★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 7 年(灯酉)●10月 鉄戌 // 移 動 祝 祭 日 |
■10月分一覧 (2017年●目次) |
伊藤まさこ●おいしいってなんだろ?は全編自慢だらけ(2017_1001) |
カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞という特異な崩壊●2017_1007 |
仁木英之●黄泉坂案内人 三条目は狼煙あげる転機の夢の中(2017_1008) |
永田夏来●生涯未婚時代の数字の羅列と意味不明(2017_1013) |
東浩紀○「衆院選は積極的棄権運動」は時代整合性なき売名(2017_1014) |
誉田龍一●泣き虫先生、江戸にあらわるの純情なる不穏(2017_1017) |
諏訪哲史●岩塩の女王というへんてこな恐怖(2017_1021) |
町田そのこ●夜空に泳ぐチョコレートグラミーに熱狂したい(2017_1024) |
■2017年10月01日(日)宝酉 |
伊藤まさこ○おいしいってなんだろ?は全編自慢だらけ |
○40歳代以上の女性向けの雑誌などで活動している フードスタイリストの伊藤まさこ(70-0209/鉄申)。 目一杯ナチュラルさを売りにするスタイルは、好きな人も少なくないだろうが、 嫌いな人もわんさかいそうな立ち位置。 instagramのフォロワー数は14万人を超え、 日本のスタイリストの中でもトップクラスとも言える。 そんな伊藤が、DNA「牽」の守護神年らしく、 名誉重なりの「灯」重なりの07月25日(雨丑)の DNA「調」の天冲殺日に『 おいしいってなんだろ? 』を刊行した。 同書は、雑誌「GINGER L」に、14年(木午)から16年(陽申)にかけて 連載された対談に、書き下ろしを加えた伊藤の舌自慢で、 何故か雑誌の連載先からは出版されなかった不思議な本。(モメたかな〜) 例によって食べ物本はお腹がすくので、一部amazonのお世話になると、 「世にあるいろんなおいしいをなるべくたくさん味わって死にたいもんだ。 疑うほどのバターの塊、早弁、つまみ食い、スケート場のカップラーメン、 母が作るミートボール・イン・ミートソース・・・。 食い意地の張った私は朝から晩までおいしいものを食べていたい、 そう思っている。ああ、おいしい。毎日そう言って、 気分よく生きていきたい。そこでハタと立ち止まりました。 おいしいって、いったいなんなんだろ? 時にだれかと語り合い、時にひとりで考える。 そうして、いろんな『おいしい』が詰まった本が出来上がりました。 おいしいものは、きれい。おいしいものは、美しい。」だとさ。 正直言って、全編伊藤がヨイショされる舌自慢の対談に、 これまた子丑天冲殺にもかかわらず、 同じく親から受け継いだとかいう舌自慢で、 庶民性は一切ない、ちょっとグレードの高い食べ物周辺の話。 神奈川県横浜市青葉区青葉台出身で、 文化服装学院でデザインと服作りを学び、 料理や雑貨、テーブルまわりのスタイリストとして、 数々の女性誌や料理本で活動。 なにげない日常にかわいらしさを見つけ出すセンスと、 地に足の着いた丁寧な暮らしぶりが人気などと 持ちあげられることが少なくない伊藤は、 DNA「龍」主導で、ひとっところに落ち着かない 風来坊といったら怒られるか。本質は環境により、いくらでも変えられるが、 そこはかとなく頑固でエラソーなイメージも改められぬ人。 「龍+石」は、言い訳無用の実行力で金銭感覚疎くも、 文章なり料理などの表現力は、そつのない技術が備わる。 「龍+龍」は、やり始めると止まらない制御不能さ。 「龍」×3もあり頑固も極まれりなので、放置するしかない。 他人の意見など聞く耳持たずでもある。 「龍+貫」は、忍耐力あり。簡単に打ち解けず。 「鉄+龍+寅月」は、気候風土が変わると爽快に感じるが、 生地生家に留まれば、一家の犠牲になりかねない。 「戌」年生まれ「鉄申」は、現実離れした面あり。 伴星は「司」で、家族一丸となって。だから娘は大切。 洩星は「龍」で、故郷離れて一人で。 導星は「貫」で、最後は孤独になる。 宿命の特長は、初春午前四時頃の全席座席指定の通勤電車。 年干と日干の同一は両天秤だから、 仕事にかこつけて私的面まで充実させる勢いだが、 年支「戌」と月支「寅」に半会があり、それなりに前向きなのに、 (上り列車か・・・朝6時起床して昼までには仕事のピークを迎える) 月支「寅」VS日支「申」の対冲は微妙に壊れていて、 夜勤帰りや朝まで遊び呆けた者を乗せているのか、疲労感がみなぎる。 仕事と称してあれもこれも手を出す傾向だが、 本作は特に「おいしいもの」について触れているはずだが、 総エネルギー231点はそこそこでも、 水性23点は脆弱で、これはDNA「鳳」であろうと、塩濁水であることからも、 本来、万人に受け入れられるようなものではない。 本質的には宿命の才能として持ち合わせているのではなく 幼少期における親の与えたものや、 後天的に仕事などを通じて利用したものに過ぎず、 一般人を豊かにしてくれるものとは言い難い。 また木性18点と脆弱にも関わらず、異性に関しては貪欲で興味があるようだが、 子丑天冲殺にも関わらず、年上ばかり相手にするものだから、 相手も弱体化するばかりか、持続するわけではなく、 これは内側の対冲にもあるように壊れている。 また本物の配偶者成分の「草」ではなく、 陰陽関係の「木」しかなく、併せて相手を間違えやすい。 いずれにしろ、三柱のうち年干と日干が「鉄」で、 なおかつ強面の子丑天冲殺なので、硬質感は否めず、 列車としたが武器みたいなものなので、 常に周囲に威圧感を発しており、疲れる人だ。 年干支の「鉄戌」は、本質は野暮ったいくせに、 図々しくも何でもかっさらっていく行動力はあっても、 (逃げるのもうまいが・・・) 迫力こそあっても、洗練された姿は見えない。 月干支の「山寅」は、人情味はあるのだが、お山の大将。 恥をかいて生きるなら、逃げてしまえという信頼感のなさ。 そして日干支の「鉄申」は、自己を正統化する マニュアル重視の自分がルールブックみたいな妥協の余地のない役人体質。 エラソーだから、かえって始末が悪く、 周囲は腫れ物に触るように接するものだから、 益々勘違いするのではないかと思われる。 干支番号構成は、47-15-57で、北方と東方を結ぶ領域で、 南方と西方はなく、実は得意分野が限定されるので、 外れた場合は、思いっきり見当違いになるのも避けられず。 後天運は、初旬「2歳灯丑」がDNA「牽」の権威。 ある分野において、形を重んじながら制御不能な環境に生まれ、 自尊心の強さが強化される10年運天冲殺で、 鼻持ちならない面が徹底して研磨された。 2旬「12歳陽子」は、DNA「車」の10年運天冲殺半会。 男勝りで強気な押しが、善し悪し別に、 上がり下がりはあっても、結果が伴う危険な道行きとなった。 3旬「22歳草亥」は、社会に出てキャリアを積む時期だが、 異常環境に身を置くことで、運気も稼働する10年運天冲殺だが、 異性を意識しながらもDNA「司」の干合支害なので騙される。 TV関係者との初婚もここで、子丑天冲殺なのに、 相手は間違いなく年上であり、文字通り騙された。 威勢が良くても、本人にも責任ありも、異性を意識しすぎ。 編集者と浮気をして破局との情報もあり。 さらに、アートディレクターと結婚し一女(99-03XX)をもうけるも、 当然のように害の10年運がらみで破局。 なのに、娘とはずっと一緒のようで、もうひとつ弾けず。 4旬「32歳木戌」は、同じく異常環境で稼働する10年運天冲殺で、 前旬の地味な雰囲気から 一転DNA「禄」の権勢強化、愛情溢れる流れは、 離婚という破壊現象を経て、大きく仕事運を稼働させたはず。 とはいえ長野県松本市の木工職人(52-XXXX)と同棲。 年上はダメなのに、ブレブレ。 現在の5旬「42歳雨酉」は、40年間にわたる10年運天冲殺を抜けて疲労困憊。 急激に失速してもおかしくはないが、月干「山」と干合すれば、 月干は「陽」で10年運は「灯」になるため、 進み行く方向性を変化させたり、若いファンの育成や 愛娘の成長が自身の運をもう一度持ちあげることになるので、 諦めずに根性を見せれば、何とか持ち堪えていけるはず。 ようは動き回る(DNA龍)のは、改めよということ。 今後は6旬「52歳海申」は、DNA「鳳」のゆとり。 木が抜けたように、世間から忘れられてしまう存在になりかねない。 7旬「62歳宝未」は、DNA「石」の屈辱に妥協。 仲間に踏み台にされたり、利用されるがおち。 昔の名前で出ていますも通用するのは一瞬。 8旬「72歳鉄午」は、DNA「貫」。 年干支「鉄戌」の大半会に、月支「寅」もからむ三合会局で、 何とか火性強化で稼働力をあげるために、最後の勝負をかけようとするが、 若い頃の無茶がたたれば、潰えるのみ。 さて伊藤は母親の影響を強く受けたという。 「龍」×3もあれば、極まってかえって 「玉」的にはなるのだから、それは間違いではないが、 そこに子丑天冲殺の乱暴さが加わり 「母の料理は作業のひとつひとつが丁寧なんです」といいながらも、 さもそれを自分が継承しているように見せかけるのには恐れ入るが、 野菜は「近所の成城石井が多いかな」なんて、 しれっと言われると、さすがに大丈夫かよと思う(嘆)。 しかも、娘は近くのオリジン弁当でバイト中だそうで、 「ヨソさまの釜の飯」という意見もあろうが、 いいのかこの母親の娘がそれで。 そろそろ、自分の恋愛より子の未来を考えて、英才教育しろよ(笑)☆ |
伊藤まさこ○70-0209 |
鉄山鉄灯 申寅戌-2 貫龍龍龍石(龍主導) 木性(18)火性(33)土性(72)金性(85)水性(23)/総合231 子丑天冲殺/天冲殺(2歳灯丑/12歳陽子/22歳草亥/32歳木戌) 干合支害(22歳草亥)/三合会局(72歳鉄午) 木性脆弱/火性脆弱/土性過多/金性過多/水性脆弱 -2歳灯丑/12歳陽子/22歳草亥/32歳木戌/42歳雨酉/52歳海申/62歳宝未/72歳鉄午〜 |
■2017年10月07日(土)灯卯 |
カズオ・イシグロ○ノーベル文学賞受賞という特異な崩壊 |
○「壮大な感情の力を持った小説を通して、我々の持つ、 世界とつながっている、という幻想に隠された闇を暴いた」として、 10月05日(草丑)にノーベル文学賞を受賞したのは、 両親とも日本人ながら、父親の仕事の関係で、 60年(鉄子)のDNA「司」年に長崎県から英国に渡った カズオ・イシグロ(54-1108/灯卯※)だ。 イシグロは82年(海戌)の60年に一度しかない あり得ない水性のDNA「牽」の名誉が形になる 条件あり天冲殺支合年に、英国に帰化すると同時に、 英国に在住する長崎女性の回想を描いた 処女作「女たちの遠い夏」(日本語版は/遠い山なみの光)でデビュー。 記憶を残すか捨てるかの葛藤を通し、 価値が激しく変化する時代の人間の弱さを描いてきた。 平易な文章で、世界に多くの読者を持つ作家だと言われている。 05年(草酉)のDNA「龍」の対冲年に 出版された「わたしを離さないで」は、 14年(木午)には、多部未華子(89-0125/草酉)で舞台化されたり、 16年(陽申)には、綾瀬はるか(85-0324/宝酉※午前4時前生まれ)で TBSでドラマ化されている。 15年(草未)のDNA「龍」の半会年に出版された 10年ぶりの長編小説「忘れられた巨人」が受賞対象作で、 6世紀頃のグレートブリテン島を舞台にしたファンタジーで、 老夫婦が息子捜しの旅をするラブストーリー。 イシグロは「調」冲殺主導で、人見知りをする、 訳ありな独創的感性の持ち主。 水性ゼロ(DNA車/牽なし)は、しゃかりきに仕事をするタイプではなく、 配偶者成分皆無ながら、86年(灯卯)の律音年に結婚。 妻の同意がないと仕事が進まぬようで(笑)、 受賞作も10年の歳月が費やされたという。 どこかの誰かと違い、名誉を望まぬからこそ、 「61歳宝巳」のDNA「禄」の引力本能強化10年運の 納音年(17年/灯酉)の過去の評価が一気に覆る時期の受賞は、 無欲以外の何ものでもない。 創造力を司る木性はふんだんにあるため、 才気に溢れた人であることは間違いなくも 平易な文章は総エネルギー188点という軽快さからくるもので、 「びっくり仰天な喜び。最高の栄誉です。 偉大なる作家たちの歩みに加わることを意味するからこそ、 素晴らしい表彰です。 世界はいまとても不確実な時の中にあり、その中で全てのノーベル賞が 何か前向きな力になればと思っています。 とても不確実な時代に、もし私が何らかの前向きな空気を つくることに貢献できたとしたら、とても感動的です」と話している。 わかったようでわからないから、「調」冲殺主導の生月冲殺だね。 なお、才能は主導する「調」のため、女性目線が得意も、 あまり頑張りすぎると、くたびれやすいので、寡作なのは間違いない。 売りに徹しないところが、精神性の高い戌亥天冲殺なのだし、 どこかの売らんかな優先で社会的問題提議がなく 実は返本がいっぱいの人とは次元が違うということだよ☆ |
■2017年10月08日(日)山辰 |
仁木英之○黄泉坂案内人 三条目は狼煙あげる転機の夢の中 |
○06年(陽戌)05(雨巳)月の四土格入格年の主導DNA月に、 「夕陽の梨」で第12回学研歴史群像大賞最優秀賞受賞。 同年08月(陽申)、の守護神天冲殺月に「僕僕先生」で、 第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞し、同年11月(畑亥)にデビュー。 「きゅうこん」で、11年(宝卯)のDNA「龍」の半会月06月(木午)、 第一回キネティックノベル大賞審査員特別賞を受賞し、 のちにその作品は「不死鬼譚きゅうこん 千年少女」としてゲーム化された 仁木英之(73-0417/雨未)が、11年(宝卯)のDNA「龍」の半会年に 一条目を刊行した「黄泉坂案内人」シリーズの 『黄泉坂案内人 三条目』が、07月28日(陽辰)の DNA「司」の守護神日に上梓された。 妻と娘よ、どうか幸せに――。 一風変わった、そして涙ホロリの魂救済ストーリー。 この世とあの世の狭間で迷える魂を救う仕事をしている、 元タクシー運転手の速人と少女・彩葉(いろは)。 死者の心残りを解決していく日々だが、速人は「この世」に残してきた 妻と娘のことがいつも気にかかっていた。 この世とあの世の狭間にある入日村。 クラシックカー・デューセンバーグとして、 死者の魂を送る「黄泉坂」を行き来する元タクシー運転手の速人と、 150年生きている少女・彩葉。 妖たちとともに、死者の未練を彼らなりに紐解いていく日々だ。 新型エンジンを開発していた自動車メーカーの研究者(エンジンゼンカイ)、 あるお客を待っていた石巻の小料理店の板前(予約席)、 詐欺ビジネスを行っていた若者(ドリーム・ランド)など七話。 死者にはそれぞれ物語がある。そして、速人には妻と娘がいた。 娘の雪音は、今でも父の帰りを待っていた・・・。 「お父さん、すごくきれいな高い山の中にある坂道で、 タクシーの運転手してるんだよ」と、 大切なことを話せないまま姿を消した人が、そこにいる。 今日もまた、誰かの魂が坂の下で足を止めるだろう。 その心残りに寄り添い、坂を上る手助けをする、速人たち「黄泉坂案内人」。 あの「僕僕先生」の著者が贈る 感動ファンタジーと言えばわかりやすいだろうか。 仁木にかかれば、東日本大震災も、優しく導いてくれる。 まだ幼い娘には、時折父の姿が見ている。 そして、苦労しながら母親も、そんな娘と強く生きようとする。 切なくも明るく頑張る姿には、誰しも涙なくしては読み進めないだろうが、 読後感に後悔は微塵も感じさせぬ筆致は見事だ。 大阪府平野区出身で、大阪教育大学附属高等学校平野校を経て、 信州大学人文学部中国文学専攻を卒業。 在学中は、就職したくないとして(笑)2年間北京に留学し、 それでも卒業後の96年(陽子)のDNA「司」の害年には、 長野でスーパーの西友に就職するも、 社会人そのものの始まりが騙されるように出来ていたのか、 上司と独立して小売店を開店するという甘言にその気になって、 一足先に退社するも頓挫し、一年間はフリーター生活。 99年(畑卯)からは個人塾を経営し、 10年(鉄寅)のDNA「玉」年には、両親が残した家が空き、 家族で奈良県内に移り住んだ仁木は、「貫」主導で、 守りの質に長けたものながら、置かれている状況により巧みに変化する水の質。 時に汚れることもあるだろうが、それを快しとせず、 なんとか美しい水であることを維持しようとする。 「貫+龍」は、派手さはなく、忍耐力あり。 「貫+鳳」は、一見温厚そうだが、内側はえらく頑固。 当然のように時代の先端を走るものではない。 「貫+貫」は、用心深く、私的面は特に不器用一徹であろう。 「貫+司」は、焦ることなどない冷静な意志力。 才能は、この「司」で浮ついた気持ち皆無の生真面目さ。 「雨+貫+辰月」は、情報でも知恵でも何でも他人から継承する。 素晴らしき編集者次第で活かされる。 「丑」年生まれ「雨未」は、自己愛の象徴。 善悪ではなく、我が道を行く人のため、 車と化した速人は、ある意味仁木の姿かもしれない。 伴星は「牽」で、他人のために働く。 だからこの世に未練が残る魂を送りだす役割も、すんなりと綴る。 洩星は「龍」で、故郷離れて一人で始める。 導星は「司」で、自分の意志で終了する。それもまた定めなのだろう。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の川。 守護神月干「陽」は、柔らかなな光を放っているが、 まだ、雪解け水の勢いと少々の濁りに、 そこまで熱くはなっていない、緩い水温。 年干支「雨丑」VS日干支「雨未」の納音は、 こちらの世界とあちらの世界では、似て異なるものだと示唆している。 同じ川でも、雨でも霧でも質が違うので、 だからこそ、この世とあの世なのだろう。でも流れている。 「失敗しても成功しても前に進んでいくんだ」なんだね。 年支「丑」は冬の土用。月支「辰」は春の土用。 そして日支の「未」は夏の土用というように、 季節は順調に推移しているように見えるが、秋の土用だけが足りない四土格。 すなわち「戌」年になれば十月(戌月)になれば、 四土が揃うことになり、この人なりに何でもあり。 雑気の集合体なので、川底に様々な遺留物があるということか。 致命的と言えるのが、創造力を司る金性脆弱で、 総エネルギー268点中、納音内年支「丑」内「宝」が 僅か19点のみということ。 これは、川の水の浄化作用が厳しく、治水にも難あり。 なので登場人物の設定を作り込むのだが、 とりあえずは、功を奏していると思えるので良しとしよう。 とはいえ「僕僕先生」のような舞台がよその国になると、 なかなか読者の裾野は拡がらない。 「黄泉坂案内人」は、支持者を増やす作品として可能性あり。 年干支の「雨丑」は、時間をかけて何かを実現していく強い意志の持ち主。 月干支の「陽辰」は、外柔中剛で実は辛辣。 物事を実現していく過程で、挫折はつきもの。 そして日干支の「雨未」は、純粋で打算なく真面目で単純といった印象。 そのわりには柔軟性を発揮すると異性で失敗しやすい傾向。 干支番号構成は、50-53-20で、北方2点と南方1点の鋭角的な領域で、 心残りに寄り添いながら、そこに濃密なものを流し込んでいく傾向。 後天運は初旬「4歳草卯」は、DNA「鳳」の豊かな趣味なり、 少年っぽいイタズラ心に溢れた時代。特に内側の人間形成の時代。 05年(草酉)のDNA「鳳」重なりには条件なし天冲殺には、 クイズ番組の「アタック25」の小学生大会に出て優勝して、 欧州旅行に当選するも、付き添いの親の渡航費用がだせず断念。 親の経営する会社が不渡りをだして頓挫したらしいので、 換金するも親に渡したとみられる。 一応、この頃より作家や詩人になる夢はもっていたという。 2旬「14歳木寅」は、DNA「調」の他人と同じことをしたくないという発想。 なので申酉天冲殺でも、生地の大阪から長野県へ流れたのだろう。 また中国に留学もした。 3旬「24歳雨丑」は、主導DNA「貫」の納音で、 過去を完全に破壊することで自己確立。 そして最後の最後の四土格入格時には、デビュー。 4旬「34歳海子」は、DNA「石」の害。 年支「丑」の支合に、月支「辰」の半会で、 それなりに売れたろうが、おそらくは私生活で痛恨の出来事。 そのあたりの辛い心情は、本作に滲み出ているようだ。 今年から始まった5旬「44歳宝亥」は、月干「陽」の干合を伴う DNA「龍」の半会で、改良改革で浄化。 月干干合は、目下目的などの変化になるが、 変わりきると「海」になり、年干と日干の「雨」と共に 水性の天干一気が成立するが、使い方を間違えれば、 塩濁水なので生き方次第としておきたい。 6旬「54歳鉄戌」は、同様に金性強化のDNA「玉」。 年支「丑」月支「辰」日支「丑」に 不足する秋の土用の到来で、待望の四土格入格となり、 集中力を発揮してひとつことに専念すれば とてつもない成果が約束された時期。 7旬「64歳畑酉」は、晩年に突如訪れるDNA「車」の10年運天冲殺。 とてつもない売れっ子になるかも知れないが、智力と体力がついていくか。 また、それによって何かを得ても、感謝も奉仕もなければ、 危険という二文字は常につきまとう。 8旬「74歳山申」は、DNA「牽」の干合10年運天冲殺。 年干と日干は干合で「灯」になり、火性の天干一気が成立し、 順調なら大御所。 とはいえ、前旬に続きありえない自然界からのお試しなので、 山のような感謝や奉仕が出来ねば、急速に汚染されるばかり。 さて、詳細不明も仁木が結婚したのは「34歳海子」の DNA「石」の妥協の結果という害。 さらに奈良に移り住んだ(10年/鉄寅)のも、同じく害毒の中。 仕事はともかく、さすがに私生活は毒まみれで、 そこが、執筆するうえで役立っているとはいえ、 薄汚れた環境であることは間違いない。 (色々事情をしりたいのだが、残念ながらtwitterは削除済み) そんななかで、今年(17年/灯酉)は条件なし天冲殺とはいえ、 10年運害明けで、新たな10年運「44歳宝亥」は、DNA「龍」の改良改革。 そして、来年(18年/山戌)は、DNA「牽」の四土格入格で、ズバリ名誉。 よほど不埒な生き方をしていない限り栄誉を手にするのは間違いないところ。 今から準備をして、本気で直木賞なりを狙いにいってほしいが、 まさか10年運害で、結婚をしたり奈良に移り住んでいるので、 そのあたりのトラブルがないか、恐ろしく心配ではあるね。 また、この生年月日はラーメンズの小林賢太郎と、 北海道日本ハムファイターズのコーチをする城石憲之と同一。 小林は今年から復活の兆しが見えてきているし、 城石も元妻が、テレビ東京を退社し、スッキリするに違いない。 いずれにしろ、怒濤の奮起を期待するだけだ☆ |
■2017年10月13日(金)雨酉 |
永田夏来○生涯未婚時代の意味不明(羅列の数字) |
○「若者の恋愛観結婚観なんてラノベ読んでりゃ十分だ」 なんていうことは決して言わない 永田夏来(73-0515/宝亥)兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教の 初の単著『生 涯 未 婚 時 代』が、 08月15日(木戌)の、DNA「司」日の家族という意味の日に上梓された。 同書は結婚する人生も、しない人生も、同じぐらい尊い――。 かつて日本は「皆婚社会」だったが、 近年は生涯未婚率(50歳時点での未婚率)が急上昇し、 最新調査では男性23・4%、女性14・1%と過去最高の数字に上った。 2030年(鉄戌)には男性の3人に1人、女性の4人に1人が占めるという予測もある。 この未婚化、あるいは晩婚化は個人の問題にとどまらず、 今の日本が直面する「少子高齢化」の原因として関心を集め、 地方自治体による「官製婚活」にも大きな予算が投入されている。 しかし、生涯未婚時代とは単に 「結婚しない中高年の増加」ということではない。 「結婚を人生設計に組み込まない若者の登場」ということでもある。 「結婚、出産を経て配偶者と添い遂げる」という生き方や 「正社員となって定年まで働く」という 人生設計が社会で共有できなくなった時代を前に、 家族社会学の視点から今改めて結婚という選択肢を再考する・・・。 以上はamazonの引用で、わざわざ書く気も起こらないので、 はしょらせてもらった。 また、全六章は、「一章 生涯未婚時代とは何か」 「二章 生涯未婚時代は男性をくじいている」 「三章 社会が変わっても『結婚』が変わらない理由」 「四章 生涯未婚時代を生き抜く処方箋」 「五章 生涯未婚時代から未婚者包摂社会へ」 「六章 他者と交わるということ〜生涯未婚時代の課題」 になっているが、さすが「宝」の「石」主導らしい、 数字に頼りきった内容はそれなりに評価するとしても、 最初に言うべきではないかも知れないが、 全体の印象は高校生の夏休みの課題みたいなもの。よく出来ました(笑)。 長崎県長崎市出身で、92年(海申)に、長崎県立長崎北高等学校卒業も、 害年のため浪人し、94年(木戌)のDNA「司」年に、 東京学芸大学教育学部総合社会システム科学科地域社会専修入学。 卒業後の98年(山寅)のDNA「玉」の条件なし天冲殺の夢の中の支合年に、 早稲田大学大学院人間科学研究科生命科学専攻修士課程入学、 00年(鉄辰)の主導DNA「石」年に、 早稲田大学大学院人間科学研究科生命科学専攻博士後期課程入学 04年(木申)のDNA「司」の害年に、同過程で博士(人間科学)を取得後、 関東・関西の各大学で非常勤講師を歴任。 現在は兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教で、 田舎暮らしを嘆き、専門は家族社会学。 夫婦をはじめとしたカップル関係を中心に、 現代の日本における結婚観や家族観についての 調査研究を行っているという永田は、 「石」主導で、家族も学生も若者も何もかも特別な仲間。 「石+鳳」は、ごくごく普通の発想をする人。 「石+司」は、日常生活が精神的に潤いなく簡素。 「石+車」は、まずは結論あっての調査。 個人感情に配慮することなく、自身の大義を振りかざす。 才能は、この「車」で男勝りの危険人物で単独行動。 「宝+石+巳月」は、一見面倒見が良い。 「丑」年生まれ「宝亥」は、受け身の人生。 伴星「玉」は、ずっと勉強と研究。 洩星「石」は、共同なものだから単著少なし。 導星「車」は、マイペースでぶっ壊す。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の川沿いの照明を消し忘れた標識。 あるいは雨の中で強いライトで目立たせられている案内板。 年干「雨」が月干「灯」を、月干「灯」が日干「宝」を剋しているので、 仕事は嫌いではなく、むしろ好きだろうが、 時間をかければかけるほど疲労しやすいが、 総エネルギー217点中守護神水性は70点と恵まれており、 趣味なり息抜きが出来れば良いのだが、 勤務先が結構な長閑な場所にあるため、善し悪し。 そのあたりが、主導DNAの妥協を余儀なくされているところ。 年干支の「雨丑」は、和合性乏しく孤独で時間をかける。 月干支の「灯巳」は、他人任せが出来ず何でも自分でやりたがる。 そして日干支の「宝亥」は、勘頼りで、繊細すぎて傷つきやすい。 干支番号構成は、50-54-48で北方の極めて狭い領域。 本人は勇んで行動しているようだが、研究者に徹するべきだろう。 後天運は、初旬「7歳山午」は、DNA「玉」で学びに埋もれる。 あるいは、ババくささが付加される忌み神。 (まるでお年寄りの原宿、巣鴨の宝飾店だね) 年干支「雨丑」とは干合支害で、親の立場さして良くならず。 本人の仕事も、生涯その気になりすぎると、なかなか進まず。 とはいえ、66歳までは何をしても目立つターボ運(子丑天冲殺廻り)。 また、干合10年運「陽」は日干「宝」と二次干合すれば、 10年運は「海」になり、日干は「雨」になる。 この三次干合日干「雨」は、最初の10年運「山」と干合すれば、 「灯」になるので一次干合時の年干「灯」に、月干「灯」を加えると、 変則火性天干一気も成立するので、 小学校以降の刺激により、目上を熱気でやり込めるような集中力は 備わっていたであろうと推測する。 2旬「17歳畑未」は、DNA「龍」の半会で、 忌み神ながら改良改革がテーマなので、地元より出て救い。 3旬「27歳鉄申」は、DNA「石」の害で、主導DNAで自己確立ながら、 屈辱や妥協が顕著で、仲間の裏切りや反目も経験する厳しい時代。 傷ついてボロボロになりながら、自分らしさを追い求めた。 現在の4旬「37歳宝酉」は、DNA「貫」。 年支「丑」と月支「巳」のからむ三合会局で、 衝突や、自分を守らねばならぬこともあるが、 仕事の窓口は、とてつもなく拡がる時期。 今後は5旬「47歳海戌」は、DNA「調」の繊細な守護神。 さらに月干「灯」と干合すれば、10年運は「木戌」になり、 若者らの刺激を受けて、向かう方向を修正すれば、 環境異変の10年運となり、特別条件付10年運天冲殺で、 相当独創的なポジショニングを獲得することも可能だ。 6旬「57歳雨亥」は、正真正銘の守護神の「鳳」で、 豊かな表現力もあるが、刑もあるので内側では衝突もあり。 ここまでがターボ運で、目立ちまくるのは終わり。 7旬「67歳木子」は、DNA「司」の地道で真面目な家族計画。 年支「丑」と日支「亥」を埋める冬の方三位で、格好はつけられる予定。 8旬「77歳草丑」はDNA「禄」。 その歳になって強欲になってもやむなしだろう。 さて、生涯未婚時代とは、「結婚経験を持たない中高年の増加と、 結婚を人生設計に組み込まない若者の登場」だそうだが、 責任をもたない人間が増えている以上、やむを得まい。 どっちに転ぼうと、困るのはその人自身であり、 未来に対する責任を負えねば、自分もないのだから。 むろん国が責任をとっていない側面もあるが、 いずれにせよ学者がどうこう言うまでもなく、 個人の自由であり、それこそ責任の範囲だからだ。 しかし経済力の低さや出会いの少なさを理由に、 先延ばしすることで正当化するのは、どうかしている。 なぜならば、実際は結婚をして稼働力をあげたほうが、 将来的には経済は安定するわけだから。 (一人より複数であることのほうが優位になるのは当然) だからといって宿命を完全燃焼させていなければ、 都合の良い出会いはないだろうし、無理に好きでもない相手と経験をして、 嫌な思いをすることもない。 ようは世間に結婚をしなくても良い風潮がある限り、 これは解消されることもないのだから、 国としてのありようが問われているだけ。 また、結婚が増えない理由のひとつに、機械的なものに支配された結果、 ごく自然な流れに反応できない人が、多くなってきているのも見逃せない。 すなわち情報が氾濫していて、それに接触しているだけで、 人生が消費され尽くしてしまうからだ。 しかも、結婚したら、これこれこうでなければならないという 幻想ばかりが一人歩きをして、あたら運を無駄使いしているのだから、 そこに目が向かずとも無理はない。 永田は「結婚はこれまでとは違う責任や面倒ごとに 巻き込まれる可能性がある」などとしているが、 それを楽しめないようでは難しいし、 そもそも「結婚はコストパフォーマンスが悪い」ではなく そういう愚かな経済優先で肝心の組み合わせの妙が悪ければ、 結婚がそりゃ地獄への道にもなるわけで、学者の戯言(笑)。 とはいえ永田も指摘しているように、 結婚すれば様々な税制上の優遇をうけられたり、 手術などの同意書にサインしてもらえるという メリットだってなくはないが、そこに人々の目はいっていない。 出産にしても、1925年の40〜49歳の出産は約13万件で、 一方2015年は5万3千件なんていう数字もだしてくれているが、 医療技術や栄養状態がはるかに悪い当時にこれというのは 面白いが、そのあとの掘り下げがなくご本人が「モヤモヤの背景です」と 途端に歯切れが悪くなるのは愛嬌か。 また「夫は外で働き妻は家庭を守る」にしても、 夫婦は相手の領域に不可侵ムニャムニャなので、 ここでも、互いの人生に責任をもつことから脱線している。 永田が間違っているのは、 夫=男、妻=女という図式から抜けだしていないこと。 重要なのは、自営業でもないのに、あるいは働きたいわけでもないのに、 経済のためだけに、結婚をしても働いている人が多いこと。 能力のある女性ならば世帯主として働き、 家事が得意な男性ならば、主夫として役割を果たせばよいものの そういう発想がないから、失敗する。 結婚制度に、あまりにも恋愛感情を持ち込みすぎるのも同様。 そして最後に永田は、親密性と共同性によって成りたつ結婚には 家族が暴力支配につながると警鐘しているが、 そんなものは、結婚に向いていない表裏あり害持ちや 配偶者成分皆無なり、内外シーソーが幸福を求めすぎるからであり、 補完する関係性の者同士が、鍋と蓋のようにくっつけば造作なしで、 一般論を持ち出してはいけない。「夫は外で妻は家庭を守る」 「未だパーマネントの職につくことができない」という 永田のボヤキをデータを駆使して言い訳したもので、 それ以上でもそれ以下でもない。 「石」主導が、割り切れていないだけではないのか。 ところで、永田は10年運「27歳鉄申」に入ったばかりの 00年(鉄辰)の主導DNA「石」重なり年に一度結婚している。 屈辱妥協のDNA「石」保持者らしく、相手はどう考えても同級生かその周辺。 しかし、出会いは98年(山寅)の条件なし天冲殺の夢の中だからして、 あっけなく30代を迎えることなく離婚。 01年(宝巳)が納音年でぶち壊しだから、楽しい家族生活は一年くらいか。 もっとも月干支VS日干支の天剋地冲持ちだから、内側世界は犠牲がつきもの。 結婚して犬まで飼育してるようでは、長持ちするわけもない。 で、その辺はあまり話題にしたくないようなのだが、 ご自分の研究テーマがテーマなんだから、 そこはオープンにして自虐ネタも交えて突き進まないと、 学生もついてこれないかもなあ(笑)。 しかも「先生は独身ですか? ご結婚のご予定はおありですか?」 というtweetに「絶賛結婚相手募集中です。 が、そういう質問はセクハラの範疇に入るので 質問の際には相手を選ばれた方が良いと思いますよ〜。」 と、まともに反応するようでは、柔軟性が売りの「石」主導とは言えんよね。 そのあたりが、どうにも時代整合性なき金性の辛いところ。 ほら、金性はなくても困らないじゃないの。 「宝石」はなくても暮らしていけるからね。 なのでよっぽど美しく光輝くようでないと価値なし。それが「宝」でしょ。 「夫婦をはじめとしたカップル関係を中心に、 現代の日本における結婚観・家族観についての 調査研究をおこなっている。」だったら、せめて自分の結婚の総括もしないで、 セクハラだのどうのって、なんかねと感じる☆ |
■2017年10月14日(土)木戌 |
東浩紀○「衆院選は積極的棄権運動」は時代整合性なき売名 |
○新しい政党が次々に生まれためまぐるしい今回の衆院選。 だが、有権者の中には、この時期に選挙が行われることへの疑問や、 選択肢がないといった不満もくすぶっている。 「こんな選挙は意味がない!『積極的棄権』の声を聞いてほしい!」 インターネットの署名サイトで09月末、こんな呼びかけが始まった。 今回の衆院選を「大義がなく、解散権の乱用」 「民意を反映できる選択肢がない」と批判。 最終的に投票に行くか、棄権するかは個々の判断だが、 こうした声を署名によって可視化しようという運動で、 7.500人の署名を目標にしており、衆院選後に国会議員に届けるという。 呼びかけ人で、出版社「ゲンロン」を経営する 東浩紀(71-0509/木午)は「メディアも選挙という『お祭り』に巻き込まれ、 政局報道で盛り上がり、ポピュリズムを生むだけ。 そんなに無理して投票すべきなのか」としている。 また「資本家と労働者といったわかりやすい階層があった時代は、 選挙でそれぞれの主張を戦わせることが社会の融合につながった。 今は各自が求めるものは複雑なのに、 選挙ではワンイシュー(一つの問題)で『友か敵か』の選択を迫られ、 市民が分断されている」とも指摘しているが、 「禄」冲殺主導で、自己発揮して何かをすれば、 やってもやっても報われないで、困窮するのが東。 そもそも、百歩譲って東の主張を容認したとしても、 棄権したら民意が反映されぬのは あらたに参政権を取得した18歳の高校生でもわかる理屈ではないか。 政権党の主張に反対したいのならば、 「誰それを落としたいから誰それに皆で投票しよう」ならまだしも、 棄権したら一切それは国会には届かず、死票どころの騒ぎではない。 では、この金勘定が好きで失敗する辰巳の生月冲殺は、 何を勘違いしているかといえば、「木」の今年(17年/灯酉)の陰のテーマが 反発反抗の目立とう精神だから。 生月冲殺なので、雑で丁寧ではないから、 ともかく他人とは違うことで目立ってやろうという焦りが DNA「調」の忌み神陰気を加速させ、 こんな愚かな発信をしているのだから迷惑な話だ。 東は、ただでさえ自己発揮はすべきではない生月冲殺なのに、 言論活動に重きをおいた出版社の代表で、 「亥」年生まれ「木午」は、受け身の人生なのに、 なんと矛盾だらけな生き方ではないか。 なんのことはない、時代整合性なき売名であり、 かえって政権党やその補完勢力を助けることなのに、 否、助けているんだろうねと思ってしまう(笑)。 東の無様な背景は、現在の10年運「41歳山子」が、 変剋律付の天剋地冲で、単純に壊れているわけだが、 同時に変節は守護神月干「雨」を干合させ、 忌み神「灯」に変質させ、さらに頭をおかしくさせている。 もっとも、東の愚かな根源はそれ以前の「31歳畑丑」の干合支害10年運に、 年上逆縁の作家で、同じく10年運「35歳草丑」の 干合支害10年運の、ほしおさなえ(64-0521/鉄午)と結婚したこと。 「鉄」と一緒になる「木」ほど愚かで危ういことはないが、 だからだろう。 その毒まみれで産まれた第一子女児の東汐音(05-0606/宝酉)は、 親剋しの子丑天冲殺だし、母親とは共通干すらない。 妻のほしおは今年はDNA「牽」の忌み神不名誉。 娘は忌み神年の「酉」重なりで、DNA「車」は危険極まりない。 迷惑な父親であり、夫なのだが、全部自己責任。 でも、こんな人の売名につきあったら、一般人はろくなことはないからね☆ |
■2017年10月17日(火)灯丑 |
誉田龍一○泣き虫先生、江戸にあらわるの純情なる不穏 |
○06年(陽戌)に「消えずの行灯」で、 第28回小説推理新人賞を受賞。 翌07年(灯亥)に同作で単行本デビューし、 以降、歴史小説、時代小説を中心に、ミステリー小説、児童小説なども 手がけてきた誉田龍一(63-0303/草巳)が、 デビュー10周年の節目に、「手習い所 純情控帳」シリーズの 『泣き虫先生、江戸にあらわる』を、 DNA「車」の変則方三位日の05月14日(宝丑)に、 『泣き虫先生、幽霊を退治する』を、 06月15日(雨酉)のDNA「龍」の半会日に、 『泣き虫先生、棒手振になる』を 10月11日(宝未)のDNA「車」日に、上梓した。 同書は、出来れば佐々木家に生まれたかったと軽口をたたきながら、 実は一刀流の剣の達人で、亡父の知り合いの本所緑町の 刀林寺の住職の諾庵を頼り、江戸にやってきた三好小次郎。 寺に寝泊まりする代わりに、諾庵に請われるまま 手習い所「長楽堂」の先生になった小次郎は、 風貌はおよそ武士らしからぬところがあり、 ちょっとしたことにすぐ感動して涙を見せることから、 子どもたちに「泣き虫先生」と呼ばれるようになる。 そんな小次郎が、子供たちが巻き込まれた珍事件、 長屋で起こった難事件を解決していく。 そして、小次郎の訳ありの過去も明かされる 親しみやすい作品である。 大阪府泉佐野市出身。早稲田大学政治経済学部卒業。 学生時代から塾講師は25年のキャリアを誇り、 08年(山子)よりは、埼玉県行田市等で文学講座を担い、 現在は東京都江東区在住という以外は謎が多い誉田は、 「石」冲殺主導で、周囲の影響を受けやすく、 振りまわされることが少なくない。 「石冲+貫」は、社会や集団とつかず離れず交流しようとするが、 マイペースは貫きづらく、正に泣き虫先生のごとく。 「石冲+調」は、妙な自尊心が裏に見え隠れし、ご意見番を気取る。 だから「悪者を捕まえるのは、人のためになることです。」になる。 「石冲+龍」は、限定された分野で、それらしい技術力を見せつける。 「石冲+石」は、変わり者なりに、空回りしながら、融合しようとする。 「草+石冲+寅月」は、家庭運なく、友人知人何でも利用するが、 時に一宿一飯の恩義には、何らかの形に貢献せねばならない。 泣き虫先生の旧藩との交流、兄との確執なども、これにあたるが、 その気にさせられると、見事な働きもするので、おだてて使う。 「卯」年生まれ「草巳」は、本人としては正直者の自覚。 なので、涙腺の緩い泣く先生にも通じる。 伴星は「司」で、風変わりの中にも、この人なりの地道な生活。 洩星は「龍」で、故郷を離れ一人だから、小次郎こと泣き虫先生。 導星は「調」で、口ウルサイ年寄り。まるで住職といったところか。 宿命の特長は、初春午前四時頃の霧がかかった 森の樹木に絡みつく「草」の類で、 異形の花を地中に咲かせるような妙な生態。 (生年生月冲殺だから、とことん普通ではないからね。) 総エネルギー254点中、 自身の木性は宿る本体の木をふくめて、114点もある身強で尊大だが、 「木」が54点に対して「草」も60点もあり、 母屋を貸した「木」も、うかうかとは出来ぬが、持ちつ持たれつの仲。 住職が「木」なら泣き虫先生は「草」という構図で、 火性54点が子供達で、その暖かみは救いであり、 教えるという行為の水性は「雨」が19点で、 さして強くはなく、子らに教えてもらうこともあり。 作家としての創造力はDNA「龍」でも、 冲殺されているのと、枠を設けたほうが楽なので 「玉」的な世界観を構築しているのであろう。 金性は13点で、女っ気もなく、 仕官にもそこまでこだわらぬのも、この人らしい。 ある意味、意地みたいなもの。 そして最大の特長は、月支「寅」VS日支「巳」の害。 内側の幸福を求めると破綻しやすく、 それを壊したくて、意を決して動いても、 時間の経過と共に、疲労感タップリとなる。 結果をださない生き方が求められるというより、 依存した社会に適度に寄生して、 溜め込まず、毒を吐いているのが正解。 年干支の「雨卯」は、風変わりでも責任感と几帳面のある良い人。 どこか頼りない面は、泣き虫先生そのもの。 月干支の「木寅」は、どっしり構えるムードメーカーで住職。 日干支の「草巳」は、究極の恋愛相手、完璧な相手を探す達人志向も、 生年生月冲殺であり、決め手にかけて淡泊に見える。 干支番号構成は、40-51-42で西方と北方の比較的狭い領域。 江東区在住なら、そこにある江戸情緒を妙に懐かしむ。 後天運は、初旬「9歳雨丑」が、DNA「龍」の変則方三位半会。 宿命内水性は霞みほどしかないので、恵み。 親なり家系なりの犠牲により誕生しているが、 そんな家族を窮屈と感じながらも、 9歳運はただでさえ大人になるのが遅い男児としては、 少々遅咲きには違いないが、半会もあるので、 ようやく周囲を理解できはじめた時期。 2旬「19歳海子」は、DNA「玉」。 社会にでる時期だが、ありえない旧いものへの興味は ここで養われた感あり。 3旬「29歳宝亥」は、DNA「車」で宿命内害が切れて、 強くない金性強化で、年支「卯」の半会で世界が拡がり、 月支「寅」の支合で自信がみなぎり、日支「巳」の天剋地冲で、 なんらかの強烈なスイッチが入った状態。 4旬「39歳鉄戌」は、DNA「牽」の名誉。 年支「卯」の支合、月支「寅」の半会もあり、 守護神独創的表現力年(06年/陽戌)に認められたもの。 現在の5旬「49歳畑酉」は、進み行く方向の変化。 DNA「禄」の半会で、魅力全開。 月干「木」が「山」になれば、 これが年干「雨」とさらに干合し、 月干は「陽」、年干は「灯」という火性に囲まれ目立ってくる。 目的の変更、読者層の変化などで、飛躍する可能性あり。 今後の6旬「59歳山申」は、DNA「司」の宿命害切れと支合。 内側が本当の意味で、初の安定に向かう。 7旬「69歳灯未」は、守護神DNA「鳳」。 8旬「79歳陽午」は、守護神DNA「調」。 さすがの晩年ながら、火性強化は一応守護神なので、 目立つ年寄りということか。 今年(17年/灯酉)は、守護神DNA「鳳」の半会で、 キーワードは子供なので寺子屋が舞台になるのは、 塾講師経験者としては、ごく普通の流れ。 とはいえ、児童書執筆の経験もあるからか、 相当子供目線で書かれているのが、 どうにも大人には食い足りない。 さりとて今の若年層が背伸びして読むかというと微妙。 小説講座で講師をしたりとそれなりだが、 どうにも子供に理想を求めすぎてはいまいか。 大人が唸る出来映えならいいが、 柴田ゆうの装画は、悪くないのだが、 いささか他の作家で手垢がついた印象で、 それもふくめて「石」冲殺主導も楽ではないなと思う☆ |
誉田龍一(上田隆祥)○63-0303 |
草木雨陽 巳寅卯-9 龍石調石貫(石冲殺主導) 木性(114)火性(54)土性(54)金性(13)水性(19)/総合254 寅卯生年生月冲殺/変則方三位半会(9歳雨丑)/天剋地冲(29歳宝亥) 月支VS日支害/害切れ(29歳宝亥/59歳山申) 木性過多/金性脆弱/水性脆弱 -9歳雨丑/19歳海子/29歳宝亥/39歳鉄戌/49歳畑酉/59歳山申/69歳灯未/79歳陽午〜 |
■2017年10月21日(土)宝巳 |
諏訪哲史○岩塩の女王というへんてこな恐怖 |
○作風ばかりか文体など、小説という形式に対して疑問を抱き、 執念深く自問自答する姿勢から「小説狂」「文学的テロリスト」などと呼ばれ、 脱稿から8年たった07年(灯亥)の守護神DNA「調」年に、 「アサッテの人」で第50回群像新人文学賞を受賞と、 第137回芥川龍之介賞(07-0717/海子)をありえないDNA「龍」日に受賞し、 同賞の贈呈式(07-0822/山子)の主導DNA「禄」日には、 アカペラで細川たかし(50-0615/宝巳)の 「心のこり」の1番を歌ったという 伝説の芥川賞作家である諏訪哲史(69-1026/木戌)の 6年ぶりの小説集『岩 塩 の 女 王』が、 08月20日(畑卯)の干合支合日に上梓された。 作家生活十年の記念碑的小説集という位置付けの同作は、 芥川賞受賞の鮮烈なデビュー作から、 さらに千変万化する緻密な小説世界。日常と地続きの異界へ。 自分の内なる非日常空間へ。探索は果てなく進み行く。 「これが今の僕の身体である」そうで、六年ぶりの小説集。 「無声抄」「岩塩の女王」「修那羅」「ある平衡」「幻聴譜」 「蝸牛邸」典雅な言葉の結晶が異空間を創出するとあるが、 あえて言えば「ある平衡」以外は難解も難解で、素人には何を言いたいのか、 否実は単純な事を敢えて小難しくしているのではないか(嘆)。 表題作の岩塩に至っては、支離滅裂な幻想でしかない。 「すべてが、なにか面白いように、さーっと判らなくなる」なんて、 良くも、言うよ〜てなもんである。 愛知県名古屋市西区出身在住で、國學院大學文学部哲学科を卒業。 大学在学中から卒業後まで独文学者の種村季弘(33-0321/陽戌)に、 文学・美術・宗教・思想など広範な分野にわたり個人指導を受け、 諏訪は40歳迄の読書量が1万冊を超えたものの、 種村は同じ年頃にその倍は読んでいたらしいと思い至り絶望したとある。 高校時代から一人旅を始め、大学時代に鉄道等で日本各県を踏破、 海外も50カ国以上を放浪したという諏訪は、 DNA「禄」主導で、自己顕示欲抜群で自己満足。 「禄+牽」は、他者による束縛を嫌う、妙な社会常識。 「禄+禄」は、単独行動で不器用。 「禄+司」は、自制心欠け先を読む心欠如。 「禄+貫」は、謙虚さなしも、才能は「貫」で頑固一徹。 「木+禄+戌月」は、まるで子供。 「酉」年生まれ「木戌」は、自分なりに直進する。 伴星は「貫」で、波の少ない人生が求められるが実際は別。 洩星は「禄」で、誰かの影響。むろん種村なのだろう。 導星は「牽」で、名は残す。既に名か迷かはともかく芥川賞作家である。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の雑木林のようなもので、 薄っすらとある地熱を頼りに、生命を維持。 総エネルギー210点中、砂利のような金性93点に束縛を受け、 身動きがとれない状況は、 わかりやすくいえば芥川賞作家という権威から逃れられず。 水性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、頭の中は空っぽ。 とはいえ無限大の知識欲があり、ない頭脳を読書で装う。 潤いはなく乾ききった状態で、自身の木性は僅か30点。 林といえど、柳のようなひょろっとした、辛うじて自生する植物。 年干支「畑酉」と日干支「木戌」は干合支害で、究極の表裏人間。 とはいえ生年冲殺で歪みもあり、月干支も「木戌」で、 内側の毒を制御しきれずに、思わず授賞式で演歌もでる(笑)。 配偶者成分が究極の害だが、自身の「木戌」もさげ▼▼の代表で、 結婚すると、より異常性を発揮するようになるも、 相手もとてつもない食わせ者なり変人奇人で間違いない。 格好も気にせず、薄汚れた世界観の持ち主にもなる。 歪むと同時に、年干「畑」と月干と日干の「木」が干合すれば、 月干と日干は「山」になるため、土性の天干一気格となり、 まるで地震の巣窟のようなもので、 集中すると、特に目上を亡き者にしかねない。 また、地支の害ばかりか、「戌」が西方秋の土用のため 「酉」の金性と連結すれば、地支金性一気格的になり、破壊活動も似合うが、 砂利どころかコンクリで固められたようなものなのに、 無理に動こうとすれば、まるで絡繰りのようなものになる。 年干支の「畑酉」は、出世欲や金銭欲にうとく、 外面にこだわりやすく、内面が薄くなりかねない。 月干支と日干支の「木戌」は、真綿で異性を締め上げるような束縛。 感受性豊かで、本人はロマンチストのつもりだが、 地位や名誉にこだわるあまり、周囲から恐れ疎まれることにもなりかねない。 干支番号構成は、46-11の西方と東方を結ぶ直線で、 領域も何もまるで線路のようなもの。さすが元名鉄マンである。 後天運は、初旬「6歳雨酉」が、宿命にない水性のDNA「玉」で、 ひとつの事にありえない没頭する姿勢を与えられたが、 ありえない水に戸惑うというよりも、害の10年運天冲殺は、 なかば有難迷惑で、周囲に迷惑をかけたりかけられたり 異常性を発揮して、地元ではちょっとした有名人であったろう。 2旬「16歳海申」も同様にありえない水性の10年運天冲殺なので、 DNA「龍」なので、一端東京へも出たろうし、海外へも流れて行った。 この時海外に根づけば普通の生活も出来たかもしれぬが、 ありえない流れのなかで、実は身弱のため、 まるで筏のように流されてきただけなのだろう。 恩師に「喰えぬと困る」と一喝され、名鉄に勤務。 そこが92年(海申)のありえない「海」重なりの 年支「酉」と月支と日支の「戌」の間を埋める金性方三位天冲殺。 なので収まりは悪くなかったはずだ。 3旬「26歳宝未」は、DNA「牽」で栄誉。 とはいえ、前旬までは水性の恩恵を受けていたのに、 それに気づかず、98年(山寅)の主導DNA「禄」年に、 自我が強くなり、小説を書かねばならぬ気持ちにかられ、 世話になっていた名鉄を退社してしまうのだから、わかりやすい。 住まいも落ちぶれたそうであるが、2年間引き籠もり処女作を完成。 「未」は刑でもあり、衝突も少なくなったはずだ。 4旬「36歳鉄午」は、DNA「車」の半会で、さらに金性が強化され、 材木として出荷されるようなものとなり、 06年(陽戌)の「戌」重なりには、躁鬱病発症するも、 07年(灯亥)には、第50回群像新人文学賞と、 第137回芥川龍之介賞受賞の快挙となった。 同時受賞は村上龍(52-0219/草未)以来31年ぶり、脱稿後8年を要したのは、 誤解されやすい不器用さと、生年冲殺が世に認められる前に 自己発揮して会社を辞めたことに対する罰則みたいなもの。 とはいえ、愛知淑徳大学文化創造学部准教授の職を得る。 現在の5旬「46歳畑巳」は、DNA「司」の干合10年運で、 地味ながらも金銭物質が回り出し、東海学園大学人文学部教授でもある。 今後の6旬「56歳山辰」は、DNA「禄」の主導DNAで自己確立。 対冲もあるので、過去の貧困から抜けだし、暮らしぶりが安定するはずだ。 7旬「66歳灯卯」は、DNA「調」の支合で女子大で教鞭をふるなり、 若い女性のために、他人が決して真似のできない活動を始める。 8旬「77歳陽寅」は、DNA「鳳」のゆとりで、 さすがに好々爺ならいいが、恍惚の人かもしれない。 さて、諏訪は一度は娑婆で修業した方がいいとの 恩師の言葉で名鉄へ入社、車掌や改札の仕事をしていたが、 就職が92年(海申)のありえない水性の夢の中だったためか、 98年に小説を書くために、自己発揮して退職。 その後、喰えずに99年(畑卯)の干合支合年に再就職しているが、 案の定、次元は下げてしまった。 また、23歳の02年(海午)のありえない水性の、 DNA「龍」の半会年に、名古屋市内の書店に勤務する、 愛知県立名古屋西高等学校の同級生と ばったり再会したことがきっかけで結婚しているが、 結婚により運気が向上することのない日座冲殺としては、 誉められたことではないので(子供がいないようなのが救いだが)、 これら二点が大きく重しとなって活躍を阻んでいるのは、明白。 奇異な宿命なのだから、流れに乗ってさえいれば、 もう少々なんとかなっていたはずなので残念である☆ |
■2017年10月24日(火)木申 |
町田そのこ○夜空に泳ぐチョコレートグラミーに熱狂したい |
○60年に一度しかないDNA「牽」の名誉が形になる 16年(陽申)の干合支合天冲殺年の04月22日(木戌)のDNA「司」日に、 第15回女による女のためのR-18文学賞で、 選考委員が大絶賛して、大賞を射止めた 町田そのこ(80-0309/宝巳)の「金魚鉢、メダカが二匹」という 少々情けないタイトルが「カメルーンの青い魚」と改題され、 短編集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』に収録され、 08月20日(畑卯)のDNA「龍」日に上梓された。 大賞受賞作の「カメルーンの青い魚」は、 祖母に育てられた「私」が児童養護施設出身の 幼馴染み「りゅうちゃん」と育んだ恋の物語。 「大きなみたらし団子にかぶりついたら、差し歯がとれた」という 笑える書き出しで始まり、最後は治療した歯を確認するというものだが、 最後の数頁で一気に世界が変わる、芝居のような展開が圧巻。 さりげないながら、クスっと笑わせられる仕掛けは脱帽物で、 誰とは言わんが、これまでの同賞受賞者に見られるような カスみたいな生臭さがないのは好感がもてるし、 往年のマカロニウエスタンや日活映画に通じるような どこにでもあるようで、どこでもない乾いた風景に、 水を得た魚が放たれた感がある。 話をもどそう。なぜ差し歯なのか。それはケンカの仲裁に入ってきた 交際相手(の私を)をうっかり殴ってしまったから。 そんな「りゅうちゃん」も世話になっていた左官の親方が亡くなったら、 町から流れて行ってしまい、残された「私」の想い出の断片が うづいているところに、一緒に暮らす祖母が亡くなったことを聞きつけ 「りゅうちゃん」が一時戻ってきた。 そして、また12年がたって「りゅうちゃん」は、 一段と変身して、啓太と暮らす「私」の目の前に現れる。 ミステリ要素ありも、嘘くさくない。 ただし、キスの味はフルーツガムの味はもうしない。 全く予期しない新人の遠慮のない凄味である。 その他「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」「波間に浮かぶイエロー」 「溺れるスイミー」「海になる」の全五編は、 全て底辺で、織りなす人物がつながっている。 そして、どの作品の登場人物も生きにくさを抱えているものの、 不自然さの一切ない巧みな仕掛けばかりか、文章が洗練されていて、巧いのだ。 新人作家に、これをやられたら、選考委員も真っ青であったのではないか。 内容に共感できるかはともかく、まるで映画を見ているような 「海」が大好きな作家の大胆でマーベラスな文章に、 いま、世の全ての女性はときめいてほしい。 一生に一度の恋って、アメイジング・グレイスでいいね。 福岡県福岡市南区生まれ在住で、かつては葬儀社に勤務していたこともある 現役会社員であること以外は不明な町田は、DNA「禄」主導で、 柔軟な気持ちで感謝を重ねていく。 「禄+玉」は、家庭ということに重きをなしながら、 逃げられないもどかしさと、生地に愛着と愛憎を感じている。 したたかな計算があるかと思えば、静かな生活の場もあり。 才能は主導する「禄」で、計算のない特別な愛情奉仕。 「玉」×2もあり、不器用な生き方は母親譲り。 そして冲殺された「玉」で伏線をはり、 とどめの「玉」で鮮やかに回収する地頭の良さ。 「禄+石」は、こと仕事になったら逞しい動き。 組織の中にあって、欠かすことの出来ない、部品にもなる。 「禄+龍」は、飾らない冒険心に滲みでる教養。 視野は広くはないが、決して言い訳をしない、優しい気持ち。 「宝+禄+卯月」は、平均的な主婦も出来る才能を所有するが、 裏切られることにも慣れている。 「申」年生まれ「宝巳」は、まとめ下手なので、 有能な編集者さえいれば光り輝く。 伴星は「禄」で、つかまえどころのない、ぬかりない人生。 洩星は「玉」で、身内の助けは「カメルーンの青い魚」なら祖母。 導星は「石」で、共同で「カメルーンの青い魚」なら啓太。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の朝早くから稼働する 工場にある時計台のようなもので、その場所になくてはならぬ目印。 総エネルギー206点は、「卯」月生まれを思えば相応で、 生年冲殺は、親の犠牲であり、土性(母親)の影響強し。 とはいえ年支「申」内と日支「巳」内の「山」が母親で、 DNA「玉」なので、このあたりが福岡に生まれ、 福岡から出ていない理由なのだろうが、 自身の金性は84点もあるのだから少々のことではへこたれず。 その土性の母親のすすめで、08年(山子)の干合支害年に亡くなった 故.氷室冴子(57-0111/雨未)の 「クララ白書」の影響を受けたというのだから、 同じ生年冲殺としても、筋金入りの少女体質は半端ではない。 (玉持ちだからこその発想) 月支「卯」内の「草」のみの木性は、儚く薄倖。 日支「巳」内の「陽」のみの火性は、恋一筋。演歌でもある。 年支「申」内の「海」のみの水性は、乙女心を忘れない。 年干支の「鉄申」は、マニュアル的だが、 地方都市には地方都市で生き抜くための術あり。 月干支の「畑卯」は、時に愛する人のために身を投げだす勇気。 ケンカの仲裁に入って、顔面にしたたかにパンチをくらう部分。 そして日干支の「宝巳」は、品質高貴でか弱き優しさ。 金がかかる浪費家の反面、 心の次元は高く偏見差別をしない純粋さが魅力。 狂気が磨かれ、芸能芸術の才覚に化ける。直感力の人である。 干支番号構成は、57-16-18で北方と南方を結ぶ鋭くも味のある領域で、 まるで映画のセットである。 後天運は初旬「1歳山寅」は、DNA「玉」の害。 年支「申」の対冲もあり、生年冲殺なので、 母親も仕事を持ち多忙で愛情を受けきれなかった可能性があるが、 母親の影響で、氷室冴子なのだから、有り難迷惑は通り越して才気の出発点。 「絶対に作家になろう」と決意した。 2旬「11歳灯丑」は、忙しなく危険な「車」の半会。 ありえない身の危険にさらされながらも、目立っていた。 学生時代は(学生演劇の)芝居の台本なども書いていた。 3旬「21歳陽子」は、DNA「牽」で異性を意識。 小説も書き始めていたであろう。 現在の4旬「31歳草亥」は、主導DNA「禄」の自己確立を伴う 他人とは異なる異様な環境に身を委ねれば、 日干支「宝巳」の異常干支の天剋地冲10年運天冲殺になり、 過去がどんでん返しとなるデビューに漕ぎ着けた。 今後は5旬「41歳木戌」が、DNA「司」の10年運天冲殺。 方向性の変化は、作家としての覚悟をするであり、 地道に作品を発表しながら異常性を磨きぬく。 6旬「51歳雨酉」は、DNA「鳳」のありえない 少年の心のような10年運天冲殺半会で、さらに進歩。 7旬「61歳海申」は、使い易いDNA「調」の10年運天冲殺の 刑と支合で、女性的感性全開で、衝突しながらも形にしてゆく。 8旬「71歳宝未」は、DNA「貫」。40年間の10年運天冲殺を抜けた衝撃で、 否、抜けられたとしたら、すり減ってさすがの際立つ金性も後退。 さて、町田は08年(山子)のDNA「玉」年の氷室の訃報を受けて、 虚無感を覚えて本格的に小説を書き、いくつかの文学賞に応募しだしたという。 年支「申」は半会し、ひとつの流れを極める時期だから間違いではない。 しかし、それでは最初の決意からあまりにも時間がかかりすぎてはいまいか。 違うだろう、この○○(笑)!本人もコメントしている。 「お前は一体、今まで何をしていたんだ。 振り返ってみれば、何ともつまらない女が一人いる。 田舎の片隅でオバサン予備軍に属し、日々を何となく過ごしている。 これじゃ駄目だと思いながら、免罪符のように過去の夢を眺めているだけ。 何もしなかったくせに、夢が潰えたと言うな。 努力しなかったくせに、一人前に傷つくな。 夢を失ったのはお前自身のせいだ、馬鹿者が。 その時からずっと、書き続けてきた」と。 そりゃそうだ生年冲殺は持続こそなのに、 そして、ビターチョコレートにビールとコーヒーが 人生に必要と趣味みたいなことに浸っているようでは、とんでもない遠回り。 だからこそ自分を追いこんで危機感をもてたのだろうが、 叙述トリックを自然に使えるように馴染むには相応の時間もかかる。 その意味では、そんな日々に追われずに、 社会にでる前から、もっとこの世界に浸っていれば、 これほどデビューが遅くなることはなかった。 例えば、92年(海申)のDNA「調」の天冲殺で、励んでいれば、 そして学生時代も、寄り道をせずに積み重ねていれば、 05年(草酉)の主導DNA「禄」の天冲殺で形になっていたのではないか。 それが一般人ではない生年冲殺らしい特性なのだし、 出来ていれば、とっくにもっともっと大きな賞を受賞していたはずだ。 さて「宝」の守護神は「水」。 なので、魚なり海なりを的確に背景として使えた。 でも、それならまさかの自虐ではないだろうに、 美しいだけなら「チョコレートグラミー」より 「アフリカン・ランプアイ(カメルーンの青い魚)」ではないか。 夜空より、実は明るい水藻に映える、もちろん名刺代わりの作品を タイトルに使ってほしかったのが、素直な感想だが、 そのあたりが「女による女のための〜」出身作家らしいのか(笑)。 「りゅうちゃん」が買ってくれた魚が、いつまにか一尾になっていたのが、 とってつけたように哀しい。 「二匹しかいねえんだ。楽な場所はいくらでもある。生かしてやれ」 とか言ったのにね。 でも、本当は百くらいの群れで泳ぐんだよ。 町田は知っているはずなのに残酷だ。 そんなことだからデビューが遅れたんだぞ(嘘です)。でも、いいや。 「だって、私はりゅうちゃんが好きだもん。 りゅうちゃんが残してくれたものを捨てるなんてしないよ」は泣かせる。 ところで、作家を目指していたはずの生年冲殺なのに、 おそらくは職をいくつか変わっているようだし、 親縁も生地である福岡にも本来は縁がないのに、 飛び出せなかったのが、稼働を遅らせた原因。 どうしても「宝巳」は趣味に走りがち。 そのためには、実家にいたほうが楽という選択肢に、 狂わせられたというのも捨てきれない。 だから、異常環境が似合う10年運天冲殺に入り、 ようやく重い腰を上げられたのではないか。 あとは、この40年間にもおよぶ10年運天冲殺を 一気に駈けぬけることが出来るか否か。 それには、「禄」主導らしい感謝と奉仕の燃焼が必要になるが、 栗の渋皮煮がどうだとか、コーヒーはマンデンリンが良いだとかは、 もう結構だから、まずは現在地を良きタイミングであとにできるか。 この二年の火性天冲殺を使いきってのデビューは 遅すぎて遅すぎて、もったいなかった。 来年(18年/山戌)は、DNA「玉」で才能強化年。 そしてさ来年(19年/畑亥)は、DNA「龍」の対冲年。 私生活は不明だが、結婚しているから、身動きがとれないでは、 同い年の選考委員にとてつもない周回遅れをくっているのに、 それでいいのか。啓太の母親と同じで、大阪にすら行けないのか・・・。 山梨からでてきたあの選考委員より、 あなたのほうがずっと実は洗練された発想をしているではないか。 時代整合性という意味では確かに微妙だが、 後天運はずっと格上なのに、遅咲きの新人作家で終わってほしくない。 向こうは既に直木賞作家なんだけど、町田は「うみのいりぐち」。 これから、並ぶ間もなく追い抜いてほしい☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 7 年/ 灯 酉 |
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