★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 2 年(海寅)○12月 海子 // 移 動 祝 祭 日 |
■12月分一覧 (2022年○目次) |
古川日出男○曼陀羅華Xの息詰まる記憶(2022_1201) |
原ゆたか○かいけつゾロリシリーズ ギネス認定おめでとうの夢の中(2022_1202) |
笹公人○終楽章の念力爆笑短歌の介護は夢のあと(2022_1204) |
松井今朝子○愚者の階梯とは真に恐れ多い(2022_1207) |
藤原七瀬○賢者避行に近寄ると危険(2022_1209) |
白木健嗣○ヘパイストスの侍女にある誠実と正義(2022_1211) |
吉本ばなな○私と街たち(ほぼ自伝)のパンクな現在地(2022_1213) |
白川紺子○花菱夫妻の退魔帖にときめく大正苦悩の現実(2022_1215) |
新津きよみ○妻の罪状に潜む罠(2022_1222) |
■2022年12月01日(木)山子 |
古川日出男○曼陀羅華Xの息詰まる記憶 |
○高校で演劇部に所属して以降演劇に関わり、 91年(宝未)の律音年より舞台演出家として活動、戯曲を30本書く。 94年(木戌)のDNA「司」の地味な刑年の夢の中で、 「砂の王(ウィザードリィ外伝)」で小説家としてデビュー。 02年(海午)のありえないDNA「調」年に、 「アラビアの夜の種族」で第55回日本推理作家協会賞(02-0522/鉄寅)、 第23回日本SF大賞(02-1209/宝亥)を受賞。 06年(陽戌)の60年に一度の干合天冲殺には、 「LOVE」で第19回三島由紀夫賞(06-0518/灯未)を受賞。 15年(草未)のDNA「禄」年には、 「女たち三百人の裏切りの書」で、 第37回野間文芸新人賞(15-1105/草酉)を受賞。 同作で第67回読売文学賞(16-0201/雨丑)小説部門を受賞している 古川日出男(66-0711/宝未)が、 「新潮」に19年(畑亥)のDNA「龍」の天冲殺半会年から、 21年(宝丑)の納音年まで断続的に連載していた 『曼陀羅華X』を、02月25日(畑酉)のDNA「龍」日に上梓している。 自分たちは、この教えを、国教にするんですよ―― サリン事件をモチーフに、現実と虚構が融合する超大作。 95年(木戌)、地下鉄にサリンが撒かれ、教祖が逮捕される。 だが、教団は公判直後に教祖を奪還、後の歴史は軋みながら軌道を変えた。 「予言書」としてその筋書きを書いたのは、教団に拉致され姿を消した作家X。 だがそこには、復讐というもう一つのシナリオが埋め込まれていた。 インストールされたのでアンインストールした。 創造力は「A」、維持力は「U」、破壊力は「M」である。 サンスクリット語で、オ、ウ、ムと発音する。 教祖救出の密命を帯びて、特殊警察からも世間からも逃れる。 教祖の血をひく子を我が子として、共に逃亡生活を送る作家! 代理人を通じてしか出版社や編集者達と連絡をとらない。 52歳の作家は声を潜める、5歳の息子には手話しか通用しないからだ。 時折あらわれる作家のガールフレドに補給されながら送る優しい時間! 魂が共鳴する、当代随一の琵琶法師的現代文学というフレコミだが、 妄想が織りなす不可解な世界観は、作家も実は計算していないのではないか〜。 凡人には不向きで、権力を敵に廻した怪しい危うい書! 福島県郡山市出身で、椎茸生産農家の三人兄弟の末っ子。 福島県立安積高等学校卒業。早稲田大学第一文学部中退。 当初の居住地は不明も、ありえない水性の支合年に、 東京都東村山市に居住も、その後東京都杉並区内に19年間暮らし、 21年(宝丑)11月(畑亥)に東京都東村山市に舞い戻り そこを「雉鳩荘」と名付け現在に至る古川は、 DNA「車」主導で、危険思想を直感で生きる。 「車+龍」は、瞬間的な閃き。 「車+車」は、本能的には計算している。 「車+牽」は、忍耐が似合うが上品な配慮なし。 「車+禄」は、束縛されるのを嫌う。 「宝+車+未月」は、老獪だが派手さがないぶん、どこかで狂う可能性あり。 「午」年生まれ「宝未」は、落ちて上昇。拉致され開眼。 生き方を表す伴星は「貫」で、順調で波乱を嫌う。 物事の始めの洩星は「禄」で、何かの影響をうけて。 締めにあたる導星は「龍」で、いつでも先読み。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の熱い大地の枯れ草に紛れる石ころ。 総エネルギー297点ばかりか、年支「午」・月支と日支「未」並びは、 地支火性一気格となり、熱い地面であり、たとえ63点あろうと、 木性は焼きつくされ、そもそもの火性121点を上回る勢い。 危険なうえに、自意識過剰なばかりか、 水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人は、表現力皆無で救いなし。 無限大の発信力といえば聞こえは良いが、ようは一般人に通用せず。 自身の金性は僅か20点で身強にみせて身弱なみ。 救いは、年干支「陽午」VS日干支「宝未」の干合支合で、 仕事に生きれば、そこで知り合った異性と結婚すれば、 ありえない水性も生成されるが、 枯れ草の木性は、使えない引力本能で、何が何だかわからない。 年干支の「陽午」は、他人の運を喰らって生きる。 月干支の「草未」は、一見人当たりは良く。 そして日干支の「宝未」は不言実行で、仕事さえしていれば、 それなりの生活には困らないが、それこそ枯れ草の賑わい。 干支番号構成は、43-32-08で西方東方を結ぶ鋭角領域。 後天運は、初旬「9歳陽申」は、DNA「牽」の形づくり。 高校の部活で最初に勧誘にあったのが演劇部。 弱小集団ながら役目役割を担い、変則方三位もあり、より想念を燃焼させた。 干合なので異性に対する存在感をしめせたはず。 戯曲も30本以上手がけるが、後年作家として生きるために廃棄。 2旬「19歳灯酉」は、DNA「車」の主導DNAで自己確立。 村上春樹(49-0112/宝丑※)に衝撃を受け、 大学を中退して編プロに勤務しながら、最終でデビュー。 3旬「29歳山戌」は、DNA「玉」の創造力10年運天冲殺刑。 初旬条件のない土性強化は忌み神だが、年支「午」は半会。 苦悩あれば才能が磨かれる変剋律まであって、頭角をあらわす。 結婚もした模様で、悪い方向ではない。 4旬「39歳畑亥」は、DNA「龍」の10年運天冲殺半会。 単純に成果をあげたわけではないが、結果は各賞受賞で 現在の5旬「49歳鉄子」は、DNA「石」の害。 10年運天冲殺を抜けたが、協調性和合性で人付き合いはいまひとつ。 犠牲あれば才能は磨かれる、月干支の干合は進み行く方向の変化。 月干は「宝」になると、日干の「宝」とあわせて年干「陽」と 二次干合すれば水性の天干一気になるので、大変化。 天干が水性で地支が火性で、はたからみたら分かり易いが、 結句は害には違いなく「子」内水性の応援たあろうと、 10年運天冲殺を抜けた緩慢はありも、東村山への回帰は良好。 水性なく火性過多で目に問題がでやすいので、白内障手術。 今後は6旬「59歳宝丑」は、DNA「貫」の納音。 年干支「陽午」の干合支害は、水性生成でも、せいぜいありがた迷惑。 月干支「草未」の天剋地冲は、立場の急変。 日干支「宝未」の納音は、過去の否定。 7旬「69歳海寅」は、ありえない水性のDNA「調」の反転。 評価はともかく、年支「午」の半会を伴う守護神で、良好。 8旬「79歳雨卯」は、ありえない水性のDNA「鳳」の半会で、 ゆとりある老後なのか、妙な挑戦なのか成果は確実につきつけらる。 さて古川は、結婚しているようだが、詳細不明。 子供の記述も見当たらず、だからこそのこの曼陀羅華X内の 描写につながるのだが、目下の存在はありえないもので不透明。 自身の金性強化のために猫と暮らすが、これもバランスがとれるわけでなし。 ないのは水性なので、魚の飼育、釣りなどが推奨されるのだが、 気付いているとも思えない。残念なことだね〜☆ |
■2022年12月02日(金)畑丑 |
原ゆたか○かいけつゾロリシリーズ ギネス認定おめでとうの夢の中 |
○84年(木子)に出版された 「へんし〜んほうれんそうマン」の敵役として登場し、 87年(灯卯)にシリーズが終了すると(作画だけの仕事)、 原作者の許諾をえて同年に 「かいけつゾロリのドラゴンたいじ」として オリジナル化させて今年(22年/海寅)35周年を迎え、 多くの子供たちに愛される児童書「かいけつゾロリ」シリーズが、 「同一作者によって物語とイラストが執筆された 単一児童書シリーズの最多巻数」として、ギネス世界記録に認められた。 「かいけつゾロリ」は、原ゆたか(53-0428/畑酉)が文章と絵を手がける、 いたずらの王者をめざすキツネの主人公「ゾロリ」が、 失敗を重ねながらも冒険を繰り広げていく物語で、 今年07月12日(陽寅)に71巻目 「かいけつゾロリ にんじゃおばけあらわる!」を出版し、 10月24日(鉄戌)にギネス世界記録に認定され、 12月07日(木午)には最新刊72巻目 「かいけつゾロリ きょうりゅうママをすくえ!」が刊行され 累計発行部数は3500万部を超える大ヒット作シリーズで、 原は11月29日(陽戌)、都内で開かれた公式認定証授与式で、 「ゾロリには失敗しても次に進んでいくポジティブさがある。 誰かの勇気になれればいいと思って描いてきた作品を、 全国にいる小学生が支えてくれた。 夢のようなことが起こってしまいました。 この本は、自分が子供の時にこういう本が読みたいなと思って、 自分みたいな小学生にお話しを書いてあげたい。 大人の立場じゃなくて、子どもの立場として、 友達に書いてあげたいなと思って書き始めて、 せいぜい10冊書ければいいかなと思っていた」と読者への感謝を口にした。 熊本県内に誕生し、小学校時代は東京都北区赤羽台に住み、 高校時代には兵庫県姫路市に住んでおり、 兵庫県立鳴尾高等学校を卒業後上京し、 現在は東京都港区在住で、「プロの小学生でありたい」と願う原は、 DNA「石」主導で、仲間と共にありアイデアは夫人とも話し合うそうだが、 擬人化された動物が暮らす世界で、キツネの主人公ゾロリと、 ゾロリの子分で双子のイノシシ兄弟イシシとノシシが、 修行の旅をしながら行く先々で活躍するというストーリーという定型を作る。 「石+玉」は、教訓をそれなりに盛り込む。亡き母への思いも強い。 「石+鳳」は、がさつだが常識的な面もあり。 「石+禄」は、素直にあらず、ヒネリを利かせる! 才能は「禄」になり、優しい気持ちに感謝と奉仕。 「畑+石+辰月」は、大自然のなかでは行動派、都会では隠居の気持ち。 「巳」年生まれ「畑酉」は、受け身の人生。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈を拡げる心の旅。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内や身内的な人の助け。 ポプラ社ありきのようなものか。 締めにあたる導星は「鳳」で、心から愉しめる! 宿命の特長は、晩春午前十時頃の耕作地で、 小川が流れ陽光が照らすまたとない環境も、 作物は地中深くある根菜類で、しぶとい。 総エネルギーは210点はまずまずの力量で、 発信力の金性は45点で、軽い闘争が遊びになり、 年支「巳」VS日支「酉」の半会で、 より金性が強くなり、地中の根菜類を掘り起こす役割強化。 年干支の「雨巳」は、穏やかに見えて猜疑心の塊が鋭い感性になる。 月干支の「陽辰」は、気安いが根底は辛辣で何度も裏切られる。 そして日干支の「畑酉」は、外見は美しく華やか。 内面は永遠のワンパターンで、小学生目線。 干支番号構成は、30-53-46で西方と北方領域に偏り 東方や南方に縁無く、いつまでも同じような場所を行ったり来たり。 後天運は、初旬「8歳草卯」が、日干支の天剋地冲を伴う DNA「車」の10年運天冲殺で、孫子の代の運気まで犠牲にすれば、 社会にでると本人のみの運気が破格の伸びを見せる。 周囲に影響されやすい、いたずらっ子の時代。 2旬「18歳木寅」は、DNA「牽」の10年運天冲殺で、 栄誉にむすびつく、格好を良くする修業の時代。 3旬「28歳雨丑」は、DNA「禄」の才能開花10年運で、 年支「巳」と日支「酉」のからむ三合会局もあり、 我が世の春のはじまりというデビュー。 4旬「38歳海子」は、DNA「司」の実績を積む。 5旬「48歳宝亥」は、DNA「鳳」。進み行く方向の変化もあり、 子供達の実態にあわせるように、成長を続ける。 6旬「58歳鉄戌」は、DNA「調」の害で、さすがに体調不安もあったろう。 現在の7旬「68歳畑酉」は、DNA「貫」の律音で力強くみなぎる。 今後は8旬「78歳山申」は、DNA「石」の主導DNAで自己確立。 さすがに「石」主導は、なんでもありだが、 押しつぶされぬように、ズル賢い。 そんな意味でも、夫人はそれなりに若いようだが、 母親や姉的感性を発揮し、女子の登場人物を支える。 今年(22年/海寅)は無心でいると、DNA「司」の天冲殺の夢の中で、 ギネス認定にも結びつく。 夫婦でおりなすゾロリは、まだまだ続くのだろう☆ |
■2022年12月04日(日)宝卯 |
笹公人○終楽章の念力爆笑短歌の介護は夢のあと |
○戦国時代の武将可児吉長の末裔で、 中学生の頃にYMOの影響を受け音楽に目覚め、 高校生の頃に寺山修司(1935-1210/鉄申)の影響を受け短歌の作歌を始める。 大林宣彦(1938-0109/宝丑)監督映画のファンで、 大学入試に失敗して二浪したときに尾道市に傷心旅行に行った際、 たまたま大林本人と遭遇した。 学生時代にテクノバンド「宇宙ヤング」を結成し、 ボーカル・作詞・作曲を担当。 「短歌朝日」「短歌」誌上で作品が特選に選ばれるなど 高い評価を受け、専念するため解散。 DNA「龍」の改良改革半会年の03年(雨未)に、 第一歌集「念力家族」が刊行され、爆笑できる短歌集として話題になる。 歌壇内に留まらない幅広い読者層を獲得し、 アイドル好きで、歌集がドラマ化されるなど、 多方面の創造的従事者との異色の共同作業が話題騒然の 笹公人(75-0708/草卯)の最新第五歌集『終楽章』が、 08月21日(陽午)のDNA「調」日に上梓された。 「念力少年」として、これまで空想や妄想で歌を詠み続けてきた著者が、 45歳半ばを過ぎて、初めて生活や境遇など、自身の人生を詠む。 コロナの時期に敬愛する師匠たちを喪い、 ほぼ同時期に父親の介護の日々が始まる。そのような現実に向かい、 全力で詠まれた歌の数々は著者の新境地となったと評されている。 たとえば91年(宝未)のありえないDNA「車」の半会年に詠まれた 「扉に頬押しつけながら将来はラッシュ通勤しないと誓う」は、 実現しているばかりか、今日のリモートワークをイメージされるし、 浪人時の吉祥寺の東進ハイスクールに通っていた94年(木戌)の DNA「石」の支合年には、共通干支もない冲殺範囲をもたれた 楳図かずお(1936-0903/山子)に人生相談をして 「模試の紙の裏に書きたる歌などを楳図先生に見せた猛暑日」として以来、 現在もなお散歩仲間になっているという不思議。 「俺以外覚えてないって嘘だろう雑木林の奥の駄菓子屋」 18年(山戌)のDNA「司」の支合年には短歌人口を増やすため 「中野荻窪渋谷新宿六本木武者修行のごと歌会こなす」であり、 20年(鉄子)のありえない異性を意識した夢の中では 「校正の才能あるかもと言いながら誤植を七つも指摘する君」である。 東京都杉並区高円寺南出身。文化学院文学科を卒業し、大正大学客員准教授。 現在は、東京都武蔵野市中町在住と思われる笹は、 DNA「鳳」主導で、その時その時の興味対象に全力で注ぐ遊び心。 才能は「鳳」であり、無理矢理絞りだすような苦渋の様相。 「鳳+貫」は、波に乗るのは苦手で時代との誤差や隙が特色。 「貫」×3もあり冒険しているようで用心深く、何事も懲りずに挑戦。 「鳳+龍」は、葛藤ばかりで内面暗黒も外には無敵不敵な笑顔。 「草+鳳+未月」は、強いのに子供じみた感覚。 「卯」年生まれ「草卯」は、他力運。 子丑天冲殺なのに、親の介護も歌に詠む。 生き方を表す伴星は「牽」で、通常ではありえないものを表にだす。 物事の始めの洩星は「龍」で、家から一歩でたところから始まる。 締めにあたる導星は「鳳」で、趣味とゆとりの人生を歩みたい。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の池を覆い尽くす水草。 総エネルギー199点は子丑天冲殺でも身軽な印象なのに、 自身の木性は140点もあるばかりか、 年支と日支が「卯」で月支が「未」の三合会局で木性強化! 光があったとしても酸素が水中にいきわたるか疑問で、 実は自分で自分の首を絞めている悶絶する眺めは、 見苦しいを通り越して、ある意味見世物の如く。 水性23は濁るので頭の働きは鈍る。 才能にもなる表現力の火性も「未」内の地熱で、 夏生まれにしては僅か18点で格別な様式に頼るところに、 土性も18点で木性は根をはれずに、養分吸収もままならず。 極めつけは金性ゼロ(DNA車/牽なし)で、真っ当に働く気持ちなく、 配偶者成分も皆無で女性には距離あり。その空回りも味わい。 年干支と日干支の同一は、原則表裏なしも、 表も裏もないので、裏のことまでだだ漏れで、情けなし。 年干支と日干支の「草卯」は、概ね正直者で否バカ正直であり、 鈍くて周囲がもどかしくなる。 月干支の「草未」は、どら息子の類なれど、どこか憎めない。 干支番号構成は、52-20の北方と南方を結ぶ直線で、 あちこち飛び回るのは向いておらず、中央線を行ったり来たり。 後天運は、初旬「1歳海午」は、DNA「玉」の濁り水の襲来。 これが地元から離れようと郷愁を誘い、短歌の世界にも入る。 2旬「11歳宝巳」は、ありえない金性のDNA「車」。 がむしゃらに進み、ありえない体験は、短歌の世界ばかりか 音楽の世界にまで首を突っ込み、ありえないから勿論浪人。 3旬「21歳鉄辰」は、DNA「牽」のありえない名誉に不名誉。 干合支害なので、女性には興味があろうと、手痛い逆襲。 そうはいっても、ありえないものだから第一句集で、 念力を発揮して、名を知らしめる。 「東京の青空狭し電線を黒い結界と思う七月」であり、 「行き先を平安時代と告げたければ光りの道に吸われるタクシー」 4旬「31歳畑卯」は、DNA「禄」の引力本能。 宿命に二つある「卯」に重なり、妙な動き。 気持ちは目立とう根性も、激しくでもない。 現在の5旬「41歳山寅」は、DNA「司」の真面目さ全力。 守護神月干「雨」の干合で方向性の変化。 変化後は干合月干「灯」は才能強化。10年運「陽」は反抗孤高独創。 不器用生真面目で親の介護を努める羽目になる。 今後は6旬「51歳灯丑」が、DNA「鳳」の才能強化10年運天冲殺。 初旬条件がないなかで、月干支「雨未」の天剋地冲もあり、 あれよあれよと、とてつもない成功で大家に成金も感謝と奉仕次第。 7旬「61歳陽子」は、月支「未」の害で気持ちは不安定で、年支と日支は刑で DNA「調」の初旬条件なしの10年運天冲殺は、 突如体制批判やら、際立つ変身あれば、異端児としての成功。 8旬「71歳草亥」は、DNA「貫」の主導DNAで自己確立。 異常環境10年運天冲殺でもあり、途方もない環境で過ごせば、 頑固であろうが欲深さが、そこら中にわきたつ。 いわゆるコロナ禍で笹は、ありえない成分の金性(DNA車/牽)の 条件なし天冲殺の夢の中で、父親が倒れ第三者に依存することなく、 自ら実家に戻り、介護を通じ作品を発表しているが、 これは貴重な体験で後ろ指を指されることではないが、 (しかも介護用下着すら使用させず愚痴をこぼしている) 本来は身内ではない対象に奉仕をするのが、 特に生地生家に縁のない子丑天冲殺のあるべき姿なのに、 それすら出来ないという流れの悪さ。 本来そこを乗りこえ、距離をおいていれば良いものを 際物の域を脱せず、主流になりきれず広く知名度があがらぬ残念でならない。 とはいえ、この先51歳以降は40年間にもおよぶ 10年運天冲殺が控えているので、そこに期待したい。 中学校入学以降まともに会話のなかった父親も二年間のお試しがあけた 22年(海寅)の05月25日(山寅)に他界する。 荷物整理をしていて、新聞記事などを発見して 「引き出しに数多みつかる吾の記事の上にぽたんと落ちる涙よ」と、 父親なりに不器用ながら応援されていたことを発見するが、 それは、また別の話。 だからといって共通干支もない冲殺範囲をもたれた 年上の午未天冲殺の楳図かずおとの交流は、 理解不能だということを記しておきたい! 「ラブレターは死語か否かで華やいだ吉祥寺デニーズ跡地ながめる」 「ユーチューブに昔のCMポッキー・オン・ザ・ロックと言って微笑む聖子」 「紙袋にはみだす葱見て奥さんに今日はすき焼き?と聞けた昭和よ」どころか 「タピオカ屋が街の隙間を埋めてゆく令和元年の夏を忘れない」すら今は昔。 時代に追いついているようで、まだこれからの笹ここにありだ☆ |
■2022年12月07日(水)木午 |
松井今朝子○愚者の階梯とは真に恐れ多い |
○大学卒業後の松竹勤務を経てフリーとなった後、 演出家の武智鉄二(1912-1210/鉄申)に師事して歌舞伎上演台本に携わり、 歌舞伎研究家、脚本家として活動。 97年(灯丑)の年支「巳」VS月支「酉」のからむ三合会局年で、 守護神DNA「司」の害年に「東洲しゃらくさし」で作家デビュー。 同年に「仲蔵狂乱」で第8回時代小説大賞を受賞。 07年(灯亥)の守護神年に「吉原手引草」で、 第137回直木三十五賞(07-0717/海子)を受賞、 19年(畑亥)のDNA「牽」年に「芙蓉の干城」で、 第4回渡辺淳一文学賞(19-0401/山辰)を受賞している 松井今朝子(53-0928/海午)の『愚者の階梯』が。 09月10日(陽寅)のDNA「禄」の守護神半会日に上梓された。 同作は「壺中の回廊」「芙蓉の干城」に続く歌舞伎ミステリーの 第三弾にして完結篇で、不敬という言葉が盛んに叫び始められた時代を 歌舞伎やキネマの隆盛をからめながら、二・二六前夜なる不穏な時代が 現代と重なる連続怪奇事件となっている。「勧進帳は不敬である!」 1935年(草亥)、東京。満州国皇帝溥儀(1906-0207/海午)が来日し、 亀鶴興行は奉迎式典で歌舞伎の名作「勧進帳」を上演し無事成功するが、 台詞が不敬にあたると国粋主義者が糾弾に乗り込んでくる!。 脅迫状が殺到した直後、亀鶴興行関係者が 舞台装置で首を吊った姿で発見───。 江戸歌舞伎狂言作者の末裔、桜木治郎が大いなる謎に挑む、 驚嘆の劇場×時代ミステリーは、 あの戦争へ、日本が最後の舵を切った時代を彫刻する渾身作で、 歌舞伎の企画や制作に長くかかわった松井らしく 劇場の構造や装置を巧みに用いたトリックはシリーズ共通の特徴で、 「劇場にあるものを使った事件は思いつくのですが、 うまくいくのかとハラハラしながら書いてます。 あまり決めこむと人間の造形が立ち上がってこないから、 登場人物を動くがままに転がして、なんとか収める。スリリングでした」で、 探偵役の桜木治郎は江戸歌舞伎の狂言作者の末裔で大学講師、 歌舞伎界の「女帝」として君臨する名優・六代目沢之丞、 その孫で美貌の五代目宇源次――。 なによりも大きな印象を残すのが治郎の妻の従妹の澪子。 モダンガールで、左翼思想にかぶれたかと思ったら、 満州へ向かう青年皇軍兵士にシンパシーを抱き、 新興芸能として勢いを増す映画界に身を投じる。 古いしきたりの歌舞伎界に対する若者世代の思いを代弁するかのような存在。 テレビからネットへとメディアの潮流が変わっているように、 当時もメディアの変化により芸能のあり方も変わっていった。 澪子は、歌舞伎にくわしくない読者への誘導役として登場させられており、 不可思議な世論。反体制ではなく、当時の法体系の権威のような人が 犯罪者のように尋問を受けた。 インテリも民衆を説得できないまま、民意が大きく右に振れた。 「近頃の若造は本当にバカで困ったものだねえ。 戦争で勝って、日本が世界の大国だと浮かれて騒いでたガキともは 大人になっても本当にバカなんですよ」は、 ネット時代のいま、振れ幅はより大きくなっている。 日本が後戻りできないまでに振れてしまったのはどの時点だったのか。 何か共通する末恐ろしさを感じる! 人は誰しも親を選んで生まれないように、生まれる時代も選べないのだ。 「元気な子や丈夫な子が生まれてほしい」より、 「利口な子が生まれて欲しい」も、また正解なのかもしれない。 京都府京都市東区祇園に誕生。 南座にほど近い料亭の娘で、子供のころより歌舞伎の魅力にとりつかれた。 聖母学院中学高等学校、早稲田大学第一文学部演劇学科を卒業。 早稲田大学大学院文学研究科(演劇学)修士課程修了後、松竹入社。 上京後より松竹退社後も、東京都世田谷区三軒茶屋に居住。 10年(鉄寅)のDNA「龍」の半会年よりは、 埼玉県さいたま市大宮区に転居している松井は、 DNA「玉」冲殺主導で、落ち着いた旧きものに造詣深く、 組織や家系の犠牲でもあり、物語も犠牲のうえに成りたつ。 才能も「玉」で、ひたすら伝統芸能一筋も、どこか大時代的。 それを極めて行く人生であり、ブレることはないようだが、 一般人には馴染みがない世界なので、そこに裏技を使い納得させる。 「玉冲+禄」は、矛盾のない突き詰めた引力本能も気兼ねあり。 「玉冲+司」は、現実性強く地道で真っ当な積み重ねも、空振りもあり。 「玉冲+石」は、理詰めで賢い設計も、周囲の理解や影響強い。 「海+玉冲+酉月」は、生地に縁なしの放浪者。 「巳」年生まれ「海午」は、一人が一番。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の助け。 締めにあたる導星は「石」で、共同で終える。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の要所要所を 縫うように流れているかに見える小川のある壕のようなもので、 総エネルギー195点中自身の水性僅か19点で、 汚染せねばそれなりに大切にされるが、 木性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、遊びやゆとりなく寡黙かと思えば、 勿体ない気持ちが強くなり堪えるようで、 得意分野では止めどなく無限大の発信。 それがどこか躍動感のない落ち着いた人が冗舌になる図式。 守護神火性の引力本能も稼働力の土性も57点で、相応。 金性62点は、生き字引みたいであり、特別な知恵袋で、組織の財産。 伝統芸能を生業にするには、最適も最適。 年干支の「雨巳」は、穏やかに見えて猜疑心の塊も風流。 月干支の「宝酉」は、毒にも薬にもならない博学も、 特殊能力は活かされる場所で活かされれば良い。 そして日干支の「海午」は、慌ただしい戦場のような現場における 衛生兵ならぬ看護師であり花嫁で、落ち着くことがなく自己中心的。 頭の回転は良いが、こじれると落ち目。 干支番号構成は、30-58-19で西方北方南方で、限定空間。 後天運は、初旬「3歳海戌」はDNA「貫」の大半会で、 旧い家に誕生するも、新たな挑戦を与えられた証し。 日干支の「海午」の大半会は、後天稼働運型となる。 頑固で守るべきものは、伝統であり己。 2旬「13歳雨亥」は、DNA「石」の協調性和合性。年干支「雨巳」の納音は、 全力前進とは言えぬが横滑りなので、京都から東京にでる。 3旬「23歳木子」は、ありえない木性のDNA「鳳」の対冲で、 社会にでて大いに工夫をしながら発信力を磨く。 4旬「33歳草丑」は、同じくありえない木性のDNA「調」の害で、 年支「巳」VS月支「酉」のからむ三合会局で、 とてつもない仕事上の拡がりをみせたが、結果は害なので、 失う物もあったのか稼働しすぎて体調悪化か。 5旬「43歳陽寅」は、DNA「禄」の感謝と奉仕に引力本能発動。 月干「宝」の干合は進むべき方向性の変化で、 「雨」に変化するため、年干「雨」と日干「海」をふくめた 水性の天干一気に入格し、本格的創作活動に入る。 ここでは直木賞を受賞するまでの成長っぷり。 6旬「53歳灯卯」は、月干支「宝酉」の天剋地冲を伴う DNA「司」の干合で地道な引力本能の強化。 現在の7旬「63歳山辰」は、DNA「車」の多忙。 年干「雨」は守護神「灯」に変化で、我が世の春。 今後は8旬「73歳畑巳」が、DNA「牽」の名誉で、 さらなる評価が待っているはずだ。 さて、02年(海午)の律音年の人生の折り返し地点から始めた blogは20年もの間、ほぼ毎日更新されているが、 02年(海午)から05年(草酉)のありえない夢の中までの 5年間については削除されており、極めて不可解なので、 この間、私的に何かあったかは想像の域をでないが、 それで作家の評価に暗雲が立ちこめるものではない。 とはいえ06年(陽戌)からは絶好調で、人付き合いは悪くないので会食をするか、 自分で食べたい物をこさえた刺激的な料理をあげたり 趣味の乗馬の記事で満載なので、ファンにはたまらないだろうし、 生月冲殺を波にのせると怖い見本であり、立派と言うしかない☆ |
松井今朝子○53-0928 |
海宝雨灯 午酉巳+3 石玉司玉禄(玉主導) 木性(00)火性(57)土性(57)金性(62)水性(19)/総合195 申酉生月冲殺/初旬条件あり(日干支と大半会) 三合会局害(33歳草丑)/干合水性天干一気(43歳陽寅) 木性ゼロ/金性過多/水性脆弱 +3歳海戌/13歳雨亥/23歳木子/33歳草丑/43歳陽寅/53歳灯卯/63歳山辰/73歳畑巳〜 |
■2022年12月09日(金)陽申 |
藤原七瀬○賢者避行に近寄ると危険 |
○大学在学中の19年(畑亥)の大半会年より YouTubeチャンネル「ナナオは立派なユーチューバー」始動。 現在はチャンネル登録者数40万人を超える YouTuber「ナナオは立派なユーチューバー」のナナオこと、 藤原七瀬(98-0721/畑巳)が、「雷轟と猫」に続く 小説『賢者避行』を09月28日(木申)の干合支合日に上梓した。 「ユーチューバーの末裔」は、ユーチューバーの息子、津村ユニス。 幼少期の僕はすべてをコンテンツ化され、そのせいでずっといじめられている。 「ユーチューバーになったら絶対に殺す。」 略してユニスなんて、どっかのアニメの神みたいな名前をつけた父親は、 大人気ユーチューバーだった、そう、昔は。 父親の命日。遺品の整理をしようと父の部屋に入った僕は 「ユーチューバーの遺書」と題された原稿を発見した。 鎮火した父のこと、風化した母のこと、 「賢者避行」は、「亜世界からの侵入の危機にある世界を救え」と、 主人公・神志那夢丸の前に賢者を名乗る「仁・オールランド」が突如現れた。 政治家の父を恐れ、受験勉強と恋愛にストレスを抱える日常と、 まるでRPGのように世界の危機に立ち向かう非日常が奇妙に交差する。 失恋、同級生の自殺、秘密の墓地・・・・・ 心に暗い影を落とす過去を変えたいと願った 夢丸が見たものとは何だったか―。最後には「トウキョー」と叫ぶ 去っていたかつて学生生活を送った京都への惜別の記。 神奈川県川崎市麻生区生まれ。東京都町田市育ち。 桐蔭学園高等学校を経て、一年留年して同志社大学法学部法律学科を卒業。 大学在学中は京都市下京区の五条エリアに住んでいたが、 学卒業後は上京も居所不明な藤原は、DNA「貫」主導で、ひたすら自己保身。 頑固で攻撃されたらはねかえす。 「貫+玉」は、その場限りを盛りあげる。 「貫+調」は、集団行動不得手で恩義通用せず。 才能はこの「調」で独創的反撃的。 「貫+石」は、独善的で集団の中で利益を見いだす。 「貫+貫」は、用心深く懲りない利己主義者。 「畑+貫+未月」は、自己顕示欲旺盛で、ごね得。 「寅」年生まれ「畑巳」は、落ちて上昇で留年も正解。 生き方を表す伴星は「禄」で、誰かに担がれたりその気にさせられる。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の助け。 締めにあたる導星は「調」で、自己中心なので孤独で終わる。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の山間の盆地。 外界とは高い山脈で隔たれているが、内側にも異なる街並みを有しているが、 決定的なものが欠けているため、ゴーストタウンのようなもの。 総エネルギー301点は存在感あり、うち自身の土性は156点ばかりか、 年干は「山」月干と日干は「畑」という土性天干一気で、 目上を地震のようなものでなぎ倒し、疎んじられる。 木性45点は刺激の少ない稼働力なので、書斎派。 火性80点は強烈な学びと取材力も金性20点はワンパターンな発信力。 最悪のは水性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人で、 優しさも慈しみなく、引力本能皆無のため、 生産性疑問なので開き直って無限大の引力本能を使用し稼ぐ。 ようは干からびた街には、人は住めないので異界。 さらには、年支「寅」VS日支「巳」の害は表裏あり。 安心して通過すらできない関所。 それが魅力でもあるのだが、親はたまらない。 否、そういう結婚だったのだろうが、 京都での大学生活は、賢い選択ではなかったか。 年干支の「山寅」は、生まれながらの長の器。 月干支の「畑未」は、略奪者。 そして日干支の「畑巳」は、組織の根幹を根腐れさせる知恵者。 肝は据わっているが、心は不安定で重い。 干支番号構成は、15-55-06は東方北方の比較的狭い領域。 後天運は、初旬「6歳鉄申」が、DNA「調」の反発反抗の刑と支合。 年支「寅」VS日支「巳」の害を切るハミダシ者の完成。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)のため、何をやっても目立ってしまう。 2旬「16歳宝酉」は、DNA「鳳」の半会で強い発信力の行使。 京都への脱出は、ハミダシの加速で、遊びの本領発揮。 今年(22年/海寅)のありえない害年のありがた迷惑から始まる 3旬「26歳海戌」は、DNA「司」のありえない引力本能の10年運天冲殺。 満を持しての二作目は、流れにのって多角的な金儲けの名刺がわりで、 破格の金儲けは、今後生きて行く礎をつくる。 4旬「36歳雨亥」は、DNA「禄」のありえない消費投資の10年運天冲殺。 年干支「山寅」の干合支合は、仕事面の大変化に、害切れまであり、 さらには土性天干一気の破格で、一般通俗的になればしめたもの。 5旬「46歳木子」は、DNA「牽」の名誉なり権威。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)も20年間のありえない10年運天冲殺も終わり、 進み行く方向性の変化とリセットも、「子」内「雨」は使用可能。 6旬「56歳草丑」は、DNA「車」の危機的領域。 月干支「畑未」の天剋地冲は立場の変化も、「丑」内「雨」は使用可能。 7旬「66歳陽寅」は、DNA「玉」の害で古傷痛むも一巻の終わりもあり。 8旬「76歳灯卯」は、DNA「龍」の新たな世界への旅立ち。 こともあろうに「女より女のことがわかってる」を自認するのは、 才能が「調」になるからだが、それもYouTubeのコメント欄から。 男友達は苦手なのは結構だが、それは害持ちらしいリップサービスで 真に受けるわけにも行かない。 ではこのセンカンドシングルが素晴らしいかと言えば、 全編話し言葉をそのまま放りだしたもので、 芸術性云々は別として、彼のファンにはわかりやすいのだろう。 味方がいれば敵もいるわけで、土性天干一気で畳みかけるような毒には、 男性の敵のほうが悪意や敵意を孕んでおり、 単に女性のほうが、それが若干弱めだからというのも計算済み。 「ユーチューバーの末裔」は、わかりやすい近未来への皮肉。 「賢者避行」は、具体的だが意味不明。 うっかり装丁に騙されて手に取ってしまったが、 著者の京都時代の言い訳みたいなもので、まさに「不必要な執着」。 本人いわく二冊目は「だいたいコケる」だが、 そもそもは垂れ流しで、動画の文章版でしかないのだから☆ |
■2022年12月11日(日)山戌 |
白木健嗣○ヘパイストスの侍女にある誠実と正義 |
○子供時代は人並みに本を読む程度も、高校在学中に読書の楽しみ目覚め。 いつか自分も「書きたい」と考え、紆余曲折後、 島田荘司選の第14回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞に応募し 同新人文学賞(21-1025/陽午)を受賞し、改稿した 『ヘパイストスの侍女』で、03月30日(海午)にデビューした 白木健嗣(89-0904/灯卯)をとりあげる。 その事件は20年09月08日(木寅)。東京都港区芝浦は快晴。 台風十号はそれ気温三十五度湿度八十パーセント。 あかつき自動車の自動運転の東京臨海部実証実験。 ドライバーを務めるのは、いつにもまして周囲に理不尽な怒りをぶつけている 先進技術課課長の門倉隆之で、後続の見届け車に三名が乗車して、 豊洲から東雲を経由して葛西から戻ってくる予定になっている。 順調に思えた実験走行だったが、車間距離を適宜にあけているため、 往路の途中で強引にトラックが割り込んできた。 やむなく後続車が前にでると、実験車の真紅のボディに 太陽光がギラギラ反射したかと思った刹那、実験車が予期なく急停車し、 そこにトラックがぶつかり一瞬で車両後部を押しつぶし 実験車は板金工場に突っ込み、運転していた門倉が亡くなった。 そして、あかつき自動車の混乱に乗じて、脅迫行為までも。 警視庁は事態を重くみて、捜査一課だけではなく、 サイバー犯罪対策課の捜査官を投入した。 サイバー課の古今和歌集までヒントにする 女性的AI捜査官マリスと捜査一課の敏腕女性刑事・前之園美虹が、 自動運転車の不可解な死亡事故に絡む脅迫事件に、 人工知能を使った世界初の捜査に挑むITミステリーで、 全知全能ともいわれる彼女は、人間の悪意をあぶり出せるのか〜! いかにも怪しげな左遷されたあげく退職した人物だが、 彼は既に死亡していた。この無念は晴らさずおくべきか。 事故が先か事件が先か。そして勝つのは正義か、警察か! 企業内のモラルも問われるうえに、ぞんざいな防御システムまで露見! 果たして人工知能は侍女なのか、それともパートナーになりうるのか! IT関連企業に勤務するものらしい知識を総動員した 最先端テクノロジーに濃密な企業小説と洗練された警察ミステリ! 三重県四日市市生まれ。三重県立四日市西高等学校卒業。 愛知淑徳大学文化創造学部を卒業。 同大学では諏訪哲史(69-1026/木戌)に師事。 卒業後は、地元のスーパーに就職したが一年で退職上京し、 営業職を経て16年(陽申)に、日本マイクロソフトに入社。 東京都墨田区在住ながら、 リモートワーク中は実家に帰省しているという白木は、 DNA「司」主導で、その時その時を地道に生き抜く。 「司+石」は、人当たり良く仲間を大切にし気配りをする。 「司+龍」は、用心深く計画性あり。 「司+鳳」は、忍耐力あり。 「司+牽」は、保身あっての生活。 「灯+司+申月」は、気持ちだけは若く、時に場違いの行動。 「卯」年生まれ「灯卯」は、困ったら動かぬのが鉄則。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯学習。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は「鳳」で、心ゆくまで趣味のように過ごす。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の小さな港町にある灯台。 総エネルギー203点はいたって普通。 土性の表現力(DNA鳳/調)がいくらか多い程度で、際だった宿命の特長はなし。 年支と日支の同一は、気持ちは別として在宅勤務には向く。 そんな時分の気分転換にその気になって、一気に仕上げた。 年干支の「畑卯」は、単独行程の開拓者で、 少々危険なことでもその気になればする。 月干支の「海申」は、素直で気楽だが、 社会にでて荒波に揉まれぬと本気になれない。 そして日干支の「灯卯」は、心配症で肉親愛が強く、 決断してから行動に移すまで時間を有するが、 始めればあっという間に行動する。 干支番号構成は、16-09-04で南方に東方2点だが、 実質東方偏りで、ヤル気はあるがあまりに広い分野ではなく 可能な範囲で稼働するのが好ましい。 後天運は、初旬「9歳宝未」は、DNA「禄」の感謝と奉仕の半会で、 優しさに溢れた慈愛の精神も、これといった後天稼働の素地はなし。 2旬「19歳鉄午」は、主導DNA「司」で自己確立という居場所探し。 理想の職を求めて、手堅い方向に挑戦して行く。 現在の3旬「29歳畑巳」は、DNA「鳳」の発信力で、遊び心。 今後は4旬「39歳山辰」が、DNA「調」の反抗と気づかいの害で、 頑張りすぎての病魔が気になる。 5旬「49歳灯卯」は、DNA「貫」の律音で強気。 進み行く方向の変化で、二転三転する様相。 6旬「59歳陽寅」は、DNA「石」の協調性和合性。 月干支「海申」の天剋地冲で、妥協への流転。 7旬「69歳草丑」は、DNA「龍」の晩年ながら新たな冒険。 8旬「79歳木子」は、DNA「玉」の刑。過去や地元との軽い衝突。 さて、白木は数度の転職があろうとはいえ、その本質は地味。 さらには宿命の大きな特色もなく、 爆発的な運気向上の起爆剤になるような10年運天冲殺もない。 だからだろう。本作は予測可能な普通の話を丁寧に書いており、 これといった際だったトリックもなければ、刺激的な場面もない。 絵に描いたような悪の権化のような被害者に、真っ当な技術者達。 そこには複雑な人間模様を描かれたわけでもない。 その意味では、これは引力本能全開年に受賞して、 栄誉年に単行本デビューできたのは、ご褒美。 高望みせず労苦を惜しまず集中すれば、美しい夕日が映えることもある☆ |
白木健嗣○89-0904 |
灯海畑草 卯申卯-9 鳳牽龍司石(司主導) 木性(21)火性(45)土性(67)金性(46)水性(24)/総合203 戌亥天冲殺/主導DNA(19歳鉄午)/害(39歳山辰)/律音(49歳灯卯) 木性脆弱/土性過多/水性脆弱 -9歳宝未/19歳鉄午/29歳畑巳/39歳山辰/49歳灯卯/59歳陽寅/69歳草丑/79歳木子〜 |
■2022年12月10日(土)灯酉 |
吉本ばなな○私と街たち(ほぼ自伝)のパンクな現在地 |
○父は批評家・詩人の吉本隆明(24-1125/山申)。 姉は漫画家のハルノ宵子(57-1218/木戌)で、絵がうまかったことから 「それなら私は文章だ」と思い、五歳くらいから作家になろうと考えており、 87年(灯卯)のDNA「調」の支合年に 「キッチン」で、第6回海燕新人文学賞(87-0914/陽寅)を受賞しデビュー。 88年(山辰)のDNA「禄」の天剋地冲年に、 「ムーンライト・シャドウ」で、 第16回泉鏡花文学賞(88-1020/山申)を受賞。 89年(畑巳)の主導DNA「司」の干合年には 「キッチン」「うたかた/サンクチュアリ」で、 第39回芸術選奨文部大臣新人賞(89-0221/海子)、 同年「TUGUMI」で、 第2回山本周五郎賞(89-0518/山寅)と、第24回新風賞(89-1212/陽午)を受賞。 93年(雨酉)のDNA「玉」の天冲殺害年に、イタリアのスカンノ賞を受賞。 95年(草亥)のDNA「石」年に、 「アムリタ」で第5回紫式部文学賞(95-0811/木戌)を受賞。 96年(陽子)のDNA「鳳」年に、 イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)を受賞。 99年(畑卯)の主導DNA「司」の干合支合年に、 イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。 00年(鉄辰)のDNA「車」の天剋地冲年に「不倫と南米」で、 第10回ドゥマゴ文学賞(00-0904/草丑)を受賞。 今年(22年/海寅)のDNA「龍」の守護神半会年に「ミトンとふびん」で、 第58回谷崎潤一郎賞(22-0823/山申)を受賞し、 その著作が海外でも多数出版されている吉本ばなな(64-0724/木戌)が、 雑誌「新潮」に19年(畑亥)の主導DNA「司」年から 21年(宝丑)まで連載していたエッセイに、書き下ろし四点を加え加筆訂正した 『私と街たち(ほぼ自伝)』を06月20日(木辰)の納音日に刊行している。 同書は著名な元同棲相手との突拍子もない過去の想い出や皮肉。 現在の事実婚相手や幼い頃の子供との日常、 危なげな怪しげな交友関係や父親への郷愁。 「全く自伝じゃないじゃないか」と言いながら、 「そもそも小説家としてのスタートさえ書いていない」と断言しようと、 それらしいサワリを披露してくれる。 「みなさんは私のキャリアが三十五年くらいだと思っているだろうけど、 小説を書いておおよそ五十年くらいなのだ」と、 一般人との差別化をはかっているというより、 みじめなほど主婦もバイトも事務も近所づきあいもできない自嘲的自慢。 「小説を連綿として書き続けてきた」といいながら、 若い頃の遊興に、文壇嫌いといいながら、作家以外の営業活動みたいな 「司」主導らしい副収入ありきの経済活動など、矛盾の吐露。 「はずれものだけれど、できることを命がけでしてきた」という記憶。 父との思い出に葬式や菩提寺にまつわる挿話。 当初はわかりづらかった墓の位置も 古賀政男のギターの墓石ができたおかげで迷わなくなった爆笑ネタまで。 日座冲殺らしく、周囲を巻き込み、死に伴走したり、 忌み神方向のアルコールがらみの失敗談と恨めしき元彼の数々。 「街に自分だけの歴史が積み重なり、深い色になっていく」。 子供の頃に遊んだ街、青春を過ごした街、父の死を見送った道――。 「小説家という職業に就職したわけではない。 自分の生きたい生き方を探してきたのだ。」という壮大な夢を見ていたのだ。 コロナ禍で愛する店も中小企業も消えて行ったし、 街も同じだが、フリマでものを売ったり、サイン会をしたり、 幼児を連れてあらゆる飲み屋で飲んだ。 一人ではできないことを子供の力を借りて乗り切った。 抜け道なんか、無かったの元彼との地獄の別れも、 困窮する元彼の実家の生活を立て直すか否かの苦悩など、 熱に浮かされるよう若かった自由が丘の街から下北沢へと、 トータス松本(66-1228/宝酉)が階上に住み、 遊びに来た小沢健二(68-0414/木寅)と豪華な飲み会。 パンクな子育てをして、それが「人生最良の日」になったという ひとまずの感慨にふける街への思い。 東京をめぐる自伝的エッセイ集は、作家のまぎれもない現在地だ。 東京都文京区千駄木出身で、東京都立板橋高等学校卒業を経て、 日本大学芸術学部文芸学科を卒業。 卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。 デビュー後は東京都豊島区目白近辺で同棲生活を営むが、 実家は東京都練馬区旭丘となり、現在は東京都世田谷区代沢在住の吉本は、 DNA「司」主導で、純粋で何でも自分のものにする強い引力本能。 「司+禄」は、現実性強く、自制心はないに等しい。 一見、人当たりは良いが、内面は上質な損得勘定。 著作に還元できれば、挿話として使えれば、しめたもの。 「司+貫」は、極めて強い意志で、作家になろうとしてなる。 「司+牽」は、感動するより冷静な観察力。それが全て。 「木+司+未月」は、老獪で計画的。 「辰」年生まれ「木戌」は、拘束力強いが原則は孤独。 生き方を表す伴星は「司」で、家族一丸となってという気持ち。 物事の始めの洩星は「司」で、ちょっとした努力。 締めにあたる導星は「牽」で、永久不滅の名を残す。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の記念碑が中央にあり分断された森。 年干と日干の同一は両天秤で、多くの活動をしてきたが、 年干支「木辰」VS日干支「木戌」の納音持ちで、秘密も多く存在じたいは謎。 あっけらかんとした振る舞いからそれなりに想像しても、 当たり障りのない部分は公表しても、肝心要な部分は不透明。 年支「辰」VS月支「未」VS日支「戌」は、 「丑」を迎えれば四土格入格となり、何でもあり。 年干支の「木辰」は、出しゃばり目立ちたがりも控えめな印象。 月干支の「宝未」は、用心深く懐疑的も不言実行の財運。 日干支の「木戌」は、感受性豊かも身内に災禍をもたらしたり、 普通の生活ではないものをもたらす。いわゆるさげ●●で、 恋愛にばかり興味を向けていれば、運気下降。 干支番号構成は、41-08-11で西方東方の鋭角領域で、稼働域は狭い。 後天運は、初旬「6歳鉄午」は、DNA「車」で男勝り。 既に一人称が「オレ」だったかはともかく素地はできている。 早くから作家を目指し、習作に挑戦していたという。 2旬「16歳畑巳」は、主導DNA「司」で、自己確立。 卒業制作がデビュー作と化け、いわゆる就業経験なし。 華々しく登場し時代の寵児となる。 3旬「26歳山辰」は、DNA「禄」の天剋地冲。 編集者と恋仲になり、遊び倒し才能の枯渇とまではいかぬが、 ただれた生活は、才能を蝕んだ。 4旬「36歳灯卯」は、忌み神DNA「調」の支合で、 事実婚とはいえ、正式なパートナーを得るばかりか出産。 5旬「46歳陽寅」は、忌み神DNA「鳳」の半会で、 月干干合は、進み行く方向性の変化。 子の教育についての苦悩や小説以外の仕事を整理する。 現在の6旬「56歳草丑」は、DNA「石」の月干支の天剋地冲を伴う 四土格入格で再注目が望まれるが、 ひとまず本書のような形で、お茶を濁すが、 なんらかの仲間救済活動や政治の世界へ行ければ、 格上がりの復調も期待できぬことはないが、 生き方が雑になっていけば、主導DNAが陰化しかねない。 7旬「66歳木子」は、DNA「貫」の守備本能強化で、 年干支「木辰」の大半会もあり、ふたたび世界が拡がる可能性ありも、 月支「未」の害が不穏になりかねない。 8旬「76歳雨亥」は、DNA「玉」の原点回帰の守護神。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まり、 その気になればとてつもない目立ち方をするが、 時既に遅しという印象を拭えないかもしれない。 さて、吉本は異才の詩人であり評論家の娘であり、 当初より注目度は高く、鮮烈な作品や社会経験なくデビューするなど 新人としては恵まれたスタートをきっているが、 権威とはきってもきれない異常干支の日座冲殺としては、 それが全てではとはいわぬが、芥川賞も直木賞も受賞してはいない。 むろん本屋大賞もさえである。何故か。 恋愛はご法度の生まれが、本書にも度々登場する元彼の編集者と 遊興にふけったあげく、あたら才気を消費したに違いない。 またその関係を相手が望んだといい、清算できたのに、 99年(畑卯)の60年に一度の願いが叶う干合支合年に、 共通干支のない冲殺範囲をもたれたロルファー(63-0105/山申)と出会い、 「相手を好きになったのであって、相手の家と結婚したいわけではない」と 選択的夫婦別姓制度にも賛同し、事実婚を開始して、 第一子男児(03-0208/海子)を出産するが、両親とは共通干支を所有しようと、 ご多分に漏れず年支「未」VS日支「子」の害持ちで、 生月冲殺で二代目運の「寅卯」にしては、金性ゼロ(DNA龍/玉なし)で、 浄化されることがないばかりか親縁なく、 作家は難産で歩行困難に陥り一時は車椅子生活。 さらに、税理士に貸した2.700万円がこげつき、相手が行方知れずと散々。 子はいわゆる公的な教育制度になじめず、サドベリー教育を受けさせる。 とはいえ、詳細不明なのは、さすがに年干支と日干支の納音持ちで、 私生活もエッセイなどで切り売りする作家とはいえ、 この息子については、多くを語らないばかりか、 せいぜい作家の守護神年で息子の極めつけの夢の中で、 偽陰性もふくめ二度にわたりコロナ災禍に苦しめられたことか。 とはいえ、これまた何をしているか不明な息子が、 過去に知人にバイト先を暴露された衝撃もあろうが、 家から出て行った寂寥感を綴るなど、肝心な事には口を閉ざし、 自慢するわけでも嘆くわけでもない「司」主導だ。 近づくと危険な「木戌」もすっかり毒が抜けたかと思えば、 文章の旋律は相変わらず滑らかでも、 末はノーベル文学賞かと期待されたわりには、 大きな声ではいえぬが、私生活さえ封印すれば、 仮にパートナーに災禍を押しつけようと、出産さえしなければ、 いまごろもっと派手な輝きがあったろうに、 一番残念なのを自覚しているのは、ご本人かもしれない☆ |
■2022年12月15日(木)海寅 |
白川紺子○花菱夫妻の退魔帖にときめく大正苦悩の現実 |
○11年(宝卯)に「サカナ日和」で第154回Cobalt短編小説新人賞に入選後、 `12年(海辰)の納音年に「嘘つきな五月女王」でロマン大賞を受賞。 同作を改題・改稿した「嘘つきなレディ〜五月祭の求婚〜」で`、 13年(雨巳)のDNA「石」年にコバルト文庫よりデビュー。 代表シリーズの「後宮の烏」は 今年10月(鉄戌)より年内テレビアニメ放送中という 白川紺子(82-0208/海戌)の新たなシリーズになると思われる 『花菱夫妻の退魔帖」が 09月20日(陽子)のDNA「禄」の天冲殺日に上梓された。 累計100万部突破の「後宮の烏」シリーズの白川紺子・最新作は、 大正時代の薫り高い世界観×悪霊退治ファンタジーで、 大正九年の東京は赤坂田町に住まう瀧川侯爵令嬢の瀧川鈴子は、 侯爵が女中に手をつけた子という事情から、浅草の十二階近くの貧民窟で、 怪しげな暮らしと怪談蒐集を趣味として生きながらえてきたが、 母は困窮してなくなってしまい仲間を殺害され、11歳の時に発見され、 瀧川家に迎えられ、侯爵の後妻により徹底的に教育がなされていた。 大正九年(1920年/鉄申)、スペイン風邪の猛威が明けた17歳になったある春の日、 室辻子爵邸に呼ばれて芸妓の悪霊を目撃した際、 淡路島の神職華族の出で、香水や香木で一財産を築いた 麹町に素敵な邸宅を構える花菱孝冬という青年に出会う。 彼は十二単を纏う謎の霊を使い、悪霊を「食わせた」のだった・・・・。 掴みどころのないものの清冽で気高い凛とした 孝冬を気味悪く思う鈴子だったが、 なぜか孝冬にかしづかれ求婚され「従う」とまで言われ――! 金融業が左前で願ってもない婚姻に周囲は宿福の嵐! 浅草時代の「千里眼の少女」口にだせない過去を調べられ 求婚を断る選択肢はないが、その危険な香りと怪しい魅力に惹かれた 鈴子はあっさりと結婚を承諾することにした。 逃れられない過去とさだめを背負う二人が結ばれることで、 いったいどんな難題や未来がとびだすのだろうか。 夫の出自にも向き合い、家族同然に鈴子の身の回りの世話をしてきた人々を 手にかけた天涯孤独の身におとされた恨みも晴らすため 鈴子は強くしたたかに生きていくことにする。 どこかもかしこも腐っているのか_____。 幼い頃花菱が暮らした葉山の別荘への新婚旅行も、 平穏とはいえず、鈴子は不思議な絆を感じる夫と共に 世間ずれした忘却への反逆のような悪霊退治への人生を歩いてゆこうとする。 「どこにも行かないでほしい。そう祈って、目を閉じた。眼裏に、星が光る。 淡いまたたきは、暗闇にわずかにともった、灯火にようだった」。 こんな美しい愛の交歓があるだろうか。 二人は結ばれ、輝く未来に向かっていくのだった。 三重県出身で、同志社大学文学部を卒業。 16年(陽申)には事情があり愛知県内に(後述)引越をしたと思われる白川は DNA「車」主導で、犠牲的本質で素早い行動。 考える前に行動、考えながら行動。 才能も「車」で、有無を言わさぬ実行力で、それが主人公にも投影される。 「車+玉」は、自己のなかで理性と行動に矛盾がなく、元気な母親という印象。 「車+貫」は、気が長いとはいえない。 「玉+玉」は、原則無理をしない。 「貫+貫」は、比較すれば利己主義。 「海+車+寅月」は、やや大風呂敷的でこれが浪漫ある大時代的発想の根拠。 「戌」年生まれ「海戌」は、本質の本質は自己愛。 生き方を表す伴星は「司」で、家族一丸だから旧家の思惑。 物事の始めの洩星は「車」で、なにもないところから始める。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人で片をつける。 宿命の特長は、早春午前四時頃の「海」で、朝陽が僅かに見え隠れ、 あと少しで美しい光景があらわれるという予感。 年干も月干も日干も「海」という真性水性天干一気は、 知恵を使って目上をやり込めるのだが、 勢いがあるところに、総エネルギー245点中水性72点は、 春生まれでも、子丑天冲殺だけに、身強。 また年干支「海戌」VS日干支「海戌」の律音は、表も裏もなし。 月干支も「海寅」なので、躍動感あふれる、渦のようなものだが、 集中すると周囲に災禍をもたらすのを自覚しているのか、 体面としての自己評価という自尊心のためか。 面倒なことは自己消化してしまうところがあり、 自己制御してしまうところが、いささかもったいない。 これは天干の「海」に対し、地支が「戌」と「寅」で構成されており、 半会で火性が強化されるので、天干は水性地支は火性の潔い姿となり、 それは権力を振りまわしたいか、感謝と奉仕の二択となるので、 著作では権力自意識過剰、私的面では本心とは別に感謝と奉仕に終始し、 自己のなかでバランスをとっているはずだが、 物事は理屈で解決したいので、そこには情けの入りこむ隙間はなく、 他者にあれこれ言われる筋合いはないというもの。 白川の主戦場はいわゆるライトノベルだが、 本気をだせばもっと高潔な市場に進出も可能だが、 そこまではしたくないできないという自制をかけているフシあり。 年干支と日干支の「海戌」は、旧家にしか生まれない変わり者で、 旧い家のしきたりを変革したり、新たな分野に挑戦する担い手だが、 旧い家というのはいわゆる名のある出とは限らず、 旧い家風であったり、10代20代とその土地に綿綿に暮らした濃い血族の出自。 月干支の「海寅」は、その世界では自身が一番という自負あり。 自意識過剰気味の芸術的才気で渾身の一撃を世間に与える。 干支番号構成は59-39の北方と西方を結ぶ直線でブレなし。 後天運は、初旬「4歳宝丑」は、DNA「玉」で家の事情を意識する 10年運天冲殺であり、嫌というほど近畿地方東部にあろう生地生家である 伊勢・伊賀・志摩の三か国あたりの土着の事情を垣間見る。 2旬「14歳鉄子」は、DNA「龍」の改善改良10年運天冲殺で、 変剋律(異常干支の30年)も始まるので、それなりの苦労をして、 京都の大学に進学し、明かに生地は後にしたはずだし、就職もしたはず。 3旬「24歳畑亥」は、DNA「牽」の権威で役目役割。 経緯は不明も、投稿作が認められるも、そこまで恵まれたスタートとは言えず。 これがバネになり、努力を怠らず。 現在の4旬「34歳山戌」は、DNA「車」の主導DNAで自己確立。 とはいえ多忙を極めるのは、仕事ばかりではなく危険でもあり、 実父を癌でなくしながらもコロナ禍のために死に目に遭えず、 おそらくは義母の介護のために、引越を敢行しているが、 近づけば近づくほど災禍も引きよせるという悪循環。 今後の5旬「44歳灯酉」は、進み行く方向性の一時的変化で、 水性天干一気が干合木性天干一気となり、 森羅万象の「海」が一瞬静寂があるものの得たいの知れない凄味もある 木性天干一気となり、年支も日支も害のため干合支害は、堅実さが損なわれ、 子丑天冲殺としてはいささか情けない非情に徹しきれず。 日干支が「木戌」化するため、家庭内不和など一悶着あり。 6旬「54歳陽申」は、月干支「海寅」の天剋地冲を伴う、 水性天干一気への回帰であり、感謝と奉仕と引力本能全開で、 より厚みのある作品や人生になる見込み。 7旬「64歳草未」は、DNA「調」の刑で、体調の変化であり、 強気な女性模様から、か弱い女性へと目が向けられる可能性あり。 8旬「74歳木午」は、DNA「鳳」の半会で、一般的には息切れだろうが、 月支「寅」もふくめて三合会局まで拡大するので、 ゆとりある人生と仕事が待ち受けているはずである。 さて白川は天干がすべて「海」の子丑天冲殺であり、 同一の「海戌」をのぞく、共通干「海」を持つ年下の子丑天冲殺以外を 配偶者と迎え入れねば、安定より波乱がやってくる。 でなければ独身であれば、さらに運気も上昇する傾向にある宿命だが、 出会いも時期もすべからく正体不明だが、 結婚をして義母の介護までさせられているという苦難。 仕事をしない身であれば、それもよかろうが、これは多大なるマイナス。 早生まれのさだめで、同級生にしても全て年上で、 子丑天冲殺の良さが活かされにくい苦しみは、 おそらくは年長者であろうと推認される夫が、母親の介護までおしつけ、 ついには今年(22年/海寅)の大半会大事件大成果年には、 本人が顔面麻痺になるという報いを受けている。 百歩譲っても、夫が甲斐性がなかろうと売れっ子の白川なら、 金銭物質の援助はできても、直接の介護はしないのが鉄則なのに、 夫の意見をとりいれねばならない干合支害をこんな消化でいいのか。 仕事に生きていれば、違う手応えもあったはずのに 才気ある人だけに次元の高くない奉仕は残念でならない。 また、おそらくは逆縁結婚の証しで、子供が居ないかわりに、 夫の求めで犬まで干合支害10年運で迎えているのには、 開いた口がふさがらない。 これらもふくめ、なんらかの形で見直しがしないと 才能を次元の高くない消化しかできずに、もったいない。 なぜ子供がおらず、仕事の枷になる副次的災禍に見舞われるか。 考えればわかるだろうが、なかなか変えられぬ「玉」持ちは、 三重県から「玉」方向の京都府へ脱出も、 本来はもっと遠い場所で仕切り直しが賢明で、 まだその機会は皆無ではない知るべきだ、充分若いから☆ |
■2022年12月22日(木)畑酉 |
新津きよみ○妻の罪状に潜む罠 |
○OL勤務のかたわら講談社フェーマススクールズの小説作法講座を受講。 講師の山村正夫(1931-0315/畑巳)の勧めにより小説の投稿を始め、 87年(灯卯)のDNA「石」年に、第7回横溝正史賞に応募した 「ソフトボイルドの天使たち」が最終候補作。 88年(山辰)の主導DNA「鳳」の半会年に 「両面テープのお嬢さん」でデビュー。 18年(山戌)の主導DNA「鳳」の対冲年に 「二年半待て」で第4回徳間文庫大賞を受賞。 多くの作品が映像化されている新津きよみ(57-0504/陽子)が、 DNA「禄」年だった20年(鉄子)に、 U-NEXTの「家庭恐怖コレクション」で配信した6篇に書き下ろしを加えた 短編集『妻の罪状』を、60年に一度の干合支合年だった21年(宝丑)の 10月15日(陽申)の大半会天冲殺日に上梓している。 第1話「半身半疑」は、夫の腎臓は姉のものだったから始まる。 姉が結婚をしない理由は何なのか。 必要以上に弟に干渉し、誕生した双子の世話までしてくれてありがたいが、 夫が事故に遇い失明してしまい、 妻はほどなく工事中のビルから落下した木片に直撃され絶命するが、 角膜移植の提供を承諾の意志表示をした憶えがないのに、 失明した夫の目になるという驚き。子供を育てられない悲しみばかりか、 義姉に陥れられ何もかも失ったもの意識だけ残るという不穏。 第2話「ガラスの絆」は、一人っ子が嫌で母親に兄弟をせがむ主人公が、 中学生の時に両親が離婚し、父親に引き取られるようになり、 母親は別の男と失踪したと知らされる。 不思議なのは「ずっとあなたのそばにいます」という書き置きと 成人後に届いた似たような手紙。 就職後に父が亡くなり母親に連絡をとってみると 弟と称する人物から「ぜひ母に会ってください」と懇願され、 入所しているホスピスをたずねると、衝撃の事実を知る。 そして本当の父親を探すことになり、 その過程で知り合った人物と恋仲になるが、 非配偶者間人工授精の問題をつきながら、一つ屋根の集団で暮らす。 第3話「殻の同居人」は、介護、遺産相続、8050問題。 ちょっとした思い違いから、乗っ取られる家。 第4話「君の名は?」は、呪いが可能になった女性の苛めた者への復讐。 それに気づいたかつての加害者達の驚愕。 第5話「あなたが遺したもの」は、未入籍の夫がなくなり遺産を 義妹に巻き上げられた女性の、胸のすくような逆転劇。 僅かに残された二束三文の農地は新幹線の駅建設予定地になり、 実は年金まで搾取され虐待されていた義母が名義変更していなかったために、 助けを求めてきた義母と養子縁組をして義妹退治に成功した経緯は〜。 第6話「罪の比重」は、余所に女をつくって失踪した父親は、 失踪宣告され死亡したことになっていたが、その真相は。 第7話「妻の罪状」は、バナナの皮で、あの人殺せますか〜 多重介護殺人事件は,家族関係はどんでん返しの連続だからね! 夫と義母を殺した罪で、懲役10年の判決は軽すぎるのか。 「人生百年時代。彼女が出所したら、 ここで一緒に住もうと思っているのです。 70代の女同士でシェアハウス・・・・なんてね」。 今日的な7つの問題をテーマに手練れが鮮やかに描く、 心揺さぶるそして魂まで震えあがるミステリ短編集は、 これからの時代の家族の行くつく先を暗示する。 長野県大町市出身で、長野県松本深志高等学校卒業後に、 青山学院大学文学部フランス文学科を卒業。旅行会社の正社員2年9か月、 生年冲殺らしからぬ派遣社員として、 英文タイピストとして日商岩井、損保、石油プラント会社等、 テレックスオペレーターとして貿易会社等で、3年半働き、 事もあろうに60年に一度の干合支害年の91年(宝未)に、 同じく作家で相互冲殺関係の 条件なし天冲殺だった折原一(51-1116/鉄申)に言い寄られ、 当時住んでいた(あの吉田拓郎が最初の結婚の時に住んでいた)、 東京都杉並区高円寺北4丁目の秀和レジデンス2Kで4年間の新婚生活。 夫の60年に一度の干合支害年だった95年(草亥)に、 埼玉県白岡市の実家傍に家を建てて引越している新津は、 DNA「鳳」主導で、どっしりとした冷静さ。 才能はこの主導する「鳳」で、人情はあるが客観視。 「鳳+司」は、分かり易い特別な忍耐力の持ち主。 「鳳+牽」は、お天気屋で面食い。 「鳳+石」は、あまりに繊細な生業は肉体を病む。 「鳳+龍」は、内面の葛藤は激しい。 「陽+鳳+辰月」は、奇抜な発想。 「酉」年生まれ「陽子」は、生年冲殺でもあり働き者。 生き方を表す伴星は「車」で、孤軍奮闘。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始まり。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終了。 宿命の特長は、晩春午前十頃の太陽で、 消し忘れた焚き火ないしネオン看板を照らしているが、 風が吹けば燃料源の木性が消失するので、火の始末に注意したい。- 生年冲殺は仕事に没頭なのに、派遣社員でいらぬ神経を使うのは 当時はまだ深刻でなかったかもしれないが、遠回りを誘発させた。 総エネルギー148点は、軽いアイドルのようで誰にも好かれるが、 際だった宿命の偏りもなくバランスのとれた人! 年干支の「灯酉」は、情に熱いが覚めることもあり。 月干支の「木辰」は、出しゃばりだが、派手さはなし。 そして日干支の「陽子」は、移り気でお天気屋だが嫌われることがない。 干支番号構成は、34-41-13で西方2点に東方の比較的狭い領域。 後天運は。初旬「1歳草巳」は、DNA「玉」で組織や旧い方向の日居冲殺。 自身の10年運天冲殺が始まるまでは犠牲。なので派遣生活に入ったものの、 そこでも苦悩体験があったと語るのだから残念。 宿命にないものなので、生地生家に縁なしの生年冲殺なので、 故郷を後にすることはできたが、結婚しても出産するまで 入籍をしなかったりと、意図的に面倒は回避しているが、 1歳運という稼働の早さといい、それなりの頭の良さは認められる。 2旬「11歳陽午」は、DNA「貫」の納音で、故郷を後にする。 それまでの過去の清算。 3旬「21歳灯未」は、DNA「石」の害で、協調性和合性に問題。 持続しないのは別途の目的があったとはいえ、 仕事上でいわゆるイジメのようなものに遭遇し、派遣生活に入るが、 そこでも似たようなものだったし、辛抱できずにかえって運気を落とすが、 後年の作風には参考になったはず。 4旬「31歳山申」は、主導DNA「鳳」の自己確立と10年運天冲殺半会で、 デビューもできたし、そこそこ売れて運格はあがったが、 前旬の落ち込みを上手に活かせた否かは別。 また、初旬条件がないので、どこまで流れに乗れたかも重要。 才能もさながら、ツキの部分もあったので感謝と奉仕次第。 5旬「41歳畑酉」は、DNA「調」の10年運天冲殺で、 月干支「木辰」の干合支合で、進み行く方向の変化は、 創造力より技に頼るようになったとい思われる。 6旬「51歳鉄戌」は、DNA「禄」の引力本能強化も、 月干支の天剋地冲は、立場の変化で、甘んじてはいられるなくなる。 現在の7旬「61歳宝亥」は、DNA「司」の干合で、 日干が「海」になれば年干「灯」を二次干合で「草」になるため 月干の「木」を含めて、木性天干一気入格で集中力が増し、 作風の変化や目上への突き上げで夫が体調不安に それを抑え込めば自身の胃痛などにつながった。 今後は8旬「71歳海子」が、DNA「車」の危険で、 作風にはよりバイオレンスな風合いもでてくる見込みだ。 さて、新津の文章は巧い。夫をしのぐほど。 ではなぜ、それなりに売れているのに、 そんな達人が文学賞などに縁がないのか。簡単なことだ。 共通干支もない相互冲殺の相手と時期の良くない時期に、 その気になって同棲から結婚したことだ。 それが「陽子」と言ってしまえばそれまでだが、 10年運の害もあり、弱まっていた時なので、やむなし。 そこがあまりにももったいなく、生まれた娘は辰巳天冲殺で、 いつまでも実家にいると内臓など体調が弱くなる傾向。 「鳳」主導なのだから、冷静になってもらいたかったが、 そこは今さら改良できるものではなく、残念無念だね☆ |
折原一○51-1116 |
鉄畑宝灯 申亥卯※-3 石玉龍禄司(禄主導) 木性(33)火性(00)土性(26)金性(56)水性(44)/総合164 子丑天冲殺/三合会局(33歳草未)/主導DNA(43歳木午) 月支VS日支害/害切れ(53歳雨巳) 木性脆弱/火性ゼロ(野人)/土性脆弱/金性過多 -3歳山戌/13歳灯酉/23歳陽申/33歳草未/43歳木午/53歳雨巳/63歳海辰/73歳宝卯〜 |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 2 年/ 海 寅 |
22年01月分● 22年02月分● 22年03月分● 22年04月分● 22年05月分● 22年06月分● 22年07月分● 22年08月分● 22年09月分● 22年10月分● 22年11月分● 22年12月分● |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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