★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 2 年(海寅)○01月 宝丑 // 移 動 祝 祭 日 |
■01月分一覧 (2022年○目次) |
逢坂冬馬○同志少女よ、敵を撃てという新時代活劇の担い手の素顔(2022_0101) |
倉井眉介○怪物の木こりにありえないサイコパスの幸福(2021_0103) |
栗原ちひろ○ゴーストリイ・サークル―呪われた先輩と半端な僕に色恋なし(2022_0104) |
内田洋子○モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語は積読書という恋人(2022_0106) |
大石圭○母と死体を埋めに行くの無法と恐怖の毒の在処(2022_0109) |
横山秀夫○ノースライトの美しい嘘と本物の悔恨(2022_0110) |
日部星花○袋小路くんは今日もクローズドサークルにいるの苦悩(2022_0115) |
河邉徹○蛍と月の真ん中ではあり得ない感動の光の中(2022_0116) |
花村萬月○夜半獣は理想郷か制御不能の刹那の悪夢か(2022_0122) |
久住昌之○麦ソーダの東京絵日記という青春の群像(2022_0126) |
■2022年01月01日(土)木寅 |
逢坂冬馬○同志少女よ、敵を撃てという新時代活劇の担い手の素顔 |
○学生時代の20代前半から、会社勤めのかたわら 年1作ほどのペースで小説を執筆。投稿してもなかなか芽が出なかったが、 主導DNA「石」年だった21年(宝丑)に、大学在学中に着想した 「なぜソ連だけが第2次世界大戦で多くの女性兵士を前線に動員したのか」 を思いだし、「同志少女よ、敵を撃て」で、四土格入格日に開催された 第11回アガサ・クリスティー賞大賞(21-0803/雨未)を、 史上初の全選考委員が5点満点をつけて受賞した逢坂冬馬(85-1008/鉄辰)。 さすがに加筆訂正は行われたが、直接的な書名にも訂正が入らぬ快挙で 受賞作『同志少女よ、敵を撃て』が、 昨年(21年/宝丑)の11月20日(海申)の DNA「鳳」の天冲殺日に上梓されているので、解説する。 「初めて実際の戦争をテーマにした」という本作で 飛躍を果たした逢坂は、第166回直木賞(22-0109/海申)にも、 一番ちかいところにいるといっても過言ではない。 42年(海午)、モスクワ近郊の農村で暮らす 少女セラフィマは半農半猟の生活をおくっていた。 だが、その暮らしを突如奪われた。 急襲したドイツ軍によって、猟師の母親が狙撃手とて間違われ殺害され、 村人たちが惨殺されたのだ。自らも殺されそうになったその時 ――赤軍の女性兵士イリーナに命を救われる。 セラフィマはイリーナの勧誘説得による 母を撃ったイェーガーなる狙撃兵に復讐をはたすべく、 他の少女たちと共に、全員洒落っ気も何もない ボブカットにさせられ過酷な訓練に耐え 自らが兵器化したような狙撃兵になっていく。 アメリカの女性兵のようにチアリーダーではなく 徴兵されずに個々の意志でドイツやルーマニアを倒すために たちあがった正義ある女性兵士の成長物語で、 少しも甘っちょろくない、ガールミツボーイ小説で、 一部の家族を失って祖国を守る男性兵士以外は、 どちらの兵士も野蛮であり、忌み嫌う存在。 冒険小説の興奮と成長小説の感動に満ちたミステリ大作だが、 連合国側として、45年(草酉)に不可侵条約を一方的に廃棄され、 多くの日本人が収容所に連れ去られ、厳冬下で亡くなり、 いまなお、千島列島を占領されている事実を 目の当たりにしている私達としては、 ガス室や人種差別案件がテーマではない本書だからこそ、 彼女達にとことん感情移入できぬのも確か。 女性を屈辱する者は、かつての婚約者でも、 ドイツ人狙撃手に責任をなすりつけ、 撃ち殺すセラフィマは、野人で孤独人なのだと思う。 埼玉県所沢市生まれ。神奈川県横浜市金沢区育ち。 明治学院高校、明治学院大学国際学部国際学科を卒業。 19年(畑亥)のDNA「玉」年に、実家からはでて業種不明も、昨春には転職し、 現在は埼玉県さいたま市大宮区に居住している逢坂は、 「石」主導で、仲間を意識する。 なんでも受け入れると見せかけ、とりこむ。 才能もこの「石」で、狙いすまして行動する。 「石+調」は、主役より補佐役で格好をつけたいので、 場面場面で対比する存在を際立たせる。(グッジョブ! オリガ!) 「石+司」は、質実剛健と言えば聞こえは良いが、 精神的には簡素で、計算された無味にも見え、 小説を設計し映画のように俯瞰して作り上げている。 「司」×2あり、本音を表さず融通効かず。宗教的なものに添うわけでもなく、 かといって明るい未来を提示するものでもない。 「石+車」は、目的達成のためには何でもする。優秀な狙撃兵のである。 「鉄+石+戌月」は、派手さはないが、熟練工のような寡黙で無言実行。 「丑」年生まれ「鉄辰」は、待ち運。 生き方を表す伴星は「貫」で、本来は波風立てない人生を好む。 物事の始めの洩星は「石」で、共同で始めさせられる。 締めにあたる導星は「車」で、無に帰す。戦争も。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の残光ある草原の戦車。 年干「草」を日干「鉄」が干合するため、 没頭しやすく、生年冲殺ではなくても仕事好き。 干合年干「宝」は月干「陽」と二次干合すると、 それぞれ「雨」と「海」になり、仕事に飽きると、 趣味的なものを求めたくなる。 年支「丑」VS月支「戌」VS「辰」の並びは、 冬の土性、秋の土性、春の土性で構成されており、 夏の焦土が欠けており、「未」が揃えば四土格入格。 また、月干支「陽戌」VS日干支「鉄辰」の天剋地冲は、 内側の犠牲で、組織や実家での在り方を気にすればするほど苦しくなる。 とはいえ総エネルギー256点で、金性61点はそれなりで剛性強力も、 土性61点の庶民的創造性で埋もれやすく、火性40点に支えられているとはいえ DNA「牽」の栄誉になる本物の守護神「灯」が、 月支「戌」内の深部に秘匿されており、 戦車といえども、砲台化している感もある。 年干支の「草丑」は、謹厳実直で、職業軍人としても通用する。 月干支の「陽戌」は、庶民的な商人。裏切られるごとに、能力を発揮する。 チェッカーであり督戦隊(憲兵)か。 そして日干支の「鉄辰」は、前進するのみの兵器で、 後退するギアないため、撤退の二文字なしの強面。 だからそれを柔和させるために、 逢坂のアカウントのアイコンは、柔な男子を演じている(笑)。 干支番号構成は、02-23-17で東方南方の比較的狭い範囲。 得意分野で活躍するしかない。 後天運は、初旬「1歳草酉」は、DNA「司」で地味。 家庭や家の都合に翻弄される10年運天冲殺で、 年干支「草丑」を大半会し、日干支「鉄辰」と干合支合するため、 親の運気を伸ばしながら、自身の運気向上もありという 通常人の3倍ほどの後天性成功運型持ち。 四土格で土性が強いため、母親の影響大であるとみる。 2旬「11歳木申」は、DNA「禄」の10年運天冲殺半会で、 一般人とは少しだけ風変わりな引力本能に影響を受ける。 キリスト教の精神であろう。 3旬「21歳雨未」は、DNA「調」の四土格入格で、 独創的発想にこだわったが、本業の多忙さと通勤時間の長さでやや疲弊する。 現在の4旬「31歳海午」は、DNA「鳳」で、宿命にはない 冷徹な発信力で計算しつくした作品でデビュー。 今後は5旬「41歳宝巳」が、進み行く方向の変化で、 主導DNA「石」の自己確立になるため、完全専業へと舵を切る見込みだが、 守護神月干「陽」の「海」化で闘争心が失せかねないのは痛い。 6旬「51歳鉄辰」は、DNA「貫」の律音で、人生の集大成で八面六臂の活躍も、 頑固さが際立ち、融通が効かなくなる恐れ。 7旬「61歳畑卯」は、DNA「玉」の害で、過去や学習能力の瑕疵。 胃も痛む病魔との衝突か。 8旬「71歳山寅」は、DNA「龍」の改良改革も、 これといった条件はなくなり、残務整理。 「少女たちは荒野を目指す」の舞台が 実家にあまりにも近かったと興奮しており、 集団で少女達が何かを行うのは、ある意味原風景。 とはいえ、政治的な信条とは別に、この国とは異なり、 ソ連では女性兵士がおり、特に狙撃兵のような孤独と同居しながら、 敵を仕留めるという事実が評価されていないことに目を付け、 そこを導入に使う手法は、 さながらゲームやアニメでも見させられるような気分で、 狙撃という観点からは、恐ろしく効果的。 また、憲兵に当たる督戦隊(チェッカー)を組織内敵と描きながらも、 最後には自らの命を犠牲にして、孤児の子供達を助けたり、 ウクライナ出身のコサックで模範的なのに 反逆的な一面を主人公にみせつけ油断させたあげく、 赤軍の戦争犯罪をも阻止するという大命題のもと (この設定の皮肉には感動する!)最後はセラフィマの動きを読み フリッツの狙撃兵を倒す助太刀にした配役は、 小憎らしいほどで、ゲーマーなりアイドル好きには、 たまらない演出で、まんまと術中にはまる。 これが戦争装置の代名詞のような「鉄辰」将軍の手によるものなので 油断も隙もなく、知らぬ間に主人公セラフィマに味方せざるをえなくなるが、 ソ連では第二次世界大戦で100万人をこえる女性が従軍し、 看護婦や軍医としてのみならず、兵士として武器を手にして戦い、 戦後は世間から白い目で見られ、みずからの戦争体験を ひた隠しにしなければならなかった事実を白日の下にさらした 「戦争は女の顔をしていない」にもあたるなど 根拠ある出典から着想をえて戦争の矛盾をつく 新時代の小説製造機械のような作家は、 間違いなく、どんな局面での戦争物を描かせたら天下一品。 主人公のセラフィマでさえ拷問され、傷を負わせるなど、 劇的であり、劇画的であり、興奮製造! ただし、それ以外では難しいので、ぜひ苦手であるはずの 恋愛小説などには手をだされたら、 それこそ、ロボットの恋になってしまうので、やめてもらいたい。 逢坂が成功し続けるなら、プログラムピクチャーのように、 あるいはゲームやアニメの世界のような シリーズ戦記でなければならないはずだ。 その意味では、「知的で興奮できて良識がある」はずの 早川書房からの世に出られたのは計算の賜物とはいえ立派の一語に尽きる☆ |
■2022年01月03日(月)陽辰 |
倉井眉介○怪物の木こりにありえないサイコパスの幸福 |
○大学生の時、読み終えた本が300冊を超えたあたりで、 自分が読みたいと思うような本になかなか出会わなくなり、 小説を書くようになり、大学卒業後、 10年間フリーターをしながら執筆を続けたが芽が出ず。 18年(山戌)のDNA「石」年の04月(陽辰)に就職。 ガスボンベの管理会社で工場作業員としてボンベを転がしていたところ、 「あかね町の隣人」で第64回江戸川乱歩賞(18-0607/鉄午)の最終選考に残り、 「怪物の木こり」で 第17回このミステリーがすごい!大賞(18-1001/陽寅)を受賞し、 翌、19年(畑亥)の律音年に同作でデビューした 倉井眉介(84-0306/畑亥)の『怪物の木こり』が 20年(鉄子)の02月20日(雨巳)のDNA「禄」の天剋地冲天冲殺日に、 文庫化されているので解説する。 良心の呵責を覚えることなく、自分にとって邪魔な者たちを 日常的に何人も殺してきたサイコパスの辣腕弁護士・二宮彰。 その出自は、00年(鉄辰)02月06日(木午)に発覚した 静岡児童連続誘拐殺人事件の生き残り。 それから26年後(陽午)のある日、 彼が仕事を終えて足立区にある倉庫代わりにしている一軒家に BMWを駆って部屋へ戻ろうとすると、 警察車輌とは思えないアウディに尾行されていることに気付き、 相手を巧みに誘い出し殺害してしまう。 殺す前に二宮の友人の医者をしている友人の杉谷を狙ったものだと吐かせた。 その一週間後、自らが住む高級マンションの地下駐車場で、 突如「怪物マスク」を被った男に襲撃され、斧で頭を割られかけたが、 偶然通りかかった女性の悲鳴により、九死に一生を得た二宮は、 待ち伏せした男を捜し出して復讐することを誓う。 一方そのころ、頭部を開いて脳味噌を持ち去る 連続猟奇殺人が世間を賑わしていた―。 サイコパス弁護士VS頭を割って脳を盗む脳泥棒の、最凶の殺し合い! すべては26年前、15人以上もの被害者を出した、 児童連続誘拐殺人事件に端を発していた・・・・・。 海外映画の「怪物の木こり」を模した、脳チップ内蔵のサイコパス人間が、 斧で傷つけられたことで、心が狂った。 時折、残忍な気持ちが薄らいで行く不安。 事件で拡大するにつれ、警視庁の包囲網も近づいてきた。 今度は女性刑事VSポンコツサイコパス弁護士の攻防。 急に婚約者の影響で映画好きになってみたり、 感情の乱れは、矛盾いっぱいの病みの闇へと導く多幸感。 倫理VS欲望、人格破壊。さすがにチップを埋め込むだけではない。 埋め込まれても生き抜ける異常な宿命。 たとえば金性ゼロなのに、金性を埋め込まれれば、 サイコパスにも変貌するという図式。設定の不可解さに疾走感ある筆致。 意外性ばかりの意表をつく無敵な骨組み。 二宮のその後は気になるが、何かあるのか。 神奈川県横浜市戸塚区出身で、神奈川県立戸塚高校を卒業。 帝京大学文学部心理学科を卒業し、現在も当地在住の倉井は、 DNA「車」主導で、危険で落ち着きのない人。 才能は「車」で、常軌を逸した発信力。 「車+禄」は、規則正しさに縁薄い。 「車+牽」は、集団行動苦手で配慮に欠ける。 「車+龍」は、ひらめきの達人も、いつまでも生地生家を出ないと、鈍る。 「畑+車+卯月」は、大風呂敷気味。 「子」年生まれ「畑亥」は、自意識過剰で孤立しやすい。 生き方を表す伴星は「貫」で、問題起こさぬ人生が理想。 物事の始めの洩星は「禄」で、つかみ所のない生きざま。 締めにあたる導星は「龍」で、一段落したら次を考える。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の多くの作物を育てる畑。 高級な果物から庶民的な野菜まで、品揃えは豊富。 総エネルギー146点は、土床は僅か8点しかなく、 水性57点を加味すると、水耕栽培に近い。 火性8点も僅かなので、早生商品ばかりだが、 木性73点と売り物は多いものの、月支「卯」VS日支「亥」の半会で、 さらに木性は増殖するが、芝や菜の類ばかりか。 とはいえ、金性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、 作物を傷つける成分がないので良質な土壌だが、 伝達本能がないので、一風変わった発信しかできず。 無理矢理、宣伝をして商品を売ろうとするので、 勢い無理がたたり、持続力に欠ける傾向。 年干支の「木子」は、やり直しが得意。気に食わねば、頭を丸めてやりなおす。 月干支の「灯卯」は、なかなか稼働できず。 観察して観察して、ようやく行けそうと感じたら素早く動く。 そして日干支の「畑亥」は、身体の霊感で異常性。 他人とは異なる身体的特技の持ち主で、ぬかるみのような状態は、 時代と時代のつなぎ目で、一発勝負型。 干支番号構成は、01-04-36で東方2点と西方を結ぶ 鋭角的な極めて狭められた領域も、生日冲殺でもあり、自由度は低い。 後天運は、初旬「10歳山辰」は、DNA「石」。 妥協しやすい埋もれやすい10年運天冲殺ばかりか、 日干「畑」に干合された年干「木」は「山」になるので、 干合年干支「山子」とは大半会的となり、後天成功運型。 2旬「20歳畑巳」は、DNA「貫」の納音天冲殺で、 力が萎えて、真っ当に労働する意欲はなし。 3旬「30歳鉄午」は、DNA「調」のありえない金性の到来。 年干支「木子」の天剋地冲もあり、そうそう親を頼り切れなくなり、 ないものが揃い、労働でもしてやろうかと動きだしたら、 それに触発されて、作家デビューまでしてしまうのだから、 わからないものも、ひとまず仕事にありつき、 目先の経済活動を確保できてしまうと、なかなか創作意欲まで、手が回らず。 今後は4旬「40歳宝未」は、DNA「鳳」。同じくあり得ない金性ばかりか、 月支「卯」と日支「亥」のからむ三合会局で、 もう一丁やってやろうかと思うか、はたまた現実世界で成果あり。 5旬「50歳海申」は、月干「灯」の干合で進み行く方向の変化。 年支「子」の半会で、世界は拡がる模様も、 守護神「灯」が消滅して「草」になり、 危機的状況は日支「亥」の害でもあり裏切り。 体調の悪化であり、DNA「司」は生活苦もあり。 6旬「60歳雨酉」は、月干支「灯卯」の天剋地冲を伴う DNA「禄」の散財で、頼るものがなくなり、水浸し。 7旬「70歳木戌」は、晩年に訪れるDNA「牽」の 特別条件付10年運天冲殺で、異性を強く意識したり、 格別で訳のわからぬ生き方をすることで、世間に再発見される。 8旬「80歳草亥」は、主導DNA「車」で自己確立。 刑もあるので、危険な衝突。とんでもない晩年の特別条件付10年運天冲殺。 小説に没頭したのは、学生時代。 サスペンス小説に没頭し、年間300ほど読破し、 自分でも書いてみたいと思い作家を志すが、 週に2~3回、深夜のコンビニバイトで糊口をしのぐが、 実家暮らしのため、月10万もあれば御の字。 さすがに壊れる納音の制御不能の10年運天冲殺だけあって、 勤務先が何度もつぶれ、親にまるで無職だとバレるのが怖くて、 深夜の街を自転車で疾走した「車」主導らしい 危なさを存分に満喫していたが、30代でようやく就職した 神奈川県川崎市川崎区扇町の昭和電工扇町工場構内で、 特殊ガスの充填・管理・出荷業務、クレーンやフォークリフトを使用して コイル(鉄のトイレットペーパーみたいな物)の 受入・管理・出荷業務の請負作業をしていたが、 20年(鉄子)のDNA「調」重なりで、小説の注文が入ったので、 その仕事を辞めてしまい、専業作家となったが、 派手に活動しているとは言い難い。大丈夫なのか。 いくら実家にいるからといっても、 それではハミダシ運の辰巳天冲殺らしくあるまい。 距離をおいてこそだが、そこまで期待するのは酷かな☆ |
■2022年01月04日(火)灯巳 |
栗原ちひろ○ゴーストリイ・サークル ――呪われた先輩と半端な僕に色恋なし |
○いわゆる神田の生まれは、数代は続く江戸っ子の家系で、 冬生まれのわりには早熟で、猛烈に作文と小説が好きで、 10歳くらいで処女作書けたので作家を目指すことを決めるも紆余曲折あり 04年(木申)のDNA「石」年に、「即興オペラ・世界旅行者」で、 第三回角川ビーンズ小説大賞の優秀賞を受賞し、 05年(草酉)のDNA「貫」年に、受賞作を改題・改稿した 「オペラ・エテルニタ」で、デビュー。 少女小説を中心にファンタジー小説を数多く執筆。 14年(木午)のDNA「石」年より、ライト文芸のジャンルで 現代日本を舞台にしたオカルト、冒険、幻想などの作品を手がけ、 児童文学の翻案分野でも活動する 栗原ちひろ(78-1129/草未)が、ありえない金性年に、 母校を舞台にしたとしか思えない 『ゴーストリイ・サークル ――呪われた先輩と半端な僕』を、 昨年(21年/宝丑)の10月20日(宝丑)のDNA「車」重なりの天剋地冲日に上梓した。 希望に満ちあふれたというよりは、 第一志望から第五志望までの大学の文学部から、 ことごとく、はねかえされて、ドサクサに紛れて、 江古田にある芸術系大学に進学した 怪異が視えるけれど祓えない半端霊能者の「浅井行(ゆき)」は、 引越をしたアパートの階上に住む心霊写真しか撮れないという 正体不明の美しい先輩の写真学部四年生の 「瀬凪ほのか」にその素質を見抜かれ、サックスみたいな低い声で 「ふふ、いいこ」と囁かれ、目の前がぱっと光った。 そして、1Kのおんぼろアパートでは、不穏な電話が鳴り響き、 ドアノブをガチャガチャ回される怪異と対峙する仲間に引き込まれる。 正確を期せば、怪異に見込まれたというか、 怪異好きの先輩に見込まれて、巻き込まれたか・・・。 逃げてはいけないし、退治してもいけない。 怪異を待ち構えよう!そのままやり過ごすために――。 秘密を抱える美しい先輩が提案したのは 「棲み分ける」という怪異との共存だった! 30年前に病弱なのに無理をして上京し、その部屋で病死した過去学生の怨霊。 (栗原らしい、古めかしい事故物件!) 顔が浮かぶ壁、小さな手で奏でる姿なきピアニスト等々。 青春ホラーミステリーは、妙にすがすがしい。 東京都千代田区神保町駅近辺で生まれ。 あの夏目漱石も通学したという千代田区立錦華小学校、 千代田区立一橋中学校を経て、桐朋女子高等学校卒業後、 日本大学芸術学部文芸学科を卒業。 一時会社勤めの経験もあり、現在は東京都豊島区東池袋付近在住で、 19年(畑亥)当時は神保町を仕事場にしていた栗原は、 DNA「玉」主導で、ハミダシ辰巳天冲殺なのに、 地元愛それなりにありだが、居住しようとは思わないが、 神保町アイデンティティーに陰りなしかと思えば、 高校生活も大学生活もそれなりに、懐かしむ。 才能は「玉」で、過去を評価し母親らしく接する。 むろん旧き物なので、スマホでなく単体の電話機が小道具。 「玉+鳳」は、表面的に冷静だが、内面は覚めており、 自分を棚上げして、他者をいじるのは、「瀬凪ほのか」その人。 「玉+禄」は、計算しながら世渡りする。 電話の怪異には、いまどき珍しいFAXを繋げて対抗する(笑)。 「玉+司」は、生活力最優先。 「玉+龍」は、あえて誤解を与えるような印象操作。 「草+玉+亥月」は、純粋で霊的で幸運と災禍の同居。 子に運を奪われやすい。 生き方を表す伴星は「龍」で、家族と距離を置いて。 物事の始めの洩星は「鳳」で、趣味の延長でなんとなく。 締めにあたる導星は「禄」で、他者の意志や行為で終わる。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の雨降る山を覆う群生花。 仲間ありきなので、名物の具のないカレーを学食でたべながら、 コンテンツ同好会なる怪しげなサークルをたちあげ、 キャンプと称する怪異遭遇期待の撮影会も実行する。 群れるのは嫌いではなく、江古田つながりの有人知人も多いが、 本体は旧くから根づく、誰でも知り得る品種で、 誰にも制御されることなく、地熱に支えながら、 ひっそりとした時間を体験しているもので、 本書最終章の舞台は、山の中でそのまんま。 金性ゼロ(DNA車/牽なし)のため、夜中でものびやか。 異性の欲深さを感じさせず、高潔に保たれており、 傷つくことはない無敵の状態。 配偶者成分皆無なので、実際勤務していた会社では、 交際相手がいると主張しても信じなかったそうで、 表向き生活感を感じさせないのは、 年干「山」と月干「雨」が干合すれば、 それぞれ「陽」と「灯」の火性になり、素の部分をさらさないため。 年干支の「山午」は、感情を表にださず、 さっぱりして決断力あり諦めも良いが、大物の相。 月干支の「雨亥」は、精神性の強い頭の良さで、 自己の領域に相手を誘う庶民性の強さ。 そして日干支の「草未」は、誰にでも可愛がられやすく、 我慢強く黙々と努力する知恵者。 おおむね三柱の特長は、やはり「瀬凪ほのか」その人。 干支番号構成は、55-60-32で北方2点から西方へ向かう 極めて鋭角的で、得意不得意が明確になる様相。 後天運は、初旬「7歳海戌」は、主導DNA「玉」で自己確立。 兄姉の影響と住まいの場所柄、 児童書に始まり落ち着いた書物に触れる機会に恵まれ、 早くから短編の習作を手がけたのも、これが影響。 月干「雨」は年干「山」に干合されると「灯」になるため、 これが10年運環境と干合すれば、月干支は「草亥」になり、 10年運は「木戌」となり、特別条件付10年運天冲殺。 ようは家系(兄姉ふくむ)の応援と神保町という街が、 栗原を作りあげたことになり、後天的に伸びる要素を与えられ、 書き上げた短編は一定の評価をえて、作家を目指している。 ほぼ、一生ターボ運(子丑天冲殺廻り)で、何をやっても目立つ人になる。 2旬「17歳宝酉」は、宿命にない金性のDNA「車」で、 猛烈に稼働が始まり、ありえない仲間との出会いなど。 この最後に角川ビーンズ小説大賞優秀賞受賞。 3旬「27歳鉄申」は、おなじくありえない金性のDNA「牽」の名誉。 ここに入った途端にデビューを飾り、 長年の盟友と、結婚もしたはずで、輝いていた時代も、 13年(雨巳)の月干支納音のDNA「龍」の天冲殺年には、 卵巣嚢腫茎捻転で緊急入院も経験する。 現在の4旬「37歳畑未」は、DNA「禄」で引力本能強化。 表現力の火性強化年の17年(灯酉)の三合会局月の03月(雨卯)には、 切迫流産の危機と長期入院を乗りこえ男児を帝王切開で出産。 今後は5旬「47歳山午」が、DNA「司」の支合で、 月干「雨」は干合され、守護神「灯」となり、 進み行く方向の変化は、いつまでも青春物とはいかなくなり、家庭的。 あるいは地味になって、内側の問題に対処。 6旬「57歳灯巳」は、DNA「鳳」の晩年の10年運天冲殺で、 月干支「雨亥」の天剋地冲もあり、 気分上々の一気に華やかになり、大いに話題になるか。 7旬「67歳陽辰」は、DNA「調」の10年運天冲殺で、 一気に孤独を感じたり、少女趣味的志向になることで、 さらなる存在感を誇示も、前旬ふくめた20年間は、 晩年でもあり、特に感謝と奉仕が必要とされ社会貢献が望まれるし、 それをしないと極端に後半落下も回避できず。 8旬「77歳草卯」は、DNA「貫」の大半会三合会局。 月支「亥」に日支「未」で、より木性強化。 あまり我をはりすぎれば、孤立するなり自爆もあり。 さて、栗原の結婚相手の誕生日は判明しているが、 長い付き合いということだけで、たいして手がかりはないが、 おそらく高校時代の男子校との文芸サークルつながりであろう。 出産が遅かったのは、交際期間は長くとも、 友人関係のようなもので、ときめくものはなかったか。 同い年か一歳年上が相場であり、一歳上なら守護神方向で大半会はあろうと、 冲殺範囲をもたれ、同い年なら、初旬害の洗礼を受け、 子供の誕生はありがた迷惑。一歳下なら、共に守護神関係も共通干はなくなり、 現在の10年運は害になるという顛末(これがもっともらしいが・・・)。 その子供は、出産のtweetから判断して、 午未天冲殺で間違いなく、納音あたりを持ち合うはずだが、 困難な出産は、夫婦が結婚に適していなかったり、 いわゆる長すぎた春みたいなもので、そもそも栗原は配偶者成分皆無なので、 どこか無理をしている感はある。 「僕はあなたが好きだ。あなたが見ているものを僕もみたい。 危ういものをやり過ごして、でも、あなたのことはやり過ごしたくない。 一緒にいたい。できるかぎり、ずっと一緒にいたい。」だもの(笑)。 目の前しか見えないから、相手を見誤りやすい (相手が良い悪いに非ず)のだから、仕方がないのだろうけどね☆ |
■2022年01月06日(木)畑未 |
内田洋子○モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語は積読書という恋人 |
○大学卒業後、外資系銀行やイタリアの日刊紙「La Stampa」の支局に勤務。 主導DNA「調」年の89年(畑巳)に、 ニュースエージェンシーの株式会社ウーノアソシエイツを設立。 95年(草亥)のDNA「玉」年に、 「イタリアン・カップチーノをどうぞ 幸せが天から降ってくる国」で、 イタリアの魅力を伝えるエッセイ集を上梓。 11年(宝卯)の年支「亥」VS月支「未」のからむ三合会局年ながら、 60年に一度の干合支害年に「ジーノの家 イタリア10景」で、 「宝」重なりの干合天冲殺日に、 第59回日本エッセイスト・クラブ賞(11-0615/宝丑)と、 第27回講談社エッセイ賞をダブル受賞。 19年(畑亥)の主導DNA「調」年に日伊両国に関する 報道に貢献したジャーナリストに贈られる ウンベルト・アニェッリ ジャーナリスト賞を受賞。 20年度(鉄子)ブックシティ財団、イタリア書店員連盟、 ポントレモリ本の行商人連盟の3組織から、 金の籠賞(20-0715/畑未)を主導DNA「調」日に受賞している 内田洋子(59-0802/陽辰)が、 18年(山戌)のDNA「鳳」の対冲年に刊行した 『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』が、 昨年(21年/宝丑)の11月10日(海戌)の 守護神天剋地冲日に、文庫化されているので取り上げる。 「いつか読もう、と積んだまま忘れられている 本はないだろうか。ある日ふと読み始めてみると、 面白くてページを繰る手が止まらない。 玉手箱の中から、次々と宝物が飛び出してくるような。 北緯四十四度十七分四十六秒、 統計九度五十分三十六秒、標高六百五十一メートルに位置する モンテレッジォ村はそういう本のようなものだ。 本棚の端で、手に取られるを静かに待っている」と言われれば、 読書家ならずとも、心が疼くだろう。 見知らぬ土地や人が本を介してそばへやってくる瞬間! きっかけはヴェネツィアの古書店。客たちのどんな難しい注文にも応じ、 頼まれた本は必ず見つけてくる。(ただ者ではないな)と修業先を聞いてみると、 「代々、本の行商人でした」という。 トスカーナの山奥のその村、モンテレッジォでは、 森にある栗と砥石に材料になる石売りくらいしか売り物がなく、 何世紀にもわたり村の人が本の行商で生計を立て、 籠いっぱいの本を担いでイタリアじゅうを旅した。 各地に書店が生まれ、「読む」ということが広まった。 わずかに生存している子孫たちを追いかけ、 消えゆく話を聞き歩き、歴史の積み重なりを感じながら、 突き動かされるように書かれた奇跡のノンフィクション。 人々にとって、本が遠い存在だった時代に、禁制本やロマンス本などを、 特産品の石の下に隠し、行商にでたという。 イタリアの権威ある書店賞「露店商賞(Premio Bancarella)」の 発祥の地がなぜ、トスカーナの山奥にあるのか!? その謎を追って、15世紀グーテンベルクの時代から、 ルネッサンス、そして現代へ。 創成期の本を運び、広めた、名もなき人々の歴史を、明らかにした! 通うだけで、丸一日がかり。とんぼ返りの取材では、残された住民たちに 話を聞きおえることが出来そうもない! やがて、山深きモンテレッジォ村に居を構え取材に明け暮れた! 著者渾身の歴史ノン・フィクションは、 本好きでなかろうと、この村をたずねたくなる! 感動と熱狂の書店の起源に迫る! 兵庫県神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業後、 単身イタリアに渡る。在学中にナポリに留学したこともあり、 ミラノに拠点を置きながら、イタリア各地で暮らした。 96年(陽子)から6年間、木造帆船「ラ・チチャ」で暮らしたり、 リグリア州の小さな村ポッジやシチリア島などを経て、 現在は、ヴェネツィア本島対岸のジュデッカ島在住の内田は、 DNA「調」主導で、その気になるととことん追究、丁寧が売り。 「調+車」は、休息なしの反骨心。 才能はこの「車」で、逞しい行動力。 「調+鳳」は、趣味のように愉しんで生きる。 「調+調」は、生き方は平易ではなく、まるで哲学的。 「調+司」は、徹底的に小回りを利かせる。 「陽+調+未月」は、運命的な方向に人生が流れる。 「亥」年生まれ「陽辰」は、困ると一旦立ち止まり考える。 生き方を表す伴星は「龍」で、常に変化を求める。 物事の始めの洩星は「調」で、離別に刺激を受ける。 締めにあたる導星は「車」で、何もなくなる。 宿命の特長は、晩夏正午頃の陽光で、暑くて熱い。 人の住む場所にある特別な施設。渋い趣向の美術館のようなものを照らす。 総エネルギー254点の子丑天冲殺は強力で、 自身の火性は40点なのに金性は78点もあり、 動けば動くほどの見返りがあるうえ、年支「亥」VS月支「未」の半会で、 前進気勢旺盛になればなるほど木性の応援が倍増し、 活動する動機にもなり、身を粉にして解明する。 年干支の「畑亥」は、泥沼から次代につなぐ証しを見つける。 肉体に宿る特異な能力の持ち主で、走るように筆がたつ。 月干支の「宝未」は、慎重を期する長距離ランナーで、 単独行動で非凡な渋い光りを放ち、財力につなげる。 そして日干支の「陽辰」は、表面は温厚だが辛辣な批判精神あり。 典型的な遅咲き運で、大切な局面で裏切られれば、成長も加速。 干支番号構成は、36-08-53で西方東方北方で、 トスカーナはイタリア屈指の景勝地でダンテにも通じる。 後天運は、初旬「2歳海申」は、DNA「車」の半会で、 前進気勢旺盛だが、年支「亥」内「海」に呼応するとはいえ、 害もあるため、まるでブレーキをかけながら、 エンジンをフルに噴かすようなもの。 2旬「12歳雨酉」は、DNA「牽」の支合で、 天気雨のような風景で、スタイル重視で語学。 さらに独創性が色濃く、心はイタリアへ向かう。 3旬「22歳木戌」は、DNA「龍」の特別条件付10年運天冲殺対冲で、 異常環境に飛び込めば、異様な稼働をみせる。 「戦後のイタリア南部経済政策」が卒論テーマ。夫となる男性に出会う。 4旬「32歳草亥」は、DNA「玉」の特別条件付10年運天冲殺で、 前旬で飛び込んだ世界に深くのめり込むは、結婚だろう。 5旬「42歳陽子」は、DNA「貫」の大半会10年運天冲殺で、 進み行く方向の変化を見せると、大成果であり大事件。 6旬「52歳灯丑」は、DNA「石」の月干支天剋地冲付の 同じく仲間意識、仲間頼りの10年運天冲殺。 昨年(21年/宝丑)より始まった7旬「62歳山寅」は、 DNA「鳳」の表現力強化の宣伝ありき。 今後は7旬「72歳畑卯」は、DNA「調」の主導DNAで自己確立。 年支「亥」と月支「未」のからむ三合会局もあり、 さらに世界は拡がるが、結果害毒で体調不安が顕著。 さて洋子の命名は祖父が世界に羽ばたけるようにとの思いをこめたそうだが、 そこは「調」主導で王道には興味を示さず、イタリアに誘われた。 また、87年(灯卯)のDNA「石」年には、 年支「亥」VS月支「未」の三合会局もあり、 仕事仲間として夫となるシルヴェリオ・ピズ(37-XXXX)に出会うが、 子丑天冲殺には不似合いな年上という宿命なのに、 害毒年でもあり、ついその気にさせられたのか 結婚時期は不明ながら、04年(木申)のDNA「龍」の半会年には、 22歳余り年上の夫を吹き飛ばしてしまったようで、さすがに子供はいない模様。 以後、気丈夫な子丑天冲殺は異国で、 この国との橋渡しとなり、存在感を誇示しているのは、 立派に社会貢献していると思える!読書人必読の書だろう☆ |
内田洋子○59-0802 |
陽宝畑海 辰未亥+2 調司鳳調車(調主導) 木性(34)火性(40)土性(62)金性(78)水性(40)/総合254 子丑天冲殺/天冲殺(22歳木戌/32歳草亥/42歳陽子/52歳灯丑) 大半会(42歳陽子)/主導DNA三合会局害(72歳畑卯) 木性脆弱/土性過多/金性過多 +2歳海申/12歳雨酉/22歳木戌/32歳草亥/42歳陽子/52歳灯丑/62歳山寅/72歳畑卯〜 |
■2022年01月09日(日)海戌 |
大石圭○母と死体を埋めに行くの無法と恐怖の毒の在処 |
○75年(草卯)の中学校在学時に、同級生に声をかけられ、 一緒に作家を目指し始め、79年(畑未)のDNA「車」年より、 学生時代を通じ、文学賞に投稿していたが、 82年(海戌)のDNA「石」の屈辱的支合年には、その友人はなくなり、 82年(海戌)と83年(雨亥)には、野生時代新人賞の最終選考に残るが、 受賞には至らず、作家を一旦諦め会社勤めをするが、 結婚した妻の叱咤激励により、93年(雨酉)の納音年のDNA「龍」の対冲日に、 「履き忘れたもう片方の靴」で、 第30回文藝賞(93-1007/宝酉)で佳作を受賞。 翌年同作でデビューを果たすも泣かず飛ばず 03年(雨未)の大半会年に映画「呪怨」の ノベライズ・シリーズが大ヒットを記録し本格稼働した、 大石圭(61-0510/雨卯)の記念的自信作である 『母と死体を埋めに行く』が、DNA「龍」年だった 昨年(21年/宝丑)の10月25日(陽午)のDNA「司」日に上梓された。 わたしの家は、クラスの子たちとどこか違う。 これから母と、死体を埋める。若月リラ、18歳。裕福だが母子家庭だ。 リラの母親・れい子は整った顔立ちで、とても美しく、 カトリック系の女子校の授業参観でもいつも褒められる。 しかしリラには疑問があった。 銀座の一等地で高級クラブを経営する母はリラを大事に育ててくれたが、 父親の話になると途端に口を噤むのだが、 「テレビでお父さんを何度も見ているのよ」と言ったり不思議だらけ。 でも、リラを襲った美術教師を懲役三年の実刑判決で刑務所送りにしたり、 リラは「私の家は他とは違う」と諦めている。 港区内の十階建ての高級マンションの最上階の 100平米の4LDKに暮らし、家には花と果物を欠かさないが、 体重は45キロ厳守のため、自由とはいえない。 平日には親切な家政婦までいるが、リラは母に、 心のどこかで支配されているのだ。 ある日リラは、帰宅した母から「手伝って」と言われ車に乗せられる。 なんと車内には見知らぬ男の死体があった! リラは驚き拒否するが、結局母に逆らえず、 一緒にその死体を月夜野の山奥に埋める。 それが悲劇の始まりになるとも知らずに――。毒親!? いや、違う! そこには壮大なおぞましい計画がふくまれていた!誰も信じられない! 特に敵は、優しい顔をして、近づいてくる! 善でも悪でもない特別な仲間意識! 母と子、愛と憎しみ。感情が交錯する、復讐の道具! 警察をも見事に欺き、したたかに生きる母の真の姿は!? 命じられるままに犯した様々な行為の背景には何があったのか! 極悪非道の拘束、隠し撮り、殺し合い!信じていた者の呆気ない衝撃の裏切り。 驚愕のラストは真面目人は決して読んではならないが、 「青い鳥」の母親のラストは、行くべき所になるはず! 意思をも持たない意思、暗闇に光りが突如射し込んだ奇跡! 若月リラが「ねえ、わたしのことを書いたら」と囁いた。 大石の69冊目は最高の自信作だと(本人は)いう。 東京都目黒区中目黒で出生。66年(陽午)には、東京都町田市成瀬へ引越し、 法政大学文学部を卒業後、リクルートフロムエー総合企画センターに勤務、 残業に明け暮れるが、社内の懇談会で同席した同僚女性と意気投合、交際。 結婚後は、妻の実家近くの神奈川県平塚市に 90年(鉄午)から10年(鉄寅)あたりまで居住も、 現在は神奈川県横浜市青葉区田奈に居住。 恩田川の近くのメゾネットタイプのマンションに居住している大石は、 「牽」冲殺主導で、実力に見合った評価が、なかなか得られず、 誤解もされやすい性癖。 才能も「牽」で、評価されることで、独自の役割を発揮。 無法者や恐怖世界を極める。 「牽冲+貫」は、計算されたようで天然の屈折。 「牽冲+鳳」は、気分屋で管理されぬと妥協しやすい。 「牽冲+龍」は、細工は流々。 「雨+牽冲+巳月」は、精神苦になりやすく、持続力疑問。 「丑」年生まれ「雨卯」は、老獪で孤独。 生き方を表す伴星は「司」で、努力の積み重ね。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の引き立て。 故人の瀬戸内寂聴(1922-0515/雨未)が、 文藝賞で推挙したことに恩義を感じる。 締めにあたる導星は「鳳」で、豪華な趣味の領域。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の雨で、 霧雨のようなものが始終降り止まないが、 総エネルギー196点中水性66点は相応に強気だが、 生月冲殺のため、時折晴れ間を見せるが、 制御不能の配偶者成分が主導しており、妻のあり得ない叱咤激励に応えて、 少々濁りがありながらも、不可思議な清涼感ある その時代なりのポップでキャッチーな世界観を構築。 年干の「宝」が守護神なので、仕事に没頭する生月冲殺で、 親を乗りこえて行く感覚あり。 年干支の「宝丑」は、そこはかとない洒脱さで緊張させる。 月干支の「雨巳」は、屈折心の象徴で、怨念ばかり。 そして日干支の「雨卯」は、迫力に欠け常識人に見せて 何をくりだしてくるか不明で、視界不良。 干支番号構成は、38-30-40で西方偏りは、動乱が潜む。 後天運は、初旬「1歳海辰」は、DNA「石」の10年運天冲殺。 屈辱と妥協で濁りやすく害もあるため、消化不良になりやすい。 胃腸は強力とは言えず、養分になりにくく病的。 何をしても最高級は望みづらく、どこかで我慢を強いられる。 共に作家を目指した友人を若くして失ったのもこれだが、 彼の分まで努力する必要のある人生。 64年(木辰)のDNA「調」の天冲殺害年には、 父親の出張先の千葉県内で交通事故に遭遇し、入院を経験。 車に撥ねられた時に履いていた靴の片方はどこかに飛ばされて、 見つからなかったことが、 デビュー作の「履き忘れたもう片方の靴」にも活かされている。 2旬「11歳宝卯」は、DNA「龍」の改良改革。 庶民性溢れる創造力の世界で、腕試しも決め手なし。 3旬「21歳鉄寅」は、DNA「玉」で掘り下げる。 旧い街、落ち着いた趣向で、結婚。 4旬「31歳畑丑」は、DNA「車」で稼働力上がり、デビュー。 5旬「41歳山子」は、主導DNA「牽」で自己確立。 変剋律もあるため、苦悩が才能を養う糧になる。 月干と日干の干合で、進み行く方向の変化。 6旬「51歳灯亥」は、DNA「禄」の半会。 月干支「雨巳」の天剋地冲は、大いなる奉仕活動。 実家が元オウム真理教幹部の土谷正実(65-0106/鉄申)と 隣同士であったことから土谷の洗脳回避後のケアに努めるが、 土谷は大石の主導DNA「牽」の支合年の DNA「車」日の半会日に刑を執行(18-0706/畑亥)されるが、 その直前には追突事故(18-0624/灯亥)にも遭遇。 現在の7旬「61歳陽戌」は、DNA「司」の支合だが、 年干「宝」が干合で「雨」になるため、 干合水性天干一気が成立し、集中力が強化され、 これまでの鬱憤を晴らすような盛大な活躍。 この後は8旬「71歳草酉」が、DNA「鳳」で究極の仕上げ。 年支「丑」VS月支「巳」のからむ三合会局で、 新時代を見据えた、とてつもない偏りのある、 屈折を進化させたような世界を実現させる。 さて、生月冲殺は流れに乗ってこそで、 仕事が多忙だった大石は、何度も挫折しそうになるが、 今は水泳が得意で新潟県出身で結婚当時は 神奈川県平塚市在住でグラフイックデザイナーあがりにして、 ワインのエキスパートで現在は古物商をしている妻(61-1007/雨酉)と 88年(山辰)の大石の主導DNA天冲殺害年で、 妻の60年に一度の干合支合年の09月01日(宝亥)の DNA「龍」の半会日から交際を始め、90年(鉄午)のDNA「玉」年の 妻のありえない木性日で、大石のDNA「鳳」の半会日に 結婚(90-0331/草未)をしているが、土砂降りの雨だったそうで、 そこまで応援はされていないというか、妙な感覚がつきまとう。 また、創作力強化の方向の猫三匹を飼育しているが、子供はいない。 それは大半会を持ち合おうと、日干支は納音関係で、 とてつもない刺激になり、初旬で受けた害を諫めてもらえる間柄でも 妻の木性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、表現力皆無で、子供縁はなく、 その分、大石の無限大の創造力を激励することに寄与しているばかりか、 初旬「1歳山戌」が、DNA「牽」の干合支害で、 ろくでもない異性や栄誉の洗礼を受けているのが、 大石とも共感することがあるとはいえ、月支まで害を受けているのだから、 一人暮らし時に合鍵を所有する大家の息子に 部屋に忍び込まれるという被害にも遭っている。 また、初旬害の影響は、夫婦そろって痩身にもなり、 不妊治療を受けても、子供は授からず。 「寒さに弱い」といいながら、身体を冷やす方向の 猫を飼育しているのも矛盾となり影響している。 夫婦で良き屈折を活かしているのは、ある意味、面白い関係で、 この世界になんらかの役割を負っているのだから 良しとすべきなので、共に感謝の間柄なのには違いない☆ |
■2022年01月10日(月)雨亥 |
横山秀夫○ノースライトの美しい嘘と本物の悔恨 |
○大学卒業後、上毛新聞社にて12年間記者として勤務。 91年(宝未)の条件なし天冲殺内の主導DNA「鳳」の対冲年の 主導DNA重なり日に「ルパンの消息」が、 第9回サントリーミステリー大賞(91-0312/宝巳)佳作を受賞し退社。 以後フリーランス・ライターとして「週刊少年マガジン」に、 漫画原作や児童書の執筆、警備のアルバイト。 98年(山寅)に「陰の季節」で、 第5回松本清張賞(98-0516/雨亥)を受賞し小説家デビュー。 00年(鉄辰)に「動機」で、日本推理作家協会賞(00-0511/畑巳)短編部門を受賞。 04年(木申)のありえない権威で気合いの入る 干合年の主導DNA半会日には「クライマーズ・ハイ」で、 第1回本屋大賞(04-0412/宝酉)2位、13年(雨巳)のDNA「禄」年には、「64」で、 第10回本屋大賞(13-0409/草巳)2位にランクイン。 各種ミステリーベスト10では1位の常連と 読者の支持が極めて高い横山秀夫(57-0117/畑丑)が、 旅行雑誌「旅」04年5月号から06年02月号に連載、 大幅な加筆修正を経て19年(畑亥)に刊行され 20年(鉄子)には、NHKでもドラマ化された 『ノースライト』が、昨年(21年/宝丑)の主導DNA年の 12月01日(雨未)のDNA「禄」の天冲殺日に文庫化された。 インテリアプランナーの元妻と離婚して、子とも定期面会もあるとはいえ、 離れて暮らし荒んだ生活をしていた45歳の主人公の 一級建築士「青瀬稔」が自分が設計して 雑誌で「200選」とした称賛された家に、 ブルーノ・タウトゆかりの椅子を残し姿を消した一家の謎を追うミステリー。 依頼主の吉野陶太は、引き渡し後何も言ってこなかった。 実際に住んだ感想もクレームさえも。 通じぬ電話に不審を抱き、不審に思った青瀬は衝撃を受けた。 引き渡し以降、ただの一度も住まれた形跡がないのだ。 無人のY邸に、なぜ「タウトの椅子」だけが残されていたのか? 仲睦まじそうに見えた一家は一体どこへ消えたのか? 北からの光線が射しこむ、掟破りの設計を施された信濃追分のY邸。 建築士・青瀬の最高傑作である。 消息を絶った施主吉野の痕跡を追ううちに、日本を愛したドイツ人建築家の ブルーノ・タウト(1880-0504/雨巳)の存在が浮かび上がってくる。 ぶつかりあう魂。ふたつの悲劇。過去からの呼び声。 大学時代からの付き合いで、事務所を維持するため無理がたたり、 病院の窓から転落死した親友で事務所所長「岡嶋昭彦」の無念! 娘の残した何気ない一言! 感動を越えた人間ドラマは「最も美しい謎」と言われる 記念樹のような作品は、柔らかな光りと本物の愛に満ちていると 多くの人の目に映ったことだろう。 渡り職人だった父親のこと、唐突で不可解な死で大学を中退した挫折。 時を刻む家、木の家!「差し込むでもなく降り注ぐでもなく、 どこか遠慮がちに部屋を包み込む柔らかな北からの光。 東の窓の聡明さとも南の窓の陽気さとも趣の異なる、 悟りを開いたかのように物静かなノースフライトの窓______。」 「あなた自身が住みたい家を建ててください」と依頼され、 浅間山を望む、北からの光を思う存分取り込んだ 80坪3千万円で建築された信濃追分の光りに満ちあふれた家。 青瀬は、かつてのバブル前夜の欲も不満も限られた 幸福な時代を思いだし、絡まった謎を解くように 自身の生活を締め付ける苦悩もほどいて行こうとする、 なお、単行本化にあたり、ラスト数十頁の後日談が加えられ、 これは編集者のヒントによるものだというが、 横山が不当な評価で直木賞選考委員会で酷評された事件を揶揄し 堂々と作品を通じ、否定的命題としたものともとらえられる。 なお本作は、元「旅」の編集長で、横山に連載を依頼しながらも、 ありえない事件が制御不能のなかで起きた 15年(草未)の横山の条件なし天冲殺「車」の天剋地冲年に早逝した 「木村由花」氏に捧げた鎮魂歌でもある。 過ちは形を変えて恩返しとして、正すこともできる。 人間同士のぶつかりあい、旧い記憶に友との友情に仁義。 決して白日夢ではなかった。 存在しない藤宮春子というパリで客死した 画家とその記念館の計画といい、仕組まれた美しい嘘! 「澄みきった青空をツバメが過った。 そのくちばしには、巣作りの材料らしき何を見た。」 明るい後日談の追章には、穏やかな光が見え、安堵する。 東京都文京区出身。東京都立向丘高等学校、 国際商科大学(現在は東京国際大学)商学部を卒業で、 80年(鉄子)のDNA「調」の支合年より、 上毛新聞社の記者となったため群馬県内に居住。 91年(宝未)の条件なし天冲殺主導DNA対冲年に同社を退社後も県内に居住。 現在は群馬県伊勢崎市在住の横山は、DNA「鳳」主導の表現者。 豊かで冷静で柔らかな感性。 「鳳+司」は、忍耐力あり、堪え忍ぶ姿は一級品の正義。 「鳳+鳳」は、繊細な感性と重厚感のある粘り強い表現者。 「鳳」×3もあり、不器用だが、悪に手を染めることは嫌う。 「鳳+玉」は、自分の事より他人のありようを気づかう。 才能はこの「玉」で、深みのある探究心で、 旧いものを現代に甦らせたり、その良さを人々に伝える。 格好より内面重視を強調で、主人公の愛車も乗り潰し寸前のシトロエン。 「畑+鳳+丑月」は、しぶとく執念深く獲物をみつけたら仕留めるまで諦めず。 「申」年生まれ「畑丑」は、読者に感動を届ける仲介者。 生き方を表す伴星は「鳳」で、豊かな趣味のような人生。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「司」で、自己の意志で終了。 宿命の特長は、晩冬深夜二時頃の特別な名所や名産品を これから上がるであろう夜明け前の朝陽の兆しのようなもので包まれる 格別に選ばれた人が棲息する街。 総エネルギー245点は、まずまずの存在感も 木性ゼロ(DNA車/牽なし)は、人っ子一人いないうら寂しさ。 まるでY邸そのもののような、冷え切った状態で、 配偶者成分皆無のため、実際の生活は別にして、 離婚したり、事故や事件で家族を失うなど、寂寥感を効果的に滲ませている。 守護神火性は年干にある「陽」で、学びの精神や調査の心得だが、 月干「宝」と干合してしまうと、年干は「海」に、月干は「雨」になるので、 救いは多くはないが、結果的に引力本能の強化になり、 人々には感動を与えても自身は苦しくなる。 その自身の土性は67点でまずまずも、表現力で主導する金性は実に93点。 一歩間違えると遊び人になりかねず、横山の品性と努力が忍ばれる。 また忌み神水性は69点で、宿命内干合で水性過多ともなり、 そこは積極的な改善で釣り合いをとっていくしかない。 年干支の「陽申」は、空想することに長け、 直感で何もないところから産みだす。まさに設計士。 執着もあり、何が何でも注目されることを望む。主人公の性格そのまま。 月干支の「宝丑」は、他人に振りまわされず信念を突き通す。 堅実で仲介能力があり、常識的で無欲の行動力。 そして日干支の「畑丑」は、我が道を行く。 それを続行していると、不思議と人や物が集まる平和主義者。 年配者のうけが良く、午未天冲殺の鑑。 干支番号構成は、33-38-26で西方2点に南方1点。 器用さはなく、存外狭小な領域で、集中力を披露する。 後天運は、初旬「6歳海寅」は、DNA「司」で積み重ね。 清貧な市井の人を描かしたら天下一品。 年干支「陽申」を天剋地冲するため、後転的成功運型だが、 真面目で静謐なはずなのに、 堅実さがかえって金銭物質を引きよせるがために苦悩あり。 その手段は「図書館王」と称されたほどの読書好き。 児童文学全集から、シャーロック・ホームズやSFとか 片っ端から読み漁っている少年時代。読むばかりではなく書く。 例えば、「宝島」を読み終えると「続・宝島」を書き、 「フランダースの犬」は、ネロとパトラッシュが生き返る話をこさえたと言う。 2旬「16歳雨卯」は、DNA「禄」の自己顕示欲。 陸上部で中長距離をやり、朝も放課後も黙々と走り続ける生活。 その後はサッカー、大学時代は躰道という沖縄空手をやり、 エスカレートして硬派一直線も、 就職は何かに引きよせられるように、群馬県の上毛新聞社へ。 3旬「26歳木辰」は、DNA「牽」のありえない木性の恩恵で、 それまでに体験してこなかった世界を垣間見る。 また、結婚運ゼロにもかかわらず、降って湧いた出会いもあり、 結婚は、ありえない木性重なりの60年に一度の干合支合年だった 84年(木子)あたりと推認される。 主導DNAとはいえ、夢の中でサントリーミステリー大賞の 佳作を受賞したことに気を良くして、貴重な仕事をやめ、 警備員や引越屋のアルバイトをしながら食いつなぐ矛盾の多い時代。 4旬「36歳草巳」は、おなじくありえないDNA「車」の木性。 ただし、年支は刑と支合、月支と日支は半会という条件が作動し、 ようやく小説家デビューのはこびも、一人息子が中学生の時に、 悪性リンパ腫を発病し、骨髄バンクを通じてドナーを見つけだし、 デビューと同時期に骨髄移植を受けた経緯あり。 この経験は、のちに「半落ち」として作品に活かされ、 「息子を救ってくれた誰かのために、自分もお返ししたいと思って、 息子の移植後に妻と一緒にドナー登録しました」という。 また、この最後の接運中の02年(海午)の DNA「司」の条件なし天冲殺害年にこうむった 事実関係の誤認事件で、直木賞の落選を経験する。 これには記者出身らしく、事実誤認がなかったという検証を行い、 日本文学振興会に再考を求めたが、正されず 「権威のもつ驕り」として、同賞との決別宣言。 これなど、売れに売れていたために起きた選考委員のやっかみ。 とはいえ、読者の支持は得られるという強味を発揮したが、 このあたりが午未天冲殺のわりには、害毒重なりに反撃しすぎで、 もう少し賢く振る舞っても良かったと思うが、消化にはなった。 5旬「46歳陽午」は、DNA「玉」で才能強化10年運。 既に名の知れた作家だったが、月干「宝」の干合は進み行く方向の変化。 そして、その結果は害。すなわちありがた迷惑。 03年(雨未)のDNA「禄」の欲深い条件なし天冲殺の天剋地冲年には、 心筋梗塞で入院したり、貧血で倒れ入院。 09年(畑丑)の律音年の人生の折り返し地点では、十二指腸潰瘍に胃潰瘍、 鬱状態が重なったあげく、記憶喪失の状態にも陥り、 11年(宝卯)の主導DNA年まで復活を待つことになる。 害毒10年運で平均3時間睡眠。365日347日は仕事場に缶詰。 煙草も1日100本で、食べるだけが楽しみでは、やむなし。 現在の6旬「56歳灯未」は、DNA「龍」の改善10年運天冲殺。 ありとあらゆることの逆転現象で、本作も世に出た。 改良改革なので、何度も書き直し、まるで新作のような様相になり、 その間に書く機会を与えてくれた敏腕編集者まで犠牲にしてしまう。 悔恨とは、まさにこのことだが、 作品は「週刊文春ミステリーベスト10 2019」国内部門第1位を獲得。 今後は来年(23年/雨卯)から始まる7旬「66歳山申」は、DNA「石」。 ありていにいえば、屈辱と妥協。 これまでの発想が嘘のように陰りだし力は萎える。静かな余生が送れるか否か。 8旬「76歳畑酉」は、DNA「貫」の大事件。 成果ではなく、何らかの事件に巻き込まれたり、 往年の読者に思いだされたりするが、それも命あっての物種である。 さて、作品は素晴らしいが、横山自身はいくつかの過ちを重ねている。 まず、世に出ることより結婚を優先させている。 木性ゼロは配偶者成分皆無なのに、遠回り極まりない。 ありえない結婚の相手は、年下の可能性が高く、逆縁かもしれぬ。 午未天冲殺なら、それなりの年上女性と一緒になり 支援されるべきなのに、妙に男気をだし、身体を傷めている。 生まれた子供には持病もあり、困難な手術も受けている。 才能を活かし世間にも認められたが、その反動で何年も筆が進まず、 最大の理解者の編集者(これまた目下)を失う羽目に、 ようは多くの犠牲者の上になりたっている。 そして最大級の成功は、初旬条件のない10年運天冲殺。 たしかにドナー登録はしたろうが、 それでは見合わないほどの感謝と奉仕が不足していなかったか。 もし、それがあれば病にも倒れず、業界でも揉めず、 もっと違う人生もあったのではないか。 ほどなく20年間の10年運天冲殺は明ける。 夢の中で、害毒の中で得た多大な財はあの世にはもって行けない。 一般人だってこれで失敗する。売れっ子作家だからといって例外はないので、 壮大な夢からさめて、大きな「山」に埋もれかねないので心配だ☆ |
■2022年01月15日(土)山辰 |
日部星花○袋小路くんは今日もクローズドサークルにいるの苦悩 |
○中学生の頃から、小説を書くようになり、 17年(灯酉)のDNA「車」の三合会局年だった 中学校三年生の時に「死神さんと七不思議」で、 第5回角川つばさ文庫小説賞(17-0321/灯未)の 「車」重なりの天剋地冲日に、こども部門で準グランプリ。 18年(山戌)のDNA「玉」年に、「新たなる罪のプロローグ」で、 第17回「このミステリーがすごい!大賞(18-1001/陽寅)の 一次選考を通過し、翌19年(畑亥)の主導DNA「龍」年に、 隠し玉として「偽りの私達」と改題しデビュー。 同年のDNA「鳳」の守護神対冲日に「DEATH★ガール!」で、 第2回青い鳥文庫小説賞(19-0215/雨未)金賞を受賞し、 DNA「石」の支合年の20年(鉄子)に 「今日から死神やってみた!イケメンの言いなりにはなりません!」と 改題し刊行。 また主導DNA重なりの対冲日には、「ピアニスト・ウォーズ!」で、 第7回角川つばさ文庫小説賞(19-0323/畑未)奨励賞を受賞。 昨年(21年/宝丑)の人生の折り返し地点で律音年には、 「スカー・レッド・バレット」で、 第5回講談社漫画脚本大賞(21-0430/山申)奨励賞を受賞している 日部星花(01-0806/宝丑)が、 昨年の08月19日(畑亥)の主導DNA「龍」日に、 『袋小路くんは今日もクローズトサークルにいる』を上梓している。 事件が起きると、学校から出られない!?学校どころか、教室から出られない! 下校時刻が迫り来るなか、一区画(ワンフロワー)から外にはでられずに、 意図的に閉じ込められてしまう。 それが昭和期に活躍した名探偵の袋小路千破子に始まる呪い、 千の袋小路を破っても、たった一つだけ破れなかったために 代々、課せられた宿命だ! 父親から「何があっても事件現場に入ってしまってはだめだ。 もし犯人がそこに潜んでいる可能性があったら・・・俺達、袋小路家の人間は、 そこを必ずクローズトサークルにしてしまうんだ」。 そして、それは事件の謎を解かないと、解除されない! ある日、放課後の図書室で殺人未遂事件が起きて、 司書はじめ4名が、密室化した部屋から出られなくなる。 クラス一番の高嶺の花の時任さんも一緒だ。 僕は立ちすくむだけで、通称「ふくろうさん」になりさがったが、 ふくろうは知恵の鳥だから悪くない! 時任さんという名探偵登場で、事件を解決する。 これに味をしめた時任さんは、オカルト同好会を立ち上げて、 自らホームズとなり、頼りにならないワトスンの僕を煽る! 「私が呪いの鍵を解けばいい。何の心配もいりません」と。 閉めるワトスンに、開けるホームズの連携!? 安心の読み心地に酔っているあなたを襲う、一瞬の目眩。 そう、その一瞬にミステリの妙味は潜んでいる! 扉も窓も開かず、破ることすらできない。 携帯電話は圏外で、固定電話もなぜか繋がらない! これは呪われたワトスンとホームズが、 呪いに挑もうと覚悟をきめるまでの、学園ミステリ! 呪縛を解除するには、事件の真相を究明しなければならない! 謎の美少女・時任さんの推理力を頼りに、 閉鎖状況から脱出すべく事件解決を目指す5章からなる秘話だが、 こんなに度々、学園で事件が勃発してはたまらないが、 そこには二年前、名探偵時任夕奈の姉の時任朝乃を 屋上から転落させた事件の解明という 犯人捜しという動機が隠されていた! 実は二人の祖先は兄妹だったなんてことはないよね!?作者は正気か(笑)! Z世代の旗手が放つ青春×特殊設定ミステリーとして称賛され 不可能犯罪の往復ビンタ四連発を愉しもう! 神奈川県厚木市で生まれ育ち、現在も厚木市に在住。 神奈川県立相模原中等教育学校を卒業後、 お茶の水女子大学文教育学部言語文化学科在学中の日部は、 DNA「龍」主導で、庶民的な物作りに長ける。 「龍+牽」は、瞬間的なひらめきで体裁をつくろう。 権威には従順で、それで自身を飾る。 「龍+龍」は、始めると止まらない。趣味人間。 「龍+貫」は、気安く打ち解けるわけではなく、表面的な交流。 「龍+禄」は、視野の拡がりはないが、徹底した探究心。 才能は「禄」で、読者を楽しませると本人は考える。 それが世のため人のためかはともかく、そう思い込む。 生き方を表す伴星は「牽」で、自身のつくりだした 創造物を世に問うも、表にはださないものもある。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにその気にさせられる。 締めにあたる導星は「貫」で、一人好き。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の花を囲むような特別な器だが、 花のほうは満足な状態とはいえず、不満あり。 総エネルギー263点中自身の金性は72点という身強も、 土性79点の創造力は埋もれやすく、輝きには直結せず。 年干と日干の同一は両天秤となり、 学生と作家の両立、商業作品と趣味と両立など、 年干支「宝巳」VS日干支「宝丑」が大半会であるため、 そこそこの成果はだせてしまうが、 月干支「草未」VS日干支「宝丑」の天剋地冲は、何らかの犠牲を伴う図式。 そして最大級の弱点は、守護神水性が僅か18点で、 表現力に幅がないため、彩りはなくパターン化しやすい。 年干支の「宝巳」は、嘘偽りなし心優しいお姫様。 月干支の「草未」は、ごく平凡で非個性だが、真面目か否かに偏りやすい。 そして日干支の「宝丑」は、他人に振りまわされたくない マイペースで我が道を行く。 干支番号構成は、18-32-38で南方西方偏りで、夢のような道楽なり動乱を好む。 後天運は、初旬「1歳陽申」がDNA「牽」の権威に縁あり。 年干支「宝巳」の干合支合があり、後転稼働成功運型。 2旬「11歳灯酉」が、DNA「車」の元気をだして成果あり。 年支「巳」VS日支「丑」の三合会局で、大きな動きありで、巧みにデビュー。 今年(22年/海寅)から始まる3旬「21歳山戌」は、DNA「玉」の刑。 さらには、30年間の変剋律も始まり、ひとまずは産みの苦しみで、 次第にひとつのことを極める矛盾との内面葛藤。 趣味は実益につがるのか否か。 公務員試験と教員養成課程に進むのは、 それを愉しむことが出来るなら、正解に違いない。 今後は4旬「31歳畑亥」が、DNA「龍」の主導DNAで自己確立。 精神的放浪と現実の狭間での苦悩。 5旬「鉄子」は、DNA「石」の協調性和合性。 月干の干合で進み行く方向の変化。 月干は「宝」になるので、干合金性天干一気支合で、 協調性和合性を発揮しようとすると、衝突が生じて、 争い事のようなものに巻き込まれ、目上を吹き飛ばしかねない様相。 6旬「51歳宝丑」は、DNA「貫」の律音で自己肯定感強化。 強気で世間を渡ろうすると、周囲も退きかねない。 7旬「61歳海寅」は、DNA「調」で偏り激しかろうと、 守護神到来で、活気づく。 8旬「71歳雨卯」は、DNA「鳳」のゆとり。 これといった条件のない晩年も、本人安泰。 さて、日部は、ネット上に小説を投稿するのが趣味という。 出版物として書き上げる小説と、趣味で書く小説の違いは、 「ネットで書くものは自分の趣味を全開に出すので、 読者さんをあまり意識しないです。」 一方で、本を執筆する際は、「読者を楽しませることを考えています」 ということだが、そのあたりは両天秤も読者を愉しませる幅が狭いというか どうしても、自分の経験則でしか、まだ書けていないのと、 趣味のほうは、妄想領域で、なかなか付いては行きづらい。 その意味でも、就職して「作家もやってます」というほうが、 生きるには易しいし、無理しないことになるだろう☆ |
■2022年01月16日(日)畑巳 |
河邉徹○蛍と月の真ん中ではあり得ない感動の光の中 |
○04年(木申)の納音年に高校時代の同級生で結成された 3ピースバンド「WEAVER」のドラマーとして 09年(畑丑)の干合土性天干一気天冲殺年にメジャーデビュー。 バンドでは作詞を担当し、DNA「禄」の18年(山戌)の三合会局年に、 「夢工場ラムセス」で、小説家デビュー。 二作目の「流星コーリング」が、第10回広島本大賞(20-0321/雨亥)の DNA「玉」の守護神支合日に受賞した河邉徹(88-0628/木寅)が、 19年(畑亥)に構想し書き上げていた作品に手を加えた、 『蛍と月の真ん中で』を昨年(21年/宝丑)の 10月21日(海寅)の守護神DNA「龍」日に上梓している。 同作は東京の大学に通う写真専攻の大学生の大野匠海が、 未来に希望をみつけられぬまま、息苦しい日常から逃げ出して出会ったのは、 亡き父の愛した景色と、明里だった。 小さな地方都市で写真館を営んでいた父の影響で、 カメラマンを目指すようになった匠海。 父の死後、母との関係性が悪くなった匠海は、 逃げるようにキラキラしていたはずの東京の大学へ入学し、写真を学び始める。 しかし、待っていたのは、学費と生活費を稼ぐだけで精一杯の毎日。 これを乗り越えれば、きっと夢に近づける――。 そう信じ込み、なんとか自分を奮い立たせていた匠海だが、 ある出来事をきっかけに、大学を休学することに決める。 実家にも帰れず、衝動的に向かった先は長野県・辰野町 ――かつて父が蛍の写真を撮影した場所だった。 なんの計画もなく訪れた匠海を出迎えてくれたのは、 父が愛した美しい景色に「私、もうすぐ月に帰るよ」と匠海を翻弄させた 自然の中でしか生きて行けない少女。 化学物質敏感症の明里に遭っても、恋すら意識せず。 そして、それぞれの事情で辰野に移住してきた人や 訳あって辰野を離れられない人との出会いが、彼の心を変えていく――。 大自然の中の蛍のように、一瞬の光りを見せた 魂を揺さぶるボーイミーツガール物語。 兵庫県神戸市灘区出身。 関西学院大学文学部文化歴史学科哲学倫理学専修を卒業。 メジャーデビューに伴って上京したため、大学は新幹線で日帰り通学して卒業。 現在は東京都世田谷区太子堂近辺に在住していると思われる 河邉は、DNA「調」主導で、 繊細でいわゆる少女的な感性の持ち主で、バランスをとりにくい宿命。 「調+禄」は、他人とは異なる発想で差別化をはかる。 「禄」×3もあり、柔軟性があるようで相当堅物で頑固。 「調+貫」は、集団行動が苦手で、集団に属しながら個人利益を追求。 変化球でないと返礼をしづらい。 才能は「貫」で、状況や環境により変化。 ぶつかっていくものが大きいほど、ハネ返し。 本質は好き嫌い激しいが、不思議と人は寄ってくる。 「木+禄+午月」は、中年期に他力的なことで失墜しやすいが、 財を築いても失ってもう一度盛り返す。 「辰」年生まれ「木寅」は、平時は先頭にたって戦うが有事は補佐役に徹する。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯学び。 物事の始めの洩星は「貫」で、単独行動。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は、初夏正午頃の山間の森だが、 総エネルギー284点は立派で、自身の木性73点は身強扱いだが、 土性145点もあり、金銭物質にばかり目が向き、若くして老成しやすい。 「夏という季節は緑が強い。多いと言うよりも強い。 日差しの強さが、その要因になっているのだろう」だが、 強いのは火性であり、偶然河邉が強いので、本来、緑の勢いが強いのは春だが、 そこは夜間に蛍を撮影する極意としてシャッターを解放して、 光りを集めると表れる。居場所は光っていないと気づいてもらえないのだ。 カード至上主義の時代に、SUICAが使えない駅があるなんて、 考えたこともなく、現金は使いたくないので、手持ちも僅かという状況になる。 なので男女関係にもそこまで貪欲ではなく、匠海も鈍感。 金性ゼロ(DNA車/牽なし)は、同様に無頓着。 就職をしたこともなく、束縛を嫌い、一般的な社会常識はないため、 根っ子は万全ながら、仲間や隣人に頼る傾向。 「ゆいまーる」も金井さんも「月」も「甘酒屋」までも。 とはいえ、それらは彩りになるので、恵まれている。 弱点は、習得本能で創造力にもなる守護神の水性が14点しかないこと。 「雨」水は歓迎だが、使用方法を誤ると土性の干合に遭い、火性化するので、 爽やかな熱気にもなるが、ようはワンパターンになりやすい。 それが清々しいのだから、それ以上でも以下でもなし。 ゼロから物事を組み立てるより、素材を料理する必然性あり。 だから、東日本随一の蛍の名所である 長野県上伊那郡辰野町の「蛍童謡公園」まで、脚を伸ばす。 広島本大賞も今回の出版も、ありえない金性年に起因する。 今が旬で、木性が囲い込まれ、無駄な部分を剪定し、 見栄えが良くなったということだろう。 むろん重要な小道具のカメラは金性だ。 年干支の「山辰」は、制約が多く進むためには、 じわじわとしか出来ないが、組織に融合しづらい自由人。 月干支の「山午」は、若い時分から才能開花するが、 持て余し気味になるので、あれこれチョッカイをだす。 スケールが大きく、諦めもというか見極め早い。 そして日干支の「木寅」は、仲介能力に優れ、 場を和ます雰囲気づくりの上手な人。 干支番号構成は、05-55-51で東方と北方の限定地域で、 放浪しているようで、実は地域に一時的でも根をおろす。 後天運は、初旬「3歳畑未」が、日干「木」を干合すると、 「山」になるので、幼少期から集中力抜群で、 目上を吹き飛ばすような存在感を与えられる。 DNA「司」は、真面目・堅実なり異性の影響である。 また、52歳迄はターボ運(子丑天冲殺廻り)のため、 さらに何をしても目立つという特権を与えられる。 2旬「13歳鉄申」は、DNA「車」の天剋地冲。 ありえない硬質な激しい衝撃を与えられることによって、 とんでもない目立ち方をする。すなわち、ドラマーに就任。 WEAVER結成は04年(木申)の納音年で、メジャーデビューは09年(畑丑)の 60年に一度の干合土性天干一気天冲殺。ありえない部分は、楽曲の作詞。 3旬「23歳宝酉」は、DNA「牽」の栄誉。バンドとしての地位を確立。 全国ツアーも行い、作家デビューも果たす。 昨年(21年/宝丑)から始まった4旬「33歳海戌」は、DNA「龍」の放浪。 精神領域が強いが、実際導かれるように「蛍祭り」にでかけ本作を上梓。 守護神半会でもあるので、ありえない金性も「戌」内「宝」があるとはいえ、 デビューが夢の中でもあり、新たな世界への旅立ち。 5旬「43歳雨亥」は、DNA「玉」。 年干と月干の「山」が干合され「陽」になり、 進み行く方向の変化ばかりか、仕事上も大いに変化も、 暑苦しくなるのを、どう決着をつけていくか。 あまり環境と密着せずに距離を置いて生きれば、 救いの水のままで、悩ましいところ。 6旬「53歳木子」は、DNA「貫」の晩年に入り時期の10年運天冲殺で、守り。 頑固で交流しづらい人物になるより、 流れの中で押しつぶされぬように必死に守るのか。才能強化にはなるが。 7旬「63歳草丑」は、DNA「石」の10年運天冲殺で、 仲間や組織に、周囲の環境に翻弄され苦悩。 8旬「72歳陽寅」は、DNA「鳳」の緩みで、 金性なしの身としては、稼働はできまい。 河邉は、夏生まれのため、守護神は「雨」。年支「辰」内にあり。 父親は、その干合成分の「山」だが、土性過多のうえ 初旬で土性天干一気になり、父親と同格になっているため、 物語の挿入話のような親との関係はあったかもしれないが、 それは子丑天冲殺らしく、語っていないので、想像の域はでない。 「親に正解なんてないんだ」もの。 とはいえ、主人公は大学生活に挫折しながら、 結局は留年しても、卒業したような意志の強さは、河邉由来のものである。 本作は、どんな形でも地域貢献ができることを教えてくれるもので、 匠海はいわゆる労働力ばかりか、たまたま「光の配達屋」として、 写真が「しみる」武器になったのである。 なお、「早く帰ってきてね。ここで待っているから」 と結ばれれば、「月」に是非ともお世話になりたくなるが、 現在、コロナ災禍の影響で、リピーターまたは 紹介者がないと訪問できないのが、残念。罪作りな河邉である☆ |
■2022年01月22日(土)草亥 |
花村萬月○夜半獣は理想郷か制御不能の刹那の悪夢か |
○89年(畑巳)のDNA「鳳」の天冲殺年に「ゴッド・ブレイス物語」で、 第2回小説すばる新人賞(89-1005/山戌)を、主導DNA害日を受賞しデビュー。 98年(山寅)の主導DNA「調」年の大半会天冲殺日に 「皆月」で、第19回吉川英治文学新人賞(98-0311/灯巳)を受賞し、 その勢いか「ゲルマニウムの夜」で、 第119回芥川龍之介賞(98-0716/木子)を受賞。 17年(灯酉)の律音年で人生の折り返し地点の、 ありえない危険なDNA「車」日には、「日蝕えつきる」で、 第30回柴田錬三郎賞(17-1003/雨亥)を受賞している 花村萬月(55-0205/灯酉)が、 雑誌「読楽」の20年02月号〜21年の02月号まで一年間にわたり 連載していた作品に加筆訂正を加えた『夜半獣』を DNA「禄」の半会年だった昨年(21年/宝丑)の 11月30日(海午)のありえないDNA「牽」の栄誉日に上梓している。 船橋まで借金に行ったお昼の正午ではない反省している省悟は、 空振りに終わり、何故かひとけのない東京駅で、 中央線の中央特快高尾行きに乗車し、国分寺のアパートに戻ろうとするが、 入線してきたのは、昭和の時代と見紛うチョコレート色の僅か三両編成。 睡眠不足のため、さして疑問に思わず、 車掌の笑顔に騙され乗り込むと、ベッド状の座席に背もたれはない。 不審に思い運転手にたずねようとすると、 運転手がいない無人運転車でのんびりと走り出す。 睡魔に襲われしばらく眠りからさめると、 周囲は女子中高生と思われる10代の少女たちだけ。 隣で手塚治虫の「マンガの描き方」を読んでいる歩美という少女に トイレの場所をたずねつつ、なぜ女子ばかりだと聞くと 「女性専用車両」だという。 それどころか中央線に乗ったつもりが、いつのまにか東武東上線を走っており、 終点は新潟と福島の県境近くの群馬の山奥の槙ノ原行きで、 そこまで一切停車することはないそうで落胆する。 諦めてトイレに行くと、両尻ポケットに500万ずつ入っているのを発見。 先ほどの隣の女子中三を誘って最後尾の自販機だけの食堂車で、 小銭がないので万札をだすと急に愛想がよくなり、 トイレに連れ込まれ懇ろになり、そのまま不思議な郷に迷い込んだ俺。 ココは変だ、住民は変だ、俺もなんか変だ。 スマホの電源は通じず(そのうち念力で村内だけでは通じるようになる)、 怪力念力で悪童を始末した途端ヒーローになり、 やがて俺は力を得て夜半獣と呼ばれるのだった。 血と暴力と愛の郷、結界をはられた上槇ノ原へようこそ! 気付けば、わけもわからず上槇ノ原へとたどり着いた省悟。 癖のあるどこか愛くるしい住民達と共に生活をするうち、 尊敬してもらいたい人には敬愛を、打ち解けてほしい人には我儘を、 巧妙な笑顔で、省悟は郷にとってなくてはならない存在となった。 ある日、省悟は上槇ノ原と下槇ノ原の抗争に巻き込まれてしまう。 古より続く上下抗争だったが、上下が争えば、上から攻め込むものが勝ちとは、 南北戦争でも、朝鮮戦争でも、北方四島占拠でも、 互角でも時間の経過とともに、上(北)が優位になる。 そんななか省悟は、戦闘で左手小指と薬指の第一関節を欠損し、 悪魔の爪の持ち主と化し指の先から黄金色の光線を発し、 悪人の害悪より善人の及ぼす害悪と闘い 「夜半獣」として圧倒的な力を得ると共に、 選ばれし者とし、村民から敬われる存在となり・・・。 慣れてしまえば、宇都宮パセオまで餃子を食べにいったり、 湯葉寿司を食べにいくなどの息抜きまで監視付きながら可能となった。 夢か現か、八面玲瓏の異世界での戦争が始まり、 大活躍のうえ勝利をあげ、一夫多妻制といえ女性優位の世界で 神がかった子供をもうけ、王国を盛りあげていくという 都合の良いわずかな夢と壮大な夢のような現実世界の物語。 手口が鮮やかすぎて、血なまぐささを一切感じさせない痛快さ。 むろん気づいて高尾駅のホームのベンチで寝ていたわけではない。 東京都内に生まれるも、父母の歳の差は30歳あまり。 父親の出奔により、小学校入学までは、母親の実家である 旧西多摩郡五日市町(現あきる野市)の祖父の家で育つ。 小学校入学より立川市の旧立川基地と横田基地に挟まれて育ち、 父親が戻り、旧仮名遣いの本で読書を強制された。 また明治生まれの父親の方針により小学校を休みがちになったが、 様々な学問の基礎を父親から教わった。 問題行動が多く小学校6年のときに児童相談所に送られ、 福祉施設の東京サレジオ学園小学校、育英学院のサレジオ中学校へ進む。 卒業後は都立高校に進学するも、登校3日目に喧嘩が原因で退学。 京都に流れ東京へ戻り、札幌にも居住したが、 その都度家を購入しては売るの繰り返しで借財が増えるも、 現在は京都市左京区に在住し、八ヶ岳にも仕事場を所有する花村は、 DNA「調」主導で、ひねくれ者。 「調+貫」は、集団行動苦手で、義理人情とは無縁の世界。 「調+禄」は、他者が追従できぬような常軌を逸した発想。 「調+龍」は、不平不満の温床。 「調+調」は、一般常識を超越する哲学的世界観。 「灯+調+寅月」は、非常識でも悪意なし。直感だけで生きて行く。 「未」年生まれ「灯酉」は、助けられてばかり。 生き方を表す伴星は「司」で、家庭一丸となってが理想。 物事の始めの洩星は「龍」で、故郷から離れて始まる。 締めにあたる導星は「禄」で、他人により終了させられる。 宿命の特長は、早春午前四時頃の花咲く山を照らす明かりだが、 調子に乗って勢いがつくと、一面を焼きつくす火事にもなるため、 お目付役が必要だが、快しとしない。 つまり徹底的に困らないと、目が覚めない。 総エネルギー199点は、男性としては軽くも、自身の火性61点に比して、 生じるそして妄想の木性は57点でまずまず。 表現力で主導する土性も59点と、気は良いのだが、 守護神金性は僅か22点で、経済は豊かにならず、優しくもない。 また水性ゼロ(DNA車/牽なし)は、無法者で配偶者成分皆無。 ないものだから、規則はなかなか守れず、異性もとっかえひっかえ持続せず。 光り輝くものがないものだから野人的とも言えるが、 無限大に活かした結果は、煌びやかな受賞となった。 年干支の「草未」は、愛嬌はあるが、どら息子の典型。 月干支の「山寅」は、お山の大将。 そして、日干支の「灯酉」は、怖い物知らずの浪花節人生。 干支番号構成は、32-15-34で、西方2点に南方1点の 妙に現実的な鋭角的世界観。 後天運は、初旬「1歳灯丑」が、DNA「貫」で頑固一徹。 日干支「灯酉」の大半会があり、後転稼働運型。 奔放だが、何らかの成果を望まれるもので、幼い身には、楽ではなかったが、 65年(草巳)のDNA「龍」の天冲殺半会年に父親がなくなると、 途端に学びの心が失せ、問題児と化す。 知能テストを受けたところIQが高く、 その知能を悪いほうに使っていると思われ施設送り。 バレる嘘は絶対に告白して正直な子供を演出し、 作家の片鱗は、得意な作文で出だしで「新しい先生がちょっと嫌だ」と腐して、 最後にコロッと持ちあげると巧く行くという努力をする。 2旬「11歳陽子」は、DNA「石」の妥協。年支「未」の害で、 なかなか道が拓けずに、肉体労働などで、屈辱的な人生に向かう。 学びの気持ちがないのではなく、水がないので、導かれなかっただけ。 後半は京都に流れ、ヒモのような生活に浸っていた。 3旬「21歳草亥」は、DNA「龍」の放浪で流れ者。 年干支「草未」の大半会を伴う特別条件付10年運天冲殺で、 その気になって生地を飛びだせば良いが、制御不能なので翻弄された。 薬物中毒になった後、新たな体験。 アルコール中毒になって入院という体たらく。 4旬「31歳木戌」は、DNA「玉」の定住の繰り返し。 落ち着いたなかで特別な生き方をすると 相応の動きもあった特別条件付10年運天冲殺だが、 結果は害で、ありがた迷惑。何事もすんなりとは行かず。 5旬「41歳雨酉」は、月干「山」の干合で進み行く方向の変化。 結果10年運環境は「灯酉」となり律音的。 DNA「車」でありえない水性の出現は、 危険で無茶も、反動で猛烈に稼働し、芥川賞までたどり着く。 6旬「51歳海申」は、DNA「牽」で同様にありえない水性。 年支「未」と日支「酉」の変則方三位で、 京都の文壇バーとして名高い「数寄屋橋」のホステスと結婚。 過去の同棲相手やストーカーから逃げるため、当初は内密。 娘も誕生し、生きぬく覚悟をもったし、花園大学の客員教授として迎えられる。 現在の7旬「61歳宝未」は、DNA「禄」で欲。 守護神金性回りで気持ちは充実。 ただし、17年(灯酉)の律音年には、息切れや動悸が激しくなり、 年の瀬には白血病と診断される人生の折り返し地点を経験。 18年(山戌)の害年には骨髄移植実施、放射線治療と抗癌剤投与し、 白血病を患っていることを公表するなど、いささか足踏み。 今後は8旬「71歳鉄午」が、DNA「司」の堅実。 年干支「草未」の干合支合で、活動継続ならば、 およそ信じられぬような、堅い世界観を披露してくれるかもしれない。 娘が産まれて花村は「今までたくさん絵空事の死を書いてきました。 人を殺してきました。まさに虚構でした。 生まれた直後、娘の傍らで人さし指をちょいと出したら、 ぴょいと握った。その瞬間にくるっとひっくりかえった。 小さな命が病気や事故で死ぬかもしれない。 俺が虐待して殺してしまうかもしれない。 いきなり、リアルな死をつきつけられた」とし、 これまでの作風を一旦否定するような発言をしているが、 本作では、自衛隊払い下げの兵器で狙撃や、 ブルドーザーを改良した軽戦車を繰りだして大量殺戮を実行。 やられたからやりかえすという図式だが、 同じ民族どころか敵とはいえ、もとは同根の仲間。 女性至上主義の桃源郷に選ばれし希少種の男性陣が、 対外圏に対して独立権利を主張するため (実は外からは見えない世界だが・・・) 希有な能力を所有する巫女のような存在が精神支配する虚構領域だが、 財源は太陽光発電に高原野菜に栽培山葵から 鱒養殖に牧畜なんていうのは隠れ蓑で、 AIを使った株操作に加え闇大麻で世界を相手に稼ぎ、 将来的には観光事業まで見込んでおり、 母権中心のゆるい共産制が成功を収めていると言える。 漫画のような発想だが深みのある 日本国内で無敵を誇る無国籍人達の生きざま。 通俗的だが一笑できない理想郷の物語に仕上がっているSFだが、 花村が初めて「夢を土台に仕上げた作品」だという。 「正しい日本語なんて関係ない。音声言語に近寄った実験的作品! 世にはびこる真実とやらを信じこんでしまう 垢抜けない人に対する苛立ちが、この夜半獣!」だそうで、 せせこましい常識も似非モラルも軽く超越した傑作には違いない☆ |
■2022年01月26日(水)畑卯 |
久住昌之○麦ソーダの東京絵日記という青春の群像 |
○81年(宝酉)の守護神半会年に、 和泉晴紀(55-0211/雨卯)と組み、「泉昌之」名でマンガ家デビュー。 単行本「かっこいいスキヤキ」がロングセラーとなる。 マンガのほかに、イラスト、デザイン、切り絵の仕事を中心に活動。 85年(草丑)のDNA「鳳」の半会年に、 初の単独著作「近くに行きたい 舞台は江ぐちというラーメン屋」を刊行。 また、実弟の絵本作家・久住卓也(63-XXXX)と 漫画家ユニットQusumi Brothers Bandの略になる 「Q.B.B.」を活動開始し、昌之が原作、卓也が作画を担当でも活動。 「月刊漫画ガロ」にて94年(木戌)から97年(灯丑)にかけ 「ガロ」休刊後「アックス」に掲載まで連載された 「中学生日記」で第45回文藝春秋漫画賞(99-0525/灯丑)を受賞。 また、94年(木戌)には谷口ジロー(47-0814/草丑)との 共著「孤独のグルメ」がヒットし、 イタリア、フランス、韓国など10カ国で翻訳。 また、TVドラマ「孤独のグルメ」の劇中音楽の制作にも携わり、 15年(草未)にはNHK「おかあさんといっしょ」の 09月の歌「おもちゃのブルース」を作曲演奏。 現在も同番組で歌い継がれ、多くの子供に知られる。 19年(畑亥)には、絵本「大根はエライ」が 第24回日本絵本賞(19-0318/木寅)を受賞するなど 華々しい活動歴がある久住昌之(58-0715/雨巳)が、 ほとんど肩の荷をおろしっぱなしで、 若輩の編集者二人を連れ回し、都内の隠れた名店をたずねた 『麦ソーダの東京絵日記』を昨年(21年/宝丑)の守護神半会年の 07月20日(畑巳)のDNA「車」日に上梓している。 水性天干一気の子丑生月冲殺の松重豊(63-0119/海戌)の奮闘もあり ドラマ「孤独のグルメ」も絶好調の原作者の 久住昌之による食エッセイで、 吉祥寺、下北沢、渋谷、新宿等々さまざまな街で、 ドラマのミニコーナー「ふらっとQUSUMI」でもおなじみの 麦ソーダ(ビール)を飲み、飯を食い、人生に思いを馳せる 東京の街と食と酒を綴った大人の絵日記。 読み物としても、お店紹介としても楽しめる内容となっているが、 残念ながら移転したり、コロナ災禍で気軽に訪ねられぬのが残念だ。 ひとまず、登場する街とお店を列挙すれば、 町田 柿島屋(馬肉料理)/三鷹 あじがさわ(居酒屋) 神保町 ランチョン(ビヤホール・洋食) 渋谷 元祖うな鐡(鰻)/吉祥寺 手打ちそば ほさか(そば・うどん) 新宿 珈穂音(和食)/赤坂 まるしげ(居酒屋) 原宿 とんかつまい泉・青山本店(とんかつ・和食) 登戸 ヤキトリハウス平安郷(焼き鳥) 西永福 土鍋・餃子専門店(中華) 両国 ウランバートル(モンゴル料理)/下北沢 両花(居酒屋)/ 歳烏山 赤錆ホテル(和食)/渋谷 佐賀 雑穀(佐賀料理) 高田馬場 文流(イタリアン)であり、 個人的には、新宿 珈穂音に青山まい泉は訪問済みだが、 西永福の土鍋餃子専門店には 一番立ち寄りたいと思ったことを付け加えるが 久住のジャッジと人それぞれの舌は違うのだが 巡礼地は話題騒然面白い話満載なので、手に取ってほしいと思う。 「流行は、知らん顔して他にいってしまうから、好きじゃない。 ボクはどちらかというと、ファッショナブルなものより、 オーソドックスなものが好きなようだ」と老舗を懐かしむが、 これらの店は麦ソーダばかりか、つまみが美味いのは間違いなし。 なお、楳図かずお(36-0903/山子)とのエピソードは、 共通干もあり干合するだけに、そこだけでも必見! 「俗世間からいつも50センチくらい浮かんでいる」ということだが、 久住だって出来るのだから、もっと弾けてもいいと思うが、 麦ソーダ次第だろうね! 生まれも育ちも東京都三鷹市上連雀。 東京都立神代高等学校から、法政大学社会学部を卒業。 美學校・絵文字工房で、赤瀬川原平(37-0327/雨丑)に師事するなど 恵まれた若者生活を謳歌し、現在も実家は三鷹市内にあり、 本人も市内で三回引越を経験している久住は、 「禄」冲殺主導で、満足というものをしない。 制御不能だから、麦ソーダばかりか酒を呑んでも笊。 存在することだけで自己顕示欲の塊が垣間見える。 「禄冲+龍」は、放浪者なれど、技ありの技量をトッピングすることに長ける。 「禄冲+玉」は、家庭的ではなく、私生活には無頓着も、 結果的には知恵を使ったパフォーマンスになり仕事になってしまう。 「禄冲+牽」は、一見折り目正しいが、中身はぐだぐだ。 「禄冲+車」は、ルールに縛られたくないが、 枠なりテーマがあったほうが楽に生きられる。 「雨+禄冲+未月」は、こだわり強いが酔ってしまえば、まいっか。 動きは鋭敏なはずも、腰が据わって鈍くなる。 そりゃそうだろう。火性は主導しても、忌み神。 いくら美味かろうと、酒は久住にとって弱点でもある。 「戌」年生まれ「雨巳」は、足踏みなし。 生き方を表す伴星は「貫」で、波の少ない人生。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにかつがれる。 締めにあたる導星は「龍」で、終われば次を考える。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の、ほとんど霧のような雨で、 総エネルギー289点は異様な存在感も、自身の水性は16点で、身弱並み。 とはいえ異能(異常干支)の午未天冲殺のうえに、 ま、いっかですませる生月冲殺のため、存外貴重価値を生むのか、敵は少なく、 暑中に冷やっとする存在は一服の清涼剤のようで、 仕事上も重宝がられ、お得感あり。 これには土性128点で何でも呼び寄せるため、 うまいもん情報を始め、集まってくる利点あり。 ただし土性は忌み神なので、こだわりまで生き残るのは僅か。 また土性は栄誉にもなるが異性にもなり、 深入りするかは別にして、ファンも多い。 発信力の木性18点で、ややワンパターン。 だからこそ「書店という街中の森林を、便利のために伐採してはいけない」 に繋がるが、とはいえ加工する80点で工夫され、 これが主導DNAで冲殺まであるので屈折して面白可笑しくなっている。 習得力で情報収集能力は47点。実際の学問より、生きるための学びであろう。 神保町も変貌すればパルコも往時の面影はない。 むろん吉祥寺にしても三鷹にしても同じ。 そこを歎きながらも、流れていくしかない。 年干支の「山戌」は、表面快活も苦悩の塊で内面微妙。 凝り性という強力な引力本能。 月干支の「畑未」は、都合良くあらゆるものを踏み台にできるのに、 そこまで怨みをかわないのは、生月冲殺らしさ。 そして日干支の「雨巳」は、猜疑心強く執念深い! それを仕事に活かせば、 なんでだろうと疑問を持ちながらも異能で存在感誇示! 干支番号構成は35-56-30で西方北方で行動範囲は広いので、疲れないか心配。 後天運は、初旬「8歳鉄申」が、DNA「玉」の守護神支合刑。 学びの精神もそれなりで、当時の東京の田舎は丁度良いが、早熟。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)が、47歳まであるので、 そこまで勢いをつけていれば、何をやっても目立って注目される。 2旬「18歳宝酉」は、DNA「龍」の庶民性溢れる改良改革の成果。 「宝酉」重なりの81年にデビューできているのだから、 自分のリズムを心得ている人になる。 3旬「28歳海戌」は、DNA「石」。 「戌」内「宝」もあり枯れない。主に共同制作が功を奏する。 「孤独のグルメ」の始まりはここ。結婚もこのあたりだと推認される。 4旬「38歳雨亥」は、DNA「貫」の納音。 仕事面の変化で、個人活動が増えるが、 なにか憑き物が落ちたように、なくしたものもあり。 5旬「48歳木子」は、月干支「畑未」の干合支害で、 勢いは失せて、DNA「調」という方向変換は、白内障の手術など。 現在の6旬「58歳草丑」は、DNA「鳳」の半会。 お休みありは、19年(畑亥)のDNA「車」の天剋地冲年での 心臓手術であり、血の逆流で弁が用をなさなくなり、 これを人工ではなく牛にかえたという顛末。 とはいえ、心臓は火性の象徴で、酒でもある。 これは酒を控えよというお知らせなんだが懲りてない。 今後は7旬「68歳陽寅」は、DNA「司」の害。 いよいよ忌み神火性過多の毒がまわり、麦ソーダも、本当にお茶を薄めて 落語の「長屋の花見」みたいにしないと命はもたぬ可能性もあり。 仕事を終えたら晩酌という優雅な生活で、 帰りは歩かず深夜バスかタクシーなんていう生活はできなくなる。 その後の8旬「78歳灯卯」は、DNA「禄」の主導DNAで、 ようやく自己確立で、年老いても冗談が言える体質。 たどりついてほしいものだ。 さて、久住は吉祥寺に事務所を構え三鷹の自宅から 健康的に徒歩で通っているようだが、自営業ならば自宅でも仕事が可能なはず。 それをあえて借りるということは、 午未天冲殺なのに、年下と一緒になったり、 息子に「酒くさい」と言われ居場所がないからか。 目下には縁なしも、仕事ではやむなく、面白可笑しくやるが、 実際の家族ともなると、親はともかく微妙な関係になりやすい。 単純に土性過多なので、雨が剋される恐妻家かもしれないけど(笑)☆ |
久住昌之○58-0715 |
雨畑山宝 巳未戌+8 牽車玉禄龍(禄冲殺主導) 木性(18)火性(80)土性(128)金性(47)水性(16)/総合289 午未生月冲殺/ターボ運(〜47歳) 納音(38歳雨亥)/害(68歳陽寅)/主導DNA(78歳灯卯) 木性脆弱/火性過多/土性過多/水性脆弱 +8歳鉄申/18歳宝酉/28歳海戌/38歳雨亥/48歳木子/58歳草丑/68歳陽寅/78歳灯卯〜 |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 2 年/ 海 寅 |
22年01月分● 22年02月分● 22年03月分● 22年04月分● 22年05月分● 22年06月分● 22年07月分● 22年08月分● 22年09月分● 22年10月分● 22年11月分● 22年12月分● |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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