★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 9 年(畑亥)●08月 海申 // 移 動 祝 祭 日 |
■08月分一覧 (2019年●目次) |
田端信太郎●ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言の表裏(2019_0801) |
滝本竜彦●ライトノベルのライトじゃない屈折の源(2019_0806) |
三浦英之●牙:アフリカゾウの「密猟組織」を追っての正体(2019_0808) |
木村衣有子●味見したい本のマイペースな家庭の中(2019_0813) |
鈴木英治●江戸の雷神が吹き荒れて独り行く道(2019_0817) |
岸政彦●図書室に学ぶ人生と栄誉の行く先(2019_0820) |
戸森しるこ●ぼくの、ミギがバディを探す(2019_0824) |
時雨沢恵一●キノの旅XXII the Beautiful Worldの新たな行く末(2019_0826) |
辛酸なめ子●ヌルランで蓄財もそろそろただの人(2019_0829) |
■2019年08月01日(木)鉄午 |
田端信太郎○ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言の表裏 |
○大学卒業後NTTデータを経てリクルートへ。 フリーマガジン「R25」の立ち上げや広告営業の責任者を務め、 その後、ライブドアに入社し、livedoorニュースを統括。 ライブドア事件後は執行役員メディア事業部長に就任し経営再生をリード。 コンデナスト・デジタルでは、Webサイトとデジタルマガジンの収益化を推進。 さらに、NHN Japan(現LINE)執行役員に就任、広告事業部門を統括。 上級執行役員法人ビジネス担当に就任。 現在はスタートトゥデイ(ZOZOTOWN)で コミュニケーションデザイン室長を務める田端信太郎(75-1025/木辰)が、 『ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言』を 昨年(18年/山戌)の07月05日(山戌)重なりの 主導DNA「禄」の天剋地冲日に上梓しているので解説する。 同書の伝えたいメッセージはタイトルどおり 「ブランド人になれ!」ということ。 君もプロ野球選手より稼ぐプロサラリーマンになってみないか? 「年功序列、終身雇用の崩壊。そして副業解禁。 会社にぶら下がるサラリーマンはいよいよ終わる。 会社の看板より個人の名前で活躍するブランド人の時代が到来だ! 最先端企業に引き抜かれ続ける男が明かす己の名を上げる仕事術とは?! なぜ、筆者が苛烈なサラリーマン社会で勝ち残ってきたかと言えば、 ブランド人になることを「戦略的に」実践してきたからだ。 そして、今はSNS、インターネットが真っ盛り。 まさに今こそ、ブランド人になるのに絶好の機会はないと言う。 そのために会社の資源・インフラをたっぷり活用し、 ブランド人へと成長するための踏み台にしてしまえ! ブランド人の先頭を走っている筆者が、ブランド人になることの魅力を、 彼自身のエピソードからたっぷりと語っている本で、 真似できるかどうかは、あなた次第。目次は以下の構成。 第1章 君は誰を笑顔にしたか? 汗水に価値はない ドMからドSへ 150円のカップラーメンを300円で売る方法 給料の値段はオマエが決めろ 無礼者でかまわない とにかく量をこなせ。 量が質を生む 第2章 己の名をあげろ 名乗りをあげろ! 何も知らない金魚であれ 武士は打ち首。 サラリーマンはノーリスク 上司を共犯者にせよ! 売り上げよりもインパクト さらば昭和のサラリーマン 上司とメシになんか行くな 仕事にはクレジット(署名)を入れろ 「優秀な人」より「おもしろい人」のほうが強い 35歳までにヘッドハンターから声がかからないとヤバい 虚が実を生む 「何を知っているか」より「誰に知られているか」を問え 「あいつは勝ち馬だ」と思われたらこっちのものだ 第3章 会社なんて幻想だ。大いに利用せよ 会社なんて幻想だ! システムの歯車になるな。 システムそのものを創れ 沈没船に隠されたおいしすぎるチャンス 「波」になる前に「波の予兆」に乗れ 第4章 市場を支配しろ 欲望を嗅ぎ分けろ まずは何でもやってみろ 結婚・子育てによって理不尽を学べ 現地、現物、現場を体感せよ/限界までカネを使え 第5章 発信者たれ! フォロワーは持ち運び可能な資産であり、資本だ 炎上しない奴は燃えないゴミだ ツイッターをやれ! 名刺を捨てろ 直接言えないことはツイートするな最初は誰でもゼロからのスタートだ フォロワー1000人を超えない人間は終わっている 泣き言をツイートするな! さあ、ヤジと拍手を集めるプロレスラーになれ スーパースターと凡人は紙一重 自分をただただ肯定せよ! ジャイアンのように大いに歌え 第6章 真っ当な人間であれ 正直者であれ 部下からツッコんでもらえる上司であれ 君はパンツを脱げるかい? 第7章 たかがカネのために働くな 仕事とはカネで買えないエンターテイメントである カネではなくパッションだ たかがカネのために働くな さあ、砂かぶり席でワクワクしよう! 石川県小松市生まれ。慶應義塾大経済学部経済学科を卒業。 様々な職場を転々としており、現在は35年ローンで買った 東京都江東区豊洲のパークシティ豊洲の下層階在住を称する田端は、 DNA「禄」主導で、何が何でも目立ちたく認められたい。 目立つためなら他人が退き気味なような事をしてでも自己陶酔して突破。 サラリーマンでも「自分という会社」を経営しなくてはならない。 「自分の売値は自分できめろ」 「カネの話をすることは下品でもなんでもない。」は、 正に自信を持って価値を高めるに通じる。 「カネが溜まると澱む」「カネは使えば使うほど増える」 「限界まで身銭をきる」「ケチでは金は貯まらない」 「宵越しの銭はもたない サイフの中は使いきれ」などの発信は、 この「禄」主導の正しい活かし方になっている。 「禄+石」は、ど派手な行動力で、利用できるものは目一杯利用する。 だから会社組織にいながらも貢献する以前に甘い汁を吸うし、 「サラリーマンこそギャンブルし放題。 悪意を持って会社に損失を与えない限り、 会社の資産を利用して、社畜の群れから抜け駆けしろ」になる。 才能は「石」で、人たらしで、わかりやすく言えばズル。 「禄+禄」は、存外不器用で単独行動。 真底頑固で、自分を高める「ブランド人」となら話は別だが、 同期と連れだって食事や酒に行く必要性を認めず。 「禄+鳳」は、口がうまい。 「木+禄+戌月」は、人を巻き込むのが得手。 「卯」年生まれ「木辰」は狭視で異性理解不能。 男世界の生きざまを美化しながら、都合良く生きる。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は「石」で、誰かを巻き込み共同で。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の入口に花咲き乱れる森で そろそろ沈んでいるはずなのに未だ陽光が輝いている不都合な風景。 総エネルギー227点はまずまずも木性が104点もあり、 公園というよりは迷いたくない怪しい森。 表向きは年支「卯」VS月支「戌」の支合もあり、 努力をしながら、顧客を歓迎しているようにも見てとれるが 実際には年支「卯」VS日支「辰」の害持ちで 表の冲殺された「石」と裏側の「禄」が融合しない表裏あり。 朝令暮改なみの持続力皆無で、 転職のたびにブランド力を高めているように見えて、 なんのことはない飽きがくるのが早いだけ。 出来れば転職しないで太りたい「木」の生年冲殺だが、 害持ちのため、イメージほど豪腕でもなく、 弱り切っているような感覚を言い訳しながら保っている。 気づいていない可能性ありも、気づいてもどうにも出来ない表裏。 木性が強いのはともかく、金性や水性は弱い。 格好を気にせずだし、気合いを入れているふうでも、 知恵はそこまで廻らずに不穏な空気で周囲を煙に巻く。 仕事命、仕事大好きな生年冲殺なのに害毒で持続困難であろうと、 本来は内部で暴れるべきで、矛盾を抱えながら次へと旅立つにも限度あり。 ブランド力を高めたつもりでも疲弊はあり。 またブランドどころか有名なのは別口で〜になりかねない。 害の上に乗っているのは、「木」と「草」で、 何のことはない交友関係が腐りやすく、 ろくでもない交流になりやすく、時間をかけ腐敗しかねない。 年干支の「草卯」は、努力家に見えてどこか鈍さを感じさせ その分、敵を油断させる能力あり。 何事もなあなあ気分に出来る協調性和合性。 我が道を行っているのに不快感与えぬのは素晴らしい。 月干支の「陽戌」は、付き合い上手の反面敵もいる。 平凡な人生などありえず波乱の連続で飽きさせず。 商いの世界で成功をつかむ才能にあふれ、 それを気づいて意識して使えば大成功。 そして日干支の「木辰」は、激しい闘志は内側に伏せ、 表にはださないことが徹底されれば誤解されることはないが、 本質地味なのに出しゃばりな部分が目に付くと 徹底した支持者と胡散臭いと遠ざける敵に分かれる。 干支番号構成は、52-23-41で北方と南方と西方も、 そこまで広い領域はなく、世界を広くみせる努力はしている。 後天運は、初旬「5歳草酉」は、DNA「石」の人間関係力強化。 何でも受け入れるか、受け入れざるを得ないか極端にもなるが、 才能にあたる方向ばかりか、 年支「卯」VS日支「辰」の害を切るものなので気合いは入ったであろう。 しかも、年干支「草卯」を納音しており、 親の世界に何らかの不都合があればあるほど、初旬成功条件を与えられ、 おおむね25歳から54歳の間に成功する可能性があるが、 これについては、感謝と奉仕が必要で、 大きな成功をしたら、そのぶん自然界に返礼するという 役割を与えられるが、ちまちま蓄財に走ったり、 己の欲望をみたすばかりでは、たいした成功にもならない。 とはいえ人間関係を駆使して成功できるはず。 2旬「15歳木申」は、DNA「貫」の大半会。 木性強化で、自分をさらに強くして自信を深め、 なにをやっても、中途でどんなことがあろうと成果がでる。 学生時代にWEBデザインで月収40〜50万の活動費を調達したのは、 このなかの守護神火性年の96年(陽子)97年(灯丑)だろうし 生年冲殺らしく帰省の際に親から発破をかけられ 慌ててリクルートスーツを買い就職活動をやってみたら面白く 「無理に内定をとろうという卑屈な気持ちがないから 生意気な意見を言いまくった。」あげくだろうと 98年(山寅)の主導DNA「禄」の引力本能強化年なので、 行くところ敵なしだったではないか。 とはいえ正式な社会参加は、条件あり天冲殺とはいえ 99年(畑卯)の60年に一度の干合支害年。 一般人ならその気になれば裏切られるのだが、 生年冲殺に表裏あり害持ちまであるのだから、 ひとつの会社組織に持続して所属できないものになったが、 「質を追求するな。量をこなせ」と仕事人としての基礎作り。 いわば千本ノック時代をビートルズのハンブルグ時代に例え、 「リミッターがはずれ突破力がつく」もまた大事件らしい。 3旬「25歳雨未」は、DNA「玉」の知恵の補填。 ともすれば劣勢だった年長者よりの救い。 年支「卯」の半会で外向きの仕事面は派手に伸びる。 現在の4旬「35歳海午」は、DNA「龍」の庶民的改善期。 自分を高く売るための最新な流れに乗りきる。 金性強化年だった01年(宝巳)には、ある意味旧く伝統的なともいえる 日本経済新聞の求人広告をみてリクルートへ。 電通に完全買い切り戦略パートナー として「R25」の事業計画を発案。 これが名刺がわりとなり業界で名前を売って、ライブドア、 コンデナスト・デジタル、LINEを経てZOZOへとまで流れてきた。 来年(20年/鉄子)から始まる5旬「45歳宝巳」は、 年支「卯」日支「辰」に不規則に連なる変則方三位で、 最弱の金性強化はDNA「牽」の名誉だが、 下手に進み行く方向を意図的に変化させると 守護神月干「陽」が干合で「海」になってしまう。 (完全に変わりきるのではなく点滅)目下や子供の造反などに胸が痛む。 6旬「55歳鉄辰」は、DNA「車」の危険。 年干支「草卯」の干合支害があり、仕事や表向きの顔の激変。 7旬「65歳畑卯」は、DNA「司」の10年運天冲殺に干合支害。 自身で所有していようと毒は毒であり、新たな要因による その気になると裏切りで、晩年とはいえその気になりすぎて 目先の金銭物質を求めれば思わぬ落とし穴。 そして異性にも注意。異性の変質。悪い異性の出現に制御できず。 35年ローンなんか飛んでしまうかも。 8旬「75歳山寅」は、DNA「禄」の10年運天冲殺で散財。 入ってくるものよりでていくものが多いが それに抵抗できるわけもなく それまでの感謝と奉仕が自然界に判定される時期。 ライブドア事件の最中に仕えていた堀江貴文(72-1029/雨巳)には、 「オレが体を張ってネタを作ってるんだから とにかくオレを最大限活用しろ。ネガティブでも何でも構わないから 記事にしてページビューを稼げるだけ稼げ」と講釈され、 「ホリエモン逮捕へ」という超おもしろコンテンツで目立ちに目立ったことで、 手を上げて転職ではなくヘッドハンティングされる旨味を知った。 「人買いのレーダースクリーンに移っていなければ、 グーグルの検索結果に出ないウエブサイトと同じ。 TOEICやTOEFLを勉強していい点数をとろうとかいう前に 『英語は得意だ!』とハッタリをかませ」なのである。 そして「炎上しない人間は燃えないゴミだ」とし 今どき名刺交換して自己紹介する時点でアウトでSNSを駆使しろと説く。 カーネル・サンダースが49歳でケンタッキーフライドチキンを始め、 伊能忠敬は50歳を過ぎてから天文と地理の勉強をし、 55歳を過ぎて測量の旅に出たのだと煽るのは正論だろう。 ところが、「上司の前では太鼓持ちのように調子の良いことをいい 目の前からいなくなったらコロッと態度をかえ、 自分より立場の弱い人間には高圧的になるカメレオン人間は最低だ。 損か得かではなく、生き方の美学としてダサすぎる。 表と裏がある卑怯者は決して、長持ちしない」に至っては、 それは「あんただよ」と言いたくもなるが、 フェイスブックをつくりだしたマーク・ザッカーバーグにしても Macやiphoneを創り出したスティーブ・ジョブスでも 「カネ儲けが目的を爆発させイノベーション (※技術革新)を爆発させたわけではない」 「カネが儲かる、自分だけうまいことやってセレブ生活を送りたい」 ではなく「どうしてもやらざるをえないパッションが必要だ」 「利害損得ではなく自分が熱狂していることに 偏愛にまみれ前のめり姿勢で仕事をしろ」 「カネなんてなくても死にはしない」「たかがカネじゃねえか」 「カネは天下の回り物と突き放すからこそ逆説的にカネが儲かるようになる。 カネのほうからすりよってくれる。」ときて 「他人の役にたつという青臭い志で仕事する」 「カネというつまらない紙切れのために生きるな。 カネのために死ぬという、最強にダサすぎる最期は絶対に避けろ ワクワクして生きろ。そうすれば(結果的には)カネもついてくる」も 非の打ち所のない正論であり、「ビジネスは最高のエンターテインメントだ 失敗しても死にはしない!勝つか負けるかわからない ギリギリの戦いに今すぐ飛び込んでしまえ」という扇動も立派だが、 このままもちろん現在のZOZOに終生いるのではなく、 頃合いを見て脱出して、より旨味のあるポジションをとりにいくのが 田端という人物であり、持続力がないのを逆手にとって 開き直るのは結構な芸当で称賛すべきだろう。 さて、表裏ありなのに私生活を喋りすぎるきらいのある田端は 守護神害切れ年の06年(陽戌)に墨田区両国近辺出身の 妻(75-0425/宝丑※想定)と結婚しているが、 火性ゼロ(DNA車/牽なし)で配偶者成分皆無とも見える 生月冲殺の妻にとっては、ありえない結婚。 だからだろうか、第一子男児(09-0508/雨丑)は、 二代目運の寅卯天冲殺のわりには両親と共通干なしも、 母親とは守護神同士で、木性ゼロ(DNA鳳/調なし)のため、 木性の父親はなかなか理解出来ぬ存在かも。 そして、第二子女児(12-0519/鉄戌)とは妻の条件あり天冲殺だけあって、 両親と共通干支のある子供の誕生になったのは、 仕事は不安定でも、内側世界は大事にしているということか。 その後第三子男児(15-XXX)も誕生しているが、 15年(草未)は、両親の年干支の「草卯」と大半会しているので、 どんな時期に誕生しようと、共通干はありとなるので悪くない。 ちなみにマンション購入は13年(雨巳)になり、田端の水性強化年だが、 妻の60年に一度の守護神条件あり天冲殺半会年で、 長男の大半会年に長女の守護神年なので、田端という人物が仕事を通して、 世のため人のため役立っているかはともかく しっかり内側世界の充実をはかってるいることは理解する。 では、このストーリーがこのまま成功物語として終わるかと言えば違うだろう。 自身の木性が104点と強力なわりには、土性は44点。 つまり木性を支える地面が少々軟弱すぎるという難点があるところに 「禄」主導が感謝や奉仕という方向に行かず 目立とう根性で本人の蓄積に廻ってしまっては、矛盾なのだ。 会社を利用して上昇したはいいが、今後の10年運環境が、 そこまで恵まれているともいえず、 「木辰」の左3「禄」は晩年に身上潰す可能性大で、 異性に躓いたり、妻子の浪費や事件などが懸念されるのだから、 (妻の「卯」年生まれ「宝丑」は上がって落ちるだし) 私生活の充実は自由も、それを吹聴したあげく、 自慢になってしまえば、危うくもなるとことを言っておきたい。 田端の唱える方向性は間違いもなくはないが、 低層階とはいえ高級マンション自慢では、いささか結局はそこかになる。 「木」が土性という金銭物質を求めると、 老いが早くなり、配偶者方向に問題がでる。 むろん「木」は全ての象徴だから、誰にでも当てはまる。 一代で大成功者をだすような時代ではないので、 無理をしては晩年が怖いということは 自家中毒持ちだけに余計心配だと言っておきたい☆ |
■2019年08月06日(火)草亥 |
滝本竜彦○ライトノベルのライトじゃない屈折の源 |
○01年(宝巳)の主導DNA「車」の半会年の、05月22日(草酉)の律音日に、 「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」で、 第5回角川学園小説大賞特別賞を受賞。 その後「NHKにようこそ!」やエッセイ「超人計画」を発表。 10年(鉄寅)の干合年だったDNA「牽」年に「僕のエア」、 主導DNA「車」の天剋地冲年に「ムーの少年」を世に送りだしてきた 滝本竜彦(78-0920/草酉)の長期間待たされた新作『ライトノベル』が、 昨年(18年/山戌)の11月29日(草丑)の大半会日に上梓されているので解説する。 物語は、不登校の少年「ふみひろ」が学校へ行くところから始まる。 主人公のふみひろは、青春を無為に過ごしている少年だ。 そんな彼を見かねた元ラノベ作家のクラス担任吉岡は 「好きなことで一国一城の主になってみろ」と言い、 空き部屋で部活を立ち上げるように命令する。 そこで「ライトノベル部」が立ち上げられた! すると、ふみひろの目の前に、突如光のゲートが出現し、 「こんにちはーにゃ!」といってミーニャという ユニバーサル言語回路を持つ猫耳の美少女が登場し 闇に光をもたらす存在〜エクスプローラーだと名乗ったかと思えば 「闇の迷宮よ!いつか必ず私は戻るにゃ!」とクラスメイトが消える。 吸血鬼がでてくる闇の活動があるかと思えば、 母親は天使と精神的に交雑するし、 そこに冷凍精子のお取り寄せが登場したり日常が非日常へと変わっていき、 そして、この次第に奇妙なねじれを起こしていく。 いかにも「ライトノベル的」な幕開けから始まる本作は、 やがて作者と読者、そして物語を巡るメタフィクションへと変化して行き ミーニャと出会ってから、謎の女の子たちと次々と出会っていく。 やる気のない教師や息子に恋人役を期待する母親、 優等生だった幼馴染が突然不良化して旅立ってしまったり、 何気に救いのない環境にいる主人公が出会った奇妙な少女たち。 それらとの日常が何を意味するのか? 抽象的な描写も少なくない中で 最後には意識するようになっていった幼馴染と再会できた。 読者に光を与えるための小説「ライト・ノベル」と著者は言う。 不思議な感覚に陥る小説だというしかないが、 滝本竜彦復活のボーイ・ミーツ・ガールを超えた 異次元恋愛ファンタジーを楽しむしかない! 北海道檜山郡上ノ国町出身で、引き籠もりのため専修大学文学部を中退。 大学時代は神奈川県川崎市多摩区生田に居住し、 00年代の東京都杉並区阿佐ヶ谷付近を経て、 現在は神奈川県川崎市川崎区在住で、専 門学校で小説の書き方を教える授業をしているという滝本は DNA「車」主導で、反撃素早い犠牲的本質も、単独気質。 「車+禄」は、ルールに縛られるのは苦手だが、 本人は生年冲殺で、無限大であったり制約を激しく受けたりと、 妙な引力本能があるので、独特のスタイルを披露しているのだろう。 その気になればとことん、どんな仕事でも成功できる可能性あり。 「車+車」は、本能的に空気を読む(読み過ぎでもあり) 緩急をつけた生き方がでるので、やみくもの危険人物という訳でもない。 とはいえ「車」×3もあり、頑固で攻撃的なのはまちがいなし。 「車+司」は、猪突猛進で利用されやすい傾向。 結果、それで嫌気をさしてしまうことになる。 「草+車+酉月」は、衝突することが大好きなのだが、 気忙しく、いかにも渡り鳥が今まさに旅立とうというような状況で、 病にもかかりやすいが、土壇場で向こう側に行かずにすんだりする。 「午」年生まれ「草酉」は、一発屋の勝負師。 なのに一般人と同じような通俗的な生き方を模索すると挫折する。 生き方を表す伴星は「龍」で、常に変化をしないともたない。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かに担がれる。受賞したのも。 締めにあたる導星は「車」で、マイペースでなかったことにする。 宿命の特長は,仲秋午後六時頃の山間の石ころだらけの川に 水待ちの草花の種が危険な状況で待機している状態。 紛れているとはいえ鳥類に捕食されぬよう擬態しているかもしれない。 (捕食されても種として運ばれる期待はある) 総エネルギー163点は重厚感のない軽いアイドル運型で そこをさらに濃厚にしていればいいものだが、 水性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、秋生まれなので種子としたが、 午未天冲殺なのに目上縁稀薄というのが致命的だが、 裏をかえせば無限大に使えるということで 創作力ばかりか年長の編集者や読者に 受け入れられるような生き方も可能だが、そこは、ご本人の気持ち次第か。 夢みたいなことを考えがちな午未天冲殺としては未来のことに行きがちだが、 ここは思い切って過去に行くという逆転の発想があっても面白い。 また金性78点の過多は、剋されるばかりとはいえ、 水性のない未完成の異性への興味が濃厚。 しかし水がないところに身を傷めることが多いのは 精神的にどうなのかという疑問あり。 年干支の「山午」は、感情を押し殺すようなところがあり。 いつまでも親との拘わりが切れないと陰転。 決断力に優れるが、粘っても無理と思えば諦めも早い。 月干支の「宝酉」は、世渡り下手も努力あり。 融通効かずヘリクツもならべるが、博識でも活かし方が得手ではなく、 毒にも薬にもならないと言われがち。 日干支の「草酉」は、盆栽の花のように完成しており、 机上の空論より現実的で、アクセルを踏みすぎて、ブレーキの存在を忘れがち。 干支番号構成は、55-58-22で鋭角的な狭少領域。 後天運は、初旬「6歳海戌」が、DNA「玉」の害。 ありえない水性への戸惑いと、冲殺年支「午」の半会があり、 おおいに期待されるものの、月支と日支の「酉」は害のため、 不安にかられ不安定で思い通りにならない ありがた迷惑状態が生涯持続するもの。 2旬「16歳雨亥」は、DNA「龍」の改良改革。 現実的条件はないものの故郷より脱出したまでは良かったが、 根底にあるのは初旬で受けた害のため、ちょっとしたことで挫折しやすい。 生年冲殺は、どういう形であれ、正式に社会参加して、 苦労に苦労を重ねながら、そこで受ける理不尽なりを訴えていくような 創作活動ならば、すんなりとまではいかずとも楽なのだが、 それをしていないのは残念なこと。 ありえない真水のおかげでデビューもしているが、 徹底的に活かしているかは疑問。 3旬「26歳木子」は、DNA「石」の妥協なり屈辱。 年干支「山午」の天剋地冲で進みづらい戸惑い。 交友関係も芳しいとはいえず、そこもありがた迷惑。 とはいえ「子」内「雨」のおかげで生きながらえる。 現在の4旬「36歳草丑」は、DNA「貫」の大半会。 「丑」内「雨」も救いで動きは急になり、復活。 この後は5旬「46歳陽寅」は、DNA「調」の反発反抗。 少女趣味的様相に反逆性が加わる形態も 月干「宝」が干合されると、月干は「雨」10年運は「海」の 救いがでてくるので、進み行く方向を圧倒的妙な趣向に舵をきれば救い。 ようは攻撃性が緩和されるのが良いのだ。 6旬「56歳灯卯」は、水がどこにもないので、 あるつもりでいないと、DNA「鳳」の対冲で息切れ、 月干支は天剋地冲もあり、なにもかも終わりにしないともいえない。 7旬「66歳山辰」は、DNA「司」の支合で地味。 とはいえ「辰」内「雨」の存在に気づけばなんとかなる。 つまり、普通になれということか。 8旬「76歳畑巳」は、DNA「禄」の感謝と奉仕の半会。 世のため人のために滅私奉公なら救いもないとはいえない。 種子として食料となる覚悟なのだ。 初旬でダブル害。しかも、ありえない成分。 滝本の人生はつらい。純文学やライトノベルを読んでも救われない。 だからこそ、自分で「ライト・ノベル」を出現させた。 「ここには、かつてのネガティヴで後ろ向きな少年と、 それを救ってくれる聖母のような少女は存在しない。 青春の蹉跌も存在しない。だが、確かにこれは滝本竜彦の作品なのだ」 などと賛美する仲間はいるようだが、屈折した異性への劣等感や、 不完全な優越意識を容易に認められるものでもないが 第三者的に傍観するという立場でならば、ないとは言えない。 「高校生は学校に行かなきゃいけないのよ。ママはあまり行かなかったけど、 みんな行かなきゃダメだって言ってるわよ」というしばしば登場する 屈折のあげくにある理想的な母親像は、 ありえない存在である母親に対する甘えであり卑下。 おでことおでこをくっつけてテレパシーなんていうのは、 幼馴染みへの妄想で、日常と非日常が融合する かつて一度も見たことのない輝き。 社会の常識は大切にしたいんだというのも、誠でありマヤカシであるため、 旧き物を破壊し新たなるものを再生する。 滝本はヘンだと思えば、それなりに楽しめる。 さて、滝本の最近の活動といえば、 阿佐ヶ谷時代からの作家仲間とのバンド活動や14年(木午)の夢の中から始めた 「クリエイティブ瞑想講座」なる 創作などに行きづまった時に瞑想しようみたいなものだが、 出発点が毒を思うと屈折した世界に、そこまで近づくのは如何なものか・・・。 そんなことをしている間に作品を書けなのではないか。 だってこの生年月日ってオードリーの若林正恭と同一。 もう少し頑張ってもらいたいよね〜☆ |
滝本竜彦○78-0920 |
草宝山灯 酉酉午+6 司車車車禄(車主導) 木性(11)火性(29)土性(45)金性(78)水性(00)/総合163 午未生年冲殺/害(6歳海戌)/大半会(36歳草丑) 木性脆弱/火性脆弱/金性過多/水性ゼロ(野人的) +6歳海戌/16歳雨亥/26歳木子/36歳草丑/46歳陽寅/56歳灯卯/66歳山辰/76歳畑巳〜 |
■2019年08月08日(木)灯丑 |
三浦英之○牙:アフリカゾウの「密猟組織」を追っての正体 |
○朝日新聞記者で、 南三陸駐在、東京社会部から、 アフリカ特派員(ヨハネスブルク支局長)を経験。 15年(草未)のDNA「牽」年のありえないDNA「司」月(07月/雨未)の ありえない守護神のDNA「禄」の半会日に 「五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後」で、 第13回開高健ノンフィクション賞(15-0725/海寅)を受賞。 律音年で人生の折り返し地点だった18年(山戌)の、 ありえないDNA「禄」月(10月/海戌)のDNA「牽」日に、 「日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか」で、 第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞(18-1030/草未)を受賞している、 三浦英之(74-0626/山戌)が、 同年のありえないDNA「司」月のDNA「龍」の半会日 『牙:アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で、 第25回小学館ノンフィクション大賞(18-1130/陽寅)を受賞し、 今年(19年/畑亥)の「畑」重なりのDNA「牽」日だった 05月08日(草巳)に同書を上梓している。 アフリカゾウ虐殺の「真犯人」は誰だ!? アフリカで、年間3万頭以上のゾウが、牙を抉り取られて虐殺されている。 このままのペースが続けば、野生のゾウは絶滅の危機に瀕し、 今後十数年のうちに地球上から姿を消してしまうと言われている。 象牙の密猟によって生み出されたカネはテロリストたちの活動資金となり、 無辜の市民がテロによって殺されている。 『牙』は、密猟組織の「ドン」が漏らしたある「秘密」を手がかりに、 アフリカで横行しているアフリカゾウの密猟の実態や、 その原因となっている象牙の密猟組織の中枢に 迫ろうとしたルポルタージュだ。 殺されゆくアフリカゾウ。そのゾウたちを絶滅の危機から なんとか救おうと闘う現場の人々。密猟に国家ぐるみで関与している中国政府。 象牙市場を死守しようとする日本政府。 その背後で絡み合う幾つもの影や広がる闇を、 2年半に及んだ現場取材や当事者のインタビューによって解き明かしていく。 私達日本人は、これまでに世界の象牙の約4割を消費してきたとされる。 「買わなければ密猟はなくなる」というシンプルな原理にもとづく 決断がなぜできないのかと問いかける臨場感溢れる衝撃の書。 神奈川県座間市出身。京都大学大学院修了。 94年(木戌)のDNA「車」の朝日新聞社入社で、 現在南相馬支局員の三浦は、DNA「玉」主導で、 ひとつのテーマをじっくり掘り下げる。 旧いもの伝統性に惹かれるので京都大学は大正解。 環境を変化させられず気分転換も得手ではないので、 組織の意向で動かされる新聞社員は 経験値を上げるためには悪くなかっただろう。(自己発揮では似合わない) 「玉+貫」は、その場その場を乗り切る力あり、 現状を飾ることなく伝えることは可能でも 未来の展望には簡単に答えをだせない。 事実本書でも建設的かつ実現可能な解決策を 強くうちだしているとは言えない。 「貫」×2もあり、相当しぶとい。 「玉+車」は、行動と思考の一体化。 時に目的達成のために危うい道も行く。 「玉+鳳」は、自己の感性を傷めると取材力に火がつく。 自分の存在は棚上げして没頭可能。 才能は、この「鳳」で冷静な伝達本能。 「山+玉+午月」は、無言の強味。相手を圧倒する存在感。 「寅」年生まれ「山戌」は、揉め事に強い。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈の広がる人生。 物事の始めの洩星は「車」で、何もないところから始める。 締めにあたる導星は「鳳」で、精神的達成感で心の楽しみ。 宿命の特長は、仲夏正午頃の活火山で遠くから見れば雄大だが、 近づけば、総エネルギー232点中忌み神火性64点の熱風に、 木性38点は枯れ草となり、 年支「寅」VS月支「午」VS日支「戌」の三合会局で、 火性はとてつもなく強化され、燃えさかる。 水性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、情け容赦のなく慈しみのない人物で 優しさの欠片もないので、妙な感情移入は最小限で取材可能。 とはいえ口ではあれこれ危険とはいいながら、 単身赴任せずに、妻子を同行させるのだから ありえない方向の妻がいつ犠牲になってもおかしくないのに、 神がかり的使命感で乗り切ったに違いなし。 「山」は本来動かないのに組織の人間だからこそ動かされる。 動かない「山」が動くのだから そこにはとんでもないテーマが転がっているのである。 今後も三浦は新聞記者を極めてもらいたいものだ。 年干支の「木寅」は、人と人の間に入る調整能力。 場を和まして相手を油断させる取材者。 月干支の「鉄午」は、淋しがり屋ゆえに明るく振る舞い。 厳しい状況下でも甘い生活ではない強さを発揮する。 そして日干支の「山戌」は、守備本能が強く異様に我が強く 家族にはなかなかその気持ちが通じない。 内面は強靱な筋肉のような異種異様な繊細さ。 制約は多く常に自由がない限定された中で、 火事場の馬鹿力みたいな能力を発揮させることを要求される。 物事に全身全霊でぶつかる姿は 数代前に不慮の事故死などの先祖がいる暗示。 干支番号構成は、51-07-35で北方東方西方で南方欠けは、 それなりの場所で力を発揮させられる。 後天運は、初旬「4歳宝未」はDNA「調」の挑戦する心ばかりか、 相手が格別な存在なら、敵に不足なしと反逆心や反発心を 植えつけられる、周囲に人がいようと、孤独であったはずだ。 2旬「14歳海申」は、DNA「禄」のありえない引力本能が発動され 野人に潤いが湧きでて、様々なものを引き込む巻き込むようになる。 なまじないだけに、宿命をより強く際立たせたことになった。 3旬「24歳雨酉」は、DNA「司」のありえない引力本能も、 その気になると裏切りもある干合支害。 とはいえ、明かにありがた迷惑的様相であり、 社会参加もここになるため、野人らしく危険区域への派遣とは 切っても切れない様相になる。 結婚がこの時期だったか、次旬かは判断つきかねるが、 配偶者成分皆無からも考慮して、この間である可能性も否定できない。 4旬「34歳木戌」は、年干支「木寅」の大半会を伴う DNA「車」の特別条件付10年運天冲殺で、野人である以上に、 より危険な役割を与えられ、それに応えることが出来れば 流れに乗って派手な活躍が見込める時期。 どちらかと言えば総エネルギー232点中38点と少ない木性の補填は、 雄大な「山」を剋しながらも、より次元の高い活動を実現した。 現在の5旬「44歳草亥」は、DNA「牽」の年支「寅」 の支合を伴う 同じく特別条件付10年運天冲殺で、他人とは異なる生き方にすることにより、 組織の一員であろうと栄誉がもたらされる。 とはいえ月干「鉄」と干合すれば、「宝」に変質し、 DNA「調」は孤軍奮闘になってしまうので、 間違っても組織から独立してやっていこうと思ったりすると 急速に運気の下降もあるので要注意だ。 また、ありえないような自尊心を満たされたことに対して 感謝がなくなるようであれば、 運気も一気に下降して落ちぶれてしまいかねない。 6旬「54歳陽子」は、月干支DNA「龍」。 絶好調モードは既になく、それをなんとか取り戻そうと 月干支「鉄午」の天剋地冲が強く効いてくれば、 本当に組織を離れかねない行動にでそうだが、 不器用な「山」には厳しい選択になり、 精神性を重視して「龍」を動き廻るのではなく 庶民的な想像力や取材力と理解して背伸びせず 生きていけば窮屈でも問題なし。 7旬「64歳灯丑」は、DNA「玉」の自己確立。 旧きをたずねて再確認したい衝動が起きるが、 生まれ故郷にこだわる理由はなく、自然に考えれば、学生時代を過ごした 京都への帰還もありえるが、過去の赴任先をなぞるように旅するのは論外で、 本来は落ち着いて腰を据えて学問などに委ねるのが正解。 8旬「74歳山寅」は、DNA「貫」の大半会は、 何をしても晩年なりの大事件が待ち構えるが、 10年運天冲殺に「34歳木戌」は腕力勝負としても、 その後は「44歳草亥」の「亥」内「海」、 「54歳陽子」の「子」内「雨」、「64歳灯丑」の「丑」内「雨」に。 それぞれ助けられてきたが、「74歳山寅」には一滴の水もなく、 騒いでも何も起きないことを知る。 さて、三浦がアフリカに赴任したのが、年干支「木寅」の大半会を伴う DNA「車」の三合会局年の14年(木午)で、恐ろしく危険な目に遭いかねない時。 二人いる娘のうち生年月日の判明している 長女(11-0907/草丑)のDNA「石」の屈辱的な害年でもあったが、 任地へ一緒に出かけているのは、 ありえない成分の妻が同意したからに違いないが、 その時三浦は、フランスの通信社に 勤務するベテランのアフリカ特派員から 「アフリカで最も危険な取材はね、内戦国の紛争地取材でも、 発展途上国の疫病感染地取材でもない。きっと象牙密猟の取材だよ。 紛争取材や疫病取材は、事前に現地の状態を把握しておけば、 ある程度、危険を回避することができる。 一方、象牙の取材は取材相手が闇に潜んだ国際シンジケートだ。 一度命を狙われたら最後、この大陸にいる限り、 彼らからの攻撃を完全に防ぐことは事実上不可能に近い・・・」と 告げられたにもかかわらず、密猟者が象の牙をえるために、 チェンソーのような工具を使って 顔面をえぐりとるような蛮行に怒りを覚え むろん功名心もあったのだろうが、 元マサイの戦士という誇り高い現地の協力者と共に 取材をすすめていってしまった。 密猟をしているのが地元民なら、それを取り締まるのも地元民。 それを買い上げていくのが中国人で、行き着く先は日本という、 目に見えない連鎖を解き明かしていくのは、 まるで小説のごとく幸運が重なりあったもの。 それが異常10年運天冲殺「34歳木戌/44歳草亥」を 極限まで活かし切ったものだが、 そこらを軽く乗りこえていくのが野人だし、 そんな危険地帯に行って生還できたのは、 娘は月干に「陽」という守護神を持ち 10年運「1歳灯酉」が守護神という、辛うじて持ち堪える器を与えられたから。 いくら本拠地を比較的治安が良い南アフリカのヨハネスブルクに置こうと、 今のアフリカは大自然の中を動物たちが 活き活きと暮らす楽園でもなんでもない。 国際テロ組織はもとより、内紛で国土が疲弊した国も少なくなく、 表の顔と裏の顔が異なるのがアフリカだということも 本書は存分に伝えてくれている。 「危険な場所には一人で行ってはいけない。」 「危険でなくても夜には出歩いてはいけない。」 それがアフリカだという。 僅か20年の間に象たちは激減し、現地の人達が一時的に潤おうと 象牙が我が国で消費され、自然破壊に寄与した事実は 決して消し去ることの出来ない。 どんな斬新な着想のある小説よりも読んでいて衝撃を感じたのだ☆ |
■2019年08月13日(火)海午 |
木村衣有子○味見したい本のマイペースな家庭の中 |
○大学在学中に「恵文社一乗寺店」でアルバイト。 卒業後「喫茶ソワレ」でウェイトレスをしながら、 DNA「龍」の改良改革年だった99年(畑卯)から 人生の折返し地点ともいえる律音年の01年(宝巳)まで、 珈琲とフランスかぶれのための小雑誌「marie=madeleine」を発行。 同年にはデビュー作になる初著書「京都カフェ案内」を出版。 12年(海辰)よりお酒ミニコミ「のんべえ春秋」を発行。 現在ひとり出版社「木村半次郎商店」主宰。 ミニコミ「のんべえ春秋」の発行人で、 持ち場は食文化と書評という木村衣有子(75-1002/宝巳)の 『味見したい本』が、伝統性が際立った昨年(18年/山戌)の DNA「玉」年の12月10日(陽子)の干合日に上梓されている。 「のんべえ春秋」でもおなじみの様々な食にまつわる文化を探求する 文筆家・木村衣有子が読む書物の中の「食の情景」。 そのチョイスは、古川緑波(1903-0813/雨酉)、内田百間(1989-0529/草巳)、 武田百合子(1925-0925/海子)、よしながふみ(1971-1020/山寅)、 佐野洋子(1938-0628/宝卯)、獅子文六(1893-0701/畑亥)、 滝口悠生(1982-1018/木戌)と縦横無尽。 37の様々な食のシーンが紹介され、独自の目線による掘り下げと自由な感想に、 読者の記憶や味覚が刺激される。小説やノンフィクションの区別なく、 食の場面だけを切り取った潔さが心地よく、そのユニークで軽やかな考察は もとの作品それ自体にさらなる魅力を加え、 まるでこれ自体が食本のアンソロジーのような面白さ。 文庫オリジナルというのもどこか贅沢な、 豊富な知識と食への愛に満ちた一冊になっている。 なお目次は、1)少し昔の食卓、2)台所で読む 、3)食堂を読む、 4)カレーを一皿、5)おやつの時間、6)コーヒーを一杯、 7)飲みにいきましょう である。あえて作家名はふせるが、 「旅行者ってすぐわかるね。さびしそうに見えるね」 「当たり前さ生活がないんだから」 「台所の正しい振る舞い まずやってみること」「マズイ鮪の復活はネギマ」 「悲しい時は熱いスープをつくる」「朝の光が古いテーブルを清潔にしている」 一番好きな鰻の食べ方は「うざく」だ。 胡瓜の青臭さと極上の酢が混じって、鰻の脂がちょうどいい存在感になる。 ご馳走してくれる人の前では鰻重のみ静かに食べるが、 欲深いから 鰻鶏重を頼んで失敗した四十路の女が感服した。 特に「うざく」を頂いたら「お重なんて刺身のつまだよ」には 質の良い食通道を感じた。フルコースなんていらねえ! 栃木県下都賀郡国分寺町(現・下野市薬師寺)出身で、 実家はかんぴょうの卸問屋で、立命館大学産業社会学部を卒業後、 学生時代に写真部に入りアートワークに目覚めたようで、 卒業後はグラフィックデザインの専門学校に通うなど(中退) 93年(雨酉)から01年(宝巳)の律音年までを京都で過ごす。 京都では、大徳寺→衣笠→下鴨→丸太町→一乗寺と、 およそ落ち着きのない生月冲殺らしからぬ自己発揮ぶり。 02年(海午)のありえない水性年に東京へ。 目黒区中目黒を振り出しに新宿区早稲田。ここで結婚し新宿区四谷へ。 07年(灯亥 の夫の単身赴任により、 杉並区阿佐ヶ谷から豊島区目白でひとり暮らし。 夫が戻り台東区浅草から足立区北千住へ。 再び夫の転勤で、16年(陽申)に60年に一度の干合支合年に 福島県福島市に越し、北千住にも別宅的ワンルームを新たに借り、 18年(山戌)現在は、再び東京都台東区内に、 おそらくは夫と共に暮らす木村は、 DNA「貫」冲殺主導で、マイペースを貫けない事情により 常に試されるものだが、最初から断っておくが あまりにも引越をしすぎで、それが気分転換になっているとしても、 あまりにも、そこに力を使っているため、 無駄に大きくなるのを避けているようにみえてしまう。 才能は、この「貫」で頑固にひとつのことを守り続ける。 老舗の味わいみたいなものだが、出来ていることとそうでないことがあり、 さすがにこの引越の多さでは疲弊するだろう。 「貫冲+禄」は、他人とは一線をひくこだわりのある味覚。 「禄」×3もあり、頑固さは尋常でないが、 特別意識の強い「宝」の衝突から表出しているため、 度が過ぎると傷つきやすくなり近づきがたい。 「貫冲+牽」は、大切な生きる術のわりには、 独特な粗雑さがあるものの、それも魅力。 「宝+貫冲+酉月」は、用心深いから脱出は上手。 「卯」年生まれ「宝巳」は、良く動き廻る。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈頼りの人生。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにその気にさせられる。 締めにあたる導星は「牽」で、何らかの功績あり。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃のお花畑の宝石。 どちらも刺激しあい美しい光景を披露するが、 総エネルギー149点は、軽快運型ながら 水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人のため、うっかりすると磨かれにくく、 水がなければ、57点ある木性が成長せずに 造花のようなものになってしまい存在維持が困難になってしまうので、 旧いものを捨て新たな環境を手に入れたほうが 楽と考えて引越というリセットを繰り返す。 それでは根本的な解決にならないので矛盾が生じる。 それが奇妙な魅力にもなるが、年干支「草卯」VS月干支「草酉」の納音が、 出し惜しみのような隠し事をしているため 周囲が気づかぬままでいるのかもしれない。 流れ任せの生月冲殺のため、小難しいことを考えず、 ある意味運命に翻弄されるべきだが、自分でブレーキを踏みっぱなしは辛く、 本来組織に所属してこそ、長持ちしつつ成功しやすい。 年干支の「草卯」は、ともすれば鈍くなりすぎだが、 生真面目であり、異性をバカにする面あり。 月干支の「草酉」は、異性についての強いこだわりあり。 完成された盆栽の花のような頑固さは猪突猛進的。 そして日干支の「宝巳」は、品性高貴な女王気質。 偏見差別をしたくない心優しき部分あり。 どこか弱々しいが、華やいだ雰囲気の直感力の権化。 干支番号構成は、52-22-18で北方南方を結ぶ、 鋭角的で案外狭い範囲で活動する。 後天運は、初旬「2歳陽戌」は、DNA「牽」の役割発揮。 日干との干合により、ありえない水性を生成可能も 初旬条件はなく、売りは生月冲殺と 苦痛があれば才能が磨かれる変剋律とのセットで、 この10年は異性を意識したり、姿形にこだわりながら、 自己の良さに気づいていく。 2旬「12歳灯亥」は、DNA「車」の天剋地冲。 何らかの強い力が働いて、これまでの人生を大逆転する。 スポーツか異性か常に危険にさらされながら、才能を磨く。 思いあまって、生地から解放され京都へでる。 「亥」内「海」が救いで行動力の後押し。 3旬「22歳山子」は、DNA「玉」でひとつの流れを極めたり、 何かを掘り下げたり学習することで、自分を磨く。 ここでは結婚をしている。「子」内「雨」が救いの方向へ導く。 4旬「32歳畑丑」は、月支「酉」と日支「巳」のからむ三合会局で、 DNA「龍」は庶民的改良改革。 落ち着きがさらになくなるようなものだが、 多くの情報を仕入れて、制約が緩くなり思う存分発信。 「丑」内「雨」は恵みになり、おおいに羽をのばす。 現在の5旬「42歳鉄寅」は、DNA「石」の協調性和合性。 人間関係にまつわる案件が、思い通りにゆかぬ裏切りの時期で、 年干と月干の干合変化により、 すなわち仕事面や今後の生きていく方向性を変化させると、 年干と月干が「宝」になるため金性の天干一気入格となり、 栄誉や役割を賭しながら、目上を剋する形で、 自らも返り討ちに遭う可能性ありなので あまり集中せずに、緩い気持ちでいるに限る。 今後は6旬「52歳宝卯」が、主導DNA「貫」で守り。 この時期にして自己確立を行い自分らしさを模索する。 7旬「62歳海辰」は、DNA「調」のありえない水性の出現と、 年支「卯」と日支「巳」の間を埋める変則方三位もあり、 何かにぶつかったりはねかえったりしながら、 年齢を重ねたなかでの独創的女子力を発揮する。 8旬「72歳雨巳」は、DNA「鳳」のありえない水性のゆとりで、 力が抜けきって見違えるように輝くか、緩くなりすぎて失敗をしたり、 身を削りながら美しさを求めると、まさに細く細くなっていく。 さて、木村は広島県出身の夫(73-0414/鉄辰)と、 どこでどのように出会ったかは不明も おそらく04年(木申)か05年(草酉)あたりに結婚も、 夫が転勤の多い仕事と自分でも動き廻りたいためか 一般的な家庭人ではない生き方を貫き、 子供もいないという生活を送っている。 とはいえ、16年(陽申)17年(灯酉)の一周回った二人の夢の中は、 役割濃厚年で木村は生涯夢のような生き方でも 夫にはありえない虚の守護神多忙名誉時期ということもあり 福島に限定的勤務になった夫と 「過去の経験上距離をおいたままでいるとお互い結婚しているのを忘れる」 ので、一年の半分くらいは福島という生活を送ったようだ。 休みの日は中通りへ行き、浜通りや会津にドライブ。 道の駅で野菜やお米に新鮮な野菜を手にし、おいしいお酒を飲み、 べこの乳アイスクリーム直売所で舌鼓をうち、 それこそ夢のような濃い時期を過ごしたようだ。 しかし、そのようにあえて夫婦らしくしないと 「結婚しているのを忘れてしまう感覚」は、 何を間違ったか、木村が陰の金性「宝」で夫が陽の金性「鉄」では、 それこそ妹兄のような関係で感動がないところに、 残念ながら共通干支もないので、響くものがない。 いっそ仕事を全部放棄して丸投げするのが、 生月冲殺にはあっているという考えもあるが、 それでは息が苦しくなり崩壊するばかり。 残念ながら夢の中で間違えたのに、修正しなかったために、 なかなか密着するものもなく、子供もいないという状態。 二人がそれで良ければ構わないが、 後天運解説で示したように現在が木村の「42歳鉄寅」の DNA「石」の屈辱や妥協もありの害ということを判断すると、 天干一気的にもなっており、夫の存在を不本意ながら吹きとばす可能性もあり。 特に今年(19年/畑亥)は、DNA「龍」の改良改革の対冲。 過去を破壊してなきものにするという流れもあり。 その意味では、今後活動していくなかで試金石ともいえる。 それがまた糧になれば良いだろう。 なにしろ、どんなに美味しいものに出会っても 「筆舌に尽せない」みたいな言葉で片付けてしまうような 「投げてはいけない」と決意しているのが木村だから おそらく、そういう時に限って努力をしたりするのだろうが、 もう少し力をいれずにいられたほうが楽だ。 だって、「旨い」では格好悪いし、「うまい」とひらいたり 「美味い」と表記すれば世界も変わる。 珈琲だって、ペーパーだと香りを根こそぎもっていかれそうで、 本当は綿入り布を袋状に縫い合わせた ハンドネルドリップがオイシイという趣味の良さがあるのだから、 気づいてもいいかな☆ |
木村衣有子○75-1002 |
宝草草雨 巳酉卯※+2 禄禄牽貫禄(貫冲殺主導) 木性(57)火性(20)土性(20)金性(52)水性(00)/総合149 申酉生月冲殺/変剋律(2歳陽戌/12歳灯亥/22歳山子) 天剋地冲(12歳灯亥)/三合会局(32歳畑丑) 干合金性天干一気害(42歳鉄寅)/主導DNA(52歳宝卯) 方三位(62歳海辰)/年干支VS月干支納音 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/金性過多/水性ゼロ(野人) +2歳陽戌/12歳灯亥/22歳山子/32歳畑丑/42歳鉄寅/52歳宝卯/62歳海辰/72歳雨巳〜 |
■2019年08月17日(土)陽戌 |
鈴木英治○江戸の雷神が吹き荒れて独り行く道 |
○94年(木戌)に作家になることを志し応募をしだし、 99年(畑卯)のDNA「貫」年に「駿府に吹く風」で 第1回角川春樹小説賞特別賞(99-1201/灯亥)を ありえないDNA「龍」の守護神日に受賞。 翌00年(鉄辰)のDNA「調」年に「義元謀殺」に改題しデビュー。 以降「手習重兵衛シリーズ」、「徒目付 久岡勘兵衛シリーズ」、 「新兵衛シリーズ」、「父子十手捕物日記シリーズ」、 「口入屋用心棒シリーズ」、 「郷四郎 無言殺剣シリーズ」などがある 鈴木英治(60-1227/畑丑)が、『江 戸 の 雷 神』を 昨年(18年/山戌)のDNA「石」年の 11月25日(宝酉)のDNA「鳳」の半会日に上梓している。 火付盗賊改役の伊香雷蔵は、酒や博打にうつつを抜かし父親に勘当され 上方に出奔中に喧嘩で死んだとされていた兄の要太郎にかわって 家督をつぎ、御先手弓組頭見習から頭になるまで出世をしたがそんな兄が 「二度と博打はやらぬ俺にはもう博打をやっている暇はないのだ」と言い 突然帰還し別棟の離れに逗留していたが、ふたたび姿を消してしまう。 子がおらず、妻が亡くなり3回忌が過ぎても後添えをもらう気持ちもなく 養子をとって 跡取りにしようと考えていた矢先でもあり、何かと苦悩する。 雷蔵は、日頃から常に捕物の先頭に立ち、町人に人気がある。 その勇猛さで「江戸の雷神」と呼ばれる一方、 斬り捨て御免の火盗改ながら、できるだけ賊を生け捕るのが信条の快男児。 府内を騒がす辻斬り、押し込みに加え、その鮮やかな手並みで「匠小僧」と 呼ばれる盗賊を追う雷蔵だったが―。 これらの事件に兄が関与しているのではないかと疑うが、 雷蔵は密かにこの者の正体をつきとめ、退き際を考えていた「匠小僧」に、 江戸の町を掃除する手伝いをさせようと試みる。 一方、わけあって妻を失い陸奥五本松仁和家五万石を出奔した 剣の達人・安斎六右衛門は生きる意味を喪いながらも 用心棒や道場破りとして糊口をしのいできたが、 ある日、雷神の凄味をしることになり、手助けをするよううながされる。 姿をみせない盗賊や江戸に流れてきたなかに 心ある者がいることを認める雷神の世直しが始まる。 様々な方向から周到に用意された伏線が、 鮮やかで凛々しい科白と共に江戸市中を駆け巡る。 静岡県沼津市生まれ。沼津市立沼津高等学校、明治大学経営学部を卒業。 現在も静岡県沼津市在住。自宅マンションの他に仕事場をもつ鈴木は、 「禄」主導で、時間をかけて自己の存在感をみせつけようとする。 自分を認めてほしいから男気について語る。 「禄+禄」は、不器用で世渡り下手。 自分で強いと人に言うような者が強かった例はないわけだ。 「禄+貫」は、頑固さを演出する。 「禄+調」は、組織になじめず好きなことしかやらず。 辻斬りを八日かけておびき寄せ単独の探索だからこそ 「名乗りほどの者ではない」(笑)。 「禄+石」は、他人を上手に利用する。 「畑+禄+子月」は、適職にたどりつくのに時間がかかりやすく 配偶者とちょっとしたことで諍いなどが生まれやすい。 「子」年生まれ「畑丑」は、揉め事には強くない。 天下太平時により良さがでる。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 隠密行動が得意で雷神も一人で闇に挑む。 物事の始めの洩星は「貫」で、最初は一人。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。妻が引導を渡すのか。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の冷ややかで人っ子一人いない場所。 しかも年支と月支が「子」で日支が「丑」でぬかるみ。 ひとたび足を踏み入れたら癖になり、既存160余り作品のとりこになる、 わかりやすくいえば沼。 総エネルギー155点は、軽やかなので入りこみやすい。 読後感は重厚にみえて、実は軽妙。 木性ゼロ(DNA車/牽なし)は、配偶者成分皆無なので、 登場人物はなかなか結婚しなかったり、 妻をなくしたり、あるいはそれどころではない何かがある。 結婚しても、別居であろうと苦にならない。単身赴任などに向く。 火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、 目上命の午未天冲殺なのに、なかなか縁なし。 想像力習得力もないが、これは作家として無限大に使用することになり、 流れにのればパターンを決めたシリーズもので多作連作も可能。 熱気はないので、老若男女をひっそりとした目で、あるがままに描写。 水性過多はその気になれば稼げるだけ稼ぐ。 何が目立つかといえば、泥水が勢いを増し脅威。 「作家になって一番よかったのは、好きなことでお金を稼げること。」 冷えているので、特有の感謝や世直しも、 一般人には実現可能とは思いづらいことでも 作中でも大技小技を繰り出して可能にしてしまう。 年干支の「鉄子」は、自己の文章に酔いしれるナルシスト。 存外極度の心配症で取り越し苦労があり 若さ特有のギラギラした前進力ある計算高さ。 生地生家との関わりが長いと、内臓系に支障をきたす。 月干支の「山子」は、大人と対等とする生意気な小僧達。 江戸市中の窮状は大人より情報を持ち、それに枝葉をつけるのだから大物。 そして日干支の「畑丑」は表向きの年干支と月干支が異様なものを 放っていたが、それにくらべれば、本流からはずれても 黙々と我が道を行き、気づいたら信用を重ねている。 他人の切り拓いて行った世界をより通俗的に人々にわかりやすく提示する。 運気は淡々としており長持ちしやすい。宿命には矛盾の塊あり。 干支番号構成は、37-25-26で極めて鋭角的な江戸市中の狭い範囲を取り締まる。 後天運は初旬「3歳畑丑」はDNA「貫」の独立心。 年支と月支の「子」も支合し堅調。 物事の結果に最大級の関心を持つようになる。 また日干支は律音となり、初旬稼働条件が付与され、 その気になれば働き盛りに運気向上となる。 2旬「13歳鉄寅」は、年支と月支の「子」に日支「丑」に 「寅」が与えられ、内側世界に籠もりがちな気持ちが外へと 動きだす変則方三位もDNA「調」の反抗心が強化されれば危険だし、 丁寧な偏りであるならば、人にも助けられる。 3旬「23歳宝卯」は、DNA「鳳」の表現力強化。 遊ばずに苦労しながら、持ち堪える。 4旬「33歳海辰」は、DNA「司」の真面目に励む。 年支と月支の「子」の半会もあり世界が拡がり、デビューを迎える。 5旬「43歳雨巳」は、主導DNA「禄」の半会で自己確立。 月干「山」が干合変化で「陽」のありえない火性に、 10年運も「灯」に変化すれば、すなわち進み行く方向や作風を 磨きあげることで、目立とうという意識が強まり、結果もだす。 現在の6旬「53歳木午」は、ありえない木性のDNA「牽」で 干合支害10年運天冲殺で、年干支「鉄子」も月干支「山子」の天剋地冲なので、 仕掛けが大きくなり、大物を気取れば、 人生の中で最大級の成果を堪能し、おおいに認知されるも、 なんらかの体調変化や異性との軋轢・裏切りは避けられず。 今後は7旬「63歳草未」は、ありえない木性のDNA「車」で 天剋地冲10年運天冲殺で、不安があろうが先行き不透明だろうが、 休息なく多忙を極め、さらに名前は安定的になる見込み。 とはいえ、この20年間は主導DNA「禄」を活かした 社会に対する恩返しのような感謝や奉仕が濃厚であれば より大きな存在になるが、全部自分の力で自分の物では 思わぬ事件や事故に巻き込まれたり、病魔も避けられず。 8旬「73歳陽申」は、ありえないDNA「玉」の熱気。 年支と月支の「子」も半会になり、故郷にお返しが出来れば、 作品の発表がなかろうと、それまでの歴史が評価され さらなる見直しや揺るぎない安定が待っているが 生き方次第では、緩やかに終わりを迎える。 さて、主人公 江戸の雷神と呼ばれ崇められる火付盗賊改方は、 押し込みの一派で雷蔵の実兄が、北町奉行所の与力を殺し取り逃がし 老中首座松平伊豆守よりじかに馘首された。 切腹がくだらなかっただけまだましという複雑な気分になる。 黒装束の「匠小僧」は、かつて何者かに仲間を殺され 親のいない子供十数人の面倒を見ているため 金のあるところから盗みをはたらく必要あり。 主君を切り捨てる夢が正夢になった真明安斎六右衛門は、 盗みに入られる側の用心棒をしながら、 腕が鈍るのを避けるため、ある日雷神が師範代として手伝う 道場に道場破りとして訪れて手痛い敗戦を喫したあと、 追っ手にみつかり雷神に救われる。雷神は言う。 「困っている者を助け、悪い奴を懲らしめる。 殺すのではなく二度と悪さをせぬよう懲らしめる。 おぬしに 江戸をよりよくするために手伝って欲しいのだ。」 すなわち素晴らしき江戸をつくることだ。 そして、女性や市中の子供達に対する気持ちは、 作者の気持ちとしても充分伝わるのは、偏った宿命の鈴木らしいところ。 そんな鈴木が結婚したのは、同じ作家の秋山香乃(68-0118/灯亥)で、 秋山の律音年に結婚しているのだが、共通干はなく、 秋山が鈴木の守護神のため、秋山が何かと鈴木を気にかけるのだが、 残念ながら、(共通干がない以上に)双方目下運稀薄の午未天冲殺なのに、 二人とも夢みたいなことをいって譲らないものだから、 同居していると衝突するため、離婚したら困る(笑)として 秋山は福岡に居を残しているのだから、覚悟はない。 むろん子供はなく,犬猫の世話にあけくれる日々も、衝突ははかりしれない。 そんな二人は14年01月(13年/雨巳の最期の01月/雨丑)が、 鈴木の主導年の主導DNA重なりで、 秋山の60年に一度のDNA「車」も危険な天剋地冲年の、 「車」重なりだった時期に、別居を決行して、 週に一度遭うことにして、仕事がはかどることに気づく。 それがちょうど14年(木午)の鈴木の60年に一度の干合支害天冲殺年で、 秋山が里心つたDNA「玉」の天冲殺年の夢の中という わかりやすい図式で、最初は沼津で別居していたものが、 いまでは福岡と沼津で、主に秋山が時々通ってくるという。 理想的といえば理想的だが、相手を間違えているのは否めず、 結婚以来、寒がりの鈴木とその逆の秋山は、 一緒の布団に入ったこともないと秋山は語るが、 鈴木から見れば、配偶者成分の木性はなく、 辛うじて秋山が熱い火性の守護神という 作家という特殊世界で成りたっているもので、生活も別ならば、 目的はともかく、互いの人生に責任を持っているとは言えないので、 果たして夫婦と呼んで良いかは疑問だが、 「一緒にいないと仕事がはかどる」そうで、それは当然だろう。 これは結婚とは言わぬものだ(笑)☆ |
■2019年08月20日(火)畑丑 |
岸政彦○図書室に学ぶ人生と栄誉の行く先 |
○06年(陽戌)のDNA「禄」の半会年より龍谷大学社会学部教員。 DNA「司」の干合年だった17年(灯酉)より立命館大学教授。 研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。 16年(陽申)のDNA「禄」の天剋地冲年には、 「断片的なものの社会学」で、紀伊國屋じんぶん大賞2016を受賞。 「新潮16年09月号」に掲載された初の小説「ビニール傘」で、 第156回芥川龍之介賞候補及び第30回三島由紀夫賞候補に挙がり、 今年(19年/畑亥)は主導DNA「牽」の支合年ということで、 小説「図書室」が第32回三島由紀夫賞候補となった 岸政彦(67-0806/海寅)が、「新潮18年12月号」に掲載された表題作に 自伝的書き下ろしの「給水塔」を加えた 『図 書 室』が、06月25日(雨巳)の DNA「石」の天冲殺害日に上梓されているのでとりあげる。 「図書室」は、40年前の冬の日、同い歳の少年と二人で、 私は世界の終わりに立ち会った。 定職も貯金もある。一人暮らしだけど不満はない。 築40年の団地をURに紹介され、あまり考えもせずすぐ決めて それまで一緒に住んでいた男の部屋をでて、ひとり暮らしを始めてから10年。 あの時ここは築40年で私は30歳だった。 私がひとつ歳をとると世界もひとつ歳をとる。 若返ったりはしないのだろうか。 そして思い出されるのは、小学生の頃に通った、 あの古い公民館の小さな図書室だった。 母親と猫たちと長屋で暮らし、 夜の仕事で帰りが遅い母親を待ちながら猫たちと眠りについた夜。 女の子の友達とダイエーの二階のファンシーショップに クリスマス会のプレゼントを買いに行ったこと。 そして、いつも通っていた公民館の図書室で出会った男の子。 その図書室の男の子とは友達になる。 別の学校に通う子と仲良くすることは、 なんだか自分だけの秘密のようでわくわくする。 冬休みになり、毎日のように図書室に通うようになるが、 どれだけ早起きして行っても、その男の子はいつも座っていて、 宇宙や地球や恐竜に関する本を読んでいた。 そしてある日突然、男の子が言う。「太陽って、いつか爆発するねんで」 いつか太陽がどんどん大きくなって地球をのみこみ、 みんな死んでしまうというのだ。 主人公と男の子は人類が滅亡し、 野良猫も野良犬も動物園の動物もみんな死ぬことを想像する。 あの『かわいそうなぞう』どころの話ではない。 ふたりはぼろぼろと泣いてしまう。 そこて、缶詰を買いだめし、淀川の河川敷へ向かい、 来たるべき日に備え準備を始めた。 二人で将来のことを話し合い、女の子が産まれ「つばめ」という名前をつけ、 いろいろなことを話し合っているうちに疲れてねてしまい、 私達は発見され、しばらくすると男の子は引越をし、 その後どうなったかわからない。 普通のうちには父親というものがおるけど、うちにはいなかった。 そして、私が15歳の中学を卒業する直前、母は突然亡くなった。 医者に心臓が悪かったと言われ、相当無理をしていたのだろう。 その後和歌山の叔母の家に預けられ短大をでて、 人材会社に登録して法律事務所で働きだした。 司法書士の男と付き合って、そんな好きじゃなかったのですぐ別れ、 そのあと二人くらいいろいろあったけど、同いどしの弁護士から強引に誘われ 事実婚でいいならという条件で10年間暮らした。 ある日突然一人になりたくくて、とても寂しかったけど自由になった。 相手もしばらくの間はしつこく連絡があったが、 数年後若い子と再婚したらしい。 ある日、あの淀川の河川敷にいった帰りに、 道端で傷を負った子猫を拾い暮らしはじめる。名前はもう決まっている。 動物病院では「猫ちゃんに鳥の名前をつけるんですか」と 言われるだろうがかまわない。 その夜、最初に付き合った男と和歌山の海にいったことを思いだす。 あの波はよかった。あの波はとてもよかった。 大阪でつましく暮らす中年女性の半生を描いた、 温もりと抒情に満ちた作品だが、大阪に住んでいたり、土地勘があれば、 読後感も違う気もする。こればかりは仕方がない。 愛知県名古屋市出身。関西大学社会学部を卒業、 大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。博士(文学)。 20代はフィールドワークと称して、 定職につかず、日雇い仕事などをしながら大学院に通い、 苦節の末、現在は立命館大学大学院先端総合学術研究科教授で、 現在は大阪市北区または都島区周辺に在住と思われる岸は、 DNA「牽」主導で、自分を究極まで追い込み、 何が役割かを探るのだが、それに伴う権威がないと満足が得られず。 干支の持つ意味を加味しても、自己愛の象徴であり、 様々な結果を他人に求めず、自己の責任として消化する。 「図書室」の主人公の女性は、手に取るようにわかるはずだ。 才能も「牽」なので、本音は早く勲章を手にしたい。 「牽+牽」は、意図しているようで、時に先を読まぬ行動力。 気のあった少年と淀川べりへの逃避行も、 結婚せず事実婚を選び、今は猫と生活を送る女性も同じ。 何がそうさせるかではなく、魂がそうさせるのか。 「牽+鳳」は、表向きは体裁を整え、内側は緩い。何かに流される色合い。 「牽+司」は、想像力より評論家的姿勢で、危機管理能力あり。 何があろうと生活していく術は持ち合わせており、 それを異性に託せるのだから、目的のある堅実性癖なら構わないが、 ひとつ間違えれば、依存症が強くなり好色家。 「海+牽+未月」は、子供っぽい自尊心で、 結婚すると相手の気を強く受けるようになり、 なじまない自己の家系から抜けだす。 「未」年生まれ「海寅」は、老獪で孤独な面をもつ。 生き方を表す伴星は「貫」で、波の少ない人生。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「牽」で、名を残す。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の場違いの二つの灯台に照らされて 沸騰しそうなのを堪えていて苦しそうなのだが、 抵抗する素振りもみせず、それを楽しんでいる。 総エネルギー267点は立派な外洋に見えるが、 火性113点は火の海で、引力本能抜群。 それもほぼ干合相手の「灯」によりもたらされるもので、 女性に支えられて生きる。女性と共に生きる。 目線の先にあるのは、ちょうど本書の女性主人公の世代。 学生は別にすれば、支持層は女性か女性目線の理解者。 酒に飲まれやすい質のため、本当は飲ませてはいけない。 木性69点は表現力それなり、向上心のない性癖だと、遊び人になりやすい。 文章で気持ちを吐露できるならば救われる。 土性69点は稼働力ありも、自分を責めて責め抜く。 金性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、欲をはった吸収力。 果てしない勉学の意欲のない人だと頭はカラッポ。 重度の方向音痴はここからきている。そのくらい辛抱だって(笑)。 その逆に向上心さえあれば、無限大の想像力を発揮できる。 年干と月干の「灯」と日干「海」が干合すれば、 それぞれ「草」と「木」になり、仲間作りに余念がなく、 目上を飲み込んでしまう勢いだが、本質は師と呼べる年長者に ありえないような厳しい指導をされてこそ本物になる。 そして自身の水性は僅か16点しかないため、 想像するといっても辰巳天冲殺らしく情景描写から入るばかりか、 まず生活を確保して、そこから何かをする姿勢になっているが、 実際は援軍または浄化装置のない「海」で、 汚染されやすいため、常に理性を忘れることなく 自分を磨いていないともたない人。 自身の存在は、妻をふくめ(後述)周囲の人間関係により 評価されることが少なくないので、日頃から交流相手を吟味する必要あり。 一歩間違えれば、海が遠浅の泥地なり、潮干狩りで、 人は多くやってくるため商い上手になるが、 この宿命で学者をしていくのは、相当な努力が必要で、 女性を対象とした実業の世界なら、違う成功もあったかもしれない。 年干支と月干支の「灯未」は、クールに振るまおうが内に熱き物あり。 じわじわ燻る焚き火のようで、本質を隠しながらも、 独特の言い回しで周囲をチクリと刺激する。 気づかぬ人は気づかぬが、判る人には伝わるやや一匹狼的風情。 日干支の「海寅」は、表面のあたりの良さとは裏腹の自意識の強さ。 その気になると全身全霊でぶつかっていく激しさは 窮地に追い込まれてこそ成功への道を歩めるもので、 実は何をやっても、否得意分野では、自分が最強だと考えている。 実現するかはともかく、判りやすい浪漫を求める多幸感あり。 干支番号構成は44-39の短い直線で、極めて狭い領域での活動が向く。 後天運は、初旬「10歳陽午」は、DNA「禄」の引力本能強化。 なんとかして目立ちたい。 こことは違うどこかで世のため人のため役立ちたいという気持ちの強化。 物心つくというか大人になるのは男性でもあり幾分ゆっくり。 2旬「20歳草巳」は、DNA「調」の反発反抗なり 独創的な偏りが強くなる10年運天冲殺と害で苦悩。 落ち込めば深みにはまるか、上がる前兆にもなる。 3旬「30歳木辰」は、DNA「鳳」の中庸精神。 豊かな表現力強化の10年運天冲殺。流れにさえ乗れば、 前旬になし得なかった木性天干一気強化もあり、 ようやく本格稼働していく様相。 4旬「40歳雨卯」は、DNA「石」の人間関係強化。 年支と月支(共に未)の半会があるので、 妥協だとか四の五言ってないで生きて行けば、 上がり下がりの大きかった10年運天冲殺抜けた勢いあり。 現在の5旬「50歳海寅」は、DNA「貫」の律音で体質強化。 年干と日干(共に灯)の干合変化で、進み行く方向ばかりか、 表向きの仕事の顔にも変化があらわれるため、 より先鋭化したり、より女性受けしたりするようであれば、 過ごしやすい時期になる。 自分が二人になるわけではないが、鎧兜をまとった状態で ある意味死ぬこと以外はかすり傷な感じは、何度でも勝負する。 今後は6旬「60歳宝丑」は、ありえないDNA「玉」の救い。 母校、老婦人、古典などが、これでもかと助けにやってくるばかりか、 仕事の質も変わり、腹をくくって逆転の様相なら 蘇生も蘇生で、きらきらと光り輝く。 7旬「70歳鉄子」は、DNA「龍」の改良改革気分一新。 年支と月支(共に未)が害でなかなか前進不能も 庶民性あふれるありえない救いで、何か違う分野に挑戦する。 またその過程で苦痛があれば才能も磨かれる、結果は至福期。 8旬「80歳畑亥」は、DNA「牽」の主導DNA支合で、自己確立。 自分らしさを際立たせることで苦悩があろうと、栄誉の戴冠。 大御所どころか勲章の世界へ。 さて、岸はまだ大阪市大の院生で無収入だった 29歳(96年/陽子)の時に出会った、 「おさい先生」こと社会学者の齋藤直子(岸直子・73-0822/鉄寅) 現大阪市立大学人権問題研究センター特任准教授と 30歳の時(97-1209/草酉)に結婚している。 (岸は「給水塔」では98年の結婚と表記している) とはいえ、狭い世界でのなかで仕方がないとはいえ、 岸にとって斎藤はありえない金性の浄化装置で救いの女神で、 実際、当初の生活を支えていたのは彼女だが、 残念なことに共通干がないばかりか、複雑な問題を抱えている。 それは出会いが10年運天冲殺とはいえ、 岸の害で薄汚れた毒の中ということ。 また、斎藤の「丑」年生まれ「鉄寅」は、内外シーソー。 公私が両立しないものだが、そこは次元の高い生き方により、 なんとか岸を養ったとはいえ、ただでさえ目下縁の薄い午未天冲殺で、 子供を授からず、猫と共にある生活になっている。 また、そうは言っても夫婦は微妙に運の共有があるため、 栄誉ある賞にノミネートされながらも受賞に至らぬのは、 この内外シーソーが効いていることに他ならない。 「大阪の独自性に、何も追従しない自治の雰囲気、 好き勝手にやっている無秩序な空気、 他人にも優しいが自分にも甘いところ」など 姿形を変えながらも今なお残るコテコテ文化に 強烈な印象をもって大阪の地に流れてきた岸だが、 結婚したばかりの頃、斎藤が部落問題や人権問題を研究所で 研究員をして岸の生活を支えている頃、 岸も小さな短大で非常勤講師の職をえて遠方まで通っていた時に 空き巣に入られ現金や通帳を盗まれたという。 早朝から出かけ昼過ぎに帰宅したときに発見し警察に通報し 銀行にも連絡したようだが、既に全額被害にあうという 誰でも簡単に体験しないような事件に遭遇しているが、 なぜその時に、自分たちの結婚が祝福されていないかと 気づかなかったのだろうか。 自然界は絶対結婚してはいけない男女には、 病気や左遷ほどでなくても好ましくない異動を通じて、 あるいは事故や事件など派手なお知らせ現象で警告してくるが 信用金庫をクビになった男が犯人でその後盗まれたお金は戻ってこようと、 減刑嘆願書まで書いて実は初犯でなかったことに愕然としたりして 何か可笑しいと思わなくてはならない。 岸の毒の中と斎藤の内外シーソーという宿命があってこそ 今の二人がある。しかし、何か違うと感じなかったから、 生活優先でそこまで気が廻らなかったから、 岸がいまひとつ伸び悩んでいるのだ。 先輩後輩としての交流ではなく、 結婚まで踏み込めるほどの関係ではなかったのに あの小学生の男の子だってどこかに行ってしまったのに 無理をしたのが今の二人である☆ |
齋藤直子(岸直子)○73-0822 |
鉄鉄雨陽 寅申丑+6 調貫車貫玉(貫主導) 木性(22)火性(19)土性(52)金性(72)水性(59)/総合224 午未天冲殺/ターボ運(〜35歳)/変則方三位(36歳木子/66歳灯卯) 月干支VS日干支納音/内外シーソー 木性脆弱/火性脆弱/金性過多 +6歳宝酉/16歳海戌/26歳雨亥/36歳木子/46歳草丑/56歳陽寅/66歳灯卯/76歳山辰〜 |
■2019年08月24日(土)雨巳 |
戸森しるこ○ぼくの、ミギがバディを探す |
○15年(草未)のDNA「牽」年の名誉年に「ぼくたちのリアル」で、 第56回講談社児童文学新人賞(15-0821/畑巳)を受賞し、デビュー。 同作は17年(灯酉)のありえない守護神支合年に児童文芸新人賞を受賞、 産経児童出版文化賞フジテレビ賞(17-0505/海辰)を受賞。 ありえない熱気の17年(灯酉)度の青少年読書感想文全国コンクール 小学校高学年の部の課題図書に選定された。 その後も順調に作品を発表し、「十一月のマーブル」 「理科準備室のヴィーナス」「レインボールームのエマ」 などの著作がある戸森しるこ(84-1130/山辰)が、 DNA「貫」の納音条件あり天冲殺年だった 昨年(18年/山戌)11月26日(海戌)の天剋地冲天冲殺日に 『ぼくの、ミギ 』を上梓しているので解説する。 「行かなくちゃ。」みんなが眠って静かになった、夜おそく。 ぼくはそうつぶやいた。 赤い毛糸のくつ下「ミギ」と「ヒダリ」は「ふたりでいっそく」! なのに、なんでミギはどこかに行ってしまったの? ミギにふさわしいくつ下かどうか、ぼくは今、ためされている。 赤い毛糸の「ヒダリ」 は、行方不明になったパートナーの 「ミギ」を探しに、チェスト番地から飛び出す。 年に一度のクリスマス・イブの夜にだけ、チェスト番地から外に出かける、 特別なくつ下の親友「ビッグ」 に見送られて。 埼玉県さいたま市桜区(旧浦和市)出身で母親は西瓜づくりに凝っており 武蔵大学経済学部経営学科卒業後、現在東京都北区赤羽在住で、 新宿区内で昼から20時までの変則勤務の会社員との兼業作家の戸森は、 DNA「禄」冲殺主導で、何事にも満足できない欲深い性癖。 色々な人からいただきものをしたり、ご馳走になるものの、 大袈裟に感動することが出来るので、絶え間なくあり。 「禄冲+司」は、一見真面目に見えて妙に現実的なので 仲介業務に向くように見えるが、うっかり抜けもあり。 「禄冲+貫」は、時に素直すぎて時に意地悪で、 計算しているようで、何も悪意はない天然。 才能は、この「貫」で頑なに何かを守り抜く。 「禄冲+車」は、自由でいたい反面、一定のルールがないと生きていけない。 「禄冲+牽」は、決断力なさそうだが、その気になると意外な底力だす。 「山+禄冲+亥月」は、ひ弱。 なのに働くのは嫌いではないものの、他人に裏切られやすい性癖。 「子」年生まれ「山辰」は、揉め事に弱い。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈の広がる人生。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにその気にさせられる。 締めにあたる導星は「車」で、マイペースで無かったことにも出来る。 宿命の特長は、仲冬深夜十時頃の「山」で、 鬱蒼とした植物に囲まれているばかりか、 時間が時間だけに火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、 真っ暗闇で何も見えない。 すなわち目立たないので、なかなか認められない場合あり。 また習得本能がないため、無限大に使用するほかなく、 作業は夜が似合うばかりか、舞台も夜ならなお似合う。 総エネルギー194点は、山と言うより小高い丘かもしれないが うっかり迷いこんでも、金性ゼロ(DNA鳳/調なし)のため、 躓いて怪我をする心配はないものの不器用で、 発信力や表現力が極端になるので、日常的には寡黙で、 口下手になりやすく、文章などで伝えるほうが楽。 自身の土性は28点にも拘わらず 木性は実に80点もあり、本質を隠すことが可能。 逆に言えば、見栄えがいくらでも良くできるわけで いわゆる粉飾は得意だし、本質はさらけださずの営業的顔もあり。 水性86点はぬかるみで、お金やパートナーに独特な感覚を持ち溺れやすい。 まとめれば、金性はあれば土砂流失を回避できるだろうが、 ないならないで構わないが火性の暖気がないのは致命的で、 冷やしてはいけないところに、真夏でも温めた食事を摂るべきだろうし、 身体を冷やすものは近づけたくはない。 その意味では金性の猫と暮らすより火性の鳥類のほうが安全に思える。 いずれにしろ一般人とは異なる宿命で、 普通の感覚で深い接触は厳しいものがあるとはいえ、 全てを逆転可能な生月冲殺でもあるので、 細かいことは気にせず、勝負に出れば吉。 年干支の「木子」は、打たれ弱く隠居の身のようだが 感受性は豊かでロマンチスト。 淋しがり屋で表に出て行くよりは引き籠もりがち。 月干支の「草亥」は、未来予測が可能な 霊感のようなものながら、極めて不安定な寄生植物で病的だが、 度胸があり苦難を乗り越える。 そして日干支の「山辰」は、制約多く前進がしづらい。 じわじわ成果をだしていくが、家族や組織には馴染めず。 なのに傍目からは自由奔放に思われがち。 本心を身近な人や同僚などにもなかなか伝えきれない。 干支番号構成は01-11-05で東方のみの狭い領域。冒険するのは精神世界のみ。 後天運は、初旬「8歳木戌」が、DNA「車」の危険だったり、 ボーイッシュというか少年のような感覚をもたらしつつ 天地がひっくり返るような天剋地冲を伴う10年運天冲殺で、 小学校に入って程なくたってから、何が何だか判らぬうちに、 落ち着かぬ日々を送るようになる。 とはいえ、2旬「18歳雨酉」は、DNA「司」の干合支合で、 望めば物事が叶うものだが、宿命を考慮すると、 地味になりすぎるとかえって身体を冷やし、 対人関係にズレが見受けられるようになる。 バランスがとれるはずなのに、バランスを崩してしまう恐れあり。 現在の3旬「28歳海申」は、月支「亥」の害があり、 必要以上に気にすれば気持ちは不安定だが、 年支「子」と日支「辰」のからむ三合会局ばかりか、 主導DNA「禄」でもあり自己確立が行われ、 念願叶ってデビューに至るが、水がさらに増えてしまい、 崩れやすくもなっているので、現実生活を気にすることなく 精神世界への気持ちをより強くもってほしい。 とはいえ充実一途の完成期でこのうえない至福の時。 今後は4旬「38歳宝未」が、DNA「調」のありえない金性の 特別意識の強い偏りで、前進もままならないが、 ここでは少女趣味的様相を濃くすることで回避したい。 5旬「48歳鉄午」は、DNA「鳳」のありえない金性の発信。 バランスをとろうとするが、硬質なので豊かというよりは、 激しさを引き連れた攻撃的なものになりやすい。 月干「草」の干合もあり、進み行く方向の変化は、 読者層の変化か発信する相手の変化。 作風ばかりか全般的な見直しかも知れない。 6旬「58歳畑巳」は、DNA「石」の協調性和合性。 年干「木」が自身と同じ「山」になったように見えるので、 両天秤、双方向への気配りなど。 政治的な色合い濃くなる可能性もあり。 7旬「68歳山辰」は、DNA「貫」の律音で、 まるで鎧兜をまとったように強固になり才能強化、 体力さえあれば、重戦車なみのパワーで、何かを実現。 年支「子」の半会もあり、前進気勢も戻る。 8旬「78歳灯卯」は、待望のありえない火性の守護神も、 害毒をともなうので、月支「亥」の半会で過剰な自信があれば おかしさが売りになるが、全体的にはありがた迷惑で、 DNA「玉」は、終息に向かっているのに稼働させられるというもの。 ところで、くつ下にはパートナー探しという目的があり、 見つけ出した時の喜びと、その汚れように落胆する 複雑な描写は秀逸だと思ったが、 ここで重要なのは、ビッグというクリスマブーツの存在。 パートナーがいないとか、クリスマスの翌日のみヒーローだとか そんなに長いこと活躍できるほどでないなど、 少々投げやりとまでいかないが客観的な高所からくつ下を応援する部分に 自身の気持ちを投影しているところが、なんとも切ない。 また、くつ下についても、はぐれやすいだとか、 洗濯機の内側にはりついたり、チェストの奥のほうに落ちていたり、 ちがうやつとむりやりペアを組まされたりとか、 何やら苦言を堂々と発信しているかと思えば、 くつ下会議なるものが開かれ「これは革命だ。くつ下にも、もっと自由を」 「いいや、秩序が乱れてしまうぞ。くつ下の伝統を守らねば」 「くつ下が一人で歩いているところを見られたら 二度と歩けなくなるから慎重に」など。 最後は、ぬいぐるみの茶色いウサギの協力で、おもちゃ箱でみつけるのだが、 赤が変色して、いちごミルクのうすピンクに変色し、 どうなるかと思えば、折れた耳のウサギの耳に収まり、 良き半永遠を手にいれさせてくれるのだが、 あえて怒られるのを承知で種証しをしたのは、 ぜひ、少し早いクリスマスプレゼントに、 大人も読める本として一考してもらいたいからだ。 さて、05年(草酉)から10年間投稿を続け、ようやくデビューしたのだが、 それで「ダメならプロを目指すのはやめよう」としていたという 主旨の発言をしていたが、もっと遅いデビューの人だっているだろうし、 形にこだわりすぎたのではないか。 (児童文学ではなく)何でもありならもっと早かった可能性も高い。 また、ありえない金性年の10年(鉄寅)には、乳腺線維腺腫の診断を受け、 大学病院で経過観察をしていたようで、 13年(雨巳)の忌み神干合年には、しこりが大きくなりはじめ、 たまに痛みを伴うようになったため、 15年01月(14年/木午の最終月の守護神火性の灯丑月)に ようやく摘出手術を決行し、現在も経過観察中。 再発はしていないということだが、 「手術をしたら受賞できた」という発言もあるが、 これこそがありえないものをいつまでもほっておいたツケ。 ありえない金性年にありえないしこり(金性)が出来たならば、 ありえないうちに処理をしていれば良かったのに、 それこそ時間を掛けすぎたもので、 これこそが生月冲殺ばかりか、意思の疎通がうまくいかない 「山辰」らしさの象徴的なこと。 意を決して動かねば何も始まらないことはしっておきたい。 16年(陽申)17年(灯酉)のありえない火性の守護神年には、 存分に成長し、現在は条件あり天冲殺2年目。 来年(20年/鉄子)には、ふたたびありえない金性年がやってくるが、 今度は半会もあり結果はすぐだせる。 のびのびと少年のような気持ちになって元気に暴れてほしいものである☆ |
戸森しるこ○84-1130 |
山草木灯 辰亥子※-8 車牽貫禄司(禄冲殺主導) 木性(80)火性(00)土性(28)金性(00)水性(86)/総合194 戌亥生月冲殺/天冲殺(8歳木戌) 初旬条件あり(日干支と天剋地冲)/変則方三位(8歳木戌) 干合支合(18歳雨酉)/主導DNA三合会局(28歳海申) 律音(68歳山辰)/害(78歳灯卯) 木性過多/火性ゼロ(野人)/土性脆弱/金性ゼロ/水性過多 -8歳木戌/18歳雨酉/28歳海申/38歳宝未/48歳鉄午/58歳畑巳/68歳山辰/78歳灯卯〜 |
■2019年08月26日(月)草未 |
時雨沢恵一○キノの旅XXII the Beautiful Worldの新たな行く末 |
○DNA「龍」年だった99年(畑卯)の守護神月の08月(海申)に、 第6回電撃ゲーム小説大賞で最終候補作に残った 「キノの旅」で、00年(鉄辰)の方三位害年作家デビュー。 同作はシリーズ化され今なお長い旅を続けているが、 01年(宝巳)にはラジオドラマ化され、 守護神天冲殺半会年だった03年(雨未)にはテレビアニメ化、 05年(草酉)の天剋地冲年には映画化が行われ その後17年(灯酉)の天剋地冲年には、再度アニメ化され、 20年たった今年(19年/畑亥)のDNA「龍」の半会年には、 22巻目が07月10日(山申)のDNA「玉」日に上梓されている 時雨沢恵一(72-0301/宝卯)を解説する。 誰もが幸せになれる方法はない。誰にも幸せになれた方法はある。 キノとエルメスは誰もいない街を走り―― そして、国の南側で、一つのドームを見つけた。 「よし、行ってみよう」そのドームへ続く道へとエルメスを傾けた。 薄暗いドームの中には、平らな石の床が広がっていた。 その上に、無造作に散らばっているのは、多種多様な白い骨。 薄暗闇の中で、骨はまるで、ちりばめた宝石のように光っていた。 「なるほど……」「一つ謎が解けたね」 キノは、滅多に点灯させないエルメスのヘッドライトをつけた。 ドームの床を、真っ直ぐな灯りが走った。「いくよ」「あいよ」。 戦慄が走った瞬間だが、作家の手にかかると、 大袈裟に怖がった読み手の恐怖は魔法にかかったように、 アニメーションの世界に迷い込んだようになるから不思議だ。 これは「餌の国」の逸話で、他に「知らない話」「誕生日」「仮面の国」 「退いた国」「取り替える国」「議論の国」「届ける話」「来年の予定」 「川の畔で」など巻末特別短編をふくむ全11話収録。 神奈川県横浜市生まれで神奈川県藤沢市育ち。 大学は米国にて4年制の大学を卒業し、 現在は、湘南の神奈川県中郡二宮町在住の時雨沢は、 DNA「司」主導で、積み重ね。冗談を言っても根は真面目。 だから20年もキノを持続できる。純粋にして欲深い部分もあり。 「司+鳳」は、一見柔なイメージも忍耐力あり。 「司+禄」は、現実にとらわれやすい面あり、本質は仲介能力。 「司+調」は、負けず嫌い。 「調」×2もあり、これが丁寧で孤独な少女趣味的感性を頑固に支える。 「宝+司+寅月」は、外観より中身が激しい。 「子」年生まれ「宝卯」は、人に助けられる。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。バイクは別だけど。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終了する。 宿命の特長は、初春午前四時頃の海沿いにキラリと光る宝石。 総エネルギー171点は身軽な暮らしだが、木性は57点もあり、喰うには困らず。 守護神で豊かな表現力の水性は63点と、作家としての素養も充分。 ただし自身の金性の13点は、身弱になるので、 守護神とはいえあまりにも「海」の水で磨きすぎると、 いつか水の底に沈みかねないので、バランスの良い生活をしていたいもの。 火性19点のありかは月支「寅」内で、光が強くあたることは少なく、 異性をそこまで意識することがない中性的イメージ。 年干支の「海子」は、意外と気が強く、怒らせると怖いが それでは運気も落ちるので、興奮はしたくない。 親子一族の縁があまり濃くないのが特長で、知恵に長けている。 月干支の「海寅」は、表面は穏やかでも内面は自意識の塊。 勝負どころではガンガン攻めて退くことはない。 他人のマネできない世界観を所有し、 自分が一番という気持ちをいつでももっている。 日干支の「宝卯」は、邪気がなく争いを好まない善人タイプ。 受け身で温和しく人を惹きつけるものがあるが 必要以上に他人の気持ちに入りこむのはマイナス。 庶民性のある人気者は、何らかの商売にも向く。 干支番号構成は、49-39-28で北方西方南方で、東方欠け。 これには結構深い意味が隠されてるかもしれない。 後天運は初旬「1歳雨卯」は、DNA「鳳」の趣味的人生。 大人びるのは早かったが、宿命に対する刺激はなかった。 2旬「11歳木辰」は、DNA「司」の主導DNAで自己確立。 月支「寅」と日支「卯」に連なる春の賑やかな方三位も 害もいっしょにくっついてきたので、 年支「子」の半会で世界は拡がったため米国へ避難。 仮面をかぶっていた時代とするか。 3旬「21歳草巳」は、DNA「禄」の引力本能強化。 月支「寅」の害で気持ちは不安定。 方向性を模索しているうちに、一般的就職の機会を逃し、 なし崩しにこの世界に入る。 4旬「31歳陽午」は、突如やってきた注目される10年運天冲殺で、 まばゆいばかりの光が当たる絶頂期で、 アニメ化されるなど知名度もあげたDNA「牽」の栄誉。 現在の5旬「41歳灯未」は、DNA「車」の多忙10年運天冲殺。 他人に見せる顔や進み行く方向が変化。 といっても「海」が「木」になる主導DNA方向で 木性強化は生きていくことでは苦難はなくとも、 いささか派手さは消えかねず。 今後は6旬「51歳山申」は、20年続いた絶好期から抜け、 DNA「玉」は、根幹的変化に向かうが、 あまりにも落ち着いた旧いものに向かうと目立たなくなる恐れ。 7旬「61歳畑酉」は、DNA「龍」の対冲で新たな旅立ち。 庶民的路線に行くのか、本物の海外に活路か。 8旬「71歳鉄戌」は、DNA「石」の妥協。 年齢も年齢なので、まあこんなものかというもの。 キノとエルメス。とても良いコンビなのだろう。 12歳の誕生日直前に国を飛びだして、(キノは)32歳になるし、 つまり20年続けてきているからね。 「これからも、ずっと、しぬまで、いっしょで、 いつも、ずっと、なかよし」なのだし、変えることはないのだが、 とはいえ水性がこれだけ多いのだから、趣味に生きるのも良いけれど、 この時代、もう少し読者とからんだりしても良いはずだ。 時雨沢は負けそうなゴリラではないからだ! 危険に孤独に生きるのだけではなく、「あとがき」だけに気持ちを注がず そろそろもっと読者に近いところまで旅をしてこないかと思うのだ☆ |
時雨沢恵一○72-0301 |
宝海海海 卯寅子+1 調調禄司鳳(司主導) 木性(57)火性(19)土性(19)金性(13)水性(63)/総合171 午未天冲殺/天冲殺(31歳陽午/41歳灯未) 方三位主導DNA害(11歳木辰) 火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性過多 +1歳雨卯/11歳木辰/21歳草巳/31歳陽午/41歳灯未/51歳山申/61歳畑酉/71歳鉄戌〜 |
■2019年08月29日(木)山戌 |
辛酸なめ子○ヌルランで蓄財もそろそろただの人 |
○漫画家、コラムニスト、女性メディア・アクティビストなどを 自認する雑文書きで、たいして際だった特色のない宿命で どちらかというと普通の人なのに ダボハゼなみの努力と金銭物質への執着により 根拠なきオカルト的な事象を面白可笑しく利用し知名度だけはあるという (感動は別物)池松江美こと辛酸なめ子(74-0829/海寅)が、 DNA「車」の半会年で慌ただしかった 昨年(18年/山戌)の10月17日(海午)の大半会日に 辛酸名義としては初の小説作品(本名ではあり) 『ヌルラン』を上梓しているので解説する。 同書は人気ブロガーのレミの凋落物語。 レミは人気ブロガーとして華やかな生活を送っていたが、 インスタグラムの流行にはすっかり乗り遅れ、 仕事が減りつつあり、悩みの絶えない日々。 そんなレミはネガティブな妄想に浸りがちで、物心ついたときから、 何かに問いかけると心の声が返ってきていたが、 ひょんなことから彼女の守護霊と判明したのが、ゲイのイルカ「ヌルラン」。 レミが困った時にヌルランに問いかけると、時にダンマリをきめこむが、 心が濁っていない時には、都合の良い助言する。 他に「スピリチュアル系女子仲間で、 健康食品店でアルバイトをしている伊藤さん」 「人気インスタグラマーで、10万人以上のフォロワーを誇る 超一流インフルエンサーのエレナ」 「ユーチューバーで、レミにアシスタントとして動画出演をもちかけた染谷」 「陰謀論・宇宙人・オカルトへの興味が強い、暗い目のイケメンの雅之」など、 どちらかというとキャラクターとしては際立つも どこか使い古された闇ネタを廻している感があり、 「消費のスピードが早い現代社会のサバイバル・スキルを、 クレバーなイルカが教えてくれる。」という売りも、 それじたいが陳腐なのを承知で読まねばならない。 というかあまりにも稚拙で、真っ当な神経ならば最後まで 読み通すのは苦痛であり、修行にもならない(笑)。 東京都千代田区内の病院で誕生するも、 実家は埼玉県内の入間、飯能、北浦和を転々とし、女子学院中学高校を経て、 武蔵美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻を出て、 00年(鉄辰)のDNA「龍」の条件なし天冲殺夢の中で 1千万円以下なら頭金さえいれれば ローンを組めることを某女性誌で知り、事もあろうに、 東京都荒川区内の格安中古マンション(720万円)を頭金300万で購入。 その後06年(陽戌)の守護神半会年には、前記を900万円で売り抜け 東京都台東区上野の新築マンションに引っ越し 現在も居住中と思われる辛酸は、「龍」主導で落ち着きなし。 物事を真っ正面から眺めることなく、常に斜に構え、 ひたすら商売のために、自身を危険な場所にさらすことを厭わない 鋭敏をとおりこして鈍感なるも、 そもそも主導するこの「龍」が才能なのだから、 極端に言えば発狂する手前で寸止め。 「龍+鳳」は、葛藤しながらそこらに転がっている情報を 効率良く収集して、味付けして提供するもので疲弊上等。 「鳳」×3もあり、趣味と仕事の境界が曖昧も、 頑なに自己のスタイルを改めることはない。 はみだした保守であり、冒険は商売道具。 「龍+貫」は、短時間で表面だけをなぞる。 優雅な交流をしているようで、あるいは面白いことを言ってるようで 地味で質素で垢抜けないのが売り。 「海+龍+申月」は、井戸端会議的発想も 「寅」×2もあるので他者とは脳波サイクルが違うという自慢。 「寅」年生まれ「海寅」は、曖昧な王道。 生き方を表す伴星は「牽」で、光当たらぬものを表にだしているつもり。 物事の始めの洩星は「貫」で、単独行動。 締めにあたる導星は「鳳」で、到達点は精神世界の教祖。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の「海」で 雑多な海洋植物に水没した太陽の残光に汚染土砂が多量に投棄された場所。 堤防間近に天然記念物的頑丈な古木があり、それに目を奪われていると 水の汚れに気づかぬかもしれぬが、 月干支「海申」VS日干支「海寅」の納音があるため人には漏らせぬ秘密あり。 イルカは脳内ではなく風呂場にでも飼育しているに違いない(笑)。 総エネルギー243点は相応の存在感を持つが 想像力で才能にもなる金性が僅か13点しかないため 技巧でしのいでいるものの本質的は頭の中身は薄い。 (頭が切れないぶん、克明にメモをとる) 実際、きら星のごとき同級生らが存在したが、 本人は、早々と脱落して、遊興を仕事に変換したものの 確固たる裏付けなどないため、清らかではない霊的なものに頼ったり あるいはそのような言い訳をする。 情報力想像力の源は、硬質な「鉄」。この「鉄」は火性で鍛えれば良いものを 火性は「灯」ではなく「陽」しかないので、薄ら寒い。 「恋愛はドラッグと同じように脳の快感中枢を刺激するんだよ」って、 本物の恋愛判らぬだろうに(爆)。 さび付きやすいのにメンテが難しくなっているのを どう誤魔化していくかが今後の課題。 こんな「鉄」から表出している主導DNAであり才能だから その頼りなさは想像するだけでもぞっとする。 また「灯」は異性にもなるが、宿命内には陰陽の「陽」しかないので、 情熱的な恋愛にも縁無く間違えやすく、それも恥の一因になるが、 その方向も存在しないため、自尊心はさして高くなく鈍感である。 年干支の「木寅」は、あっちとこっちの間に入る調整能力。 月干支の「海申」は、お気楽。 日干支の「海寅」は、自分が何でも第一人者と譲らない。 干支番号構成は51-09-39と北方東方西方で、希望あふれる南方なし。 後天運は、初旬「7歳宝未」は、DNA「玉」の斬新さのない いわゆる若者らしさとは縁遠い感覚が染み込む。 埼玉県内の一軒家を転々としたことで、 本人には集合住宅の利便性を認識したと思われる。 2旬「17歳鉄午」は、主導DNA「龍」の半会で、自己確立。 すんなり学業を諦めて、才能を磨く。 94年(草亥)のDNA「調」の支合年に、 渋谷パルコのフリーペーパー「GOMES」主催の GOMES漫画グランプリでGOMES賞を受賞しデビュー。 創生期のネット上では、西の川上未映子に対して、 東の辛酸なめ子として業界をリード。 3旬「27歳畑巳」は、DNA「牽」の10年運天冲殺に害。 あれよあれよとばかりに名前が売れるも、失ったものもあったろう。 現在の4旬「37歳山辰」は、DNA「車」の10年運天冲殺。 売れっ子も売れっ子で忙しく稼働する。 今後は5旬「47歳灯卯」が、DNA「司」の陰の引力本能。 月干と日干の干合で、方針変更と自分自身と変身。 その結果は「海」が「木」になるので、 年干「木」を入れて木性の天干一気入格。 仲間を引き込んで一派をなすのだが、これが結婚になるのか、 なんらかの運動になるのかは現段階では不明も、 初旬条件もない10年運天冲殺の20年間を目一杯使って、 守銭奴と化したのだから反動も大きい。 集中すればするほど身を傷め、変節を非難されることもあるだろう。 6旬「57歳陽寅」は、DNA「禄」の放出。投資による巻き返しで馬脚を現す。 7旬「67歳草丑」はDNA「調」の反発反抗期。 反社会的動きを見せるなど、すっかり化けの皮がはがれる。 8旬「77歳木子」はDNA「鳳」の完全な失速。 汚染水の垂れ流しであり、締まり無く終わる。 さて、あらためて主導DNA「龍」の条件なし天冲殺だった 00年(鉄辰)の夢の中で、賃貸より安いローンが組めるという いかにも銭勘定しか興味のない辰巳天冲殺らしく 縁もゆかりもない土地に中古マンションを購入。 案の定、部屋中にお札が貼ってあったり、 日当たりが悪く、原因不明の眠気に襲われることがたびたびあって、 当時本人はその状況を楽しんでいたようだが、 一人暮らしをするための節約優先で、その体験を商売にまでしているのだから なんとかにつける薬はないというものだ。 しかも、その物件が近くに「舎人ライナー」が開通し、 買った時より価値が上がり、儲けたというのだから始末に負えない。 また「なじみの銀行のATMが見えたら会釈する、それが金運回復の第一歩」 といういかにもな辰巳天冲殺らしい現金至上主義で、 このGWはみずほ銀行のATMが止まって四苦八苦。 なんのことはない実生活には疎くどころか 「鳳」を仕事にしてしまったために、 豊かで心安まるのんびりとした日常もない。 また「功徳を積み、善行マイレージを貯めてアセンションを目指します」 と判ったようなことを書いているが、 そもそも徳を積むなら善とは貯めるものではなく 「次元上昇」も掛け声だけで、商いのなんとかのひとつ文句。 実際に何かに際して大きく動いたという話は聞かない。 消費と欲得にまみれた銭のひたすら引き寄せ術ではないか。 取材費用をだしてもらい修行したふり。 この人のそもそもの誤りは現在の一時的成功が 自身の才能の賜物だと勘違いしていること。 初旬条件のない20年間の10年運天冲殺を効率良く使用しただけであり、 そこに対する感謝や奉仕がなければ、陰謀でも何でもなく、 確実に失速する日がやってくる。 「(夜道で)あの輝く星を見て!ずっと身守っているから、 星に向かって真っ直ぐ進んでいけばいいのよ」なんて都合良くはいかない。 なので、それは22年(海寅)の律音からということを予告しておきたい。 かなり遅いが失速回避できるか否かお手並み拝見である。 強欲だから無理だと思うけどね☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 9 年/ 畑 亥 |
19年●01月分 19年●02月分 19年●03月分 19年●04月分 19年●05月分 19年●06月分 19年●07月分 19年●08月分 19年●09月分 19年●10月分 19年●11月分 19年●12月分 |
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