★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 8 年(山戌)●09月 宝酉 // 移 動 祝 祭 日 |
■09月分一覧 (2018年●目次) |
王谷晶●完璧じゃないあたしたちの不毛ぶり(2018_0901) |
大村あつし●マルチナ、永遠のAI。野人の発想は夢の中(2018_0904) |
最東対地●えじきしょんを呼んではいけないは読んでは危険(2018_0907) |
トミヤマユキコ●40歳までにオシャレになりたいはちょっと寄り道(2018_0909) |
日向理恵子●雨降る本屋と雨もりの森の今年は元気(2018_0911) |
佐々木俊尚●広く弱くつながって生きるの大矛盾(2018_0913) |
松尾たいこ●35歳からわたしが輝くために捨てるものの大迷惑(2018_0913) |
稲垣えみ子●もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓の課題(2018_0915) |
林伸次●恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。の大疑問(2018_0917) |
燃え殻●ボクたちはみんな大人になれなかったの始まりと終わり(2018_0919) |
吉田篤弘●神様のいる街とクラフト・エヴィング商會の濃度(2018_0921) |
伊東潤●ライト マイ ファイアの逃れられぬ毒(2018_0923) |
石井颯良●川越仲人処のおむすびさんは玉虫色(2018_0925) |
柳美里の反骨精神の行く末●2018_0926 |
三雲岳斗●忘られのリメメントの耽美的気合い(2018_0927) |
久保寺健彦●青少年のための小説入門に至った害毒(2018_0929) |
■2018年09月01日(土)陽申 |
王谷晶○完璧じゃないあたしたちの不毛ぶり |
○自称元ネット右翼で、シナリオライター出身。 いつのまにか文章を書くようになり、 「探偵小説には向かない探偵」、 「あやかしリストランテ奇妙な客人のためのアラカルト」 などの作品がある王谷晶(81-0121/畑亥)が、 WEBマガジン「WEB asta*」に連載された14作品に 書き下ろしを加えた『完璧じゃない、あたしたち』が、 ありえないDNA「龍」の守護神天冲殺対冲日だった 01月25日(灯巳)に上梓されているので解説する。 同書はすべて「女と女が主人公」の短編小説集。 「私」も「あたし」も自分に似合わなくて困ってる 「小桜妙子をどう呼べばいい」セックスの妙をめぐる、 女二人の哀切滑稽な別れ話「Same Sex Different Day」。 これぞ究極のシスターフッド!? あるお屋敷で起きた痛快復讐劇「ばばあ日傘」。 十九歳、世界一みじめなスナックのアルバイトで――「ときめきと私の肺を」。 都会の不安な夜に出会った不機嫌で魅力的な女の子 「東京の二十三時にアンナは」ほか全23編を収録。 名前をつけるのは難しい、でもとても大切な、女同士の様々な関係を描く。 「女たちの人生が、たった一度、どうしようもなく変わってしまう、 美しくて、怖くて、きらきらした瞬間が、ここには詰まっている。 女の人生を変えるのは男だなんて、誰が決めたのさ?」などと 一部からは絶賛の支持を受けている。 東京都生まれも、2歳から栃木県の山間部の街に引っ越し。 大半会年だった99年(畑卯)に某デザイン専門学校に入るため、 月額10万円の貸し付け型奨学金を得て(半額は親が生活費に消費)、 栃木県人寮に暮らすも、目的もなくただ上京して デザイン学校にとりあえず籍をおくも、周囲になじめず愕然とした王谷は、 「貫」主導で、頑固一徹。好き嫌いが激しい。 好きと思えばとことんだが、嫌いなら即刻ブロックする(笑)。 あえて才能と言えば、この屈折した頑固さ。 孤軍奮闘、攻撃を仕掛けられたら迎撃する。 さして仕掛けられなくても気配があれば防御する。 「貫+調」は、集団行動に馴染めず、他人がどうなろうと知ったこっちゃない。 恩知らずだし、義理も人情も何もない。 「貫+司」は、急げないし、その必要も感じていない。 「貫+貫」は、用心深く利己主義で、それを厭わない。 「畑+貫+丑月」は、ダメ人間はずっとダメ人間。 すなわち親の背中を見て育つ。親次第で環境次第で如何様にもなる。 「申」年生まれ「畑亥」は、スケールは大きい。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は「貫」で、自分一人で始める。 締めにあたる導星は「司」で、自己の意志で終了させるもの。 宿命の特長は、晩冬深夜二時。いわゆる丑三つ時の「畑」。 あるいは街並みなのだが、人の往来もない田舎なのか、 まったくといって良いほど明かりがなく、漆黒の闇の中。 頑丈な建物らしきものや、住居もあるのだろうが、 まるで死んだように眠っている状態。 総エネルギー221点はまずまずも、忌み神金性65点は、真っ当に働く意志なく、 同じく忌み神水性80点は、金には執着するが溺れやすい。 地支の水性なので「雨」ではないが、 地下にある暗渠のようなものの流れ急で、常に氾濫の危機に怯える。 木性20点は僅かながらプライドはあり、 火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は親の助けなく、 奨学金まで半額差し出させられるどころか、 本人も親を親とも思わず、知恵を使って学ぶ意識なく、 地頭は期待できないので、経験で形作るしかない。 温かみはあるわけなく貧相で、世間の救いが徹底的に薄そうだ。 年支「申」VS日支「亥」の害持ちは、表裏あり。 通常、表裏ありは笑顔で誤魔化したりするものだが、 この形は、それすらせず、底意地は良くないが、 それこそが、この人の文章の味わい。 そして、年干「鉄」も月干と日干の「畑」も干合で、 他の物質に一切変化しないので、自己を飾れぬばかりか、 次元が上がることも下がることもないので、 一定の汚れたクオリティを保つことは可能。 ともかく冷ややかで人を思いやる気持ちなど 持ち合わさない酷いだけで、生涯変わらぬものなのは称賛に値する。 年干支の「鉄申」は、マニュアル重視の公務員風情で、 のらりくらりと、自己を正当化しながら、矢面にたたない。 月干支の「畑丑」は、他力運。 自己の努力ではなく他人の力を借りて何かをする。 なので文章も創作というよりは、観察したもの。 そして日干支の「畑亥」は、身体の霊感にして博打打ち。 それが何なのかは別にして、器用。 混沌とした場で、あっちとこっちを結ぶような生き方が似合うが、 むろん責任などはもたない。どこまでいっても、そのまんま。 干支番号構成は、57-26-36で北方南方西方の鋭角地帯で、 そうそう幅広いものはないが、見せ方によって目先を変えている。 後天運は初旬「5歳山子」が、初旬条件こそないが、 変剋律付のDNA「石」の方三位で、わけがわからぬ敗北感を味わいながら、 屈辱と妥協を経験することにより、 生きる術、それもズル賢く振る舞う感覚を養うも、実行には移せていない。 2旬「15歳灯亥」は、DNA「龍」の刑。 新たな方向に焦点をさだめての自分探しも挫折と同居。 年支「申」の害は、なかなか進めずも、 ありえない火性に戸惑いながら、都会の熱気を吸収した。 いくらか光があたっていた時代。 3旬「25歳陽戌」は、同じくありえない火性も、 単純にDNA「玉」でひとつの流れに入るものだが、 活用不能に陥って、引きこもり。 酒量が増え、泥酔しては自傷行為をするようになり、首吊りの自殺未遂。 心療内科での治療により鬱症状が改善するも、 薬の影響で長い文章を読んだり書けなくなったという。 また、伝統的なものが屈折しネット右翼にもなったが、 この後半では、再度上京しシェアハウスに住み、 早朝勤務の警備員兼シナリオライターとなった。 苦悩はないわけではないが、ようやく前進。 緩やかでも存在しない陽光の恵みは感じたのだ。 現在の4旬「35歳草酉」は、DNA「車」。 ある意味、ありえない忙しなさを体感して、 社会参加している状態。むろん危険でもある。 今後は5旬「45歳木申」が、DNA「牽」の干合支害。 通常なら不名誉で異性に騙されると解釈するが、 もとより害持ちで屈折しているので一筋縄でいかず、 かえって妙な方向のなかで、名前を売る。 それが名誉に見えることもあるだろうし、不徳にもなる。 何で名前が大きくでるかは断定できず。 月干と日干の「畑」と干合なので、変化しながら次元をあげることも可能だが、 簡単に変身できぬ堅さは回避できず、 周囲を巧いことをやって変えていくしかない。 6旬「55歳雨未」は、雨降り。DNA「禄」は感謝に奉仕だが、忌み神なうえに、 もとより現実性の強い欲得ずくめなので、自爆も否めず。 7旬「65歳海午」は、DNA「司」の地味な忌み神の塩水到来。 ケチは滅亡への近道だが、この人には理解できぬかも。 8旬「75歳宝巳」は、DNA「鳳」の対冲で発信力がぶち壊れる 超晩年の10年運天冲殺で、特別な遊興に浸る可能性大だが、 良さは全くみられない。 火性がないので、親も変人が相場。実家の家屋は両親がセルフビルドで建て、 建築士の資格もなければ大工でもない 一介のおっさんとおばはんが二人でチマチマ建てていたので、 着工から20年近く経過してもいっこうに完成せず、 ドアや窓や床や壁の一部が無いまま ダンボールやビニールシートやカセットコンロを駆使して 無理やり暮らしていたというのも興味深いが この人の宿命には、真っ当な温かみは存在しないので、 驚くことでもなく、むしろそれが自然だろう。 現在は東京都内在住で、原付免許取得するために、 鮫洲か府中に出かけねばならぬと小旅行だと書いているが、 江東運転免許試験場が東陽町にあるのを自覚がないとすると、 城北地域に生息しているのではないかと思われるが、 誠にところでは何をしているのか皆目不明。 とはいえ、それが害持ちの表裏ありなのだから 正体を明かさぬ姿勢は、それなりに経験でつちかったものだろう。 女性であることへの意識は並々ならぬものがあり、実際本作もそればかりだが、 受賞歴もなにもない、代表作もない王谷に異例の場を提供した ポプラ社の担当者は変人奇人好きなのに違いない。 とはいえ、売りは火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人に、 年支「申」VS日支「亥」の害毒持ちの表裏あり。 いつどこでまた脱線しないとも限らない。 面白い方向に壊れれば編集者の勝ちにつながるが、 王谷がどこまで従順でいられるかの保証なし。 来年(19年/畑亥)は、律音で人生の折り返し地点。 急上昇できて、毒の発散を持続していけるか、 はたまたここがピークで埋没していくかは五分五分。 そのためには、柔軟どころか強制的に熱気をあて、 「畑」を耕し、風変わりな作物を収穫できる態勢づくりをせねばならない。 徹底的に働かされぬとピークにはなかなかいかない。 刺激に耐えられれば本物である。 なお本作の結びは「やがてスピーカーから溢れだした ひび割れたシンディ・ローパーの歌声に合わせるように 悦子の手に直美の手が、初めてそと重なった」である。 時代の先鋭というイメージとは何処か違う☆ |
■2018年09月04日(火)畑亥 |
大村あつし○マルチナ、永遠のAI。野人の発想は夢の中 |
○「AIと仮想通貨時代をどう生きるか」とサブタイトルがついた 本書の書き出しは「首から下で稼げるのは1日数ドルだが、 首から上を働かされば無限の富を生み出せる」という トーマス・エジソンの言葉に疑問を投げかけたシーンから始まる。 ITライターにして、作家の大村あつし(66-0313/宝未)の 『マルチナ、永遠のAI。―AIと仮想通貨時代をどう生きるか』が、 04月04日(陽寅)のDNA「牽」の干合日に上梓された。 同書は「AIと仮想通貨時代をどう生きるか」をテーマにした日本初の試みで、 いわゆるところのビジネス小説の枠組みとなり 「もしドラ」のようなものを想像してもらいたい。 この分野に関心がある人が一冊目に読むにはもってこいの本。 20年(鉄子)東京オリンピック後のAI特区で起きた友情・裏切り、 美人AIとの三角関係をめぐるエンターテイメント。 「私はモラルを貫きたかったんです。愛しています」 ・・・マルチナのその言葉はプログラムなのか? そして、彼女を取り巻く人々の涙の訳は。 時は、東京オリンピックの喧騒が去った20年。 主人公の岩科正真(いわしな・しょうま)は、就職に失敗し、 公認会計士の資格浪人も3年目という崖っぷち。 静岡県下(富士市)にある実家の定食屋も潰れかかり、 旧友との再会や助言により美人AI「マルチナ」に再建を託す決心をする。 正真は、マルチナにも薦められ再会した幼馴染みの 青果店の娘の沙羅にも惹かれるが、彼女には重大な秘密があった。 同時に、正真はマルチナも愛してしまう。ヒトとAIの奇妙な三角関係。 やがて、正真たちは巨悪な陰謀に巻き込まれていく。 彼らは、緻密に計算された策略を暴くことができるのか? そして彼らがたどり着く先は? マルチナは神のギフトか? 破滅者か? 仮想通貨やAIについて、ストーリーを追いながら知る入門書。 解説は登場人物のセリフに紛れ込んでいるので、AIや仮想通貨を楽しく学べ、 すそ野を広げるだけのポテンシャルを持った特性あり。 随所に作者の小洒落た部分が配色され、 当然、最後は笑えて泣けてハッピーエンドと思いきや、 素直に信じては良いかどうかは疑問。 マルチナは神からのギフトか?破滅者か? ただし最新技術の普及により忘れられがちな心について 考え直す機会を与えてくれる作品には仕上がっている。 なお、構成を次に紹介しておきたい。 第1章「運命的な出会い」〜AIが普及し始めた世界〜 第2章「氷穴のそのむこう」〜大人のAIと子どものAI〜 第3章「プロジェクト・ガラテア、始動のとき」〜AIの学習方法〜 第4章「友人の楽観と、同僚の挫折」〜仮想通貨とAI政治家〜 第5章「二人の女性と恋をするなら」〜AIは努力の天才〜 第6章「一線を越えた二人を待つものは」〜物流と介護のAI〜 第7章「神のギフトか、破滅者か」〜AIはヒトを超えるのか〜 第8章「盗撮された恋人の裸身」〜AIの発達と、個人のプライバシー〜 第9章「涙の訳は」〜AIに芽生えたこころ〜 静岡県富士市出身。3歳から10歳までを宮城県岩沼市で過ごし、 ふたたび富士市に戻り、静岡大学人文学部経済学科を卒業の大村は、 DNA「禄」主導で、自己中心な面もあるが心優しい人。 「禄+龍」は、目前の問題を解決する能力はあるが、 視野は広くなく、目的遂行のためには他者を犠牲にする傾向。 「禄+車」は、厳粛なるルールに従うのは苦手。 「禄+牽」は、実務能力あり。 「禄+貫」は、一般的ではなくとも計算されつくした手法で勝負する。 才能はこの「貫」で、自己の本質を決して曲げない頑固力。 「宝+禄+卯月」は、適職につくのに時間を有したり、 異性に翻弄されたり裏切りに遭いやすい傾向。 「午」年生まれ「宝未」は、落ちて上昇。 生き方を表す伴星は「貫」で、波の少ない人生。 物事の始めの洩星は「禄」で、何かにその気にさせられる。 締めにあたる導星は「貫」で、一人で始末をする。 宿命の特長は、仲春午前6時頃の特別にあつらえた機器。 仕事一筋なのは、年干支「陽午」VS日干支「宝未」の 干合支合でも充分伝わってくるが、月干に同質の「宝」があり、 これが年干「陽」とも干合し、ちょっかいを出される格好になり、常に不安定。 「陽」を仕事や異性に見立てると邪魔が入りやすかったり、 叶わぬ役割や相手を想定しやすく成就しにしくく、 AIに恋心を抱いてもおかしくないし、 また、月干支「宝卯」VS日干支「宝未」の大半会を考慮すると、 仲間内の付き合いを優先させようとすれば、特定の関係になりにくい。 とはいえ干合水性天干一気になるのだから、 集中すれば知恵を使って目上をやりこめることになり、 不正をはたらく上司を失脚させることくらいは可能。 総エネルギー205点はごく普通の存在感だが、 火性77点と意識は高く、簡単には妥協しないが、 水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人は、ほっておいたら、磨かれない宝石、 手入れのされない精密機器で、いざというときに役立たずになる恐れ。 水性で磨くという行為がなければ、心が曇った人になりやすいが、 逆転の発想をすれば無限大の発信力にもなり、 質の良い趣味をもち、冷静沈着でいれば良いのだが、 単に遊興のようなもので、遊び心を満喫するのは上等ではなく、 鼻持ちならない自意識や強欲さが浮き彫りにされる懸念。 高潔な目標、上品な目上との関わりがあれば回避可能。 なお自身の金性は僅か26点。磨きに磨けばさらにスリムになるだろうが、 切磋琢磨していけば、小者では収まりきらず、 山椒は小粒でぴりりと辛いのような存在意義を見いだす予感。 年干支の「陽午」は他人の運を喰って自分のものに変えていく。 正に新時代のAIともいうべきか。 月干支の「宝卯」は、邪気のない天性の善人で、 ブランドに弱いが、小商いに強く、定食屋までもお洒落にする。 そして日干支の「宝未」は、自分については寡黙で、 常に慎重であり冒険を良しとしない現実派。 懐疑の念がありすぎて成功に陰りを落とすが、 ひとたび波に乗れば不言実行の成功者となる。 干支番号構成は、43-28-08で西方南方東方の鋭角ゾーンで、 北方は欠けており、自分の領域からは逸脱しないほうが賢明。 後天運は、初旬「8歳海辰」は、これといった後転稼働条件はないが、 ありえない水性のDNA「調」で、他人とは差別化する 何らかの才能の片鱗を見せたり、未知の方向に接触する。 読書の原点は「泣いた赤おに」に「怪人二十面相」。 朝日新聞の天声人語を毎日ノートに書き写し 国語力、漢字力を磨き、星新一作品に出会い、 ショートショートを書き始めたりもした。 2旬「18歳雨巳」は、同じくありえない水性のDNA「鳳」で、 豊かな感性の発揮に、年支「午」と日支「未」に、 つらなる夏の方三位が完成し、想念がひとつの形を見せた。 バイト先のファミレスの体験をもとに、書き上げたのが、作品としての出発点。 3旬「28歳木午」は、DNA「司」の堅実地道志向で、 96年(陽子)のDNA「牽」の干合支害年に 「Excel95で作るVBAアプリケーション〜VBAで作る販売管理システム〜」 でITライターとしてデビューし、この分野での著作は多数。 エクセルのマクロ言語の解説書の売上が累計150万部を突破し、 「VBAの神様」と称され、自ら会社も興している(静岡県内と思われる)。 4旬「38歳草未」は、DNA「禄」の主導DNAで自己確立。 ITライターの仕事が善し悪し半々みたいな時期もあってか、 04年(木申)には会社代表を辞し上京し、東京都港区内に住み作家を目指す。 07年(灯亥)の月支「卯」と日支「未」のからむ三合会局年で、 条件なし天冲殺の夢の中で、DNA「車」の孤軍奮闘年には、 「エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜」で作家に転身。 現在の5旬「48歳陽申」は、DNA「牽」の名誉で、 年支「午」と日支「未」の関わる変則方三位で、 少々異質ながらもこれまでとは違う展望が拓ける。 また、月干と日干は「雨」となり、進み行く方向性ばかりか自分自身も変化し、 翻弄されやすい水性天干一気が破格となり、 仕事に対する姿勢の変化も見られる時。 6旬「58歳灯酉」は、DNA「車」の忙しない繁忙期。 積み重ねてきた努力が、出番を多くさせていく。 7旬「68歳山戌」は、DNA「玉」の 10年運天冲殺で突如旧きものの見直し。骨董品の再生ともいう。 8旬「78歳畑亥」は、DNA「龍」の三合会局10年運天冲殺で、 超晩年にしては、とてつもない新たな世界やステージへの旅立ち。 VRとARの違いは何か。 VRはバーチャル空間に自分から入るバーチャルな体験。 ARは拡張現実で実在する風景に バーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、 目の前にある世界を仮想的なものを拡げていく。ポケモンみたいなものだ。 このあたりの知識をさらりと判りやすく、説明してくれるのはありがたいし、 政府の助成金は金のない人のためにあるはずだが、 実態は金のある人の企画が通りやすいと皮肉も効かし 銀行と同じで晴れた日に傘を貸し、雨が降ったらとりあげる 意地悪な面を暗に批判したかと思えば、 理由は隠して結果しか言わない時もあるAIを意地悪と見せたり、 パッツンヘアに脳波測定器を隠し、人間がAIの力を借りて、 淀みなく喋れるようにしたり、仮想通貨は信じる者が価値を与え使い、 円やドル法定通貨と違い政府が介入しないなど皮肉もあり。 そして、AIは万能ではないが特化した仕事や行為には 人より優れることを強調し、人の知能のようにAIも教育すれば成長し、 心のようなものを吹き込み感情的に育てる実験もさせている。 まさにこの著者ならではの、楽しみがあるが、さ来年のこの国のAI事業は、 どこまで進んでいるかは疑問というのが、正直な感想だ。 また、大学卒業後は4年間のサラリーマン生活を経験し挫折。 自ら会社を興しITライターとして相応の成功も収めたようだが、 そこには葛藤や衝突もあったようで、作家を志し上京も、簡単には成功せず、 現在は地元に舞い戻り作家活動を行っている模様。 とはいえ作家として認知されたのは07年(灯亥)の DNA「車」の条件なし天冲殺の夢の中。 そして今年(18年/山戌)もDNA「玉」の条件なし天冲殺の夢の中で、 それらしく地元関連の作品をだしたのは納得だが、 戌亥天冲殺が結局は地元に戻ったのはどうなのだろう。 どうしても、この世のものではない天冲殺がらみでは、 持続的安定的な活動とまではいかぬのではないだろうか。 ちなみにこの生年月日は、芸人の今田耕司と同一。 今田も独身だが、大村も公式サイトはもちろん、 blogやtwitterにも家族の話は一切でてこない。 自分について多くを語らない「宝未」なうえに、 水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の伝達本能皆無の身としては、 仕事に無限大に力を注いでいるばかりか、同一生年月日の人が独身なので、 大村もまた独身の可能性があるが、 本書最後にAIとの理想的共存のような家庭の姿を描いただけに、 仮に独身でも、そういう思いがあるのではないかと思う。 むろん今田耕司が作家になったわけではないが、 芸風に重ね合わせてみれば、興味深い☆ |
大村あつし○66-0313 |
宝宝陽雨 未卯午※+8 牽貫車禄龍(禄主導) 木性(52)火性(77)土性(50)金性(26)水性(00)/総合205 戌亥天冲殺/天冲殺(68歳山戌/78歳畑亥) 方三位(18歳雨巳)/主導DNA(38歳草未) 変則方三位(48歳陽申)/三合会局(78歳畑亥) 干合水性天干一気/天干一気破格(48歳陽申) 火性過多/金性脆弱/水性ゼロ(野人) +8歳海辰/18歳雨巳/28歳木午/38歳草未/48歳陽申/58歳灯酉/68歳山戌/78歳畑亥〜 |
■2018年09月07日(金)海寅 |
最東対地○えじきしょんを呼んではいけないは読んでは危険 |
○13年(雨巳)のDNA「鳳」年の守護神年から執筆活動を行い、 60年に一度の思いが叶う干合支合年だった 16年(陽申)の、DNA「龍」の改良改革日だった04月27日(畑卯)に、 「夜葬」にて、第23回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した 最東対地(80-0509/宝巳※)の 『えじきしょんを呼んではいけない』が、 07月25日(山午)の主導DNA「玉」日に上梓されたので解説する。 なお09月19日(木寅)のDNA「司」の害日には、 初の単行本「怨霊診断」も刊行されるそうだ。 えじきしょん(餌食尊)――町中だろうと家の中だろうと、 扉があれば中から現れ、呼び出した人間を溶かしにやってくる、 ガスマスク姿の不気味な存在。 ぴったんぴったんと迫ってくる理不尽な恐怖にあなたは耐えられるか!? 「アレを最初に呼ぼうと言い出したのは〜」 写真家、怪談収集家、芸人、人妻、大学生など多彩な面々で、 かつての居酒屋でのバイト仲間と岡山のとある島に旅行に行った OLの住谷秋乃は島に伝わる伝承で秋田県のなまはげのようなものについて フリーライターの京本陽介に旅先での恐怖体験を語り始めた。 「えじきしょん」〜島の住人がそう呼ぶ、 人を溶かしにやってくるという恐ろしい怪物の伝承。 溶かされた猫の死骸を島で目にしていた秋乃たちは、 宿の主人から聞いたその話に興味を持ち、音声検索で調べてみる。 すると、スマホの音声は答えた。「えじきしょんを呼び出しました」。 これが、怪異という間違いの始まりだった。そこから一人一人狂っていき、 「硫酸かけマン」に見事に消されていくのだが、 当事者達にしか見えないものだから、周囲の人々はいぶかしがるばかり。 誰かと約束したら狙われるし、写真を撮られると襲われるので、 最後は会社を辞めてしまった秋乃は、 新鮮な赤ワインで身を守ることを知るが、それとて万全ではない。 実際にはありえない話には違いないのだろうが、 これはひょっとしたら、あり得るかもとも思わせてくる 作者にいやらしさに不快感を覚えながらも 最後まで到達しないと、かえって消化不良をおこしかねない秀作。 大阪府交野市出身、現在は大阪府寝屋川市在住。 高等学校を中退し、飲食・小売業界を経て、 出版社に勤務したのちフリーライター。 ホラーブログ「最東対地の嗤う壷」をおこし、 他の作品に「#拡散忌望」などがある最東は、 DNA「玉」主導で、気分転換は得手とは言い難く、 ある物に執着すると、なかなか逃れられない性癖。 「玉+玉」は、無理をしてまで頑張る気持ちは希薄で、 出来れば楽をしたい、静かに波風たてずに過ごしたいクチ。 「玉」×3もあり、環境は変えたくない頑固者で、 ひとたび興味をもったものをとことん掘り下げる。 「玉+石」は、存外理屈っぽく、言い訳をして、 さらにはそれなりの意味をもたせる。 「玉+貫」は、遥か先の未来を考えるより、 その場その場をどのように、生き抜いていくかに長け、 ある意味その場しのぎという印象を与える。 「宝+玉+巳」月は、少々精神分裂的になりやすく 霊感のようなものを好むが、何か持病があり、 幸運になると不運も一緒に背負い込む傾向。 「申」年生まれ「宝巳」は、まとめ下手。 編集者の意見はおおいに参考にすべきなのだろう。 生き方を表す伴星は「禄」で、つかみ所のない人生。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の助け。 締めにあたる導星は「石」で、共同で終わる。 宿命の特長は、初夏十時頃の絢爛豪華な調度品で、 おいそれと日常生活で使うには気が退ける貴重な品。 総エネルギー289点と極めて存在感はあるが、 常に埃がつかぬよう、あるいは充分な働きができるよう、 磨きに磨いていなければならないが守護神の水性は僅か11点しかないため、 表現力は独走的になろうと持続するには難しく、 ついつい脱線してしまうこともあり。 木性ゼロ(DNA禄/司なし)は、堅実な家庭に縁無く父子家庭だったそうだ。 本人も普通ではないので、専業主夫気取り。 生活力はないに等しいので夫人が働いている。 なによりも自身の金性148点は、相当自意識の高い強者。 年干「鉄」に月干と日干の「宝」の金性天干一気は、 本人が柄にもなく傷つきやすいので、 ある意味陰陽関係の「鉄」に従属する関係も 集中力はあり、目上を武力や武器、腕力で従わせたり、 配下に置こうとする。 実際に行使せずとも威圧感・恐怖感を煽り追いつめるのは、 まさに「硫酸かけマン」でもある。 年干支の「鉄申」は、杓子定規でマニュアル重視。 枠を決めてから取り組む公務員的発想。 月干支と日干支の「宝巳」は、品質高貴な貴公子で差別偏見に縁なし。 直感に頼りすぎる傾向はあるが、 趣味に目が行きやすく、お金はいくらあっても良い。 最東は木性ゼロ(DNA禄/司なし)のため、 これが無限大の富なのか、常に飢えた状態であり、 ひとつ間違えれば、遊び人にもなる宿命。 干支番号構成は、57-18の北方と南方を結ぶ直線で、 領域は直線のため、拡がりはない。 後天運は、初旬「9歳海午」は、DNA「調」の守護神独創性。 他人とは同じに生きたくはない反発反抗の主。 高校中退はおそらく有り得ない木性年の天剋地冲年だった 95年(草亥)でなかったと思う。 発想は女性目線。なので主人公も女性。縦につながりを求めるより横つながり。 勢い遊興の先にある飲食業業界に足を踏み入れる。 2旬「19歳雨未」は、DNA「鳳」のゆとりある守護神で、 いくらかバランスがとれた模様で、発信することに興味を持つ。 現在の3旬「29歳木申」は、DNA「司」の有り得ない 木性の10年運天冲殺を迎え、所帯も持ち子供も授かった。 ないものが揃うことで、異様性のバランスもいくらかとれ、 一気に加速する天冲殺の恩恵もあり、デビューに漕ぎ着けた。 とはいえ刑と支合がセットなので、争うことは必定で、 本作でも結局は他人と衝突していきながら人を消す。 来年から始まる4旬「39歳草酉」は、同じく有り得ない木性の DNA「禄」の引力本能抜群な10年運天冲殺半会で、 これまでに比べて、より濃厚な手応え。結果もでやすくなり、自己満足も相応。 とはいえ、前旬以上に感謝と奉仕がなければ、 せっかくデビューして順調かに見えても、 偉くなりすぎてしまえば、元も子もない。 5旬「49歳陽戌」は、DNA「牽」の名誉とはいえ 30年間の変剋律もあるので、10年運天冲殺を抜けたからこそ、 感謝や奉仕を忘れて、称号や異性に酔いしれるようだとマイナス。 とはいえ順調なら苦悩しながら名誉を手に入れる予定。 6旬「59歳灯亥」は、DNA「車」の多忙と動乱の天剋地冲。 年支「申」も害なので、簡単には前進できずに、 腹をくくって稼働して世界が変わるくらいのつもりでいるなら良いが、 考え違いして何もかも壊してしまうようでは、単に狼藉者か。 7旬「69歳山子」は、DNA「玉」の主導DNAで自己確立。 旧きものや過去について大いに苦悩することで、 才能も磨かれるので、本人史上究極の作品も創り出すこともあり。 さて、同書は総じて失踪者が20人ほどの事件。 日本全体では年に8万人以上もいるというから脅威。 なかには、こんなふうに消されてしまった人もいるかと思えば、 ぞっとしないが、肝は作者を思わせるフリーライターの京本陽介が、 (さすが玉たしい旧さを感じさせる名前) 「運が良ければ競争相手がいないままネタを独り占めできる」と踏んで 危険を冒してしまった。 フランス語のスラングで殺すという意味を持つ「えじきしょん」。 かつて島にはフランス人集落があり、島民とトラブルがあったようだ。 また、「処刑」という意味を秘めたこの言葉には、 人の本性は追っ払ってもすぐ戻ってくることを示し、 呪文で撃退するにも、一筋縄ではいかぬものらしい。 「最初に溶かす人には全部聞いてほしかった。 〜仕事のなさそうなライターさん・・・。」 やがて秋乃は殺人鬼と化すのか。 溶かす行為は「宝」の最東には強い火性の脅迫観念。 そのあたりは、配偶者成分が火性だから、 奥さん怖いなり、夫人に頭が上がらないという 脅威に屈服している姿なのに違いない。 さて、最東の配偶者についてはデータがないが、 第一子男児(10-0209/鉄寅)が自慢のようだが、 男児の日干支は「鉄寅」で父親の年干支「鉄申」を納音し、 それはそれで総エネルギー294点と重い「鉄」で手がかかる。 また日支も害の関係なので、実際はかなりのブレーキにはなっている。 偏りは親に似て、水性ゼロ(DNA鳳/調なし)は 口下手でも無限大の表現力はあり、 絵心ありと最東が褒めちぎっているのは愛嬌か。 もう小学生なのだから、ある程度は手がかからないというのは大間違いで、 下手に金性一気格の父親が引き寄せてしまうこともあるだろうが、 存在感はあろうと自身の金性は、僅か06点しかない、ペラッペラの金属。 薄汚れることなく、危険な目に遭わせず、 あらゆるものに挑戦させていくべきなので、それはそれで大変。 父子家庭経験者だから苦悩ありではなく、頭でっかちにならぬ程度に、 (父親とは違い)勉強をさせたほうが彼のためにはなることを、 伝えておきたい。 なお初旬も2旬もたいして動きなく3旬は「害」。 とことん落ちれば、その後20年間は、有り得ない水性の10年運天冲殺が控え、 そこは遺伝なのか、苦痛をバネに成長してもらいたいものだが、 親の書いたものを素直に好まず、 自分ならもっとこうするという柔軟な思考は大切だろう。 その意味では「えじきしょん」読ませちゃ危険(笑)かな☆ |
第一子男児○10-0209 |
鉄山鉄陽 寅寅寅+8 貫龍龍龍龍(龍主導) 木性(99)火性(81)土性(108)金性(06)水性(00)/総合294 午未天冲殺/天冲殺(38歳海午/48歳雨未) 害(28歳宝巳)/天剋地冲(58歳木申) 木性過多/火性過多/土性過多/金性脆弱/水性ゼロ +8歳畑卯/18歳鉄辰/28歳宝巳/38歳海午/48歳雨未/58歳木申/68歳草酉/78歳陽戌〜 |
■2018年09月09日(日)木辰 |
トミヤマユキコ○40歳までにオシャレになりたいは寄り道 |
○秋田人の両親に育てられた結果、 人生のほとんどを横浜と東京で過ごしているのにも関わらず、 東北訛りもあるという少女マンガ・サブカルチャーの研究者である トミヤマユキコ(富山由紀子・79-0428/草丑)が、 05月30日(海戌)の四土格入格のDNA「玉」日に、 『40歳までにオシャレになりたい』を刊行した。 高校生の時には「Olive」。大学生では「装苑」に「FRUiTS」。 30歳迄は美容院で各種雑誌をチェック。 30歳をすぎて「ViVi」「GINGER」「otonaMUSE」。 そして今は「BAILA」に目を通すという著者は、 グレーのパーカーばかり着てADに間違われていた苦い経験がある。 そんな彼女が大人のオシャレを身につけるまでを綴った実用エッセイで、 オシャレは嫌いじゃないけど、いまいち垢抜けない。 ついつい変な柄物を着てオモシロに走ってしまう。 困ったらボーダーに頼りがち・・・。 多くの文系女子が抱えるファッションの悩みに、 トミヤマユキコがとことん真剣に向き合い、 自分なりの正解を導き出していった トミヤマ版「着せ替え人形」スペシャル。 目次はと言えば、 ●肉が垂れるアラフォーこそ浅いVネックで鎖骨見せ! ●憧れながらも敬遠してしまう白シャツはとろみシャツを選ぶ ●ADに見えないグレーパーカーの着こなし方 ●大人でも似合うワンピはAラインではなくHライン ●無駄にバッグがデカい女からの卒業 ●美人見えするメガネのポイントは黒目の位置にあった! etc. 体当たりで導き出した実用的なオシャレ法則の数々はもちろん、 自分のコンプレックスと向き合い、オシャレをする喜びを再発見していく 過程に共感せずにはいられない代物。 秋田県男鹿市生まれで、神奈川県横浜市港北区育ち。 現在実家は東横線の綱島駅にある眼鏡店「アイケアシステム」で、 田園調布学園中等部高等部を経て、 一浪して早稲田大学法学部から、文学研究科大学院出身。 助手から非常勤講師を経て、DNA「鳳」の守護神半会年だった 昨年(17年/灯酉)より文学学術院文化構想学部助教(専門は少女マンガ)。 大学時代は池袋近辺に3年間程居住するも 現在は東京都世田谷区池尻に居住しているトミヤマは、 DNA「司」主導で、そこはかとなく地味。 派手さはないので周囲にあわせることは溶け込むことなのでありえても、 あえて冒険をせずに着実に一歩ずつ階段を登る。 生活感が染み出た風景は、ある意味純粋で、 蓄積という根本があるので、重ね着上等。 「司+禄」は、自制心に欠け先を見通すことのない現状維持派。 一見愛想は良く、様々なものを仲介したりもするが、 「禄」×3もあり頑固で不器用。 「司+司」は、現実性強く、必要とされるので、 あえてオシャレにも挑んだが、それは仕事だからであり、 見聞を広めるための手段で、生活の糧にもなり、 ギャラが発生するので、受けた仕事で、まず企画ありき。 「草+司+未月」は、根っからの評論家。 「未」年生まれ「草丑」は、目立つかどうかはともかく孤立する。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈の拡がる人生。 ようは群れるようで、その中で孤独で異彩を放つか。 宿命の特長は、晩春午前十時頃の高原の植物。 総エネルギー273点の存在感を誇るが、 うち土性117点は標高のある高地の平野に、 覆うように背丈のさほどない草花の72点がひしめくものだが 守護神火性は僅か23点で、肥料が行き届いているかは疑問なので、 ファッションまで気が廻らず、庶民的な方向性の資料収集や 研究には精をだすが、 年支「未」月支「辰」日支「丑」四土格のため何でもあり。 「戌」で全ての土性が揃うので、ひとまずの完成を見るが 同時に条件なし天冲殺の夢の中であるため、 受け身で成果を得るしかなく、今回の企画もその流れ。 本人は大真面目なのに、なにかの役に立つというようなことではなく 夢みたいなことのために時間を費やす。 小ぶりな花は咲かせるが、独創的な実にはならないというジレンマ。 年干支「畑未」VS日干支「草丑」が天剋地冲になっているため、 仕事に励むことは疲労を伴い、 周囲を巻き込んだり、犠牲になったりがつきもの。 年干支の「畑未」は、他人が作った何かを利用する。 理性を感情が上回ることがあり、いわゆるじゃじゃ馬気質。 月干支の「山辰」は、制約が多くなかなか進まないが、 じわじわと時間をかけてしぶとく生き抜く。 そして日干支の「草丑」は、根気よく取り組む姿は秀逸で、 忍耐力は人一倍あり、いわゆる真面目人間となり、 あれこれ手をださず、ひとつを極めるのが向く。 干支番号構成は、56-05-02と北方と東方のごく限られた棲息域。 後天運は、初旬「3歳畑巳」がDNA「禄」の引力本能の半会で、 欲深く人当たりの良い部分は育っていくが、初旬稼働条件はなし。 2旬「13歳鉄午」は、干合支害。異性関係の失敗や不名誉。 一浪したのは、深夜ラジオを聴きすぎたり、 そんな時期に一人暮らしをするものだから、 アパートの階下住民とトラブルも経験。 3旬「23歳宝未」は、DNA「車」の天剋地冲で前旬の払拭。 地味ながら、大逆転を行う。 現在の4旬「33歳海申」は、DNA「玉」の流れを極める。 トミヤマなりの静寂のなかで学問を究める。 今後は5旬「43歳雨酉」が、DNA「龍」の半会で、 新たな領域に足を踏みだし成果出す。 月干「山」が干合で「陽」になり守護神火性の強化は、 目下や進み行く方向性がガラリと変化すれば視界良好にもなる。 6旬「53歳木戌」は、DNA「石」の10年運天冲殺に四土格入格。 ようやく大きく運気が動くが、仲間や政治力がテーマなので、 ますます人脈は拡がり、その中心にいながら、 次元がとてつもなく上がる見込みなので準備が必要も、 感謝や奉仕は常に近くになければならぬものである。 腹をくくって、大きなステージに行く可能性もあり。 7旬「63歳草亥」はDNA「貫」の10年運天冲殺。 我をはり過ぎずは危険も、年支「未」の半会はあるので、 仕事世界で実績をつんで評価される時期。 8旬「73歳陽子」は、守護神DNA「調」の支合で、 変わった部分が評価をあえてされるが10年運天冲殺は既に抜けており、 仕事での成功から金銭物質にこだわりすぎているとあっけなく終わりになる。 40歳を前に「ファッションのチャンネルを増やした」という トミヤマの経験には、節目を前に自分の仕事や ライフスタイルを変革するヒントはあるのだが、 ピントがズレているのは、宿命にあわない40歳節目設定。 実際に少なからず変化をしていくのは 動きの慌ただしい「43歳雨酉」からであって、 いくら今年(18年/山戌)が主導DNA「司」の四土格完成とはいっても、 背景は塩水で過去の失敗を反省したりなぞるだけなのが残念。 大学教員としての仕事がきっかけで、 学生の教育実習先を訪れる際に、自分の服装によって 「教え子に恥をかかせてはいけない」と思ったからだとか。 四土格は目下あってこそなので、その気持ちはわからぬわけではないが、 一過性になりやすいばかりか 本人の宿命を刺激して活かしきるのは無理難題なので、 あくまでも研究の一環として努力するしかないが 「司」主導の派手さのなさには気後れは必至であろうし、 記念には良いだろうが持続はしないのではないか。 とはいっても自宅には、姿見がなく、スーパーのトイレで、 あるいは近所の駐車場の黒い車にうつすなど泣けるが、 企画立案張本人の「週刊SPA!」担当編集者みたいに 猿やパイナップル柄のワンピースを着て似合うとは思っていないだろうし、 「non-no」を経て集英社ファッション通販サイトの担当にしても、 最終的には無難な落としどころを目指したように見受けられる。 なので、最後は服が無理ならコートやバッグに投資しろとか、 自分なりにファッション誌を理論化していこうと、 仕事に結びつけていこうとトミヤマを飾りたてている。 ところで、トミヤマの夫は10年運害の最中で出会った SCOOBIE DOのドラマーの オカモトMOBYタクヤ(76-0706/畑未)。 トミヤマの年干支が「畑未」で共通干支はあるうえ、 「辰」と「未」まで共有するのだが、 土性過多のトミヤマに土性のタクヤは不自然ではないものの、 救いにはならず(辰年生まれ畑未で他力運の夫には有り難い)。 出会いは学内の音楽サークルというから、 10年運干合支害スタートで、14年01月01日(海申)の入籍日も、 夫主導になっているが、一応トミヤマにとっても、 13年(雨巳)の月干干合を伴う改善半会年の流れなのだが、発展的解消ではなく、 一歩踏みこんで害毒の出会いを完成してしまったのだから、 いささかの問題は今後もないとは限らず。 夫妻に子供がいない様子なのも、この出発点があるからだろう。 さて脱線したが40歳迄にオシャレになりたいではなく、 43歳過ぎてから、何もかもオシャレになれるのが、トミヤマではないか。 だから今回は予行演習というより寄り道。変わるのは、先だね☆ |
トミヤマユキコ(富山由紀子)○79-0428 |
草山畑灯 丑辰未+3 禄司禄司禄(司主導) 木性(72)火性(23)土性(117)金性(19)水性(42)/総合273 戌亥天冲殺/生日冲殺/天冲殺(53歳木戌/63歳草亥) 干合支害(13歳鉄午)/天剋地冲(23歳宝未) 四土格・四土入格(53歳木戌)/年干支VS日干支天剋地冲 火性脆弱/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 +3歳畑巳/13歳鉄午/23歳宝未/33歳海申/43歳雨酉/53歳木戌/63歳草亥/73歳陽子〜 |
■2018年09月11日(火)陽午 |
日向理恵子○雨降る本屋と雨もりの森の今年は元気 |
○03年(雨未)のDNA「鳳」年に高木理恵子名義で 「魔法の庭へ」を出版し、その後の経歴は不明も、 日本児童文学者協会会員となり、数々の著作を発表してきた 日向理恵子(84-0607/宝未※)の「雨降る本屋」シリーズの 『雨降る本屋と雨もりの森』が、 06月15日(山寅)のDNA「玉」重なり日に上梓された。 同書は08年(山子)にデビュー作として刊行された 「雨ふる本屋」、(害年でも天冲殺明けの創作年のスタート) 12年(海辰)の「雨ふる本屋の雨ふらし」、 17年(灯酉)の「雨ふる本屋とうずまき天気」に 続くシリーズ4冊目で、作者の娘二人の成長に従い、 執筆が加速度的になった風情あり。 書きかけのまま忘れられた物語、夢が種となり、雨のしずくで育ち本となる。 そんな「雨ふる本屋」シリーズの第4弾。 雨の記憶が天と地をつなぎ、あらゆる物語の瞬間を見せる。 それが、雨もりの森〜。とくべつな「雨降る本」が誕生する物語。 ルウ子とサラは、一人の男が、図書館の本棚の前でカタツムリに呪文を唱え、 消えるのを目撃する。 そう、いつもルウ子たちが「雨ふる本屋」に行くときのように。 あとを追った二人だが、途中で見失ってしまう。 でも、どうやらその男は、今、すきまの世界を騒がせている「影の男」らしい。 ルウ子とサラが、謎の黒い服の男を探しに旅立つと、 すきまの世界になかったはずの奇妙なものが、 あちこちに出現し始めて・・・。 すきまの世界に、かつて夢みられたまま忘れられた「王国」が氾濫し始めた。 「雨ふる本屋」でも異変が。白紙のままの巨大な「雨ふる本」、 収められるべき物語はどこにあるのだろうか。 ルウ子とブンリルーは、すべての鍵を握る謎の 「影の男」ウキシマ氏を探し出す。そして聞かされた「王国」の姿。 ルウ子が突き動かされるように王国の物語を書き始めたとき、 すべての歯車が一斉に回り、壮大な「博物館」が出現した。 雨の記憶が天と地をつなぎ、あらゆる物語の瞬間を見せる。 それが、雨もりの森〜。とくべつな「雨ふる本」が誕生する。 ホシ丸はいう。「本を読むのも書くのも命がけの冒険なんだね」 美しく繊細な表現で彩られた物語なのに、力強く優しい。 「雨ふる本屋」史上、最も強く、最も切ない物語に仕上がっている。 兵庫県多可郡多可町出身。 現在も兵庫県姫路市内に在住していると思われるが、詳細皆目不明。 夫と娘二人の家族。娘二人は早生まれと思われ、 長女(13-XXXX)と次女(年少15-XXXX)とも、幼稚園に通っている以外、 何もかも不明な日向は、DNA「龍」主導で、 物事の裏側を観察していきながら、多くの情報に触れたり、 自分自身が何らかの庶民的な作り事をする。 「龍+鳳」は、内面の葛藤激しく、精神的な冒険心でストレスを解消する。 「龍+車」は、ひらめきあり。 「龍+司」は、用心深く、自己のテリトリーから出ず危険な冒険を回避。 「龍+石」は、言い訳無用の実行力に、類い希な創造力あり。 「宝+龍+午月」は、他人とは脳波のサイクルが異なり、 夢知らせのようなものあり。 「子」年生まれ「宝未」は、自己の行動に矛盾なし。 生き方を表す伴星は「龍」で、常に変化を求める。 物事の始めの洩星は「車」で、ゼロ出発。 締めにあたる導星は「司」で、他人が終了する。 宿命の特長は、仲夏正午頃の宝飾品。または方向指示看板なり信号のようもの。 総エネルギーは178点でアイドル並みの軽さ。 守護神水性(DNA鳳/調)は僅か17点のため、精力的な活動は難しく、 育児に時間が割かれると創作は停滞しかねない。 また年支「子」VS日支「未」の害持ちは表裏あり。 これが日常生活と創作の場を分ける原点となっており、 活かしきってないと単なる性悪人生だが、 日向はこれを巧みに無意識に活かしているのだろう。 なので、あえて個人的な話は漏れ渡ってこない。 とはいえ、月支「午」と日支「未」の支合が、害の世界を断ち切っており、 本来この宿命で子育てをして仕事をするのは、 とてつもないストレスが発症するが、 それが創作のバネになっているならば、 禁じないことはないが長生きは叶わぬかもしれない。 また多肉植物好きも、木性方向の害が風変わりなものになっているため。 なお「雨降る」の「雨」は、宝石を磨く守護神で、 自然に救いのある方向性も知っているのだし、 カタツムリはもちろん「雨」の使者に違いない。 年干支の「木子」は初心に還る。原点に戻り始める。 月干支の「鉄午」は淋しがり屋ゆえに明るく振る舞う。 そして日干支の「宝未」は、自己の多くを語らぬ長距離ランナー。 不言実行で、用心深さや懐疑の念を持ち、 知らずのうちに 蓄財をしている面あり。 干支番号構成は、01-07-08で東方の始まりで限られた地域。 なので戌亥天冲殺でも生まれ故郷からは大きく離れていない。 後天運は、初旬「1歳畑巳」は、DNA「龍」の方三位。 後転的な稼働条件はないものの、大人になるのは早く、 早期の自己確立と夢や想念が極めて拡がる人生となる。 2旬「11歳山辰」は、DNA「玉」のひとつことを掘り下げる。 この人にとって創作が身近なものとなっていた筈で、出版にまでこぎつける。 3旬「21歳灯卯」は、DNA「車」の半会。 いったん就職するなど忙しく働いた時期。 現在の4旬「31歳陽寅」は、DNA「牽」。 光があたる干合時期で、じょじょに創作のペースがあがり、 何らかの栄誉にも縁がでてくる模様。 5旬「41歳草丑」は、月干との干合で進み行く方向の変化。 不安もないことはないが、宿命害切れのDNA「禄」の引力本能強化で、 いまよりは商業的にも売れる見込み。 6旬「51歳木子」は、DNA「司」の害。 害持ちのため、一般人よりは衝撃は少ないが、 体調不安などにより、なかなか堅実に前進ができない時期。 ただし、体調が落ちればそのぶん著作物は話題になる可能性もあり。 7旬「61歳雨亥」は、DNA「鳳」の守護神10年運天冲殺半会。 突発期で出す本出す本あたるようになり、 発信力も豊かで滑らかになる。「雨」は神様だ。 一気に知名度をあげて、とてつもない注目を浴びるものの 感謝と奉仕がないと寿命を縮める恐れあり。 8旬「71歳海戌」は同じく同様にDNA「調」の特別意識の強まる 10年運天冲殺支合で、有り得ない方向にまで棲息域を延ばすなど、 稼働領域は格段に上がるが、前旬同様に感謝と奉仕がなければ、 上がり下がり激しくなり、最後はドスンと落ちる。 親切に登場人物紹介があるので、おさらいしておこう。 「ルウ子」人間の女の子でお話しを書くのが好き。 「サラ」ルウ子の妹。 「ホシ丸くん」幸運の青い鳥。男の子に変身で人間の夢から生まれた。 「ヒラメキ」作家の幽霊。 「フルホン氏」店主。 「舞々子さん」助手。 「シオリとセビョウシ」妖精助手。 他にルウ子が、自分の未来の一部を売った代償で 登場した少女がいるかと思えば、 「雨降る本屋」の製本室に流れ着くのは本の種。 書きかけのまま、忘れられ終わらなくなったお話したちは、 ほっぽり森で種になり、雨のしずくで育っていく。 カタツムリが図書館から案内する、内緒の世界。 もも色カタツムリ人形がひみつの呪文を唱える 「雨あめ降れふれ<雨ふる本屋?>!」 冒険をしたりお茶をしたりと帰ってくる 雨の記憶が天と地をつなぎ、あらゆる物語の瞬間を見せる。 それで、雨もりの森〜で、特別な「雨ふる本」が誕生する。 「雨」は宝石を磨く日向の守護神で逃れられるものではない。 実は母親に買い物のコロッケを頼まれて道草をくってしまった。 最後は心配したレインコートと傘を持って母親が図書館に迎えにくる。 最初は自分のために描いた物語が、今では幼き娘達の成長に、 あわせるように急激に進化してきた。 今年(18年/山戌)と来年(19年/畑亥)は、日向は条件なし天冲殺の夢の真っ直中。 夢の中だからこそ、精神的には成長もする。 来年は主導DNA半会年でもあり、ひとまずの区切り。 「雨降る本屋」の森の正体もあらわにされるかも知れない☆ |
■2018年09月13日(木)山申 |
佐々木俊尚○広く弱くつながって生きるの大矛盾 |
松尾たいこ○35歳からわたしが輝くために捨てるものの大迷惑 |
○イラストレーターの松尾たいこ(63-0912/山午)が、 守護神年だった昨年(17年/灯酉)の08月01日(鉄申)のDNA「鳳」日に、 『35歳からわたしが輝くために捨てるもの』を、 夫でジャーナリストの佐々木俊尚(61-1205/海申)が、 条件あり天冲殺を迎えた今年(18年/山戌)の03月30日(宝酉)のDNA「玉」日に、 『広く弱くつながって生きる』を上梓しているので、 主に夫婦関係と今後について言及してみたいが、 本来もっと早く紹介したいところだったが、 二人が熱烈この手のものとは距離をとりたいオーラを発しており 今回は勇気をもってチャレジしたが、 ここでは刊行が新しいTOKYO FM「タイムライン」の 月曜日パーソナリティでもある佐々木を中心に解説していく。 『広く弱くつながって生きる』は、 新聞記者時代、著者の人間関係は深く、狭く、強かった。 しかしフリーになり、リーマンショックと東日本大震災を経験して 人とのつながり方を「浅く、広く、弱く」に変えた。 その結果、組織特有の面倒臭さから解放され、 世代を超えた面白い人たちと出会って世界が広がり、 妻との関係も良好、小さいけど沢山の仕事が舞い込んできた。 困難があっても「きっと誰かが少しだけでも助けてくれる」 という安心感も手に入った。 働き方や暮らし方が多様化した今、人間関係の悩みで消耗するのは勿体無い。 誰でも簡単に実践できる、人づきあいと単調な日々を好転させる方法と 佐々木は弱くどころか、熱心に説いている。 兵庫県西脇市出身。愛知県立岡崎高等学校を卒業し、 早稲田大学政治経済学部政治学科中退後の、 88年(山辰)のDNA「車」の半会年に、毎日新聞社に入社。 警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、 殺人事件や海外テロ、コンピュータ犯罪などを取材に従事。 99年(畑卯)の月干支「畑亥」の大半会を伴うDNA「牽」年に、 アスキーに移籍し「月刊アスキー」編集部などを経て、 03年(雨未)のDNA「石」年に退社して以後はフリー。 杉並区住基ネット調査会議委員、情報ネットワーク法学会会員、 朝日新聞社総合研究本部客員研究員、オーマイニュース編集委員、 経済産業省情報大航海プロジェクト制度検討タスクフォース委員、 成城大学文芸学部非常勤講師、早稲田大学政経大学院非常勤講師、 東京大学大学院情報学環電通寄付講座 「コミュニケーションダイナミクス」特任研究員、 「TABI LABO」編集長、電通総研研究員などを歴任し 渋谷区代々木上原、軽井沢(中軽井沢駅から車で10分の別荘地)、 福井県美浜町という優雅に三箇所も居を構える佐々木は、 DNA「貫」冲殺主導で、常に他人との関わりで問題が生じ、 マイペースを貫けない人で、紆余曲折ばかり。 「貫冲+牽」は、一言で言えば雑。そして緩い。 徹底して真剣に重箱の隅までつつく作業に向いていないので、 実際本書は自己弁護に過ぎない。 才能は2つあり「牽」で、勲章であり肩書き、過去の実績。 「貫冲+龍」は、忍耐力なく妙なところにこだわる。 「貫冲+玉」は、その場限りを繕おうとするのがミエミエ。 「海+貫冲+亥月」は、用心深いくせに脇が甘く、面倒になると逃げる。 「丑」年生まれ「海申」は、落ちて上昇。 落ちぬと上がらぬのだから、挫折が糧。 生き方を表す伴星は「禄」で、つかみどころのない人生。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の引き立て。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人。 宿命の特長は、初冬午後10時頃の特別な補給基地のある 港に寄せる冷たい「海」で、総エネルギー239点中水性108点の身強。 木性20点は、排水が不充分。 自己表現は得手ではなく、発信力も見た目ほどの強力さなし。 最大の難点は火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人で、 配偶者成分皆無にして、相手を間違えやすく、 感謝も奉仕もなく、優しさ皆無の冷徹人間。 それを補う。または、ひた隠しにする術が、 他人と緩くしかかかわらないというのだから、したたかだし恐れ入る。 とはいえ、それを見抜いている人は少なくなく、 そういう人は積極的に関わらないだけで、 佐々木もまた逃げるように避けているが、 そこは何らかの犠牲を強いられやすい生月冲殺ばかりか、 月支「亥」VS日支「申」の害持ちらしく、 薄汚れて不名誉であるので、逃げるしかない構図だ。 また母親の成分は年干にある忌み神「宝」。 この干合成分の「陽」ないし、陰陽関係の「灯」が父親になるが、 これが存在しない野人は、父性愛に乏しい。 ファザーコンプレックスでもあるため、 強い精神的支柱がなく、いわゆるところの根気がなくなり、 打たれ弱く、先輩の指導が、すぐにイジメにも感じてしまう。 なのに害の上にのった「畑」が悪さして DNA「牽」の妙なプライドだけは高く、 「エリートなのに辞めた」図式を自称するが、 おそらく毎日新聞社内では今でも負け組としされているはずで、 生年冲殺のクセに大会社を辞めたら 落ちるばかりに気付かなかった哀れ者に見えてしまう。 年干支の「宝丑」は、表面的には人を和ましたり笑わせるが、 無心なところで計算をし、商売のことを考える。 月干支の「畑亥」は、過渡期に力を発揮する勝負師で、 なんらかの身体的霊感ともいうべき特技あり。 そして日干支の「海申」は、向上心さえあれば知性が磨かれ、 直球勝負のストレートな性格で成功するが、 気楽は売り物でも、緩いと腐る性分。自意識は過剰も、磨けるなら問題なし。 干支番号構成は、38-36-09で西方2点と東方1点で、 言うほど行動範囲は広くなく、むしろあれこれ動くと稀薄になりかねない。 後天運は、初旬「9歳山戌」がDNA「車」の10年運天冲殺で、 制御不能な生月冲殺にさらに楽ではない状況が訪れる。 両親が離婚して、母親が再婚して養父から制約をうけ、 「本を読むと頭でっかちになる」と読書を禁じられ図書館に入り浸り。 2旬「19歳灯酉」は、DNA「司」のありえない火性の干合で、 突如運気が稼働。光があたり、大学を中退して社会参加。 3旬「29歳陽申」は、DNA「禄」の同様に有り得ない火性で、 存分に活躍し、絶好調を意識した。 ただでさえ自信家が自分には力があるのだと思い込んだ時期。 4旬「39歳草未」は、年干支「宝丑」の天剋地冲を伴う、 DNA「調」の独創的生き方で、 「未」内「灯」の微力な火性に支えられ新たな世界に挑む。 現在は5旬「49歳木午」のDNA「鳳」のゆとりだが、 年支「丑」の害で仕事の勢いは失せながらも 「午」内「灯」の微力な火性にすがるもの。 今後は6旬「59歳雨巳」がDNA「石」の妥協の刑と支合。 「巳」内「陽」の火性を頼りに必死になるが、 月干支「畑亥」の天剋地冲もあり、身内や仲間と争い出すと、 立場を失いかねない苦渋の時。 7旬「69歳海辰」はDNA「貫」の大半会。 主導DNAの自己確立だが、自分を知るというより、 火性の存在がなくなり、窮地に陥ちいる可能性大。 8旬「79歳宝卯」はDNA「玉」で、あえて言えば落ち着き。 何らかの流れに入る。静かに消えゆく。 佐々木は「気がつけば21世紀もだいぶたって、 すごい勢いで世界も変わっていきます。 〜技術が進歩しているのに〜私たちの日々はだんだん息苦しくなっていく、 それは人間関係のせいじゃないかと考えます。 これだけ変わっているのに人間関係は昭和のまま〜」と本書で嘆いている。 そして「やたら口うるさい割には責任を取ってくれない上司とか 何を考えているのかわからなくてコミュニケーションが うまくとれない部下とかグチばっかり言って楽しくない夫とか妻とか」を 周囲にいないかと問う。 佐々木が最初に勤務した毎日新聞社は「THE 昭和」の強いつながりを体現。 特に新聞社は非常に家族的な組織で「職種のデパート」と言われる。 24時間稼働しているため外注しているヒマはなく、 社員食堂の料理人や警備員まで社員であり、そういう環境にどっぷりつかり、 はみ出し運の戌亥天冲殺にもかかわらず、 保守本流でエリートと言われることも窮屈で 38歳で辞めた時も驚かれたという。 とはいえ、徒弟制度的社会は馴染まず、 岐阜支局の支局長とあわなくてかなり嫌がらせをされたとか、 雨の日に泥に膝をつけ土下座をしたり、 夜討ち朝駆けに身体がボロボロになったと嘆くが、 それはすなわち火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人で、 生月冲殺のうえに害持ちという試練なのに、 火性の後天運で力を与えられたかと感じただけなのに、 何を勘違いしたか、生月冲殺にはあるまじき自己発揮の転職をし、 永遠と会議をやっているような感覚に耐えられず、 さらに完全フリーにまでなってしまう。 一度たががはずれると、もう際限ないのか、 一箇所に住んで固定的な関係の中で生きるより 移動生活により居場所をあちこちにつくるという 浅く広く付き合うことで、急場をしのぐように、 前述のように三箇所も拠点を築くようになる。 それも「弱いつながり」を築いていくという言い訳のひとつとして、 フェイスブックがあるので難しいことではなく、 副業や転勤の見直しが進む終身雇用がないような 現代では有用とするが、転勤は会社への忠誠が嫌だったって、 それは大会社にいたからこその贅沢であって 嫌だから逃げますでは大人ではなく、力をつけたからこそ出来た芸当で 一般人には向いているとはいえない。 むしろ会社に残って、頂点を極められない焦りから 転職したことへの言い訳にしかみえない。 そんな佐々木の選り好みというか好ましくない人物は、 1)自慢ばかりしている人 2)誰かと知り合いなのを自慢する人 3)自分にばかりベクトルが向いている人 4)人の悪口や何に対しても文句ばかりいう人 5)お説教の多い人 6)物事を損得で考える人(得になりそうなので近づいてくる人) 7)業界内の話ししかしない人 だそうだが、これって佐々木のことではないのか(笑)。 また、(佐々木の)生月冲殺らしいところは、 嫌な人からはさりげなく遠ざかる。 「ニコニコしながら手をふりつつ だんだん遠ざかる」 相手の悪口を言わず、ケンカもしない、 「いつもお世話になっています」と言いながら フェイドアウトしていくだそうで、 それはそれでこの宿命で正しくないとは言わないが、潔くない。 また、フェイスブックを積極的にすすめ、 興味あるイベントやサークルに積極的に参加する。 そうやって会社員でない自分を積極的につくっていくというのも、 生月冲殺の自己発揮で、かえって災禍を招くのに、とんだお笑い。 過激な発言・批判的な発言はしない。 過激が拡散されやすい。有名企業の経営者に多い。 満たされていないと思うって、それは一般人とて同じ。 「批判は体育館の裏側でこっそりなもので、参加するものではない」 は正しくないが、そもそも意識しすぎではないだろうか。 人とつながるスキルはコミュニケーション能力ではない。 よどみなく快活に話せることらしいが、 それって、うさんくさくて信頼感をなくすのではないだろうか。 履歴書を手書きで書くくだらない時間も、人間味を排除しているし、 無謀なほうがショックは小さいとかいいながら、 精神的にも肉体的にも身軽がいい。 効率良く移動すれば、三箇所の居住も無駄ではないそうだが、 単に落ち着きのない無責任な放浪者にも見えてしまうことにも、 「都市と田舎をつなぐハブになる」だけど、 それこそ、嫌いな濃いつながりの始まりではないのか。 また、仕事は人間関係から見つけるそうだが、 それって疲れないか、要するに自分自慢ではないのか。 「成功の定義が変わってきてる。出世を望まなくなった」や 「頑張って上を目指してもリターンが少ないのに気づいた」て、 それこそが感謝も奉仕もない、自己本位な生き方であり、 そこまで形を変えて自慢するものではないのかと感じる。 「歳をとると様々な年代の人に緩く助けられて生きていく。 (困難があっても)きっと誰かが少しだけ助けてくれる」て、 この根底には精神性のたてつながりがないから ゆるやかな人生って、それは佐々木だからできるもので、 定住しないものは、本物の地元力が育まれないばかりか、 ようは飽きっぽさの言い訳であり、声を大にして言うことでもないだろう。 さてここで妻の松尾にも少々触れておきたい。 広島県呉市出身。10代で両親が離婚したのは、 親剋しの子丑天冲殺なのだから、予定どおり。 母親成分は日支「午」内の「灯」だが、正式な配偶者成分の「海」がなく、 年干の「雨」が代行していたところに、 初旬「9歳海戌」で、母親成分が暗合(地支内の干合を指す)し、 母親に異性の影が見えたためと考えられる。 広島女学院大学短期大学部卒業後の干合年の83年(雨亥)にマツダに就職し、 システム開発に従事(94年/木戌まで在籍)。 86年(陽寅)には最初の結婚をしているが、01年(宝巳)に佐々木と出会って離婚。 ただし95年(草亥)からは別居し、セツ・モードセミナーに入学し、 98年(山寅)の大半会年よりフリーのイラストレ ーター。 松尾の売りは、02年(海午)から現在までずっとマネージャーをつけていること。 一生絵を好きでいたいから(苦手な雑務を外注している) 「調」主導で特別意識の強いイラストレーターだが、才能は「牽」で権威。 年支「卯」月支「酉」日支「午」の四正格で、 ひとつのことに集中してこそ力を発揮するので、 雑務から離れるのは正解だし、生きるための料理すらせず、料理は夫の担当。 以前は体が弱かったため掃除すら外注していたというが、 子丑天冲殺とはいえ、強いのは気だけ。 総エネルギー136点の「山」があれこれできず。 「山」が意を決して上京したのはともかく、強くはないのは納得済み。 変則だが初旬条件もあり「29歳木子/39歳草丑」は、 10年運天冲殺の勢いで上京し結婚までしたことになるが、 出会いは01年(宝巳)の佐々木の害切れで、松尾の主導DNA「調」年。 佐々木が出版社のアスキーに在籍中、外注先であったのが松尾。 配偶者成分皆無の佐々木が勘違いしたわけだが、形の上では不倫。 松尾の月干支「宝酉」が佐々木の年干支「宝丑」を大半会するものだが、 「海」の佐々木と「山」の松尾に整合性は薄く、 年下と一緒になるべきな松尾が過ちを冒したことになる。 出会い程なく同棲し、07年(灯亥)に入籍しているが、 これは佐々木の60年一度の干合支害年で究極の異性との間違い。 条件あり天冲殺とはいえ、見直しの時期にまとめたのは厳しいが、 松尾も10年運天冲殺内とはいえ、害の10年運なので笑えない。 「自分を否定してくる人とは距離をおきたい」も 「一人でいることは孤独ではなく自由です」も納得したが、 「一年間新しい服を買わない」といいながら 下着はともかく、靴・バッグ・アクセサリーは 良いことにしたばかりか、取材をうける撮影用衣装もそろえるなど、 贅沢すぎて唖然とするうえに、惚れさせた弱みなのか、 夫がつくる食事に感謝なし。 マネージャーを雇うのも、仕事にストレスを感じたくないのだろうが、 「気楽に仕事を頼めない」状況をつくりだすのは、 権威がないとこから始めた才能「牽」の人の苦肉の策であろうが、 これとて、発想はバブリーでしかない。 ところで、松尾は1カ月のうち、東京に2週間。軽井沢に1週間弱、 福井に1週間強という割合で滞在し、 それぞれの場所で作品を作り、暮らしているという。 11年(宝卯)の主導DNA年の震災後に リスク分散のために軽井沢に2軒目を借りたが、 14年(木午)には福井のアトリエ (福井県丹生郡越前町越前陶芸村のすぐ近く)を借り、 「千年陶画」の制作のためアトリエとしての意味合いがメインだったが、 15年(草未)の才能強化年には、東京目黒の家を縮小。 7部屋くらいあった一軒家から、 その半分くらいの3LDKに引っ越し(代々木上原)、 17年(灯酉)には、福井の拠点を美浜町へ移しているが、 (東日本大震災の原発事故云々というが美浜も原発の街である矛盾) ただでさえ軽い「山」というより「丘」のような宿命が、 一箇所に留まらずあちこち移動しているのだから、疲労はこのうえない。 むろん、これだから子供もいないわけだが、 佐々木は、松尾と一緒ではない時は彼女が何をしているか把握しておらず、 共通の友人が少ないほうが夫婦が長続きする。 「相手が見えすぎるのを避ける」とかいいながら、 これは逃げ以外のなにものではなく、惚れた弱み(笑)。 また「恋愛状態を延々続けるのは不可能」ともうそぶくが、 恋愛とは共通干などのある日干干合状態を指すものが本物であるので、 これもまた詭弁であり、嘘である。 結論を急ごう。佐々木は生月冲殺にも関わらず、自己発揮しすぎ。 年下の目上剋しの子丑天冲殺と結婚しており、 松尾は10年運害で結婚しているが、 それも抜け、現在の「49歳陽寅」はDNA「龍」の改良改革。 月干「雨」の干合は、進み行く未来の変化。 干合月干は「雨」となり、新たな年下男性の出現。 また年干「雨」に干合月干「雨」と日干「山」がさらに干合すれば、 年干と月干は「灯」、日干は「陽」にもなり、 干合火性天干一気は、目上を焼きつくす。精神性が強まれば強まるほど、 目上である配偶者の佐々木は剋されることになり、 ありえない火性の来襲は佐々木の守護神的でも守護神にならず、 密接すればするほど過酷になる図式。 四正格入格の10年運天冲殺で上京しイラストレーターとなり、 10年運害で入籍をしても、整合性なき関係はそろそろ見直し。 佐々木の10年運が「59歳雨巳」の害切れDNA「石」の妥協に入り、 松尾の主導DNA「調」の条件なし天冲殺+害年になる 21年(宝丑)あたりには、修羅場を迎えるか、 佐々木に体調異変があるかの否かであろう。 即座に結論はでなくても、その年の出来事がじわじわと利いてきて、 佐々木の広く緩やかにつながるが裏目にでるはずである。 二人の関係はある意味前時代的なバブリーなもの。 いまどき三箇所の居住先を確保し、じっくり腰を据えて何かをするでなく、 広く緩くでは、さすがの野人で身強の冬の「海」の佐々木にしろ、 もとより身弱で動いてはならない「山」の松尾には苦痛。 目眩ましをしながら維持しようとしても無駄な努力。 松尾の『35歳からわたしが輝くために捨てるもの』も、 最後には佐々木を捨てるしかなくなり、 佐々木も『広く弱くつながって生きる』の矛盾を認めざるをえなくなるのだ。 もちろん一般人なら絶対にマネをしてはならないもの。 二人には許容範囲でも押しつけられては困る。 すなわち読んではいけない危険な発想なのだ(笑)☆ |
■2018年09月15日(土)鉄戌 |
稲垣えみ子○もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓の課題 |
○09月13日(山申)の納音天冲殺日に、 第5回料理レシピ本大賞のエッセイ部門を受賞をした 元朝日新聞大阪本社デスクで、朝日新聞論説委員、編集委員を歴任後、 16年(陽申)のDNA「龍」の条件なし天冲殺対冲年目前の (15年/草未の最後に)01月(灯丑)に、 50歳で依願退職しフリーのジャーナリストとなった 稲垣えみ子(65-0124/山寅)が、昨年(17年/灯酉)09月7日(灯酉)の 守護神天冲殺重なり(酉×3)に 『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』を 刊行しているので、栄えある受賞を期に解説する。 同書は、アフロで無職で独身の、稲垣えみ子53歳。 朝日新聞退社後、激変したのは食生活。作りおき不要!準備10分! 誰でも作れるワンパターンごはん、でも、これがウマいんだ! 驚きの食生活を大公開。 メシ、汁、漬物を基本に作る毎日のごはんは、なんと一食200円。 冷蔵庫なし、ガスコンロは一口、それでもできる献立とは!? 何にしようか悩む必要すらない、ワンパターンごはん。 でも、そのバリエーションは無限で自由。 料理は、自由への扉だ! だから自分で自分の人生を歩みたければ、 誰もが料理をすべきなのである。男も、女も、子供も。 自分で料理をする力を失ってはいけない。 それは自らの自由を投げ捨てる行為と いかに安くて旨い食事をできるかに特化したもので、 会社を辞めて無職になった著者の究極の楽しい節約術。 時間があろうとなかろうと、野菜を干したり、 ぬか床をつくったり、調味料を極力おさえたり、 旬の食材を食べる努力をして実現した、魂の食事。 誰でも簡単に実践できて、低コスト、かつおいしい。 「食べることは生きること」という 原点に立ち返らせてくれる一冊になっている。 愛知県出身。家電メーカーに務める父の仕事の都合で 小学校、中学校では転校を繰り返す。 87年(灯卯)の守護神方三位DNA「玉」年に、 一橋大学社会学部を卒業し、朝日新聞社入社。 高松支局、京都支局を経て、91年(宝未)から移った 朝日新聞大阪本社社会部時代に、大阪府警察本部との懇親会で かつらをかぶったのを機にアフロヘアーにする。 大阪本社社会部デスク、週刊朝日編集部を経て、 干合支害年の13年(雨巳)から朝日新聞論説委員として社説を担当。 福島第一原子力発電所事故を受けて始めた 月1.000円以下に電気代を抑えるほどの 徹底した節電生活を書いたコラムが話題となり、 編集委員を経て50歳を機に、死に向かい 「手放すことを身に着けねばと」との思いから朝日新聞社を退社し、 高級マンションから築45年のワンルームマンションに転居し、 おそらく下北沢近辺に居住していると思われる稲垣は、 DNA「石」主導で、これといったこだわりより、あるもので工夫。 争いを好まず、常に笑顔で、人の立場にたって生きる。 「石+貫」は、組織のなかでの変わり者。 なので組織を離れてしまうと、変人の良さが損なわれかねない。 「石+車」は、「車」×2もあり他人にあれこれ言わさぬ実行力。 才能は、この「車」で孤軍奮闘の犠牲的本質。 よく動くが、雑になりがちな面は否定できず。 「石+玉」は、一家言ある知恵者。 「山+石+丑月」は、模倣を自己に取り入れるのが巧く、 子供のような生き方や着想なので、他人から頂き物が多い。 「辰」年生まれ「山寅」は、まとめあげるのは得手ではない。 なので、文章には親しみを感じるが、いささかしっちゃかめっちゃか。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈の拡がる人生。 物事の始めの洩星は「車」で、ゼロ出発でスリム生活は正しい。 締めにあたる導星は「石」で、共同で終了。シェアでもするのかも。 宿命の特長は、厳冬深夜二時の山奥の木立の中にある温泉付休息所。 贅沢な食物を期待してはいけないが、総エネルギー278点中、 木性88点とそれなりに貯蔵しているので、漬物や干し野菜に汁物にと、 火性40点の火力も水性46点を程よく熱し、損なわれずに温かいものが頂ける。 もっとも不足気味なのが金性の肉類(タンパク質)で、 なくても即座に死ぬことはないが、DNA「調」の偏りといっても 芸術的な偏食が売りと言うところだろう。 年干支の「木辰」は、目立つ割には地味で控え目な面もあり、 根気強さはあるものの、敵も味方も両方いるというイメージ。 月干支の「灯丑」は、先祖がなし得なかった野望を実現する。 目的遂行のためには何を犠牲にするが、視野は広く悠然としている。 そして日干支の「山寅」は、生まれながらの親分気質。 人情味に溢れ、目的を掲げて実現しようとするが 恥をかいてまで組織の温情を受けたくもない面が、 早期退職にも踏みきった一因。 干支番号構成は、41-14-15で西方と東方を結ぶ狭い領域で、 通常は自宅とカフェと銭湯の往復。 後天運は、初旬「6歳陽子」は、DNA「龍」の庶民的な移動で、 親によるものだが、あちこちの地を体験できた。 月支「丑」と日支「寅」につらなる変則方三位で、 比較的内側の生活などを大切にしていく体勢が与えられた。 2旬「16歳草亥」は、DNA「牽」の支合あり、名誉なので国立大学に収まる。 異常環境であればあるほど運気も暴風のように高揚する 特別条件付10年運天冲殺でもあるので、 一橋大学から朝日新聞入社は王道のコースといって差し支えない。 3旬「26歳木戌」は、DNA「車」の半会で才能強化で異常環境10年運天冲殺は、 忙しく動き回る。新聞記者として真骨頂。 4旬「35歳雨酉」は、DNA「司」の干合10年運天冲殺で地道。 デスクワークは苦痛かもしれぬが、地味に耐えてこそ、 人も寄ってくる好機だったはず。 現在の5旬「46歳海申」は、DNA「禄」の感謝と奉仕の10年運天冲殺。 新聞記者であるならば、冷静な仕事ができる時期だが、 守護神月干「灯」が干合さえ「草」になり、 10年運はそのままなら能動的天剋地冲で、破壊。 干合後の「木申」なら受動的天剋地冲で、役割の変化。 とはいっても、ここで稲垣は自己発揮をして 退職してしまったので、壊すことだけは合致しても 能動的あり受動的ではないので、自ら下格に落とし込めてしまった。 退社せねば、それなりに勉強もできる部署で力を活かせることもあったはず。 今後は6旬「56歳宝未」は、DNA「調」の極端。 40年間の10年運天冲殺を抜け失速。 年齢的なものもあり、元気はなくなる見込みで 立場や体調の変化に気をつけたい。 7旬「66歳鉄午」は、DNA「鳳」の半会で、疲労困憊。 8旬「76歳畑巳」は、DNA「石」の主導DNAで自己確立も害。 頼みの年干「木」は「山」になり視界良好とは言い難く、 すなわち屈辱と妥協で体調を大幅に崩す懸念。 さて、本人曰く「毎日の生活スタイルは本当にワンパターン。 太陽が顔を出して鳥が鳴き始めたら起床。 それからヨガをして、掃除など家事をして、自転車で近所のカフェへ。 そこでモーニングを食べながら3時間ほど原稿仕事。 で、いったん家に帰ってお昼ご飯を作って食べて、ちょっと昼寝。 そして午後はまたカフェに行って、また3時間仕事してから銭湯へ。 それから家へ帰って夕飯を取り、夜は仕事から離れたいので 雑巾やエプロンなど縫い物をしたり、本を読んだりして過ごす。 部屋は暗いし老眼だけど心眼で針の穴に糸を通せます(笑)。 人間の能力って実はすごいんです。」ということだが、 髪をアフロにしようが、どこかオバさんっぽさは拭えないのは、 どうしても寂しい寂しい冬の「山」で、 僅かな湯治客とスキー客がいるかという程度で、 お山の大将には違いないが、言い知れぬ寂しさは否定出来ない。 さて、稲垣は様々な矛盾を抱えている。 ひとつは「山」なのに雄大であることを拒否している点。 タンパク質の摂取が極端に少なく、加齢と共に立派な体格になっていく 「山」であることを拒否していること。 「木」は元気であろうと行動的すぎる動きすぎるのも禁物。 また「山」は受け身の積極性が望まれるのに、 あれこれ理由は述べているようだが「魂の退社」を読んでも、 深い部分も退社理由に衆人を納得させる材料がなく、 思いつきな雰囲気を感じてしまう。 まして「山」は動かないのに、転職や自己発揮退社が最も似合わず、 さらにいえば、10年運天冲殺を40年間所有しているが、 これは流れにのってこそ最大級に活かされるものだが、 不祥事を起こしたわけでもないのに自ら辞めてしまうのは自殺行為。 そして、極めつけは一部の熱心な支持者は別にして、 この人が話題になったのは60年に2年だけある 守護神火性の条件なし天冲殺の夢の中で人気を得たもので、 本物ではないファンが多いという弱点をもつ。 そ、去年(17年/灯酉)と一昨年(16年/陽申)に出した本が、 売れに売れたのだろうが、その印税はどうなったかといえば、 本来なら自然界からのプレゼントみたいなものなので、 感謝と奉仕を濃厚にして、なんらかの行為が出来ればいいが、 老後の資金では失速するのも早い。 辞めたのは突入直前でもこれは同じで、今は夢からさめた大事件状態で、 来年(19年/畑亥)の主導DNA「石」の支合年では、 もはや飽きられているのではないか。 自分から辞めねば、本が売れたのと同等否それ以上に、 活躍が見込めたろうし、そのほうが組織を通じて 社会還元もできたろうし、実は「山」らしかったのだが、 このように寿命を縮めるような行為は、 もっとも「山」には辛く、この先の失速が心配だ。 社長になれぬのが負けなら、ほとんどの人は朝日で負けだ。 だけど、それで辞めたらかえって美学にならぬのではないか。 だから「うどん県に流される」なんて書いてしまう。(笑えない) 結局、朝日新聞を変えられぬから、辞めたになってしまう。 最後に稲垣の守護神は「灯」。これは伝統格式旧いものなどなど。 だから高級マンションから、コンロもひとつしかなく、 銭湯通いをしているという現状はそれらしい。 とはいえ、この問題はこの10年間と思われるが 守護神方向の母親をなくしていることが痛い。 これを補うには、糠をこよなく愛するだけではなく 母親的な目上を大切にすることだろうか。 そして、今やトレードマークになったアフロヘア。 せっかく食をシンプルにしたのに、6時間もかけて維持する必要があるのか。 それこそ、仕事がある時だけカツラ着用で十分ではないのか。 最後に言う。こういう細かなところでウケを狙うより、 魂の大仕事をしてもらいたい。 そう「山」は、ちまちま節約するのではない。 倹約は美しいが、身体を壊してしまえば、医療費もかかる。 そうなれば、なんのために一食2百円にしたか無意味になる。 たしかにレシピ本を読めば美味しい料理ができる保証はないのだから 「もう、レシピ本はいらない」のタイトルはずば抜けて素晴らしい。 編集者の戦略勝ち。でも、砂糖はなくても生きていけるのと同じくらい、 料理はしなくても生きていける。つまり、自由ほど危険なものはない。 読み物としては面白くても、人間としてこれは厳しいはずだ☆ |
■2018年09月17日(月)海子 |
林伸次○恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。の大疑問 |
○渋谷の喧騒を離れた裏道にあり、大人のための静かなお店 バールボッサというワインを中心に手料理の店を経営しながら、 これまで「バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?」 「ワイングラスのむこう側」 「ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信」 などの著書がある林伸次(69-0807/木寅)が、 07月10日(雨卯)のありえないDNA「玉」日に、 『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』を 刊行しているので解説する。 人はなぜバーテンダーに恋の話をするのだろう? cakesスタート以来、常に人気ナンバー1の恋愛エッセイの名手にして、 渋谷のバー店主が綴るカウンターの向こうのラブストーリー。 恋はいつか消えてしまう。 ならば、せめて私が書き留めて、世界に残しておこう――。 スタンダードナンバーの音楽とお酒のエピソードとともに綴られるのは、 燃え上がる恋が次第に冷め、恋の秋がやってきたと嘆く女性。 1年間だけと決めた不倫の恋。 女優の卵を好きになった高校時代の初恋。 かつての彼女とよく通ったパン屋さんを訪ねた男性。 学生時代はモテた女性の後悔。 女子高の美術部で出会った教え子が忘れられない男性。 などなど、世界の片隅に存在した恋のカケラたち。 誰かを強く思った気持ちは、あのとき、たしかに存在したのだ。 切なさの記憶溢れる恋愛小説。 できることなら永遠に続編を読んでいたい気持ちと、 この少し物足りないような感覚こそが贅沢だという気持ちとが交錯する。 恋愛はいつもなにげなく始まり、なにげなく終わるが、 その中には様々なドラマがある。 自分の心に住み着いている恋の記憶を呼び起こしてもくれる 物語を読んだ後、あなたは誰に逢いたくなるだろうか。 恋愛を人生のすべてと考えている人々のための物語といえようか。 徳島県出身。早稲田大学第二文学部を一年で中退後、 レコファン(中古レコード店)で2年、 バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)で2年、 フェアグランド(ショット・バー)で2年勤務を経た後、 97年(灯丑)渋谷に、世田谷区出身で妻になる人の助言で 「BAR BOSSA」をオープンし、 現在は東京都杉並区高井戸エリアのマンションの12階に居住し、 自転車で小1時間かけて通勤している林は、 DNA「司」主導で、一途で誰かのために生きていたいと願う。 堅実で商売熱心で真面目に見える。 「司+牽」は、評論家的様相で保身術優秀。ポーカーフェイスとも言う。 「司+貫」は、急いたり焦ったりしない。 才能はこの「貫」で、状況や客に合わせながらも、自己のスタイルは曲げない。 「司+司」は、超現実的で自分の心の裡はなかなか見せず。 「木+司+未月」は、計画的。 「酉」年生まれ「木寅」は、揉め事には強い。 生き方を表す伴星は「貫」で、波乱の少ない人生。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は「牽」で、善し悪し別に名を残す。 宿命の特長は、晩夏午後2時頃の街中のきらびやかな交流施設だが、 総エネルギー202点中水性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人のため、 冷却装置(クーラーなど)がついていないのか やたら熱いムードのなかで語らうスペース。 ないものは無限大に補うことも可能で、実際は無理をして冷やしているもので、 それは余興がこうじて行った、音楽評論やコラムなど。 年干支の「畑酉」は、外見を美しく飾る。 それが内装であり音楽であり、料理の見た目。 雰囲気を楽しむものなので、深い部分を考慮しない。 月干支の「宝未」は、自己については多くを語らず、 客の語りの端々を蒐集し脚色をし商売に役立てる。 そして日干支の「木寅」は、和みの場を提供するムードメーカー。 おおらかで社会性あり誰彼なく交流し、場合によっては仲介する。 節度をもって少しずつ信頼を獲得するので時間はかかるが、 立場はお客様の補佐役で、愚痴の聞き手でもあり。 干支番号構成は、46-08-51で西方東方西方の極めて狭い領域。 すなわち渋谷の裏町が似合っている。 後天運は初旬「10歳鉄午」は、DNA「車」の半会。 忙しない若者らしい姿だが、倒されぬよう踏ん張る。 働くことに生き甲斐を見いだしているので、 上京して大学に満足に通うことなく、半会もあり、迷うことなく働く。 2旬「20歳畑巳」は、DNA「司」の律儀なな毒。 年干支「畑酉」が大半会し、仕事運は大きく伸びるように感じ、 主導DNAのため自己確立も行い独立開業もするが、 実際には干合支害という、その気になっても、大きく太くはならず、 どこか病的な魅力を漂わせる。 3旬「30歳山辰」は、DNA「禄」の投資。 ネット上にレコード会社をつくったり、 宣伝のためにコラムを書き始めたり、マンションを購入など。 現在の4旬「40歳灯卯」は、DNA「調」の熱く独創的な表現力で、 書いたものが出版に至る。 来年(19年/畑亥)の60年に一度の干合支合年から始まる 5旬「50歳陽寅」は、DNA「鳳」の趣味的人生の極め。 月干「宝」と干合すれば、10年運は「海」、月干は「雨」となり、 突如出現した水性により、進み行く方向の大変化。 若い人に刺激を受けて、人生が激変する恐れがあるが、 時期が良くなければ痛恨の破綻もありえるし、 上手に活かしきれば新境地へつながる入口にもなる。 6旬「60歳草丑」は、年支「酉」の半会と 月干支「宝未」の天剋地冲を伴うDNA「石」の10年運天冲殺。 仲間を集めて、とんでもない拡がりのある動きになったり、 仕事が多角化したりもするが、強欲に利益だけを追うと、 敵に寝首をかかれる恐れもあり。 7旬「70歳木子」は、一転孤軍奮闘のDNA「貫」。 とはいえ才能強化10年運天冲殺。 前旬をリセットして、新たなものを立ち上げる可能性ありも、 感謝や奉仕もなければ、哀しい結末にもなる。 8旬「80歳雨亥」は、DNA「龍」のありえない水性の出現。 ターボ運(子丑天冲殺回り)まで始まり、 静かな楽隠居と思いきや、いつでも目立ちたがりの年寄りになる。 さて、林の店はテーブル席12、カウンター席6のつくりで、 BGMは静かなボサノヴァ。 本書のようにJAZZがふんだんにかかることもないばかりか、 多くの話が一人で立ち寄った客の話として紹介されているが、 「渋谷でのライブや映画のデートの後などに、お気軽にお立ち寄りください。 なお、大変申し訳ありません、お一人の方はお断りしております。」と 実際の店とはもちろん違うので、当然のように作り込みがいっぱい。 そこらは創造力の水性ゼロ(DNA龍/玉なし)なのだから、 僅かな元になるエピソードでもあれば、 無限大なんだろうと想像がつくが、さすがに音楽の趣味は多岐にわたり、 章ごとに一曲憎いほど上手にリンクさせており、 楽曲からインスパイアされてたものもあるのだろう。 28歳で輝くようになった、キューティとしか表現できない ビヴァリー・ケニー(32-0129/畑丑)まで登場し、 全20数曲にまつわる恋人たち達の話が展開するのだが、 林は「自然で偶然の出会いなんてこの世の中にはないんです。 角を曲がったところでトーストをくわえた女の子が 『遅刻しちゃう』って言いながら走ってきて、 ぶつかるなんてことはマンガの世界の中だけなんです。 婚活パーティや結婚相談所みたいなのを利用すると良いと思いますよ」 なんて「司」主導らしくいってしまうのだから、 さすがにそれでは身も蓋もない。 ようは恋の出会いと結婚は違うものだと結論づけたいらしいのだが、 その出会い偶然か必然かはともかく、また吉縁か凶縁かはともかく、 出会いの形はさまざまである。そして成就しなかった恋は、ただの恋。 相手の人生に責任を持てなかったものとして、過去にどんどん流れ行く。 そんな林は、まだフリーター時代の93年(雨酉)の有り得ない水性年に 目上剋しの子丑天冲殺にもかかわらず、 8歳年上の現在の妻(61-0117/鉄戌)と交際をはじめている。 「若造とよく付き合ったよなと今は思います」って、 それは彼女が木性ゼロ(DNA禄/司なし)で、 配偶者成分皆無なばかりか、林がそのない成分の木性であったことと、 妻の月干支「畑丑」が、林の年干支「畑酉」を大半会をするため、 妻さえその気になれば林の社会性を応援することになる。 しかし結婚前のラブレターに 「いずれすごい作家になるから その印税だけで暮らせるようになります」と書いたのは、 さすがに、この逆縁結婚では難しいかもしれぬ。 また美術系の大学をでて何をしているか不明な おそらくは妻の連れ娘(89-0419/畑酉)は(娘の4歳の誕生日に入籍)、 同じく母親の月干支「畑丑」に年干支「畑巳」を大半会されるも、 母親とは日支の関係はズバリ害の関係で、 なかなか分かり合えない部分があるが、 そのぶん、林とは干合関係で一定の信頼関係があるが、 (娘は)年干と日干が「畑」の月干が「山」の土性の天干一気で、 まるで地震なみの激しいものがあるところに、 年干支は「畑巳」で日干支が「畑酉」という ともに三業干支で、組織や家族というものを 屋台骨から崩壊させかねない まるで内部に巣くって滅亡させる「白蟻」みたいな形。 この娘の存在が良くも悪くも結婚生活を維持させているのは明白だが、 彼女が何らかの変化をすることで、(それが林における目下の変化とすれば)、 景色が変わる可能性があるが、店は条件なし天冲殺の夢の中で始めているので、 生き残りをかけて必死になれば、20年(鉄子)21年(宝丑)が、 木性である林にとって、斬り倒されかねない天冲殺にもなる。 「子供をつくるのが目的ではないのに、異性にひかれるって、 人間だけなんです」なんていつまでもいってられまい。 無理をしてはいけないのであって、 趣味の良い音楽を聴きながら、書きながら入場料を頂いて、 バーを運営するのは正解だと思うが、 恋愛しているほど、これからの誰も器用でないかもしれない☆ |
林伸次○69-0807 |
木宝畑雨 寅未酉※-10 司牽貫司牽(司主導) 木性(57)火性(40)土性(61)金性(44)水性(00)/総合202 子丑天冲殺/生日冲殺/天冲殺(60歳草丑/70歳木子) 主導DNA干合支害(20歳畑巳)/ターボ運(80歳〜) 木性過多/土性過多/水性ゼロ(野人) -10歳鉄午/20歳畑巳/30歳山辰/40歳灯卯/50歳陽寅/60歳草丑/70歳木子/80歳雨亥〜 |
■2018年09月19日(水)木寅 |
燃え殻○ボクたちはみんな大人になれなかったの始まりと終わり |
○テレビ美術制作。企画、人事担当。 社内で新規事業部立ち上げの責任者になり、社内にいることが激減。 日報代わりに始めたtwitterだったが、 ありふれた風景の中の抒情的なつぶやきが人気となり、 ある時から脱線し続けた結果、フォロワー数6万5千を超えるアカウントになり、 (現在22万1千超え/18年09月18日現在) 「140文字の文学者」とも呼ばれ、 これらをまとめたものが、webメディア「cakes」で連載され 昨年(17年/灯酉)の06月30日(山子)の主導DNA「鳳」日に、 『ボクたちはみんな大人になれなかった』として刊行され、 ただいま「週刊SPA!」でも「すべて忘れてしまうから」という 連載がスタートしている燃え殻(73-1027/陽申)をとりあげる。 同書は、自分の人生にもっとも大きな影響を与えた かつての恋人のことを軸に、これまでと現在の己を綴った私小説。 99年(畑卯)の、渋谷。大好きだった彼女は別れ際、 「今度、CD持ってくるね」と言った。 それがボクたちの最終回になった。17年後、満員電車。 43歳になったボクは、彼女を発見し、人波に飲まれて、 知らないうちにフェイスブックの「友達申請」を送信してしまう。 あの最愛の彼女に。90年代末、東京。専門学校を卒業したものの、 惰性で就職した菓子工場での仕事に甘んじているボク。 そんな頃、デイリーanの文通欄で発見した 文通がきっかけで初めての彼女ができた。 決して美人ではないが、音楽や映画、ファッションに独自の価値観を持ち、 ボクの人格形成に影響を与えていく彼女。 とっくに大人になった今になって、夢もない、金もない、手に職もない、 二度と戻りたくなかったはずの「あの頃」が、なぜか最強に輝いて見える。 ただ、「自分よりも好きになってしまった人」がいただけなのに。 各界で「オトナ泣き」続出のweb連載中からアクセスが殺到した 異色のラブストーリーが書籍化されたわけだが、 さすがにDNA「石」年だけあって、単行本化にあたり、 当初内容がかなりの加筆修正が行われた。 エピソードや登場人物がまるごとカットされて、 代わりに別の話が新たに加わるなど、 相当な推敲を重ねたことが窺い知れるので、 すでにWEB上で読んだ方も興味深く読めるものだとか。 著者自身「人生、こんなことがあったから、今があるんじゃないか」と、 過去の自分があるから、いまの自分が肯定できると語っている。 静岡県沼津市出身で、高校卒業後は千代田工科芸術専門学校に 通学していたと思われ、五反田イマジカを経て、 都内のテレビ美術制作会社に、立ち上げの際より20年あまり勤務。 当初は配達、料理番、掃除番。会社は当初六本木の雑居ビルの一室にあり。 5人体制から始まったテレビのテロップとエンドロールの制作の仕事だった。 現在は東京タワーまで徒歩5分の場所のオフィスから中目黒に移り、 企画や人事担当し、神奈川県横浜市中区黄金町のマンション5Fに、 一人暮らしと思われる燃え殻は、DNA「鳳」主導で、 のんびりとした趣味に生きたい。 「鳳+調」は、一見自己主張することなく曖昧で、なあなあな性癖。 おおらかで柔軟といっても良いが、覇気がないとも言える。 「鳳+禄」は、引力本能抜群。本人が自覚している以上に口がうまい。 そこが、twitterの特性に合致した。 「鳳+牽」は、温厚誠実もいわゆるお天気屋で流されやすい。 才能は、この「牽」で格好をつける。実は自己愛の象徴的な部分を所有。 格好付けているから、全てが真実ではなく、つくりも多い。 「鳳+車」は、気分屋だが商売熱心。 大衆的でお金が大好きだから、仕事も回る。 「陽+鳳+戌月」は、しぶいといから仕事も続け大きくしたし、 執念深いから、昔の交際相手を偲ぶ。 「丑」年生まれ「陽申」は、スケールの大きい人生。 生き方を表す伴星は「鳳」で、遊び半分。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なし崩し。 締めにあたる導星は「牽」で、名を残す。 宿命の特長は、晩秋秋の土砂降りの「雨」が降る「海」に沈みゆく夕陽。 総エネルギー255点はそれなりだが、自身の火性は僅か33点で、ほぼ残光。 それどころか相生される木性がゼロ(DNA龍/玉なし)のため、 実態のない、まるで風景画。 とはいっても無限大に使用することも可能で心がけ次第。 創造力は皆無のため準野人だが、働いていればそれは帳消しで、 呟きも特に計算されたものではなく、いわゆる雰囲気の産物。 仕事が動きだすと、なかなか家に帰れないのも、 物質運の金性80点に稼働力の水性94点に埋没しているため。 力はないものだから、助けがあるなしに関わらず、 特に仕事が好きとか嫌いではなく、依存するしかないので、 溶け込んでいるようなものだが、過労で入院を繰り返す。 生じてくれる成分がないので、体質は屈強ではない。 母親成分がないのだから、もちろん父親にも縁なし。 年干支の「雨丑」は、到達するまで時間がかかり、 一人気ままに生きるスローな人生で、歳を重ねないと味がでず。 月干支の「海戌」は、旧い考えの家に誕生し、 逆境を乗り越える挑戦者となる。経験こそが生きる糧。 そして日干支の「陽申」は、直感に優れ無から何かを創り出す。 執着心も相当で一度手に入れたものを手放したくない気持ちが強い。 干支番号構成は、50-59-33で北方2点と西方を結ぶさして行動範囲は広くない。 後天運は、初旬「6歳宝酉」は、DNA「司」で、比較的地味なのに、 月支「戌」と日支「申」がからむ方三位で、 85歳まではターボ運(子丑天冲殺廻り)で、やたら目立つ。 日干「陽」に干合された10年運「宝酉」は「雨酉」になるので、 これが年干支「雨丑」を大半会するため、後転稼働条件あり。 現在の成功は、若年期の低迷があればこそ約束されたようなもの。 地味というか真面目というのか、萎んでいた状態。 いじめられっ子だったという。 2旬「16歳鉄申」は、DNA「禄」の引力本能強化。 本人にとっては大変でも、交友関係も仕事も望めばあった時期。 だから、ここでの出会いが、仕事にも著作にも直結している。 3旬「26歳畑未」は、年干支「雨丑」の天剋地冲もあり、転換期。 DNA「調」は独創性だが、仕事上の顔でもあり、 他者との差別化を図るフットワークで仕事を拡げていった。 現在の4旬「36歳山午」は、DNA「鳳」の主導DNAで自己確立。 仕事も「山」のように大きくなったうえに、 個人的にも発信力が強化され垂涎の瞬間。 今後は5旬「46歳灯巳」が、仲間と集う、仲間と協調していると、 年支「丑」の半会を伴うDNA「石」の10年運天冲殺で、 突如揚力がかかり、今以上に認知されていく時代。 月干干合は進み行く方向の変化だが、 月干「海」は干合によりありえない「木」となり、 10年運も「草」で次元さえ上がれば特別な存在になる。 一部ネット民や業界人にとどまらず知名度が格段にあがり、 なんらかの豊かな財力にも直結する気配だが、 その時に出発点を思いだし謙虚でいられれば、 感謝に感謝を重ねてることが可能ならば、落ちることはない。 6旬「56歳陽辰」は、DNA「貫」の大半会すなわち大事件勃発の 守備本能強化10年運天冲殺だが、前旬同様心がけ次第で、 強固な成果を手に入れることは間違いないので、感謝あるのみ。 7旬「66歳草卯」は、DNA「玉」のありえない木性の過去がらみの失速。 善し悪しは感謝次第で、軋轢にもなったり、静かに回想する時代にもなる。 8旬「76歳木寅」は、DNA「龍」の有り得ない木性の改良改革で改善蘇生。 とはいえ、超のつく晩年でどうこう出来るわけでもなく、 ひっそりと別れ、消えゆく後ろ姿を見せることにもなりやすい。 まだ今の仕事に就く前のエクレア工場時代の95年(草亥)、 核心になる彼女との出会いも別れも実話だという。 10通ほど文通したのち「小沢健二が大好きだという」彼女は、 「私、ブスなんです、きっとあなたは私に合ったら後悔します」 といいながら、ラフォーレ原宿でやっていた横尾忠則展に行く約束をし、 WAVEの袋を互いにもって待ち合わせする。 普通のブスだった彼女に安堵した主人公だった。 そして、相手が自認していたブスの彼女は、 群馬からでてきた妹と中野の築40年のアパートに住み、 高円寺の「仲屋むげん堂」というインドを中心とした アジア系輸入雑貨店の老舗でアルバイトをしていて 初デートが系列の螺旋階段を降りていった地階のカレー。そこももうない。 何度も訪れた、安さだけが取り柄の渋谷円山町のホテル。 そこにももう縁はない。 そして彼女も成長して自分で仕事を始めるようになり、 やがて互いに忙しくなり別れ。だが主人公は、中肉中背で三白眼で アトピーのある愛しいブスを忘れない。 まだケイタイも普及せず、ようやくPHSがでてきた頃の話。 そしてありふれた男女の交流があり、 その間、五反田の借り受けマンションに住む、 高級風俗嬢に翻弄され、渋谷の「bar bossa」に出かけたりと、 あまり噛み合わない生活を続け今がある。 過去への回覧板のようなFacebookでの発見。 自分の頁に「ひどいね」が何度も押されても目覚めない。 名前も「かおり」ではなく「チヒロ」だった。 事件も犯罪も、実はエモーショナルな感動もなし。 ただの主人公の、R&Bのリズムを刻むようなようなボヤキ。 そして「キミは大丈夫だよ、おもしろいもん」と言われ、 放りだされた主人公は、未だ夢の中にいるようだ。男はこんなことで泣く☆ |
燃え殻○73-1027 |
陽海雨海 申戌丑-6 牽車禄鳳調(鳳主導) 木性(00)火性(33)土性(48)金性(80)水性(94)/総合255 辰巳天冲殺/天冲殺(46歳灯巳/56歳陽辰) 初旬条件あり(日干と干合変化後年干支と大半会) ターボ運(〜85歳)/方三位(6歳宝酉) 主導DNA(36歳山午)/大半会(56歳陽辰) 木性ゼロ(野人的)/火性脆弱/土性脆弱/金性過多/水性過多 -6歳宝酉/16歳鉄申/26歳畑未/36歳山午/46歳灯巳/56歳陽辰/66歳草卯/76歳木寅〜 |
■2018年09月21日(金)陽辰 |
吉田篤弘○神様のいる街とクラフト・エヴィング商會の濃度 |
■妻と共同名義クラフト・エヴィング商會として活動し、 著作およびデザインの仕事をし、 01年(宝巳)の有り得ないありがた迷惑的なDNA「玉」年に、 「稲垣足穂全集」「らくだこぶ書房21世紀古書目録」により 第32回講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞。 00年代からは単独名義の著作を多数発表し、 09年(畑丑)のDNA「牽」年に「つむじ風食堂の夜」が映画化されている 吉田篤弘(62-0504/海寅)の自伝的小説『神様のいる街』が、 05月01日(雨巳)のDNA「石」の天冲殺害日に上梓されている。 著者と神戸、そして神保町の関わりを描いた 私小説的短編「トカゲ色の靴」と、「二匹の犬の街」、 幻の処女作「ホテル・トロール・メモ」の三作品が収録。 従姉妹から譲り受けた大切なビートルズの初回プレス盤を売り、 そのお金で神戸へ。鞄には着替えと澁澤龍彦(28-0508/山申)の文庫本。 小説家、吉田篤弘がデビュー前に繰り返し訪れた神戸。 そして、もうひとりの神様がいる街、神保町。 この二つの場所で神様にささやかれたことが人生の転機となったという 音楽、本と古本、結婚。瑞々しい文章で青春時代が描かれて、 吉田篤弘とクラフト・エヴィングの原点をたどった作品。 後半に収録されている「二匹の犬の街」は、ちょっと切ない恋物語。 古本は神保町で買うが、新刊は「わざわざ」神戸元町の 今はもうない新刊書店「海文堂書店」で買うその理由が語られている。 幻の処女作「ホテル・トロール・メモ」は、 当時、神戸のホテルに泊まりながら思いついたという、 架空のホテルの架空のメモパッドが舞台。 装丁はもちろんクラフト・エヴィング商會によるもので、 ハードカバーながらこじんまりとした 驚くほど、さっぱりというか小ぎれいで、美しい品に仕上がっている。 「神様のいる街」とは、すなわち、神戸と神保町。 この二つの街を舞台に、著者の青春時代が初々しく描かれた。 それは「自伝的エッセイ」でありながら、あたかも物語。 「周波数を探っていた。日曜日の深夜だった。 その時間帯だけ空気がきれいになる。」 神戸のラジオ局の電波が入るこんな書き出しからはじまる、 書き下ろしの自伝的エッセイは、心に沁みすぎる。 東京都の山の手出身。明治大学を中退。 教授から紹介された小さなデザイン事務所でアルバイトをし、 そのお金で古書店に通うことが今の原点になっている吉田は、 DNA「車」主導で、原則単独行動で犠牲的本質。 反撃は素早く、危ない人だが危機察知能力もあり。 才能も「車」で、行動力実行力。原則孤軍奮闘怒濤の人。 「車+鳳」は、気分屋で豊かで庶民的な趣味。 「海」から産出されるものだから何でもあり。 「鳳」×3もあり、結構こだわりと頑な。 「鳳+貫」は、時代の流れには乗りきらず、乗りたいとも思わない。 「海+車+辰月」は、反省するのが嫌いではない。 「寅」年生まれ「海寅」は、王道を行く。 生き方を表す伴星は「司」で、真面目な人生。 物事の始めの洩星は「貫」で、最初は一人。 締めにあたる導星は「鳳」で、趣味に生きる。 宿命の特長は、晩春午前八頃の「海」で年干支と日干支が同一の表裏なし、 仕事場も住まいも一緒くたで、表も裏もないので、みたまんま。 海につきでた半島に樹海みたいな森がしげりその両側を観察するような姿で、 総エネルギー310点の身強並みも、うち木性124点が占め、脱力感タップリ。 さらには生じる金性ゼロ(DNA龍/玉なし)のため、 大学には入っても直に通う気持ちはなくなるも、 アルバイトの場という現実から学ぶことと、本好きというものに支えられ、 無限大の習得本能は使用出来る見込み。 縁のなかったはずの神戸に惹かれ、あえて導かれるように惹かれた。 自身の水性は46点しかなく、そこまで強くもない。 年干支と日干支の「海寅」は、なんでも自分が一番の自己愛の象徴で、 表面はおだやかでも自意識の塊。 月干支の「木辰」は、でしゃばりのわりには、 派手な印象はなく、地道な印象も、内側には激しい心情あり。 干支番号構成は、39-41の直線とはいっても、短い。 神戸に思いをはせても、本拠地は神保町だったのが、よくわかる。 後天運は、初旬「1歳草巳」が上がり下がりの大きい10年運天冲殺。 DNA「調」の害もあり、反骨精神もあり孤独だが、 生涯それを与えられるかわりに、決定的なことにもならない。 少々不完全燃焼気味だが、そんなものだと自覚すれば苦にならず。 2旬「11歳陽午」は、DNA「禄」の守護神引力本能10年運。 一応天冲殺と害を抜け、さっぱりした気持ちになりながらも、 本質は変わらずで、縛られたくないので、大学の講義に興味も失せて脱落。 とはいえ、ここでは今では一般に知られることがない 作家の上林暁(1902-1006/海戌)との出会いも大きかった。 古書店で本に戦争が染みついていたことに感銘する。 3旬「21歳灯未」は、DNA「司」の干合で次元の上昇。 表向きな姿も本質部分の「海」も「木」に変化するため 月干「木」を巻き込んで干合木性天干一気が完成し、 強気に物事をすすめ、結婚もした。 この時、地支も「寅」×2に木性旺地の「辰」で地支木性一気格的なため、 天干の木性とあわせ総木性格となり、動かざる深い森の完成。 4旬「31歳山申」は主導DNA「車」の天剋地冲で、自己確立と人生の大逆転。 受賞したり、腹をくくって生きる気持ちを強くして強靱になる。 形としては「海」が干拓された格好だが、 遠浅になって浜が使用出来るようになったと思えば正解。 クラフト・エヴィング商會が軌道に乗る。 5旬「41歳畑酉」は、DNA「牽」で月干「木」の干合がある方向性の変化。 月干「木」が「山」になるので、のんびりしていられずに多忙になった。 現在の6旬「51歳鉄戌」は、DNA「龍」の改良改革。 有り得ない金性の出現と半会で動きも急で、 あらたな方向性を模索でき、実にもなり、相当な注目を受ける。 今後の7旬「61歳宝亥」は、DNA「玉」の支合。 前旬で受けた評価を安定的に運営できる見込み。 「玉」は過去を振り返りながらも教えるも濃厚。 8旬「71歳海子」はDNA「貫」の意固地。 晩年でもあり、稼働力も落ち着く見込み。 さて、生月冲殺は流れに従ってこそ安定もするが、 吉田の場合は、もっと神がかり的な 神戸の「神」と、神保町の「神」に導かれたという。 思えば神戸の地は、JRを吉田の月干支と見立てれば、 年干支と日干支の同一が、山側の住居から降りて、 海側のオフィスで仕事をしたり、無人電車で人工島を巡る風景。 縦にではなく横にまわる観覧車やベイエリアなど何もかも 宿命には合致していたので、学ぶ対象になり得たのだろうし 「神戸にいると、僕は神様の声が聞こえるのだ。 いいか、いまのうちに見ておけと、 なんどもけしかけるような云い方だった」も、 実際震災時にも神戸に向かうはずが、 同行予定者が風邪をひき難を逃れるなどしぶといが、 神戸の架空のホテルのそなえつけのメモパッド ノートでなくそれを使うと言葉が淀みなくでてきた あるはずのない「ホテル・トロール」を創り出しもした。 それが、自分用の魔法の原稿用紙のようなものの原点。 さて作品にでてくる「Bをつれて神保町へ行ったり神戸へ出かけたり」の Bが大学の後輩で、共にクラフト・エヴィング商會を運営する 妻の吉田浩美(64-0315/雨亥)。 あの95年01月14日から17日まで神戸に旅行に連れだす予定が、 風邪をひいてしまい順延できた救いの「神」には違いないのだが、 共通干支はあろうと、妻は年下の子丑天冲殺で目上剋しは逆縁。 しかも、日干は夫の「海」が濁水という兄で、 妻が妹みたいな陰陽の「雨」で、汽水域の完成とはいえ感動なし。 方三位は成立しようと、月支は害の関係だし、 妻の10年運天冲殺「13歳草丑/23歳木子」の勢いはあったが、 同じく金性ゼロ(DNA龍/玉なし)で気があったとはいえ、 仲は良かろうと満足できる発展がないのが、 金性ゼロだからこそ無限大の良い仕事をする 「クラフト・エヴィング商會」の限界。 なお実際の設立は94年(木戌)だが、物語の上では明治30年に創業し、 夫妻は3代目にあたるという架空設定あり。 99年(畑卯)には二人の中学生の娘「吉田音」の著作として 「Think―夜に猫が身をひそめるところ」が出版されたが、 この娘は創作された人物で実在しないところが、 逆縁夫婦らしいところなのか☆ |
■2018年09月23日(日)山午 |
伊東潤○ライト マイ ファイアの逃れられぬ毒 |
○11年(宝卯)の守護神DNA「龍」年に、 「黒南風の海」で、本屋が選ぶ時代小説大賞2011受賞。 13年(雨巳)のDNA「貫」の方三位年の、 03月04日(畑巳)の方三位重なりの主導DNA「車」日には、 「国を蹴った男」で、第34回吉川英治文学新人賞を受賞。 05月13日(畑卯)の主導DNA「車」の半会日には、 「義烈千秋 天狗党西へ」で、 第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。 10月28日(灯卯)のDNA「禄」の半会日には、 「巨鯨の海」で、第4回山田風太郎賞を受賞。 14年(木午)のDNA「調」の宿命害切れ支合年の 11月22日(灯酉)のDNA「禄」の天冲殺日には、 「峠越え」で、第20回中山義秀文学賞を受賞している 伊東潤(60-0624/雨未)が、「サンデー毎日」に、DNA「禄」の天冲殺年だった 16年(陽申)の07月31日(木寅)のDNA「調」日から DNA「司」の天冲殺年だった 09月03日(雨巳)のDNA「貫」の方三位日まで連載していた 『ライト マイ ファイア』を 天冲殺明けのDNA「牽」年の今年(18年/山戌)、 06月30日(雨巳)のDNA「貫」の方三位日に上梓している。 同書はよど号ハイジャック事件(70-0331/鉄戌)の 実行犯に公安がいたとしたら?という仮定のもとに、 京急本線八丁畷駅が最寄りの川崎警察署裏でおきた 川崎市簡易宿泊所火災放火事件(15-0517/雨巳)との 関連を探りながら、その核心に迫る。 45年の歳月を経て、過去と現在の2つの事件が結びつく時、 男たちの「正義」を懸けた最後の戦いが始まる。 現代史の闇に迫る、怒濤の公安エンターテインメントで、 日本中を震撼させた「よど号」(作中では「さど号」) ハイジャック事件の犯人の中に公安がいた、という仮説に基づいたもので 物語は、現在=15年(木午)と過去=70年(鉄戌)の2つの視点から事件を追い、 ラストで、この45年間という歳月を経た日本の闇が暴かれるという構成。 現在の事件、すなわち、 京急八丁畷駅近くの簡易宿泊所の放火事件を追うのは、 父も祖父も警察官という筋金入りの北海道出身の寺島刑事。 10人の被害者を出したこの事件で、刑事はコインロッカーの鍵を発見し そこで発見した最後まで身元の分からなかった男のものであると思われる ノートの「1970」「H・J」の意味するものが妙に気になり男の足取りを探る。 寺島は、高度経済成長期において、出稼ぎの人たちの宿舎として 賑わった簡宿は、いまや死を待つ弱者たちの絶望への終着駅でしかない、 と思う一方、過去の事件の主人公である公安の三橋も、 北海道出身で父も祖父も警察官。 地元公安に採用されるが、ほどなく警視庁に派遣され 見た目が若いことから身分を偽り学生となり 偽名を用いて学生運動の群れに身を投じ、 何と「さど号」ハイジャックの実行犯を命じられる。 しかし、公安からも学生運動からも、自分は捨て駒なのではないのか、 という疑念を払えない。そして三橋も、ハイジャック前夜、 大阪万博に浮き足立った人々の姿を見て、 「戦後、奇跡的な復興を成し遂げた日本の姿を世界に示すことが、 それほど誇らしいのか」と、自分自身の抱く違和感を捨て去ることができない。 様々な形で司直の手先となった男たちの違和感との闘いの物語。 そして、戦後日本はアジアの同胞を見捨て、アメリカの傘の下に入ることで 物質的快楽を享受してきたのではあるまいか。 さらに、こうした政治的動向をストーリーに絡めると、 何故、公安は、ハイジャック犯を空港で一網打尽にせず、 その決行を許したのか、といった本書の肝の部分が見えてくる。 神奈川県横浜市中区石川町で生まれ育ち、 早稲田大学社会科学部を卒業。 日本アイビーエム株式会社で営業職に従事した後、 95年(草亥)のDNA「鳳」年より外資系IT企業のマネジメントを歴任。 03年(雨未)の律音年にコンサルタントに転じ、 06年(陽戌)のDNA「司」年にクエーサー・マネジメントを設立。 07年(灯亥)のDNA「禄」の半会年に「武田家滅亡」でデビュー。 10年(鉄寅)のDNA「龍」の守護神年に専業作家となっており、 本作でも地元愛ありきで、舞台設定は石川町駅周辺ながら、 周辺の風景などは母校早稲田大学をモデルにしている伊東は、 DNA「車」主導で、闘争する。 学生運動も戦国物も全て、血肉躍る危険の最中が大好きな由縁。 才能も「車」で孤軍奮闘であり犠牲的本質は、 組織の犠牲になった男を描くことに執念あり。 「車+貫」は、短気で一本気。 「車+車」は、頑固一徹な面もあるが、計算して動ける。 「車+玉」は、考えたとおりに動く。 旧いものにも縁あるので、歴史物や過去の事件を掘り起こす。 「車+石」は、大義の前には個人は無力。仲間との闘争。 「雨+車+午月」は、騒々しく小競り合いや ちょっとした衝突や喧嘩は嫌いではない。 「子」年生まれ「雨未」は、まとめ下手。 なので結論はくださない、思わせぶりな最後。 自信がもてない場合は、本作にしても十人程度の作家仲間に、 常に意見を求めていたようだ。 生き方を表す伴星は「鳳」で、趣味的人生。 物事の始めの洩星は「車」で、ゼロ出発。 締めにあたる導星は「石」で、共同で終わる。逃避行は、まさにこれ。 宿命の特長は、仲夏正午頃の「海」に流れ込む「河川」。 汽水域なので、「海」ほど懐は深くはなかろうと、 なんでもありなのは、混じり合い交雑する場のため。 運河のような水路に導かれながらいくのだが、 それが何かの都合で蛇行している状態が、 一筋縄ではいかない、すなわち真っ直ぐ進まず 志あろうと捻くれた者となり、仕事もあれこれ手をだした。 この辛抱出来ぬ性癖は作家という自由な生業を手に入れることで、 いくぶん解消しただろうが、時間をかけて流れて行く先が 想像できない面白さはあっても、近づくのは危険。 真っ直ぐ進めないことの最大要因は、 年支「子」VS日支「未」の害もちで、表裏ありの、自家中毒。 これが魅力になり陰陽を濃厚にして、 潜入捜査やら簡易宿泊所にまつわる秘密につながる。 また悪者にも徹底することは可能で IBMで営業をしてた時には、悪魔剥きだしで(笑)、 口八丁手八丁で、死んだ猫でも売ってくると言われたそうだ。 一時はウインドサーフィンをしていたようだが、 下半身に難ありで持続できなかった模様。 害とはいえ年干「鉄」は夏生まれには守護神なので、 人生全般のみならず主人公も、ありがた迷惑を受ける人ばかり。 学生運動に潜入した者も、宗教家に転じた者も、 現代の刑事にしろ、女性活動家にしろ、それはどこかしら同じ。 害持ちらしく人は死んでも、どこか納得させられたり、 悲惨ではなく悲哀を感じさせるのも、このあたりか。 害持ちは魅力であり、笑顔を演出する。 伊東の一見おおらかに見える顔も、実は不敵でもあるのだ。 年干支の「鉄子」は、ナルシスト。酔いしれている姿の描写は卓越。 取り越し苦労の心配症は、物語に味わいとブレのエッセンスを加える。 月干支の「海午」は、落ち着くことにない日常で、戦場の衛生兵。 自己中心で感情の起伏が激しいが、瞬間湯沸かし器だったり、 辛抱が利かないものの、瞬間判断力あり。 そして日干支の「雨未」は、穏やかで人当たり良さそうでも、 内面は激しくも、結構純粋で打算のないものあり。 潜入者と(学生)運動家の妹の関係性などがこれ。 棘はあるものの存外不器用なばかりか異性難でもある。 干支番号構成は、37-19-20で西方と南方を結ぶ存外狭い範囲。 得意分野から逸脱しない安心して読める作家であろう。 後天運は、初旬「4歳雨未」がDNA「貫」。 日干支と同一の律音のため、頑なさは幼少期から付加されたが、 私的面が濃厚になり、これが初旬稼働条件になり、 社会にでた時に活躍する素地になる。 2旬「14歳木申」は、DNA「調」の独創的10年運天冲殺。 偏りあるものの年支「子」は半会で、流れ任せで就職もした。 3旬「24歳草酉」は、DNA「鳳」の 口も滑らかになる10年運天冲殺で、相当に活躍できたはず。 4旬「34歳陽戌」は、DNA「司」の変剋律。結婚もこのあたりか。 金銭物質で苦労しながらも、才能は磨かれた。 家族という意味もあり、家族旅行中に作家になる決意もする。 5旬「44歳灯亥」は、DNA「禄」の変剋律。 進み行く方向性の変化で、忌み神月干「海」も消え、 愛想も才能で、トントン拍子に人の輪が拡がりデビュー。専業作家にもなる。 現在の6旬「54歳山子」はDNA「牽」の変剋律。 不名誉なことがあれば才能も磨かれるが、いくら害持ちでもこの10年は裏切り。 干合支害なので、その気になりすぎて汚される。 当然、異性トラブルもありで、読書会などしているそうだが、 読者との距離を縮めすぎて失敗せぬように。 7旬「64歳畑丑」は、主導DNA「車」で危険を察知し、 ようやく自己確立となり、また宿命害切れでシャンとするか、 かえって普通になってしまい魅力は半減するかもしれぬ。 あるいは猛烈に仕事をする可能性も。 8旬「74歳鉄寅」は、DNA「龍」の守護神改良改革。 仕事としてはどうかも、私的には完全蘇生という感もあり。 さて、少々ネタバレになって申し訳ないが、公安が潜入する大学は架空の場所、 石川町駅から坂を上っていくと裏門があり、 山手本通り沿いに正門があったなどと、 申酉天冲殺らしく地元愛の賜物なのだし、 火炎瓶が飛び、ジュラルミンの盾で交わる 機動隊と学生らの衝突を戦国時代の合戦のような光景としながらも 訓練を積んだ集団と、志だけで闘おうとする集団の差は歴然などと 見てきたように言う。 また、警察官であることを忘れて、主人公が女性に惚れ込み没頭したため 発覚せずは、害持ち「雨未」の伊東らしい発想だが、 度肝を抜かれたのは、ハイジャック事件の犯人が、 実際は一人多かったという設定と、 唯一行方知れずになっている人物もまた公安関係者としたばかりか、 現代の警察官との接点ありとしたあたりか。 「公安は人を消すことに躊躇しない。すべては国家のためだからな」 「俺たちは政府にとって虫けらなのか」 「でも日本政府だって犬と同じ。 アメリカさんは日本の生殺与奪権を握っていからな」と 一見反骨面を見せながら、現在の政府や公安の矛盾点をつきながら、 最後は潜入した公安と現在の警察官の間を 結んで見せたのは、見事としかいいようがない。 しかも、終焉の場はひとまず沖縄というのも泣かせる。 都合の良い解釈も多々あったが、不自然さは感じなかった。 お仲間の知恵だろうか・・・。 ところで、伊東には大学生(97-XXXX)の息子と 高校生の娘(00-0505/雨亥)がいる。 長男は害切れ年、長女は守護神年に誕生しているのはともかく、 長女は親剋しの子丑天冲殺というのが辛いが、 地頭がいいのか、悪知恵に長けているのか、 年干支同士も日干支同士も大半会で、 伊東にとっては目に入れても痛くないはず。 伊東の正式な配偶者成分は「山」だが存在せずで、 陰陽関係の「畑」を妻にすれば、自身の主導DNAにもなり、 仲間のような存在か。そういう関係になったのは伊東が、 申酉天冲殺なのに、害持ちで親とは微妙な関係なのに 一度たりとも生地からでていないこと。 微妙に影響されたような娘は大物の素質十分だが、 大切にされすぎると、年干と月干に守護神があるため迷いもでる。 頭はよいはずだから、制約をかけずに育ててもらいたいものだ☆ |
伊東潤○60-0624 |
雨海鉄鉄 未午子+4 玉石車車貫(車主導) 木性(19)火性(44)土性(44)金性(19)水性(55)/総合181 申酉天冲殺/天冲殺(14歳木申/24歳草酉) 初旬条件あり(日干支と律音)/変則方三位(14歳木申) 変剋律(34歳陽戌/44歳灯亥/54歳山子) 干合支害(54歳山子)/主導DNA天剋地冲(64歳畑丑) 年支VS日支害(表裏)/害切れ(64歳畑丑) 木性脆弱/金性脆弱/水性過多 +4歳雨未/14歳木申/24歳草酉/34歳陽戌/44歳灯亥/54歳山子/64歳畑丑/74歳鉄寅〜 |
■2018年09月25日(火)鉄申 |
石井颯良○川越仲人処のおむすびさんは玉虫色 |
○11年(宝卯)のDNA「石」年の、09月30日(山子)のDNA「龍」日に、 第3回幻狼ファンタジア大賞奨励賞。 15年(木午)のDNA「禄」の引力本能抜群な害切れ年の、 08月27日(陽子)のDNA「車」日に、 「コハルノートへおかえり」で、 第1回角川キャラクター小説大賞奨励賞受賞後デビューの 石井颯良(83-0711/鉄子)の最新刊 『川越仲人処のおむすびさん』が、 08月25日(畑丑)のDNA「玉」の害切れ支合日に上梓されている。 成婚率100%と噂される川越仲人処に勤める桐野絲生は仕事に悩む3年目社員。 ハイスペック男子なのに結婚する気のない春日井や マウンティング女子の野中など、くせ者揃いの会員たちに日々翻弄されていた。 ある日処長の久世から「この方の面倒を見て」と ユイというもふもふの白うさぎを託される。 ユイは仲人処を守る神様の見習いで、絲生の会員たちは彼らの「運命の糸」が 抱える問題を解決しない限り成婚できないと言い出して・・・。 川越版ロミオとジュリエットの和食屋と洋食屋の子息の道行きや、 僻地への赴任が決まっている医者の焦り。 もちろん主人公にも、親会社(といっても神社だが)の御曹司との 朝ドラや旧き良きテレビドラマ並みの展開が期待できる 模擬見合いを通じた、お約束の恋バナもあり。 川越総合卸売市場なども効果的に登場させている。 神様見習いと悩み多き人間の凹凹コンビが貴方のご縁を結びます! そんな彼女が紡いだ会員たちの想いと、 他人のために頑張るばかりだった鈍感な絲生も また自分でもよく分かっていなかった想いをようやく自覚して、 (結婚と)向き合うようになってゆく物語。 埼玉県坂戸市出身。成城大学を卒業。 放送制作スタッフなどを経てフリーに。 現在は、東京都板橋区下板橋駅近辺在住で(下赤塚の可能性もあり)、 正体不明の夫と二人暮らしと思われる石井は、 DNA「牽」主導の辰巳天冲殺で形から入る。 実際本作でも至るところに実在する店舗その他が使われている。 「牽+禄」は、折り目正しく社会常識あり。 「牽+調」は、内面気品も行動粗野。両面の良きところを理解可能。 才能は、この「調」で繊細な感性も抜けたところあり(後述)。 また、少女趣味にも近い感覚を丁寧に表現する。 「調」×2もあり、少々意固地。 「牽+玉」は、企画力ありも実践不向き。 遠慮気味の和の要素好きであるが、 ある意味、ババくささも否定出来ない(本人談)。 「鉄+牽+未月」は、口先達者で他者を動かすが、 硬い物言いや振る舞いがあると、他者は退く。 「亥」年生まれ「鉄子」は、王道を行く。 生き方を表す伴星は「龍」で、庶民的な変化を求める。 物事の始めの洩星は「調」で、別れ。極端な事件。 締めにあたる導星は「玉」で、目下と共に終わる。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の街中の小船。 真っ昼間から小型納涼船という贅沢な構図。 上に「雨」が乗った年支「亥」VS月支「未」の半会で、前進力はあるものの、 月支「未」VS日支「子」の害があるため、まとめ下手。 後退も上手ではないので、上りで客を送っても 下りは定刻通りに行かぬ為、次第にペースが乱れてきて、 何が何だかわからぬしっちゃかめっちゃか。 総エネルギー176点はアイドル運型も守護神にもなる水性は85点もあるのに、 自身の金性は僅か16点という小者で、 軽いタッチなのは、それが理由も、必死さは伝わる。 この害があるため普通ではない生き方が可能になり、 作家としてもやっているのだが、慌て者であるのは否めず、 主人公に投影されているが、害持ちドジは憎めないキャラである。 また月干「畑」のDNA「玉」が害されているので、 「玉」でも変化球の川越になっているが、 なぜ出身地の坂戸が舞台でないのかは、 そこがはみ出し運の辰巳天冲殺という由縁。 また害持ち故に、下半身系の病気ばかりか、 ちょっとしたことで体調を崩しやすい傾向。ギックリ腰など、あって当然。 年干支の「雨亥」は、自己のテリトリーを決めないと行動できず。 頭は良いが、庶民的なもので学術的にはいかず、 人目につかない裏方が似合い。用心深い小心者でもある。 月干支の「畑未」は、他人を利用するのに長けたじゃじゃ馬。 理性より感情が先走りやすく、爆発しやすい。 そして日干支の「鉄子」は、自己愛の象徴。 積極的に生きられない心配症で、取り越し苦労が多く、 主人公そのものというのが、バレバレ。情熱より悟りきった老人的な面もあり、 実家となかなか縁が切れないと生涯持病に悩む。 干支番号構成は、60-55-37で北方と西方の比較的狭い地域。 スケールの大きい話は似合わない。 後天運は、初旬「9歳鉄申」は日干支と大半会のため成功運型。 DNA「貫」の頑なな面は拭えず。 せっかくある年支「亥」VS月支「未」の半会も 年支「亥」とは害なので、ブレーキをかけながら、 全力で進むという傾向が生涯続きそうだし、 そうでなければ、前進しにくい面あり。 坂戸から出たかったからか、大学は明後日の方向ともいえるのは、 宿命害の影響が少なからず影響を及ぼすが、 48歳までは何をやっても目立つターボ運(子丑天冲殺廻り)なので、 それなりの活躍は見込める。 2旬「19歳宝酉」は、DNA「石」の妥協。 おそらくは就職も希望どおりではなく、ギリギリ最後の最後の28歳で 作家への道筋僅かに見えた程度。 現在の3旬「29歳海戌」は、年支「亥」内に根っ子もあり、 その年支「亥」に日支「子」が連なる変則方三位に、 守護神でもあるため、DNA「調」の独創性を活かしデビュー。 相変わらず落ち着きはないものの我が世の春。 今後は4旬「39歳雨亥」が、DNA「鳳」の守護神。 年干支と同一で受け入れ態勢もあるため、さらに、緩やかに穏やかに、 身の程知らずでなければ、成功を堪能。 5旬「49歳木子」は、DNA「禄」の感謝と奉仕。 ターボ運も終えて振り出しに戻る。効力は薄いが月干「畑」と干合で、 一転埋もれて新たな道を探らねばならぬかも。 6旬「59歳草丑」は、DNA「司」の堅実無比。 月支「未」と日支「子」の害切れに年支「亥」と日支「子」のからむ方三位で、 なんからの物を得ることで、創作に興味が失せる可能性や、 地味な人生を送りたくなる気持ちになるかもしれぬ。 7旬「69歳陽寅」は、DNA「車」で危ない。 忌み神で危機的状況を迎えるか、危険人物になるのか、 または危険なことをしたくなる。 8旬「79歳灯卯」は、年支「亥」と月支「未」のからむ 主導DNA「牽」で自己確立。 長生きのご褒美は、坂戸市や板橋区の名誉市民(区民)という線もあるが、 ずっこける運癖なので、笑える可能性や不名誉もあり。 さて石井の結婚相手の成分は、月支「未」内の「草」。 水分はふんだんにあるので仮死的ではないが、 害中にある配偶者成分なので、笑える人物には違いない。 またどうやら持ち家に住んでいるようだが、「雨」が守護神のわりには、 今年(18年/山戌)が守護神年干「雨」を干合させ、綻びがでているのか、 雨漏りがするのだの欠陥住宅だのと騒いでいるが、 身の丈にあっているかはともかく、害持ちが家を持っても、 内側は不安定なので、その程度は想定内と思わねばならない。 しかも手に入れた(15年/草未)のが60年に一度の干合支害年の 裏切り年では、まさかの害持ちでもまともな住まいにはならないのが相場。 また、持病の病院通いも今年は顕著のようで、 守護神年干「雨」が干合で「灯」となり、 格好悪い状況になっていると思われるが、 そのあたりは、内側害持ちが所帯を持った副作用なので、 我慢せねばならないところだろう。 あまり頼りにはならない「おむすび」さんだが、 害持ちの人が他人にお節介やいても仕方がないうえに、 感覚だけでそうそう成婚率100%にはいくまい。 あくまでも共通する外面があり、内面に通じる干合などがあり、 なにより当人に結婚の強い意志でもないと、 100%は害持ちだけに夢のような話で、それを期待して楽しむしかないだろう。 最後はもちろんハッピー・エンドを匂わすが、 さすがに害持ちでは糸もなかなか結べまい。 だって、割れ鍋に綴じ蓋ではないが、 害持ちは害持ちでないと上手く添い遂げられないからね。 それもまた害持ちの儚き思いなのだね☆ |
■2018年09月26日(水)宝酉 |
柳美里の反骨精神の行く末○ |
○元MCシスター読モでもある 年干支「山申」VS日干支「雨亥」の干合支害持ちで持続力疑問。 究極の表裏人間で持続力ゼロの柳美里(68-0622/雨亥)と言えば、 干合年の今年(18年/山戌)の 04月09日(宝未)のDNA「龍」の半会日から、 福島県南相馬市の自宅で、書店「フルハウス」を経営しているが、 このほどの新潮45騒動に便乗し 「わたしの『美しくない本』『醜い本』は本屋に置かない、 という言葉に、それはおかしい、と過剰反応している人がいるが、 人種、宗教、肌の色、民族的出自、性別、 セクシャルマイノリティーであることなどを理由として 憎悪や偏見を助長する本・雑誌は、 1日100冊売れるとしても置かない。以上。」などと宣伝している。 作家より案外商いに向いている運型だが、 過去には「週刊女性」と、虐待したしないのとバトルを繰りひろげるなど 「車」主導は近づいたら危険とはいえ 54歳迄が「45歳雨丑」の10年運天冲殺で華。 この潔さが成功への道でしょとも思うが 次旬「55歳海子」は、DNA「石」の10年運天冲殺で 妥協や屈辱もあり、変節するんだろうなあ☆ |
■2018年09月27日(木)海戌 |
三雲岳斗○忘られのリメメントの耽美的気合い |
○大学卒業後の数年間、バイクの輸入商社に勤務していたが、 電車に乗っていたときに急に作家になろうと思いたち退職。 98年(山寅)のDNA「牽」の干合年の08月(鉄申)の、 主導DNA「玉」の条件あり天冲殺月に「コールド・ゲヘナ」で、 第5回電撃ゲーム小説大賞銀賞を受賞しデビュー。 99年(畑卯)のDNA「車」の半会年の、 DNA「車」の12月03日(畑丑)の天剋地冲日に、 「M.G.H.」で第1回日本SF新人賞を受賞。 00年(鉄辰)のDNA「玉」の主導DNA年の、 06月30日(畑未)のDNA「車」日に、 「アース・リバース」で、第5回スニーカー大賞特別賞を受賞。 現在、日本SF作家クラブ、日本推理作家協会、 本格ミステリ作家クラブの会員の三雲岳斗(70-0831/雨未)が、 「SFマガジン」に守護神天冲殺年だった17年(灯酉)04月号から、 1年にわたって全7回掲載された作品を加筆訂正した 『忘れられのリメメント』が、 10年に一度のDNA「牽」の干合年(18年/山戌)を迎えた 主導DNA「玉」の天冲殺月(08月/鉄申)の 08月25日(畑丑)のDNA「車」の天剋地冲日に上梓された。 同作は、擬憶素子、通称MEM(メム)を額に張るだけで、 他者の記憶を擬憶体験(リメメント)できるようになった近未来。 MEMに記憶を書きこむ「憶え手」である ロック・シンガーの宵野深菜(しょうのみな)は、 リギウス社CEOの迫間影巌(はざまかげよし)から 脱法MEMの調査を依頼された。 そのMEMには、死亡したとされる稀代の殺人鬼・朝来野唯(あさくのゆい)の 模倣犯による犯行の模様が記録されているらしい。 かつて朝来野と同じ研究施設で暮らし、朝来野の記憶を移植された深菜は、 自らの擬憶に対する朝来野の影響を否定するため、捜査を開始する。 だが同時期に深菜の同居人で、深菜が無償の愛を注ぐ 21歳の女子大生にして高級コールガールの 三崎真白(みさきましろ)が殺されてしまう事件が発生。 殺害現場に残されたメッセージを読んだ深菜は、 朝来野の死そのものに疑問を抱きはじめる。 記憶と擬憶をめぐる、静謐なるSFサスペンスは、さすがに格好良い。 大分県出身。上智大学外国語学部英語学科を卒業。 かつては神奈川県川崎市川崎区に住んでいたが、 現在神奈川県横浜市港南区在住と思われ、 独身一人暮らしの様子も、詳細不明の三雲は、DNA「玉」冲殺主導で、 本質は旧いもの伝統的王道物が向いているのに、 妙に新しい庶民性や未来性を加えてしまう。 本作の舞台が千葉や横浜の埋め立て地というのも、微妙なズレが由縁。 また、組織や親や血族の犠牲になりやすい傾向。 「玉冲+牽」は、伝統を基本にしながら新風を吹きこみ、 それなりの体裁を与えるものの、用心深いため粗が見えなくもない。 「玉冲+車」は、歪んだ圧力を掛け発想を誇張したり、 ひねりをいれて本質をわかりにくくする。 「玉冲+玉」は、適度に無理をしがち。 「玉冲+調」は、変化球ながら自分の好みを正当化し、 それをスタンダードにしようとするが、他者からはハミダシ者に見える。 常に不満を抱え、世間の常識からみるみる外れていく。 とはいえ才能は、この「調」で独創性・少女趣味。 主人公は眉目秀麗な女性だし、なりきりも可能。 「雨+玉冲+申月」は、霊感的なものがあり、幸運と不運が同居。 「戌」年生まれ「雨未」は自己愛の象徴。(このあたりが独身でいる理由) 生き方を表す伴星は「鳳」で、遊び半分趣味の人生。 物事の始めの洩星は「車」で、ゼロ出発。 締めにあたる導星は「玉」で、若者と共に。 宿命の特長は、初秋申しわけ程度の街路樹がある 近代的な建物前の噴水またはそこに降り注ぐ霧雨。 ミストともいうが、規則的に作動せず、 敢えて言えばその時の気分で水気を提供する装置。 通常は建物に隠れ場所を確保し、姿を見せない。 家系や組織の恩恵を受けづらい生月冲殺ばかりか、 自身も妙な攻撃性を備えているので、出版社・編集者ウケも良からずで、 限定された人々により、特別な読者のために創作を行う人でもある。 総エネルギー257点はそれなりで、うち創造力を司る金性は80点もあり、 その発想は余人に追従はされない。 にもかかわらず伝達力の木性は26点しかないので オールラウンドではなく狭い出口に強烈な偏りある発信を行う。 年干支の「鉄戌」は、危険察知能力も十分ある攻撃部隊も、 少々野暮ったい態勢で、ずうずうしさも目に付く。 月干支の「木申」は、目標は大きく実現不能に近い未来を掲げるか、 小説世界ではかえって、それが重宝する。 そして日干支の「雨未」は、穏やかで一見人当たりが良く見えて、 内面の熱気は尋常ではなく、物事の白黒をつけたくなる性癖は、 敵をつくりやすいが、環境順応能力はあり、 どんな生活でもできてしまうが、異性に対する屈折した気持ちが かえって異性難を招くことにもなる。 干支番号構成は、47-21-20で北方と南方2点を結ぶ領域で、 鋭角的でさほどの拡がりはない。 後天運は、初旬「3歳草酉」が、DNA「鳳」の方三位10年運天冲殺で、 月支「申」と年支「戌」の隙間を埋めるだけではなく、 日支「未」からもつながる妙な安定感を実現させるが、 親にもなる年干「鉄」の干渉により、この10年運干は「宝」にもなれば、 情報収集、向学心にも結びつけられた様相。 勉強しようと遊び半分、あるいは遊ぶような気持ちで勉強。 趣味も屈折した何かになり、他人とは違う自覚は持ったはず。 2旬「13歳陽戌」は、DNA「司」の変剋律。 真面目に頑張れば才能も磨かれる安泰の守護神も、 どこまで真剣になれたかは疑問。 3旬「23歳灯亥」は、DNA「禄」の変剋律の半会。 闘争本能を活かしてバイクの輸入商社に就職したものの 熱い気持ちに逆らえず、作家を目指し滑り込む。 4旬「33歳山子」は、DNA「牽」の変剋律の干合支害で、 ろくでもない異性に騙されたりすれば才能は磨かれる。 この場合、異性は生身とは限らない。 いずれにしろ仕事はしたが、さして評価が上がらなかった。 現在の5旬「43歳畑丑」は、月干「木」が「山」になり、 進み行く方向性の変化で、極めて若い妙な女性に目が行く。 (二次元などもふくむ) 変剋律は抜けても、DNA「車」の天剋地冲で、大逆転で多忙なり危険。 前旬の足踏みを取り戻すように、動き廻るしスピード感だす。 今後は6旬「53歳鉄寅」が、主導DNA「玉」で自己確立。 過去の発想から形に出来なかったものを 日の目があたるようにしたり、自分らしさの完成。 7旬「63歳宝卯」は、DNA「龍」の半会で、新たな挑戦。 8旬「73歳海辰」は、DNA「石」の妥協か。 近未来の日本国の新しい芸能事務所が描かれているといっても 過言ではないが、舞台には日常をあまり感じず無機質。 2040年2月4日(鉄申年山寅月海戌日)前後に起きた事件を 扱っているので、その頃の日本らしき国はそうなっているのだろう。 とはいえ脱法MEMの内容が、手動運転のガソリン自動車の暴走だとか、 芸能人相手のストーキングや住居不法侵入、 未成年相手のリベンジポルノでは、普通すぎないか。 このあたりは、警察官の名前が八木と大上だったりと 笑える部分とは違い、もっと脱力感や脱線を期待したかった。 ただ、人間の意識が肉体と一体化せず、犯罪が手強くなっていたり、 主要犯罪者も主人公側もまるでアニメみたいなどこか2次元を連想してしまう、 格好良さげな女性というのが、いかにも三雲らしいし、 死んでも人格は消えないある種の 特別な生命体が登場するのも楽しいと思えば楽しく、 美しい音楽を思いだすためなら、良いとしよう☆ |
■2018年09月29日(土)木子 |
久保寺健彦○青少年のための小説入門に至った害毒 |
○60年に一度の守護神干合支合年だった07年(灯亥)の律音月(海寅)の 02月28日(雨巳)のDNA「石」の天冲殺害日に、 「すべての若き野郎ども」で TBS・講談社第1回ドラマ原作大賞選考委員特別賞受賞。 同年06月01日(陽寅)の守護神日(05月/草巳のDNA「調」の天冲殺害月)には、 「みなさん、さようなら」で幻冬舎第1回パピルス新人賞受賞。 同年07月(灯未)の守護神DNA「司」の干合月の、 07月31日(陽寅で火性の天干一気日)のDNA「禄」の守護神日には、 「ブラック・ジャック・キッド」で、 新潮社第19回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞するなど 鮮烈なデビューを飾りながら、 その後11年(宝卯)年までは散発的に作品を発表してきた 久保寺健彦(69-0127/海寅)が、 7年ぶりの新作『青少年のための小説入門』を、 08月30日(木午)のDNA「鳳」日に上梓したので解説する。 小説家として二度目のデビューをした四年目の 入江一真のもとに、一枚の葉書が届く。 とぎれとぎれの字で「インチキじゃなかったぜ」とだけ書かれたそれは、 もう20年ほど会っていない「元相棒」から送られてきたものだった・・・。 82年(海戌)04月(木辰)、中学受験に失敗し公立中学に通っていた 中学二年だった一真は、万引きを強要された現場で、 右半身が麻痺したおばあさんのかわりに 駄菓子屋の店番をしているヤンキーの登(のぼる)と出会う。 登は、いじめをやめさせる代わりに、「小説の朗読をして欲しい」と、 一風変わった提案を一真に持ちかける。 実は登には「小説を書きたい」という野望があった。 しかし、登は幼いころからディスレクシアという学習障害のために、 自由に読み書きができなかった。 そこで、一真に小説を朗読させコンビで作家になることを目指そうとしたのだ。 はじめは嫌々だった一真だが、たくさんの小説をふたりで読むうちに、 「面白い小説を創る」という想いが加速していき、 倉田健人というコンビ名でデビューするが、 慣れない二重生活や登の暴力沙汰など、次々に壁がふたりの前に立ちはだかり、 いつか二人の絆が緩いものになり、一度は引退を余儀なくされたのだ。 その後有名アイドルになった不登校少女で、 二人の理解者である一真の同級生の高木かすみとの微妙な距離とその後。 (木崎ありすという芸名でデビューし売れたものの 最後は「不思議の国のアリス」という暴露本だして消えるというベタな展開) 登が歌舞伎町で組を構え、肝硬変で亡くなってしまったことなど。 明るい話題ばかりではないが、著名作家を朗読しながらの、 二人の感想には思わず感動することもある。 歳の離れた男の熱い友情と挫折を描いた、著者渾身復活の青春物語は、 作者の分身と思わしき主人公の心情もふくめ、とても楽しく読ませてもらった。 東京都足立区出身で現在も同区内に居住。 92年(海申)の納音年に、一年間浪人し立教大学法学部を卒業。 (法律に興味がなく、かろうじて受かった1校だという) 94年(木戌)のDNA「鳳」の半会年には、 早稲田大学大学院日本文学研究科修士課程中退で、元塾講師。 (作家になれるわけではなく、 研究する所と気づき辞めたって、事前調査してなさすぎ) 浪人したのも88年(山辰)のDNA「車」の危険な夢の中で、 89年(畑巳)のDNA「牽」の条件なし天冲殺害年から 一人暮らしを始めているのだから、考えようによっては、 すべて害毒と夢を引きずっているといっても過言ではなく 現在は何をしているかは不明な久保寺はDNA「牽」主導で、自尊心の塊。 自己愛も強く、生半可な作品を世に出しては申し訳ないと思う。 「牽+龍」は、創造力が豊かで随所に心憎い演出が可能。 「牽+鳳」は、温厚誠実。そして理屈なり重視。 「牽+車」は、集団行動に向かず、忍耐力もさほどなし。 「牽+調」は、内面は気品も大胆な発想が可能。 才能は、この「調」で細やかな少女趣味的発想。 他人とは同じ生き方をしたくないという覚悟。 「海+牽+丑月」は、渋く通好み。 「申」年生まれ「海寅」は受け身で、実は編集者次第のはず。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈の拡がる人生。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の引き立て。 締めにあたる導星は「龍」で、終了のち次へ進み、忘れることが理想。 なので作中で二人が書いたような作品を今後書こうとしても、 迷宮に入りこむ可能性あり。 宿命の特長は、晩冬深夜二時頃の草木が繁る断崖絶壁に押し寄せる 冷たい冷たい「海」で、総エネルギー234点中水性61点の身強も、 守護神となる火性が僅か19点。 それも日支「寅」内に沈んだ陽光のため、有難味少ない。 「海」じたいは森羅万象の源で、様々な物を内包するが、 感謝や奉仕という気持ちに裏付けされた、優しい気持ちに欠けるので、 特に男女の微妙な気持ちを表現するのはそこまで得手ではなく、 人生の豊かさにかける傾向。 冷たすぎて、近づいても、冷え込むので、なかなか明るい夜明けを迎えづらく、 なんども試行錯誤を繰り返してしまう。 年干支の「山申」は、要塞。 自分から積極的には攻めずに、何でも我慢して、 究極の助けが出現するのをひたすら待つ。 月干支の「草丑」は、真面目人間。マイペースで忍耐力あり。 そして日干支の「海寅」は、芸術センスありも、自信家で自意識過剰。 自惚れ強いため、一見は受け身で人の話を聞いているようで、 結果的には周囲の意見に耳をかせず、 何度も自己崩壊を起こし、やり直しが多く、 失敗を重ねすぎると、能力がすり減ってしまう傾向。 干支番号構成は、45-02-39で北方東方西方で南方欠け。 躍動感ある拡がりとはいえない。 後天運は、初旬「3歳陽寅」が、年干支「山申」と納音的なので成功運型。 DNA「禄」の守護神引力本能が強化され、それなりに光はあたったが、 成功するためには何らかの表層的破壊現象が必要なので、 思いきりが、極めて必要。 2旬「13歳灯卯」は、DNA「司」の守護神で熱くも堅実な気持ちになり、 異性を意識したり、将来についてあれこれ夢想することになるが、 エンジンのかかりは早くなく、廻り道も大きい。 事情はともかく、一人暮らしも始めているが、 そこには多くを語らない暗い事情が見え隠れする。 3旬「23歳山辰」は、DNA「車」の10年運天冲殺。 年干支「山申」の大半会があるので、流れにさえのれば、 若さもあり、相当稼働力があがったはずだが、 実際は社会にでるのを拒絶したのか、 大学院にいったかと思えば、持続せずに塾講師。 4旬「33歳畑巳」は、主導DNA「牽」の自己確立で、 栄誉なり名誉の10年運天冲殺ながら害もある難しい時期。 予備校を辞めてデビューには漕ぎ着けるも、 エネルギー切れで失速してしまう。 現在の5旬「43歳鉄午」は、DNA「龍」の半会で、あらたなスタート。 進み行く方向の変化や目下を意識。 さらに月干「草」の孤独性は「宝」になるため DNA「玉」は懲りずに過去の栄光をもう一度。 悪くはないのだが、月支「丑」の害もあり、 実は不安にも苛まれており、安定感はなし。 今後は6旬「53歳宝未」は、DNA「玉」で過去に立ちかえる。基本に戻る。 人にものを教えることを自覚せざるをえない状況。 7旬「63歳海申」は、DNA「貫」の律音で意固地。 8旬「73歳雨酉」は、DNA「石」の仲間と何かをしたり、 頼ったりできねば、屈辱的な耐え難き状況。 さて、久保寺は、小説の存在意義とはなにかに苦悩しだしたのは 11年(宝卯)のDNA「玉」年からで、そこから煮詰まり 「自分なりの答えをつかむのに、7年かかりました。」と沈黙の理由を語る。 「だれも読んだことのないような、 何度も読み返したくなる作品を書くのが目標です。 (この作品も)アイデアを思いつくまでに四年、 そこから書き上げるまでには三年をかけました」というが、 そんな悠長なことを言っていたら、すぐに世間からは忘れ去られてしまう。 では、なぜそうなってしまうのか。 まず根源となるのが、ただでさえ稼働力のあがりづらい冬生まれなのに、 しかも年干に「山」すなわち「車」があるのに、 まともな就職をしていないこと。 おそらくは作家になることにこだわり、 塾講師をしながら努力はしてきたのだろうが、 いわゆる社会の荒波に揉まれていない。 だから少しは見知っているはずの編集者の描写にしても どうにも誇張通俗的で、たしかにそういう人物はいそうだが、 社会人としての説得力に欠ける。 また、描かれる人々も温かい情愛には縁がない宿命とはいえ、 冷たくて、どこか幸福感の稀薄な暗さが滲み出てしまっていたり、 親切そうな図書館の司書にしても、実は案外マニュアル的だし、 ほぼ駄菓子屋に二階で繰りひろげられるといっても 過言ではない背景も構想を練りに練ったにしては、 実はたいして新鮮味がないのだ。 そして久保寺は結婚しているのか、特定の親しい相手がいるのか、 私生活は全く不明だが、明るい家族や熱い情熱が感じられないため、 書き直しをしているうちに時間ばかりかかっている。 今作も昨年(17年/灯酉)の守護神火性年のおかげで仕上げられたはずだが、 では、それで安泰かといえば、その10年前にデビューしたときのような カチッとはまったような干合支合年でもなければ、 今後の後天運に恵まれるかと言えばそうでもない。 なにより、デビューしたのは幸運だったが、その背景は、四の五言わないで 流れにのらねばならぬ10年運天冲殺なのに、一人で悩んでしまった傾向だし、 そもそも「巳」は害なので、ほとんど有り難いとはいえ、 害毒に浸されたデビューになってしまっているので自由はない。 その10年運も明けて守護神廻りかといえばそうでもなく、 考えばかり堂々巡りしそうで難儀だ。 とはいえ、それでは身も蓋もないというなら、いまさら英語の勉強などせずに、 その歳でも遅くないので、勤め人になり、 堅実な生活を送り、その中で試行錯誤することを薦めておきたい。 色々とこれからの希望もあるようだが、このままではまた同じ轍を踏むだけ。 そこまで際だった偏りある宿命でも、後天運が極上でもない人は、 まず一度基本に立ちかえり、大変だろうと正業につきながら、 活動を続けるべきだろう。でないと次はないかもしれない。 さて最後に装幀についていえば、装画が稚拙なうえに、 失敗した原稿用紙の山に文豪達の本が無造作におかれ、 それらを踏みつけているのは如何なものか。 また裏表紙にある不登校の少女が一本足に見えるのも不気味だ。 あの時代は原稿用紙に書いたのだろうし、 登場人物を考えれば、この紙達にも違和感はないのだろうが、 深読みすれば、夏目漱石・筒井康隆・芥川龍之介らを 冒涜していないともいえない。 平易な文章で、読むことに抵抗は感じないが、 読後感は爽やかとはいえず、未来はさして感じないし、 そこはかとない厭世観みたいな暗さには同調できるだろうか。 絶賛している書評家もいるようだが 毒始まりといえばそれまでだとはいえ、 根底にある重さに未来は感じられず残念だ。 なお、この生年月日は、コーネリアスの小山田圭吾と同一である☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 8 年/ 山 戌 |
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