDNA「龍」の対冲日に 第13回野性時代新人文学賞(86-1106/木寅)を受賞(栗田教行名義)し、 作家デビューし、その後、脚本などを手がけていたが、執筆を再開し、 93年(雨酉)のDNA「牽」年に、天童荒太名義で応募した 「孤独の歌声」が、日本推理サスペンス大賞(93-0831/木申)優秀作に。 96年(陽子)の大半会年に「家族狩り」で山本周五郎賞(96-0520/灯巳)受賞。 00年(鉄辰)のDNA「禄」の条件あり天冲殺年に、 「永遠の仔」で第53回日本推理作家協会賞(00-0511/畑巳) [長編及び連作短編集部門]、 04年(木申)のDNA「龍」年に「家族狩り」「永遠の仔」で 第3回耀く!ブランチBOOK大賞(04-1225/山寅)。 09年(畑丑)には「悼む人」で、第130回直木賞(09-0115/鉄申)を受賞。 13年(雨巳)の条件ありDNA「牽」の天冲殺年には、「歓喜の仔」で、 第67回毎日出版文化賞(13-1103/雨酉)を受賞している 天童荒太(60-0508/陽申)が、「オール讀物」に、 主導DNA「鳳」年だった18年(山戌)11月号から、 19年(’畑亥)のDNA「調」の害年の07月号に連載していた 『巡礼の家』を、昨年(19年/畑亥)の10月05日(草亥)の 「亥」重なりのDNA「玉」のありえない害日に上梓している。 (なんと的を射た発行日なんだ〜) 著者が故郷・道後温泉を舞台に描く、現代社会への希望。 「お遍路さん」を迎える場所として四国の道後温泉にある架空の宿「さぎのや」。 帰る場所のない人、生きることに疲れてしまった人を 受け入れもてなし、社会へ還る手助けをする理想郷。 水害で孤児になった15歳の鳩村雛歩は、 ある日半痴呆のふりをして乱暴してきた 親戚の老人を殺してきたと思い逃げたした。救急車を呼ぶべきだったろうか。 死刑になっては、お父さんとお母さんに会えなくなると思い逃亡する。 そして、疲れ果て裸足で倒れているところを宿の女将に助けられる。 意識を取り戻した彼女に女将は「帰る場所はありますか」と尋ねる。 雛歩は熱に侵されながら、ここを出ていかなくてはと思う。 けれど「わたしはここから一体どこに行ったらよいのだろう? どこなら、生きていってもよいのだろう。」 さぎのやで日々を送るも、雛歩は自身のことを語る事がどうしてもできない。 やがて、さぎのやで働く人々にも、それぞれが抱える悲しい過去が あることを知り、心に傷を抱えた人々だからこそ、 人の心に無闇にに踏み込むことは決してしないが、 その人のこころの準備が整い、打ち明けられた告白には真摯に耳を傾ける。 集い、癒され、救われる場所は、そのようにして巡っている。 さぎのやでたくさんの人と接するうちに、 雛歩は自らの罪を打ち明けようと思えるようになる。 雛歩が告白したのは、災害で生まれ育った家が流され、 祖父と祖母を亡くしてしまったこと。両親はいまだ行方不明なこと。 兄とともに親戚の家に預けられることになったが、 兄は自衛官になるために家を出、残された雛歩は一人、 認知症を発症した老人の世話をしなければならなくなったこと。 その老人と口にしがたいトラブルになったことなど。 女将はじめ宿の人や地元の人たちとの交流を通して雛歩は、 自らの生き方を見いだしていき、 父親と約束して果たせなかったあることに挑戦する。 愛媛県松山市道後温泉(湯之町)出身で、 明治大学文学部演劇学科を卒業の天童は、 DNA「鳳」冲殺主導で、マイペースで、 立ち止まったかと思えば走り出し、感性に基づいて発信し続ける。 他人とは異なる表現者でありたいと願う。 「鳳冲+牽」は、恵まれぬ出自があればこそ、必要に応じて寡黙にもなる。 「鳳冲+鳳」は、妙に気さくも、あえてこさえている部分あり。 「鳳冲+禄」は、なんとなく周囲を巻き込んでその気にさせる。 「鳳冲+司」は、やむなく堪えて耐える。 「陽+鳳冲+巳月」は、自分に見合った客観性を振りまく。 「子」年生まれ「陽申」は、結果的に真っ直ぐ進んできたように思えるが、 実際は冲殺を加味しても行き当たりばったりというか、なりゆき任せ。 それが功を奏した部分もあり。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯勉強、生涯学習。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「牽」で、名誉を確立する。 宿命の特長は、初夏午前十時頃のビルの谷間から、 ぐんぐん中空へと昇っていく陽光。 生月冲殺なので、常に昇りかけている姿をみせて、 人々の手本になれるよう努力するが、 実際は木性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人なみに、 燃料源のない人なので、それを隠すために必死にもがく姿。 ないということは、ほっておいたら退化するので、 常に刺激を忘れることなく、情報に敏感で目上の意見を取り入れるのが得策。 また、親はいるものの貧しい境遇などで、 いないに等しい環境で、苦労が絶えなかった若年時代だったろう。 総エネルギー199点と重厚感は実はないが、 金性89点と引力本能は身に余るほどあるので、 狙いすませば、読者に対して相当強いインパクトを与える。 金性が強いということは、お金ばかりか異性にも不自由しないが、 どちらかに偏る傾向で、 年干と月干が陰陽の金性だと、異性に関して迷いあり。 そして月干が配偶者成分の「宝」で、手を伸ばせば異性はいるが、 翻弄されやすく、制御出来ずに、だったら面倒になり諦めることも。 「司」もあり、一見堅実に見えなくはないので、 結婚することで、新たな苦悩も産まれたに違いない。 年干支の「鉄子」は、自己愛の象徴で、どんな場面でも格好をつける。 なかなか積極的に生きられないので好機を逃すことも。 月干支の「宝巳」は、心優しい人。 偏見や差別もない、巡礼者をもてなす気づかいあり。 そして日干支の「陽申」は、直感に優れ、 夢想するだけで満足しやすく、また何もないところから、 とんでもない何かを創り出す習性。 干支番号構成は、37-18-33と西方2点南方の鋭角地帯。 後天運は、初旬「10歳海午」は、前半が危険にさらされ、 子供らしく漫画と映画と野球漬けの日々。 漫画については脳内で二次創作に励む。 後半はDNA「車」の行動力を伴う守護神を活かしたか上京を果たす。 とはいえ映画をやりたくても経済的理由から 日本大学芸術学部には入れずに明治大学文学部演劇科に進む。 サークルに入るのが嫌で、まともな活動も出来なかったという。 2旬「20歳雨未」は、DNA「牽」の形づくりも、 生月冲殺のため、現実面が定まらず就職をせずに、 アルバイトで食いつなぎながら、最初は童話で受賞し、本名でデビュー。 3旬「30歳木申」は、DNA「龍」のありえない木性の新しい感触。 天童名義で仕切り直し。結婚もこの時期ながら、夫人との馴れそめや、 子供がいるのかなどは全く不明で訳がわからない。 4旬「40歳草酉」は、DNA「玉」のありえない木性の落ち着き。 直木賞を受賞し、不動の地位を獲得する。 5旬「50歳陽戌」は、DNA「貫」で守り。それまで築いてきた地位を維持する。 30年間の変剋律も始まり、守りに入ると思わせて、 ありえない木性方向である故郷まで繰り出して安定をさせる。 今年(20年/鉄子)から始まる6旬「60歳灯亥」は、DNA「石」の害で、 協調性和合性、あるいは政治力などについての苦悩。 仲間の裏切りや、加齢による病も否定出来ずも、 困難であればあるほど才能は磨かれる。 7旬「70歳山子」は、主導DNA「鳳」の半会で、 豊かな趣味を堪能するのか、前の十年を取り戻すために必死にもなるが、 力が抜けてしまい、緩みきってしまう恐れ。 8旬「80歳畑丑」はDNA「調」で極度な偏り。 さすがに、晩年では燃料切れを実感か。 「坊ちゃん」という小説は松山を貶しているようでそうでもない。 失礼を顧みず申せば、今では立派な観光資源。 また「さぎのや」の80代目女将が余所からきたどころか、 新興国の紛争地域で医療に従事する「さぎのや」の息子と出会い 迎えられたという、人物本位の女将の設定も木性ゼロの天童らしい発想。 「巡礼者って言葉があるけど、命も巡るんだ 献身的な行為を通して磨かれた本物の優しさや厳しさ」 それが最上の品格を感じさせる女将。 神様の承認みたいな深い慈愛に溢れスタッフを束ねる尋ねてくる人々の 悲しみにも寄り添わねばならないから。 そんななか巫女さんに間違われた雛歩が、 思わず声にだした言葉が旅人を救ったのだ。 四国八十八箇所を支えているのは地域の人の接待の心。 今の世界では一番失われていくものを取り戻せ! 雛歩は「さぎのや」の一員として立派にお勤めを続けられるのだろうか。 消防団だった父親との約束。 道後で巫女装束で大神輿にのって闘う儀式に参加させてもらい覚悟を決めた。 天童は、道後温泉本館から300メートルの地で産まれ、 父親は靴屋を営んでいたが廃業し整体師となり、 母親は国鉄(現在のJR)物資部勤務。 二人の兄がいる末っ子で、不安定な生月冲殺らしく泣き虫だったそうだ。 少年時代は故郷を嫌い、あまのじゃく的性格で早くでていきたかった。 それはハミダシ運の辰巳天冲殺で、さらに冲殺されているのだからやむなし。 だが、実は管理の激しかった同調圧力に屈していただけで この作品では、故郷の友人達は協力してくれたことに感謝している。 ついに禁じ手を使った道後温泉のガイド本にして、 物干し台ファンタジーで天童は充分、故郷孝行したことになる☆ |
天童荒太○60-0508 |
陽宝鉄海 申巳子+10 禄司鳳鳳牽(鳳冲殺主導) 木性(00)火性(36)土性(36)金性(89)水性(38)/総合199 辰巳生月冲殺/変剋律(50歳陽戌/60歳灯亥/70歳山子) 害(60歳灯亥)/主導DNA半会(70歳山子) 木性ゼロ/金性過多 +10歳海午/20歳雨未/30歳木申/40歳草酉/50歳陽戌/60歳灯亥/70歳山子/80歳畑丑〜 |
■2020年03月30日(月)海申 |
日野祐希○菜の花工房の書籍修復家の得体の知れない静寂 |
○「すべてはあなたの笑顔のために!〜見習い司書、頑張ります!〜」が、 DNA「牽」の名誉年のDNA「車」の天剋地冲天冲殺日に、 アルファポリス第7回絵本・児童書大賞特別賞(14-0831/木戌)を受賞。 DNA「玉」の支合年の、DNA「牽」の天冲殺日には、 「ラジエルライブラリの司書見習い」が、 第3回お仕事小説コン 楽ノベ文庫賞(17-1214/草亥)受賞。 DNA「貫」の納音天冲殺年の「山戌」重なりには「菜の花ルリユール」が 第6回ネット小説大賞(18-0705/山戌)受賞などしている 日野祐希(88-0513/山辰)が 「小説家になろう」サイトに掲載していた同作品を 『菜の花工房の書籍修復家〜大切な本と想い出修復します』として、 昨年(19年/畑亥)のDNA「石」の天冲殺年の03月20日(陽辰)の DNA「龍」の「辰」重なりに上梓されている。 進路に悩む高校三年生の三峰菜月は、 子供の頃に自分の大切な絵本を直してくれたおじいさんのことを思い出す。 小学校1年生の夏休み、-祖父母が誕生日プレゼントに贈ってくれた 大切な絵本を壊してしまった。 同じものを買ってくれるという母は頼りにならない。 幼いながらに思いついたのは、目と鼻の先にある図書館を頼ること。 司書さんに直してほしいと頼むが、できないと断られてしまう。 途方に暮れて泣きじゃくっているところに奥から老人が現れる。 一週間後、絵本は元通りになって戻ってきた。 あのおじいさんはきっと魔法使いに違いない――。 それから10年、高校三年生の菜月は進路で悩んでいた。 母のすすめる大学に行くのが無難なのだが、本当にこのままでいいのか。 そんなときに幼い頃に出会った魔法使いのことを思い出す。 よし、自分もあのおじいさんのように本を直して未来に残す仕事をやろう。 そう思い立った菜月は高名な書籍修復家による 書籍修復の体験講座を受けることに。 その講師、豊崎俊彦こそ、あのときの魔法使いだった。 そんな職業に憧れを持った菜月は、 俊彦と再会したことで弟子入りを懇願するのだが、 彼は頑なに菜月を弟子にはしてくれなかった。 それでも菜月の熱意に負け、 ある課題を課してそれに合格すればと条件をつける。 そこから菜月はがむしゃらに修業に励むのだが・・・・。 なぜ弟子入りを拒まれたのか?! 豊崎の夫人や孫ばかりか、大学の司書になった高校の先輩まで登場し、 愛嬌のあるドタバタぶりは、ちょっとした「麦本三歩」状態である。 修復について所々図入りで素人にも分かりやすく 懇切丁寧に説明されており興味深く、 あらためて本の修復という仕事の貴重さが伝わってくる。 静岡県浜松市出身。大学卒業まで浜松市に住んでいた。 愛知大学文学部人文社会学科現代文化コース図書館情報学専攻を卒業後、 愛知県内にて大学図書館職員として勤務。 17年(灯酉)07月(灯未)の「灯」重なりには、人事異動で別の図書室勤務。 さらには19年(畑亥)04月(山辰)の夢の中では、 さらに別の大学図書館に出向しているが、 そろそろもといた場所に戻るであろう日野は、 DNA「鳳」主導で、強い意志で本への思いを伝達する。 公平で優雅な趣味の持ち主。 「鳳+牽」は、役割意識が強く仕事にも自身の生き方にも自信をもっており、 温厚だが、場面場面の空気に流されやすい。 才能はこの「牽」で、自尊心。公務員・組織人に向く。 「鳳+貫」は、人生急がず。本は直すための技術ではなく守るためである。 強情でないと出来ない。作家も菜月も同様。結果的に安心を手にしたい。 「鳳+玉」は、他人のことなら客観的になれるが、 自身のことについてはからっきし、実は葵先輩そのものだ。 「山+鳳+巳月」は、口うるさい批評家。貶すのは存外得意中の得意。 「辰」年生まれ「山辰」は、他力運である。 周囲を観察して小説のサンプリングをしている模様。 生き方を表す伴星は「司」で、地道で真面目。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上などの引き立て。 締めにあたる導星は「鳳」で、心の愉しみ。趣味の人生。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の「山」で、 山火事の素になるような火種の存在が確認できるが、 地下から湧きでる水で僅かに制御している状態。つまり温泉が売り物。 年干支も日干支も同一ということは、表裏なしだが、 表のことを裏でやったり、その逆もあり、 公私のけじめがなかなか尽きづらいが、図書館の利用者にとっては 総エネルギー319点もある頼れるお姉さんである。 決して、言葉が軽すぎることはない。土性155点はそびえ立つ「山」。 木性54点は、木性が覆うというより、地中または表層にはびこる状態。 火性59点は、火山活動も活発。 主導する金性は21点なので、原則本にまつわること以外は不得手。 守護神水性30点は、感謝奉仕というより、ひたすら地道な作業に終始する。 月干支の「灯巳」は、あれもこれも出来ず、広い所に放りだされると戸惑う。 先祖の運気を強く背負い、自分の代で最高潮の運を消費すれば、 孫子の代は先細りする傾向。 年干支と日干支の「山辰」は、制約が多くなかなか前進できないが、 じわじわと結果をだしながら答えをだす。マイペースもマイペース。 制約が多いのに、傍からは自由に生きているように見えるので、 そのことでの苦悩も多い。 主人公の菜月の思いは、もう一人の日野のはずだ。 干支番号構成は、05-54の東方と北方を結ぶ、 狭い範囲の直線で、限られた領域を行ったり来たりする。 後天運は、初旬「3歳陽辰」は、DNA「龍」の庶民性の強化。 年干支と日干支の「山辰」とは律音的(初旬では陽と山は同格)なため、 一般人の3倍ほどの成功運型。 「山」なので動くというより、学びの精神が強まった格好。 52歳まではターボ運(子丑天冲殺廻り)で何をしても目立ってしまう。 2旬「13歳草卯」は、DNA「牽」の害で、格好がつかないものの、 才能10年運なので、あまり大ごとにならずも、 せいぜい就職または進学に関して100%満足がいなかったか。 現在の3旬「23歳木寅」は、DNA「車」の多忙。 本業以外でも、作家として自分で自分を忙しくしているだけ。 そうはいっても「木」は稼働力もあがり、見栄えも良くなるので、 もっとも輝いている時期かもしれない。 来年(21年/宝丑)から始まる4旬「33歳雨丑」は、DNA「司」の守護神で、 活動が活発になり、本も売れるのかもしれないが、 年干と日干の「山」が「陽」に変化して、 干合火性天干一気が成立して、一層目立つことになり苦悩あり。 それにより、兼業作家に限界を感じ、専業へ転換する気配も、 表も裏もあり、情報収集の絶好の場である 社会との接点を自ら放棄すべきではない。 5旬「43歳海子」は、DNA「禄」のありえない引力本能。 月干「灯」の干合で、進み行く方向の変化で、 「灯」は才能の「草」の強化へと移行して、 もとはといえば守護神なので、副次的に栄誉あり。 6旬「53歳宝亥」は、ターボ運が終わっても、 DNA「調」の10年運天冲殺で、反体制的になるか、 少女趣味的様相が濃くなるかは、まだ先のことなので予測不能。 7旬「63歳鉄戌」は、主導DNA「鳳」の10年運天冲殺ばかりか、 自己確立まであり、自分のやりたい仕事は受け身でいれば、 うなるほどやってくる気配。 8旬「73歳畑酉」は、DNA「石」の協調性和合性の支合。 20年に渡る10年運天冲殺に感謝が濃ければそれなりも、 我が物顔で終始したならば、屈辱も待ち受けている気配。 さて、さすがに図書館ではアルバイトは出来なかったようで、 学生時代には書店でアルバイトしたという根っからの本好き。 著書を自分の手で製本したことがあるというのも、泣かせる。 これからも、出来れば図書館や書店周辺の作品を世に出してほしいと思う。 今年(20年/鉄子)は、主導DNA「鳳」年!極上の作品を期待したい☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 2 0 年/ 鉄 子 |
20年●01月分 20年●02月分 20年●03月分 20年●04月分 20年●05月分 20年●06月分 20年●07月分 20年●08月分 20年●09月分 20年●10月分 20年●11月分 20年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
さ く い ん ○ |
BEHPは書体設定を明朝体にしてご覧になられるのを推奨しています○ |
プラウザのバックを使ってお戻りください○ |
清く正しく美しく○BEハレ幸せ発電所→運命向上委員会 |
○実践的運命改良サロン Copyright(c)1994→2024 birthday-energy.inc. |