★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 9 年(畑亥)●10月 木戌 // 移 動 祝 祭 日 |
■10月分一覧 (2019年●目次) |
爪切男●死にたい夜にかぎって死ぬわけもない(2019_1001) |
長谷川義史●絵本作家のブルースに悲哀なし(2019_1004) |
小田菜摘●平安あや解き草紙 その姫後宮にて天職を知るの向こう側(2019_1008) |
柳なつき●あなたの恋、やり直します。江ノ島恋愛レンタル店の不穏(2019_1011) |
貫井徳郎●罪と祈りを捧げる夢の中(2019_1013) |
谷川流●涼宮ハルヒの憂鬱の本懐(2019_1018) |
夏原エヰジ●Cocoon修羅の目覚めの鋭い痛み(2019_1021) |
植田文博●99の羊と20000の殺人に優雅を見つける(2019_1027) |
■2019年10月01日(火)宝未 |
爪切男○死にたい夜にかぎって死ぬわけもない |
○blog「小野真弓と今年中にラウンドワンに行きたい」が注目を集め、 同人誌即売会・文学フリマ「なし水」に寄稿した 短編「鳳凰かあさん」がそこそこ話題となった爪切男(79-0605/雨卯)が、 WEB「日刊SPA!」に送りつけ強引に連載に持ち込んだ エッセイ「タクシー×ハンター」から、人気の高かった恋愛エピソードを 大幅加筆訂正してまとめた『死にたい夜にかぎって』が、 昨年(01月なので17年/灯酉の最後)01月25日(灯巳)の 天冲殺日に上梓されているので解説する。 「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい。 学校で一番可愛いクラスメイトの女の子が言っていたのだから間違いない。」 そう指摘された少年は、この日を境にうまく笑えなくなった。 生まれてすぐに母親に捨てられ、母乳の出ない祖母のおっぱいを吸って育ち、 初恋の女の子は自転車泥棒で、事もあろうに駐輪場で一緒に盗まされたのは、 自分のものなのにそうとは言えず・・・。 「僕はスピードスケート清水宏保に似ています」といって 出会い系サイトで探した初体験の相手は 自称アルプスの少女ハイジに似ている車椅子の女性だった。 ネットのチャットルーム(ギロチン式ミュージック)を通じて出会い 音楽家になるため名古屋から上京するも叶わず 新宿駅周辺で護身用のスタンガンを所持しながら (出会い系で)唾を売って生計をたてていた彼女とは、 新宿東口交番前で待ち合わせ、なぜか気に入られ、叙々苑に行き 最高級の会席メニューをご馳走になってしまい、 その日に意気投合し、一週間後に心の隙間を埋めあうために同棲。 それから6年。今、震度四強で揺れる大地の上で、 最愛の女性にフラれている最中だ。 部屋の窓から鋭角に差し込む朝の光を浴びた彼女が、 ヤジロベエのようにゆらゆらと揺れている。 さまざまな女たちとの出会いを通じ、ときにぶつかり合い、 たまに逃げたりしながら、少しずつ笑顔を取り戻す。 そんな彼女から最後に贈られた誉め言葉は 「どんなに辛いことがあっても『まぁいいか』ですますところ」だとか。 さすがに生月冲殺への最高級の誉め言葉! 女性に振り回され、それでも楽しく生きてきた男の半生は、 「死にたい夜」を抱えた人々の心を、ちょっとだけ元気にするだろうか。 文学フリマが発信する「野良の偉才」のデビュー作である。 父親は飲酒運転で当て逃げの前科がある。母親の顔は知らない。 香川県出身。長崎県佐世保市の大学に進学。 DNA「貫」年の大半会年だった03年(雨未)に作家になりたいと思い上京し、 短期バイトの解体の仕事についたあと、渋谷でメールマガジンの編集職を経て、 葬儀屋の倉庫、バッティングセンター、家庭教師、 獅子舞のバイトやビリヤード台の点検等数々の派遣バイトを経験。 当初は神奈川県の相模大野に住むも、05年(草酉)のDNA「鳳」年からは、 西武新宿線新井薬師駅の線路沿いに居住しており 11年(宝卯)のDNA「龍」の守護神年からは、 東京都中野区大和町在住と見られる爪は、 「司」冲殺主導で、真面目に生きようとすればするほどズレて行く。 辛い人生のいくばくかの想いには同情を禁じ得ないが、 本質は無意識に目立ちたいのに無茶もする。 とはいえ生月冲殺なので、誰かの犠牲であり、時には大切な自転車を、 憧れの女生徒と自分のものとは知らせずに、強奪したりもする。 「司冲+牽」は、社会常識に疎く、歪んだスタイル。 ルールを守りたくても、ズレていくという保身術などなし。 とはいえ「牽」×3もあり融通が効かず意固地で、 地道に過ごしていようと思っても「さよならだけが人生だ」。 「司冲+鳳」は、忍耐力まるでなく、訳もわからぬ脱線。 お人好しなので、言いくるめられてしまう。 そうはいっても才能は「鳳」で、冷静な非常識。 当たり前のことはしないし縁がないし、人とは異なる緩さで、笑いをとる。 「雨+司冲+巳月」は、中身は激しくあらぬほうに流れやすく、 動乱時には抜けだすことも可能だが、適職にたどりつけず。 「未」年生まれ「雨卯」は、老獪で孤立しやすい。 生き方を表す伴星は「調」で、独創的で他者とは徹底的に異なる人生。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なし崩しでなんとなく始まる。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終了。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の堤護岸工事がなされた小川だが、 総エネルギー253点もあるわりには、自身の水性は僅か17点で時に、 干上がったり、霞のようになっていまい、小船(金性22点)さえよりつけず、 ようやくよせて停泊させても使いでのよくない。生け簀のような存在。 土性128点は、危険を顧みず格好つけたがり、火性80点は、経済感覚に難点。 最弱の水性を生じる金性が守護神になるが、 僅か22点しかなく、引き出しが広いわけでもなく、工夫もできづらい。 使いづらいのは、月支内にあるため、ハミダシ運の辰巳天冲殺には縁薄く しかも月支「巳」VS日支「寅」の害中ばかりか 生月冲殺の冲殺内にあるので、心細いを通り越して期待薄い野人扱い。 船着き場やら生け簀といった、ぬかるんだ遠浅状態で、 そこらじゅうにゴミも目に付く。 本来、夏の「雨」は人を集め好かれるのだが、 せいぜい水遊びといっても亡きに等しく、集客は容易ではない。 年干支の「畑未」は、理性より感情が先走り暴発しやすく、 自らは動かず開拓者から略奪する怠け者。 月干支の「畑巳」は、倒柱と呼ばれ、一家の大黒柱や 組織の中心人物を、それなりの時間をかけて倒す俗に白蟻のような存在。 庶民的だが、苦悩が多いと落ち込みやすく、どん底から這い上がっても、 結局元の位置に戻るだけだったり徒労多し。 そして日干支の「雨卯」は、バカ真面目で頼りにならない公家のような存在。 常識的な模範生で、迫力には欠けるが「いい人」には違いない。 干支番号構成は、56-06-40で北方東方西方の鋭角領域。 力量から考慮して、動き廻るには困難がつきまとう。 後天運は、初旬「10歳山辰」はDNA「牽」の干合支害10年運天冲殺で、 制御できない危ないことがいっぱいどころか、異性には生涯裏切られる。 方三位という熱い拡がりがあり、想念は異様で異性は多いのに、 いるだけで手が届かない満足はできないという人生。 2旬「20歳灯卯」は、DNA「禄」の忌み神ながら、感謝と奉仕に愛想。 気持ちは前向きになって、結果的に上京したし、正体不明の女性とも遭遇した。 3旬「30歳陽寅」は、DNA「司」の忌み神ながら主導DNAで自己確立、 自分を知り、活かせるようになり、人生を積み重ねて、 誉められた日常とは言えずとも存在感を示した。 そして最後の最後にこの本をだせたし、生き別れの母親にも会えたそうだ。 今年(19年/畑亥)のDNA「車」年より始まった 4旬「40歳草丑」は、DNA「鳳」でゆとりに発信力強化の垂れ流し。 年干支「畑未」の天剋地冲は、仕事面の大きな変更。 月支「巳」の半会もあり自信満々。とはいえ日支には条件なく努力次第。 また水性が僅か17点しかないのに、さらに木性強化では、 精神状況ばかり身体がもつか心配。 今後は5旬「50歳木子」は、才能強化とはいえDNA「調」の独創性。 年干と月干が干合して方向性などの変化もあるとはいえ、 年干支「畑未」の干合支害もあり不穏なうえ、 顕著に変わるのは10年運で、多忙で潰えるか。 6旬「60歳雨亥」は、DNA「貫」の大半会大成果であり、事件の多発。 徹底して、自己を強めることにより存在感もいくらか誇示でき、 何をしても目立つターボ運(子丑天冲殺廻り)が始まる。 何らかの活動に携わる覚悟があれば、年支「未」は半会で世界は拡がり、 月干支「畑巳」は天剋地冲で、大どんでん返し。 7旬「70歳海戌」は、DNA「石」の妥協も政治力濃厚。 8旬「80歳宝酉」は、DNA「龍」の庶民的な守護神で、 最晩年でようやく救いの多さを感じる。 母は著者が3歳になる少し前に2つ年上の兄を連れて出ていった。 その後、インターネットで偶然母親を見つけ30数年ぶりに 再会したようだが、あとで届いたメールが 「ニコニコ笑っているお前はまるで太陽のようだった。 それに比べて母さんのような日陰者は月みたいなもんさ。 これからはお前の月として、いつでもお前のことを見守っているからね。 でもね、気を付けな。月はいつか太陽を超えようとするものなのさ。 油断してたら、斧でクビ掻っ切ってぶっ殺すよ!」であって恐ろしい。 そして、父親は飲酒運転のもみ消しを県会議員に頼みこみ 軽減され執行猶予付き判決をえて、警備会社への再就職まで紹介されたのに 選挙に行かなかったことを、うっかり漏らし 自宅が新しい国道の買収予定地だったにもかかわらず 迂回された道路を作られるという報復されたというトホホぶり。 これは「雨」の母親成分の「鉄」が冲殺月干にあるためで、縁が薄い。 父親は年支「未」内「草」になるが、日支「卯」内にもあり、妙。 親の結婚に問題があるからこそ、著者のような子も誕生するわけだが、 複雑怪奇な生年月日は遭遇する事件も、およそとんでもないことばかり、 なんとか潜り込んだ会社は廻りはラッパーばかりだとか、 社長がヨットのへさきに当たって亡くなるかと思えば、 墓参りに行くたびに新しい若い彼氏を連れている奥さんを最高と称したり、 持続こそ美徳の生月冲殺なのに、害もあって度々変わったアルバイトでは、 それこそ笑える話ばかりだが、影響されてはいけない。 そして、害持ちは誰かの汚れを引き受ける役割があるが、 害持ちは害持ちと一緒でないと一般人は害毒を受けてしまうので、 利用したあとは、あっけなく処分される。 おそらく彼女のどん底害の10年運あたりで出会い、 抜けて立ち直り、もう必要がなくなったために、別れをつげられたのだろう。 その意味では、立派に役割を果たしたことになる。 爪切男は、これからもその役割に生きていくのであろうな☆ |
■2019年10月04日(金)木戌 |
長谷川義史○絵本作家のブルースに悲哀なし |
○00年(鉄辰)のDNA「調」の独創的偏り年に、 「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」で 絵本作家デビュー。 03年(雨未)のDNA「禄」の大逆転の夢の中で、 「おたまさんのおかいさん」が、 第34回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。 04年(木申)の主導DNA「牽」年に、「かあちゃんかいじゅう」で、 第14回けんぶち絵本の里大賞を受賞。 05年(草酉)のDNA「車」年には、「いろはにほへと」で、 第10回日本絵本賞を受賞。 07年(灯亥)のDNA「龍」の守護神年には、 「おへそのあな」で、第17回けんぶち絵本の里大賞を受賞。 08年(山子)のDNA「石」年には、 「ぼくがラーメンたべてるとき」で、 第13回日本絵本賞受賞に、第57回小学館児童出版文化賞(08-0911/木寅)を受賞。 09年(畑丑)の律音年という人生の折り返し地点で、 「いいからいいから3」で、第19回けんぶち絵本の里大賞を受賞。 そのほか著書多数で、全国各地で開かれる絵本ライブなどに 年間約100回出演し、風貌はどこか藤田嗣治(1886-1127/宝卯)を思わせる 絵本作家の長谷川義史(61-0225/畑丑)が、季刊雑誌「この本読んで!」に 10年(鉄寅)秋号から18年(山戌)秋号にわたり連載した 「絵本作家のブルース」と、同誌18年(山戌)夏号の特集 「もっと知りたい!長谷川義史」に、大幅に加筆した 『絵本作家のブルース』が、主導DNA支合月(12月/木子)の流れで 01月01日(山戌)のDNA「石」日に上梓されている。 同書は、長谷川義史のそんなアホな日々! 絵本作家・長谷川義史の味わい深い日常を綴ったエッセイ集で、 見開き画面いっぱいに、イラストと肉筆で描かれたエッセイが33編。 ほかにも、絵本作家誕生にまつわるロング・インタビューや、 自作絵本の解説、著作リストなど、長谷川義史がまるごとわかる! 大阪府藤井寺市生まれ。大阪府立長野北高等学校を卒業後、 ディスプレイデザイン事務所、グラフィックデザイン事務所に勤務ののち、 91年(宝未)のDNA「鳳」の天冲殺には、イラストレーターに転向。 レンタルスペース・ツギハギ荘(大阪市北区天神橋)を経て アトリエの1階がギャラリー空色画房(大阪市北区菅原町)を展開する長谷川は、 DNA「牽」主導で、形作りにこだわる。 外見は前記藤田に似せているが、格別好みではないようで、 あくまでも格好だけが藤田風で作品はどちらかと言えば骨太。 才能も「牽」で、あからさまに藤田に似せるが、柔軟で弱腰。 「牽+貫」は、スタイル重視とはいえ雑を越えた押し出し。 「貫」×2は意固地さも備えている。 「牽+鳳」は、温厚柔和もいわゆるお天気屋。 「牽+調」は、大胆で挑戦的。思想信条も偏り激しいが、信念に基づく。 「畑+牽+寅月」は、純粋な技術者。 「丑」年生まれ「畑丑」は、他力運である。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯学習。 物事の始めの洩星は「貫」で、最初は単独。 締めにあたる導星は「調」で、感性鋭い奇異な人生。 宿命の特長は、早春午前四時頃の建造物が乱立する街。 中心には主導する「牽」の基になる樹木に、 (才能が牽で主導する何らかの才気ある配偶者が救い) 守護神扱いも月支内で野人なみの使い出になる陽光が 不自然に地中にあるもので、街とはいえ年支と日支の水分を多く 地盤は緩いので、作風だけでも骨太に表現しないと安心できない構図。 総エネルギー219点は、まずまず。 守護神想像力の火性が21点と最も弱いとはいえ、極度に際立つゼロ成分はなく 表現力の金性は56点、引力本能の生活力は54点と 芸術性より商業性を深く感じさせる。 年干支の「宝丑」は、マイペースで飾らぬ笑える側面。 意外や堅実で常識的で、類い希な金銭運を誇張する。 月干支の「鉄寅」は、善にも悪にもなれる魔法使いで、 理想と現実のギャップに苦悩するが、 苦労を重ね臨機応変な対応をしていけば前進する。 そして日干支の「畑丑」は、焦らず我が道を行く。 笑顔絶やさぬ待ち運でもあり、他人任せで安定する。 運気が急激に伸びたり落ちたりが少なく淡々と進み行く牛歩のようなもの。 干支番号構成は、38-27-26で西方と南方の極めて狭い範囲で活動。 題材もほぼ身近なものに限定される。 後天運は、初旬「7歳畑丑」は日干支と律音のため後天成功運型。 DNA「貫」は守備本能強く、意固地で守ることで攻める。 10年運突入前の6歳(67年/灯未)の天冲殺年で、父親と死別母子家庭になるが、 この宿命にしては、それがまた成功への道を歩んだことになる。 2旬「17歳山子」は、DNA「石」の様々な人間関係。 30年にわたる変剋律もスタートし、苦悩苦労があれば成長し、 才能も磨かれるもので、学校に行くのではなく現場に飛び込むことを決意。 その意味では社会にもでたし、後の妻とも出会う。 3旬「27歳灯亥」は、DNA「龍」の守護神改良改革。 様々な挑戦で、腕を磨いた修行の時。結婚もした。 4旬「37歳陽戌」は、DNA「玉」で、月支内「陽」を呼応する ひとつの流れに入る守護神で、じっくりと腰をすえて活動し、 絵本作家としてデビューし、様々な賞を受賞し認知される。 5旬「47歳草酉」は、DNA「車」の多忙の半会。 月干「鉄」と干合すれば「宝」にもなり、独創的作風の確立と評価。 現在の6旬「57歳木申」は、DNA「牽」の主導DNAで自己確立。 栄誉の時であり、先生として崇められる至福の時。 今後は7旬「67歳雨未」は、DNA「禄」の10年運天冲殺で、 感謝と奉仕に投資に、一気に全国的に誰にでも名前が売れるようになり、 その過程で何らかの世間に対する恩返しができれば、 とてつもない上昇があるが、単に我欲だけならば、 売れるには売れるが、落差の激しい落ち着かぬ日々にもなる。 8旬「77歳海午」は、DNA「司」の10年運天冲殺害。 欲が勝ってしまえば、かえって失敗と裏切りに遭う、 有り難くない塩水の襲撃。前旬の過ごし方で過酷になるか否か不明なので、 現段階では予測不能で、生き方次第でいくらかありがた迷惑か、 潰えてしまうほどの厳しさを味わうか否かに違いない。 「僕は小さいときから絵を描くのが好きで 高校卒業したあと1年間、家で絵を描かしてくれってオカンに頼んで バイトもいないでプータローみたいに暮らしました」という若年期。 「週刊朝日」の似顔絵コーナーで 5千円をときどきもらう生活ではいけないと考え、 イラストレーターの会社に絵を持ち込み 「グラフィックデザインをしっかり勉強したほうがいい」といわれるも いまさら学校にいくのではなく、そういう会社にもぐりこみ学ぼうと思った。 社長ではなく先生みたいな人がいるところで、 4年ほど修行していたところ、24歳のある日。 「こんなことしてたらあかんわ。絵を描いて個展をしよう」と思い立ち、 その時イラストレーターとして活躍していた嫁はんが 搬入手伝ってくれたそうで、その後は、徒弟みたいに使われていた 個人事務所が傾き、デザイナーもコピーライターも営業もいる 関西の老舗のデザインプロダクションに、もぐりこむことに成功したが、 「僕は29歳で結婚したんですけど、結婚してすぐに嫁はんが 『早く勤めを辞めなさい』っていうんですよ。 普通は結婚したら『勤めてくれ』っていうでしょう。 それが『勤めてる場合とちゃう。絵だけに専念したほうがいいから』って 嫁はんはしっかり稼いでいたはったから、 僕その言葉でやめたんです」だそうで、 その嫁はんというのが、愛知県豊橋市生まれ。 京都精華大美術学部デザイン科を卒業で、 大阪のイラストレーター集団「スプーン」勤務で活躍していた あおきひろえ(63-0329/宝未)で、 出会いは84年(木子)の60年に一度の主導DNA干合支合年と思われるが、 妻には冲殺範囲をもたれるばかりか、年干支「宝丑」を納音されているため 仕事を辞めさせられて、絵本作家を目指すことになったが、 当初は出版社に持ち込むも空振りばかりか そうはいっても壮大な目的があったので格好はついたのだろう。 長谷川の絵に才能を見いだした編集者があちこち骨をおった結果。 とはいえ言葉は悪いが、あおきが長谷川で商売になると思ったからこそ、 長谷川のスケッチに一目ぼれしたあおきが 「彼女おるの?」の一言から始まったという。 とはいえ、売れるのに時間がかかったのは、 午未天冲殺が年下と一緒になったからで、 さすがに長男(94-0426/海午)には冲殺範囲をもたれた害の関係。 あと二人男児がいるようだが、子供みたいな発想なのが午未天冲殺。 同じ絵でも言葉が大阪弁のほうが子供にうけることを発見したり、 大変ながら成果もあったというものだが、 縁の薄い方向の子供の反応もヒントにして、 全国各地で開かれる絵本ライブなどに年間約100回出演したり、 12年(海辰)から始まったMBSテレビ「ちちんぷいぷい」のコーナー 「とびだせ! えほん」にリポーターとして出演し、これは現在も続けている。 「丸メガネが好きなだけ。メガネは丸いものと決めてる。」といいながら、 「いまかけてるのは、藤田嗣治のかけてたモデルらしいですね」と メガネばかりか髪型まで模倣する姿は確信犯。 だったら謙虚に尊敬の念を表すべきだが、 それはしたくないところに自分らしさなの?! さすがに「牽」主導ばかりか、 骨の随までコテコテの関西の商人には頭が下がる☆ |
あおきひろえ(妻)○63-0329 |
宝草雨雨 未卯卯+2 鳳禄龍禄禄(禄主導) 木性(112)火性(18)土性(18)金性(10)水性(23)/総合181 戌亥天冲殺/天冲殺(62歳海戌/72歳雨亥) ターボ運(〜81歳)/三合会局(72歳雨亥) 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性脆弱 +2歳陽辰/12歳灯巳/22歳山午/32歳畑未/42歳鉄申/52歳宝酉/62歳海戌/72歳雨亥 |
■2019年10月08日(火)山寅 |
小田菜摘○平安あや解き草紙 その姫後宮にて天職を知るの向こう側 |
○「桜の下の人魚姫」が集英社主催2003年度ノベル大賞にて、 「沖原朋美」名義で読者大賞受賞(03年/雨未コバルト12月号で発表)。 04年(木申)に、「勿忘草の咲く頃に」でデビューし、 05年(草酉)の主導DNA「禄」の天剋地冲年よりは 筆名を変更し活動してきた小田菜摘(68-0322/宝卯)が、 『平安あや解き草紙 その姫後宮にて天職を知る』を 03月25日(宝酉)の納音日に上梓した。 20年以上帝位にあった先帝が15年前になくなり、 ある進言で左大臣家にもかかわらず、遠ざけられてしまい、 娘の伊子(かのこ)の東宮への入内も立ち消えていたが、 ほどなく東宮が亡くなり、先帝からすれば孫にあたる 当時7歳の親王が新しい立太子となり、 昨年先帝の崩御を受け16歳になったばかりの東宮が 帝になってからは、望まれて尚侍として、後宮入りした藤原伊子。 16歳年下の帝は、初恋の相手として 伊子を妻にしたいとお考えになっている。 しかし、伊子は宮家につらなる在原業平の生まれ変わりと称される 王子の嵩那(たかふゆ)とかつて恋人関係にあったが 歌の下手な嵩那に激怒し別れを選択していたが、 十年あまりの歳月が経過し、今では出世して若き帝の側近となった 彼の成長ぶりに惚れ直し、頼りになる存在として認め合うことになる。 帝の幼妻や正室を交えた権力闘争に かつての恋人との間柄を疑り合う帝との駆け引きをしながら、 いきおくれ女子が宮廷内に起きる謎を解く、後宮ミステリーとなっている。 佐賀県唐津市出身。小学生時代は西武池袋線または東武東上線で 池袋から30分ほどの埼玉県内に10年間在住。 父は元宮司で 妹がいるようだが、実家からはでているようで、 現在も唐津市内で一人暮らしの様子な小田は、 DNA「禄」主導で、自己顕示欲抜群の奉仕の人というより 気持ちはお節介に近い。結果的には目立つ。 才能も、この「禄」で、承認欲求の塊。 「禄+石」は、人当たり良く行動力逞しく、 他人の何か(才能にしろ情報にしろ)を上手に利用する。 「禄+禄」は、頑固で独りよがりで不器用も、時間をかけて信頼を得る。 「禄+玉」は、計算あっての行動。 「宝+禄+卯月」は、気忙しくてドタバタじたばたするうえに、 異性の裏切りに遭遇しやすいため、信用しない傾向。 「申」年生まれ「宝卯」は、狭視で異性理解不能。 同性の友人と愉しくわいわいガヤガヤやるのが好み。 生き方を表す伴星は「鳳」で、趣味の良い人生。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の応援。 締めにあたる導星は「石」で、協同で終わる。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の山というより小高い丘に 咲き乱れる草花の蕾の隙間に配された光輝く石。 総エネルギー155点は軽くアイドルなみなので 作品にしてに平安世界を描いても あたかも現代人が井戸端会議するような気安さで肩肘はらず。 守護神水性は「海」なのでDNA「調」の少女趣味。 女性が読めば楽しくてたまらないように書かれているが、 どこか男性は、子供っぽかったり情けなかったりなのは、 前述「申」年生まれ「宝卯」が狭視で異性理解不能のため。 しばらく見かけなかった異性が大人になってビックリしたり、 父親が左遷されたり復権したりもまるで子供じみた表現。 興味もないだろうが理解するつもりもないのだ。 とはいえ火性がなくて異性が育たなかったり存在しないのはともかく、 火性がなければ多く所有する木性も育たず結実せず。 なので主導する「禄」も成長しきれないあるいは常に成長を待つ状態なので、 火性年ならば花咲くだろうが、平時は種や株の状態で賑わいもいまひとつ。 なので意図的に着飾ったりする。 「玉」もあり平安貴族の艶やかな衣装も この人にとっては違和感ない、つくりものの世界。 なかなか火が当たらないが、変わり者なので需要はあり。 年干支の「山申」は、頑強な砦。救いがくるまで持ち堪える強固なもの。 待っていれば左大臣家も復権するわけだ。 クールに状況を観察して、こうだと決めたことを守り抜く。 自己の安全を確保しながらも、まとめ役に徹する。 月干支の「草卯」は、努力家タイプだが、どこか鈍い。 堅実無比で、しっかりとした土台作りをしないと動かず。 勝負事は苦手で例え自分の利益につながることでも、 危険が伴いそうなら回避する、石橋を叩いて渡る生き方。 女性は気が強く、どこか異性をバカにする傾向あり。 真面目だがどこか鈍いのか、それでも憎めない愚直さ。 そして日干支の「宝卯」は、邪気がなく争いを好まない 天性の善人だが異性難があったりブランド志向で失敗も。 行きすぎた善意で大きなお世話にもなるが、 原則小商いの似合う庶民の代表といったところか。 干支番号構成は、45-52-28で北方と南方を結ぶ領域で、 鋭角的だがそこまで広くはなく、せいぜい洛中のお話。 後天運は、初旬「6歳木寅」は、DNA「司」の地道さが付加。 年干支「山申」を天剋地冲すれば成功運型になるので、 親の仕事の関係で小学生時代に埼玉に行ったのが、 刺激になっていまがあると言える。埼玉に感謝。 2旬「16歳雨丑」はDNA「鳳」のゆとりも、年干「山」が干合で「陽」となり、 親の世界・仕事が変わったり(埼玉よりの帰還) 自身も就職により変化があったと思われる(病院関係と称している)。 3旬「26歳海子」は、年支「申」の半会があるも、 月支と日支の「子」は刑があるDNA「調」の反抗期。 偏りある人生に向かうため、著作に励み、 最後の最後でデビューのキッカケを掴む。 4旬「36歳宝亥」は、DNA「貫」の大半会で、 年支「申」の害もあるため、簡単には前進できずとも、 筆名を変更したりしながら、それなりの成果。 現在の5旬「46歳鉄戌」は、月干支「草卯」の干合支合を伴う DNA「石」の支合で、進み行く方向の鮮やかな変化。 仲間や友人との関係が濃くなり、お友達小説を極める。 今後は6旬「56歳畑酉」が、DNA「龍」の対冲。 全く新しい分野に挑戦して過去を破壊し評価を一変させる。 7旬「66歳山申」は、DNA「玉」で旧い時代に回帰。 8旬「76歳灯未」は、DNA「車」の10年運天冲殺半会で、 晩年ながら何らかのありえない光や熱が強くあてられて、 多忙を極め、それに伴うとんでもない成果もだしてしまう。 10年運を意識してなのか。乳姉妹の千草は、四人の至宝に恵まれているが 男運が極端に悪く、子供の父親がほぼ違っている。 酒乱、賭博好き、借金まみれとおよそ相手の男はろくでなし。 4人目の子が産まれて、男が自分の他に3人の女人に通っているのを知って、 ようやく男を見る目がないのを自覚して、 今では一人で子育てなどど現代社会を意識した運びになっているが、 主人公のためにお付きの者として宮中につかえながらで、 どうやって子を育てるのか・・・ 親が面倒を見るのか住み込みで働いているが託児所でもあるかなど 謎は一応いっぱいで、シリーズものとしては、 これからそこらも触れてもらえるのだろうか。 しかし異性理解不能ということは判っているようで、 10年前の男との別れが、誤解だと気づくのは笑えるが、 年上命なのに、初恋の相手にしろ、言い寄られている帝も 年下というのはいただけなく、そこらが課題か。 とはいえ謎解きも時代設定が時代設定だけに、 物の怪だったりマタタビだったりと ソフトなモードで、生臭さがないのは好感がもてる。 しかし「干し柿の君」は笑えず、 男のガサツさと失礼な部分に怒りさえ覚えるが、 最後はそれらしくハッピーなので許すけど。 (帝は)やることやってるではないかと思う(笑)。 世が世ならば、観月ありさのお仕事シリーズとして ドラマも期待できたであろうに少々時代整合性ないのは残念かも☆ |
■2019年10月11日(金)宝巳 |
柳なつき○あなたの恋、やり直します。江ノ島恋愛レンタル店の不穏 |
○13年(雨巳)のDNA「車」年の天剋地冲年に 電撃小説大賞に応募した短編「ヘブンリー・ブルー」(4次選考落ち)が 編集者の目に留まり、新たに書き下ろした長編 「天使は、二度泣く。」(14-0625/灯卯)の大半会日に、 魔法のiらんど文庫でデビューした柳なつき(92-0710/灯亥)が、 『あなたの恋、やり直します。江ノ島恋愛レンタル店』を 01月25日(海戌)のDNA「牽」の干合守護神日に上梓している。 恋愛をやり直したい。そんな願いを叶えるのは、 潰れた食堂の跡地に入った散らかり放題の店の江ノ島恋愛レンタル店と、 金髪碧眼燕尾服の微笑をたたえた美貌の店主のノア。 大切な思い出の品と引き換えに、 7泊8日の間理想の恋愛をやり直すことの出来るレンタル屋の話。 恋をやり直すとあるので、失恋の未練を書き換えて ハッピーエンドにしてしまうのかと思っていたら、 その恋を失ったという現実は変えずに、 その見えていなかった面を疑似体験させ、未練を断ち切るもの。 主人公の立元さくらは、2年前交際相手の裕翔と 江ノ島の恋人の丘・龍恋の鐘で運命の鐘をならしてきたが、 2年前の九月 お付き合いしている相手と日帰り江ノ島旅行 次にカップルがやってきたため慌てて帰り 契りの南京錠をかけて来なかったために苦しい思いをしたが、 (裕翔の喋り口に知性の欠片もなさすぎて笑える) 事務所の片づけをやるという条件と カメラが趣味ということで記録係として雇われることになり、 自分ばかりか多くの人に真実を知らせ、 現実を受け入れるように仕向ける助手として活躍するようになる。 群馬県高崎市出身。高校より東京都足立区在住。 上智大学神学部を中退。日本大学通信教育部で宗教学専攻在学中。 現在は塾講師(小中高/英国数、算数)もやっている柳は、 DNA「貫」冲殺主導で、何かに足を引っ張られやすく、 マイペースを続けられずも、これというものがあれば、 それのみに執念を燃やし持続させることは可能。 「貫冲+調」は、恩知らずの一面とどこか恩着せがましい場面の同居。 いわゆるオタク志向の典型で、そこに酔いしれる。 「貫冲+玉」は、妙な母性をくすぐったり、または発揮する。 短期間であれば凄まじい集中力あり。 「貫冲+牽」は、打算なく手当たり次第創作。 才能は「牽」で、一風変わったスタイルを好み、それにこだわる。 とはいっても、何らかの権威ある賞を受賞するようでなければ消化はされず。 「貫冲+貫」は、不用心で流されやすいわりには、頑固。 「灯+貫冲+未月」は、始めはゴネるがその気になれば全開の勝負力。 「申」年生まれ「灯亥」は、何かをやっていないと気が滅入る。 生き方を表す伴星は「貫」で、波が少ない平穏を好む(好むだけ)。 物事の始めの洩星は「牽」で、最初は誰かの引き立て。 締めにあたる導星は「調」で、感性鋭い奇異な人生。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の昼行灯。 消し忘れと言うよりは、目立たなくて良いところで、 自分で頼まれもしないのにスイッチをいれて消耗する。 総エネルギー222点はまずまずだが、エネルギー源の木性は26点しかなく、 親に頼りきれずなのに、自身の火性は60点もあり持て余し。 表現力の土性は33点しかなく全開といわず偏りあり。 よって金性の引力本能は25点と結果を求められずも、 水性78点は挫折してもやりなおし大学に入学したり、 中途で持続できなくなるも通信ではやり遂げようとしたり、 独自のスタイルには終始する。 異性への興味も結構個性的だが、午未天冲殺のため相当年上が適しているが、 親や家系の潤沢な恩恵を得られなかったので屈折あり。 その背景には年干「海」VS月干「灯」+日干「灯」の 干合木性天干一気が目上を呑み込んでしまうところがあり、 親でさえ離婚させるので、 余程の強力な御仁でなければならないが、 ついついこの午未天冲殺なのに無駄に目上に力が入るので、 かえって目下に興味が行ってしまい年下と一緒になっているが、 長い目で見れば、何ら得策ではなく後悔しないとはいえない。 年干支「海申」VS日干支「灯亥」の干合支害持ちは、 究極の表裏人間だが、異性の犠牲になったり不名誉な汚れ役が似合う。 また、年干「海」月干「灯」日干「灯」の干合木性天干一気は、 集団のなかで、主役や異性を奪い合う姿で、根性は良くなく、 一見気楽で好感度高いが、裏では常に誰かを陥れてやろうという 執念深さありも、おくびにもださず。 むろん持続力など欠片もないから、不登校や方針変更はしばしば。 月干支「灯未」VS日干支「灯亥」の大半会は、 心の許せる仲間や友人知人となら打ち解けることも可能だが、 不安定ななかで燃えさかっていた真夏に昼間から焚く松明は、 無駄にエネルギーを消耗しやすく、 その儚さを美しいとする人だけのために存在するのだろう。 年干支の「海申」は、お気楽で向学心あり。 社会にでてから大人になってから学びの気持ち強まる。 月干支の「灯未」は、先祖のやり残した仕事を実現する。 通常、燻った焚き火で少々の水をかけても消えずも、 中には熱い気持ちが損なわれない。 そして日干支の「灯亥」は、喜怒哀楽の激しい感情人間。 気分が絶えず一定せずに、ころころと変化し、 相手の心の中には土足で入っていくクセに、 自分のなかにはなかなかいれずに機を逃す。 感情に念を入れるのは得手で、霊感のようなものが、 おりてくることもあるため、見えないものが見えたりするが、 恨まれたくないので、不用意に近く付くのはやめておいたほうがいい。 干支番号構成は、09-44-24で、東方西方南方で北方なし。 熱いけれど、何か肝心のことを忘れやすい。 後天運は、初旬「1歳陽午」はDNA「石」の10年運天冲殺。 それなりに裕福との本人の述懐も、子供なりに感じたこと。 内側世界だけなら、大半会もあるので、 かえって誰とでもうまく交流できると理解。 2旬「11歳草巳」はDNA「龍」のありえない放浪の始まり。 (06年/陽戌)の父親(64-0617/灯酉)の忌み神害年に、 母親(64-1118/宝未*想定)のありえない干合天冲殺年に、 両親が離婚したのは、本人の干合木性天干一気害がさすがに効いてきたからで、 ここから不登校が断続的に始まり保健室登校で、勉強は進研ゼミという矛盾。 高校は東京の東京都葛飾区内にある私立高校で、文芸部と演劇部に所属。 東京都足立区に転居。母親は司書。上智大学神学部に入学するも中退。 現在の3旬「21歳木辰」は、DNA「玉」の落ち着きのはずも、 デビューしたかと思えば、日本大学の通信に入り直し、 生きるために塾講師をしたかと思えば、高校時代の後輩と結婚までしている。 今後は、4旬「31歳雨卯」がDNA「車」の三合会局。 これまで散々危ないことをしてきたが、それ以上の危険なことで、 本人にとっては大事件で、激しいスポーツ系にでもいくなりすれば消化。 5旬「41歳海寅」は、DNA「司」の干合支合。 害切れををともなうので、文字通り名誉なのか運命の出会いなのか。 6旬「51歳宝丑」はDNA「禄」の感謝と奉仕に散財。 ありえない成分なので、投資もしていけば相応。 7旬「61歳鉄子」はDNA「司」の変剋律で、生活に困窮すれば才能は磨かれる。 8旬「71歳畑亥」は、DNA「鳳」の刑で気も抜ける。 さて、生月冲殺は家系の犠牲。 親の結婚や出自全般の犠牲なので、先祖を自慢したところで虚しい。 生年冲殺の父親が生地生家を後にしなかったことが主原因。 なので、残念ながら、親が老いていこうと、 自己が支配下におくならばともかく、いつまでも子供ではいられまい。 そもそも今後かかわっていけば、兄弟姉妹はいないようなので、 様々な世話をせねばなくなり、作家どころではなくなり ゲーマーで会社員の夫(93-1020/木戌*想定)とも隙間風が吹く。 しかも生月冲殺は、ブレーキを踏まずに、ひとつの流れを極めるのが得策だが、 幼少期から、ここまでストップアンドゴーを繰り返してしまえば せっかくの精神的には変貌自在の才気も台無しであろう。 なので、書かれている内容も真っ直ぐではなく、 渋谷から江ノ島に行く話が、東横線に乗って横浜にでて、 横須賀線に乗って鎌倉経由で江ノ電に乗るという遠回り観光ルートの選択。 渋谷にいるならば、そのまま湘南新宿ライン特別快速に乗り、 大船で湘南モノレールに乗りかえて行くのが、普通ではないのか。 さて、柳は18年(山戌)05月(灯巳)の害切れ納音月から、 夫と交際開始し12月(木子)には同棲を開始し 現在は既に入籍までしているが、相手が類い希な恐ろしい運型だろうと、 午未天冲殺は年上により運を磨かれるので、 絶対に年下と一緒になってはならない。 (とはいっても本人が申告しているだけで写真もなかれば証拠もない) この状態を続けてしまえば、作家として大成することはまずない。 生月冲殺なのに出産してそれをネタにでもするならばともかく 仮に干合天干一気であろうと真性ではないので、 年上でなければならないことだけは明言しておこう。 また、柳と同一生年月日の女優「佐藤玲」は、 今夏、群馬県高崎市の若者達の群像劇 「高崎グラフティ」で主演をしている。 高崎と言えば、柳の地元ではないか。 柳は知らないようだが、この女優のような生き方もあり。 何かの参考にするなり、生きて行くのも良いだろう☆ |
父親○64-0617 |
灯鉄木海 酉午辰※+7 玉司禄鳳車(鳳主導) 木性(33)火性(56)土性(52)金性(45)水性(11)/総合197 辰巳生年冲殺/天冲殺(37歳木戌/47歳草亥) 害(37歳木戌)/大半会(67歳灯丑) 木性脆弱/金性脆弱/水性脆弱 +7歳宝未/17歳海申/27歳雨酉/37歳木戌/47歳草亥/57歳陽子/67歳灯丑/77歳山寅〜 |
■2019年10月13日(日)雨未 |
貫井徳郎○罪と祈りを捧げる夢の中 |
○早くから作家志望だったようで、高校一年生の時より小説を書き始め、 初めて書いたミステリ(鬼流殺生祭の原型)を、 85年(草丑)の律音年の第4回横溝正史賞に応募するも落選。 92年(海申)の年末(宝巳)付で、勤めていた不動産会社を退社。 93年(雨酉)のDNA「龍」の半会年の、 失業期間に書いた「慟哭」が第4回鮎川哲也賞の最終候補作となり、 受賞は逃すが、予選委員と編集者の激賞を受け、作家デビュー。 10年(鉄寅)の干合年には、「乱反射」で、 第63回日本推理作家協会賞(10-0423/雨卯)を受賞 「後悔と真実の色」で、山本周五郎賞(10-0518/山辰)を受賞している、 貫井徳郎(68-0225/草丑)の最新意欲作の 『罪と祈り』が、09月15日(草卯)のDNA「貫」日に上梓されている。 町のお巡りさんとして地域住民に慕われつつ退官していた 元警察官の濱中辰司が隅田川で死体となって発見された。 当初は事故と判断されたが、側頭部に殴られた疵があり他殺の線が浮上。 30歳を過ぎ勤務先が倒産して無職になった 息子の亮輔が知る辰司は、正義感が強く実直な警官であり、 他人から恨まれるようなことはなかったのだが、なぜ殺されてしまったのか。 一方、亮輔の親友で辰司に憧れて刑事になった芦原賢剛は、 偶然にも辰司の事件を担当することになり、 二人それぞれに死の真相を探ることになった。 亮輔は、以前の辰司は気さくだったが、昭和から平成に変わった頃、 賢剛の父親で親友だった智士が、隅田川で自殺してから 朗らかさを失ったことを知る。 そして辰司が、自殺の少し前に起きた ある女性の育児放棄で子供を死なせた事件と、 身代金を受け取ったまま逃げおおせた 誘拐事件に関する記事をスクラップしていたことに気づく。 自殺、育児放棄、誘拐、この三つの事件と辰司の死はどう関係しているのか。 現在の亮輔と賢剛、過去の辰司と智士という二組の友情を交互に配しながら、 事件の背後にある時代と葛藤と悲哀を描いたミステリー。 東京都渋谷区に生まれ、早稲田大学商学部を卒業し、 デビュー前は不動産会社勤務をこなし、日本推理作家協会賞選考委員、 小説推理新人賞選考委員、江戸川乱歩賞選考委員などを務め、 現在は神奈川県内在住とみられるが詳細不明な貫井は、 DNA「石」主導で、仲間を大切にしたり依存したりする質で、 好き嫌いは別にして、他人と諍いなく平和に過ごせる。 才能は、この「石」で、本質狡猾。それが正しいか実現可能かは別にして、 小賢しい狡い考えを仕掛けや罠として作品に投影している。 企画立案者であり、犯罪者にならず作家になったのは救いか。 「石+牽」は、公務員気質、特に警察官にも向く。 権威に弱く、事なかれ主義、打算的でもある。 「石+禄」は、行動力あり。他人の資産や頭脳をあてにする。 「石+司」は、日常生活は精神的に質素で大器晩成。 仲間を家族並みに大切し、裏切りは許さない。 「石+石」は、集団に属しながら単独行動可能。 ここまで読んで判るとおり辰司の基本性格は、 貫井の本質を色濃く投影させている。 「草+石+寅月」は、肉親縁薄く、親を早くになくしやすく、 頼りにされると、満更ではなく、実力以上の力も発揮する。 「申」年生まれ「草丑」は真っ直ぐに進む。 生き方を表す伴星は「龍」で、変化や刺激を好む。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにその気にさせられる。 締めにあたる導星は「牽」で、名を残す。 ほぼ無冠もいずれはの期待がかかる。 宿命の特長は、早春午前4時頃の山間の森の中の寄生植物。 柔軟かつ剛力で、養分は巨木から吸い上げ依存。 守護神火性は月支「寅」内のため野人扱いも、 不自然に地中に埋没した陽光の明かりは、 まるで地球の裏側の支えのようでもある。 総エネルギー235点中自身の木性は67点と身強だが、 主成分の「木」は44点で「草」が23点を思えば、 原則依存体質であることに変わりなく、 花を咲かせられるのは、養分が存分に行き渡った時。 野人扱いの場合の守護神火性は表現力が地味。 なので、受け狙いの派手なタイトルには無縁で、 各章も同様にヒネリなしであり、「草」は個々で評価するのではなく 群生して跋扈する姿となって脅威になる。 ハミダシ運の戌亥天冲殺なので、作家を志したのだろうが、 春生まれでもあり、生家はそれなりに裕福であったはずだ。 また、年干支VS月干支天剋地冲は、 生きるために組織なり家系の誰かを犠牲にする。 隠れた編集者泣かせともいうが、 のし上がっていく過程では妻が犠牲になった(後述)。 年干支の「山申」は、自己の安全を確保しないと動かない要塞。 また、自分でするのではなく他人を矢面にたたせる。 計算高く、変わり身も早いが、それは大切なものを曲げない。これは辰司の質。 月干支の「木寅」は、仲介能力に優れ 場を明るくするムードメーカーで、 自分の利益につながらなくても仲をとりもったりする。 急上昇することはなくとも着実。これは賢剛の質。 そして日干支の「草丑」は、マイペースで着実で比較的平凡を得意とする。 しぶとくて忍耐力が人一倍強く、一発勝負より持久戦に向く。 根気強くも強情な遅咲き運。これは亮輔と賢剛という子供達の質。 なにしろ、当時の真実に迫ったのだから。 干支番号構成は、45-51-02で北方と東方といっても、存外狭い範囲。 本作も殆ど隅田川沿いで話が展開するといって間違いない。 後天運は、初旬「3歳草卯」は、DNA「貫」の頑固さ強化。 日支「丑」月支「寅」につらなる方三位で、 次第に明るいほうにいくのは好感がもてる。 これといった後転稼働運はないため、 派手に目立つ活躍はしにくいのだが、 それでもたいそうな次元の上がりはなくとも、 一般人に比したら相当目立つターボ運(子丑天冲殺廻り)を ほぼ生涯与えられ、それこそ堅調である。 2旬「13歳陽辰」は、DNA「調」の異端の守護神表現力で、 作家を目指し、未来への希望を掲げた時代。 3旬「23歳灯巳」は、DNA「鳳」の守護神半会で、 先にデビューしていた駆けだしの作家であった 加納朋子(66-1019/宝亥)と知り合い結婚し、娘をもうけているが、 12年(海辰)当時に大学生という発言があったので、 この宿命が温まった時期であろうと推測できるが、 加納も貫井も売れ出す前に仕事を辞めており、 実家の援助なりがあったのではないかと推認する。 4旬「33歳山午」は、DNA「司」の家庭内の害毒。 順調とはいえずとも、それなりに作品を発表してきたが、 最後の最後で、妻が急性白血病の診断を受けてしまう。 現在の5旬「43歳畑未」は、DNA「禄」の天剋地冲で大逆転。 月干「木」が干合で「山」になり、視界良好方向性の変化。 妻も義弟からの骨髄移植で立ち直り、 細かい仕事も含めれば、売れに売れて、メディアミックスもふくめ 相当に潤って余裕が与えられた状態。 生き方さえ間違えず、売れたことに対する感謝や奉仕を忘れねば、 20年(鉄子)は60年に一度の干合支合年で 栄誉が花と化す時期であることは覚えておきたい。 今後は6旬「53歳鉄申」が、DNA「牽」になるので、 よほど生き方がブレねば、売れるばかりか栄誉の戴冠。 7旬「63歳宝酉」は、DNA「車」の多忙だが、 あまりにも量産に入りすぎると身を傷めやすい。 8旬「73歳海戌」は、晩年に襲われるDNA「玉」の10年運天冲殺で、 大きなうねりを受けとめる見直し。 一瞬これまで以上に派手に名前が上がることもあるが、 古典に連なる案件でなければ、苦しい体験もないとはいえず。 ところで、著者が元不動産会社社員でもあり、 本作はバブル期の地上げ屋やそれにまつわる悲喜交々も扱っており、 昭和から平成にかけての時期に、とてつもない事件を起こした話の謎解きを 当事者達の息子が行うというものだが、 著者の夢の中でもあり、受け身なら相当話題に昇るはずで、 「貫井徳郎史上、最も切なく悲しい事件」を描いた最高傑作であり、 出版社の勝負作という位置づけだが、 令和の時代の感覚でいえば、犯罪の計画も実行も杜撰で、 そんなに容易いものかと思うほど、肝心の部分をはしょっているうえ、 30年余りの年月が経過してなお、隠微とは言えぬ事件でもあった設定なのに、 あっけない終わり方をするところが不消化を起こしている。 刑事の子とその親友で今刑事の者が、十年後にあってどうするのだろうか。 続編が一本書けるほどの不審や期待は残る。 さて、著者の夫人の病気について検証したい。 日干「宝」の配偶者は年干の「陽」。 結婚することによって干合後は、日干は「雨」に変質も、 この「雨」は月干「山」と、二次干合すると(結婚して子供ができると)、 日干は「灯」に月干は「陽」になるため、もとからある年干「陽」をふくめ 火性の天干一気が成立するばかりか、年支「午」に月支「戌」の半会で、 もとより火性が強いところに、10年(鉄寅)で三合会局まであり、 火性が異様に発達して火性が生成される「車」主導がある意味災いして、 日支「亥」を剋した結果で、役割は最高潮に達した疲労の集積。 また干合による刺激で進み行く方向に変化が生じると、 「43歳雨巳」は、月干「山」が「陽」になり、 それが日干「宝」とさらに干合すると、 年干と月干は「海」で日干は「雨」の干合水性天干一気も成立し、 バランスが崩れやすくなったとみる。 干支の構成としては感性鋭く格上と見られる加納だが、 貫井が売れに売れた後押しをした反動でもあることは間違いなく たとえ「宝」と「草」の整合性稀薄な結婚であろうと、 否、危険な結婚だからこそ加納が犠牲になって、 今の貫井があるわけなので、深い感謝があるか、 自然界を通じてお返しが出来れば、より大きな存在になれるはずだが、 同じ分野で夫婦がしのぎを削っても、大家にはなれない。 合作でもするならば別だが、それを理解したうえで 高望みをしない覚悟も必要かもしれない☆ |
貫井徳郎○68-0225 |
草木山陽(月支内で野人扱い) 丑寅申※+3 司石禄石牽(石主導) 木性(67)火性(19)土性(71)金性(38)水性(40)/総合235 戌亥天冲殺/天冲殺(73歳海戌/83歳雨亥) ターボ運(〜92歳)/変則方三位(3歳草卯)/害(33歳山午) 天剋地冲(43歳畑未)/年干支VS月干支天剋地冲 木性過多/火性脆弱/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 +3歳草卯/13歳陽辰/23歳灯巳/33歳山午/43歳畑未/53歳鉄申/63歳宝酉/73歳海戌〜 |
■2019年10月18日(金)山子 |
谷川流○涼宮ハルヒの憂鬱の本懐 |
○大卒後、婦人服チェーンの店長を経て、 主導DNA「貫」年だった03年(雨未)03月(草卯)に、 「電撃萌王」vol.05掲載 「電撃!!イージス5 盾と羊と」にてデビュー。 同年06月07日(宝亥)のDNA「龍」の天冲殺日に、 第8回スニーカー大賞受賞作「涼宮ハルヒの憂鬱」と 電撃文庫刊「学校を出よう!1 Escape from The School」の 同日発売で文庫デビュー。 「涼宮ハルヒシリーズ」は国内800万部、 世界15カ国で発売されている文庫とコミックスと合わせた 累計部数は2.000万部を突破というとてつもない数字を持つ 谷川流(70-1219/雨酉)の『涼宮ハルヒの憂鬱』が、 01月25日(海戌)のDNA「石」の天冲殺害日に、 およそ15年ぶりに、再文庫化された。 同作は「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。 この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、 あたしのところに来なさい。以上。」 高校入学早々、この突飛な自己紹介をした涼宮ハルヒ。 美少女なのだが、その性格・言動は変人そのものであり、 クラスの中で孤立していた。 月曜はストレートを普通にたらし、火曜はポニーテール。 水曜はツインテールで、木曜は三つ編み。 金曜は頭の四箇所を適当にまとめてリボンで結ぶ。 毎日髪型が違うのを指摘すると「別に」は、あの沢尻発言より昔で、 このうえなく整った目鼻立ち。 意志が強そうな大きくて黒い目を異常にながいまつげが縁取り。 しかし、そんなハルヒに好奇心で話しかけた「ただの人間」である、 キョンとだけは会話をするようになる。ゴールデンウィークも過ぎたある日、 校内に自分が楽しめる部活がないことを嘆いていたハルヒは、 キョンの発言をきっかけに自分で新しい部活を作ることを思いつく。 キョンを引き連れて文芸部部室を占領し、 また、唯一の文芸部員であった長門有希を巻き込み、 メイド兼マスコットとして上級生の朝比奈みくるを「任意同行」と称し拉致。 さらに5月という中途半端な時期に転校してきたという理由で 古泉一樹(ハルヒ曰く「謎の転校生」)を加入させ、 「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を 目的とした新クラブ「SOS団」を発足させる。 ところが団員として集まったキョン以外の3人は、 それぞれ本物の宇宙人、未来人、超能力者であり、 キョンはSOS団の結成と前後し、3人から正体を打ち明けられてしまう。 ありふれた日常に退屈し非日常を渇望しているハルヒこそ、 解析不可能な超常現象を引き起こす原因となっている未知の存在なのだが、 ハルヒ本人にはその自覚がないのだといい、そのことを彼女自身に悟られずに 観察するため派遣されてきたのだという。 当初は虚偽申告だと思っていたキョンも、 間もなく実際に超常現象に巻き込まれ命の危険に晒されたことにより、 その言葉を信じざるを得なくなる。 そしてキョンとSOS団の団員たちは、非日常を待ち望んでいるハルヒ本人に 事実を悟られないように注意しつつ、 ハルヒ自身が無自覚な発生源となっている超常現象を秘密裏に解決したり、 宇宙人や未来人や超能力者たちの勢力の思惑に振り回されたり、 ハルヒが気紛れで引き起こしたり持ち込んだりする 日常的なトラブルに付き合ったりする日々を過ごすことになる。 現在ではラノベ以前のユーモアSFという位置付けになっているようだ。 兵庫県西宮市出身。大半会年(73年/雨丑)の3歳時に、 西宮に来たという記述はあるが生誕地は不明で、関西学院大学法学部卒で、 今も西宮市周辺で全てを自己完結していると推認される谷川は、 「貫」主導で、単純で不器用で一見頑固も変貌自在。 「貫+禄」は、ひとひねりした自己顕示欲。 才能は、この「禄」で冷たい優しさ。 「戌」内冲殺範囲内のため、根っこは熱いが歪んだ配慮。 「貫+龍」は、耐え難きを耐え忍び難きを忍び、本質根暗。 「貫+玉」は、目前の事象を斜め目線で味付け。 「貫+牽」は、形だけで主義主張はさほどなし。 「雨+貫+子月」は、用心深く表に出ない。 「戌」年生まれ「雨酉」は、落ちて上昇。 サラリーマンから一念発起して急上昇した。 なので、あとは落ちぬように馬脚を現さず沈黙。 生き方を表す伴星は「鳳」で、趣味の人生で悠々自適。 物事の始めの洩星は「禄」で、そそのかされて。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は孤独。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の岩山にうちつける雨で、 それが冷たく滞留したままの池のようなもの。 総エネルギー164点はキョンなみに軽快。 動きはあるが、水面が揺れているようなだけで、 深夜のため確認もしづらく、器になる岩場は82点で自身が46点では、 上空にでもいかねば俯瞰できずに、 想像力が上回って本人をなかなか確認しづらくなっており、 土性20点は、底に沈む砂程度で実体不明というよりは、 干合相手が月干にあり、異性を常に意識していて、そこだけの世界に入れば、 月干は「陽」日干は「灯」と火性強化になり目立つが、 それも虚の世界といってしまえば、本物の火性は僅か16点しかなく、 大化けする要素は宿命には存在せず、調子に乗った結果で、それも見えづらい。 そして木性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、発信力の偏り。 パターン化された人物群など、まるでゲームのようだが、 ある方向を決めたら無限大にそれを活かすしかない。 実生活が見えぬのはSNSなど興味なく、 自分だけの世界で生きているからに他ならない。 趣味のような人生と羨まれても、何かひとつに特化しているはずで、 見ようによっては不気味というものか。 とはいえ金性過多は悪知恵がはたらき、 木性が全くないということは動きのない濁り水で、 冷たいだけで、飲料には適せず、世のため人のためになりづらい。 最大の特徴は、年支「戌」VS日支「酉」の害毒で、 一見普通の世界なのに、少しだけ崩してみたら、 あとは生年冲殺特有の過大評価がなされ、虚構ばかりが一人歩きしている。 姿形を容易に変えられる加工自由な「雨」のため、 二次使用のコミックやアニメその他に姿形を変え、 あとは無限大に誇張している。 実生活が見えぬようだが、干合相手が月干にあるので、 普通に生活をして息をひそめているのではないかと思われる。 年干支の「鉄戌」は、冲殺まで加味すると、 野暮ったいはずが強烈な刺激で誇張され、かえって一時代を築くようなもの。 無防備な姿をさらしているようで、危機察知能力あり。 自虐が成功につながる因縁あり。 月干支の「山子」は、素直さなく、なんでも加工。 よって西宮市の地名が作品にまで現れる。 郷土愛ではなく、都合が良いものを利用するから。 目標は金儲けなので、理想郷ではない。 そして日干支の「雨酉」は、頭脳明晰世渡り巧みも、 品性は裏に潜んでいれば磨かれることなし。 表に出る気持ちはさらさらなく、利用できるものは利用するため。 ハミダシ運の戌亥天冲殺でも、幼少期の交遊範囲しか信用せず、 成長しながら次元を上げる方向に行かず、不穏なものとして存在する。 干支番号構成は、47-25-10で北方南方東方で西方欠け。 夢みたいな世界だが、先は見えない。 後天運は、初旬「6歳畑丑」は、DNA「車」の半会で、 少々危険で危ない普通の少年時代も、月干「山」に日干「雨」が干合されれば、 日干支は「灯酉」的になるので、10年運との関係は大半会的 (初旬のみ灯と畑は同格)なため、成功運型。 何らかの刺激を与えれば、3旬4旬の社会に出た時に成功する可能性あり。 成功の鍵は、日干の変化なので、異性の存在。 2旬「16歳鉄寅」は、DNA「玉」で、年干支「鉄戌」の大半会で、 世界は大きく拡がった模様も、「玉」強調で、地元からも出ていないため、 弁護士を目指そうにも敷居の高さに早々と断念。 挑戦する気は萎えて、普通に就職。 3旬「26歳宝卯」は、DNA「龍」の新たな挑戦と破壊。 宿命にある害が切れて、過去を清算する流れは、 とんでもないものを書いて、一発当てて人生を変えた。 4旬「36歳海辰」は、DNA「石」の支合で、同じく害切れも、塩濁水の襲来。 防衛能力が作動して、領域を守るために死んだふり。 現在の5旬「46歳雨巳」は、DNA「貫」。 進み行く方向の変化で、月干「山」が「陽」化すれば、吉。 作品ばかりか、子供の成長や独り立ちなどで安泰。 主導DNAで自己確立は、己を知り冒険せずで、流れ任せ。 せいぜい、古巣の審査員になる程度。 今後は6旬「56歳木午」が、DNA「調」のありえない偏りで、 年支「戌」の半会もあり、少しだけ少しだけ何らかの衝動にかられるが、 やっても余程の覚悟がないと成果なし。ならば動かぬが吉。 7旬「66歳草未」は、DNA「鳳」のありえない発信も、 目立つことは目立っても、浦島太郎状態なのを知るばかり。 8旬「76歳陽申」は、DNA「司」の陰の引力本能で守護神で、 年支「戌」と日支「酉」の害緩和の方三位まであるが、 高齢でもあり、かえって妙なものを引き寄せ、終わりに向かう。 最初のうちは周囲と乖離していた女子高生を主人公にした 青春ドラマかと思えば とんでもないことに 語り手のキョン以外が、宇宙的組織から派遣されているとか、 ほぼ妄想の類で、不条理感いっぱい。 80年代から90年代の「この世の不思議を広く募集しています。」なんていう ある意味子供らしい世界観は、薄汚れた現代にしてみれば、 かえって新鮮に映る妄想だろう。 「きょんくん」もおそらくは作者の本名に近い。 興味本位でも覗いてみるにはお手軽だ。 この二年(18年/山戌・19年/畑亥)は 作者の天冲殺現象で復刻版になったのだが、 なぜ新作がないかは、誰しも感じているように、だせないから。 その情熱も失い、一度手にした地位や物質を損ないたくないため。 一般的にはある意味賢い生き方に見えるだろうが、 生年冲殺としての成長を、若くして放棄したもので、 反動はいずれやってくるが、気づいた時は遅い。 最後とも思えるチャンスを復刻版でお茶を濁してはいけない☆ |
■2019年10月21日(月)宝卯 |
夏原エヰジ○Cocoon修羅の目覚めの鋭い痛み |
○応募総数は995篇の第13回小説現代長編新人賞(19-0627/草未)の DNA「龍」の改良改革の「未」重なりに、 夏原エヰジ(91-0206/灯未)の「Cocoon」が奨励賞に選ばれ、 選評と受賞作が小説現代08月号(19-0721/畑未)に掲載され、 単行本が異例のシリーズものとして、 第一巻『Cocoon修羅の目覚め』が、08月05日(木戌)に上梓された。 天明期の江戸・吉原。大見世である「黒羽屋」の最高級遊女花魁として 名を馳せる主人公の瑠璃は、江戸に跋扈する「鬼」を滅する闇組織 黒雲の頭領という裏の顔を持っていた。 彼女は妖刀・飛雷を操り、恨みを強く抱いて死んだ者がなる 「鬼」を退治するのを任務としていた。 遊女の身でありながら自由な立場と権力を有する その強い力に惹かれ、様々な妖が瑠璃の下に、集まることもしばしば。 黒羽屋で若衆として働きながら瑠璃を支える 黒雲のメンバーに裕福な太客たち、仲の良い朋輩にも恵まれている瑠璃だが、 己が持つ尋常ならざる力と鬼に対する嗜虐的な嗜好に、苦悩もあり。 ある時、親友でもある朋輩が身請けが叶わぬくなり失踪。 瑠璃は朋輩の身を案じ、胸騒ぎを抑えられないまま、 吉原の一大行事である白無垢道中の日を迎える。 大勢の観衆の前で道中が行われる中、 失踪していた朋輩が鬼と化して姿を現し、瑠璃を攻撃する。 それにより、瑠璃の中で人の力が届かない「何か」が目を覚まし暴れだす。 瑠璃と妖刀の中には、太古の昔に存在した邪龍が封印されていたのだった。 時に病と称して裏稼業に励む瑠璃に心安まる時はやってくるのか。 千葉県習志野市生まれ。中学生の時に石川県に移住。 上智大学法学部を卒業後、講談社などマスコミを志すも挫折し、 13年(雨巳)のありえないDNA「車」年には、 石川県内の銀行に就職するも飽き足らず、半年で同県の出版社に転職。 DNA「龍」の改善年だった15年(草未)に退職の後、 塾スタッフのアルバイトやフリーライターとして 活動しつつ半ニート生活を送り、現在は石川県白山市在住。 作家としての知識や経験は皆無で準備もほとんどなかったが、 17年(灯酉)に学生時代より温めていた本作に手を入れ、 勢いで応募したという夏原は、「調」冲殺主導で、 偏りある世界でもさらに偏屈な物を愛でる傾向。 「調冲+貫」は、落ち着かずの礼儀知らず。 常に変化を求めていくため、情け容赦なし。 「貫」×2もあり何かにこだわりやすいが、これが才能でもあり、 頑固に吉原にいながら、江戸の秩序を、掟破りの手法で守る。 「調冲+禄」は、組織内での叛乱分子で組織を隠れ蓑にして暗躍する。 「調冲+司」は、ありもしない妙なプライド。 就活で講談社に落とされたのが原動力。 「灯+調冲+寅月」は、歪んだ霊感あり。 悪意に満ちた思いで、世直しに勤しみ。 「未」年生まれ「灯未」は、そうはいっても王道好き。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈が拡がる人生。 物事の始めの洩星は「貫」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は初春午前4時頃の特別な街並みを照らす街路灯。 盗掘などを回避するために総エネルギー269点中 エネルギー源の木性は69点もあり煌々と輝いているように思えるが、 自身の火性は91点もあり抑制が必要なのに 水性は皆無のため調節不能で、燻りながら燃え続ける。 これはなくても想像力で補いたい 廓内の描写がこれでもかとひけらかされており、かえってお腹いっぱい。 水性ゼロ(配偶者成分皆無)のため、 薄倖の者の気持ちがわかり、花魁の世界を語るが、 ないということは無限大でもあるため、そこまた良く表している。 ご自身は貪欲で手当たり次第なのか興味なしかいずれか。 同性に惹かれる可能性も高い。 また「花魁の体は、いつ見ても白玉みたいにきれいですねえ」は、 水性を無限大に表現した結果だし、本人もそうなるか、そうでないかいずれか。 そして水性は稼働力のため、転職が向いていない生月冲殺としては、 流れにのってひとつを極めておきたいが、 持続できないのは、ある意味の責任感のなさで、 出来れば仕事はしたくないという気持ちの表れで、 楽をして暮らしていきたい瑠璃そのもの。 「猫はいいねえ。寝てればいいだけだから」だしね。 とはいえないだけに、スイッチが入った時の威力は凄まじく、 妖しい力を念じて鬼を倒す。気合いが入れば、他者を木片微塵にする。 女性としたら圧倒的に艶やかだろうと、どこか潤いのない上辺だけの美。 入れあげる男が愚かである。 また火性の燃料木性は69点で豊富なのだが、水分が一滴もないため、枯れ草。 着火は早いだろうがあっという間で、これまた永続性なき遊女らしいところ。 年干支の「宝未」は、自分については多くを語らぬ 持久走のランナーで瑠璃も出自は不明のようなもの。 度を過ぎた慎重さは開花を拒むが、女性の場合は多くの異性の気を受ける度に 運気がすたれていくので不運な遊女をあらわす。 月干支の「鉄寅」は淑女にも悪女にもなれる魔性。 理想が高く、追いかけても手の届かない目標を持ちやすいが、 ある意味完璧に美しく仕留める瑠璃らしさあり。 変貌自在なところは花魁なのに、戦闘者。 まさに、だらしない面があるかと思えば淑やかになったと、 花魁として客に科をおくるのだから犯罪的だ(笑)。 そして日干支の「灯未」は、相手の客と懇ろになるなど、 略奪するのを厭わないような不確かさ。 消えたかと思ってもいつまでも燻っているような 情念のなせる信念のある執念深さ。 辛辣な言葉には悪意ではなく深い思いがこめられているが それを理解できるか否かで吉凶も決定される。 後天運は、初旬「9歳宝卯」は、DNA「禄」の10年運天冲殺で、 尖った宿命にも、幾分の優しさが付加されるも、 生月冲殺は家系の犠牲で何がなんだかわからぬうちに、 千葉から石川に移住。親なり親族の問題。 ただし、それによって年干支「宝未」が大半会され、親の未来は拓かれた。 また本人も初旬10年運天冲殺に翻弄されてこそ、 抜けてのちに、孫子の代までの運を消費することが出来れば 破格の成功を収める可能性を与えられることになる。 現在は2旬「19歳海辰」のDNA「牽」の栄誉。 東京での就職に成功できなかったのは、覚悟の無さだろうが、 だからといって一般職に就職ならば、生月冲殺が親のいる場所に 戻っても意味がないので半年ともたずに転職をする。 これなら東京に留またほうが、運の稼働は早期であったかもしれないが、 最後の最後のDNA「鳳」の半会年でデビューに漕ぎ着けるのは強運の持ち主。 今後は3旬「29歳雨巳」がDNA「車」の多忙。 ありえない水性なので、あれよあれよという間に 動かされていくはずだが、賞を取るなど期待せず ひたすら発信をして売りに走るのみ。 格好つけずにスピード感ある続編や女性活劇でも、あてればしめたもの。 際だった特性を備えた闘う女性がヒロインであれば良し。 体制に反抗する女性を描ききれば格もあがる。 4旬「39歳木午」は、ありえない水性の恩恵は薄れるも DNA「玉」の支合は、毎度おなじみのワンパターンだろうと 当たり役をこさえて、それで喰っていけば、 安定の木性に支えられているので、倒れることはない。 5旬「49歳草未」は、「未」重なり。 さらにDNA「龍」で光輝くテーマにでも遭遇できれば、 しめたもので、それは海外に縁があるのか はたまた現在を象徴するもので庶民の味方。 6旬「59歳陽申」は、DNA「石」の妥協なり和合。 そろそろ稼働は終わりに近くづくようで、下手をすれば屈辱もあるが、 「申」内「海」の水性があるので、格好つけねば、 いくばくかの恩恵は受けられるに違いない。 7旬「69歳灯酉」は、DNA「貫」の守り。 才能に違いないが、ほとんど稼働できない晩年に悔やむが、 そこで辛抱ができるか否かで評価は決まる。 8旬「79歳山戌」は主導DNA「調」の刑。 老いてようやく自己確立も、派手に偏りを演出できれば、 それなりの見直しも与えられるが、苦悩もあり。 さて、趣味の良い話ではないが、登場人物がさほど多数ではないのに 紹介があるのは親切だが、かえってイメージ固定の恐れ。 「妖の大半は妖として生まれるが、鬼は人がなるものじゃ」は、 現代ならただの犯罪者だが、夜は暗闇となる お江戸の街の話なら、魑魅魍魎として描けるので都合良し。 とはいえ鬼に対抗する組織といっても、 そこは必殺仕置き人レベルの少数精鋭なので、 どこまで組織と呼べるのかは今後明らかにされるのであろう。 男とは卑しい者、男とは情けない者。 徹底して男の負の部分をさらけだし無惨な生き物として蔑む。 あげくは「遊女は死ぬと蝶になる」だから、実は劇画の世界。 謎の脚抜けに逆恨み。瑠璃は存分に浮世の因縁を引き受けているのだが、 水性ないだけに、水に流せるかは心配。 何はともあれ、勢いで片付けるのが生月冲殺。 なりきって、異なる世界で生きるのが生月冲殺。 少しだけ廻り道をしたけど夏原の未来は明るいが、 10年運の切り替わる来年(20年/鉄子)は、DNA「司」の害。 妙な夢を見るくらいなら、 吉原に上京するくらいの心意気もほしいが 何をやっても、思い通りにいかず体調もトホホな来年ではない。 さ来年(21年/宝丑)の天剋地冲で逆転の東上をすれば その翌年が60年に一度のありえない水性の干合天冲殺年で栄誉。 期待に胸がふくらむであろう。 また、装画は着物を描かせれば右に出る者がいない という当代一のイラストレータのマツオヒロミ(80-1204/宝亥)。 マツオのこ日干支は夏原の年干支「宝未」を大半会し、 素晴らしい花魁の絵を提供してくれて、感謝であろう。 そのマツオも10年運「39歳雨未」の守護神10年運半会で、大復調の勢い。 一緒に何処までもいけると愉しいことになるが、 いただけないのは、旧き華やかな花魁を描き、 なおかつマツオの助けもあるのに、さすがに「Cocoon」はない。 オリジナリティも哀愁もなければ違和感だけだが、 ひとまず菜々緒(88-1028/陽辰)のスケジュール抑えておくべきかな(笑)☆ |
夏原エヰジ○91-0206 |
灯鉄宝宝 未寅未+9 禄司貫調貫(調冲殺主導) 木性(69)火性(91)土性(69)金性(40)水性(00)/総合269 寅卯生月冲殺/天冲殺(9歳宝卯) 初旬条件あり(年干支を大半会)/干合金性天干一気(19歳海辰) 火性過多/金性脆弱/水性ゼロ(配偶者成分皆無) +9歳宝卯/19歳海辰/29歳雨巳/39歳木午/49歳草未/59歳陽申/69歳灯酉/79歳山戌〜 |
マツオヒロミ○80-1204 |
宝灯鉄山 亥亥申-9 石車調調石(調主導) 木性(38)火性(13)土性(06)金性(64)水性(93)/総合214 寅卯天冲殺/天冲殺(79歳畑卯/89歳山寅) 特別条件天冲殺(日干と干合後月干と再干合/9歳陽戌→海戌→木戌) 変則干合金性天干一気(9歳陽戌)/害(29歳木申)/主導DNA(49歳海午) 納音(59歳宝巳)/年支VS月支+日支害(表裏)/害切れ(59歳宝巳) 火性脆弱/土性脆弱/金性過多/水性過多 -9歳陽戌/19歳草酉/29歳木申/39歳雨未/49歳海午/59歳宝巳/69歳鉄辰/79歳畑卯〜 |
■2019年10月27日(日)灯酉 |
植田文博○99の羊と20000の殺人に優雅を見つける |
○13年(雨巳)のありえない水性のDNA「調」年に、「フロンタルローブ」で 第6回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞(13-1025/木子)を受賞。 選考委員の島田荘司(48-1012/鉄午)は 「この物語の優れた点は、公的には滅んだと思われていたこの術式 (ロボトミー)を、昨今話題の「貧困ビジネス」と結びつけ、 現実社会に置いてみせて、生じるであろうさまざまな悲劇を シミュレーションして見せた、まれな着眼にある」と評し、 14年(木午)の主導DNA「禄」の半会年に、 同作を改題した「経眼窩式」でデビュー。 「ミステリが読みたい!2015」で新人部門第3位入選を果たした 植田文博(75-0305/鉄戌)が、 新人賞では先輩にわたる知念実希人(78-1012/灯未)の助言を得て、 17年(灯酉)のDNA「牽」の害年に上梓した 「原宿コープバビロニア:心臓のように大切な」を 主人公の性別を変えるなど大幅に改題改稿した 『99の羊と20000の殺人』を 08月15日(畑卯)のDNA「玉」の天冲殺支合日に上梓した。 寝たきりで入院中の息子の病名を調べてほしい――。 本業は原宿駅前の一等地の伝統と風格のあるマンションの一室で、 電気設備会社を営む新本慶一と幼い時分に新本に助けられた 恩義あり天涯孤独の大学生のアルバイト社員の佐々木綴の副業として、 興味がもてる事件だけ、実費だけで請け負う凄腕探偵稼業。 その二人に依頼された奇病の謎解き。 調査を始めると、奇妙な「連続病死事件」が発覚する。 その裏には、江戸時代から続く摩訶不思議な風習と奇病の存在もあり、 さらに、遺伝性の病気ではないかと疑いももたれ、 患者の一人が、内戦が続く東南アに看護師として赴任していた時、 相手の兵士が同じ病気を発症し死んでいたことも発覚。 調べるうちに同じ病気で死んだ人の一部を 体内に取り入れて感染するBSEであることが判明する。 返し医療ミステリーということで二転三転していく。 軽くはないテーマだが、主人公の凸凹コンビの設定が、 古典的とはいえ荒唐無稽で謎がいっぱい。 シリーズものを想定しているのか 一部伏線の回収がなされていないのは気になるが 奇病の謎を追うどんでん返しは、気弱な人には推奨しないが、 あっと言わせる後半の怒濤の追い込みは圧巻。 熊本県生まれ。東京都中野区西南部在住で、 キジトラ猫の相棒と暮らし、料理は○○の横好きで、 おそらく医療系会社員をしていると思われる植田は、 「禄」冲殺主導で、際限のない自己満足で浪費家。 自己顕示欲は誰かのために役立つ仕事をしたいと願う。 「この世に人助け以上の快楽なんてないんだ」は然り。 「禄冲+司」は、現実から一歩退いたところで、 浮世で知り合った人の都合で動かされたり、 心酔して何かのために動きたいだけ動く。 仕事は、一見堅実そうだが、脱線すると止まらない。 だからこそ、主人公の愛車はマニュアルのミニクーパーで、 小さな車体に2000CCターボエンジンを呑み込んだ振動は、 すこぶる乗り心地が悪い(笑)。 「禄冲+龍」は、その気になると寝食忘れて没頭する。 ある人が助かるならば、多くの人が犠牲になることもあるだろうという発想。 才能は、この「龍」で精神性の高い放浪性で、 のめりこむと、身体が軟弱になるので程々が救い。 一見テキトーだが、根っこは信頼に値する、 26歳という設定の新本慶一は著者の理想であり、 誇張した存在とみて差し支えない。 「鉄+禄冲+寅月」は、持病があるが、ここぞという働きは秀逸。 窮地に陥っても土壇場で開き直り立ち直ったりするが、 異性は意識するが、寸前で裏切られることもしばしば。 なので、信じるものはお金なのだろうが、これもまた難しい。 「卯」年生まれ「鉄戌」は、努力型だが上がっては落ちる。 生き方を表す伴星は「貫」で、波風少ない落ち着いた人生。 物事の始めの洩星は(敢えて言えば)「司」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は(敢えて言えば)「龍」で、終わりなき精神放浪。 すなわち次回作の構想あるので、本書が売れないと困る。 宿命の特長は、早春午前四時頃の山間の列車だが、 気候変動などで運行できない場合もあり、 それなりの見込み客に迷惑をかけてしまうし、 点検もままならず、常に存亡の危機。 総エネルギー207点はまずまず普通だが、山から出土したばかりの金属は、 不用物も付着したり、荒削りな中途半端で、 熱気で無理矢理疾走しようとするが、水性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、 体裁を気にせず、好き勝手な発信をする様相。 主人公もタピオカ入りミルクティーにはまったかと思えば、 加熱式電子煙草の虜になったりもする。 遊びがない趣味がないのではなく、何かをやると無限大の没頭をしかねない。 野人ではないが、貪欲で何でも口にできるし、 毎日毎食同じものを食べても飽きないなど変わり者と見られるが、 自身の金性は23点しかなく、変わり者ばかりか 妙に大物気取りに見せておきたい。 土性63点は忌み神扱いだが、放浪を厭わず 様々な情報にも精通しているが、どこか頭でっかち。 木性85点は妙な生業でお金に困らないのか、 変わった異性などの援助なのか、 とはいえ不思議なことで、異性の影は感じさせず、 自己を強化させるための、バディのような猫で煙に巻く。 年干支の「草卯」は、生真面目で鈍感な印象も努力家。 守備本能も強く群れることはなく、愚直な孤独愛好家。 月干支の「山寅」は、生まれながらに長たる素質。 家系の蓄えで生きているところがあるが、 お世辞は苦手も人情家で人に好かれる。 とはいっても、世俗では汚れを嫌い、 恥をかいてまで、泥んこにはなりたくない傾向。 焦ることなく、人生を積み上げて行く。 そして日干支の「鉄戌」は、野暮ったいうえにずうずうしい。 表面は穏やかでも、内側には強烈な闘争心を秘めるも、 ガムシャラに進むよりは、石橋を叩いて渡るようで、 常に退却路を確保しながら抜かりなく生きる。 数代前に、大病して凄まじい手術をうけたり、戦争で負傷したりさせたり、 あるいは殺傷を生業としていた可能性大。 基本は戦士であることは間違いない。 後天運は、遅咲きも遅咲きの10歳運で、 初旬「10歳灯丑」は、年支「卯」月支「寅」につらなる 変則方三位の「丑」で、守護神強化の「灯」はDNA「牽」。 きびしくはしつけられたかもしれないが、 冲殺者なので、進学や就職で故郷を離れれば、 まず間違いなくそこそこの暮らしをできるもの。 格好を気にする。外見ばかりか内面の格好を気にする。 その意味でも、主人公のシチュエーションは著者の理想型。 2旬「20歳陽子」は、DNA「車」の多忙。 社会参加して忙しかったろうが、決め手がないまま過ごす。 むろん危険な趣味、危ない生き方であったことも間違いない。 3旬「30歳草亥」は、DNA「司」の突如やってきた 真面目さが評価される特別条件付10年運天冲殺。 年干支「草卯」の大半会と、月支「寅」の支合と、 日干支「鉄」からみた干合で、念願のデビュー。 現在の4旬「40歳木戌」は、DNA「禄」の主導DNA 特別条件付10年運天冲殺で、 年支「卯」の支合、月支「寅」の半会もある 自己確立を伴う人生最良にもなる至福の時で、名を売る。 原則何をやっても絶好調を体感できるので、 あとは冲殺されているとはいえブレない感謝と奉仕。 今後は5旬「50歳雨酉」が、月干「山」を干合すると、 月干は「陽」と10年運「灯」の守護神扱いだが、 進み行く方向の変化で調子にのって 専業作家にでもなろうなんていう気持ちになれば、 実際はありえない水分、すなわち DNA「調」の害で、若い女性の裏切りや、 若い女性に対してその気になりすぎの体調変化など、 何をやっても、予期せぬことばかり。 静かにしながら時折尖った発信でもしているくらいなら 悪くはないが、原則失速濃厚なので無理をしてはいけない。 6旬「60歳海申」は、同様にありえない水分のDNA「鳳」も、 忌み神の塩分で、力が萎えて推進力に陰りが懸念。 7旬「70歳宝未」は、年支「卯」の半会で、 なんとか立ち直りたく決意するも、DNA「石」の刑は、 友人知人との衝突もあり、良さなし。 8旬「80歳鉄午」は大半会。 過去の栄光が一瞬着目されるなどの事件もあろうが、 DNA「貫」の「鉄」同士の衝突は回避できず、あっけなく壊れるか。 さて、たった一人を助けるために、二万人の生け贄が必要? 学生アルバイト社員の綴の設定も 旅行中の玉突き事故で7台の乗用車とトラックが大破し 13名が亡くなった事故で、父と兄は即死、 母は意識不明の状態から二週間後に亡くなりという 両親の祖父母は既に他界という話も、 傷体といって、身体に傷のある因縁を持つ「鉄戌」らしい発想。 ここに水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の偏り激しい趣味やら 精神的快楽主義の仮面が剥がされていく。 奇跡を起こす慶一は怪人か聖人君子かスーパーマンか。 こればかりは読んでも謎だらけ。実は本編よりこちらが気になる。 原宿コープバビロニア?!心臓よりも大切なものは、何だろう。 04年(木申)のBSE事件にヒントを得た(!?)意欲作は、 宝石を散りばめたものをチューブに入れたウオッカだとか 妙なものばかりでてきて、終わりに向かうにつれて、 気分もあまり良くなくなるが、 ケーキインパーラーなんていうそれらしい名前で誤魔化されてはいけない。 それにしても99の羊というルカの福音書といい、 江戸時代の刀役の話といい、丹念に練り上げられた 命の重さの話には、血も涙もないどころか 笑いにまでもっていこうとする著者の荒技には感服する。 そして、年齢は下だが、作家としては先輩で、 実は仕事でも遠からずの関係があったと推測される知念は、 一応守護神方向だし、植田の月干支「山寅」が 知念の年干支「山午」を大半会し、慕う関係にもなっているため(知念さんの) 「やってみますか」から始まった今回の文庫化。 「毎月のように打ち合わせ、改稿を重ねてきました。 読みやすく、より届く小説を。それを合言葉に生まれ変わった(本作を) どうぞよろしくお願いします」なのだが、どうしても気になるのが、 凹凸コンビが生まれる本当の背景が不明なこと。 新本慶一は何故佐々木綴を助け、子分にしているのだろうか。 そこはとんでもない大逆転の種明かしを期待したいので、 本作が売れて貰うことを願うばかりだが、 完成されるのが、ありえない水性成分の 60年に2年だけある条件あり天冲殺(22年/海寅・23年/雨卯)だと、 声高に予測しておきたい☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 9 年/ 畑 亥 |
19年●01月分 19年●02月分 19年●03月分 19年●04月分 19年●05月分 19年●06月分 19年●07月分 19年●08月分 19年●09月分 19年●10月分 19年●11月分 19年●12月分 |
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