★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 6 年(陽申)●09月 灯酉 // 移 動 祝 祭 日 |
■09月分一覧 (2016年●目次) |
阿野冠●谷根千少女探偵団 清く正しく面白く(2016_0901) |
竹岡葉月●鉢かぶっちゃった姫に母親は不在(2016_0907) |
竹岡葉月●おいしいベランダ。は普通すぎる安心感(2016_0907) |
織守きょうや●301号室の聖者に明るさなしの毒の中(2016_0913) |
七月隆文●ケーキ王子の名推理にあるのは微笑ましい未来(2016_0917) |
名取佐和子●金曜日の本屋さんの有り難迷惑(2016_0923) |
■2016年09月01日(木)陽戌 |
阿野冠○谷根千少女探偵団 清く正しく面白く |
○いわゆる東京の下町のひとつと言われる人気スポットである 谷根千(谷中/根津/千駄木)を構成する東京都文京区千駄木に生まれ、 小学生まで過ごした場所は、旧夏目漱石宅の裏手。 小学一年生の00年(鉄辰)に、NHK東京放送児童劇団に所属し子役として活動。 06年(陽戌)には「R-1ぐらんぷり」に、カンという名で アマチュアとして参加し、準々決勝まで進出。 その直後の守護神害日(06-0504/雨巳)にジャニーズ事務所に入所。 08年(山子)のDNA「禄」の引力本能強化天冲殺年に、 第一回「12歳の文学賞」への応募がキッカケに雑誌「小学四年生」で、 「ちょっと大夢(タイム)」という小説で小説家デビューし、 高校受験を機にジャニーズ事務所を退所。 09年(畑丑)の干合天冲殺年に、「月影禅」名義で作家デビューし、 「ジョニー・ゲップを探して」という本を出版。 10年(鉄寅)、第35回小泉信三賞全国高校生小論文コンテストにおいて 「冷たく美しい紡錘形の書物」が次席に選出。 11年(宝卯)に、「阿野冠」名義で本格作家デビュー作、 「花丸リンネの推理」を出版した加藤冠(93-0602/木寅)の同作が、 絶版扱いになっていたが、5年の歳月を経て、 加筆修正され『 谷 根 千 少 女 探 偵 団 』として 07月22日(草巳)のDNA「石」の害日に上梓された。 女子高生探偵「花丸リンネ」、華やかに登場! 同作の主人公は、リンネという文武両道の華やかな女子高生に憧れる 父親が行方知れずの戦場カメラマンで、母親は女剣劇の座長で、 女子中学八百メートルの東京都の記録保持者で、 学校の成績は中の下という、谷根千中学に通う「桜つぼみ」の うら若き女子を悪の手から守り、救いだす冒険談。 中二の「つぼみ」はトレーニング中の谷中墓地で、 青髭の男に襲われていたところを、麗しき「花丸リンネ」に助けられる。 それをきっかけに二人は「地獄変」を思わせる、 連続少女誘拐事件に挑むことになるのだが、 実家の古書カフェを手伝う「ヤエ」や横須賀からの転校生の「ローズ」、 さらには憧れの芥川龍之介の幽霊との逢瀬も絡み・・・。 根津神社、団子坂、夕焼けだんだんなど、 情緒溢れる町で起こる事件を少女たちが解決する。 高校生が書いたと言われねば、まずまずの文章に、 お約束のわかりやすい脇役や犯人は、レトロすぎるといえばレトロだが、 走ることが大好きな陸上少女が、憧れの帰国子女の私立女子高生に導かれ、 大人を目指しながら、成長していく物語。 謎もヒネリもないからこそ、登場人物の設定は綿密に計算されているが、 ミステリーでもなんでもないところが、物足りないといえば物足りないが、 やさしくて従順な女の子ではない、正義漢の強い無鉄砲な少女は、 あまりにも快活で健康的で、文科省推薦図書とまではいかぬも、安心安全。 「乙女稲荷神社」は、少女達の守護神だし、 あの「道坂食堂」も登場して、のどかにも腹ごしらえ。 清く正しく面白く、谷根千好きで猫好きならば、大歓迎の作品に違いない。 12年(海辰)には、慶應義塾大学法学部に入学し、 16年(陽申)には、同大を卒業するも、全く足取りが不明な 阿野こと加藤は、DNA「鳳」主導の趣味人で、和太鼓に俳諧をたしなむ。 中庸精神溢れる、伝達本能に長けた生まれ。 「鳳+牽」は、温厚だが妙なムードに流されやすい。いわゆるお天気屋である。 才能は、この「牽」で権威や資格があれば、活き活きとする。 「鳳+貫」は、時代の波に乗るのが下手で、生き急がないが、終わりなき疾走。 「鳳+玉」は、自分の弱点は棚にあげ、客観的になる。 「鳳+調」は、おおらかで曖昧。 「木+鳳+巳月」は、直感的で懐古趣味の閃きの人。 「酉」年生まれ「木寅」は、平和時補佐で動乱期の長。 平時は「つぼみ」で、事件がおきたら「リンネ」ということか。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の一本杉。 雨が降っているのか、街灯が煌々と光るヘンな風景。 年支「酉」VS月支「巳」は、何でもやる気満々だが、 月支「巳」VS日支「寅」の害は、なかなか結果が伴わず。 だから、お笑いもやればジャーニーズもという具合だが、 これもひとつの味わいと思えば良いが、持続しづらいのが傷。 だから誰かに管理されて、おかしみをだしてゆくのが理想だが、 子丑天冲殺なので、目上剋しなので、なかなか年長者に好かれない。 また、内側に害があるので、結婚して妻に制御させることも なかなか叶わない様相なので、苦悩。 それを克服していけば、悪い人ではないので、なかなか楽しい人生。 とはいえ、お笑いの質は、何かの成分が欠けているのではなく、 内側の害毒のもつれのみであるため、 本業よりはMCなどで活かしきったほうがよかろう。 害さえ抜きにして考えれば、夏生まれでも成長に欠かせぬ水性はあるし、 歪だろうが果実を形成する火性も相応にあるので良好。 すなわち、相応の見目の麗しさも所有するばかりか、 害毒が中毒性のあるものとなって、手がつけられない(笑)。 年干支の「雨酉」は、度胸はあるが心は強くない。 なので、大物になるか小物で終わるかは極端。 月干支の「灯巳」は、熱くて何でもやりたがる気質だが、 広いところに出ていくのが、そこまで得意ではないので、飛躍困難。 そして日干支の「木寅」は、場を明るくするムードメーカー。 干支番号構成は、10-54-51で東方と北方の狭い世界。 ならば、いみじくも谷根千限定で生きていくのもよかろう。 そして、今も谷根千に住んでいなければ、許せんであろうな。 後天運は、初旬「9歳陽辰」が、DNA「鳳」。 伝達本能強化の主導DNAで、自己確立。 58歳迄はターボ運(子丑天冲殺廻り)もあるので、 やたら目立つパフォーマンス。 芸能の世界にも入ったし、作家としてもデビュー。 早くも自己確立して、濃厚な表現力を発揮した意気揚々としていた時期。 現在の2旬「19歳草卯」は、DNA「石」の妥協と周囲との融合。 一転、厳しい現実を受け入れざるをえなくなり、 大学に入ったのも、この流れだし、就職という社会参加もあり。 とはいえ、才能が「牽」なので充分対応は可能。 今後は3旬「29歳木寅」は、律音でDNA「貫」は、独立の機運も、 まだ順風満帆とはいくまい。 4旬「39歳雨丑」が、年干支「雨酉」の大半会を伴う 年支「酉」と月支「巳」のからむ三合会局で、 DNA「玉」の守護神10年運天冲殺で、 旧いもの、過去にかかわったもので途中になっているものが、 周囲の応援により形になっていく好機で、 深い感謝の気持ちさえあれば、素晴らしき伸びをみせる。 5旬「49歳海子」は、月干「灯」の干合で、DNA「龍」。 すなわち若い女性の好むものを、 なんらかの形で庶民的に変えて行くことで成功する10年運天冲殺。 前旬に続き20年の守護神水性の恩恵は自然界からの贈り物であると同時に、 お試しであることを充分理解して、周囲に還元していく必要性あり。 それが出来ぬと、抜けてから派手な挫折を味わうことになるので注意したい。 6旬「59歳宝亥」は、順調ならばDNA「牽」の才能である名誉が形になる時期。 7旬「69歳鉄戌」は、DNA「車」の危険。 年甲斐もなく危ないことをしやすい時期。 8旬「79歳畑酉」は、DNA「司」の干合。日干「木」を干合で「山」にさせ、 これが年干「雨」と二次干合すれば、年干は「灯」に日干は「陽」になり、 もとからある月干「灯」を含めて火性の天干一気が成立するが、 世のため人のため尽くして燃え尽きるのか 派手なことをしすぎて、目立ちすぎて迷惑をかけるのかは、 さすが先のことなので不明も、最晩年でもあるので、 冷静になって、燃え尽きてくれたほうが、賢明なはずだ。 さて、現在何をしているか不明な加藤は、 冒頭にもあるように、子丑天冲殺のわりには、 若年期に派手な活動をしすぎたため、現在は表だった活動が見えない。 今年にしても、主導DNA「鳳」の害切れ対冲年なのに何とも寂しい限りだが、 男女の違いこそあれ、彼と同じ生年月日だった 元NMB48の村上文香(93-0602/木寅)は、甲南女子大学文学部卒業後に、 今年(16年/陽申)、NHK大津放送局に採用され、 04月(海辰)からニュース情報番組「おうみ発630」の 「しが!!応援宣言」コーナー担当として出演している。 人それぞれだが、加藤も健在ならば、ずっとジャニーズ事務所にいる 加藤シゲアキ(87-0711/宝酉)に遅れをとらず、 作品で勝負をしてもらいたいが、別の目標でも出来たのかもしれないねえ☆ |
■2016年09月07日(水)海辰 |
竹岡葉月○鉢かぶっちゃった姫に母親は不在 |
竹岡葉月○おいしいベランダ。は普通すぎる安心感 |
○大学在学中の年干支「畑未」の大半会を伴う 何もかもぶっこわれた納音天冲殺年の夢の中だった 99年(畑卯)に、集英社が主催する第30回ノベル大賞にて、 「僕らに降る雨」で佳作受賞しデビューし、 精力的に活動している竹岡葉月(79-0810/畑酉)の 異色な『鉢 か ぶ っ ち ゃ っ た 姫』が、 07月07日(鉄寅)のDNA「調」の天冲殺日に、『おいしいベランダ』が、 05月20日(海寅)のDNA「司」の天冲殺日に、 それぞれ上梓されているので解説する。 「鉢〜」は、「御伽草子」に触発された作品で、 ライトノベルながら当初交流のあった版元からは拒絶され、 ようやく日の目を見た著者念願の会心作。 とはいえ、母親が亡くなっても、継母が出現するわけでもなく、 父親の愛には支えられ、やがてその父親もなくなりながら、 しっかり王子さま的な巡り会いもある ボーイミーツガールのシンデレラ・ストーリーで、 全編灰ではなく鉢をかぶった、平安ではなく現代の学園ものになっている。 そこでヒーローとヒロインに登場願おう。 宰相の君ではなく、高校生の猫崎(ねこざき)ユヅル、 愛称ネコルは困惑していた。ヘッドギアをかぶり、原付を投げ飛ばし、 自分のことを都市型作戦兵器のロボットだと言い張る謎の美少女、 度会(わたらい)ヒカリが転校生として(高校に)やってきたからだ。 教師「え〜度会さんは、お父さんの仕事の都合でここにやってきたそうです」 ヒカリ「目的は敵の排除なのです。組織からの指示をうけつつ、 しばらく潜伏させてもらうことになっていると思います」 教師「外国暮らしが長かったそうなので」 ヒカリ「ツクバの研究所にいた期間もあります。 製造されてから調整されていた五年間です」 教師「慣れないことも多いかと思いますが」 ヒカリ「安心するといいと思います。 この学校は狙われますが、あなたたちは一人も傷つかない。 そういうふうにヒカエモンは作られたと聞いております」 てな具合であるから、女子達ばかりか男子も一斉に退いた。 (教師たちにはヘッドギアはないものとしているらしい) 敵の排除とばかりに椅子を投げるなどして、毎回騒ぎを起こすヒカリ。 それを片っ端から止めに入るネコルだったが、 その一方で遠く(小学生二年生の時の)苦い記憶が思い起こされていた。 「ネコルくん。いっしょににげてくれる?」 あの時の「ぴーちゃん」ではないのか。 親指と人差し指中指の三本で鉛筆をもつ仕草は、 彼があの時に教えた恐ろしい妖怪赤屋敷にいた少女の面影がある。 鉢(ヘッドギア)をかぶった彼女はいったい何者なのか。 前半は驚きのヘッドギア少女登場と、学園の日常に、 なんとかそこに溶け込もうとする少女と、 どこか彼女に失われた郷愁を感じほっておけない少年の葛藤。 後半のありえない秘密に迫りながらも、 身体をはって彼女を救いだそうとする少年の活気に熱気。 いつしか(亡くなった)父親の愛に守られながらも、 ロボットではなく、人間のふりをする彼女の間には、 信頼ばかりかバレバレの愛が芽生えていた。 10年近くも塩漬けになっていたわりには、新鮮である。 そして「おいしい〜」は、川崎市内の社宅に住んでいた主人公は、 従姉が米国に都合良く転勤になったため、 進学を機にその空き部屋に、一人暮らしを始め、 (大学は池袋で住まいは西武池袋線の練馬区豊玉という設定) お隣のイケメンサラリーマンになんとなく憧れれていたが、 ある時、ひょんな事から彼女は、従姉のストーカーに(従姉と間違われ) 彼に危機を救ってもらうのだが、それを機に表向きとはほど遠い、 彼の真の姿を知ることになる。 29歳。口は悪く大人げはない。普段着は黒縁眼鏡にジャージ。 そして、ベランダを鉢植えであふれさせ、 植物を育てては食す園芸男子だったのだ。 彼の仕事はデザイナーのようだったが、残業続きにブチ切れ、 ある日「会社辞めてきた」ことを知る。 ここに千葉で無花果農園を営む元カノがからみ、 精一杯背伸びしながらも、言葉は乱暴でも心は優しい 彼の信頼を勝ち取っていくという、絵に描いたような健全な話。 こちらは、ある意味裏切られることはないが、 たいした感動は得られない普通さが安心だが、 シリーズものにしていく算段のようだが、刺激も少なくて、大丈夫か。 アニメにもなった「政宗くんのリベンジ」の原作者でもあり、 大正大学文学部卒で、在学中にデビューしたため、 就職経験は皆無と思われ、川口市らしき埼玉県南部地域の賃貸マンションに、 猫と犬と同居する竹岡は、DNA「石」主導で、 なんでも仲間。友人頼り。否、猫と犬が友という人。 「石+龍」は、文章は滑らかも、金銭感覚に疎い。 「石+鳳」は、どこか抜けている部分もあるが、ごくごく普通の人。 「石+貫」は、周囲を上手に利用して独善的にふるまう。 だから、隣のベランダの野菜も、なし崩しに手に入れる。 我慢は標準装備されていないらしい(笑)。 ま、最後はそのベランダを提供させられることになるんだけどね。 「石+司」は、日常生活に彩りは薄いが、 影響されてベランダ菜園も手に染めるが、才能がこの「司」のため。 がさつながら存外地道というかケチ。家庭的でもあるわけだ。 イケメン男子も、食えるもんしか育てない。 「畑+石+申月」は、広く浅く無駄に友も多い(笑)が、 上下感覚がないので、イケメンだろうが猫だろうが仲良くなるのが建前。 「未」年生まれ「畑酉」は、正直者でもある。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の「畑」。あるいは運河のある街。 秋は作物を出荷する季節だが、 総エネルギー236点とそこそこの力量がありながら、 木性は僅か10点しかなく、それも年支「未」内の「草」のみ。 地中にある牛蒡類しか出荷できないので、市場は活性化せず、 賑わいもいまひとつながら、野菜類へのこだわりは強く、 おいしいベランダは実現出来るか否かはともかく垂涎のはず。 ただし木性の威力は弱く、なんでもバレバレ。 樹木の森林ならば覆い尽くされるであろうし、 草花でももっとたくさんあれば、賑わいになるだろうが、 守護神木性がうっすらとしかないため、人畜無害で原則薄味の作風。 (鉢かぶっちゃった姫は、濃くて明るい) とはいえ、年支「未」月支「申」日支「酉」の、 内側に伸びる変則方三位で、気持ちは高揚することもあろうが、 僅かな「草」しかないものを、ペットとの生活に費やしているようで、 いまひとつ配偶者を得ようとする気持ちに欠けているので、 異性の存在はワンパターンになりやすく、 「畑」と「草」の関係を見れば、DNA「車」なので、 男子に求めるものは、一見言葉遣いは乱暴であったり、 そのものズバリの(この)ベランダ男子であろう。 土性92点は、姉もイラストレーターだし、 友人も少ないわけはなく、人を引き寄せることになるが、 金性64点をコンクリートで整備された建物とみるか、 石ころで使いづらい「畑」かはともかく、 DNA「鳳」の成分が勝っており、遊び心は旺盛。 おいしいものを食べたい気持ちも強い。年干と日干の同一は両天秤なので、 『鉢かぶっちゃった姫』と『おいしいベランダ』をほぼ同時期にだせたのは、 全く毛色が違うとは言え、宿命的には充分納得できる。 年干支の「畑未」は、開拓者から略奪する、じゃじゃ馬みたいな盗賊。 ヒカリの粗暴な男気ある振る舞いは、これ。 月干支の「海申」は、お気楽だが年齢と共に学びの精神が強くなる。 これは「おいしいベランダ」にあるテーマ。 そして日干支の「畑酉」は、表面的に美しい特長を何か持っており、 出世欲・金銭欲はそこまでなく淡々とした面あり。 すなわち欲張れない人だが、イザという時の破壊力はあり。 干支番号構成は、56-09-46で北方と東方の比較的狭い領域で、 版元がなかなか『鉢かぶっちゃった姫』に クビを縦にふらなかったのはやむなしも、冒険せねば、頭打ちになりやすい。 後天運は、初旬「10歳雨酉」は、DNA「禄」の魅力成分が 付加される変則方三位強化で、感謝や奉仕の気持ちや、 人に注目されたいという感覚。 「石」主導で、常にイラストレーターである姉を 意識しながら成長をしていった時代。 「2旬木戌」は、宿命にはない守護神木性の害に、 方三位まで成立する異常環境10年運天冲殺で、 DNA「牽」の名誉の突風が吹いたような状態のなかで、デビュー。 一言で言えば、有り難き幸せも辛い面もあったが、 勢いがあったので、文章が整い立場は確立した模様。 現在の3旬「30歳草亥」は、年支「未」の半会もある DNA「車」の慌ただしい異常環境10年運天冲殺で、 文章にもスピード感備わる。 余裕のさほどない状況のなかで、一気に駈けぬけさせるものあり。 今後は4旬「40歳陽子」は、20年間の異常環境10年運天冲殺を抜け、 DNA「玉」は、宿命もあたたまり、平安。 「母」になったり、実家帰りをしたり、生まれた東京都内を意識する。 5旬「50歳灯丑」は、DNA「龍」の改良改革の半会。 目下や進み行く方向の変化で、忌み神月干「海」は「木」になり、 ふたたび20代の輝きを取り戻す。 集中力を発揮し続けていると、干合月干「木」は、 年干と日干の「畑」から二次干合され「山」になるので、 相当の引力本能を強め、存在感を誇示できるだろう。 名誉を手にできて、注目される好機で、手は抜けない。 6旬「60歳山寅」は、主導DNA「石」の10年運天冲殺で、 仲間を募って、何かとてつもない動きをする自己確立。 7旬「70歳畑卯」は、DNA「貫」で、自我。 過去の自分を壊して注目される10年運天冲殺で、前旬の見直しができれば吉。 そして8旬「80歳鉄辰」は、DNA「調」の支合だが、 晩年の10年運天冲殺20年を無事抜けていたとしても、 さすがに瓦礫の山でボロボロにくたびれている様相。 ところで竹岡は同世代のBUMP OF CHICKENの 熱狂的なファンであると同時に、これはメンバー四人中、 何と三人が竹岡と同い歳で全く同じ「畑酉」日生まれなのに加え、 ドラムスの升秀夫(79-0810/畑酉)に至っては、 男女の差こそあれ、同一生年月日であるという、 妙な連帯からだろうが、不思議と竹岡の書く通常運転の作品群は、 BUMPを聴きながら読むには適している感あり。 しかし、たまには鉢をかぶったような作品も だしていかないと刺激にはなるまい。 また、竹岡は犬猫を室内で飼育しているが、 これは作家を続けるには、気が乱れるので推奨出来ない。 幸か不幸が社会経験のないままプロになってしまった竹岡の作品には、 不思議と働くことの辛さがあっさりとしているのは、 実体験ではなく、取材したからに違いなくそれはそれで良いが、 そそろそ、隣のベランダに住むイケメン妄想はやめにして、 本物の相手をつかまえてほしいものだ。 そのためには、犬猫は実家に預けるなどの荒療治をしないとならない。 今年(16年/陽申)は、DNA「玉」年で実家に縁あるしね。 夢で始めたことだけに、頼れるのは寅卯天冲殺だけに実家しかないのだから。 なお、作品に登場する練馬の「六本木さん」が経営する「六本木園芸」は、 実際は「渋谷さん」が経営する「渋谷園芸」であり、 経営者も30代ではなく、その倍は軽く生きているような人で、地場の人。 カフェも併設される園芸店は相応に素晴らしいが、 ついこの間までは、その地は鬱蒼とした欅の森があり、 それを切り拓いたのが現在の店で、旧い店のあった場所は売り払われて 低層マンションが急ピッチで建設されている。 あの森には、野鳥たちが営巣していたはずだが、 その面影は今はなく、のっぺりした よくあるカフェ付園芸店になりさがっているのが寂しい。 竹岡がそれを知ったら、登場人物の行動も少し違ったかもしれぬと ふと思ったことを付け加えておきたい。続編だすんだろうから☆ |
■2016年09月13日(火)山戌 |
織守きょうや○301号室の聖者に明るさなしの毒の中 |
○年支「申」の半会はあろうと、DNA「石」の塩濁年だった12年(海辰)の 干合月だった08月(山申)に、「霊感検定」で、 第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞。 13年01月(雨丑)の律音月に、講談社BOXから同作が刊行され小説家デビュー。 15年(草未)の04月27日(雨酉)の大半会日には、 「記憶屋」で第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞(京谷名義)。 同作を第1作とする「記憶屋」シリーズは、25万部を突破させた 現役弁護士として働くかたわら小説を執筆している 織守きょうや(80-1007/雨丑)の、『3 0 1 号 室 の 聖 者』が、 03月22日(雨卯)のDNA「貫」の天冲殺重なり(03月は宝卯)に上梓されている。 同書は作家の得意分野のホラーではない 自身の職務体験に基づいた弁護士もので、 表紙の雰囲気もタイトルのつけかたもそれとはうたっていないが、 DNA「鳳」年だった15年(草未)の03月19日(木午)の DNA「調」の害日に刊行された 「黒野葉月は鳥籠で眠らない」に続く連作物で、 新米弁護士の木村と、どこかいけすかない高塚弁護士が登場する、 ありていにいえば、作品というよりは、 ありきたりの弁護士の日常を紹介したようなお話し。 舞台は顧問先の病院で、立て続けに同じ病室で患者がなくなるものだが、 病院なので、症状が悪化すれば、亡くなられる入院患者もいるだろうから、 不思議でもミステリーでもなく、 医療過誤訴訟をめぐる損害賠償請求事件に発展するのを避けるため、 病院側が過剰反応した出来事を、それらしく紐解いたもの。 並行して、長期入院患者で病院のことなら何でも知っている 高校生の少女がからみ、もうひとつの物語が密かにしのばされているのだが、 これとて予測可能なエピソードで、 人が死ぬには違いないから、超ソフトホラー小説とでもいうのか。 それだけ弁護士の仕事も普通なのだということだろう。 にしても、弁護士は警察ではないのだから、 嫌味な先輩と突っ走るだけの青二才駆け出しの弁護士の構図が、 あまりにもわかりやすく、もうひとつ演出が欲しかった。 英国ロンドン生まれで、早稲田大学大学院を卒業。 とりあえず帰国子女なのは、金性が強いので、 親の理由によるものだと推測出来るが、作家としてのキャリアも浅いのか、 あまり私的な部分が伝わってこないので、弁護士資格をいつどこでとったのか、 なぜ兵庫県神戸市在住なのかも全く不明で、 表彰式の写真から女性であることがわかるが、 文体は、男性の駆けだし弁護士と思えないこともない織守は、 DNA「龍」主導で、庶民的でフットワークは良好。 頭は良いだろうし、それに動き回って 確証を拾っていきたい弁護士なのだろう。 「龍」じたいは創造力であることと同時に落ち着きがないので、 弁護士としてあらゆる角度から答えを導くために、動き回る放浪の人。 「龍+玉」は、周囲と歩調はとらず、簡単に理解を得られる通俗性なし。 比較的一匹狼であり、心で思い描く性情とはならず、ひねくれ者。 「玉」×3もあり、理屈っぽいが、頭脳明晰。 「龍+車」は、瞬間判断力秀逸で、 野性的感性のようなひらめきで、攻めどころをみつける。 「龍+鳳」は、内面の葛藤は激しく、 気にしすぎても、仕事がはかどるわけでもない。 ここは才能が「鳳」なので、中立冷静といえども 日頃は心にゆとりをもって対処すべきだし、 そのほうが、様々な情報が飛び込んでこないとも限らない。 「雨+龍+酉月」は、他人とは脳波のサイクルが違う。 ともすれば病的だからこそ、気づくこともある。 「申」年生まれ「雨丑」は、矛盾の多い人生である。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の閉場した遊園地の噴水。 年支「申」に月支「酉」と日支「丑」の半会で 足場は頑丈な金性で支えられているうえに、 (目下は利用する傾向で、先輩弁護士の感覚)僅かな花畑もあるようだが、 照明がないため、作りものなのか、萎えそうなのかも不明。 それは、総エネルギー215点あるのに、 火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人で、温かみがなく、暗いため。 自身の水性56点に対し、生じる源は実に114点もあるので、 時に悪知恵もはたらく可能性があるが、 それを本業の世界でだしては致命的になるので、 創作世界という私的な面で、消費しているのは賢き選択。 とはいえ、冷徹な人間にしか見えぬどころか、 他人を思いやる気持ちは一般人の感覚では少なく、 流れる知恵袋でも、現実的に活かすのは困難。 味方にしたら心強い弁護士かもしれぬが、敵にまわしたら陰湿で嫌な存在だ。 年干支の「鉄申」は、マニュアル重視。 情に訴えても通用しない、役人みたいな模範生。 月干支の「草酉」は、成長も後退もない、盆栽のような完成形。 始めに答えありきで、自己の形に持ち込みたがる。 そして日干支の「雨丑」は、和合性に乏しく冷えきっている。 好き嫌いがはっきりしており、自分のためには、 周囲の都合も配慮せず、時間をかけて食らいついていく。 刑事のような発想をしたがる弁護士かも知れない。 干支番号構成は、57-22-50で北方2点と南方1点を結ぶ、 鋭角的でさして広くはない領域で、濃密な仕事をする。 後天運は、初旬「10歳木申」が、DNA「調」の極めて異なった生き方。 少女的感性は研ぎ澄まされていき、どうしても男性の立場にたって考えるより、 男性は大人でも子供じみていると、思いがち。 2旬「20歳雨未」は、DNA「鳳」の納音。 年支「申」と月支「酉」につながり、 それまでの生き方を否定するような体験を通じて、 自己表現の方法を著しく変えていき、仕事社会に順応するように変形していく。 ただでさえ明るくない性癖が、過去さえも消し去ることで、 より暗くなった様相。 現在の3旬「30歳海午」は、DNA「石」の害。 社交下手、他者と折り合いをつけられず、敵対することも多く、 その鬱積した捌け口として、創作の世界を用いる。 もっと粉骨砕身仕事しろよとも思えるが、 ある意味、害の影響を最小限に食い止める賢い生き方ともとれる。 とはいえ、野人に害がまわっているので、 無理をしすぎると、体調不安が心配で、 影響は人間関係の構築が下手だけにしておきたい。 この後は4旬「40歳宝巳」が、DNA「龍」の主導DNA三合会局で、 独立して事務所を構え、本業のみに生きるか、 弁護士はやめてしまい、作家として専業になるか、 いずれかの極端な動きになりやすい自己確立。 5旬「50歳鉄辰」は、年干支「鉄申」の大半会を伴うDNA「玉」で、 前旬で作家を捨てていれば、作家であったことを思いだし、 その逆であれば、弁護士であることを活かすようになる。 そして進み行く方向を改善していくようになる。 6旬「60歳畑卯」は、突如始まった初旬条件のない10年運天冲殺で、 DNA「車」は、何をしていようと、闇雲に多忙。 7旬「70歳山寅」は、DNA「牽」の10年運天冲殺で名誉。 名誉職なのか、名誉が押し寄せてくるのか、 年齢も年齢だが制約が多いわりには、躍動感がでてくる模様。 8旬「80歳灯丑」は、ありえない火性のDNA「禄」の半会。 ようやく過ごしやすくなっていくのか、はたまた慣れない金回りに 戸惑いながらも、世のため人のために、何らかの働きをする。 縁で片付けるには、あまりにも都合の良い出会い。 建物が二つあれば、301号室も確かに二つ存在するかもしれない。 聖者が誰かはここでは問題にしないが、比較的安易な出会い。 いまどき死語と化した「ナンパ」という三文字。 作家が融通の効かない性癖なので、陳腐に聞こえてしまうのはもっともだが、 真剣であればあるほど、その向こう側にあるものは見えづらくなる。 さりげなく医療訴訟で患者寄りの判決が出すぎると、 医療機関が撤退すると、ほのめかしたり、警告とも本音ともつかぬ物言い。 弁護士バッジを堂々とつけて歩き回る無神経さといい、 このあたりは、ご本人の失敗談も散りばまれるが、 駆けだしとはいえ、大事務所に所属していることをほのめかしている。 うっかり裁判所で見かけたことを、被疑者にぶつけてみたり、 本当に弁護士かいと思わせる柔で無機質なエピソード。 先輩風を吹かせる弁護士は、謎をいとも容易く解きすぎるし、 トリックと言えば、15歳にならないと遺言状を書けないということか。 しかし、それより不可解なのは、シリーズ物らしき流れなのに、 前作は明らかにライトノベル的な装丁で、今作は逆にこれでは地味すぎて、 書棚で埋没する可能性もあるなと心配になる。 このあたりの迷走が10年運害の屈辱であり妥協なのだが、 書き下ろしとはいえ、実際に世にでた今年(16年/陽申)は、 冷酷無比な織守にとって、宿命にない火性のDNA「司」年で、それこそ地味。 もしも本人の意志であるなら、随分と損をしている。 時代は13年(雨巳)から、明るい陽の時代に入っているが、 受け入れ態勢のない織守にとって、 それを理解し実践していくには、時間がかかるのだろう。 「雨」であろうと「川」であろうと、そういう特性なのだが、 塩水に汚染されているには違いなく、 心ときめくものがないのが今のところ寂しい☆ |
■2016年09月17日(土)海寅 |
七月隆文○ケーキ王子の名推理にあるのは微笑ましい未来 |
○赤堀さとる(65-0308/宝酉)が主催する SATZという制作集団に所属し、デビュー当初は、 ゲーム関連書籍などを今田隆文名義で執筆活動をしていたが、 04年(木申)07月(宝未)に現在のペンネームへ改名し、 ライトノベルや脚本の世界に入り、 一般文芸書分野に進出した14年(木午)のDNA「禄」の半会年の 「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が、 口コミを中心にして100万部を超えるヒットとなり、 15年(草未)の干合支刑年には、第3回京都本大賞の受賞ばかりか 第4回うつのみや大賞文庫部門を受賞 映画は、本年(16年/陽申)12月17日(雨酉)に、 三木孝浩(74-0829/海寅)監督作品として、 福士蒼汰(93-0530/宝亥)と小松菜奈(96-0216/雨未)のダブル主演で、 映画が公開されるなど絶好調の七月隆文(76-0826/鉄戌)が、 干合年だった昨年(15年/草未)の 11月01日(宝巳)のDNA「石」日に上梓し、 今年(16年/陽申)の新潮文庫夏の100冊にも選ばれていた (総選挙女性支持第2位!) 『ケ ー キ 王 子 の 名 推 理』を解説する。 同書は、夢も恋も甘くないけどお菓子こそ、正義。 三人姉妹の真ん中で、そこそこの進学校に通う、 バカがつくほどケーキが大好きな女子高生が、失恋の悲しみを癒すため、 自由が丘のスイーツを食べまくろうと決意。 目的の店を探すうちに、シェルガーデンのある目黒通り中根交差点を渡り、 坂道もある八雲あたりまで迷い込み(全然、自由が丘ではないぞ〜)、 偶然おいしそうなケーキ屋を見つけて入ったところ、 寸前の所でケーキは売り切れていたばかりか、 そのケーキ屋で、世界一のパティシエを目指し、 修行をしている学校一のイケメン王子に遭遇。これは早くも新しい恋の予感? いやいや現実はケーキほどには甘くない。 彼は噂に違わず超冷たい。が、夢への想いは超熱い。 他人の恋やトラブルもお菓子の知識で鮮やか解決。 存外恋愛に関しては奥手でケーキおたくの彼がコンテストにだす ケーキ作りのサポートをしていくうちに、 学校で噂になって、彼狙いの女子達に、 少女漫画並みの嫌がらせをうけたりしながらも成長していく ケーキを愛する二人の青春スペシャリテとなっている。 なぜ、彼が弟子をとるはずのないその店で修行できたか、 彼女を脅した犯人は誰だったか、なぜ彼は優勝できなかったのか等が 推理されてゆくのだが、パティシエ修業とはあまり関係がなく 別にケーキ好きかも問題ではない名推理というよりは、迷推理(笑)。 推理というより、健康で快活なケーキ好き少女と、 パティシエを目指すシャイなイケメン少年の成長物語として、 現実はケーキほどは甘くないと思いながら読めば楽しい。 大阪府枚方市出身で、京都精華大学美術学部を卒業し、 現在は東京都内在住と思われる (15年/草未の干合年に引越を経験し当時は独身である)七月は、 DNA「貫」主導で、何があろうと頑なに 自分のスタイルを崩さぬ人。すなわち、俺様体質の権化。 「貫+龍」は、忍耐力はあるので、ケーキ職人もオッケー。 たとえ同級生でも短時間で仲良くはなれず、女子ならなおさら。 一見派手なイメージを与えても、実際は質素。 表に見せる顔も内側の顔も「龍」だが、 年干支「陽辰」VS日干支「鉄戌」の天剋地冲もあり、 さすがに見たまんまではなくも、好奇心旺盛で、 あれこれ放浪するが(本人曰くフィールド型)、 精神世界に浸りすぎると偏屈になるので、 なるべく現実世界で、創造力を磨いたほうが生きやすい。 その意味では、作家ではなくパティシエだと言われても納得だが、 ふらっと海外は実は埋もれるだけなので、推奨できない。 「貫+車」は、怒りが生きるエネルギー。 闘争心がないと仕事も進まぬと見えて、 perfumeのライブを幕張メッセにまで出かけて鑑賞。 「鉄+貫+申月」は、用心深いからこそブレない。 「辰」年生まれ「鉄戌」は、待ち運でもあるから、 待っていれば、編集者から珈琲風味の石鹸だって手に入る(笑)。 さすが伴星「石」で人脈の拡がる人生である。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の摩訶不思議にも 陽光が二つ輝いている下で、空を飛ぶ願望を強くもった飛行機で、 離陸許可が管制官からでるのを待っている状態も、 総エネルギー251点中自身の金性77点と尊大なばかりか、 木性18点と僅かしかないため「何で待たされるんだ」と本当は感じている。 あまり、優しさや思いやりのない性癖。 だから、ケーキ王子もぶっきらぼうで、女子の気持ちなど微塵も考慮しない。 この世に太陽は二つない。なのに、七月には二つも輝いているため、 DNA「車」が重なり乱暴な調子にもなるのだが、これは59点の火性の仕業。 さらに、土性57点の庶民的な創造力で目先を変える。 水性40点はやや少ないようにも思えるが、 年支「辰」VS月支「申」の半会で、水性は強化されるので、 表現力には事欠かない。 年干支の「陽辰」は、表面的には温厚も内情は辛辣。 月干支の「陽申」は、権力志向で直感力に優れ、 無からとんでもない何かを創造する。 そして日干支の「鉄戌」は、どこか野暮ったいくせに図々しい。 逃げ上手で危険察知能力・危機管理能力抜群で危ない恋はしない。 実生活は安全運転といえそう。 干支番号構成は、53-33-47で西方と北方のみで、 実は明るい東方へと向かう姿勢は、構築しづらい。 後天運は、初旬「4歳灯酉」が、DNA「牽」の害。 月支「申」と日支「戌」の隙間を埋める秋の方三位が完成し、 衝突や闘争や勇気に縁がでたのだが、 (だから、最初は害関係の赤堀ともやっていけた) どこか格好の悪さがあるが、笑える範囲。 仮にイジメがあっても、深刻ではなくからかわれる対象程度。 むろん本人にとっては苦痛だろうが、慣れてしまえばそんなもの。 守護神の名誉の害を受けているが、守護神害なので、 終生、賞には縁はなく、売れてもそれだけ。 いわば、有り難迷惑状態が続くが、それを良しとすれば楽。 役目役割意識も希薄なので、なにごとも面倒になりやすく、 結婚に対してそこまで興味もなく、 食に対しても存外こだわりがないので、とりあえず独身である。 2旬「14歳山戌」は、DNA「龍」の放浪癖を発揮する変剋律で、 何でも苦痛があれば才能が磨かれる。産みの苦しみが必要。 また、大阪で生まれても京都の大学へ進み、 東京での制作の現場へと潜り込む。 3旬「24歳畑亥」は、DNA「玉」の変剋律で一応妙な王道路線。 或いはひとつの流れに入る。書き手としてのデビュー。 現在の4旬「34歳鉄子」は、年支「辰」と月支「申」のからむ DNA「龍」の変剋律で主導DNAの三合会局。 大いに売れて売れて売れまくり、 己の本質を知り悩み、前へ進むも、上がりきった印象。 この後は5旬「44歳宝丑」が、DNA「石」の屈辱と妥協。 年干と月干の守護神「陽」が干合で「海」に変化するため、良さが損なわれる。 人間関係の失敗で、ここでようやく交流仲間を間違えていることにも気づく。 進み行く方向も仕事の質もガラリ変化してしまい、 緩みきった印象は、読者を呆れさせる可能性あり。 6旬「54歳海寅」は、周辺環境の復調は行われるが、 初旬条件のないDNA「鳳」の10年運天冲殺半会で、 そのままズルズル行ってしまうか、 与えられた好機を活かし、新たな分野で名を売る可能性もあり。 7旬「64歳雨卯」は、DNA「調」の10年運天冲殺支合。 偏りの激しい生き方になり、年支「辰」の害もあり、進みたくても進めず。 過去の遺産でどれだけ生き延びることが可能か。 8旬「74歳木辰」は、DNA「禄」の天剋地冲で、 あらかた力を使いきってしまい、これまでの生き方を改めようにも、 どうにも動きがとれず衝突して痛手を負う様相も、 感謝と奉仕に目覚めれば、大きな引力本能の発動もあり、 まだまだ捨てたもんではない。 ところで七月は、現在ネットで少年と天使の温かくせつない、 ラブストーリー「天使は奇跡を希う(こいねがう)」を公開している。 出だしを引用させてもらうと「ぼくのクラスには天使がいる。 天使のように可愛いという比喩じゃなく、正真正銘、本物の天使だ。 星月(ほづき)優花というなんだか芸能人みたいな名前をした彼女は、 その字面ほどではないけどけっこう可愛く、 表情の動きが魅力的で、笑顔はぱっと光るような華があり――」って、 天使の性別は女性ではなく男性だろうに。さすがに、そこはマズイだろう。 このあたりは、初旬でこうむったDNA「牽」のスタイルの害であり、不名誉。 むろん意図的なのかも知れないが、だとしたらあまりにもベタ。 ケーキ王子の推理は、罪のない多少の博識を感じさせる こけおどしだったからいいけど、これはかなり違う。 今年(16年/陽申)は、DNA「車」の危険に立ち向かう姿。 目の覚めるようなスピード感。違うね。 午前四時前生まれも考えたが、「調」主導はありだし、 「調+玉」の世間知らずというのも悪くはないが、 それでは放浪癖の説明がつかないので、やめた。 実は格好悪い頑丈な野暮ったさ(誉めてるつもり)と理解することにする☆ |
■2016年09月23日(金)山申 |
名取佐和子○金曜日の本屋さんの有り難迷惑 |
○ゲーム会社のナムコに就職し、通称「ナティ」として、 「テイルズシリーズ」などのシナリオを担当も、 こともあろうに01年(宝巳)の、DNA「鳳」年の天冲殺年に、 くたびれたのだろうが、(おそらくは、長女出産のために退社したと推認) 退社し以後フリーとして活動。 同時期から名取なずな名義で、児童文学本を執筆。 10年(鉄寅)からは一般書に進出し、15年(草未)のDNA「車」年に、 「ペンギン鉄道なくしもの係」で、エキナカ書店大賞を受賞した 名取佐和子(73-0103/畑亥)が、エキナカの本屋さんが舞台になっている 『金 曜 日 の 本 屋 さ ん』を08月18日(海申)の、 DNA「司」の害日(申年申月申日の申×4重なり/10年運を加味)に上梓した。 同作は、ある日大学生の主人公が、「北関東の小さな駅の中にある本屋は "読みたい本が見つかる本屋"らしい」というネット上の噂を目にして、 東京から2時間半も電車を乗り継ぎ、「金曜堂」という書店を訪ねるが、 さほど多くの電車が止まる駅でもない中にあるその店は、 小さくて、とても探している本があるとは思えない。 彼が探していたのは、高校生の時に父親の蔵書から 持ち出してなくしてしまった庄司薫(37-0419/陽子)の 「白鳥の歌なんか聞こえない」という本だった。 入院中の父から「読みたいから返してくれ」と言われ、 あちこちの書店に出向き、買い直して届けても 「これじゃない」と突き返されてしまったのだ。 事情を知った底抜けに明るい笑顔の女性店長に案内された 書店の地下には、計画倒れに終わった地下鉄のホームを利用した 広大な書庫がひろがり、目当ての本を推測した店長に一目惚れした彼は、 最初にバイト募集の学生に間違われたことをいいことに、 バイトとして居着いてしまった。 不思議な書店で、いくつかの本をテキストにした人と本との出会い話と なぜ、父から突き返されたかのトリックも納得できる連作短編集で、 心に余裕があれば、手にとってみるのも良いかもしれない。 兵庫県神戸市生まれ、神奈川県藤沢市辻堂育ちで、 明治大学文学部を卒業で、現在は神奈川県横浜市港南区上大岡在住。 夫と中校三年生の娘(01-XXXX)がいる名取はDNA「禄」主導で、 自己の存在を知らしめたいばかりに、 自分のアイデアを披露して注目を集めたいから物語を書く。 だから『「読みたい本なんか見つからない」「マーロウにはまだ早すぎる」 「僕のモモ、君のモモ」「野原町綺譚」の4話入ってます。 このタイトルから各話で扱う本がわかった人、私と握手!』なのである。 むろん感謝もあり奉仕もありのサービス精神も旺盛だ。 「禄+禄」は、頑固で不器用ながら、長い時間をかけて信用を築く。 本との付き合いも同じく、自分のなかで熟成させる。 「禄+司」は、可視的なものにとらわれがち。 なので本という手に取れるものでないと信じられない。 自制心には欠けるので暴走気味だが、仲介能力があり、 存外小さな書店の店長はお似合い。 主導する「禄」とは交錯しないが、 「司」×3もあるので「司+司」は、現実性は強く、 一見真面目も真面目大真面目だし、それが売りと心得るが、 どこか商売もしています感は、辰巳天冲殺でもあり、 薄らと見える気配としておこう。 とはいえ「司」×3で収集能力の賜物で書庫は充実。 「禄」×2で、一応商いもできる態勢は整う。 伴星は情報収集でもあり、お見事。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の「海」に浮遊する植物の種がくっついた、 土の塊。否、「が」ではなく「に」が正解なのは、 総エネルギー201点中、木性は23点だが、 自身の土性は僅か5点しかない身弱のため。 そして、周囲は「海」「海」「海」。見渡す限りの「海」。 「雨」部分もふくめ、水性173点は異様中の異様で、 汽水域の加工口でさまよう、ごくごく薄い泥水(水たまり)なのが 名取の真の姿だと知ってほしい。 なので店長は誰彼となく優しいが、 実際は冷え切っていって、冷静冷徹厳しい寒さに耐えぬく目あり。 本当は演技をさせているのだ。残念だけど(笑)。 続編を書いているらしいが、きっととんでもないどんでん返しもありかな。 また、地下の書庫も火性ゼロ(DNA龍/玉なし)で明るさはなく、 人工照明の力を借りねばならぬが、一部をのぞいて停電には弱い。 無限大なので、廃業した書店などから在庫を譲り受け、 一つの作品でも、ありとあらゆる版を揃える念の入りよう。 これらもないものなので、貪欲なだけであって、 書物を読むばかりか、頭を使って努力により生命を維持する。 多くの書物を集めるのは、もちろん水性過多の収集能力だが、 感謝や奉仕の念も異様にあり、表だってだしておけるのは僅かで、 隠してでも保存せねば、盗人にでも盗られる(万引きなど)と警戒する。 金性ゼロ(DNA鳳/調なし)は遊興なく、常に真剣。 ヒネリはないので、名取だから「ナティ」(笑)。 そして浄化もされぬので、汚れる一方であったり蒸発しやすくもなっている。 だが「禄」主導でもあり、普段は店長のように、 笑顔で誤解を与えたり、あるいは笑顔で煙にまく。 方向音痴なのは、この中庸精神がないためで、流れて行くだけ。 あまり頑張りすぎると、崩壊しやすいので、 書店も高校生の下校時に賑やかになるだけで、 早い終電を迎えれば、都合良く閉店し、体力温存。 年支と月支の「子」に日支の「亥」の水性一気格は、 智力で目下を利用する、或いは支えられている。 土性脆弱なため、仲間も大切には違いないが、 高校生なり大学生の主人公をも巻き込んで利用する。 尽くしても裏切られることは多く、労多くして功少なしでもあるが、 そういう次元とは関係のない、高い志がないと萎える傾向。 とはいえ、希少価値ともいえる自然界の一瞬を切り取った姿は、 過渡期にあらわれるもので、カフェも併設するのは、 列車が到着するまでの待合室となったり、小さな催事も開催可能。 しかし、この高校生は下校時にエキナカで飲食できるのだから、 かなり緩い校則に見えるのは、列車が時折こなくなるのもふくめて、 順法精神がない運型が素直に表現されたもの。 年干支と月干支の「海子」は、生まれながらに備わった知識の宝庫ながら、 怒ると自爆するのは、書店経営者の金髪頭男に通じる。 日干支の「畑亥」は、イチかバチかの勝負師。 普段は静かでも、やるときはやる度胸の良さ。これは店長の心意気。 身体的霊感もあり、PC操作は超人的に違いない。 干支番号構成は、49-36で北方と西方を結ぶ直線で、 領域はまるで極端な地域の鉄道の線路のごとくで、孤立しやすい。 後天運は、初旬「9歳宝亥」は、主導DNA「鳳」の刑。 宿命に所持しないありえない成分は、 男児みたいに遊び廻っていたかもしれない。 その片鱗は文体などにうかがい知れる。 2旬「19歳鉄戌」は、同様にありえない金性のDNA「調」の独創性。 少女的な発想にも目覚めるから「ナティ」。 ひとまず社会参加はするが、ある意味変わった遊びの延長。 この10年の最後の最後で退職は、結婚と出産が理由のひとつだが、 女児出産もDNA「調」だし、夢の中で試されたのに、残念で仕方がない。 3旬「29歳畑酉」はDNA「貫」の自分のやりたいことに手を出す。 ゲームのシナリオばかりか児童書に挑戦し、一般書籍にも進出。 現在の4旬「39歳山申」は、DNA「石」。が策を巡らし大きな「山」に挑む。 年支と月支(共に子)の半会があるため、世界は大きく拡がり、 仲間意識なので、高校時代の仲間でやっている書店登場する。 ただし日支「亥」は害にもなるので、結果は空振りでり、体調も崩しやすい。 この後は5旬「49歳灯未」は、待望の守護神火性の到来だが、 年支も月支も(共に子)は害になり、なかなか簡単には前進しづらくなるが、 成果だけはDNA「龍」の半会で見込め、新たなことに挑戦すれば吉。 また、年干と月干の「海」が干合で「木」になれば、 とてつもない名誉(DNA牽の強化)が降って湧いてきて、 賞をとったりという流れもあるが、 さらに集中力を発揮すれば、干合年干と干合日干「木」が、 日干「畑」に干合されれば、年干と日干は「山」になり、 土性の天干一気は、目上を吹き飛ばす勢い。 ただし、あまりに頑張れば疲弊もするし、埋没もする。 結局は自分の妄想によって作り出した「山」に押しつぶされてしまいかねない。 なので、新たな挑戦は、精神性の高いものが良く現実的ないのが好ましい。 6旬「59歳陽午」は、守護神DNA「玉」の火性は、 学びであり、過去に出来なかった宿題を片付ける。 年干支と月干支(共に海子)の天剋地冲は、 腹をくくり頑張り、世間体や立場を気にせずいれば、 これといった大成果はなくとも、安らかな時期。 7旬「69歳草巳」は、DNA「車」の10年運天冲殺と、天剋地冲で、 突如稼働力があがり、ひっくり返るほどの忙しさ。 受け身で自分が180度変わる様相で、 その結果何かを得れば、絶対に感謝や奉仕が必要だが、 体力勝負の側面もあり、一概には判定できず。 8旬「79歳木辰」は、DNA「牽」の10年運天冲殺と名誉。 謙虚な気持ちがあれば、栄誉を戴冠するが、 これも体力と気力があればこそで、大いに試される。 さて、面白くないとは言わないが、名取の宿命を見るまでもなく、 取りあげられている四冊の本 「白鳥の歌なんか聞えない」「長いお別れ」「モモ」 「家守綺譚」は、名取の思い出の書には違いないだろうが、 思いっきり一般的かと言われれば、そうでもないだろう。 事実、読んだはずでも、内容はすっかり忘れてしまったという人もいる。 (当方です)だからといって、大ベストセラーを入れてくれとは言わないが、 内容を熟知している人には読後感も奥の深いものになるだろうが、 そうでもない人には、物足りない。 むろん、これを機会に読みかえそうとか、 初めて読んでみたいという人がいるには違いないだろうが、 どうにも不親切に思えてならない。 それに、主人公の大学生の父親が神保町の業界最大手書店の経営者だったり、 (実在の大手書店は亀井の苗字で、主人公は倉井で結構なブラック) 柄のよろしくない不思議な書店の実質経営者が、それをネタにして、 何度も「坊ちゃんバイト」とからかうのも鼻につく。 未完成の地下鉄の駅跡といっても、実際普通の鉄道は走っているわけで、 そこらへの説明もなしくずしになっているのが不親切というか、 どうにも設定として無理があるように思えるのだ。 だからわかっていても臨場感がなく、作り話にしか思えず、 登場人物全員に生活感がまるでないものだから、 主人公の父親が三度結婚して、彼はただひとりの男児で長男。 継母との生活が嫌で一人暮らしでと言われても、 父親が重大な病気で入院中と言われても、いくら本筋とは無縁でも、 どこか紋切り型で、もうひとつ感情移入できない理由かもしれない。 でも「本は売れるんじゃなくて、売っていくんです。書店員が」は、 本屋に限らず、どんな仕事にも共通しているから共感する勇気のある言葉で、 「金曜堂」は丁寧で良い本屋さんなのは間違いない☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 6 年// 陽 申 |
16年●01月分 16年●02月分 16年●03月分 16年●04月分 16年●05月分 16年●06月分 16年●07月分 16年●08月分 16年●09月分 16年●10月分 16年●11月分 16年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
さ く い ん ○ |
BEHPは書体設定を明朝体にしてご覧になられるのを推奨しています○ |
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