★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 1 年(宝丑)○03月 宝卯 // 移 動 祝 祭 日 |
■03月分一覧 (2021年○目次) |
佐野広実○わたしが消えると昭和の残像(2021_0301) |
谷村志穂○りん語録で商う作家の立場と結婚の現在地(2021_0306) |
白石睦月○母さんは料理がへたすぎるの尤もらしい理由(2021_0308) |
橘もも○忍者だけど、OLやってます 抜け忍の心意気の巻の本音(2021_0310) |
稲泉連○本をつくるという仕事と根気の裏側の脅威(2021_0313) |
吉森大祐○ぴりりと可楽!は独楽じゃないぜ粋だよ!(2021_0315) |
村山仁志○魔法の声の正体みたり正義も悪も描く(2021_0317) |
吉原珠央○その言い方は「失礼」です!大人の気配りの賞味期限(2021_0318) |
古賀慎一郎 ちあきなおみ 沈黙の理由の不可解○2021_0319 |
千葉ともこ○震雷の人は野人であろうと商人を目指すべき(2021_0320) |
平山亜佐子○戦前尖端語辞典が面白すぎる夢の中(2021_0321) |
荻堂顕○擬傷の鳥はつかまらないの蹉跌と解放(2021_0325) |
宮木あや子○CAボーイのエクセレントな軽さの明暗(2021_0329) |
浅田政志と浅田家 浅田撮影局まんねんの凄まじい破壊力○2021_0330 |
■2021年03月01日(月)山申 |
佐野広実○わたしが消えると昭和の残像 |
○大学卒業後、高校教諭、業界誌編集者などを経て、 99年(畑卯)の天剋地冲年の「畑」重なりに、 島村匠名義で幕末の残酷絵師月岡芳年を描いた 「芳年冥府彷徨」で第6回松本清張賞(99-0507/畑未)を受賞し、 作家デビューし、その後も、歴史・時代小説などの発表を続けたが、 昨年(20年/鉄子)のDNA「牽」年のDNA「玉」の天冲殺日に、 第166回江戸川乱歩賞(20-0608/海午)を受賞し、 再デビューとなった佐野広実(土橋孝/島村匠・61-0422/草酉)の 『わたしが消える』が、昨年09月28日(木戌)の DNA「石」の害日に上梓されている。 訳あって詐欺や偽造、選挙違反などを取り締まる刑事の職を辞して、 京王線の中河原駅まで徒歩10分にある6階建て50部屋135人が暮らす マンションの管理人を20年ほどしている藤巻智彦は、 スーパーに食料を買いだしに自転車で出かけた際に交通事故に遭い、 自分に軽度認知障碍の症状が出ていたことを知り、愕然とする。 離婚した妻はすでに亡くなっており、18年もの間別れて住んでいる 相模女子大に通っている大学生の娘の祐美にも迷惑はかけられない。 途方に暮れているところに、当の娘が藤巻を訪ね、相談を持ちかけてくる。 介護実習で通っている稲城市南多摩にある施設に、 身元不明の老人がいる、というのだ。 その老人は、施設の門の前で放置されていたことから、 「門前さん」と呼ばれており、 認知症の疑いがあり意思の疎通ができなくなっていた。 面倒に巻き込まれたくないというのと、 自身の認知症を娘に悟られたくないという思いから断ろうと考えるが、 行きつけの理髪店の店主の競馬予想が的中すれば、 それを活動資金にあてようと考え勝負をかけたところ 結構な配当の馬券(70倍を1万円購入)が的中し、 これは、自分に課せられた最後の使命なのではないかと確信し 娘の依頼を引き受け、老人の正体を突き止めるために たった一人で調査に乗り出す。 刻一刻と現れる認知障碍の症状と闘いながら 門前さんを施設前に放置した老婆を偶然みつけだし、 さらに、過去に確執があった元上司経由でその息子に 門前さんの指紋照会をすると当初は該当者なしという答えだったが、 直後から身の危険を感じるような事件にさらされる。 門前さんの過去に隠された真実とはなにか。 序盤の展開は極めて地味ながら、中盤から大詰めにかけては 映画か漫画かというような派手な大捕り物もあり、 あっけなく殺人があったり荒唐無稽! 最後には娘の真意にも触れるお涙頂戴物語になっている。 神奈川県横浜市神奈川区出身。横浜国立大学教育学部を卒業後、 港北区にある清心女子高等学校非常勤講師として 現代文を週2日教え、一時は歯科医師向けの業界誌編集者もしていた佐野は、 DNA「司」主導で、地味である意味真面目一徹な人。 「司+禄」は、目先の現実や目に見えるものに惑わされやすい傾向。 「司+車」は、突っ走るばかり。危険極まりない。 少々危なくても、目的遂行のためには、やりとげる。 「司+玉」は、喰うための最低限の確保には怠りない。 才能は「玉」で落ち着きのある知恵。 教育者というよりは、生活のために教える。 「草+司+辰月」は、実際は行動するより言葉で扇動。 「丑」年生まれ「草酉」は、休息なし。 生き方を表す伴星は「調」で、他人にはおいそれと理解されない偏屈さ。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。親や組織の助力。 締めにあたる導星は「玉」で、目下と共に終わらせるので、 主人公は娘とのわだかまりを解く。 宿命の特長は、晩春午前十時頃の汽水域の海浜に はびこる浮き草のようなもので、 生きているのか死んでいるのかわからぬような 冷ややかさは総エネルギー204点中 直向きにやりたいことをする金性が66点。 教えたり生みだす水性が60点と多いのに比して、 自身の木性は僅か38点なうえに、 成長をうながす火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人のため、 趣味の良い豊かな表現力はなく、慌ただしい闘争に筆は滑らかになるが、 衝突や謀略は色濃く描けても、 描写はある意味、単純明快であったり暴力的短絡的となる。 刑事の頭脳や情報を駆使するのではなく、 古くからあるような足で稼ぐようなもので、わかりやすさはあり。 年干支の「宝丑」は、マイペースで、 冷静ななかにも冗談を言える神経の図太さ。 月干支の「海辰」は、冷静な芸術力。 そして日干支の「草酉」は、最初から形が決まっている 盆栽のようにわかりやすい展開。悪者はあくまでも悪者であり、 わだかまりのある元上司に辛くあたりつつこれを最後と思い利用したり、 いわゆる犯人像や門前さんの描写も過去に取材してはいるのだろうが、 ある意味使い古された発想。 ただし、成功したのは認知症と介護施設を使ったからに他ならない。 干支番号構成は、38-29-22で西方と南方の限られた領域で、 何から何までわかりやすい図式には、安心感あり。 後天運は、初旬「6歳宝卯」は、DNA「車」の強化と、 日干支「草酉」を天剋地冲するため、後転成功運型。 地味だが、危険な若年時代。 2旬「16歳鉄寅」は、DNA「牽」の日干干合で栄誉。 地元横浜の国立大学に入る。 3旬「26歳畑丑」はDNA「禄」の半会で、教員生活に業界紙記者。 4旬「36歳山子」はDNA「司」の主導DNAで自己確立と 30年間に渡り苦悩すれば才能が磨かれる変剋律の始まりで、松本清張賞。 5旬「46歳灯亥」はありえない火性のDNA「鳳」で思いもよらぬ仕事や戸惑い。 スランプだったと述懐しているが、気が抜けてしまったと解釈したい。 現在の6旬「56歳陽戌」はありない火性の DNA「調」の害ながら、繊細な苦痛を受けたために 江戸川乱歩賞にたどり着く。 ありがたくも迷惑なという意味は真っ新な新人ではないという詮索や疑念。 ここからどこまで巻き返せるか、そして上積み可能か。 今後は7旬「66歳草酉」がDNA「貫」の律音。 DNA「貫」は、力強くなるのか、ただの頑固か。 8旬「76歳木申」は、DNA「石」の協調性和合性の妥協で、 さすがに自力で何かは厳しいかもしれない。 さて、選評にもあったが圧倒的支持を得たものではなく、 前年にも応募しており、「司」主導らしい努力が、 栄誉の年(20年/鉄子)で報われたのは、それはそれで喜ばしいことだが、 これもまた選評にあったが、警察組織への誤解もさることながら 内側のDNAが「車」であることもあり、後半部分の大捕り物がまるで、 昭和の刑事ドラマのようであったこと。 そして肝になる挿入エピソードが、意外にあっけなく、 同世代の作家でいえば、同じく神奈川県横浜市中区石川町在住作家の 伊東潤(60-0624/雨未)が18年(山戌)に発表した 「ライト マイ ファイア」に似通った雰囲気なこと。 門前さんの無念や失望も、言葉がないので薄かったし、 元刑事の認知症に対する焦燥感に緊迫感もないところは、 好意的に解釈すれば、暗くなくて良いのだが、 都合が良すぎて、どこか2時間ドラマのような読後感を憶えた。 そこもふくめて作家の生真面目さが伝わってくる。 過去の挫折は「最後まで走り切れるようなテーマや 題材に出会えていなかったのかもしれません。」としているが、 そこもふくめて地味さは否めないが、あとは目上縁命なのに、 若い人に教えていることも実は苦痛なのが判っているかのか否か。 また、自力で何かをするという性癖ではないので、 年長の編集者にテーマをふられるように、 柔軟でいられると、もう一花咲かせられるはずである。 生き直す?!私が消えるでは、自虐的すぎる☆ |
■2021年03月06日(土)雨丑 |
谷村志穂○りん語録で商う作家の立場と結婚の現在地 |
○大卒後、神田神保町にある小出版社勤務後、フリーライターとなり、 90年(鉄午)の年支「寅」VS月支「戌」のからむ三合会局で、 日干支は納音になるという因縁解脱年に、 雑誌に寄稿したものをまとめた初エッセイ集 「結婚しないかもしれない症候群」を刊行しデビュー。 同作は翌年ドラマ化(日本テレビ系)されたり、 現代用語の基礎知識(92年版)にも収録されて話題となる。 翌91年(宝未)の害年には、小説「アクアリウムの鯨」を発表。 03年(雨未)のまたしても害年に「海猫」で、 第10回島清恋愛文学賞(03-1004/鉄戌)を受賞。 現在は、七飯町観光大使(西洋りんご発祥の地)、 函館市観光大使、函館野外劇大使を務める谷村志穂(62-1029/鉄子)が、 「青春と読書」に18年(山戌)の主導DNA「龍」年から、 19年(畑亥)のDNA「玉」年に連載された作品を加筆訂正し 人生の折り返し地点だった昨年(20年/鉄子)の 10月31日(灯未)の守護神害日に、りんごを愛でる 『り ん 語 録』を刊行しているので紹介する。 同作は16年(陽申)の守護神半会年に出された 「ききりんご紀行」の続編になるもので、 りんごに魅せられた小説家が、りんごを巡る旅で 出会った味と香りと言葉をふりかえる。りんごを追いかけて6年。 「青森りんご勲章」受章後、山形、茨城、群馬等の農園や研究所も訪ね、 伝統あるりんごのお菓子を味わいに京都や神戸へ。 さらには文学作品中のりんごにも思いを馳せ・・・。 島崎藤村の「初恋」や宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に 出てくるりんごは、一体何りんごかに迫る。 摘花という優れたりんごをつくるための花の選別や また果樹園の敵である野生化したハクビシンとの攻防。 同じく天敵ネズミ駆除のために活躍するフクロウとの共生。 豪華なりんご風呂の紹介。入浴後のりんごジュースもいける。 そして、11月5日は知られていないが、「いいりんごの日」を紹介。 「星の金貨」「ぐんま名月」「はつ恋ぐりん」「トキ」「こうとく」「旭」 「さんさ」「恋空」「ピンクレディー」「陸奥」などなど。 りんごオールスターズを作家が愛でる幸せなお話。 北海道札幌市白石区に生まれ、北海道大学農学部を卒業(応用動物学を専攻)。 その後の華々しい活躍はバブル時代の一角を担い、 現在は品川駅近くの東京都港区高輪在住の谷村は、 DNA「龍」主導で好奇心旺盛で、才能は流れ者(笑)。 「龍+禄」は、肩肘はらない社会常識は備え、 「龍+調」は、貪欲で不満を明日に持ち越したい。 「龍+鳳」は、新しい様式や決まり事をこさえる。 「龍+貫」は、さすがに若い頃のような、 乗りの良さは潜めるがやりたいようにやる。 「鉄+龍+戌月」は、静かなハシャギっぷり。 「寅」年生まれ「鉄子」は、わがままで誰にでも甘えられる。 生き方を表す伴星は「牽」で、特別な何かを世に問う。 物事の始めの洩星は「龍」で、故郷を離れて。 締めにあたる導星は「禄」で、他力的な終わりよう。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の港に停泊する遊覧船で、 似たような二隻が渓流されており、時折軽く衝突しながら、張り合っている。 総エネルギー180点とアイドル的で海の水性が52点で発信力あり。 次位が自身の金性で44点で守勢。 その他の木性24点火性26点土性34点にしても際だったものがあるわけでなく、 まるでない成分も存在せず、ごく一般的な風情。 年干支の「海寅」は、自分が一番にならないと満足出来ず。 月干支の「鉄戌」は、拭えない野暮ったさも負けん気の強さを補填し、 家系の力の濃厚さはうかがわれるが 日干支の「鉄子」は異常干支で家系との関わりがあれば、 それだけひ弱になりかねず、大卒後の上京でも致命的。 にもかかわらず郷土愛が半端ではないのは、 それが商いにもなると踏んだ辰巳天冲殺らしいところか。 干支番号構成は、39-47-37で西方2点北方1点。 これで東京からあちこち出かけるのでは疲れやすいかも。 後天運は初旬「7歳畑酉」がDNA「玉」。 月支「戌」の害で不安定さを付加されるにもかかわらず、 母親との縁が深くなり、函館への特別な思いが加速。 今でも夏は涼しい函館で仕事をするというのだから執着も相当。 2旬「17歳山申」は、DNA「龍」の主導DNA半会で自己確立。 才能開花の時でもある。 学びは地元だったが、年干支「海寅」の天剋地冲もあり、 大学院に進学希望も担当教官に、別の道に進むことを提示され、 危機感が募り、上京して人生が変わり、探究心旺盛で実地で学び腕を磨く。 3旬「27歳灯未」は、DNA「牽」の守護神で名誉。 年干「海」が干合で「木」になり引力本能も増大し、 稼働力があがりデビューも、日支「子」は害のため、 ありがた迷惑となり、これが「結婚しないかも」という 時の流れに乗ることになりもてはやされる。 当時は世田谷区下馬に居住していたという。女性が一人で生きる老後の示唆。 4旬「37歳陽午」は、DNA「車」の守護神天剋地冲。 年支「寅」VS月支「戌」のからむ三合会局で、 害明けの勢いもあり、結婚と出産。 5旬「47歳草巳」は、DNA「司」の干合10年運天冲殺で、 円熟期に入り、引力本能も強くなり活躍も、 初旬条件がないところなので欲深すぎぬかが心配。 月干とも干合して方向転換もあるが、 自身は変化せず、周囲を変えるという荒技。 りんご好きから、七飯町観光大使まで拝命。 現在の6旬「57歳木辰」は、DNA「禄」の感謝と奉仕の 10年運天冲殺と半会で、月干支「鉄戌」の天剋地冲は、 意を決して立場も変化し結果をだす。 今後は7旬「67歳雨卯」のDNA「調」の刑は、 極めて繊細で独創的なものに固執するが、急速に弱まっていく。 8旬「77歳海寅」は、DNA「鳳」の緩み。 さて、谷村は10年運害も明けた00年(鉄辰)の大半会天冲殺年に、 誘われていったお台場のクラブイベントで、 バイクで千葉の幕張からやってきていて、 一人で居心地の悪そうな雰囲気でポツンとしていた 実家が検見川神社の神官の息子で中古車販売事業に従事する 宍倉直武(75-0527/雨酉)と出会い、元来車好きでもあり、 夢の中らしくすぐに意気投合して、 01年(宝巳)の同じくDNA「石」の条件なし天冲殺夢の中2年目の 05月(雨巳)で相手のDNA「龍」の半会年に結婚している。 しばらく下馬と幕張の二重生活が続くが、 谷村が妊娠したので07月(草未)の干合支害月に 本人曰く中間地点の品川区内に引越をして 第一子女児(宍倉秋穂・01-1111/山寅)を出産するが、 干合して共通干支もある夫とは違い共通干なし。 さらには、その娘は年支「巳」VS日支「寅」の害持ちで表裏あり。 役者修業中ということだが、売りはその害毒持ちなだけで、 勢いはなく動けない「山」ばかりか、 谷村がしょっちゅうあちこちに連れだしているようで、 夢の中で出産した娘に関わりすぎて厳しいものがある。 そんな谷村は今月03月26日(雨酉)に新刊「半逆光」を上梓する。 内容は「長年連れ添った夫のPCで見つけたのは、 若い女との親密なやり取りだった。 人を好きになってしまうことに、解などないのだ――。 恋愛小説の名手が描く大本命不倫小説!」が売りだが、 大丈夫か妄想と現実が交錯していないか。 夢の中で始めたことを21年も続けていればズレも生じる。 子供がいようと共通干もなければ、心底理解できることも難しい。 夫と女性の21年に渡る不倫の証拠。 不倫小説ではなく、ホラーでないことを願いたい☆ |
第一子女児(宍倉秋穂)○01-1111 |
山畑宝陽 寅亥巳+9 調石貫車貫(車主導) 木性(48)火性(42)土性(80)金性(26)水性(16)/総合212 申酉天冲殺/主導DNA(49歳木辰)/害(59歳草巳) 年支VS日支害(表裏)/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 +9歳鉄子/19歳宝丑/29歳海寅/39歳雨卯/49歳木辰/59歳草巳/69歳陽午/79歳灯未〜 |
■2021年03月08日(月)草卯 |
白石睦月○母さんは料理がへたすぎるの尤もらしい理由 |
○夫の仕事の関係で10年間在住した群馬県で、 独学で小説を書きはじめ、おもに長編を執筆したが、 夢の中に突入直前がDNA「龍」の半会年だったために、 思い切って新たな挑戦をした結果、 18年(山戌)のDNA「石」年のDNA「龍」日に、 第1回おいしい文学賞(18-0326/灯巳)を受賞した 白石睦月(82-0814/畑巳)の『母さんは料理がへたすぎる』が、 「asta*」18年07月号に掲載され、これに6本の書き下ろしを加えられ、 19年(畑亥)の最後の最後の01月(草丑)の、 20年01月12日(木寅)の干合支害日に上梓されているので、解説する。 3年前に事故で父親を亡くした15歳の山田龍一朗。あだ名は「シェフ」。 うっかり調理実習で本気をだしてしまったからだ。 会社勤めの母を助け、幼い三つ子の妹の面倒を見る高校1年生。 父親(武蔵)と母親(琴子)は学部が違う同級生で、卒業して二年後に結婚。 その頃、父親の会社が倒産して、必然的に専業主夫に。 不器用で世渡り下手で、ようやく惣菜屋を出店しようとしていた矢先に 交通事故で亡くなってしまった。 料理好きだった父にしこまれて、龍一朗も料理上手。 一家の食事担当はもちろん、スーパーの安売り広告をチェックし、 家計簿もつけるしっかり者。とはいいながら、慌ただしく過ぎる日々に、 友達関係や将来への不安など、青春の悩みはてんこ盛り。 そんな龍一朗を中心に、三つ子それぞれの成長や、 再婚話が持ち上がろうと、亡き夫への思いを断ち切れない 母の日常が丁寧に描かれる。 そして向こうの世界で惣菜屋「キッチンハープ」を開いた父。 「ふろふき大根たべたいんですけど」。 それさえ言わなかったら、夫は事故に遭わずにすんだ。 高校二年になって一人称を「おれ」に変えた息子。 シマウマが「ワン!と鳴く」ことも知った、あっという間の三年間! 料理のシーンも臨場感たっぷり。 誰もが未熟だからこそ、助け合って生きていく。 母さんは料理がへたすぎる!?明日への勇気が湧いてくる家族と青春の物語! 昨年(20年/鉄子)の06月(海午)には、同作が日能研全国模試の問題文として 一部が二次使用された経緯があり山口県防府市出身で、 山口大学人文学部美術史専攻を卒業し、 おそらくはいずれかに就職するも、ほどなく9歳年上の夫と結婚した白石は、 DNA「石」主導で何でもあり。 妥協しながらも、少しずつ高みに上がっていく。 「石+鳳」は、細やかな気づかいはやや苦手な普通の人。 「石+調」は、自尊心は強いがこだわりもなし。 「石+司」は、大器晩成家庭重要。 才能は「司」で家庭的。 「石+石」は、家族の中で異質を極める。 「畑+石+申月」は、上下感覚に疎い。 「戌」年生まれ「畑巳」は、動きは派手に非ず。 生き方を表す伴星は「龍」で、探究心あり変化を求める。 物事の始めの洩星は「石」で、家族などの協力に励まされて 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で結論づける。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の険しい山に囲まれた 小さな湾に面した港町だが、商いの中心ではないが、 貯蔵施設に適した気候風土となる。 生年冲殺は仕事や親の犠牲だが、仕事で燃焼しきったところの結婚が最適も、 木性ゼロ(DNA車/牽なし)で配偶者成分皆無は、 真面目に見えれば良しであり、異性を見る目はなく、 目の前に出現した相手が、即座にそれだと思い込む。 口腔顔面痛の原因はこれで、野菜をたくさん摂取しないとね! 本来仕事に生きるはずの生年冲殺も機動力がないに等しく、結婚に傾いたが、 もとからない存在なので母子家庭の物語も難なく書ける。 また、総エネルギー270点もあり、うち自身の土性は105点もあるため、 人を惹きつける魅力に優れていようと、配偶者や組織を蝕む傾向があるため、 結婚後07年(灯亥)には、夫が群馬県に転勤になってしまう。 ありえない配偶者成分には振りまわされる質。 年干支の「海戌」は、挑戦者。困難を承知でも励む。 月干支の「山申」は、不屈の要塞。 そして日干支の「畑巳」は、家や組織を蝕む。 気弱だが開き直った時の力は侮れない。 干支番号構成は、59-45-06で北方と東方の狭い領域。 10年運初旬「2歳灯未」は、DNA「龍」の庶民性。 年干「海」を干合すると、年干は「木」に10年運は「草」になり、 虚とはいえ作物がおぼろげに見えて生きながらえる。 本質は「畑」なのに稼働力はなし。 また、干合後年干「木」と日干「畑」が二次干合すれば、 年干は「山」になるので、月干「山」と日干「畑」を加え、 土性天干一気も成立するが、底力はあっても埋もれやすい雰囲気もでる。 2旬「12歳陽午」は、DNA「玉」の学び。奨学金で大学に進む。 3旬「22歳草巳」は、DNA「車」で社会にでるが、 ありえない木性の出現で迷わず結婚。 現在の4旬「32歳木辰」は、DNA「牽」のありえない名誉で、 見栄えが良くなりデビューする。 今後は5旬「42歳雨卯」は、月干「山」の干合で進み行く方向の変化。 忌み神的な「山」が「陽」になるので、旧いものに縁ありで、 DNA「禄」の引力本能を発揮する。 6旬「52歳海寅」は、DNA「司」の地道。 年干支「海戌」の大半会があるので、 世界は拡がっても、日支「巳」は害になり、空振りや体調不良の懸念。 7旬「62歳宝丑」は、DNA「鳳」の半会で、 力が萎えるのを防ぐために、冷静で豊かな見聞を広める。 8旬「72歳鉄子」は、DNA「調」の偏りで、愚痴も増える老境の心境。 さて、白石の結婚は、恐らく04年(木申)なり05年(草酉)の ありえない木性年に出会った相手と、 06年(陽戌)のDNA「玉」の天冲殺あたりに結婚し、 07年(灯亥)のDNA「龍」の天冲殺対冲で群馬県に夫が転勤。 18年(山戌)のDNA「石」の天冲殺年に山口に戻っているが、 相応の時間があったのに、子供が出来たのは遅く、 第一子女児(18-0527/畑未)は、羅状で2共通干支もあろうとも さすがに通称「女王」だけあって、目上剋しの子丑天冲殺が誕生する背景は、 結婚に整合性なかったのではないか。 共通干支の存在は救いであろうと、総エネルギー301点もあり、 欲深いじゃじゃ馬みたいな「畑未」は、向き合うには重すぎるが、 それが自然界から与えられた枷。 苦労はこれから枚挙に暇がないほどやってくるだろうが、 それを書き留めていくのが定めで、 「直感を信じて結婚した20代前半の私を褒めてやりたい(笑)」ではなく 「結婚してはじめて離婚の二文字がよぎりましたけどね」と、 さすがに子丑天冲殺の子を授かるだけある。 仕事命の生年冲殺が早期に結婚をしすぎたことは 謙虚に受けとめてほしいが、話は面白い☆ |
白石睦月○82-0814 |
畑山海木 巳申戌※-2 司石調石鳳(石主導) 木性(00)火性(45)土性(105)金性(80)水性(40)/総合270 戌亥生年冲殺/変則干合土性天干一気(2歳灯未)/害(52歳海寅) 木性ゼロ(配偶者成分皆無)/土性過多/金性過多 -2歳灯未/12歳陽午/22歳草巳/32歳木辰/42歳雨卯/52歳海寅/62歳宝丑/72歳鉄子〜 |
■2021年03月10日(水)灯巳 |
橘もも○忍者だけど、OLやってます 抜け忍の心意気の巻の本音 |
○99年(畑卯)の中学3年生時のDNA「牽」の方三位害年に書いた、 「翼をください」が、「第7回ティーンズハート大賞」佳作に入選し、 愛知淑徳学園高等学校一年在籍時の DNA「龍」の改善年だった00年(鉄辰)に、同作でデビュー。 以降ティーンズ向けのライトノベルの執筆や 映画やゲーム作品のノベライズに、 絵本や海外映画ノベライズ作品の翻訳をはじめ 立花もも名義でフリーライターや編集業も行う橘もも(84-0228/海辰)が、 15年(草未)にMF文庫ダ・ヴィンチMEWで刊行した 「忍者だけど、OLやってます」を双葉文庫に移し シリーズ第三巻となった 『忍者だけど、OLやってます 抜け忍の心意気の巻』が、 昨年(20年/鉄子)の11月15日(海戌)の納音日に上梓されているので解説する。 同作は、忍者の里の八百葛の頭領娘でありながら、 忍者の生き方に嫌気がさして技を使わないという約束で里を抜けだすも、 幼馴染みで銀座のホステスをしながら 情報収集をかね彼女を監視している「穂乃香」と同居する アラサー早生まれ抜け忍OL・望月陽菜子(XX-0301)が、 危険を冒して再び術に手を染めたのは、 類まれなる能天気男でピネードのシュークリーム大好きな 究極のぼんくら「和泉沢(XX-0321)」の立場と、 将棋を指しあう仲である彼の祖父「輿太郎」がつくった会社 「和泉鉱業エネルギー」を守るため。 別の里の抜け忍上司「森川」に嫌味を言われながら、 里から追放された抜け忍「柳」らと対立しながら。 元許嫁で外務省勤務で里の正式な後継者のドS忍者「惣真」と共闘して、 オフィスを戦場に忍者合戦をすることになってしまった。 三話では元上司である御曹司和泉沢から告白されたことで、 今度こそ忍者としての自分と決別し、平穏な幸せを掴もうと決意するものの 恋と使命との狭間で、最大の試練が待ち受ける痛快忍者OL話も、 主人公の性癖は、手っ取り早く作家の気持ちを投影されたものと 周囲は感じているそうだ。 愛知県名古屋市名東区生まれで、大阪にある大学在学中は三年間寮暮らし。 卒業後は「ダ・ヴィンチ」編集部にて雑誌や書籍の編集者として勤務し、 現在は北区田端在住と思われる橘はDNA「鳳」主導で、 直感的な遊び心の持ち主で、何かヒントがあれば、 この世のものとは思われぬ想像力を発揮。 「鳳+石」は、結構アバウトで成り行きに弱い。明確な輪郭もなし。 なので登場人物は、判りやすい設定。 主人公の住まいも根津と千駄木あたりという今風。 手は組むが支配はしない抜け忍の心得(笑)。 とはいっても乱れるのが危険なのが、忍び。 「鳳+車」は、心底好みは掟遵守より経済活動。 才能は、この「車」で休息なしの八面六臂の動きは、 じっとしていられない、する必要もない「海」でもある。 「鳳+鳳」は、ゆるゆるで緊張感なし。 「鳳+禄」は、人から好かれる気質。 何があっても生き延びるのが忍びの本質だしね。 「海+鳳+寅月」は、ありえない物を思いつきで創造。 「子」年生まれ「海辰」は、事務処理能力は疑問。 生き方を表す伴星は「牽」で、基本は裏方で埋もれた魅力を世間に発信。 物事の始めの洩星は「石」で、話し合いや雑談から。 締めにあたる導星は「車」で、都合が悪いことはなかったことに。 宿命の特長は、初春午前四時頃の穏やかな海で、海洋性植物が旺盛に繁り、 既に朝日は上がっており目立つものの 総エネルギー235点中金性ゼロ(DNA龍/玉なし)のため、 水は清らかとはいえず、ほっておくと汚れる一方で、 無限大の創造力や取材力を活かして、 綺麗好きでいるべきも、下手をすると多忙にかまけ、 汚部屋にもなりかねないので注意したい。 遅延性アレルギーの理由もこのあたり。 また、ストレスを多く抱えるが、その処理能力も半端ないのが、 野人ではないが、野人的な人の特長で、その気になれば何でもできる。 とはいえ万物を五感で感じながらも 無意識の中で自然に融合するのが忍びなのに、 この偏りという落ちこぼれが、抜け忍の悲哀を感じさせる。 忍者物にしても、まず発想がありきで、そこに主人公に女性を設定しただけで、 実は良い意味での笑えるお仕事小説で、忍ぶこともなく、 壮絶な果たし合いもさほどなく、何にでも姿を変えられる水の質から、 メイクで七変化させるくらいの健全さ。 年干支の「木子」は、困ったらリセットできるので抜け忍。 月干支の「陽寅」は、ソツなき文章力。 そして日干支の「海辰」は、自己中心の芸術センスで、 苦悩しながらも自己を第三者的に分析してしまう。 干支番号構成は、01-03-29で東方に南方の 比較的鋭角的な偏り激しい世界観も、明るい。 後天運は、初旬「8歳草丑」がDNA「調」な繊細さが付加された 年支「子」と月支「寅」の間を埋める変則方三位年で、 少女趣味全開にならずとも、斬新で反抗心もある、尖った人として形成。 2旬「18歳木子」は主導DNA「鳳」の自己確立で、 実質それまでの汚染を外にだすばかりか、 冷静で底知れない発信力の謳歌で、英国に一年間留学経験もあり。 06年(陽戌)の月干支「陽寅」の大半会を伴う DNA「禄」の天剋地冲年に、いわゆるマスコミに就職。 4年間勤務して10年(鉄寅)のDNA「龍」年に退社し、 1年半別の会社で勤務するも不明。 現在の3旬「28歳雨亥」はDNA「石」の仲間作りで、フリー。 下手をすれば妥協も、ここからはターボ運(子丑天冲殺回り)が始まり、 何をしても目立つので、人脈を活かせば活動可能。 来年(22年/海寅)から始まる4旬「38歳海戌」は、DNA「貫」の納音で、 自己崩壊。一人でいるのに耐えきれるか否か。 あるいは表向きの一人状態に終止符をうつか、 まさかの再就職はないだろうが、請われればないとも言えず。 5旬「48歳宝酉」は、DNA「玉」。 月干「陽」の干合で、進み行く方向性の変化も、無闇な変化は守護神消滅。 ありえない金性で、伝統回帰がテーマなので、 忍者どころではない、旧きものに縁深くなる。 6旬「58歳鉄申」は、年支「子」に日支「辰」がからむDNA「龍」の三合会局。 何をやっていようと大きな改良改革。 海外へ行ってしまう可能性も高く、危険を顧みる余裕なし。 7旬「68歳畑未」は、初旬条件のない晩年突如やってくる DNA「牽」の10年運天冲殺で、名誉なのか不名誉なのか荒波。 8旬「78歳山午」は、同様にDNA「車」の10年運天冲殺で、 必死に抵抗を試みるも干拓されかねない時期。 この20年はそれまでの生き方が問われるものなので、 現状では一概に可否を問えないが、 自己本位でない感謝と奉仕があったかどうかが重要。 さて、小説のほかにも、映画やゲーム作品のノベライズや、 絵本や海外映画ノベライズ作品の翻訳なども手掛け、 質の良い趣味の延長のような生き方の橘。 インタビュアーとしてダ・ヴィンチニュースの仕事もしており、 古巣とも良好なのは、金性ゼロで拠り所ない者としては感謝しかあるまいが、 前進気勢があるのは、この時代において素晴らしいこと。 また、英国留学中に知り合った正体不明の相手と事実婚中のようだが、 「わたしは、今のところ法律婚を選ぶ気はなくて、 子どもも産まない可能性が高い。 そこそこ保守的な家族とは結婚の捉え方が根本的に食い違っていて、 どれだけ言葉を尽くしてもあんまり理解はされない。」という嘆きは、 いくら家族思いの午未天冲殺でも、金性ゼロの水性は、 親の成分がもとより存在しないのだから致し方なし。 そして正式な配偶者成分の「灯」がなく 陰陽の「陽」しかないというのも、形にはこだわらず。 子供を育てることに興味をもてないのは、 午未天冲殺の中でも特に早生運の「海辰」の女性らしいことだが、 飛ばしに飛ばすのは、本能的に何事も早く終わると 理解しているからかもしれない。 里から抜けても、里とは切れぬように、「守りたいのはみんなの未来」 名古屋のことを忘れない橘は、陽菜子そのものなのだろう☆ |
■2021年03月13日(土)鉄申 |
稲泉連○本をつくるという仕事と根気の裏側の脅威 |
○大学在学中の97年(灯丑)の守護神「禄」年に、 自身の体験を描いた「僕が学校を辞めると言った日」が、 月刊「文藝春秋」に掲載され、同作品が守護神「灯」重なりに、 第59回文藝春秋読者賞(97-1211/灯亥)を受賞。 その原稿をもとに98年(山寅)の60年に一度の干合天冲殺年に、 「僕の高校中退マニュアル」で単行本デビュー。 05年(草酉)のDNA「鳳」の半会年に 「ぼくもいくさに征くのだけれど―竹内浩三の詩と死―」で、 第36回大宅壮一ノンフィクション賞(05-0412/陽寅)を受賞。 守護神DNA「司」の主導DNA日の受賞は、26歳の史上最年少。 90年(鉄午)に「フィリピーナを愛した男たち」により 第21回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した 久田恵(47-1007/畑未)との史上初の親子受賞で話題になった 稲泉連(79-0215/雨丑)が、 17年(灯酉)に上梓した『「本をつくる」という仕事』が、 DNA「玉」の支合年で過去の再評価という意味だった 昨年(20年/鉄子)の11月10日(灯巳)の 守護神DNA「禄」の半会日に文庫化されているので紹介する。 ミスを無くすためだけではない校閲。本に似合った衣装を着せる装幀。 紙を本にする製本。本の声ともいえる書体。 もちろん紙がなければ本はできない。 そういった「本づくり」の舞台裏を私たちはあまり知らない。 本を支えるプロフェッショナルの仕事に対する 熱い想いを届けるために、彼らの言葉を聞きに行く。 読めばきっと、見方がぐっと変わり、 本が愛おしくなる情熱のノンフィクション。 形のある本を愛するすべての人へという 思いがこめられている本書は本好きなら是非にも知っておきたい 紙の本が存在した時代を忘れないための大切な一冊。 東京都渋谷区生まれ。82年(海戌)のDNA「石」年に両親が離婚。 83年(雨亥)に母親がサーカスの炊事係になり、キグレサーカス団で1年過ごす。 85年(木子)の母親の干合支害天冲殺年に、 神奈川県鎌倉市の祖父母の家に母と共に同居。 95年(草亥)のDNA「鳳」年に高校を中退。 その後大学入学資格検定を経て97年(灯丑)に早稲田大学に入学し、 02年(海午)に第二文学部を卒業。 10年(鉄寅)のDNA「玉」の条件あり天冲殺年より、 東京都練馬区向山に在住の稲泉は、 DNA「司」冲殺主導で、堅実性のない不安定な生活。 家庭的でなく、求めても無為。 「司冲+鳳」は、忍耐力なく気まま。 「司冲+龍」は、貪欲に何でもクビを突っ込む。 「司冲+車」は、猛烈な行動力。 「司冲+司」は、良し悪し別に何を考えているか不明。 「雨+司冲+寅月」は、放浪癖と場違いの結婚。 「未」年生まれ「雨丑」は、自分を良く見せたい。 生き方を表す伴星は「調」で、他人の追従を受けない独創性。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始まる。 締めにあたる導星は「車」で、突如終わる。 宿命の特長は、初春午前四時頃の川で、時間をかけて所構わず湧きだし 流れて行くので、神出鬼没を飛び超えて常人は理解不能。 総エネルギー250点中土性74点は、行動派ながら濁りもあり。 守護神は火性の63点も、生月冲殺ばかりか冲殺され、 そうそう利用しやすいとも言えず、ある意味ありがた迷惑なのに、 金性僅か17点の母親は意識するとはいっても 頼れる「鉄」ではなく「宝」なので、 その配偶者成分の「陽」に翻弄されるという図式。 また、年干支「畑未」VS日干支「雨丑」の天剋地冲は、 仕事をしている限り、他人に迷惑をかけたりかけられたりと、 騒々しいを飛び超えて、ハチャメチャ。 勢いはあっても、一旦地下に潜られたら、 何処へでてくるか予測不能な面が面白い。 年干支の「畑未」は、他人を徹底的に利用する。 そのものズバリ母親の日干支でもあり、無意識に意識する。 月干支の「陽寅」は、それなりに整った技法。 そして日干支の「雨丑」は、時間をかけて到達する、 他人に干渉されたくない自由人。 干支番号構成は56-03-50で北方と東方の限定領域で、 これは広さより得意分野が限定されるということか。 後天運は、初旬「4歳草丑」は、DNA「鳳」の方向付け。 年干支「畑未」の天剋地冲もあり、後転成功運型も、緩んだ若年期か。 2旬「14歳木子」は、年干支干合支害で、 進むに進めず立ち往生のDNA「調」の支合で、 文字通り逃げだすだが、結果文藝春秋読者賞のデビューもここ。 2旬「24歳雨亥」は、DNA「貫」のやりたいことをやる。 ここからはターボ運(子丑天冲殺回り)も始まり、 何をやっても目立つので、始めたら流れに乗る。 第36回大宅壮一ノンフィクション賞親子受賞。 3旬「34歳海戌」は、DNA「石」の刑。濁りながら闘いながら進む。 今後は4旬「44歳宝酉」は、新たな挑戦で成果だすも、 月干「陽」の干合は「海」になるため、 仲間のため、あるいは生活のための変身。 5旬「54歳鉄申」は、月干支「陽寅」の天剋地冲を伴う DNA「玉」で過去を考察。 6旬「64歳畑未」は、DNA「車」の天剋地冲で、 追い込まれつつ危機的状況でも逃れるように動く。 7旬「74歳山午」は、DNA「牽」の干合支害で、 その気になっても不名誉。幕引きも近い。 「言葉を誰かに伝える選択肢は声か文字しかありません。 書体は声なんですね」 「2万三千字の字体の基本は国東愛水袋霊酬今力鷹三鬱 12文字の中に漢字の基本パーツが含まれている。 種字中の種字で、点、横画、縦画、ハネ、左払い、右払い・・・ 力や文や口や女といったシンプルなほうが作字が困難」などの 工業製品そして職人技としての出版物が取り扱われており、 「校正は価値のある仕事」 「出版物の存在意義を高める独立した校閲部を新潮社の歴史が物語る」 「ただ文字の正しさや用法を正すのではなく、 実際のその日の天気と照合するなど生原稿には思考の流れを感じる。 物事を知っていないと書き手に負ける」や なるほどと膝を叩きたくなるような取材は、作者の興味対象として、 あるいは読書人として価値のある記録に思えるが、 ひとつ言えることは、「司」冲殺主導が、 仕事になると、ほとんど「司」主導で、朴念仁とまではいかずとも、 途端に味気ないのは、別な意味で母親を意識しすぎではないか。 その母親にしてもサーカスの炊事係が売りとは言っても、 実質一年間だが、それを稲泉は人生のなかで、 「サーカスで暮らしてたときが人生で一番幸せだった」と回想するのは、 さすがに生月冲殺らしいが(母親の初旬条件のない天冲殺10年運)、 10年(鉄寅)の結婚のおりに母親がパぺミニシアターを運営する 練馬に同居し、共働きの妻と自身は仕事に精を出し、 三人の娘の面倒をみていてもらったようだが、 18年(山戌)の稲泉の干合年に、栃木県那須塩原市に拠点を移してしまい、 結果的に追いだしてしまったのは、 生月冲殺の本領発揮なのか自己発揮なのかはともかく、 母親のほうが飽きてしまったというか、(10年運71歳灯巳の改良改革) そこらが守護神木性も「木」がなく「草」で(これは配偶者成分でもある) なおかつ息子に冲殺範囲をもたれ、天剋地冲関係でもあり限界だったのだろう。 さて本書に戻れば、ある著名人へのインタビューで 「読み聞かせは悪いことじゃないし、とても大切なことだけれども 子供に本を読んで貰いたければ大人が本を読む習慣をつけるほうが大事。 聞き書をいくらやるよりも親が読んでいる姿をみせれば 『お母さん何を読んでいるの?』と聞かれるように 大人が読書に親しむ方が、よほど大事です」と言わせている。 また(児童書は)「子供のために書くとか、年齢にあったものではなく 子供は正直なので、子供が喜べば大人も楽しめる。 書き手も子供のようにわくわくして書かないと そんな心のありようが難しい」と言う話を引きだしていること。 (興味あったら確認を!) 学校嫌いでリタイアした著者だが、 それは母親が面白い人生を見せたからに他ならない。 そこを加味して読めば、結びの章は楽しく読めた。 不真面目なのに真面目な稲泉は味のある生き方をさせてもらった 母親に感謝だと思われるが、その母親は学生運動あがりで風変わりな 映画監督目指していたのに、挫折してテレビ製作会社に就職した夫を 8年同棲後2年ほどの結婚生活で見限っており、 (子丑天冲殺なのに年上の夫だと思われる)再婚した稲泉の父親は16年(陽申)の 彼の月干支「陽寅」の冲殺月干支納音年になくなっているそうだ。 もう稲泉は一人前ということだろう☆ |
■2021年03月15日(月)海戌 |
吉森大祐○ぴりりと可楽!は独楽じゃないぜ粋だよ! |
○大学在学中から小説を書き始め、93年(雨酉)に就職し、現在も勤務。 「幕末ダウンタウン」で、 第12回小説現代長編新人賞(17-0703/宝卯)を受賞し、デビュー。 第3回細谷正充賞(20-1014/鉄寅)を受賞した 吉森大祐(68-0707/山寅)の『ぴりりと可楽!』が、 昨年(20年/鉄子)の08月17日(海辰)の 守護神DNA「禄」日に上梓されているので解説する。 櫛職人「京屋」の又五郎は「お笑い」好きの粋な旦那衆が揃う 「噺の会」の下っ端ながら、大坂からやって来たお笑い芸人を向こうに回し、 ここでやらなきゃ江戸っ子の名折れとしゃしゃり出る。 が、急ごしらえの寄席はたった五日で店仕舞い。 自分のあまりの不甲斐なさに江戸の街を飛び出した又五郎、 百戦錬磨の芸人たちが集う街道沿いの宿場町、 越谷・松戸で揉まれて丸二年。修業の末にようやく掴んだ前代未聞の 即席芸「三題噺」で一世一代の大勝負に打って出る! 又五郎こと、のちの三笑亭可楽と、小鉄こと、のちの林家正蔵と、 左団次こと、のちの三遊亭円生の出世話と 可楽の恋女房「於奈津」との逸話に取材した、 落語創世記の江戸の活気を描いたもの。 時は寛政、幕府が禁じていたので お笑いでカネをとれる(木戸銭)ハナシカが、いなかった時代。 華のお江戸は下町入谷、粗末な長屋が立ち並ぶ七軒町の 三味線堀の小さな櫛工房「京屋」。 22歳の又五郎は、13歳で髪結いのオヤジの口利きで櫛職人の奉公に来た。 一通りは憶えたが奉公人は一人なので、なかなか下働きから抜けだせない。 源兵衛親方ときたら薩摩から上等な板を仕入れて 二年も三年も乾きをいれて丁寧に仕上げる腕の確かな職人! いまどき半年あたりでちゃちゃとやのが多いなか、 立派な心がけといっても堅物には変わりない。 一人娘のオナツ17歳は、目鼻立ちが通った別嬪で、 名の通った職人の娘だから、気が強くて口が悪い! 娘以上に厳しい親方は「まだ半竹モノだが九年勤めたことは褒めてやる。 あと十年もすりゃあ、なんとか形になるだろうさ。 せいぜいてめえは婿に入れ!たっぷりと修行させてやらあ」。 そんなわけで兄妹みたい育ったオナツとは将来を誓ってみたものの お笑いの世界を諦め切れない又五郎はサンショは小粒でも、 ぴりりと辛いという洒落を効かせた山生亭花楽を名乗り、 彼を慕う神田連雀町の下谷で渡り奉公の17歳で酒を呑んだくれながらの 大江戸一番之美声の呼び出し小鉄の小鉄と 小鉄がどこからともかく連れてきた 元は武士で顔の右半分娘左半分は武家に扮した 悲恋川越花魁縁起の襖の左団次と神田豊島町にお笑いの殴り込みをかけたが、 上方衆の頓作軽口ハナシカ洒落噺に一蹴されて、失敗して修行にでて、 越谷で鶏の鳴き声や牛と馬の喧嘩や謎かけがうけるような土地や 松戸・亀戸・小岩にも遠征して、川を下って芸を磨く。 小鉄と左団次はオナツが工面した内緒の金でついてくるともしらず 三つの話題を客席からもらってその場でといてみせる 創意工夫の新作を編み出した又五郎は、 二年間の武州の修行から江戸に凱旋して お忍びで観覧しにきた 北町奉行を笑わせ御墨付きを貰う。 若き日の白木屋の若旦那にみそめられ強奪されそうになった オナツと所帯をもって一旗あげるまでを描いた意欲作! 東京都文京区生まれ。93年(雨酉)に慶應義塾大学文学部を卒業しているが、 6年かかったのが、浪人したか留年したか不明も、 大学ではサッカー部に所属。 社会人になって神奈川県逗子市に、00年(鉄辰)には東京都目黒区引転居し、 現在は東京都文京区根津在住で、根津教会近くのマンションで暮らす吉森は、 「玉」主導で、年季が入る旧いものを好み、いわゆる歴史が大好き。 親の影響を受けやすく、情熱家。 「玉+貫」は、先々を見据えるより、目前の役割や課題を適確にさばくも、 「貫」×3もあり、頑固で重厚感あり。抜け駆けみたいなイメージ。 「玉+石」は、言葉の端々に気持ちをこめる。 「山+玉+未月」は、理屈屋だが静けさのある明るさ。 「申」年生まれ「山寅」は、一発勝負に強い。 生き方を表す伴星は「司」で、努力努力の積み重ね。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の影響。 締めにあたる導星は「貫」で、自分らしく線引き。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の夏山で、 遠くからでも、やたらめったら一際目立つ。 それもそのはずで、総エネルギー241点中、 自身の土性は実に122点という身強で、 年干と日干が「山」で月干が「畑」という、 土性の天干一気なので、埋もれそうになりかけても、 全力で存在感を誇示すれば、とてつもない地殻変動を起こすが如く、 周囲を巻き込んで吹き飛ばすようになるので、近づくには勇気がいる。 守護神になる水性は、僅か19点しかなく、 雄大だが、さして頼りがいはなく、優しさもなく、 その水を干合で火性に変化させてしまうので、 日常的な生活のことなど構わず。 没頭しやすい生年冲殺で、仕事もするだろうが、 文章をしたためるのもお手の物。 年干支「山申」VS日干支「山寅」の納音は、 秘密ありだが、派手なので秘密にもならない、 どちらかと言えば、世を忍ぶ仮の姿が勤め人で、 又五郎が噺家になったように、本業を作家にしたいのだろう。 年干支の「山申」は、なかなか落城しない強固な山城。 月干支の「畑未」は、周囲を凋落させる権謀術策家。 そして日干支の「山寅」は、汚れ仕事は気づいたら 周囲に任せたり、良きに計らって体裁をたてるようなもの。 干支番号構成は、45-56-15で北方2点に東方1点で、前進気勢あり。 後天運は、初旬「10歳鉄申」が、DNA「鳳」。 雄大なゆとりを与えられる10年運天冲殺。 最初は、遊びの延長で稼働しづらいが、ターボ運(子丑天冲殺廻り)があるため、 49歳までは何をしても目立ってしまう。 2旬「20歳宝酉」は、DNA「調」の反抗的10年運天冲殺で、 ハミダシを経験するも、年支「申」と月支「未」の間を埋める変則方三位で、 内側の月支から年支を通じて、窮屈ながらも未来をこじ開ける。 3旬「30歳海戌」は、DNA「禄」の引力本能。 守護神で受け入れ態勢はあっても、塩水は塩水のため、それなり。 4旬「40歳雨亥」は、DNA「司」の干合支合で、 宿命の土性天干一気が破格となる願えば叶う幸運期であり、 「山」が「陽」のように自在になり、デビュー。 現在の5旬「50歳木子」は、DNA「車」の稼働力向上。 月干「畑」の干合で進み行く方向の変化も、 月干はブレない「畑」のため、姿勢は政治家も、 協調性和合性を通り越して、開き直り。 6旬「60歳草丑」は、DNA「牽」の役割発揮。 7旬「70歳陽寅」は、DNA「龍」の新規挑戦。 8旬「80歳灯卯」は、DNA「玉」の主導DNAで、 ようやく自己確立で、自分を知り到達点を見る。 さて、又五郎は開眼のキッカケが鶏芸だったためか、 雑芸も差別せず、紙切り、寸劇、神楽芸等なんでも認め、 三人は歌舞伎の大切に似せた寄席の顔見せとして 大喜利も成立させ、頓智の勝負で興業を盛りあげた。 まさに我が道を行く「豪儀だぜ!あたぼうよ!」と威勢が良い。 「お笑いは道楽なんかじゃねえ。お笑いは、粋だ。江戸っ子の粋だい」は、 胸がすく。 ところで、吉森の父親は、東京都文京区出身で、 中学生の頃、落語家に憧れるが両親の反対に遭い断念し、 高校に通いながらアシスタントをしながら 中央大学文学部卒業後の65年(草巳)の DNA「鳳」の対冲年に「5つめの宝石」で少女漫画家としてデビュー。 以後「連勝野郎」「ライパチくん」などのヒットをだした 漫画家の吉森みき男(42-0312/雨亥※)であろう。 父親が水性天干一気なら、息子が土性天干一気。 父親の宿命にないDNA「玉」の金性の条件なし天冲殺夢の中で、 生年冲殺の息子が、代わりに江戸落語の成りたちを題材に 出世話を書いたのは、感慨深い☆ |
吉森大祐○68-0707 |
山畑山海 寅未申+10 貫石貫玉貫(玉主導) 木性(38)火性(40)土性(122)金性(22)水性(19)/総合241 申酉生年冲殺/天冲殺(10歳鉄申/20歳宝酉)/ターボ運(〜49歳) 変則方三位(20歳宝酉)/干合支合(40歳雨亥) 主導DNA(80歳灯卯)/土性天干一気/天干一気破格(40歳雨亥) 年干支VS日干支納音 木性脆弱/火性脆弱/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 +10歳鉄申/20歳宝酉/30歳海戌/40歳雨亥/50歳木子/60歳草丑/70歳陽寅/80歳灯卯〜 |
■2021年03月17日(水)木子 |
村山仁志○魔法の声の正体みたり正義も悪も描く |
○08年(山子)のDNA「龍」年に「三井雷太」名義で執筆し、 09年(畑丑)のDNA「玉」年のDNA「禄」日に「パラダイスロスト」で 学研の第1回メガミノベル大賞金賞(09-0228/木辰)を受賞しデビュー。 14年(木午)のDNA「禄」の条件あり天冲殺半会年には、 本名で「午前0時のラジオ局」を発表。 喋り手としては、18年(山子)のDNA「龍」年に、 第55回ギャラクシー賞(放送批評懇談会) ラジオ部門 DJパーソナリティ賞(18-0427/畑丑)を受賞という NBC長崎放送ラジオ制作本部長の村山仁志(68-0719/鉄寅)の 7冊目となる小説『魔法の声〜長崎東山手放送局浪漫〜』が、 昨年(20年/鉄子)の12月27日(木辰)のDNA「禄」日に上梓されている。 19年(畑亥)12月20日(宝卯)、金曜日。それはほんの十数秒の出来事だったが、 居合わせたスタッフたち、特に河合胡桃アナにとっては、 永遠に匹敵するほど長く感じられたという。 長崎のローカルテレビ局、通称阿蘭陀坂テレビの 看板番組「ニュース・キャッチ」のメインキャスターである門脇章太郎が 画面がスタジオに切り替わっても 中継画面に映り込んだ女性の姿に声を失った! 長崎の放送局を舞台にアナウンサーが活躍する、 この時代ならではの、ちょっぴりサスペンス涙と笑いもある群像劇。 声が繋げたクリスマスの奇蹟! 新人アナウンサー河合胡桃と少女のコミカルな掛け合いと、 ベテランアナウンサー門脇章太郎の声が織りなす語り継がれるような物語! 今はベテランとなった門脇アナは03年(雨未)に憧れの結婚退職を控えた まつげの長い少女漫画っぽい顔の柳原小夜子アナウンサーと 入れ替わるように入社したが、補充要員だったことに愕然とする。 (実際は結婚ではなく病気退職だったようだ) 時代は流れ19年(畑亥)12月20日(宝卯)に、キャスターとなった門脇は、 テレビ生放送中に「そこにいる筈のないひと」が 画面に映り込んでいるのを見つけ、絶句する。 同じ夜、門脇に想いを寄せる若手アナウンサー河合は、 赤いマフラーが似合う謎めいた美少女と夜道で出会う。 怪しい男達に追われながら、必死に誰かを探す少女を放っておけず、 力を貸すことに。二度と会えない憧れの人。一目だけでも会いたい、約束の人。 美しい長崎の街を舞台に、章太郎、胡桃、少女の想いが交錯し、 クリスマス・イヴの夜に奇跡を紡いでいく。 色鮮やかな長崎を舞台に展開するロマンチック・コメディに酔いしれたい。 長崎県長崎市出身で、幼少期は自衛官だった父親の都合で、 各地を転々とするが、一浪して最も自信がなかったという 日本大学芸術学部を25倍の倍率をはねのけ(他は惨敗で導き) 92年(海申)の守護神「鳳」年卒業し、 同年NBC長崎放送に入社。93年(雨酉)から佐賀放送局。 98年(山寅)のDNA「龍」年に長崎に戻り、いわゆる団地住まいも 14年(木午)のDNA「禄」の条件あり天冲殺に 長崎市内の高台の家を建てた村山は、 DNA「司」主導で、堅実さと加減の良さが同居。 真面目な顔をして冗談みたいなことも出来る人徳者。 「司冲+鳳」は、落ち着くことなく、常に発信。 「司冲+車」は、その気になるととてつもない行動力。 あるいは机上であたかも何かが行われているように振る舞う。 「司冲+龍」は、脇が緩い印象も締める所は締める。 「司冲+玉」は、意味のある日常を演出。 「鉄+司冲+未月」は、はじめは波乱も滑らかな口調で、 難局を乗り切るのを愉しむ。 「申」年生まれ「鉄寅」は、得意分野で濃厚な力を発揮し、 天下国家のようなテーマを回避するが、異性の気持ちは理解不能なので、 逆に理解されようと努力を怠らず。 生き方を表す伴星は「調」で、繊細で丁寧に見える人生。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なし崩し。なんとなく始める。 締めにあたる導星は「玉」で、 部下や目下にやりこめられながら静かに終える。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の高地にある観光施設。 一人テーマパークのような賑わいで、とことん熱い。 総エネルギー242点はそれなりも、 土性101点もあり、どちらかというと迷惑なお節介をされがち。 これを回避するために、創作などあらゆる工夫をしているが、 あちこち動くよりは限定された場所でフル回転しているため、 また土性過多は、喉や皮膚に特長がでやすく、 まさに「Magic Voice」だが、自己陶酔して自惚れも出やすい(笑)。 水性19点は、創造力が多いわりには発信力は偏りがちも、 趣味で終わらせないのが、乗せれば天空にまで昇る生月冲殺らしく、 高みを目指し、ゴンドラから眺める景色といったところ。 年干支の「山申」は、難攻不落な砦のような入口も、 月干支の「畑未」は、入ってしまえば何でもありの無法地帯。 そして日干支の「鉄寅」は、悪にも正義の味方にもなれる 変貌自在の武器といったところだが、 涙をぽろぽろ落としながらも描ききるという感動の人でもある。 干支番号構成は、45-56-27で北方と南方を結ぶ鋭角敵ゾーン。 放送局がらみのこの人しか描けない作品ばかりだろう。 後天運は、初旬「6歳鉄申」は、DNA「貫」。 日干支を納音する後転稼働運型で、気持ちはそのままで 自衛官であった父親の各地の異動につきあわされた。 それはそれで土性過多の生月冲殺の消化。 また45歳まではターボ運(子丑天冲殺回り)で、何をやっても目立つ。 2旬「16歳宝酉」は、DNA「石」の妥協。 浪人もしたし、受かったのは一校だけというより導かれたもの。 さらに長崎放送にも同じような経緯で入社。 また姉の存在も大きく、ここでは姉がデビューを飾る。 3旬「26歳海戌」はDNA「鳳」で楽しみながら技を磨く。 4旬「36歳雨亥」はDNA「調」で独創的でデビュー。 現在の5旬「46歳木子」は、DNA「禄」の引力本能強化で、 進み行く方向の変化も、年支「申」の半会もあり衰えなし。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)終了と共にラジオ専念で、より濃厚。 今後は6旬「56歳草丑」が、DNA「司」の干合主導DNAで自己確立。 やりたいことを徹底してやるが 「若者に道を譲るのは、僕たち大人の役目だ」とか格好つけるかもしれないが、 生月冲殺は求められてこそ、なんでもするので地味にならず、 なんでもやってほしいものである。 7旬「66歳陽寅」は、DNA「車」で危険な領域に入る。 8旬「76歳灯卯」は、DNA「牽」で名誉もあるが、格好悪い思いもする。 「わたしたちはふたごだから、はなれていてもいっしょだよ。 大きくなったらけっこんして、それぞれのなまえをむすめにつけようね」 双子は別々に暮らした方が運気があがるので 古来より別々に育てるのが習わしだったが、 昨今はそうでもないようだが、この話は離れ離れになった双子とその後を トリックじたてにしたもので、放送局の人間ばかりか、 任侠団体の二代目やその対立組織まで入り乱れて 登場するスピード感ある抱腹絶倒コメディ。 悲哀じたても、実は明るい未来ありというのが、 さすが理想を追求する午未天冲殺らしいが、 門脇が柳原先輩への思いばかりで、河合アナの気持ちに気づかず。 異性の気持ち理解不能の村山の暴走全開(笑)。女心を察するのが難しい 男性の愚かさも面白おかしくなっているのは殆ど素。 ただ村山の本質は年上女性に活かされるのだから的を射ている。 さて、村山は佐賀放送局時代に結婚し一女(99-XXXX)ありも、 村山の月干支が「畑未」で、娘の年干支を大半会するので、 それなりに可愛がっているのだろうが、詳細不明。 奥様が年上ならこのうえないが、残念ながらこちらも不明。 そして、年上と言えば、 やはり実姉の村山早紀(63-0117/鉄申)に登場願おう。 日干支は納音同士でライバルだが、羅状で共通干支もあり、 姉弟という現実の絆はあろうが、ともに生月冲殺でその気になれば、 無限大の成功運型だが、会社員である弟の月干支「畑未」と 専業作家で今や大御所の姉の月干支「雨丑」では、 住む世界が違うのだが、二人に共通しているのは、長崎愛。 生月冲殺なので、どんどん成長していく面白い長崎愛だが、 二人とも動ける「鉄」で、動かされて良さがでる「鉄」。 やはり、長崎だけではない風景も存分に描いてほしいもので、 何でもできるのに、長崎だけではいささかもったいないという感想だ☆ |
村山仁志○68-0719 |
鉄畑山海 寅未申+6 龍玉車司鳳(司冲殺主導) 木性(38)火性(40)土性(101)金性(44)水性(19)/総合242 午未生月冲殺/生日冲殺/初旬条件あり(日干支を納音)/ターボ運(〜45歳) 変則方三位(16歳宝酉)/主導DNA(56歳草丑)/狭視(異性理解不能) 土性過多/水性脆弱 +6歳鉄申/16歳宝酉/26歳海戌/36歳雨亥/46歳木子/56歳草丑/66歳陽寅/76歳灯卯〜 |
村山早紀○63-0117 |
鉄雨海陽 申丑寅-4 鳳調鳳石車(石冲殺主導) 木性(22)火性(19)土性(52)金性(55)水性(80)/総合228 子丑生月冲殺/天冲殺(4歳海子)/変則方三位(4歳海子) 主導DNA害(14歳宝亥)/干合支合(74歳草巳) 木性脆弱/火性脆弱/水性過多 -4歳海子/14歳宝亥/24歳鉄戌/34歳畑酉/44歳山申/54歳灯未/64歳陽午/74歳草巳〜 |
■2021年03月18日(木)草丑 |
吉原珠央○その言い方は「失礼」です!大人の気配りの賞味期限 |
○埼玉県川越市出身で、十文字女子短期大学を卒業後、 全日本空輸株式会社(ANA)で客室乗務員として勤務後、英国留学。 帰国後、証券会社IR部門を経て、プレゼンテーションやコミュニケーションを 専門とするコンサルタントとして独立。 ストレスフリーをコンセプトにした化粧品、 ファッションアイテムなどを扱うブランドを立ち上げ、 『その言い方は「失礼」です! 』や 『シンプルだけど心にひびく大人の気くばり』 『自分のことは話すな』などの著作がある 吉原珠央(76-0321/海申)を取り上げる。 著作については、ごく当たり前のことを丁寧に書いているが、 短時間で読める平易なものなのであえてふれない。 東京都港区芝公園付近在住の吉原は、 DNA「調」主導で、女性的気配りをする尖った人。 「調+車」は、常に妙な刺激がないと落ち着かず。 「調+龍」は、向上心あり。 「調+禄」は、組織に組み込まれ続けるのは苦手。 「調+玉」は、得意分野じゃ自信満々も、それ以外は知らぬことも少なくない。 「海+調+卯月」は、直感に優れる。 「辰」年生まれ「海申」は、落ちて上昇の繰り返し。 総エネルギー198点はフットワークは軽いが、 重厚感はなく、守護神火性は僅か21点。 特筆できるとするのは、年干支「陽辰」VS月干支「宝卯」の干合支害で 他人とは異なるイメージを醸しだすのと 干合年干「海」に干合月干「雨」に日干「海」を加え、勢いだけはある人。 10年運初旬「5歳鉄寅」は、DNA「龍」を強化する 宿命内害を緩和する春の方三位完成で賑やかになるが、 これといった後転稼働運型に非ず。 2旬「15歳畑丑」は、DNA「牽」も条件なしも、 就職を決めたのが96年(陽子)の守護神三合会局年で、 社会参加が97年(灯丑)の干合年と恵まれたスタート。 3旬「25歳山子」はDNA「車」の三合会局で、 猛烈に働けば才能も磨かれる変剋律10年運で、 4旬「35歳灯亥」が、DNA「司」の10年運天冲殺干合支害で、 妙な結婚(詳細不明イタリア人と結婚)により運気が稼働。 現在の5旬「45歳陽戌」は、DNA「禄」の10年運天冲殺で、 20年間は天干一気が破格になり、強気一辺倒ではない雰囲気になり、 勢いがついているので、何かを犠牲にしたり、 苦悩したり傷ついたりすると運気がとてつもなく上がり 金銭物質運がついてくるが、感謝と奉仕が伴わないと、 初旬条件もないところに、 おおよそ害の10年運で始めたことが破綻しやすくなり、 10年運天冲殺と変剋律が同時終了して、 異常性が失われる54歳くらいをメドに全てが退いていく運型。 結婚時期も相手の生年月日も不明だが、出産は害の10年運内で、 第一子女児(12-0102/海戌)は共通干支も納音もあるうえに 冲殺範囲をもたれている目上剋しの子丑天冲殺の生月冲殺だし、 第二子男児(15-0107/雨未)は、共通干支がなく、 年支VS月支の害持ちの形のみ共有といった感じで、 いつかは疎遠になりやすい子供が生まれる結婚で、 長女は17年(灯酉)の60年に一度の干合支害年に、 幼稚園を辞めインターナショナルスクール入りという わかりやすい母親の干合年の方針変更の犠牲にあっている。 精神性の強い戌亥天冲殺にしては、ビジネスに並々ならぬ欲求があるようで、 そのあたりが、突風のような嵐の「海」たる状態だが、 35歳からのストレスフリーで上質なライフスタイルも もちろん良い意味で自分とって大切なところ。 流行りのキャリアデザインの提唱と実践も、 実際は気楽で向上心と裏腹に飽きやすい面を補うもので 今の吉原にたまたま合致しただけで、見直しが多ければ多いほど疲弊もあり。 10年運天冲殺内の条件なし天冲殺とそれがあけた勢いの20年(鉄子)の DNA「龍」の三合会局で目立っただけで、今年(21年/宝丑)は継続だろうが、 来年(22年/海寅)は納音と方三位で瓦解の始まり。 娘の天冲殺現象をもらいながら拡げてきたのだろうが、 そろそろ無理が効かなくなることもでてきそうだ。色々と大変だね☆ |
第一子女児○12-0102 |
海鉄宝灯 戌子卯+1 玉龍車石調(石冲主導) 木性(20)火性(11)土性(15)金性(53)水性(52)/総合151 子丑生月冲殺/天冲殺(1歳宝丑)/大半会(11歳海寅)/主導DNA(21歳雨卯) 木性脆弱/火性脆弱/土性脆弱/金性過多/水性過多 +1歳宝丑/11歳海寅/21歳雨卯/31歳木辰/41歳草巳/51歳陽午/61歳灯未/71歳山申〜 |
■2021年03月19日(金)陽寅 |
古賀慎一郎 ちあきなおみ 沈黙の理由の不可解○ |
○今年(21年/宝丑)は、デビューして52年。 74歳になるちあきなおみ(47-0914/畑亥)の主導DNA「鳳」年。 「喝采」「四つのお願い」「矢切の渡し」 「夜間飛行」「夜へ急ぐ人」など伝説と化したヒット曲の数々に 「タンスにゴン」をはじめとするユニークなCM! 引退会見もなく表舞台から去って四半世紀がたつというのに、 いまだに復帰待望論がやまず、CDが発売されると飛ぶように売れ、 人々の記憶からは姿を消せない。 そんな「ちあき」の元マネージャーである古賀慎一郎(67-0523/灯亥)が、 「関わりの深い人たちが次々となくなる今、 私が書き残さなければならない」と一念発起し、 昨年(20年/鉄子)のDNA「司」年の陰の引力本能を発揮する形の 「ちあきなおみ 沈黙の理由」を 08月25日(鉄子)の「鉄子」重なりに刊行されている。 愛知県名古屋市出身で、高校卒業後の86年(陽寅)の 主導DNA「石」の支合年に上京。 当初東京キッドブラザースや、俳優の付き人を経て、 91年(宝未)の天冲殺年で、「ちあき」の主導DNA半会年に、 過去には宍戸錠(33-1206/陽午)の追っかけで、 宍戸の姉と家族ぐるみの付き合いがあったという母親の紹介で、 「ちあき」の個人事務所のマネージャーになった古賀は、 「石」主導で、何でも受け入れる。 人間関係を深めて行く生年冲殺で仕事に没頭。 99年(畑卯)の「ちあき」の大半会年まで、 マネージャー兼運転手兼付き人として過ごした経緯あり。 初旬「6歳木辰」は、DNA「玉」の日居冲殺で、 生涯、母親や年上女性の犠牲になり尽くすもの。 事務所入りは2旬「16歳雨卯」のDNA「車」の三合会局で多忙。 次の3旬「26歳海寅」が干合支合も、干合木性天干一気で目上剋し。 ここで生年冲殺ながら職を辞して、地元に戻りサービス業に従事してきたが、 現在の4旬「46歳宝丑」がDNA「禄」で金性強化となり、 引力本能を行使して、唯一売れるネタで糊口をしのぐ。 さすがに「未」年生まれ「灯亥」は勝負師なので、 11年(宝卯)の三合会局年から続けてきたtwitterが威力を発揮、 一発打ち上げ花火をあげ、世俗に一石を投じたもの。 ちなみに5旬「56歳鉄子」は、DNA「司」、 6旬「66歳畑亥」は、DNA「鳳」、 7旬「76歳山戌」は、DNA「調」の30年間は苦悩の変剋律で、 才能は磨かれるはずも、現段階では何も言えず。 ところで「ちあき」の歌のうまさは 第二の美空ひばりと本人にも認めさせたということで、定評あり。 それは身体的異常干支の「畑亥」が 主導DNA「鳳」に磨きをかけたもので疑いはなし。 69年(畑酉)より活動し、神奈川県二宮町生まれ、 東京都板橋区と神奈川県藤沢市育ちで、 現在は二宮町に帰り、月命日には上京していると古賀は記しているが、 実際は広尾の郷の菩提寺の傍に、住んでいるのではないかという説もあり。 「17歳宝亥」の主導DNAの「亥」重なりでデビューし、 73年(雨丑)のDNA「禄」年に、仕事で共演した宍戸錠の紹介で、 弟の郷えい治(旧姓宍戸・37-0529/陽辰)を紹介され交際開始するが、 時に宍戸の害年で、郷の天冲殺年であり、余計なことをしたものだ。 当時の郷は「28歳海寅」の守護神10年運も、 「8歳木辰」が日居冲殺10年運で自身の天冲殺までが女性の犠牲。 デビューが「18歳雨卯」のDNA「牽」の害年のため、 「ちあき」の天冲殺明けの78年(山午)に結婚し、 郷はあっさり芸能界から身を退いて、 「ちあき」を独立させ個人事務所の社長になるも、 バッシングの嵐を受け、肺癌を発症し、 「46歳鉄子」の10年運天冲殺内の変則干合木性天干一気内の 92年(海申)のDNA「車」の半会年に亡くなったものだが、 これが「ちあき」の忌み神害年。 つまり夫の夢の中で出会い、妻の害年で亡くなるという典型的パターン。 「ちあき」はショックのあまり歌を歌えなくなるが、 共通干のある守護神的関係とはいえ冲殺範囲を持たれており、 そこまでこだわりをもって添い遂げる仲とは言い難いが、それはまた別の話。 亡くならなくても、潔く引退しようが子供がトホホな どこかのプレイバックとは格が違う! また、「ちあき」の凄いところは、 潔くよく夢と害の清算をして一線を退いたのだが、 それがかえって功を奏し、その後「47歳木寅/57歳草卯」の ターボ運(子丑天冲殺廻り)付木性10年運で話題になり、 現在の「67歳陽辰」がDNA「玉」の過去を振り返る ターボ運付10年運天冲殺なので、賞味期限を過ぎるどころか絶好調! ちなみに古賀の正式入社日(91-0826/山辰)は、 「ちあき」の害月のDNA「石」の天冲殺日。 広尾にあった外苑西通りに面した、二人が経営する「コレド」という カフェの隣にビルの4階が事務所だった。 古賀は「ちあき」が売れたのは、二人の驕り自惚れ虚栄心のない 人間性の徳だと何度も力説しているが、 そこは話半分としても、間違いのないところだろう。 とはいえ身弱の兄が弟の癌を先行公表してしまい もとより共通干のない「ちあき」とは断絶することになるが、 「ちあき」には、かすり傷ひとつ負わせることなく、 全身全霊で守り切った郷の存在がなくなれば、 仕事を続ける気持ちもなくなるだろうが、 最後のコンサートは92年07月04日(宝巳)の 「ちあき」の主導DNA天冲殺対冲日となったのは興味深い。 「ちあき」は、「郷さんを死なせてしまったのは私なんです。 私が殺したんです」と繰り返したそうだ。 それがある意味間違いではない。20年たって古賀は思う。 「郷さんは本望だったのではないか」。「ちあきなおみ」に引退はない。 沈黙は「郷さんと二人の世界を護っているのですね。」と古賀は繰り返す。 (それがわかるから)「歌ってくださいとは言えません」が、 古賀の言い訳なのだが、 「過去というものはすべて物語になるのだと思うことがあります。 忘れたくない。忘れてしまいたい。忘れてはいけない。 忘れるべきという過去があると思います。 本書は私にとって心の底に隠していた物語です。 50歳を過ぎて心の巡礼へと導いてくれたのだと思います」と 「復帰はないという確信があるから書いています」ということだが、 それも今となってはそうだろうが、異常干支の「灯亥」なら「畑亥」を 動かせるタイミングはなかったわけではない! 害で退いたなら、二宮に帰ろうと、 01年(宝巳)に主導DNA天冲殺がやってきたのなんだから、 わずかにもその気配がなかったとはいえない。 そこは古賀のDNA「禄」の天剋地冲年もあったはずで、 色々あろうと伝説にしてしまったのは、 古賀の遠慮以外のなにものでもないと思うのだが、 (それとも度胸がなかったのか) なお、古賀の後天運なら、なぜ芸能界に留まらなかったのか! 続けていれば、もっと別の伝説も築けたろうし、 「ちあき」がその気になったかもしれない! 誠に残念な人が今頃出てきて、これでは終わりでは、 午未天冲殺でも生年冲殺が泣くぞ! とはいっても讀み物としてはとても興味深く、 この国が平和だった時の芸能界の話で好感がもてる☆ |
古賀慎一郎○67-0523 |
灯草灯海 亥巳未-6 貫龍牽石鳳(石主導) 木性(48)火性(95)土性(45)金性(23)水性(18)/総合229 午未生年冲殺/初旬日居冲殺(6歳木辰)/三合会局(16歳雨卯) 干合木性天干一気干合支合(26歳海寅) 変剋律(46歳鉄子/56歳畑亥/66歳山戌) 火性過多/金性脆弱/水性脆弱 -6歳木辰/16歳雨卯/26歳海寅/36歳宝丑/46歳鉄子/56歳畑亥/66歳山戌/76歳灯酉〜 |
ちあきなおみ(瀬川三恵子)○47-0917 |
畑畑灯木 亥酉亥+7 龍貫牽鳳牽(鳳主導) 木性(42)火性(15)土性(30)金性(25)水性(58)/総合170 辰巳天冲殺/天冲殺(67歳陽辰/77歳灯巳)/変則方三位(7歳鉄戌) 主導DNA(17歳宝亥)/ターボ運(47歳〜)/干合支合(47歳木寅) 火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性過多 +7歳鉄戌/17歳宝亥/27歳海子/37歳雨丑/47歳木寅/57歳草卯/67歳陽辰/77歳灯巳〜 |
故.郷えい治(旧姓宍戸)○37-0529 |
陽草灯海 辰巳丑※-8 石玉鳳貫調(貫主導) 木性(50)火性(79)土性(79)金性(33)水性(38)/総合279 子丑生年冲殺/天冲殺(38歳宝丑/48歳鉄子)/初旬日居冲殺(8歳木辰) 害(18歳雨卯)/干合木性天干一気(38歳宝丑) 変剋律(48歳鉄子/58歳畑亥/68歳山戌)/三合会局(78歳灯酉) 地支土性一気格/火性過多/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -8歳木辰/18歳雨卯/28歳海寅/38歳宝丑/48歳鉄子/58歳畑亥/68歳山戌/78歳灯酉〜 |
■2021年03月20日(土)灯卯 |
千葉ともこ○震雷の人は野人であろうと商人を目指すべき |
○大学卒業後、演劇から方向転換し小説家を志したものの、 気後れしなかなか応募できずにいたが、 18年(山戌)のDNA「鳳」年に「気霜の姿」で、 干合支害月(09月/宝酉)ながら、ありえない守護神日でもあり、 第31回オール讀物新人賞(18-0927/海戌)の最終候補に残り奮起し 20年(鉄子)の引力本能強化年の干合月(05月/宝巳)の ありえない水性の守護神日に、第27回松本清張賞(20-0529/海申)を受賞した 千葉ともこ(79-0320/陽戌)の『震雷の人』が、 主導DNA害月(09月/草酉)の09月20日(陽寅)の大半会日に上梓されている。 運命に抗う兄妹の、ロマン香る大河小説と謳った同作は、 翻弄されながらも民の誇りを雄大に描いた意欲作! 西暦755年のこと。唐の首都長安より約880キロにある平原郡で、 16歳にして「書の力で世を動かしたい」と文官を目指しながら、 信念を曲げず敵陣の刃に倒れた青年・顔季明。 彼の許婚の3歳年上の采春は、 「女が武術を学んで何が悪い。だいたい人が力をつけんとする志を 悪しとする世間の風潮が、誤っている。」と興行一座に身を隠し、 得意の武術を磨きながら、季明の仇討ちを計った。 一方、采春の兄・張永は、季明の遺志を継ぎ、新皇帝のいる霊武へと向かう。 いちどは袂を分けた兄妹の運命が交差するとき、 唐の歴史が動き始めた――。 戦乱中の人生観の変化が面白く、心に響くと絶賛された さすがに公務員らしさを随所に感じられる作家の素顔とはどんなものか。 茨城県阿見町出身。茨城県立土浦第一高等学校を経て、 筑波大学日本語・日本文化学類を卒業。 忌み神月干「灯」が主導DNA方向の「草」に変化した 02年(海午)のありえない水性の条件あり天冲殺に、 社会を知るために、茨城県庁に就職し現在も就業中で、 県庁内でも作家活動は公認で、 12年(海辰)のありえない水性の天剋地冲年に、 水戸市内に家を建てた千葉は、DNA「玉」主導で、 生き方を容易く変化させられず、 生年冲殺ながら、生地なりの組織に入りこみ 社会貢献すれば良いので、生き方はまずまず。 そもそも好みの演劇で生きていこうという考えが甘く、 世のため人のために生きるのが生年冲殺だからね。 むろん才能も「玉」で、旧いものを掘り起こす。 「玉+調」は、そうはいっても世間知らずだからこそ、 「調」が冲殺され、丁寧な応対が出来た感もあり、 采春のように、他人の目は気にしないものだ。 「玉+鳳」は、自己を棚上げして物語りに没頭。 「玉+石」は、言葉のひとつひとつにメッセージをこめる。 作品上、人をなぶり殺しにして、良心の呵責を憶える。 「陽+玉+卯月」は、頭は良いが実生活に活かせるかは疑問。 とはいえ「未」年生まれ「陽戌」は、王道。 ロマンスも大河なみの王道も王道で、清潔豪傑といった感あり。 生き方を表す伴星は「龍」で、歴史を感じさせる海外に活路! 物事の始めの洩星は「玉」で、家族の協力などによる学び。 締めにあたる導星は「鳳」で、心から表現できる作品に仕上がる。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の朝陽で、未だ街灯が幅を利かせている 時間帯ながら、妥協せずに早起きして創作に励む勢い。 総エネルギー203点はこれといって普通だが、 生年冲殺は、まずは仕事にドップリ浸かる人。 とはいえ水性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人は、 なんでもありだから「玉」主導らしく、懲りずに若年期の目標は諦めない。 水がないので流れは悪くなり潰瘍性大腸炎にもなる。 自身の火性は最強の80点で勢いはあるのだろうが、 木性44点は年支「未」VS月支「卯」の半会で、 幾分補われるとはいえ、公務員として責を負いながら、 創作を行うのは並大抵のことではなく脱帽物。 年干支の「畑未」は何でも利用するじゃじゃ馬みたいなもので、 茨城県は良い意味でタップリ利用されている。 月干支の「灯卯」は、よくよく観察してから動くと成果あり。 そして日干支の「陽戌」は庶民派の商人気質で、努力と苦痛の伴う創造力。 干支番号構成は、56-04-23で北方東方南方の西方欠けで、前進気勢はあり。 10年運初旬「5歳山辰」は、DNA「鳳」の対冲で、屈折した表現手法に気づく。 2旬「15歳畑巳」は、DNA「調」の繊細な感性。 人を気づかうところから滅私奉公の公務員気質にもつながる。 3旬「25歳鉄午」は突如やってきたDNA「禄」の金性強化の 10年運天冲殺で、金回りが良くなって絶好調。 後世まで縁があるか否かは不明も家を建てる。 感謝と奉仕がないと、災害等には脆弱。 現在の4旬「35歳宝未」は、DNA「司」の干合支刑10年運天冲殺で、 なんでも引きよせるので、作家デビューも実現。 とはいっても、その過程には諍いや苦悩が確実にあったはずで、 乗りこえて実現は立派も、茨城県には感謝どころではなく、 もう少し客寄せパンダとは言わぬが貢献しても罰あたらず。 今後は5旬「45歳海申」が宿命にない守護神水性10年運で、 DNA「車」は多忙につぐ多忙。忌み神月干「灯」は「草」になり、 主導DNA方向の「玉」が強化も、退職はすべきではない。 その後は6旬「55歳雨酉」が、DNA「牽」の害で不名誉。 体調不良もあろうが、組織に属していれば、 望まない役割ですむが、退職していれば誰にも守られない。 「離別は運命だ。生きている以上、別れは避けられぬ」でもある。 7旬「65歳木戌」は、DNA「龍」の特別条件付10年運天冲殺で、 ようやく退職して本格稼働か、はたまたゼロに近いところからの復調。 8旬「75歳草亥」は、年支「未」に月支「卯」のからむ三合会局と、 主導DNA「玉」の特別条件付10年運天冲殺で、 ようやく自己確立も、晩年でやり残した案件を精力的にこなす。 大学卒業後は演劇の道に進むつもりだったが、 かねてから憧れていた劇団が研修生を募集しないことを知り 01年(宝巳)の干合年らしく、演劇にくらべ全てを表現できる作家になろうと、 02年(海午)のありえない守護神天冲殺年に茨城県庁入庁。 都内の山村正夫記念小説講座の門をたたき、月2回の講座は約18年受講。 最初の10年は、優秀な仲間への気後れもあり一歩引き 「コンクールにもまったく応募しませんでした」というものだったが、 10年(鉄寅)のDNA「禄」の半会年に結婚。 12年(海辰)のありえない守護神の天剋地冲年と 14年(木午)のDNA「龍」の天冲殺半会年に出産を経験すると、 人間の誕生の尊さを実感し、価値観が変わり 「一度きりの人生、とことんやってやろうじゃないか」とスイッチが入った。 このあたりが親になると強い「玉」主導に、 夢のようなことばかり考える午未天冲殺が程よく交錯し、 歴史の勉強を開始するも体調不良になり一旦生活を見直し、 就寝時刻を早め、早朝の執筆に切り替えてから調子が良くなったという。 さすが、春の陽光すなわち朝陽らしい発想。 さて、千葉の配偶者は日支「戌」内「宝」になり、 自身が上にたつ存在であり、夫の協力なしには、 創作活動も成立しないだろうが、出会いなどの経緯は不明も、 第一子男児(12-08XX)は、ほぼ間違いなく、申酉の生月冲殺で、 刺激は与えても、目下縁稀薄な午未天冲殺としては、 事務的に接しているのがわかる。 また第二子女児(14-0906/鉄辰)は、 ありえない水性月に誕生した天剋地冲関係で、 こちらも生月冲殺で関係性を易々深められず。 夫にしても年下の可能性が拭えないが、 それらをふくめて、ひとまず乗り切れているのが、 守護神なしの野人らしさだろうし、 家族の運気を良い意味で踏み台にして、わしづかみにしたような受賞である。 懸念といえば「陽戌」には、精神性の強い活動より 商いなど庶民的な生き方が似合う点。あまりに没頭すると疲労も著しい。 となると、仕事も家庭も長持ちさせるのは、 崇高な作品ではなく、商業的発想。それが今後の課題になるはずだ☆ |
第二子女児○14-0906 |
鉄海木灯 辰申午-10 禄鳳龍貫牽(貫冲殺主導) 木性(33)火性(26)土性(78)金性(48)水性(43)/総合228 申酉生月冲殺/変則方三位(10歳宝未)/主導DNA(20歳鉄午) 変則方三位(40歳畑巳)/害(50歳灯卯) 木性脆弱/火性脆弱/土性過多 -10歳宝未/20歳鉄午/30歳畑巳/40歳山辰/50歳灯卯/60歳陽寅/70歳草丑/80歳木子〜 |
■2021年03月21日(日)山辰 |
平山亜佐子○戦前尖端語辞典が面白すぎる夢の中 |
○大正中期〜昭和初期にかけて出た流行語辞典の中から、 生活、学生、外来語、思想、女学生、 文化、医療、社会、隠語の9つのジャンルからなる 楽しい、考えさせられる言葉を集めて語釈を285語採録し、 解説をつけて、当時の文芸作品から用例を引いた辞典風読み物。 平山亜佐子(70-0408/山午)の「戦前尖端語辞典」が、 02月15日(木午)のDNA「車」日に刊行されている。 「生活」ならば、石部金吉、インテリ賤民、鉄管ビール、にこぽん式等々。 「学生」ならば、エス、ザクバラ、閻魔帳、せこちゃん、でかる等々。 「外来語」ならば、スペボー、チョコマン、ガルソンヌ、ノンシャランス等々。 「思想」ならば、イデオロヒメ等々。 「女学生」ならば、ガッカリアイエンジン、ありのすさび組等々。 あげだしたらキリがないし、 人それぞれアンテナも違うだろうからここで止めておくが、 今の時代に通用せずとも、なんとなく意味がわかるものから、 まるでちんぷんかんぷんなものなど多種多様。 著者は、兵庫県西宮市夙川で生まれ。 親の都合に自己都合とやたら引越が多いが、 芦屋市から東京都渋谷区、東京都大田区田園調布、東京都目黒区中根、 東京都荒川区西日暮里を経て、また東京都大田区雪谷大塚等々を転々。 総エネルギー256点中土性106点もある身強の子丑天冲殺なのに、 「どんとかかって来い」と人を呼びつけるのではなく、 妙なフットワークはブルドーザー並みか。 とはいっても「鉄」塊を多く含んだ金性61点は遊び半分ながら、 引出しが矢鱈目鱈多くて、金銀財宝から塵芥まで何でも集める。 それでいて「牽」主導は、「草」から表出されるので、 刺激的なものだから、それらを見栄え良くまとめるのが自己に課した役割。 「牽+調」は、大胆にして粗野。 「牽+石」は、理知的だが、懐疑的で不穏。 「牽+鳳」は、興味対象が豊富。 積みあげた情報を一度くしゃくしゃにして、 都合良くどこからでも読めるようになった一人万博、不思議世界の万華鏡状態。 「山+牽+辰月」は、口先小手先で人々をその気にさせる。 「戌」年生まれ「山午」は、それでいて迫力ある構え。 美術系大学で学んで、デザイン系の会社に就職し、 そこで同居人(57-1031/陽子)と出会うが、共通干支があろうと納音を持ち合い、 冲殺範囲をもたれているという緊張感ある関係は、 子丑天冲殺が年上と一緒にいる逆縁で、 出会いは平山の「21歳灯丑」のDNA「玉」の 初旬条件のない10年運天冲殺害であり、 夫の「28歳灯未」というDNA「石」の妥協の害という、 刺激や退廃感はありながらも不穏で毒という禁断な時期だったために、 事実婚状態で子供はいない。 同居人だかは、木性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人的で 無限大の創造力をはたらかす生年冲殺。 初旬「8歳畑酉」2旬「18歳山申」で発信力を磨き、 今も同じ仕事をしているようだが、 夫の父親(デザイン会社?)も平山の父親(絵描き?)も、 業界人の模様で、素地はあるが、 親剋しの子丑天冲殺なので、親とは全く同じにはならない。 平山の活動の背景は、初旬条件のない 「21歳灯丑/31歳陽子/41歳草亥/51歳木戌」の 10年運天冲殺によるもので、共通干支があるとはいえ、逆縁パートナーで、 それなりの異色な仕事をしているので、 相手が年下であったり、異性に目がいかねば、 もっと派手な仕事で名前が売れたのではないかと思われるし そこは相手にとっても同じなので難しい判断。 いま、話題になっているのは、間違いなく平山の条件なし天冲殺現象であり、 昨年(20年/鉄子)のDNA「鳳」で一気に埋蔵情報が増えて 今年(21年/宝丑)のDNA「調」で独創的な形にしたものながら、 その気になりすぎると、大きく空振り害年でもある。 ちなみに男女の差はあるが、博多華丸と同一生年月日! ひょっとしたら午前四時前生まれの「灯巳」かもしれないけど、 (その場合は「龍」主導) いずれにしても逆縁実質結婚の夢の中は変わらないし、 初旬条件はないので、それはそれとしておこう。 夢の中の人の作品は、内容のあるなし、何かに役立つか否かではなく、 距離を置いて楽しむのが得策だからね☆ |
■2021年03月25日(木)海申 |
荻堂顕○擬傷の鳥はつかまらないの蹉跌と解放 |
○大学卒業後、様々な職業を経験する傍ら執筆活動を続け、 「私たちの擬傷」が、 「この筆力は尋常ではないし、天性の物語作家の資質を感じさせる。 過去、読んできた新人賞候補作のなかでも五指に入る作品だ」と 絶賛され第7回新潮ミステリー大賞(20-0804/畑卯)を受賞できた 荻堂顕(94-0325/鉄戌)が受賞作を 『擬傷の鳥はつかまらない』と加筆訂正して、 01月25日(雨酉)のDNA「調」の繊細な害日に上梓されている。 「嘘をつかなきゃ家も借りられないなんて、なんかおかしいですよね」 身分詐称を取り締まる法律はない。 また、源泉徴収票も給与明細も私文書であるため、公文書偽造には相当しない。 だから、ありえなかった未来のために、今とは別の自分。 「本物みたい」な生業が存在する理由だ。 擬傷とは、親鳥が危険を感じたときに、 わざと怪我をしたような動作をして捕食者の注意をそらす行動。 翼を不自然に広げながらよたよた歩いて移動し、雛や卵を守る。 主にチドリ類やシギ類など、地上に巣を作り繁殖する鳥類が擬傷を行う。 危険を感じたときに必ずするというわけではなく、 身を守るための行動の一種になっている。 「鳥って頭が良いんだね」「ううん優しいんだ」。 顧客の要望に応じて偽りの身分を与える「アリバイ会社」を 生業とするサチのもとに、ある日、二人の少女が訪ねてきた。 数日後、片方の少女がビルの屋上から身を投げ、 サチは残されたデリヘル嬢・アンナをやむを得ず 「門」の向こう側へと「逃がす」よう迫られる。 サチの真の稼業はこの世界に居場所を失った人間を 異界へと導く「雨乳母(あめおんば)」だったのだ――。 なぜ、少女は死ななければならなかったのか。 死の道標を追う過程で浮かび挙がる「未成年売春婦殺人事件」と 少女たちの恩讐渦巻く関係とは一体何だったのか。 サチは無事に「逃がす」ことができるのか・・・。 そして訳ありの雇われ店長との関わり。彼もまた「逃がれる」のか。 サチにも、ひとときの世界は認められているが、それは束の間のことだ。 逃れることの出来ない役割を負うサチ。本名は優希(ゆき)で、希望はなかった。 逃れたいのに逃れない、そして逃れることに失望していく者。 ここではないこの世界では決してない 異世界とハードボイルドが交錯する場所は 「どこでもドア」ほどの気安さはない。 「雨」と「新月」に誘われる現代の「祈り」と「贖罪」を描破した、 衝撃の犯罪ミステリーが堂々登場した。 東京都世田谷区成城生まれ。早稲田実業高校卒業。 早稲田大学文化構想学部を卒業。 新宿ゴールデン街のプチ文壇バーのバーテンをはじめ、 4年間ほど様々な職業を経て、現在はブラジリアン柔術家として、 格闘技&フィットネスジム(リバーサルジム東京スタンドアウト)勤務で、 東京都渋谷区幡ヶ谷在住の荻堂は、DNA「司」冲殺主導で、 堅実そうにみえて大胆で豪快! 気さくそうに見えて、えらく堅い思考の持ち主。 才能は、この「司」で集積力。危ういことに巻き込まれそうになっても ギリギリ踏みとどまるのは、嘘だって真実にし続ける義務があるからだ。 「司冲+龍」は、冒険家のわりには用心深く、 確証がないと、危ない道には踏みださず。 ブラジリアン柔術には惚れているのだろう。 「司冲+禄」は、自制心あるが、時に看過できない状況にぶつかると、 自らの立場をわきまえず、苦難も買って出る。 「司冲+牽」は、保身術を過信すると失敗もあり。 あれもこれも出来ず得意分野の中で解決するのが好ましい。 「鉄+司冲+卯月」は、理屈っぽく群れるのは好まないが、 納得すれば身を挺して助太刀をする。 「戌」年生まれ「鉄戌」は、待ち運。 積極的に挑戦するのではなく、機が熟するのを待つ。雨も新月もだ。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯学習で母親や姉的思考。 物事の始めの洩星は「司」で、相応の努力は怠らない。 締めにあたる導星は「龍」で、次のことを必ず考えている。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の電動工具。 早朝から木樵の相棒として機能するが、手入れを怠ると不調になり、 危機的状況時の武器にもならぬ場合があるので、 擬傷ならぬ、死んだふりも必要か。 総エネルギー188点は、フットワークは軽く、 自身の金性61点の占有度合いは強く、軽いのに強く見せているのは、 その気になると果てしない働きをする柔術使いからか。 とはいえ創造力の土性は34点と比較的稀薄で、 実体験や取材による積み重ねが必要。 真っ直ぐなところはあるが、不良にもなれる気質で、 理解したうえで表現しているのだから現実味あり。 管理されたくない思いと、生月冲殺で制御されねばならない部分は難しいが、 その狭間で揺れ動くものを表現しているのであり、 冲殺月干「灯」が守護神なので、辛うじて道を踏み外さず生きている模様。 決定的なのは水性ゼロ(DNA鳳/調なし)で、 遊びやゆとりなく、読書も趣味にはならず仕事への努力。 黙っていたら口下手になりかねないので、柔術で自己表現していたが、 飽き足らずに無限大の発信力を使って文章を書いた。 「悲劇の先にある記憶を消すことが、 思い出を蹂躙することになるとは思わないわ」とは、よくぞ言ったものだ。 「あんたの嘘を必要としてる人間がいる」という 嘘の正体は、水がないからだし、雨降りであるのも不可欠なのだ。 年干支の「木戌」は、感受性豊かなロマンチストで 若い時は自尊心が高いが、人生を重ねると共に、内容が充実する様相。 月干支の「灯卯」は、観察眼に優れ、 充分の準備したところで一気に勝負にでる。 そして日干支の「鉄戌」は、傷体と呼ばれ、 自身が何らかの身体を傷めることで運があがり、 先祖が戦争などで不慮の死を遂げている可能性大。 墓参は欠かさないでもらいたい。 むろん、これが紛い物の傷につながる。 「傷ついている誰かを逃したい」は作家の本音でもある。 干支番号構成は、11-04-47で東方2点に北方。 南方や西方はないので、明るさを装って静かなもの。 後天運は、初旬「4歳山辰」は、DNA「龍」で庶民的改善の対冲。 生月冲殺で生まれ育った家に縁なく、自力で新しい道を探る。放浪癖が備わる。 年干支「木戌」を天剋地冲するため、 それが実行できれば、後転成功運型になる。 2旬「14歳畑巳」は、DNA「玉」で何かひとつに打ち込む。 そういったものを探す、古式豊かなものばかりか、現実的な勉学に縁あり。 雨の乳母もまた深みのある存在。 ヘンゼルとグレーテルは迷子にならず引き返せるように、道にパンをまいたが、 その逆の作業を構築していく。 現在の3旬「24歳鉄午」は、年支「戌」の半会を伴う DNA「貫」の大半会で、文字通り大事件なのは 「鉄」重なりの受賞になり、デビューもする。 早期稼働は、仕事柄身体を鍛えているからだろう。 今後は4旬「34歳宝未」は、DNA「石」の仲間づくり。 衝突もあろうが自信にみなぎって、拡がりある人生。 5旬「44歳海申」は、守護神月干「灯」が干合で「草」に、 さらに日干に干合されると「宝」にと、 進み行く方向や目下がありえない作動となり、戸惑い。 とはいえ、理解したうえで使用すれば、 DNA「鳳」の表現力が飛躍的にあがる、とてつもない時期。 6旬「54歳雨酉」は、DNA「調」の同様にありえない水性だが、 年支も日支も害になるため、八方塞がり。体調変化などからくる低調も、 次元が上がっていれば、むしろありがた迷惑。 ようは逆らわず、愉しめるか否か。 7旬「64歳木戌」は、晩年の特別条件付10年運天冲殺で、 環境が特殊であれば、大きな運の稼働も体力次第。 DNA「禄」は感謝と奉仕活動に没頭したい。 8旬「74歳草亥」は、前記同様の特別条件付10年運天冲殺に加え、 主導DNA「司」で、ようやく自己確立。 蓄財に励まず、広く世のため人のためで大きく社会貢献だろう。 作家は好き嫌いが多い。 たとえば、ゴミを漁っているカラスが見えたら道を変えるほどだった。 鳥類は火性なので、「鉄」を鍛える守護神の方向だが、 月干に座するため、冲殺されており、使用しにくい。なので、とっつきにくい。 むろん生月冲殺は生地生家に縁なし。 とはいっても、そこは寅卯天冲殺で、ある日所用で実家に戻った時に、 苦手な文鳥がなぜか飼われていた。 運動のため籠の外を飛ばせる瞬間が苦痛で、目を合わせなかった。 ところがしばらくして、また実家を訪れたときに 止まるところを間違えたかのように、 自然に明確な意志を持って文鳥が作家の指にとまったという。 その時はなぜか不快に感じなかったところ、 しばらくして文鳥はなくなったという。 まるで最後に作家に理解されたかったように。 何も悪いことはしていないのに、 一方的に嫌われたままで去って行くのは悲しい、と。 その日から作家は鳥について調べ始め、 その過程で「擬態」について知ることになったという。 弱々しい献身に感銘して、 そして人間にもそれはあるのかと考えるようになったのが、 本書執筆のきっかけのひとつ。 「理解することと」「受け容れること」は別物だが、 それを教えてくれたのは文鳥なのだから、 やはりありえない水性より火性は頼りになる。とはいえ作家は明るくはない。 だから時代整合性あろうがあるまいが、ネガティブを描きつづける、 それはそれで、「こんな世界は滅んでしまえ」と思いながら、 花にありえない水をやる行為だ。 さて、物語の舞台は16年(陽申)に設定されている。 雨乳母が唯一逃させることに成功できなかった 少女玲奈(99-0209/海辰)について、触れておきたい。 総エネルギー248点はそれなりで「車」主導はファイターであり危険な面あり。 目上運命なのに生じられる金性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、 頭の中身はカラッポだし、親縁皆無。 年支「卯」VS日支「辰」の害は表裏ありで、 一筋縄でいかず、真っ直ぐに進めない。 火性守護神はお金が全てだが、初旬「8歳灯卯」は干合支害で、 お金や異性に翻弄される性癖で謙虚に非ず。適してはなかったのだろうし、 こちらの世界でまだやり残したことがあったのだろう。 実際に近いモデルが存在したかもしれないが、 荻堂の仕事も手抜きがなく丁寧で感心した☆ |
■2021年03月29日(月)陽子 |
宮木あや子○CAボーイのエクセレントな軽さの明暗 |
○幼少期は声楽関係の仕事を目指していたが、 横浜国際女学院翠陵中学校・高等学校 (現/横浜翠陵中学・高等学校)在学中に演劇部に入り、 15歳で小説家を志し、太宰治賞、KADOKAWA青春文学大賞 文藝賞などに応募するが、プリンタが壊れデータ原稿渡しで 粗筋を書かなくても良いという利点から 05年(草酉)の干合年に一次選考に2本通ったことに気を良くして、 翌06年(陽戌)のDNA「車」年に通算5回目の挑戦で、 江戸時代を舞台にした小説「花宵道中」で、 第5回R-18文学賞大賞と読者賞(06-0330/山午)を 主導DNA「龍」日に受賞しデビュー。 以来、官能的な作品から、コメディタッチの作品まで幅広く発表。 16年(陽申)には「校閲ガール」が ドラマ化され大ヒットしたほか、著作は次々映像化・舞台化され、 13年(雨巳)のDNA「調」年には、「セレモニー黒真珠」で、 第9回酒飲み書店員大賞(13-1025/木子)を DNA「禄」日に受賞している宮木あや子(76-1104/鉄申)が、 コロナ禍で経営に黄信号が点滅しながらも、 機内食をネット販売などして、累計売上高1億円を誇る ANA(全日本空輸)が舞台と思われる仕事小説を 19年(畑亥)のDNA「玉」年の害年から 大半会天冲殺年だった20年(鉄子)に 「文芸カドカワ」や「カドブンノベル」に掲載されていた 『CAボーイ』を同年08月28日(雨卯)のDNA「調」日に 上梓されているので解説する。 元パイロットだった父の無念を晴らすため 最高級グレードのサービスを誇る外資系ホテルに就職し 敏腕ホテルマンとして質の良い仕事をしていたにもかかわらず (さりげなく外資系企業は勤務時間が緩いという都市伝説を否定している) 入社5年目の高橋治真(はるま)は、 航空会社の中途採用募集を知り、男性客室乗務員をめざす。 彼には長年胸に秘めていた望みと、秘密があった――。 「パイロットになりたい」――。 CA配属ではあるが総合職としての募集で、数年勤務した後適性さえあれば、 希望の部署へ異動できる可能性に賭けたのだ。 見事試験に合格した治真は、同期の女性たちと共に訓練期間に入る。 秘密とは。治真の父は、かつてその航空会社で 薬物疑惑で航空事故を起こし引責したパイロットだったのだ。 けれど、その事件にはおかしなところがあった――。 素性を隠し、有能な男客(ダンキャク=男性客室乗務員の略)として スタートを切った治真だった・・・・・。 先輩CAの紫絵(しえ)、治真に一目ぼれしたグランドスタッフの茅乃(かやの)、 指導教官のオブライエン美由紀など、個性豊かなキャラクターたちが 「それぞれの大事なもの」に向かって躍動するワーキング・エンタメ! 物語の軸は、幼児教育から大学まで一貫教育を誇る 富裕層が多い最高学府に大学から入学した、 それなりに知能レベルも高く、一見失敗しない系の そこそこ裕福な五人の若者の日常が軸になり、展開していくが、 笑えて泣けるのは、コロナ禍での航空会社のありようにも触れられていること。 男客は特に保安要員を印象づけ子丑天冲殺らしく 最終的には父より友達を救うという軽妙タッチの王道感動物語で、 作家の趣味と無念が色濃くでた逸品と言え、 史上最高の男の笑顔を感じられるはず。 神奈川県横浜市中区出身。父親の仕事の都合で、 UFOの目撃地として知られるアメリカ中西部の とんでもない田舎の大学に留学卒業。 大卒後給与45万円の企業からIT関連の派遣社員を経験。 現在は東京都武蔵野市在住の宮木は、 「龍」主導であれこれクビを突っ込み、多趣味で落ち着きもなし。 庶民的な着道楽と海外旅行に明け暮れる日々。 「龍+龍」は、その気になると没頭。 「龍」×3もあり頑なで原則生き方変えられず。 「龍+貫」は、忍耐力強靱。 「龍+車」は、行き当たりばったりで感覚的。 「鉄+龍+戌月」は、愚痴っぽく明るいけど暗い。 「辰」年生まれ「鉄申」は非現実的なことを思いつく。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈ありき。 物事の始めの洩星は「車」で、何もないところから始める。 締めにあたる導星は「貫」で、一人で終わる。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の残光の照らす山間をすり抜ける旅客機。 総エネルギー251点の自身の金性77点の身強の子丑天冲殺なので、 国際線にも国内線にも耐えうる機体だが、火性40点のエンジンで土性76点と 稼働歴も多く些か金属疲労も感じるのか、 乗客の木性は僅か18点と空席が目だつ。 ただでさえ強面の子丑天冲殺なのに、木性脆弱は優しさ慈しみに欠け、 異性成分も弱く、目上で特別な友人扱いになりたまったものではない。 年干支の「陽辰」は、一見柔軟ムードも内面は辛辣。 月干支の「山戌」は、自由が少ない籠の鳥状態で、 先祖や自身に出生の秘密あり。 治真や友人達どころか指導教官も、実は訳ありだ。 そして日干支の「鉄申」は、「私、失敗しないので」と いかにも言いそうな完璧を求める官吏。 まるで出来の良いロボットみたいに、マニュアル通り。 CAは「飛行機が好き」「人の世話が好き」 「給餌や配膳が並外れて得意」なだけでは就いてはいけない職業で、 訓練で飛行機のあれこれを学ぶことは、イザという時の危機管理にもなり、 急病人が出た場合は、医療行為以外のあらゆる責任を持つなど、 この干支の根幹をよく表している。 干支番号構成は、53-35-57で北方2点に西方1点の存外狭い範囲なので、 取材して描けるお仕事小説は、お手の物だ。 後天運は初旬「9歳灯酉」と遅咲きで、DNA「牽」で裕福な出自。 月支「戌」の害で不安定な面もあるが、 日支「申」もあり秋の方三位も成立し、闘争的。 音楽の道に進むはずがそのとおりにならず小説を描くことに方向転換。 2旬「19歳陽申」は、DNA「車」の孤独で危険。 住居は大学敷地内にある13階建ての寮の12階(女子フロア)。 生まれて初めて「窓の外に民家の灯りが見えない」場所に住んだが、 原則守護神扱いで、年干支「陽辰」の大半会もあり、 帰国子女だし、就職も恐らく、恵まれたもの。 危うい方はおそらく98年(山寅)の主導DNA「龍」年に結婚も、あっけなく離婚。 3旬「29歳草未」は、DNA「司」の干合で、 僅かだった木性の強化で引力本能が強化され、デビュー。 現在の4旬「39歳木午」は、DNA「禄」で、 引力本能の木性が強化され、それなりに順調。 今後は5旬「49歳雨巳」は、DNA「調」で反発反抗も、 忌み神月干「山」が「陽」になり、10年運が「灯巳」になれば、 DNA「牽」の刑と支合もありなので、 目下の変化や進み行く方向に変化をつければ、グレードも上がる。 6旬「59歳海辰」は、DNA「鳳」の半会で、より趣味に生きる。 7旬「69歳宝卯」は、DNA「石」の政治力発揮せぬと、 妥協なり屈辱で年干支「陽辰」の干合支害は前進不能で厳しい日常。 8旬「79歳鉄寅」は、納音で瓦解。 持続できなくなるのか、過去の完全否定で自分自身を失いかねない。 さて、宮木は子丑天冲殺である。 なので、年上剋しで年下と結婚せねばならない。 (本来年下好きでジャニオタも公言するので CAボーイの主人公も活き活き描かれている) ところが社会にでて20代前半に一度結婚も(おそらくは98年の主導DNA年か) 子丑天冲殺なのに相手が年上で数ヶ月ももたず、あっさり終わり。 次は08年(山子)に主導DNA「龍」の条件なし天冲殺夢の中で再婚。 こちらも年上だが、夢の中始まりのため、 どうやらずっと夢も見続けているようで、今のところは持続しているようだが、 ちょっと目を離した隙に酔っ払って大怪我して、 身包みはがされたりと仕事が続かずといった弊害はあっても、 そのあたりは宿命に少ない木性強化10年運のおかげか。 この2年(20年/鉄子・21年宝丑)の天冲殺があけるあたりから、 少しずつズレを認識するようになるに違いない。 あちこちでのろけているが、夢の中で始めたものは、 無理をしてもせいぜい二回りする24年。 今のところ12年経過しているが、それは一気に無き案件になりかねない。 その時、作家はさらに成長した姿を読者にみせつけてくれるはずなのだが、 未婚か年下相手の結婚なら、今頃もっと大物になっている☆ |
宮木あや子○76-1104 |
鉄山陽陽 申戌辰-9 車龍貫龍龍(龍主導) 木性(18)火性(40)土性(76)金性(77)水性(40)/総合251 子丑天冲殺/方三位(9歳灯酉)/納音(79歳鉄子) 木性脆弱/土性過多/金性過多 -9歳灯酉/19歳陽申/29歳草未/39歳木午/49歳雨巳/59歳海辰/69歳宝卯/79歳鉄寅〜 |
■2021年03月30日(火)灯丑 |
浅田政志と浅田家 浅田撮影局まんねんの凄まじい破壊力○ |
○03月19日(陽寅)、2021年第44回日本アカデミー賞が発表され、 映画「浅田家」が、優秀作品賞に、 黒木華(90-0314/灯丑※)が、最優秀助演女優賞を受賞した。 ここでは本家の「浅田家」について触れる。 幼いころ、写真好きの父からカメラを譲ってもらった 浅田政志(79-0706/木戌)は、昔から写真を撮るのが大好きだった。 そんな彼が、家族全員を巻き込んで、 消防士、レーサー、ヒーロー、大食い選手権……。 それぞれが「なりたかった職業」「やってみたかったこと」を テーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる家族写真の 「浅田家」が、なんと写真界の芥川賞とも言える 第34回木村伊兵衛写真賞(09-0319/雨亥)を受賞! 受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、 写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる。 かつて撮影した家族の安否を確かめるために向かった被災地で、 政志が目にしたのは、 家族や家を失った人々の姿だった。 「家族ってなんだろう?」「写真家の自分にできることは何だろう?」 シャッターを切ることができず、自問自答をくり返す政志だったが、 ある時、津波で泥だらけになった写真を一枚一枚洗って、 家族の元に返すボランティア活動に励む人々と出会う。 彼らと共に「写真洗浄」を続け、そこで写真を見つけ 嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れることで、 次第に「写真の持つチカラ」を信じられるようになる。 一枚の写真のチカラを信じて、「家族」を撮り続けた一人の写真家と、 彼を信じ、支え続けた「家族」の実話。 それは、新作「浅田撮影局 まんねん」にもつながっていく。 自身が地元の撮影局の二代目に扮し、やはり家族みんなの力を借りながら、 家族写真/記念写真の新たな可能性を追求したシリーズ。 メインは息子・朝日くん(14-0427/山辰)の誕生をきっかけに、 我が子を被写体に新しい試みに挑んだ作品。 特注の畳を舞台に日本各地の縁起物と一緒に撮ることから始まり、 縁起のよさそうな人を見つけては抱っこをしてもらい、 さらには縁起のよさそうな場所へ足を運び撮影する。 我が子の成長とともに変化していく、微笑ましさとめでたさ溢れる作品。 まさに、家族写真のフルコース! 三重県津市出身。三重県立津工業高等学校を経て、 DNA「車」の天剋地冲年だった00年(鉄辰)に 大阪の日本写真映像専門学校研究科を卒業。 ありえない水性の03年(雨未)東京へ。 変則方三位天冲殺年の04年(木申)にスタジオフォボスに勤務し、 07年(灯亥)の主導DNA「調」年に独立。 幼馴染みの妻の若奈(78-0824/山午)は、 東京で「mother」というアパレルブランドのプレスに勤務。 結婚は11年(宝卯)で、入籍(11-0612/山戌)、 13年(雨巳)のありえない水性年で妻の干合年に、 実家にある津市に戻り家業を継承している浅田は、 DNA「調」主導は、熱くて火傷しそうな独創的主張。 他者と圧倒的に異なる異様な存在感。 「調+司」は、組織に馴染まぬ個人商店で、負けるのを快しとは絶対にせず。 「調+禄」は、発想はとことんユニーク。 「調+車」は、休息なしで常に刺激的でないと保たない。 「木+調+午月」は、直感で物事を捉える。 「未」年生まれ「木戌」は、孤独。 生き方を表す伴星は「貫」で、一生持続。 物事の始めの洩星は「調」で、一人で考える。 締めにあたる導星は「車」で、最後は全部無にする。 宿命の特長は、街中のビル群に寄り添う 仲夏正午頃の樹木だが、水性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人のため 立ち枯れ状態というよりは、模造した樹木に見えるオブジェみたいなもので、 使い方、見立てひとつで有効利用も出来るが、 見つからない場合は、薪として燃料になり、世のため人のために尽くすのみ。 年干支の「畑未」は、都合良く周囲を素材にする。家族はその最たるもの。 月干支の「鉄午」は、過保護に育つと、粗暴な遊び人。 厳しく育てられると、親元から距離を置いた途端才能開花。 そして日干支の「木戌」は、感受性豊かなロマンチストと現実性の同居。 根を詰めると異性の養分で自己を活かすようにしたり、 異性の気に触れすぎると、自分か相手を使い物にならないように 追い込むために、余程の身強や変人でないと相手は務まらないが、 外国人相手ならば、普通に暮らせることもあり。 干支番号構成は、56-07-11で北方に東方の限定区域。 南方も西方もなく、孫子の代の運気まで利用。 後天運は、初旬「10歳畑巳」が、DNA「司」の地味な生活。 年支「未」に連なる月支「午」を内側から燃焼させる 熱い熱い夏の方三位で、想念の拡がりに拍車も、 存在感は感じでも普通の子供時代で、大人への稼働は鈍い。 2旬「20歳山辰」は、DNA「禄」の天剋地冲で、 引力本能の大逆転で、めきめき頭角を現し、独立。 3旬「30歳灯卯」は、主導DNA「調」の自己確立。 故郷に戻るが、足場にはすれど独自の才覚。 現在の4旬「40歳陽寅」は、DNA「鳳」で自然体で目立つばかりか、 月支「午」VS日支「戌」のからむ三合会局で、 火性がさらに強くなり、炎天下どころか火の海のような場所で、 最大級の異形の自己表現を行う。赤い消防車はその象徴。 今後は5旬「50歳草丑」は、進み行く方向性の変化。 DNA「石」の地域貢献なり、政治力を発揮したり、仲間と何かを始める。 6旬「60歳木子」は、DNA「貫」で、さらなる独自性の発揮。 7旬「70歳雨亥」は、DNA「玉」でやり残した仕事に着手。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まり、ありえない水性なので、やたら目立つ。 8旬「80歳海戌」はDNA「龍」の新たな挑戦と旅立ち。 さて、妻は年下の子丑天冲殺で逆縁。さらには、木性ゼロ(DNA車/牽なし)で、 格好付けることはせずに、でんとしているが、 そこは浅田がありえない木性で妻の崩壊を支える面もあり。 およそ何を考えているか不明で「鳳」主導ながら不気味。 総エネルギー265点も互角だし、ほぼ生涯ターボ運(子丑天冲殺廻り)で、 目立つのだが、後ろに控え無言の圧をかけるのだから、稼働するしかない。 ちなみに「浅田撮影局 まんねん」の主役である 息子とは天剋地冲関係で刺激的だが、将来にわたって補完できるかはともかく 浅田の日干支「木戌」が息子の年干支「木午」を大半会するので、 一見世話を焼く好相性だが、ハミダシ運の息子は息子で、 あまりにも期待大だと金性ゼロ(DNA鳳/調なし)で、 中身がスカスカになって苦悩する。好きにさせないと犠牲にもなりやすい。 それが浅田の日座冲殺としての怖いところだろう。 かつて「写真を撮られると魂を抜かれる」と言われる時代があった。 通俗的な言い方だが、浅田は異様すぎて他者を圧倒。 なので、この人には写真をとられると 魂を抜かれかねないくらいの衝撃は受ける。 そのくらいの激しさのある表現者で、あまりにも危険なので、 俗っぽい作品にアカデミー賞もなびいたのではと、 つい考えてしまうが、それはそれ。 浅田家の写真館は開業43年で、赤ちゃんの写真は 遺影写真と対のようなものだとか。 父親は長崎に生まれトラック運転手などをしながら、 浅田家の養子となり写真館を浅田に託した。 その先代は黙って「グー」と一言だったらしいが、妻にはいささか不評な面は、 木性ゼロがかえって格好を気にしたからか。 それはともかく写真集としては、度肝を抜かれ飽きることはない☆ |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 1 年/ 宝 丑 |
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