★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 2 年(海寅)○05月 草巳 // 移 動 祝 祭 日 |
■05月分一覧 (2022年○目次) |
佐々木裕一○十万石の誘い 公家武者信平ことはじめの爽快(2022_0501) |
原浩○やまのめの六人の鮮やかなな遺訓(2022_0506) |
遠藤遼○平安姫君の随筆がかり一清少納言と今めかしき中宮の表と裏(2022_0511) |
佐々涼子○エンド・オブ・ライフは死に急ぎたくなければ読むな(2022_0514) |
柏葉幸子○18枚のポートレイト 柏葉幸子小品集の有難味(2022_0517) |
降谷さゆ○スノードロップ―雪の雫の日記に逆境の希望見いだせず(2022_0522) |
末浦広海○君と、君がいる彼方の美しき家族再生(2022_0524) |
中島久枝○ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九の賑わいと遅咲きの謎(2022_0530) |
■2022年05月01日(日)木寅 |
佐々木裕一○十万石の誘い 公家武者信平ことはじめの爽快 |
○外資系の米軍軍需メーカーに就職し、 自動車部品部門にて工作機械の修理に当たるかたわら執筆活動に入り、 03年(雨未)のDNA「玉」年に「ネオ・ワールドウォー」でデビュー。 当初は架空戦記を中心に活動していたが、 10年(鉄寅)の人生の折り返し地点とも言える律音年からは 時代小説家として本格的に活動をしだした佐々木裕一(67-0327/鉄寅)の 『十万石の誘い 公家武者信平ことはじめ』が、 02月15日(畑亥)の表向きの三合会局を伴うDNA「牽」の支合日に上梓された。 公家大名として知られる実在の人物・鷹司 松平信平の物語。 公家から武家となった千四百石の信平が、 幕府転覆を目論む強敵に向かう!公家武者、監禁さる! 秀でし者を襲う宿命やいかに。 息子を江戸大火で喪った結城秀康を祖父に持つ 但州岡村藩主の松平丹波守直定が 跡継ぎ候補として見出したのは、まさかの信平だった。 徳川頼宣の娘で妻の松姫を想う信平は 十万石の大名になれる養子縁組の誘いを即座に断るが、 そのまま座敷牢に監禁されてしまうが、救出されても 「久々に断食の修行ができた礼を申す」だから清々しい! 実在した公家武者の爽快無比な立身譚は感嘆する! 広島県三次市上志和地町出身。広島県立三次高等学校を卒業。 三次市君田町に家はあるものの、東京都新宿区神楽坂近辺に仕事場を借りて 家族と別居中の佐々木は「司」主導で、 堅実地道を積み重ねての量産作家であり、 良く言えば純粋だが、生きるためにはお金を意識。 「司+玉」は、生活するために知恵を絞る。 才能はこの「玉」になるので、時代物が得意。 「司+禄」は、先読みできぬので、過去案件が得意。 「司+牽」は、保身術優秀。 「司+司」は、現実性極めて強く、心の底を簡単に見せない。 「鉄+司+卯月」は、実は平和大好き。 「未」年生まれ「鉄寅」は、内外シーソー。 生き方を表す伴星は「鳳」で、遊びみたいな緩い人生。 物事の始めの洩星は「司」で、最初は努力。 締めにあたる導星は「玉」で、生涯学習。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の川を渡る軽便鉄道。 総エネルギー217点中自身の金性は14点と強気ではなく、 かつては山奥の住民の足だったかもしれぬが、 木性86点の引力本能に、火性56点の役割発揮で、 今は緑豊かな景観を眼下に見ながら観光地へ向かうひしきめきあった鉄道。 トロッコに毛が生えたようなもので、全幅の信頼を寄せるには今ひとつだし、 内外シーソーは利益優先にも思えるが、お年寄りの支持はあり。 生年冲殺なばかりか守護神「灯」が年干に輝いており、 私的面を犠牲にして仕事なりに生きていれば、何ら問題はないのだろるが、 「司」主導であろうと、表向きは格好をつけても、内側の危うさは拭えない。 年干支の「灯未」は、一見クールも中身は熱い。 月干支の「雨卯」は、御公家さん的発想で、公家侍。 そして日干支の「鉄寅」は、硬軟併せ持った性癖で、 悪人も善人も描き切れている。 後天運は、初旬「7歳海寅」は、DNA「鳳」。 のんびり趣味のような人生が理想も、幼い時は、ごく普通の悪餓鬼か。 2旬「17歳宝丑」は、DNA「石」で協調性和合性。 月支「卯」→日支「寅」に連なる変則方三位で、横拡がり。 妥協より上手に振る舞った。 3旬「27歳鉄子」は、DNA「貫」の変剋律で、 何かと格好をつけていれば苦悩と共に才能が磨かれ、 最後の最後でデビューに漕ぎ着けた。 4旬「37歳畑亥」は、DNA「玉」の旧きを学ぶ才能開花。 年支「未」VS月支「卯」のからむ三合会局に、 日支「寅」の支合まであり、私的面犠牲で絶好調時期。 5旬「47歳山戌」は、DNA「龍」の改良改革。 月干「雨」の干合で方向転換も、どう舵を切ろうと、 干合月干は「灯」の守護神なので万全。 新たな挑戦という苦悩はあろうと、問題なし。 現在の6旬「57歳灯酉」は、DNA「牽」の形が決まる。 月干支「雨卯」の天剋地冲で、東京進出も明かな守護神で、 流れにのってさえいれば、おおむね順調。 今後は7旬「67歳陽申」が、DNA「車」の天剋地冲で、 生活なり生きざまなり過去の全面見直しも、 面白いものが飛びだしてくれば万全。 8旬「77歳草未」は最晩年の主導DNA「司」の自己確立。 10年運天冲殺もあるので、妙な勝負にでねば、 さらに需要もあろうが、どこまでペースを保てるか。 9旬「87歳木午」もDNA「禄」の10年運天冲殺半会で、 とてつもない成果もあろうが、さすがに午未天冲殺が、 そこまで上昇できるか体力次第なので、なんともいえない。 さて、佐々木には91年(宝未)に誕生した女児がいるようなので、 2旬「17歳宝丑」のDNA「石」の妥協内には結婚していたことになる。 生年冲殺とはいえ、私的部分は夢の中なので、 90年(鉄午)の大半会天冲殺年あたりの結婚では、 たとえ相手が午未天冲殺らしく年上であろうと、 子育てが一段落がしてしまえば別居なり離婚となるのが、 内外シーソー持ちということで、 東京事務所という住まいがあるのは、不思議ではない。 むしろ生年冲殺としては、自然。 とはいえ、いくら「司」主導でも、この結婚がなければ、 もっと活躍していたであろうから、そこらは残念な部分だろうが、 泣かせる人情話は苦労あってのことと思うので、 満更役立ってはいないわけではないのだろう☆ |
■2022年05月06日(金)畑未 |
原浩○やまのめの六人の鮮やかなな遺訓 |
○20年(鉄子)のDNA「禄」の引力本能全開年の、 ありえない水性(06月/海午)の半会成果月に「火喰鳥」で、 第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞(20-0623/灯酉)を受賞。 ミステリとホラーを巧みに融合させた作風で選考委員の賞賛を受け、 同作を改題した本作「火喰鳥を、喰う」でデビューした 原浩(74-0724/陽寅)の書き下ろし『やまのめの六人』が、 地道な引力本能干合年だった昨年(21年/宝丑)の 12月02日(木申)の才能強化のDNA「龍」の対冲日に上梓されている。 とある甲信越地方で、宝石強盗を働いてまんまと逃げおおせたはずの男達だが、 予期せぬ大嵐となり、男たちを乗せた一台の乗用車が、 峠に差し掛かった時、土砂崩れに巻き込まれて車は横転。 携帯は圏外で、呼べるはずのない救急にさえ電話すらできず。 前後の道は遮断され行き場を失い、 仲間の一人は命を落とし、なんとか生還した五人は、 雨をしのごうと付近に旧い屋敷を見つけ逃げ込む。 しかしそこは不気味な「金崎」という意味深な苗字の 身軽な山賊のような老婆一家が支配する恐ろしい館だった。 拘束された五人は館からの脱出を試みるが、 いつのまにか仲間の中に「化け物」が紛れ込んでいるとわかり、 疑心暗鬼になり、殺し合いにまで発展する。 山の人間から街の人間への復讐!? 怪異の正体を見抜き、恐怖の館から脱出は可能なのか! 謎は深まるどころか、強奪した戦利品は ザバラなる妙な果実に化け、残滓すらない! 皆それぞれ覆面をしていたはずなのに・・・。 虎、ピエロ、蛙、ドクロ、トランプ元大統領・・・。 「俺たちは五人だったはずだったが、今は、死体をふくめて六人いる!」 六章からなる構成は的を射ている。怪異の正体とは何か!本当の悪人は誰だ! 仕組まれれた襲撃と黒幕に驚愕するが、 さらにそれを上回る憑き物は消滅せず! 長野県伊那市出身。東洋大学経済学部を卒業。 現在は、東京都国分寺市在住で、会社員をしているようだが、 詳細不明の原は、DNA「調」主導で、熱血漢も行動に移せるか否かは別。 時代には迎合せず、反骨心を磨く。 他人とは同じでは気が済まないので、作家を目指したが、 その心は、とてつもない財宝を見つけにいった。 「調+龍」は、貪欲で向上心あり。 才能は「龍」となり、精神的な悪知恵。 物事を真っ直ぐ捉えずに、斜にみたり、裏読みをしたりする修業。 「龍+龍」は、最後までやりとげるも、意固地で執着心は強い。 「陽+調+未月」は、しぶとく何度でも再生する。 ひねくれようが、自分にとっての王道を諦めずに極める。 「寅」年生まれ「陽寅」は、待ち運。 生き方を表す伴星は「調」で、感覚的で鋭い生き方。 物事の始めの洩星は「司」で、積み重ね。屍までも。 締めにあたる導星は「調」で、最後に勝つのは男より女であり、 狡猾老獪な魔法使いの老婆のごとく姿。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の枯れ果てた森に残された 派手さはないが、磨けば輝く可能性のある玄人好きする財宝を、 まるで一点を照射するような光りで、 熱すぎる気持ちで焦がす精神性の高い実験をとりあえず 会社員を隠れ蓑に行うが、熱さの根拠は、総エネルギー283中、 燃料の木性はありあまる111点に比して自身の火性92点で恵まれすぎの模様。 土性も66点で表現し伝達するのも充分。 とはいえ、ひとまず生活基盤を確保せねばならず、 それは月干「宝」になるのだが、手に届くところにあるので、サラリーマン。 とはいえ水性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人のため、 その気にならぬと仕事も創作も中途半端。 徹底して、ないならないなりに無限大に使うだけ。 それは今後も試されるので、活躍できるかどうかは、 スイッチをいれられるか次第。 年支「寅」VS日支「寅」は表裏なし。 リモートワークなら、どんとこいだが、それは、また別の話。 年干支の「木寅」は、仲間を統括する役割で首謀者。 月干支の「宝未」は、自己をさらけださない長距離走者。 なので、六人の仮面をかぶって巧妙に犯行。 用心深さと懐疑の念で不言実行も、売れればもっけもんの財運あり。 そして日干支の「陽寅」は、そつの無いバランス感覚ゆえの 悪事などに偏る苦悩ありも、時に冷静さを亡くすのが弱点。 干支番号構成は、51-08-03で北方と東方の狭い範囲。 だからこそ舞台はいくつかに限られる。 後天運は、初旬「5歳海申」が、DNA「車」の危険なり元気な稼働力。 ありえない守護神水性成分を与えられ辛うじて生き延びることに成功するが、 日干支「陽寅」の天剋地冲もあり、後転成功運型。 子供心を揺るがすなんらかの衝撃があったことで、 社会へでてからの稼働力に加勢し、勢いを付加した。 2旬「15歳雨酉」は、DNA「牽」。 同じくありえない守護神の水性成分で、戌亥天冲殺らしく、 故郷をでて不運からの脱出を図る。 3旬「25歳木戌」は、DNA「龍」の改良改革気分一新。 年干支「木寅」の大半会もあるので、 大いに現実世界で力を担った10年運天冲殺での飛翔時期。 4旬「35歳草亥」は、DNA「玉」のひとつの流れを極める。 年支も日支も(共に寅)支合で、月支「未」は、 さらなる木性強化の10年運天冲殺で、 どこも損傷することなく立派な樹木なので応援ばかり。 「亥」のなかには、ありえない水性「海」も含有しており、 相応の成功を収めたのではないか。 現在の5旬「45歳陽子」は、DNA「貫」で自我強化の強気で保全も、 月干「宝」の干合は進み行く方向の変化。 そうすると10年運は「海」、月干は「雨」になり、 ありえない稼働力という救いで、デビューを果たす。 この後は6旬「55歳灯丑」が、DNA「石」の協調性和合性。 「丑」内「雨」の」ありえない応援があり、政治力を発揮。 月干支「宝未」の天剋地冲は立場の変化で、 副業があるならば「本業にしろ」という通告もあるか、 既にすませていれば、文字通り妥協か政治力で生き残りを賭ける。 7旬「65歳山寅」は、DNA「鳳」に「寅」重なりで、 発信力の強化に、過ごしやすい環境。 8旬「75歳畑卯」は、DNA「調」の主導DNAで、 晩年にして、ようやく自己確立という実感。 さて、デビューして程ないどころか、偏り激しい運型から、 SNSも自己サイトも確認できず、表裏なしの宿命であろうと、 私的部分は全く不明、水がないと生きてはいけないので、 豪雨の中の話は、水を縦横無尽に使用した本作は、 それこそ水を得たなんとかで、ホラー・ミステリーにしては、 嫌気を感じさせず、結果的には読者を愉しませてくれたのだから 正解ではないか! 今後売れていけるか否かは、受け身の積極性を発揮できるか否か。 月干「宝」で宝石強盗は、わかりやすいが、それも干合で「雨」に帰す(笑)。 配偶者なり異性と密着しすぎないことかだろう☆ |
原浩○74-0724 |
陽宝木海 寅未寅※+5 龍司龍調龍(調主導) 木性(111)火性(92)土性(66)金性(14)水性(00)/総合283 戌亥天冲殺/天冲殺(25歳木戌/35歳草亥) 初旬条件あり(日干支を天剋地冲)/主導DNA(75歳畑卯) 木性過多/火性過多/金性脆弱/水性ゼロ(野人) +5歳海申/15歳雨酉/25歳木戌/35歳草亥/45歳陽子/55歳灯丑/65歳山寅/75歳畑卯〜 |
■2022年05月11日(水)木子 |
遠藤遼○平安姫君の随筆がかり一清少納言と今めかしき中宮の表と裏 |
○13年(雨巳)の変則方三位主導DNA害毒緩和年に、 初めて書いた長編を富士見ファンタジア大賞に応募し、三次落選。 これで自信を得て投稿生活開始。 しばらく書き続けるも、本業多忙となり一年ほど休止。 あるとき知人が亡くなる、自分の人生最後の日を想像してみたところ、 「人生最後の日、いまの仕事ではなく小説を書いて死にたい」と 小説家への志を新たに再び執筆活動に励むようになる。 ありえない引力本能全開の火性年の16年(陽申)の、 「陽」重なりの害毒切れ能動的天剋地冲日に、 第3回オーバーラップ文庫大賞(16-0901/陽戌)審査員特別賞を受賞。 受賞作の「ユリア・カエサルは一日にして英雄ならず」は出版時に 「ユリア・カエサルの決断」に改題も、 デビューは、60年に一度の願いが叶う害毒破壊の17年(灯酉)の 「週末陰陽師〜とある保険営業のお祓い日報〜」という 遠藤遼(75-1212/海辰)が、 『平安姫君の随筆がかり一清少納言と今めかしき中宮』を、 02月15日(畑亥)のDNA「牽」日に上梓している。 笑顔をなくした姫さまへ謎物語を献上します。 「後宮って本当に面倒くさいわ」 毒舌の新人(とはいえ28歳!)女房が止まらない! 「うちところにも教養高い紫式部という女房がいるが、 おぬしのような跳ねっ返りでなくて良かった」という いけすかない右大臣・藤原道長には毒舌を浴びせ、 宮仕えに馴染めきらぬ、派閥争いを尻目に若き清少納言は、 衆人環視の中で突如現れた仏像事件など、 宮中はいとをかしな謎に挑み、解き明かしていく。 男達に迎合せざるをえず、そりの合わない紫式部を「紫ちゃん」と、 小馬鹿にしながらも助手にして使いこなし、持ち前の機知で次々と解決! その謎解き話を孤独に耐える后・中宮定子へお聞かせすることに。 身分の上下をこえてはじまった心と心の交流。 権力者・藤原道長の横槍をかわし、かつての夫の橘則光を顎でコキ使い 平安の世の女性の地位向上に貢献する華やかにして、いとおかしい物語! 東京都荒川区のつくばエクスプレス沿線の生まれ在住で、 東京学芸大学教育学部卒業で、元保険会社勤務の遠藤は、 DNA「石」主導で、友人知人の影響を受けながらも、 何でもあり、何でも飲み込む性癖で、狡猾。 さすがに保険会社に採用されただけはあり(笑)。 営業担当の研修者でもやっていたのか。 「石+調」は、自尊心強い割には、名誉には固執せず。 「調」×3もあり、「調×調」は女性的な心情に通じ、 妬みや誹りを捏造するのはお得意で、 「いとおかし」と嘯きながら哲学的に煙に巻く。 「海+石+子月」は、おだてられると天にも昇る。 「卯」年生まれ「海辰」は、一発屋で勝負師。 生き方を表す伴星は「龍」で、常に変化ありで貴族を描こうと庶民的。 物事の始めの洩星は「石」で、まさに、友人知人の何かで影響。 締めにあたる導星は「調」で、口ウルサイ年寄りの完成。 宿命の特長は、深夜零時頃の強靱な雑草が生い茂る 断崖絶壁に打ち寄せる大波の権現様のような なんでもありの深い「海」で、総エネルギー186点と身軽で、 午未天冲殺らしく、宮中でも年上の女房たちの応援を得られる素晴らしさ。 とはいえ、その構成要素は、自身の水性71点に比し、 表現力の木性は75点と、少しだけ無理をするが、 全てが「草」により成りたっており、しぶとく仲間内の結束は強靱。 火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、 冷静冷徹沈着で、まさに描かれる清少納言そのもので、 異性も利用する対象でしかなく、欲深くて、目的はお金儲けであり、 配偶者成分も皆無で、異性もむろん欲を満たす対象であり、 ある意味、しもべ。金性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、学芸大学に学ぼうと、 教職につけるわけではなく、目上にしても利用するだけで、 午未天冲殺らしく高貴な男社会の貴族の頂点であろうと挑む。 土性40点は、DNA「車」で常に追い立てられる様相で、 「いとおかし」が口癖だろうと、国家なり宮中という領域内の話。 また最大級の特長は、年支「卯」VS日支「辰」の害持ち。 表裏ありなので「趣味はチェス」は悪くない。 「卯」と「辰」は隣り合わせなので、それを感じさせず、せいぜい胃痛。 とはいえ「石」主導は、狡猾そのもので、 宮中に紛れ込んだからには、面白可笑しく利用する。 清少納言の言動には、表裏ありと言いたいのであろう。 年干支の「草卯」は、異性をコバカにするので、 本人は女性にもなり、男性をやっつける。 月干支の「山子」は、幼い時から目上に伍して闘争。 すべからく枝葉をつけるのが得手。 そして日干支の「海辰」は、覚めておりクール。 頭の回転が速く、雅より攻撃力なので、 紫式部ではなく清少納言なりきりは、御手の物。 干支番号構成は、52-25-29で北方1点と南方二点を結ぶ、 極めて狭い領域で活動するので、今の路線は悪くない。 後天運は、初旬「1歳灯亥」は、DNA「司」。 ありえない干合は、欲深さに拍車をかけ、異性も意識し早熟。 日干「海」と干合すれば「草亥」にもなり、 特別条件付10年運天冲殺となり、異様。 これは年干支「草卯」を大半会する為、さらに後天成功運型にもなる。 2旬「11歳陽戌」は、DNA「禄」の同じくありえない火性の守護神。 日干支「海辰」の天剋地冲と宿命害切れでスイッチ入り、東京学芸大学へ進む。 3旬「21歳草酉」は、DNA「調」の才能強化で、 保険会社で多くの異性に囲まれ、ご満悦。 当然のように午未天冲殺らしく年上に甘え、宿命害毒切れもありゴールイン。 4旬「31歳木申」は、ありえない木性のDNA「鳳」。 月支「子」VS日支「辰」のからむ三合会局で、デビュー。 現在の5旬「41歳雨未」は、DNA「石」の主導DNAで自己確立。 月干「山」の干合は、進み行く方向の変化で、 月干は「陽」で10年運は「灯」になるという救い。 すなわち宮中物で活路を拓く。 さらに10年運「灯亥」が、日干と二次干合すれば、 次元もあがり、名前も光り輝く。 今後は、6旬「51歳海午」は、DNA「貫」で維持。 月干支「山子」の天剋地冲で、立場の変化。 7旬「61歳宝巳」は、DNA「玉」。 年支「卯」VS日支「辰」に連なる方三位の「巳」の出現で、 害毒緩和にもなり、新たな流れ。 ありえない金性の出現で、本物の歴史界に近づく。 8旬「71歳鉄辰」は、DNA「龍」の改良改革。 ありえない新世界なので、いつでも別世界に誘われる。 なお、24年(木辰)のNHK大河ドラマは紫式部がヒロインの 吉高由里子(88-0722/山寅)主演の『光る君へ』に決定されたようだが、 おそらくは王道の描かれかに違いないから、その前に清少納言に圧され気味の、 紫式部のイケズぶりを観察するのも悪くはない。 さて、奈良県奈良市出身の妻(75-0303/山申*推測)との間には、 ありえない火性年の10月(山戌)の天剋地冲月に誕生した 第一子男児(06-10XX)は、場所柄茗渓学院あたりの 全寮制に入れているのは、害切れ月誕生とは言え 親剋しになりかねない者を遠ざける知恵あり。 第二子男児(09-XXXX)は、DNA「牽」年、 第三子男児(11-10XX)は、DNA「玉」のありえない金性の害年誕生で、 やはり害切れ月とはいえ、おそらくは親剋しのオンパレード。 三人を全寮制に入れる覚悟があるならば、筆も冴えるはずで、 そこは何が何でも狡猾に頑張ってもらいたい。 だって「すさまじきは宮仕え」ではないのだから☆ |
■2022年05月14日(土)灯卯 |
佐々涼子○エンド・オブ・ライフは死に急ぎたくなければ読むな |
○日本語教師を経てフリーライターに。 新宿区歌舞伎町で取材を重ね、DNA「石」年だった11年(宝卯)に、 「たった一人のあなたを救う 駆け込み寺の玄さん」を上梓。 12年(海辰)のDNA「鳳」年に、 「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」で、 第10回開高健ノンフィクション賞(12-0720/海午)を受賞。 14年(木午)の主導DNA「禄」年に、 「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている―再生・日本製紙石巻工場」で、 第49回新風賞(14-1209/草卯)を受賞、 第12回キノベス!2015(14-1217/海戌)1位を獲得。 16年(陽申)のDNA「車」年に、 「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」で、 第5回うつのみや大賞(16-0211/雨亥)文庫・新書部門を受賞。 20年(鉄子)のDNA「貫」の大半会年に、 「エンド・オブ・ライフ」で、 本屋大賞ノンフィクション本大賞(20-1110/灯巳)を受賞している 佐々涼子(68-0220/鉄申)の当該作(20-0210/雨未)を読んでみた。 全国の書店員が選んだ「本屋大賞 2020年 ノンフィクション本大賞」 受賞作というから、どれだけ素晴らしいのかと思ったが、 「理想の死の迎え方に真っ正面から向き合った」、 13年(雨巳)から7年もかけて、京都の診療所を訪れ、 「寄り添うように見てきた終末医療の現場を感動的に綴る。」 といいながら著者も体調を崩すほど。 「命の閉じ方をレッスンする。」ことにいかほどの意味があるのか。 命より大切な家族総出での潮干狩り。わからぬではないが、危険がいっぱい。 「僕らは患者さんが主人公の観客ではなく、 一緒に舞台にあがりたいんですね」は立派な心がけだが、それでは命がもたぬ。 200名の患者を看取ってきた知人の看護師の森山文則(69-1209/山午)が、 病に倒れた看取りのプロフェッショナルである彼の、 最期への向き合い方は意外なものだった。 在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった著者の難病の母と、 彼女を自宅で献身的に介護する父の話を交え、 7年間にわたり見つめてきた在宅での終末医療の現場。 「自身や家族の終末期のあり方を考えさせてくれる 感動ノンフィクション」は、本当なのか。 神奈川県横浜市出身。弁護士を目指し早稲田大学法学部を卒業後、 おそらくは同級生(年上)と即座に結婚し、男児二人を出産。 夫の転勤により各地を転々としていたが、30代後半に横浜市に戻り、 京急沿線のマンション14階に住んでいたものの、 21年(宝丑)04月(海辰)のDNA「石」年の屈辱妥協の夢の中で、 一人暮らしを始めたというので、ようやく離婚したと思われる佐々は、 DNA「禄」主導で、承認欲求の塊。 ようは存在を誇示して、周囲に役立ちたいと考える。 才能も「禄」だが、自己実現に特化した奉仕。頼られるフリが出来る頼もしさ。 「禄+貫」は、計算し尽くした様相で、 「ノンフィクションを書く顔をしている」が自慢。 「禄+禄」は、単独行動で不器用がかえって売り。 「禄+龍」は、教養に裏付けられた放浪性ながら、 あれもこれも出来ないので、汎用性なし。 「書かないライターは書いてなければライターですらない」 「鉄+禄+寅月」は、異性の犠牲。 奉仕の犠牲であり、死をテーマした執筆活動は自己犠牲。 「申」年生まれ「鉄申」は、他力運で人を利用する。 なので、ノンフィクション。 生き方を表す伴星は「調」で、感性を活かしきる独特な日常。 物事の始めの洩星は「龍」で、放浪しながら始める。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人で孤独。 宿命の特長は、早春午前四時頃の山間の眼下に川を見る 木橋を渡るトロッコなみの輸送機関で、 総エネルギー224点中自身の金性は69点で 子丑天冲殺でもあり身強に見えるが、水性44点とそれなりの発信力はあるが、 主導DNA方向の木性は26点で心許なく 守護神火性にいたっては、僅か17点しかなく病みやすい。 それも本物の「灯」ではなく「陽」なので、 DNA「車」は危ない橋を渡る(笑)で、本来名誉なし。 ところが、周囲がこぞって褒めちぎるものだから、 どんどん疲労感を感じてしまう矛盾。 月干支「木寅」は年干支「山申」と日干支「鉄申」と 双方向の天剋地冲のため、他人の犠牲になったりしたりと、 あるいはそれを観察したり。 年支も日支も「申」なので、表裏はないのでつい「疲れた」と本音をもらす。 年干支の「山申」は、鉄壁の守り。要塞のように堪え忍ぶ。 月干支の「木寅」は、周囲を巻き込み利用する。 そして日干支の「鉄申」は、マニュアル重視で玄人受け。 干支番号構成は、45-51-57と北方限定。 すなわち、なんでも出来るわけではない。 後天運は、初旬「5歳雨丑」が、DNA「調」の10年運天冲殺。 年干「山」は「陽」になるが、独創的な父親の仕事の影響を受ける。 山中などで電話線を引く仕事をしていた父の存在。 社会を下支えする人たちは身近にいたということ。 2旬「15歳海子」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺。 弁護士になるつもりが、気の緩みから異性の誘いに負け、 流れにのったつもりの結婚も制御不能。 3旬「25歳宝亥」は、20年に渡る10年運天冲殺を抜け、 DNA「石」の害で、協調性和合性の下支えになるのか、 日本語教師の資格取得も、周囲の辛さを知っただけで持続せず。 4旬「35歳鉄戌」は、DNA「貫」で衝突回避のために、 ライターズスクールに通い、その道に。 11年(宝卯)のDNA「石」年には、デビュー。 現在の5旬「45歳畑酉」は、DNA「玉」で、月干干合は進み行く方向の変化で、 ひとつの道を極める。母親を意識、医療や介護の世界を深める。 今後は6旬「55歳山申」が、DNA「龍」で新たな道のり。 7旬「65歳灯未」が、DNA「牽」の守護神で名誉。 8旬「75歳陽午」が、DNA「車」の守護神も晩年で危険を冒す。 さて、佐々は14年(木午)の主導DNA「禄」年には、 人間ドックで重度の貧血を指摘され、婦人科検診。 15年(草未)のDNA「司」年に子宮筋腫と右の卵巣嚢腫が見つかり、 16年(陽申)のDNA「車」年守護神年には手術を受け、 問題は解決したが、18年(山戌)くらいまで、ずっと不調。 このあたりは、仕事も佳境だが、子丑天冲殺であろうと、 逆縁結婚をしているであろう身としては、週末医療のような 危うい現場にいれば、主導DNAはなんでも引き付ける性癖なので、危うい。 むしろ子丑天冲殺だからこそ出来た芸当であり、 一般人には真似は出来ないし、そういう本はある面では、 素晴らしいには違いないが、用もないのに病院にいくと、 病気を拾ってくるので、健常者のやることではない。 報道するのは立派な事案だが、書店員がこぞって推挙しても病は回避できず。 ましては取材対象は共通干があろうと、年下の子丑天冲殺! 木性ゼロ(DNA車/牽なし)の、生月冲殺が無理をしすぎた。 18年04月27日(畑丑)のDNA「石」の天冲殺害日に幕を閉じた。 本当に良い日だったのだろうか。読んではいけない部類だと確信する☆ |
森山文則○69-1209 |
山陽畑灯 午子酉-1 石龍石司調(司冲殺主導) 木性(00)火性(38)土性(59)金性(24)水性(16)/総合137 子丑生月冲殺/天冲殺(1歳草亥/11歳木戌) 主導DNA(21歳雨酉)/律音(71歳山午)/四正格(卯で入格) 木性ゼロ/土性過多/水性脆弱 -1歳草亥/11歳木戌/21歳雨酉/31歳海申/41歳宝未/51歳鉄午/61歳畑巳/71歳山午〜 |
■2022年05月17日(火)鉄午 |
柏葉幸子○18枚のポートレイト 柏葉幸子小品集の有難味 |
○大学在学中の74年(木寅)のDNA「司」年のDNA「石」の支合日に、 「気ちがい通りのリナ」が第15回講談社児童文学新人賞(74-0906/鉄戌)を受賞。 翌75年(草卯)のDNA「禄」年に、 「霧のむこうのふしぎな町」と改題刊行し作家デビューすると、 76年(陽辰)の60年に一度の干合支害年の、DNA「禄」の天剋地冲日には、 同作で第9回日本児童文学者協会新人賞(76-0403/草酉)を受賞。 以降、児童文学のフィールドで、見ず知らずの子供と大人が出会い、 血の繋がりのない親子関係を結ぶ物語を書き続け、 和製ファンタジーの作り手として孤高の存在感を放ち、 作中で大人は子供を守る役割を担うが、同時に、子供の存在によって 大人の側も支えられ守られているのが特徴で、 デビュー作は、宮崎駿(41-0105/雨丑)監督の 映画「千と千尋の神隠し」に影響を与えたことでも知られる。 98年(山寅)のDNA「玉」年には、「ミラクル・ファミリー」で。 第45回産経児童出版文化賞(98-05XX)のフジテレビ賞受賞。 07年(灯亥)のDNA「車」の半会年には、「牡丹さんの不思議な毎日」で、 第54回産経児童出版文化賞(07-05XX)大賞を受賞。 10年(鉄寅)のDNA「石」年の守護神支合日には、「つづきの図書館」で、 第59回小学館児童出版文化賞(10-0909/海戌)を受賞。 16年(陽申)の、DNA「牽」の干合年のDNA「司」日には、 「岬のマヨイガ」で、第54回野間児童文芸賞(16-1108/木午)を受賞。 19年(畑亥)の主導DNA「龍」の半会年には、 「地下室からのふしぎな旅」を原作とした アニメ映画「バースデー・ワンダーランド」が劇場公開。 DNA「貫」年の21年(宝丑)には、 第54回野間児童文芸賞受賞作「岬のマヨイガ」を 原作とした同題のアニメ映画が劇場公開された。 同年、岩手県の「いわて暮らしアンバサダー」に就任。 22年(海寅)の守護神DNA「調」年には、 「Temple Alley Summer」「帰命寺横丁の夏」英訳版で、 The Batchelder Awardを受賞。 93年(雨酉)から2年間は、講歳談社児童文学新人賞の審査員だった 柏葉幸子(53-0609/宝卯)の 『18枚のポートレイト 柏葉幸子小品集』が、 03月07日(畑未)のDNA「龍」の天冲殺半会日に上梓された。 日々の暮らしの中に、突如訪れる不思議な出会い、 驚き、感動──そこから生まれるバラエティに満ちた 18のお話を集めた作品集は、どこか海添いの東北の街に寄り添い かっぱ、きつね、鬼、神さま、魔女・・・・・。 なかでも「パパ検定」は秀逸で、バツイチシングルマザーに育てられ 「パパとキャッチボールをしたことのない」優太のある日常に、 公園で白髪交じりの若年寄のような男性に声をかけられ、 公園でキャッチボールを親子を称して、オヤジ検定の講釈をたてる。 「優太君に会いにきたんだ。 でも、パパだって言い出せなかったんだよ。」には、普通に泣かされる。 あんなに口にだすことを嫌っていた母親も否定せず。 ただ、そのあとの母親の再婚話は、いただけない。 子供が成年するまでは、責任をもってほしい。 そこは、時流にいけないところの、運命の法則だから。 幻想を子供に抱かせるのは、ファンタジーの役割ではないはず。 あとは「鬼当番」「大坊峠の赤ん坊」「ほこらの神様」 「海から来た子」など民話的なものから、 「くまこ」にようなちょっとしたホラーまであり。 最新作の「魔女のパフェ友」までデビュー半世紀の集大成。 「知らせがあったんだね」という老婆の囁き。 岩手の地で半世紀近く書き続けてきたファンタジー作家が折々に書いた、 現代の遠野物語から厳選した18の小品は、 どれも不思議で新しいわりに旧くからある感動が隠されている。 「なんの進歩もない」は、衒い。 岩手県宮古市で出生し、岩手県花巻市育ち。 岩手県立花巻北高等学校、東北薬科大学を卒業後(現:東北医科薬科大学)、 大学卒業から結婚するまでの約15年間、 病院の薬局で7年、町の調剤薬局で8年ほど勤務し、 現在は、岩手県盛岡市在住の柏葉は、DNA「龍」冲殺主導で、 庶民的な疑念を時折斜に構えた優しい気持ちで解きほぐす。 才能は、この「龍」で燃焼させすぎると、 持続は難しく、休まないと、厳しい。 「龍冲+玉」は、疑問は疑問、仕事は仕事で区別をせず、 用心深く他人の心に出来るだけ寄り添う。 「龍冲+禄」は、教養に裏付けられた冒険心はあるものの、 可能な限り視野を広くもととするが、 どうしてもひとつのことにひっかかりを憶えると 一生懸命になりすぎる傾向あり。 「龍冲+鳳」は、現実と理想の間で内面の葛藤激しく、 疲労をどう回復させるがか鍵。 「宝+龍冲+午月」は、動物的勘のようなもので、 夢をみたこととを再現できるような、 作風でどこか靄がかかっているようでもある。 「巳」年生まれ「宝卯」は、比較的真っ直ぐ進む。 生き方を表す伴星は「玉」で、いつまでも旧い土地に支えられ勉学。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく趣味の延長で始める。 締めにあたる導星は「禄」で、他人次第。 宿命の特長は、正午暑い昼下がりの山間を流れる 小川のようなものに磨かれている、庶民的な宝飾品。 総エネルギー210点は、まずまずだが、 主導する方向の辛い方向の土性が87点もあり、妙に理知的。 自身の金性は27点で身弱だが、午未天冲殺のため時に 年長者には大切にされるばかりか、ウケも良いだろう。 守護神水性は僅か13点で、努力が必要。 火性は57点もあり、稼働力もあるので、目立つのだろう。 年干支の「雨巳」は、斜に構えた猜疑心。 穏やかに見えて、鋭い感性の持ち主は、 自己をさらけだしたくないので、上手に振る舞う。 年干「雨」と月干「山」が干合すると、 年干は「灯」に月干は「陽」になるので、 二次干合した月干「陽」と、日干「宝」が三次干合すれば、 年干は「雨」月干は「海」日干は「雨」の水性天干一気にもなり、 集中すれば、相当目立つと共に、午未天冲殺にもかかわらず、 距離をおかないと、近しい目上は流されてしまう。 月干支の「山午」は、若年期から稼働することが可能だが、 感情を表にださず、平凡か大物になりやすい。 そして日干支の「宝卯」は、邪気がなく争いを好まぬ性癖だが、 それらを目にして心を傷めたり、何か行動に移そうとする。 干支番号構成は、30-55-28で南方2点と北方1点で鋭角的で、 ある程度限定された世界感を構築している。 後天運は、初旬「10歳畑未」は運の稼働は早くないが、 初旬は主導DNA「龍」の10年運天冲殺に、 年支「巳」に月支「午」のからむ方三位で、 夢目的の実現へ向けて大きく前進する。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)まであるので、目立つ。 信念をもって流れにのっていれば、自己確立。 2旬「20歳鉄申」は、DNA「石」の協調性和合性。 周囲をうかがいながらも、デビューにこぎつける。 3旬「30歳宝酉」は、DNA「貫」の納音。過去の清算、因縁解脱。 結婚は当時としては早くはないので、午未天冲殺らしく子供はいない可能性大。 4旬「40歳海戌」は、DNA「調」の守護神支合で、 専業となり、本領発揮で大いに名前を売る。 5旬「50歳雨亥」は、DNA「鳳」の守護神半会。 進み行く方向への変化で、新たな世界感を構築。 現在の6旬「60歳木子」は、DNA「司」の刑で、 月干支「山午」の天剋地冲もあり、静かな日々。 今後は7旬「70歳草丑」は、DNA「禄」で感謝と奉仕。 8旬「80歳陽寅」は、DNA「牽」で、日干「宝」の干合は、 日干が「雨」になり、年干「雨」との両天秤。 月干「山」を軸に干合すれば、干合火性天干一気になり、 新たな取り組みで、最後は華になり、派手な目立ち方をするだろう。 結婚(91年/宝未)、DNA「貫」の大半会条件あり天冲殺。 生月冲殺が、午未天冲殺とはいえ、外に出なかったのだから、 仕事も忙しくなり、早くないのは必定。 その代わりといってはなんなのだが、作品に活かし切れたことは、 失う物と得るものが、バランスがとれたのだろう。 いずれにしろ、宿命冲殺が自己の多くを語らないのは正解。 これにより、作品の質は格段にあがっていったはずである☆ |
■2022年05月22日(日)草亥 |
降谷さゆ○スノードロップ―雪の雫の日記に逆境の希望見いだせず |
○市制100年を超えた北海道札幌市の タウン誌「poroco」元広報、編集者で、 現在はテレビ・ラジオCM制作などの広告業の傍ら、 フリーライター・デザイナーとして活動しているという 降谷さゆ(90-1219/山午) が、 自力で『スノードロップ―雪の雫の日記』を 02月16日(鉄子)のDNA「鳳」の天冲殺日に上梓している。 「透くんと一緒なら、きっと幸せになれるよね」 中学時代に出会って互いに惹かれ合い、恋人同士になった。 幼い頃から数奇な運命に弄ばれてきた 化粧品会社に勤務する雪野雫を側で支え、 愛し続けた広告会社勤務の黒田透。 つらく苦しい数々の出来事を乗り越えて、 永遠を誓った二人だったが、残業続きで、挙式準備も雫に任せっきり。 幸せを追い求めた一輪の花を描く、 衝撃の青春ミステリーという謳い文句で、 最後の最後には、華々しくやってくれたが、 あくまでも、お約束で想定内。 最後まで飽きずにたどり着けるかは、読み手次第か。 自己満足の純愛なのか、はたまた犯罪なのか。難しい! ただし、言えることは、こういうこともあるだろう。 日座冲殺で害持ちあたりなら、周囲を不運のどん底に落としかねない そんな運型もありだし、身内が次々に犠牲になるのは常套なのだし、 最後は自分に還ってくる。 降谷の周辺にそんなモデルがいたのかも知れぬが、 近づいては、関わってはいけない! 北海道函館市生まれ。 北海道教育大学卒業で、 現在は上京し、東京都港区内在住と思われる降谷は、 DNA「司」冲殺主導で、地道に持続させるのは苦手。 一見地道にも見える作業も、寄り道しがち。 「司冲+石」は、仲間大切の思いはあるが、簡素。 「司冲+鳳」は、忍耐力あるように見えるが、実際は別。 「司冲+貫」は、急かされると足元危うい。 「山+司冲+子月」は、理屈っぽいが中身は激しい。 「午」年生まれ「山午」は、待ち運で自分で動いても格好はつかない。 生き方を表す伴星は「牽」で、隠された何かを表にだす。 物事の始めの洩星は「石」で、仲間と始める。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終わる。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の「山」というよりは、 総エネルギー175点が示すように、小高い「丘」のようなもので、 頑強で動かしがたい岩のある風景。 守護神火性の熱気は、年支と日支内の「午」内に控えるも、 自身の土性100点に対し、46点しかないばかりか、 その燃料源になる木性ゼロ(DNA車/牽なし)のため、 虚の存在になりやすく、無限大の稼働力といえども、 よほどの覚悟がない限り、成果と成りがたい。 さらには、月干支「山子」VS日干支「山午」の納音持ちは、 まさかの主人公と同じく、妙な秘密を内包しており、 ひっそりとした冬の景色のように、静けさで終わりかねない。 主導する水性は、僅か13点と微妙で、 辛うじて倒れるのを持ち堪えている状態。 年干支の「鉄午」は、鍛えられないと粗暴になりやすい。 月干支の「山子」は、物事に枝葉をつけやすい性癖。 そして日干支の「山午」は、どこか諦めの気持ちがあり、 辛抱するよりは、破壊してしまう性癖。 干支番号構成は、07-25-55で東方南方北方と、 あれこれ手を広げやすく、濃密さはなくなる。 後天運は、初旬「4歳灯亥」が、DNA「玉」。 熱い守護神で学びに向かう姿勢は強化されるが、 これといった後天稼働運型はなく、売りは生月冲殺のみ。 流れに乗って、ひとつのことを深める質だが、 「山」だけに、辛抱出来るか否か。 2旬「14歳陽戌」は、DNA「龍」の半会。 火性は守護神も「灯」程の熱量はなく、 受け入れ態勢もないながら、札幌にでて行く。 現在の3旬「24歳草酉」は、ありえない木性の出現で、 DNA「牽」で格好をつけたがりたくなり、上京。 さまざまな職を転々として、ついには10年来の構想という 本書を自費出版するまでに至る。 今後は4旬「34歳木申」が、同じくありえない木性で、 DNA「車」は、上手くすると多忙にもなるが、 「山」としては危険な兆候。 5旬「44歳雨未」は、DNA「司」の主導DNA干合支合。 進み行く方向も自身も変化し、自己確立。 6旬「54歳海午」は、DNA「禄」の権力誇示に感謝と奉仕。 立場も変わり、刑もあるので、内部との衝突。 7旬「64歳宝巳」は、DNA「調」の独創的反抗で、 宿命にないため、偏り激しく反動的。 8旬「74歳鉄辰」は、DNA「鳳」の緩み。 さて、降谷は「山」。ただし、親剋しの子丑天冲殺のため、 生地生家には一切縁なし。または犠牲。 にもかかわらず、生月冲殺のため、帰省したりと矛盾増大。 その矛盾は「山」というより「丘」程度なのに、 気だけは強くなって、函館から札幌で仕舞いにしておけば良いのに、 東京まで出てきてしまったこと。 特に守護神火性は「灯」であり、 これは「龍」なしで、さらに動いてはならない。 また、生月冲殺は受け身なのに、 構想10年はともかく、12年に一度の害毒年に、 自己発揮をして挿絵まで自分で描き、 自費出版では記念にしかならない。そこが残念でしかならない☆ |
降谷さゆ○90-1219 |
山山鉄灯 午子午-4 鳳貫石司石(司冲殺主導) 木性(00)火性(46)土性(100)金性(16)水性(13)/総合175 子丑生月冲殺/主導DNA干合支合(44歳雨未) 月干支VS日干支納音 木性ゼロ/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -4歳灯亥/14歳陽戌/24歳草酉/34歳木申/44歳雨未/54歳海午/64歳宝巳/74歳鉄辰〜 |
■2022年05月24日(火)灯丑 |
末浦広海○君と、君がいる彼方の美しき家族再生 |
○システムエンジニア、経営コンサルタントなどを経て、 アルバイトをしながら懲りずに乱歩賞に応募を続け、 07年(灯亥)のDNA「玉」の天冲殺の夢の中で投稿した 「猛き咆哮の果て」で、第54回江戸川乱歩賞(08-0516/陽辰)を 大半会年年のDNA「龍」の「辰」重なりに受賞し、 これを「訣別の森」と改題して刊行しデビューしている 末浦広海(64-0519/山辰)の『君と、君がいる彼方』が、 昨年(21年/宝丑)の02月25日(木辰)のDNA「車」に上梓されている。 崩壊寸前の家族に訪れた奇蹟の13日間! 相原孝之は小世帯ながら、都内池袋駅徒歩5分の場所で、 いわゆるアトリエ設計事務所を構える一級建築士で、 妻の貴美子と天性の味覚を持つ中学1年生の娘・美加、 小学2年生で(TVアニメの影響で)料理好きの息子・康文の4人家族で、 昭和の映画で有名な「キューポラのある街」の 埼玉県川口市に居住する!ある日、新規開店を控えた板前の運転する車に 息子がサッカーボールを追って道に飛びだし、 (その車に)はねられ、意識不明の重体に陥るが、 時を同じくして、孝之の不倫や祖父の失踪理由が広まり、 娘が学校でいじめられていることが発覚し、 家族は瓦解寸前になり、妻もトレーニングジムで知り合った 若い男性から粉をかけられる! そんなとき、認知症の老人が相原家の前に何度も現れ、 孝之の心にさざ波が立つ。 孝之には幼い自分と母を捨て駆け落ちした 印刷業を営んでいた婿養子の父親が居たのだ。 一方、康文の意識が戻らない中、老人とのふれあいを重ねるうちに、 貴美子と美加の二人は驚くべき事実に気づくことに・・・・。 そもそもの災禍の根幹はどこにあったのか、 母親の強い希望とはいえ、因縁の場所を買い戻し、 わざわざ、逃げてきた場所を買い戻し住んだことではなかったか! そこは、もう少し強く訴えて欲しかったが、乱歩賞作家が贈る感動の物語には、 それとわからぬSF的味付けがなされているのも、 通俗的な話題ながら、安心の読後感になっている! なぜ老人はやってきたのか?! なぜ老人は美味い料理をこさえられるの! 受け継がれていた味の秘密は!? タイムマシンもDNA鑑定も無力になる、動かぬ証し! 「夢なんて不要だ。必要なのは想像力」 練り込まれた新たな発想は驚愕する! 心の隙や闇さえなくしてしまえば、未来は明るいに決まっているのだから! 兵庫県生まれ。関西学院大学経済学部を卒業。一浪か一年留年かは不明も、 そこは守護神とはいえ条件なし天冲殺の影響。 システムエンジニア、経営コンサルタントなどを経て、 アルバイトをしながら乱歩賞に応募をつづけ現在地は不明も、 東京近郊を描いた割には動けぬ「山」だけにそこは推してしるべしか。 DNA「鳳」主導は、落ち着いた発信力。 軽くはないが、重量感はあるうえ、工夫する。 「鳳+貫」は、時代の波に乗るのは下手。 「鳳+車」は、泣かしどころを押さえた売れ線も含みながら、商いも理解する。 才能は、この「車」で、犠牲的本質。 人の痛みを理解しながら、危険は自分で買ってでる。 「山+鳳+巳月」は、批判は適確で、破壊も必要なら可能。 「辰」年生まれ「山辰」は、他力運。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈や友人知人を大切にする。 物事の始めの洩星は「貫」で、単独行動。一人で始める。 締めにあたる導星は「鳳」で、趣味の人生。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の高原で果実や作物をつくり、 それを披露するリゾート地をみおろす「山」で、 何もかも一体化してしまえば、 年干「木」は月干の「畑」に干合されると「山」になるので、 土性の天干一気が成立し、カムフラージュになり、 攻撃をかわすことは可能だが、一過性にしておかないと、 なにもかも破壊しかねないことにもなり、集中しすぎるのも考えもの。 略奪者からは守れても、売りを劣化させやすいのだ。 総エネルギー308点は、存在感あり化け物なみ。 自身の土性152点は自己中心なのか、懐が深いのか、 木性74点は見栄えが良いが、夏生まれにしては火性31点で、 通俗的になりやすい部分の「龍」なので、鮮やかな秘密を産み出せる。 主導する頼みの金性は21点で、努力のあとはありあり。 守護神水性30点は、堅実であるのが美徳。浮気は御法度か。 年支と日支の同一(共に辰)は、表裏なしには違いないが、 刑もあるので、簡単ではなく、専業作家には向くが、 表も裏もだしてしまえば、疲労するのは自覚しているのだろう。 その意味ではSNSなどに浸っていないのは立派。 年干支の「木辰」は、前進気勢のある気質も、渋い落ち着きあり。 月干支の「畑巳」は、組織の重要なものを内部崩壊させる代物で、 俗に言う白蟻は、一族や組織の天敵で獅子心中の虫を内包。 そして日干支の「山辰」は、制約を受けやすく、 じわじわと時間をかけて成果だす。 組織は嫌いではないが向いていないのも事実。 干支番号構成は、41-06-05で西方と東方を結ぶ狭量。 それもまた良いのだろう。 後天運は、初旬「5歳鉄午」は、主導DNA「鳳」で自己確立。 既に自分を薄々感じていたかもしれないが、決め手はなく、 のんびりと、或いは趣味に過ごした! 「鉄」から表出されるため、ツーリングが後年趣味になっている。 2旬「15歳宝未」は、DNA「調」で独創的感性。 女性的細かやな感性が付加されるも、気持ちだけ。 ただし、こちらの金性はありえない成分となり、 いわゆるところの女性を意識して、 理解したいからという心情が磨かせたもの。 あの大学は条件なし天冲殺がらみで、一浪または一留している。 3旬「25歳海申」は、DNA「禄」の半会。 年支も半会で世界は拡がり、月支も刑と支合でヤル気満々。 大人の世界で、濁水とはいえ守護神で、稼働を始める。 4旬「35歳雨酉」は、DNA「司」の干合支合。 年支も支合で堅調だし、月支は半会で自信あり。 この最後の最後に、思いを遂げてデビューを飾る。 5旬「45歳木戌」は、DNA「車」の対冲。初旬条件のない10年運天冲殺であり、 生きていく方向性の変化は、才能強化で逆転の契機。 年干支は納音で、日干支も破壊で、当初は細かな仕事に 甘んじるも、木性強化で、大きく注目されて行く。 土性過多に良い刺激になって本気をだせる状態。 現在の6旬「草亥」は、DNA「牽」で名誉に役目役割。 同様に初旬条件のない10年運天冲殺で、 月干支の「畑巳」の天剋地冲は、生きていく覚悟。 おおむね、この20年間で、どれだけ発信できたか。 初旬条件がないため、この間に自然界から贈り物に どれだけ感謝できたかにより、その後も決まる。 この後は7旬「65歳陽子」は、DNA「龍」の改良改革。 年支も半会になるので、新たな挑戦がどこからともなくやってくる。 自己発揮は「山」なので、してはいけないのが難しいところだが、 ゆるやかに落ちてはいくので、大変化は望ましくはないに違いない。 8旬「75歳灯丑」は、DNA「玉」で月支の半会で年寄りの冷や水。 過去にやり残している事案の実現も、熱すぎてなかなか困難。 さて、末浦は不器用なためかSNSをもたず、 表裏なしにも関わらず、私生活は伝わっていない。 ツーリングやジョギング好きは、もとより風景を活かしているのであり、 違和感は感じないが、「山」にはそぐわずに、 その重さからも、入院でもしたら、転落しかねない(笑)。 さて、肝心の私生活だが、守護神は「雨」で家族。 戌亥天冲殺なので、生地生家を後にしていなければ、 苦しみも多く、本書のような因縁を経験したり 介護にも興味を示さざるを得なくなるだろうが、 物語の随所には独身者には描写できぬであろう 経験からきた気付きのようなものもあり、ないはずはないと感じられる。 新しい形の家族小説として、興味深く読まされた☆ |
■2022年05月30日(月)雨未 |
中島久枝○ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九の賑わいと遅咲きの謎 |
○フードライターとして永年活動してきたが、 ありえない発信力が極まった13年(雨巳)のDNA「鳳」年の DNA「玉」の天冲殺日に、「日乃出が走る 浜風屋菓子話」で、 第3回ポプラ社小説新人賞(13-1218/山午)特別賞を受賞。 14年(木午)のDNA「禄」の天冲殺年に、 同作がポプラ文庫より刊行され、小説家デビュー。 19年(畑亥)のDNA「龍」の半会年には、 「日本橋牡丹堂 菓子ばなし」シリーズと 「一膳めし屋丸九」シリーズで、 第8回日本歴史時代作家協会賞(19-0726/木子)の 文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞している中島久枝(54-0604/宝卯)の 『ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九(六)』が、 昨年(21年/宝丑)の10月18日(畑亥)のDNA「龍」の半会日に上梓されている。 葉桜の季節。常連でかまぼこ屋のご隠居・惣兵衛は、 女房のお冬に「あなたのお気持ちは、 『ぶり』と思ってたら『かます』でした」と言われ、頭を抱えている。 最近は、自分が贈ったかんざしを挿していないことも気がかりの様子だ。 一方、父・九三が料亭「英(はなぶさ)」の板長を辞めて開いた店を 父亡き後二十一歳で引き継いだ三十歳で 日本橋北詰の「一膳めし屋丸九」のおかみの「お高」は、 四十九歳になる「お栄」と十七歳の「お近」に支えられながら、 朝に昼に白米に汁、焼き魚か煮魚、野菜の煮物か和え物、 漬物、それに小さな甘味がつく。 凝った料理は出ないし、めずらしい食材も使わない。 江戸っ子好みの甘塩っぱい味付けの煮物や パリッと皮を焼きあげた焼き物、からりとした揚げ物のおかずが、 お客の心をつかんでいる。 そして、ひそかな人気は、甘く煮た小豆や栗などの甘露などの小さな甘味だ。 忙しく働く男たちに甘いもので一息いれてもらいたいと考えたものだ。、 その他、五と十のつく日は、夜も開けて酒をだす。 そんななか、先代の息子で、絵師で陶芸もたしなむ 想い人の作太郎と寄席に出かけ、 帰りに寄ったそば屋で閉店した「英」の今後や 思い出の料理について語り合うが・・・・・。 二人の幼馴染みの植木職人の草助も「お高」を 諦めきれず、なにかと世話を焼いてくれる。 かますの一夜干し、あさりのむき身と 三つ葉のかき揚げにねぎ坊主の天ぷら、小竹葉豆腐、小豆のぜんざい。 導入期の山葵事情。 「わびとかけまして、高嶺の花の美人ととく」 「その心はどちらも、つんと来ます」。 かつてねぎ坊と呼ばれていた八百屋とその旧奉公先の厄介で、 常連たちの悩みも新しい客の気持ちも懐深く受け止める! 十七歳の「お近」の初恋も気になるところ。 江戸庶民の息づかいは、剛気ではなく人情ありきのミステリー。 巻末には、賄い飯の料理指南付き。 シリーズ第六作だが、この後に第七作の「ずんだと神様」も出ている。 最初から戻って読まずにいられまい。 東京都目黒区自由が丘育ち。 学習院女子高等科から、学習院大学文学部哲学科を卒業。 山村正夫記念小説講座出身。 大学卒業後、絵本の出版社、編集プロダクションなどを経て、 95年(草亥)のDNA「禄」の半会年に独立している中島は、 DNA「牽」主導で、自己の役割をわきまえた人で、 常に誰かのために役だちたいという自覚が強く 「一膳めし屋丸九」の女主人を地で行く。 「牽+車」は、忍耐の人と思われがちだが、実際はあれこれよく動く。 「牽+禄」は、折り目正しく実務能力社会常識あり。 「牽+司」は、評論家的で、一歩退いたところから眺める。 「牽+龍」は、光輝く細工のある創造力。 「宝+牽+巳月」は、専門家意識という自負あり。 「午」年生まれ「宝卯」は、純粋な人。 生き方を表す伴星は「龍」で、変貌自在。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにその気にさせられる。 締めにあたる導星は「龍」で、一つが終わると次を考え連載物得手。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の町場の特別な場所。 人々が目印にする、集会所なり喫茶店みたいなもの。 とはいえ、総エネルギー212点中、自身の金性は僅か26点だから、 小料理屋でもない一膳飯屋。土性過多の84点は商品はいっぱい。 火性57点は働き者で、木性45点は利潤はあまり求めず。 最大級の特長は、水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人で、 磨かれねば光らぬ人なうえに、 本来ならばありえないものを無限大に使っているわけで、 立派と言えば立派で、生年冲殺は仕事が命だから、丸九もそんな感じ。 年干支の「木午」は、心優しいあまり内側に犠牲をだしやすい。 なので内側を持たねば楽。だから「お高」も一人。 月干支の「畑巳」は、誰からも信頼されるが、 実は組織を根幹から覆すような力を持つ。 そして日干支の「宝卯」は、争いを好まぬ商人の質。 干支番号構成は、31-06-28で西方東方南方とそれなりで、 本来は休み休み活動しないと厳しいか。 後天運は、初旬「10歳山寅」は遅い稼働も、 DNA「玉」は、落ち着きのある学び。 年干「木」と月干「畑」が干合すれば、年干支が「山午」的になるので、 10年運干支と大半会するため、後天成功運型。 親の犠牲とはいえ、期待もあったはず。 2旬「20歳灯丑」は、DNA「車」。 月支「巳」の半会で自信があろうと、 年支「午」は害だし、就職年度が76年(陽辰)とすれば、 内側世界は方三位だろうと、主導DNA「牽」の 60年に一度の干合支害年では、妥協の就職は、 絵本の出版社から編集プロダクションへと、ひとまず落ち着く。 3旬「30歳陽子」は、主導DNA「牽」で自己確立。 年支「午」の対冲もあり、前旬よりマシであろうと格好はつかず。 4旬「40歳草亥」は、月干支「畑巳」の天剋地冲を伴う DNA「禄」の特別条件付10年運天冲殺半会で、 95年(木戌)の年干支大半会を伴う、DNA「司」の支合年に独立。 食と料理をテーマに雑誌、単行本の企画・構成・編集・取材。 ライフワークは、和菓子となった。 5旬「50歳木戌」は、月干「畑」との干合で進み行く方向の変化。 DNA「司」の特別条件付10年運天冲殺支合は、より手堅くも、 年干支「木午」の大半会で、大きく間口が拡がる。 山村正夫記念小説講座に通い、見事にデビュー。 現在の6旬「60歳雨酉」は、DNA「鳳」のありえない水性の守護神。 豊かで冷静沈着な語りに、日支対冲は逆転露わ。 今後は7旬「70歳海申」は、DNA「調」のありえない水性の守護神。 より若い女性を意識したり、自分が若かった頃を振り返り吉。 8旬「80歳宝未」は、DNA「貫」の大半会10年運天冲殺。 外向きの方三位の完成で、老いて益々盛ん。衰えることはないに違いない。 さて、中島は午未天冲殺で水性ゼロ。野人で仕事中心で生きてきたであろうが、 私的面の話は盛れ伝わってこないが、生年冲殺でこの偏りで、 手に入れた成功を考慮すれば、ないに等しいに違いない。 なお実の妹は、共通干のないありえない水性方向の 藤野嘉子(57-0530/海寅)であり、代々木上原から南青山に移転した フランス料理店「カストール」のマダムであり、 姪子は、菓子ソムリエで、共に料理教室も開催しており、 なお、藤野家は普通の勤め人家庭のようだが、 母方の実家は伊豆の修善寺にある旅館で、 幼い頃から「奥の料理」を堪能していたようなので、 姉妹共々、素養はあったと考えられる。「お高」は中島の化身かな! 中島は午未天冲殺のため書くことを追究し、 妹は辰巳天冲殺らしく、実践しているのも面白い☆ |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 2 年/ 海 寅 |
22年01月分● 22年02月分● 22年03月分● 22年04月分● 22年05月分● 22年06月分● 22年07月分● 22年08月分● 22年09月分● 22年10月分● 22年11月分● 22年12月分● |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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