★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 3 年(雨卯)○10月 海戌 // 移 動 祝 祭 日 |
■10月分一覧 (2023年○目次) |
青本雪平○バールの正しい使い方に潜む逆転の郷愁(2023_1001) |
嶋戸悠祐○漂流都市の不穏な日常(2023_1005) |
荒木あかね○ちぎれた鎖と光の切れ端の深くて暗くて鋭利な記憶(2023_1011) |
椹野道流○最後の晩ごはん 兄弟とプリンアラモードと屈折(2023_1017) |
浅野トシユキ○おーい、村長さんの優しい時間(2023_1021) |
島口大樹○遠い指先が触れてに触れてはならない記憶(2023_1023) |
■2023年10月01日(日)海辰 |
青本雪平○バールの正しい使い方に潜む逆転の郷愁 |
○19年(畑亥)の大半会年に、青砥瑛名義で「ぼくのすきなせんせい」で、 第3回大藪春彦新人賞(19-1028/山戌)を受賞し、 翌20年(鉄子)のDNA「調」の条件あり天冲殺害年に、 筆名を現在の青本雪平に変更し、同作品で電子書籍デビュー。 同年、初長編「人鳥クインテット」を発表した 青本雪平(90-1220/畑未)が、『バールの正しい使い方』を 昨年(22年/海寅)の12月31日(山午)のDNA「石」の害切れ日に上梓。 両親が離婚し、父親が思いつきで職を転々とする影響で、 転校を繰り返す小学四年生から六年生までの礼恩が、 行く先々で出会うクラスメイトは、いわくつきばかりだった。 なぜ彼らはそうなののか。クラスメイトを呼ぶときは、全部「さん」づけ。 男子も女子も「くん」づけでは呼べないし、あだ名も禁止されている。 行き先々で殺人をはじめおぞましい事件に遭遇する。 友達に嫌われてもかまわないと少女は嘘をつかねばならない理由! 海辺の町で一緒にタイムマシンを作った友達! 「過去に行ったらやり直したいんだ」 五人のクラスメイトが集まってついた自由研究! お母さんのことが大好きな少年の真意は! 主人公になりたくない女の子が用意周到に! でも小さな嘘は、やがて忘れられていく? ともかく一見恵まれない淋しい少年少女たちが、 事件に舞きこまれ解決してゆくのは痛快というより理知的! 少年でも少女でもない子供が、親の再婚や離婚により自分をみつけていく。 「昨夜・・・町の民家に・・・強盗とみられ・・・バールのようなもので」 どの学校でもバールについての噂が出回っているのはなぜなのか! 「子供は自由で良いよねと、たまに大人に言われることがありますが、 でも子供というのは得てして大人より不自由な生き物だと思うのです」は、 親や先生に制御されているから納得がいく。なんで皆んな嘘を吐くのだろう? 「手紙を書くよ」と言っても、返事がきたことは一度もなし! 小さい頃、大きな病気をして、幼稚園や保育園にはいけなかったし 長い治療が終わったのは小学校二年生にあがった頃、 母親は看病疲れで倒れ、彼が三歳の時に亡くなったきかされている。 そして、彼は入院中の院内学級である少女と出会っていた。 だが少女はある日転院してそのまま連絡がつかなくなってしまった。 行方がわからなくなったので、彼は彼女が死んだのだと思っている! やがて礼恩は、少しだけ成長し、バールを手にとると、 ある人と会うために病院へ向かう! 少女の物語を映画にして監督になった男は「試されているのかもしれない」 少年の心を巧みにとらえたようで、 その裏で進行する謎が不穏で切実で忘れ得ぬ体験! ひねくれて、いいこぶって似たもの同士の親と子供は、 離れていてもいつかは会えると信じていた! 礼恩。礼儀の礼に、恩義の恩で礼恩。 母親が昔出会った大切な人の名前らしい! 僕は初恋の相手だと思っているけどね! この世の嘘を曝くにいくよ、待っていろ! バールは凶器ではなく、何かを守る武器にもなる! 怪人なんかいない、大人になって旅をすればわかるのだ。 「明日希望」は、そんな糸口だったよ! 青森県弘前市出身で、現在も動けずに弘前市在住で、 何をしているか皆目不明な青本は、DNA「禄」冲殺主導で、 満足を決してしない貪欲さ。 あるいは、努力しても頑張っても、報われない空回り。 才能はこの「禄」で、感謝と奉仕に優しさに冒険心ある自我。 「禄冲+貫」は、腹をくくって計算するが悪人になりきれず。 「禄冲+調」は、持続力がなく組織にいるようで内心抗う姿勢。 「禄冲+石」は、他人次第でいかようにも影響を受ける。 「畑+禄冲+子月」は、強そうで弱く確固たるものを得るのに時間を有し、 異性・同性限らず、裏切りに遭いやすく、乗り越えられれば強くなる。 「午」年生まれ「畑未」は、この世のものとは思えない存在。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は「貫」で、一人で始める。 締めにあたる導星は「禄」で、他人に終了させられる。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の岩肌剥きだしの「山」の裾野にある「盆地」。 総エネルギー188点は子丑天冲殺の気強さはあっても、 月支「子」VS日支「未」の害持ちの生月冲殺で、 守護神火性の44点が頼りで、年支「午」VS日支「未」の支合で強化され、 年支「午」VS月支「子」の対冲もあるので、 人々は水路みたいな場所で地下生活を余儀なくされている。 不安定ながら、これがこの地方の特色なので、 窮屈な日常にはなれているはいえ、主人公の転校も驚かない。 年干支の「鉄午」は、若い頃から逆境で鍛えられないと、 あまり物事を深く考えないので、乱暴者の片鱗みせる。 寂しがり屋も過保護が似合わず、過酷は糧になる。 月干支の「山子」は、若年期から大人と対等と過ごしたり、 大人の心情をうかがう人生肯定が似合い、 受け継いだものに枝葉をつけて型破りの発想をするが礼節あり。 そして日干支の「畑未」は、理性より感情が先走り、 他人が築いた土台を呆気なく奪う略奪者の様相で、 忍耐力も諦めの早さもあるという、なんでも容認派。 干支番号構成は、07-25-56で東方南方北方で西方欠け。 闘争本能というより幅広い調整力が売りか。 後天運は、初旬「6歳畑丑」が、DNA「貫」の納音10年運天冲殺。 自己を守るために、自己の何かを犠牲にする質は、 月支「子」VS日支「未」の害切れで、優柔不断を逆手にとり、 困難な状況下でも巧みに最低限度の生活を確保のために努力するが、 年支「午」の害もあり、子丑天冲殺らしく 本作のように親の世界は不穏であったと推認される。 2旬「16歳鉄寅」はDNA「調」の反撃反抗。 年干支「鉄午」の大半会もあり、逆転を試みたはず。 一応は社会にでているはずだが、それもそんなに普通の仕事ではない。 現在の3旬「26歳宝卯」は、DNA「鳳」の前旬に続き中身の充実で、 冷静沈着になり、月支は刑で挑戦者、日支は半会で結果をだしてデビュー。 今後は4旬「36歳海辰」は、DNA「司」の積み重ね。 地味な作業になるが、月支「子」の半会で、水性強化になるのは悪くない。 5旬「46歳雨巳」は、月干「山」の干合で進み行く方向の変化。 変化後は月干が「陽」で10年運が「灯」という火性守護神になるばかりか、 むろん主導DNA「禄」でもあり、自己確立。 結果は年支「午」に日支「未」に迎えられる「巳」は、 夏の方三位にもなり、想念は熱く完成し一定の形になり絶好調。 6旬「56歳木午」は、月干支「山子」の天剋地冲と 月支「子」VS日支「未」の害切れを伴うDNA「牽」の干合支合で、 名誉が形になる絶頂期で、さすがに後半運気上昇の子丑天冲殺である。 7旬「66歳草未」は、DNA「車」の多忙で精力的に稼働。 8旬「76歳陽申」は、DNA「玉」の守護神という落ち着き。 さすがに条件はないが、良き老後になっているのではないだろうか。 さて、青本は「畑」なので、守護神火性の「陽」が母親。 ただし、ないので陰陽の「灯」を母親にせねばならぬ。 とはいえ、この「灯」は年支「午」内にも日支「未」内にもるが、 年支は月支と対冲で、日支は月支と害で、破壊れているので、 母親に対する思いは人一倍強いだろうが縁なし。 新しい女性を父親がつれてきても、何らかの理由でいなくなり、 時には犯罪的に身包みはがされることもあったのだろう。 そして、母親が「灯」なら父親は「海」になるが、 その「海」もなく、陰陽の「雨」を父親に見立てれば、 こちらは月支「子」内に一点「雨」があり、主導DNAでもあり、 父親と暮らしたというストーリーはなりたつ、 物語のような美化されたものかはともかく、心情は存分に反映されており、 表向き集団に溶け込んだふりができる「畑」らしさは充分うかがえ 興味深い作品に仕上がったが、子丑天冲殺としては 故郷から一度もでていないのがいま大注目にはならない理由! 青森県はいったん忘れてほしいのだが、それが出来ぬのが「玉」主導! とはいえ、最後の種明かしは胸が熱くなった〜☆ |
■2023年10月05日(木)陽申 |
嶋戸悠祐○漂流都市の不穏な日常 |
○DNA「司」年だった10年(鉄寅)に、 島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞(10-1022/草未)で、 「キョウダイ」が、優秀作を受賞し、 翌11年(宝卯)にのDNA「禄」年にデビュー。 その後は本業を活かした作品を発表しつづけている 嶋戸悠祐(77-0120/灯丑)が、 『漂流都市』を01月30日(山子)のDNA「調」日に上梓した。 社長が若い頃はリヤカーに家電製品を積んで売り歩き 一代で業界に楔をうちこみ、家電量販店売上高ナンバー1を目指すR電器は、 東北地方の未開の地であった中堅都市のK市へ出店をすることとなった。 しかしK市は、轟家電という量販店が一強となり、 R電器の参入を許さない状況だった。 轟家電はK市の人口の多くを占める老人に対して 細やかな接客対応をするとともに、 どうやら街全体で老人の生活サポートを行うことで 客を逃がさないようにしている。 売りは格安パソコンと無料の教室に、 あげくは月額5万円のパソコンサポートサービス! 人間に感染するとされるパソコンウイルスを 除去できるなら儲けものか、そしてその正体! 轟電器、そしてK市に潜む壮絶な事実とは一体なんであったか! 老人以外は、それぞれの役を演じきる、 借金づけになった人が選択せざるをえない漂流者! 新しい日本の怪しいシステムのありかたに迫る絶望的意欲作! 赤い色のおおきな冷蔵庫が注文されたら、要注意だ! 「他人事であってほしい絶望作」とは良く言ったもの! 北海道旭川市に誕生。北海学園大学を卒業。 11年(宝卯)当時、北海道北見市在住だったが、。 現在は家電量販店から転職している模様だが、 北海道内に勤務するサラリーマンであることは変わらないが 詳細不明の嶋戸は、DNA「鳳」主導で、冷静沈着な趣味人。 「鳳+調」は、一見付き合いにくく繊細あるいは反抗的印象。 「鳳+鳳」は、無欲な人生観で内側に入りこめば気さく。 「鳳+石」は、ガサツな面あるも、常識的判断は出来なくもない。 才能は、一応「石」で協調性和合性が役割発揮につながる。 「鳳+禄」は、営業トークが可能。 「灯+鳳+丑月」は、しぶとく執念深いが中年期で逆転が見込める。 「辰」年生まれ「灯丑」は、王道を行かねばならぬ人。 生き方を表す伴星は「禄」で、つかまえどころがないが感謝から始まる。 物事の始めの洩星は「石」で、共同で始めるので妻の助言か。 締めにあたる導星は「禄」で、他人の意向で終了。 宿命の特長は、晩冬深夜二時頃の灯火で、気の早い陽光が薄らと光がさすが 泥濘んだ土地に砂利が浮く土地を照らしているが、 総エネルギー253点は相応の存在感も、 守護神木性が、年支「辰」内にしかないので、 湿った燃料を手っ取り早く乾かしていく様子は、 ようは仕事のエピソードをひねって使用するだけ。 発信力の土性は58点と少なくないが、 自身の火性は生じられる木性が26点と少ない40点で 58点も吐きだすのは容易ではなく、 水性78点は常に忙しない現場におかれることになり、 年干「陽」と月干「宝」が干合すれば、それぞれ「海」と「雨」になり、 仕事に忙殺される恐れもあるが、そこで出会ったはずであろう妻には 尻をたたかれるという図式で、創作時間を効率良く作り出したいが、 正月も出社する本業は、じんわり体を傷める。 年支「辰」月支と日支「丑」の地支土性一気格は、 現実世界を利用し支えてもらうのだが、 それが家電販売であると理解すれば合点がいく。 年干支の「陽辰」は、表面温厚中辛辣何度も挫折したり裏切られて強くなる。 月干支の「宝丑」は、周囲に振りまわされず自分の道を行く。 そして日干支の「灯丑」は、先祖の因縁消化のようなもので、 他人を犠牲にしたり、逆に犠牲にされたりしながら実現していくもの。 干支番号構成は、53-38-14で北方西方東方の相応な領域も南方の温暖さはなし。 後天運は初旬「5歳海寅」が、DNA「牽」の役割意識の付加。 栄誉や自尊心が強化されたが、これといって条件はない。 2旬「15歳雨卯」が、DNA「車」で活動的なのか、危険なのか、 若者らしい慌ただしい時代で、あっという間に過ぎる。 3旬「25歳木辰」は、DNA「玉」のひとつの流れに落ち着く守護神。 それが表向きの仕事であろうし、創作の世界でこの最後にデビューを飾る。 4旬「35歳草巳」は、DNA「龍」の気分爽快な守護神で成果もだせた。 現在の5旬「45歳陽午」は、DNA「石」の才能強化も、 月干「宝」の干合は進み行く変化で、10年運は「海午」に変わる。 才能強化も不名誉もある害は、間違いなく体調の悪化だろう。 追い込まれれば追い込まれるほど、立場も危うく辛い。 なんとか生き延びねばならない。 今後は6旬「55歳灯未」がDNA「貫」の納音。腹をくくって過去の清算。 受け身で崩れされれば、なんとか反攻も可能。 7旬「65歳山申」は、DNA「調」の晩年の10年運天冲殺。 力をぬいて独創的発想で話題になる可能性もあり。 8旬「75歳畑酉」は、DNA「鳳」の主導DNAで自己確立10年運天冲殺。 豊かな発想で力をぬいて、感謝と奉仕で過ごせば意外な収穫ありかも。 さて、嶋戸は結婚しているようで、仕事を持つ妻も ネット上で作品を公開しているようだが、 話題になるのは以前飼育していた猫とあつ森ばかり。子供の存在は一切なし。 出会いをはじめ妻の詳細不明は不明だが、 嶋戸の宿命には配偶者成分の「海」がないので、 陰陽の「雨」をとれば弱くはなく忙しない。 ただ嶋戸にしても、妻にとっても木性ならまだしも、 金性方向の猫は冬生まれには、忌み神。 そこらへんが嶋戸の活動にブレーキを潜在的に かけているのは少々残念なことだと言えそうだ〜☆ |
■2023年10月11日(水)海寅 |
荒木あかね○ちぎれた鎖と光の切れ端の深くて暗くて鋭利な記憶 |
○中学3年生(13年/雨巳)の条件なし天剋地冲天冲殺年に、 有栖川有栖(59-0426/山寅)の 短編小説「探偵、青の時代」を読んだことをきっかけに創作を始め、 22年(海寅)のDNA「司」の支合年に、 「此の世の果ての殺人」で史上最年少、かつ選考委員満場一致で、 第68回江戸川乱歩賞(22-0517/鉄午)の三合会局日に受賞。 同作は週刊文春ミステリーベスト10で5位、MRC大賞で7位、 このミステリーがすごい!で11位にも輝いた 荒木あかね(98-1019/山戌※)の『ちぎれた鎖と光の切れ端』が、 08月28日(山午)の大半会三合会局日に上梓された。 「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」 復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島 (クローズドアイランド)で目にしたのは、仇の死体だった。 さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって次に襲われる――。 20年08月04日(畑卯)。島原湾に浮かぶ孤島、 徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。 その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。 先輩の無念を晴らすため・・・・。 しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。 「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」 散りばめられた多くの伏線、あれもこれも怪しい! 樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、 参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。 樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。 しかも、殺されるのは決まって 「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。 女性とはいえ、格闘技の手練れまでもが。 樋藤は焦る、SNSに犯行声明まで用意しているのに、 このままでは全部自分の仕業にされてしまう! そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。 樋藤は真犯人を追いつめられることはできたのか。 第二章は、第一章から三年後、場所は大阪府大正区内、 樋藤の先輩が登場し第一部の意外な関係者の女性と意気投合し、 新たな事件を引き起こし、それに敢然と向かって行く姿。 第一部の登場人物が学生時代の仲間が殆どで密室なのに こちらはゴミ収集業務に従事する女性(第一の事件の関係者)の奮闘と、 事件にかかわるはぐれ刑事たちの型破りな捜査により 第一の事件が思い起こされ、解決に向かう会心の冒険譚。 「二度と笑うな。誰にも頼るな。言葉を交わすな。一人で生きろ。」 友情、兄弟愛、憐憫、復讐、自業自得の計算されつくされた連鎖! 光の切れ端を拾い集めながら生きる。 憎しみを腹の底に抱え許すことはできない。それもまた人生なのだろう。 福岡県内の出身で、九州大学文学部を卒業。 専攻は美学美術史の中でも日本美術史。 卒業論文のテーマにしたのは仏教美術の地獄絵。 現在も同県内の実家暮らしで、大学卒業後は会社員として勤務していたが、 乱歩賞受賞を機に、あっさり会社を辞めて専業作家となった荒木は、 DNA「玉」主導で、環境を変化させるのに苦痛を感じ、 動かずに静かにひとつの案件を掘り下げる質で、 こだわりが強く気分転換は得手ではない。 「玉+龍」は、周囲となかなか歩調を合わせられず、 一見、庶民的な気安さを見せるがそれは本質ではなく、 誤解されること、理解されぬことを恐れない。 「玉+玉」は、無理をするのが苦手で、経済のための労働に興味なし。 「玉+貫」は、先を考えるより過去と今が大切。 「玉+禄」は、行動力攻撃心はないが、机上の計算は得意。 才能は「禄」で、激しい前進気勢と屈折した感謝と奉仕に冒険心。 「山+玉+戌月」は、確証ないと動けずに、そのための調査分析は怠らず。 「寅」年生まれ「山戌」は、揉めごとに強く。平時は穏やか。 生き方を表す伴星は「司」で、家族の支援あってこそ。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の助け。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人。 宿命の特長は、晩秋八時頃の湾を囲むようにそびえ立つ「山」で、 総エネルギー235点中自身の土性は95点もあり身強扱い。 堂々構えて正に動かざること山の如し。 木性23点しかなく汗水垂らして普通の労働はしたくなく精神世界へ。 創造力の火性は47点で僅かに思えるが、 年支「寅」VS月支+日支「戌」の半会で 現実的な火性が生成されるため、時間をかけて熟成。 極論を言えば火の海で、清掃車も炎上する。表現力の金性は46点と相応。 そして引力本能の水性は24点と、優しさや思いやりは期待出来ず。 年干と日干の同一は両天秤で、この2章じたてはお手の物。 テーマは連鎖するのに、根っ子は異なる。 これが年干日干が同一も、年干支VS日干支大半会の理由。 年干支の「山寅」は、生まれながらにして長の器。 お世辞は上手くないが人情味にあふれるコミュニケーション能力。 恥をかいても生きたくはないという美意識は作家の大きな売り。 月干支の「海戌」は、旧家に生まれながらも、挑戦者として新たな世界へ。 挑戦者なのに言動が粗野なのは、登場人物に活かされる。 そして日干支の「山戌」は、家族や大切な人を思う心が伝えきれない。 数代前に出生の秘密などを抱え、異常とも思える執着心の持ち主。 原則単独行動で時間をかけて様々なものを熟成させていく。 干支番号構成は、15-59-35で南方北方西方の幅広い領域も想念で彷徨う。 後天運は、初旬「3歳宝酉」が、DNA「調」の害で、 屈折した心情の方向性が思い通りにゆかず、 異性や同性への眼も一般的なものにならず、 日支ばかりか月支も害のため不安定でノンバイナリーに近く、 人間というものは裏切り裏切られるものと感じたはずで、 他人とは異なる感性と人生観で生きるのが得策で、 芽を摘まれようと、反骨心は衰えず。 また、生涯を通じてターボ運(子丑天冲殺廻り)のため、 何をしても目立つようになるので、 本格稼働前は控えめで気配を消すことも覚えたはず。 2旬「13歳鉄申」はDNA「鳳」の豊かな発信力。 このうえない読書体験により、将来進み行くべき姿を。 思い描き、そのためのに内容の濃い学びを行う。 現在の3旬「23歳畑未」はDNA「石」の人間関係。 様々な登場人物を複合的に描きながら、まるでじゃじゃ馬のごとき驀進で、 一気に引力本能をとりこむ受賞は、ある意味計算尽くの狡猾さを漂わす。 今後は4旬「33歳山午」が、年干支「山寅」VS日干支「山戌」のからむ 大半会三合会局で、DNA「貫」の自我の誇張に大成果大事件となれば、 各賞総なめなり、売れに売れて向かうところ敵なしか、 その逆に妙な躓きで大失速か否かで難しいところ。編集者次第か。 5旬「43歳灯巳」は、DNA「玉」の10年運天冲殺で、次元の違う売れかた。 己を知りさらに深める主導DNAの自己確立で、大化け。 月干「海」の干合は方向性の変化も変化後の「木」は稼働力強化で、 精力的な活動で、おそらくは著作以外でも存在感の誇示。 偉そうにならず、感謝と奉仕の精神もあればブレず。 6旬「53歳陽辰」は、DNA「龍」の10年運天冲殺対冲で、 新たな挑戦により多少の諍いがあろうと、 誰も手がつけられぬほどの大御所となるが試される。 7旬「63歳草卯」は、DNA「牽」の支合で名誉が形になり、 名実共に収まるところに収まって頂点に立ち後進を眺める。 前旬ほどの勢いや派手さはなくとも、盤石の予定。 8旬「73歳木寅」は、DNA「車」の半会で究極の多忙。 火性がさらに強くなるので、水を使わぬとあちこち厳しくなるが それはすなわち、感謝と奉仕の姿勢。 世のため人のためは、一生のテーマになるはず。 「最後まで熱中して読んでもらえるようなミステリーを書きたい」が 荒木らしい決意なのだが、それこそ集中力とこだわりの証し。 さすがに「玉」主導はブレのない深い目線だが、 この「玉」は、「灯」であり守護神であり母親。 ちなみに父親はその「灯」の干合相手の「海」で、 月干にあるので、それこそ目立つしっかりとした、 それでもいわくつきの家系。 守護神でも主導DNAで母親の影響は多大だが、 ハミダシ運の辰巳天冲殺なのに動かぬ「山」に、 不器用な「玉」主導では動けぬ矛盾も、そこは優等生の風格。 本来は、伝統と格式のある都会に勝負しにいくべきだが、 現実的な理由では、それをあえてできるものでもない。 事件は孤島であったり、都会でも旧かったり、一癖も二癖もある境遇と状況。 苦悩のもとは矛盾なのだが、外にでて受ける矛盾もあれば、 内にいながらにしてうける矛盾もある。 「人はどんな理由があっても、人を殺しちゃいけないんですよ。 そこには一切の例外を認めない。 そういう前提がないと、私たちは社会を信用することもできないし、 他人に歩み寄ることもできません」なので、 警察だって信用されないと、事件は複雑になる! 消化できるか否かで荒木の成長と存在価値が問われる〜☆ |
■2023年10月17日(火)山申 |
椹野道流○最後の晩ごはん 兄弟とプリンアラモードと屈折 |
○大学院在学中の96年(陽子)のDNA「牽」の60年に一度干合支害年に、 「人買奇談」で講談社の第3回「ホワイトハート大賞」の エンタテインメント小説部門で佳作を受賞し、 翌97年(灯丑)のDNA「車」天剋地冲年に 講談社X文庫ホワイトハートより同作品でデビュー。 「奇談」「にゃんこ亭のレシピ」「鬼籍通覧」 「右手にメス、左手に花束」「妖魔なオレ様と下僕な僕」 「作る少年、食う男」「貴族探偵エドワード」 等シリーズものが多く、14年(木午)の主導DNA支合年に始めた 料理がテーマの青春小説でファンタジックストーリーが魅力の 「最後の晩ごはん」シリーズは、 芦屋市が主な舞台の人気作品で、18年(山戌)にドラマ化もされているが、 ここでは、シリーズ19作目になる 『最後の晩ごはん 兄弟とプリンアラモード』が 03月25日(海午)のありえないDNA「調」の支合日に刊行している 椹野道流(69-0225/宝未)をとりあげる。 阪神芦屋川駅の近く、芦屋警察署と芦屋消防署に挟まれるという なかなかユニークな場所にある古びた一軒家の 毎夜一品しか提供しない夜のみ営業の定食屋「ばんめし屋」で働く デザート担当で、元芸能人のはしくれの五十嵐海里は、 母に呼ばれて東灘区の実家に帰ることに。 しかし実家には見知らぬ少女がいた。 「この子は一体!?」と海里は驚くが、週末ホームステイ制度を利用した 妹設定というフレコミで、擁護施設では集中して勉強できないのだと言う。 兄の一憲は別件で、海里に話があるという。 兄と喫茶店を訪れた海里は、その親友・仁木も交え、 一憲から、海里が幼い頃に起きた衝撃の出来事を聞かされる。 船乗りで海で亡くなった父親。 早くから父親代わりになってくれていた一憲の「罪」の告白だった。 長年分かり合えなかった兄の、苦しい胸中を知った海里は・・・・・。 ペットロス講座に通う兄嫁の近況や独自のペットへの考え方もはさみ、 (哀しみと喪失は乗りこえる必要がない) 切り口は斬新で、いまどきの問題意識をそれなり網羅している。 とはいえ、子供が誕生せずに不妊治療もままならず 里親制度に応募するのは正しい選択とおもうが、 それ以前にその結婚が自然界の節理から外れており、 (本来の安全な結婚は似たような境遇が自然) そこにも問題があることにも言及してほしかったが、 ソフトに上手に曖昧に回避している模様。 新登場「ひるめし屋のナポリタン」 「缶詰のみかんとヨーグルトで簡単デザート」 「レタスがたくさん食べられるサラダ」のレシピも巻末に。 家族の絆に涙が溢れる第19弾!は、真の家族の物語で椹野らしい。 扉にある登場人物のイラストは配慮がありうれしい。 兵庫県芦屋市出身で、現在も実家近くに居住。 甲南女子高等学校卒業後に、兵庫医科大学に進学。 大学4年まで終えたところで1年間休学。 94年(木戌)の主導DNA「司」年に兵庫医科大学を卒業し、 98年(山寅) 大阪医科大学大学院を修了し、 医療系専門学校等で非常勤講師として、 解剖生理学、法医学、公衆衛生学を教え、特技は一弦琴。 中原中也(1907-0429/山申)を好み、 筆名の「椹野」は中原の生誕地近くの椹野川に由来するという 椹野はDNA「司」主導で、純粋で家庭や家族という領域を重要視する。 才能も「司」で地道の積み重ねでシリーズものも多い。 「司+貫」は、急がず焦らず意志は強固。 「司+龍」は、用心深く家庭とか血族のような枠を逸脱しない冒険心。 「司+牽」は、保身術優秀で、冷静で客観的目線。 「宝+司+寅月」は、派手さはないが中身は激しい。 「酉」年生まれ「宝未」は、動いているようで派手には動かない。 生き方を表す伴星は「司」で、家族の協力ありき。 物事の始めの洩星は「牽」で、何らかの引き立て。 締めにあたる導星は「貫」で、一人で始末をつける。 宿命の特長は、初春午前四時頃の街中の特別意識の強い施設で、 なんらかの特殊な役割を担い地域貢献をしているもので、 医師であることは、そのまんま活かしきったはずも 作家までやっているのだから、偏るのは必定。 総エネルギー202点中自身の金性は41点なのに、 稼働力の火性が59点で創造力の土性が61点もあるのに、 守護神発信力の水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人は、 休息なく働き続けるばかりか、やれることはなんでもやる。 忌み神とは言わぬが、愛猫との生活を優先させ、 実家から離れられず、仕事場を至近距離のほぼ向かいに建てる離れ技では、 他のことにまで手がまわらないのはやむなし。 年干支の「畑酉」は、見栄えを良くする。 月干支の「陽寅」は、ソツのない技術力。 そして日干支の「宝未」は、用心深く懐疑の念あり。 不言実行も女性の場合は婚姻を回避することで、 仕事での成功が約束され、金銭物質運に困らず。 干支番号構成は、46-03-08で北方と東方の限定領域で、 主人公達も冒険しているようで、実はそうでもない。 後天運は初旬「3歳灯卯」が、DNA「車」で多忙に危険で、 駆けずり回る様相は、まるで少年の如く休息のない人生。 年干支「畑酉」とは納音的(初旬のみ灯と畑は同一扱い)のため、 何かを犠牲にすることで、一般人の倍以上の稼働力を得る。 2旬「13歳山辰」は、DNA「玉」で地元に根を下ろし、 ひとつのことを掘り下げる時期。 3旬「23歳畑巳」は、年干支「畑酉」の大半会を伴う、 DNA「龍」の改良改革で、デビューを迎える。 4旬「33歳鉄午」は、DNA「石」の支合で仲間作り。 5旬「43歳宝未」は、DNA「貫」の律音で、力が倍増。 月干「陽」の干合で進み行く方向性の変化で、役割消失。 変化後は守護神水性なので、ここからさらに上昇。 現在の6旬「53歳海申」は、DNA「調」のありえない水性で、 月干支「陽寅」の天剋地冲もあり、大きく前進と認知拡大。 今後は7旬「63歳雨酉」は、DNA「鳳」のありえない工夫で、 手がつけられぬほどの絶好調。 8旬「73歳木戌」は、主導DNA「司」で自己確立ばかりか、 晩年とはいえ10年運天冲殺もあり、老いてさらに別次元の活動。 さて、椹野の母親成分は日支「寅」内の「山」で 様々な影響を受けていることになるが、 その干合成分の「雨」や陰陽の「海」が存在しないため、 父親縁は薄く、既になくしているのだが、 「父が医者で、子供もが医学部に入った瞬間を味わいたいと。 受けてくれればいい、ダメだったらそれでいいって。 お前の本命は本命で目指していいけど、 医学部を受けるだけ受けてくれないかと言われて。 受けたら、通っちゃったら俺がスポンサーだ!って開き直られて、 医学部入ることになっちゃって」は、ハミダシ運の戌亥天冲殺だけに笑えぬ。 農学部と史学部も受けており、ド文系なのにそちらでも通用したのは、 さすがに水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の休息いらずなのだろうが、 だったら毒を食らわば皿までで、91年(宝未)の律音年に英国留学した費用など、 休学しようと、ちまちまアルバイトなどせずに、 「もう全部決めたから。行くから」と、振り切って渡英せずに、 巧妙にやってほしかったと思う。したたかであれ(笑)。 また、野人らしく、5類移行後の今年07月(畑未)には、 新型コロナ感染症に感染し、両親にも罹患させ、 08月(鉄申)には父親が亡くなり、母親は入院中で認知症がひどくなり、 以降「親の後始末に奔走している。」ということだが、 これは戌亥天冲殺の野人が至近距離に、 家を建て仕事場と称したのだからやむなし。 また向かい側に仕事場をの理由のひとつとして、 愛猫との生活をも考慮したようだが、いくら野人とはいえ陰の金性が 陰の金性と仲間意識をもっても成長はない。 ありえない水性の魚類ならともかく、どこかズレてるのが作家なのだろう〜☆ |
■2023年10月21日(土)海子 |
浅野トシユキ○おーい、村長さんの優しい時間 |
○大学卒業後、会社員として勤務しながら執筆活動を続けてきた、 浅野トシユキ(67-0726/宝卯)が、 待望のありえない守護神三合会局年を迎えた 今年(23年/雨卯)の05月11日(畑巳)の主導DNA日に 『おーい、村長さん』を刊行した。 「おーい、村長さん」は、生まれも育ちも東京は新宿。 平々凡々な「権田原正二」フリーター45歳は、 双子の兄の病気を隠すため、東京の西部で山梨県との県境近く 人口約1500人あまりの日野多摩村の「村長代理」を頼まれた。 違うのは口許にあるホクロと、女たらしでも出来る兄とそうでない自分。 村人たちの精神的支柱である「権田原正一」として彼らとふれあううちに、 この村のぬくもりに自分も魅了されていく。 嘘の先で明かされる、おどろくべき秘密とは――。 家族、隣人、恋人。大切な人たちとの絆を描いた、3つの物語。 親元を離れた先で、秘められた自分のルーツに辿り着き、 戸惑いながらも成長する。昭和30年から10年ー。 15歳の私は秋田から名古屋の今池にある豆腐店に就職した。 古き良き時代の人々のつながりを描く 田辺豆腐店が舞台の「お豆腐ください」。 丹頂鶴の撮影で出会った二人が、年に一度会う約束を果たす。 男女の淡雪のような恋模様「約束の場所で」。 作者の邪気なき心情が豊かに表現されている。 愛知県瀬戸市出身。大学進学時に上京し、 東京都八王子市や東京都立川市に住んでおり、 東京の西部地域に土地勘のある浅野は、 DNA「龍」冲殺主導で、見直しや再出発を回避できず。 「龍冲+龍」は、没頭しすぎると少しずつズレて行く。 「龍冲+禄」は、人が良いにも程がある。 才能はこの「禄」で、優しさと感謝と奉仕の滅私の精神。 「龍冲+車」は、肉親の事情であれこれ苦悩する。 「宝+龍冲+未月」は、裏方なのに落ち着かぬ日常は好々爺的。 「未」年生まれ「宝卯」は、内外シーソー。 生き方を表す伴星は「調」で、他人とは違う孤独で奇異な人生。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにかつがれる。 締めにあたる導星は「龍」で、常に先読みをする。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の熱いネオンサインに 不用心に照らされる標識で、埃を落とす雨乞いをしている様相。 総エネルギー230点は堂々としたものだが、 自身の金性はわずか17点しかない身弱で、 にもかかわらず火性96点は目立つうえに稼働力過多であり 木性69点は心優しく、土性48点はありがた迷惑みたいな世話をやかれ、 自分を磨く水性ゼロ(DNA鳳/調なし)なしの野人のため、 休息しらずで、なかなか自分の時間を持てず。 かと思えば、遊びなしの真面目人間で、 無限大の発信力も使用出来る強味があるので難しい。 年干支と月干支の「灯未」は、一見冷静クールなのに中身は熱く辛辣も、 それをなかなか表にださず、先祖の因縁をどこかに背負う。 そして日干支の「宝卯」は、邪気がなく争いを好まない善人で、 品性ばかりか庶民性を備えているので、そこが強味。 干支番号構成は44-28で、西方と南方を結ぶ直線で、わかりやすい。 後天運は、初旬「6歳陽午」は、DNA「牽」でなんらかの役目役割を負う。 あるいは、それを意識させられる。自意識は妙に高くならざるを得ない この10年運天冲殺は、若年期は運が稼働せず、周囲に翻弄された見込み。 2旬「16歳草巳」は、DNA「禄」の才能強化10年運で、東京にでるが、 卒業時が忌み神土性の害年(88年/山辰)にかかり、やむなく故郷に戻る。 3旬「26歳木辰」は、DNA「司」の害。家族や一族の犠牲の労働。 ようは自分の思い通りにならなかったことだ。 4旬「36歳雨卯」は、DNA「鳳」のありえない守護神表現力。 年支と月支の「未」は半会で、前進気勢もみなぎった復調時期。 5旬「46歳海寅」は、DNA「調」のありえない守護神反撃力。 進み行く方向の変化は創作にも活かされ、 忌み神「灯」は「草」化され、才能強化にもなった模様。 今年(23年/雨卯)から始まった6旬「56歳宝丑」は、DNA「貫」で独立独歩。 年干支と月干支の「灯未」の天剋地冲で腹をくくって我が道を行く。 今後は7旬「66歳鉄子」は、DNA「石」で協調性和合性に難。 年支も月支(共に未)も害で、なかなか進めないが、 変剋律も始まるので苦悩することが才能磨きにもなる。 8旬「76歳畑亥」は、DNA「龍」の主導DNAで自己確立。 年支と月支(共に未)と日支「卯」のからむ三合会局で、 最晩年ながら大事件が待ちうけているように思える。 放浪することが同様に才能磨きになるはず。 さて、浅野は生年生月冲殺で家系の恩恵を受けない。 にもかかわらず、目上運の午未天冲殺であるため、 故郷へも後始末のために、実家に出戻った感あり。 しかも内外シーソーなのに、家族もあれば何でも自己犠牲。 作家という分野が視野に入るか否かは別にして、 せっかく東京に出てきたのに、ユータンしてしまったのは、 事情があろうとはいえ本当にもったいないこと。 家と明確に距離をおいていれば、作家のみならず、 もっと多大な成功もあったのではないかと考えると残念だ〜☆ |
■2023年10月23日(月)木寅 |
島口大樹○遠い指先が触れてに触れてはならない記憶 |
○21年(宝丑)に「鳥がぼくらは祈り、」で 第64回群像新人文学賞を受賞しデビュー。 同年、同作が第43回野間文芸新人賞候補作とり、 第166回芥川龍之介賞(22-0119/海申)にて、 「オン・ザ・プラネット」が候補作となった 島口大樹(98-0813/海辰)が、 昨年(22年/海寅)の08月09日(木午)のDNA「鳳」日の天冲殺に 『遠い指先が触れて』を上梓している。 ゴッホが耳をそぎおとした史実と 主人公が幼い時に兎に薬指と小指をちぎられた曖昧な記憶。 実の両親は自動車事故でなくなり、擁護施設を経由して、 静岡の里親にもらわれ、都内の私大をでて地銀に就職し、 八重洲の東京支店に配属になった萱島一志は、 ある日施設で一緒だったという2歳年上で 水商売に従事する中垣杏という女性の訪問をうける。 彼女は自分たちの過去が消されている事実をつきとめ 「一緒に、失くした記憶を探しに行こう」というのだ。 彼女の言葉で、僕らの旅は始まった。 過去を奪うものたちに抗い、ままならない現在を越えていく、 「愛と記憶」をめぐる冒険。 「ねえ、覚えてる?」両親を知らずに育ち、忘れていた過去を呼びさまし、 僕の凡庸で退屈な日常が変化していく。 不可視のシステムに抵抗し、 時間の境界を越える二人の行方はどうなるのか――。 やがて一志と杏は恋人の関係になり、ついに黒幕にたどりついたのだが、 そこには知らねば良かったような真実が待ち構えていた。 善意で買われた記憶には、毒が潜んでいたのだ。 文体が映像として浮かび上がる二人の視点の入れ替わりは、 痛みを等価交換するように再生する、発明のようらしい。 埼玉県上尾市生まれ。埼玉県立熊谷高等学校を経て、 横浜国立大学経営学部を卒業し、 勤務先である新宿から自転車で1時間程の距離に該当する 東京都杉並区西荻窪駅近辺在住と思われる島口は、 DNA「車」主導で、忙しない性癖で危険と隣り合わせ。 「車+車」は、行き当たりばったりのように見えて瞬時に計算。 「車+調」は、行動の葛藤に反骨精神。 才能は「調」で、細やかで丁寧で独創的発想。 「車+龍」は、閃きのようなものが降ってくる。 「海+龍+申月」は、気楽な芸術志向。 「寅」年生まれ「海辰」は、一発勝負が得意。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈の拡がる人生。 物事の始めの洩星は「車」で、何もないところから始める。 締めにあたる導星は「龍」で、常に先を考える。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の岩盤剥きだしの山がせり出す 「海」というか「湾」で、干拓の危機に怯える。 総エネルギー247点は、相応の存在感で自身の水性は51点。 表現力の木性は45点、配偶者成分や成果の火性は23点に比して 稼働力の92点は追い立てられるように動かされる。 金性36点は創造力として少ないものの、一切変節がない「鉄」なばかりか、 月干に座しているばかりか、月支「申」VS日支「辰」の半会に支えられ、 印象よりは濃い習得本能を所有しているとみて差し支えない。 月干支の「山寅」は、お世辞は苦手直球判断も人の話は聞く姿勢を持ち、 恥をかいてまで生きたくはないという美学の持ち主。 月干支の「鉄申」は、ゆるぐことのないルール遵守で、 自己の設定した道からはみだすことない精神的支柱。 そして日干支の「海辰」は、冷徹で醒めている若年運。 一度決めたことは最後までうやりとげるが、成功と持続は別物。 干支番号構成は、15-57-29で東方北方南方で西方欠けで内側は不安。 後天運は、初旬「9歳宝酉」はDNA「玉」の伝統的金性の強化で、 思慮深くなり、ひとつの案件を掘り下げていく思考が付加。 ある意味田舎の風を受けて、落ち着きはあるが、 ターボ運(子丑天冲殺回り)が38歳まで巡るので、それまでは目立つ存在。 現在の2旬「19歳海戌」は、DNA「貫」の納音で自己破壊。 これまでの自分を形成してきた何かさらけだしたり、 徹底的に破壊することで生き延びようとする。 今後の3旬「29歳雨亥」は、DNA「石」で協調性和合性。 年干支「山寅」の干合支合可で、表向きな仕事面の変化で、 「山」は「陽」に10年運は「灯」になるので守護神火性へ。 さらに10年運「灯」は日干と干合すれば、 10年運は「草亥」になり、異様な環境におけば10年運天冲殺扱いで、 なんらかの突風的な動きがありえないこともない。 4旬「39歳木子」は、DNA「鳳」の発信力・表現力強化。 月支「申」VS日支「辰」の三合会局もからむ大きな成果で、 生き方次第で面白い時期になる。 5旬「49歳草丑」は、DNA「調」の才能強化と方向変換。 進み行く方向性の変化は一時的に好結果をもたらす可能性否定できず。 10年運は「宝丑」的になり金性の強化。 6旬「59歳陽寅」は、DNA「禄」の守護神10年運で陽が当たる安定。 感謝と奉仕に加え、目立とう根性も必須。 7旬「69歳灯卯」は、DNA「司」の干合支害で、トラブル。 その気になりすぎると異性や金銭での失敗で勝負は出来ず。 8旬「79歳山辰」は」、DNA「車」の主導DNAで自己確立も、 年齢的には行き場を失いかねないという晩年なのだろう。 発想は少々SF的も手法は文学的になっており、 さすが毛色の変わった味付けは、作者の才気が縦横無尽に発揮されている。 とはいは、宿命に大きな偏りがあるわけではなく、 初旬条件もなく、10年運天冲殺の恩恵もそこまではない、 ある意味優等生的な作品は魅力も、 それは会社員として勤務している姿があってこそ。 くれぐれも冒険はしないのが得策かもしれない〜☆ |
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