★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 4 年(木午)●01月 草丑 // 移 動 祝 祭 日 |
■01月分一覧 (2014年●目次) |
北野勇作●社員たちの犠牲とおかしな部分(2014_0101) |
森川弘子○節約生活の可笑しな裏側(2014_0101) |
乾くるみ●北乃杜高校探偵部の健全な謎解き(2014_0104) |
深緑野分●オーブランの少女と肥満と病の根源(2014_0106) |
至道流星●東京より憎しみをこめてはありなのか(2014_0111) |
姫野カオルコ 昭和の犬で直木賞受賞の野人ぶり●2014_0118 |
大島真寿美●あの三月を同窓会につなげ思いだす(2014_0119) |
古野まほろ●セーラー服と黙示録の背徳(2014_0125) |
■2014年01月01日(水)海申 |
北野勇作○社員たちの犠牲とおかしな部分 |
森川弘子○節約生活の可笑しな裏側 |
○92年(海申)のDNA「司」の陰の引力本能極まる時期に 「昔、火星のあった場所」で、 第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、作家デビュー。 同年、落語台本「天動説」で 第1回桂雀三郎新作落語「やぐら杯」最優秀賞受賞。 01年(宝巳)のDNA「鳳」年には、 「かめくん」で第22回日本SF大賞を受賞した 北野勇作(62-0322/畑未)が、98年(山寅)から発表した 「社員シリーズ」をまとめた新作短編集『社員たち』が、 13年(雨巳)の10月20日(畑未)の律音日に上梓された。 同書は北野の一連の作品同様、説明がし難いもので、 かなり変な話で、とりとめもない。 内容があるかと言えば何も言えないが、 あえて言えばタモリ(45-0822/雨亥)が案内を務める オムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」の小説版のようでもあり、 冗談を超えて奇妙奇天烈だが、 恐怖は感じない現代版ナンセンス落語のようでもある。 地中深くに沈んだ会社、社長の愛した怪獣クゲラ、 卵になった妻、あっぱれ!大卒ポンプ、 味噌樽の中のカブトムシに、ヤモリまで言葉を喋る。 社員食堂の恐怖は、外界から遮断された社員食堂で、 魔物に喰われる危険をおかしてまで、腹を満たす話。 その他、不景気なのか戦時下なのか、今日を生き抜く社員たちのボケ話は、 奇想と笑いと哀愁に満ちた、北野ワールド全開の超日常の奇想短編集。 兵庫県高砂市曽根町出身で、甲南大学理学部応用物理学科を卒業し 在籍中は落語研究会に所属、現在は神戸市内に移住し、 会社勤務の傍らSF短編や創作落語の台本などを執筆したり、 劇団「虚構船団パラメトリックオーケストラ」所属の役者でもあり、 現在は大阪市生野区在住という北野は、 DNA「車」主導でフットワークの軽さが売り。 犠牲というテーマに縁があり、反撃も素早く単独行動も好む。 危険なことを危険とも思わぬが、 そこは「畑」で力が抜けていて通俗的な部分もあり、 なしくずしに、まるで雑草がはびこるように、笑いに変換してしまう。 「車+牽」は、忍耐力があるように感じても、 装っているだけでデリカシーのない発言もあり。 「車+貫」は、一本気であまり表裏を感じず、適度に融合している。 才能は「貫」で、頑固さを売りにしながらも、 他人を上手に利用するという不可解さ。 「車+司」は、何でも興味を持ってクビを突っ込むため、はた迷惑。 「車+禄」は、がんじがらめに縛られるのが苦手な自由人。 ともかく、風の吹くまま好き勝手に生きる御仁ということなのだ。 「畑+車+卯月」は、大風呂敷。作家には向いている(笑)。 「寅」年生まれ「畑未」は、平時は昼行灯でも、 問題があれば押っ取り刀で駆けつける、騒々しいのが好きな人であろうか。 宿命の特長は、仲春午前四時頃の浜辺で、河口と湾の接点の汽水域に、 使えるかどうか不明な背の低い樹木があり、 海中には、海草など海苔類も浮遊しているかと思えば、 あやういクラゲみたいなのも、それなりに観察できる奇妙な場所。 本来なら、水族館などの人の集まる場所とでもしたいところだが、 金性ゼロ(DNA鳳/調なし)のため、 建物ではなく屋外でたむろするしかないという、 いわば里海を早朝から楽しめる、海女のたまり場が似合いか。 「畑」に石ころがないのは、それだけなら良質だが、 代わりに、発泡する潮水と真水の同居は、使いづらく頭がヘンになりそう。 しかも、金性がない「畑」は、その気になれば無限大の表現力なのだが、 文体ばかりか、ご本人もある意味ヘンなのは、これが理由。 無駄な遊びはしなさそうだが、 遊びだか仕事だかわからんことには、はまりそうだ。 また、月支「卯」VS日支「未」の半会で、木性は見た目より増える上に、 年支「寅」が木性なので、地支半会木性一気格的で、 自分を追い込み、自虐的になるのも嫌いではないが、 子丑天冲殺でもあり、目下ファンに支えられていかねばならぬ面あり。 年干支の「海寅」は、自分が一番だという自惚れ。 月干支の「雨卯」は、お公家さんみたいで力はないがいい人。 そして、日干支の「畑未」は、他人が開拓したフィールドを 自分のテリトリーにして、笑いをとるとでもしておこう。 なかなか、手に負えない面倒な人物であることには、変わりなし。 干支番号構成は、39-40-56と西方・北方領域であまり広くはなく、 子丑天冲殺にもかかわらず、大きな生息地移動は出来なかったとみる。 後天運は、初旬「5歳木辰」は、DNA「牽」。 年支「寅」に月支「卯」につらなる春の方三位が完成して、相当賑やかな少年。 また、初旬日居冲殺10年運なので、自身の10年運天冲殺が始まる84歳迄は、 「木」またはDNA「牽」の犠牲になる。名誉・みてくれ・異性であり配偶者。 2旬「15歳草巳」は、DNA「車」の主導DNAで自己確立。 元気に進み行く道を極めていったはず。 3旬「25歳陽午」は、年支「寅」の半会に、 日支「未」の支合で夢が叶いデビュー。 「陽」はDNA「玉」の落ち着いた創造力で守護神なのだから、当然のことか。 4旬「35歳灯未」は、同じく守護神火性でDNA「龍」。 少々邪魔な年干の「海」を干合作用で「木」に変えれば、 塩濁からは解放され日本SF大賞の受賞である。 現在の5旬「45歳山申」は、DNA「石」。友人知人の間を上手く立ち回る。 だから『社員たち』なのだろうが、気をぬくと妥協屈辱になってしまう。 ただし、月干「雨」は干合で「灯」になれば、年干「海」と二次干合し、 年干は「木」、月干は「草」となり、見栄えの良い「畑」あるいは、 人々の住む町も完成してゆくので、方向性の変化が顕著であれば良い。 その後6旬「55歳畑酉」は、DNA「貫」の才能強化10年運で、 腹をくくって、怖い物がない年配者(笑)。 7旬「65歳鉄戌」は、DNA「調」の反発反抗で、 8旬「75歳宝亥」は、DNA「鳳」の半会で気が抜ける。 宿命にない金性廻りで、もはや、遊びに走るだけか、 秀逸な表現力で勝負するか。まだまだ、これからの生き方ひとつだろう。 さて、この生年月日は男女の違いがあるものの、 元女優で、日本プロサーフィン連盟の 前理事長を略奪結婚した古手川伸子と同じ。 姉は今は何をしているか、ほぼ不明な古手川祐子である。 そういう意味では北野はしっかりやっているんだろうが、 ほぼ生涯「木」でありDNA「牽」の犠牲というのは、 妻でありイラストレーター兼漫画家で、『年収150万円一家』など 節約をテーマにしたコミックエッセイで活躍中の森川弘子(70-0718/畑亥)の 尻に敷かれているということではないか。 また、夫婦そろってSNSの発信が多いこと。 北野は金性がないから、その気になりはじめると、 ダダ漏れみたいになるのが、しまりがない。 「娘が留守だと、ついつい夜更かししてしまう」だとか 「娘がキャンプで不在中、娘がいなくて寂しい」などど言われても、 第一子女児(05-0122/陽午)は、両親とは一切共通干支がなくて、 厳しく育てないと、甘えがでる「陽午」だし、 月支「丑」VS日支「午」の害持ちで、優柔不断。 そりゃ、夫妻は月干支も日干支も大半会で、 年支も半会しあう仲だが、似た者同士で面白味がないところに、 結婚時期でも悪かったか。 それに、森川は「戌」年生まれ「畑亥」で異性理解不能で了見狭いからな。 いいから、もっと、仕事しろよと言いたい。 だって、北野の今年(14年/木午)は、60年に一度の干合支合年で、 名誉が形になる年ではないか。 それとも、それも天冲殺明けの妻にもっていかれるのか(笑)。 はたまた、新たな異性に目がいくだけか。しっかりしてくれよ☆ |
■2014年01月04日(土)草亥 |
乾くるみ○北乃杜高校探偵部の健全な謎解き |
○98年(山寅)の年干干合と、月支「戌」と日支「午」の三合会局を伴う 条件あり主導DNA天冲殺に、「Jの神話」で 第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。 04年(木申)のDNA「龍」の改良改革年に刊行した 「イニシエーション・ラブ」は、 その年の「このミステリーがすごい」で第12位、 「本格ミステリベスト10」で第6位と高く評価され、 翌05年(草酉)のDNA「玉」年には、 同作で第58回日本推理作家協会賞候補作となり、 同作が月干「海」の干合で「木」が生成された 07年(灯亥)に同作が文庫化されると、65万部を超えるヒットとなった 乾くるみ(63-1030/陽午)の最新作『北乃杜高校探偵部』が、 昨年(13年/雨巳)の12月04日(木辰)のDNA「龍」日に、上梓された。 同作は京都府宇治市にあるという、 学寮まである由緒ある府立高校が舞台となる 女子二名男子三名の五人からなる成績優秀な生徒が、 寮歌の秘密を解き明かしたり、修学旅行や学園祭などで起きた、 ちょっとした事件を解決するという、 健全だがミステリ的味わいは存分に楽しめる作品。 ホラーも何もなく、乾らしくないという意見もあるだろうが、 芸能界好きな一面を覗かせるエピソードも入っており、 今後の読者層を考えれば、存外正解ともいえ、お薦めできる作品である。 静岡県出身。静岡大学理学部数学科を卒業。 市川尚吾名義では評論活動を行っている男性で、 筆名の由来は「ぬいぐるみ」で、「鳳」主導すぎる遊び心。 あるいは、女性みたいな筆名のほうが売れるという、工夫する姿勢。 風流で中庸精神ありだが、あまり男気があっても受けないので、 異色の作品を読者に読んでもらうための、バランスでもあるのだろう。 才能も主導する「鳳」なので、冷静でさえいれば、燃焼しやすい。 「鳳+玉」は、自己を棚上げして客観性を追究。 味付けは、まるで旧制高校みたいな舞台だったり、いわくつきの古さ。 「鳳+石」は、作品中では冒険はするものの、常識的な人物。 「鳳+牽」は、まさにお天気屋で、気分が変わりやすい。 それだけ、引き出しは使えると好意的に解釈する。 「鳳+車」は、庶民的で経済活動重視だが、 フェイスシートが明らかにされていないので、うかがい知ることは困難。 「陽+鳳+戌月」は、しぶといから挫折しそうになってもしのぐ。 「卯」年生まれ「陽午」は、非現実的な世界観の持ち主。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の陽光で、 背景は霧雨が降る「海」に沈みゆく姿は、屈折しているが美しい夕陽。 「雨」さえなければ絶景なのだろうが、「雨」があるおかげで、 悩み苦しみ才能も磨くというものだから、 あながち不当な風景と悔やむことはない。 あくまでも、生年冲殺は与えられた環境を活かすだけ。 守護神は一応、背景にある「海」をとり、 危険で危ない作風だが、晩秋という時間帯は、燃料源も重要なので、 木性の存在を探ると、冲殺された「卯」内「草」しかないので、 時折美しい「玉」の過去を使わないと、息切れもしかねない。 それが、学園物・旧き良き時代を彷彿させる京都が舞台、 ただし、冲殺変化球ありで、小道具は七夕であり、 男子寮寮長と女子寮寮長の淡い淡い恋もある宇治が舞台となるのが、 『北乃杜高校探偵部』ということで、この人の根っこと理解したい。 年干支「雨卯」は、持続力・伝統・常識的な模範生。 冲殺されようが、旧き良き時代のお公家さんの発想。 月干支「海戌」は、伝統の一言で片付けられぬ、新しさと古さの交錯。 子丑天冲殺の干支なので、旧家や田舎に誕生しようと、 都会で挑戦を繰り返す者となる。 そして日干支の「陽午」は、浮沈の激しいヒノエウマ。 若いうちに苦労しながらも、他人の運を喰らいながら伸びて行く。 干支番号構成は、40-59-43で西方北方領域で、 自身が陽光でも、そこまで底抜け脳天気に明るいとはいえない。 後天運は、初旬「7歳宝酉」は、DNA「司」の干合。 日干「陽」と干合すれば「雨酉」になり、 年干支「雨卯」を納音するため、成功運型。 同時に日干「陽」は「海」になるため、 年干「雨」と月干「海」をふくめ、干合水性天干一気が成立し、 集中力を発揮し真面目さに、知恵を使い積み重ねていけば、 目上を策略により押し流すほどのパワーを授かる。 通常、犠牲者は父親であろうし、母親は年支「卯」内「草」なので、 干合の金性「鉄」がないことからも、 父親縁は薄く、そういう家庭だったと推測する。 「酉」は月支「戌」と害のため、家系の流れも不安定さがうかがわれる。 また、86歳迄はターボ運(子丑天冲殺廻り)で、何をしても目立つことになる。 2旬「17歳鉄申」は、初旬が案外女の子と仲良くできたとすれば、 陽の引力本能でそれなりにであろうと、 DNA「禄」であろうと、ここではそこまででもなく、 またその逆であれば、異性に縁が深まる時期でもあった。 社会参加もここでしているが、詳細は不明。 3旬「27歳畑未」は、年支「未」の半会を伴う DNA「調」の支合で、極端な事をすれば思いも遂げる。 少女趣味かも知れないが、ともかく受賞してデビューもした。 4旬「37歳山午」は、主導DNA「鳳」の自己確立で、 月支「戌」と日支「午」のからむ三合会局。 最も脂がのりきって仕事でも、乗りに乗った時代。 現在の5旬「47歳灯巳」は、DNA「石」の協調性和合性で、 皆、仲良くがテーマで、月干「海」の守護神が干合で消えても、 変化後は「木」のDNA「龍」なので、改良改革であり新たな挑戦。 『北乃杜高校探偵部』もその一環であり、 とてつもない冒険はしないかわりに、五人が力をあわせて謎解きをするのは、 DNA「石」の仲間なのだから、わかりやすい上に活かしている。 この後は6旬「57歳陽辰」は、年支「卯」の害に 月干支「海戌」の天剋地冲で、「陽」同士の衝突では、 あまり良きイメージもわかず、挫折もあり。 ところが晩年とはいえ7旬「67歳草卯」8旬「77歳木寅」が、 創造力が年甲斐もなく無限大に発揮される10年運天冲殺なので、 ただ楽をするだけではなく、とてつもない活躍も ありえないことではないので、諦めぬことだと言っておきたい。 ともかく資料の少ない人なのが難点で、 あまり内側世界のツッコミどころはなし。 配偶者があるのかないのかも含め、一切不明。 ここで配偶者をあえて持ち出したのは、 その成分である「宝」は、月支「戌」内に一点存在するが、 総エネルギー184点の乗りの良さのうち、火性66点のうえ、 月支「戌」VS日支「午」の半会で、さらに火性が強くなるので、 溶解してしまわぬかの危険性をはらんでいる。 また、妙にSNSなどで憂さ晴らしをしている 軽薄人間ではないことは確かだが、 ご本人はAKB48の大ファンであるという一面がうかがえ、 「小説推理」2014年01月号に「GIVE ME FIVE」という AKB48の11期メンバー五人をモデルにした作品を発表しているのが、 微笑ましく、私立曙女子高等学院が舞台で、 AKeBonoはAKBであることは容易に想像がつく。 今年(14年/木午)は、DNA「龍」の新たなる挑戦。 怖い怖いミステリーより、力を抜いた作品に転換中なのが、 この人の現在の姿なのではないかと、しのばれる☆ |
■2014年01月06日(月)灯丑 |
深緑野分○オーブランの少女と肥満と病の根源 |
○10年(鉄寅)のDNA「司」年に、 東京創元社主催の第7回ミステリーズ!新人賞で佳作を受賞した 深緑野分(83-1006/灯卯)の『オーブランの少女』が、 12年(海辰)の干合支害年に発表した作品に、 あらたに壮絶な書き下ろしを加え 昨年(13年/雨巳)の10月25日(木子)に単行本化された。 同書は第二次大戦の最中から戦後を描いた、 とてもとても哀しい話で、花咲き乱れる仏国オーブランの庭に眠る、 少女たちの秘密がつづられている。 色鮮やかな花々の咲く、比類なく美しい庭園オーブランには、 かつて、それらの名前を仮に名付けられた、 何らかの障害を持つ少女たちが住まわされていた。 ある日、異様な風体の老婆に庭の女管理人が惨殺され、 その妹も一ヶ月後に自ら命を絶つという痛ましい事件が起きる。 殺人現場に居合わせた作家の「私」は、 後日奇妙な縁から娘経由で手に入れた管理人の妹の日記を繙くが、 そこにはオーブランの恐るべき過去が隠されていた。 かつて重度の病や障害を持つ少女がオーブランの館に集められたこと。 彼女たちが完全に外界から隔絶されていたこと。 謎めいた規則に縛られていたこと。 そしてある日を境に、何者かによって彼女達が次々と殺されていったこと。 なぜオーブランは少女を集めたのか。彼女たちはどこに行ったのか? 楽園崩壊に隠された驚愕の真相は、小さなトリックに惑わされながら、 最後には、とてつもなく重厚なテーマが浮き彫りにされる。 腕につけられたリボンは、少女の値打ちを示すものだったのか_____。 なぜ猫可愛がりされる者がいたかと思えば、目の敵にされる者がいたるのか。 手に汗にぎる逃亡劇も、種明かしをされれば、 もっと多くの少女の命が助かったとも思うが、 それでは話が成立しなくなるわけで、 よくよく考えて見れば、鑑賞に耐える作品には違いないが、 後ろ向きな話であることには違いなく、前向きなハレではない。 しかし、悲惨な戦争や迫害はそうそう起こってほしくないし、 こういうこともあったかもなあと想像を巡らせるには価値あり。 でも、格好だけではないガーリーさは充分感じられる。 そうか、こういう切り口があるのかと思わせる作品である。 神奈川県厚木市出身で、神奈川県立海老名高等学校を卒業し、 現在は同じ神奈川県でも非小田急線沿線に棲息する 主婦兼書店のパート従業員で、自身はぺえぺえの新人作家と称する深緑は、 DNA「禄」主導で、奉仕的色合いがないわけでもないが、 力量を目一杯使って目立ちたい気持ちばかり。 「禄+牽」は、それなりの折り目正しさはあるものの、本来は組織人間。 真っ当な仕事が長くないと、かえって妙な自尊心がもたげてくる。 「禄+龍」は、視野の狭い冒険心。 それは作風に現れており、主人公の勘違いが随分と困難を招き寄せた。 才能はかろうじて、この「龍」なので舞台は外国になっているが、 高校で英語は赤点だったと妙に自慢するだけで、 どこまで、この際だって迫害された民族のことを理解しているかは不明。 何となく華やかな舞台にするには 都合が良いので租借しただけではないか。それだって、才能だ。 「禄+車」は、束縛を嫌う自由人。 「禄+禄」は、頑固で不器用で世渡りは得手ではない。 「灯+禄+酉月」は、成功するか否かは別に、順当に芸術を極める。 「亥」年生まれ「灯卯」は、落ちて上昇。 落ちないと良きこともないが、慌てて身を切るタイプ。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の降りしきる雨の中で、 特別にデザインされた洒落た街灯や電飾看板だが、 総エネルギー137点しかないので、ほのかなもの。 生年冲殺でもあるし、仕事をするのは嫌いではないだろうが、 この(軽い)エネルギーで作家もやって 主婦もやって書店員もこなすのは至難の業。 色々言い訳しているが、ようは土性ゼロ(DNA鳳/調なし)で、休息なし。 しかし、同時に表現力も無限大か、なくて遊び下手か、遊び人か、 あるいは、遊びみたいな仕事が好き。 母親成分の「木」も配偶者成分の「海」も 冲殺された年支「亥」内なので、安定するわけもなし。 もともと親縁のない戌亥天冲殺なのに、 生年冲殺なので関わりも妙にあるようだが、 母を「木」にすれば、干合成分の土性が父親だから、宿命に存在せず。 母親は一人暮らしだと言っているので、 母子家庭か父親が早くなくなった可能性は裏付けられる。 子供も、姉と妹の姉妹のようなので逆縁家庭濃厚で、 少女趣味はお得意だろうが、どこかに歪みは出やすい宿命だ。 年干支の「雨亥」は、自己のテリトリーに相手を引き込む達人だが、 耐久力はあるが小心者で、小賢しさも少々ある頭の良さ。 月干支の「宝酉」は、毒にも薬にもならない学究肌で、温和しい自我。 そして日干支の「灯卯」は、くすぶる香木で異性をひきつける。 動きだすまでには時間がかかるが、その気になると早い。 干支番号構成は、60-58-04で北方と東方の恐ろしく狭い領域。 おそらく、この手のものしか書けないとはいかぬが、 よほどの冒険をしたり、人生を立て直さないと強くはなれない。 本来の守護神は海外の「草」から表出される「龍」ではなく、 伝統と格式の「木」が支える「玉」である。 それを現在は、海外の旧い話として使っているのだが、 この作品はともかく、今後の課題としては一考の余地あり。 後天運は、初旬「1歳海戌」は干合支合とDNA「牽」の10年運天冲殺。 気持ちは不安定でも、幼くして異性を意識したり、役割も多く、 上手くすると異性にもてただろうし、 下手をすると口には出来ない不名誉もあったかも。 それは「海戌」でも10年運天冲殺だが、 (日干と)干合後に「木戌」に変化すると、より危ない環境になるからだ。 2旬「11歳雨亥」は、DNA「車」の危険と元気。 年干支の律音で土砂降りの10年運天冲殺。 「灯」には有り難くもない消されかねないティーンの時代。 3旬「21歳木子」は、真性守護神のDNA「玉」で深味のある創作。 デビューも出来た。 今年(14年/木午)から始まる4旬「31歳草丑」は、 「木」ほどは頼りがないが、まるで花火のように要所要所では輝く。 DNA「龍」は改良改革なので、さて何を変えるかである。 4旬「41歳陽寅」は、DNA「石」の協調性和合性または妥協。 「寅」内木性は使えるが、月干「宝」を干合されれば 「雨」になってしまうという情けなさ。 特別意識が消え、単なる土砂降りで、方向変換をすれば不吉だし、 目下(子供がいれば子供)や夢も頼りにならない。 5旬「51歳灯卯」は、日干支の律音で弱いながらも強くなる。 戦闘服をまとった気分になり、何らの仕掛けはするかもしれぬ。 6旬「61歳山辰」は、DNA「調」の宿命にない土性の害なので、 肉体の弱まりは避けられず。また反逆か。 7旬「71歳畑巳」は、DNA「鳳」のありえない土性の緩みで、 力は静かに抜けていく。 「読書と映画、猫をこよなく愛します。食べ物の話も多くなりがち」。 だそうだが、ようは土性がないから手頃なものを作っているだけ。 結婚をしているようで、経済的な理由からパートを辞められぬらしいが、 子供がいないのは、その猫ズどもが邪魔をしているから。 猫は金性で内側社会の荒れを招くうえに、 知らず知らずに、無為な金銭を使用しているうえに、 環境も空気も汚れるし、気が乱れているパターンであろうよ。 子供が出来ない、まだいない夫婦は絶対にペットを飼ってはいけない。 清潔感がないうえに、子供の場を占めてしまうからである。 また、休息を嫌う土性ゼロだから書店のパートを続けているのだが、 本気でやるなら、猫ズどもにおさらばして、潔く職を辞し、 家で仕事に邁進しないと、夫の運気が一向に上がらぬままであろう。 おそらく、生活の変化があったこの二年で7キロ体重を増やしたことだが、 結婚は11年(宝卯)あたりが濃厚で、これは主導DNA「禄」。 木性がないため、排出が上手でないのが如実である。 だから太る。つまらないものを溜め込むの悪循環。 「低色素性貧血」にしたところで、宿命のバランスが悪いからだし、 休まないことと、猫が重要な要因。猫はキミには悪魔の手先なのだよ。 さらには「胸に急にしこりができて激痛を伴い、 39度近く発熱して近くの乳腺外来を受診したのだけど、 乳腺炎かと思われ何度も切開して排膿した。 乳房を貫通させるドレーンも入れた。けれど全然治らず。 もう一方の胸も同じ症状になった。 もっと大きな病院や大学病院を回ったけれど、どの医師も首を傾げるばかり。 しまいにはしこりが大きくなりすぎて、勝手に皮膚を破って血が噴き出す始末。 途方に暮れつつも三軒目の大学病院に訪れると、 そこ出身の開業医を紹介された。行ってみるとようやく病名がつき、 投薬で治った。その間二年以上」。 それって、可哀想だが配偶者との組み合わせも悪いのではないか。 だって、結婚してからそうなったのではないか。 そろそろ気づいてみてはどうか。 「今も私の乳房はひきつれと傷だらけで、多分もう治らない」に 至っては、土性がないので皮膚を傷めているのがありあり。 あとは、深緑というわりには、「灯」のクセして漢方を使わない。 横浜には専門の病院もあるのだが、 慌てて騒ぐだけで、頭が廻っていないようなのが残念。 一刻も早く猫の金性の気をとりのぞき、、 自身の火性と守護神木性を傷めないようにしないといけない。 「仕事をやめると、昼間に人と喋れなくなる」 なんていうことを言いながら、 SNSにしがみついているようでは、疲れるばかりで続かない。 表現力がないのか無限大なのかは努力次第だが、 灯火にとって火床がないのは、落ち着きなし。なのでだらだらとしてしまう。 このままでは大成は望めない。お笑いになるのならばともかく、 この道を極めるならば、潔さが必要だと思うよ☆ |
■2014年01月11日(土)海午 |
至道流星○東京より憎しみをこめてはありなのか |
○05年(草酉)のDNA「牽」の害年に、 「私はなぜホリエモンになりそこねたか。上場寸前の会社が、 プロの詐欺集団にパクられた若きIT起業家痛恨のドキュメント」と題した 「IT社長大失脚―天国と地獄をみた男の告白」を 刊行した小野寺隆が、09年(畑丑)のDNA「石」年に、 至道流星(76-1212/山戌)として、 「雷撃☆SSガール」で、講談社BOX主催の 第7回講談社BOX新人賞流水大賞を受賞しデビューするも、 当初は活動も控えめだったが、条件あり天冲殺現象の勢いもあり、 12年(海辰)に入るやいなや怒濤の活躍を見せ、 『大日本サムライガール』は、コミカライズもされた。 そんな至道が『東京より憎しみをこめて』を、 主導DNA「司」年だった昨年(13年/雨巳)の 10月15日(木寅)のDNA「車」の半会日に上梓した。 (※第二巻は12月17日(灯巳)のDNA「石」の天冲殺日に上梓) 同書は、政界・官界・財界を巻き込んだ 一大スキャンダルの贈収賄事件の容疑者として検察に逮捕され、 瞬く間に日本国民の敵へと仕立て上げられた経済産業省の役人が、 有力任侠団体、海音寺一家の総長である父親の有罪判決を引き金に、 警察とマスコミに自らの夢を奪われた娘と出会い、 一仕事始める復讐活劇。キャリア官僚と極道の娘_____。 絶望の淵に突き落とされた二人が出会い、 裏社会から表社会への壮大な憎しみの実現が開始される_____。 マスコミの恐ろしさ、誤報だろうと何だろうと、 面白可笑しく消費していく、人権も何もあったものではない。 酸いも甘いも、絶望と羨望の世界を味わった者だからこそ書ける 生きるためのエネルギーは、少々のことではへこたれない神がかり的になる。 干合支害年あたりで、スケープゴートにされるも、 どん底に落ちれば上がるような運型の男が、 同じく宿命冲殺であろうやくざの娘と何を企てていくのだろうか。 第一巻が、期待を感じさせるところで終わっているので、 まだ『大日本サムライガール』ほどの盛りあがりはないが、 暗さから明るさへ這い上がっていく過程を楽しめるはずだ。 高校時代からwebデザイナーとして働き始め、 卒業後大学に行きながら起業し、いわゆるヒルズ族の一翼もなすも挫折し、 漫画原作を始めたことをきっかけに作家活動をスタート。 30代が終わるまでに会社を清算して、アーリーリタイアし、 作家に専念すると語り、フェイスシートは殆ど闇の中。 東京都文京区と埼玉県さいたま市に居住地があるという至道は、 DNA「司」主導で、よく言えばピュアで真面目(ケチとも言うけどね)。 何かのために役立つ自覚がないと耐えられぬ。 だから、孤独になりながらも、パートナーを求め、協力しあう。 ようは、一人では生きていけないだけのことだろうけれど。 作家としての引き出しは、その人生の積み重ね、つまり経験にあり。 「司+牽」は、客観性と保身術ありも、 「牽」が生年冲殺で冲殺されているので、 常にきっかけは、不名誉。大人になるのも格好悪く。 感動するような作品であろうと、本人は覚めているのだ。 「司+調」は、経営者というより個人商店的で、負けず嫌い。 「司+龍」は、枠を超えない、あるいはテーマを決めた冒険心。 用心深いうえに、過酷な試練を経験しているので、 それだけ奇天烈なテーマでも、ある一線は超えられぬ。 才能はこの「龍」で、庶民的な創造力も、 上記のような理由から、「龍」でも「玉」的旧さを好む。 「司+鳳」は、堪え忍ぶ。そして、その美しさ。 「山+司+子月」は、動乱期の英雄。 「辰」年生まれ「山戌」は、自力でやっているようで他力運。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃のいわくつきの「山」。 表面は湿っており、岩石は剥きだしながら、 おかしなことに、深夜なのに陽光がでている。 暖かいかどうかは別として、奇妙な風景で、 物の怪が出そうで、実際は近づきがたき印象もある。 ただし、常識はずれの「陽」は才能の「龍」であるし、 深夜だろうと何だろうと、明るさの火性がなければ、 好きこのんで冬山に近づく者は少ない。 怪しい陽光に気を抜いた年寄りの山好きは引きつけるだろうから、 手段なり登場人物には、頑固一徹な昭和の遺物が必ずいる。 生年冲殺は仕事人間で、その冲殺年支「辰」を月支「子」が半会するので、 前向きには違いないが、水分が増えると、異性や金銭物質が溢れ、 身体を冷やしすぎて痛めるか、奉仕という経済循環作用に転化しないと、 崩れてしまう恐れがありで、本人は厳しい経済界に身を置くより、 文芸に近いラノベ路線で、暮らしていきたいのだろうが、 派手に動くと周囲に迷惑をかける「山」が、 売れすぎて、蓄積だけに終始すると、目先のことだけに終わりかねない。 年干支「陽辰」は、表向きは明るくても、内側は辛辣で、何でも段階的に進む。 月干支「鉄子」は、トップにたつより陰の役回りが似合うナルシスト。 そして日干支の「山戌」は、自分の気持ちがなかなか家族や 大切な人に伝わらぬもどかしさ。ちょっとした出生の秘密もありで、 ともかく金儲けが好きで好きでたまらない。 それをITではなく、現実世界優先の辰巳天冲殺が、 作家でやろうというのだから、ベストセラーにさせるなり、 映画やドラマになるなり、キャラクターで商うなり、 二次的な旨味を追究しないと厳しいかもしれぬ。 干支番号構成は、53-37-35と西方と北方領域。 時代整合性ある冬生まれなのはいいが、東方へ向かう気力は今ひとつかな。 後天運は、初旬「8歳宝丑」は、DNA「調」の特別意識が付加されるも、 初旬条件は何もなく、少女趣味的な部分は好む傾向になった。 年干「陽」が消されて「海」になり、 母親替わり的な人の変化や、あるいは親の仕事面で、 あまり歓迎しないこともあったかもしれない。 ようは、生年冲殺でもあり、いささか複雑な家庭環境がしのばれる。 高校時代にWEB制作で稼いだというのも、 自分の食い扶持は自分でという状況があったのかも知れぬ。 2旬「18歳海寅」は、DNA「禄」の半会で経済台頭期も、 奉仕がないと、モロに塩水で山が被害にあう瞬間。 3旬「28歳雨卯」は、DNA「司」の主導DNAで、自己確立。 前半の「雨」は防ぎきれずに破綻。後半は干合効果で次元をあげて、 10年運が「灯」的に、自身は「陽」的になったからこそ、 作家デビューばかりか、相応に注目されるようになったに違いない。 今年(14年/木午)から始まる4旬「38歳木辰」は、 DNA「車」の天剋地冲10年運天冲殺。 特に初っぱなは「木」重なりで、相当多忙になるか危険になるかだし、 他力的なものなので、本が売れての方向転換は既定路線か。 相当な稼働力を見せるだろうが、たとえ生年冲殺であろうと、 当然のように、金銭物質運が上がれば、それに見合った奉仕をしないと脆い。 この後は5旬「48歳草巳」が、DNA「牽」の名誉で、 プライドを満足させるはずだが、 やはり感謝も奉仕もない状態であれば、不名誉にもなりかねない。 6旬「58歳陽午」は、DNA「龍」の守護神半会、 7旬「68歳灯未」は、DNA「玉」の守護神刑で、 待望の火性で欲をかかねば安泰の老後であろう。 経営者の視点から、今後の業界を憂えているのはいいが、 現在は本業もあり、趣味ともいえる作家活動は二の次なのか、 何でも仕事を受けるのではなく、至道だから仕事を頼みたいという 心意気がなかったり、とりあえず、売れそうだから依頼するという 編集者は敬遠しているようである。 生年冲殺としては、許されぬことなのだが、そこが二足の草鞋の限界。 ともかく、これからの20年間は寝る間も惜しんで、 仕事にはげむ10年運天冲殺であることを自覚してもらいたい。 発言はまもとであろうと、運命的にはそぐわないこともある。 時代整合性ある冬生まれで、才能は「龍」のため、一見聡明に感じるが、 そこはDNA「司」の堅実味が良い方向にでたもの。 本質は、そういうふりをしたお金大好き人間にも思えるよ。 それが悪い事では決してないのだが、 どうも格好つけて、作家活動が隠居であるみたいな エラソーな感じは少々、鼻持ちならないぞ。 元気さでは『大日本サムライガール』は秀逸だし、 バラエティ要素もあり楽しいが、 この『東京より憎しみをこめて』の憎しみは旧時代の名残で、 信じた者だけがハレになる向上心とはいささか異なる。 「倍返しは今でしょ」みたいな展開にならぬことだけは祈りたい。 さて、この生年月日は男女の差こそあれ、瀬戸朝香と同一。 つまり、気性的には本人も闘争的なあの一面がゴッソリあり。 怖そうだから、やはり近づきたくはないなあ☆ |
■2014年01月18日(土)畑丑 |
姫野カオルコ 昭和の犬で直木賞受賞の野人ぶり○ |
○01月16日(灯亥)に発表された第150回直木賞(13年/雨巳下半期)で、 DNA「牽」の名誉年だった、 昨年09月12日(陽戌)に上梓された『昭和の犬』にて、 姫野カオルコ(58-0827/陽子)が、自尊心を満足させることになったが、 そこは生月の「禄」冲殺主導だから、少々調子良く、 ジム帰りのジャージ姿で喜び会見なんていうのは、 姫野にとっては、ごくごく普通だな。 滋賀県甲賀市生まれ、青山学院大学文学部を卒業の姫野は、 「禄」冲殺主導で、満足というものをしない人で、 愛情愛欲金銭物質については、ザルみたないなもの。 つまり笊職人のような器用さはなく(笑)、 本人も「ビジネスマンなので本が売れるのはうれしい」である。 「禄冲+鳳」は、人生そのものが遊びのようなもの。 「禄冲+牽」は、格好を気にするあまり不格好。 権威に弱いが、見合う見合わないなんて興味なし。 「禄冲+禄」は、気安さあまって激しく、 好調時は優しい笑顔の人で、不調時はぶっきらぼう。 「陽+禄冲+申月」は、動物的勘。 「戌」年生まれ「陽子」は、勝負師の気質。 伴星は「牽」で、暗がりにあるものを表にだす。 総エネルギー187点は身軽でアイドル並み。 守護神水性のDNA「車/牽」は月支「申」内のため冲殺して、 使いづらいうえに、信じがたいことに、 創造力習得本能の木性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、 親縁なく生地生家にも縁薄く、あちこちをたらい回しという 明るくはない生活は、初秋の夕陽が輝くことはなかったが、 90年(鉄午)の主導DNA「禄」納音年で因縁解脱で、 意を決して持ち込んだ「ひと呼んでミツコ」でデビュー。 とはいえ画廊勤務や事務員のバイトなど、 あれこれふらつけなば、もっとデビューは早かったのではないか。 それが生月冲殺というもので、少々のブレであり残念だった。 とまれ、創造力は無限大みたいといえば聞こえは良いが、 野人なみで、ミーハーなことばっかりで、 95年(草亥)あたりの、どこかの忘年会であった、 大先生の好感度はあまりよろしくなかったので、 ある意味期待を裏切ってくれてしまったのが、喜ばしいということにしたい。 受賞作は、お世辞にも美しい作品とはいえない、 暗さもあるので、そうそう推奨はできないが、 ターボ運(子丑天冲殺廻り)付とはいえ、 初旬「6歳畑未」がDNA「調」の害を受けているのだから、 美しく麗しい娘時代を送れたわけでもなさそうで、 息苦しくて、なかなか手が伸びないかもなあ。 好きな好きというレベルか・・・。 しかし、宿命にない木性は「46歳草卯/56歳木寅」の 濃厚木性ターボ運で補完されていたのだから、 環境は整ったということなんだろう。 写真撮影でもアスリートばりにガッツポーズを決めた姫野は 「個人的には『ベストジーニスト賞』にすごく憧れがあって、 あれは有名な人しか受賞できないから、 『ベストジャージスト賞』をもらっていこうと思います」と自ら提案。 今後は「ベストジャージスト作家」と名乗っていくと宣言し、 会場を沸かせたあたりが、調子に乗った生月の真骨頂で、 まあ、これを機会にバラエティにおでになっても構わない。 恥を捨てれば、すぐお笑いで通用するし、堅苦しくなくていいかもな(笑)。 ま、それは冗談として、今年(14年/木午)はありえない木性の対冲年で、 10年運「58歳木寅」とダブルで木性の応援を受けているのだから、 向かうところ敵なしで、気軽に接してはいけないかもなあ。 そして、精一杯、精一杯、上品におなりになっていただきたい☆ |
姫野カオルコ●58-0827 |
陽鉄山海(守護神月支内野人扱い) 子申戌※-6 鳳禄牽禄鳳(禄冲殺主導) 木性(00)火性(26)土性(36)金性(73)水性(52)/総合187 申酉生月冲殺/ターボ運(〜65歳)/害(6歳畑未) 大半会三合会局(36歳陽辰) 木性ゼロ/火性脆弱/土性脆弱/金性過多 -6歳畑未/16歳山午/26歳灯巳/36歳陽辰/46歳草卯/56歳木寅/66歳雨丑/76歳海子〜 |
■2014年01月19日(日)鉄寅 |
大島真寿美○あの三月を同窓会につなげて思いだす |
○92年(海申)「春の手品師」で第74回文學界新人賞受賞も、 同作品は07年(灯亥)まで単行本化されずに、 いわゆる作家デビューは、主導DNA「石」年だった91年(宝未)の 第15回すばる文学賞候補作となった「宙の家」が、 92年(海申)に出版されたタイミング。 その後は、どういうわけか作品発表に バラつきがあった大島真寿美(62-0919/鉄申)の 『三月』が、昨年(13年/雨巳)のDNA「調」年らしく 女子会(実際は同窓会)をテーマにし、まるで狙いすましたかのように、 自身の誕生日である09月19日(山子)のDNA「龍」の天冲殺日に上梓された。 同書は、91年(宝未)に東京にある私立短大を卒業した六人が、 20年後にどうなっていたかを、誰からともなく届いた同窓会の案内を発端に、 当時そのグループの女子と交際していた男性が自殺したことを、 ふと思いだし「あれには事件性があったのでは」と気になりだした者が、 かつての仲間に連絡をとるところから始まる。短大を卒業してから20年。 40代となった六人の女性たちが旧交を温めあう物語だが、 六人もいれば、皆当然のように異なる人生がある。 一人目は、未婚のまま編集の仕事に就いていたが、 出版社が倒産して失業中の身。 最も美人だった二人目は、従兄弟の思いを断ち切って、 ある男性の後妻に入ったものの、子供ができず、義理の娘との確執に悩む。 また、三人目は、東北の海辺の町に嫁いで娘二人を得たものの、 夫の浮気に悩んでいる。 お洒落だった四人目は、亡くなった男子と付き合っていたが、 彼の死後に共通の友人と結婚して広島で暮らす。 実は彼の死に夫が関わっていたのではないかと疑ってもいる。 おっとりしていた五人目は未婚で親の介護をしているが、 以前はメンバーの従兄弟とつきあっていたが、 別れたきっかけは神戸の震災で姉夫婦を亡くした焦燥感だった。 この五人が、本物の会合の前にプチ同窓会を、 三人目が住む東北の街で盛りあがっていた時に、 あの11年03月11日のダブル「宝卯」重なりがやってきた。 そして、残る一人はアメリカにダンス留学をしたまま、 芽が出ずに結婚して子供をもうけるも離婚し、 現在は一人で、全くダンスとは無縁の生活をしている。 つながっているのはPCのメールだけだから、 言い出せないまま二十年が経過してしまったのだ。 「彼女たちは、ただのおばさんであって、ただのおばさんではない」。 「あのがむしゃらだった若かりし日々を知っていてくれる数少ない友人たち」 なのだ。二十年ぶりに会っても、互いを偲んでも、 抱えている問題は何ひとつ解決せず。 でも過去に思いを馳せて、当時からの繋がりを確かめ合い、 あれから今に至る自分の歴史を振り返ることは、間違いなく必要で、 疲れたら、自分が輝いていた場所に立ち返るの行為は悪いことではない。 それが、明日への活力になるのだったら。 まあ、そんな話だが、ほとんど通俗的でお喋りの延長。 大島の文章は、耳障りは悪くはないし、強い感動はないが、 知らないうちに、独特のペースに乗せられてしまう。悪い作家だ(笑)。 愛知県名古屋市出身で、南山短期大学を卒業し、 現在も名古屋に住まい、酒豪で恐らく独身と推測される大島は、 DNA「石」主導で、人付き合い良し。 守護神とはいえ、同じく子丑天冲殺で火性天干一気の 福田和代(67-0622/灯巳)あたりと連んでいるのだから、 同類項と酒が飲めれば、何でも良いのだろう。 「石+車」は、目的実現のためには個人感情無視。 才能は「車」で、犠牲と危険。精神性の高い危ないことを好む。 「石+鳳」は、常識人には違いないが、ガサツやズボラな面あり。 「鳳」×2なので、質は良かろうと遊び人。何でもありの森羅万象的発想。 「石+玉」は、理屈っぽいが、それは人には嫌われぬための術。 メッセージ性の際だった作品も、この性癖のためだ。 「鉄+石+酉月」は少人数グループの頭目で、まとめ役。 五〜六人という数が限度か_____。 おだてに弱く、その強さは早くに親を亡くす傾向。 「寅」年生まれ「鉄申」は、平時の親分で災害時には逃げ腰。 客観的になるともいう。 宿命の特長は、仲秋の港町に停泊するモーターボート。 総エネルギー192点のうえ、水性も40点なので穏やかな湾という 限定された場所で、はしゃぎまくる強気な人。 子丑天冲殺でもあり、自身の金性は78点もあり、 気は強いが少人数を引率して、素潜りの指導をする場合もあるだろう。 「鳳」×2は、遊びだから、地域の小規模な観光業者といったとこか。 年干支の「海寅」は、直感力が鋭く表面穏やかでも自意識の塊。 月干支の「畑酉」は、自力運の開拓者で上辺を飾る。 そして日干支の「鉄申」は、マニュアル重視のお役人様。 迫力があり怒らすと怖い直情型だが、守備本能はそれこそ鉄壁。 干支番号構成は、39-46-57と西方と北方の領域のみ。 知的だが、内側世界の充実をはかり、 前進して華やかな未来を目指すものではなし。 後天運は、初旬「4歳山申」は、DNA「龍」の庶民性強化の改良改革。 年干支「海寅」を天剋地冲されるので、初旬成功運型ながら、 子丑天冲殺が、親の場を剋すので、親は災難だったかもしれぬが、 そういう結婚により誕生した子供なのだ。 幼稚園の頃から本好きだったらしいが、 初旬で勉学の心が強化されているのだから、当然だろうし、 親が大島の好む本をかなり自由に買い与える環境だったのは、 今となっては正解だったと思われる。 この場合の親とは月干に位置するのが 母親を意味する「畑」なので、母親の影響。 父親は月支「寅」内「木」なので、母親が目立った家系なのは間違いなし。 小学生になっても、授業も国語しか得意なものがなく、 ある意味、作家にはなるべくしてなったはず。 ただし、自分で書いた作文を先生に 「こんなのを子供は書かない、親が書いたんだろう」と言われたのが 子供なりに傷ついたようで、それより「テクニックで書くようになった」は、 さすが「石」主導だと尊敬したくもなる。 2旬「14歳灯未」は、DNA「牽」の守護神の名誉と役割も決め手はなし。 年干「海」が干合され、父親の変化。あるいは表面的な変化。 余所の子供がお菓子に夢中になるところが、彼女は本に夢中の活字中毒。 高校の先輩の山田正紀(50-0116/宝亥)を師と仰ぎ、 講演にきたおりに「作家になるにはどうしたらいいですか」と 質問した同級生に対して「新人賞に応募すればいいんです」と 答えたことがヒントになったそうで、 山田とはその後ファンレターを書くなど交流があるそうだが、 大島の月干支「畑酉」が山田の年干支「畑丑」を大半会するとはいえ、 年下の子丑天冲殺で害の関係では手が焼ける後輩だったかもしれぬ(笑)。 また、短大卒業後は、劇団を立ち上げて、脚本や演出を担当したそうである。 3旬「24歳陽午」は、DNA「車」の宿命に所有する守護神で、 その守護神が入っている年支「寅」を半会し、 火性強化で稼働力もあがり、デビューにこぎつけた。 4旬「34歳草巳」は、DNA「司」の積み重ねという干合支合。 恐らく、このあたりで専業作家に転身したと思われる。 現在は5旬「44歳木辰」で、DNA「禄」の半会は経済順調期。 ようやく作家として軌道にのり、充分生活していける時代。 感謝と奉仕のほかに、後進の面倒も見ねばならぬが、 出来ているかは、私生活が不透明なこともあり、判断不能。 ただし、作風には微妙に変化があらわれ、 子丑天冲殺なりの強き優しさが備わってきたと言えよう。 この後は6旬「54歳雨卯」は、DNA「調」の反骨心。 強くなりすぎれば、忌み神の時代で「雨」ふりでは、 客も少なくなるかもしれないが、ここは、独創性をだして、 若い女性に格別な生き方を指針できるようなら正解。 7旬「64歳海寅」は、DNA「鳳」でゆっくりしたいかも。 8旬「74歳宝丑」は、DNA「石」の10年運天冲殺。 9旬「84歳鉄子」は、DNA「貫」の大半会の10年運天冲殺だが、 晩年でもあり、初旬条件で繰り上げて使いきっているので、 さすがに静かになっているはずだ。 種明かしをして申し訳ないが、『三月』は2011年(宝卯)の、 大島の主導DNA「石」年の仲間を強烈に意識した作品だ。 導入部分では、そんなそぶりもみせないのに、 最後になって、あの三月だと気づかせたのは、テクニックのなせるもの。 通俗的な短大の同窓会と思わせておいて、やってくれる。 だが、六人の抱える問題が、それぞれで一作品になるくらいの重さがあるので、 全体的には、食い足りない感覚が残ってしまう。 だからといって人数を絞れば、それはそれで希薄になるので、 ちょうど良いには違いないが、あとは読み手の創造力次第なのだろうな。 大島本人よりは、十年ほど若い世代を描いたものだが、 残念なのは、作品に時代の色彩(バブル)が感じられないこと。 それが狙いなのかも知れぬが、何か寂しいのだが、 「鉄申」はそこまで浮かれていなかったのだろうなとしておく☆ |
■2014年01月25日(土)陽申 |
古野まほろ○セーラー服と黙示録の背徳 |
○07年01月(06年陽戌の最後の最後)に、「天帝のはしたなき果実」で、 第35回メフィスト賞を受賞しデビュー。 その後は同じ「畑」年生まれの土性天干一気につられたのか、 有栖川有栖(59-0426/山寅)の一番弟子を自認し、 兼業作家のわりには、以来単行本だけでも20本近く発表している 古野まほろ(69-1125/木辰)の 『背徳のぐるりよざ セーラー服と黙示録』が、 昨年(13年/雨巳)の、年干支「畑酉」の大半会を伴う 10月30日(畑巳)の干合日に上梓された。 同作は、愛知県は三河湾の浮かぶ孤島にある、 バチカン直轄のミッションスクールにして、日本政府公認の探偵士養成学校の 聖アリスガワ女学校の春期研修旅行が舞台。 首席をかけて二人の三年生をはじめ、七人の女生徒が、 校長の仕組んだ壮大な命題に挑み解決を目指すものだが、 どういうわけか、研修先に向かうバスが事故に遭い、 気づいた時は、愛知県の山奥にあり、1945年08月の太平洋戦争終結後から、 外界とは一切接触がたたれた住民百余人が棲息する 隠れキリシタン村に迷い込んでいた。 そして、この閉塞の空間で人が殺されていく。 しかも、そこには多くの謎が宗教的ヒントと共に隠されているのだから、 内容がギッシリつまった作品といえる。 さて、どれだけの民が死んでいくのか_____。 この過酷な状況で、七人は生還できるのであろうか。 常に謎を解き、実証していかねば、己の身が危うい。 僅か三泊四日の出来事が、長い時間に感じられそうだが、 犯人論を得意とする女生徒、手口論を得意とする女生徒、 動機論を得意とする女生徒の精鋭三人の華麗なる探偵術は、 呪われた村に、真実と救いの光をもたらすことができたのか。 教皇庁も手を焼いた難題に、セーラー服という戦闘服で挑む頭脳戦は、 知識豊かなばかりか、軽妙洒脱な文体と共に、 教会やカトリック学校に通った者や、信者や関係者ではなくとも、 女子なら、あるいはかつて女子であった女性ならば、 高校時代の純粋無垢な冒険心を思いだし、きっと興奮するに違いない。 むろん、三河弁が好きな人にもと、付け加えていく。 トリックはとてつもなく緻密で、感心するから。 東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法学部第三段階 「Droit et Politique de la Securite」専攻修士課程修了。 フランス内務省より免状 「Diplome de Commissaire」授与という記述があるが、 出身地も何もわからない元警察官僚の覆面作家とはいえ、 三河地方出身で吉祥寺在住以外は委細不明な古野は、 DNA「龍」主導で、常人には考えつかぬほど、 精巧で芸術的な、非の打ち所のない冷徹な創造力を発揮する。 「龍+牽」は、考え抜かれた小細工で芸術的トリックを披露する。 「龍+禄」は、視野はさほど広くないため、最後はやみくも。 一部は救出可能だが、全員を救わずに生け贄に差し出す。 「龍+司」は、用心深い。兼業作家で間違いはなかろうが、 よほど素性を明らかに出来ない職務についているのか、 単にこんなとてつもない作品を書いているのに、 地味すぎる風貌で、人前にさらせない可能性もあり。 あるいは恥ずかしがり屋なのか、 人前に出ずに、ボイスチェンジャーで講演した、強者である。 才能は「司」で勤勉で、実直に積み重ねていく。 通俗的に考えると、ケチだから、自己の経済にしか興味なしの恐れ。 「龍+石」は、経済感覚はあるのかないのかわからないが、 言い訳無用の実行力は作品の中でも縦横無尽に活かされているし、 軽いわけでも重苦しいわけでもない、リズムのある文章は、 生まれながらに備わった技巧であることは間違いなし。 努力はしているだろうが、才能がもともと素晴らしいのだ。 「木+龍+亥月」は、生まれながらに芸術的素質があり、 「酉」年生まれ「木辰」は、何でも真っ直ぐ進むのである。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の「畑」の樹木だが、 怪しい毒気のある下草がはえており、守護神の火性は一切なし。 安息休暇中なのだがら、冷暗所であり無用なのか、 それとも火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人のために、 なくても夜陰に乗じて、怪しい行動をとるのか見当はつかぬが、 創造力はあっても、伝達本能はないので、遊びはなく真面目も真面目。 とことん真理を追究して、好き放題手当たり放題に、 ありえない無限大の表現力を駆使するわけだから、 それは、まるでつくりもののような作家の脳につめこまれた情報が、 場面場面により、都合良く飛びだしてくるのだろう。 成長も無限大か、孤高の冬の樹木として、そろそろ限界に入るのか、 生き方一つで決まるのだが、おいそれと推測は不可能である。 ひとつわかっているのは、本業だろうと作家家業だろうと、 年干支「畑酉」VS日干支「木辰」は干合支合するので、 生年冲殺でなくとも、仕事をこよなく愛し、 異性も好きでたまらないと、判定せざるをえない。 「辰」と「酉」の支合は、自分の眼しか信じない。 相応の取材はしているのだろうし、知らないことは書かないであろうから、 この作品に触れる限りは、出身地は関東ではないと判定できる。 年干支の「畑酉」は、面を技巧で飾る。 月干支の「草亥」は、感性豊かだが、他人の生き血を吸って成長したり、 毒を注入する、さげ▼▼だから、どこか屈折。 そして日干支の「木辰」は、表にはでたくないクセに 出しゃばりで衝突も多々あり。 宗教性なものには興味が湧き「ぐるりよざ」も 鎖国時代の長崎の隠れキリシタンの文化に着想を得て、 彼らによって歌い継がれた音楽を使って 曲を作成した吹奏楽のための交響詩である。 庶民的で新しい物好きな面もあるが、旧くからある物への造詣も深い。 干支番号構成は、46-12-41と西方北方東方をカバーし、 冬生まれでもあり、この瞬間は時代整合性あり。 後天運は、初旬「6歳木戌」が、年干支「畑酉」と 干合支害で不穏さを漂わすが、特別条件付10年運天冲殺にして、 日干支の納音まである成功運型で、小学校入学あたりから、 独立心旺盛でなければならないDNA「貫」。 この時期の稼働開始は、もっとも理に叶ったものとも言える。 2旬「16歳雨酉」は、DNA「玉」の支合で知恵が廻り形になる。 旧さを意識すれば、赤門なのであろう。社会参加もその流れ。 3旬「26歳海申」は、主導DNA「龍」の自己確立と海外の縁。 そして現在の4旬「36歳宝未」は、月支「亥」の半会を伴う自信満々であり、 DNA「牽」の名誉であり、自尊心を満たすためにデビューも果たした。 来年(15年/草未)の月干支「草亥」の大半会より突入する 月干干合で、DNA「石」のブレーキが「牽」の 名誉強化となる5旬「46歳鉄午」で、DNA「車」でやたらに多忙となるが、 危険を察知して防御に廻るかは、考え方ひとつ。 その後は、6旬「56歳畑巳」は、年干支「畑酉」の大半会をともなう 干合のDNA「司」で、大きく世界も拡がり、引力本能が面白いほど形になる。 7旬「66歳山辰」は、DNA「禄」の感謝と奉仕に権力。 8旬「76歳灯卯」は、DNA「調」の宿命にない火性の10年運天冲殺で害。 ありがた迷惑とはいえ、初旬条件で使いきっているので、 抜け殻になりやすいかもしれない。 ミッション・スクールの美点は挨拶をきちんと出来ることだ。 この基本が理解できていないと、物語は成立しない。 古野が知識として得たのか、体験として身体に刻み込まれたのかは別にして、 形から入ることは、器を設定することなのだから、 教育の根幹としては正しい姿。 これにマクベスまで重ねられながら、舞台は「奥三河」と言うのだから 本来は荒唐無稽な設定なのに、現世の事件と錯覚させてしまうのは、 さすがに古野の発想も筆力も、群を抜いていると脱帽する。 ただし、デビューが宿命にない火性年で、ありえない時期。 案の定、DNA「車」斬り倒される天冲殺(10年/鉄寅)では、 版元の講談社とモメ、版権を引き上げ幻冬舎に引き継がせている。 また、昨年(13年/雨巳)の月支「亥」の対冲 を伴うDNA「玉」の過去の報復に遭う年には、 講談社の子会社星海社が仕掛けた新人作家が、古野のデビュー作に極似し パクリ疑惑が持ち上がるなど、一筋縄ではいかない。 ともかく読み応えのある作品で、相応の覚悟が必要だが、 こんな調子で本業に支障はないのだろか。 覆面というだけで、野人が腹をくくってやっていることに、 あれこれ注文をつけても予測不能。 外野で楽しむのが一番ということにしておこう☆ |
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