★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 9 年(畑亥)●04月 山辰 // 移 動 祝 祭 日 |
■04月分一覧 (2019年●目次) |
小林さやか●キラッキラの君になるために★ビリギャル真実の物語の真実(2019_0401) |
三木笙子●帝都一の下宿屋の絵空事(2019_0407) |
絲山秋子●夢も見ずに眠ったは幸いな証し(2019_0413) |
森川秀樹●縁結び神社の悪魔さまの軽快(2019_0419) |
笙野頼子●ウラミズモ奴隷選挙のむこうに真実が見える(2019_0421) |
筏田かつら●ヘタレな僕はノーと言えない純情と献身(2019_0428) |
岡藤真依 少女のスカートはよくゆれるの向こう側●2019_0430 |
■2019年04月01日(月)山辰 |
小林さやか○キラッキラの君になるために★ビリギャル真実の物語の真実 |
○13年(雨巳)に、表紙にモデルの石川恋(93-0718/鉄子)を起用し 日本中から「ビリギャル」と呼ばれた彼女のことを 今もまだ覚えている人は多いに違い。 中学校受験して私立学校に入学したものの小学4年レベルの学力だった 金髪ギャルが、嵐の櫻井翔(82-0125/山申)が通ったならと、 1日15時間の勉強をし、たった1年で偏差値を40上げ、慶應義塾大学に現役合格。 その痛快なサクセスストーリーは、 指導した坪田信貴(77-1026/陽辰)の名誉年でもあったため、 累計100万部超のベストセラーとなり、 15年(草未)には、有村架純(93-0213/草丑)主演で映画化も果たした。 そんな「ビリギャル」こと小林さやか(88-0315/畑巳)は今、 自身の経験を活かして全国の学校で講演活動を行っており、 03月28日(木子)のDNA「牽」の名誉日に初の著作 『キラッキラの君になるために』 (★ビリギャル真実の物語)を刊行しているので解説する。 同書は「ビリギャル」本人による、初の書き下ろし! 「ビリギャル」は、奇跡の話なんかじゃない。 彼女がもともと頭がよかったから、できたわけでもない。 彼女の母親のああちゃん(64-0915/灯卯)が小さな頃からかけてくれた 魔法みたいな言葉と思いに育てられたという気持ちから 母への最高の感謝をこめたプレゼントともいうべきもの。 偏差値より、よっぽど価値があり、彼女が見る世界を、広げてくれてるもの。 「人生は自分次第で変えられる。どんだけでも楽しく広げていける。」 彼女は多くの人からそれを学んだ。 だから今度はそれを、また多くの人に伝えたい。 自分の人生に重ねて読んでほしいと願っている。 大学受験、失恋、アルバイト、就職、転職、結婚、離婚・・・・・。 波瀾万丈の31年を支えたのは、本気の頑張りと母の大きな愛だった。 本人目線の「ビリギャルの真実」とは、 大学受験で見つけた「夢を叶える6つの法則」とは、 崩壊していた家族の再生物語など、本人の言葉で包み隠さず書いた自叙伝で、 以下の構成になっている。 第1章 これがビリギャルの真実です ビリギャル誕生秘話 ●私は自分が嫌いだった ●行きと帰りの校門点検 ●「大人はみんな腐ってる」●君、東大とか興味ある? 第2章 受験で見つけた、6つの大切なこと。 (1)ワクワクする目標を「自分で」設定する (2)根拠のない自信を持つ (3)具体的な計画を立てる(4)目標をまわりに言いふらす (5)憎しみをプラスの力に変えるべし! (6)コーチを、探せ 第3章 人との出会いが変えた、大学時代 ●臭う、キャンパスで。●大学、辞めようかな ●お皿ふきと灰皿ふきと、涙ふき ●自称スーパーウエディングプランナー 第4章 ビリギャル、結婚する ●出会って7年、付き合って半年で入籍? ●目標は、家庭第一の素敵な奥様 ●価値観は変化し続けるもの ●離婚はふたりの未来のためにするもの 第5章 教員免許はないけど、高校でインターン(校長の右目になる) ●教員免許はないけど、高校でインターン ●札幌新陽高校との出会い ●この高校、なにか起きてる ●校則が必要な意味 ●本当の性教育とは 第6章 家族のいまと、私のこれからのこと ●親子のかたち ●「脱」呪われた家族 ●父と母のこと ●家族だって、成長していけばいい! また、本書はでは第4章にあるように、07年(灯亥)に出会ったバイト先の 下北沢の居酒屋の店長(79-0509/陽子)と 13年(雨巳)のDNA「禄」年から交際を開始し 14年(木午)のDNA「牽」に干合年の03月14日(木申)の 両親の結婚記念日にあわせて入籍しながら、 昨年(18年/山戌)の03月26日(灯巳)に離婚した経緯も 報告しているので、これについても説明する。 愛知県名古屋市千種区出身で、愛知淑徳学園高等学校を経て、 10年(鉄寅)に慶應義塾大学総合政策学部を卒業。 卒業後一部上場のウエディング会社で2年半勤務し、 名古屋のサイクルパーツ卸専門商社に半年間勤務。 12年(海辰)東京に戻り、ウェディングのベンチャー企業で勤務。 14年(木午)の結婚を機に退社。結婚相手の居酒屋店を手伝う。 17年(灯酉)より講演活動を開始。 18年(山戌)に札幌市内のワンルームに転居。 19年(畑亥)は東京都内に居住し、聖心女子大学の大学院に通う予定の小林は、 DNA「車」主導で、単純明快平穏にあらずで危険大好き。 損得抜きで柔軟で感覚的な動きをする。 「車+禄」は、ルールを守るのが苦手で、いわゆるヤンキー気質になりやすい。 「車+調」は、周囲と歩調をとりづらく、反抗心強い。 落ち着きなく、常にイラついたり、何かと衝突していないと気がすまず、 刺激のない他人と同じ生き方を出来ない。 「車+石」は、家族や家庭を犠牲にしてでも、 興味対象のある事象にのめりこむ。大義があれば妥協はしない。 才能は、この「石」でいわゆる人たらし。 原則誰とでも表面的なら問題を起こさずやれる。 水商売も結婚式運営会社の仕事もそれてはいない。 悪意なく、人を喰い物にしたり、利用したりするのが得意である。 「車+車」は、一見不器用で頑固そうだが、突っ走るだけではなく その中に巧みな計算をはたらかせることが可能。 「畑+車+卯月」は、誇張する大風呂敷。 また、懐古趣味で見栄をはる特質だが、 「辰」年生まれ「畑巳」は、困ったら動かず観察する。 生き方を表す伴星は「禄」で、感謝と奉仕と自己顕示の人生。 物事の始めの洩星は「石」で、共同で始める。 締めにあたる導星は「車」で、無に帰す。仕事も結婚もこの按配だ。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の朝早い盆地の市場。 朝早い山間の地で、とれたての野菜を威勢良く商っている状態。 総エネルギー256点で自身の土性108点は引力本能抜群の賑やかさで、 木性84点は商品の野菜や花だが、これを異性にたとえると、 月干の「草」に加え日支「辰」にも月支「卯」にも 本来の配偶者成分「木」はなく、決め手のない異性ならいくらでもいる構図。 これが夜の生まれなら、水商売に財をなす形でもあるが、 朝の生まれなので、一見健康的なものが売りになる。 結婚で夫の仕事を手伝っていたが、これが朝早くせいぜい日中の仕事ならば、 良し悪し別にして、似合っていたことになる。 地支は月支「卯」→年支「辰」→日支「巳」と流れる変則方三位で、 歪ながら一定の形にはなっているものの、 年支「辰」VS月支「卯」は胃が痛むような害で、 最初は躓くもので、やれば出来るものを最初はしなかった勉強も、 その気になってしまった結婚も同じで、気安さだけで走りきれる訳もなく、 なんでも最初は上手くいくわけがないので慎重になるべき。 年干支の「山辰」は、制約が多く前進がなかなか叶わぬので、 じわじわしぶとくマイペースも、傍目からは奔放に見られがち。 制約を上手に消化できないと、精神苦になりやすい。 組織になじめないので、自由人や起業に向く。 月干支の「草卯」は、努力はするがどこか鈍く、それが魅力にもなる。 気が強く男性を軽く見ることがあり、群れるなら同性が賢明。 そして日干支の「畑巳」は、内面に気弱さと開き直りを同居させ、 比較的心が不安定で肝が据わっているわりには自己矛盾を抱える。 家を出て親離れすることで成功しやすくなるので、 親に恩義を感じていようと距離をおいて交流しないと、 せっかくあがった運も、あっという間に下がって、 元いた場所程度に戻るばかりだし、倒柱と呼ばれる白蟻みたいな、 時間をかけて組織や家庭を蝕む自覚がほしい。 親孝行したければ距離を置き、逆に倒したければ、中枢に入りこみ、 腐らせて最後は砂上の楼閣のように崩す宿命になっている。 干支番号構成は、05-52-06で北方と東方を結ぶ極めて狭い範囲なので、 あれもこれもと手をだしていても上手くはいかぬ模様。 後天運は、初旬「3歳木寅」が、DNA「牽」の害で不名誉。 なんでも自分の思い通りにならず、格好が付かない。 弟は才能があるかどうかも不明なのに、 野球教室に通わされていたが(後に挫折で元夫の系列店を経営)、 父親とことごとく衝突したし、学校の教師とも同様。 また「畑」にとって「木」は異性成分を意味するので、 ろくでもない異性が近寄ったり、あるいは受け入れてしまう傾向が生涯続く。 結婚生活を持続させたければ、よほどの相性が良い相手を選ぶしかないが、 自分で決めたら上手くいかなくなりやすいのが皮肉。 もっとも異性は必要でも、結婚をしたりしなくても、 ちやほやされる異性が少なくないので、結婚をしない人もいそうである。 格好つけるより、細やかな神経でまるで秘書のように補佐してくれる人物が、 男女とわず必要になるはず。 2旬「13歳雨丑」は、DNA「禄」の自己顕示欲。 感謝や奉仕もあるが、日支の「巳」の半会があったので、 大学に合格するという満足を目標にして、攻めて攻めて実現できたことになる。 現在は3旬「23歳海子」のDNA「司」の家庭と堅実さ。 ウエディングプランナーの仕事はこの方向だし、 自身も結婚したのもこの流れ(離婚もしたわけだが)。 とはいえ、日支に確固たる条件がなく不安定。 今後はさ来年(21年/宝丑)より始まる4旬「33歳宝亥」が、 突如動きが大きくなるDNA「鳳」の10年運天冲殺で、 自己表現力を崩壊させていくことにより、世界が大きく拡がり過去とは決別し、 「ビリギャル」どころではなくなるので、破格の成功があるかもしれないが、 それは、今の環境は改める必要があるだろうし、 それによって成功の度合いも異なるばかりか、 成功した分、感謝と奉仕の気持ちがなく、私財を肥やすだけでは、 いずれ破綻することを忘れてはならない。 自分が遊ぶのではなく、人々を楽しくさせる仕事や生き方が向く。 5旬「43歳鉄戌」は、DNA「調」の独創的10年運天冲殺で、 偏ったり反発反抗するのではなく、誰にも真似をされないユニークな発想で、 特に若い女性に慕われるような生き方や仕事であると矛盾が少ない。 特に進み行く方向は大きく変貌するので柔軟に対処しつつ、 前旬同様に感謝と奉仕の人生を色濃くすべきだろう。 6旬「53歳畑酉」は、DNA「貫」の現状維持や大事件。 10年運天冲殺も終了したので、大きな勝負にはならず、 また年支「辰」と月支「卯」の害切れもあり、潔さは手に入れるも、 優柔不断さが消え、妙なスピード感がでるようだと、つんのめりやすくもなる。 とはいえ、これまでの集大成になるには違いないので、 冒険はしているようで、それなりの手堅い生き方が望まれる。 7旬「63歳山申」は、DNA「石」。才能が強化されるとはいっても、 無為な動きは晩年に相応しくはない。 あまり派手になると、人付き合いではなく、屈辱や妥協になりかねないので、 世のため人のためという立場でいえば政治の世界もありと思われる。 8旬「73歳灯未」は、DNA「龍」のありえない守護神の改良改革。 あちこち動きたくなっても、無理を重ねれば、 売り物の作物や花も萎れてしまうことを忘れてはいけない。 さて、ここでは著書に書いてあるようで書いてはいない 案件についていくつかふれていく。 (過去に語られてたりblogやtwitterで発信したかは別) まず結婚について、社会にでてから存分に力を消化して 出会っているわけではなく、学生時代のアルバイトでというのが、 失敗したひとつでもある。 また共通干支はあっても(相手の月干支と小林の日干支が律音で同一)、 陽光は守護神の方向であっても、それだけであり、響くものは何もない。 やはり「畑」には「木」が似合いであることは間違いないが、 もっとも重要な事情は、元夫(79-0509)の年支「未」VS日支「子」が、 害になり、表裏人間であり、持続力不能で、下半身に弱点が出やすいこと。 仕事で知り合って自分と結婚しても上手くはいかない人なのに、 小林が勘違いしたからだろうし、それ以前に大学が湘南キャンパスなのに、 なぜ下北沢に住まなければならなかったのかが意味不明である。 名古屋からでられて東京の風を存分に受けたい気持ちは察するが、 そもそも、住まいが大きな間違いだったところに、 出逢いは07年(灯亥)のDNA「龍」の過去の破壊とはいえ、 条件なし天冲殺の夢の中で出会った人物とは、 時間の経過があろうと結婚など出来るものではない。 自然界のお試しにのってしまったのは、大きく反省すべきことなのだし、 手を繋いで桜を見ながら離婚届提出も何もなく、 今後とも一切拘わってはいけない人物であり黒歴史には違いない。 今も良好な関係だなんて言っているようでは未来はない。 夢で始まったものは、夢で終わったのだから。 またこれは、今や一緒に講演活動までしている母親だが、 これも小林が大きく成長飛躍するブレーキになる。 血をわけた肉親に違いないが、共通干はなく、 母娘でなければ、とてもいられる仲ではない。 その母親も元夫と似たもので、年支「辰」VS日支「卯」の害持ちは 表裏ありで、持続力なしばかりか、そもそも小林を出産したのが 88年(山辰)のDNA「調」の害年なのだから、手がかかる娘になるとはいえ、 それだけでしかなく、親思う気持ちがあるなら、 最低でも10年20年は距離をおくくらいの気持ちがなければ難しい。 ハミダシ運の戌亥天冲殺とはそういうもので、それは弟や妹にしても同じ。 そして恩人ともいえる坪田信貴だが、 こちらも共通干はなく、あくまでも恩人でしかない。 恩人として今後も報いるのは構わないだろうが、 歩調をあわせて仕事という訳にはいかぬだろうし、 そこまで頑丈な運気とはいえず、売りは強固な子丑天冲殺なだけなので、 来年(20年/鉄子)とさ来年(21年/宝丑)は、 60年に2年だけある金銭が不安定になることは視野にいれておくべきだろう。 ところで小林は「元ビリギャル」として 年間80〜100回の講演会を続けているようだが、 今後は「ビリギャルのモデルになった小林さやかです」と いった経験談だけではなく、教育理論もしっかり勉強して 「学校教育はこうあるべき」ということを ロジカルに説明できるようになりたく、聖心女子大の大学院に、 この04月(山辰)から通うのだというが、これも否だろう。 心の次元をあげるための学問ならいざしらず、 いずれそれもまた仕事につなげるという発想ならば、 とんだ廻り道になりかねない。 そして、「今後はもっと、自分がした経験を学習理論で支えながら、 後輩たちの未来のために学び、仕事の幅も広げていきたい」ようだが、 精神性は高いながら現実性には弱い戌亥天冲殺であることは加味しても、 それが使命となり活動の核になりうるだろうかと言えば否である。 ではなにがベストに近いかと言えば、 今年(19年/畑亥)は納音天冲殺で、この一年を通じこれまでの因縁から 生き方さえ良ければ逃れることは可能であろうと 来年(20年/鉄子)以降は、速やかに才能である「石」の人間関係 そのものを活かし切った仕事をしてほしい。わかりやすく言えば、政治家。 「車」主導は逞しく男性と互角以上に渡りあえる。 政策はむろん教育問題で一家言あるはずなのだし、それを活かさぬ手はない。 「ビリギャルの小林です」はそのままで、 ぜひ政治家となって良き世界を構築してもらいたいものだ。 「私、政治家になるんだ」て言いふらせば、なれますよ☆ |
小林さやか○88-0315 |
畑草山陽 巳卯辰-3 石車調車禄(車主導) 木性(84)火性(28)土性(108)金性(18)水性(18)/総合256 戌亥天冲殺/天冲殺(33歳宝亥/43歳鉄戌) 干合支害方三位(3歳木寅)/主導DNA天剋地冲(33歳宝亥)/大半会(53歳畑酉) 地支変則方三位/年支VS月支害/害切れ(43歳鉄戌/53歳畑酉) 火性脆弱/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -3歳木寅/13歳雨丑/23歳海子/33歳宝亥/43歳鉄戌/53歳畑酉/63歳山申/73歳灯未〜 |
元夫の居酒屋店長○79-0509 |
陽畑畑海 子巳未※-1 調調牽鳳石(鳳主導) 木性(17)火性(67)土性(91)金性(21)水性(19)/総合215 申酉天冲殺/天冲殺(71歳宝酉/81歳鉄申) 初旬条件あり(日干支と大半会的)/主導DNA半会(1歳山辰) ターボ運(51歳〜)/年支VS日支(表裏)/害切れ(31歳草丑) 木性脆弱/火性過多/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -1歳山辰/11歳灯卯/21歳陽寅/31歳草丑/41歳木子/51歳雨亥/61歳海戌/71歳宝酉〜 |
■2019年04月07日(日)木戌 |
三木笙子○帝都一の下宿屋の絵空事 |
○08年(山子)の60年に一度だけある名誉が降って湧いてきた DNA「牽」の条件なし天冲殺の夢の中の DNA「牽」重なり月の06月29日(鉄子)の DNA「玉」の天冲殺日の、東京創元社主催第2回ミステリーズ!で 新人賞最終候補作になった短編「点灯人」を改稿・連作化した 短編集「人魚は空に還る」でデビューした. 三木笙子(75-0318/雨亥)が、デビュー10周年だった昨年(18年/山戌)、 08月31日(草未)のDNA「鳳」の半会日に、 ミステリーズ!vol.88(二〇一八年四月号)に掲載された 「永遠の市」に「障子張り替えの名手」「怪しの家」「妖怪白湯気」の 書き下ろしを加えた 『帝都一の下宿屋』を上梓したので解説する。 明治時代の京橋区銀座は南紺屋町にある下宿屋「静修館」。 若き大家の梨木桃介は無類の世話好きで、 家事万端を見事にこなし美味しい食事を作ってくれるため、 粗相があって追い出されるわけにはいかぬと、 小説家の仙道湧水は我侭を封印して生活している ある日、湧水は連載をしている「まほろば新聞 」の 口の減らない担当の坂口記者から 粗悪品の醤油を売っている店があるという噂を聞きつける。 それは桃介とも縁の深い店だった。桃介の曇った顔は見たくない。 湧水は探偵のごとく真相解明に乗り出す「永遠の市」。 ある鉱物の精錬法が記された書類を盗んだ 犯人を追い詰める「障子張り替えの名手」。 入浴客の現金や宝飾品が盗まれる湯屋での 連続窃盗事件に迫る「妖怪白湯気」。 借り手のつかない貸家の謎を解き明かす「怪しの家」では、 現代に通じる高齢者を狙った犯罪の手口が登場する。 この物語はそんな下宿屋を舞台に、人気小説家の下宿人と家事万能の大家が、 明治の世で起こる事件を解き明かしていく心憎いミステリ。 ミステリだけでなく、当時の料理や湯屋の仕組みなど、 匂いまで感じられる明治の暮らしぶりも読み所のひとつ。 梨木桃介は「人魚は空に還る」から始まる 「帝都探偵絵図」シリーズにも登場するお馴染みのキャラクター。 その主人公の一人である雑誌記者の里見高広の下宿先が、「静修館」。 合わせて読むと作者が紡ぐ帝都の世界がより広がりと深みを持つはず。 秋田県出身で、西武池袋線の練馬区大泉学園駅近辺より、 自転車で45分かけて東京都杉並区荻窪近辺まで経理の仕事をするために通い 09年(畑丑)に結婚した自分より背の低い年下の夫を オコジョさんとまるでペットみたいに、のろけまくり可愛がり、 さらに自慢しまくる三木は、DNA「鳳」主導で、 真っ直ぐで勢いの良い表現手段と、冷静で茶目っ気のある気持ち。 「鳳+鳳」は、気さくで面白味のある人当たり。 「鳳」×3もあり、自分が面白いと思うことに真剣になる。 「鳳+調」は、ごく親しい人にしか見せない細かやかで、 少女のような恥じらいや、孤独を楽しむ世界観あり。 「鳳+車」は、庶民感覚で数字に強く(だから経理)、 出来れば作品が売れに売れて、それだけで暮らしたいと願う。 才能はこの「車」で、テンポの良い過ごし方。 普段はのんびり遊興に浸ろうと、 何か目的を見つけると押っ取り刀で駆けつける。 危険なことでも正義があれば一人で立ち向かう少々単純でも無駄のない動き。 「雨+鳳+卯月」は、品があって常識人。 本当は趣味に生きたいので、働きたくもない。 「卯」年生まれ「雨亥」は仲介者。 明治と現代を繋ぐ語り部は家事万能のイケメンがお好き。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯勉強。旧いもの好き。 始まりも終わりもない無手勝流。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の咲き乱れる花に囲まれた運河で、 様々な商品を町に届ける流通経路で、賑やかで忙しない。 総エネルギー161点は水揚げ寸前の船着き場で 水の流れは45点と急ではなく、木性105点は商品や顧客の多さばかりか、 年支と月支の「卯」に日支「亥」の半会で、 さらに木性が強化されるため、品揃えは豊富。 火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、脇目も振らぬ引力本能で、 何でも見境なく商いにしていく強欲さか、商売度外視の内容重視のおもてなし。 土性の11点は急かすといっても、せいぜい表面的な威勢の良さで、 金性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、習得本能皆無で、 頭の中は空っぽか無限大でありえない方向の想像力。 だから現代ではなく、想像が付きやすい明治の世。 そしてヒネリや苦難はあろうと、最後は水戸黄門の印籠みたいに正義が勝つ。 年干支の「草卯」は、努力家だが鈍く気が強く 心の底では男性を軽く見る傾向あり。 なのでペットみたいなオコジョさんだもの。 愛情と信頼は感じられるけど、圧倒的に三木は優位。 とはいえ話好きは、この干支のおかげ。 月干支の「畑卯」は、新たな分野に挑戦する開拓者。 ふだんは穏やかでも、配偶者が傷つけられたら、 勇気をだして身を挺して守り抜く、男気。 単独行動で気短で、火中に栗を拾いに行くタイプ。 そして日干支の「雨亥」は、意志を曲げない頑固さありも、 用心深く小心者であり、なので自己の持ち場を守り、 そこから外へはでないで、相手を引き込む様相。 干支番号構成は、53-16-60で北方2点と南方を結ぶ、 あまり広い領域ではないが、気だけは強い子丑天冲殺としては、丁度良い。 後天運は、初旬「6歳鉄辰」は、DNA「玉」の落ち着いた学習心。 宿命にない金性が補填されるばかりか、 年干「草」が干合で「宝」になるため、あふれるばかりの向学心。 あるいは、突如知性に後押しされたような冒険心がでてくるが、 年支も月支(共に卯)も害なため、思ったほど進めぬもどかしさ。 何のことはない図書館に入り浸りだったらしい。 2旬「16歳宝巳」は、DNA「龍」の対冲。 新たな世界に踏みだし過去を否定することで蘇生。 上京により人生が変わったで差し支えないだろう。 3旬「26歳海午」は、DNA「石」の下手をすれば屈辱と妥協も、 「亥」内に「海」があるためしのいでデビューする。 現在の4旬「36歳雨未」は、DNA「貫」の大半会で、 年支と月支の「卯」に日支「亥」を加えれば、 三合会局で木性がさらに増殖するため、表現することは無尽蔵になるが、 アウトプットばかりでインプットがないと消耗が激しい。 次旬5旬「46歳木申」は、DNA「調」の害。進み行く方向性の変化。 作家でいるか否かはともかく、他人に同調しない生き方は 衝突を産んだり、思いどおりにゆかぬ歯がゆい面もあるが 変わりきれば10年運は「山申」となり異性や名誉の裏切りを経て さらに日干支の干合支害まで加味すると、 ありがた迷惑にもなるという苦難の時期。 役割が発揮しづらくなるのか、オコジョさんもふくめ 異性は敵になってしまうかは、まだこれからのこと。 6旬「56歳草酉」は、年干支「草卯」の納音、 月干支「畑卯」の天剋地冲を伴う 主導DNA「鳳」の自己確立で、大逆転を狙う。 7旬「66歳陽戌」は、DNA「司」のありえない火性の変剋律。 家庭やお金などについての、厳しい苦悩があれば才能は磨かれる。 8旬「76歳灯亥」は、DAN「禄」のありえない火性の変剋律と刑で、 感謝も奉仕も笑顔もない人生では救いは失せる代わりに とてつもなくえげつない才能が磨かれる可能性もあり。 ところで同書は、三木の作品のなかでは、とびきり地味な装丁で、 DNA「牽」年のデビュー10周年を飾った記念としては、 かえってその中身に注視したくなるばかりか、 登場人物はもちろん三木が選りすぐりのいい男ばかりで、 30過ぎの胡散臭い作家にしても、繊細で情緒溢れる文章を書くという想定で、 「君の中には もう一人別の人間が住んでいるのかね」と 新聞社主には言わせているが、実はどんな小説を書いているかは不明だし、 頭はいいし仕事も出来るが口が悪くて癪に障る担当からは 「先生よりはずっとましです と言われる」始末で、 「他人の不幸を小説の種にする仙道先生ご自身には品がありませんが、 作品は典雅そのものです。先生の詐欺師のような手にかかれば、 この世のどうしようもない出来事も 美しい物語へと生まれ変わるでしょう」になる。 明治の時代と平成から令和へと世間はうつりかわっていくが、 電話や湯屋のエピソードなど、ほとんど失われつつある風物を 巧妙にトリックに使う技が、 仙道先生以上に三木の詐欺師なみの言葉巧みなテンポの良さに あの時代ならではの犯罪をつくりあげているが、 悪党はのうのうといつまでも羽根を伸ばすわけではないが、 金で人の秘密を売り渡す悪党には悪党の理があるだとか 小説とは心のなかに灯りを点す魔術やら、 紙に字を書いただけ何の役にもたたない作り話が 心を温めてくれる美しいものに変身する。 ぬかりない。否抜け目ない三木の筆致は、どこまでも滑らかだ。 ところで三木のデビューは、栄誉がテーマの土性年という 条件なし天冲殺の夢の中で、また偏りある面白い宿命なのは承知するが、 残念なことに後天運の応援がなく、そこが今ひとつ周知されぬところ。 そして迎える来年(20年/鉄子)さ来年(21年/宝丑)は、 今度は、ありえない金性の条件なし天冲殺の夢の中。 なので生き延びるためには、 この12年でありえないいい男を描いてきたならば今度は(編集者次第だが) 全く別の方向に何らかの転換をしないともたない。 でないと夢で始めた物は夢で終わるという 原理原則によれば潰えてしまう。 とはいえ結婚も同時期ということは、 作家稼業も結婚も夢の中で始めてありえない生活をしているのだが、 このふたつを抱えて、さらに次の12年をやるには、 気が強くても現実的にはエネルギー不足で危うい。 両者は荷が重い、欲を欠けば双方失いかねない。 さて、その時三木はどちらをとるのだろうか。 このまま突っ走れば、全て藻屑が濃厚としておきたい。 いくら才気があろうと、自然界の応援がないと困難だし、 熱い感謝もなければ、川も霧のようになるだけだ☆ |
三木笙子○75-0318 |
雨畑草灯 亥卯卯※+6 鳳車調鳳鳳(鳳主導) 木性(105)火性(00)土性(11)金性(00)水性(45)/総合161 子丑天冲殺/大半会三合会局(36歳雨未)/害(46歳木申) 主導DNA(56歳草酉)/変剋律(66歳陽戌/76歳灯亥/86歳山子) 地支半会木性一気格/木性過多/火性ゼロ(野人)/土性脆弱/金性ゼロ +6歳鉄辰/16歳宝巳/26歳海午/36歳雨未/46歳木申/56歳草酉/66歳陽戌/76歳灯亥〜 |
■2019年04月13日(土)鉄辰 |
絲山秋子○夢も見ずに眠ったは幸いな証し |
○03年(雨未)のDNA「龍」の天冲殺年に、 「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞してデビュー。 04年(木申)のDNA「石」年には「袋小路の男」で川端康成文学賞を受賞。 05年(草酉)の律音年の人生の折り返し地点には、 「海の仙人」で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。 06年01月(草酉年最後の人生の折り返し地点の締め)には 「沖で待つ」で、第134回(05年/下半期)芥川賞を受賞。 16年(陽申)のDNA「鳳」の守護神年には「薄情」で、 第52回谷崎潤一郎賞を受賞している 絲山秋子(66-1122/草酉)が、01月30日(灯卯)の守護神対冲日に、 「文藝」16年春号〜18年冬号に掲載されていた 『夢も見ずに眠った』を、25作目として加筆し上梓したので解説する。 同作は、絲山とほぼ同世代の夫婦のすれ違いや、専業主夫のありかたや、 世帯主の女性の単身赴任における失敗、夫の鬱病や妻の躓きと清算などを 柔らかくも激しくつづった夫婦小説。 両親のいる熊谷の離れに夫の高之を残し、札幌へ単身赴任を決めた沙和子。 しかし、久々に一緒に過ごそうと落ち合った琵琶湖を巡る旅で、 再会した夫は車の運転に疲れ、鬱の兆候を示していた。 高之を心配し治療に専念するよう諭す沙和子だったが、 別れて暮らすふたりは次第にそりがあわなくなり、 どちらともなく、なんとはなく離婚。 高之と沙和子がそれぞれに、あるいは二人で巡る旅程で、 自分のことや相手のことを見つめる姿が静かに描かれる。 十二章からなるこの作品の、主な舞台は、岡山からはじまって、 熊谷、大津、遠野、お台場、函館、青梅、秩父、横浜、下北沢とつづき、 松江で終わる。そして忘れてはならないのが横浜の事件と肩たたきにあった 沙和子の香港行きと友人の弟と一念発起の起業。 最終章では、離婚した高之と沙和子の奥出雲旅行で、 第一章の夫婦だった二人の岡山旅行の時を思い起こしながら、 元には戻れない不思議な関係性を表現している。 「小田急線の車輌っていうのは 何度モデルチェンジしてもパッとしない配色」や随所にある下北沢への愛着を そこかしこに散りばめた絲山は東京都世田谷区出身で、 東京都立新宿高校から、早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、 住宅設備機器メーカーに入社し、 営業職として福岡、名古屋、高崎、大宮に赴任。 98年(山寅)のDNA「司」の陰の引力本能が病を引き寄せて、 双極性障害(躁鬱病)発症。休職、復職、入院、自宅療養へ。 99年(畑卯)のDNA「禄」の自意識際立つ年には、入院中に小説を書き始め、 01年(宝巳)のDNA「車」年には、会社を退職、東京の実家に戻る。 02年(海午)の主導DNA「玉」の天冲殺年に、蒲田。 05年(草酉)の律音年には西小山と高崎の二重生活。 06年(陽戌)のDNA「調」の守護神害年には群馬県高崎市へ移住。 09年(畑丑)のDNA「禄」年には自宅を新築し、 16年(陽申)のDNA「調」の守護神年には、 前橋市内のフリッツ・アートセンター内に「絲山房」を開設し 一部執筆風景などを公開している絲山は、 DNA「玉」主導で、気分転換が上手ではないため、 精神的な疾患に陥りやすい傾向。確固たる感性に寄り添っているが、 刺激を求めるために動き回るのは、ある意味立派。 才能も「玉」で、徹底して掘り下げるしぶとさ、 歴史や名所旧跡に限らず、土地の売りを上手に取り入れるので、 カブトガニ博物館まで登場する。 「玉+禄」は、計算しつくした表現方法。 「禄」×2もあり、前向きながら意固地なパフォーマンスあり。 「玉+車」は、思い立ったら吉日で動き廻る。 私的面での落ち着きはなく、それを消化するために、 これまでイタリア車を中心に結構な台数を乗り潰している模様。 本作でもあちこち車で動き廻る記述あり。 本人が動いた証しになっている。 また、小説のテーマは「降りてくるんです」と言い切り、 「どんなにスランプの時期でも降りてこないことはないんです。 ただ、大事なのは降りてきた瞬間にがっちりとつかむこと。 例えば電話も、かかってきた時に出ないと二度目はないかもしれない。 ほかのことに気を取られてその瞬間を逃さないようにしないと思います」は、 好調時の性癖で、不調になるとこれが出来ないことへの自戒だし、 作品内の男女の葛藤への皮肉でもある。 「玉+調」は、落ち着きのある博学タイプで専門知識はあるが、 いわゆる庶民的な生活には無頓着で世間知らずでもある。 「草+玉+亥月」は、幸運と災いが同居する。 仕事が忙しくなれば発病もしたし、 売れすぎれば、精神的にも辛くなり、同居人とも自然消滅。 「午」年生まれ「草酉」は、勝負師でもあるため冒険をする。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動で忙しない。 物事の始めの洩星は「調」で、別れから始まる。 締めにあたる導星は「玉」で、弟子やファンやはペットと共に終わる。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の白夜に咲く花で、 守護神とはいえさすがに不安定な冲殺「陽」光は、 多忙が続くと使いづらくなるため、息抜きが必要。 総エネルギー153点は、か弱い花だが、 無理さえせねば、ぬかるみある土壌でも生き延びる。 根っこには同質陰の草木はないものの、 陽の木があり、そこに寄生するなり、巻き付いていればよく、 一定の着地点が必要であり、それが絲山房であり、車と思えば良い。 とはいえ生年冲殺でもあり、つい仕事に没頭してしまい、 かつては入院にまで発展しているが、 仕事が恋人のようなものだし、「玉」主導に改善は困難。 土性が46点と幾分多いのは人気者の証しであり、 他は守護神38点以外は、おおむねバランスがとれており、 その意味では、まとまりがあるように見える。 年干支の「陽午」は、他人の運を喰いあらしながら、 自己のツキに変えていく、いわゆるヒノエウマで、 若い時期に苦労しながら挑戦していれば潰えることはない。 月干支の「畑亥」は、ぬかるみ。こちらからあちらへの橋渡し。 度胸があり反逆児としての素質充分。 そして日干支の「草酉」は、あらかじめ完成された盆栽の美。 行動しないと理解できない真っ直ぐな気持ちは、 一本気で衝動を抑えきれないため傍目には楽しい。 干支番号構成は、43-36-22で南方基軸の西方二点は、 好きな人にはたまらない世界観。 後天運は初旬「5歳山戌」は、年干支「陽午」と大半会的 (初旬のみ陽と山は同格)なため、成功運型になるも、 私的面に目をやれば、日支「酉」と月支「亥」の隙間を埋める 変則方三位になっているといえ、DNA「司」の害は、 妙な引力本能が働き、自宅近くの区立図書館には、 自転車ではしごし、年間500冊もの読書量を記録。 子供ながらに進化論やヒットラーまで読み込むなど 普通ではない部分が害毒だが、その偏りが後転的にも、 ごく普通の地味なものにはならないようになる。 「まわりの人と違うものばかり読んでいて、 そういう意味ではひとりぼっちなんだけれど、 でも好きなものばかり読んでいる子供でした。 のめりこんでいたんでしょうね。 今になって思うと、世界に認められた文学なのに、 自分にしか価値が分からないくらいに思っていました。」であり、 おそらく本に没頭する負の理由はどこかしらにあったはず。 真面目になればなるほど自分の思い通りにならない。 結婚運や家庭運は終生良好とはいえず、 それは本書でも何度も取りあげられていることではないか。 2旬「15歳灯酉」は、DNA「鳳」の刑。 おそらくは幅広い物により親しんだ時代。 就職してからは、車の移動も多くなり、 たいして読書量は増えなかったというのは、違う意味で充実したからだろう。 3旬「25歳陽申」は、DNA「調」の偏り。 月支「亥」の害があり、気持ちにゆとりはなく、 読書量も落ち、仕事漬けがプラスには働かなかったのは 「玉」主導のわりには、動きすぎだったろうし、 そもそもエネルギー点数も低いのであって、 生年冲殺なのに就職そのものを間違えたと思われる。 冲殺者なのだから指導教官なり誰かの紹介で 就職先を探すべきなのに違ったかもしれないし、 これだけの読書量があるのに、出版関係でもない。 それは異性かもしれないし、なんらかの過ちが介在した結果と思われる。 4旬「35歳草未」はDNA「貫」の独立独歩の10年運天冲殺。 月支「亥」の半会もあり気が大きくなり仕事を辞める。 時折アルバイトはしていたようだが、 ようやく実家からも出られたところでデビュー。 同居人の存在も感じさせ、支援は受けていた模様も 気にいっていた高崎移住で同居人との縁も切れたところで 芥川賞受賞を皮切りに、作家としての評価もうなぎ登り。 現在の5旬「45歳木午」はDNA「石」の、 周囲の人間との拘わりが濃厚になったり 人付きいあいも、いくらか良くなった模様。 進み行く方向にも変化が見られ、目的が蓄積方向に舵が切られた模様。 今後は6旬「55歳雨巳」は、DNA「龍」の半会。 絲山の成功は仕事命の生年冲殺の威力があろうと あくまでも後転的な10年運天冲殺のおかげ。 むろん突入以前に体調を崩し、一度落ち込んだのも功を奏し、 もし退職を選ばずに勤務を続けていれば、 相当な地位に上がっていったわけで、 その場合は、立場の変更と共に新たに道が用意され、 生き方次第で上に上がるか、左遷か早期退職という時期。 では10年運天冲殺で生き方を変えた絲山はどうかといえば、 記録に残る限り、世のため人のために大貢献したとはいえず、 自分の思い通りに生きたはずなので、自己発揮。 となると、ここで改良を迫られることになる。 なんらかの理由により高崎にいられなくなるか、 別の理由でその土地に呼ばれるのだが、 「玉」主導だけに、東京へ戻るのが真っ当だが、まさか本当に唐津に行くのか。 もちろんそれが仕事には良いか悪いと言えば、 冬生まれに備えられていない真水なので良好とは言い難いか。 (つまり移ろうことは、そこまでプラスではない) 7旬「65歳海辰」は、主導DNA「玉」の支合。 前旬で抵抗すれば強制的に東京に戻る理由がでたり、 選挙などに担ぎ出されたりという生き方が望まれる。 いわゆる政治ではなくとも文壇内での政治的な立場も 受けざるをえないという流れながら、自己確立。 8旬「75歳宝卯」は、DNA「車」の天剋地冲で危険。 危ないことをして大きな逆転ということは 車の運転、馬術をはじめ動物事故など考えられるが 冲殺されているとはいえ守護神「陽」が点滅し忌み神水性化する結果なので、 仕事上の変化などにより生き抜いていくことが難しくなる時期。 社会に出る前に大学という学びの場で偶然出会った二人。 これといった特長をもたない地方の土地の魅力を 観光者であったり余所者の眼で丁寧に観察している部分に すっかり幻惑されてしまうと、同情したり非難したりという 容易く感情移入がしやすい魔法にかけるのが得意な 作家の技にまんまと騙されそうだが、 いずれかが社会性を発揮していると他方は 拒絶スイッチを発令して、互いに寄り添えないもどかしさ。 なんのことはない、自然界が絶賛するような組み合わせだったのが、 手に取るようにわかってしまう。波長あってないよ最初から。 夫は時間のかかる男性らしく、目的を発見するまで時間がかかり、 人生も気ままな旅と心得る。妻はいかにも手際が良い女性らしく、 仕事が出来そうで、予定をキッチリたて行動したいので、 急な予定変更されると 臨機応変に楽しめない。 いまどき煙草を嗜む夫には違和感を覚えなくもないが、 婿養子になるなら、専業主夫なるくらいの覚悟があればいいのに、 (義理の親が)介護が必要なほど弱ってもなんでもないのに、 (妻が)出世して転勤になったら、ついていかないからおかしなことになる。 別に男だから仕事をしなくてはならない理由はなく、 能力のある女性を強力にサポートすればいいのに、 それをさせずに中途半端に非正規の仕事をさせて、 鬱にさせてしまう作家の残酷な仕置きや 出世して転勤したはずなのに融資先に出向させられ、 仕事に専念できずによろめいてしまうという 想定範囲内の流れはいささか食い足りないし、 あえてドイツの姪っ子の挿入は、 続編でも書かない限り落とし所がなくそれでいいのか。 二人の人生が、並行して走る山手線と京浜東北線みたいで、 (東京では山手線という環状線と埼玉と神奈川を結ぶ京浜東北線が、 品川から田端まで並行して走っている) たとえ車輌が違っても同じスピードの時は、 手に取るように中のことがわかるというが、 まるで快速運転中の京浜東北線に先に行かれてしまった 山手線が結果はグルグル周回しているだけという例えは 笑えるほど哀しいが、同じホームに停車するわけだから、 ギリギリ乗り換えるタイミングを逃したのではなく そうした先に正解があったとしたかったのだろうが、 なのに自動車事故にあった元妻を突然見舞う無神経さ。 さらには起業した妻とパートナーを嫉妬したかと思えば、 また一緒に旅行に出かけるという懲りない二人は、 「玉」主導らしい、結局はリフレインする絲山らしさ。 98年(山寅)の大学生活での出逢いから、その後10年(鉄寅)から震災をはさみ、 22年(海寅)までの道のりを描いているが、 品川区中延にいったん戻るも青梅市に流れ、 そこから地べたを這いつくばりながらも、遅まきながら自己確立していく男と 札幌で野垂れ死に、シンガポールに流浪したかと思えば 訪日外国人向け保険ショップを立ち上げながら、 最後は紙の時刻表を引っ張りだして小さな旅行。 いささかも浮世離れしているのだが、妙な夢を見てうなされるようならば、 夢を見ずに眠ったは正解なのではないか☆ |
絲山秋子○66-1122 |
草畑陽陽 酉亥午-5 調禄車玉禄(玉主導) 木性(23)火性(38)土性(46)金性(22)水性(21)/総合153 午未生年冲殺/天冲殺(35歳草未/45歳木午) 初旬条件あり(年干支と大半会的) 変則方三位害(5歳山戌)/主導DNA(65歳海辰)/天剋地冲(75歳宝卯) 木性脆弱/火性脆弱/金性脆弱/水性脆弱 -5歳山戌/15歳灯酉/25歳陽申/35歳草未/45歳木午/55歳雨巳/65歳海辰/75歳宝卯〜 |
■2019年04月19日(金)陽戌 |
森川秀樹○縁結び神社の悪魔さまの軽快 |
○大学卒業後の専門学校在学中だった 14年(木午)のDNA「龍」の四正格入格年に 産学共同ノベライズ作品「劇場版 猫侍」で作家デビュー。 同年の夏には、映画「救いたい」のノベライズ後は、 「この世の土産さがしもの帖」、 「招福招来 福を招くと聞きまして。」 などオリジナル作品を発表しつづけている 森川秀樹(87-0924/陽子)が、 昨年(18年/山戌)のDNA「鳳」年の09月15日(鉄戌)に、 『縁結び神社の悪魔さま』を上梓しているので解説する。 「約束を破らない、誠実な人との結婚を望んでいます」と 小学校の卒業文集に書いて担任の男性教師に、苦笑いされたことを覚えている。 「私は文句あるんですか」と言った。 「正直者で、嘘を吐かなくて、浮気なんか絶対にしなくて、 言っとることやっとることが一致してる。 そんな結婚相手を求めて私は婚活を続けています。」 私の名前は森本珠子。三十歳。大阪市吹田市在住。 ワンルームで一人暮らしの独身。ホームページの制作会社に五年勤務。 インドア派で趣味は映画鑑賞。婚活三年目。 そんな珠子と縁組率100%!破局率も100%!?の縁結び神社のお話。 参拝すれば必ず恋人ができるという宮弥神社の噂を聞いた。 その神社はご利益があるばかりか、 イケメン神主が恋愛相談にものってくれるというのだ。 早速訪れてみた珠子だが・・・・・そこには全裸の男が! しかもその背中には大きく赤黒い羽が・・・・・。 「へ、変質者!」「変質者ではない!悪魔だ!」。 神社に封じられている悪魔・神狩は(神主なのに凄い名前)、 神主として参拝者の縁結びを課せられていた。 神狩の正体を知った珠子は、その手伝いをするはめになる。 悪魔神主と婚活女子の縁結び奮闘記! 最初は男を値踏みして疑いまくっていたものの、 二組の縁結びを経て自分の潜在的な願望に、気付いてからは悪くない感じに。 物語は「結婚」という形を通して 人間関係の在り方を模索していく雰囲気で、素直な展開。 はたして悪魔と婚活娘の紡いでいく縁結びは成功するのか。 大阪府内で誕生し、兵庫県姫路市育ち。 現在は大阪府枚方市に在住していると思われ、 10年(鉄寅)のDNA「禄」年に、甲南大学法学部を卒業。 14年(木午)のDNA「龍」の対冲年の、 アミューズメントメディア総合学院大阪校ノベルス文芸学科卒業後は、 同校で特別講師をしつつ、様々なアルバイトを経験しながら、 18年(山戌)のDNA「鳳」年には、 映画館運営会社またはWEBで原稿を作成する仕事に従事し 正体不明の女性と結婚のため実家をでた森川は DNA「司」冲殺主導で、自分では堅実派と思っていても、 あからさまな趣味人を気取り、生活のための少しでも興味が持てる仕事を それなりに従事するが、遠回りは避けられず。 「司冲+玉」は、生きるために知恵を使って苦悩しながら働くが、 そこには言い訳が必要。それがないと納得できない。 「司冲+牽」は、妙に感動して危険なのに逃げられぬことあり。 本書では主人公がストーカーに勘違いして好意を寄せてしまっている。 偶然を装った必然にころっと惑わされる。 才能は、この「牽」で肩書きが必要。 兼業でもそれなり役割があり、母校に自慢できるのも大切。 「司冲+石」は、時間をかければ良いというものでもなく、 自分自身のモノサシを優先するあまり、かえって空回り。 だから悪魔のいる神社をも頼る。 「司冲+調」は、負けず嫌いというよりは意固地。 意地を張らなくても良い時に抵抗したりもする。 「陽+司冲+酉月」は、持病のようなものがあり、 霊力も感じるようなところもあるが、 あまりそればかりに頼っていると勘が鈍り、 中年から晩年にかけて思わぬ災禍に見舞われかねない。 「卯」年生まれ「陽子」は、矛盾だらけの人生。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動で危ないことも好き。 物事の始めの洩星も締めにあたる導星も、 バランス良く各方向備わっているので、 生き方次第、如何様にも対応可能。あえていえば家族次第だろう。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の夕日で、 地平線に沈むこのうえなく美しい瞬間だが、 年干にある「灯」(街灯)が存在感を主張し始め 表向きの仕事と作家業の間には、生きて行くための妥協あり。 生月冲殺のため乗りは良く、総エネルギー101点の軽快さが売りで、 このあたりは神主の姿が目に浮かぶ。 その神主は敷地から一歩も出られぬ設定で、 そこが制約のある生月冲殺の苦悩を吐露するも、 あまりに趣味やら旅行やらで気分転換のしすぎは、 燃焼できなくなる恐れがあり心配。 年支「卯」月支「酉」日支「子」の最弱12支で構成される四正格は、 なにかひとつに集中してこそ吉であり、 「午」を迎えれば四正格入格となり、威力ます。 実際デビューもDNA「龍」の救いの14年(木午)で、 究極の幸運時期で、これを一年で見れば「午」月は六月。 生月冲殺なので、好き勝手なことは言えないが、 天冲殺月をのぞけば毎年六月に新刊をだせれば、 そこから八月九月と勢いをつけていけるはず。 守護神にあたるDNA「車」の「海」が宿命にない野人扱いだが、 これは仕事に集中する状態。「海」がくればライバルになる。 年干「灯」が「草」になり救いにもなるため、 出来ればもう少し仕事に生きて欲しいものだ。 年干支の「灯卯」は観察して対策をたててから動きだす。 テーマを決めれば動きだすのも早い。 常に浪漫を追い求め現実離れした生きざまは心配症。 月干支の「畑酉」は、表面的な美しさを求めて、 内容・中身まで気が廻らず。だから神主も主人公も挫折する。 そして日干支の「陽子」は、移り気でお天気屋。 根は素直で、神経細やかで些細なことにも反応し、 あらゆるものが不安定も、なんとなく人に好かれ 祭り上げられるところがある。 悪魔みたいな神主も実は好青年だったというオチ。 干支番号構成は、04-46-13で東方二点の北方で、 南方も西方もないという領域。 旅行で気を紛らすなら、思い切って生地をあとにするという手もあったはず。 後天運は、初旬「5歳山申」がDNA「鳳」の半会で、 趣味のような人生を決定づけられるうえ、 日干支の「陽子」と大半会的(初旬のみ陽と山は同格)なため、 成功運型となり、この現象は3旬にでることになる。 若い時分から小説家を目指したのは間違いではなく、 月干「畑」は変わることのない目標なので成就できた。 2旬「15歳灯未」は、DNA「石」の屈辱と妥協の害。 周囲と歩調がとれず、思うような進路も叶わず落ち込む。 この落ち込みが次旬の浮上に役立つことになる。 3旬「25歳陽午」は、DNA「貫」の頑固な納音で過去の清算。 思いはそのままに、それまでの不運をなきものにして 正社員にもなったし、デビューもできた。 むろん前述の四正格入格となり、思い通りの人生と確信。 今後の4旬「35歳草巳」は、DNA「玉」の落ち着き。 少し旧い時代のシリーズもので当てる。 5旬「45歳木辰」は、DNA「龍」の改善半会で、 進み行く方向性の変化とあらたなテーマに挑む。 6旬「55歳雨卯」は、DNA「牽」の刑で栄誉のための衝突。 月干支「畑酉」の天剋地冲もあり、役割強化で腹をくくる。 7旬「65歳海寅」は、年干「灯」が干合で「草」になり 落ち着いた風情のなかにもDAN「車」の多忙で充実。 8旬「75歳宝丑」は、DNA「司」の干合支合。 晩年になりながらも、何か大きな目標で思いを遂げる。 結婚相談所に取材に出かけで仕入れたネタが 少々ベタ過ぎるのは愛嬌として、いい味をだしているのは、 外見は六歳なのに実質は八十七歳という口調がおばあちゃんの巫女アズサが、 腕力はアスリートなみ、悪魔に対し使い魔の役回り。 主人公は、神主が悪魔であることを他言しないことの見返りに、 婚活を成功させる契約を結ぶも、悪魔には幸福の本質は理解できずに、 出逢いはたくさん訪れるが、出逢いだけで、どうにもちんぷんかんぷん。 破局率が異様に高いから悪い噂で参拝者が減り貧乏という設定も 感情移入できるところ。 生月冲殺らしいのは、悪魔にされているばかりか、 神社に結界がはられ原則出られないし、祭神から真に幸せな結婚につながる 1万組の縁結びの成就を参拝者にもたらさねば 悪魔のままというのは、相当辛抱が必要か。 とはいえ、主人公がなかなか成就しないのは、 悪魔と契約したはいいが、満足に祈願しないからではないか。 ストーカーから救ってもらった御礼は、 甘い物でありシュークリームというのも安心できるところだろう。 さて、悪魔には幸福の本質はわからんとなったが、森川にはどうだろうか。 この宿命なら、もっと活躍しても不思議ではないのだが、なぜだろうか。 まず生月冲殺がようやく実家から脱出したわりには、 実家の黒猫(ハルちゃん)と慣れ親しんでいる場合ではない。 また昨年(18年/山戌)のDNA「鳳」年には、正社員になり、 秋には結婚し、今年(19年/畑亥)になって ハワイに新婚旅行に出かけているようだが詳細不明。 しっかり伝達する気がないなら、あえて書くこともないと思うのだが、 「25歳陽午」は四正格入格とはいえ、そこはあくまでも仕事に使うべきで、 私生活が破壊された状態で結婚もなかろうと思うが、 まさか出逢いが「15歳灯未」の害スタートではあるまいか。 家思いの申酉天冲殺とはいえ、家系の犠牲の生月冲殺が、 中途半端に家と関わり、正社員になったからといって結婚というのも 「司」冲殺主導というよりは「司」主導に近すぎて、 安住を求めすぎてはいまいか。 それはそれで悪くないことだが、さ来年(21年/宝丑)の主導DNAがらみの、 60年に一度の願いが叶う時期に何が起こるか楽しみだ☆ |
■2019年04月21日(日)山子 |
笙野頼子○ウラミズモ奴隷選挙のむこうに真実が見える |
○81年(宝酉)のDNA「玉」の天冲殺年に、 「極楽」で第24回群像新人文学賞を受賞し作家デビュー。 91年(宝未)のDNA「玉」の変則方三位支合年に、 「なにもしてない」で、第13回野間文芸新人賞を受賞。 93年(雨酉)のDNA「石」の天冲殺年に、 「二百回忌」で第7回三島由紀夫賞を受賞。 94年上期(実質上記同様)に、 「タイムスリップ・コンビナート」で、第111回芥川賞を受賞。 01年(宝巳)のDNA「玉」年に、 「幽界森娘異聞」で、第29回泉鏡花文学賞を受賞。 03年(雨未)のDNA「石」の支合年に、 「水晶内制度」で、第3回センス・オブ・ジェンダー賞大賞を受賞。 05年(草酉)の主導DNA「調」の天冲殺年に、 「金毘羅」で、第16回伊藤整文学賞小説部門を受賞。 14年(木午)のDNA「鳳」の刑年に、 「未闘病記---膠原病」で、第67回野間文芸賞を受賞など 華々しい活動をしている笙野頼子(56-0316/海午)が、 「文藝」18年秋号に前書き後書き次回予告編書き下ろしが掲載された 『ウラミズモ奴隷選挙』を、昨年(18年/山戌)のDNA「鳳」の半会年の 10月20日(草酉)のDNA「調」の天冲殺日に上梓しているので解説する。 時はTPP批准、高プロ法成立、水道法の改悪から約半世紀後、 舞台は世界企業の植民地となった奴隷国「にっほん」。 そこは世界銀行に住む妖怪ひょうすべと、その手下にして政権与党 「知と感性の野党労働者同盟(略称・知感野労)」、 その党員ジュニアで構成される 「NPOひょうげんがすべて(略称・ひょうすべ)」に支配されていた。 女性も時にその手下となり、ひょうすべの婦人部である、 「野党リベラルフェミニズム、手をつなごう男とだけ(略称・ヤリテ)」に 加入して偽のフェミニズムである、イカフェミニズムで同性を苦しめていた。 性暴力、経済暴力、差別暴力が支配原理となり、 男尊化と植民地化はとどまるところを知らぬ。 少女は遊郭に送られ、農地は核廃棄物の置き場にされ、 痴漢とヘイトスピーチを警察が守り、国民の75パーセントは債務の奴隷。 井戸は埋め立てられ水道代は五倍、払えぬ人々は川の水を汲んで逮捕される。 女性は幼女妊婦までも滅亡の危機に・・・・・。 ならば?死ぬしかないのか? 否、逃れよう、隣国へ! 隣国とは茨城県の一部が女子だけの国として、21世紀初頭に建国宣言し、 原発を受け入れやがて一県独立したという設定で、 どんどん勢力を増し関東一円を飲み込み、東京を囲むようになっている。 方法は二通り。ひとつは自力での移民や亡命、 もうひとつは隣国ウラミズモへの帰属を決定する投票、奴隷選挙である。 もしこの奴隷選挙に勝てばその選挙区はにっほんから離脱できる。 ただしこれらで救われるのは、実は女人だけ。 というのもこのウラミズモはまさに女人国だから。 TPP不参加のゆえに水と食べ物に恵まれ、 国家主権は保たれ、老後も医療も無事。 子供は外国の精子を買ってシングルマザーか ダブルマザー(夫婦ならぬ婦婦)で産む。 女性移民も受け入れ、人口は増えていた。 むろんユートピアではない。監視カメラだらけの警察国家である。 三百年後の男女平等を目指すと称し、男性の人権を制限するばかり。 まず、国境からの男性侵入者を射殺、 にっほんが後始末を押し付けてくる痴漢強姦犯は、 国家施設「男性保護牧場」で見世物にし、 その他には美男奴隷を観光資源にしている……。 ああ、にっほんは地獄、でも民主主義のない国ウラミズモは?? さて、あなたならどちらに住みますかという、怪作。 作者曰く、このフィクションを読めばTPPがザックリわかる。 世界企業に喰われてしまう国。民を奴隷にし、国土を植民地にしてしまい 国益を叩き売り日本を汚染物質と病気にまみれさせてしまう 弱い者から死なせて「邪魔な人間をがんが殺していく」 とにもかくにも、離脱(脱退)あるのみと考えている。 巻末にはデモ参加の報告や議員に出したメールや、 内閣府TPP説明会参加の体験を生かした小説も収録。 肝心の粗筋は男尊国にっほんで側室奴隷の子として生まれ、 女尊国ウラミズモに移民した市川房代は、 男性保護牧場歴史資料館の責任者となり、 館内で「保護」する性犯罪者たちの生死を委ねられていた。 請願、要求も房代に集中する激務の中、警視総監、法務大臣を輩出する 白梅高等学院の少女たちに銃で脅され、 にっほんの少女遊廓からの訴えをきき、死者のメールに耐え・・・。 そんなある日、齢数千年の石の女神が訪れ・・・。 自由か、死か―女性たちの存亡を賭けた闘いが、いま幕を開ける! 「国を売るな!国益渡すな!民よ死ぬな!奴隷になるな!」である。 三重県四日市市に生まれで伊勢市に育つ。 二浪して立命館大学法学部に入学し、主に民法を学ぶ。 (浪人時代)名古屋、京都(大学時代)、東京(八王子、雑司ヶ谷)と転々とし、 02年(海午)の律音年には家を買い、現在は千葉県佐倉市在住の笙野は、 DNA「調」主導で反骨心の塊。若い女性の理解者で讃美者。 攻撃してくる相手、特に男性には容赦ない攻撃をしかける。 「調+貫」は、集団行動には賛同できず、孤軍奮闘。 人の世話になるのも世話をするのも苦手。 「調+牽」は、経済感覚なしで思うがまま。 虫も殺さぬ顔をして時に大胆な行動にでる反逆者。 「調+禄」は、目立ちたがり屋。 「調+玉」は、理知的に見えるが、 専門分野には詳しかろうと、他は門外漢で世間知らずで自己中心。 「海+調+卯月」は、悪意の滲み出る直感。 「申」年生まれ「海午」は、内外シーソー。 私的面を犠牲にすることで仕事運も上がり、 上がれば上がったで病魔も忍び寄る。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯学習勉学の原盤にいる。 物事の始まりの洩星も締めにあたる導星も、 バランス良く各方向備わっているので、生き方次第、如何様にも対応可能。 あえていえば孤立で始まり孤立で終わる。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の朝日が特別な建造物や標識を キラキラ輝かせている港湾で荷の上げ下ろしに忙しい光景。 総エネルギー179点中自身の水性28点では、 混雑は顕著で、作業する者同士の衝突激しく、まるで戦場。 しかも年干「陽」と月干「宝」が干合すれば、 それぞれ「海」と「雨」になり、日干「海」をいれて 水性の天干一気が成立するので、知恵を使って集中していれば、 周囲が見えなくなる洪水状態のようになるので 生年冲殺でもあり、仕事に乗りに乗っている時は、 近寄りがたくはた迷惑に見える。 とはいえ「申」年生まれ「海午」は内外シーソーなのに 仕事の評価が上がれば上がるほど、私生活に陰りが見えて、 みすぼらしい精神状態や、体調不安に陥るので、 その自覚とさじ加減が必要。 年干支の「陽申」は、権力志向で感覚的で閃き頼り。 直感で生きすぎると失敗することも。 月干支の「宝卯」は、邪気なく小商いの善人だが、 ひとつの方向性に固執しすぎるきらいあり。 そして日干支の「海午」は、山あり谷ありの人生で、 多忙こそが運気向上の証しも、従軍記者という落ち着きのない表現者を愉しむ。 干支番号構成は、33-28-19で西方と南方で鋭角的限定領域。 何かと闘う専門家でいい。 後天運は、初旬「4歳鉄寅」がDNA「龍」の改良改革の半会で、 発想はごく庶民的で革新的な生き方に狂いなし。頭の良さに磨きがかかる。 また年干支「陽申」を天剋地冲するため、成功運型。 (変剋律の始まる3旬以降の稼働示唆) 2旬「14歳畑丑」は,DNA「牽」の不名誉の害。 格好悪く栄誉もなし就職口もなしの危険な状態。 とはいえ、若年の落ち込みは糧になりやすい。 3旬「24歳山子」は、DNA「車」の天剋地冲で大逆転。 多忙あるいは危険な目に遭うことで、才能が磨かれる変剋律30年の始まり。 デビューは25歳で突入後すぐで、前旬の害の経験が状況の後押し。 危険なのは生活できず生年冲殺なのに仕送りに甘んじること。 4旬「34歳灯亥」は、DNA「司」の生活苦あればこそ 才能が磨かれる変剋律で、純文学三賞を受賞し絶頂へ。 天干一気破格の影響もあり。 5旬「44歳陽戌」は、DNA「禄」の引力本能抜群の半会で、 認知度も高まりも、野良猫のためといい家を買うまでになる。 進み行く方向性の変化もあり、そこには堅実さと妥協のせめぎあいもあるが、 同様に天干一気破格で変換期。 現在の6旬「54歳草酉」は、DNA「調」の主導DNA10年運天冲殺で、 苦悩の変剋律も抜け、我が意を得たりの、際立つほどの偏り大きい飛躍。 誰しもなしえなかった未開の地への破天荒な自動的挑戦。 「玉」年だった11年(宝卯)よりは、立教大学特任教授 (文学研究科・比較文明学専攻博士課程前期課程)も拝命。 今後は7旬「64歳木申」は、DNA「鳳」のありえない豊かな表現力を 突如実現する可能性ありの10年運天冲殺で、 より一般的な作品が提供され時代の覇者になる可能性あり。 8旬「74歳雨未」は、DNA「石」の支合。 10年運天冲殺の20年も抜けた、ある意味出がらしで 一線よりは退くか政治活動への傾倒が顕著。 「政権党は民の尊厳と全ての権利を売り渡し、責任だけを課せていく。 民を苦しめて、人口さえ減らせば 国中の空き地を外国の好きなように 奴隷だから権利があるのに選挙に行かない。」そこは巧みだろうね。 「米国すら抜けたTTPを批准。やがて日本語も滅亡。 著作権が70年では青空文庫も消える。種子法廃止で日本古来の種が流出。 まず女が選挙に勝つ。心ある男性は静かに撤退。 しかし、愚かな男は残りとんでもないことをする。」 「調」主導に正論を吐かれるほど、保守とは言えない現政権。 笙野が発信しながら闘い続ける姿勢を持ち続けるようでないと せめて暴走への抑止力くらいは必要なのに、 若者を中心に多くの国民が無関心になっていくのを皮肉っている作品。 その世界に足を踏み入れる勇気さえあれば、 少しは世の中も住みやすくなるかも☆ |
■2019年04月28日(日)草未 |
筏田かつら○ヘタレな僕はノーと言えない純情と献身 |
○11年(宝卯)の大半会天冲殺年より、 小説投稿サイト「小説家になろう」にて活動。 60年に一度の干合支害年の16年(陽申)に、 「静かの海」で第4回ネット小説大賞(16-0704/灯亥)を受賞。 その後は「君に恋をするなんて、ありえないはずだった」が、 累計30万部突破のシリーズとなり、代表作となった 筏田かつら(87-0701/宝亥)が、 02月10日(山寅)のDNA「玉」の天冲殺支合日に、 『ヘタレな僕はNOと言えない』を上梓しているので、 枝毛の兼業作家を解説する。 書き出しは、こうだ。 「すべての公務員は全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではない」。 学生時代は最前列に陣取り、なまじ優秀だったために、 試験の時だけ頼りにされる。騒ぐだけの飲み会はパスし、 適職診断では「医療、福祉、サービス業、公務員」とでて、 かつて大学入学前に家族で旅行中にでかけ 新幹線の時間まで街を散策中に何故か鼻血がでてしまい 見ず知らずの女性に香りの良いハンカチを借りたままになっているという 想い出があった土地へ行く決意をし、 公務員試験を受けたところ、筆記は難なくクリア、 面接ではあがってしまいもうダメかと思えば、 決して低くない倍率をくぐり抜け採用され、 居心地が良いとはいえない実家からでて就職。 「言われたことは文句を言われないようきっちりやるし、 なんだかんだで仕事も早い」と三年間の木曽支局から異動してきた 長野県庁職員・桜田浩己の任務は観光部員として 県産品のPRを担うアンテナショップでの企画。 前任者の指示により、県内に住む局面の魔術師と呼ばれる 伝説の職人の最後の弟子とされる 凄腕の女職人・高山彬のもとへむかった。 ところが見積書提出以来半年以上も放置しておいたため、 あえなく追い返される始末も上司から「三顧の礼だよ」と諭され 「できる限りサポートはします」と頭をさげにいったところ、 几帳面でバカ真面目なところを目を付けられ 「納品してほしいならサポートよろしく」と、 同僚女子とのデート中にも呼び出され、命じられたのは事務作業は もちろん料理をはじめとする家事一般から 猫の出産の手伝いまでの、あらゆる雑用。 おまけに「チェリーくん♪」と呼ばれ童貞いじりが半端ない! なのにだんだん彬のことが気になってきて!? 年上美女×年下の垢抜けない弱気男子の、 不器用な恋と仕事の物語と思いきや、 事件や事故に外国への修行だの盛りだくさん それでも律儀な桜田浩己は高山彬を忘れられない。 だって、想いだしたんだよ。あの甘美な一瞬の体験の正体をね! 千葉県茂原市にある千葉県立長生高校卒業。 千葉駅近くの予備校に通っていたが、大学がどこかなどサッパリ判らず。 時期も順も不明ながら、長野県大町市、神奈川県相模原市、 東京都、茨城県つくば市、牛久市、新潟県長岡市、 山形県酒田市、米沢市、沖縄県に住んだことがある兼業作家で、 職場は作業服着用で、千葉県茂原市の近隣の 長生郡、長柄町、睦沢町、長南町、白子町あたりに在住の筏田は、 DNA「車」主導で、勇敢だが危険人物。 「車+禄」は、拘束されるのは苦手だが自然体の強い引力本能あり。 「車+調」は、行動の葛藤で常に反骨精神で、ヒネリ大好き。 男前な仮面をかぶった、ナイーヴな少女仕様が隠されている。 才能は、この「調」で反抗的ながら実はザ・女の業が深い。 彬に「・・・自分の名前好きじゃないんだ。 『淋しい』って字にもちょっと似てるし」と言わせているのもそうだ。 「車+車」は、策略家。乗りで動いているようで実は意識下で計算。 「車+牽」は、集団行動は得手ではなく、配慮に欠けるところがあるため、 酒に酔って正体をなくすこともしばしば。 そもそも、好きでも不健康なのがアルコール。 「宝+車+午月」は、一言で言えば大風呂敷。虚言癖。 それを善き方向に活かしたのが、小説家。 「卯」年生まれ「宝亥」は、わがままで甘ったれ。 なのに好感がもてるのだから、憎らしい。そう、暴君彬そのものである。 生き方を表す伴星は「調」で、感性鋭い奇異な人生。 物事の始めの洩星は「調」で、離別・反目から始まる。 締めにあたる導星は「車」で、マイペースで無に帰す。 宿命の特長は、仲夏正午頃の炎天下にさらされた ネオンサインまでギラギラ光る景勝地の博物館。 天然記念物みたいな原石がごろごろしているが、 なんのことはない整理が行き届かないだけ。 工芸館なら材料はそこらにほっぽりぱなし。 彬の仕事場というのは、こんなものか。 傷つきやすいくせに片づけられないのだから 始末におえないが、技能は確かで大切にしないと ヘソを曲げかねないので、くたびれる人。 総エネルギー147点なのに、大切に扱われないから、 強い火性の勢いで熱くなる。 異性難の相は、正式な配偶者成分が月干にあるのに、 冲殺年干も陰陽の火性で迷いが生じる。 生年冲殺のため、どうしても仕事上の付き合いに目を奪われがちで 近くにいる本物に気づいていないが、それも間違いではないどころか正しい。 熱すぎる勘違いしやすいのが難点。 年干支の「灯卯」は、常に浪漫を追い求め 非現実的なことを夢想するが極度の心配性でもあり。 観察のうえ動きだすが、その気になれば早い。 月干支の「陽午」は、いわゆるヒノエウマで、 他人の運を喰い潰して生きていくので取扱注意。 そして日干支の「宝亥」は、ゼロから産みだす能力ありも、 あまり感性を発揮しすぎるとくたびれる様相。傷つきやすくデリケート。 美容整形御法度なうえ、酒に飲まれてもいけない。 あれこれやらず、愉しみながら全うしたい。 干支番号構成は、04-43-48で東方西方北方を結ぶ狭い領域。 後天運は、初旬「2歳灯未」が主導DNA「車」の三合会局で、 早くも危険大好きな男気が強調倍増されるばかりか、自己確立。 年干支「灯卯」の大半会を伴うため成功運型。 目的をもって生きていれば、社会参加した3旬あたりで稼働見込み。 2旬「12歳山申」は、DNA「玉」の害。 原則親の仕事の都合であちこち動かされる。 予備校へ通ったのもこれが原因で、思い通りにならなかったもの。 結婚をして離婚しているのも、この間の出会いが濃厚だ。 3旬「22歳畑酉」は、DNA「龍」の改良改革。 年支「卯」の対冲もあり、簡単に前進出来ずといっても、 デビューもしたし、新たな生き方を模索した。 今年から始まる4旬「32歳鉄戌」は、DNA「石」の協調性和合性。 年支「卯」は支合、月支「午」は半会するのだから、 世のため人のため、才能「調」であろうと、 仲間を意識して書かないともたなくなる。 屈辱や妥協にしたくなければ、その選択肢しかない。 5旬「42歳宝亥」はDNA「貫」の律音で、自分を一廻り大きく見せる好機。 また進み行く方向性の変化ありで、月干「陽」が守護神水性の「海」になれば、 才能も「調」なので存分に、自分らしく暴れられるだろうし、 干合月干「海」が年干「灯」と二次干合して 「木」と「草」になるため、生活は向上する。 6旬「52歳海子」は、DNA「調」。 年干「灯」を干合するため、表向きの仕事の変化だが、 守護神と才能方向の到来に月干支「陽午」の天剋地冲まであるので、 腹をくくればターボ運も始まるので、怖くない。 7旬「62歳雨丑」は、DNA「鳳」。宿命にない純水の守護神で、 偏りのない豊かな発信ができるようになり、 品性で磨かれ自ら「俺」などとは言わなくなるか。 8旬「72歳木寅」は、晩年のDNA「司」の10年運天冲殺。 強欲なら金銭の心配もあるが、地味なのに派手になったりその逆もあり、 またそれが笑えるほど愛されるので、空振り三振バッターアウトにならぬはず。 本書では主人公が偶然みつけた彬の免許証をみて 結婚していた過去と離婚した事実を識る場面がある。 またこればかりか彬の男前な性格もふくめ、 本書こそ「車」主導の筏田の名刺代わりである。 これは詳しくは明かされていないが、 著者の過去や性癖と重なるところも多々あり、 筏田があちこち引越しているのは、親の転勤もあるかもしれぬが、 結婚して相手に振りまわされた過去も偲ばれる。 おそらくは彬と同じ三年くらい。 また筏田の世を忍ぶ仮の姿も作業服姿が板に付いていることからも、 おそらくは彬の仕事に通じるものがあるはずだ。 つまり、本書はどこをどうとっても筏田の過去とそこから派生した妄想であり、 これを昨年(18年/山戌)のDNA「玉」の 過去を見直す時期に書いていた意味は大きい。 では、筏田はなぜ離婚経験があるのだろうかといえば、 日干「宝」に対して、配偶者成分「陽」は、すぐ手をのばせる月干にあるが、 陰陽関係の「灯」が年干にあり、年支「卯」と日支「亥」が半会し、 天干に陰陽混在の配偶者成分が同時に出現した迷いや屈折が 相手を間違えやすくなるのだ。 また、筏田と言えば酒。 作家仲間でリーズナブルに「サイゼリア飲み」をしたり、 時には昼間から一杯なんていう記述もSNSで散見する。でも、待って欲しい。 火性は異性に通じるし、好きなのはわかるが、 夏生まれの「宝」には、思いっきり忌み神である。酒はいけない。 主人公の桜田浩己だって、酒は苦手ではないか。 「作家って素敵な職業。でも、楽しいことばかりじゃないし、 そこを乗り越えないと続けられないだろうな。」ならば、 酒は控えるにこしたことはない。 「・・・・・っしゃああああああ!!! 今日もテンションあげて行くぜえええええ!!!」と 威勢の良い筏田にはとても好感がもてるので、是非参考にしてもらいたい。 また、主人公ヘタレ(とはいえ)ではなく、純粋で真面目でまともな男で、 筏田の好きなタイプを描いただけのこと。だから活き活きしている。 そして、ペンネームの「筏田」の由来はブーゲ ンビリアの和名「筏葛」より。 この花言葉は「情熱」「あなたは魅力に満ちている」「あなたしか見えない」。 夏生まれの「宝」は特別意識は強いが、溶けやすく情熱には弱いのだ☆ |
■2019年04月30日(火)灯酉 |
岡藤真依 少女のスカートはよくゆれるの向こう側○ |
○兵庫県神戸市出身。京都精華大学芸術学科を卒業し、 13年(雨巳)に「シブカル杯。」グランプリ受賞。 思春期の少年少女の、未完成な性をモチーフとした作風で注目を集め、 17年(灯酉)のDNA「石」の害年にコミック「どうにかなりそう」で、 鮮烈なデビューを飾ったマンガ家の岡藤真依(81-0905/陽戌)が、 04月12日(畑卯)の「畑」重なりで、DNA「調」の独創的少女讃美日に 『少女のスカートはよくゆれる』をリリースした。 「恋をして、キスをして、セックスをする。 あたりまえのようで、すごくむずかしい。 幼児期のトラウマを抱えてなかなかセックスに踏み込めない女の子。 障害があっても普通に恋愛をしたい女の子。 彼女たちにとって、恋をしてキスをしてセックスをするという 「ステップ」を踏むことは、とても難しい。 さまざまな悩みを抱えた女性たちの「性」を描いた岡藤は、 DNA「鳳」主導で、バランスを保ちながらも揺れる発信をする。 「鳳+司」は、負けることを想定しない、やけっぱちにも似た競争力。 「鳳+禄」は、えも言われぬ引力本能。 「鳳+貫」は、時代に迎合しているようで独自の目線。 「陽+鳳+申月」は、論理の通用しない閃き。 「酉」年生まれ「陽戌」は、欲深く自我を通す甘ったれ。 年干「宝」に対し月干と日干が「陽」なので、 集中すれば年干が「雨」に月干と日干が「海」に変化し、 目上に可愛がられるはずの午未天冲殺にも拘わらず 干合水性天干一気が成立すれば、勢いでやり込める。 とはいっても木性ゼロ(DNA龍/玉なし)のため 無限大の想像力をはたらかしていると、崩壊しかねないので、 表の顔と裏の顔が極度に異なる究極の表裏人間にもなり、 一般人には表現しきれない、とてつもない歪んだ世界になる。 また年支「酉」月支「申」日支「戌」は金性方三位で、 闘争的で衝突を繰り返しながら、金勘定をする商い人になるが、 精神性の強い仕事をすると、何らかの疾患を生じやすいので、 何も考えない頭を空っぽにした休息が必要。 害毒持ちらしく、屈辱的な害年に書籍デビューしたわけだが、 初旬「1歳灯酉」はDNA「石」で既に、狡猾妥協な害の洗礼を受けているため、 いわゆる普通にはなりづらく真っ当ではない世界観に浸る。 とはいえ2旬「11歳山戌」で主導DNA「鳳」の自己確立で、 この道に進むべき表現をするための苦痛を受けているし 3旬「21歳畑亥」は、DNA「調」の偏り全開で、少女性との確執。 ところが現在の4旬「31歳鉄子」が、DNA「禄」になり、 苦労はなくなるわけではないが、 ようやく社会の一部には受け入れられるようになり、 勝負をする態勢が整った様相。 しかし「陽戌」は、芸術を極めるものではなく商業ベースでないと 本性を活かしきることは難しく、そこでコミックの手法で、 気持ちを伝えていくことで延命を図っている状態。 開き直って、さらに通俗的に踏み込めれば、 さらに目立っていけるだろうが、根っこは頑固(DNA貫)で不器用。 表向きはこの人なりの地道さ(DNA司)を捨てないと孤高の人になりやすい。 今後は5旬「41歳宝丑」のDNA「司」の干合で天干一気破格。 6旬「51歳海寅」は、DNA「車」の半会。 7旬「61歳雨卯」は、DNA「牽」の支合。 8旬「71歳木辰」は、DNA「龍」の害切れ対冲。 ありえない成分なので、あっけなく変わる。 今年(19年/畑亥)は、倒れぬ程度にこの道で毒を磨いているが、 憧れだというサニーデイ・サービス の曽我部恵一(71-0826/雨未)と ドライブデート対談までしてご満悦。 「恋なんて、いつ冷めるとわかっているけど」って、 干合支害持ちで熟しやすいけど、疲れるから冷めるのも早いのが、岡藤の本性。 ひとまず来年(20年/鉄子)と、さ来年(21年/宝丑)が、当座の売り時。 頂点と思って(もちろん先にもないわけではないけど)その気になれるかな☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 9 年/ 畑 亥 |
19年●01月分 19年●02月分 19年●03月分 19年●04月分 19年●05月分 19年●06月分 19年●07月分 19年●08月分 19年●09月分 19年●10月分 19年●11月分 19年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
さ く い ん ○ |
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