★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 6 年(陽申)●11月 畑亥 // 移 動 祝 祭 日 |
■11月分一覧 (2016年●目次) |
高木敦史●鉢町あかねは壁がある カメラ小僧と暗室探偵の恋模様(2016_1101) |
和智正喜●神望町つくも神小学校 新米先生はじめましたの明暗(2016_1104) |
和智正喜●東京怪異案内処 この街の憑り道、お連れします。の不安(2016_1104) |
浅葉なつ●神様の御用人は終わりなき夢の続き(2016_1108) |
はあちゅう●とにかくウツなOLの、人生を変える1か月の大嘘(2016_1115) |
はあちゅうが、経沢香保子に騙されて潰される3年後●(2016_1115) |
はあちゅうより、よっぽど大物な母親の伊藤千奈美の今後●(2016_1115) |
崔実●ジニのパズルの過ちはわかりやすい(2016_1121) |
佐藤究●Q J K J Q は「汝永遠であれ」の答え(2016_1124) |
■2016年11月01日(火)灯亥 |
高木敦史○鉢町あかねは壁がある カメラ小僧と暗室探偵の恋模様 |
○10年(鉄寅)のDNA「調」の害毒年に「“菜々子さん”の戯曲」で、 第13回角川学園小説大賞優秀賞を受賞しデビューした 高木敦史(79-0303/畑巳)が、稼働力がそそこ頂点に達したともいえた 14年(木午)の主導DNA「牽」年から15年(草未)にかけて、 「野性時代」などに掲載された3点と書き下ろしを加えた 『鉢町あかねは壁がある カメラ小僧と暗室探偵』が、 06月25日(山寅)のDNA「石」の害日に上梓された。 同作は、弓道部、漫画部、学園際、修学旅行など美しい被写体を追い求める ろくに部員のいない写真部の高校二年生の「有我遼平」が 遭遇した、ちょっとした事件簿。 一方、占い女子 (といってもタロットを使い、創造力を駆使する怪しげなもの)の 「鉢町丹子(あかね)」は幼馴染みだが、 高校生となった今は互いを避ける微妙な関係。 あるとき、運動部で起こった事件に巻き込まれた遼平の話を、 写真部の暗室に忍び込んでいて、偶然聞いてしまった丹子は、 一年生の幽霊部員(仮入部のまま)になりすまし、 持前の洞察力を駆使し、事件の真相をこっそり言い当てる。 図らずも遼平を救った丹子は、その日以来物陰から遼平に推理を伝える 「壁越し探偵」となってゆくのだ。 気になるのに近づけない。じれったい男女の恋と謎解きの青春という物語だが、 まるで答えを知っていたような鉢町が、 神がかり的な大人顔負けの推理を披露するのであって、 安易に根拠なきタロットカードを登場させるのが、 いささか自然界の意志に反するようで気に触るものだが、 最後は正体がバレそうになって鼓動が高鳴って終わり。期待させておいてね。 「恋愛が絡むとメッセージの送受信能力がポンコツ化する」(笑)。 そこは、小刻みな毒があって楽しい(笑)。 お仕舞いは読者の好みで推察するしかあるまい。 福島県郡山市出身で、受験が天冲殺と重なったためか、一年浪人をして、 早稲田大学第二文学部入学と同時に上京。 現在は、東京都武蔵野市吉祥寺駅近辺に在住の高木は、DNA「牽」主導で、 おだてに弱い自己愛の象徴で、権威には弱いが自分が権威にはならない。 「牽+貫」は、これといった主義主張はなし。 なんとなく漫画家になる予定が、30歳になった誕生日(09-0303/灯未)の決意で、作家を目指すが、小道具として何かを利用しても、 それは目的のための手段でしかなく、愛着はない。 「牽+玉」は、用心深い冒険心。 なので、大人の世界より学校物に活路を見いだす。 また、ひとつの枠を決めないと、話も展開しない。 「玉」は二つもあり、ことごとく古くさいが、ある意味健全である。 「畑+牽+寅月」は、純粋な技術屋みたいなもので、 「未」年生まれ「畑巳」は、困ったら動かない。 走り廻るのは周囲で、鈍くさいカメラ愛好の主人公みたいだ。 宿命の特長は、初春午前四時頃の「畑」或いは街並み。 この時期としては、恐ろしく早く、既に太陽が照りだしているが、 月支「寅」VS日支「巳」の害持ちのため、 (おかしな話をするようだが)その太陽の燃料源は、薄汚れており、 足許がおぼつかぬ「太陽の塔」のようで、どうにも怪しい。 そして、「畑」→「陽」の方向が、DNA「玉」になっているため(玉×2を所有)、 高木の文体は、高校生を描写するには、 「おっさん」ないしは「おばさん」くさいというか、 何しろスマホを縦横無尽に操った会話なのに、 どうにも昭和の時代のような、においがぷんぷんするのだ。 こんなふうに、旧い時代の言い回しを、あえて持ち味にしているのであれば、 それはそれでお目出度いというか、かえって称賛に値する。 だから、「占い女子」の手駒が、 おどろおどろしいタロットであるのもやむなしだが、 否、それ以前に今どきの高校生が、片手でスマホを操っているのに、 何ら科学的根拠も見いだせぬ、感覚的なタロットなど信じるかね。 しかし、それを成立させてしまうのが、 年干と日干が同じ「畑」の両天秤と、内側の害のもたらすもの。 表の顔が「畑未」なので、それを上手に利用しているが、 16年(陽申)現在、37歳の高木が、持ち味でなく全力で信じて、 執筆していると思えば、恐い。また、本人も害持ち故に、 妙なことはすぐ気づくようで、「吉祥寺駅」の改札呼称について、 「急に中央口とか公園口とか言ってたのを、 いきなり北口・南口に変えるな」と怒りをあらわにしているが、 キレやすいばかりか方向音痴。さらに「玉」は故郷でもあるので、 (福島)郡山訛りは嫌いではないだろうし、 母親も目立つうえに変わった人だったはずだ。 一方、母親が害の上にたつ月干の「陽」なら、父親は干合する「宝」。 これは存在しないため、陰陽の「鉄」を代用するが、 この「鉄」は、月干の母親より下の日支内にあるため、 (父親の)力量は弱く、また害の中にいるだけに、立場も悪い。 一方、「畑」の配偶者成分は「木」。 主導するため、DNA「牽」は害されているので、代わった職種の公務員なり、 (高木に対して)自由な役割を担っている。 (彼女は)金沢に一人で出かけて、鮨の写真を送ってきたらしいが、 それを不可解と思わぬ感覚こそ、高木らしさだし、 年干にも「畑」があり、これは両天秤や兼業可能ともとれるが、 配偶者成分を取り合った過去があったり、 そうでなくても、人気者の配偶者という見立てなので、あれこれ言えまい。 そして家庭内が安定かと言えば、水性ゼロ(DNA禄/司なし)は、 感謝不足奉仕不足にも陥りやすいが、 いわゆる堅実さ優しさに欠ける部分は否めず、 そのあたりが、謎めいた「鉢町丹子」のようであり、 面白いと言えば面白いが、一般人には容易く理解不能である。 また、配偶者の「木」は成長に不可欠な水性がなく育たないわけで、 存外子供のような存在であれば、実際の子はないに等しい。 さらに総エネルギー301点は腰が重いものの、 土性過多であろうと重厚感があり、唯我独尊状態。 年干支「畑未」は、他人を利用したり搾取したりもありの 開拓者の上前をハネる性癖で、「鉢町あかね」に相談者を紹介する 同級生は案外の悪だったりして(笑)。 月干支の「陽寅」は、天性の明るさで周囲から有り難がられるものの どこか器用貧乏的な要素。 文章は練り込まれて、頁いっぱいのわりには、なかなか進まない。 そして、日干支の「畑巳」は、倒柱と怖れられる 主要人物なり大黒柱を、あたかも白蟻のごとく、 それなりの時間をかけて倒すも、常に心が不安定な矛盾人間。 「有我遼平」もカメラを持っていなければ、 落ち着かないわけだが、(カメラさえ)あれば穏やか。 干支番号構成は、55-03-06と北方と東方の限られた領域で、 「玉」を自身の若い頃に重ねて、高校時代などの旧い部分として 再利用しているのは、それはそれで賢いと思う。 後天運は、初旬「9歳草丑」は、遅咲き鈍重さを補うDNA「車」で、 「畑」に雑草がはびこった、花とはいえない雑然とした状態。 雑草としたのは、水性がないためながら、 「丑」内「雨」の恩恵で、いくらかは育つというもの。 また、年干支「畑未」を天剋地冲するため、刺激的な成功運型ともなる。 だから初めて買ったCDは、ユニコーンの「働く男」(笑)。 元気というよりは、運動苦手の孤独になるしかない少年で、 明るくないことを悟り、興味のあった音楽は諦め、漫画家を目指していた。 ちなみに、小説に登場する弓道部のエピソードは、 短い期間ながら在籍したものながら、 「毎日行かなきゃいけないのが嫌で辞めちゃいましたね」という さすがに腰くだけな害持ちである。 2旬「19歳木子」は、DNA「牽」の自己確立。 一浪して上京し、(天冲殺明けの)都会の洗練された空気にふれながらも、 本当の自分らしさに気づきだしたが、それも酒が飲めて、 歓迎されるとウレシイというような理由で、 サークルに入ったりしながら漫画雑誌の編集者を目指す。 しかし、いくら宿命害持ちとはいえ、 上京が98年(山寅)の屈辱妥協の害年というのが、 すんなり人生が進まないことに慣れてきたとはいえ、 病巣もありの、屈辱と妥協の害始まりでは、 それも叶わず(編集者として就職できず)、 やむなく漫画雑誌に持ち込みを始めるが、 不満が溜まるばかりで、認められなかった。 編集者には「君の漫画は字が多すぎる」と指摘され、 「文章を書いた方が良い」のでは気ついたのもこの頃。 現在の3旬「29歳雨亥」は、突如やってきたターボ運(子丑天冲殺廻り)付の ありえない水性のDNA「禄」魅力あふれるの10年運天冲殺で、 30歳の誕生日(09-0303/灯未)のDNA「龍」の改良改革日に、 突如、それまでの蓄積を一気に吐きだすように書き、 引力本能が果てしなく強化されデビュー。 何をやっても目立つようになり、年支「未」の半会はあるから、 仕事運は伸びたし、月支「寅」の支合は気持ちは安定しているし、 さらに日干支「畑亥」は天剋地冲で、 内側にある害が切れたうえに、人生がガラリと180度変化したろうし、 おそらくは結婚もこの時期に違いないし、 まさに人生のピークを迎えた黄金収穫期。 この後は4旬「39歳海戌」のDNA「司」の10年運天冲殺で、 前旬ほどの効力はないが、月支「寅」は半会で自信に陰りはなく、 塩水なので、良さはでるかはともかく、淡々と仕事はあるだろう。 そうはいっても、害切れがあった前旬とは異なり、 妙に目立つ(ターボ運)わけで、バランスは悪くなる。 これを補うどころか、人間の次元をあげるためには、 自分一人の力で上昇したと思わず、徹底した感謝と奉仕を心がけることだ。 5旬「49歳宝酉」は、DNA「鳳」の半会。 本人自覚の案件は改善される見込みで、 10年運天冲殺の飛翔するほどの動きはなくとも、 ターボ運(子丑天冲殺回り)は効いているので、表現力が豊かになり、 旧さばかりか、優雅さが加わるので、遊興に浸らねば、可。 ただし、生き方を変えたり、急な方向転換を望めば、 守護神月干「陽」が、干合で「海」になってしまうので好ましくない。 自分なりのスタイルは変えぬ方が良好どころか、変えねばボチボチ売れる。 6旬「59歳鉄申」は、DNA「調」の害切れ。独創的な何かを編み出したり、 若い女性に好まれるような仕事が出来れば、 まだまだ捨てたものではなく、硬派であろうと目立つ。 7旬「69歳畑未」は、DNA「貫」の派手な頑固一徹。 そろそろただの口うるさい妙な爺さんの老境を感じ、 8旬「79歳山午」は、DNA「石」。 日支「巳」年支「未」のからむ方三位が成立するが、 DNA「石」は、覆い被せらるような屈辱。 現実は熱くてカッカしているだろうが、埋没しながら退いていく。 ところで、高木は随分とぼやかしてはいるが、 年干と日干が同一の両天秤なだけあって、 何らかの仕事にはついている兼業作家であるはずだ。 締め切り追われているのでもないのに、 「強引に休みを取ってトルコ旅行に行ってきました。 たいへん楽しい旅でたくさんの思い出が出来ました」なんて言ってるしね。 しかし、妻も働き、本人もそれなりに頑張っているのだろうが、 あまりにも動きが鈍いのが残念なところ。 害持ちが、治安も決してよくないトルコなんかに行ってないで、 もっと仕事をしたらどうかと思うゾ。 それがありえない水性の10年運天冲殺を存分に活かす術。 本当は底抜けに面白く、普通の人ではないのだから、 宿命にある怪しい成分を全部さらけだすように、 徹底してもらえれば、もっともっと注目される☆ |
■2016年11月04日(金)鉄寅 |
和智正喜○神望町つくも神小学校 新米先生はじめましたの明暗 |
和智正喜○東京怪異案内処 この街の憑り道、お連れします。の不安 |
○仮面ライダー関連書籍や同シリーズのノベライズに、 脚本や漫画原作にゲームシナリオなどで稼いで、 家の増改築をしたり、趣味のバイクに散財している 和智正喜(64-0131/山寅※30日27時生まれ)が、 60年に2年だけある守護神天冲殺ということで、 『神望町つくも神小学校 新米先生はじめました』を、 07月20日(雨卯)の干合日に、 『東京怪異案内処 この街の憑り道、お連れします。』を、 04月20日(海申)の天剋地冲天冲殺日に、それぞれ上梓しているので解説する。 「神望町〜」は、教師を目指し、就職浪人生活に震えていた 向澤明音に一通の採用通知が届いた。差出は「神望町つくも神小学校」。 怪しすぎるけど、憧れの教職に釣られて訪れてみると、 校舎から飛び出してきたのは、着物や時計、 旅行鞄を身につけた彩り豊かな子供たち。 そこは大切にされたモノに宿るあやかし 「つくも神」が通う、もう一つの世界の学校だった! 教頭に迎えられ、彼女はつくも神の先生をすることに。 賑やかな授業と不思議な事件を前に、彼女は生徒を卒業へと導けるのか? 新米先生とつくも神の子供たちが奏でる、学園ふれあい奮闘記というものだが、 さすがに小学生向けとはいわぬが、ファンタジーとはいえ、 あまりにも(良き意味で)お目出度いので、詳細は触れないが、 あえてのツッコミどころを申せば、 主人公が住むJRの阿佐ヶ谷駅から勤務先に通うくだりに、 「東西線に乗り九段下でおり神保町へ向かう」記述があったが、 東西線は高田馬場から早稲田を大きく迂回していくので、 急ぐならば中央線のお茶の水駅までいって、歩く方が早いのではないか。 いくら和智が高田馬場に事務所があろうと、 時間的にも経済的にも無駄ではないかという印象をもった。 また「東京怪異案内処〜」は、中野駅北口のブロードウェイの先にある 「薬師アイロード商店街」にひっそりと営業する お散歩専門店「とうきょう堂」という 東京に数多ある不思議スポットを訪れて以来、 怪異に悩む人々がやってくる案内処。 店の土蔵に居候をする(お散歩の)先生と呼ばれる着流し物知りが、 相談事に示す解決方法とは?「お散歩をするだけです」って、 ようは、事件は現場にいって解決するという軽妙幻想的なお話し。 主人公の喜多野花奈は、吉祥寺にある幼稚園から大学までの 一貫校(安倍晋三首相の出身校がモデル)の高校三年生で、 広告代理店勤務の父親との二人暮らし。 両親は二年前に離婚しているが、行き来があるし、 そのほうが両親も花奈も幸せにやっていけるので、 干渉しあわないのは楽だし、少しも寂しくないという設定。 (それらしい和智の想像なんだろうが、お目出度い絵空事みたいで、 わざわざそんな設定にする必要があったのかは疑問) 事件は花奈の友人の男女が、店に薦められて上野公園にデートしたところ、 不可解な異変が男子学生に起きてしまう。 病気? 呪い? 迷子になっちゃうって何? この第一話「上野公園」が見事な解決っぷりだったので、 彼女は、「高円寺図書館」や「高円寺」という お寺(幼い時は境内で遊んでいたらしい)に、 程近い自宅マンションから自転車でお店に、 店番(SNSで客の誘致もする)としてアルバイトに通うようになる。 第二話は「駒込にある吉祥寺」、第三話は「都内にある富士山」で、 それぞれの場所で起きた一見不思議な事件を、 お散歩専門店「とうきょう堂」の人々が解き明かしていくファンタジーで、 「神望町〜」共々、富士見L文庫の表紙絵が あまりにも昭和時代の中学生レベルなんで、 内容が良くても、売れぬだろうなあと心配になってしまったのと、 花奈が簡単にアルバイトを始めたり、先生の助手を狙ったりと、 あっけらかんとしすぎているのが不自然というか都合の良い印象だ。 また、こちらでも「中井」という駅から品川に向かう際に、 大江戸線で「新宿」まで出て山手線に乗り換えることになっているが、 新宿での移動には時間がかかるので、普通ならば「代々木」ではないか。 否、それより西武新宿線の「中井」から、「高田馬場」に出たほうが、 よほど近いのに、和智が知らぬわけはないので摩訶不思議だが、 まさか謎を解く鍵が「迷子」だから、ややこしくしたんではないよね(笑)。 東京都杉並区高円寺南(高円寺と阿佐ヶ谷寄りの馬橋)に生まれ、 実家はうどんの製麺所を営んでいたとみられるも既に廃業。 地元小学校を出て、成蹊中学校・高等学校、 明治大学文学部文学科演劇学専攻を卒業するも、 東映動画などを受けるが書類選考で落とされ、いったん無職となった和智は、 DNA「石」主導で、悪くすると就職浪人にもなってしまう 妥協を強いられる人で、良くすれば、人付き合い良し。 才能も「石」なので、仕事も途絶えぬようで、 仲間内の信頼も原則厚いはずだが、ある意味誰にでも、気安くしすぎ。 「石+牽」は、どちらかと言えば気配りの人だが、 仲間相手に意味もなく格好をつけるので、とっつきにくい。 「牽」×2もあるからか、着流し物知りがキーマンというのも納得。 「石+車」は、大義を実行するためには、細かなことは気にせず。 なので、面白い依頼者が現れれば、散歩屋も開店休業で、現場に急行するし、 主人公の女子高生も自転車で環七から早稲田通りを疾走する。 「石+司」は、実家をこよなく愛し、増改築したりなど、 親のために細かなケアを行う。 「山+石+丑月」は、子供っぽいところがあるので、 少年が好むような、マンガだゲームだの関連の様々な事象を好み、 その縁でたいそうな仕事を得ているのは、人徳か。 むろん作家活動もその一環が多く、 編集者と友達付き合いしている雰囲気もあり、 誰かの尻ぬぐいをしているうちに、 けっこうなボリュームの仕事になったりもするが、 それでいながら、「卯」年生まれ「山寅」は、自己愛の象徴で、 他人を羨みながらの唯我独尊。 宿命の特長は、晩冬深夜午前二時頃の「山」で、 表面は苔みたいなもので覆われ、雨や雪が降り注ぐ、冷たく大きな土の塊。 スキー場という利用方法もあるが、 最近はスキー客も多くはないので、悩みばかり。 守護神の火性も、直火の「灯」でもあれば良いのだが、 日支「寅」内「陽」が、これから昇る陽光では、 温もりが感じられないばかりか、総エネルギー234点中22点しかなく、 頭脳にキレは足りない。 だからこそ「知識を補うのが知恵だ」などと、洒落たこともいう。 また、干合成分の水性は自身の土性55点と同程度の52点もありながら、 異性に気持ちが向くより、趣味のバイクにどっぷり。 動かぬのが賢明な「山」としては(バイクは)粗雑な乗り物であり、 乱暴な生き方に見えてならない。 かと思えば、「五十肩の治療ですわよ。両肩に注射一本ずつ。 筋肉注射じゃないから痛くないんだけど、筋肉と筋肉の隙間? あ。それ、関節か。その関節のところ、普通は注射とは縁のない 部位に打たれるので、こー、生理的にキツいんですわ。」である。 申酉天冲殺なのに、家業を継がなかったのは、 少々傲岸不遜でもやっていけるからだが、活動拠点を敢えて地元ではなく 高田馬場にしたのは「石」主導の周辺事情も、 これとて、動かぬ「山」には少々の傷。 年干「雨」と日干「山」の干合は、 冲殺もない申酉天冲殺なので、親思いで仕事も好きという答え。 年干支の「雨卯」は、そこそこ常識のある模範生。 月干支の「草丑」は、忍耐力があり、平凡で堅実志向。 そして日干支の「山寅」は、生まれながらの親分気質。 お世辞は言わぬが人情に溢れ、社会の荒波に揉まれながれも、成長していく。 これらから判断できるのは、遊興や趣味に溺れずに、 真面目に道を極めれば、厳しい冬山で良質な姿となる。 今回取りあげた著作は、その良き部分であろう。 干支番号構成は、40-02-15で西方東方南方を結ぶ、 比較的広範囲な領域なので、振り幅に迫力あろうが、 これも「山」を考慮すると、一考の余地あり。 伴星「貫」も生き方を変えるのは好ましくないはずだ。 後天運は、初旬「8歳木子」が、DNA「車」の変則方三位。 遅咲き男児にも、行動力がでて活発になったが、 中学校からは私立へ通うが、別の目的を発見。 2旬「18歳雨亥」は、年干支「雨卯」の大半会を伴う、 日干支「山寅」の干合支合となり、DNA「司」は堅実に努力をしていれば、 自分の思うままの道に進む。 苦労したようなことを言ってはいても、 ここからターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まり、何をやっても目立つようになり、 思い返してみれば、実は恵まれたスタートであり、 本来なら忌み神も、集中してしまえば、密着度が強く、 自身も「陽寅」になって10年運も「灯亥」に変わりきり、 やりたい仕事をやり、作家デビューも果たす。 3旬「28歳海戌」はDNA「禄」の半会で、金の出入りが激しくなる。 高田馬場に「石」主導らしく仲間と事務所を構えもした。 4旬「38歳宝酉」は、突如巡ってきた10年運天冲殺。 初旬条件がないため、破壊力に欠けるが、 偏り激しいDNA「調」とはいえ、経済力が生まれた時期で、 家の増改築を行ったのではないか。 現在の5旬「48歳鉄申」はDNA「鳳」の10年運天冲殺。 「山」なのに、家にお金を落としたからか、結婚を諦めたのか(本当かね)、 バイクで動き回わるという趣味の時代。 しかし、このところ、やけに家の中を整理して、すわ結婚かと思いきや、 父親の部屋をつくっているとか言っているが、 10年運天冲殺中とはいえ、DNA「龍」の改良改革天冲殺年(16年/陽申)で、 なにやら新たなことを企んでいるかも知れず。 この後は6旬「58歳畑未」が、主導DNA「石」の自己確立。 ただ、先の20年で稼いだものを自分や家族にしか使っておらず、 感謝と奉仕がないと、妥協的屈辱的な10年間にもなりかねず。 ま、仲間と何かを始めるんだろうけど。 7旬「68歳山午」は、DNA「貫」の大半会で大事件。 人騒がせなことをやってくれるのだろうし、 8旬「78歳灯巳」は、DNA「玉」の害。 過去にあった何かで、嫌な思いをしたりとか、 晩年の害なので病気がらみも捨てきれないが、 守護神として使えれば、有り難迷惑ばかりの時代である。 私的面の発信をやってるくらいなら、もっと仕事しろよとも思うが 高円寺を愛する気持ちは随所に現れるが、 だからといって何かをしたとかいうものでもなく、 だったら事務所も高田馬場にすべきではないとも考えるが、 そこらは前面に「牽」があり、一応山手線内に仲間といたいのだろうし、 内側の「車」を見て、高円寺は慌ただしいと思っているふしありも、 事務所とはいっても顔をだしていないのか、原稿は自宅で書いているようだ。 ところで気になるのは、今年(16年/陽申)はDNA「龍」の改善対冲年ながら、 条件なし天冲殺の夢の中。 なのに、家の大掃除をして、木彫りの熊やら象に、 日本人形や帆船模型などトラック一杯分を、 不用品買取業者に持っていかせている。おいおい、あとで後悔しないのか。 それとも、時期ではないのに、まさかの結婚? 掃除をするのは結構なことだが、そんなに暇ではないだろうに、大丈夫か。 10月27日(海午)には、一万円札を発見して大喜びって、 一応DNA「禄」の半会日だけど、掃除用品でも買うのだろうなあ。 近所の西友がセルフレジになって「未来が来た!」と喜んでいるから、 そこで使ってください(笑)。「大儲け」とは少し違う気がするよ。 本当は心の次元を上げて、実際には動かぬようにしようよ☆ |
和智正喜○64-0131※午前四時前生まれ(27時生まれ) |
山草雨陽 寅丑卯-8 司牽車石牽(石主導) 木性(95)火性(22)土性(55)金性(10)水性(52)/総合234 申酉天冲殺/天冲殺(38歳宝酉/48歳鉄申) 変則方三位(8歳木子)/ターボ運(18歳〜)/干合支合(18歳雨亥) 主導DNA(58歳畑未)/大半会(68歳山午)/害(78歳灯巳)/変則方三位 木性過多/火性脆弱/金性脆弱 -8歳木子/18歳雨亥/28歳海戌/38歳宝酉/48歳鉄申/58歳畑未/68歳山午/78歳灯巳〜 |
■2016年11月08日(火)木午 |
浅葉なつ○神様の御用人は終わりなき夢の続き |
○金性強化のDNA「貫」年だった10年(鉄寅)10月13日(陽申)の ありえない火性(DNA車/牽)の半会日に、 第17回電撃大賞のメディアワークス文庫賞を 「魚眼レンズ」(空をサカナが泳ぐ頃 に改題)で受賞した 浅葉なつ(81-1119/鉄子※)の、本人と干合支合する(本人も愛してやまない) 神様の御用人(13-1225/草丑)シリーズ『神 様 の 御 用 人 6』が、 08月25日(畑卯)のDNA「玉」日に上梓された。 同シリーズは、神様たちの御用を聞いてまわる人間である「御用人」のお話。 野球をあきらめ、おまけに就職先まで失いフリーターとなった25歳の萩原良彦。 彼は、ある日突然、スイーツ大好きな狐神の黄金からその役目を命じられ、 (父は知らぬようだが、祖父もかつてはその役目にあったとされる) 古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになったものの、 特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってない、 ごく普通の人間が、秘めたる願いを持った神様たちに、 彼がしてさしあげることとは何だろう。助っ人なのかただの使いパシリなのか。 冒険の旅をしながら、彼が真面目に成長していく 目眩がするほど愛に満ちている物語で、 前作(神様の御用人5)で「御用人」に正式採用になった良彦は、 これまで京都を主たる舞台にして活躍してきたが、 何やら思惑のありそうな幼馴染みで権禰宜の孝太郎に連れられて、 初めての東京へとやってきた。 (修学旅行で某テーマパークには行ったことはあるが、 東京という名前はついているものの、厳密に言うとあそこは千葉なので) 浮かれる彼を待ち受けていたのは、大手町では有名なあの怨霊。 千年もの時を経ているのに、まだ藤原氏の末裔を恨んでいるのだから、 それはもう笑えるレベルなのだが、事態は思わぬ方へと転がり、四苦八苦。 そして、これまで疑念に満ちていた、 天眼(神様を見ることができる)の少女の秘密まであばかれた。 一方、九州へと呼ばれてみれば、 飛鳥時代と現代を結ぶ三女神の過去を紐解くことに。 人知れず残された一人の巫女の想いが、 千年以上の時を経て鮮やかに浮かび上がり、 こちらもまた、フリーター大活躍の巻。 京都人なのに、いささか無駄な標準語が、 気に触らぬ訳ではないが、そこに目をつむれば、愉しめるお話。 四国地方の出身で、大阪大学人間社会学部を卒業。 かつては会社員で、現在は神戸在住ながら詳細不明の浅葉は、 DNA「禄」主導で、やさしい反面、時に有無を言わさず恐くなるのは、 メッセンジャーバング内の「宣之言書/のりとごとのしょ)」の 発動と思えばよろしい。 とはいえ、自己顕示欲も抜群で、自分が狐神なりの立場になり、 全てを見渡しているという感もあり。スイーツ好きでしょ(笑)。 才能も「禄」で、愛が溢れる感謝と奉仕ばかりか。 その気になれば、投資もできる人。 御用人は深夜バスなのに、神様や天眼は新幹線移動する。 「禄+石」は、おっかなびっくりながら行動力あり。 取材は丹念にやっているからね。「石」×2もあり、友人を意識する。 「禄+調」は、独創的な発想の奉仕。 それは神様に対する畏怖の念と、お役に立ちたいという感謝の気持ち。 「禄+玉」は、存外家庭的で、計算し尽くしたストーリーテイラー。 もちろん「玉」があるから、歴史物。 「畑」から表出されているので、干合で揺れたりぶれないしないから、 毎回信頼できる、良き意味で期待を裏切らない普遍性。 「鉄+禄+亥月」は、懐古趣味で直感力あり。 「酉」年生まれ「鉄子」は、正直者で、主人公の人柄に滲みでている。 伴星は、一匹狼的な単独行動。 編集者に助けられもするが、御用人なみに楽な日々とも言えまい。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の噴水のある都会の図書館前のベンチ。 生日冲殺が成立するため、私的面が不安定になるのは覚悟のうえだが、 その質は同質金性の摩擦であるため、良質である保証はないし、 そもそも火性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人で、 総エネルギー161点は、金性が4割を占めるものの、 身強ではなく、鈍く、全体的にはどこか身軽。 ほっておけば腐食もすすむので、熱気がほしいのだが、 ないものを無限大に使用するには、何かの目的がほしく月干にある「畑」が、 静かに学問に触れる「玉」の資質で、旧いものに対して、 異様に、そして貪るように接しているので、 興味対象さえ間違わねば、本人は満足だし、 あまり光があたらぬ人で、本は売れても賞には縁なしながら庶民的。 木性19点は、少々薄情。好いた惚れたは、神様の世界ではあろうと、 本人はいたって淡泊で、それは作風にもあらわれている。 年干支「宝酉」は、学究肌で毒にも薬にもならない自我。確かに。 だって「御用人」だって、活動費持ち出しだし、 そもそも読者が読んでも、淡々としているもの。 月干支「畑亥」は、ぬかるみであり過渡期。一か八かの勝負根性は持ち合わせ、 そこは「御用人」も、神様に振りまわされながらも、 解決するためには、やることはやる。 日干支の「鉄子」は、生地生家を離れぬと、 内臓系が弱くなり、ひいては外見も薄倖にうつる。 存外自意識過剰だが、取り越し苦労の少なくない心配症でもあり 「御用人」もいわゆる草食系で、悟りをひらいた老人みたい。 とはいえ、そこは現実最優先の辰巳天冲殺で、 シリーズ累計100万部超えは、持続してきた賜物で自信にもなっている。 格好をつける性癖は、狐神の所作に凝縮されているようで、 この人の、内なる心の代弁。辰巳天冲殺の野人だけあって、 SNSはこれでもかと商売っ気たっぷりの告知の嵐。 干支番号構成は、58-36-37で西方と北方の狭い領域。 なので、あれこれ手を出さず、飽きられるまで「御用人」。 後天運は、初旬「6歳鉄子」は、日干支と律音のため成功運型。 DNA「貫」なので、見かけは弱くとも、甲をまとったごとく芯は強くなり、 社会にでさえすれば、生地より外にでれば、頑丈になる。 小説を書き始めたのは、小学校五年生くらいということなので 異常干支の自己陶酔の影響を行使したのは、 92年(海申)のDNA「鳳」年で、豊かな表現力行使年であろう。 2旬「16歳宝丑」は、DNA「石」の方三位で、 理知的な環境は強化され、数少ないがそのような友をみつけたり、 仕事でも、横滑りという状況は、 大阪に行ったのに、神戸で就職というものとなった。 年干支「宝酉」の大半会もあり、未来の扉は開かれたが、 柄になくスキューバダイビングにまで手を染めたが、 それは身体を冷やすので余計だろう。 現在の3旬「26歳海寅」は、DNA「鳳」の冷静かつ中庸心溢れる表現力で、 少年のような心で、受賞もデビューもしたことになる。 今後は4旬「36歳雨卯」は、DNA「調」の独創的な工夫。 「御用人」より「天眼の娘」に次第にシフト。 年支「酉」の対冲があるため、細かな仕事になりやすいかもしれない。 5旬「46歳木辰」は、主導するDNA「禄」の10年運天冲殺。 年支「辰」とは支合があり、地味になりがちと思いきや、 流れに乗っていれば、相当な売りになり次元があがるだろうから、 これまでとは一風異なった仕事を得て、経済も廻りやすくなる。 しかし、蓄財に廻してばかりではなく、感謝と奉仕のもとに、 それまでお世話になった神様達に、何らかの貢献はすべきだろう。 6旬「56歳草巳」は、年支「酉」の半会を伴う DNA「司」の干合10年運天冲殺で、さらなる運気向上で、 経済状態も計り知れない飛躍を見せるが、地味に蓄積するだけでは反動も恐い。 自然界からのお試しをこめた贈り物には、社会貢献活動が出来ずに、 強欲になって裏金をつくるようではまずい。 7旬「66歳陽午」は、ありえない火性のDNA「車」。危険な闘争と天剋地冲。 考えもなしに動けば、これまでつちかってきたものを失う。まさに破壊現象。 8旬「76歳灯未」は、同様にありえない火性の DNA「牽」の害で不名誉もあるが、おおむね有り難迷惑。 感謝なければ地に墜ち、這いずり回ることになりかねない。 また、体調を崩したり醜聞に襲われるで、まさに火あぶり。 何もかもが元も子もなくなりかねないが、 勘違いをせずに、見直しを図れば問題なし。 SNSは、小まめに宣伝とリツイートの洪水で、 「普段のつぶやきは少ないです。。。」ということだが、 そこは冬生まれでひっそりとしており、自己をあらわにしたくないためか。 しかし、よく精査していくと、12年(海辰)までは明らかに独身を楽しんでおり、 元アパレル店長の菱田愛日(85-0625/草未)や 編集者稼業の美奈川護(83-0527/草卯)らと旅行に出かけているが、 13年(雨巳)になると、条件なし天冲殺の夢の中にもかかわらず、 神戸市内ながら中心地近くに引越をするという冒険にでている(笑)。 前後してtweetを削除した形跡があるものの、 tweetをかわした相手方には不自然な会話の痕跡が残り、 この時期に、結婚をした可能性も否定できない。 おそらく同時期に仕事も辞めており、夢の中で生臭い現実から忌避し、 著作には没頭するようになったのだろうが、 そのきっかけが結婚によるものであれば、 野人の身としては理解できぬでもないが、 だったら、作家稼業も良彦なみに素直にご破算にしないと、 もって次の天冲殺前後でしかなくなる。 天冲殺の夢の中で現実的な結婚はしてはいけないのが危険回避の術。 神様の微笑みのような穏やかな陽に、 いつまでも降り注いでほしいなら、そこに気づいてほしいぞ☆ |
■2016年11月15日(火)宝丑 |
はあちゅう○とにかくウツなOLの、人生を変える1か月の大嘘 |
はあちゅうが、経沢香保子に騙されて潰される3年後○ |
はあちゅうより、よっぽど大物な母親の伊藤千奈美の今後○ |
○大学在籍中にブログを立ち上げたことから注目され、 以降女子大生カリスマブロガー・プロデューサーとして、 講演、執筆、取材、広告出演などに携わり、在学中に香港大学へ留学。 卒業旅行の際、企業からスポンサーを募り、 タダで世界一周を実現したという豪傑だが、 実は在学中に運を使いきってしまったのではないかと懸念される 「はあちゅう」こと伊藤春香(86-0122/陽寅)の 作家を気取った『とにかくウツなOLの人生を変える1ヶ月』が、 04月30日(海午)のDNA「車」の半会日に上梓されているので解説する。 同作は、「なんとなくウツ」が口癖のあなたへと、人生の霧を晴らす、 人気ブロガーによる五月病対策エンタメ!と称しているが、 主人公の軽さがとてもウツとも思えず、 現実味のない害のない読み物になっている。 ほぼ本人の職務経験がそのまんま(OLをターゲットにした情報サイト) のような業態に勤務し編集長という肩書きがある、 つまり一般的なOLとはいささか、かけ離れた浮き世離れをした主人公が、 会社をズル休みして、迷い込んだ表参道の一角で、 メンタル・ジムという怪しげな店を発見する。 好奇心で中をのぞいた彼女は、有名モデルがお忍びで経営している、 怪しげなカウンセリングを受けるのだが、 「決意は目に見える形に」「事実を変えられなくても、意味付けを変える」 「時間がほしければ、通勤時間を長くする」 すぐに実行できるアドバイスで、彼女の生活は少しずつ彩りを取り戻していき、 なんとなく日頃から粉をかけてきた同僚と交際することになり、 シャンシャンという、毒にも薬にもならないどころか内容もない、 薄くて嫌味な味わいの一切ない、書き下ろしの1.300円。 これで作家でございなんて言ったら、 本物の作家さんが顔を歪めそうな駄文で、 一文字一文字に頭痛の種が宿らされているのを承知で読んでもらいたい。 神奈川県藤沢市出身で、父親の仕事の関係で、 95年(草亥)のDNA「玉」の条件なし天冲殺には、香港。 96年(陽子)からはシンガポール。 00年(鉄辰)に帰国し、川崎市中原区へ。 中学受験で慶應女子を狙うもはねられ、慶應湘南藤沢高校に入り、 03年(雨巳)には、パナマに留学。 04年(木申)の守護神対冲年に、慶應義塾大学法学部に入学し、 途中香港大学に留学し、(慶應義塾大学)政治学科専攻卒業後の 09年(畑丑)の「丑」重なりに電通に入社。 コピーライターとして勤務したのち、 干合年の気持ちの揺らぎか11年(宝卯)にトレンダーズに転職。 同社にてドクターエステ・コスメ専門サイト 「キレナビ」の編集長をしていたが、 害年だった13年(雨巳)12月のサイブリッジ社へのキレナビ事業の売却にて、 その後動画プロモーションサービス「Tubers Channel」担当ならびに 「ウーメディアチャンネル」パートナー・マネージャーを務めた。 14年(木午)のDNA「龍」の半会年に退職後は、 執筆活動や講演活動を行っている (電通在籍時は港区在住で、現在は川崎市宮前区の実家に舞い戻っている) 高級フリーターである「はあちゅう」は、 DNA「調」主導で、ちゃらけた偏りのある少女趣味至上主義者で、 「調」×3もあるため、女子のファンも多ければ敵も少なくない。 「調+調」は、自己流の色合いの強い一見哲学的で、 常識も何も、その時の気分ですっ飛ばしてしまう、とんがり具合。 「調+龍」は、向上心あり。 陰口でも何でもあればあるほど、バネにして頑張る。 才能は、この「龍」で少々落ち着きのない庶民的な裏読み力。 「調+玉」は、大人ぶって受験生あたりには接しているようだが、 実際には、専門分野でさえ怪しいミーハーで世間知らずも甚だしい。 だからこそ、何でも出来てしまうという利点あり。 「陽+調+丑月」は、恐ろしく大人げない子供力で、 大人の世界を知らない子供受けはするが、 どんなに立派な組織をつくったり、考えを広めようとしても、 ついていく者はバカらしくなって、後継者は育たず。 「丑」年生まれ「陽寅」は、自分では矛盾のない生き方をしていると 思っているのだから、とてもお目出度い。 伴星は「禄」で、誰かにかつがれたり、かついだり、強欲で、 全くもって、つかみどころのない人生になっている。 宿命の特長は、晩冬午前二時頃の太陽で、 草木も眠る丑三つ時の、沈んだ状態の太陽が、 不夜城みたいな街を強引に照らすような、ありえない光景で、 総エネルギー242点はそれなりだし、 あえて弱点を探せば、金性の30点は比較的脆弱で、 特別意識が強く権威が好きな、いけ好かない男性が好みで、 真面目さにやや欠け、堅実さにやや欠け、 むろん真冬の太陽に、温かみは勿論のこと、 優しさや慈しみを求めるのは野暮。 地平線から、頼みもしないのに、 深夜に無理矢理顔をだしている、朝焼けモドキで、 ネット時代の作家を目指しているそうだが、 だから何なんだというもの。 守護神「草」が年干に輝き、これは母親の成分で、 その大阪府出身の母親は目立つ場所にあるだけに、 田園都市線たまプラーザ徒歩8分にある自宅で 天然酵母のパン教室「はーとゆーと」をやっている。 年干支の「草丑」は、地味ながら真面目にコツコツと 積み重ねていけば、いつか本物になるが、 飽きっぽくて、不真面目の権化みたいな「はあちゅう」は、 派手なことをやる、実は地味な人でしかない。 月干支の「畑丑」は、比較的誰にでも可愛がられる質だが、 どちらかというと、笑顔で他人を利用して上手に騙す。 そして日干支の「陽寅」は、明るさはあり人々に刺激を与えるが、 そつなさゆえの器用貧乏なのか、あれもこれもと手をだすが、 水準の何かはできても、それ以上の高みに 昇りりつめることがなかなかない。 荒波に揉まれ孤独にさいなまれれば良いが、 この人にそんな度胸はないだろう。 干支番号構成は、02-26-03と東方と南方を結ぶ、 思いっきり狭い領域で、さほど力量はなし。 後天運は、初旬「4歳鉄寅」が、DNA「禄」の目立ちたがり屋気質が付加も、 これといった稼働条件は皆無。 2旬「14歳宝卯」は、DNA「司」の陰の引力本能に干合で、 したたかな努力を積み重ねる。 現在の3旬「24歳海辰」は、DNA「車」で危険な多忙状態。 この後やってくる4旬「34歳雨巳」は、DNA「牽」の名誉か不名誉。 年支と月支(共に丑)が半会して、大きく人生が動く気配を見せながら、 特に後半は大失速の害で、とてつもないミソをつけるばかりか、 人には裏切られ、体調不良は必至で、それまでの不遜な生き方が問われる。 4旬「44歳木午」は,DNA「龍」の守護神改善半会となり復調も、 年支と月支(共に丑)は害のため、自信はないうえに、前向きさがないため、 たいした浮上は期待出来ず。 5旬「54歳草未」は、DNA「玉」の過去を振り返るもので、 昔取った杵柄を試みるが、幾ばくかの浮上はあるかも。 6旬「64歳陽申」は、DNA「貫」の納音。 守り切れずに、自己崩壊。 7旬「74歳灯酉」は、やる気になっても既に体力はおいつかず。 「努力は一瞬ではなく、し続けなければいけない」とは、 どの口がいうのかと思うほど、(はあちゅうは)短期間に、 慶應(法)→電通コピーライター→トレンダーズ→ 作家なう・催眠術師へと転落中。 ちゅうもえ、ちゅうつねサロン運営もするが、 これが本書にも通じる、怪しげな根拠のない掛け声サロンのようなもので、 そのパートナーというのが、午未天冲殺なのに、 地支土性一気格の「石」主導で、目下を利用するだけで、 夢も希望もありはしない、典型的な若年運の経沢香保子(73-0423/畑丑)。 経歴だけはそれなりで、桜蔭中・高を経て慶應義塾大学経済学部卒業後に、 リクルートに入社し、新入社員で競う会社の名刺集め競争で関東ナンバーワンとなり、 その後、創業間もない楽天へ転職。さまざまな新規事業の開発にかかわるも、 00年(鉄辰)マーケティングなどを手がけるトレンダーズを設立し、 12年(海辰)には、最年少上場女性社長として東証マザーズに上場。 60年に一度の干合支害天冲殺年の14年(木午)には、 カラーズを設立し現在に至るも、 目下縁のない午未天冲殺なのに、キッズラインなる ベビーシッターサービスまで手がけているのだから、危うい。 総エネルギー242点中水性104点で、ようは金にしか興味のない人。 派手なことはやっているが、そろそろ手仕舞い。 「はあちゅう」は、共通干支があるとはいえ、 この経沢にいいように利用され、信用が地に墜ちるのであろう。 ここで母親の伊藤千奈美(60-0331/山午)について、少し触れておきたい。 大阪出身のこの人が、どんな経緯で 「はあちゅう」の父親(53-0320/鉄午)と知り合ったかは不明だが、 母親は、ひとつのことに集中すると、とてつもない力を発揮する四正格で 子丑生年冲殺という破壊力抜群の人が、パン歴は20年。 たまプラーザの教室は、大繁盛のようだし、 それを裏付ける、実に40年間の10年運天冲殺にこの宿命は。 正直申して垂涎の的であろう。 あとしばらくすると、四正格入格にもなるので、 実際薄っぺらと化した宿命でしかなく、 面白くも可笑しくもない「はあちゅう」等の比ではない。 この親にしてこの子ではなく、 悪いが「はあちゅう」と母親では出来が違うのだから、 今からでも虚業は廃して、母親の軍門にくだったほうがマシというものだ。 ま、あえて脛に傷を探せば、「19歳灯丑」の守護神10年運天冲殺害で、 「はあちゅう」を出産していることくらいか。 この母親にして、娘がたいしたことはないから、 夫(はあちゅうの父親)は、大企業の会社役員だそうだが、 それも12年(海辰)時点のもので、現在はリタイアしているかもしれない。 というのも、そこまで面白い宿命でもなく 「35歳宝亥/45歳鉄戌」に10年運天冲殺がある程度で、 妻の年干支「鉄子」を自身の日干支「鉄午」が納音することから、 おそらくは妻の運気を租借して出世したのだろうが、 今や残りカスみたいなものだから、たいしたもんではない。 「はあちゅう」の母親は、もっと若くして事業を起こせば、 今頃、パン製造の一大企業を経営していたかと思うと少々残念だ。 いずれにしろ、母親がいいとこ全部もっていったようなもので、 これでは「はあちゅう」のこれからに、 ちっとも魅力がなくても不思議ではないね。 さて、今年(16年/陽申)の「はあちゅう」は納音。 意識とは別に現実が脆くも崩れさっていく。 それまで相応の活躍をしていれば、これを境に坂道を転げ落ちるだけだ。 しかし経沢との関わりが、 転落の兆しになっていることを気づかぬのが目出度く、 こんな宗教みたいな小説もどきを書いて煽ったところで、 本当に賢くハレになりたい人は、マヤカシとわかり近づいてはこない。 そして、作家を名乗るがおこがましいほど平板で味のない文章にも閉口だが、 母親の天然酵母のパンの味のほうが100倍も勝るのではないか。 気づいているのかいないのか、哀れな「はあちゅう」であるが、 滅びの予感はズバリ19年(畑亥)の主導DNA「調」の天冲殺であろうな。 その時は抵抗不能で、パン教室の使いっ走りでもやりなさい☆ |
はあちゅう(伊藤春香)●86-0122 |
陽畑草木 寅丑丑+4 玉調龍調調(調主導) 木性(59)火性(42)土性(57)金性(30)水性(54)/総合242 戌亥天冲殺/害(34歳雨巳)/納音(64歳陽申) 金性脆弱 +4歳鉄寅/14歳宝卯/24歳海辰/34歳雨巳/44歳木午/54歳草未/64歳陽申/74歳灯酉〜 |
経沢香保子●73-0423 |
畑陽雨陽 丑辰丑+4 禄玉貫石貫(石主導) 木性(26)火性(22)土性(76)金性(34)水性(104)/総合262 午未天冲殺/天冲殺(14歳山午/24歳畑未)/初旬条件あり(日干支と大半会的) ターボ運(〜73歳)/主導DNA害(14歳山午)/納音(24歳畑未)/干合支合(74歳木子) 地支土性一気格/木性脆弱/火性脆弱/土性過多/水性過多 +4歳灯巳/14歳山午/24歳畑未/34歳鉄申/44歳宝酉/54歳海戌/64歳雨亥/74歳木子〜 |
伊藤千奈美(春香の母親)●60-0331 |
山畑鉄灯 午卯子-9 鳳石玉牽司(牽主導) 木性(24)火性(16)土性(54)金性(12)水性(21)/総合127 子丑生年冲殺/天冲殺(19歳灯丑/29歳陽子/39歳草亥/49歳木戌) 初旬条件あり(日干支と大半会)/害(19歳灯丑)/主導DNA(39歳草亥) 四正格・干合四正入格(59歳雨酉)/木性脆弱/火性脆弱/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -9歳山寅/19歳灯丑/29歳陽子/39歳草亥/49歳木戌/59歳雨酉/69歳海申/79歳宝未〜 |
伊藤千奈美の夫(春香の父親)●53-0320 |
鉄草雨灯 午卯巳-5 調司玉司貫(司主導) 木性(54)火性(57)土性(57)金性(38)水性(13)/総合219 戌亥天冲殺/天冲殺(35歳宝亥/45歳鉄戌)/害(15歳雨丑)/大半会(45歳鉄戌) 方三位(75歳灯未)/金性脆弱/水性脆弱 -5歳木寅/15歳雨丑/25歳海子/35歳宝亥/45歳鉄戌/55歳畑酉/65歳山申/75歳灯未〜 |
■2016年11月21日(月)灯未 |
崔実○ジニのパズルの過ちはわかりやすい |
○第59回群像新人文学賞(16-0408/鉄申)の受賞作の 崔実(チェシル・85-0906/山申)の『ジ ニ の パ ズ ル』が、 07月05日(山子)の大半会日に上梓された。 受賞日は主導DNA「鳳」日だったことを付け加えておく。 同作の主人公は在日韓国人の少女、パク・ジニ。 日本の小学校でクラスメートの差別に傷つき、 中学校から通った東京の朝鮮学校では、朝鮮語がしゃべれずに孤立する。 特に納得がいかないのは、教室で自分たちを見下ろす金親子の肖像画だ。 98年(山寅)の夏休み最後の日(98-0831/鉄戌)、 主導DNA日「鳳」日にテポドンが発射されたが、 翌日の09月01日(宝亥)の害日、チマ・チョゴリ姿で町を歩いていたジニは、 (チェ・シルを想定) 警察を名乗る男たちに取り囲まれ暴行を受けた。 そして、米国のハワイ、そしてオレゴン州へ・・・。 オレゴン州の高校も退学になりかけているところで、 ホームステイ先のステファニーの言葉に勇気づけられ、 ジニは5年前の東京での出来事を告白し再生する。 二つの言語の間で必死に生き抜いた少女の革命とは何か。 ほぼ主人公の体験したことは、根幹は作者が体験したこととすれば、 どうしてそうならざるをえなかったを考えてみたい。 幼稚園の時からの夢だった女優になるため、 05年(草酉)に映画の専門学校に入るも、 アジア人のため叶わぬのではないかと感じ、途中で脚本コースを出て、 現在は東京都在住でショップ店員という崔実は、 DNA「鳳」主導で、伝達本能に優れているため、 何でも正確に本音でぶつけてしまうため、軋轢も多い。 それでいて「鳳+石」は、表向きいい顔をしようとするのだが、 ガサツだし優柔不断。 「鳳+鳳」は、粘り強く無欲な人生。 「鳳+牽」は、お天気屋のような面あり。 「鳳+車」は、大衆的性情で商売は上手。 「山+鳳+申月」は、悪意はないが、ひらめきの人で、 見えない何かを見えるようにする才能あり。 「丑」年生まれ「山申」は、正直者すぎる。 伴星は風流な生き方。洩星は最初は共同で、導星はいずれは心の楽しみ。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の「山」で、 ごっつい岩が剥きだしになった険しいもので、 川が流れ、高山植物や見栄えの良い樹木も見受けられるが、 残念なのは、火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人のため、 花は開花する気配すらなく実もならず、どこか寒々しい風が吹いている。 また、温泉のような人を呼ぶ洒落たものもなく、 暖もとれないので、紅葉や茸狩るということにもならず、 熊でもでるのではないかと、近寄りがたい部分もあり。 ない火性は無限大に使うこともできるので、 新人とは思えない、読みやすい文章だし、原則ゼロからの創造力はないので、 下敷きになったエピソードは本人の体験や 本人が知り得たようなことなのは想像がつく。 でも、良いではないか。上手に料理されているから。 野人だからこそ、暴れもしたし、融合出来ないこともあったんだから。 ただし「山」の火性なしは、親縁薄し。 だから、幸薄い若年期を送ったのだろうし、 母親とも真底理解はできなかったし、父親も悲惨なことになっていった。 そして、何より朝鮮の言葉を喋ることができなかった。 金性過多は、表現力は巧み。 水性過多は、熱くはないが情の濃い優しい笑顔あり。 年干支の「草丑」は、真面目に淡々と努力をする人。 月干支の「木申」は、理想が高く働き者で、 なかなか、周囲がついてこれない。 そして日干支の「山申」は、強固な要塞。 助けが来るまで持ち堪える山城で、頼りになる存在。 干支番号構成は、02-21-45で東方南方西方と、それなりな領域。 後天運は、初旬「1歳草酉」が、DNA「牽」。 年干支「草丑」を大半会する成功運型で、 自尊心の強さが幼くして形成された。 2旬「11歳陽戌」は、DNA「龍」のありえない火性の改良改革なれど、 あくまでも精神性で発揮すれば良いものの、 現実的に転校したり海外へ行ったりしてしまったので、 悩みが増大する変剋律でもあり、苦痛が増加したことになる。 3旬「21歳灯亥」は、DNA「玉」で旧いものの害。 戻ってくればきたで、悩みはつきず、 月支も日支も、ありえない火性の害で、 さらに過去への疑念が増殖した、言わば有り難迷惑状態。 なので、その苦悩を文章にでもできた。 現在の4旬「31歳山子」のDNA「貫」の大半会は、 年支「丑」の支合に、月支の半会、 日干支の大半会と何の問題もないようだが、自分が自分であるための苦悩。 文学賞はとってしまったものの、その後に続かねば苦悩。 この後は5旬「41歳畑丑」は、DNA「石」の周囲と協調。 6旬「51歳鉄寅」は、DNA「鳳」の主導DNA10年運天冲殺で、 ようやく自己確立をして、過去の何かが他力的に破壊される。 発信力は相当目立つことになる。 7旬「61歳宝卯」は、DNA「調」の何かに限定の10年運天冲殺。 女性向けだけに発信していくのだろう。 8旬「71歳海辰」は、DMA「禄」の半会で、感謝と投資がテーマとなり。 相当現実性の強い生き方になるだろう。 さて、崔は高校生の時――アメリカ留学から一時帰国し、 久しぶりに日本の実家で休日を過ごした時に、 クローゼットで「十年後の崔実へ」と 丸っこい子供らしい書体で書かれた封筒だった。 タイムカプセルかと思い、わくわくしながら封筒を開くと、 未来の自分に綴った手紙は二行で終わっていたそうな。 「夢は叶いましたか? 生きることは、楽しいですか?」 楽しいわけはあるまい。 この話をさまざまな偏見が根っこにあるなんて読んではいけない。 色々問題があろうと逃げてはいけないし、野人ならばそれができるだろうし、 いかなる理由があろうと、条件なし天冲殺に、 わざわざ朝鮮人学校にいくのが、おかしかったのであり、 そこでも挫折したからといって、「山」が海外へ行ったことが、 さらに不運に見舞われただけ。 このあたりは、ありえない「11歳陽戌」の火性を使いきれなかったのだが、 「山」は受け身でなければ、恩恵を受けられない。 まして要塞の「山申」が、はるか海を渡ってしまったのだから 勢い劣化しただけ。 この人が辛抱に辛抱を重ねていれば、きっと人生は驚くほど早く稼働し、 次元があがったかも知れぬと思えば、残念。 そのへんが出来ていれば、芥川賞も逃さなかったはずなのにね☆ |
■2016年11月24日(木)鉄戌 |
佐藤究○Q J K J Q は「汝永遠であれ」の答え |
○今年(16年/陽申)は、ありえないDNA「司」年で意外な引力本能強化。 また、05月(雨巳)は、大半会月の大事件。 そして、05月16日(山戌)は、DNA「牽」の干合支害日。 期待していたら、かえって無理でも、 自信はあっても期待はしていなかったであろうから、 第62回江戸川乱歩賞を受賞した佐藤究(77-0913/雨酉)の 『Q J K J Q』が、08月08日(海戌)のDNA「石」の害日に上梓された。 タイトルの意味は「エストー・ペルペトゥア」と いうポーカーの手役でもあり、 ラテン語で「汝永遠であれ」という意味だというが、 そういう意図で初めから読み進めていけば、なるほどという作品になっている。 作者との縁はみつけられなかったが、 西武新宿線の西東京市内の駅である「東伏見駅」とその周辺の 「田無駅」付近や「武蔵野中央公園」が舞台になっている。 市野亜李亜は17歳の女子高生。 月金で西武新宿線の黄色い普通電車に乗って、どこかの退屈な高校に通う。 スマホはたいていきってあり、友達はいない。 猟奇殺人鬼の一家で育ち、彼女自身もスタッグナイフで人を刺し殺す。 猟奇殺人の秘密を共有しながら一家はひっそりと暮らしていたが、 ある日、亜李亜は部屋で惨殺された兄を発見する。その直後、母の姿も消える。 亜李亜は残った父に疑いの目を向けるが、一家には更なる秘密があった。 亜李亜は父と取り残され、何が起こったのか探るうちに、 亜李亜は自身の周りに違和感を覚え始めた。 父のだしたヒントは「Q J K J Q」。 何もわからずに、なんとか冷静になって、 手始めに住民票を発行しようとすれば、「発行不可」になっている。 では、私は誰なのだろう。パン切り包丁って、何なのだろう。 駅前で鳩に超小型の爆薬を仕掛けて殺している女性を脅したところ、 彼女が事故物件を調べる鑑定士だとわかり、 都内の過去の惨殺事件のデータを調べさせ、ひとつの疑問にぶちあたった。 IQは300以上あるらしいが、いったい私は誰なんだ。 その答えは、父親と落ち合った72時間後の自宅で知ることになる。 そして、亜李亜のだした結論は、最も安全に生きのびる道だった。 福岡県福岡市南区に生まれる。福岡大学附属大濠高等学校卒業後に、 意識物理学者が経営する健康食品会社「ヌースコーポレーション」に勤務。 周囲の薦めもあり、04年(木申)のDNA「調」年に始めて書いた小説 「サージウスの死神」が第47回群像新人文学賞の優秀作に選ばれる。 勇んで上京し、新宿区界隈に住みながら、 吉本興業本社ビルの夜警員などをしながら、 純文学の作家として、「サージス〜」を05年(草酉)と、 「ソードリッカー」を09年01月(08年/山子の干合年の最後)を出版するも、 その後はボツになることばかり。それでも、書くことはやめずに、 「自分の世界観は面白いと思っていた。はまれば力は発揮できる」。 編集者に勧められて乱歩賞に応募した経緯がある。 渋とい持続力のあるかにみえる佐藤は、DNA「龍」の庶民的創造者。 何でも裏読みする癖がついており、 攻撃されてもかわすだけの陰湿ながら素早い動きをする。 「龍+牽」は、芸術世界にのみ生きがいを見出す、小細工好き。 道具には徹底したこだわりを持ち、殺人者もたわいのない術はくりださない。 「龍+龍」は、やりはじめたら止まらない壮絶な殺戮シーン。 あれもこれも使わず、手をくだす役により、凶器は異なる。 かと思えば、突然水道の蛇口を締めたかのように、終わる。 「龍+禄」は、視野は狭く、同時進行では行わず。 冒険心は秀逸だが、手段は選ばず、 究極には助ける人物の基準が、決して肉親ではない。 才能は、この「禄」で犯罪者あるいは 作家としての自己顕示欲だが、愛情や感謝や奉仕といった 陰ではないテーマで生きているかは別だろう。 「龍+車」は、ひらめき鮮やかな、いきあたりばったりで、 筋はあってもなくても無関係。 「雨+龍+酉月」は、病的なので直感の働きは凄まじく、 懐古趣味で、じっとしているのは苦手で、 悪意などなくても、見栄をはるので、本質を誤魔化される恐れあり。 「巳」年生まれ「雨酉」は、上がって落ちる。 落ちねば、上がることもないのだ。 伴星は人脈の拡がる「石」で、おだてにのって書く。 洩星は「禄」で、才能を持ちあげられ、その気になる。 導星は「龍」なので、終了とともに撤収を行い、 次に進むわけで、そこはなるべく安泰の地だと願うものである。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃のあちこちから集められた急流。 強烈な光を放つライトで照らされているので、 川縁の街並みは視界は良好だが、まるで台風の雨風に襲われ 孤立化した集落がTV画面に映されている模様だ。 年支「巳」と月支と日支の「酉」が半会すると 金性が強化される、地支半会金性一気格で、濁流。 金性は、DNA「龍」の主導する知恵だが、濁りきっているということで、 人々が忌み嫌う殺戮シーンが派手に登場する。 総エネルギー182点は比較的軽く、そのうち本体の水性は僅か11点。 すなわち、それなりの激流に見えるのは、まやかしで、 頭は切れるも、本人は小者。さらに木性ゼロ(DNA鳳/調なし)の変人は、 寡黙で余計なことは喋らないから、恐怖さえ覚えるが、 単に口べただと思えばいい。 なんのことはない。創造力は溢れても伝達本能はゼロなので、 ワンパターンになりがちで、さしたる引き出しは期待しても無駄。 とはいえ、仕掛けは凝っているので、寡作でも編集者次第ということか。 滞留した水が妙に浄化されるので、異臭を放つが如く それを素直に表現できずに、苦しみながら絞りだしたもの。 なので、どこか劇画的で、この世の物とは思えないゲーム感覚。 あまりにも残酷な事態を描いても、それを不自然とは感じぬのだ。 年干支の「灯巳」は、あれもこれも出来ないわりには、 何でも自分でやらぬと、すまない気質。 月干支の「畑酉」は、人工的庭園を自力で耕す。 そして日干支の「雨酉」は、心は強くはないわりに度胸だけあり、 友人知人を踏み台にして、自己のみが成功してしまう可能性大も、 その落差は激しく、マルかバツかのいずれかである。 干支番号構成は、54-46-10と北方東方領域で、決して明るくない。 後天運は、初旬「2歳山申」は、DNA「牽」の干合で制約を意識する。 精神性の強い自尊心が付加されたが、攻められるばかりで防戦一方。 2旬「12歳灯未」は、DNA「禄」の引力本能強化で、 高望みしなければ、平和な時代。 3旬「22歳陽午」のDNA「司」は、前旬同様真面目であれば、 次元はともかく評価されるため、デビューもするし上京もしたが、 大きな追い風は吹かず、緩い流れ。 現在の4旬「32歳草巳」は、ありえない木性のDNA「鳳」の半会で、 淀みのない流れになって、心の歪みがなくなった状態で、 気分良く生きていけるようになったため、乱歩賞受賞にこぎつけた。 今後は5旬「42歳木辰」が、そのまま使えればDNA「調」の女性的感性。 これが月干「畑」に干合されると「山辰」になり、名誉。 そして、さらに日干支「雨酉」とは干合支合なので、 「陽辰」にまで変わりきれば、目下や進み行く方向の変化により、 ありえない成分が、異性になったり、家庭になったりもする。 6旬「52歳雨卯」は、DNA「貫」の納音。 前旬で構築したものが、崩れさりもする。 7旬「62歳海寅」は、DNA「石」の屈辱と妥協。 8旬「72歳宝丑」は、年支「巳」と月支と日支の「酉」がからむ 主導DNA「龍」の三合会局で、晩年の覚悟ともいうべきものか。 さて、佐藤はたまたま創作する自分に酔いしれることを覚え、 その道で名前を売ることに成功した。 水源地(金性)が豊富な水なので、実際に体験せずとも いくらでも創造することは可能だが、 若い頃は、いくらつくりだしても、満足な表現をする場がなく、 また創意はあろうと工夫がなく、結果的に認められることはなかった。 だが現在の「32歳草巳」のDNA「鳳」の半会で、 一気にその場を得ることに成功した。 しかし、これは自然界から贈られたプレゼントであり、 全て自分の実力だと勘違いしてはいけない。 あくまでも、今の10年間のみ限定に使用できるもので、 この事態に深き感謝をして、豊かな表現力を学習していかねば元の木阿弥。 そして、金性過多は次元を上げねば悪知恵。 すなわち、ここに描かれたような犯罪や殺戮にも近い距離にいるのだし、 佐藤と同一生年月日の者が犯罪に加担したとしても、驚くことはない。 そういう意味では、救われたのが今回の受賞なのだから、 この才能は、時代が変わろうと、 あくまでも作家としてのみ使用せねばならないのだと理解し、 そのチャンスを与えられたことに、素直に喜ぶべきだろう。 「汝永遠であれ」は、生きるためなら、 より安全な道を深読みすべきとでもいうことか。 だったら、苦しくても、それは佐藤が己に発したもののはずだ☆ |
佐藤究○77-0913 |
雨畑灯灯 酉酉巳-2 禄車龍龍牽(龍主導) 木性(00)火性(45)土性(45)金性(81)水性(11)/総合182 戌亥天冲殺/納音(52歳雨卯)/主導DNA三合会局(72歳宝丑) 地支金性一気格/木性ゼロ/金性過多/水性脆弱 -2歳山申/12歳灯未/22歳陽午/32歳草巳/42歳木辰/52歳雨卯/62歳海寅/72歳宝丑 |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 6 年// 陽 申 |
16年●01月分 16年●02月分 16年●03月分 16年●04月分 16年●05月分 16年●06月分 16年●07月分 16年●08月分 16年●09月分 16年●10月分 16年●11月分 16年●12月分 |
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