★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 9 年(畑亥)●02月 陽寅 // 移 動 祝 祭 日 |
■02月分一覧 (2019年●目次) |
瀧波ユカリ●30と40のあいだに実質何も変わらず(2019_0201) |
平野啓一郎●ある男と人生の折り返し地点とその先(2019_0206) |
はるな檸檬●コミックだけど新井賞に選出された真相(2019_0211) |
前川ほまれ●跡を消すに朝が来る(2019_0214) |
田中修治●破天荒フェニックス オンデーズ再生物語の一生夢の中(2019_0219) |
大島恵真●107小節目から始まる家族の絆(2019_0224) |
佐渡島庸平●WE ARE LONELY, BUT NOT ALONEの残念無念(2019_0226) |
■2019年02月01日(金)畑巳 |
瀧波ユカリ○30と40のあいだに実質何も変わらず |
○04年(木申)のDNA「禄」の半会年に 四コマ漫画「臨死!!江古田ちゃん」が、 月刊アフタヌーンの四季賞大賞を受賞。 05年01月(前年最後のありえない守護神支合月/灯丑)から連載開始し、 ありえない守護神「車」年だった06年(陽戌)には、 初の単行本化になり、以降年1冊ペースで8巻まで刊行。 同作は干合支害関係になる鳥居みゆき(81-0318/草未)主演でドラマ化。 さらには11年(宝卯)にはアニメ化されるなど、 現在もなお精力的に活動をしている瀧波ユカリ(80-0328/鉄子)が、 昨年(18年/山戌)のDNA「龍」年の02月10日(雨酉)の独創的DNA「調」日に 『30と40のあいだ』を上梓しているので解説する。 瀧波がアラサー時代に書いたエッセイに アラフォー時代の心の変化を書き足し、1冊にまとめたもので、 多くの女性にとって、もっとも生活の変化が 大きいのがこの「30と40のあいだ」ではないだろうか。 夜な夜な友人たちと遊びまわっていた奔放な女性が、 結婚・出産を経て家庭的なお母さんに変わったりする。 「奴隷力磨け」への切り返し、「自撮り問題」克服法、 自分の中の「おしゃれゾンビ」との戦い、 「愛すると愛される」どっちが幸せ問答、「年下男子と付き合う心得」・・・。 「どうにかこうにか、キラキラしたい」 アラサー時代に書いた自意識と美意識と自己愛にまつわるあれこれに、 「目標は現状維持」というアラフォーの 今の気持ちを添えて見えてきた「女の人生の行き方」。 アラサー時代のエッセイに、アラフォーの自分が 突っ込むというスタイルは無意識に行われているが、 本当に「30と40のあいだ」に変わるものだろうか。 変わるのは、生活だけなのか、人そのものなのか。 いずれにしろ、一般論ではなく瀧波個人の話であることには変わらない。 北海道釧路市出身、日本大学藝術学部写真学科を卒業。 大学入学と同時に東京都練馬区旭丘で一人暮らし。 02年(海午)から04年(木申)まで、フリーター。 04年あたりから東京都中野区新井(新井薬師近辺)に居住。 11年(宝卯)に東日本大震災後の影響を避けるため、 仕事はどこでも出来ると決断し、 3歳まで暮らした札幌市中央区に移住した瀧波は、 DNA「司」主導で貪欲で偏執狂。 普通の人物ではないので、いわゆる地味な真面目ではなく、 漫画なり、その題材になることに対して 執拗なまでにこだわりをみせるばかりか、 現実主義者の辰巳天冲殺のため、何でも体験する。汚れるのに。 「司+貫」は、急いでいるようで焦っているようで結構冷静。 「貫」×2もあり相当頑固だが不器用でもあり。 「司+調」は、他人に遅れをとりたくない、負けたくない。 「司+玉」は、生きるためなら何でもする。 恥も何もないので、自己のトホホな体験は全て飯の種。 あるいは、そのために何かをしでかす。 才能は、この「玉」で、ばばくささ。 「鉄+司+卯月」は、男をだしぬくほど激しい。 「申」年生まれ「鉄子」は、己に正直。 生き方を表す伴星は「司」で、家族一丸で 夫はマネージャー兼小間使い。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の助けも、夫ありき。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終了。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の遊園地の乗り物。 火性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人は、まだ開園前で来場者もいないのに動く。 始業前点検かと思えば、単なる気まま。 一般人のように、まともに職につく気などなく、 つこうとしても持続しないのでフリーターだったが、 これは一般人にはおすすめできないが、 早期に目的があり稼働できたため救われた。 総エネルギー137点は、激しいようで薄っぺら。 実はアイドルなみで、軽いのが売り。 配偶者成分にあたる「草」は群れるので美大仲間。 主導DNAにもなるので、堅実な夫。木性18点はさして強くもない家内工業。 土性26点も引き出しはそこまでなく、 見聞する取材するもふくめて体験するしか能が無いので体力勝負。 年干と日干の同一は両天秤。しかも大半会する「鉄申」VS「鉄子」なので、 人騒がせをやらかしながらも結果はだす。 年干支の「鉄申」は、自意識高くマニュアルどおり。 自己に火の粉がかかるのは好まず、 適当にのらりくらりとかわしていくが、怒らせると恐い。 月干支の「畑卯」は、新たな物に積極的に挑む。 平時は穏やかも攻撃されれば徹底反撃。 そして日干支の「鉄子」は、極度の心配性も その気になると欲得を裏に隠しながら 悟りきったようになる自己陶酔は、自分が可愛い人。 干支番号構成は、57-16-37と北方・南方・西方で、 領域は総エネルギーからしたら分不相応で、 消耗度合いが著しく、情け容赦ない野人でも活かせるか疑問。 後天運は、初旬「8歳山寅」は、DNA「龍」の改良改革だが、 際だった融合条件も破壊条件もないので、 とりあえず目標とする存在をみつけ賑やかになる。 共通干支のある写真家のHIROMIX(76-0924/畑卯)の 写真集に触発され、写真の世界を目指し上京を決意。 2旬「18歳灯丑」は、ありえないDNA「牽」の火性の支合。 2年間は所沢校舎なのに無理をして江古田付近に居を構え、 背伸びをしたのか辛うじて卒業も、 稼働力があがっているために、あっさりデビュー。 3旬「28歳陽子」は、同じくありえない火性のDNA「車」。 年支「申」の半会もあり、売れに売れる。 出産経験はともかく、危険も厭わぬのではなく 危険から回避するという現実的発想で、北海道へ舞い戻る。 現在の4旬「38歳草亥」は、特別条件付干合10年運天冲殺で、 主導DNA「司」であるため、他人とはひと味違う欲を張って、 蓄財に励み、自己確立を行う。 今後は5旬「48歳木戌」が、DNA「禄」の感謝と奉仕の 特別条件付10年運天冲殺だが、進み行く方向の変化があろうと、 初旬条件がないところに引力本能強化天冲殺が20年も続き、 財力を蓄えているばかりで、何らかのお返しがないと 特に後半で一気に吐き出さされる傾向。 本来ならずっと東京にいて、お世話になった「江古田」の街に、 手厚い恩返しをせねばならないのに、 札幌に御殿では失速しかねないけど、大丈夫かな。 6旬「58歳雨酉」は、DNA「調」は、面白さより反骨精神強調。 7旬「68歳海申」は、DNA「鳳」の半会で気が緩む。 8旬「78歳宝未」は、DNA「石」の害は、仲間や近隣との衝突で、 何らかの被害に遭いそうな気配。 さて『30と40のあいだ』は、練馬から新宿の高層ビルを眺めるくらいがサー フォーは自分が変わらず周囲が変わるだそうである。 また、結婚して自由恋愛が出来なくなるではなく、 これで一生恋愛したふりをしたり パートナーを探すのがなくなるのが楽だとか、 あっしーメッシーは移動するのも食事をするのも 「男の力を借りていた」時代だの、料理上手の「妖精男子」絶賛とか、 変わらぬ瀧波節全開なのだが、変わらないのが瀧波。 これは年干と日干の「鉄」も月干の「畑」も干合で 何ら変化しない(ゼロではないが)ため、変わりようがないのである。 つまり根本は30でも40でも50でも次元は変わらない 「上品ではない真面目さ」というか「下品な堅実性」で、 あけすけにSEXのことなどに言及するのが、 瀧波の売りなので、読者と一緒に成長はしない。 ある意味、永遠の江古田ちゃんと 付き合いたい人だけの瀧波だということを理解すべき。 また瀧波は「18歳灯丑」内の「灯」重なりだった 07年(灯亥)の09月26日(雨亥)に、おそらく同年代の美大卒男性と結婚し、 漫画の仕上げや「手続き」と名のつく全ての書類仕事、 お金の管理全般、スケジューリング、 子供の学習にまつわる全てを担当させ、 苗字まで変更してもらったり、瀧波にないものを補う夫となり、 「やる気スイッチ キルケゴーーーーール!」とか「ペプチドー」 「出産も何もドラマで描かれるのとは違うね。 ・・・・疲れた。次は無痛にする」「出産だけ頑張った」といいながら 通称「はるまき」こと第一子女児(10-0902/草卯)を出産しているが、 年干が同一、月干同士と日干同士が干合で、 羅状で共通干支があろうと、親剋しの子丑天冲殺は、 成長と共にずっしりと身弱な「鉄」にのしかかる。 笑えないところは「あれ?ここにいるのは8歳の娘ちゃんですか? 初めまして!きょうから1年よろしくね!」なんていうところで、 既に娘の下僕となっているのだから、自慢であろうと、 ひょっとしたら、この娘のために一生コキ使われる可能性大。 共通干支があるのに、子丑天冲殺が誕生するのは、 夫が10年運害がらみの結婚であることをのぞけば、 十中八九、目上運ありの午未天冲殺ではなかろうか。 総エネルギー137点中(配偶者成分の)木性は18点で身弱でもあるし、 両天秤の「鉄」×2がであることから 誰かとの競争に勝って夫をものにしたに違いない。 そして(娘は)既に小学校へは通っているのだし、親が何者かは知っているはず。 子丑天冲殺のうえに総エネルギー205点ながら木性は100点もある身強。 「寅」年生まれ「草卯」は他力運。 春生まれならともかく、秋生まれでこの迫力は脱帽もので、 色々反面教師にされているのが瀧波なんだろうね☆ |
瀧波ユカリ○80-0328 |
鉄畑鉄灯 子卯申※-8 貫玉調司貫(司主導) 木性(18)火性(00)土性(26)金性(48)水性(45)/総合137 辰巳天冲殺/天冲殺(38歳草亥/48歳木戌) 主導DNA(38歳草亥)/害(78歳宝未) 木性脆弱/火性ゼロ(野人)/土性脆弱 -8歳山寅/18歳灯丑/28歳陽子/38歳草亥/48歳木戌/58歳雨酉/68歳海申/78歳宝未〜 |
■2019年02月06日(水)木戌 |
平野啓一郎○ある男と人生の折り返し地点とその先 |
○京都大学在学中の98年(山寅)、 執筆に1年を費やした『日蝕』を「新潮」に投稿。 15世紀のフランスを舞台に神学僧の神秘体験を 明治期の作家を思わせる擬古文で描いた作品で 新人としては異例の一挙掲載がなされ、 三島由紀夫(1925-0114/灯酉※)の再来と 喧伝されるなど華々しいデビューを飾り、 翌99年(畑卯)の主導DNA大半会年の (実際には前年98年の流れDNA「車」月の流れ)、 DNA「玉」の支合日には第120回芥川賞(99-0114/陽寅)を 当時最年少の23歳で受賞という華々しいデビューを飾った 平野啓一郎(75-0622/畑亥)が、文學界2018年06月号に掲載した 『ある男』が、DNA「石」年の狡猾年だった 昨年(18年/山戌)09月30日(草丑)のDNA「車」日に上梓され、 04月09日(陽子)に発表される「本屋大賞2019」にもノミネートされ、 02月02日(鉄午)のありえない金性日に、 第70回読売文学賞を受賞したので解説する。 愛したはずの夫は、まったくの別人だった。 弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、 「ある男」についての奇妙な相談を受ける。 宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、 夫と別れた過去があった。 長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻り家業の文具店を手伝っていた時、 客として画材を購入した林業に従事する「大祐」と再婚して、 新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。 ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。 だが、悲しみにうちひしがれた一家に 「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる。 里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。 「大祐」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。 戸籍交換で過去を変えねばならなかった人々、 在日朝鮮人、無戸籍、殺人加害者家族、死刑制度など多岐にわたる 三面記事的な事象に問題提起した「ある男」の話。 自分が自分であるとはいったい何かという根源的な問題を、 ミステリ仕立ての巧緻なプロットとして展開しているが、 気合いをいれていないと途中で、 ある男がどの男になったんだと困惑する場面もあり、完成度はいまひとつだが、 個と共同体のはざまで揺らぐ生のありようを見据え、 人間存在の深部に触れようとした作品には、敬意を表わすべきか。 読みやすいながら、深いようでこの非日常を知らされる必要が 果たしてあるかなど、疑問もあり。 愛知県蒲郡市で生まれ。DNA「玉」の忌み神条件なし天冲殺の夢の中だった 1歳(76年/陽辰)に父親(享年36)を亡くし、2歳から18歳まで母親の実家があった 福岡県北九州市八幡西区で育つ。 京都大学法学部を一年留年して卒業の専業作家で、 現在は東京都新宿区在住と思われ「貫」主導で、 冒険をしてるようでしづらい頑固な面あり。 守りの質は強くも、あまり意固地にも感じられないのは、 「畑」の質が平坦なため。 才能もこの「貫」で、状況やその時の環境で変化するとはいえ、 好き嫌いが激しく、ある意味自己中心。 「貫+車」は、気の利いた人物で好感度低くないが、 「車」×2もあり、実は単純で一本気で不器用。 「貫+司」は、意志が強いが時代整合性いまひとつで、やや周回遅れの感あり。 「司」×2は不器用だが家庭的というか家庭そのものに執着。 「畑+貫+午月」は、用心深いので 新しい試みは発信しても客観論で実行はせず。 「卯」年生まれ「畑亥」は、やみくもと言わぬが真っ直ぐ進む。 生き方を表す伴星は「調」で、他人とは同じでいたくない奇異な人生。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は「車」で、マイペースで無かったことにする。 宿命の特長は、仲夏正午頃の港湾で労働者が忙しなく働いているさま。 総エネルギー153点はアイドル並みの軽さで、 フットワークはかろやかなばかりか総じて重厚感はなし。 とはいえ金性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、マッサラ平で遊興なしで上質。 表現力も実はまるっきりないので、時にワンパターンに陥りやすいが、 ある意味意図して、一定期間作風を固定できる強味あり。 ないからこそ無限大に使用もできるが、 「畑」に石ころはいらないので過度な芸術性は期待せずに、 平野なりの目を通して描かれた世界を堪能すべき。 これは小学校の時に読書はあまり好きでなかったが、 作文は得意だったことにもあらわれている。 ありえない表現力なのに、作り事でイジメにあっているようなことを あっけらかんと創作して提出して、 周囲から心配されたというから、ホラ吹きでもある(笑)。 木性過多(DNA車/牽)は、異性好きというより、 女性ファンが多く、それなりの行動力はありだが、 「畑」なので受け身だし、自己を刺激して仕事に没頭とする。 夏生まれだが、火性はさほど強くなく、京大入学は堅実さの賜物。 とはいえ学問は守護神にならないので、作家の道へ。 守護神の水性は、真水の「禄」の感謝や奉仕が上格だが、 平野にはなく塩濁水の「司」で地味なり家庭優先なり。 えげつなくはないが、辰巳天冲殺らしく、 金銭物質欲を満たすために仕事をしているのは、 そしてそれが家族のためなのは間違いなく、 世のため人のためでないところが、もうひとつなところではないか。 さらにタイトルも表紙はその人物を表すかのように 地味で訴求力も乏しく、何を訴えたいのか困難。 それが可も無く不可も無くのイメージを定着させているのではないか。 年干支の「草卯」は、努力家タイプもそこはかとない鈍さ。 勝負事には無縁で石橋を叩いて渡るタイプ。 協調性はそれなりにあり、付き合い重視。 一気に伸びることも落ちることもない。 月干支の「海午」は、常に慌ただしい、まるで戦場の看護兵。 忙しくないと、楽しくもない、自己中心の感情起伏大も、 困難な事象にひるむことなくつき進む。 そして日干支の「畑亥」は、人生大博打。 混沌とした、あちらとこちらのつなぎ目で、 平成と新時代の狭間に位置する。「ある男」で言えば弁護士の役回り。 干支番号構成は、51-19-36でそれなりの領域を 総エネルギー153点でやりくりする姿は見かけ倒しにならぬか心配。 後天運は、初旬「5歳宝巳」は、ありえないDNA「鳳」のゆとり。 冷静に特別意識を吟味しながら過ごして行く10年運天冲殺で、 石ころだらけになってしまい、中途半端で無我夢中も原則陰転。 2旬「15歳鉄辰」は、DNA「調」の同様にありえない金性の偏りの 10年運天冲殺で、勉学より作家デビューに舵を切って、 狙いすましたように、道がこじ開けられた。 3旬「25歳畑卯」は、主導DNA「貫」の大半会で自己確立。 己を知ることで、強固になる。 現在の4旬「35歳山寅」は、DNA「石」の人間関係の探求。 手抜きとは言わぬまでも、技ありという時代。 今後は5旬「45歳灯丑」が、DNA「龍」の改良改革。 守護神月干干合で一瞬の窮地も、 新たな方向性を模索することにより、生き延びる。 とはいえ変化後月干は「木」で、それを名誉にするか、 さらなる女性ファンの増大なのか、迷いが生じると陰転。 6旬「55歳陽子」は、DNA「玉」の過去を振り返る。 古典に行くのか京都に思いを馳せるのか、 はたまた蒲郡なのか八幡なのかは、未だ先のことなので未定だが、 ファンがおばあちゃん層まで広がるというのもあり。 腹をくくって、立ち位置を変えるという手も。 7旬「65歳草亥」は、DNA「車」の特別条件付10年運天冲殺。 何らかのこれまでと違う環境で多忙になるのが望まれるが、 そうでなければ、危険な目に遇うことも。 8旬「75歳木戌」は、DNA「牽」の役割多大な特別条件付10年運天冲殺。 老骨に鞭打つであろうと、名誉をかけた生き方で評価もさらに上昇。 生き方次第で尊大にもなりかねないので、注意したい。 講演会で疲れたあとに偶然入店したバー。 ろくでもない法学部出身らしくという「序」の語りの 主人公といって差し支えない弁護士は、 誰あろう平野本人の顔を思い浮かべてしまうため、 Xになりすましたあたりに、軽い「畑」らしさがうかがわれる。 ことの発端は、犯罪者の息子に産まれた男が、 あることで成功しかけるが、注目され出自が明らかになりそうになる。 トップを目指したかったのではなく「普通の人間になりたかった」は 泣かせるが、その普通というのが「畑」らしい公平な発想。 そのために、忘れようとする過去は他人の過去で上書きしていくのも 土砂をいれかえ、何食わぬ顔で流れ行く「畑」らしいと言えば合点がつく。 しかし苦労して手にいれた新しい人生も僅か3年9ヶ月で終わり。 そう、表面的に違う人物に入れ替わっても、 生まれた時に与えられた宿命は変わりないから。 つまり、逃げても逃げた分だけ燃焼していないから、 危険察知がおろそかになってしまう。 このあたりの話は、きっと宿命冲殺で日座冲殺で、 ひょっとしたら内外シーソーまであるのだろうなと予測する。 とはいえ、平野はそこまで理解していただろうか。 否だろう。どうにも、弁護士の酔狂というか発想が単純というか、 それで仕事になるのかと疑りだしたらきりがない。 そこらをふくめて、時代を切り取ったようで、 実際は戦前の文士あたりが書きそうな出来映えが、 どうにも旧くて、まるで弁護士が金田一探偵にしかみえない(笑)。 さて、女優の板谷由夏と同一生年月日の平野の私生活に目を向ければ、 06年(陽戌)のDNA「玉」年に、同じ愛知県出身で、 愛知県立大学在学中の95年(草亥)のDNA「禄」年にスカウトされ、 「CLASSY.」「Domani」「GRACE」「STORY」などの モデルとして安定的な活動をしてきた春香(75-0624/宝丑)と、 浮世離れしたルイ・ヴィトンのパーティで出逢い 08年(山子)のDNA「石」の妥協年に結婚をしている。 春香が、平野のデビュー作を偶然読んでいたことに始まり 誕生日が近いなどから意気投合し、 春香の「デジカメ日誌」という連載に登場してもらうために、 メールでやりとりするうちに親交を深めていったそうだが、 誕生日が二日しか違わないということは、 年干支と月干支が同一なのだから違和感がないが、 「畑」と「宝」では互いに忌み神同士で整合性ないが、 あえて理由を見つければ、平野にとって春香が宿命にない金性で特別な存在。 春香にとって平野は主導DNA方向ということになるが、 正直、感動もヘチマもない、単なる同級生でしかないため、 第一子女児(11-1129/山子)とは、羅状で(夫婦共々)共通干支があろうが、 火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人で、午未天冲殺ながら親縁希薄。 総エネルギー138点は、両親よりさらに身弱で 冬生まれのため水性も多く、水没寸前でかなり厳しい。 また、第二子男児(13-0823/宝酉)にいたっては、 木性ゼロ(DNA禄/司なし)で感謝も奉仕もないところに、 春香とは大半会があろうと、平野とは共通干支がない 親剋しの子丑天冲殺である。 さらには、両親の年干支「草卯」を、 男児の日干支「宝酉」が天剋地冲するため、 何かと親の足を引っ張る育てにくい子となるし、 (男児は)姉の年干支「宝卯」も納音しているので、 目下縁のない姉も苦労させられることだろう。 また余談だが、春香は自身のblogで夫についてしばしば語っているが、 平野はまるで独身みたいにとは言えぬが、彼女が仕事を持つことに、 さして誇りをもっていないうなフシもあり、 そういう温度差もこのような子が産まれる背景なのだ。 これらのことから導きだされる答えは、 そこまで際だった才気を感じられないもののあれよあれよと作家として 一定の評価を得られるまでになったが、 今年(19年/畑亥)は律音で人生の折り返し地点になり、 結構な充実した一年を送るだろうが、 律音はそれまで評価されてきた人は打ち止めに、 逆にあまり活躍してこなかった人が一念発起して名を売る時。 となれば、その宿命以上に功成り名を遂げた 平野の未来は推して知るべしではないか。 また目前に迫った(来年20年/鉄子のありえない金性年から始まる) 平野の「45歳灯丑」は、子の変節という忌み神で、 これまで勢いでやってきたものの、子の成長と共に、 色あせてきてやがて失速しかねないとみる。 宿命だけみれば、恐ろしく地味で、芥川賞作家となったのは、 留年して大学にはろくすっぽ通わずに、相当偏った努力をした賜物に思えるが、 それも推奨できかねる結婚により、いずれは藻屑になりかねない。 そんな危惧もあるのだが、それは今後証明されていくだろう。 そして、長期低迷のあと、苦労を重ねて子が独立したのちには、 「65歳草亥/75歳木戌」の10年運天冲殺で大復活する可能性もあるのが、 平野に与えられた役割ではないかと推認する☆ |
平野啓一郎○75-0622 |
畑海草海 亥午卯-5 車司司貫車(貫主導) 木性(67)火性(18)土性(36)金性(00)水性(32)/総合153 辰巳天冲殺/天冲殺(5歳宝巳/15歳鉄辰/65歳草亥/75歳木戌) 主導DNA大半会(25歳畑卯) 木性過多/火性脆弱/金性ゼロ -5歳宝巳/15歳鉄辰/25歳畑卯/35歳山寅/45歳灯丑/55歳陽子/65歳草亥/75歳木戌〜 |
春香○75-0624 |
宝海草宝 丑午卯+5 禄調龍龍禄(龍主導) 木性(56)火性(20)土性(40)金性(22)水性(33)/総合171 辰巳天冲殺/生日冲殺/変剋律(35歳陽戌/45歳灯亥/55歳山子) 主導DNA(65歳畑丑)/変則方三位(75歳鉄寅) 月支VS日支害/害切れ(5歳雨未/55歳山子) 火性脆弱/金性脆弱/水性脆弱 +5歳雨未/15歳木申/25歳草酉/35歳陽戌/45歳灯亥/55歳山子/65歳畑丑/75歳鉄寅〜 |
■2019年02月11日(月)畑卯 |
はるな檸檬○ダルちゃんコミックだけど新井賞に選出された真相 |
○14年(木午)、芥川賞・直木賞が自分の予想に反したため、 アルバイト採用から、現在は販売店の主任の地位にいる 三省堂書店神保町本店の新井見枝香(80-0724/山戌)が、 自らの名前を冠した新井賞(14-0717/畑丑)を設立し、 第1回は千早茜(79-0802/宝丑)を選出し、第9回にあたる今回(19-0116/雨丑)は、 何故か漫画家のはるな檸檬(83-0323/鉄戌)の 「ダルちゃん(18-1206/海申)」が選ばれ、派手な手作りポップなどを展開し、 商売熱心な辰巳天冲殺らしく、 売り場では本家の芥川賞や直木賞をしのぐ売上だという。 選考基準はきわめて明快で 「その半年で一番面白かった本を独断と偏見で選び、 ひとりで勝手に表彰する」というもの。 これまでの受賞作には、 第一回が千早茜(79-0802/宝丑)の「男ともだち」。 第二回が早見和真(77-0715/雨酉)の「イノセント・デイズ」。 第三回が辻村深月(80-0229/海申)の「朝が来る」。 第四回が角田光代(67-0308/宝未)の「坂の途中の家」。 第五回が彩瀬まる(86-0125/畑巳)の「やがて海へと届く」。 第六回が芦沢央(84-0213/灯丑)の「貘の耳たぶ」。 第七回が桜木紫乃(65-0419/雨卯)の「砂上」。 第八回が三浦しをん(76-0923/山寅)の「ののはな通信」と、 「石」主導の新井らしく、お友達のノリで決めた感はぬぐえず、 「他の数ある文学賞よりも、書店での売り上げが大きい作品に育つこともあり、 今や『新井賞』は立派な文学賞」とも持ちあげられるが、 さすがに漫画を持ち出してしまっては、 どれだけ言い訳しようと、文学賞ではないだろう。 十回にも満たないところで馬脚を現すのは、 (新井賞が)年干支「畑丑」VS日干支「木午」の干合支害持ちで、 究極の表裏で持続力不能どころか、嫌らしいクセもの。 本音を申せば、今回のはるなの受賞は、目にいれても痛くない合支合関係の 町屋良平(83-1111/雨卯)の芥川賞受賞を水面下で感じとり、 「ならば他に推しはないからマンガで行こう」なんていうノリだ。 また、新井の月干支「雨未」は、はるなの年干支「雨亥」を大半会し、 客観性などない個人的な世界。 「ダルちゃん」は、24歳の派遣OLが主人公の作品。 彼女が、周囲から浮かないように人の意見に 同調して生きる姿を「擬態」と表現し、 刊行時から女性読者を中心に多くの共感を呼んでいた。 新井は「最初に読んだときに『これは、はるなさん、 すごい本を出しちゃったな』と思いました。 とにかく、この半年で一番好きな作品だったし、 新井賞に選ぶことは悩みませんでした。 これを越えるものにはそうそう出会えない、そう思える作品でした。」 だそうだ。 「私は普段は小説を読むのが好きで、絵で表現するまんがは、 目から入る情報が多いぶん、 どちらかというと想像力を狭めてしまっていると思っていました。 でも『ダルちゃん』はそんなことはなくて、 絵でしか表現できないこともあるんだって、あらためて感じさせてくれました。 作中に描かれた人物の表情から 何かを読み取ることは人間にしかできないことですし、 この作品を読むことは文芸作品に近い読書体験でした。 この本を必要としている人に、 長く届けていければいいなと思っています」も、 商売をやっているうえの言い訳だし 全面理解されぬのも「山戌」らしいが、 去年(18年/山戌)の人生の折り返し地点で、一般にも認知され、 今年(19年/畑亥)は、主導DNA「石」年。 「36歳畑卯」の主導DNA重なりで、 12支も壊れていないので、やりたい放題で 10万部ヒットの立役者となったのだから、良しとするか。 ちなみに、はるなは寅卯の生月冲殺。 「34歳畑未」は、年支「亥」に月支「卯」のからむ三合会局で、 DNA「玉」の支合で、格好はついているとはいえ、 ババくささの母親目線で「ダルちゃん」も描かれてるが、 「司」冲殺主導が、わずかに真面目な部分を残し、 表面にでてきている部分だけ冲殺の影響がでてくるとはいえ、 なめくじのような擬態はお世辞にも美的感覚は皆無。 何処がいいのかわからない(苦)☆ |
はるな檸檬○83-0323 |
鉄草雨灯 戌卯亥+4 調司龍司鳳(司冲殺主導) 木性(63)火性(13)土性(13)金性(33)水性(52)/総合174 寅卯生月冲殺//初旬条件あり(日干支を天剋地冲) ターボ運(〜83歳)/三合会局(34歳畑未)/害(54歳宝酉) 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/水性過多 +4歳陽辰/14歳灯巳/24歳山午/34歳畑未/44歳鉄申/54歳宝酉/64歳海戌/74歳雨亥〜 |
新井見枝香○80-0724 |
山雨鉄雨 戌未申-6 鳳司貫石鳳(石主導) 木性(14)火性(46)土性(74)金性(88)水性(40)/総合262 辰巳天冲殺/天冲殺(16歳宝巳/26歳鉄辰/76歳草亥/86歳木戌) 初旬条件あり(宿命内干合月干支と干合支合) 変則方三位(6歳海午)/主導DNA支合(36歳畑卯)/大半会(46歳山寅) 木性脆弱/土性過多/金性過多 -6歳海午/16歳宝巳/26歳鉄辰/36歳畑卯/46歳山寅/56歳灯丑/66歳陽子/76歳草亥〜 |
■2019年02月14日(木)海午 |
前川ほまれ○跡を消す:特殊清掃専門会社デッドモーニングに朝が来る |
○看護師として働くかたわら、小説を書き始め、 17年(灯酉)の強烈なスポットライトを浴びた年の DNA「龍」の宿命害切れ支合日に、選考委員の満場一致で 第7回ポプラ社小説新人賞(17-1208/畑巳)を受賞。 同作品に加筆訂正された前川ほまれ(86-0904/宝亥)の『跡を消す』が、 昨年(18年/山戌)のDNA「玉」のひとつの流れを極める 07月30日(雨亥)のありえないDNA「鳳」の ゆとりある刑日に上梓されているので解説する。 東北の海沿いにある田舎から逃げ出すように上京し たいしたことをせずに20代後半になったフリーターの浅井航は、 祖母の葬儀の帰りに、落ち着いて祖母を回想しようと、 前々から気にはなっていたものの少々敷居が高い小料理屋「花瓶」に、 5千円札を握りしめ入店して、 偶然、自分と同じ喪服を着ていた笹川啓介という男に出会う。 うっかり彼の服を汚してしまい、 クリーニングにだして返すがてら訪れた会社で 1万円の日当でアルバイトに誘われ、 興味本位に二つ返事で引き受けるものの、むごい痕跡に尻込みし、 最初は慣れずに逃げだしそうになるが、自分より若く見える威勢の良い 廃棄物収集運搬業者にたしなめられる。 その部屋の男性と同じく孤立死した祖母を重ね、 痕跡は誰かが生きていた跡と思い直したこともあり、 気づくと長く続けるようになった。 その会社は特殊清掃専門会社「デッドモーニング」といい、 仕事の中身は、孤立死や自死など人知れず亡くなった、 いわゆる訳ありの部屋の片付けや遺品整理。 ある日、笹川に「他人が大切にしている物を、 自分の大切にしている物と同じように扱わないと、 この仕事は務まらないよ」と指摘され、 躓きながらも、着実に達成感を抱き始める浅井はやがて、 笹川に疑問を持つようになる。 なぜ、「死んだ朝」という意味の社名を掲げ、 作業服と喪服しか着用せず、作業する部屋に入り、 まずは儀式のように、一輪のスイートピーを玄関に飾り、 平然と仕事を続けるのかと。 その理由は、小料理屋「花瓶」で知ることになる。 先達然とした笹川にも向き合えないままの過去があったのだった。 厳しい現場を踏みながら成長する若者の視線を通して死とは何かを問い、 生きる意味を描いた作品の結末は、冗談みたいだった会社名が、 デッドモーニングからグッドモーニングとなり、 日当たりの良い場所に事務所を引越し 浅井が長期バイトから晴れて社員になり、新たなスタートを迎えるという あっけないほどの大逆転で色気のない暗さを 吹き飛ばしてくれるのが安堵するので、 導入部の鉛のような空の色を背負った暗さは我慢してほしい。 葛藤があれば成長する。 人が死を迎えたあと残るものはなんだ。その答えは、本書にある。 海沿いなんで、田んぼもあり一番盛んなのが漁業。 ゲーセンも映画館も洒落たファッションビルもなしと本人が形容する。 宮城県東松島市出身、埼玉県戸田市内の介護専門学校をでて 現在は昭和大学病院(品川区旗の台)で看護師として勤務しており、 さほど遠くない場所でひっそりと暮らしていると思われる前川は、 DNA「石」主導で、一見人当たり良し。 その意味では多数の患者さんに接する看護師は、悪くはない仕事。 「石+司」は、一見真面目に見える。大器晩成。 「石+調」は、自尊心強いわりには地位にはこだわらず。 「石+牽」は、納得いかぬことには疑問を呈するが、 あえてもめない選択も可能。 才能は、この「牽」で役割があること、名誉を得ること。 受賞は相当励みになったはず。 「宝+石+申月」は、他人から期待されることがが多い。 「寅」年生まれ「宝亥」は、わがままで甘ったれの側面あり。 生き方を表す伴星は「貫」で、あまり冒険はしない。 物事の始めの洩星は「石」で、共同で始めるのが望ましい。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終える。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の特別に用意された調度品。 この世に太陽はひとつなのに、年干と月干に「陽」という矛盾は、 看護師と作家という二つの役割があるという意味ばかりか、 「陽」は配偶者成分、すなわち異性。 遠くにいる(年干支)異性とは干合支合で、仕事がらみは吉で、 表向きの顔が評価されるも、近くにいる(月干支)異性とは干合支害で、 裏切りに遭うし、多くの異性や読者や仕事相手に評価されるも、 決め手があるものではなく、あまり深く気にすべきではない。 仲が良いのに啓介夫婦が離婚したというのは、これ。 友人くらいの仲だと丁度良く、そこから近づきすぎると、冷たくされる。 元気の良い回収業者の例え。 干合すれば年干と月干の「陽」は「海」になり、 自身は「雨」になるという干合水性天干一気が集中すると成立するが、 内なる害に気づけば、塩水に浸食される雨が汽水域のように妥協しかねず、 あまりその気になると疲れやすく、持続出来なくなる恐れ。 パッと見は整っているようで、内実は朽ちかけているようで、 崩れゆく寸前の美しさ。 いずれにしろ不穏には違いないが、これが仕事をしたり、 小説を書くときに、武器になるのだから、捨てたもんではない。 年干支「陽寅」VS月干支「陽申」の納音は、秘密あり。 「実は小説書いてます」も秘密だが、あっけなくバレてしまうのも、 月干支「陽申」VS日干支「宝亥」の干合支害で、 悪者にはなりきれず憎めない。 さて、物語の肝になっている子供を亡くした母親のエピソードは、 実際の母親をモデルにしているそうである。 もし自分が死んだならば、母親はどう振る舞うのか。 結果、どこか冷静な距離のある描写になっているが、 母親成分は「山」なので、月支「申」と年支「寅」にあるが、 納音内で崩壊しているため、寅卯天冲殺ながらあまり親縁なし。 (ようは母親らしくない開き直りができる母親ということだろう) 「山」の配偶者「雨」が父親だが、ないので縁なし。 陰陽の「海」は、月支「申」と日支「亥」内にあるが、 害毒内にあるため、病的なのか屈折しているのか、 とはいえ、父親そのものより父的なものは守護神。 だが生年冲殺は親の犠牲という不文律を考慮すれば、 親より別の存在に救いを求めるべきで、 浅井にとっての笹川のような兄的存在なら文句なしに守護神。 そういう先輩がいるようだと頼りになる。そして生年冲殺は仕事好き。 浅井だって仕事を通じて異性に出会うので、 満更忙しいのも、捨てたもんじゃない。 総エネルギー198点は、さほど重厚にあらず、 うち土性は28点と脆弱なので、引き出しは多くをもとめず、 仕事を通じて得た体験などを形にしていくべきか。 さしずめ「看護師は見た」シリーズ。 ともかく複雑怪奇な運型は作家で活かすべきしかないか。 年干支の「陽寅」は、優れたバランス感覚の持ち主で、 天性の明るさは誰からも好かれ希望に満ちあふれている。 また、そつのない表現力は、嫌味がない。 目を背けたくなるような仕事の描写も嫌悪なし。 月干支の「陽申」は、空想世界を好み、直感に優れ、 無から何かをつくりだす権力者でもあり。 そして日干支の「宝亥」は、精神的にも肉体的にもデリケートで、 天性の第六感に磨きをかけて、純粋な世界観を構築する。 干支番号構成は、03-33-48で東方西方北方で南方欠け、 秋生まれでもあり、乾いており、存外暖かみはなし。 後天運は、初旬「1歳灯酉」はDNA「車」の闘争本能で危険。 男子らしい外遊びなのか、室内のゲームなのかはともかく 繊細さが磨かれると言うよりは、ギリギリまで追いつめるようなイメージ。 2旬「11歳山戌」は、DNA「玉」の習得本能で、 苦悩すれば才能が磨かれる変剋律の始まり。 実家や親とも融合できなかったかもしれぬが、 後半では介護士の資格取りへ向かい優しい気持ちの生成。 3旬「21歳畑亥」は、DNA「龍」の新しい世界での苦悩。 スタイリストの見習いを3年で挫折し (始まりが04年/木申の害年だったため)、 助手として働きながら看護師の資格が取れる制度があることを知り、 将来的にその病院で働けば、学費を全額免除してもらえる、 という点が、当時お金がなかったため、 ありがたく迷いながらも、看護師の道へ進む。 社会にでて生きることへの疑問など、失敗もあれば成長もあり。 そして現在の4旬「31歳鉄子」は、DNA「石」の主導DNAで自己確立。 対人関係での苦悩はあるが、じぶんらしく生きることで、 デビューを勝ち取るばかりか、様々な仲間との出逢いもあり。 それらが全てトラブルなしとは行かずとも糧になる。 今後は5旬「41歳宝丑」は、DNA「貫」の守りとはいえ、 年干と月干は干合で「海」へと変わり、 仕事も進み行く方向も受け身で多大な変化あり。 変化しきってしまえば、一時的に光は当たらずとも、 創作意欲は格段にあがり、冴えに冴え渡る気配。 6旬「51歳海寅」は、DNA「調」の繊細さが強調される 晩年に入口で突如やってくる守護神10年運天冲殺で、 仕事なり世間なりを距離をおいて眺められるようであれば、 感性鋭い奇異な空間を舞台にした新たな世界に挑む(作ることで)、 それまでの努力が一気に開花し破格の着目のされかたをする。 とはいえ、これは自身の能力だけではなく 多くの人の協力により成し遂げるものなので、 お世話になった人への感謝と奉仕があればこそ、 輝きを失うことはないが、自分だけの力だと勘違いしてしまえば、 一気にあがって一気に落ちる。 7旬「61歳雨卯」は、同じくDNA「鳳」の守護神10年運天冲殺も、 宿命にないバランスのとれた風流なものが要求されるが、 相変わらず受け身で流れにさえ乗っていれば、困ることはないが 受け入れ態勢がないものとはいえ、救いには違いないので、 好き嫌いを言わずに取りいれていけば良いし、 相変わらず成功への感謝させ失わねば、何ら問題なし。 8旬「71歳木辰」は、DNA「司」で地味。 どこまでも成功は続くわけはなく、晩年で一丁上がり状態なのに、 目先の金銭物資にこだわりがちになる、浅ましさを抑えられれば、 これといった特色はなくても、安定を手に入れられるはずだ。 「あんたってさ今まで何かに真剣に取り組んだことも 誰かと真剣に関わったこともないでしょ」と言われて、 自分の本質にきづかせられる主人公。 そして、いつまでも悲しみの回路を彷徨わずに、 電気のスイッチを消すように、若いエネルギーが事務所を明るくした。 クリスマスイブの夜中に子供が呼吸をしていないのに気づいた 子供が死んだために別れを選択した夫婦。 仲が良くて離婚する夫婦もいるというが、 仲が良いのに離婚する理由とはそもそも何なのか。 本来は一緒になるべきではなかった、友人止まりではなかったか。 子は意味なく死なない。 親の生き方が反映されるわけで、仲が良くないならばともかく、 仲違いしていないならば、自然界の法則をしっているものならば 笹川が日座冲殺であると推測がつくだろう。 特殊な仕事が向いているというか、特殊な仕事しか向いていない。 特殊な仕事こそ向いており、役割があるのが日座冲殺だからだ。 そんなカラクリに、始めはその意味がかわらなかった浅井だったが、 心肺蘇生を自分でしたのに助けられなかった、 7千人に一人という乳児性突発死症候群について、聞かされることにより、 その仕事を笹川が文句を言わず続けている理由に気づく。 気合いいれろ浅井! 腑抜けから新種のクラゲに生まれ変われ! 長生きすれば滅多にない幸運にもあえるぞ。 残った跡は消すことが出来るが、 誰かが生活していた日々を消すことはできない。桜の季節は残酷だ。 どこもかしこも、グットバイが溢れているって、違うよ! 新しいハローを探せばいいじゃないか。 そんな明るい方向に向かうのが本書で、 実は最初から暗くもなければ、清潔でないわけでもない。 また、浅井は事務所に出入りする めったに人には懐かないカステラという猫の御墨付きだった。 初対面からコミュニケーションがとれたことから、 気にいられた経緯があるが、この物語の主人公は、通りの向こうから、 いつも気づかれずにやってくるカステラっていう猫かもしれないね☆ |
■2019年02月19日(火)灯亥 |
田中修治○破天荒フェニックス オンデーズ再生物語の一生夢の中 |
○08年(山子)の主導DNA刑の「調」年に、 株式会社オンデーズを個人で買収し、 13年(雨巳)のありえない水性年には海外進出するなど 18年(山戌)08月(鉄申)現在11カ国に250店舗を展開している 「再生させる」がテーマのアイウェアブランド「OWNDAYS」。 田中修治(77-1106/灯卯)が、noteに連載していた作品を改稿して 『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』を 60年に一度の主導DNA「調」の天冲殺年だった 昨年(18年/山戌)の09月05日(鉄子)の DNA「司」の刑日に上梓されているので解説する。 物語は、年間売上20億円。短期借入金14億円。 毎月の返済額が8千万〜1億円にものぼる倒産直前の 小売チェーン企業を著者が個人で買収するところから始まる。 当初は創業者側の支援者としてかかわっていたが、 次第に従業員や関係者の気持ちを無視した 乱雑な経営手法に嫌気がさし、自ら火中の栗を拾う独断をしてしまう。 08年(山子)02月(木寅)。早稲田の住宅街の片隅で、 肩まで伸びた髪の毛を金髪に近い茶色に染め、 破れたジーパンに黒いジャケットを羽織った 小さなデザイン企画会社を経営していた田中は、 「ダメなのは運転手。運転手さえ交代したら、 会社は良くなるはず」とか言いながら 世界一がないメガネ業界で一番を目指し 誰もが「倒産する」と断言していたメガネチェーン「OWNDAYS」を買収。 社長に就任すると「銀行マンとして出世コース」を歩んでいたが、 自ら出世コースを外れる決断をした元銀行員の 奥野良孝(66-1117/畑卯※)と共にオンデーズの企業再生を目指した。 しかし、オンデーズの社内は想像以上に腐敗した状態となっており、 社長就任当月の末日に、 いきなり1千万円の資金ショートを迎えることが判明。 なんとか乗り切るも、世界進出を目指すという 壮大な野望に抱くも、その後3カ月目にして取引銀行から 「死刑宣告」を突き付けられてしまう。苦肉の策でどうにか乗り切るも、 その後も「資金難との戦い」「従業員との対立」「新店舗の失敗」 「新事業の赤字悪化」「周囲の裏切り」 「ライバル企業との熾烈なシェア争い」など 企業再生を目指すも次々と多くの試練が待ち受ける。 田中はこの試練をどのようにして解決し、 どのような施策でオンデーズを大企業へと導いたのか。 無謀とも思えるアイデアで、苦楽を共にする仲間たちと一緒に乗り越え、 事実をベースにしていながら、ジェットコースター級の 波乱万丈のスリルに満ちたエンターテイメントビジネス小説となっている。 埼玉県狭山市生まれ。99年(畑卯)のDNA「鳳」年に、 埼玉県上福岡市(現・ふじみ野市)ら起業家として、 企業再生案件を中心に事業を拡大。 現在は東京都港区内に妻と小学生の息子と暮らすも 詳細不明な田中は、DNA「調」冲殺主導で、他人と同じ生き方を嫌うあまり、 特別な訓練をせずとも経験から人となりを判断する動物的嗅覚。 「調冲+石」は、地位には固執しないが、 自分なりの満足感や達成感に浸りたい。 「調冲+龍」は、根拠なき向上心で、満足知らずの底なしの欲望。 才能はこの「龍」で、庶民的な変革と 何が何でも海外に進出したい飢えにも似た魂胆。 「調冲+貫」は、見向きもされないなら工夫を重ねて振り向かせてやる根性。 「調冲+司」は、負けず嫌いを通り越して、勝つまで止めない。 「灯+調冲+戌月」は、窮地に陥るとどこからともなく支援者が現れる。 「巳」年生まれ「灯卯」は、困ったら一瞬固まる。 生き方を表す伴星は「牽」で、自分に厳しく人を育てて表にだす役割。 物事の始めの洩星は「龍」で、生地を離れて一人で。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終了。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃のビルをライトアップする照明。 最先端を行くのではなく、庶民の集まるモールのような場所は、 年干と日干の同一で両天秤ということもあるが、 左右に少しだけ違う街並みというのが、いかにも。 総エネルギー211点中自身の火性89点は、 実態はともかく気だけは強く、ヘビースモーカーでもあった。 水性ゼロ(DNA車/牽なし)の低血圧は、ほっておいたら何もせずも、 無限大の稼働力と思えば、ありえないスタイルの追求。 配偶者成分皆無なため、妻子を顧みずとまではいわぬが、 そこは仕事の軌跡を記すのに無縁とみえて、まるで独身者みたいな語り口。 守護神は日支「卯」内の「草」一点で、これが気分転換。 何事も簡単には満足せず、常に改良改革で新たな世界に挑戦して吉。 年干支の「灯巳」は、先祖の運気を背負った因縁ありの人生で、 孫子の代までの運を使い込んでも上昇するか、 家運が傾いた時点で誕生すれば昇り竜のように、 自分の代から一時代を築くような成功をもたらすが、 完璧すぎて周囲がついてこられないようなものもあり。 月干支の「鉄戌」は、見てくれ無視して図々しく振る舞える。 穏やかに見えているときほど、内面に強烈な闘争心燃やす。 そして日干支の「灯卯」は、普段からロマンを追い求め、 一般人からは実現不能の戯言と思われがちなことでも、 いけると思えば他人には真似の出来ない行動力で成就させる。 人を魅了する香木のたとえで、甘く見られがちだが、 諦めることなく燻り続けていたと思えば、 一気に火の手をあげ、燃やし尽くしてしまう執念で逆転を実現。 干支番号構成は、54-47-04で北方2点に東方1点。 比較的狭い領域は、眼鏡屋なら眼鏡屋に徹することで功をなす。 後天運は、初旬「10歳畑酉」と遅咲きだが、 目的を発見したら一気に走る「灯卯」なので、 流れに乗れば天にも昇る生月冲殺の助走としては最適。 DNA「鳳」は発信力の対冲で、出自に頼りきれないところからの始まり。 この「畑酉」は年干支「灯巳」と大半会的(初旬のみ灯と畑は同格)ばかりか、 日干支「灯卯」とは納音的になり、通常人の3倍ほどの成功運型となる。 言わば、人生は遊び遊びという感じながら、 個人生活より仕事命という感覚で走り始める。 2旬「20歳山申」は、主導DNA「調」で自己確立。 生月冲殺のため無限大の偏りになる。 3旬「30歳灯未」は、大半会で大きな勝負。 すなわちオンディーズの買収と苦悩と成功。 DNA「貫」なので大事件も自分の思い通りに動いた。 現在の4旬「40歳陽午」は、DNA「石」の政治力で、 協調性和合性を使えないと妥協なり屈辱になるが、 動きが少ないことに焦りを感じようと動きが鈍く体力勝負。 今後は5旬「50歳草巳」が、DNA「龍」の守護神で新たな挑戦。 月干「鉄」との干合もあり、方向性の変化。 ここなら他業種への進出も可能になるが、成功するか否かは、 干合変化後が「宝」になるので、DNA「禄」の感謝と奉仕次第になる。 その後は6旬「60歳木辰」が、DNA「玉」の変則方三位守護神害。 古巣、過去、旧知など、代替わりなどそれぞれの事情もあろうが、 思惑が一致しない部分がでてきて離反などもあるが、 多くは、何らかのお節介みたいな、ありがた迷惑になる予定。 人材も融資も、ここぞとばかり押し寄せるか。 7旬「70歳雨卯」は、ありえないDNA「車」の多忙。 時間を惜しんで対応しきれないと存亡の危機もあり。 引退の二文字が浮き上がる。 8旬「80歳海寅」は、DNA「牽」のありえない干合と栄誉。 変化後の年干と日干は「草」になるため、 これが月干「鉄」に二次干合で「宝」になれば 金性の天干一気が成立し、ひともめありそう。 老いにも拘わらず覇権争い勃発で若者に任せていられずに立ち上がるか。 さて、「あと1本売れば健全な会社になる」に始まるが、 従業員が買うのでは間違いとしながらも、 低価格でオシャレなメガネを導入したところ、 従業員が積極的に購入し、それをかけて接客するようになったのは、 誰にも好かれやすい午後八時の灯火らしい田中の情熱。 スローガンは「目立ったもん勝ち」も同じ流れで、 社員の意識ばかりか、鯖江のメーカーにまで信頼されることになる。 やがて利益は百難隠すまで回復させ、見向きもしなくなった銀行とも 腐らず最後は仲良くする姿は見習いたい。 もっとも友好なところは、三井住友銀行のように実名で、 そうでもないところは、ありえないような仮名だし、 銀行は単なる金貸しで未来のない商売だということも教えてくれたし、 どんなに危機的状況でも、いつも前を向いているのが、 良質な生月冲殺ということもわかった。 そしてその気になれば1日4箱吸っていた煙草を ピタリと止める潔さも魅力なのだろう。 だから、当初は貸しレコード店や漫画喫茶、 インターネットカフェを展開した ランシステムという会社を経営していた 共通干支のない父親の田中千一(49-0412/海申)の 遺産の一部(二億円あまり)を母親に借入しつつも、 戌亥天冲殺らしく海外にうってでて活路も拓け、 池袋のオンボロビルにあった本社を、 麻布を経て今では天王洲に構えるまでになったのだ。 ところで、田中はこの本を60年に一度の集大成とも言える 主導DNA「調」の天冲殺で、この世にだした。 案の定、逼塞感ある若者を中心に支持を集め売れに売れ、 おおいにリクルートに役だったに違いないし、 経営者としての名刺代わりとして箔を付けたことで 最大級の成果に喜んでいるに違いないが、 内に潜んでいるものが暴かれる夢が濃くなるなかで、 手の内を明かしてしまったばかりか、 生年月日などが広く知れ渡ることにより、 同業者に研究し尽くされるリスクが生じた。 どう困難かは、これまで若さと勢いできたものが、 企業として成熟していくなかでの弱点が 後天運を白日の下にさらすことで暴露されてしまった。 むろんそんなことであろうと、かえってやる気になる田中には違いない。 では、本書でも格別な味をだしていた盟友の奥野はどうか。 水性がなく恐れをしらない田中に比して、 こちらは金性ゼロ(DNA鳳/調なし)の「畑」は、 遊興皆無の上質な土壌で、田中の火床としての役割は十分だが、 父親の代からの知恵袋とはいえ、 共通干はあるわけではなく、あくまでも「牽」主導の 奥野なりの自尊心を満足させるためにやってきたのだが、 現在の10年運「47歳木辰」は、既に中盤にさしかかっている 主導DNAの干合支害で、不名誉も考慮しておくべき。 来年(20年/鉄子)とさ来年(21年/宝丑)が、ありえない金性年。 特にさ来年は守護神年干支「陽午」の干合支害も視野にいれれば、 これまでどうりに粘り腰を発揮し乗り切れるともいいきれぬものあり。 誰もなし得なかったような「破天荒」な経営手腕。 「不死鳥」のような躍動感に例えられ、ブレーキなしに突っ走ってきた田中に、 若い補佐役が育ってきているかが鍵と言えるだろう☆ |
田中修治○77-1106 |
灯鉄灯草 卯戌巳-10 貫司龍調石(調冲殺主導) 木性(23)火性(89)土性(46)金性(53)水性(00)/総合211 戌亥生月冲殺/初旬条件あり(年干支と大半会的/日干支と納音的) 主導DNA(20歳山申)/大半会(30歳灯未)/変則方三位害(60歳木辰) 干合金性天干一気(80歳海寅) 木性脆弱/火性過多/水性ゼロ(配偶者成分皆無) -10歳畑酉/20歳山申/30歳灯未/40歳陽午/50歳草巳/60歳木辰/70歳雨卯/80歳海寅〜 |
■2019年02月24日(日)海辰 |
大島恵真○107小節目から始まる家族の絆 |
○制作会社に勤務後、フリーのライター、イラストレーター、 ブックデザイナーとして活動し、単行本や文庫本の表紙画を担当。 01年(宝巳)の自身の金性強化年には、第22回クレヨンハウス絵本大賞受賞。 05年(草酉)のDNA「禄」の天剋地冲年に 「あみものやさんピーヨのプレゼント」 (おおしまりえ名義)で絵本デビューし、 以後大島理恵名義もふくめ絵本の装画を多数に行い、 一昨年(17年/灯酉)のDNA「車」のありえない光があたる天剋地冲年の、 ありえないDNA「玉」月のDNA「調」の独創的天冲殺日に、 『107小節目から』が、 第58回講談社児童文学新人賞(17-0823/海午)佳作となり、 60年に一度のありえないDNA「玉」の守護神支合年だった 昨年(18年/山戌)の09月04日(畑亥)のありえないDNA「龍」の 守護神改善半会日に、同作が刊行された大島恵真(63-1214/宝卯)を解説する。 若い頃は世界に一着しかない服をつくろうとかいいながら、 両親で流行っていない洋服屋を自宅でやっており、 (母親に)自由に未来に羽ばたいて欲しいと願い命名された 小学校六年生の由羽来(ゆうら)は、父親に「ユー」なんて呼ばれているため、 (その父親に)強制的に通わされているスイミングクラブでは、 当初はスピードがあがらず「ユーレイ」などと陰口を叩かれる始末。 給食費もろくに払えず親戚から借金をしているのに、 水泳に通わねばならない矛盾に疑問を感じながら、 本当はクラシック音楽をやり、 将来はオーケストラに入りたいと夢みているが、 父親には逆らえず、泳ぐ間だけ音楽を頭の中で流して気持ちを保つ。 家庭でも両親の衝突で、彼女は萎縮し音楽以外に希望を見いだせていない。 そんな由羽来は、ドボルザークの交響曲「新世界より」の 第二楽章に、一瞬、音がとぎれる部分があるのが、 ずっと気になっている。でも、そんな音楽も父親が教えてくれたもので、 音楽の話をしてる時だけは、父親を好ましく思うのだが、 「遠き山に日は落ちて〜」の「家路」が流れ来ると、帰りたい家もなく、 のんびりして退屈だなんていう感想を持ったりする。 父親と祖母の関係や母親の考えていること、前世を気にしてばかりいる 親友のタミィこと田美羽とのすれ違いなど、 小学校高学年の子供が一歩を踏み出すための心の葛藤が描かれ、 身体を丈夫にしたいと水泳を習わせるといいながら、 一方ではクラシック音楽を聴くことを学ばせ、 「ウイルアム・テル序曲」をゆったりめに頭の中で流し 背泳ならば一歩抜きんでた才能があることを気づかせている。 また、同時に新世界にある秘密とその意味を知っていく過程で 希望と実際の世の中の矛盾や仕事に対する取り組みを 父母はどのように消化しているかや 子供に対する期待や喜びなど丁寧に描いている。 「愛とにくしみって、同じなんだって」 「あの休符は、すべてを空っぽにして生まれ変わるため」 「世界は新しくまた始まるんだ・・・」 音のない一瞬が、由羽来に新しい世界を見せてくれ、 由羽来自身が自分の力で希望をつかみとる物語。 静岡県沼津市出身。高校卒業後、化学メーカーの製薬研究室に勤務後、 武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。 制作会社で企業PR誌のライターを経験。日本児童文学者協会会員。 日本YA作家クラブ会員で、以前は東京都国分寺市に居住も、 現在は東京都練馬区石神井町在住(石神井公園近辺)の大島は、 DNA「鳳」主導で、真水で洗われるような濁りなき発信力。 「鳳+禄」は、お人好しで口は滑らか。 「禄」×2もあり不器用は否めないが、 「鳳+鳳」は、気さくで繊細で優雅な立ち居振る舞い。 「鳳+司」は、冷静で堪え忍ぶ。 「宝+鳳+子月」は、比較的穏やかな人。 「卯」年生まれ「宝卯」は、孤立しやすいが受け入れる。 あるいは孤独を密かに愉しむ。 生き方を表す伴星は「玉」で、身内の助け。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の雨降る時間の林に ヒッソリと身を隠す特別な宝飾品で、会話のない家庭を意識する。 林といっても「木」を支える下草が多く、完全に格納されているとはいえない。 火性ゼロ(DNA車/牽なし)は、悪目立ちはしないものの、 格別な光もあたりづらいもので、いわゆる脚光を浴びづらい。 総エネルギー152点の身弱で稼働力もあまりないからこそ、 就職状態が長続きせず、フリーになってしまったようだが、 いったん就職などせず、始めから大学で学び、 ストレートに進んでいれば、また違った人生もあったろうが、 それでも我慢して持続させながらいれば、 デビューももっと早かったろうに、そこが残念なところ。 また、配偶者成分皆無の宿命になり、結婚はしているようだが、 実家は寺だという夫の話題が少ないのもこのため。 小学校時代に場面緘黙だったことは、陽の当たる場所が苦手だったことだし、 直近では、ありえない火性年(16年/陽申・17年/灯酉)に、 突然夫が倒れたのもこれが理由。 さらに土性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、いわゆる勉学に興味なしの野人。 親縁もないため、多忙な母親にかわって祖母に育てられたわけだが、 その祖母にしても、彼女をおぶって読書をしていたというから、 現実的なことより精神性の強さが感じられる。 冬生まれの守護神は土性が守護神になるばかりか、 午未天冲殺のため目上は大切にすべきなので、 ないならないなりに無限大に使用するのが吉。 実際、人生に慣れてくれば、おしゃべり全開なのが「鳳」主導で、 76年(陽辰)77年(灯巳)78年(山午)79年(畑未)の、 ありえない火性から土性年で、自信を持ったようで、 くだんの場面緘黙もすっかり回復していったというから、そこは特異体質。 そして自身の金性は僅か11点。無理はできないということで、 水性58点は主導する水。身強ならば洗い磨くのも良いが、 身弱は水面に浮上する特性を考えれば、 水泳というのは満更ではないが、流されすぎでは疲労のもと。 主人公も微妙な感触で、誰でも体力強化に水泳が適しているかは疑問で、 水が守護神やまるでない人などには最適も、 過度な接触で瀕死寸前までいく場合もあるので注意が必要。 年支と日支の同一(共に卯)は、原則表裏なしも、 逆にその境をどうするか、裏の案件を表に出しすぎても困る。 また、月支「子」と年支と日支の「卯」は刑。 ほっておくと軽い衝突が頻繁にあり。 これを解決するためには、懇意な年長者の助言が不可避。 実際雪で転倒したり、骨折して入院したりもしている。 年干支の「雨卯」は、几帳面で常識的な模範生も、迫力に欠ける貴族のごとく。 月干支の「木子」は、一歩退く隠居的な存在で、打たれ弱い面もあり、 60干支の先頭に位置し、リセットして最初からやり直すという意。 そして日干支の「宝卯」は邪気がなく争い回避の傾向で、心優しく穏やか。 干支番号構成は、40-01-28で西方東方南方で、意外に領域広く疲れないか心配。 後天運は、初旬「8歳草丑」が、DNA「禄」の木性強化。 優しい存在なので、よもや権力者にはならぬはずで、 感謝や奉仕が磨かれていれば良好で、誰かに大切にされる存在であれば吉。 2旬「18歳陽寅」は、DNA「牽」のありえない火性が出現し、 仕事をする喜びを知り、異性の存在も意識して特別に輝いていた。 3旬「28歳灯卯」は、DNA「車」。かってしったる「卯」重なりもあり、 稼働力は上がるも、ありえない火性が強すぎれば疲れもした。 4旬「38歳山辰」は、年干「雨」が「灯」に、10年運環境が「陽」になり、 さらに干合10年運「陽」は日干「宝」と二次干合すれば、 日干は「雨」になり、10年運は「海」になるなど激変で落ち着かず。 稼働力が上がり注目もされるが、失うものも亡きにしも非ず。 ありえない守護神土性の害で、 ありがた迷惑的側面もあったが、デビューも果たす。 5旬「48歳畑巳」は、DNA「龍」の守護神で新たな庶民的改良。 進み行く方向の変化があるので、流れに任せていれば、 月干「木」が「山」に変わればさらに守護神化。 さらに、干合月干「山」は年干「雨」と二次干合して、 年干は「灯」に月干は「陽」になり、ありえない火性まで生成され 明らかに注目度があがり、さらに干合月干「陽」が日干「宝」を干合させれば、 日干は「雨」になり、宿命年干支も日干支も「雨卯」になるばかりか、 一次干合月干「山」とさらに干合すれば、 年干と日干は「灯」に月干は「陽」にもなり、火性天干一気まで行き着くので、躊躇せずに流れに任せて変わりつついけば、次元も相当上がって周知し、 役割も重厚になっていくので怖れずに燃焼したにだろう。 そして今後の6旬「58歳鉄午」は、DNA「石」の10年運天冲殺。 初旬条件がないので、謙虚に世のため人のため 役立つ気持ちがあれば、月干支「木子」の天剋地冲もあるので、 一気に立場の変更も経験する。 抵抗したり自己発揮が過ぎると、屈辱や妥協になりかねないので要注意。 7旬「68歳宝未」は、DNA「貫」の大半会10年運天冲殺。 年支「卯」の半会もあり、世界は拡がり、とてつもない成果の可能性あり。 感謝がなく、わがまま放題の場合は自爆で一気に何もかも失う懸念。 8旬「78歳海申」は、ありえない塩水のDNA「調」で、 さすがに何もなく、口ウルサイ年寄りでは嫌われるので、 謙虚で丁寧な晩年にしていきたい。 さて去年(18年/山戌)は、ありえない土性の守護神支合年で、 この作品が世にでたかと思えば、骨折して入院も経験しているが、 今年(19年/畑亥)は、同様にありえない土性の守護神半会年で、 あらたな取り組みに挑戦し、目一杯著述に徹底的に励まねばならないが、 今月(02月/陽寅)はありえない火性月で 突発的事件が起きると思えば、幸か不幸か、 実家に戻り母親の闘病の付き添いをしているところは、 少々残念なところだか、そこは目上命の午未天冲殺らしくやむなしか。 とはいえ、現在も続けているであろう校閲の仕事は救いとは言え 12年(海辰)のDNA「調」のありえない守護神的害で始めたもので、 本来ならばそろそろ卒業をしたいのだが、 雑念ばかりか浮世のしがらみに拘束されることなく出来るかが 自然界に試されているといっても過言ではない。 自分が子供の気持ちになれる午未天冲殺らしい作品は これからの明るい未来を感じさせられるものだが、 いま与えられている時間は全て著作に投じるくらいの気持ちがあれば 今年前半は飛躍のきっかけも掴める。 そして次旬に控える10年運天冲殺のためにも、羽ばたいて欲しいものだ☆ |
大島恵真○63-1214 |
宝木雨山 卯子卯※+8 鳳司禄鳳禄(鳳主導) 木性(83)火性(00)土性(00)金性(11)水性(58)/総合152 午未天冲殺/天冲殺(58歳鉄午/68歳宝未) 害(38歳山辰)/変則干合火性天干一気(48歳畑巳)/大半会(68歳宝未) 木性過多/火性ゼロ(配偶者成分皆無)/土性ゼロ(野人)/金性脆弱 +8歳草丑/18歳陽寅/28歳灯卯/38歳山辰/48歳畑巳/58歳鉄午/68歳宝未/78歳海申〜 |
■2019年02月26日(火)木午 |
佐渡島庸平○WE ARE LONELY, BUT NOT ALONEの残念無念 |
○02年(海午)の条件あり天冲殺年に講談社に入社し、 週刊モーニング編集部に所属。 「バガボンド」「ドラゴン桜」「働きマン」「宇宙兄弟」 「モダンタイムス」「16歳の教科書」などの編集を担当。 12年(海辰)の人生の折返し地点の主導DNA支合月(09月/畑酉)の DNA「鳳」の天冲殺日に、講談社を退社(12-0930/木午)し、 作家のエージェント会社であるコルクを、 DNA「調」の天冲殺日に設立(12-1001/草未)して現在に至る 佐渡島庸平(79-0724/海辰)が、天剋地冲年だった昨年(18年/山戌)の 05月10日(雨卯)の妥協和合日に 『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』を 刊行しているので解説する。 (同作は)コルク代表取締役会長の佐渡島庸平が考える。 「我々は孤独だが、一人ではない」という発想と 「持続可能なコミュニティ」の提唱。 「孤独はもともと青春の病である。 そこから抜けだすことが、大人になることだ。」 「定年まで働いて、その後同僚達と滅多に会わない コミュニティの外では絆が切れてしまう。 そうならないために医療関係も多いが、 安心と自由が確保されたコミュニティが必要ではないか」等など。 わかりやすくいえば、作家が5年間1冊もださねば新人と同じではないか。 そこがミュージシャンと作家の違いで、 作家も作品発表していない時に何か発信すべきではないか。 熱狂することが大切で、熱狂とは太陽みたいなものであり、 遠くまでその熱量を伝えることができる熱狂は 身近な人まで焼き尽くしてしまいかねない力がある。 安全が確保された後、やっと安心が確保される。 テンションが高いだけの熱狂は持続しない。 モチベーションが高い熱狂が必要だ。ネットは相当リアルになってきている。 オンラインで先に仲良くなる! オンラインでよく理解してからオフラインで親密になる! 入口のハードル高いが出口は低いのが理想。 本書は、「現代の孤独」を癒すのはインターネット時代にアップデートされた 「コミュニティ」であるとして、その作り方について深く考察された一冊。 佐渡島が考えるコミュニティとは、 「持続可能な経済圏」としてのコミュニティで、良質なコミュニティを築き、 拡大するためには何が必要かと言えば、 「立ち上げた人の強い想い=熱狂」であるとしながら、 「熱狂も大事だけど、それより先に安心・安全の確保が必要」だとしている。 これは、「情報は、一人ひとり手渡しで渡す」 「リアクションの設計」「役割・イベントを設計」の3つで、 長く続くコミュニティを作ることが可能になる。 コミュニティを運営したい人にとっても、 その力をサービスの成長に活用したい人にとっても、 「安心と安全」を確保することの重要性は理解すべきで、 「#コミュニティを考える」で発信し、参加してみようというような内容だ。 東京都世田谷区出身で学芸大学附属世田谷小学校卒業後、 中学校時代は南アフリカ共和国で過ごす。 実家は神戸市東灘区で、最寄駅は阪急神戸本線御影駅で、 灘高校から、東京大学文学部を卒業。 現在は小田急線ユーザーで世田谷区代沢近辺在住の佐渡島は、 DNA「牽」冲殺主導で、他人の思いつかないような形を好むが、 ひとつ間違えると、中傷されたり不名誉なこともあるが、 あらたな権威を不器用ながら構築し、その中心に座そうとするもの。 また他者とは異なる権威に縁あり。通俗的ではない権威を暗に振りかざす。 あるいは存在そのものが権威のようなものになっていく。 「牽冲+牽」は、やたら派手に動きまわる。 「牽冲+車」は、実は集団行動は苦手なので、 自分流の物差しをつくり、賛同するものだけと集う。 危うくも闘争的で、妙に落ち着きのない不穏さ。 「牽冲+玉」は、既存権益否定し新たなビジネスモデルを模索。 厳しいルールを課すが、一般に通用するかは別。 「海+牽冲+未月」は、親以外の親代わりのような支援者を頼り、 「未」年生まれ「海辰」は自己愛。 「未」×2もあり、子供のまま大人になったような人。 生き方を表す伴星は「鳳」で、趣味のような人生。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の引き立て。 締めにあたる導星は「玉」で、目下を巻き込んで終了。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の「海」だが、 広大なものではなく、限定された荷揚げをしている港で、 総エネルギー286点は目立つものの、 そこに集められている商品を動かしている状態が賑やかで、 落ち着くことのない荷役の現場で差配する象徴。 たいそうな持論はあろうと、生年生月冲殺なので、 目に見えない何かに動かされていようと、 実態は見えるようで見えず、一言で表すことは困難で、 また、どのように動いていくかも、なかなか予測不能。 同じく夢のようなものを実現させようとスポンサーに支援されながら、 好き勝手に交通整理をしているような状態。 年支と月支の「未」が、夏の土用。日支が春の土用の「辰」の、 春夏に偏った賑やかさで、情け無用の搾取を行う。 年干支の「畑未」は、先駆者の開拓したものを、 自分の好みの形に自由自在に変形させる。 発信はしても、動いているように見せかけ、 周囲にあるものを稼働させて搾取していると思えばわかりやすい。 月干支の「宝未」は、何かを語るようで、自分の実態はぼかす。 あるいは発信を抑え気味にして、周囲に何かをさせ慎重に商いをする。 用心深く、常に懐疑の念で自問自答する渋い光を放つ長距離ランナー。 そして日干支の「海辰」は、頭の回転が速くさめたムード。 直感的なセンスで物事をに決め、何らの制約をかけながら、 常に緊張の最中に自己を置くことで成長する。 干支番号構成は、56-08-29で北方東方南方の、一見幅広い領域。 後天運は、初旬「5歳鉄午」が、DNA「龍」。 改良改革10年運天冲殺で、庶民的な情報を精査する能力が与えられる。 宿命にない海外というキーワードもでてくるが、 迷いのもとになるが、刺激という面では役立つはず。 2旬「15歳畑巳」は、主導DNA「牽」で自己確立。 権威が成長していくので、その過程に灘高があり東大があるが、 冲殺されているので、講談社があり漫画雑誌がある。 望む望まぬとは別に、運命的方向。 3旬「25歳山辰」は、DNA「車」で忙しなさが加速。 12年(海辰)の人生の折返し地点には独立。 ただし、前年(11年/宝卯)がDNA「玉」の害年だったので、 なんらかのありがた迷惑的な力が加えられたと思えば不安になる 辞めたのは野望もあっただろうが、やっかみと衝突したのではあるまいか。 現在の4旬「35歳灯卯」は、DNA「司」 年支と月支(共に未)の半会を伴う忌み神干合支害で、その気になると騙される。 世界は大きく拡がり自信も過剰であるのに、裏切られる。 異性の誘惑に弱い時期で、目上命の午未天冲殺なのに、 年下相手では、ほぼ壊滅的になりかねない。 既に突入して中腹まできているので、上がりきったあとの 今年(19年/畑亥)は、主導DNA「牽」で不名誉も加速。修羅場ではないか。 これでは来年(20年/鉄子)さ来年(21年/宝丑)が守護神金性年だろうと、 落ちるところまで落ちるのだろう。 この後は5旬「45歳陽寅」が、守護神月干「宝」が干合で消滅。 進み行く方向を変化させたり、目下や子供などの変貌が痛い。 変わり果てた姿は「雨」で、妥協やら屈辱で、汽水域の逆襲。 それでもDNA「禄」は感謝と奉仕がなければもたないので、 本格的に終了しかねない事態にもなりやすい。 6旬「55歳草丑」は、年干支「畑未」と月干支「宝未」の天剋地冲を伴う DNA「調」となり、反発反抗ばかりか年甲斐もなく、 若い女性に縁。懲りてないと後ろ指を指されかねない。 芸術力が磨かれる傾向とはいっても順調ならという条件付き。 7旬「65歳木子」は、年干支「畑未」の干合支害と月支」「未」の害で、 前進不能のDNA「鳳」で病的にくじける。垂れ流しで倒壊の可能性。 8旬「75歳雨亥」は、年支と月支(共に未)の半会を伴う DNA「石」の狡猾に振る舞えば妥協であり屈辱を受けやすい。 さらにはここから子丑天冲殺のターボ運となるため、 老境も何もなく、ひたすら悪目立ち。 本書には幻冬舎の箕輪厚介(85-0828/畑亥)が 妻からおいだされ、メンバーに助けてもらって、 やがて妻の有難味を見直すみたいな話もでてくるが、 佐渡島は「妻と出会って考えが変わった」として、 居場所をつくる。一緒に過ごしたいから子供も作った。 そして五人家族となり、ある日長男が「生きているのがつらい」 「生まれてこなければ良かった。」と漏らし 学校で嫌なことがあったようで、不登校になりかけたところ、 妻は息子を無理やり連れて行ったところ、そのうち友達がよってきて 一緒に行こうとなった等と絶賛しており 死ぬ直前まで手に手を取り合える仲間だとも定義しているが、 残念ながら「ひとみ夫人」のデータはない。 「海」の配偶者成分は「灯」で、 夏生まれだから弱くはないだろうと想像できる。 渋谷区内の私立小学校にでも通学していると思われる その第一子男児(10-1029/海子)は、生年冲殺。 17年(灯酉)は干合年だけに陰の気を引き寄せたとも思われるが、 そもそもこの年は佐渡島の60年に一度の干合支合年で、異性に縁あり。 佐渡島が道を外れたことでもしたがために、 それが長男に一時的に影響がでたに違いない。 「車」主導でもともと危険なこの男児から見る母親は 「宝」で月支「戌」内にあり、元気だけど危険なDNA「車」年になるので、 母親の機転で持ち堪えたはず。 また本来「灯」は守護神で10年運「3歳灯亥」の「灯」重なりであったため、 より現象が濃厚になったろうが、 さすがにそれなりの小学校を不登校にさせるはずもない。 しかも、この「3歳灯亥」は日干「海」と干合すれば「草亥」だから (選抜された特別な私立校)に行くというような、 子供にとっての刺激体験があれば、10年運天冲殺の稼働にもなるだろうから、 乗り切れず陰転傾向もやはり救いは母親という見立て。 そもそも目下縁のない午未天冲殺の佐渡島が 家族というコミュニティに期待しすぎれば、 寅卯の生年冲殺だからこそ良くない傾向になる。 この親子関係は大半会で仲間みたいなものだけどね。 また第二子男児(12-1226/宝酉)は、事もあろうに親剋しの子丑天冲殺。 しかも責任をとりづらい生月冲殺で、 「まいっか」の典型はお笑い芸人を目指しているのは好ましく、 火性ゼロ(DNA車/牽なし)は、毒にも薬にもならない ユルユルがかえってウケて、配偶者成分皆無は普段はヒッソリなのに、 スイッチさえ入れば愉しい。 とはいっても、この子の月干支は「海子」で大半会が成立するし、 佐渡島の律音年(12年/海辰)に生まれているということは、 縁があろうと、自己発揮して辞めてはならない会社を辞めてしまった 自然界からの警告というのが、 午未天冲殺の佐渡島に子丑天冲殺が遣わされた背景。 そして、そうはいっても一応安定圏に入って誕生したのが、 港区内の幼稚園に通う第三子男児(15-0802/鉄戌)。 二代目の寅卯天冲殺で、もっとも普通なのだが、 いくら天冲殺にこそ運気が動く条件あり天冲殺とはいえ、 極端なDNA「調」の天冲殺年らしく、初めて共通干がないという皮肉。 これではコミュニティも何もないではないか。 では何故こうなるかと言えば、とてもわかりやすく。 生年生月冲殺が東大から講談社などという 将来を嘱望される出世コースを与えられたのに、 自己発揮したあげく辞めてしまえば 自然界から強烈なブレーキがかかるのである。 また「35歳灯卯」の干合支害10年運でも組織にいさえすれば、 少々冷や飯を食わされたりも手厚い保護があり、 抜けてからの破格の上昇があるのに、 目上に擁護される午未天冲殺がこともあろうに、 自分で組織を立ち上げてしまえばろくなことはない。 それでも成功できる人は、こんな時期に干合支害はない。 とはいっても芸能人ではないので、その顛末が報道されるとは限らないが、 組織を守るために家庭を犠牲にするか、 あるいは家庭を守るために組織を犠牲にするのか、 おおいに試される「牽」冲殺主導である☆ |
佐渡島庸平○79-0724 |
海宝畑宝 辰未未-5 牽玉車牽牽(牽冲殺主導) 木性(66)火性(56)土性(110)金性(21)水性(33)/総合286 午未生年生月冲殺/天冲殺(5歳鉄午)/主導DNA(15歳畑巳) 干合支害(35歳灯卯)/ターボ運(75歳〜) 木性過多/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -5歳鉄午/15歳畑巳/25歳山辰/35歳灯卯/45歳陽寅/55歳草丑/65歳木子/75歳雨亥〜 |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 9 年/ 畑 亥 |
19年●01月分 19年●02月分 19年●03月分 19年●04月分 19年●05月分 19年●06月分 19年●07月分 19年●08月分 19年●09月分 19年●10月分 19年●11月分 19年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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