★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 9 年(畑亥)●06月 鉄午 // 移 動 祝 祭 日 |
■06月分一覧 (2019年●目次) |
三國青葉●黒猫の夜におやすみしたら脱出しよう(2019_0601) |
松井玲奈●カモフラージュで害毒過去から脱出をはかる(2019_0605) |
朝井麻由美●ソロ活女子のススメの無駄な消費(2019_0613) |
赤澤竜也●まぁちんぐ!吹部!#2は無敵なの?!(2019_0617) |
おとないちあき●火性ゼロも無敵の装画力!(2019_0617) |
福士俊哉●黒いピラミッドの砂は幸運な追い風(2019_0621) |
悠木シュン●君の××を消してあげるよは只今絶好調(2019_0624) |
平田駒●スガリさんの感想文はいつだって斜め上の大迫力(2019_0627) |
■2019年06月01日(土)畑巳 |
三國青葉○黒猫の夜におやすみしたら脱出しよう |
○12年(海辰)に「朝の容花(かおばな)」で、 第24回日本ファンタジーノベル大賞(12-0731/雨巳)優秀賞を受賞。 「かおばな憑依帖」と改題し同年に作家デビューした 三國青葉(62-0505/雨卯)が、02月17日(草酉)のDNA「鳳」の対冲年に、 『黒猫の夜におやすみ〜神戸元町レンタルキャット事件帖〜』を 上梓しているので解説する。 神戸元町で猫と人との間をとりもち、皆んなを幸せにするために、 保護猫をボランティアから譲り受け、 レンタルキャット店を営んでいる相楽千早は、 ある悲しい出来事を経験して以来、慢性的な不眠症に悩んでいた。 そして、さまざまな個性を持つ猫と穏やかな日々を過ごす千早は、 ある日、生き倒れの美黒猫と出会う。 が、その猫は人語を操る記憶喪失の猫又だった! 千早によってナイトと名付けられた黒猫は、 レンタル先との相性を猫から直接聞き取り調査する役割を担い、 そのうちに、行きがかり上千早と共に多くの人の 人間関係の交通整理をすることになる。 神戸元町を舞台にした、猫と人間のかなり不思議な物語。 むろん最後には、ナイトの正体にも迫る、怖くない猫又の心優しいお話。 兵庫県神戸市須磨区生まれ。親の転勤に伴い京都、大阪、福井、東京で暮らす。 小学校で四回、中学校で二回転校し、 桜蔭高等学校を経て、お茶の水女子大学理学部を卒業し、 お茶の水女子大学大学院理学研究科博士前期課程修了で、 SF研究会に所属していたという。 00年(鉄辰)前後は図書館でアルバイトをしていたが、 昨年(18年/山戌)まで自宅で30年近く学習塾をしており、 現在は徳島県三好郡東みよし町在住の三國は、 DNA「牽」冲殺主導で、妙な役割をしょいこみやすいのは、 主人公の千早に通じる。 丁寧にせねば文句は言われるし中傷されたりと散々だが、 それを乗りこえていくことで名をなすこともあり。 場合によっては聞こえないふりをする必要性もあり。 才能はこの「牽」で、何かに役立つ自覚。崇高な自尊心でもある。 「牽冲+調」は、妙な行動力ありなので、分身みたいなナイトも冒険をする。 「調」×2は、元気な少女趣味的様相強く、これは千早そのもの。 「牽冲+鳳」は、感覚的でちょっとした自然からの刺激も重んじる。 近所の桜の木にも応援されていると感じている素晴らしき神聖との共存。 「牽冲+石」は、細かなことが気になり、うやむやにできない。 「雨+牽冲+辰月」は、身内と誤解を生じやすく、 いくら役目を果たしても報われにくく、いつまでも半人前子供扱いされやすい。 「寅」年生まれ「雨卯」は、ひねりなしの王道派。 生き方を表す伴星は「禄」で、つかみどころのない人生。 物事の始めの洩星は「石」で、共同また妥協で始まる。 締めにあたる導星は「調」で、孤独を愛する。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の汽水域近くの 植物の群生した地表からしみ出してくるような、 希有だが一種の触れてはいけない成分を内包する霧。 人により好ましくあったり、拒絶する対象で、 わかりやすく言えば、アルコールを含有するか否かは別にして 炭酸のようなイメージになるので、その感触を好きか嫌いかで評価はわかれる。 総エネルギーは261点と濃厚なので視界は良好とはいえず、 一歩踏み入れば、沼にはまり迷子になってしまう懸念もあるので、 充分注意して奇妙な世界観を読むべきだ。 木性128点は趣味多彩も、溺れるようではいけない。 金性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、無から産みだすより、 素材を設定して展開していったほうが楽。 ゼロを無限大とすれば、果てしない想像力を駆使して、 とてつもない物語を編み出すことも可能だが、 あまり趣味の世界に没頭すると、力が萎えて、頭が鈍くなりかねないので、 始終自己を叱咤激励して鍛えていかないとならない。 その意味で去年(18年/山戌)まで行っていたという 学習塾を閉めてしまったのは残念だが、 火性26点と引力本能は強いとは言えないので、 若い人なり子供達とは、今後とも積極的に交流して、 現実的な情報を仕入れるのを怠ってはいけないはずだ。 これは、将来的な認知症の予防にもなる。 年支「寅」に日支「卯」に加えて月支「辰」は、 春の方三位が成立しており、植物達がひしめき合い、 現実は賑やかで落ち着かずで、生月冲殺は家系の犠牲。 幼くして三輪車から落ちて頭を打ち亡くなった兄の代わりに 気づいてみたら家を背負うような流れになっており、 それが重くのしかかるようだと苦痛で良さはでない。 「ま、いっか」くらいの気安い気分が似合うのにね。 また、月支「辰」VS日支「卯」の害は、内側がなんとなく汚れやすく、 気分が良い時と悪い時があるのは避けられないが、 この毒のようなものを溜め込まず噴射することが魅力の発散につながるので、 淀みのない自在性のある生活が望まれるが、 年干支の「海寅」は、人には尽くすが、 内実自分に主導権がないと不満がくすぶりやすい。 良妻賢母に見えても内実は別で、何が何でも自分が一番。 月干支の「木辰」は、でしゃばり、目立ちたがり屋のわりには、 大人びた控えめな印象で、心の中激しい性情ありで、 同じ失敗を何度もくりかえす。 そして日干支の「雨卯」は、平時は御公家さんのようで、 責任感あり几帳面な模範生で善人。地道に平均的な人生を歩もうとすると、 良い人で終わってしまうので、刺激ある生き方で逆転を狙いたい。 干支番号構成は、39-41-40で極めて狭い範囲のご近所物語。 後天運は、初旬「10歳雨卯」は、DNA「貫」。 日干支と律音のため成功運型。遅咲きのため、デビューも早くない。 生月冲殺なりの意固地さ、辛抱強さ、頑なさが強化されたが、 意のままに姿形を変貌できる水の質は、辛い時期もあっただろうが、 頻繁な転校を柔軟に受け入れた。むろんやむなくだが。 また、この頃より短い物語や詩を書くようになっている。 2旬「20歳海寅」は、DNA「石」で協調性和合性。 妥協的な事象も多く、離婚経験はこのあたりだろうか。 おそらくは感動もなかったのか、長く続かなかったとみえ、 前後して母方の田舎である現在地で学習塾を開く。 3旬「30歳宝丑」は、DNA「龍」のありえない改善。 場合によっては結婚がこちらかもしれぬが、 学習塾がありながら図書館に勤務したのはこの時期。 4旬「40歳鉄子」は、DNA「玉」のありえない習得力。 変剋律30年も始まり、家系のことで苦悩したり、 創作するにあたって悩むことが才能強化になる。 現在の5旬「50歳畑亥」は、DNA「車」の危険と多忙の大事件。 月干「木」の干合で進み行く方向の変化がもたらすもので、 干合後月干が「山」になり、主導DNA方向の名誉の「牽」。 さらにこの「山」は、日干「雨」と二次干合すれば、 月干は「陽」になり日干は「灯」に変化というめまぐるしさ。 また、この「灯」は年干「海」と三次干合すれば、年干は「木」で日干は「草」。 これにもとからある月干「木」が存在するように思えば、 変則干合木性天干一気も成立し、 霧だったのが立派な森のように見え目立つようになる。 ようは、学習塾にきている若者が参考になって、 あれもこれもと忙しないが、それがかえって刺激になり、 意欲も磨きがかかり、デビューしたことになる。 今後は6旬「60歳山戌」が主導DNA「牽」の干合支合となり、 ようやく自己確立し、さらに輝く栄誉が与えられる可能性もあるが、 そのためには、自分らしい生き方に苦悩しながらも目覚め、 本当の自分のあるべき姿を目指し実現できることにある。 月支「辰」VS日支「卯」の害切れにもなるが、 できるか否かで、最高級の名誉にもなれば 妥協を伴う不名誉な状況に馴染んでしまいかねない。 7旬「70歳灯酉」は、DNA「禄」の天剋地冲。 忌み神年干「海」が「木」になるが、 作風がより少女を意識したようなものに変わるのか、 疲労もピークに達し、ナーバスになるのかは生活形態次第。 何らかの変化をすることで、前旬とは別の意味で、 月支「辰」VS日支「卯」の害切れになる。 そして世のため人のため役立つ自覚を濃くもつことで、 引力本能の大逆転が行われ、熱気も増して良好。 ここで狭い了見で自分の足下しかみえないと、 せっかく良い方向に大逆転になるはずが、全てを失う失態にもなりかねず。 8旬「80歳陽申」は、DNA「司」の真面目に過ごす晩年。 さて、三國は05月25日(海戌)のDNA「石」の害切れ日に、 「どうやったらもっとたくさんの人に、 ワシの本を読んでもらえるんじゃろう・・・・ 最近ずっとこればっかり考えてる」とSNSで発信している。 これは至って簡単。即座に解決可能。 ひとつは誰でもわかることだが、稚拙な表紙を何とかしてもらいたい。 せっかくの三國の作品を台無しにしているし、 (猫の)顔ひとつとってもわかることだが、 この装画者は猫のことは何にもわかっちゃいない。 凝視せずとも気がつくのではないか。 また、三國は猫と一緒の生活をしているようだが。 猫は金性で三國に不足する成分で、あたかも補っているかに見えるが、 いなければ欲求不満の限界点を超えたときに、 ありえないほどの創作力に後押しされ、 爆発的に独創的な作品を書けるようになる。 ところが猫がいることで満足してしまうのだ。 また、最後にこれは最も重要なことだが、生月冲殺の三國は家系の犠牲。 これは兄弟姉妹がいようといまいと同じ。 三國にはたまたまいないだけで(兄が事故死で夭逝)、 実際は家系のハミダシ運でもあり、援助はすれども面倒はみない。 ところが両親をはじめ孤独な親戚の介護まで八面六臂の活躍。 これでは売れるものも売れない。まさに真性家系犠牲実行者であり、 精神的にも肉体的にも打撃を受けすぎており、 伸びしろに隙間テープを貼っているようなものだ。 (地元での)30年の塾経営はよくぞ辛抱したかと思うが、 都会で生きていたら(塾経営をしようと) 「30歳宝丑/40歳鉄子」と20年間もありえない金性の チャンスを与えられたのだから、とっくにうまくいってた。 塾も大きくなっていたろうし、作家としての成功もずっと早かった。 とはいえ、まだ諦めるには早い。 次に残されたのは「60歳山戌」の干合10年運害切れ支合。 望めば叶う10年間で、これは素晴らしいことになる。 あとは、運命の神様に世間の常識は通用しない。 どれだけ今までの遠回りをなかったことにするか。 なので、60歳からを活かす最短は、来年(20年/鉄子)さ来年(21年/宝丑)の、 ありえない金性年に、ごめんなさいして、 30年で澱んでしまった地をあとにして、 かつての自分の一生で一番輝いていた場所に戻ること。 或いは好きなところに行ってしまうこと。 おそらくは「神戸」という流れになるのが自然だが、 仕事を考えたら、刺激も必要だから、圧倒的に東京が有利だろう。 なので、土地勘がある板橋に舞い戻り、仕切り直してほしい。 いとも容易く、素晴らしい作品が描けるようになり、 身体の中から堆積した毒素が一気に抜けて、売れっ子になる。 ここで「両親が高齢なので」という声も聞こえるだろう。 では、このまま日を追うごとに衰え共倒れでも良いのか。 辰巳天冲殺は親に物心両面の援助はしてはならない。 つまり経済的援助(本当はこれも推奨しない)だけで、 心は別のところにあり、自分の仕事や役割を担うべき。 また、こういってはなんだが、 「高齢者を看取ってからでは遅いですか」という声もでるだろう。 むろん構わない。しかし、その場合は成功の度合いが この一年二年に実行するのが100とすれば、せいぜい50いくかどうか。 自然界は時に非情だが、実は犠牲になって 本来なし得ることをしないほうが、さらに罪悪だ。 自尊心の矯正。それが作家・三國青葉の売れる術になる☆ |
三國青葉○62-0505 |
雨木海陽 卯辰寅-10 石調鳳牽調(牽冲殺主導) 木性(128)火性(26)土性(52)金性(00)水性(55)/総合261 辰巳生月冲殺/初旬条件あり(日干支と律音) 変則方三位(30歳宝丑)/変剋律(40歳鉄子/50歳畑亥/60歳山戌) 変則干合木性天干一気半会(50歳畑亥) 干合木性天干一気(60歳山戌)/主導DNA干合支合(60歳山戌) 天剋地冲(70歳灯酉)/方三位/月支VS日支害/害切れ(60歳山戌/70歳灯酉) 木性過多/火性脆弱/金性ゼロ -10歳雨卯/20歳海寅/30歳宝丑/40歳鉄子/50歳畑亥/60歳山戌/70歳灯酉/80歳陽申〜 |
■2019年06月05日(水)雨酉 |
松井玲奈○カモフラージュで害毒過去から脱出をはかる |
○ありえないDNA「禄」の引力本能日にあった SKE48オープニングメンバーオーディション(08-0731/海申)に合格。 (応募総数2,670名、最終合格者22名) 同年劇場デビュー(08-1005/山寅)の大半会日にデビュー。 その後、常にSKE48のフロントメンバーとして活躍し、 在籍中のシングル18作品すべてにおいて選抜メンバーを務め、 キャッチフレーズは「12時まで魔法は解けない、ガラスの靴は脱ぎません」。 14年(木午)のDNA多忙の「車」年には、乃木坂46へ兼任出向するなど トップクラスのパフォーマンスを提供しつつ、 DNA「牽」の15年(草未)に惜しまれて卒業後は、 女優として着実に活動してきた松井玲奈(91-0727/山戌)が、 04月01日(山辰)の納音天冲殺日にデビュー短編小説集 『カモフラージュ』を刊行した。 当初は読書好きを公言していた松井にマネージャーが 「ファンクラブの会報誌にショートストーリーを書いてみないか」と提案し、 その作品が、編集者の目に留まり、本格的に小説執筆の話が舞い込む。 最初は「本当に書けるのか」という不安もあり躊躇したというが 「とにかくやってみる」をモットーに挑んだもので、 最初の目標は「しっかりと結末まで書き上げること」。 試行錯誤しながら「拭っても、拭っても」という失恋と再生物語を書き上げ、 これが「小説すばる」に掲載され、この短編集へと続く。 六編のうち「ジャム」「完熟」「リアルタイム・インテンション」はともかく、 残りの三編は面白いものだった。 ・「ハンドメイド」 いつもよりカバンの重い日が好きだ。 お昼の弁当に加えてもう二つ、夜に彼と食べる用の弁当を作る。 食べる場所は決まって「ホテル」で――。 「カツカレーって気分じゃないのにさ、ついてないよね」 「じゃあ、日替わりやめればいいのに」 「いいのー」 不満を漏らしながら満更でもない顔をして、 しおりはカレーを口に運ぶ。 彼女が言うには、一人暮らしは 自分の好きなものを好きな時に食べることができるから、 日替わりを頼むことで、気分じゃないのに食べなくてはいけない 実家の食卓を思い出せるんだそうだ。 わかるようでわからないこだわりだと思う。 栄養バランスもあると思うけど、そんな脳天気な同僚を見ながら 不倫相手とホテルで弁当を食べる夜のときめきに 疲弊している女性が描かれている。 ・「いとうちゃん」。 「メイドになりたい。」その一心で上京した 十八歳の「いとうちゃん」は、 本当は憧れの人が働く彼女の働く メイド喫茶に入りたかったけど、 あっけなく面接に落ちて、五店舗目に受けた 冥土喫茶「めたもるふぉーぜ」で働くことになったのだ。 それでも同じ秋葉原で同じメイドをして 給仕してるんだって思えるだけで、モチベーションは上がる。 五万円のワンルーム、トイレとお風呂は一緒になっている生活。 (憧れの人の)いいねボタンが一回しか押せないのがもどかしいのに、 ストレスから体重が増加してしまう。痩せ方がわからず、 ある日ヘルプにも呼ばれず職を失うが、 そこはしたたかに「ぽっちゃりメイド喫茶ぽむぽむ」 154センチ体重52キロ。BMIが25以上からでないと働けない強者クラブ。 「65キロまでいってくれるとありがたい」と言われ張り切る。 ・「拭っても、拭っても」 可愛い格好をしてデートに行く女の子。 茶色の髪をゆるく巻いて、首の色と違う、 やけに白いファンデを塗って。 マツエクでナチュラルに盛った目元に、 婚活リップなんて呼ばれてる薄いピンク色を唇にひいている。 でも、ダメ。 アキレス腱にべたりと貼られた茶色の絆創膏ってなんなの? もしそういうことになったらどうするんだろう。 広告代理店に勤めるアラサーのゆりは、 半年ほど前まである潔癖症の男性と付き合っていたが、 理不尽にフラれたことが心の傷になっているが、 ある日年下同僚とのフラットな散歩により元気づけられる。 愛知県豊橋市出身で、現在は東京都在住と思われる松井は、 DNA「石」主導で、人間関係の橋渡しをする。 主役になるより世のため人のため、なんでも受け入れる。 自分のこと以上に、同士や仲間と連携して動く。 欲得であるか否かは別にして、主観があるようで、 周囲や集団の動向に気を使うあまり、他人には狡猾とみられることもあるが、 乗りこえていかねば、屈辱・妥協の人生になる。 「石+石」は、他人に善い顔をしたくて演出をする。 集団の中にいても、特別な立ち位置にいて、 周囲を観察し、内側に他者をなるべく受け入れぬようにする。 「石+貫」は、独善的で差別化を図り、 どうしたら自分に都合が良いかを考える。 「石+調」は、自尊心は異様に強いが、 先頭にたつより二番手で漁夫の利を得たいと願う。 「石+牽」は、理知的懐疑的だが、揉め事を起こさぬ努力もする。 才能は、この「牽」で役割や名誉がほしい。 つまりTOPではなくても、それなりのポジションを望み、 ご意見番なりの地位が必要。 作家活動していくのならば、何らかの受賞が励みになる。 「山+石+未月」は、派手そうにみえて結構な引っ込み思案で、 ローカルな場所なら必然的に目立っても、 都会ならば若くしてご隠居さん的な味わいを醸しだす。 「未」年生まれ「山戌」は、他力運。 生き方を表す伴星は「龍」で、変化なき人生を嫌い刺激が必要。 物事の始めの洩星は「石」で、共同また妥協で始まる。 締めにあたる導星は「調」で、孤独で自分を中心に考える。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の熱く堂々とした「山」で、 山肌には焼け焦げた草花の残骸と 小さく妙な光を放つ鉱物の破片があり近づくと危険。 時に植物は造花のようにもなり、 気合いが入れば、まるで化粧をするように活き活きとしてくる。 総エネルギー275点は存在感あり。うち土性は94点もあり身強で、 年支と月支が「未」で日支が「戌」の地支土性一気格になり、 足許も強固なので、簡単には倒れないし、 ファンなり読者を明確に自己に同化させてとりこんでいく。 特筆すべきは、水性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人体質で、 一見まるで潤いがなく、ほぼひび割れ状態。 これは、優しさ慈しみに欠け、配偶者成分も皆無。 なので登場人物は、異性への接し方は独特で、相手が妻帯者の不倫や、 簡単に結ばれぬような相手とかかわってしまう。 これを逆転させると無限大に使用できることにもなり、 SKEの初シングルから15thシングルまでPV撮影が全て雨になるなど、 存分にそれを発揮したが、実際は「雨女」ではなく、 水気がないから極まると「雨」を呼ぶことになる。 ようは上品にしているのではなく、腕力で水を引き寄せるくらいの力量あり。 これは同時に、異性ばかりか感謝や奉仕の気持ちをもてることになるが、 どちらか一方に偏りやすく、世のため人のための気持ちが強ければ、 異性には縁が薄くなり、ただでさえ燥土の「未」持ちは、 結婚が極端に遅くなったり、しなかったりもするので、 松井は晩婚か、多くのファン(女性でも同じ)を 虜にしていると考えれば、まず結婚はしないような気もする。 それが相手を間違えやすいためか、興味が薄れていくかは別で、 「山」に「水」の方向は、金銭物質をも意味するので、 仕事で成功すればするほど私生活での幸福は縁遠くなってしまう。 改良方法は、いわゆる「宵越しの金はもたない」ばかりか、 自分に5使ったら、世のため人のためにも5を使う気持ちでいること。 将来への不安とかを考えて、蓄財しようなんて考えたら、 まず精神的に不安定になり、仲間や友人が離反し、 それこそ我慢することの多い人生になる。 「山」は動かない典型で、意を決して上京したのは吉も、 安定を求めるなら、何度も引越をせず、高層階に住まず、 海沿い、川縁に好んで住みたいものだ。 年干支の「宝未」は、実は自分については多くを語らない 用心深さと懐疑の念を生まれつきもつので、 事実の断片を小説の世界に織り込む。 不言実行であり、女性の場合は結婚しないか、 しても一度失敗したら再婚はしない様相。 結婚により財運をすり減らすので、 とてつもなく好きでもない相手なら、無理に結婚を望まない。 月干支の「草未」は、なんとなく可愛がられる性質だが、 我慢強く黙々と努力をするタイプか、 他人から嫌われたくないあまり気分転換が下手になる。 平凡な人生を送るのは楽に見えて本人には辛く、 いつまでも親離れできないと、どら息子どら娘になりやすい。 そして日干支の「山戌」は、守備本能が異様に強く、 頑丈であり頑固であるが、あまりにも思い詰めると、精神的に参りやすく、 仮に経済的に恵まれても、血縁者や大切な人と思いを共有するのが苦手になる。 自由があまりなく、実際AKBのオーディションは受けられず、 地元のSKE誕生により日の目を見ることになっている。 凝り性なので、ひとつのことに集中すると成功しやすく、 商才もあるため一攫千金を狙いやすい。 また、自身の出自や数代前に、特異な形態や方法の結婚があると生まれる。 駆け落ちや未婚未入籍の親から誕生したり、 誰しも賛成する祝福されぬような大恋愛結婚など、 現代でいえば、親が高齢だったり、 若くして結婚しても子づくりを長く拒絶してから、 意図的に努力する場合などにも出現しやすい。 その度合いは別にして、秘密がどこかに隠されているのだ。 干支番号構成は、08-32-35で東方と西方を結ぶ鋭角的領域で、 特色はあるが、あれもこれも出来ぬ制約のある状態。 後天運は、初旬「4歳陽申」が、DNA「龍」の熱い想像力。 庶民的で現実はともかく精神的には常に流行を追いたい。 この時、年干「宝」と干合すれば、年干は「雨」、10年運が「海」になり、 ありえない水性が出現して一息つくが、 干合年干「雨」と日干「山」が二次干合すれば、 年干は「灯」に日干は「陽」になり熱せられるばかりなので、 親と密着しすぎると優位には働かなくなり、 目に見えない束縛のようなものを感じてしまう。 親の事情による転居があり、転校先になじめず、 孤独になったのは自然ななりゆき。内側の人間形成が色濃くなっていった。 2旬「14歳灯酉」は、DNA「玉」の害。 当初は家族の理解が得られなかったはずで、家族や組織との思惑にズレあり。 また芸能界入りしながらも、 今回のように作家としての道を目指すようになるのも、 社会参加が害という特質のため。 なのでこの最後の最後には乃木坂46との兼任まで命じられている。 現在の3旬「24歳山戌」は、DNA「貫」の律音で、 自分らしく生きようとして、独立の気配強くなり卒業。 とはいえ30年間にわたる変剋律入りをして、 ここでは自分が自分であるために苦悩することにより 才能が磨かれるようになり、創作にも手を染める。 今後は4旬「34歳畑亥」が主導DNA「石」。 仲間や周辺人物との確執もあるが自己確立となり、 いったん人間として完成になるが、自分らしく、誰とでも仲良くなるのか、 あるいは妥協的と感じるかはまだ先のこと。 場合によっては政界からアプローチをうけ、 政治家やその周辺に棲息できるようにもなる。 5旬「44歳鉄子」は、月干「草」が干合で「宝」になり、 DNA「調」が色濃くなり、進み行く方向性の変化。 より女性受けする世界でDNA「鳳」の表現力を磨くも、 そこにもまた苦悩があれば、濃い人生となる。 6旬「54歳宝丑」は、DNA「調」の刑。独創的すぎると若い女性や 特定の極端な勢力との衝突ありながら、内面の充実をはかる。 7旬「64歳海寅」は、DNA「禄」のありえない水性の感謝と奉仕で、 主導権を握れる世界への愛情の発揮も体調の変化に注意。 8旬「74歳雨卯」は、ありえないDNA「司」の干合支合で、 願いが叶うものだが、同時にありえないものまで引き寄せれば、 体調ばかりか、様々な異なる物を引き寄せるので心構えが必要。 それまでが派手な人生なら至って地味になる。 さて松井は12年(海辰)のありえないDNA「禄」の天剋地冲天冲殺年に、 あれよあれよとばかりに現事務所に所属している。 夢の中での移籍なので、芸能活動は制御不能であり、 そうそう自由なことばかりではない。 とはいえ、昨年(18年/山戌)が律音で人生の折り返し地点となり、 本作品集にも収録されている「拭っても、拭っても」を 10月17日(海午)のありえないDNA「禄」の半会日発売の 「小説すばる」11月号に掲載され小説家デビュー。 主導DNA「石」年の今年(19年/畑亥)に単行本デビューを飾り これから人生に希望を見いだしたことになる。 しかし「カモフラージュ」とは良く言ったもので、 周囲の風景に溶け込むことにより、敵の目を欺き、 対象を発見されないようにする方法であり、 土性過多の「山」の本質はわかりにくくされている。 だからだろう。本人の顔にモザイクをかけたような表紙の出現なのだろうが、 これが「石」主導のわかりにくさといえばそれまでだが、 いわゆるジャケ買いできる美しさなどはなく、 退いてしまう可能性も否定できない。 むろん内容重視には違いないが、難しい。 それもまた、普通ではない「山」なのだろうが、 芸能界を退いたわけではないので、 「14歳灯酉」の害毒10年運が完全に払拭できたわけではない。 ところで「拭っても、拭っても」をはじめ6編の短編小説は、 テイストも表現方法も異なり、まとまりはないが、 そこには共通した水性がなしの情け容赦ない感覚がつまっている。 なので普通に考えたら、この作品から松井を感じとることは至難の業なのだが、 実際の松井はまるで闇鍋を平然とつつくような恐ろしさの塊であり、 その意味では、恥という才能を強調した松井らしい冷徹な仕上がりだといえる。 ウエットシートで床を磨いて、部屋全体に除菌スプレーと アロマスプレーを振り撒いてた主人公は、水のない松井にはなかなか 理解しがたいという不満をぶつけたもの。 「あなたと違ってデリケートなのよ」は、 実際は清楚のない野人の証明で、アンチテーゼも極まったもので、 日頃の鬱憤をぶつけているようにも思えるし、 ひとまず芸能界にいる自分への疑問という投げかけにも見える。 いくら害毒10年運があろうと、それは完全に払拭できず 「俺思うんですけど、無理に忘れるんじゃなくて、 その自分を好きでいてあげてくださいよ」のセリフにもなるし、 「好きだった時間が長いほど、好きだった体、時間と付き合っている。 好きじゃなくなった時間が長くなったら、 私はきっとこの体に新しい好きとか嫌いを重ねて生きていくんだ。」には、 いつか芸能界から離れ作家になった姿を重ねているようにも思いたい。 また、松井は書くようになってから 「コミュニケーションをとる事が以前に増して楽しくなった」と しているが、それは「石」主導が機能してきた証拠であり、 ゼロから産みだす作業は「エネルギーも体力も、精神力も使う」とし、 雨女を演じるような生みの苦しみも経験している。 「これからも面白いものを表現できるように、 書き続けていきたい」という決意には、芸能界に軸足を置くのではなく、 本来の自分を見つけた自信のようなものが見えるのだ☆ |
■2019年06月13日(木)宝巳 |
朝井麻由美○ソロ活女子のススメの無駄な消費 |
○父は「若者の間で流行している風俗を面白おかしく伝える」に始まり、 後には昭和時代の郷愁や、電車やバスなどの交通機関、 昭和のB級ニュースについて「近過去のレトロ」系の 題材について語らせたら右に出る者はないと 定評のある泉麻人(56-0408/草巳)で、 サブカルチャー・女子カルチャー、グルメや雑貨まで 貪欲に何でもクビを突っ込む朝井麻由美(86-0128/海申)が、 「レッツエンジョイ東京」サイト内に掲載されていた コラムをまとめた『ソロ活女子のススメ』を、 03月31日(灯卯)のありえない火性のDNA「司」日に上梓しているので解説する。 ひとり好きのためのバイブル誕生! ひとり遊びの達人が「ソロ活の楽しみ方」を伝授する。 「ソロ活」とは、一人で充実した時間を楽しむこと。 周囲を気にすることなく行動する自立したライフスタイル。 カラオケでマイナー曲を熱唱しても、動物園で一日中パンダを見続けても、 ソロ活ならオールOK!誰にも文句を言われない。 自分の「好きなこと」を「好きな時に、好きなだけ」できるのがソロ活の魅力。 ライターの朝井が、胸を張って「ひとり」を楽しむと決意した話から、 「ひとりが恥ずかしい」問題、「ソロ活」がくれる豊かさ、 おすすめの「ソロ活」30選まで、自身の体験談を綴った一冊で、 表紙裏表紙を眺めれば、中身を開くことなく、 あらかた内容がわかってしまうという優れもの。 ラーメン、焼肉、ディズニー、ナイトプール、ラブホはもとより、 朝井が仕事と称して好きに振る舞っている姿を披露したもので、 「ひとりカラオケはメリットがいっぱい」 「お金だけじゃない! 気になるコスパ」 「恋人がいてもソロ活、既婚者でもソロ活」 「焼き加減はお好みで!ひとり焼肉」 「好きなネタだけ!ひとり寿司」「鍋全部ひとりじめ! ひとり鍋」 「円卓くるくる アトラクションソロ活 ひとり中華料理」 「絶対に満足できる! 楽しみ方無限大ソロ活 ひとりディズニー」 「完全にひとりになれる 究極のソロ活 ひとり温泉宿」 「受付までが緊張のピーク!ドキドキソロ活 ひとりラブホ」等々。 本当に楽しいかどうかを体験するまでもなく 朝井の話を読んでいるだけでお腹いっぱい。 東京都立西高等学校、国際基督教大学教養学部教育学科卒業。 杉並区内で誕生し、現在は善福寺川近く杉並区成田西で 一人っ子でもあるため、両親と同居していると思われる朝井は、 DNA「牽」主導で、役割意識が強く本来は会社勤めにも向くが、 両親が出版関係の仕事をしており、特に父親の妥協しらずの こだわりの生きざまを間近に感じ、自由人という格好をつけることに 生き甲斐を見つけてしまいかねない。 「牽+牽」は、無為無策な行動に突っ走りやすい。 「牽」×3もあり、本人の意識とは別に自尊心が極めて強く、 他人には圧迫されるようなイメージをもたれやすい。 一言で言えばプライドが高いのが鼻につく。 「牽+龍」は、限定された範囲で庶民的な想像力を発揮する。 「牽+調」は、内面に気品がある癖に、売りは男勝りで大胆。 才能は、この「調」で孤独。まさに「ソロ」は朝井の専売特許。 「海+牽+丑月」は、渋くて意図的に派手にしないと救い失せる。 師匠と崇める少数の支持者に支えられて生きていく様子。 「丑」年生まれ「海申」は、落ちて上昇。 落ちないと上昇しないのだから、汚れも厭わず。 生き方を表す伴星は「龍」で、硬めの庶民的情報の駆使が全て。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の引き立てと暗黙のコネ。 締めにあたる導星は「龍」で、ひとつに固執せず次から次へと行く。 宿命の特長は、晩冬深夜午前2時の真っ暗な「海」。 目をこらして見れば、細かなキラキラ光る粒がある岸辺に、 植物らしき痕跡があるものの、月明かりすらない。 火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、優しさも慈しみも情け容赦ない冷たさは、 なんでもありで突進すれば無限大の威力もつが、 配偶者成分皆無でもあるので、異性に対して間違いをおかしやすくなるか 興味をもてなくなるかのいずれか。 総エネルギー249点は存在感あるも、動き廻っていないと脚光浴びず。 うち水性94点の身強は、はみだし運ながら、一筋縄ではいかない。 年干支の「草丑」は、派手さはないが、コツコツと地道に実績を積みあげる。 月干支の「畑丑」は、独自色をだして我が道を行くも、 他人任せでいるほうが、次から次へと使命が発生する。 そして日干支の「海申」は、お気楽。 直球勝負のストレートな性癖で、そのまんま。 「ソロ」が良いと思えば、それを何処までも実践する。 飽きるまでやるので、持久力はあり。 干支番号構成は、02-26-09で東方と南方のみの鋭角的範囲。 実は何でも出来そうで、不得意分野も相応にあり。 後天運は、初旬「2歳鉄寅」は、DNA「龍」の対冲。 庶民性と探究心の強化も、親もまだ若く居所定まらず。 一定地域を流れていた時期。保育園でも協調性なく「ソロ」に徹したともいう。 2旬「12歳宝卯」はDNA「玉」の学び。 ひとつのことをじっくり掘り下げるはずが、 「龍」持ちのためか大学の方向性は誤った感あり。 3旬「22歳海辰」は、DNA「貫」の大事件。 独立心が強くなり、親を見ているだけに、 すんなりと会社勤めを放棄して、思うがままに生きる。 現在の4旬「32歳雨巳」は、DNA「石」の屈辱妥協を回避するならば、 内側では忍従や争いが仮にあろうとも、 積極的に友人知人と組み、世界を無理矢理こじ開ける。 薄まると見せかけて、飲み込んでしまえば吉。 今後は5旬「42歳木午」が、年支と月支の害で思うようには前進できずとも、 進み行く方向を変化させていくことにこだわりなければ、 疲れてきたかと見せかけて優雅な発信に救いあるDNA「鳳」。 趣味にさえ走らねば、悪くはない。 6旬「52歳草未」は、DNA「調」の反抗に活路あり。 従前を否定してでも、勇気を持って異端を貫くことに意義あり。 7旬「62歳陽申」は、DNA「禄」のありえない救い。 何かの鉱脈を掘り当てたみたいに光輝く豊かな時間も、 あたりまえだと思わず、感謝と奉仕を忘れねば問題なし。 8旬「72歳灯酉」は、DNA「司」の熱き堅実。 ありえない蓄積に目覚めれば一時の救いあるが、 その気になって妙なものまで引き寄せれば苦痛もないとはいえず。 朝井にとって、幸か不幸か求職活動にあたる時期が、 ありえない火性の条件なし天冲殺と害がセットでやってきた 一生に一度試される深くて清くない夢の中(07年/灯亥)だったため、 父親の口利きがあったかどうかはともかく、馴染むことはなかった。 なので、根っからの怖い物知らずの冒険家でもあり、 当初は全く何もなかったものの、そこは阿吽の呼吸でとっかかりさえできれば、 あとは流れ行く「海」のため、怒濤のように侵蝕できたはずで、 16年(陽申)と17年(灯酉)に充分熱せられたあとの 去年(18年/山戌)と今年(19年/畑亥)は、 一周回って社会参加して初お目見えの夢の中ばかりか、 60年に一度の不名誉もありの主導DNA「牽」の天冲殺は、 さしもの野人でも、「ソロ」だと叫ぼうと、 世間は「〜なもの知ってる」にもなりかねない。 朝井は「たいていのは人はみんな、束縛は嫌うし神経質だし変わり者だし、 もっと言えば優柔不断で負けず嫌いで変なところが几帳面で、 寂しがり屋のひとり好きだ」と決めつけるが、 そうでもしなければ生きて行けないのが、 黙っていれば光りもあたらぬのだから、やむをえまい。 しかし、一人好きの人は、わざわざそれを言われなくても、 充分知り得ているはずなので、難易度も何もなく、 余計なお世話だと言われることは想定内で 「胸を張ってひとりを楽しんでいるはず」。 ネガティブなことは避けているとはいっても、 そもそも「ソロ」に明るいものはなく、 それを楽しむ楽しまないは問題ではないので、 これは「ソロ」でもなんでもない人に 覗き見を期待させるものと思ったほうがいい。 さて野人のわりにはというよりは、野人だからこそ競争がしたくない つまり熱気がない朝井としては、一人で出来るではなく、 常に一人勝ち状態を好まざるをえない。なので一人遊びのゲームに没頭する。 失敗したのは高校が私服だったために、話題もふくめて周囲に合わせるのを 違和感を覚えながら実行したのは人それぞれだが、 実は「休日のほとんどをゲームに費やしている」と言われれば 身も蓋もないわけで、仕事でなくても実践しろと言いたくなる(笑)。 ちなみにそんな娘の年干支「草丑」を父親の日干支「草巳」は、 大半会しているわけで、あまり子供に興味がなかろうと、 実は無言の援助はしているわけだが、あえて言わせて貰えば、 戌亥天冲殺はハミダシ運なので、 朝井が親と似たような土俵で相撲をとっている限り、 親を越えることは決してないということ。 その親にしても寅卯天冲殺なのに、 祖父を見習って教師になったわけではないので、 売りは何でもありで救いも何も気にしない野人としては、 もう少し明後日の方向に行って貰わねば、親を越えるどころか、 じり貧になってしまうことだけは知るべきだと思う。気づいているかな☆ |
朝井麻由美○86-0128 |
海畑草陽 申丑丑※+2 調牽龍牽牽(牽主導) 木性(19)火性(00)土性(67)金性(69)水性(94)/総合249 戌亥天冲殺/大半会(22歳海辰) 木性脆弱/火性ゼロ(野人・配偶者成分皆無)/水性過多 +2歳鉄寅/12歳宝卯/22歳海辰/32歳雨巳/42歳木午/52歳草未/62歳陽申/72歳灯酉〜 |
■2019年06月17日(月)草酉 |
赤澤竜也○まぁちんぐ!吹部!#2は無敵なの?! |
○大学卒業後、電力関連公益法人勤務、進学塾講師、信用金庫営業を経て、 大阪・梅田で風俗店・高級クラブを7年にわたって経営。 一時は年間5億円を売り上げるも、 その後トラック運転手、週刊誌記者などの職歴もあり。 現在はフリーのライター兼編集者として活動する赤澤竜也(64-0416/草未)が、 「文芸カドカワ」2017年10月号〜2018年8月号に連載した 『まぁちんぐ! 吹部!#2』が、昨年(18年/山戌)10月31日(陽申)の 守護神日に上梓されているので解説する。 都立浅川高校吹奏楽部の顧問・三田村昭典、通称ミタセン。 教師らしくない言動で部をかきまわすが、類まれな音楽センスを発揮し、 赴任してすぐに部を東京都大会金賞に導いた。 新学期を迎え、さらなる飛躍を目指す浅高吹部だったが、 突如マーチングに挑戦することに。 青天の霹靂だった部員たちは戸惑い、 ミタセンはやりたくないと駄々をこねる。 マーチングを積極的にやろうとしているのは、 どうやら新副顧問、カモンティーチャー、通称カモティの嘉門洋子先生らしい。 次第に座奏組VSマーチング組の構図が生まれ・・・・・。 そこらは陰陽木性混在の赤澤らしく対比も鮮やか。 吹奏楽部を通して、生徒が成長していく様を描いた小説だ。 大阪府松原市出身。慶應義塾大学文学部仏文科を卒業。 大学在学中に17歳の女子高校生を妊娠させ駆け落ちし、 自宅にて二人だけでの出産を強行。 無事に「自ら赤ちゃんを取り上げた」という武勇伝を語るが 真偽は不明でもちろん現在はどうなのか皆目見当がつかないが(後述)、 現在は大阪府吹田市在住ながら事務所は東京都文京区にあるという 生年生月冲殺で、理解不能な赤澤は、DNA「龍」冲殺主導で飽きやすい。 底力はあるのに、あるいは根性はあるのに、 自分を追い込んで、あれやこれやと探求する。 常に裏読みばかりしているのでくたびれてしまい、 精神的苦痛から解放されたいがために、放浪する。 「龍冲+龍」は、その気になるととことん行くが、 何らかの事情が発生して困難になるとバッタリおわる。 平時はブレーキなくもみえるが、糸の切れた凧のような失速する面もあり。 「龍冲+貫」は、忍耐力ありそうに見えて、キレたら終わり。 地味そうに見えて、時に派手なものを好む。 「龍冲+石」は、どうしても目先のお金を優先しやすいが、 追いつめられた時には、アトサキ考えず見事な仕事をする。 下手にそこそこ筆がたつために安売りもしやすいのではないか。 「龍冲+司」は、計算をしているようでイザとなったら、 何処にでも飛んでいくようで、安心感なし。 才能は「司」で、堅実・真面目・家庭などだが、 あまりせせこましくなると成長しづらくなるので、 持続力をいかに高めていくかが鍵。 生き方を表す伴星は「禄」で、何が何だかわからない正体不明の人生。 物事の始めの洩星は「石」で、共同で始める。 締めにあたる導星は「龍」で、終了したら次へ目が移っている。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の樹木に覆われた山の下草。 あるいは木々に寄生する強靱な蔦のようなもの。 総エネルギー295点中木性125点は立派な存在感だが、 年干の「木」は巨木にはみえるものの、 あとの木性は年支と月支の「辰」内と日支「未」内の「草」。 そもそも冲殺されており足許不充分の下草では 身強であろうとイザという時に持ち堪えられるかは未知数。 やや脆弱ながら火性26点という地熱で温められ、 程よい34点の水性で成長するものの、 そこは寄生植物なりが蔓を伸ばすもので真っ直ぐではない。 金性ゼロ(DNA車/牽なし)は、枠にとらわれず、 制約なしなので自由人が多いのだが、 自らを追い込んで格好をつけるタイプと 配偶者成分もないため無頼派を気取るか否か。 なので学生時代に駆け落ちしたであろう女性も どうなっているか不明だしもうけた子供についても公に語ることはない。 タガのようものがないので、よほどしっかりと大地に根を張る必要があるが、 土性110点という大地を、あますところなく覆うと考えれば、 屈強にもなろうし、それは金銭物質に執着するのか地道か不明も 現実世界の危険度は自ら求めねばありえず、果てしなく自由のみ。 年干支の「木辰」は、目立ちたがりのわりには控えめな印象。 納得いくまで根気強く鍛錬する。 月干支の「山辰」は、制約が多く前進には苦悩がつきまとうが、 じわじわと成果をだしていく、しぶとさあり。 そして日干支の「草未」は、なんとなく周囲に好かれるなかで 未来へ向かって黙々と努力をする、時に小心者狡猾と言われたり、 どら息子にもなりやすいが、気分転換を心がけ、 周囲に迷惑をかけずに、相応の教育がされると、 派手さはなくても、どこか生真面目な辛抱強い個性を構築する。 本書のテーマは、まさにそれ。 武勇伝とは別の側面を見せているのは好感持てる。 後天運は、初旬「6歳畑巳」はDNA「禄」。 引力本能の10年運天冲殺で、年干「木」を干合させ「山」化させたので、 視界が開け光合成も楽になったものの、 捕食者には好都合になり、草食動物からは、 なんとか踏ん張って難を逃れたのか、奉仕として冲殺者らしい身を捧げたのか。 2旬「16歳鉄午」は、DNA「牽」。 宿命にない金性の干合支合で、意図的に異性にも突如目覚め、 女子高生を妊娠させ、子供までつくってしまう。 人生の中で一番女性に縁のあった10年間も、 裏をかえせば、ありえない栄誉もあったが、 その反動もあり、なかなか仕事が定まらなかった情景。 3旬「26歳宝未」は、同じく宿命にない金性だが、 DNA「車」のありえない危険な世界に足を踏み入れ、 「草未」なりの習練を積む。 4旬「36歳海申」は、年支と月支(共に辰)の半会を伴うDNA「玉」で、 ひとつの流れを極めるようになり、覚悟をした。 危ない橋は渡らなくなった模様。 現在の5旬「46歳雨酉」は、年支と月支(共に辰)の支合を伴う 主導DNA「龍」で、月干支「山辰」は干合支合となり、 進み行く道の変化で、本書のごとく若い人への応援もして、 自己確立でようやく進み行く方向を極める。 干合月干が「陽」になり、守護神なので救いが増えたはず。 来年(20年/鉄子)より始まる6旬「56歳木戌」は、DNA「石」。 始まりこそ60年に一度の干合支害で、異性や妙な仕事で躓く可能性もあるが、 異常環境に身を置きつつ、細かな役割に対応しつつ、 周囲に巻き込まれ腹をくくって稼働する特別条件付10年運天冲殺で、 尻込みすれば、妥協や屈辱にもなりかねないが、 孤軍奮闘ではなく、仲間のために生きたり、 世のため人のため政治的な動きを促され、実際そのように出来れば吉。 7旬「66歳草亥」は、DNA「貫」大半会10年運天冲殺。 同じく異常環境でも独立独歩の我が道を行くで とてつもない成功もあるが、感謝と奉仕からは逃れられず。 7旬「76歳陽子」は、DNA「調」の独創的発信も害あり。 前半はありがた迷惑も、後半は晩年なりの注目を浴びるも、 下手をすれば息切れ模様。 丁寧な人物紹介は、木性過多で群像劇得意で密度の濃さを現すもの。 しかし、大阪出身の赤澤が、舞台が東京西部の八王子というのも妙だが、 そこが「龍」冲殺主導という変化球か。むろん都立に浅川高校は実在せず。 (中央線の高尾駅周辺には、浅川小学校や浅川中学校は実在) とはいえ両親が関西出身の学生は好意的に描かれている。 ここでは「子供のまま大きくなった」ような ミタセンを赤澤の分身ととらえれば 軍隊から発祥したマーチングには斜に構えたくもなると理解する。 まして「猿と人間の違いは直立行できるかできないですよね。 でも現代人は背筋を伸ばして立つことができなくなっています。 (中略)マーチングはなによりも姿勢が大切。 しっかり練習すれば、見ているだけで気持ちよくなるような。 一本筋が通った人間になれるのです」は、自戒をこめたメッセージか。 とはいえ音楽を奏でるのは、DNA「車/牽」のスポーツ。 金性ゼロ(DNA車/牽なし)らしい赤澤の努力のあともうかがわれ 「ひとつのものをつくりあげた瞬間を、永遠のものとするために」も 青春小説としては、群を抜いて爽やかだ。 あなたにもマーチングの「星条旗よ永遠なれ」や 吹部の「A列車で行こう」が聞こえてくるはず。 さて、赤澤はジュブナイルミステリの草分けで、 「都会のトム&ソーヤシリーズ」「名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ」 「怪盗クイーンシリーズ」などがお馴染みの 小学校教師出身の「はやみねかおる」と同一生年月日。 淡々と活動を積みあげてきた「はやみね」に対して こちらは虎視眈々と百戦錬磨が売り。 優劣はともかくいずれも作家には向いた資質があるとすれば 赤澤はまだまだこれから爆発的に伸びる素地ありで期待したい。 また本書に花をそえている装画の おとないちあき(88-0903/宝酉)にも少し触れていく。 こちらはターボ運(子丑天冲殺廻り)に彩られた 総エネルギー209点ながら金性114点の身強で、 金性ゼロ(DNA車/牽なし)の赤澤には強い味方。 (近づけば恐ろしいが)10年(鉄寅)のDNA「石」から始めた 阿佐ヶ谷「書楽」のレジ打ちを昨年(18年/山戌)に卒業し、 (栞やtwitterでは未だ貢献中)いよいよ本格稼働に入る。 「石」主導の人たらしだけにレジ対応は天性のもの。 これからはその魅力を存分に見せつけてくれるだろうが、 こちらは火性ゼロ(DNA車/牽あり)で、 やはり自力で輝くしかないことを踏まえれば、 「29歳灯巳/39歳陽辰」のありえない火性10年運は存分な追い風。 来年(21年/鉄子)さ来年(22年/宝丑)は、踏み外せば危うい夢の中ながら、 自己発揮せずに流れに乗っていれば安定的な力を 見せつけてくれるかもしれない。 妥協することなく遠慮なく輝いてもらいたい☆ |
■2019年06月21日(金)畑丑 |
福士俊哉○黒いピラミッドの砂は幸運な追い風 |
○早稲田大学古代エジプト調査隊に記録班として参加。 以降、エジプト考古省の発掘現場を中心に取材を続け、 古代エジプトを題材とした多くのテレビ番組、展覧会などの演出を担当。 初小説で第25回日本ホラー小説大賞(18-0423/陽戌)大賞を受賞した 「ピラミッドの怪物」を改題した福士俊哉(59-1125/宝亥)の 『黒いピラミッド』が、ひとつの流れに入る DNA「玉」の守護神年だった昨年(18年/山戌)の10月31日に上梓されている。 聖東大学で古代エジプト学の講師(文学部古代オリエント学科)を勤め、 次期准教授候補として嘱望されていた二宮智生は、 発掘主任としてエジプトに出張中、同行していた女子学生の佐倉麻衣が、 カイロの宿舎で階段から落ちて変死するという事件が起き、 同時に二人の関係を明らかにする写真が投稿され、 講師の職を失い解雇されると、 研究室にアヌビス神のマスクをつけ鉄パイプを持って乱入し、 そこにいた者を誰彼構わず殴りつけ、教授室にいた葛城教授を撲殺する。 二宮とは同期のエジプト考古学の専任講師の日下美羽は、 屋上に逃げたが、追いかけてきた二宮は美羽に 「アンクだ、アンクのせいなんだ・・・あのアンクは呪われている・・・」 というと、屋上から身を躍らせた。 アンクとは上部が楕円になった十字架で、生命を象徴し冥界への鍵を意味する。 アンクに触れて死に導かれる者は、必ず黒いピラミッドを目にするというのに、 二宮は現地での未完成墓の発掘中、ひそかに遺物のアンクを持ち出していた。 二宮の死ぬ前の狂気じみた行動や、口走ったアンクの呪いが気になる美羽は、 修士の橘花音と共に、二宮の発掘記録を調べ始めるが、 なかなかアンクに関する記録は見つからないが、 ようやく二宮の荷物の中にプライベートなSDカードを見つけ、 遂に二宮がアンクを見つけた場面を発見する。 そのアンクは一人のトレジャーハンターの ミイラが手に握っていたものだった。 アンクは皮のケースに入っていて、そこには英語の詩が書いてあった。 「アンクの呪いがおまえを包み込む。」 二宮がアンクを見つけたプライベート旅行には佐倉麻衣も同行しており、 その直後彼女が墜落死し、二宮が壮絶な事件を起こしたとなると、 今、そのアンクはどこにあるのだということで、 今度はアンクの行方を探し始めるのだったが、 その後もそれを手にしたものが次々と変死を遂げる事態に。 その中には花音も含まれていた。美羽自身は胸にアンクの形の聖痕が出来る。 それに気付いた美羽は自分がこのアンクを正当な持ち主に返すまで この呪いは収まらないのだという思いを抱くようになり、エジプトに向かう。 美羽は二宮が残したわずかな記録を基に、 亡父の親友ら周囲の助けを受けながら不気味なアンクの来歴をたどる。 カイロ、アレクサンドリア、サッカラ、そして「怪物の谷」へ。 広漠たるサハラ、4500年の歴史を駆ける冒険は、 不気味な黒いピラミッドと共に出現する この世のものではない動物たちに襲われながらも、 アンクを元の場所に還すという与えられた役割を果せるのだろうか。 ホラー要素ばかりかエンタテインメント性にも優れ 手に汗握り、背筋も凍るが、勇気をだして主人公を応援できる 元気さを加速できる王道の物語である。 岩手県盛岡市生まれ。多摩芸術学園映画学科を卒業。 現在も盛岡市に在住と思われるが、家族がいるのか、 普段は何をしているのかは不明な福士は、DNA「調」主導で、繊細な感覚。 慣れが見込めると、発掘現場でも驚異的な偏屈さで、 異様なほどの技術的サポートが可能。 「調」×3もあり、意固地だが、女性の気持ちはよくわかり、 女性主人公をはじめ博物館の館長にいたるまで、 ミステリアスで魅惑的な描かれ方をする。 「調+調」は、理屈抜きの感覚で常識を飛び超えて、 深層心理に迫るも、どこか哲学的。 「調+龍」は、不平不満が溜まりやすいので、 それを処理するのが、一風変わった海外への興味。 才能は、この「龍」で気持ちは庶民的。疑い深いので解決するまで諦めない。 何事にも自分以外は裏側があるので、なかなか信じることが出来ず。 「調+禄」は、他人が思いつかない際だった発想をするので、 組織にはなじめず、外側にいたほうが安心する。 「宝+調+亥月」は、おおらかで女性に憎まれないが、 女性で失敗するのか、あまり興味がないのか極端。 「亥」年に生まれ「宝亥」は、王道路線。 生き方を表す伴星は「司」で、家族や組織一丸となって。 物事の始めの洩星は「調」で、一人で孤独になって。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は、初冬夜十時頃の特別な標識。 急な治水工事中だが、人足はいるのに、照明がないため、黙々と作業をする その交通整理役と規定すればわかりやすい。 総エネルギー216点はまずまずで、収集する方向の木性は87点と力量あり。 この木性過多は、野犬の群れでもあり、 犬の面をかぶりアヌピス神に変身するのも納得する。 そして、泥を洗い清める水性も99点と存分にあるが、 救いの土性は年干にあり干合で変化することのない 立派な土性だが、わずか9点しかないため、あれこれできない。 火性で強めたくても、その火性ゼロ(DNA車/牽なし)では、 野人ではないが、淡々とした作業が望まれる。 土性の砂漠が守護神だが(笑)、現場作業は得意なので、 出来れば技術力を磨く学問さえあれば良い。 火性ゼロ(DNA車/牽なし)は、組織に属さず危険も顧みず、 配偶者成分もないので、結婚を繰り返したり、まるでしない場合もある。 その気があるなしにかかわらず、女性にはもてても、決め手なし。 地支水性一気格の「亥」×3は刑×3もあるので、トラブルは起きやすいが、 毎年「亥」年はちょっとした神がかり的。 今年(19年/畑亥)は、60年に一度の至福期なので、 浮かれていないで、もう一押しの時期。 年干支の「畑亥」は、ぬかるみで時代と時代のつなぎ目。 人生そのものが、大博打。 月干支の「草亥」は、何かに寄生して、度胸良く波乱を乗り切る。 世渡り巧み、感受性豊かも、犠牲者をだす恐れ。 日干支の「宝亥」は、勘の鋭さ。天性のひらめきで世間を渡る。 場合によっては見えないものが見てしまう。だから神がかり。 干支番号構成は、36-12-48で南方のみ欠損も、土さえあればどこにでも行ける。 後天運は、初旬「6歳木戌」は、DNA「司」の異様に地味さが強調される 特別条件付10年運天冲殺で、年干干合もあるので、親の生き方次第で、 窮屈な生き方をさせられれば、単なる災禍。 異様な環境に身をおければ、面白い体験もできたはず。 2旬「16歳雨酉」は、DNA「鳳」の優雅な発信。 社会参加もしているが、趣味の延長線上な生き方も、 これといった決め手のない時期。 3旬「26歳海申」は、DNA「調」の害。極端な生き方をせざるをえないのか、 或いは、真っ当ではない異質な世界のなかで、 自己確立をしながら荒削りな磨きをされた、 良いのか悪いのか不明な迷惑で不安な状態。 4旬「36歳宝未」は、DNA「貫」の大半会。 年支も月支も半会で、何をするのも自信をもてるし 世界も拡がり、存分な活躍ができたであろう。 5旬「46歳鉄午」は、DNA「石」で仲間頼り。 月干「草」は干合され「宝」になるため、 自分と同じような存在と切磋琢磨しながら 今後を生きていく方向性を模索しつつ、妥協もありな人生。 現在の6旬「56歳畑巳」はDNA「龍」の守護神対冲で、 何もかもガラリ人生が一変する大逆転の時期。 だからこそ栄誉があった。悔いの無いように目一杯使いきってもらいたい。 今後は7旬「66歳山辰」がDNA「玉」の守護神で、 ひとつのことにじっくり向かい合うもの。 宿命にはないので戸惑いもあろうが、 安全で救いも多いので、噛みしめるだけではなく、存分に使いきる必要性あり。 8旬「76歳灯卯」は、DNA「車」の10年運天冲殺半会。 多忙であり歳を気にせず精力的に動いていないとかえって危険。 危険な地域にいくのもありだが、そこは制御不能なので、 その前の20年間の過ごし方によるので、 せっかく栄誉ある賞を受賞したので作家として大成し、 最後は冒険に命を賭すくらいで良いのではないか。 さて「太陽が沈む西側は、死者を埋葬する方角」。 その西方の陰の神の化身である「宝亥」の福士は 火性ゼロ(DNA車/牽なし)なので、 まるで眠りにつき目立ちたくないピラミッドのよう。 渾身の思いで長くかかわってきたエジプトへの恩返しのようなこの作品は ともすればゆっくりのんびりとしたムードになりがちな部分の 裏をいくように軽快な語り口で、 読者に難しい疑問を考えさせる隙を与えず、謎と神秘の世界へ誘う。 また主人公の実家が甘味屋というのは、 方向としては土性で引力本能を象徴しているし、 主人公が引き籠もり中学生時代に呪いをかけいじめっ子の同級生三人を 追いやったエピソードに代表される小ネタも効いている。 「遺跡は文句を言わないし嘘もつかない。 逃げも隠れもしないから楽なもんだ」はともかく(笑)、 「古代エジプトの死生観のように、 死者があの世とこの世を行き来しているのであれば、 呪いはあの世から持ち込まれた、”力”みたいなものかもしれませんね」は 案外的を射てる。過去があるから未来もある。 そうだ。エジプトは外国で「龍」の才能。 そしてその才能の正体は、土性の砂から出現しているので 福士には守護神そのもの。 黒い何かについてはあえて言及は避けるが、 この正体は塩分をふくんだ「海」の化身で、 主導するばかりか3つもあるDNA「調」なので、 なんのことはない宿命を活かしきったのがこの作品。 おそらく本人は気づいていないなかで使いこめたのが正解だった。 同時受賞の秋竹サラダ(92-0229/草亥)の 『祭 火 小 夜 の 後 悔』も秀逸だったが、 こちらもレベルは高く、これから存分に暴れられるとみた。 なお、この生年月日は、東京都出身のミュージシャンで、 ラジオDJ司会者として一時代を築いた赤坂泰彦と同一。 赤坂の成功は早く自己の才能に気づいて勝負をしたことで、 結果的には早生な活動になっているが、 現在は派手な活動こそないものの緩やかに安泰。 福士は、まだ運を活かしきっていないとすれば、これから。 今年(19年/畑亥)は「亥」×4。11月(草亥)にはさらに「亥」が重なるので、 是非はずみをつけるための次回作が待たれる☆ |
■2019年06月24日(月)海辰 |
悠木シュン○君の××を消してあげるよは只今絶好調 |
○12年(海辰)締切で13年(雨巳)に発表された応募総数365篇の 第35回「小説推理新人賞」を「詩田クミ」名義の 「スマートクロニクル」で受賞し、14年(木午)のDNA「車」の半会年に 連作短編集「スマート泥棒」でデビューした 悠木シュン(80-0922/山戌)の『君の××を消してあげるよ』が、 「畑」重なりだった05月25日(海戌)の DNA「禄」の引力本能強化日に上梓されたので解説する。 舞台は福岡県最南端の大牟田市。 福岡県民からしたら、ほぼ熊本県と認識されている場所で、 実家は和菓子屋という主人公は、市内にある熊本県の飛び地在住という設定。 母親は「あなたは幸せになりなさい」とか出ていってしまい、 父親はほどなく子連れのフィリピンパブのホステスと再婚して、 突如自分よりませた妹ウララができたという境遇。 県外の高校受験を控えた小笠原幸は、バトン部に所属している。 地元のテレビ局が「熱血純情ハイスクール」という 田舎の中学生にしたら「情熱大陸」ほどの価値がある 学校紹介コーナーで、コンクールの密着取材をすることになったが、 幸は退部を申し入れる。なぜ突然、退部を決めたのか・・・・・。 35歳のできちゃった結婚を発表したばかりという国語教師の 山田広子顧問にも、親友の水沢志帆にも心の裡を見せない幸。 「動機ってそんなに大事ですか?」 街中に現れる「殺」の文字の意味とは? 世界を非表示にするってどういうこと! それには、4年前の、ある出来事が関わっていた。 物理的ではなく本質的な意味で、この先大人になるために、 絶体絶命のピンチを救った残酷だけど美しい過去の扉が開かれる ちょっぴり怖い青春ミステリー風味の 史上最高のボーイミーツガールに仕上がっている。 熊本県宇土市出身。短大では環境デザイン専攻だったが、 (九州産業大学造形短期大学部?大分県立芸術文化短期大学?) 広告デザイン業で就職し、広告代理店、デザイン事務所、 印刷会社で勤務したのち、現在福岡県八女市在住のパート主婦を自称。 中学生の娘と小学生の息子がいるそうだが、 配偶者に関することは一切謎に包まれている悠木は、 DNA「調」主導で、特別意識の強い永遠の少女目線。 いつも自分なりの偏りがないと納得出来ず。 「調+鳳」は、曖昧な部分があるも、 自分に都合の良いことや発信したいことについては徹底したお喋り。 「鳳」×2もあり、こだわりのある工夫。 だから「辛子明太子」の「辛」も一本線を足して、 主人公の名前である「幸」にしてしまい 「幸子明太子」を完成させる(笑)。作品も料理も子供にも。 発信することに命を賭してとは言わぬまでも、 なんでも自分らしい他人に真似させない 表現をし続けることを究極の趣味としている。 「調+貫」は、単独行動で恩着せがましいことが嫌い。 マイペースで他人に干渉もしないかわりに、自分も全てはさらけださず。 「調+牽」は、大胆な行動。才能は、この「牽」で品性ある自意識。 受賞が励みになるなので、今後とも何らかの賞を狙いたいと願う。 また飾るのが得意で化粧や装飾・加工にも凝る。 「山+調+酉月」は、直感で物事を見抜く力。 「申」年生まれ「山戌」は、調整能力ある橋渡し役。 生き方を表す伴星は「牽」で、自分に厳しくも人を世にだす力。 物事の始めの洩星は「貫」で、単独行動。自分の気持ち次第で。 締めにあたる導星は「調」で、自己中心で口うるさくなる。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の巌窟のある山。 剥きだしの鉱物やきらきら光る原石を内蔵した 豪華でトレジャーハンターに狙われやすい姿。 表面に薄らと苔の花のようなものがある姿。 総エネルギー218点はそれなりだが、金性128点の埋蔵金を磨いては出荷する さながら採掘場で、近づくと怪我をする。 年支「申」月支「酉」日支「戌」の順で内側世界の充実をはかる秋の方三位で、 闘争本能の強い発信力は、どたばたしながらもスピード感あり。 画像ソフトで修正しているとはいえ、群を抜く迫力には圧倒される。 また、魅力は表向きの威勢の良さとは裏腹に、 月支「酉」VS日支「戌」の害は、なんとなく病的。 内側世界は汚れやすく、表向きには騙されてはならない。 クラゲ(海月慶人)と共有した秘密の部屋を想像してほしい。 優柔不断な毒が持ち味で、一癖も二癖もあり。 結婚しているのかしていないのか、私的面を謎にしているのもこのため。 まさか主人公の母親みたいに 「私の人生こんなはずじゃなかった」になっているのか。 配偶者がいようがいまいが、究極にはどちらでもよくなり、 子供の将来が保証されていれば、婚姻にもこだわらない。 というのも配偶者成分の「雨」は宿命に存在せず、 陰陽関係の「海」が年支「申」内にあり、社会にでてから、あるいは仕事上で、 もっといえばひょっとしてクラゲの実家のような 水産関係の仕事を営んでいるのかもしれないが、 いずれにしろ、そこまで異性に興味はなし。 とはいえ「娘も今ピアノやってます!息子はバイオリンやってます!」と いうように、それが本人に適切かどうかはともかく 子供の未来は大切にしている模様。 先に表面に苔のような植物があるとしたが、 この月干「草」は、年干「鉄」に干合されると「宝」になり、 その気になると周囲は宝物ばかり。 これは子供や未来などの意味もあるが、ともかくこのザクザクした鉱物は 一刻も早く出荷しないと、次から次へと表出されるので、 流行作家という姿も見える。 年干支の「鉄申」は、自意識高くマニュアルどおりの常識人。 鉄壁の守備で外敵をしのぎたいし遊び人に見えてそうでもない。 月干支の「草酉」は、盆栽の花のように完成されている。 異性に裏切られるのは注意したいが、それだけ相手を信じきる。 そして日干支の「山戌」は、見た目は明るく見えても、 守備本能が異常に強く、常に何かにとらわれ制約が多い。 自分の気持ちが家族につたわりにくく苦悩あり。 凝り性で、ひとたび踏み入れた道は徹底して極めようとする。 商才あり、短期より長期勝負の相場に向く。 血濁といって、自分をふくめて、数代前までの間に、 親家族の賛成しない結婚、駆け落ち、心中、近親者婚など 時に変わった外国人との婚姻など、血が乱れた形跡あり。 善し悪しではなく、その宿命や因縁を背負っている。 干支番号構成は、57-22-35で北方南方西方で東方欠け。 不足しているのは現実的な仕事世界での押しか。 後天運は初旬「5歳木申」が、DNA「車」。 活発で行動的なイメージを与えられるが、 刺激が少ないと、何か危険な事件にも遭遇したかも知れない。 主人公が自転車を漕いで疾走する情景はここにある。 2旬「15歳雨未」は、DNA「司」の変則方三位。 水性は宿命にあるものの「申」内「海」なので、 この真水の干合は、突如異性を意識したり。 堅実な生活という未来の確立。 社会参加にあたっては、自分の好きな道に進み、 ある程度実現できたことになる。 ただ、どっしりとした「山」であるべきなのに、 転職しているのは、時期が不明なので明確にはいえないが、 干合による揺れであるかもしれない。 とはいえ、結婚相手には長女の年齢から考慮し ここで出会い、(結婚は)この最後か次旬のはじめにしているはずだ。 3旬「25歳海午」は、DNA「禄」の引力本能強化。 小説を書こうと決意し、実際にデビューにこぎつけ、 成果を堪能した攻めの時期。 現在の4旬「35歳宝巳」は、主導DNA「調」の10年運天冲殺で、 突如、うねるように人生が動きだし自己確立を行う。 他人とは同じ道を歩まぬことで、独創性際立つ。 感謝の気持ちさえあれば、際限なく標高をあげることが可能なので、 ブレーキは一切かけねば、次のステージへ行けているはず。 今後は5旬「45歳鉄辰」が、年干支「鉄申」の大半会を伴う、 仕事はさらに大きく広がっていく10年運天冲殺対冲で、 進み行く方向の変化は、より繊細なイメージを特化させるものばかりか、 月支「酉」VS日支「辰」の害切れもあるので、 まるでスイッチが入ったように、過去を見直し、 DNA「鳳」の対冲は、発信する姿勢も徹底してメジャーになる予定。 とはいえ、感謝ばかりか奉仕もつきものなので、 自然界へのお返しが可能ならば、とてつもない成功をおさめるに違いない。 6旬「55歳畑卯」の支合は、前旬に続き宿命害切れながら、 20年間のありえない成功モードから抜けるので、 横拡がりの政治的な動きや、周囲の友人知人のために、 何か一肌脱ぐようなことが出来ないと、 DNA「石」の妥協やら屈辱の事態にも陥る。 ここで下がらぬ秘訣は、感謝と奉仕をさらに怠らぬこと。 7旬「65歳山寅」は、DNA「貫」の大半会で、善し悪しではなく大事件。 自分を守るためなのか、ただ頑固なのかは別。 8旬「75歳灯丑」は、DNA「玉」の守護神刑で、 他人と争いながら古き良き過去の見直し。 あるいは再評価されることもあり話題になる。 どこかなよなよした色白で長い睫毛と薄らはえた髭がミスマッチ。 丸いシルエットの中に収められた一つ一つのパーツは、 どれもちょっとずつ控えめで、主張することなくバランスよく配置されている 美少年と呼ぶには足りないけれどどこか可愛らしい少年の、 乱暴なクラスメイトにされていたことへの復讐が、 主人公の忘れたい過去まで一挙に非表示にしてしまう物語は圧巻。 運とタイミングが良かったのは、小説のなかのことだからじゃなく、 悠木の生き方が様になっているからだろう。 「守りたい誰かがいたから戦えた」のだし、きっと妹も救えたかもしれない。 さて、悠木がこの道を目指したのは、11年(宝卯)の主導DNA「調」の 独創的生き方を模索する宿命害切れの好機で、地に足が付き努力が始まった。 そして13年(雨巳)は夢の中とはいえ、圧倒的存在感で、 作家の地位をたぐり寄せ、あけて14年(木午)のDNA「車」の半会のデビューは、 「山」肌に見栄えの良い木が植樹された状態を経て、 究極の上がりを迎える24年(木辰)25年(草巳)の 60年に2年だけ圧倒的注目を受ける珠玉の時へ向かい、 ただいま「ゼッコーチョウ」で「いい仕事をしている」最中。 06月22日(鉄寅)のDNA「鳳」の半会日には、 紀伊國屋書店久留米店へ。ここで読者には初の顔だし。 加工されたアイコンでは、干合方向の「雨」模様だったが、 実際は「山」らしく安定感のある姿。 アプリで加工した時点で崩れやすい印象だったものは 実際は信頼できるお姉さんという安心感を披露したので、 今後は素顔で勝負していくべきだろう。 また、この時「どうすれば本が売れるか?」という話題になったようで、 「1、有名人に紹介してもらう」「2、本以外のことでバズる」 「3、地道に売る」をあげて 「私ができることって3しかないんだよなー!」と発言しているが、 それは違う。厚かましく重戦車のように攻めていくべきだろうし、 熱いことは熱く冷たいことは冷たく、若さゆえ悩み若さゆえ苦しむ姿を、 ありのままだけではなく、美意識の極めて高い物語に仕上げた力量は 破壊力抜群の境地に近づいている。そんな時に「地道」は似合わない。 「山」に「草」の才能とした。「草」は花。場所は月干なので南方で、 特別な若い女性の存在が浮かびあがる。 ということは、九州出身の若い女性芸能人にファンになってもらうこと。 読書が好きで、出版社は別になるが実際にそういう活動をしている人もいる。 これは編集者にも協力してもらいたいけれど、 自分で斬り込んでいく、いけるのだという強い気持ちさえあれば実現可能。 心はシャンとたたねばならんだろうし、「山」は噴火しないと目立たないぞ☆ |
■2019年06月27日(木)草未 |
平田駒○スガリさんの感想文はいつだって斜め上の大迫力 |
○17年(灯酉)の07月(灯未)の「灯」重なりに、 小説投稿サイト「エブリスタ」内の 「超・妄想コンテスト第50回河出書房新社賞」を受賞した作品を 大幅加筆訂正された平田駒(89-0617/灯未※)の 『スガリさんの感想文はいつだって斜め上』が、 04月30日(陽寅)のDNA「石」の天冲殺日に上梓された。 同作は、長野の山育ちでスマートフォンももたず、テレビもまるで見ない。 祖母からはポニーテールが似合うと言われても、 面倒なので、何処吹く風。三つ編みだってするかも怪しい。 両親が離婚したことと、曾祖母が系列の病院に入院してるので、 見舞いに行くという理由で、子供の居ない父親の妹夫婦の家に下宿をしている 茅野から名古屋の私立高校に転校してきた 本の虫・須賀田綴(スガタツヅリ)の文化系武勇伝。 原宿や渋谷にでれば十分で、栄なら五分でスカウトの声がかかるほどの 美少女が、クラスメイトに分けてあげようと持って来たスガリを出した途端、 教室は阿鼻叫喚の坩堝に。スガリとは地蜂の幼虫。 名古屋の高校生にとっては、ただの「虫」以外の何物でもない。 それ以来、彼女のニックネームは、名前にひっかけて「スガリ」になった。 ある日、スガリは、部員が誰もいなくなり、 手芸部が維持出来なくなり途方にくれている 私立鶴羽学園の男性家庭科教員・直山杏介を顧問に、読書感想部を立ち上げ、 前代未聞のユニークな読書感想文を杏介に読ませる。 (部員が一人でも顧問がいれば部がなりたつという仕組み) 名作文学を斜めからぶった切り巻き起こる事件を解決する。 俎上にあがるは、「夏目漱石の心」「新美南吉の手袋を買いに」などで、 不朽の名作を重箱の隅をつつくように、あげつらう。 あの不自然なふすまや、キツネの母親の矛盾など・・・。 そのスガリは訳あって名古屋の覚王山にある「揚輝荘」の1階にある 実在するメイドカフェでアルバイトしている。 アルバイトは登録許可制なのだが、スガリはそんなことは何処吹く風。 ともかくマイペースで、誰しも知っている名作に迫る。 奥行きの深そうでシリーズものとして期待がかかる。 青春の読書とはこうでなくちゃねという意欲作。 東京都出身。筑波大学を卒業。現在、通信会社でエンジニアをしながら 精力的に執筆活動を行うという以外はすべてが謎の平田は、 DNA「鳳」主導で、バランス感覚ある中庸心らしい苦悩が、 冷静に疑問をもち、それを自問自答しながら、納得させる。 「鳳+司」は、一見真面目で始末に負えぬ徹底した個人主義者。 「司」は2つあり、純粋と思えば良い。 「鳳+龍」は、表現力と創造性の激突で、激しい葛藤。 才能はこの「龍」で、庶民目線で背景にある謎や疑問に迫る。 「鳳+鳳」は、好きなことなら粘り強く時間を忘れさせる。 「灯+鳳+午月」は、良いものの粗探しをする批判論者。 「巳」年生まれ「灯未」は、自分に正直。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯勉強でスガリさんも常に読書。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく なし崩しに読書感想文部も始める。 締めにあたる導星は「司」で、全ては自分の意志。 宿命の特長は、仲夏正午頃の街中の飲食店の電飾看板。 電気代もバカにならぬだろうに、真っ昼間なのに、 思いっきりピカピカにしているのは、総エネルギー334点で、 通常人の倍はあろうかという存在感故。 自身の火性130点にその行き着く先の土性も130点と 素材は良いので、電力消費はさほどないとも見えるが、 実際は燃料になる木性が22点しかないため、 省エネで派手にみせるわけだから、真っ新なところから創造するのではなく 古今東西の名作を効率良く利用するしかない。 これにより獲得できるものは52点の金性。 年支「巳」内「鉄」に根っこのある月干で輝く「鉄」は、 干合変化しないので、常に振りまわす武器は、堅実無比。 ひとつが終われば次のネタを用意して部活顧問を困らせるものの その背景は「真面目!」なので、相応の引力本能となる。 また最大級の特徴ともなる水性ゼロ(DNA車/牽なし)は、 一生懸命働いて、無限大の栄誉等をとりに行くとも解釈できるが、 下手をしたら全く働かない人にもなり、制御不能は、消し忘れというよりは、 もとよりスイッチがないので、モードはともかく煌々と輝く。 仕事熱心なら、異性を間違えやすいか、結婚をしないか。 平田の場合は、年支「巳」月支「午」日支「未」と 綺麗にならんだ火性の方三位のうえに、 地支火性の一気格となり、足許は熱気で火の車。 冷却装置がないので、目が相当良いか悪いか、本の読み過ぎだけではない。 または、心臓が強いか危ういかといえば、少なくともスガリは強心臓である。 電飾看板としたが、火の玉みたいな、近寄りがたい人。 それで間違いないだろう。ちなみに、母親は生じてくれる「木」だが、 これは宿命にないので、日支「未」内の「草」が母親で、 才能の「龍」の源で、知性的な母親。 また、その干合相手の「鉄」が父親となり、 この父親は、経済的に成功した相当目立つ人になる。 年干支の「畑巳」は、外見穏やかも内面激しい。 肝が据わっているように見えて、自己矛盾を抱える。 それが強くなればなるほど「倒柱」と呼ばれる 大黒柱を倒しかねず、「白蟻」の異名も。 このあたりは、スガリの境遇を偲ばせる。 月干支の「鉄午」は、淋しがり屋ゆえに明るく振る舞う。 さっぱりとして威勢が良く元気に見えて、これが曲者。 過保護に育てられると傍若無人の暴走族。 芸術や学問を奨励され鍛えられば本物になる。 祖父母が手に負えず、スガリを都会にだしたのは正解だろう。 そして、日干支の「灯未」は、水がない宿命なら、 焚き火がうっかりして山火事にもなりかねない、 鎮火することなく常に燻るように、辛辣な切り口で、 痛快に斬りまくるだけではなく、際限なく持続力のある スガリの性懲りもない因縁めいた遺伝のようなもの。 まるで祖先の血脈がスガリに何かをさせるよう、暗に支えているような状態。 干支番号構成は、06-07-44となり、隣り合った東方2点と西方を結ぶ鋭角地帯。 ここに334点の普通人の倍もあるパワーを注入するのだから、 仕事をしながらでも、作品は楽に仕上げたはずであろう。 後天運は、初旬「7歳宝未」が、DNA「禄」の引力本能付加。 宿命にない特別な教育を小学校くらいからは開始し、 感謝や奉仕の気持ちが降って湧いたように蓄積され、 それなりに人気者であったかもしれない。 2旬「17歳海申」は、さらにありえない水性の制御。 異性を意識したとも考えられなくないが、 DNA「牽」なので、官立すなわち国立大学に進み、 就職先も誰しも知り得ている企業であるはずだ。 3旬「27歳雨酉」は、DNA「車」の多忙。 仕事も暇ではないはずだが、さらに稼働力があがり、 勢い余って、大好きな分野に挑戦したとみる。 今後は4旬「37歳木戌」が、DNA「玉」の学びの10年運天冲殺。 年支「畑」の干合もあるだけに、創作分野で安定感が増し独立。 古典的な方向から才能を注入して、円熟期に入る。 とはいえ有頂天になりすぎれば反動もあるので、 突発的な成功に対して自然界に対して恩返しが必要。 5旬「47歳草亥」は、DNA「龍」の改良改革気分一新。 さらに進み行く方向の変化で、庶民的。あるいは外国との連携などで、新境地。 環境は前の10年とあわせて異様であればあるほど、 もてはやされるが、同様に感謝あるのみ。 6旬「57歳陽子」は、DNA「石」の一転妥協と屈辱の害。 人間関係での失敗もあろうが、月干支「鉄午」の天剋地冲もともない、 中心部の不安定は、無理をしすぎた反動で体調不良が濃厚。 7旬「67歳灯丑」はDNA「貫」の納音。年支「巳」の半会で広がっても、 月支「午」の害で不安もありで、過去の完全破壊。 8旬「77歳山寅」は、DNA「調」の10年運天冲殺。 晩年すぎて稼働は疑問だが、再評価が行われ丁寧に集大成が行われる。 今度こそ本当に感謝あるのみだろう。 さて、当初は何故著者が舞台を名古屋にしたのかは疑問だった。 別に東京でも良かったはずなのだが、 その謎はパイロット版をエブリスタのサイトを見て合点がいった。 当初の設定は東京だし、主人公はスガリさんではなく スガリくんで男子生徒ではないか。 しかも顧問の教師は普通に女性になっており、 それでは面白くもなんともないから、受賞にあたり編集者によって 書き直しを示唆された可能性が浮上した。 なるほど巻末の「大幅」が決して誇張でないのは一目瞭然だね。 スガリの生い立ちや虫にかけた名前といい、 舞台を長野経由名古屋にしたことなど、 どこまでが編集者のアイデアなのかも不明なのだ。 (となると午前四時前生まれでなくても良い気もするが、 害年のデビューもありえないだろうから目をつむる) となると長野や名古屋がでてくるのも唐突ではなく、 実在の山崎川の桜並木や揚輝荘のカフェを登場させ、 舞台にしたのは一見南山大学附属ともみてとれるが、 微妙にズレもあるのは、在住者でない感覚の違いか。 とはいっても、無人の部屋に入る時は 「おじゃマンボウ」と言えば許されるとか?なローカルルールも笑えたし、 無銭飲食しようとした子供を「そりゃあ、ふんじばります」など、 封印していた思いが原稿用紙にあふれだす。 変人奇人美人のスガリさんはとても楽しくなっている☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 9 年/ 畑 亥 |
19年●01月分 19年●02月分 19年●03月分 19年●04月分 19年●05月分 19年●06月分 19年●07月分 19年●08月分 19年●09月分 19年●10月分 19年●11月分 19年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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