★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 4 年(木午)●02月 陽寅 // 移 動 祝 祭 日 |
■02月分一覧 (2014年●目次) |
青井夏海●からくりランドのプリンセスの秘密(2014_0201) |
石井光太●蛍の森に潜む闇(2014_0207) |
太田紫織●残念美人 櫻子さんの秘密と裏付け(2014_0209) |
平坂読●僕は友達が少ないがいなくもない(2014_0214) |
伽古屋圭市●帝都探偵 謎解け乙女の闘う本性(2014_0219) |
喜多喜久●恋する想薬研究室に潤いも色彩なし(2014_0224) |
■2014年02月01日(土)雨卯 |
青井夏海○からくりランドのプリンセスの秘密 |
○94年(木戌)に、野球好きがこうじて書いた、 ミステリ「スタジアム 虹の事件簿」を自費出版。 出版の際、本づくりそのものに興味を抱き、その出版社に就職したほどの豪傑。 同書はパ・リーグ応援団体等に配られたばかりか、 インターネット上のミステリ書評サイトで 「幻の名著」として取り上げられるようになり、 好評を聞いた東京創元社から創元推理文庫の一冊として 01年(宝巳)に出版され、広く知られるようになり、 本格デビューにこぎつけた青井夏海(60-0828/山子)の 『からくりランドのプリンセス』が、 昨年(13年/雨巳)の干合年の11月22日(海辰)の、 DNA「禄」の三合会局日に上梓された。 同書は、中学入試で神奈川県内の共学私立中学校に 入学したと思われる女子生徒の学園に、 欧州の微小国の本物の王女様が留学してきたことから騒動が始まる。 プリンセスは日本のアイドルが大好きで「芸能文化研究会」に入るが、 どういうわけか、怪しげな保護者茶話会で、 女子生徒の母親とプリンセスの取り巻きの母親にオタク男子の親が、 日頃の送迎をふくめた警護を任されることになった。 その背景には、主人公の母親が、かつて要人警護会社のSPの過去があり、 取り巻きの母親は、その小国に親の仕事の関係で滞在経験あり、 そしてオタクの父親は、実は元自衛隊員。 本国の王位継承問題や、これに、モーニング娘。を思わせる アイドル達の事情がからみ、王女そっくりのアイドルが 妹を探しているなんていう話まででてきて、 夏休みの合宿から秋の学園祭まで続く、 しっちゃかめっちゃかの保護者を巻き込んだ青春陰謀ミステリ。 自身の助産院での出産経験をヒントにした 助産師探偵シリーズを発表するくらいだから、 「赤ちゃんをさがせ」がドラマ化されるくらいだから むろんこれも、青井の体験濃厚だろうが、 話を盛りやすい「山子」らしく、ありえない話も、 どこか「そんなものか」と思えてしまう内容で、 軽いお話しだが、テンポは軽快で簡単に読めてしまう。 二次的に「親子はもっと会話をもて」と教えてくれるものだし、 親は自分がそれまで、たどってきた歴史を、 もっと向きあって話しあっていくべきだと示している。 千葉県出身で、慶應義塾大学経済学部を卒業。 現在は、神奈川県座間市在住で夫婦円満(本当かな_____)。 年末には復活したグループサウンズの タイガースのコンサートにでかけたことくらいしかわからない 既婚で男児(99-0512/木子)の母親であり、 同じく神奈川県座間市出身のモーニング娘。の 小田さくら(99-0312/雨亥)を干合するばかりか、 息子と丁度二ヶ月違いの生年月日ということで、えらく評価している青井は、 DNA「鳳」主導で、とめどもないお喋り屋。 遊び人とも言うが、質が高いか低いかというより、 単なる好き嫌いの感情の問題。色々工夫して楽しむ人である。 「鳳+司」は、個人主義者で勝手気まま。自己中心とも言える。 忍耐もするだろうが、ある一線までということだろう。 「鳳+鳳」は、きさくで面白い人。 「鳳+車」は、大衆的で外見は柔でも中は剛であり、経済優先でお金大好き。 「山+鳳+申月」は、直感と閃き。創作も緻密よりムードで書く。 「子」年生まれ「山子」は、孤立。困ったら、一人になればすむ。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の小さな丘程度の「山」で、 周囲には、地味で格好重視の乗り物路線と木々があり、 さらには、麓には川ないし池が拡がる風景で、 総エネルギー146点中水性81点で、本体土性20点は、 あえて言えば、小さな湖にうかぶ島にある田舎の遊園地という風情。 観光地として売り出したいようだが、足りないものがあり、 それが守護神の火性ゼロ(DNA龍/玉なし)という際立ち。 実は作家としては致命的な創造力がなく、伝達本能すなわち表現力のみ。 暖かみはないし、目新しいものはなく、 ただし定番は、守護神なしの野人の司るものなので、恐ろしい。 いつ壊れるかわからないし、乗り心地もさほど良くはないので、 楽しいのは、ご自分だけなのかもしれぬ。 年干支の「鉄子」は、度胸はさほどないナルシスト。 月干支の「木申」は、高尚な夢を持つが、 なかなか実現しない自己犠牲の面あり。 そして日干支の「山子」は、叩かれても底から成り上がり。 若い時分から大人と対等に過ごすことで、自分なりの力をつけていく才能あり。 体験することは、疲れるが実になる人。 干支番号構成は、37-21-25で南方西方領域で、 彼女なりの旧き良き時代を意識して進む。 後天運は、初旬「7歳雨未」は、DNA「司」の10年運天冲殺ながら害。 忌み神でもあるし、真面目にやろうとすれば裏切り。 さすが異性の裏切りとはいわないが、空回りも少なくない、 上がり下がりの多い、あえて言えば辛い時期。 周囲と協調できていたかは疑問。 2旬「17歳海午」は、前旬をひるがえすDNA「禄」の引力本能。 かなり盛り返した少しは元気になった10年運天冲殺。 魅力成分全開の攻めの季節で、野人でも相当頑張ったのか、 大学への入学も叶ったし、作品も書くようになった。 3旬「27歳宝巳」は、DAN「調」の独創性。 他人とは同じことをやりたくない時期。 ここで一念発起し自費出版し、その出版社にももぐりこむのだから、 ただものではない異常干支全開である。 4旬「37歳鉄辰」は、年干支「鉄子」の大半会を伴う三合会局で、 地支の水路の動きが急になり、主導DNA「鳳」の自己確立で、 結婚時期や出会いも不明ながら、キーワードどおり出産もすれば、 仕事もこなす八面六臂の動き。 現在の5旬「47歳畑卯」は、DNA「石」の協調性和合性。 政治力・妥協・屈辱もあるのだが、 それは仕事ではなく、家族に対してかも知れぬ。 この後の6旬「57歳山寅」は、DNA「貫」も、頑固さと立場の急変。 7旬「67歳灯丑」は、ありえない火性の守護神DNA「玉」。 8旬「77歳陽子」も、ありえない火性の守護神DNA「龍」。 たどりつけば、それこそ安楽。心落ち着ける見込みだ。 ところで、同書の内容だが、中学生の子供を見失えば、 今や「GPS機能」を駆使して、おっかけ可能だし、 そこは世相に疎く、ご自分のお遊びに夢中のようで、 もう学校の委員にはかかわりたくない強い気持ちは感じられる。 しかし、蚊帳の外の(主人公の)父親はともかく、 母親の昔の仕事を知ることによって、母娘の絆は取り戻せたし、 オタクくんだって、父親の自衛隊にいた話は刺激にはなっただろう。 これから、中学受験を考える親子には楽しいうえに、 かつてそういう経験のあった人にも、おすすめ。 むろんアイドルフリークにも。しかし、プリンセスのその後はともかく、 かつてのトップアイドルの生き別れの妹捜しは、 少々中途半端で、喰いたりぬ。家族の話に無用ということか_____。 さて、青井の息子の話だが、親の結婚や出会いの時期に問題あったか、 午未天冲殺なのに、相手が年下なのかは不明。 はたまた結婚後、相当の時間の経緯があったからの 意図的妊娠だったのかはわからぬのだが、 青井と息子には見事に共通干がないうえに、 あまり息子をいたぶると、干合土性天干一気で事故にもなる。 「期末に先立ち二学期の学力テストの結果が返されたの。 だが国・数・英ともなかなかのアレで悶絶。 50点満点じゃなくて100点満点だと知りさらに悶絶」なんていう 発信をしている暇があったら、息子と向き合うなり、 仕事に邁進すべきではないか。 「とりあえず理数系をやらせておく」ではなく、 その前に、親ほどの宿命の偏りはないのだし、 「車」主導の男子なら、お笑いにかまけていてはダメで、 なにはともあれ、スポーツをさせねば稼働はしない。 でないと、鈍くなるばかりだ。 もともと午未天冲殺は子供縁はないが、 それでも寄り添いながら、適性に近い生き方をさせたい。 また、男児なら特に、どれだけ父親とふれあえたか。 親が育児より、好きな世界に生きていて、 子の学習能力なしを嘆いても仕方なし。 火性ゼロの学習能力なしは、親がつかいきっている場合あり。 とても可愛がっているのは理解するが、 とやかく言う資格なしという自覚もほしい。 またSNSは異常干支らしい脱線ぶりなのに、 それをもう少し作品に活かすような努力をすべきではないか。 私生活の垂れ流しでは、読者サービスかもしれないが、 もっと作品でぶっちゃけてほしい(笑)☆ |
■2014年02月07日(金)畑酉 |
石井光太○蛍の森に潜む闇 |
○05年(草酉)に、カンボジアの地雷障害者や、 タイの盲目の歌手、ネパールの麻薬売人らと暮らし、 インドでは幼児やストリートチルドレンを誘拐して 物乞いにさせるマフィア組織に潜入した経験を書いた ノンフィクション「物乞う仏陀」でデビュー。 同年の開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞にノミネート。 11年(宝卯)に、東日本大震災発生直後に被災地入りし、 三か月の取材を経て上梓した「遺体〜震災、津波の果てに」が話題になり、 また同年には「レンタルチャイルド」が、 第33回講談社ノンフィクション賞にノミネートされ、 一部選考委員からは高い評価を受けたものの 「不自然」「既成のイメージでスラムを造りあげている」などと批判され、 12年(海辰)には、第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞で、 「遺体〜震災、津波の果てに」が「震災・原発報道特別賞」受賞し、 西田敏行(47-1104/鉄寅)主演でも映画化された 石井光太(77-0207/草未)が、構想十数年の歳月を結実させた 初の小説『蛍の森』を、DNA「龍」の改良改革がテーマだった 昨年(13年/雨巳)の11月30日(鉄子)の干合支害日に上梓した。 同書は、ハンセン病に対する隔離政策が国家主導で行われた時代と 現代にまで続く不可解な謎を提議する意欲作。 患者達は故郷を追われ、村人や警察の追っ手を逃れるようにして、 お遍路になりきりながら、四国の密林の奥に身を潜めていた。 物語は、2012年に起きた事件と1952年〜1953年の悲惨な過去を結び 往事のエピソードを交互に丹念にからませながら、 理不尽な差別が横行した六十年前の狂気と 壮絶な人権蹂躙の闇を描いたものだが、 最後には、生き別れの姉弟の子供達が陰と陽の立場で出会い、 一筋の希望の光が見えるかのように幕をおろしているが、 ノンフィクションの旗手だからこそ書けたとはいえ、 ハンセン病そのものではなく、実際にあったことなのだろうが、 女性蔑視が甚だしく、全くもって気づかいが感じられず、 中途で、そのことで読まずにおこうと挫折しかねないほど、壮絶だった。 担当編集者は民俗学を専攻した女性編集者らしいが、 最後に現代の語り部である医者が、容疑者となった父親のために、 職を失ったばかりか、妻子とも離婚するような展開になることを、 あっさり書きすぎではないか。 これからは陽の時代で、時代が明るい方向に向かっているのに、 筆力があり読ませるとはいえ、推奨できず。 特に女性に対する配慮がまるで感じられず、 堪えがたい方は、読まないほうが賢明であることは厳命したい。 東京都世田谷区出身で、父親は舞台美術家で 日本大学藝術学部文芸学科を卒業の石井は、DNA「司」主導で、 一見真面目な人で、執念深く積み上げていく。 その成果は「山」のように、どんどん高くなっていくので、 自身がそのテーマとどのように向き合っていくか自問自答しながら進む。 「司+司」は、現実性強く夢はなく、本質がなかなか見えない。 冲殺されているため、どんどんあらぬ方向に行ったり脱線もする。 「司+鳳」は、忍耐力あり。堪え忍ぶのは出来ぬ事ではないので、 迫害虐待される人々の気持ちはわかるのだろう。 「司+玉」は、生きるためなら知恵をだしあって何でもする。 このあたりの部分は、山中に逃げ隠れていた人に色濃くつながる。 才能はこの「玉」であり、過去のことを蒸し返す役割。 ひとつのことを時間をかけ、掘りさげていく。 「草+司+寅月」は、他人からは立派な人に見えるが、 家族には融通性効かぬ、我が道を行くお人好しと写る。 「巳」年生まれ「草未」は、スケールの大きな夢を叶える生き方。 宿命の特長は、早春午前四時頃の海辺の灯台下の草花。 高級ではない野菜であるかも知れないが、 悪く言えば雑草であり、良く言えば薬草の類であろう。 「草」の母親は月干の「海」。そして、父親はその配偶者成分の「灯」なので、 天干に整っているため、辰巳天冲殺でもあり、 親と同じ道に進んでいれば、大成の道叶わず。 また、両親の関係は父親「灯巳」VS母親「海寅」で干合支害。 少なくとも両親は、そこまで仲良くなかった時代に誕生しており、 親同士の家系は表向きはともかく、水面下では異質。 さらには、石井は生年冲殺で親縁なしの害持ちだから、屈折した雑草魂あり。 ただし、親を乗りこえる可能性があるのは、干合作用により、 年干は「草」に月干は「木」となり、日干の「草」を入れて 干合木性天干一気が成立しているため、多くの人にまぎれ、 話をききながら、害毒の影響を受けぬようにしていけば、 強情になりながらも、頭角をあらわす可能性はあり。 年干支の「灯巳」は、了見は狭いくせに何でも自分でやらねば気がすまず。 月干支の「海寅」は、何でも自分が一番という自惚れ。 そして日干支の「草未」は、堅実着実で他人に好かれるが、 真っ当に生きねば、単にどら息子になりかねず、その苦悩もあったはずだ。 干支番号構成は、54-39-32で西方と北方。領域としては過去形である。 後天運は、初旬「1歳宝丑」が日干支「草未」を天剋地冲するため成功運型。 DNA「車」で、実は結構危険なめに遭っているだろうし、 忘れていようと、潜在的に幼児体験になっているだろう。 後天的には、少々危ないことでも出来ることは、 ノンフィクションの現場では役だったろうし、頭を剃っているのもこの影響。 2旬「11歳鉄子」は、DNA「牽」の干合支害。 ダイレクトに異性の裏切りもあったろうが、役割は常に思うがままとはならず、 多くの挫折も経験しただろうし、就職する気持ちへも向かわなかった。 変剋律付きなので、異性にも自尊心でも特別な劣情なり歪んだ気持ちあり。 3旬「21歳畑亥」は、DNA「禄」の引力本能の変剋律。 宿命害切れでもあったので、 悩みは相変わらずつきものでも、ふっきれてデビュー。 現在の4旬「31歳山戌」は、主導DNA「司」の変剋律で、 自己確立なのに、まだまだあれこれ悩む。 『蛍の森』は、それでもDNA「龍」の条件あり天冲殺の上梓だから、 話題になったのだ。 今後は5旬「41歳灯酉」は、年支「巳」の半会を伴うDNA「鳳」の守護神。 悩みも薄れて、気持ちにゆとりがでてきて、進み行く方向の変化。 6旬「51歳陽申」は、宿命害切れの守護神ながらDNA「調」で、 独創的手法で、ふっきれる。 7旬「61歳草未」はDNA「貫」の律音で、そろそろ頑固な年寄りだけで、 目標は持っているだろうが、何に専念するかで、その後も決まるだろう。 石井の宿命は活かしにくい、同一生年月日に、 元プロサッカー選手(元日本代表)の宮本恒靖がいるほか、 名門藤沢厩舎に所属しながら、勝ち星が伸びず師匠との確執もあって 12年(海辰)に自死を選択した、青木芳之などがいる。 相応に努力しているようではないか。 ただし、生年冲殺とはいえ、私生活は夢のなかで制御不能。 おそらく独身のようだが、昨年(13年/雨巳)の07月31日(山戌)には、妹が出産。 「ついに僕はオジになったのか。石井のオジキ、光太オジサン。 どれも微妙なので、呼ばれ方を考えておかなければ。」 などとSNSで発信しているが、男女はともかく、 生年冲殺のかごの鳥日に誕生は厳しいだろうに、 10月31日(鉄午)の干合支合日には「夜中の二時に泥棒を発見。 自宅の窓を開けたら、向かいのマンションに忍び込む男の影が・・・。 警察に通報して逮捕されたはいいが、夜通しバタバタになり、 ようやく5時半に寝かけたら3分後に警察から 電話がかかってきて叩き起こされ・・・ 警察も電話をかけてくる時刻を考えてほしいものだ」などと嘆いており、 天冲殺の災禍を堪能していると言える。 一生懸命に仕事もしているのだろうが、「司」主導にSNS全開はいいから、 もっと本業での濃い発信をしないと、生年冲殺はブレかねないぞ☆ |
■2014年02月09日(日)宝亥 |
太田紫織○残念美人 櫻子さんの秘密と裏付け |
○12年(海辰)まで北海道旭川市に在住していたため、 同地を舞台にした作品を小説投稿サイト「E★エブリスタ」にて発表し、 同年『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』にて、 「E★エブリスタ電子書籍大賞ミステリー部門優秀賞(角川書店)」 受賞(Eleanor.S名義)。他に「怪盗ロワイヤル小説大賞優秀賞」、 「E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト大賞」を 受賞するなど、にわかに活動が活発となった太田紫織(78-0308/畑巳)の 『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』第一巻が、 昨年(13年/雨巳)の02月23日(鉄申)に、 第二巻『骨と石榴と夏休み』が、05月25日(宝卯)に、 そして最新刊の第三巻『雨と九月と君の嘘』が、 09月25日(木午)に上梓され、累計異例の30万部のベストセラー爆走中だという。 同書の語り部は、北海道は旭川市内で父親を早くなくした男子高校生で、 (母親がアパートを経営し、兄が東京にいる) 公明正大・謹厳実直とは言わないまでも、 それなりに真面目で、真っ直ぐ正直に生きてきたと 自負している僕こと館脇正太郎が、大きな庭のあるレトロな洋館のお屋敷に、 ばあやさんと二人で住むお嬢様で、 (東京には警視庁公安の外事第一課に務めている幼馴染の許嫁がいる) 美人だが三度の飯より骨が好き、自宅の庭で骨格標本を作ったり、 ネットで販売する九条櫻子に、「帰りに寄りたまえ」という 都合の良いPCからのメールで呼び出される下僕となり(笑)、 難事件を解決する道産子ライトミステリである。 櫻子は、年齢は20代半ばすぎ、美人なのにその性格は無茶苦茶。 携帯電話も時計も持たず、時間にはルーズ。 少々お行儀の良くない運転までする愛車はルノーのカングーという設定だ。 北海道札幌市出身で、自身をムーミンママに似ていると称し、 おそらく、02年(海午)か03年(雨未)に、10代の頃から交際していたらしい、 現在40歳目前の夫と結婚し、夫の仕事の関係上、12年(海辰)まで旭川市に住み、 現在はまた札幌に戻って、昨年末に引越をしたという太田は、 DNA「車」主導で、何かの力を借りたり、隠れ蓑にしたりしながらも、 少々、単細胞で、危ない単独行動に走る面あり。だからバイク乗りでもある。 才能も「車」で、主導するだけに、何かの犠牲になりながらも、 素早く乱暴行為を致すのだが、ともかく庶民的な行動力あり。 「車+貫」は、一度決めたら考えを変えぬ頑固者で、一本気。 「車+石」は、豪放で大義の前には個人感情無視。 典型的な上から目線のお嬢様にも通じる。 「車+車」は、計算された企画力。手の内は相応にあり、困らない。 「畑+車+卯月」は、大風呂敷で小説家に向く。 「午」年生まれ「畑巳」は、待ち運。 待っていたからこそ、デビュー即ベストセラーにもなったのだろう。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の山岳地帯の盆地で、 本来はやせ細った野菜を乾燥させ、細々と商う産直の店(兼業農家か)。 総エネルギー244点中土性114点と、存在感はあるが、 それも「山」の威を借りながらも、悪気はない小役人の風情。 水性ゼロ(DNA禄/司なし)は、優しさも何も微塵もなし。 主人公の櫻子になりきることは、朝飯前であり、 出自も環境も異なるとはいえ、本人の願望は色濃い。 水がないということは、作物が育たない。 しかも、本物の干合相手「木」がなく、 陰陽関係の月干「草」は、弱くはないが立派でもない。 従って配偶者はコキ使われるだけ(DNA車の方向)だが、 主導DNAにもなっているので、仲良くは出来るし影響も受ける。 プロットをたてるのは、夫にも協力させているようである。 それも、恋人夫婦ではなく友達夫婦だそうで、 さらには「旦那は保護者であり、親友であり、子育ての戦友。 我が家は夫婦喧嘩が本当に無くて、あっても数年に一度。 お互いに逆鱗に触れそうな時は引くから、 せいぜい多少のイライラ位で終わるっていうのもあるんだけど。 恋愛と夫婦愛って、関係ないのかねぇ。 私が恋をした人は、人生で一番喧嘩をした相手だと思うし。 旦那に熱情を感じた事ないもんなぁ」と相手が相応の対応をしているのに、 櫻子同様失礼である(笑)。 また、月干は子供の場でもあるので(後述)、子にも同様であろう。 実際の太田は、干からびた「畑」なので、その影響が夫や子にでるより、 前述したように主導するため、かなりの部分を自分で引き受け、 あちこち具合が悪いことを、こぼしているが、 まだ若いのに更年期障害と愚痴るのは、無理をしているのだから仕方あるまい。 特に昨年後半三ヶ月は、風邪を三度ひき、 胃腸炎に罹り(ピロリ菌保持者)、ノロにやられ、結膜炎で通院、 歯の神経がおかしくなって通院、花粉症まで発症と、 もうありえない水にさらされっぱなしのようだ。 また、母親は守護神日支内「陽」で、学びや屈折していようと 母性はありがたいが、その干合相手の「宝」は宿命になく、 陰陽関係の同じく日支内「鉄」が父親。 本人によれば、典型的ダメ人間で美人局に引っかかったり、 怖いお兄さんが年中出入りしていたそうで、家庭はもとより安泰ではない。 年干支の「山午」は、最強の子丑で不遜の極みで、見切りも早い。 ある意味、気分転換は上手。 月干支の「草卯」は、実直だが鈍い。 そして、日干支の「畑巳」は、若くして老成した庶民性を持つが、 常に心は不安定で、気弱さと開き直りが同居。 倒柱と呼ばれる一家の大黒柱を倒すような趣は、 面白いには違いないが、あまりお近づきにはなりたくない。 とはいえ、親の結婚がもたらしたものだ。 干支番号構成は、55-52-06で北方と東方の比較的狭い領域。 なので、舞台は勝手知ったる所しか登場するわけがない。 後天運は、初旬「1歳木寅」は、DNA「牽」の干合支害。 家庭内の不名誉な光景を目に焼き付けられ、 格好悪いうえに、教育上好ましくない。 さらには、配偶者に裏切られるのか、難のある相手なのかはともかく、 好きになる異性は、そこまで威張れないので、諦めもあり。 2旬「11歳雨丑」は、年干支「山午」の干合支害を伴う 宿命にない水性のDNA「禄」の半会で、ありえない体験。 親の変化もあるだろうが、自身も表面的に変えることで、 未来への前進は不能なのだが、内側世界で瑞々しい体験をする。 夫との出会いもこの時だそうだ。 3旬「21歳海子」は、年干支「山午」の天剋地冲を伴う DNA「司」の同じく宿命にない水性で、地味になって地道になって、結婚。 現在の4旬「31歳宝亥」は、初旬条件の一切ない10年運天冲殺。 DNA「鳳」なので、子供も授かったし、日支の対冲は、 もやもやしたものが、ぶち壊されて、想念が拡がり、 思いを言葉にすることにより、デビューしたわけである。 今後は5旬「41歳鉄戌」は、年支「午」が半会され、 月干「草」が干合で「宝」になるDNA「調」の10年運天冲殺のため、 夢・目的の変更により、恐ろしく偏った世界で名を馳せる。 本人曰く「百合好き、壇蜜好き」なので、その方面を拡大させていくのだろう。 6旬「51歳畑酉」は、DNA「貫」の大半会。 月干支「草卯」も天剋地冲で、10年運天冲殺での成功に感謝がなければ、 立場は悪くなるばかりか、夫や子供との関係も危うくなる。 倒柱現象が巡りめぐって自分にも、さらに還流される恐れあり。 7旬「61歳山申」は、DNA「石」の屈辱妥協の刑と支合。 あまり誉められたものではない。 8旬「71歳灯未」の年支「午」と日支「巳」のからむ 熱い熱い方三位で、DNA「龍」守護神到来は、 あまりにも老いが進行して、特に何を期待するものではないだろう。 太田の成功は、突如やってきた10年運天冲殺内の、 宿命にない水性年二年(12年/海辰・13年/雨巳)の突発的恩恵でしかない。 さらに付け加えれば、第一子男児(06-0707/灯酉)の 宿命にない水性の条件なし天冲殺現象に加え、 こともあろうに、干合支合すれど冲殺範囲をもたれている 伊藤英明(75-0803/宝巳)の大ファンという第二子女児(09-1018/陽申)の、 同じく条件なし天冲殺現象の追い風でしかない。 夫はあいにくわからずとも、家族一丸となった成果なのであり、一時的。 にもかかわらず、引越をしたり、さらには家を建てようなどという 現実的算段ばかりに気持ちがいっているようでは、この先どうなるのか。 ご褒美なんて、試されているだけなのだから。 まして、長男はハミダシ辰巳天冲殺ばかりか、 年支「戌」VS日支「酉」の害持ちで表裏あり。 不名誉で結婚運ももうひとつどころか、親とは世界観が異なる。 長女にしても、初旬特別条件付10年運天冲殺があろうと、 DNA「玉」の害は、母親との確執。いやはや、大変な結婚をしてるんだね。 なお、タレントの須藤元気とは男女の差こそあれ同じ生年月日。 向こうはターボ運もあり「車」主導を活かした格闘家。 しかし、結婚は07年(灯亥)の条件なし天冲殺だから良い勝負か。 さて、第三巻の最後の最後では中途半端な事件が二人に起きる。 厳密に言えば、一方から一方への通告なのだが、 これは、さすがに作家の水性年が終わる事を見越した心境の変化かな。 最後に少しネタバレになるが、櫻子が正太郎の高校の先輩だって何だい。 正太郎はあくまでも庶民。では、櫻子は庶民的なお嬢様かい。そうも思えん。 このあたりが、腑に落ちんなあ☆ |
太田紫織○78-0308 |
畑草山陽 巳卯午-1 石車石車貫(車主導) 木性(54)火性(57)土性(114)金性(19)水性(00)/総合244 戌亥天冲殺/天冲殺(31歳宝亥/41歳鉄戌) 干合支害(1歳木寅)/大半会(51歳畑酉)/方三位(71歳灯未) 土性過多/金性脆弱/水性ゼロ -1歳木寅/11歳雨丑/21歳海子/31歳宝亥/41歳鉄戌/51歳畑酉/61歳山申/71歳灯未〜 |
■2014年02月14日(金)陽辰 |
平坂読○僕は友達が少ないがいなくもない |
○04年(木申)のDNA「調」の独創的伝達本能強化年に、 「ホーンテッド!」で 第0回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞を受賞しデビュー。 09年(畑丑)の主導DNA「車」年の08月31日(山申)の干合日に上梓された 『僕は友達が少ない』が、 11年(宝卯)の守護神天冲殺には、最も売れたライトノベルとなり シリーズ累計622万部を記録した平坂読(82-0729/雨丑)の同作が、 瀬戸康史(88-0518/雨酉)と北乃きい(91-0315/木申)の競演で、 02月01日(雨卯)の天冲殺日に公開された。 『僕は友達が少ない』は、考古学者である 日本人の父とイギリス人の母の間に生まれた ハーフの男子高校二年生の羽瀬川小鷹が主人公だが、 容姿は母に似ずほぼ日本人で、母(ただし既に事故で他界)から 中途半端に受け継いだ黄土色がかったくすんだ金髪が、 唯一、ハーフであることを示す特徴。そのため幼少期から髪を染め損なった ヤンキーと誤解され続けており、昔から友達は少ない。 その上、父親が仕事の都合で海外へ行ってしまったために、 父親の友人が理事長を務める聖クロニカ学園へ転校するが、 転校初日に大遅刻してしまった上に自己紹介で完全に失敗。 それが原因でクラスから浮いてしまい友達がいないという設定。 ある日小鷹は、いつも不機嫌そうな美少女の三日月夜空が、 放課後の誰もいない教室で、一人で楽しげに喋っているのを目撃する。 「もしかして幽霊とか見える人?」「友達と話していただけだ。エア友達と!」 (ダメだなコイツ______。) 小鷹は夜空とどうすれば友達が出来るか話し合うのだが、 夜空は無駄な行動力で友達作りを目指す残念な部(隣人部)まで作ってしまう。 (高二はいいなあ〜〜〜) しかも、何を間違ったか続々と残念な美少女達 (美少女みたいな美少年も)が入部してきて、皆で遊びまくる(笑)。 迷走気味な彼らは、本当に友達を作れるのか? なにやらアレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメディ。 最新刊は昨年(13年/雨巳)の大半会年の08月27日(草丑)の、 DNA「鳳」日に刊行された9巻で、父の不穏な電話にそわそわしつつも、 夜空の提案により隣人部みんなで遊園地に行くことに。 彼らなりの方法で遊園地を満喫するが、 そこで衝撃の事実に向き合うことに______。 ええ夜空って、本当は・・・。学園理事長の娘からの告白を小鷹はどうする。 でも、実は皆友達ではないか______。 色々明かされるのだが、それは読んでのお楽しみ。 岐阜県出身で三重大学を卒業。現在は少なくとも一人暮らしで、 01月24日(草未)には、実家に帰省したとSNSで呟くも、 私生活はほとんど不明な平坂は、DNA「車」主導で、 常に何かに追い立てられるような気分で忙しない。 「車+牽」は、忍耐力はあるようで鈍感さもあり。 集団行動もさほど得意ではなく、デリカシーに欠けるため、 性格的には「はがない」の夜空に近いものだと理解したい。 「車+車」は、計算高い行動力。乱暴な部分もあるが頭は悪くない。 「車+石」は、個人感情は無視する独善家。有無を言わさぬ行動力。 才能は「石」で、まさにお友だちありきの人生で、 協調性和合性の人。 「車+禄」は、ルールにはあまり縛られたくなく自由を満喫。 「雨+車+未月」は、自己反省多しで、 「戌」年生まれ「雨丑」は、自己愛の塊である。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の海辺の灯台近くの河口であり、 時に高波の危険性を受け、危うい場所にもなるが、 本質は人々の憩いの場のため、嫌われる要素などなし。 ただし、純粋な水の良さはなく、汽水域は全てが妥協。 しかも、年支「戌」月支「未」日支「丑」の「辰」待ちの四土格で、 本物の商業ベースには乗り切れない、小さな湊というか船着き場に、 庶民的な人々が集結するも、何でもありで収拾がつきづらい状態。 総エネルギー261点は迫力ある大河も、木性19点は極端なDNA「調」しかなく、 河口が極端に狭まっており、独創的な少女趣味を形成している。 ただし、年干「海」と月干「灯」が干合すれば、 それぞれ「木」と「草」になり、前向きに社会生活を送っていれば、 内側にゴミが溜まることを回避できるはず。 年干支の「海戌」は、歴史のある旧家という背景ながら、挑戦者という戦士。 月干支の「灯未」は、外見より内側の熱い、一癖も二癖もあり。 そして日干支の「雨丑」は、時間はかかるが粘り強く、気まま。 干支番号構成は、59-44-50で、ほぼ北方領域に限定され、 そこまで守備範囲は広くないが、まずまずの存在感を誇示する。 後天運は、初旬「3歳山申」はDNA「牽」の形作り。 ありていに言えば、堤防をこさえるようなもので、躾の一環。 日干は干合により「灯」になるので、これが月干の「灯」と共に、 年干の「海」と二次干合すれば、 年干は「木」に月干と日干は「草」となる、干合木性天干一気が完成し、 集中力が与えられるが、これといった稼働条件はなし。 2旬「13歳畑酉」は、主導DNA「車」の半会で、本領発揮の自己確立。 この10年運の最後の最後でのデビューを飾っている。 現在は3旬「23歳鉄戌」の守護神DNA「玉」の終わり。 「玉」は過去を意味するので、高校生が主人公というわかりやすい構図。 来年(15年/草未)のDNA「鳳」の対冲年から始まる 4旬「33歳宝亥」は、DNA「龍」の改良改革がテーマの守護神10年運。 きっと、新たなテーマに挑戦してくれるに違いない。 その後は5旬「43歳海子」は、DNA「石」の才能の支合。 夢や目的、あるいは目下の変化により、何らかの妥協的決着を見る。 6旬「53歳雨丑」は、DNA「貫」。自意識過剰の律音で怖い物なし。 7旬「63歳木寅」は、DNA「調」の10年運天冲殺。 8旬「73歳草卯」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺。 この20年は、初旬条件なしの晩年の木性旺地天冲殺。 ターボ運もあるので、何をやっても目立つが、 感謝と奉仕に生きねば、お疲れモードで萎えてしまう可能性もあり。 彼らが作った隣人部は「キリスト教の精神に則り、 同じ学校に通う仲間の善き隣人となり友誼を深めるべく、 誠心誠意臨機応変に切磋琢磨する」部活動で、 誠に素晴らしきものであり、 「車」主導の平坂の文章はそれなりに軽快で楽しい。 本人は主人公に「漫画より長い時間楽しめ、すらすら読めるのが多いから、 時間を潰すにはちょうどいいんだよ」とライトノベルをくさしているが、 そんなことはなく、作者により深くも浅くもなるぞ。 だいたい(小学校に入学したら) 「友達百人できるかな♪」なんていうのがあったが、 百人の友達より、隣人であり親友が大切であろう。それを平坂は言っている。 12年(海辰)の塩水に汚染されすぎた四土入格時には、急性膵炎で入院。 昨年(13年/雨巳)のクリスマスイブ(木子)には、 男同士でパーティをしたそうで、それは「石」才能の友人思いのあらわれ。 とはいえ、それもあまり多く押し寄せると、 塩水に汚されるようで、イラッときて、HPは削除するわ、 SNSの痕跡を亡くすなど、悩みもつきない。 そして迎えた今年(14年/木午)は、DNA「調」の害で、 無闇な発言は病やトラブルの素だし、そこまで薔薇色とは言えず。 だって、いくら生年冲殺で同じく「石」主導とはいえ、 夜空が北乃きいでは、残念であろう。 キツネ眼なのだから、イメージは水川あさみ(83-0724/雨丑)を 若くしたような感じでしょ。しかも、瀬戸演じる小鷹の偽金髪は 出来損ないの黄土色とはまるで違うし、 共通干支もない二人に感情移入も出来ない。 さらには、理事長の娘で、肉こと巨乳お嬢様が 大谷澪(92-0713/鉄寅)が、下品すぎて。平坂の害年に、深く深く同情したい。 なお、平坂の生年月日は男女の差こそあれ、 日本テレビの葉山エレーヌ(石田エレーヌ)と同一。 どこか、小鷹の設定にかぶって面白いね☆ |
■2014年02月19日(水)宝酉 |
伽古屋圭市○帝都探偵 謎解け乙女の闘う本性 |
○元公務員で現役パチプロ作家という際立つ経歴を持ち、 09年(畑丑)のDNA「禄」の半会年に、 「パチンコと暗号の追跡ゲーム」で、 第8回このミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞し、 作家デビューした伽古屋圭市(72-0425/草酉※)が、 DNA「龍」の半会年だった昨年(13年/雨巳)の12月19日(畑未)の、 DNA「禄」の天冲殺日に、改良改革年らしい新境地を実現した 『帝都探偵 謎解け乙女』を上梓した。 同書は、大正時代を舞台にした、名探偵ホームズに憧れたお嬢様探偵の物語。 「あたくし、名探偵になることに決めました」。 読書好きの女学生の令嬢は、家のお抱え若き車夫に、 「名探偵ホウムス(ホームズ)」に憧れ、探偵になることを宣言した。 車夫はお嬢様の願いを叶えるべく、英国帰りの家庭教師に相談する。 彼が事件を斡旋したのをきっかけに、次々と事件が舞い込んでくるが――。 死んだはずの友人から手紙が届く「死者からの手紙」事件や、 未来人が帝都に現れた「未来より来たる男」など、 二人は数々の難事件に挑むが、最後の最後に大きなカラクリが提示され、 どんでん返しにつぐどんでん返しに、意外な真相に驚愕する。 最後までつきあえるなら、感動を味わえないこともないが、 お嬢様の他愛のないお遊びをつづったものと早々に諦めては損をする(笑)。 ともかく、なにゆえに車夫がお嬢様のために、 滅私奉公せねばならぬかを知った時に、読者は涙するに違いないのだ。 純粋と責任の交錯する謎解きには、感銘したい。 大阪府出身で神戸、神奈川、福岡、名古屋と全国を放浪し、 パチプロとして生計を立て、現在は東京都在住の伽古屋は、 「司」主導で、本性は地味で積み重ねで手をぬかない。 公務員出身というのも納得できるが、転進はやむをえず。 表向きの派手さはないが、心の中では好きなもので生計をたてたいが本音。 才能も「司」で、精神性の強い持久力で、堪え忍ぶことに躊躇なし。 「司+龍」は、用心深い出処進退で枠を決めて勝負する。 獲物を求めて放浪するのも、勝算あってのものだが、 海外に流れて行く発想は微塵もなく、そこは午未天冲殺らしいところもあり。 「司+車」は、猪突猛進で危険な日々や人を好む。 女性の好みは元気溌剌とした人に限定される。 「司+玉」は、生きるために知恵を駆使。 パチプロとして生きる覚悟だけではなく、技術も磨いたし、 本作の主人公に通じるものがあり。現実を乗り切るために頭を使うのだから。 「司+石」は、日常生活は質素で飽食を好まず、仲間も大切にする。 午未天冲殺なのに、年下の佐藤青南(75-0103/畑酉)の、 「消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生」の 自作CMにまで出演するほどである。 「草+司+辰月」は、口は案外達者で評論家的。 「子」年生まれ「草酉」は、矛盾だらけの人生を歩むので、 公務員がパチプロや作家になったところで、驚くことではない。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の海辺に標識にからんだトゲのある蔓植物。 寄生あるいは依存しないと生きていけないが、 それが干合する金属のパチンコか。 火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人のため、孤独であり野蛮だが、 高級な生きざまは似合わず、その気になれば車夫が探偵助手にも早変わり(笑)。 精神性が高いくせに、生活のために肉体を酷使する 強靱かつ鈍感な精神力には脱帽する。 ただし、年支「子」VS月支「辰」は半会で前向きだし、 月支「辰」VS日支「酉」の支合では、一切壊れておらず手堅い。 年干支の「海子」は、知的攻撃も怒ると破綻。冷静こそ全て。 月干支の「木辰」は、渋い力を発揮する目立ちたがり屋。 そして日干支の「草酉」は、心がさめた戦士で、 究極の理想とする異性は、何らかの傷を受けた人。 干支番号構成は、49-41-22で東方欠けながら、 軽いフットワークで駆け巡る。 やはり未来への創造より、現実をどう受けとめるかという生き方だ。 後天運は、初旬「4歳草巳」は日干支と大半会するため成功運型。 また、初旬日居冲殺はDNA「貫」なので、自己犠牲。 家庭の中で孤独感を味わいながらも、 自己の存在で家族をつなぎとめたということか。 2旬「14歳陽午」は、年干支「海子」を天剋地冲する、 宿命にない火性の10年運天冲殺で、突如ありえないことが起きたのが、 両親の離婚であろうし、両親の早すぎる死であろう。 亡くなった時期は特定できないが、 父親の墓は大阪にあり、母親は福岡にあるそうだ。 順番は父親が先なのは、この天剋地冲ということで判断したい。 また、母が先にでていったとも推測される。 ただし、ありえない守護神なので、公務員にもなったし、 DNA「調」の偏った遊びとしてのパチンコにも出会ったのではないか。 3旬「24歳灯未」は、DNA「鳳」。年干支「海子」の干合支害で、 DNA「玉」にあたる母親の他界もあるだろうし、 年干が「木」に変われば、月干の「木」と日干の「草」の並びは、 何かにまぎれこむ、木性の天干一気の完成。 そのまま公務員でも没個性ならば良かったが、 あいにくの野人なので、繁華街の第三者を目指したのであろう。 なお、退職した00年(鉄辰)は60年に一度の干合支合年で、思いを遂げる。 公務員からの卒業という変節も、危ないこの人らしい。 現在の4旬「34歳山申」は、主導DNA「司」で自己確立のため、 年支「子」と月支「辰」の三合会局がからみ作家デビューもしたし、 10年(鉄寅)の干合年には、居住地を名古屋から東京へ変更している。 今後は5旬「44歳畑酉」は、DNA「禄」の感謝と奉仕。 月干「木」が干合で「山」になる方向転換。 「山」になったところで、主導DNAだから、 より地味になるのか、作家で濃い生活を送るのか、 はたまたやはりパチンコだけに戻るのかは、 本人次第というところだが、内側に刑が発生するので、 独身にピリオドをうつのかも知れぬが、モメごとは避けたい。 6旬「54歳鉄戌」は、DNA「牽」の役目役割だが、 干合支害でその気になれば異性に裏切られる。 結婚しても相手が年上ではなく年下では破綻するだろうし、 不名誉な事件に巻き込まれることもありそうだ。 7旬「64歳宝亥」は、DNA「車」で、危険で年寄りの冷や水。 8旬「74歳海子」は、DNA「玉」で、過去への回帰。 一応、作家をしていたらひたすら、パチプロへ復帰か。 さて、矛盾を抱えたさすらい人も完全自由業を一応嘆いてはいるが、 だからといってどうこうできるものではないし、伽古屋なりの言い訳。 (伽古屋は)何故か通学途中の電車内で痴漢を撃退(08-0414/木申)したことで、 一躍注目されたグラビアアイドルの倉持由香(91-1106/鉄辰)の大ファン。 倉持は四土格だけあって、座りのいい下半身に特長がある人だが、 さすがに野人らしい趣味のうえ、「車」な人を好む伽古屋らしいのだが、 共通干支がないうえに、午未天冲殺が年下に思いを馳せてどうする。 年上女性に愛されぬと、困ったことになるのに、残念な人だ。 しかし『帝都探偵 謎解け乙女』は悪くないけれどね☆ |
■2014年02月24日(月)陽寅 |
喜多喜久○恋する想薬研究室に潤いも色彩なし |
○東京大学大学院薬学系研究科・薬学部を卒業し、 現在は大手製薬会社の研究員として勤務する傍ら創作に励み、 第9回このミステリーがすごい!大賞の優秀賞を10年(鉄寅)に受賞。 11年(宝卯)に「ラブ・ケミストリー」でデビューを果たした 喜多喜久(79-0306/海申)の、『恋する想薬研究室』が、 昨年(13年/雨巳)の10月10日(畑酉)のDNA「牽」日に上梓された。 同書は。恋愛、実験、謎解き―― 全部苦手で冴えない理系女子が事件に巻き込まれる! イケメン理系男子に恋をした。 だが、ライバルの出現、差出人不明の脅迫状、 意外な三角関係、新薬開発の失敗などが次々に____。 不本意だらけのヘタレ女子は反撃開始出来るのか。 帝國薬科大学創薬研究室・修士二年生の主人公は、 重要なプロジェクトチームに入ったのにミスばかりしてる落ちこぼれ。 「恋も研究もパッとしない理系女子」から卒業しようと、一念発起。 イケメン助教への恋を叶えるため奮闘を始め、 学内に創設されたという「恋愛相談事務局」を訪れる。 ところが、美人で成績優秀なライバルが立ちふさがり、 不気味な脅迫状まで届くように。 そして、お目当ての彼の命を狙う恐ろしい事件が_____! 新薬開発も、恋愛成就も、叶わぬ夢なのか?! そこは喜多の願いも込められているようで、 酷い結論にはならぬとだけは言っておこう。 徳島県東みよし町(現/三加茂町)出身で、兵庫県を経て香川県在住の喜多は、 DNA「調」主導で、女性の気持ちによりそう。女性のことが頭から離れない。 才能もその「調」なので、得意分野を活かした独創性。 「調+司」は、誰にも負けたくない。 「調+車」は、常にチャレンジ精神で落ち着きたくない。 「調+牽」は、大胆な挑戦。 「海+調+卯月」は、直感力。 「未」年生まれ「海申」は、落ちて上昇。事件後の反撃に期待する。 宿命の特長は、初春午前四時頃の「海」。 まだ暗がりの中なので、港と燈台のある美しい風景。 総エネルギー201点は、そこまで大きくないが、 土性61点は、倉庫街としては、立派。 自身の水性34点なので、天候不順でも避難するには、丁度良い入り江で、 金性24点はともすればワンパターンになりがちというより、 形があると上手く行く。 年干支の「畑未」は、何かを利用して略奪する行為が得意。 実は海賊の隠れ基地なのかもしれない。 月干支の「灯卯」は、観察期間は長いが、態勢が整えば、存分に素早く働く。 そして日干支の「海申」は、お気楽。 干支番号構成は、56-04-09で北方・東方のごく狭い領域。 自分の主戦場以外の作風には挑まぬほうが無難である。 後天運は、初旬「1歳陽寅」は、DNA「禄」。 日干支「海申」とは天剋地冲なので、後転成功運型。 子供ながらに経済に興味を示し、 大人になってどうしたいかを具体的に考えたのであろう。 2旬「11歳草丑」は、主導DNA「調」の自己確立。 年干支「畑未」の天剋地冲は、親の世界の変化と、 将来的に進み行く道の変更や決定。 3旬「21歳木子」は、DNA「鳳」の半会。 大手製薬会社の研究員でありながら、発信力強化で、創作に挑む。 4旬「31歳雨亥」は、DNA「石」の10年運天冲殺。 年支「未」に月支「卯」のからむ三合会局で、 世界が大きく拡がるも害毒ながら、 DNA「玉」年だった11年(宝卯)にあっさりデビュー。 17年(灯酉)の月干支「灯卯」の納音を伴う 守護神干合年には、退職して専業作家となった。 ここからターボ運(子丑天冲殺回り)も始まり、半端なく目立つ。 今後は5旬「41歳海戌」は、DNA「貫」の10年運天冲殺。 月干「灯」の干合で、進み行く方向の変化で、「草」化は、 より主導DNA「調」の要素強化ながら、 守護神消滅も10年運害を抜けた疲労あり。 6旬「51歳宝酉」は、DNA「玉」の静寂。 守護神月干支「灯卯」の天剋地冲は、腹をくくる。 7旬「61歳鉄申」は、DNA「龍」の改良改革。 8旬「71歳畑未」は、DNA「牽」の栄誉。 デビューが、初旬条件ありの3旬は予想通りも、 10年運天冲殺と三合会局の加速で大いに飛躍できたが、 同時に害もあるので、10年運天冲殺を抜けたあとより、 10年運天冲殺中の感謝や奉仕ができるか否かがポイント。 昨年(13年/雨巳)のDNA「石」の刑と支合年の 12月14日(木寅)には、新居に引越して悦に入っているし、 同様に昨年の02月27日(木子)のDNA「鳳」の半会日に 確定申告を終えたおりには 「確定申告が無事に終了しました。ただ、開放感からか、 帰りに味噌ラーメン+餃子+ライス(870円)に手を出してしまいました。 昼食としては高額すぎます。要反省です」とtweetしたかと思えば、 ガリガリに痩せているように思えるのに、 「最近、お腹まわりが経験したことのない柔らかさになりつつあります。 脂肪の成せる業です。……ヤヴァイなこれは」。 さらには「平均課税」の恩恵にあやかろうなどという呟きを 作家仲間とかわしており、ともかく極端にケチというか、 感謝なき副業の守銭奴の一語に尽きる。 それでは、干合干が月干にあろうと異性にも好かれんだろうし、 長い目でみたら奉仕の出来ぬ者は大成できぬ。 「調」主導は、存外孤独だが、一人で生きづらいのを紛らわすために、 SNS漬けといい、本音は粉飾しているのだから、誉められたものではない。 付け加えれば、種明かしは出来ないが、 最後のトリックを読むにおよんで映像不可作品と判断したのも残念☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 4 年// 木 午 |
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