★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 2 年(海寅)○03月 雨卯 // 移 動 祝 祭 日 |
■03月分一覧 (2022年○目次) |
岩井志麻子○凶鳴怪談 呪憶の残念で残酷な正体(2022_0301) |
小泉今日子○黄色いマンション黒い猫と怒濤の反撃の裏側(2022_0302) |
塩谷舞○ここじゃない世界に行きたかったの罠と敗残の幻想(2022_0204) |
大沢在昌○暗約領域 新宿鮫XIの絶望と希望の聖域(2022_0307) |
和田はつ子○団十郎菓子 料理人季蔵捕物控は戦人の神髄(2022_0312) |
明神しじま○あれは子どものための歌の渇望と誠心誠意(2022_0320) |
蝉谷めぐ実○おんなの女房の可笑しな部分(2022_0322) |
足立紳○したいとか、したくないとかの話じゃないの逆襲(2022_0325) |
陣内秀信 三浦展 中央線がなかったら 見えてくる東京の古層との出会い(2022_0326) |
チョーヒカル○エイリアンは黙らないの身軽自己発揮の危険(2022_0327) |
斎藤美奈子○挑発する少女小説への挑戦(2022_0330) |
■2022年03月01日(火)雨丑 |
岩井志麻子○凶鳴怪談 呪憶の残念で残酷な正体 |
○ありえない金性重なりで、DNA「調」年のDNA「調」重なり月だった 82年01月(宝酉年最後の宝丑月)の、高校在学中に 第3回小説ジュニア短編小説新人賞に佳作入選。 ありえない火性のDNA「龍」の守護神年だった 86年(陽寅)に、当時の本名だった竹内志麻子名義で、 少女小説「夢みるうさぎとポリスボーイ」で作家デビュー。 99年(畑卯)のDNA「石」年には、岡山桃子名義で投稿した 「ぼっけえ、きょうてえ」で、 第6回日本ホラー小説大賞(99-0303/木寅)を受賞。 00年(鉄辰)のありえない金性のDNA「鳳」年に、 同作で第13回山本周五郎賞(00-0516/木戌)を受賞。 主導DNA「禄」の天剋地冲天冲殺年だった02年(海午)には、 「チャイ・コイ」で第2回婦人公論文芸賞を、 「自由戀愛」で第9回島清恋愛文学賞(02-1011/海子)を受賞し、 TVなどでコメンテイターとしても活動している 岩井志麻子(64-1205/山子)が、市井で得意の怪談話を採取してきた 『凶鳴怪談 呪憶』をありえない金性のDNA「調」年の方三位年だった 昨年(21年)の05月05日(雨丑)の干合支合日に上梓している。 同作は見開き二頁読み切りの禍々しさ満載の実話怪談で、 ・父が突然別人に… 違和感の奥底に隠された真実の恐怖…「父の話」 ・コンビニの向こうは、ふしぎの国? 奇妙な異世界奇譚…「トイレ」 ・全員違う記憶をもつ、不気味すぎる著者の実体験…「呪憶」 ・何処からも行けない階がある 謎に満ちた建物に住んだ男の話…「ピシャッ」 ・事故物件に住む男が語る過去に住んだ 最恐部屋の体験談…「誘い物件」 ――などの怪異譚を収録したもので、阿鼻叫喚の恐怖を、 軽く何気なくまとめあげているもので、 ありそうでなさそうで、なさそうでありそうな 本来は恐ろしい素材を、軽妙に紹介する 怪談入門書のような入口に据えられるもの。 岡山県和気郡和気町生まれ。岡山県立和気閑谷高等学校商業科を卒業。 結婚と二児を出産後に離婚をし、単身で上京。 当初は東京都文京区白山に住んでいたが、居心地が悪くなり、 その後、東京都新宿区歌舞伎町に20年あまり居住している岩井は、 DNA「禄」主導で、目立ちたがり屋。自分の存在を認めさせるために、 優しいふりをして、恐怖の話を喜ぶ読者に提供する。 「禄+貫」は、謙虚さはなく演技で自己演出。 才能は「貫」で、敵と対峙する頑固さ。 「禄+司」は、自制心なく現実最優先。 「禄+車」は、束縛されるのを嫌う。 「禄+牽」は、実務経験なくとも、生きるための術は本能的に知る。 「山+禄+亥月」は、適職に遭遇するのに時間を有し、 異性に裏切られたり裏切ったつもりで騙されやすい。 「辰」年生まれ「山子」は、狭視で異性理解不能。 視野は広くなく、都合の良い得意分野のみで活き活きとする。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈頼り。 物事の始めの洩星は「禄」で、何かにその気にさせられる。 締めにあたる導星は「車」で、無に帰す。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の暗がりのなかで、 廃木や廃材が見捨てられている「山」というよりは 総エネルギー194点中自身の土性は僅か28点しかなく 小高い「丘」のようなもの。 また、守護神火性ゼロ(DNA龍/玉なし)のため温かさがなく、 木性が80点もあるにもかかわらず、 木性は活性化せずどころか死滅しており、まるでゴミ捨て場。 金性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、豊かな発信力も重しもなし。 午未天冲殺のため、目下縁はもとよりないが、 生じる成分も生じられる成分もないことは 作家であろうと精神的ではなく現実的で肉食系! ようは興味のあることに貪欲に生きる。 とはいえ、守護神火性がない野人のため、 魅力成分にもなるはずの木性の賑わいはなく、 威勢は良くとも劣化しやすい恐れ。 成分の偏りがなければ、名前は売れなかっただろうが、 繰り返すが本体の土性は28点で身弱なので、 あまりに期待を背負わせられると困難で、 本書のような怪談話を採取して文章化して楽しんだり マスコミに露出して活動するしかない! 年干支の「木辰」は、派手さがないのに出しゃばり。 月干支の「草亥」は、仲間とつるんで妙な動きをする! そして日干支の「山子」は、枝葉をつける演出家! 午未天冲殺でもあり、年長者と互角に過ごしながら なりあがっていくが、加齢と共にしぼみやすい。 干支番号構成は、41-12-25で西方東方南方で北方欠けで、 理性の領域には存在しなさそうだ。 後天運は、初旬「9歳木戌」が、DNA「車」の危うい賑わい。 特別環境10年運天冲殺であるので、異常環境へ進めば、後天成功運型。 2旬「19歳雨酉」は、DNA「司」の干合10年運で、 家族という方向で結婚と出産。 3旬「29歳海申」は、DNA「禄」の前進気勢旺盛な自己顕示に、 年支「辰」VS日支「子」のからむ三合会局ばかりか、 主導DNAのため自己確立をして東上し、正式デビュー。 4旬「39歳宝未」は、ありえない金性。DNA「調」の害も10年運天冲殺。 個人的世界を犠牲にしたり、おかしなことに向かって名を売る。 現在の5旬「49歳鉄午」は、同じくありえない金性。 DNA「鳳」の対冲10年運天冲殺で、月干干合は進み行く方向の変化。 今後は来年(23年/雨卯)の干合年から始まる 6旬「59歳畑巳」は、年干干合で「木」が「山」となり、 稼働力はゆるやかに失せるDNA「石」も両天秤的な生き方を探る。 7旬「69歳山辰」は、DNA「貫」の大半会。聞く耳もたずの独立心。 8旬「79歳灯卯」は、ありえない火性のDNA「玉」で、 過去を反省したり偲んだり、やり残した仕事に着手する思い出作り。 さて、岩井は目下縁のない午未天冲殺どころか、 金性ゼロ(DNA鳳/調なし)のため、運を稼働させて、 発信力を強化するためには、子供の存在を消し去っても懺悔も何もなし。 また、火性ゼロ(DNA龍/玉なし)は野人らしい行動力! なので、あっさり家庭を捨て上京。 さすが、狭視で自己中心で異性理解不能も、そこまでは織り込み済み。 ところが、名前が売れて気が大きくなったのか、 「39歳宝未」の10年運天冲殺害中の 律音年(08年/山子)の人生の折り返し地点で、 韓国旅行中にカラオケ店に行った際に出会った 18歳年下男性に惚れ込み結婚し、残念ながら見事に失速。 現在はコロナ災禍の影響もあり別居中だが、 上がる人生も害毒で自己犠牲を実現できなかったために、 言ってはなんだが、怪談集めに徹している模様。 年下に縁なしなのに、あまりにも残念すぎる☆ |
小泉今日子○黄色いマンション黒い猫と怒濤の反撃の裏側 |
○雑誌「SWITCH」に07年(灯亥)から16年(陽申)にかけ連載されていた 「原宿百景」が、17年(灯酉)のDNA「調」年に、 第33回講談社エッセイ賞(17-0720/山申)を受賞した 「黄色いマンション 黒い猫」となり、 それらに「和田さんの今日子ちゃん」「あとがきのようなもの」が加えられた 新装版『黄色いマンション 黒い猫』が、 昨年(21年/宝丑)の年干支「陽午」の干合支害で、 ありえない水性が出現した害毒年の 12月01日(雨未)のありえないDNA「玉」の支合日に、文庫化されている。 81年(宝酉)のDNA「牽」年に、 日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生」に出場し合格。 82年(海戌)の、年支と日支の「午」と月支「寅」のからむ ありえないDNA「龍」年という特別な時期にデビューした 小泉今日子(66-0204/木午)が、デビュー後の一時期住んでいた 原宿の黄色いマンションの思い出。 アンチの嫌がらせで部屋の前に置かれた ダンボールに入れられた目を潰された黒猫はどこにいったのだろう。 アイドルとして忙しかった彼女の青春は、原宿と共にあった。 彼女にとっての普通の日常。 両親の離婚に、長姉の死。名前をだすのもはばかれる秘密の恋。 既に町名としての「原宿」は彼女の誕生前に消え、 過去、現在、未来、さまざまな時間を行き来しながら 大切な記憶を綴ったエッセイだが、 まるで靄のかかったような断片は、あえて核心にふれない お行儀の良い筆致で、暴露話も緊迫感もない(笑)。 神奈川県厚木市出身で、勉強嫌いで神奈川県立津久井高等学校を中退。 「私の16歳」で、アイドル歌手デビューした小泉は、 DNA「禄」主導で、自己顕示欲抜群で、その意味ではスター。 スターであることを認めてほしい性分で、関わりかたは難しくはない。 「禄+司」は、目前のことに翻弄されるが、仲介能力あり。 「禄+鳳」は、内容の濃淡にかかわらず、話には引きよせられる。 「禄+車」は。束縛されるのは苦手。 「木+禄+寅月」は、存外用心深く、晩年の変節にはたじろぐ。 「午」年生まれ「木午」は王道で、如何にもアイドル。 宿命の特長は、総エネルギー240点の春生まれの木性なので、 中身も身強と思いきやなんと木性は僅か30点しかなく、 強いようで、か弱い部分も同居しており、 火性114点の表現力は、一歩間違えると遊び人。 引力本能の土性も81点あり、そりゃ玉子もとんでくる(笑)。 武闘派かと思えば金性はわずか15点で、 水性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、頭の善し悪しより、 いわゆる押しつけられた勉強は好まないが、無限大の好奇心はあり、 ハミダシ運の辰巳天冲殺でもあり親縁なく、 父母は離婚して長姉まで早くに亡くす。 だからだろう。家族については妙に客観的だが、そうならざるをえないから。 後天運は初旬「1歳畑丑」はDNA「司」の干合支害で、 家庭的な雰囲気はなく、父親が会社を倒産させ、夜逃げを経験。 生涯、異性の裏切りに遭いやすい。 2旬「11歳山子」は、主導DNA「禄」の天剋地冲で、 変剋律も始まり、苦悩はつきもののデビュー。 3旬「21歳灯亥」は、DNA「調」の少女性が売り、 4旬「31歳陽戌」は、DNA「鳳」の発信力。 5旬「41歳草酉」は、DNA「石」で協調性和合性。進み行く方向変換。 09年(畑丑)の60年に一度の干合支害年からは、 ありえない水性を求めて3年間、神奈川県葉山町に暮らす。 この時期のありえない水性の夢の中の 13年(雨巳)に出演したNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で アイドルの母親を演じて、現役時代を知らない世代にも認知される。 現在の6旬「51歳木申」は、月干支「鉄寅」の天剋地冲で DNA「貫」は独立なのだが、仕切り直し。 今後は7旬「61歳雨未」は、DNA「玉」の支合。 8旬「71歳海午」が、DNA「龍」の刑で、 ありえない水性10年運で、歳を重ねても新たな潤いを得る可能性大。 さて、初旬で干合支害を受けており、 エッセイ当時にボーイフレンドというのは、 一時は先方の母親も公認だったと本書で告白している チェッカーズの藤井フミヤ(62-0711/鉄戌)だろう。 結果的には藤井が高校時代の 同級生だった夫人(63-0223/灯酉)と結婚することで関係は終わるのだが、 藤井が夫人とは害の関係であることをふまえれば、 大半会もある小泉との意気投合やその後の行状も理解するが、 だからといって、「木」が「鉄」と交際して良きことはない。 水性ゼロなら、なおのこと。 別れた理由は「なんとなく忘れてしまったけれど」で 彼の母親が後年なくなったことにまで触れているのに、 綺麗事のような感じがする。 別れがきっかけになって4年間暮らした原宿を後にしたのに。 また、学年は下でも共通干支ありの永瀬正敏(66-0715/草亥)は、 相手が結婚不向きの日座冲殺であり、 「木」と「草」なんていう陰陽関係で結婚しても、 持続可能ではなく、こちらもモメたあげく離婚! さすがに初旬干合支害で、異性を見る目はなしだが、 こちらには、さらりと短く触れただけ。 また、共通干支もない豊原功補(65-0925/海午)と不倫をして 相手の家庭を壊しても、それ以上進展しない矛盾は理解すべきだ。 その結果、18年(山戌)の主導DNA「禄」の三合会局年に、 37年も世話になった事務所に一方的に別離を告げるのも 気持ちは理解出来くはなくても、今さら納得がいかない。 そういう繊細な問題には無頓着なのに、 芸能ニュースを賑わした醜聞には、あえて蓋をした物だから 実は無味乾燥なものになって、現在の戦闘的なコイズミらしくもなく、 同潤会アパートもレオンもなくなってしまったように、 「懺悔かもしれない」というあとがきはちょっと味気なく残念かな☆ |
■2022年03月04日(金)陽辰 |
塩谷舞○ここじゃない世界に行きたかったの罠と敗残の幻想 |
○大学時代にFM802の支援により展覧会のキュレーションや メディア運営を行い、09年(畑丑)のDNA「龍」年の大学在学中に、 フリーマガジン「SHAKE ART!」を創刊し、 手渡しで売り歩き、一躍時代の寵児になり、 12年(海辰)の守護神害年に上京にし「CINRA」に入社。 ディレクターを経て、広報・PRに。 15年(草未)のDNA「禄」の夢の中で自己発揮独立をし、 Web制作や「BAKE」オウンドメディア編集長を務める。 17年(灯酉)のDNA「車」の天剋地冲年に、 オピニオンメディア「milieu」を立ち上げ、執筆活動を本格化。 18年(山子)のDNA「玉」年に、noteでの月額マガジン「視点」をスタートし 食い扶持を確保し渡米していた塩谷舞(88-1003/宝卯)が、 あちこちに書きためた個人的感傷をそれらしくまとめあげた 『ここじゃない世界に行きたかった』を、 昨年(21年/宝丑)の主導DNA「貫」年の 02月25日(木辰)のDNA「司」の害日に刊行している。 あたりまえに生きるための言葉を取り戻す。 出会うべき誰かと強く惹かれあうために――。 アメリカ在住のエッセイストが贈る、 瑞々しいデビュー作と、颯爽と登場した「バズライター」が、 自分を取り戻すために綴り続けた文章は、ゆっくりと静謐で美しかったが、 ここじゃない場所へ移動できないときにも、 「世界を閉ざさないためのしなやかさが売り」だそうで、 「SNS時代の求愛方法」「青と赤のあわいにある色たち」 「ミニマルな働き方」「良いことでは飯が食えない」など 各所で大反響を呼んだエッセイを大幅に改稿し、 書き下ろし6篇を加えた一冊は、 「世界の諸問題への視点と生活への美意識が胸を打つ、 多様性の時代を象徴する」と大讃美されていたが、 持ちあげられているうちに、大切と思っていたものは 音を崩して見事になくなっていったようだ。なぜか! 塩谷の宿命や本性を披露し、強烈なダメ出しをみつけてしまった! 大阪府の千里ニュータウンにて生まれ育ち、 大阪府北千里高校を経て、京都市立芸術大学を卒業。 原宿の会社へ就職に伴い上京。東京都世田谷区豪徳寺に居住。 その後同棲のため東京都世田谷区三軒茶屋のメゾネットに引越し。 17年(灯酉)の天剋地冲年には、DNA「車」年の危険年らしく 米国ニューヨークへ。Greenpointのシェアハウスに住み、 18年(山子)のDNA「玉」の刑年には、 Williamsburgのコンドミニアムに引越し。 20年(鉄子)、NJのタウンハウスに引越し。 21年(宝丑)、主導DNA年「貫」年に、 ふたたび東京都内でひとり暮らしを再開している塩谷は、 DNA「貫」主導で、本質頑固で自尊心も高いが、 陰の金性より表出しているため、傷つきやすい。 とはいえ、それを売りにしている部分もあり、難しい。 好き嫌いは明確で妥協をしない潔さはあり。 「貫+玉」は、流れ任せで、深く考えて行動をせず。良く言えば、感覚的。 「貫+禄」は、謙虚さなく自己演出多数。 「貫+貫」は、用心深いわりには、懲りずに挑戦を繰り返す。 「宝+貫+酉月」は、苦難の人生で味わいをだすが、 生き方を変えてしまうと輝きは失速する恐れ。 「辰」年生まれ「宝卯」は、内外シーソーで仕事で成功したければ、 私生活に一切期待してはならない。 生き方を表す伴星は「鳳」で、趣味のような人生。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の助力。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人。 宿命の特長は、仲秋午後禄時頃の山間から出土した 表面は一様に見えながら、内面は異質な成分で構成される宝飾品になる原石。 総エネルギー152点は、軽さはあるものの 自身の金性は51点を占めるので、気だけは強いが、 若い頃ならばともかく、無理をできない体質。 守護神「雨」の表現力は、僅か19点しかなく、 その「雨」のある年支「辰」VS日支「卯」の害持ちでは、 満足な発信力を使用出来ず、屈折したものになりやすい。 また、この害持ちは朝令暮改の表裏ありで、持続力皆無。集中力や根気なし。 胃痛につながるので酒も珈琲も摂取できず、気分爽快を味わえず。 軟水好みで日本茶は歓迎なのは「玉」が守護神だから。 なので、次から次へと「ここじゃない世界」に行きたがるが、 実際、その場しのぎでしかないので過信が屈折や挫折になりやすい。 あれこれ考えているつもりでも、本心の本心はあらわにしないので、 ずっと傍にいる者は疲弊するうえに、それは自分も同じ。 子宮内膜症も害持ちの宿命なのだが、無理をすれば負担も辛い。 適応障害だってそうだし、事務作業が苦手なのも同じ。 そういう人は、管理されていると、いくらか楽なのに、 独立したら負担が増強するのは、やむなし。 表裏の矛盾を繕うために喋りっぱなしであったり、 つくった営業スマイルは意図的でも、知らない人はコロッと騙される。 そこに、「辰」年生まれ「宝卯」の内外シーソーまでついているのだから、 「宝」一流の輝きを持続させたければ、異性に躓くのはありえない。 才能があるように見えても、その実態は表裏の二重構造。 体力はないのだから無理をせず、故国や故郷も大切にすべきだろう。 事あるごとに「ありふれた」出自を強調するが、 少しもありふれていないのだから、あえて叫ぶのだろう。 そんな「宝」の母親成分は「山」。これは年干にあるので目立つ存在。 実際に薬剤師として娘の授業参観にも出られない。 父親は干合する「雨」で、これは年支「辰」内にあるが、僅か。 つまり母親のほうが強者であり、害に支えられているのだから、 子供が3人全て女児という極端さからも、 両親の結婚にも何かの矛盾があったのだろう。 年干支の「山辰」は、成約が多く前進気勢少なくも、 矛盾も多いが、じわじわと前へ出る。焦ってはいけない。 月干支の「宝酉」は、毒にも薬にもならない生活感のない情報。 世渡りが上手いようで、人間関係の構築も限定的だが努力家には違いない。 そして日干支の「宝卯」は、庶民的な宝飾品で邪気はないが、 争わぬように見せかけて、善意の自尊心が傷つけられると、 窮鼠猫をかむではないが、何をするか不明。 干支番号構成は、05-58-28で東方北方南方で、 西方領域なく、諍いからは逃避する場合あり。 後天運は、初旬「8歳鉄申」は、DNA「石」の協調性和合性、 妥協もするが、妙な人間関係の構築が可能で、 77歳まではターボ運(子丑天冲殺廻り)もあるので、 何をしても目立つようになるが、後転稼働運型には非ず。 刺激になったのは、大阪の小さな劇団の末席として子役として ミュージカルの舞台にたってからか。 化粧をする習慣が身につき、化粧をし忘れて学校に行こうものなら 「どうした塩谷、顔色悪いぞ」になってしまう。 2旬「18歳畑未」は、DNA「龍」の庶民的改良改革の 10年運天冲殺半会で、突如注目されて舞い上がり、 大学も休学して活動領域を拡大する。 美大生の仲間と作ったフリーマガジンをキャリーケースにつめ、 姉の住む東京都杉並区内丸ノ内線沿線の新高円寺駅近くの 姉の家を拠点に存在感を誇示。 大阪のFMで実績をつくり、東京の会社に就職し、希代のインフルエンサー、 あるいは究極のバズライターとしてもてはやされるが、 頂点の頂点を極めることなく、善し悪しでなく持続できず。 現在の3旬「28歳山午」は、DNA「玉」の伝統回帰の10年運天冲殺。 他者に引きずられるように、過去を清算し海外へ出向き、 外から故国を眺める離れ業を使うが、 宿命に反する行為では燃焼しきれず、失意の帰国。 足蹴にした大阪には戻れずに東京にいる。 「外国で無名の新人になるよりも、東京で成果を積みあげたほうがよほど、 世界に出られるのじゃないの?」という 友人の忠告を受け入れられなかったのが、そもそもの間違い。 17年(灯酉)のありえない火性の害切れ天剋地冲年には、 全てをなげうって渡米しながらも、4年で失速。 今後は4旬「38歳灯巳」は、日支「卯」と年支「辰」がからむ DNA「車」の変則方三位で、20年間の10年運天冲殺を抜けた出がらし状態で、 危険がいっぱいで、過去の栄光は通用するかというと疑問。 5旬「48歳陽辰」は、進み行く方向の変化に、DNA「牽」の干合支害。 自身の年干支に所有するものとはいえ、その気になると手痛い裏切りに不名誉。 6旬「58歳草卯」は、月干支「宝酉」の天剋地冲を伴う DNA「禄」の感謝と奉仕だが、 大逆転を狙いさらなる自己顕示欲を追究する余力はあるまい。 7旬「68歳木寅」は、年支「辰」VS日支「卯」の害緩和になる DNA「司」の方三位の賑わいも、限定領域。 8旬「78歳雨丑」は、DNA「鳳」のターボ運を抜けた後の守護神も、 年干「山」は「陽」に干合変化するため、 さらにこれが月干と日干の「宝」と二次干合されると、 年干は「海」に月干と日干は「雨」の水性天干一気が成立し、 知力を使って精一杯抵抗を試みるが、 害が消えるわけではないので、追い込まれるに違いない。 さて、宿命にDNA「龍」もないのに 「ここじゃない世界に行きたかった」と言いながら 矛盾の海外行きを決行してしまい、 結果的には失意とも思える帰国を選択した塩谷。 美しくあるために「必要のない贅沢」に憧れ、自愛と自己愛を混同した 妙な宿命が一時的に支持を受けただけなのに、 流れに乗れず勘違いしてしまったのは残念でならない。 繰り返すが、もとより火性ゼロ(DNA車/牽なし)は、 配偶者成分は皆無で、無限大の栄誉を欲するなら、 異性の存在は大ブレーキなところに、 内外シーソーばかりか、表裏ありの害持ちなのに、 あまりにも私生活を暴露してしまいすぎたのが痛い。 「私の名前で検索したら未だに数年前のSNS講座やセミナーの 動画が出てくるので今もご依頼いただくのだけど、 ぶっちゃけ個人的な視点を描くようになってから俯瞰力を失い、 マーケティング脳もバズ能力も消え失せてしまったんですよね… 本当にわからなくなった…なので講師業は廃業しております」と歎くが、 それも手の内をバラしすぎた自業自得なのが痛々しい。 また、売れてきたところで様々なことに疑問をもって、 仕事を選ぶようになったのも、自己発揮であり哀しい。 人生が狂わせれられたのは、ありきたりだが、 社会にでて初めて迎えた、DNA「司」の真面目さが求められる 14年(木午)条件なし天冲殺の夢の中。 なんと若いうちから年上に可愛がられ運気を伸ばしていくものなのに、 こともあろうに、blogやtwitterをシェアした 3歳も年下の大学生で目上剋しの子丑天冲殺の 國本怜(91-0814/陽辰)にその気にさせられ、 翌15年(草未)には、同棲開始して会社も辞めさせられ独立し、 結婚後には柄にもない米国行きまで強いられ、 結果的には国内でつちかってきた信頼を断ち切るようになり、 その過ちに自然界は2年間にわたる微熱で知らせ、 21年(宝丑)の相手の干合天冲殺年に、ようやく気づいたのか、 離婚してボロボロになって帰国。そりゃそうだろう。 午未天冲殺が年下と交流するだけでも自殺行為なのに、 相手はニューヨーク生まれの慶應義塾大学芸術学・美学・芸術学部卒業の 「静寂を聴く」音楽家で、目上剋しの子丑天冲殺ばかりか、 知的ムードで目上を唆す干合水性天干一気! 塩谷の日干支「宝卯」が、相手の年干支「宝未」を大半会し、 応援する形とはいえ、いくら塩谷が害持ちとはいえ、 日干支同士が干合支害なのに、よくぞ結婚したと思う。 あまりにも見事に騙されてくれた「視点」には、 どれだけ多くの魅惑成分を失ったことか。 何も「共有」することの出来ない相手との不毛な生活は、 自分の夢の中で始まり、相手の夢の中で終わった。 早生運で早く世に認められる午未天冲殺に、 出鼻のお試しに足踏みしたのはいかにも未熟。 考えればわかる、否嗅覚でわかるだろ! でも、元夫にしても同じ。害持ちや内外シーソーは移行するのだ。 「それではなかった世界」だと。 長い長い8年もの遠回りは取り戻すことはできない☆ |
■2022年03月07日(月)畑未 |
大沢在昌○暗約領域 新宿鮫XIの絶望と希望の聖域 |
○DNA「司」の干合年だった79年(畑未)に、 第1回小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビューも、 当初は全く売れずに、11年間で28冊も初版だけで終わる 「永久初版作家」と呼ばれていたが、 86年(灯卯)のDNA「調」の守護神支合年に 「深夜曲馬団」で日本冒険小説大賞最優秀短編賞を受賞。 91年(宝未) のDNA「牽」年の主導DNA日に 「新宿鮫」で、第12回吉川英治文学新人賞(91-0306/草亥)と 第44回日本推理作家協会賞(91-0326/草未)長編部門を受賞。 DNA「玉」の方三位天冲殺年の最後には、 「無間人形 新宿鮫4」で 第110回直木賞(94-0113/畑亥)を受賞。 01年(宝巳)のDNA「牽」年に、 「心では重すぎる」で日本冒険小説大賞を受賞。 02年(海午)のDNA「龍」の半会年に、 「闇先案内人」で日本冒険小説大賞を連続受賞。 04年(木申) のDNA「貫」の天冲殺年には 「パンドラ・アイランド」で、 第17回柴田錬三郎賞(04-0929/宝亥)を受賞。 07年(灯亥)のDNA「調」年には、 「狼花 新宿鮫9」で日本冒険小説大賞を受賞。 10年(鉄寅)のDNA「車」年には、第14回日本ミステリー文学大賞を受賞。 12年(海辰)のDNA「龍」の対冲年には、 「絆回廊 新宿鮫10」で日本冒険小説大賞を受賞。 14年(木午)の大半会年には「海と月の迷路」で、 第48回吉川英治文学賞(14-0304/木戌)を受賞するなど 昭和後期の作家を象徴する活動をしてきており、 06年(陽戌)から09年(畑丑)まで日本推理作家協会理事長を務めた 大沢在昌(56-0308/木戌)が、19年(畑亥)のDNA「司」の干合年に、 ハードカバーで出版した「暗約領域 新宿鮫XI」を 昨年(21年/宝丑)のDNA「牽」年の11月30日(海午)のDNA「龍」の半会日に、 新書版として上梓したので紹介する。 犯罪者に食らいついたら離さない!執拗な捜査で闇社会の住人から 「新宿鮫」と恐れられる新宿署生活安全課の刑事・鮫島! 心の支えとなる人物二人との別れをほぼ同時に経験した鮫島は、 捜査に没頭することで虚ろな気持ちを誤魔化していた。 マスクで顔を隠す妙な日常の最中、競合売人を潰す目的の密告者の情報により、 新宿のヤミ民泊で男の射殺死体を発見! 被害者の身元、実行犯とも不明。鮫島は捜査を開始する。 一方、鮫島と因縁のある国際的犯罪者の 陸永昌は友人の死を知り危険を承知で来日する。 その友人とは、ヤミ民泊で殺された男で、 ある商品を多量に第三国に流す密命を帯びていた。 彼は闇のコネクションを駆使し、真相究明に奔走する。 地を這うような鮫島の捜査と怜悧な永昌の動きが次第に交錯していく中、 公安も密動を開始しており、東大中退の切れ者ヤクザに元傭兵の殺人マシンや 1本1千万円以上する高価なワインを あちらからこちらへと動かす謎の女性をはじめ、 グレイゾーンらしいシノギの犯罪領域だけあって 怪しい人物が次々と鮫島の前に現れる! 元カイシャ所属で定年後に神保町で、訳ありの古本屋を営む骨のある老人と、 鮫島のキャリア同期の公安崩れのたった三人で 白昼堂々、池袋の雑居ビルの最上階に人質となった 経済ヤクザの息のかかった骨のある男を救出に向かう! (鮫島は昇格せず)鮫島の身代わりとなって殉職した課長の席には、 短大卒で現場から叩き上げで、「警視庁愛」で熱く筋だけを通す 家庭の主婦でもある女性ノンキャリアが就任したかと思えば、 信じていたはずの若者が潜入者だったり! 公安ばかりか公安総務とまでやりあうことになる! 超がつくほど優秀なキャリアなのに 永遠に昇格も異動も(受け入れ先もない)退職もしない鮫島は、 理不尽な勢力に好き勝手にさせる訳にはいかない! そして、意外なブツの正体! ――新宿のある場所に、何かが隠されているのは間違いないが、 これこそ「傍観者のセンチメンタリズム」である! 「絆回廊 新宿鮫10」から8年。失う物は、もはや何もない! 新たな「鮫」伝説が始まろうとしているのか! 大沢は「言い訳と宣言」をしているが、 あたらしい「新宿鮫」を存分に満喫してもらいたい! 父親は、中日新聞社の専務取締役で、 東京新聞社の代表であり、元は劇作家志望。 愛知県名古屋市東区筒井生まれで、 小学校時代から愛知県千種区徳川山で育ち、東海高校卒業後、 慶應義塾大学法学部と文化学院創作コース中退。 大学進学とともに上京し、それ以降東京都港区六本木周辺に居住し、 仕事場も六本木にあり、千葉県勝浦市に別荘があるという大沢は、 DNA「石」主導で、何でも受け入れる。 雑踏なり賑やかな街中を好んでいると思われる。 原則、協調性和合性だが、生年冲殺でもあり、 仕事のためなら鮫島も恩義は別に情報源を使用する。 そして、追いつめられても究極の反撃で生き延びる! 才能は、この「石」になり、ひとたらしであり、 同期を意識したり、親しい仲間に窮地を救われる。 「石+禄」は、行動力逞しいので、愚直に現場最優先。 他人を利用するのも、正義のため。 「石+牽」は、気配りありも、究極は事を荒立てたくないので、 掟破りの相棒なし単独捜査で、信念のために退職は選択肢にない。 「石+鳳」は、繊細とは言い難いが、実は王道を行くもので、 鮫島のほうが常識に適っており、組織の矛盾が浮き彫りにされる。 「木+石+卯月」は、肉親縁や大切な人程縁が薄くなる傾向で、 実際、「暗約領域」では、恋人ばかりか信頼の絆で結ばれていた かつての上司も失った後の話である。 「申」年生まれ「木戌」は、曲がったことが大嫌い。 生き方を表す伴星は「牽」で、自分に厳しい。世のため人のため仲間のため。 物事の始めの洩星は「石」で、共同で始める。 同僚なら捜査だし、情報源でも暗黙の貸し借り。 締めにあたる導星は「牽」で、その名を響かせる。 ようは「新宿鮫」と恐れられる存在になった! 大沢が静なら、鮫島はむろん動の部分だが、 精神性の強い生年冲殺の大沢にとっては、 生年冲殺なので、ひとまずは創作上の冒険だろうが、 陰が極まれば陽にもなるし、その逆もあり。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の特別な役割を担った 街のシンボルツリーで、総エネルギー192点とフットワークは良いように思え、 実際自身の木性は、38点しかなく、それだけなら身弱で気さく。 守護神で発信力創造力の木性は、33点。 それなりだが、とてつもない創造力でもないので、 シリーズもののほうが似合う。 土性も32点で、次元はともかく見合ったもの。 ところが金性過多の68点は、自尊心は高く受賞歴も多く、 さらには仲間のために会社を立ち上げたり、日本推理作家協会理事長も担った。 善し悪しともかく、ゴルフ好き。また、創造力の水性は21点と脆弱だが、 いざ仕事になれば、年干「陽」と月干「宝」が、 それぞれ「海」と「雨」になるので、なんとか回しているに違いない。 年干支の「陽申」は、執着心が強く権力志向。 なので、一応鮫島はキャリアだし、ひらめきで無から創りだす。 取材にも行かず、かといって書斎派でもなく感覚派という超人的な創作手法! 月干支の「宝卯」は、邪な気持ちはなく、善人。 孤高であろうと、慕われる人間には慕われる。 そして日干支の「木戌」は、感受性豊かなロマンチストで、 吸収力に優れ、あらゆる情報を、断片からだけでも 自分のなかにとりいれることが可能で、 地位や名誉にこだわらぬと本物になるが、 原則結婚不向きで、異性の気は仕事の邪魔で、 仮に相手がいようと、相手を不幸にする、 いわゆるサゲ▼▼なので、鮫島も恋人を失ったのだろうし、 作家も仕事に没頭したり、遊んでばかりで家庭を顧みないようなので、 かろうじてもっているか。とはいえ詳細は不明(後述)。 後天運は、初旬「9歳海辰」は、DNA「龍」の対冲。 年干「陽」と月干「宝」が干合すると、それぞれ「海」と「雨」になるので、 宿命内干合年年干支「海申」と大半会になるため、 生年冲殺でもあり、少しでも早く社会にでれば、後転成功運型が稼働するが、 やや遅咲きというよりは本格稼働が遅れたのは、 この9歳運という、のんびりした後天運。「木戌」は親の結婚に問題あり。 生年冲殺は親の犠牲だが、DNA「龍」は、父親の期待が大きく、 実際、家にある書物を読みあさり、 書店に連れられて好きな本を購入させられるほど溺愛され、 期待も大きかったようで、中学生になる頃には、 作家になるべく決意をしていたという。 2旬「19歳雨巳」は、DNA「玉」。 大学入学時は74年(木寅)の大半会で、入学してからは遊び呆けた模様。 「クビ」と告白しているだけに相当な荒技を繰りだしたのか。 とはいえ、その退学の二文字でスイッチが入り、 この世から去りゆく父親への土産になったか。 77年(灯巳)のDNA「調」年に、第51回オール讀物新人賞に応募し、 最終候補6人に残り手応えをつかみ、 79年(畑未)の干合年に、第1回小説推理新人賞を受賞しデビューに至る。 3旬「29歳木午」は、DNA「貫」の大半会。 万年初版作家より脱出し、91年(宝未)のDNA「牽」年には、 その後映像化された直木賞受賞作「新宿鮫」でその地位を不動とする。 4旬「39歳草未」は、DNA「石」の主導DNAで自己確立で、 各賞を受賞し、売れっ子になり、「鮫」もシリーズ化されるなど堅調。 5旬「49歳陽申」は、DNA「鳳」の発信力の10年運天冲殺で、 生年冲殺の良さが仕事運で開花したはず。 月干「宝」の干合は、若い人との交流で進み行く方向の変化。 日本推理作家協会理事長も務めた。 現在の6旬「59歳灯酉」は、DNA「調」の偏りの10年運天冲殺で、 孤独の捜査なり女性の気が強くなって、 「鮫」では恋人が殺され、新任の上司は叩き上げの 主婦という一面をもつ堅物で四角四面の女性になった。 月干支「宝卯」の天剋地冲を伴う、年支「申」と日支「戌」の金性の方三位で、 闘争本能は顕著となるが、結果は害であり、苦悩と裏切りで、 前旬の「絆回廊 新宿鮫X」から、実に7年あまりの時間を有してしまう。 今後は、7旬「69歳山戌」が、DNA「禄」の感謝と奉仕。 10年運天冲殺20年特に害もあった6旬で得たものを 全て社会還元できるくらいの気持ちがないと、もたない。 8旬「79歳畑亥」は、DNA「司」の干合という変節。 「木」は「山」になり、劣化著しく、ここまでたどり着けたとしても、 相当疲弊していると思われる。 さて、嘘か誠か大沢は携帯電話を所持していないが、 鮫島は所持しているし、鑑識の支援者がいようとPCを使いこなすが、 大沢はいまどき手書きだというから、さすが「木戌」! 1時間に400字詰め原稿用紙に6〜7枚のペースで執筆する。 また「新宿鮫」なのに、新宿にはあえて取材に訪れず、 映像のように頭の中に浮かぶものを形にするのだという。 このあたりは宿命を活かしているし、 さすがの異常干支にして日座冲殺の「木戌」だと感心するしかない。 そして、大沢は「ぼくは自宅にはいっさい仕事を持ち込まないし、 家内もほとんど興味がない。ぼくがどこの雑誌に何を書いているかも まったく知りません。」の真偽はともかく、 本人としては距離をおいているのだろうが、 相手が外国人でないと問題がおきかねないのが、この生まれ。 結婚式では編集者に「悪妻になれ」と夫人は言われたようだが、 ある程度は実践できたのだろうが、結婚して娘がいるらしいものの詳細不明。 「59歳灯酉」は、ありがた迷惑でもあるので、 本人の体調不良も充分考えられるが、 家族とくに娘との確執があげられることは間違いない。 大沢は乗りこえられるのだろうか☆ |
■2022年03月12日(土)木子 |
和田はつ子○団十郎菓子 料理人季蔵捕物控は戦人の神髄 |
○出版社勤務の後、86年(陽寅)のありえない火性の 守護神年に出版した、テレビドラマ「お入学」の 原作「よい子できる子に明日はない」、 「ママに捧げる殺人」な どで注目され、 児童書からハーブ関連書、一般文芸など、 特に時代小説を精力的に執筆しており、日本文藝家協会会員、近代文学会会員、 日本ハーブ・ソサエティ会員である和田はつ子(52-0814/海辰)が、 ありえない火性の守護神干合年だった07年(灯亥)より 執筆している「料理人季蔵捕物控」のシリーズ42巻目 『団十郎菓子 料理人季蔵捕物控』が、 昨年(21年/宝丑)のDNA「玉」年の 12月18日(鉄子)のDNA「龍」の三合会局日に上梓されている。 江戸日本橋は木原店にも、寒い冬がやってきたが、 一膳飯屋「塩梅屋」からもれる灯りはあたたかい。 主の季蔵は、元は武士で密偵だ。今宵も、牡蠣を大根おろしに通したあと 竹串に刺して半日陰干し小松菜で巻いたり、 酒蒸しして片栗粉をまぶし卵黄をつけて揚げ これに出汁、塩、醤油、、少量の味醂を さらに大根おろしを入れて煮て柚子で香り付ける 牡蠣の常備菜や笹がき牛蒡を加えた辛煮や おこわに特別なこしらえをほどこした野蒜に、 鰯の南蛮風味の空揚げや餡かけなどを常連客に腕をふるっている。 そんななか、下働きの三吉が季蔵に内緒で副業をやっているらしい。 納豆売りにはじまり、かぶく衣装をつけて流行菓子まで売っている。 いつ寝ているのだという疑問ばかりか、何のためにそんなに銭が入り用なのか。 しかもその三吉に思い人への殺しの疑いがかかり──。 絶体絶命の危機に季蔵は!?は、どう動いたのか。 阿片ばかりか流行病まで登場して、 商品を小分けにして安価で切り売りする「半分屋」が登場したり、 現在のコロナ災禍をも投影する!下手人はいづこにおるのか! 表題作の他「干し牡蠣」「小羽いわし」「冬いちご」の 趣向豊かな見逃せない四篇。美味しい季節料理と驚きのミステリー、 善悪双方の奉行様ばかりか義賊の疾風小僧まで登場して 人間の心の深奥を描き切る、市井の人は逞しい! 平成、令和のベストセラーシリーズは益々絶好調! 東京都出身ながら詳細不明。日本女子大学附属中学校・高等学校を経て、 日本女子大学大学院修士課程を修了で、在学時より執筆はしていた模様で、 就職した出版社勤務時に、同僚と結婚して二児の母となるが、 30代前半、長女の小学校受験で受けたショックに 抑えきれず衝動的に描いた作品で注目された和田は、 DNA「車」主導で、単独行動で群れない。 犠牲的本質も家族なり大切な人のために動く。 才能も「車」で、単独行動で、理不尽を嫌い、この世の矛盾と戦う覚悟。 「車+調」は、落ち着くことを嫌い、常に戦場で戦っているような気分あり。 「車+貫」は、正直で一本気で表裏なし。 「車+車」は、計算しつくされた間合い。 「海+車+申月」は、親や上役らしくなく、 対等に付き合おうとし、助けてくれる少数の大切な仲間あり。 少々、大人げない部分もあるが、そこが午未天冲殺か。 「辰」年生まれ「海辰」は、自己愛の象徴。 自分が可愛いから、家族や友人を助けるようになる。 拠り所はあくまでも、自分。 生き方を表す伴星は「司」で、本来は家族一丸。 物事の始めの洩星は「貫」で、単独行動。隠密裡に。 締めにあたる導星は「調」で、一癖も二癖もある老後。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の難攻不落な砦を抱える「海」。 あるいは「海」からの侵入を許さない まるで孤島のような強者の根城で、水軍の本拠地のようなもの。 総エネルギー250点は身強に入る部類で、 自身の水性は85点で、渦巻くような勢い。 稼働力の在処になる土性は96点で堅牢につきる。 こうなると存在自体が強力なので、 情報に左右されることもないので、創造性の金性は23点で住む、 発信力表現力の木性も46点で、これが特有の和田節になる。 火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、配偶者成分皆無。 つまり若さと勢いで周囲にいる相手と意気投合しかなし。 恐らく結婚は77年(灯巳)の干合年でしかありえない。 また、家庭運や感謝と奉仕の気持ちが稀薄なのか 独特すぎて理解されないことが、お受験で憤死した理由か。 退職したら、そもそも夫は多忙で不在がちな事に気づき、 いわゆる昭和らしいワンオペの走り。 金銭物質運も皆無なので、売れるか否かの二択で、 ここに意識して多大な感謝と奉仕があれば、 もっと派手に永続的に売れるので残念といえば残念。 年干支と日干支の律音(同一)は、表裏なし。 表のことも裏のことも、なんでもお見通し。 仕事ならそれでも良いし、正義なら正義だが、 私的なことまで開放的では周囲に眉をひそめられる可能性。 年支と日支の「辰」VS月支「申」の半会で、地支水性一気格化は、 より強い「海」で森羅万象なんでもあり。 年干支と日干支の「海辰」は、早熟で覚めた冷静さあり。 頭の回転は早く、一を聞いて十の行動をする。 一度決めたことは、最後までやり通し、 目標が困難であれば、よりヤル気になる。 女性は裕福な家庭に生まれやすく、親の存命中に運を徹底して伸ばす。 月干支の「山申」は、自分の気持ちは曲げず 要塞のように傍観者にもなれ、勝ち負けとは別に後始末も担う。 干支番号構成は、29-45の南方と北方を結ぶ直線で、 基本軸はあくまでも、南方である。 後天運は、初旬「2歳灯未」が、DNA「司」のありえない火性も、 恵まれた環境だが乱気流もありの10年運天冲殺。 とはいえ、雰囲気は無意識に品を作るようであったり、 真面目で家庭的な教育がなされた模様。 実際、父親は理工教育系の出版社を経営していた。 2旬「12歳陽午」は、DNA「禄」の同じくありえない火性で、 慈悲深さ、信念徹底、自発創生、共同奉仕の理念に染めぬかれるという 温暖な10年運天冲殺で、自己の意志ではなくとも好環境内で、 さまざまな体験を通して成長を促された。 3旬「22歳草巳」は、DNA「調」でこの人なりの 繊細さと丁寧さで、近場で完璧な相手を見つけて結婚して女児二人を出産。 4旬「32歳木辰」は、DNA「鳳」の刑。 争いごとがきっかけとなり、発信力強化となりデビュー。 5旬「42歳雨卯」は、進み行く方向性の変化。 月干「山」の干合で、ありえない火性が 月干「陽」10年運「灯」というように生成されるが、 その干合後の10年運環境は干合支害。 進むも退くも害というわけで、ありがた迷惑という苦労。 DNA「石」なので、人間関係の煩わしさ。 6旬「52歳海寅」は、月干支「山申」の天剋地冲を伴う DNA「貫」で、頑固さに磨きをかけ、本シリーズも始まる。 現在の7旬「62歳宝丑」は、DNA「玉」。 伝統性・古風・和風でひとつのことを掘り下げる。 江戸物はより濃厚に似合うようになり、本作も佳境。 今後は8旬「72歳鉄子」が、DNA「龍」。 年支と日支の「辰」に月支「申」のからむ三合会局で、 新たな世界観に躍動するが、かなり冷えがきつくなり、 体調管理には充分注意しないと厳しくなりそうだ。 さて、姉がいて義兄が医師。そこから影響を受けたのか、 作家も義兄の文献を読みあさり影響は受けたようだが、 午未天冲殺らしく、二人の娘は、長女は腎臓内科医で次女は救命医で、 共に独身で、見事に母親の気は受け継いでいないのが面白いが、 その娘二人の性癖が「大江戸ドクター」に 活かされているのだから、作家の野人ぶり、したたかさや、 何でも使えるものは使おうという気概は、さすが「車」主導だと感心する☆ |
■2022年03月20日(日)海申 |
明神しじま○あれは子どものための歌の渇望と誠心誠意 |
○大学在学中の60年に一度の干合支害天冲殺年だった 10年(鉄寅)のDNA「牽」年に「商人の空誓文」が、 第7回ミステリーズ!新人賞(10-0714/草丑)佳作となる。 「巳」重なりの主導DNA「龍」年の13年(雨巳)に発表した 「あれは子どものための歌」は、 14年(木午)、本格ミステリ作家クラブの年間アンソロジーに選出。 両作に加え19年(畑亥)の天剋地冲年の「対岸の火事」と 書き下ろしの「ふたたび、初めての恋」「諸刃の剣」を加えた 連作短編集『あれは子どものための歌』で、 今年(宝丑年の最後の最後)の「宝丑」重なりだった 01月28日(宝巳)のトリプル「宝」重なりばかりか「巳」重なりに デビューした明神しじま(89-0415/草巳)を解説する。 選考委員の桜庭一樹(71-0726/海子)には、 「読後は、世界と人間に対してのちいさな発見を得た。 これこそ、物語を読む醍醐味だ」と言わせしめた期待作は、 料理人のキドウは異国の地で、 8年前に飢饉に苦しむ祖国を揺るがしたある事件で出会った 因縁の相手カルマと再会する。 彼らが口にするのは、事件解決の際に奇策を弄した、 行商人・フェイとの思い出話。 しかし、新たな疑問がキドウの中に生まれる。 「あのとき祖国で、本当は何が起こっていたのか?」。 真実を知ろうとするキドウに、カルマは奇妙な寓話を語り出す。 「不思議なナイフで自らの影を切り離した男の物語」だ。 物語の幕が下りるとき、8年前の事件の驚愕の真実が浮かび上がる、 どんな賭けにも負けない少女の運命を描く 「あれは子どものための歌」や、 あらゆる傷を跡形なく消し去る医者の秘密を暴く「対岸の火事」など。 魔女との契約で、不思議な力を得た彼らをめぐって起こる 殺人や陰謀に、人間が推理の力で立ち向かう自在な語り口は秀逸。 本格ミステリの謎解きを描ききる意欲作であるという確認と同時に、 ミステリーの可能性を改めて信じたくなる無国籍な良品である。 東京都出身ながら詳細不明で、早稲田大学人間科学部を卒業。 大学在学中はワセダミステリクラブに所属し、 現在は何らかの職についていると思われる明神は、 DNA「龍」主導で、生活に根ざした着眼点も、 どこか窮屈で疑念に満ちた性情であり、 ひとっところに落ち着けずも、心の旅人。 才能はこの「龍」で、裏読み、ひねくれ、 誰にでも考えそうな技でも、難しそうに見せかける。 「龍+牽」は、創意工夫で細工は流々ご覧じろ。 謎の網を張って、読者を惑わす。 「牽」×2あり、その形状もまた惚れ惚れする。 「龍+司」は、領域を設定してこそ、良質になる。 「龍+禄」は、一直線な性情で周囲を顧みず、 視野は広角ではなく、ある一点のみに向けられる。 「草+龍+辰月」は、とりとめなく趣向も傾く。 「巳」年生まれ「草巳」は、その道の真髄を究めたい。 生き方を表す伴星は「石」で、冒険ありきの人生。 物事の始めの洩星は「司」で、家族の協力。最初の読者は兄。 締めにあたる導星は「龍」で、完成させたら次の世界へ進む。 宿命の特長は、晩春午前八時頃の標高の高い「山」から 平地まで棲息域を散発的に拡げている植物で、 そこに群れる昆虫類などを意識してからか 群れることなく、その場その場で孤高である。 総エネルギー332点は、とてつもなく派手そうだが、 自身の木性は僅か8点しかない、実際は身弱で、 そりゃ影の存在もないように目に映る。 土性160点は、引力本能になるが、「後ろ盾が欲しいんですよ、陛下。 ご出資いただけるなら、誠心誠意お仕えいたします」は、妙に納得がいく。 これは本業で堅実に生活が成りたつので、 あえて専業に舵を切る必要に迫られないか、 心の楽しみだけで、趣味趣向なのか。 また、木性に対し土性過多は、劣化著しいので、 年齢より老化していると見られかねない。 その火性の表現力は64点もあるので、創作だけに徹していると言うよりは、 豊かで優雅な時空間を消費している可能性あり。 前進気勢の稼働力は48点。これは異性にもなるが、身弱者としては重荷か。 創造力の水性は12点で、市井の人を描写する。 後天運にもよるが、引力本能がこれだけあれば、 専業として充分やっていけそうだが、 下手に売れっ子になって収拾がつかない懸念。 ならば、相応にやっていこうという発想なのかも。 年支と日支の同一は、原則表裏なしも、 表も裏もないと判断すれば、専業作家が出来ぬ訳もない。 年干支の「畑巳」は、業界の長老然とした落ち着きも、 中心人物や家族の中の重要人物を倒す可能性ある 俗に白蟻と呼ばれる、気を許していると危うさあり。 月干支の「山辰」は、籠の鳥状態で月干支にあることからも、 所属組織での業務内容に制約があり、 容易く仕事が進行せず、じわじわと手堅くこなす。 そして日干支の「草巳」は、完全を求める性癖。 手抜き仕事はしないため、疲労困憊。 異性に関しても、究極の恋愛の達人で遍歴を重ねるか、 別の方向であったり、余程のことがない限り興味を示せない。 だからこそ、声と引き替えに願えを叶える設定や、 負けることのない少女勝負師が印象的だ。 干支番号構成は、06-05-42で東方2点に西方1点の 鋭角的範疇で、あまり振り幅はないのかもしれぬ。 後天運は初旬「3歳灯卯」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺で、 ありえないほうの火性は、熱くて情熱的で、 それでいて冷静な面持ちが付加された。 幼い時から、表現力に秀でており、 以下の発言からもしっかりと後天運を活かしている。 「物語を作り始めたのは3歳ぐらいからです。 寝る前に親が本の読み聞かせをしてくれたのですが、 あるときから自分で作るようになったそうです。 当時は子供部屋で、2歳年上の兄と並んで寝ていたので、 最初の聞き手は兄でした。毎夜、布団に入ったらお話を始めて、 どちらかが寝たらおしまいでした。幼少期の夢は絵本作家でしたが、 小学校の頃から小説家を志すようになりました。」ということで、 他にどうこう分析するまでもない。 2旬「13歳陽寅」は、DNA「調」の10年運天冲殺で、 守護神「陽」は使い勝手良く、常人ならありがた迷惑にすぎないが、 そこは、とてつもないバケモノ的存在感もあり、 60年に一度の干合支害年にもかかわらず 10年(鉄寅)にミステリーズ新人賞佳作に入る丁度よさ。 現在の3旬「27歳草丑」は、DNA「貫」の大半会。 20年間におよぶ10年運天冲殺に、10年間の害の縛りから解放されて、 19年(畑亥)の年干支「畑巳」の「納音」に加え、 日干支の「草巳」の天剋地冲あたりからの作品が即座に形にならず、 刺激のある昨年(21年/宝丑)の流れの年支と日支の半会付きの「宝丑」重なりに、 この世にだされたことには、それなりの意味あり。 勢いはあるので、その気になればなるほど成果あり。 今年(22年/海寅)の天冲殺害年から始まる 4旬「33歳木子」が、DNA「石」の支合で妥協。 上手に振る舞っていないと、厳しい時期。 あるいは、やむえない選択。さほど楽しい時期とは言えず。 間違っても専業になろうなどとは考えてはならない。 5旬「43歳雨亥」は、主導DNA「龍」で自己確立。 月干「山」の干合による進み行く方向性の変化。 土多で劣化した精神と肉体状況が、 干合で「陽」になることで救いが生じると共に、 ここからはターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まるので、 本格的侵攻開始とみて差し支えない。 6旬「53歳海戌」が、月干支「山辰」の天剋地冲を伴う DNA「玉」で温故知新で、旧き時代になせなかったもの。 伝統的なもの、古来より伝わるものに救われる。 7旬「63歳宝酉」は、DNA「車」の半会で、 老いてなお盛んに活動出来れば吉も、諦めてしまうと、 危険な人物になったり、危険な目に遭う可能性あり。 8旬「73歳鉄申」は、DNA「牽」の干合支合。 晩年にこの人なりの役割が与えられ、輝きをもたらす。 一歩間違えれば不名誉になるので、注意したい。 さて、明神はSNSをやるわけでもなく、顔出しもせずに正体不明だが、 これは、正業があまりにも著名企業であり、身バレをするわけにいかぬため。 これが、陰の木性で土多という風景。 山間に点在する、地味な植物ということで合点がいく。 その意味では、ジャガイモを登場させたくだりは、 宿命を思えば、面白い素材になったと言えよう。 とはいえ、結論としては、本格稼働なく、未完の大器。 爪をといでいる時期と考えてたい☆ |
■2022年03月22日(火)木戌 |
蝉谷めぐ実○おんなの女房の可笑しな部分 |
○20年(鉄子)の人生の折り返し地点という律音年に、 「化け者心中」で第11回小説野性時代新人賞(20-0313/草卯)を、 DNA「司」の干合日に受賞しデビューし、21年(宝丑)の宿命害切れ年には、 同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞(21-0809/畑丑)を 主導DNA「玉」の害切れ重なりに受賞し、 また、DNA「車」日には、第27回中山義秀文学賞(21-1114/陽寅)を受賞した 蝉谷めぐ実(92-0723/鉄子)の書き下ろし作品『おんなの女房』が、 01月28日(宝巳)のDNA「石」の天冲殺日に上梓された。 時は文政(190年ほどまえ)、ところは江戸。 武家の出羽米澤藩に仕える貧乏侍の堀田忠信を 金子(きんす)で黙らせ娘・志乃は、 歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁がされた。 夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。 家でも振り袖を着て、化粧をして、女としてふるまう、 田楽をたべるときは、箸で細かく刻み、口許を隠して食べるが、 その仕草の美しさに、志乃には落ち着ける場所がみつからない。 「私はなぜこの人に求められたのか――。」 「なんのために、この家にいるのだろうか――。」 芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、 志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。 部屋の隅にすえた飯があったので捨ててしまうと、 「それは舞台で使うつもりだった」と怒鳴られ、 志乃はいつ三くだり半を渡されるのかビクビク暮らしていたが、 あるとき告白されほっとした。 「お志乃さん、あなた、わたしのために傍にいておくれな」。 女形は喉仏が見えない角度をきちんと学んでいる。 気がついた――。女の私より美しいこの人は 「武家の娘を演じるしぐさを学ぶために、私と一緒になったのだと。」 女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。 女房仲間との付き合いで、志乃は「役者女房の評判記」で、 「武家の娘」と仰天上吉の格付けだということも知る。 しかし、それだけに頼ってはいけないのだ。 竹刀振りやかんざしで敵の咽を突く、所作を忘れては武家の娘ではない。 芸のために日常生活をも捧げる役者夫婦の葛藤。 そして燕弥が化粧が起因と思われる難病になる。 役者を捨て煙草屋でもはじめて暮らしていくのか。 それとも最後の最後まで檜舞台にたたせ極めるのか。 志乃は燕弥の女房であると同時に武家の娘。決断は、ひとつしかないだろう。 いびつな二人の、唯一無二の恋物語は、 幕をおろしても、まだ続く。真相と最後はぜひ、読んでほしい。 大阪府豊中市生まれ。 箕面自由学園幼稚園から大阪教育大学附属池田小学校卒業し、 大学は早稲田大学文学部演劇映像コース専攻で、 卒論テーマは文化文政時代の歌舞伎。 大学進学時に上京し、東京都中野区内に住んでいたが、 22年(海寅)3月(雨卯)の守護神重なりに東京都新宿区内に引っ越し、 落語の口述から入り、独特の蝉谷節とも言われる文体が売りの蝉谷は、 DNA「玉」主導の、伝統的。旧く古風なのが似合う。 一つのことを極める質であり、限定した世界感を構築。 才能も「玉」で、気分転換は得手ではないが、資料に没頭する姿は、真摯。 「玉+貫」は、目前の事態を収拾するのは得手であり、意志は強い。 「玉+調」は、専門知識には長けるが、一般常識には疎い。 「玉+鳳」は、自分のことより仕事優先で、 自分のことをあれこれ探られるのは、好まない。 「玉+牽」は、伝統のなかに新しい解釈を発見する。 「鉄+玉+未月」は、好き嫌い激しく人間関係に難あり。 発展させるより、壊し屋的な面あり。 「申」年生まれ「鉄子」は、嘘をつけない。 生き方を表す伴星は「牽」で、埋もれた事実を世に問う。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の引き立てで、受賞したら順風。 締めにあたる導星は「調」で、自己最優先の小うるさい年寄りの完成。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の燈台が鎮座する 海原に浮かぶ遊覧船で、総エネルギー200点はまずまずも、 木性13点は、あれこれ乗客の世話をやける余裕なし。 火性36点も、遠洋航海には向かず。 土性33点は、装備は旧式なため、汎用性なし。 そんなところに、月支「未」VS日支「子」の害持ちは、 優柔不断で安全運転をしないと不名誉のような事故に遭遇しやすく、 船板のどこかが劣化したりして、足を踏み外しかねない。 どこか優柔不断で、おっかなびっくり。 なのに自信満々なものだから、妙に可笑しい。 それが作風に活かされているのは、微笑ましいが、 年支「申」VS日支「子」は半会なので、 愚図愚図せずに、結論を後先考えずだすしかないので、 怖い物知らずで渦潮でも観光できれば良いが、 動きが少ないと、年干「海」と月干「灯」が干合すると、 それぞれ「木」と「草」の木性強化になり、 金勘定や異性に目を奪われがちにもなり、 「海原」なのに、いつのまにやらマングローブに囲まれ 身動きがとれなくなり、錆びつくばかり。常に稼働しているのが好ましい。 その意味では、当初の広告代理店の営業も刺激にはなって良かったのに、 出身大学の職員に落ち着いた現在は余裕をもって 図書館を利用したりと、創作にふりわける時間もあるようだが、 果たしてそれで良かったかは、これからの生き方次第。 年干支の「海申」は、物事を深く考えるのが不得手なお気楽さ。 月干支の「灯未」は、さめてみえても深い部分は熱い。 そして日干支の「鉄子」は、自己陶酔。女形を描くのも、それが理由。 干支番号構成は、09-44-37で東方西方を結ぶ鋭角地帯。 土性もそこまで多くはなく、限定領域での力試しで技を磨くのが正しい。 後天運は、初旬「5歳陽午」はDNA「車」で元気で危険。 男児のような様相であったり、あえて大変な方向に行く。 小学校からモノレールや阪急電車を乗り継いで、 国立の学校へ通うのだから消化だろうし、 日干支「鉄子」を天剋地冲するので、後転成功運型入り。 また、月支「未」VS日支「子」の宿命害切れもあり気合いも入り、大人びる。 2旬「15歳草巳」は、DNA「司」の干合10年運天冲殺で、 地道な努力家となり、生きていくため、上京するため勉学。 現在の3旬「25歳木辰」は、DNA「禄」の感謝と奉仕。 年支「申」VS日支「子」のからむ三合会局10年運天冲殺で、 大きく大きく世界は拡がり、三賞受賞とデビューで至福の時期。 自分の力だけではなく、幸運が重なり、 自然界からの贈り物だという自覚があれば、 世のため人のために尽くすことが可能で、それが成功持続の秘訣。 今後は4旬「35歳雨卯」は、DNA「調」の守護神も、刑。 目上との極端な論争を拡げそうだが、丁寧な所作で回避するに限る。 10年運天冲殺20年を抜けており、成功は自然界のお試し。 充分な社会貢献や絶大なる感謝がないと失速もあり。 5旬「45歳海寅」は、年干支「海申」の納音。 DNA「鳳」は守護神だが、仕事は細分化する見込みだし、 月干「灯」は干合され、進み行く方向の変化。 栄誉や役割発揮から、異性や金銭物資に目が向きやすいのか。 6旬「55歳宝丑」は、DNA「石」の屈辱と妥協。 月支「未」VS日支「子」の独特な害由縁の魅力も薄れ、 どことなく窮屈になっている恐れ。 友人知人が救いの手を延べてくれれば生きながらえる。 7旬「75歳鉄子」は、DNA「貫」の律音で強くなるばかりか、 30年間の変剋律の始まりで、我欲が才能を磨くが、 偏屈な年寄りになりやすい。それが売りに出来るか。 8旬「85歳畑亥」は、DNA「玉」で過去を振り返る。 主導DNAでもあり、ようやく自己確立も晩年すぎて使用可能かは別の話。 さて、蝉谷は小説家志望だったには違いないが、「玉」主導なのに、 当初は現代ものの恋愛小説を書いて投稿したというが、 案の定箸にも棒にもかからず、卒論を書き始めたおりに、 指導教官からの助言で、当時の女形を知る資料を読みこむか、 江戸時代の口語、会話を知るには落語がいいとかという 手法に気づき、ようやく10年運天冲殺を稼働させた経緯あり。 このあたりは、洩星の目上の引き立てを上手に活かしているし、 広告代理店の営業から母校の事務職への引き立ても同様。 ハミダシ運の辰巳天冲殺にしては出来すぎな感もあるが、 そこらは実家を飛び出しているから良しともするが、 害持ちは、いずれ揉めたり、病的になる。 くれぐれも作家の生業が金儲けにならぬことを願うばかり。 感謝と奉仕がなければ、崩れやすいのだから☆ |
■2022年03月25日(金)灯丑 |
足立紳○したいとか、したくないとかの話じゃないの逆襲 |
○日本映画学校卒業後、故・相米慎二(48-0113/灯酉)監督に師事。 助監督、演劇活動を経てシナリオを書き始め、 「百円の恋」が、第1回松田優作賞を受賞し、 ありえないDNA「鳳」年だった14年(木午)に映画化され、 第17回シナリオ作家協会・菊島隆三賞(15-0123/畑亥)と、 第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞(16-0118/畑亥)を受賞。 「お盆の弟」で第37回ヨコハマ映画祭脚本賞(15-1205/草卯)を受賞、 他には、NHKドラマ「佐知とマユ」で、 第38回創作テレビドラマ大賞(13-XXXX)と、 第4回市川森一脚本賞(16-0331/海子)を受賞し、 16年(陽申)に「14の夜」で監督デビューを果たし、 20年(鉄子)公開の原作、脚本、監督を手がけた「喜劇 愛妻物語」が、 第32回東京国際映画祭最優秀脚本賞(19-1105/陽午)を受賞している 足立紳(72-0610/海申)が、 昨年(21年/宝丑)の「小説推理」02月号〜08月号に連載していた 『したいとか、したくないとかの話じゃない』を 加筆訂正して、今年(22年/海寅)の納音年になった 01月23日(陽子)のDNA「禄」の半会日に上梓している。 始めは仕事がらみで言い寄ってきた割に、 このところ仕事が冴えなくなってしまい 売れない女優をしている浮気相手の佐野マリモに捨てられた 売れない脚本家で映画監督の夫の大山孝志。 妻の恭子も小劇場の役者だったわけで、似たようななりゆきで結婚したのだが、 ふだんはクレジット会社のサポートセンターでパートをしているが、 夫に内緒で旧姓の村沢恭子名で応募した シナリオコンクールで優秀賞を受賞し、これまでの家事育児だけの生活から 外の世界に飛びだそうとしている妻にも男の影が・・・。 そんな妻に不倫相手を失った夫が久しぶりに迫るが・・・・・・。 あっさり有名私大出身のTVの社員ディレクターとの 不貞を告白した妻と暮らしていけるのか。 「セックスレス」をきっかけに夫婦のあり方、 (発達障害の疑いがある)子育てのあり方を問いかける家族小説だが、 夫婦とは相手の人生に責任をもつこと。 なりゆきだけで、一緒になった夫婦に未来はあるのか。 全てが実話とはいわぬが、ついには監督に見切りをつけて ウーバーの配達員は盛りすぎ。 これは経験ありの罪滅ぼしかはともかく、 湿っていない、あっけらかんとした笑えるお話。 夫は妻が大好き。妻はもうそれほどでもない。 駆け引きをしながら、夫婦交換寸前までいきながら、 格好をつけながら、愛欲を営む。 しかし練馬駅の近くに住んでいながら 浮気相手の住まいがある高円寺までバスで行けばすむものなのに、 なぜ大江戸線で東中野まで行ってからJRに乗り換えるのか不明。 面倒で卑屈な男であるには違いない。 喧嘩の最中に、「負けないで」が岡村孝子ではなく 「ZARDじゃない?」って言うか(笑)。 鳥取県倉吉市出身。日本映画学校(現・日本映画大学)を卒業。 かつては、東京都杉並区高円寺南の氷川神社あたりの 妻の実家近くに住んでいたが、 現在は練馬区練馬の西武池袋線練馬駅周辺に住んでおり、 本業とは別に、妻と共に演劇の学校ENBUゼミナールでも 教鞭をとっていると思われる足立は、 DNA「牽」主導で、やたら格好を気にする自己愛の象徴で、 正面から妻と衝突してしまうため、自己反省しきり。 才能は、この「牽」で受賞は励み。 実は「DV野郎!」と毒づかれようと、妻は自慢の種。 「牽+石」は、事なかれ主義で、周囲に迎合。 実際には、妻にも従わねばならないのに、無益な自己主張をしてしまう。 「牽+車」は、繊細な感覚に欠け大味。 集団行動は苦手で、ひたすら堪え忍ぶしかない。 「牽+貫」は、打算的でないわりには、雑。 主義主張なく、面白ければオッケーの部分あり。 「牽+禄」は、決断力鈍く行動も素早いとは言えぬが、 折り目正しいので、仕事仲間には存外好かれる。 「海+牽+午月」は、持続力に欠け、常に新たな食い扶持を探る。 「子」年生まれ「海申」は、困ったら固まって、為す術もない。 生き方を表す伴星は「司」で、家族一丸となって。 物事の始めの洩星は「禄」で、周囲にその気にさせられる。 締めにあたる導星は「牽」で、受賞も悪名も噂になるような伝説ありの人物。 宿命の特長は、仲夏正午頃の陽光に照らされる「海」で、 総エネルギー182点は身軽でノリは良いが、 自身の水性は86点もあり、身強扱いにもなり、我欲あり。 創造力の金性は日支「申」内「鉄」であり、方向は家族。 善し悪し別に、妻や子供に支えられている。 最大級の特色は木性ゼロ(DNA鳳/調なし)で、口下手。 それで口より手がでてしまい妻の反感を買う。 無限大の発信力を備え、それが面白可笑しいため、 功成り名を遂げたが、実際は汚れやすく、 海水浴場にやってきた客が残してきたゴミを持ち帰られない状態は、 家の中も片付かず、息子の友達のたまり場とかす。 ロケハンと称して街歩きをして、そこで妻と修復を試みるが、 騙したといいながら、干合するだけに忌み神とはいえ、 惚れた弱みではないのか。 誤解もされやすく、冷静さに欠けるので、熱しやすく、 遊びはなく割と本気モードで鬱陶しい。 年干VS日干(共に海)の同一ばかりか、 年干支「海子」VS日干支「海申」の大半会は、表裏なしで、何でもバレバレ。 表の事を裏の顔でやったり、裏の事を表の顔でしたりと無茶苦茶。 さらには、年干支「海子」VS月干支「陽午」の天剋地冲は、 どうしても妻や家族はもちろんのこと、 他人に迷惑をかけてしまったり、逆に犠牲になったりと、 大忙しで、まるで渦のように、目立ちに目立つ。 それが仕事上見事に合致した時に、 最大級の注目をうまいこと集めてしまうのだから 隅に置けないというか、得としかいいようがない。 年干支の「海子」は、存在そのものは智力を感じるが、 怒ると運気を落とすのに懲りない。妻には従順であるべきだ。 月干支の「陽午」は、人の運を喰いつくす。迷惑をかけても気づかない。 そして日干支の「海申」は、気楽な創造力。 干支番号構成は、49-43-09で北方西方東方の鋭角領域で、 南方欠けで、真剣に未来を憂えているかは疑問。 後天運は、初旬「9歳灯未」は、DNA「司」。 年干支の干合支害で、仕事上翻弄されたり騙されたりと、 悲惨な目に遭いやすく、そんななかで知り合った異性も同じ。 とはいえ、存外バカ真面目だったりと、 憎めない性癖は、否定材料ばかりとは限らない。 2旬「19歳山申」は、DNA「車」の危険と多忙。 年支「子」の半会もあり、行動力なり前進気勢もでる。 3旬「29歳畑酉」は、DNA「牽」の主導DNAで自己確立。 生きていく覚悟で、妻と出会い子供も誕生する。 4旬「39歳鉄戌」が、DNA「龍」の突如やってきた10年運天冲殺。 改良改革気分一新の守護神で、一気に才能が開花され、 急激に運気が伸びるようになり、流れにのった。 現在の5旬「49歳宝亥」は、DNA「玉」の10年運天冲殺害。 忌み神月干「陽」は干合で、進み行く方向性の変化! 干合月干は「海」になるので、年干と日干の「海」とあわせて、 水性天干一気が成立し、勢いは増すところに、 目上をやりこめたりと激しいが、その結果は害。 前半は落ち着きあり、深掘りすることから小説世界だし、 都立高校生に教えるのも同じ。 とはいえ、後半は過去の行状が曝かれたり、 体調不良もふくめ、仕事運があがればあがるほど、内側世界は不安定で、 それこそ本書なみの体たらくもないとは言えまい。 6旬「59歳海子」は、DNA「貫」の大半会。 初旬条件なしの20年間の10年運天冲殺ばかりか 害を抜けたあとの出がらし状態だが、 月干支「陽午」の天剋地冲もあり、意固地になればなるほど、 急速に勢いは失速しかねない。 7旬「69歳雨丑」は、DNA「石」の薄まり。 月支「午」の害で不安だし、屈辱や妥協でにっちもさっちも行かず。 8旬「79歳木寅」は、DNA「鳳」のありえない木性で、 ターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まるが、さすがに息切れで、 何かを期待するのは酷かもしれない。 さて、足立は助監督として働いていた映画の 撮影現場に手伝いに来た妻(76-0724/灯丑)と 足立の97年(灯丑)の干合年で妻の人生の折り返し地点という律音年に出会い、 結婚は03年(雨未)のDNA「石」年で、妻のDNA「車」の天剋地冲年で、 どこか歪なのは、共に初旬に害の洗礼を受けているからだろうが、 ほぼ無職でヒモの足立のために、 妻はプロレス団体の会社でフルタイムで働きながら、 子育てに家事にとフル回転も、そういう不安定な事情だから、 娘(07-0520/木寅)の誕生は、足立の条件なし干合天冲殺の害年で、 月支「巳」VS日支「寅」の害持ちは、総エネルギー224点中自身の木性93点の 身強の子丑天冲殺なのに、優柔不断。部活を続ける続けないで決断が出来ない。 また、12年(海辰)の足立の大半会三合会局年で、妻の干合年に誕生した息子も、 ほぼ子丑天冲殺は間違いのないところで、 「自閉スペクトラム症」と診断されたところなど、 (子丑天冲殺の男児は最初は遅れていても良いのにね〜) 本作に活かされているのだが、総エネルギー273点の 生日冲殺付の四土格(辰年未月丑日生まれ)で「戌」で入格。 明らかに格上だが、運気向上の「戌」年が、 夫の条件なし天冲殺では、妻の力量が上であろうと、 不甲斐ない夫を叱咤激励しようと、惚れた弱みなのか諦めか。 共通干はあろうと、干合はしようと、 大半会でもあればまた一味違ったのだろうが、 これでは足立の10年運天冲殺の恩恵を 少々加速させるだけで終わってしまい誠に残念だが、 「毎朝の散歩中、私は必ず一度は妻を怒らせる。 余計な一言を言っているらしいが」は、 木性ゼロなんだから、いくら守護神方向とはいえ 肉ばっかり食べてないで、 野菜や果物をとことんとれということだろうし、 「結婚18年、その前の付き合いも合わせれば23年以上になるが、 いまだに妻の怒りのポイントが分からない。 いや何となくは分かっているが、 そんなことで怒るような人になってほしくないと思い、 改善してほしくて私は余計なことを言い続けているのだ。 ということを伝えると、妻は『余計なお世話だし、お前何様だ。 人を無理矢理変えようとするな。 とにかくお前が余計な一言をやめれば争いは3分の1になる』と言う。 妻だって私を無理矢理変えようとしている気がするのだが・・・・・。」 というが、そこは干合しようと共通干があろうと、 夏の「海」には熱い「灯」は忌み神。 その熱い「灯」には「海」は守護神で、いてくれさえすれば良い。 足立は「著者の妻です。未熟者の夫が書いた未熟な夫婦の話です〜」と、 地道な営業活動が恥ずかしくて出来ない本人の代わりに、 DNA「司」10年運(46歳鉄寅)の妻を大切にしてほしいし、 子供は子丑天冲殺で、距離を置いたほうが育つことを知るべきだ☆ |
第二子男児○12-102X |
□鉄海 □戌辰 (子丑天冲殺または戌亥生月冲殺) |
■2022年03月26日(土)山寅 |
陣内秀信 三浦展○中央線がなかったら 見えてくる東京の古層との出会い |
○東京という場所を考えると、その存在感から、 どうしても東西にまっすぐ伸びていく JR中央線を抜きにして語ることはできない。 とはいえ、それが東京全体の基本構造を見えなくしていると、 東京のど真ん中杉並区在住の著者らは定義する。 『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』は、 雑誌「東京人」に12年(海辰)に連載され単行本化された 「街ある記」を増補改訂を加え、 01月10日(雨亥)に文庫化されたものだが、 10年の歳月を経ても色あせることはないところが面白い! なお、著者の一人である陣内秀信(47-1007/畑未)は、 東京大学工学部建築学科卒業の法政大学工学部建築学科特任教授で、 専門はイタリア建築・都市史に、江戸・東京に関する研究で、 東京都杉並区成田東在住(旧/成宗一丁目)。 子丑天冲殺で、主導DNA「鳳」年最後の主導DNA重なりに 文庫化されたことになる。 また、もう一人の三浦展(58-0925/草巳)は、 東京都杉並区西荻北在住で、一橋大学社会学部を卒業後、 パルコ入社。三菱総合研究所を経て、 株式会社カルチャースタディーズ研究所を設立した 社会デザイン研究者で、消費社会、家族、若者、階層、 都市などの研究を踏まえ、新しい時代を予測しているが、 こちらは水性ゼロ(DNA龍/玉なし)の寅卯天冲殺で、 今年(22年/海寅)が、60年に一度のありえない水性の天冲殺年で、 いわば、ありがた迷惑な状態で話題になっていると思われる。 山手線の内側の古代や中世の遺跡は、 江戸の都市空間に埋没して、その痕跡をたどりづらいが、 杉並区や武蔵野市や多摩地域には、近世の都市がなかったので、 地形などの自然条件と結びついた要素が浮き彫りにできる。 中央線沿線を新宿から中野、高円寺、阿佐ヶ谷、国分寺、日野方面へと歩き、 もしも地図上から中央線を消し去ることができたならば どんな風景が浮上するかを考察している。 湧き水、神社、古道などを手がかりに、この国の中世をたどる話は、 古地図入りで、いまもなお残る商家や土地の名をなぞるだけではなく、 鉄道により分断され歪められた歴史を偲びながらも、 新たな視点で土地を定義する楽しい話になっている。 たとえば、中野が江戸一番の蕎麦の産地だったり、 蕎麦つゆも製造し、花街もあり栄えていたし、 当時は中央線ではなく、どの道も妙法寺へと連なる参道だったとわかる。 高円寺は鷹狩りの名所で、蛇足ながら近くには「IQ84」で、 青豆が天吾を発見した高円寺中央公園もあるが、 高円寺以外にも、寺だらけであることは、意外に知られていない。 また、昭和34年頃には杉並区に16箇所も映画館があったようなエピソードも。 つまり近世と中世を一緒に論じているのが面白い。 散歩は驚きの発見の連続であり、 これだけ商店が廃れて、ネットで物を買える時代になり、 リモートワークが進んでくると、何も駅を起点に物を考えたり 居住する理由もなくなってくる気持ちになってくる。 著者は、それでも国立や日野の、素晴らしい都市計画を評価しているが、 国分寺は、駅の南に崖線があり、武蔵野の片鱗があり、 北には玉川上水や鷹の台があり、とてつもなく武蔵野の面影を残しているのに、 駅前の高層タワーマンションなどルール違反で 都市計画も何もない場当たり的なものだと批判しているところも納得できる。 古地図をみれば、団子屋や煎餅屋ばかりか白玉屋まであり、 生活に密着しているのに、 いまではコンビニ一軒ですんでしまう味気のなさに唖然とする。 これは東京に限ったことではないので、 東京在住または東京に興味がある人以外には、 無縁と思わず、その手法はどこの都市にも通用すると思うので 手にとってもらいたい。 中央線がもしなかったら、新鮮な出会いがいっぱいありそうだ☆ |
■2022年03月27日(日)畑卯 |
チョーヒカル○エイリアンは黙らないの身軽自己発揮の危険 |
○体や物にリアルなペイントをする作品で注目され、 衣服やCDジャケットのデザイン、イラストレーション、 立体、映像作品なども手がける。多数のメディア出演に加え、 企業とのコラボレーションや国内外での個展など多岐にわたって活動。 著書に「じゃない!」「やっぱり じゃない!」 「絶滅生物図誌」「ストレンジ・ファニー・ラブ」などがあり、 高等学校在学時の08年(山子)のDNA「石」年には、 第35回生徒写真・美術展美術の部会長賞を受賞。 10年(鉄寅)のDNA「調」の天冲殺年には、 第37回生徒写真・美術展美術の部特賞を受賞。 13年(雨巳)のDNA「禄」の半会年には、 日本カワイイ博カワイイ動画グランプリ(13-0409/草巳)を受賞し、 今や国内はおろか海外でも注目されているマヨネーズ嫌いの チョーヒカル(93-0329/畑酉)の初のエッセイ集 『エイリアンは黙らない』が、 01月25日(山寅)のDNA「石」の天冲殺日に上梓された。 あまたから注目のペイントアーティストが綴る、 毎日間違えて、へこんで、社会の不条理さにくじけそうになっても、 怒って、戦って、考えて、自分の足で歩いていく覚悟を込めた 「成長」と「主張」のエッセイ集で、 はずは「はじめに」で、 「時々自分が全くのエイリアンみたいに思える。 変な発言をしてしまうこと、国籍がみんなと違うこと、 『女らしく』できないこと。だから私はエイリアンを隠して、 意識しないように生きてきた。そうしたらどうだ、 いつの間にかすっかり自分がよくわからなくなってしまっていた。 (…)だけど、こうも考えられないだろうか。 私たちはみんなエイリアンで、みんな一人ひとり違って、 違うということだけが私たちに共通していることだと」としているが、 目次から受ける印象と内容は歴然とした差があり、 なかなか信用ならない。抜粋すれば、「ロマンスがはじまらない」 「どうして恋人は必要なのか?を考察してみる」 「化粧は心を武装する」「いくらだって顎くらい引いてやる」 「モノガミーゲシュタルト崩壊」「なんで結婚したいんだっけ?」 「パーティの甘美な響きは罠である」「女は細くあってこそ美しいの呪縛」 「リアス式海岸ネイルの波打ち際で」 「お尻のラインはいつ 下品 になったのか」 「涙は武器ではない、と同時に、弱さでもないという話」 「私たちはもしかしたら圧倒的に怒る経験が足りてないんじゃないか」 「アラサーで金髪ショートにした理由」等々と刺激的である。 また、あえて名前をださないが、 「脇毛が生えているのは女としてないという言葉に とっさに怒ったチョーさんが好きだ。 コンプレックスがあっても、嫉妬心があっても、 夜明け4時急に自分の形がわからなくなっても、 私たちは意思を表明して良いんだと思えた。」に始まり 「すっぴんすぎるだろ。」 「みんなと同じになれないけど、それの何がいけないの? 国籍や性別、常識・非常識という区分けのほとんどは、 誰かが勝手に作ったフィクションで、 思っているよりずっと流動的なもの。 女らしさを強いられることや、何かにつけて耐え忍ぶことが 美徳みたいに語られるのもナンセンス。 だから私たちはもっと怒ったり、叫んだりしたっていいのだ。」などと ひたすら必死で冷ややかな笑いを発信している。 東京都東久留米市出身。中央大学高等学校から一浪して、 16年(陽申)のありえないDNA「玉」年に、 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業。 大学進学時より居所不明も一人暮らし。 フリーランスを経て19年(畑亥)にアメリカニューヨークに渡り、 ニューヨーク州ブルックリンの高等教育機関 「プラット・インスティテュート(Pratt Institute)」に留学。 21年(宝丑)のDNA「鳳」の半会年に大学院修了。 留学途中、コロナ禍にあい、20年(鉄子)より「自宅隔離」。 この時の自宅が、以前の自分の部屋なのか、実家なのかは不明。 解除後に懲りずに再び渡米。現在もニューヨークが拠点の模様も、 東京での滞在期間を実家で過ごしているのか、 部屋を借りているのか謎だらけのチョーは、 DNA「車」冲殺主導で、諍い少なくないが、 カラ元気でも、元気そうにみせて乗りこえて行く。 「車冲+鳳」は、庶民を自認も、目標は芸術で高い収益をあげる! 「車冲+禄」は、教科書的な一般論に興味なく、 また実行することすら出来ない。 「車冲+車」は、計算しているようで天然な感性! 「畑+車冲+卯月」は、大風呂敷で 他人に翻弄されたふりをするように見せながら、 結果的には上手に人脈を発揮する。 「酉」年生まれ「畑酉」は、王道を行く気分。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈ありきの人生。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「車」で、最後は一人になりやすい。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の水田またはあるいはビオトープで、 水性植物がそれなりに成育の準備をしている状態で、 総エネルギー111点も軽快だが、自身の土性は22点で身弱なみ。 金性46点という枠に囲われており、流失の危険性はないが、 その金性はDNA「鳳」の表現力とはいえ、忌み神なのだから、難しい。 また、火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人のため、成育できず。 とはいっても、存在感をだすためには、自己発揮にもとられかねないほど、 大暴れをしないとならず、活かすには難しい案件。 いわゆる普通じゃない男気は、LGBTではないヘテロセクシャルを公言し、 笑顔がかわいい女の子好きでもあるが、 たった一度も女性誌を購入した経験がなく、 自己の定義も曖昧なのかもしれない。 火性がない「畑」は表や交友関係で飾るので 「私は美しいものが好きなのだ」になる。 生月冲殺なばかりか、親の方向の火性もなくしては、 早期から流れに乗って親元を離れるのだろうが、 それでは別の目上なり、崇高な先達に指導されずに、 自己発揮ばかりでは、目立つのは若い時だけになりかねない。 いずれにしろ、実は軽い。その軽妙さを若さにのせて活かしきっている現状は、 評価に値するものだが、年支「酉」VS日支「酉」の表裏なしは、 人には好かれるのだろうが、見透かされることにもつながり、 活動の領域を変化させて、変転変化は早期劣化を招きかねず気がかり。 年干支の「雨酉」は、頭脳明晰世渡り巧みも、 如才なくも品性欠如の面あり、それを逆手にとるのみ。 月干支の「草卯」は、少々鈍く真面目さを演出するが、 どこか異性を軽くみることがあり、それが魅力にも弱点にもなる。 そして日干支の「畑酉」は、可視的なものに注視し、 内面の充実をはかりづらい傾向なので、金髪はこけ脅し。 貧しい家庭に生まれると、運気を伸ばしやすいが、 母親や姉など年上女性に大切にされているという実感が大切。 干支番号構成は、10-52-46で東方北方の鋭角領域で、 なんでも、どんとこいではない。 後天運は、初旬「2歳陽辰」は、ありえない火性のDNA「玉」で、 落ち着いた生誕地の恩恵をうけ、早熟で早期の稼働も可能。 また、81歳までは何をしても目立ってしまう ターボ運(子丑天冲殺廻り)なので、上手に生きれば派手にもなる。 ガキ大将を好きになったのはいいが、 「この人しか愛せない」はずが、決闘を申し込んで、 攻防一時間の末、顔面蹴り合いの痛み分け。さすが、野人である(笑)。 2旬「12歳灯巳」は、同じくありえない火性のDNA「龍」の半会で、 庶民的な立ち位置で、新たな風をうけながら、 成果をだしていくもので、前旬に続き早熟と思われがち。 実際、高校時代には、既に派手な活動の一端が見受けられ、 本人も伸び伸びとして育成したように思われ、演劇からアートの世界へと進む。 「16歳 演劇部女オタク」「17歳 演劇部女オタク」「18歳 美大受験地獄」 「19歳 浪人&ボディペバズる」「20歳 ムサビ通いながら仕事」 日本カワイイ博カワイイ動画グランプリを受賞し、 確固たる態勢を整え、「21歳 作品集がでる」と順調。 現在の3旬「22歳山午」は、DNA「石」は、人間関係の苦悩あり。 屈辱と妥協で、「22歳 事務所所属したが揉める」は、自己発揮のなれの果て。 「女の賞味期限」は25歳にはどうにか視界から抹殺し回避しても、 なにもバイトに出かけることはない。 とはいえ時間の経過と共に、年干「雨」が干合され「灯」になり、 10年運環境が「陽」になれば救いもあるが、 それも流れに逆らわないことが鉄則だが、 18年(山戌)が「山」重なりの害年であったため、 たまらず明けて19年(畑亥)に米国留学。 「存在が消滅するわけではないのでこれからもよろしくね!!! ニューヨークからいっぱい発信してゆくね!!!バイ!!!」 なんてお気楽は良かったが、米国は日本より困難で緊急帰国という誤算。 仕切り直しのDNA「調」年の20年(鉄子)の月干干合年に、 決死の覚悟で「私は!!!アメリカの大学院に戻ります!!!!!」となり、 ニューヨーク州ブルックリンへ。翌21年(宝丑)のDNA「鳳」年には、 「うわーーーーぃ大学院オールAで卒業したった」とお目出度く、 現地でグラフィックデザイナーとして働いているようだ。 今後の4旬「32歳畑未」は、DNA「貫」で独立独歩。 たとえ、ここまでもっても、冲殺月支「卯」の半会もあり、 独り立ちを画策も、勢いは残っているか否か。 5旬「42歳鉄申」は、DNA「調」の金性強化で、 月干「草」を干合し、進み行く方向性の変化。あらたな舞台を求める可能性。 6旬「52歳宝酉」は、「酉」重なりのDNA「鳳」。 気が抜けるのか、年相応でもとてつもないパフォーマンスを見せるかも。 7旬「62歳海戌」は、DNA「司」の害。 年支も年支も害なので、進むも退くも不能。 救いは冲殺月支の支合だが、いずれにしろ困窮は回避出来ず。 現状から判断して、自由にやりすぎていれば、 それだけ厳しい状況はまぬがれないだろう。 8旬「72歳雨亥」は、DNA「禄」。月支「卯」の半会で自信はあろうと、 晩年で一発花火くらいは打ち上げられても、 さすがに若い頃の片鱗は失せている模様。 さて本書の「エイリアン」は異邦人という意味で、 チョーは日本にいればそこまで感じることではないはずの 孤独にも似た違和感を米国で感じている。 昼間は会社で働き夜間に日本からの仕事をこなしている 中国籍を強調しているが、それで米国で人種差別を受け、 へこんではいないだろうが、様々な無用な気分に浸る。 そもそも生月冲殺は社会にでたら原則、組織に所属するのが王道。 それは才能が輝いていたチョーでも同じこと。 別に「新卒で就職しないと死ぬ」という空気感はないが、 もしもフリーランスでなかったら、 仮にフリーランスでも自家営業をせずに、 確固たるマネージャーに演出されているならば 長く活躍できるものを、僅か111点しかないチョーが いかに過去に実績があろうと、米国では野人なみの派手な活動をしようと、 「元気に楽しく生きています。なにかここで失敗したり、 空気を読まなかったりしたら一生ダメということはないです。 辞めてもいいし、逃げたくなったら逃げてもいいし、 逃げ道はずっとあると思います。」だが、 とっくに逃げているのだから、一生逃げ続けねばならない。 あらためて言うが、チョーの国籍は中国だろうと、 火性ゼロでデラシネのようなものであろうと、 あくまでも、生誕地は日本の東京都東久留米市であることは、 否定出来るものではない。なのに中途半端に日本からの仕事を、 会社に属しながら受けているのは劣化のもと。 面白い人だけに、とても残念な部分は否定出来ない。宿命に「龍」なし。 むろん「玉」もないが、それは初旬で補填された。 本来、日本にいればとてつもない大物として、 良い仕事をできていたはずなのに、 こうして自然界に試されて人は、こじんまりしていくが、 ご本人が気づくのは、遥か先のこと。両親は中国籍でも在留邦人には違いない。 つまり、チョーの活躍の場は、親とは一緒でなかろうと この日本であることは免れない。 一刻も早く帰国して、この国で絶好調宣言をしてほしい! その契機は、寅卯天冲殺の生月冲殺だけに、 この二年(22年/海寅・23年/雨卯)しかないのだ! 既に後悔は始まっているが、最終の巻き返しも今なのだ! 本物の「成長」を期待してやまない☆ |
チョーヒカル○93-0329 |
畑草雨灯 酉卯酉※+2 禄車鳳車鳳(車冲殺主導) 木性(26)火性(00)土性(22)金性(46)水性(17)/総合111 寅卯生月冲殺/ターボ運(〜81歳)/害(62歳海戌) 月干支VS日干支天剋地冲 木性脆弱/火性ゼロ(野人)/土性脆弱/金性過多/水性脆弱 +2歳陽辰/12歳灯巳/22歳山午/32歳畑未/42歳鉄申/52歳宝酉/62歳海戌/72歳雨亥〜 |
■2022年03月30日(水)海午 |
斎藤美奈子○挑発する少女小説への挑戦 |
○児童書の編集者を経て「妊娠小説」で文芸評論家としてデビュー。 その後、新聞や雑誌での評論や書評などを執筆。 02年(海午)のDNA「石」年に 「文章読本さん江」で第1回小林秀雄賞を受賞。 これまでに、朝日新聞書評委員、文藝賞選考委員などを務めている 斎藤美奈子(56-1222/雨亥)が、「文學界」に発表した論考と、 シニア女性向けの月刊誌「ハルメク」に連載したエッセイをまとめ 昨年(21年/宝丑)のDNA「龍」の条件あり天冲殺の 06月30日(畑酉)のDNA「車」日に、 『挑発する少女小説』として上梓している。 赤毛のアン、若草物語、小公女、あしながおじさん・・・・・ 大人になって読む翻訳少女小説は、 子供の頃には気づかなかった発見に満ちている。 懐かしいあの名作はいま、何を教えてくれるのか? 魔法使いと決別すること――バーネット「小公女」 男の子になりたいと思うこと――オルコット「若草物語」 資本主義社会で生きること――シュピーリ「ハイジ」 女の子らしさを肯定すること――モンゴメリ「赤毛のアン」 自分の部屋を持つこと――ウェブスター「あしながおじさん」 健康を取り戻すこと――バーネット「秘密の花園」 制約を乗りこえること――ワイルダー「大草原の小さな家」 冒険に踏み出すこと――ケストナー「ふたりのロッテ」 常識を逸脱すること――リンドグレーン「長くつ下のピッピ」 代表的な9作品を通じて、かつて夢中で読んだ人も、 まったく読んだことがない人も、 いまあらためて知る、戦う少女たちの物語を知る! 担当編集者が男性で、見事に一冊も読んでいなかったため、 その彼にも理解出来るよう、丁寧に書いたという。 主人公は「おてんば」で、多くは「みなしご」で、 「友情(同性愛)が恋愛(異性愛)を凌駕する世界」と 「少女期から卒業が仕込まれている」のが、主たる特徴。 なお、国産のコバルト文庫などは、「時代に影響される傾向が強く、 翻訳小説ほどのロングセラーはみられない」そうだ。 不自由な環境で健気に理不尽さと対峙している。 「子供だからといって、女だからといって、みくびらないでね」なのだ。 新潟県新潟市中央区出身。新潟県立新潟高等学校、成城大学経済学部卒業後は、 子育て雑誌の編集部を経て、編集プロダクションなどに出入りし、 フリーで文章をかいてきており、 かつての「ウーマンリブには理論がない」と失望してきたが、 現在の女性学やフェミニズムの進化には目を見張ると考える斎藤は、 DNA「貫」冲殺主導で、周囲の状況に眩惑されず、 自分自身に適した進度・速度で物事を行なうことが難しく、 あちこちクビを突っ込まざるをえない。 「貫冲+玉」は、時代や周囲に影響されながら、未来を考慮。 旧いものなら、和洋問わずどんとこい。 「貫冲+石」は、独善的だが限定された仲間あり。 「貫冲+司」は、その気になると速力あがる。 才能はこの「司」で、バカ真面目。 「雨+貫冲+子月」は、苦難の人生経験が説得力を構築。 「申」年生まれ「雨亥」は、現実生活に適合しづらい。 生き方を表す伴星は「龍」で、変転変化極まりない。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の尽力。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の「雨」で、生月冲殺のため、 干合することのない月干「鉄」勉学の犠牲。 本来、自己発揮禁止の生月冲殺だが、子丑天冲殺であることと、 流れ任せの「雨」ということで、淀みなく、否応なく流れて行くが、 総エネルギー181点は、それだけをみたら身軽も、 自身の水性が114点もあり、気が強いだけでもない。 学びの金性は34点だが、その他の成分は、木性17点、火性8点、土性8点と のきなみ強調できずに、まさに一般人の発想や暮らしではない。 守護神である年干「陽」を支える「申」VS日支「亥」の害持ちは、 持続力なく、常に方向変換を強いられる表裏ありも、 僅かな火性を考えれば、ありがた迷惑にもならず、生きにくい。 年支「申」VS月支「子」の半会は、やる気満々。 月支「子」VS日支「亥」も水の同類を思えば、それなりの形。 年干支の「陽申」は、空想世界に秘匿されたものをあばく。 月干支の「鉄子」は、取り越し苦労に近い心配症。 そして日干支の「雨亥」は、自己の領域に周囲を引き込む。 忍耐強く保身に優れるが、それは小心の裏返しでもある。 干支番号構成は、33-37-60で西方と北方の極めて狭い専門。 後天運は、初旬「5歳畑亥」は、DNA「車」の刑。 危険なのか野生児か、またまた虚弱に負けていたか苦難の落ち着かぬ時代。 2旬「15歳山戌」は、DNA「牽」の干合で役割発揮。 異性または異性的な方面への嫌悪。 月支「子」VS日支「亥」に連なる変則方三位で、 内側の人間形成があったはずで、上京から社会参加。 3旬「25歳灯酉」は、ありえないDNA「禄」の熱い守護神。 このあたりには、すでに独立していたか。 4旬「35歳陽申」は、DNA「司」の害で、ありがた迷惑。 自己が所有するものなので、迷惑とも感じることなく、 かえって成長した可能性あり。 5旬「45歳草未」は、DNA「鳳」の半会。 進み行く方向に変化が見られ、伸び伸びとした活動。 6旬「55歳木午」は、月干支「鉄子」の天剋地冲を伴う DNA「調」で、本書の素となった少女たちへの応援。 現在の7旬「65歳雨巳」は、主導DNA「貫」の納音で、 害切れもある自己確立となり、本書は集大成とも言えよう。 今後は8旬「75歳海辰」は、DNA「石」で、仲間のために力を使う。 「挑発する少女小説」とは、いかにも斎藤らしい発想。 「100年〜150年も前に書かれた小中学生くらいの女子が主人公の物語が、 世代も国境も超えて読み続けられ、新たに映像化されている。 読者である子供たち自身に選ばれてきたから、 生き残ったと思うんです。ノスタルジーに浸るのではなく、 読み直してみると、やはりそうだよねと思うところと、 子供の頃には気づかなかった発見があった。 どれも大人のいじわるな目で読んでも、 分析に耐える厚みのある作品だった」と 長年一緒に仕事をしてきた友人の女性編集者が 「ハルメク」の編集長になり、連載を頼まれ、 少女小説を提案すると、関連グッズを集めていたり、 熱く語ったりする人が大勢いるジャンルだが、 「実はどの作品もさまざまな訳が出ていて、 固有名詞の書き方や、口調が違って面白いんです。 普及度や入手しやすさ、いま読んでしっくりくることなどを加味して、 各作品一冊に絞りました」と親切このうえない。 また、斎藤によれば、女性は「アン派」と「若草物語派」に分かれるという。 女の子をエンジョイする「アン」は、 戦後の日本女性が置かれていた環境と似ているし、 それが嫌で「もっと自由にやりたい」と感じる子は、 男の子になりたかったジョーが主人公の「若草派」なのだという。 今では、アニメの映像が二次利用で、学習塾のCMに使用されているが、 「ハイジ」は過酷な資本主義社会を生きる 出稼ぎ少女の物語だと思うと、素直にはなれないし、 「アン」にしても、孤児の就活小説。 どの作品も自分の道を見つけて世界を肯定する物語であることに変わりなく、 「私の居場所はない」と感じて自己肯定感を持てないでいる 子供にこそ読んでほしいのだろう。 そして、「少女小説は文学史的には家庭小説に分類され、 良妻賢母を育てる教育ツールでした。」 しかし、女性作家たちはその枠組みにとらわれず、 『女はかくあるべし』というジェンダー規範から はみ出していく子の物語を書いた。 むしろ『女の子だからって見くびらないで』 『子どもを舐めるな』と読者を挑発し、鼓舞してきた。 子供だましではない少女小説は永遠なのだ。 さて、斎藤の私生活は謎。おそらくは都内在住なのだろうが、 表裏だけに、その正体をさらすことはない。 これは生月冲殺としても、極めて優秀で、 自分を語らず客観性をもたせる恐ろしく理に適った生き方と言える☆ |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 2 年/ 海 寅 |
22年01月分● 22年02月分● 22年03月分● 22年04月分● 22年05月分● 22年06月分● 22年07月分● 22年08月分● 22年09月分● 22年10月分● 22年11月分● 22年12月分● |
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