★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 3 年(雨卯)○01月 雨丑 // 移 動 祝 祭 日 |
■01月分一覧 (2023年○目次) |
岩井三四二○切腹屋なぞ滅相もない江戸の御達者勝訴請負人(2023_0101) |
あさのあつこ○彼女が知らない隣人たちと躓きと気づき(2023_0106) |
川口晴美○やがて魔女の森になるのありえない静寂(2023_0109) |
土井善晴○一汁一菜でよいと至るまでのあかんたれも今や絶好調(2023_0110) |
柴田哲孝○蒼い水の女の背徳のトリック(2023_0114) |
春日武彦○屋根裏に誰かいるんですよ。なんて気にしない(2023_0118) |
野沢直子○半月の夜と老いを終わりにしない(2023_0121) |
多和田葉子○太陽諸島の行方と迷走(2023_0228) |
■2023年01月01日(日)畑未 |
岩井三四二○切腹屋なぞ滅相もない江戸の御達者勝訴請負人 |
○会社員として勤務の傍ら小説を執筆。96年(陽子)のDNA「鳳」の守護神年に、 「一所懸命」で第64回小説現代新人賞を受賞し、デビュー。 同作は98年(山寅)のDNA「禄」の半会年に、 「簒奪者(天を食む者 斎藤道三)」と改題して、 第5回歴史群像大賞を受賞。 03年(雨未)のDNA「玉」年には、「月ノ浦惣庄公事置書」で、 第10回松本清張賞(03-0417鉄申)を主導DNA天冲殺日に受賞。 「村を助くは誰ぞ」で、第28回歴史文学賞(03-1128/草巳)を受賞。 08年(山子)のDNA「禄」年には、「清佑、ただいま在庄」で、 第14回中山義秀賞(08-1123/灯卯)を受賞。 14年(木午)のDNA「貫」の半会年には、「異国合戦 蒙古襲来異聞」で、 第4回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞している 岩井三四二(58-0825/木戌)の『 切 腹 屋 』が、 09月30日(陽戌)のDNA「鳳」の「戌」重なりに上梓されている。 江戸時代の裁判に弁護士はなし。御上の胸三寸。 それでも、裁判=公事の手伝い役は存在した! 訳あって駆けだしの公事師となった 神田大明神東側儀右衛門店の長屋に住む辰次は、 負けたら切腹すると大見得を切り、信濃の国埴科郡山手村の者三人から、 領主様が異なるため江戸のお裁きを受けることになった 隣村との養蚕市を巡る争いの勝てる知恵をひねり出すとして 大金三十両の仕事を受けるが、実は形勢は圧倒的に不利! 必死になる辰次に逆転の目はあるか?(たいがいは、あるんだけどね〜)。 辰次はもとは神田明神下の百姓宿「東雲屋」の跡取り息子だったが、 父親が詐欺に遭って大金を奪われたばかりか、 騙されて多額の借財を残して首を吊り、母は実家に戻るも心労から病死、 その返済の月二両ばかりか、十五の歳から十年務めあげた 奉公先の公示宿で、なまじ出来が良いため先輩の妬み企みにより あらぬ疑いをかけられ、行きがかかり上、 奉公先を飛びだしたので、日々の生活は楽ではない。 元奉公先「房州屋」の出戻り娘で子供の頃からガキ大将ならぬ あまっ子の頭領みたいな一歳年上のおつうの応援で、 生き馬の目を抜く公示人の世界で借財を返済し、 何百両とかかる生家の再興が望みだが、公示人だけでは喰ってはいけず、 写本専門の本屋や貸本屋から書写を生業とする。 不当に拉致され番屋の世話になる窮地を経験したり、 先方の証拠絵図の過ちを指摘し、 過去に先に市があったことがあった証拠を探しださせたりと それこそ八面六臂の活躍! 意外なのは元大奥の女中で、いまは市中に下がって優雅な暮らしをする 「藤波」さまこと猫ばあさまが、ひょんなことから助っ人にもなり、 さすが元大奥は御白州の木片役人をも黙らせる! 先方の公示人は唐物屋という亡き父親を陥れた「高麗屋」の一味と判り 俄然ヤル気をだした辰次は見事に勝ちをとりにいくことはできるのか! 「切腹屋」として人気をえて一人前の工事し公示人となり、 やがて生家の再興ができるのか! 人情味豊かに描くエンタメ時代小説の快作は DNA「龍」の半会年らしく、庶民性に満ちていた。 岐阜県岐阜市生まれ。岐阜県立長良高等学校、一橋大学経済学部を卒業し、 東京芝浦電気(現・東芝)に入社時は、神奈川県横浜市保土ヶ谷区に住み、 11年(宝卯)のDNA「牽」には、千葉県千葉市に移住。 15年(草未)のDNA「石」年あたりには千葉県の南西部の いわゆる房総地域に移住するも、詳細不明な岩井は、 DNA「車」冲殺主導で、妙な犠牲的本質のある粗忽者で、 啖呵を切った流れなのか、その気になれば、 江戸から顧客先のもとまででも出かける。 才能も「車」になり、束縛されぬ自由業が似合い。 「車冲+禄」は、誰かに頼る気持ちはないが、 親切だったり、お節介だったりにはありがたく従う。 いつも妙に愛想だけは良し。 「禄」×3もあり「禄+禄」は不器用で信用はあとからついてくる。 「車冲+車」は、本能にも似た動物的嗅覚で行動する。 「木+車冲+申月」は、どたばたじたばたしやすいが、 騒いでいるうちに、なんとかなってしまう。 「戌」年生まれ「木戌」は、他人を知らずのうちに束縛しやすく、 それを好まねば、孤立しやすく、それを厭わない。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯勉強、歴史に関する探訪心。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにかつがれる。 締めにあたる導星は「車」で、自分のペースで終える。 宿命の特長は、初秋午前四時頃の山間の剥きだしの岩場に 何かの目印のように孤高にたつ一本松。 総エネルギー254点もあるわりには、金性が118点もあり、 生月冲殺でもあり、ぐらついたり、地殻変動するなかで 自身の木性が僅か13点しかないということは、 岩場も岩場で危険な場所にひょろりとした状態でも、 それでも辛うじて、否精一杯支えているのが、異能たる由縁か。 年支VS日支は共に「戌」で、原則表裏なしで、 仕事が職場、職場が仕事で自由業・自営業に向く。 年干支の「山戌」は、凝り性で興味あることにはとことん! 守備本能が強く常に何かの制約があり、そのために努力する! 月干支の「鉄申」は、自意識高くマニュアル重視の常識人。 冲殺されているだけに、常識無視の自動人にもなりやすいか。 そして日干支の「木戌」は、感受性豊かな非現実的な事象を好むが、 理にかなうことしかしないうえに、若いうちは苦労が多く、 年月の経過と共に次元があがる傾向も、異性にばかり興味が行くと、 自堕落になって運をおとしたり、相手を災禍のどん底に突き落とすが、 外国人相手なら、かえって運気向上となる。 干支番号構成は35-57-11で西方北方東方の鋭角領域で南方欠け。 後天運は、初旬「5歳宝酉」がDNA「牽」の10年運天冲殺で、 月支「申」と年支と日支の「戌」を間を埋める秋の方三位が成立して、 あたかも秋祭りのように賑やかしになっているが、 同時に害まであるので、期待しないことが大切で、空回りしやすく、 格好をつけたがりでも、なかなか思い通りに行かず、 遠目にみるぶんは、それなりに見栄え良し。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)も3旬まであり、スタートダッシュ後は、 相応に目立つのは、間違いないところ。 2旬「15歳海戌」は、DNA「龍」の改良改革気分一新。 そして宿命に二つある「戌」重なりで、旧来よりの脱出。 東京へやってきて、活き活きとする。 3旬「25歳雨亥」は、DNA「玉」の落ち着きで、 ひとつのテーマを仕事で極めただろうが、気持ちは不安。 4旬「35歳木子」は、DNA「貫」の独立独歩でデビュー。 冲殺月支「申」の半会もあり、手応え自信などあっただろう。 5旬「45歳草丑」は、DNA「石」の刑。方向性の変化。 さすがに堂々と専業化への道が拓けたか。 通勤も必要がなくなり、千葉へ新天地を求めた。 6旬「55歳陽寅」は、DNA「鳳」の半会。 仕事もおおいに拡がり緩い守護神と月干支「鉄申」の天剋地冲は、 さらに静かな環境下での執筆生活をもとめて房総へ。円熟期だろう。 今年(23年/雨卯)から始まる7旬「65歳灯卯」は、DNA「調」の支合で、 いよいよ佳境を迎える作家活動で、特に女性を描くと天下一品となる予定。 今後の8旬「75歳山辰」は、年干支「山戌」の納音に、 日干支「木戌」の天剋地冲は、仕事が細分化され、 経済が廻りにくくなる恐れで、ブチ壊れる可能性ありのDNA「禄」。 感謝と奉仕が不足していたら、させられるだけだが、 むしろ積極的な地域社会への貢献など作家から距離を置く人生もあり。 とはいっても、月支「申」の半会はあり、妙な自信は健在だろう。 さて岩井はSNSをもたず、ひたすら地道な作家活動を マイペースで行っているかに思える! 初旬害の10年運天冲殺で、なかなかの後天運で、 もっともっと売れても良い語り部に思えるが、 実際は固定客が少なくはない渋い位置につけていることからも 日座冲殺のわりに妻帯者ではないのか。 辰次を木性で岩井本人とすれば、真っ当な配偶者成分の「畑」はなく 陰陽の「山」が出戻りながら恋女房みたいな 「おつう」の土性56点が大地として、金性の攻撃から護る、 年上の妻として、岩井の傍にいたとしても驚けない。 でないと、筆名の由来となった 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩井342番地から離れる必要もない。 そこらを想像しながら読むのもまた楽しい☆ |
岩井三四二○58-0825 |
木鉄山灯 戌申戌+5 禄車禄車禄(車冲殺主導) 木性(13)火性(38)土性(56)金性(118)水性(29)/総合254 申酉日座生月冲殺/天冲殺(5歳宝酉) 方三位害(5歳宝酉)/ターボ運(〜34歳)/天剋地冲(75歳山辰) 木性脆弱/火性脆弱/金性過多/水性脆弱 +5歳宝酉/15歳海戌/25歳雨亥/35歳木子/45歳草丑/55歳陽寅/65歳灯卯/75歳山辰〜 |
■2023年01月06日(金)木子 |
あさのあつこ○彼女が知らない隣人たちと躓きと気づき |
○90年(鉄午)のDNA「龍」年に、大学時代に指導を受けた、 作家の後藤竜二(43-0624/雨丑)に誘われ、「季節風」同人となる。 「季節風」で連載した「ほたる館物語」が出版され、 91年(宝未)の変則方三位主導DNA「玉」年に作家デビュー。 97年(灯丑)のDNA「司」の干合年に「バッテリー」で、 第35回野間児童文芸賞を受賞。 幅広い世代の支持を得て児童文学としては 異例ののべ千万部を超えるベストセラーに。 99年(畑卯)のDNA「牽」年に「バッテリーII」で、 日本児童文学者協会賞(99-0420/海寅)を受賞。 05年(草酉)のDNA「調」年には「バッテリー」全6巻で。 小学館児童出版文化賞(05-0908/草未)を受賞。 11年(宝卯)の主導DNA年には「たまゆら」で、 島清恋愛文学賞(11-0928/陽戌)を受賞するなど、 児童文学からヤングアダルト、一般小説、ミステリー、SF、時代小説など、 各方面で幅広いジャンルな世界に挑戦する あさのあつこ(54-0914/海申※)が、 「しんぶん赤旗 日曜版」 に20年(鉄子)のDNA「龍」の半会年より、 21年(宝丑)の主導DNA年まで転載していた「彼女の物語」を 加筆訂正改題した『彼女が知らない隣人たち』として、 22年(海寅)の納音年の03月26日(畑酉)のDNA「牽」日に上梓している。 それは「遠い火事」のようで、本当は「私の隣」で起きている! 10年前、三上咏子は岡山市郊外と思われる 白梅団地に家を建てて引っ越してきた。 間もなく40歳になる彼女は、ある日、夕焼けの風景にみとれていると、 駅の商業施設のほうから白煙があがるのを見て、 子供の頃「バカ、くず、死ね」とののしられた日々が甦る。 だが、今は瀟洒な外観の家に住み、 中堅機械メーカーで人事を担当する夫と二人の子供を持つ平穏な生活だ。 ある日、ママ友から電話がきた。駅近くの大型商業施設「スカイブルー」で 白い煙りがあがって、図書館では爆発不測騒ぎが起きたという。 夫の丈史や食べることに夢中で肥満気味の小学生の紗希は 無関心のようだが、塾から帰宅した成績自慢の高校生の息子の翔(かける)は 「あれはテロだ」といってに興奮しながら、 にやりと笑う姿には、違和感を覚える。 戦力と期待されている咏子のパート先で、縫製工場の島鳴縫製所には、 真面目でシッカリとしたヴェトナム人女性実習生クエがいる。 平穏な日々を脅かされる主婦の日常は少しずつ動いていく。 いったいなぜこの町で、こんなことが今起きているのか。 息子も「日本だってずっと国内で殺し合いやっていたじゃないか。 戦国時代だって明治維新だってそうだろ。 他の国だってそういうことあるのだろ」に対し、 「でも虐殺というのは、ちょっと〜」 「そんなのいつの時代だってごろごろしている。 母さんが気づいていないだけじゃないか」と、 知らぬ間にどこか遠い存在になってしまった。 石を投げつけられ出勤できなくなったヴェトナム人がいたり、 古着の再生技術を評価され同僚の立ち上げる会社に誘われたり、 息子が地域のボランティア施設で汗を流しているのを知ったり、 咏子は今まで気にも留めなかった、異変に気がついていくと、 これまで見えてこなかった色々な不思議が解決していった。 岡山県英田郡美作町湯郷(現:美作市)出身。父は税理士、母は高校教師。 岡山県立林野高等学校、青山学院大学文学部を卒業。 大学卒業後は帰郷して、地元小学校の臨時教師となるが、3年間で退職。 姉の同級生の歯科医と結婚し、夫が開業した歯科医院の事務を担い 現在も岡山県美作市在住のあさのは、DNA「玉」主導で、 気分転換が得手ではなく、環境を変化させるのが苦手。 「玉+牽」は、おっかなびっくりの探究心。 世間の風潮には鋭敏とはいえず、先頭にはたてぬもどかしさ。 「玉+車」は、現実的な理に叶った事には反応可能。 「玉+鳳」は、他者は客観的になれるが自己には冷静になれず。 才能はこの「鳳」で工夫して発信する。 「玉+石」は、印象ではなく必ず理屈がついてくる。 「海+玉+酉月」は、精神性の放浪しかできず。 現実は望む望まずは別にして、流れ任せ。 「午」年生まれ「海申」は、上がって落ちる。 生き方を表す伴星は「牽」で、誰かのためにある人生。 物事の始めの洩星は「牽」で、誰かの引き立て。 締めにあたる導星は「鳳」で、心ゆくまで趣味のように堪能。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の雨降りの「海」。 または低木がまばらにある入り江。 総エネルギー180点は身弱の部類で依存性は高くなり、 内容の如何を問わず重厚感より、気安さ。 自身の水性は45点なのに、生じる金性は57点と、 まずは考えることから始まるが、 木性が僅か6点しかないため、発信力は目立たず、時に優しい。 趣味というものはあったとしても、稀薄。 守護神火性も27点とそこまで目立つものではないが、 無理をせねば使えぬものではなく、配偶者とも密着せず。 年干支の「木午」は、心優しいが、少々の犠牲はつきもの。 月干支の「雨酉」は、頭脳明晰も品格より庶民性現実性が勝る。 そして日干支の「海申」は、謙虚で気楽で向学心ありも、 社会にでて揉まれぬと良さが発揮しづらい。 干支番号構成は、31-10-09で西方と東方2点を結ぶ鋭角領域で、 派手に立ち回るような世界観に非ず。 後天運は初旬「2歳海申」が、DNA「貫」の守備本能強化の律音。 日干支の同一は後転成功運型で、頑固なのだが水性の質が濃厚になる程度。 2旬「12歳宝未」は、DNA「玉」の主導DNAで自己確立。 年支「午」と日支「申」を埋める変則方三位で、 月支「酉」にもつながる形で、中学生で「将来は作家になる」と決意。 3旬「22歳鉄午」は、DNA「龍」の放浪も、小学校の代用教員も長続きせず、 生活改善のための安全地帯確保の結婚は、ザ・昭和。 4旬「32歳畑巳」は、DNA「牽」の刑と支合で、 子育てに忙殺されるかと思えば、夫の歯科医の受付をしながら、 デビューまでしてしまうという離れ業。 5旬「42歳山辰」は、DNA「車」。月干干合は進み行く方向の変化だが、 月干は「灯」になれば守護神扱いは、子供を観察して題材にするばかりか、 自身がその干合月干を二次干合すれば、すなわち利用しきれば、 月干は「草」に日干は「木」となるので、年干「木」をいれて、 木性天干一気入格となり、仲間や家族を飲み込みながら 一定の位置を確保して多忙を極めるようになる。 6旬「52歳灯卯」は、月干支「雨酉」の天剋地冲と DNA「司」の干合で、立場が変わり業界での安定評価を得る。 現在の7旬「69歳陽寅」は、DNA「禄」の天剋地冲で完全破壊。 過去の見直しで、ようやく主導DNAらしい時代小説へ行けたと思えば、 夫との距離を感じて、見直そうとは口先ばかりで、自分の世界に入っている。 今後は8旬「79歳草丑」は、DNA「調」の極端で、年支「午」の害もあり、 前進気勢は削がれて、極端な作風や寡作となって行く。 さて、あさのは戌亥天冲殺のハミダシ運でなので、 大学は東京まで出てきた訳だが、 身弱とはいえ、そこは若さで何とかなろうものの 都会で就職することなく中途半端に郷里に戻り、 実家にいてアルバイト感覚なのか、教えることは合っているのに、 小学校の代用教員になるも、それさえ続かないのは 「玉」主導が燃焼しなかったためだろう。 なので非積極的な結婚を選択し、子育てと受付という役割を課せられ、 ようやくデビューした経緯がある。 「玉」を活かすなら、京都でもという感覚があるが、 それでは岡山には近すぎたのか。 東京で「玉」の方向の就職でもしていれば、 早期稼働でデビューも早かっただろうし、残念すぎる。 また、本作についても「難民に関わる話を書いてみないか?」の 要請に対して堪えきれずに、 外国人実習生にママ友が日本語を教えることを切り口に 安易とも思える爆発騒ぎを持ち出して、それらしい運動に結びつけているが、 不得意分野の挑戦でせいぜい重なるのは主婦経験程度で 主人公の目線といい、正に作家の問題意識をなぞるようだ。 「私には書いて表現するより他にガス抜きの方法が思いつかなかった。 だからこそ、書くことに執着したのだと思います。」は、 いくらなんでも、もっと困難ななかで懸命にやってきた人に失礼ではないか。 夫とも関係が「薄い」と言ってしまうのは、経済的依存が先にあったためで、 「私たちはどちらかが感染しても、濃厚接触者にはならないね」は、 洒落にもなんにもならない! 歯科医を引退した夫は乗馬や中国の楽器の二胡をたしなむようだが、 朝食は別々、夕食にしても作るだけで、食卓を囲む習慣はないどころか、 「私は趣味がぜんぜんなくて、犬の散歩と庭にパンくずまいて 鳥寄せが楽しみだなんて、情けないでしょ(笑)。」は、 木性が僅かしかないので、趣味をする余裕もなく、 取材をしないと書けないのであり、 そもそも趣味がなく「書くことだけ」と自慢されてもなあ。 「書くべきものは無数にある」といいながら、 「先の見えないいま、"今日より明日の方が良くなるよ" みたいな希望の提示はできない。明日の方が悪くなるかもしれないから。 でもさらに悪くなる日常にあって、それでも希望を語れるかというのが、 (中略)試される時代ではないかと思っています。」ではなく、 明るい時代なりが必要と思えば書けば良いが、 できぬなら、この宿命なら冒険しなくてもすむ 時代小説にしかいくしかないのだけどね☆ |
■2023年01月09日(月)灯卯 |
川口晴美○やがて魔女の森になるのありえない静寂 |
○大学在学中に鈴木志郎康(1935-0519/草未)の講義を受けて詩を書き始め、 ありえない木性のDNA「牽」年だった85年(草丑)に第一詩集「水姫」を出版。 09年(畑丑)のDNA「石」の「丑」重なりに上梓した、 第十詩集「半島の地図」で、 第10回山本健吉文学賞(10-0310/畑未)を受賞、 15年(草未)のありえない木性のDNA「牽」年に上梓した 第十二詩集「Tiger is here」で、 第46回高見順賞(16-0110/宝卯)を受賞している 川口晴美(62-0110/山申)が、 昨年(21年/宝丑)の10月20日(宝丑)の「丑」重なりのDNA「調」年に上梓した 第十三詩集「やがて魔女の森になる」で 第30回萩原朔太郎賞(22-0902/山午)を受賞している。 「シスターフッドの未来もう知らない誰かに 勝手に使われたり奪われたりしなくていい かわいいとか幸せそうとかおもわれなくてもいい わたしがわたしじゃなくたっていい森の秘められた 水の辺にはわたしかもしれないひとたちがいる」 「あなたはもうひとりのわたしなのかもしれない。 だからこれはひとりの、わたしたちの声。」は、 気がかりだけを乗せている船でもあるし、 「わたしを逃げられなくする」のも不器用な表れ。 「わたしたちもまた、溢れる水に流され始めているのかもしれない。 城ではなく、森ではなく、街でさえないところへ、 わたしたちは届く、のだろうか」と水の多さを実感。 孤独なのは「森へ行く ひとりきりでゆっくり歩く」と、 社会の枠組みから抜け出した女たちが 古来どう呼ばれてきたかを振り返り 私の生涯の夢は「明らかに魔女か山姥になる」といいながらも 「いやいや社会が変われよ」と思い直し 「永遠の水のようにどこまでもあれこぼれて」と 川口らしい時間をかけて着実な歩みを見せている。 福井県小浜市出身。福井県立若狭高等学校、 早稲田大学第一文学部文芸専攻を卒業。 商社の為替ディーリング室にOLとして7年3ヶ月勤めたあと、 詩人活動に専念し、現代美術と詩のコラボレーション展を開催するなど、 社会人向けのカルチャースクールで詩の講座を受け持ち イタリア語や韓国語に翻訳された詩もある。 國學院大学、文教大学、東京造形大学非常勤講師で、 08年(山子)の大半会年までは、東京都世田谷区内に在住も、 現在は東京都内でも、tvkが聴視できない西部地区在住と思われる川口は、 DNA「司」主導で、堅実で地道で家庭的でコンビニおにぎりでさえ 率先して食することも可能で、本質的には簡素で食にこだわりなし。 せいぜい知人がどうしたこうしたであり通俗的な味で不満なし。 「司+司」は、現実的で心の奥底は他人に披露せず。 「司+貫」は、急がず焦らず冷静だが、熱気がない裏返し。 才能は「貫」で頑固一徹で岩のような良き堅物。 「司+調」は、負けず嫌いで個人の立場を優先し、 体制に屈することなく、いわゆる押しつけには物申したい。 なので、全てマイナンバーカードに一本化することに反対する緊急署名する。 「山+司+丑月」は、純真な子供っぽさがいつまでも残り、甘え上手。 「丑」年生まれ「山申」は、自分に正直な人。 生き方を表す伴星は「龍」で、庶民性。 物事の始めの洩星は「貫」で、単独行動。 締めにあたる導星は「司」で、自分の強固な意志。 宿命の特長は晩冬深夜二時頃の沼地に特別な用途のある 金属を散りばめた「山」だが、真っ暗闇のなかなので、盗掘されることなく、 無防備に展示されている状態で、 たっぷり湿りけがあり、ちょっとしたことで崩れかねないのに、 それを支える木性ゼロ(DNA車/牽なし)で、一般的な稼働力なし。 また温める守護神の火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人で、 救いは薄いので、無限大の努力を自ら行う必要あり。 総エネルギー252点は自身の土性66点で弱くはないが、 金性117点で中身はギッシリと重たくても活かしづらいが、 ドイトンコーヒーなるものに惹かれるなど随所で消化。 水性69点は堅実で、誰かの応援あれば、生活のための労働はしたくない。 年干支と日干支の「宝丑」は、周囲に絶対振りまわされない自道人。 周囲と融合しないわけではなく、密かな面白味で愛想を振りまくこともあり、 また、仲介能力に優れ、金銭物質運にも強欲でなければ自然と恵まれる。 そして日干支の「山申」は孤高の要塞。敵に攻められても援軍登場するまでは、 梃子でも動かぬが、誘惑には弱く、脇からの攻撃には注意したい。 干支番号構成は、38-45の西方の極短い直線で、 自己発揮せずにレールの上を行き来するのが正解。 後天運は初旬「8歳海寅」は、DNA「禄」の天剋地冲10年運天冲殺。 攻めの引力本能が際立つも、過去を否定することで、 激しいうねりのなかで大きく後転的に運を伸ばす素地完成。 実際に東京に出ている。 2旬「18歳雨卯」は、主導DNA「司」の干合10年運天冲殺で、 自己確立しながら、比較的似合った就職をし、 東京出身の夫と結婚したはずだろう。第一詩集もだしている。 3旬「28歳木辰」は、DNA「車」の半会で、ありえない木性で猛烈に稼働。 4旬「38歳草巳」は、DNA「牽」の刑と支合のありえない木性で、 山本健吉文学賞を受賞。 5旬「48歳陽午」は、DNA「龍」のありえない火性で、年干と月干の干合で、 進み行く方向性や対社会的認知度の上昇で、高見順賞を受賞。 また、干合年干の同月干は「雨」に変質し、 これが日干「山」と二次干合すれば、 年干と日干は「灯」に日干は「陽」になり、 ありえない火性の天干一気化して、隠微なわりには燃えさかった。 現在の6旬「58歳灯未」は、ありえない直火のDNA「玉」で、 年干支の月干支の「宝丑」の天剋地冲は、教育者としての誠の自覚。 萩原朔太郎賞を受賞し、上がりきる勢い。 今後は7旬「68歳山申」は、DNA「貫」の律音で、老いても強気。 8旬「78歳畑酉」は、DNA「石」で協調性和合性。仲間の面倒をみる。 いつまでも子供らしさを失わないところに野人も加わり、 アニメ好きという本質は、この道に入らねば即物的で、 金銭物質運を追求することに歓びを覚えることになったはずで、 実際、就職は詩作とは縁もゆかりもない、 商社の為替ディーリング室であることからも、本質からは逃れられない。 また、ともかく欲深く、詩作をするために、 安定を選択し結婚状態を確保したのも「司」主導らしい。 また土性が金性過多なのに、子供がいないのは、 宿命が冷え切っているのと、創作表現で使い切ってしまったことで 少しも不思議ではなく、これからはいよいよ魔女の領域である☆ |
■2023年01月10日(火)山辰 |
土井善晴○一汁一菜でよいと至るまでのあかんたれも今や絶好調 |
○幼い頃より父親の土井勝(1921-0105/山辰)に 目をかけられ現場にも足を運び、大学在学中には、 プロの料理家を目指し、スイス、フランスでフレンチの修行。 帰国後は和食の名店吉兆に弟子入り。 料理研究家として独立後には、父の跡をついで、 NHK・Eテレ「きょうの料理」などで活躍。 16年(陽申)の「一汁一菜でよいという提案」がベストセラーになり、 18年(山戌)から19年(畑亥)にかけて月刊誌「波」に連載していた 「おいしく、生きる」を大幅に加筆訂正した自伝的エッセイ 土井善晴(57-0208/宝亥)の 『一汁一菜でよいと至るまで』が05月20日(雨酉)に刊行された。 料理に失敗なんて、ない。 レストランで食べるものと家で食べるものとを区別し、 家庭では簡素なものを食べればよいという 「一汁一菜」のスタイルを築いた料理研究家・土井善晴。 フランス料理、日本料理の頂点で修業を積んだ後、 父と同じ家庭料理研究の道を歩む人生、 父親の口癖は「旬のものは味が良く、たくさん出回るから値段も安く、 栄養価値も一番です」だった。 テレビでおなじみの笑顔にこめられた「人を幸せにする」料理への思い、 ここまでの道のりとこれからを綴った上京物語。 「料理しかできないのです」と慣れないながら、 毎日1万字書きながら、これまでの道のりを振り返った魂の記録! レストラン開発の仕事をしながら、 「料理は作る人と食べる人の共同作業」だと気づく! 家庭料理の文化を守り、原点に戻るために初期化して 簡素な「一汁一菜」に行きついた。 料理は一生つきあうものだから。気取っても仕方ない! 料理は快楽でも遊興でもない!家庭料理は「無償の愛」なのです! 大阪府大阪市住吉区生まれ。明星高等学校、 芦屋大学教育学部産業教育学科を(現・経営教育学部経営教育学科)卒業。 スイス、フランスでフレンチの修行、大阪の「味吉兆」で日本料理を修業。 十文字学園女子大学招聘教授、東京大学先端科学研究センター客員研究員、 甲子園大学客員教授、東京造形大学非常勤講師、 学習院女子大学非常勤講師などを務め、 第10回大阪ほんま本大賞(22-0725/畑卯)特別賞を受賞。 60年に一度の守護神支合天冲殺年の23年(海寅)には、 文化庁長官表彰を受け、現在は東京都目黒区自由が丘に、 自宅兼スタジオ(有限会社おいしいもの研究所)を所有する土井は、 DNA「玉」冲殺主導で、家系の犠牲にして、 旧さのなかに変化球の新しさを持ち込まざるをえない。 才能も「玉」で、和を極めるが簡素から抜けだすことはせず。 「玉冲+貫」は、その場をつくろいながら先に繋げる。 「玉冲+司」は、生きるためだけの発想が、妙な評価につながる。 「玉冲+車」は、考えたとおりに行動しているで、微妙にずれていく。 「玉冲+調」は、料理ばかりか専門外にも首をつっこみ、笑いをとる。 「宝+玉冲+寅月」は、理屈っぽく評価は案外で、結婚相手を間違えやすい。 「酉」年生まれ「宝亥」は、正直者。 生き方を表す伴星は「調」で、他人とは異なる奇異な生きざま。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の助け。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終わる。 宿命の特長は、初春午前四時頃の市場の特別な役割を持った働き者。 総エネルギー170点は軽く、あくが強くてもノリの良さは、 まるでアイドルみたいに、お気軽で打ち解けやすいが、 そこは特別意識のある人という位置付けで軽く扱われないので、 不祥事でも起こさない限り、絶妙な位置付けで存在を誇示する。 生月冲殺なのに、犠牲になりきれず、家系の風合いに染みこまずに、 良き脱線をすることで、生き延びてきたもので、 親の決めた結婚であったならば、独自路線は歩めなかっただろうし、 ある意味不満が募ったのだが、守護神水性は独創的な稼業なので、 結果的には、都合良く成りあがれたのだろう。 年干支の「灯酉」は、人情家。去る者は追わず来る者拒まず。 月干支の「海寅」は、業界ではナンバーワンという自負。 そして日干支の「宝亥」は、先天的な嗅覚のようなもので行動するが、 それは常に正解とは限らない。 干支番号構成は、34-39-48で西方北方に偏り 東方南方皆無で実は未来は語らない。 後天運は、初旬「1歳宝丑」は、DNA「貫」の早熟な強固な頑固。 年支「酉」の半会もあり、否応なしに世界は拡がっても、 そこについて行ける中身はそなわらず。 2旬「11歳鉄子」は、料理人になる決意と勉学の放棄。 学校ではなく現場で習得する道を選ぶ。 大学には行くが、ただのどら息子も、フランス語だけはレバノン人に習い、 妥協では決してなく、DNA「石」で仲間とともにある修業で渡仏。 料理は「技術だけではなく楽しいこと。美しいものやことを、 たくさん経験する」を知る。 帰国後の和食修行場では、色気づいて将来の伴侶とであう。 ここから30年の変剋律(異常干支の連続)で、苦労が才能を磨く。 人間関係の方向性も、海外生活も修業も楽ではない。 3旬「21歳畑亥」は、DNA「龍」の過渡期。 25歳で実家にも呼び戻され、フランスより帰国。 結婚もして、そこは改良改革か。父が倒れて窮地という刑。 4旬「31歳山戌」は、DNA「玉」で主導DNAで変則方三位。 横拡がりの仕事で、苦悩もあれば工夫をするという自己確立。 多忙を乗り切るために、96年(陽子)の干合年に東京に居を移す。 5旬「42歳灯酉」は」、DNA「車」の多忙で、進み行く方向性の変化。 年干支「灯酉」の律音は、仕事漬け。 守護神「海」の消滅は、DNA「司」の出現で、堅実。 6旬「52歳陽申」は、月干支「海寅」の天剋地冲を伴うDNA「牽」の害で、 不名誉や体調変化、そそのかされたり騙されたり世間の厳しさが身に染みる。 現在の7旬「62歳草未」は、DNA「禄」の半会で、 「おかずのクッキング」は終了するが、 感謝と奉仕に支えられ人気者となる我が世の春。 今後は8旬「72歳木午」は、DNA「司」の地道か欲得か。 さて、土井は生月冲殺にもかかわらず、稼業を継いだ。 ただし「玉」冲殺主導なので、それを新しいものへと、 否、原点回帰のような確認作業をおこなった。それはそれで良いだろう。 しかし、共通干がない相手と、その相手の10年運害に結婚したらどうなるか。 一時の成功はあったに違いないが、娘の土井光(91-0228/畑巳)に、 継がそうとしても、残念ながら難しい。 「畑巳」は稼業を左前にするような威力。 まして水性ゼロ(DNA禄/司なし)は、金に糸目をつけずに色々挑戦するが、 無限大の成功を収められるかといえば、紙一重でアウト! 光は戌亥天冲殺なので、寅運天冲殺の父親とは異なり、 自分の代では全く異なる道へ行く。 それはスイーツに挑戦していることからも分かる! 土井は覚悟しているのか、ただの親ばかなのだろうか。 自分の代でしまえる覚悟がないと、晩節を汚す可能性もあり! どら息子はどら娘を与えられるものなのだ☆ |
妻/規代○63-0216*想定 |
鉄木雨陽 寅寅卯+6 調禄車車司(車主導) 木性(137)火性(50)土性(50)金性(05)水性(23)/総合265 午未天冲殺/天冲殺(36歳山午/46歳畑未) 主導DNA方三位(16歳陽辰)/害(26歳灯巳)/納音(56歳鉄申) 木性過多/金性脆弱/水性脆弱 +6歳草卯/16歳陽辰/26歳灯巳/36歳山午/46歳畑未/56歳鉄申/66歳宝酉/76歳海戌〜 |
■2023年01月14日(土)海申 |
柴田哲孝○蒼い水の女の背徳のトリック |
○フリー・カメラマンとしての世界放浪の後、 84年(木子)のDNA「司」年に 「私のサンタよ オーストラリア大砂漠4WDの旅」でデビュー。 86年(陽寅)から90年(鉄午)のパリ・ダカールラリーにドライバーとして参戦。 88年(山辰)のDNA「玉」年にはドライバーとして完走。 モーター・ジャーナリストとしても奔走。 91年(宝未)の大半会年に「KAPPA」で小説家デビュー。 冒険旅行記やアウトドアに関する著作で活躍。 06年(陽戌)のDNA「牽」年に、「下山事件 最後の証言」で、 第59回日本推理作家協会賞・評論その他の部門(06-0516/草巳)と、 第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。 「TENGU」で第9回大藪春彦賞(07-0124/山午)を受賞している 柴田哲孝(57-0807/宝亥)が、 21年(宝丑)から22年(海寅)に「ジャーロ」に連載していた 片倉康孝シリーズの最新刊『蒼い水の女』を、 昨年(22年/海寅)の06月30日(木寅)に上梓している。 石神井警察署に第一報が入ったのは、05月13日(宝丑)の午前08:10。 出署してきたばかりの定年間際の片倉康孝警部補だった。 早朝散歩にでた通行人の通報と、生活安全課から廻ってきた内線で知る。 上石神井三丁目で同居していた小学生の娘(12-0825/山午)から 「父親が帰ってこない」という相談だった。 東京都練馬区内の石神井公園の池に浮かんだ不可解な水死体。 石神井池は太田道灌に滅ぼされた豊島氏の居城で、 姫が池に身を投げたという伝説のある石神井城址にあるが、 在来種より不当に持ち込まれた海外産のカミツキガメなど 亀の多い池での死体は損傷が早い。 遺体には身分を証明するものが何もなく 推定身長174cm推定体重75キロの男性で靴をはいていない。 死亡推定時刻には雨が降っており目撃者もなく、 肺から発見場所とは異なる水質の水が検出されたことから、 刑事・片倉は事件を他殺と考え、 フリーランスのライター赤塚史則(78-1002/灯酉)と思われる被害者が SNSに残した写真を頼りに静岡県の大井川鐵道へ。 一方、父親を失った幼い娘は奇妙な言動で捜査を翻弄。 失踪している母親の片桐小百合(83-0412/鉄午)の行方は? 事件の謎は思わぬ方向へと迷走をはじめ、事件の端緒は蒼い湖に潜む。 娘の世話を任せられていた派遣社員の高村美知子(77-0909/畑巳)の行方は? 死んだ男の写真に写り込む女性はは誰だ? 宗教(戒律の理学)がからむ共通干のなき結婚には、 昨今の旧統一教会の影を感じさせるが、教祖はとっくになくなっているが、 信者同士の結婚や共通干亡き結婚で子丑天冲殺が誕生するなど 絵に描いたような娘の天冲殺での事件発生。 生理的に受け入れられない好きでもない相手と結婚しても、 娘には執着をみせたから事件は起きたのか、 自首してきた犯人の不可解、愛人の裏切りや利害関係がからみあって さらにはこの地域の事情なりのトリックも見せどころで、 2時間ドラマ全盛期なら船越英一郎(60-0721/鉄戌)が、 足場の悪い絶壁から大井川水系を眺める画が浮かぶ。 パンデミック下らしいマスクや宗教二世問題まで小道具になるが、 嫉妬や憎しみで人を殺めてしまっては何もあったものではない! この時代らしい警察小説の醍醐味がこれでもかという謎の快作! 今シリーズでは20年前に結婚して10年前に離婚した元妻智子と、 少しずつ距離を縮めていく、郷愁も巧みに織り込まれている。 元妻は「いくら夫のことが嫌いでも、自分のものに手をだした女は 許せないのよ。女ってそなんものよ。」というが、 刑事は「そんなものかな」と思う。 「わたしはあなたと離婚したけど、 もし手をだそうとした女がいたら殺意を抱くもん」と、 言い切ってはどうなのか、刑事の仕事の難しさが感じられる。 東京都武蔵野市生まれ。日本大学芸術学部写真学科を中退。 00年(鉄辰)のDNA「石」年に、栃木県那須市に家を建て、 08年(山子)時点で那須と東京の二重生活(東京は事務所)も、 那須の暑さに辟易し、21年(宝丑)現在は、 静岡県榛原郡川根本町あたりで生活していると思われる柴田は、 DNA「龍」主導で、より良い環境を求める、流れ者気質。 「龍+貫」は、忍耐力あり派手な浮ついた部分なし。 さすがパリダカで完走するだけあり。 「龍+調」は、不満がつのりやすく、堅苦しい生活は似合わず。 才能は「調」になり、一般人とは一線を引いた暮らしぶり。 「龍+車」は、閃き頼りの感覚的人生。スポーツ観戦にも目がない。 「車+車」は、本能のまま。 「宝+龍+未月」は、静かな明るさと陰気さの同居。 「酉」年生まれ「宝亥」は、正直者。 生き方を表す伴星は「調」で、他人と同じでは納得できない奇異な日々。 物事の始めの洩星は「車」で、単独行動で一人で始める。 締めにあたる導星は「調」で、孤高の人。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の年中無休の天然記念物的で、 物珍しい雰囲気を漂わせており、休むひまなくさらされるものの 年干と日干に「灯」があり、趣味は灯台巡りはそのものズバリも、 実際は守護神の海を見に行くのだろう。 総エネルギー190点は身軽でフトワーク軽いながらも 自身の金性は52点ながら、危険な稼働力の火性66点。 しかも直火火性なので、身を傷めやすいが、 木性26点は一見過少だが、月支「未」VS日支「亥」の半会で 無意識にいれば、実質の木性は存分に使えずとも言えなくなり、 世話のかからないサボテンと愛犬を相棒とする悠々自適な生活だといえよう。 年干支の「灯酉」は、人情味あふれる気持ち。 月干支の「灯未」は、諦めが悪く外面冷静も中身は熱気。 そして日干支の「宝亥」は、天性の第六感で生き抜く趣味人。 後天運は、初旬「10歳陽午」はDNA「牽」の形づくりに 干合による異性を意識もこれといって条件はなく、 遅咲きの放浪癖ある芸術志向人間といったところ。 2旬「20歳草巳」はDNA「禄」の天剋地冲で大逆転。 ノンフィクションの世界でデビューしたり、 ラリーに参加するなり、積極的に前進気勢を見せる。 3旬「30歳木辰」は、DNA「司」。結婚でもしたのか、地道な活動に入り、 ノンフィクションばかりか、小説世界に足を踏みいれる。 4旬「40歳雨卯」は、DNA「鳳」の守護神三合会局10年運天冲殺で、 あれよあれよと大藪春彦賞受賞などで、多いに安定させ、 事務所は東京に残したまま、栃木県那須塩原市の避暑地に移住。 81年(宝酉)には、娘が誕生している模様。 5旬「50歳海寅」は、DNA「調」の守護神10年運天冲殺で、 月干「灯」の干合は進み行く方向の変化で、 危険な年干と月干の「灯」が「草」になり、 引力本能も全開となり、大井川水系に移住。 現在の6旬「60歳宝丑」は、DNA「貫」の維持も、 年支「酉」の半会もあり、初旬条件の後押しのない 20年に渡る10年運天冲殺を明け、落ちぬように感謝と奉仕が大切な時期。 今後は7旬「70歳鉄子」は、DNA「石」の妥協。 月支「未」の害もあり辺境暮らしも苦になりかねず、 仲間の応援が必要になるが、変剋律も始まり、人間関係で苦悩することで 才能が磨かれるのだから受け入れる。 8旬「80歳畑亥」は、DNA「龍」の主導DNAで自己確立。 晩年なので、新たな土地や場所などに腐心する。 そろそろ、仕舞いにかかるということだろう。 さて、夏生まれの「宝」らしく、遊びの延長のような生き方が似合う。 その意味では、カメラを片手に文章を綴る風来坊生活は願ってもないところ。 実際、クルマにはめがなく、過去には国産オフロード車や 2シーターのオープンを所有していたようだが、 現在はベンツのSUV車にのるなど、 そこは特別意識の高い「宝」でレア物なのだろうし、 ヴィンテージなミニカーの収集までする趣味人。 また「車」持ちでスポーツ観戦大好きで話題はほぼそれ。 配偶者成分の「陽」がなく、陰陽の「灯」しかないので、 結婚状態が長続きしたかどうかは別だが、 娘の存在は時折ほのめかすものの配偶者の影は全くなし。 それもまたこの人らしいのだが、小説世界を実践しているのか〜☆ |
■2023年01月18日(水)陽子 |
春日武彦○屋根裏に誰かいるんですよ。なんて気にしない |
○産婦人科医を経て、精神科医に転進。 現在も臨床に携わる春日武彦(51-0925/山辰)が、 99(畑卯)のDNA「石」の害年に刊行し、 03年(雨未)のDNA「司」の干合年に改題増補版にしたものを 文庫化した『屋根裏に誰かいるんですよ。』を 昨年(22年/海寅)の10月10日(陽申)のDNA「龍」の半会日に刊行した。 自分の部屋に誰かが住んでいる、という妄想にとらわれる「幻の同居人」症状。 屋内の闇に秘められた心の闇をあぶり出す、 幻の名著ということで、その奇妙なタイトルが目を引くが、 そのタイトルから受けるコミカルな印象とは異なり、 精神科医である著者が、現代社会における さまざまな精神病理を、きわめて冷静に考察したものである。 ある日、ひとりの老女が「自分の部屋に勝手に人が入ってきて困る」と訴える。 その侵入者は、彼女の部屋にある日用品などを盗んでいったり、 ちょっとだけ位置をずらしていったりするという。 しかし、姿は見えない。まるで、「座敷わらし」などの 妖怪のしわざとしか言いようがない不可解な話を、老女は真剣に語る。 これらを江戸川乱歩(1894-1021/陽申)の 「屋根裏の散歩者」を例にとりながら うっかり推理小説と勘違いして手にとりやすい作品だ 京都府生まれ。父も医師であり、厚生省の技官を務めていた。 小学校一〜二年時は東京都東久留米市にある自由学園に通学も、 小学校三年生の時に引越して区立の小学校に転校。 68年(山申)都立秋川高校入学、その後静岡県立静岡高等学校に転校し卒業、 日本医科大学医学部を卒業し、同大学院衛生学科修了。 86年(陽寅)のDNA「龍」年に医学博士となり、 東京都立松沢病院勤務、東京都立墨東病院神経科部長などを経て、 東京未来大学教授、多摩中央病院院長、成仁病院顧問などを歴任し、 現在東京都武蔵野市在住の春日は、DNA「調」主導で、 繊細なるも偏り激しく、人間好きを装いながらも、人嫌い。 「調+牽」は、役割を表に掲げ大胆に行動。 「調+貫」は、義理人情とは無縁の生活 「調+調」は、哲学的に他者が理解するのは困難。 「調+玉」は、専門家然としているが、一般的な生活には不適合 「山+調+酉月」は、風雅で芸術志向で悪意なし。 「卯」年生まれ「山辰」は、モメると強い。 生き方を表す伴星は「龍」で、落ち着くことなく変化を求める。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の引き立て権威の要望。 締めにあたる導星は「調」で、口うるさい。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の特別な篝火のある山といいながら、 総エネルギーは156点しかないので、小高い丘陵。 年干支「宝卯」VS月干支「灯酉」の天剋地冲は、 特別な入口を探し当てるか、紹介状がないと入山できぬが、 格別な処方された温泉でもあり、内側にさえ潜り込めれば歓待されるが、 笑顔のわりにはとっつきにくく、交流するには苦労がいる。 年支「卯」VS日支「辰」の害は表裏ありで、一見柔和な部分に騙されると 内面は相当剛情なので、理解しにくいので、関係の継続は困難。 木性44点はDNA「牽」で山が草で覆われ、山肌は見えない。 迷いこんだなら、森ほどではなかろうと、背丈の高いからみつくような 蔦なり雑然と密集する下草の群生地に、脚をとられかねず注意必要。 年干支の「宝卯」は、庶民的な個人商店で何でも屋。 月干支の「灯酉」は、仲間に熱く他者には冷淡。 そして日干支の「山辰」は、制約が多くなかなか前進できないが、 組織に属さぬ自由人で、牛歩のようでありながら結果はだす。 干支番号構成は、28-34-05で南方西方東方の鋭角領域。 後天運は、初旬「6歳陽申」は、DNA「龍」の半会で、 日干支の「山辰」とは大半会的のため後天成功運型(初旬のみ陽と山は同格)。 年干「宝」を干合合すると年干は「雨」になり、 これが日干「山」と二次干合すると、年干は「灯」に日干は「陽」になり、 月干「灯」をいれて、火性天干一気が成立し、その熱さから、 親も落ち着かず流浪となり、生涯落ち着かぬさだめ。 2旬「16歳草未」は、DNA「牽」で、年支「卯」の半会はあり存分稼働。 日本医科大学医学部卒業、同大学院衛生学科修了という権威を身につける。 3旬「26歳木午」は、DNA「車」の多忙で、成果はともかく修業。 4旬「36歳雨巳」は、DNA「司」の干合で、地味な引力本能。 著作を発表しはじめる。 5旬「46歳海辰」は、DMA「禄」の引力本能全開も刑あり。 月干干合は進み行く方向の変化で、生き方の変化。 6旬「56歳宝卯」は、主導DNA「調」で自己確立も、 害持ちの害なので影響は少ないかもしれぬが、 思い通りにいかぬ時期であったかもしれない。 現在の7旬「66歳鉄寅」は、年支「卯」VS日支「辰」の害が軽減される 春の方三位で、発信力強まる悠々自適で、賑わいあり。 今後は8旬「76歳畑丑」は,DNA「石」の協調性和合性で妥協か。 妻は三重県松阪市出身の看護師で、手術室勤務ということで、 子供はおらず猫飼いだが、これは金性強化で先鋭力の強化。 妻の場は日支「辰」内の「雨」だが、これは年支「卯」との害中に入り、 さらには年干支と月干支の天剋地冲もあり、普通ではない存在で、 すれ違いも多く、だからこそ成立するし、密接な関係が想像できぬので、 子供がいないといわれても納得できるもの。 著作は不可解で回りくどく、精神疾患を疑われるもの、 事件性のあるものをたずね歩き収集した例をあげているが、 いっそ小説の形式にでもなっていればともかく、 この手が好きな人には受けるのかもしれないが、読後感はスッキリせず、 奇天烈な老人の妄想の「したたかさ」、内外の屋根裏事件逸話。 土俗性と狂気の優遇など、徹底して屋根裏にこだわったモチーフが、 これでもかと登場するが、実際にいたらしいから、そこはゾッとするが、 最初から最後まで、小説と勘違いして手にとった身としては、 チンプンカンプンで終始した消化不良な感が残念でならない☆ |
■2023年01月21日(土)畑卯 |
野沢直子○半月の夜と老いを終わりにしない |
○81年(宝酉)のDNA「貫」年に、高校の同級生とコンビを組んで、 素人参加のバラエティ番組に参加し注目され 83年(雨亥)のDNA「鳳」の年支と月支(共に卯)と日支「未」のからむ 60年に一度しかない条件なし守護神三合会局天冲殺年にデビュー。 当初はテアトル・エコー所属も、さすがに夢の中だけあって、 84年(木子)のDNA「司」の害年に吉本興業に移籍しただけあり、 91年(宝未)の人生の折り返し地点の律音年に、 行き詰まりを感じ芸能活動を休止し渡米し、米国でバンド活動、 ショートフィルム制作をして、99年(畑未)のDNA「龍」年に、 「カナディアン・インターナショナル・マニュアルフェスティバル」で、 ベスト・アマチュア・ユーモア部門 ベスト・アマチュア・シナリオ賞 第3位獲得。 以降、米国のアンダーグラウンドなフィルムフェスティバル活動。 年に一〜二度帰国し出稼ぎ芸能活動をして存在感を誇示している 野沢直子(63-0329/宝未)が、書き下ろし小説『半月の夜』を 昨年(22年/海寅)の10月11日(灯酉)のDNA「車」日に上梓した。 開かずの踏切りを重い足取りを運びスーパーのレジで働く立花カオル。 55歳になった今、瞼はたるんで足は象のようにむくみ、 転がるように醜くなった。 何を見聞きしても感情の針が動くことはなく、すべてのものが灰色に見える。 同僚たちの噂話にも興味なく、駆け落ちした男女の穴埋めに シフトをいくらいれられても、 別に構わない便利なデブのオバチャンになっている。 最低限の仕事しかしない店長や店長より長く居座るパートの陰湿な視線。 夕方になると後ろめたさを感じながらも 猛烈に糖分をとり絶望の繰り返しをする。 とりあえず電車に乗らず働きにでて、食べ物だって残り物が半額や、 半額以下で買えるので、それだけは良かったと思っている。 寝るためだけの六畳間の自宅とパート先を往復するだけの、 ひたすら「孤独」で味気ない毎日だが、 家に帰るといつも「灰色のハイエナ」がいる。 仕事を失った元夫に居場所を見つかり、転がり込まれているのだ。 これも、実家の呪縛から逃れたいがために、 東京在住の男との結婚を決めただけの打算婚の報いで、 後悔はしても責任は自分にあるのだから、どうにもならない。 中川誠はあと一年で中学校を卒業を控えた時期に、 親父が東京へ行って弁当屋を始めると宣言した時にはビックリした。 元々料理が好きで食品関係のサラリーマンをしていたとはいえ、 料理はずぶの素人だからだ。漁師の祖父の跡継ぎをせずに、 あの海辺の街から東京にでるというのだ。 昔からの弁当屋を営んでいたのを居抜きで引き継ぐ、 その二階に暮らす生活も嫌だったが、 それとは別に故郷を離れたく理由もあった。 俺はそこそこの学校をでて就職をしたがある日、 休みをとった両親が温泉旅行にでかけ列車事故でなくなり、 それまで二人に反発して一人暮らしをしていたが、 彼女とも別れ、繁盛していた弁当屋に戻り親父の残したレシピを再現し、 あれから20年必死に贔屓のお客様のために働いてきた。 それが、俺の生き甲斐だ。 スーパーで残り物がないときや、休みの時のカオルは、 仕事場との途中にある弁当屋で唐揚げ弁当を買う。 いつも声を発せず無言で注文をするものだから、 誠はこのヨレヨレのお客さんの声をしらなかったが、 ある日お客さんの携帯がなり、名前を名乗り、 そこには40年ぶりに懐かしい声を聞くことになる。 誠が東京にできてたくなかった理由。 それは若かった時のカオルに憧れていたからだ。 ある日店長が辞めるような事件がおきて、 カオルも古参店員から追い出され職を失う。 茫然となって踏切に入り電車に轢かれそうにそうになり 誠はカオルを助け出し、名乗りあげる。 「この人は俺の中学校の同級生なんです」 茫然と見守る客に言い訳をして救急車を呼び、カオルを不幸にさせぬように 倒れたときにできた傷ではないものをみて誠は誓った。 甘い物もお酒をたってまで頑張っても義母の期待に応えられなかった過去。 愛のない始まりには何もなかった。 「私は走り始めていた。月はでている、半月だった。 人は月の満ち欠けに関係なく、走りたいとときに走る。 私よ、走れ。老いは人生の終わりじゃない。」 決着をつけて「中川君と一緒に弁当屋の店先にたつのだ」 鮮烈な人生再出発物語。 「いくつになっていたって、私には未来がある」 偶然の再会によって、カオルは新たな生きる希望を抱き、 誠の作る弁当をエプロンをかけて売ることができるのだろうか。 東京都世田谷区出身。東京農業大学第一高等学校を卒業で、 現在はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ市在住の野沢は、 DNA「禄」主導で、目立ちたがり屋。 夢や毒に始めたこととはいえ、限界を感じながら米国に脱出した草分けで、 その後は何人もの吉本芸人が渡米していることからも、 義理を感じているとうよりは、優遇されることを承知で居座る。 ある意味、感謝と奉仕の駒としての存在。 「禄+禄」は、世渡り下手で不器用ながら、時間の経過で信頼得る。 「禄+龍」は、視野は狭く、やみくもに動く。 才能は、この「龍」で庶民性で、新しい物好き。 「禄+鳳」は、口先で乗り切る。 「宝+禄+卯月」は、適職を持つ適性を活かすために30年はかかる。 平穏に生きたいと願う主人公達の生き方が重なる。 「卯」年生まれ「宝未」は、上がって落ちる。芸能活動ではもう上がらない。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯学び。 そして故郷と故国からは離れられない。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始まる。 締めにあたる導星は「禄」で、他人の意志が介在して終了。 宿命の特長は、早春午前六時頃の川のほとりを 一面を覆う咲き乱れる草花の中にキラキラ光る特別な小石。 みつけるのは至難の業だが、有効利用すれば、特定分野で相応の働き。 総エネルギー181点は、アイドル然とした軽さだが、 自身の金性はわずか10点の小粒ぶりで、守護神水性は23点と努力が必要。 ところが木性112点は、妙な引力本能全開で、 適切な場所に収まれば、とんでもない注目に値する。 とはいえ火性18点の稼働力や土性18点の創造力は際立ったものなし。 年支と月支の「卯」が日支「未」と半会すれば、 地支木性一気格で、支えてくれるファンや日本の風土が不可欠。 年干支の「雨卯」は、柔な霧のような風雅な貴族で子供好き。 月干支の「草卯」は、意外と真面目で異性を下に見る習性。 そして日干支の「宝未」は、用心深く不言実行で答えをだす。 凡人か成功者になりやすいが、異性関係は地味が似合う。 後天運は、初旬「2歳陽辰」が、DNA「牽」の干合で形から入る。 品格を求められる家に誕生したはずだが、年支も月支も害なので、 おっかなびっくりな進み方で、思いっきり弾けない性癖は 生涯ついてまわる様相が拭えず、控えめな派手さ。 とはいえ、ほぼ一生ターボ運(子丑天冲殺廻り)のため、 何をしてもそれなりには目立ってしまう。 2旬「12歳灯巳」は、DNA「車」の底抜けに多忙。 野人なみの稼働で世間を騒がせる。 3旬「22歳山午」は、DNA「玉」で同期の成長が著しく埋もれる。 焦りを感じる、地方人なら東京に出れば良いのだが、 東京人なので本場とはいえ海外に活路で道を誤る。 結婚と出産も経験し、母になるで消化ともいえる。 4旬「32歳畑未」は、DNA「龍」で新たな試み。 海外生活にどっぷりと浸り、出産やら子育てで多忙。 5旬「42歳鉄申」は、DNA「石」の協調性和合性で、 月干干合は方向性の変化で、生き方を修正。 初小説「アップリケ」をヨシモトブックスから刊行。 現在の6旬「52歳宝酉」は、DNA「貫」で月干支の天剋地冲は、 本格的に立場の変更で、文芸書籍としての本書の上梓。 この後は7旬「62歳海戌」が、DNA「調」の守護神10年運天冲殺で、 初旬条件がなかろうと、あるいは晩年とはいえ守護神なので、 偏った芸術性の高い生き方をすれば、見事な成功を勝ち取る。 8旬「72歳雨亥」は、DNA「鳳」の守護神10年運天冲殺ばかりか 年支と月支「卯」と日支の「未」のからむ三合会局まであり、 手がつけられない別次元の成功が待っている手筈。 さて、野沢が日本の芸能界にいったん見切りをつけて 海外逃亡を図ったのは、面白い宿命でも後天運が若年に恵まれなかったのと、 デビューが天冲殺だったり、事務所所属が害であったりという複合的要因。 さらには、夫(61-0224/山子)と知り合い意気投合したのが、 夫の天冲殺害年なうえ、逆縁の年上の午未天冲殺では、 夫には期待がもてず、自分が出稼ぎをせねばならないという遠回り。 ここではあえて詳細説明を回避するが、 子供達も多くは野沢としか縁がないばかりか、 それなりの偏りで正当な後継者ともいえず、さほどの成功は困難かもしれず、 となると野沢が一家の運気を背負って これからさらに上昇する可能性は否めず、 ようやくたどりついた作家としての道に期待がもてそうだ☆ |
第三子男児/海○01-0120 |
雨畑鉄灯 未丑辰+5 玉車車車牽(車主導) 木性(48)火性(23)土性(93)金性(40)水性(63)/総合267 申酉天冲殺/天冲殺(65歳陽申/75歳灯酉) 四正格(戌で入格) 火性脆弱/土性過多/水性過多 +5歳鉄寅/15歳宝卯/25歳海辰/35歳雨巳/45歳木午/55歳草未/65歳陽申/75歳灯酉〜 |
■2023年01月28日(土)陽戌 |
多和田葉子○太陽諸島の行方と迷走 |
○実家は神保町のエルベ洋書店。 82年(海戌)よりドイツに在住し、日独両言語で小説の創作を開始。 87年(灯卯)の守護神天冲殺年に、ドイツにて二か国語の詩集を出版しデビュー。 90年(鉄午)の大半会年に、Forderpreis der Stadt Hamburg ハンブルク市文学奨励賞ドイツを受賞。 91年(宝未)のDNA「石」年に、 「かかとを失くして」で第34回群像新人文学賞を受賞。 92年(海申)のDNA「鳳」年の最後の最後に、 「犬婿入り」で第108回芥川龍之介賞(93-0113/木午)を受賞。 96年(陽子)のDNA「車」の守護神年に、シャミッソー文学賞(ドイツ)を受賞。 00年(鉄辰)の納音年に「ヒナギクのお茶の場合」で、 第28回泉鏡花文学賞(00-1011/灯未)を受賞。 02年(海午)のDNA「鳳」の半会年に、「球形時間」で、 第12回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。 03年(雨未)のDNA「調」の刑年に「容疑者の夜行列車」で。 第14回伊藤整文学賞(03-0520/雨巳)、第38回谷崎潤一郎賞(03-0829/木戌)を受賞。 05年(草酉)の主導DNA「司」の害年には、 Goethe-Medailleゲーテ・メダル/ドイツ。 09年(畑丑)のDNA「玉」年には、 第2回早稲田大学坪内逍遙大賞(09-0930/山寅)を受賞。 11年(宝卯)のDNA「石」の天冲殺支合年には、 「尼僧とキューピッドの弓」で第21回紫式部文学賞を受賞。 「雪の練習生」で第64回野間文芸賞(11-1107/陽寅)を受賞。 13年(雨巳)のDNA「調」年に、「雲をつかむ話」で、 第64回読売文学賞(13-0201/山戌)に、 芸術選奨文部科学大臣賞(13-0312/灯丑)を受賞。 16年(陽申)のDNA「車」の守護神年には、クライスト賞(ドイツ)受賞。 18年(山戌)のDNA「龍」年には、国際交流基金賞を受賞。 「献灯使」で全米図書賞翻訳部門を受賞。 19年度朝日賞(20-0101/雨卯)を受賞。 20年(鉄子)のDNA「貫」年には、紫綬褒章を受章している 多和田葉子(60-0323/鉄戌)が、 「群像」21年10月号から22年07月号まで連載していた 『太陽諸島』を昨年(22年/海寅)の 10月18日(畑亥)のDNA「玉」の変則方三位日に上梓した。 世界文学の旗手が紡ぐ、初の連作長篇三部作の完結! 響きあう言葉とともに地球を旅する仲間たちの行方は――。 国境を越えて人と人をつなぐ、新しい時代の神話〜 ヨーロッパで移民として生きるため、 自家製の言語「パンスカ」をつくり出したHirukoは、 消えてしまった故郷の島国を探して、仲間たちと共に船の旅に出る。 一行を乗せた船はコペンハーゲンからバルト海を東へ進むが、 沿岸の港町では次々と謎めいた人物が乗り込んできて――。 なかなか困難で、一向に東ヘは向かえない。 言葉で結びついた仲間たちの、時空を超えた出会いと冒険を描く! 「地球にちりばめられて」「星に仄めかされて」に続き、 この物語はついに完結したのだろうか。 東京都中野区生まれ。東京都国立市で育ち、 東京都立立川高等学校、早稲田大学第一文学部ロシア文学科を卒業。 ハンブルク大学大学院修士課程を修了。 チューリッヒ大学大学院博士課程修了。博士号(ドイツ文学)を取得。 ハンブルクの書籍取次会社に入社。01年(宝巳)、ドイツの永住権を取得。 82年(海戌)から06年(陽戌)までドイツのハンブルクに、 さらにその後ベルリン在住の多和田は、DNA「司」冲殺主導で、 一見真面目でつましいようで、それが売りになるように激しい。 「司冲+調」は、勝ちにこだわり勝てない勝負はしない。 「司冲+龍」は、得意分野に関しては視野全開も専門以外は分かろうとしない。 才能は、この「龍」で情報・庶民的知恵・海外好き。 「司冲+貫」は、急ぐ必要性がある時のみ忙しない。 「司冲+玉」は、妙な生活力あり。 「鉄+司冲+卯月」は、中身は激しく理屈づくめ。 「子」年生まれ「鉄戌」は、矛盾が大嫌い。 生き方を表す伴星は「司」で、ひたすら堅実。 物事の始めの洩星は「龍」で、故郷離れて。 締めにあたる導星は「司」で、自己の意志が全て。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の軌道なき自立走行輸送システム。 年干と月干の同一は、両天秤のため、ドイツと日本で活動とはいえ、 「鉄子」と「鉄戌」では、微妙に内容が吟味されて異なる。 生月冲殺のため、祖国を後にしたのは正解。だからこそ遠くにいて活動が可能。 とはいえ総エネルギー131点は、アイドルなみに身弱で身軽ともいう。 うち自身の金性は46点あるとはいえ、他は微妙。 よって崇高な活動を維持するためには、孤独である必要あり。 年干支の「鉄子」は、取り越し苦労が少なくない心配症。 燃えるような情熱はなく、悟りきった風情で、自意識は高い。 月干支の「畑卯」は、時期が妥当ならばなんでもできる。 そして日干支の「鉄戌」は、洗練されたものはないが、 危機察知能力に長けるが、走り出すと止まらない戦闘車両。 干支番号構成は、37-16-47で西方南方北方で得意分野に特化する。 後天運は、初旬「6歳山寅」は、DNA「龍」の10年運天冲殺で、 多少無理をしてでも妙な海外が似合う風来坊的気質が付加。 才能強化でもあり、頭は悪いわけはない。 2旬「16歳灯丑」は、DNA「牽」の守護神名誉。 特別に選ばれて留学したという勇敢な意識。 3旬「26歳陽子」は、DNA「車」の行動力という守護神。 芥川賞などを受賞して稼働力上がる。 4旬「36歳草亥」は、主導DNA「司」で自己確立。 さらに日支「戌」VS年支「子」のからむ変則方三位付の 特別条件付10年運天冲殺で、さらなる上昇。 そもそも環境は異常なので、すんなり流れに乗る。 5旬「46歳木戌」は、DNA「禄」の感謝と奉仕。 進み行く方向を明確にとらえ人々の心を掴む 特別条件付10年運天冲殺でハンブルグからベルリンへ移る。 現在の6旬「56歳雨酉」は、DNA「調」の害。 月干支「畑卯」の天剋地冲もあるが、 繊細さを駆使しながらも体調不良という懸念あり。 結果は期待出来ないというもので、高度な到達にはならず。 今後は7旬「66歳海申」が、DNA「鳳」の中庸精神。 8旬「76歳宝未」が、DNA「石」の協調性和合性で、仲間と歩む人生になる。 主人公の失った東の国は明らかに我が国。 そらが作家のなかでどう消失していったのか。 消失を10年運の害ととらえると、帰らぬ決意だが、 その内面の変化は迷いと戸惑いに足踏み。 たどりつけそうで、実は北方の海から抜けだせない 船の旅は苦痛なのだが、実は生還する気もないのかもしれない。 のっけから無印良品を持ちあげ、 ユニクロをウニクロと発音するドイツ人女性が登場し、 ウニは大学、クローはトイレで「トイレ大学」という訳のわからない展開。 地中海からスエズ運河を抜けるはずがバルト海で足踏み。 「東へ進みたければ南へ進め」といいながらリスクがいっぱい。 主人公は害の10年運らしく持病があるから米国には行けないとか、 全編皮肉と疑惑に満ちた、筋書きのない群像劇で、 境界地帯の紛争としてウクライナ問題にも言及する。 「くに」に帰りたいのではなく、どうなってしまったかを知りたいだけ。 著者にとっては、日本に対する疑念なのだろうが、 欧州に暮らし始め架空の人物になってしまったような 感覚をもたざるをえない苦悩。ホームレスではなくスペシャルゲスト! 洒落の効いた高度な冗談のような密度ある会話は 確かに興味を惹くし、「女は船だ。乗客は自分で探せ」など、 ずいぶんと乱暴な先には、ゴミの島扱い。 「明日のことが分からなくても、わたしたちはまだこのまま 一緒に旅を続けていくことができそうだ」って、まだ終わっていない。 面白いかといえば面白いが、 こちら側でいつまでも多和田に付き合っていられるのかは疑問☆ |
多和田葉子○60-0323 |
鉄畑鉄灯 戌卯子-6 貫玉龍司調(司冲殺主導) 木性(20)火性(11)土性(26)金性(46)水性(28)/総合131 寅卯生月冲殺/天冲殺(6歳山寅/36歳草亥/46歳木戌) 主導DNA変則方三位(36歳草亥)/害(56歳雨酉) 木性脆弱/火性脆弱/土性脆弱/水性脆弱 -6歳山寅/16歳灯丑/26歳陽子/36歳草亥/46歳木戌/56歳雨酉/66歳海申/76歳宝未〜 |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 3 年/ 雨 卯 |
23年01月分● 23年02月分● 23年03月分● 23年04月分● 23年05月分● 23年06月分● 23年07月分● 23年08月分● 23年09月分● 23年10月分● 23年11月分● 23年12月分● |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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