★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 4 年(木午)●08月 海申 // 移 動 祝 祭 日 |
■08月分一覧 (2014年●目次) |
まさきとしか●途上なやつらで絶好調の夢の中(2014_0801) |
川上未映子 毒の言い訳きみは赤ちゃんなんか意味なし●2014_0804 |
瀧羽麻子●ぱりぱりで女子の孤独を世界に問う(2014_0807) |
石田千●もじ笑うの熱くて静かな矛盾と散財(2014_0814) |
小林エリカ●マダム・キューリーと朝食をに品性なし(2014_0820) |
坂口恭平●徘徊タクシーの不穏な部分(2014_0827) |
■2014年08月01日(金)木辰 |
まさきとしか○途上なやつらで絶好調の夢の中 |
○92年(海申)のDNA「龍」の改良改革年に、 「風が吹く部屋」で文學界同人雑誌優秀作受賞。 そして、07年(灯亥)のDNA「調」の守護神独創的守護神害年に、 「散る咲く巡る」で、第41回北海道新聞文学賞を受賞し、 94年(木戌)の佳作入選と、06年(陽戌)の候補作のリベンジをはかり、 受賞当時は東京都府中市在住で、08年(山子)のDNA「禄」の半会年に、 「夜の空の星の」で単行本デビューし、 犬を飼育し、どういうわけか東京と札幌を行き来しながら、 (08年当時は09月02日が誕生日の同棲相手がいた模様) 同年11月(宝亥)に仕事がらみで、完全に東京へ戻るなど、 落ち着かない日々を送るも、その後単行本を二冊刊行している まさきとしか(65-0331/木申)の『途上なやつら』が、 06月10日(海子)のDNA「龍」の半会日に上梓された。 同作は、小学校五年生の男児が、 行きたくもないサマーキャンプに参加させられ帰宅すると、 書き置きひとつで、朽ち果てそうなオンボロアパートで、 母親に置き去りにされたことを知る。 そして、近くに親戚の家があるからお世話になれという。 なにしろ書き出しが凄まじい。 「どうやら僕はあの女に捨てられたらしい。 10年間一緒に暮らしたけど、僕はあの女を信用していなかった。 いま、振り返ると、あの女ならいつ 僕を捨ててもおかしくはなかった。それが今になっただけだ」 これでガツンとやられた。男児は父親の顔も存在も知らない。 母親は四十代後半のシングルマザーで、不幸を絵に描いたような境遇だが、 不思議と達観しており、そこは仕方なく、いつも何が得で損かを計算している。 落ち着いた大人びた発想ながら、どこか憎めない存在。 そんな彼が、住むことになったのは、 正体不明職業不詳の母親の遠縁らしき「絵に描いたようなオデブ」。 しかし、この女性は稼ぎが良いうえに、何故か男性にモテる。 そして、別宅まであるこの個性的すぎる家主のもと、 落ちこぼれの大人ばかりが居候するボロ家で暮らすことになったのだが、 公務員を目指しかなり覚めている男児と、 無職でわがままでいつまでも子供のような大人たちが、 どんなふうに成長するのか、しないのか。だから途上なのだろうが、 それぞれが胸に抱える秘密と、謎の家主の過去と正体。 ままならぬ人生が交錯する挫折と再生の物語なのだが、 生き方はともかく、作家の文体は大変愉快で飽きさせない。 まるで、ほろ酔いかげんなのだが、男児の母親はその後どうなったのか。 稚拙な大人やモウロクした年寄りに未来はあるのか。 ぜひ、お読みいただき、こんな生き方はしちゃいけないなと、 思い知ってほしいものだ。でも後味は、悪くないことだけは保証する。 東京都世田谷区出身。父親が50歳の時の子供で、もう彼はこの世にいない。 (小学校六年生で亡くなったそうだ) しかし、父親をパピー、母親をママと呼ぶ神経は如何なものか。 このバブル世代を象徴するような、豊かな時代の名残なのだろう。 東京では東京都杉並区西荻窪やら東京都杉並区高円寺に居住し、 高円寺には五年も暮らしたそうだが、その後は札幌時代もふくめ、 年に一度は引っ越す落ち着きの無さ。 大学卒業後、札幌でウェイトレスや英会話講師を経験するという記述からは、 大学が札幌だったようだが、数年前には東京で広告代理店勤務しており、 現在はももクロに夢中のようで、髪を緑やピンクに染めているらしい、 かつての同棲相手と未だ交流もあるようなまさきとしかは、 DNA「石」主導で、他人と衝突したくない、 誰とでもそれなりに、好きも嫌いも見せずに、上手に交流しようとする。 「石+鳳」は、がさつで豪放・豪快。 「石+車」は、目的成就のためには個人感情無視。 才能は「車」で、危険であろうと一生懸命に働く、冒険的な行動力。 「石+石」は、集団内にいても、単独行動をしたり、ひと味違う生き方。 「石+司」は、仲間や家族を大切にしながらも、内側世界は地味。 「木+石+卯月」は、肉親縁が薄いが周囲からは盛り立てられ、 「巳」年生まれ「木申」は、一か八かの相場師的で、人生は勝負事。 お友だちは、この人だしね。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の美しい下草や花が咲く花壇を見下ろす一本杉。 観察者としての素質あるも、結構現実性の強い性分となっている。 総エネルギー206点中自身の木性は59点と相応も、 根っ子は頑丈というより、柔軟でがんじがらめ。 ただし、守護神火性はまだ弱く22点しかなく、 伝達能力に優れているとは言えず。 そして、創造力の源で育成を司る水性は僅か12点しかないという危うさ。 なのに、異性や金銭物質は67点もあり貪欲。 また、稼働力を上げるというよりは、 自分を叱咤激励する金性が46点もある落ち着きのなさは、 根付きが悪い樹木なので、幹が太くならぬ懸念あり。 ピアスなんかあけて、ももクロ色五色を埋め込む芸当までする。 兄か姉がいるのか、高校生一年くらいの甥っ子がいるのは、 陰陽「草」の産みだす火性の存在で守護神扱い。 とはいえ、母親の「雨」はなく、陰陽の塩濁「海」は日支の中。 父親はその配偶者成分の「灯」はなく、年支「巳」内の「陽」。 だから、父親はだしの甥っ子も代用。 そして、天干には父母の成分はなく、親を乗り越える存在だが、 年干の「草」も曲者で、ブレーキになっている感もある。 配偶者成分の「畑」がすぐ隣の月干にあるので、 好みの異性はそばにはいるが、根っ子に同質「草」を持ち不安定。 年干支の「草巳」は、恋愛至上主義者で、 自己の中での完璧を求めるか、放浪者になる可能性大。 月干支の「畑卯」は、軽快。如才なく明るく人に好かれる要素。 そして日干支の「木申」は、理想が高く器用貧乏の傾向あるが、 ともかく働き者であることは間違いなく、攻めるのが得意。 干支番号構成は、42-16-21で南方西方領域で、楽しい人だ。 後天運は、初旬「2歳鉄辰」はDNA「車」の半会で、 猛烈な行動力や落ち着かぬ風情を強化されたが、 これといって大きく拡がっていく世界観は構築出来ず。 とはいえ、月支「卯」と年支「巳」の溝を埋める変則方三位で、 春と夏が連結され、ひとつの形となった。 2旬「12歳宝巳」は、宿命にない陰の金性の出現で、 公的な意味合いが強くなり、DNA「牽」の自尊心も強化された。 3旬「22歳海午」は、DNA「龍」の10年運天冲殺。 新たな挑戦であり、突如の水性強化で書くことへ目が向く。 4旬「32歳雨未」は、DNA「玉」の10年運天冲殺で、 ひとつの世界を極めたり、旧きものをたずねる。 表には見えてこないが、充実した時間を過ごしたはずであろう。 現在の5旬「42歳木申」は律音で、DNA「貫」。本体に強力な被膜がはり、 頑丈になって即座にデビュー。そのわりには、寡作だが(笑)。 今後は、6旬「52歳草酉」はDNA「石」の主導DNAで自己確立。 ただし、10年運天冲殺後の律音も抜け、妥協や屈辱の下草や蔦に覆われて、 動きがとれないで挫折する可能性もなきにしもあらず。 7旬「62歳陽戌」は、DNA「鳳」の守護神変剋律で、息切れか。 表現力で悩みつつも、新境地開発か。 8旬「72歳灯亥」は、DNA「調」の守護神害の変剋律で、 ありがた迷惑がこの年齢では辛いが、月支「卯」の半会もあり、 小うるさい年寄りか。 ともかく落ち着かない御仁だが、それもふくめて彼女の魅力だろうし、 人間観察力も充分なのだし、文章力にも磨きがかかり、 読み手を飽きさせないのは脱帽ものだが、 初旬条件がなかろうと10年運天冲殺20年を経験して、 この立ち位置は哀しい。男に溺れすぎたのか、 はたまた「木」なのに年に一度の引越が堪えたのか。 稼働力があるのに、もっと実績を積み上げていても、何らかおかしくないのは、 ひとつは、午未天冲殺なのに、月干に干合成分があるため、 男が年下の可能性でブレーキを引っ張っていること。 いまひとつは、専業を気取っているが、 実際は別のフィールドで燃焼しきったので、 この作家生活を人生の余録として過ごしているかだろう。 そうでもないと、五十前でアイドルをやるために上京する母親を描く なんていう荒唐無稽な発想は恥ずかしくてできぬよ(笑)。 とはいっても、犬なんかと暮らしているようでは気は乱れるし、 人生を投げたようにしか見えない。 この二年(14年/木午・15年/草未)は、 条件なし天冲殺の深い森に包まれて埋没しかねない時。 兆候としては飲みすぎで体調不良に陥っている模様だし、 かなり楽しい本なのに、そこまで話題にならぬことか。 ただし、問題なのはまさきが、非常に現実性強い性癖なのに、 器に反して作家稼業にひたっていることではないか。 たしかに才能の「車」に裏付けされた小気味よさは、 読み手を飽きさせぬしリズムだが、本来は実業の世界でこそ、活かす生まれ。 それが出来ぬから、あれこれ仕事を変え、住まいが安定せず、 器とは違う方向に、発揮しているからに他ならない。 「木」が何度も植え替えられれば弱くなるし、 あれもこれも手をだせば、疲れるばかりだということを知って欲しい。 とはいえ、今さら後戻りできぬのだから、 気分は絶好調のままで、徹底した感謝と奉仕と、 静かに創作活動だけに邁進すべき。力の分散はもういいよという感じだ☆ |
■2014年08月04日(月)灯未 |
川上未映子 毒の言い訳きみは赤ちゃんなんか意味なし○ |
○10年運「17歳木午」のDNA「調」の害で、クラブホステスとなり、 02年(海午)の忌み神混濁害年に歌手デビューし、 06年(陽戌)の守護神年とはいえ年支「陽辰」の納音年に、 所属レコード会社の担当者と結婚。 08年上半期(実質07年/灯亥の最後)に、第138回芥川龍之介賞を受賞するも、 10年(鉄寅)の主導DNA「玉」の条件なし天冲殺で離婚し、 翌、11年(宝卯)のDNA「龍」の改良改革年と 干合水性天干一気が成立したとはいえ、深い夢の真っ直中に、 05年(草酉)に第132回芥川賞を受賞した阿部和重(68-0923/陽申)と 再婚(阿部は08年に離婚していた)してしまった川上未映子(76-0829/雨丑)が、 07月09日(宝巳)の干合水性天干一気半会日に、 エッセイ集『きみは赤ちゃん』を上梓した。 子育てを取り巻く状況が厳しいと言われる現代日本にあって、 近年、注目されているのが産後クライシス問題。 これは、出産を契機に子供中心の生活にならざるを得ない妻と、 仕事に追われて子育てや不慣れな家事に戸惑う夫の間に距離ができ、 不仲になっていく様を指した言葉だが、 川上らしく流行に乗っかった話題作り感満載で、 マタニティブルーだの、つわりだのをこれでもかと書き綴り、 夫は川上の妊娠何週の状態であるかすら把握しておらず、 余計にイライラしただとか、 帝王切開という体に負担のかかる方法で出産したあとも、 すぐに仕事を再開しただとか、夫が家事や育児を手伝うのに、 「料理が苦手だし、他は同じくらいやっていると」言われてブチ切れ、 「夫が眠っていると殺意が沸くよ」と毒づく。 ようは陰気たっぷり染みこませたろくでもない文字の羅列なのだが、 世の真っ当な結婚をした人々で、出産を控えている仲良しご夫婦は、 こんな薄汚れたものは絶対に読んではいけない。 だって、これといった宿命でもなく(守護神過多気味だが)、 後天運もそこまで威張れるものでもないのに、 魔法を使ったみたいに芥川賞を受賞し、 共通干もない相手と条件なし天冲殺に結婚して、 夫婦と共通干もない第一子男児(12-0531/海辰)を 出産したのが夫の条件なし天冲殺では、クライシスなんて格好つけんでも、 危険極まりないのは必定ではないか。 そんなことは、最初から織り込み済みなんだし、 そもそも結婚するような相手でもないのに、 夢の中で試されて、まんまとそれに乗っかり、 その結果無惨な姿をさらしただけ。 だからだろう。男児は病弱のようで、高熱が下がったばかりなのに、 二歳の誕生祝いと称して、東京駅ステーションホテルに二泊したとか、 もう無茶苦茶。笑ってしまったというか、 情け無いのは「男の子だから新幹線好き」という発言は、 作家とも思えぬ短絡的なベタさで、この人の限界を感じる。 男の子だから電車をみたがるのではなく、 「車」×2もあり、金性が守護神になるためなのにな。 とまれ、川上が寅卯で、阿部が辰巳で、男児が午未で、 この一家の天冲殺は六年続くが、縁のない結婚には、 たとえ午未天冲殺が誕生しようと、そこで終わり。 血は濃くはないし、これからも苦難は続くのだが、 そんなことは理解できず、「辰」年生まれ「雨丑」の自己愛まるだし。 作家だから書けば良いというものではなく、 現実性強い薄汚れた川らしく、恥を垂れ流している。 夫の阿部にしても、木性ゼロ(DNA龍/玉なし)で分別なし。 無限大の創造力を使用しているかにも見えるが、頭の中は推して知るべし。 現在の10年運「45歳陽寅」が納音では、いつ壊れてもおかしくない。 自然界は生き方が悪いと、何度でも試すが、 川上は「玉」主導で、懲りぬ性癖のため反省は微塵もなく、 「陽」の守護神は、何でも食い扶持にするから、こんなエッセイを平気で売る。 しかも、今年(14年/木午)のDNA「調」の害年は、 愚痴という毒の垂れ流しで周囲は困惑するばかり。 だいたい、男児の条件なし天冲殺を利用して売らんかには閉口するぞ。 夫の阿部は「司」主導で、もとより地味。輝いていたのは昔の話。 今年は条件なし天冲殺明けの宿命にない木性年で、ありえない展開。 間違えたのは明白であろうと、今さら後戻りできず(してもいけない)。 理性なき結婚を商売に転化しても、いずれ破綻する。 読んでも不愉快になるだから、これから結婚を考える未来ある人は、 特に読んではいけないし、参考なんかには何もならないのである。 間違った結婚をして、子を授かれば、さらに試された見本。 暗い話は、そぐわない世の中になった。 単にこの一家の延命に少し手を貸すだけのことである☆ |
■2014年08月07日(木)鉄戌 |
瀧羽麻子○ぱりぱりで女子の孤独を世界に問う |
○06年(陽戌)の主導DNA「調」年に、「まゆちゃん」で 「きらら携帯メール小説大賞」グランプリ06受賞。 07年(灯亥)のDNA「鳳」の対冲年に、「うさぎパン」で 第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し作家デビューした 瀧羽麻子(81-0527/草巳)の『ぱりぱり』が、 07月15日(灯亥)のDNA「鳳」の対冲日に上梓された。 同作は、いわゆる勉強があまり得意でない、 誰でも入学できる私立女子高校で留年しそうになった主人公が、 補習授業で指導した教師の薦めで、17歳という若さでデビューしたお話しで、 才気あふれる詩人・菫のゆっくりした成長をしていく姿を主題にした 彼女を取り巻く周辺の人々との関わりを描いた連作集。 「十代の退屈と憂鬱を見事にすくいとった」が謳い文句で、 詩集としては、爆発的ベストセラーになったという設定にし、 幼い娘の成長に不安を覚える母、生徒に詩人としての才能を見出した中年教師、 姉の自由さに苛立ちながらその才能に憧れる妹、 伸び悩む詩人に苦悩する編集者、 クラスメートの名前が書かれた詩集に出会う駅ビル内靴屋の販売員、 アパートの隣人にときめく大学一年生男子。 菫と係わった人々が、そのあとに見つけたものは、何だったのか。 「瀧羽と言えば京都」という方には、少々物足りないかもしれぬが、 東京郊外を思わせる風景には、 「私は書くときにまず場所から入るので」という 瀧羽らしくない仮面のような街なのは、 単にまだ東京をそこまで知らないだけなのか(笑)。 とはいえ、作家の新たな姿を見つけることができる、 暑いひと夏を思いださせる青春と家族の感動物語である。 兵庫県芦屋市生まれ。04年(木申)に京都大学経済学部を卒業し、 現在は、東京都在住で、会社勤めの傍ら執筆活動をしている瀧羽は、 DNA「調」主導で、いまどきの少女趣味。 バランスがあるとは言えぬが、女子校出身の優等生という風情。 才能も主導する「調」で、どれだけ愛らしいかを文学の上で競う。 「調+車」は、常に活発に動いていないと気がすまない面あり。 専業作家ではなく、経営コンサルタントという生業として、 現実社会で揉まれながら、多忙であろうと、 手を抜かずに作品に向かっていく立派な人だ。 「調+調」は、常識を感覚的に飛び超えてしまうような発想を持ち、 特に私生活では妙に群れるような、愚かな真似はせず。 「調+龍」は、ちょっとやそっとでは満足をせず、向上心の塊であろう。 「草+調+巳月」は、要領よく世渡り上手も、 理想中の理想の相手でないと、結婚しないような性情。 「酉」年生まれ「草巳」は困ったら孤独を貫く。 詩人の菫が実家近くで一人暮らししたのも、その線だ。 宿命の特長は、初夏午前十時頃のキラキラ光る宝石のような場所から湧きでる 一筋の水の流れを頼りに生きる、可憐で美しい花。 総エネルギー211点で相応の存在感はあるが、 自身の木性は15点で、本当に微力で誰からも大切にされるが、 金性は90点もあり、あまりにも稼働させすぎると厳しいので、 心ない悪者に持ち去られないようにしたい(笑)。 異性成分だらけとも思えるので、 目移りしたり、かえって囲まれているだけの環境に慣れてしまい、 よほどの心動かされる相手がでないと、ときめかない恐れもあり。 相手を間違えやすいこともあるので、軽はずみは推奨できず。 結婚に踏み切れぬから同棲しているという短編もあったが、 それは瀧羽一流の思考かもしれぬが、 気が乱れるだけの、大きな間違いであると指摘しておきたい。 深夜の伏見稲荷にビーチサンダルという軽装で入りこみ、 足を怪我して男子におんぶされるのも同様で、 端からそういう行為が危険なので、試されたのだ。 救いの水性は僅か10点。創作というより、現実的な性癖から 体験や妄想から文章化するのだろうが、 救いは一点守護神「雨」の改良改革であるには違いない。 煮詰まったら、気分転換をするしかないし、 この「雨」は陰陽関係の本物の母親の「海」の代用品だが、 理屈では「海」より「雨」が高級なので、 実際には母親や、母親並みの姉などの年長の女性の助言があれば、 従うべきであることを強調しておきたい。 また、年支「酉」と月支と日支の「巳」が半会すれば、 金性強化の地支金性一気格となり、目下にも支えられるが、 あまりにも多忙で、身動きがとれなくなる恐れもあり。 身を傷めることなく、救いの道を極めたい。 年干支の「宝酉」は学究肌だが、毒にも薬にもならぬ飾りのようなものなれど、 努力家で融通効かぬ面もあり、世渡りは上手ではない。 月干支の「雨巳」は猜疑心の象徴で、物事を斜に見るものの、 鋭い感性は納得いくまで、完成度をあげるものの、持久力には疑問あり。 そして日干支の「草巳」は、華麗できらびやかで、常に不安定。 本人は否定してるが、京都時代の記述は充分カラフルだ。 そして、寅卯天冲殺ながら、感性を活かす芸術志向の生き方は、 生地生家を離れた方が、開花する傾向。 恋愛至上主義者となるか、よほどの相手に巡り会わぬと結婚しないような人。 干支番号構成は、58-30-42で北方に西方領域で、得意分野は極端。 だから、テーマは濃度は別にして、恋愛ものなのだ。 後天運は、初旬「3歳木午」がDNA「石」の依存。 強くはないので、常に助けてくれる相手に 寄り添うような生き方が身についた。 2旬「13歳草未」は、DNA「貫」の自我と守り。 進み行く道は、ここで決まった。 3旬「23歳陽申」は、DNA「調」の主導DNAで自己確立。 年干「宝」と干合するという表向きな変化により 年干は「雨」にもなり、周囲は守護神水性だらけになり、 究極の救いが訪れた。 もとより水源地の金性は濃いので、良質な水性を期待できた。 今年(14年/木午)から始まる4旬「33歳灯酉」は、DNA「鳳」のゆとり。 偏った人生をバランスをとろうとするが、それは間違い。 のんびりしたくて、会社を辞めたり、結婚したりでは、 存在意義が失われかねず、金性強化は多忙なのか、異性の悪影響。 5旬「43歳山戌」は、DNA「司」の変剋律。 主に家庭的な問題での苦悩があれば、才能は磨かれるものの、 派手な瀧羽が地味になるのは、我慢できぬかもしれない。 6旬「53歳畑亥」は、DNA「禄」の変剋律。 経済的な苦悩があれば、才能が磨かれるが、 対冲もあるので、立場も悪くなるうえに、 みすぼらしい日常では耐えられぬかも。 7旬「63歳鉄子」は、DNA「牽」の変剋律。 不名誉があればあるで同じく才能は磨かれるが、 名誉があっても、それが似合わねば同じことである。 8旬「73歳宝丑」は、DNA「車」の三合会局で危険極まりなし。 年干支「宝酉」の大半会もあるので、冒険は死にいそぐことなりであろう。 『ぱりぱり』は主人公の家に常備されている 「乾燥のいりこ」のことである。さながらスナック菓子を食するように、 カルシウム補給なのか、いつでもこれがあると安心する菫。 一般人には猫の餌を連想してしまうが、 瀧羽は金性過多なので、猫の好む方向を登場させるのはお手の物。 しかし、タイトルとしては10年運が変わったとはいえ、趣味は良くない。 言い分もあろうが、これがDNA「石」年らしく、 妙な編集者に押し切られた結果だったら不満は残る。 瑞々しい瀧羽の文章が、どうも「いりこ」と一緒に入っているであろう 「シリカゲル」を併せて想像してしまい残念だ。 ぜひ菫の名前を入れた美しいものが望ましかった。だって「草巳」なのだから。 また、菫の母親の苦悩や、妹の桜の描き方から判断できる一家は、 女児しか誕生しなかった絶家運であることからも、 両親の結婚が真っ当でなかったはずだ。 だからこそ、長女の菫はおそらく野人の生月冲殺みたいに仕上がったのだが、 最初の成功が自然体だったのに、二作目は自己発揮なのか、意識しすぎた結果。 それと、おそらくは17歳の時が宿命にない成分で、 守護神に該当する年であって、以降のスランプは単に守護神消えで、 良さが損なわれていただけなのだろう。 これが感覚だけで表現する詩人の限界。 では、制約されればいいかといえば、それもまた違う。 詩人なのだし、偏った才能なんだから、毎回ホームランをうてなくても、 十年に一度は凄まじい作品を出せるでも良いではないか。 だから二作目は酷評されても、 三作目が十年後なら当たりだったかもと思いたい。 そして、こういう人は画一的な教育をしては育たない。 むろん物事は陰陽だから、姉が芸術家なら妹はいわゆる優等生になる。 しかし、それはそれで普通ではなく、異常性の優等生であると理解すべき。 そして、どんなに才気溢れる可能性豊かな宿命でも、 活かさねばダメ人間になるだけ。 幼い時に普通の子ではないと気づいたら、それを磨けば良いのだ。 いわゆる勉強が出来ないから使えないではなく、 自然界から与えられた才能という種子を 開花させれば良いということを忘れないことだ。 ちなみに、瀧羽も妹がおり、この話しの根底には、 いくらか影響していると思われるが、 あえて言えば、瀧羽は菫ではないし、そこまで天然ではなく、 楽しく計算していることを付け加えておきたい☆ |
瀧羽麻子○81-0527 |
草雨宝雨 巳巳酉+3 車龍調調車(調主導) 木性(15)火性(48)土性(48)金性(90)水性(10)/総合211 寅卯天冲殺/主導DNA(23歳陽申) 変剋律(43歳山戌/53歳畑亥/63歳鉄子) 三合会局(73歳宝丑)/地支金性半会一気格 木性脆弱/金性過多/水性脆弱 +3歳木午/13歳草未/23歳陽申/33歳灯酉/43歳山戌/53歳畑亥/63歳鉄子/73歳宝丑〜 |
■2014年08月14日(木)灯巳 |
石田千○もじ笑うの熱くて静かな矛盾と散財 |
○01年(宝巳)のDNA「牽」年に、 「大踏切書店のこと」で、第1回古本小説大賞を受賞。 11年(宝卯)には「あめりかむら」で、第145回芥川賞候補、 12年(海辰)には「きなりの雲」で、第146回芥川賞候補、 第34回野間文芸新人賞候補。 古風で柔らかい感覚で書きながら、一方では踏切への造詣が深く、 各地の踏切を見聞している踏切に関する著書もあるが、 鉄道ファンではないと明言している石田千(68-0604/木辰※)の エッセイ集『もじ笑う』が、 06月06日(山申)のDNA「禄」の半会日に上梓された。 同書は、文字についての様々な考察と日常のさまざまな出来事をみつめ、 活字や町の看板がほほえむ瞬間を描き出す。 書道雑誌「墨」の好評連載エッセイに、書き下ろしを加えた待望の書籍化で、 丁寧な石田の文章に触れたい者には、 待ちに待った逸品だ。 福島県生まれ、東京都練馬区豊玉中育ち。 幼稚園の時に東京に出てきたので、福島の記憶は希薄だろう。 石田は「徳田公園」という大きな公園があったと記しているが、 いまでも「徳田橋」というバス停はあるが、 大きな公園と言えば、北東にあえる現在の「江古田の森公園」であろうか。 広大な敷地の病院もあり、宅地ばかりか農地もある長閑な場所。 地元の公立中から桐朋学園女子高を経て、國學院大學文学部を卒業し、 大学在学中から16年間に渡って、守護神方向とは言え、共通干もない 嵐山光三郎(42-0110/雨亥)の助手を務めていたという 修行という過去があるようだが、 立ち枯れしかねない「木」に冬雨は救いだったと思われ、 現在は東海大学文学部文芸創作学科教授の石田は、 DNA「鳳」主導で、風流な物事を正確に伝達する 優しい中庸精神の持ち主だが、バランス感覚ゆえの薄情さも併せ持つ。 だから、とりあえず独身。 「鳳+車」は、人付き合いは良く、人間関係広範囲の大衆さが魅力。 表向きは、大変気の利いた人物に見えるのだろう。 才能はこの「車」で、口先滑らかで商いにも向く。 「鳳+禄」は、お人好しながら説得力ある物言い。 「禄」×2あるため、少々不器用さもあるだろうが、散財上手。 ただし、世のため人のためというよりは、 庶民的な食通と酒の道。競馬も嗜む。 「鳳+調」は、おおらかで曖昧な未知の部分を残す表現力。 「木+鳳+巳月」は、懐古趣味ながら、 無からも何かを産みだす愛情ある閃き。 「申」年生まれ「木辰」は、真っ直ぐ進む。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の活火山脇に根を張る樹木。 総エネルギー263点中自身の木性は33点と そこまで強靱ではないのに、土性は実に100点もあり、足下は確か。 ただし、救いの水性は26点しかなく、 過去のことを思いだしたり、伝統的な案件を観察し、 この人なりに切り取っていくしかあるまい。 不器用な樹木が、外国に出かけて無謀な旅もしているようだが、 それは、殆ど似合わぬことに、本人は気づいているのではないか。 そのあたりは、年支「申」と日支「辰」の半会で、 水が生成され、時に流木化するためなのだろうが、 そんなことばかりしていても、「申」内塩水の使い勝手は悪く、 美しい体験も文体も期待薄なのだ。 使えるのはあくまでも「辰」内「雨」の「玉」の母なる体験。 年干支の「山申」は、待って待って待ちに徹すれば 援軍が到着する強固な要塞。 月干支の「灯巳」は、何でも自分でやりたがるが、あれもこれも出来ず。 そして日干支の「木辰」は、 出しゃばり目立ちたがりなわりには地味。 内側は熱く、根気強さあり、自分が納得するまで諦めない利点あり。 味方も多いが、敵も少なくない、歳を重ねると共に渋くなり目上運も濃厚。 干支番号構成は、45-54-41と西方と北方の限定地域を守備範囲とする。 後天運は、初旬「10歳陽辰」は主導DNA「鳳」の自己確立。 幼少期からの読書は親の影響もあるだろうが、「私」という言葉を使わず、 中庸精神でその時その時の風景を感じとるのは、 真っ直ぐな「木」らしい自然な姿。存在じたいが濃厚なので、 さして自己主張しない緩さもさらに濃厚となった。 なお、年干支「山申」と大半会的(初旬のみ陽と山は同格扱い)のため成功運型。 ターボ運(子丑天冲殺回り)もあり、相応に目立つうえに、大人びていたので、 嵐山の助手も務まったのだろうが、「雨」は救いの方向であろうと、 共通干はないので、本来は一過性。 2旬「20歳草卯」は、DNA「石」の妥協屈辱仲間の害。 20歳になったばかりで両親が福島へ戻ったために、一人暮らし。 就職した会社は、赤坂に本社がある出版社だった模様だが、 二年間は神保町の分室に出向。 だからだろう。嵐山の事務所とも切れなかったのも「木」らしいし、 年長者との交流は御の字の「木辰」だから悪くはないのだが、 二十代でのブレーキは、成長促進とはならずということか。 3旬「30歳木寅」は、年支「申」の半会を伴うDNA「貫」の自立。 デビューもしたが「木」らしく、のんびりしたもので、 16年間の呪縛が解けたのも、半ば過ぎである。 現在の4旬「40歳雨丑」は待望の守護神10年運で、 表向きの変更で、ようやく認知度もあがって好機到来。 「雨」は自身の日支「辰」内にもあるので、受け入れ態勢は万全で、 相応にDNA「玉」の旧きものに浸りながら、評価もうなぎ登り。 この後は5旬「50歳海子」は、年支「申」の半会がある、 一応守護神だが、塩水のDNA「龍」。 さらに月干「灯」が干合で消えてくれるのは良いのだが、 変化後の「草」は、まとわりつくような蔓性植物でありがたくはない。 6旬「60歳宝亥」は、DNA「牽」の名誉も濃厚。 7旬「70歳鉄戌」は、DNA「車」の天剋地冲で危険。 歳を重ねても動き回るのだろうが、さすがに老木には似合わないかも知れず。 8旬「80歳畑酉」は、DNA「司」の干合支合で思いを遂げるが、 動けなくなるという意味もあり。 踏切好きは結構だが、もはや枕木も遮断機も「木」ですらなくなり、 このあたりは、一度執着すると逃れられぬ性癖なので、目をつむろう。 しかし、折々の生活には、夏生まれ樹木には救いにならぬ酒浸り。 むろん、酒とともにある食物に人間との生臭い交流が 生業に通じるのだろうが、どうも間尺にあわないので、 身体をいたわるべきではないか。 なお嵐山事務所を辞した後、08年(山子)の年干支「山申」の大半会を伴う DNA「禄」の半会年まで四年間ほど会社勤めをしたそうだが、 詳細は不明であり、輪郭すら見えぬが、 夏の樹木はそこまで器用でもなかろう。残念なところだ。 さて「木辰」の左3「禄」は通称穀潰しであり、生産性希薄。 配偶者ばかりか、同行者に自然にねだるばかりか自己でも散財をいとわない。 それが良い悪いではなく、経済活動としては立派なのだが、 編集者をふくめた周囲には、ふんだんにお金を使わないと、 納得出来る商品に仕上がらないのだから、少々厄介だ。 そういう部分もふくめ、旧き良き時代の遺物的なのは微笑ましい。 どうせなら、書物も流麗な文字を表現する石田らしく、 活字ではなく、彼女の自筆で読むと良いと思った。 なお、生き方性癖を加味して、午前四時前生まれとしたが、 となると、元テレビ朝日社員の 長嶋三奈と同一ということを記しておきたい☆ |
■2014年08月20日(水)雨亥 |
小林エリカ○マダム・キューリーと朝食をに品性なし |
○社会参加と言えるのは年干支「灯巳」を大半会する97年(灯丑)で、 「爆弾娘の憂鬱 恋の放射能」という映像作品のなかで、 核や放射能を擬人化して描いた作画で、 その後、DNA「司」の干合年だった01年(宝巳)に、 「ネバーソープランド」で書籍デビュー。 その後、「空爆の日に会いましょう」「終わりとはじまり」 「この気持ちいったい何語だったらつうじるの?」 「親愛なるキティーたちへ」など 問題作を発表してきた小林エリカ(78-0124/陽戌)が、 第151回芥川賞(平成26年度下半期)にエントリーされたため、 雑誌「すばる」14年04月号に掲載され加筆訂正された 『マダム・キューリーと朝食を』が、 07月20日(海辰)の天剋地冲日に上梓された。 惜しくも受賞には至らなかった同書は、 「母たちが街を乗っ取ることに成功した」という、 その年(21年/宝丑)に誕生した仔猫の語りから始まる衝撃的な作品だが、 「大きな地震と津波」がやってきて、 「放射性物質という私たちの目には見えても、 人間の目には見えないものが空から降ってきて」、 人間たちが逃げ出し、猫たちがそこを自分の町にしてしまったというもので、 明らかに11年(宝卯)の03月(宝卯)の「宝」重なりに起きた 大震災と原発事故を踏まえた設定である。 が、その後の展開はかなり複雑で、 物語はさまざまな時空間を自由に行き来する。 猫の語りが本筋なのだが、並行して僅かながら 小学校五年生の少女の物語が展開する。 今は亡き彼女の母のコニー・アイランドでの恋。 そこから連想は、ここの遊園地で20世紀初頭、 発明王エジソンの宣伝のために感電死させられた象の挿話につながり、 エジソンが電気技術の開発の過程で多くの動物を犠牲にしていたことが、 猫の視点から語られるかと思えば、 他方ではフランス料理への言及をちりばめながら、 放射能を発見したキュリー夫人の生涯が振り返られる、という按配。 これらを通じて、放射能という目に見えないものが 「光」として可視化され、その光によって複雑に絡み合う 鮮やかな模様が織りなされていくのだが、光そのものにばかり誘導され、 実際の景色は地味で色気のなさが強調されている。 10年(鉄寅)に亡くなった父親は、シャーロキアンとして知られる 作家で医師の小林司(29-0321/草丑)で、 東京都出身で、東京大学大学院学際情報学府から、 いったんは企業の研究所勤務経験を持つ小林は、 DNA「調」主導で、典型的な少女趣味気分。 「調+貫」は、集団行動は好まず孤独を好む。 全ては自己責任で、共同作業はあろうと、他人との間に恩義は感じない。 「調+鳳」は、内側世界は曖昧で息抜きの場を覗かれたくないはず。 「調+石」は、独創性を控えめに、遠慮気味な部分なり。 「調+牽」は、大胆このうえなし。 才能は「牽」で、役目役割や権威だが、輝かすのもひと苦労。 今回の芥川賞を受賞してさえいれば、大金星で一気に知名度も上げられたが、 何か不足しているかは、後述する。 「陽+調+丑月」は、子供っぽいが子供の目線や気持ちで語る。 「巳」年生まれ「陽戌」は、正直な人。 宿命の特長は、晩冬深夜二時頃の陽光で闇夜の烏なみに見えず。 年干「灯」のライバルも燃料はなく、敵にもならない。 まして、土砂降りの雨まで降っているのだから、 日常的には、わずかにも痕跡を確認できることはない。 それというのも、木性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人で、 自身の陽光ばかりか、ライバルも輝かすエネルギーなし。 親縁はないは、創造力は無限大という見方もあるが、 よほど偏って腹をくくって集中しないと、難しい。 だからだろう渾身の作品も、随所に汚かったり野蛮な表記が見られ、 そのあたりは、まるで大人になりきれない少年なみの発想である。 また、漫画家の肩書きもあるので、表紙の作画も本人が手がけているが、 美しさがいささかも感じられない、元気な表現力で、これもまた野人の証し。 それもふくめて、正直なのだろうが、清潔感がないばかりか、 少年並みと言った風情も、稚拙であり若さが感じられるものでもない。 総エネルギー257点中火性90点という器は与えられていようと、 輝くのは、10年に2年、1年に2ヶ月のみの木性廻りだけなのだから、 通常は、絵に描いたような漆黒の中の残光すらない光。 それではモチーフとした光を貪り喰う猫と同じで、飢えているのだ。 年干支「灯巳」は、限定された領域で、何でも自分で行う。 月干支「雨丑」は、時間をかえて物事を実現する粘り気で、気まま。 そして日干支「陽戌」は、変転を繰り返す質で、原則は商人の器。 血の乱れを感じるが、出生時の父親の年齢から、 父親の再婚相手の子供ではなかろうか。 ちなみに母親の東山あかね(小林洋子・47-0810/宝酉)とは、 共通干があろうと、干合支害関係だし、母と父には大半会があろうと、 子丑の母親が年上と一緒になったのだから、野人の誕生もやむなし。 干支番号構成は54-50-23で、南方を軸にして北方へ向かうが、 汎用性があるような領域ではないので、無理はできぬだろう。 後天運は、初旬「4歳木寅」が宿命に存在しない 濃厚な木性のDNA「龍」の半会。 この突如出現した木性で、修学前から何らかの才気は発揮しただろうが、 それは親の恩恵であり努力。一応、ほぼ終生ターボ運(子丑天冲殺廻り)なので、 何をやっても知る人ぞ知るという存在ながら、 その中で目立つことは目立つのだ。 2旬「14歳草卯」は、同じく濃厚木性のDNA「玉」で、デビュー。 支合もあったので、それなりのスタイルや方向性は整ったのであろう。 3旬「24歳陽辰」はDNA「貫」の納音で、気持ちとは別に現実世界の崩壊。 自身が父親の高齢期で生まれたので、 守護神方向の最愛の父親を失ったのは、痛手であったに違いない。 現在の4旬「34歳灯巳」は、DNA「石」の妥協。 単独行程を得意とする小林だが、 他者との共同作業に精を出したり(kvinaに参加)、 芥川賞にノミネートされても、屈辱で受賞を逃す。 ただし、今後の5旬「44歳山午」はDNA「鳳」の10年運天冲殺ばかりか、 月干「雨」を干合されると「灯」化するために、 年干「灯」と日干「陽」をふくめ火性天干一気が成立して、 半端ではない注目のされよう。 地支はもとより、年支「巳」と月支「丑」の半会で金性化し、 日支「戌」は金性を司る秋の土性なので、生活は豊かになるはずも、 それは自然界からの大いなる贈り物なので、 感謝や奉仕がなければ、あっけなく崩れる。 6旬「54歳畑未」は、主導DNA「調」の自己確立10年運天冲殺。 午未天冲殺としては晩年になろうと、「未」内「草」もあるので、 相応に輝くが、前旬同様に感謝がないと、抜けてからは藻屑。 7旬「64歳鉄申」はDNA「禄」の感謝と奉仕。 8旬「74歳宝酉」はDNA「司」の干合支害。 この金性廻りは、どうみても、その前の20年の上がりが急すぎて 対応できかねると、失速は避けられない。 特に8旬は、その気になって蓄財というわけでもなく、 いかに社会貢献して、力をだしきるかにかかってくるはずだ。 どうして、目に見えないもののことは、 こんなにも簡単に忘れてしまうんだろう。 あの場所から東の都市へと流れて来た猫と、震災の年に生まれた少女のその後。 小林が描きたかったことは理解できるし、 木性ゼロ(DNA龍/玉なし)なりの努力は認めよう。 しかし、必死になって、もがかねば何も産みだせぬとはいえ、 逞しいのは結構だが、時空を超えすぎたうえに、 挿入エピソードが冗漫な感もあり。 また、難解ではないのだが、面倒な構成になっている。 さて、第151回芥川賞(14-0717/畑丑)の選考発表日は、 小林にとって、宿命にない木性天冲殺年(14年/木午)という ありえないことが起きる、月支「丑」の対冲を伴う 干合天冲殺月(07月/宝未)の主導DNA「調」の日であり、 まな板に上がったばかりか、他の候補者の宿命がたいしてなければ、 受賞してもおかしくないくらいだ。 だが、それは同じく木性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人ながら、 10年運「36歳陽寅」という後天運に恵まれた 柴崎友香(73-1020/畑丑)に、かっさらわれたわけである。 しかも、60年に一度の干合支害年なのに(笑)。 それにひきかえ、小林の後天運は「34歳灯巳」の屈辱では太刀打ち出来まい。 さらには、同じ木性でも柴崎は、創造力の火性はふんだんにあり、 後天運も火性なので、品性があったということなのだ。 素をだしすぎているだけに、品性なき小林には勝ち目もなく、 おそらく自身の描く上品とは距離のある絵が表紙では、 売れるものでも売れない。 日頃の感謝もおおいに必要だが、現実性の強いDNA構成のうえに、 本来は高い芸術性を求めるような生活や生き方が似合わない「陽戌」ならば、 よほどの変人奇人になりきらねば、せいぜい候補どまりだ。 ただし、このままこの生き方を持続させていくと、 精神的な病を患う恐れがあることだけは忠告しておきたい。 それこそ、商いが似合っている人が、無理矢理頑張っている悲愴な姿。 親の後ろ姿をみて、自分もという意気込みなのだろうが、 これだけ猫の金性にこだわるのも、時代遅れな陰気さを感じるし、 未来を憂えているように見えて、 時代が大きく変わったことに気づいていないのが顕著だ。 樹木や花や野菜に深くかかわり、菜食主義者になるようでなければ、 乗りこえてはいけぬ壁であると、言明しておきたい☆ |
■2014年08月27日(水)鉄午 |
坂口恭平○徘徊タクシーの不穏な部分 |
○卒論にて路上生活者の家を建築学的に調査したレポートを発表。 それをもとにした04年(木申)の大半会年の写真集「0円ハウス」を皮切りに、 フィールドワークにもとづく著作を数々発表し、 建築家・作家・絵描き・踊り手・歌い手を自認する 坂口恭平(78-0413/木辰※)の第27回三島由紀夫賞候補作品となった 『徘徊タクシー』が、著者の新たな方向性を感じさせるには好都合の 07月30日(海寅)のDNA「龍」の、改良改革天冲殺日に上梓された。 同書は、朝九時から終電まで、日曜日以外は全て働いても、 伝統的な徒弟制度のなか、三年が経過するも月給三万円という まるで防空壕のようなつくりの世田谷区千歳烏山にある 実験的な設計工房で働く青年が、祖父危篤の知らせをうけ、 故郷熊本に帰省したまま、曾祖母の認知症にふれることにより、 その治療方法の一環として、徘徊させるのではなく、その人達が目的をもって、 ある場所へ向かいたい意志があることに気づく。 そして、本来は未来ある仕事(修行中)を放りだし、 祖父が残した、旧式のフォルクスワーゲンを改造し、 「徘徊タクシー」なる会社を設立し、 営業申請するもあえなく不認可。(さすがに金性ゼロだ) しかし、それでも気持ちは諦めきれず、 実現可能かも不明な、夢みたいな未来へ向けて歩き出す物語。 徘徊老人を乗せて時空を旅するタクシー会社は果たして実現できるのか。 この世にボケ老人なんていない! 彼らは記憶の地図をもとに歩いているだけなんだ。 新しい知覚と希望に満ちた痛快小説というフレコミだが、 主人公はあくまでも老人ではなく、将来が見えきらない青年で、 若者がふれあえば、老人はとりあえず、喜ぶものだという前提に書かれたもの。 とはいえ、意味不明な恋人らしき女性とのそっけない電話のやりとりといい、 快活感は微塵も感じられず、目的地が判明する過程に、 やや強引さがあるのは鼻につくが、こういう視点もあるのだと割り切れば、 いちいち目くじらを立てることもないか(笑)。 熊本県熊本市生まれ。熊本県立熊本高等学校在学中に、 石山修武(44-0401/草未)早稲田大学理工学部教授に憧れて建築家を志し、 指定校推薦入学を経て01年(宝巳)に早稲田大学理工学部を大学卒業。 年支「午」の半会と、月干支「陽辰」の納音と日支「辰」の 対冲を伴う06年(陽戌)の守護神年に結婚をしている坂口は、 DNA「石」主導で、樹木に多くの蔦類がからんだ状態で、皆で仲良く。 だからだろう。大学卒業後、石山修武研究室世田谷村地下実験工房、 果物卸売業有限会社遠徳勤務、新宿ワシントンホテル喫茶店アルバイト、 ヒルトン東京ラウンジボーイを経て、 09年(畑丑)に坂口恭平研究所開設という経歴は、 絶対的な目的遂行のために柔軟に過ごしている(笑)。 才能も「石」なので、人間関係の構築だが、本人は疲れるであろう。 「石+司」は、仲間や一族が大切で、家族のためにのみ堅実に働く。 「東京0円生活」であろうと「介護タクシー」であろうと、 そこにあるのは、一族の存続を維持するために、ひたすら頑張る魂胆。 「石+石」は、家族を形成しながらも、その中で妙な行動する。 ある意味、究極のズルさを持ち合わせている。 「石+禄」は、妙な行動力と他人を上手く利用する術。 「石+鳳」は、繊細な神経を発揮すると病的になりやすい。 がさつくらいが丁度良し。 「木+石+辰月」は、老獪。 都会では地味に映るが、田舎では目立つという図式で、 「午」年生まれ「木辰」は、スケール大。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の山間の朝日に照らされた、高山特有の低木。 とはいえ、総エネルギー284点中木性は76点と相応だが、 陽の木性の「木」は自身のみで、残りは全て陰の木性の「草」ばかり。 蔦にがんじがらめにされているようなもので、一切の自由はなし。 のびのびとした感もなく、だからだろう家族は少なくないし、養女までいたり、 弟子だか居候まで抱え込むもので、群生に力を貸すのだろうし、 土性123点は根っこをしっかり張りやすいが、 水性が23点と僅かなため、大それた成長はできない。 これは、創造力に限界があるので、現実にあるものを加工するしかない。 なので、舞台も自身の故郷熊本だし、おそらく疑似体験はしたのであろう。 また、金性ゼロ(DNA車/牽なし)なので、がむしゃらに働く気もなく、 役割発揮を出来ているのかは疑問。 遵法意識もなく、一歩間違えれば、危ない道にも入りやすく、 真っ当な就職をしなかったのは、このためであり、 向いていないのだから、やむなし。 年干支の「山午」は、決断も早いが諦めも早い、パワー持て余し気味の帝王。 月干支の「陽辰」は、アップダウン激しく段階的に進む。 表向きの明るさに比して、内側の暗さや辛辣さが、裏切りに遭いやすい。 そして日干支の「木辰」は、目立ちたがりだが、渋くて地味な印象。 根気強さはあるが、周囲が見えなくなったり、 味方も多いが、敵も多く生きにくい。 干支番号構成は、55-53-41で西方と北方偏りで、さほど領域は広くないが、 自分の得手とするフィールドで濃厚な勝負をする傾向。 後天運は、初旬「8歳灯巳」はDNA「調」の独創的反抗心が強化されるも、 77歳まではターボ運(子丑天冲殺廻り)となり、何をしても目立つが、 初旬稼働条件はなく、本人の努力次第で早期の開花も期待可能。 2旬「18歳山午」は、DNA「禄」の引力本能だが、 異性には目がいっても動きは鈍かった。 仕事が持続せずも、宿命の特長以外に、 あれもこれも手をだして収拾がつかなかった。 現在の3旬「28歳畑未」は、DNA「司」の干合10年運で、地味。 意識は家族を形成することに目が向き、陰の引力本能は何でも引き受ける。 ここでも宿命の傾向が極端に出て、養女だろうと弟子だろうと、皆家族。 一人でいると不安なので「家族はいいなあ」と浸っているのだ。 この後の4旬「38歳鉄申」は、宿命にない金性のDNA「車」の半会で、 単に忙しくなるという見方もできるが、 妙な動きをすれば斬り倒されない保証はなし。 5旬「48歳宝酉」は、月干「陽」が干合で消えるため、 「海」のDNA「龍」の改良改革は放浪しかねない。 ただし、DNA「牽」の名誉の支合でもあり、 ただれた異性との関わりや不穏な動きをして不名誉という懸念もあるが、 真摯な生き方をしていれば、名誉が形になるので、 何らかの賞は受賞して、ステータスがあがるのであろう。 6旬「58歳海戌」は、守護神月干支「陽辰」の天剋地冲で、 DNA「龍」の放浪で、流されかねない可能性もあるが、 あまりにも新たな世界に戸惑わねば、救いもあるだろう。 7旬「68歳雨亥」は、DNA「玉」の過去。見直しや反省。 過去の実績は壊されぬようにしたいものだが、生き方次第ということか。 8旬「78歳木子」は、DNA「貫」の大半会。 老木が落ち着かずに何か事件を起こすのかもしれない。 平易な文章で書かれているうえに、 いわゆる昭和的な日本の田舎が味わえるのだが、 事実であろうと、どうにもそこには気品はなく、若干耐えがたい部分があり。 金性がないので、見てくれもなし、 格好もつけたくない心情だからやむなしだが、 そこには未来が明るくなるような躍動感や希望は感じられず、 年配者には受け入れられようと、若者には共感はもてぬかもしれない。 だから5歳から両親からの虐待を受け、 引き取られた児童施設でのセクハラや虐待、 そしてリストカットまでした少女を養女として迎え入れても、 二ヶ月ももたなかったのだ。 命の電話みたいなものは立派だとは思うが、 なあなあですませてしまう本質が坂口にはあるので、 金性がない木性には実は荷が重いどころか向いていないのではないか。 また、作者の一部が投影されている感もある主人公が、喫煙者なのはともかく、 そこらに吸い殻を捨てる記述が随所に見受けられ興ざめ。 特に煙草が話を展開していくなかで、重要な小道具だとも思われない。 簡単に煙草を捨てるのは、金性がないという遵奉精神欠如そのまま。 木性としての常識に欠けるのだが、せっかくの良き話も、 これでは人間としての次元に大いに問題あり。 火性ゼロ(DNA車/牽なし)の遵法意識皆無の 村上春樹(49-0112/宝丑※)でさえ指摘されることなのだから、 出版社はしっかり校閲すべきではないのか。 それとも、坂口の「石」主導に押し切られたか(笑)。 さらに、09年(畑丑)の干合年(10年運28歳畑未との干合重なり)から 躁鬱病(双極性障害II型)で、精神の異常に苦しんでいることを 開き直って売りにしているみたいだが、陰の木性でがんじがらめの「木」が、 干合で「山」に変化すればさらに不器用になる。 本来は「木」なのに「山」になるから不安定になるのだが、 そこまで強いとはいえない木性が、宿命に木性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人の 妻の坂口涼子(77-0808/灯酉)に、 エネルギーを吸い取られているからでもあり、 同じく木性ゼロ(DNA鳳/調なし)の娘の坂口碧(08-0601/海申)の ゴミ捨て場と化しているからでもある。 なお、坂口は01年(宝巳)のありえない金性年ばかりか、 守護神月干「陽」が消えた年の飲み会で妻と知り合い、 05年(草酉)の主導DNA「石」の支合年から同棲している流れは、 出会いが生年冲殺の妻の条件あり天冲殺年だったが、 私生活案件なので、妻の天冲殺現象大で、ほぼ全部妻の都合。 ただし入籍は06年(陽戌)の妻の害年で、矛盾がでてきて、 最大級の問題は、11年(宝卯)の宿命にない金性の条件なし天冲殺害年に、 東日本大震災(11-0311/草丑)にあうと、 なんと03月20日(木戌)の納音日(妻の守護神害日で、ありがた迷惑)には、 故郷熊本に逃げ帰ってしまったという汚点あり。 毒の夢の中で自己発揮して、故郷に帰って 「熊本には可能性しか感じない。熊本では奇跡しか起きない。 だから僕は熊本に住んでます。 またいつか鬱になって死にたくなるのだろうけど、 今はそう、はっきりと思います」とか、ご立派な宣言をSNSでしているが、 金性がないから、恐れをなして逃げられたのだろうが、 逃げる者に自然界は、そんなに易々と味方はしない。 逃げてから誕生した長男の坂口弦(13-0323/灯亥※)は、 妻の夢の中で誕生して、今年(14年/木午)は僅か一歳にして夢の中。 いつまでも改良できない坂口は、気分がスッキリしないであろうし、 4旬「38歳鉄申」がやってきて、何らかの強制的な力が加わらぬと、 蘇生できぬのであろうから、潔くない残念な人だと、単純に思う☆ |
坂口恭平○78-0413※午前四時前生まれ |
木陽山陽 辰辰午+8 禄鳳石石司(石主導) 木性(76)火性(59)土性(123)金性(00)水性(26)/総合284 寅卯天冲殺/ターボ運(〜77歳)/変則方三位(8歳灯巳) 大半会(78歳木子) 木性過多/土性過多/金性ゼロ/水性脆弱 +8歳灯巳/18歳山午/28歳畑未/38歳鉄申/48歳宝酉/58歳海戌/68歳雨亥/78歳木子〜 |
長男(坂口弦)○13-0323※午前四時前生まれ |
灯草雨鉄 亥卯巳-6 車龍牽龍石(龍主導) 木性(65)火性(38)土性(19)金性(16)水性(38)/総合176 午未天冲殺(76歳灯未/86歳陽午)/害(66歳山申) 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性脆弱 -6歳木寅/16歳雨丑/26歳海子/36歳宝亥/46歳鉄戌/56歳畑酉/66歳山申/76歳灯未〜 |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 4 年// 木 午 |
14年●01月分 14年●02月分 14年●03月分 14年●04月分 14年●05月分 14年●06月分 14年●07月分 14年●08月分 14年●09月分 14年●10月分 14年●11月分 14年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
さ く い ん ○ |
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