★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 3 年(雨卯)○03月 草卯 // 移 動 祝 祭 日 |
■03月分一覧 (2023年○目次) |
森下典子○青嵐の庭にすわる 日日是好日物語と樹木希林への追想(2023_0301) |
滝川さり○めぐみの家には、小人がいる。血なまぐさい陰惨な時間(2023_0307) |
朝井まかて○落花狼藉に投影される歴史と作者の苦難の重み(2023_0315) |
猪谷千香○小さなまちの奇跡の図書館にある発見と持続するリファレンス(2023_0320) |
菅野雪虫○星天の兄弟にある優しさの系譜(2023_0324) |
長谷川あかり○クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはんという日常(2023_0330) |
■2023年03月01日(水)山午 |
森下典子○青嵐の庭にすわる 日日是好日物語と樹木希林への追想 |
○就活に失敗するも、学生時代から「週刊朝日」の名物コラム 「デキゴトロジー」の記事を書くアルバイトをしていたのが、 この世界に入ったきっかけで、87年(灯卯)にその体験を描いた 「典奴どすえ」でデビュー(同年テレビドラマ化された)。 以後、雑誌などにエッセイを執筆し、 95年(草亥)の三合会局天冲殺には、自分の前世探しをテーマに 「デジデリオ・ラビリンス」を刊行し、これは06年(陽戌)の干合天冲殺年に 「前世への冒険」と改題して文庫化され、 11年(宝卯)に「フィレンツェ・ラビリンス」としてテレビドラマ化。 02年(海午)の守護神年に、茶道の稽古を通じて得た気づきを書いた著書 「日日是好日 お茶が教えてくれた15のしあわせ」を刊行、 08年(山子)の害年には文庫化され、18年(山戌)に樹木希林(43-0115/雨酉)の 現役最後の主演作品として映画化。 同作品は昨年(22年/海寅)、には第1回「日伊ことばの架け橋賞」を受賞。 映画化の顛末を書き記した森下典子(56-0305/宝未)の 『青嵐の庭にすわる 日日是好日』が、 納音年の一昨年(21年/宝丑)の11月25日(灯丑)の天剋地冲日に上梓されている。 「日日是好日」シリーズ集大成 「お茶の映画」を、お茶の経験のない人たちが作ろうとした! プロデューサーの若き吉村知巳が小学生の末娘と図書館を訪れた時、 時間をもてあまし偶然発見された「日日是好日」。 それは森下が二十歳からお茶のお稽古を始め、 そこからの25年間を綴ったエッセイだった。 「一気に読みました」「すごいエネルギーを感じました」 「号泣しました」「映画にさせてください」 「監督は大森立嗣(70-0904/灯亥)を考えています」と 最低でも一億円がかかるプロジェクトが明かされる。 クランクインまでの長い道のり。 神社の柄杓とお茶の柄杓が全く違うこと。 お高い道具はすべて自身と先生宅からの持ち出し。 お茶素人相手にお茶の徹底指導で現場にはりつき。 実際は映らないものまでも臨場感をだすためにそろえる。 癌が全身転移しても、空間認知能力に長けた樹木希林の演技。 こうして史上初のお茶の映画が制作されることになった。 同じ神奈川県横浜市南区井土ヶ谷出身の 樹木希林が受けるまでの長く感じた時間! 樹木希林の実妹の夫の実家が撮影現場になるという手作り感。 街のある一角だけ四季が駈け足で進む映画の進行。 多くの職人気質の映画人との出会いで気づく、かけがえのない人生の物語。 「倖せというものを一生懸命努力して成果をあげたり、 何かを勝ち取ったりすることだと思いがちだけど、 実はこういう日々の暮らしの何気ない時間の中に幸せはある」。 映画の裏側をさらけだした、魂の記録。 古着屋で買った千円の着物しか着ない樹木に、 「何で結婚しないの、寂しいわよ」と言われる始末。 お茶の稽古に通う25年間を綴った自伝エッセイは映画化され、大ヒットした。 この映画、スタッフに茶道の経験者が誰もおらず、 原作者の森下自ら、茶道の指導スタッフとして映画づくりに参加することに。 いつもはたった一人で原稿と向き合っている作者が、 カットされて使われなかった思い入れのあるシーンを回想し 映画づくりの現場に飛び込んだ日々を描く。 アウェー感たっぷりのプロの職人集団の中で、戸惑いを感じる森下――。 樹木希林、黒木華(90-0314/灯丑※)ら 個性的な俳優陣との知られざるエピソードまで網羅。 「人生初の事件」ともいうべき不思議と驚きに満ちた日々は楽しい! 神奈川県横須賀市生まれ。精華小学校、横浜雙葉中学校・高等学校を経て、 日本女子大学文学部国文学科を卒業し、 現在も横浜市神奈川区在住の森下はDNA「禄」主導で、 特別意識の濃厚な自己顕示欲抜群の人。 「禄+玉」は、自然体に見えて計算尽く。 「禄+車」は、拘束されたくないので、未婚。 「禄+牽」は、折り目正しい。 「禄+貫」は、実はほとんど計算済み。 才能はこの「貫」で、妥協せず。 「宝+禄+卯月」は、平均的主婦目線は備わる。 「申」年生まれ「宝未」は、動いているようで動かない。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かに担がれる。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の朝陽に照らされた 煌びやかな双頭の宝飾品で月干支「宝卯」VS日干支「宝未」という 常にライバルを意識したり、自己の内面を競わせながら、 切磋琢磨していきながら充実を図るものだが、 ひとたび仕事に向かうと年干「陽」と月干と日干の「宝」が、 干合一体化して水性天干一気とあり集中力あり。 また競争の原理とはいえ、月干支と日干支は大半会なので 矛盾は原則ないものと思われるが、 競い合う同格者は干合相手を奪いあう形にもなり、 既婚者や相手のいる対象を好む傾向で、不倫が嫌いではない。 総エネルギー203点中金性は66点で、秋生まれではない春生まれでも身強的。 守護神水性は17点で日支「申」内一点の 「海」から表出される「玉」であり、落ち着いた女性の目線という 良きワンパターンが売りになる。 年干支の「陽申」は、閃きを財に変える。 月干支の「宝卯」は、庶民気質の商人。 そして日干支の「宝未」の不言実行のいぶし銀のような熟練者で、 女性の場合は婚姻せずに仕事をしていると、喰うに困らない。 干支番号構成は33-28-08で、西方南方東方の夢のある温かい領域。 後天運は、初旬「1歳鉄寅」が、DNA「石」で協調性和合性。 信頼できる友を獲得しやすく、年干支「陽申」も天剋地冲するので、 後転成功稼働運型となり、親を乗りこえる可能性大。 2旬「11歳畑丑」は、DNA「龍」の学びの大転換。 学生時代よりアクティブに、人生を逆転させる。 3旬「21歳山子」は、DMA「玉」の害。 「四年制大学卒業の女子の採用はありません」と門前払い、 希望する企業からはことごとく断られ 「玉」は年支「申」内にもあり、こちらは半会も日支は害。 これが就職できなかった理由だが、変剋律30年間の後押しもあり、 苦労しながら物事を深めて行くことで、書ける仕事で模索。 親は反対しようが、フリーライターの世界へ飛び込む。 4旬「31歳灯亥」は、DNA「車」の10年運天冲殺。 年支「申」の害で多少の苦難はあろうと、 月支「卯」VS日支「未」の三合会局があり、 大きな成果は多忙にくじけることなくデビュー。 5旬「41歳陽戌」は、DNA「牽」の干合10年運天冲殺で、 月干と日干の干合で干合水性天干一気破格で、幾分柔軟になり、 まばゆい光が当たる進み行く方向ばかりか自身の変化。 日干が「雨」化すれば年干の「陽」は、DNA「禄」で売れっ子。 この10年運天冲殺と変剋律の同時終了はケジメであり節目。 壊れていく人も少なくないなか、紆余曲折後さらに大物に。 6旬「51歳草酉」は、DNA「禄」で、引力本能抜群。 月干支の天剋地冲もともなう主導DNAで自己確立。 同級生達には引退の二文字がちらつくが、まだまだ現役。 努力は怠らないが望む物を手に入れる。 生きていく覚悟もしているだろうからこそのベストセラー。 現在の7旬「61歳木申」は、DNA「司」の積み重ね。 地道な力を存分にだしきって、映画化にまで。 今後は8旬「71歳雨未」は、DNA「鳳」のありえないゆとり。 守護神扱いで豊かな老後になるか、戸惑いか。 茶道の稽古に40年通い続けており、 10年(鉄寅)には「表千家教授」の資格を許され、 宗名は、森下宗典。不定期だが、カルチャースクールなどで、 茶道の魅力を伝える講演を行っている森下は、独身である。 年齢を伝えた樹木に「あら浅田美代子と一緒だわ。 お子さんはいくつ? え、あなた結婚していないの!? それはいけないわ・・・・一人で不自由はないの」まで言われるが、 報道されている事実を知っている身としては、言われたくないか。 むしろ「結婚して不自由はないんですか?」という質問を飲み込んだという。 親と暮らし、猫をはべらし、世帯主として、 存分に成功している森下に悔いなし。 これは善し悪しではなく、「禄」主導の森下典子という生き方なので、 いまさら誰かを従える気持ちもさらさらないのだ〜☆ |
■2023年03月07日(火)木子 |
滝川さり○めぐみの家には、小人がいる。血なまぐさい陰惨な時間 |
○19年(畑亥)のDNA「玉」年に 第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の選考会があり、 大賞には該当作がなく、一般から選ばれたモニター審査員により 最も多く支持された作品である読者賞に「お孵(かえ)り」に 与えられデビューした滝川さり(92-0603/鉄戌)が、 同作を加筆訂正した『めぐみの家には、小人がいる。』を 昨年(22年/海寅)の10月25日(海午)のDNA「鳳」の守護神半会日に上梓した。 小人を怒らせるな。穴だらけで死ぬことになるぞ。 自らもイジメの被害者だった経験があり、 群集恐怖症を持つ小学校教師の立野美咲は、 坂道の上にある公立小学校の教師で、クラスのいじめに手を焼いていた。 ターゲットは、「悪魔の館〜旧ゲオルグ邸」という旧いドイツ洋館に 母親と二人で住む転校生の小柴めぐみで、ドイツの血が入っているらしく、 ふんわりとした髪と瞳はわずかにブラウンに輝く。 そしていじめの首謀者は豪華な館で周囲を圧倒する 天妃愛とかいて(中村)ソフイアと読ませるクレーマーの母親を持つ 授業に非協力的なグループをたばね、めぐみの容貌を妬んだのが最初。 物をかくされたり無視されたりとありきたりの事件のあと ケアのために教師の美咲と始めた交換日記にめぐみが描いたのは、 人間に近く無数の小さな目を持つ、グロテスクな小人のイラストだった――。 机の裏に、絨毯の下に、物陰に。小さな悪魔は、あなたを狙っている! めぐみの亡き祖母がドイツより持ち込んだ凶暴な小人は、 当初はめぐみへの恩義から、誘い込んだ天妃愛らを退治し めぐみの母親も、また中村家に家政婦として侵入して、 復讐をとげたかにみたが、やがて血の味を覚えた小人達は、 めぐみ親子の意志とは別にこの街を支配しようと目論む。 もはやグルではなく、小人達は手始めに学校を支配し始める。 兵庫県神戸市西区出身。兵庫県立大学経済学部を卒業。 現在は、大学職員をしながら兵庫県芦屋市在住の滝川は、 「車」主導で、怖いの危険なの大好きな犠牲的本質者で、 単独行動を好み、それで危機的状況に陥りやすい。 「車+貫」は、無謀な怒りを持ちやすい。 「車+龍」は、直感で行動しやすい。 「車+鳳」は、大衆的で目先を最優先。 「車+司」は、思ったまま進むのではた迷惑で、冷ややかな視線を感じやすい。 「鉄+車+巳月」は、若い人と同じ目線。 「申」年生まれ「鉄戌」は、困ったら決して動いてはならない。 生き方を表す伴星は「牽」で、目立たぬ隠されたものを表にだす。 物事の始めの洩星は「車」で、何もないところから始まる。 締めにあたる導星は「司」で、自己意志で終了。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の小湊で花束で宿福される豪華客船。 総エネルギー268点は相当な存在感あるものの 土性60点はDNA龍/玉で、目新しい試みばかりか、サービスに事欠かないが、 木性15点のDNA禄/司なしは、やや地味な印象で 火性45点はDNA車/司は、エンジンはかけても動きだす気配はなし。 水性40点のDNA鳳/調は、豪華船のわりには少々ワンパターンか。 年干支の「海申」は、お気楽で、知恵は使うが、若さで冒頭。 月干支の「草巳」は、完全主義者で、手練れの恋愛主義者か、 理想の相手に巡り会えるまで、放浪する。 そして日干支に「鉄戌」は、野暮でずうずうしいが 一瞬の動揺があろうと内面の闘争心は半端ではない。 危機察知能力はあるので、最後は逃げとおせる見込み。 干支番号構成は、09-42-47で東方から南方北方を見る鋭角領域で、 狭い範囲で濃い活動を行う。 後天運は、初旬「1歳陽午」は、DNA「車」の半会で危険。 主導DNAで自己確立だが、ことイジメで言えば加害者か被害者の どちらかにしかならず、傍観者ではないとはいえないが、 闘争心に頼りすぎは、救いになるとはいえず標的にもなれいやすい。 2旬「11歳灯未」は、DNA「牽」の刑で、名誉不名誉と 衝突はなくはないが、己の立ち位置をわきまえた格好。 3旬「21歳山申」は、DNA「龍」で精神性重視で職をえながら創作活動。 ミステリ&ホラー大賞は年運がいまひとつで読者賞に甘んじる。 今後は4旬「31歳畑酉」は、DNA「玉」の害で、旧いものからの苦情。 組織なのか家なのかはともかく、偏りあると危険も、 年支「申」と日支「戌」のからむ方三位は、金性過多で衝突も 月支「巳」は半会で自信はあるので、結果を期待せねば回避可能。 5旬「41歳鉄戌」は、DNA「貫」の律音で強気も、 月干の干合変化で、進み行く方向の変化。 方向変換もありうるので自然界の動きに従順であるべきか。 6旬「51歳宝亥」は、DNA「石」の妥協であり、協調性和合性で政治力の駆使。 月干支「草巳」の天剋地冲もあり、立場の変更。 7旬「61歳海子」は、年干支「海申」の大半会がある 守護神DNA「鳳」でゆとりある老後へ駈けぬける。 8旬「71歳雨丑」は、DNA「調」の刑で独創的偏屈な年寄りか。 さて滝川の筆名は女性を想像し、男性であるということは、 これといって最後まで気になることではなかった。 とはいえ恐怖の正体はタイトルからわかりやすく、 初めから明かされてるようなもので、そこにヒネリはなく、 ただひたすらに恐ろしいばかりで、復讐が復讐を呼ぶ。 それはそれで読者の飢えは満たしたのだろうが、 学校内の対応も画一的で想定の範囲内で それ以上でもそれ以下でもなく、淡泊なのが残念だけど笑えなくもない〜☆ |
滝川さり○92-0603 |
鉄草海海 戌巳申+1 鳳司龍車貫(車主導) 木性(15)火性(45)土性(60)金性(108)水性(40)/総合268 寅卯天冲殺/主導DNA半会(1歳陽午) 方三位(31歳畑酉)/律音(41歳鉄戌) 木性脆弱/土性過多/金性過多 +1歳陽午/11歳灯未/21歳山申/31歳畑酉/41歳鉄戌/51歳宝亥/61歳海子/71歳雨丑〜 |
■2023年03月15日(水)海申 |
朝井まかて○落花狼藉に投影される歴史と作者の苦難の重み |
○08年(山子)の主導DNA年に「実さえ花さえ」で、 第3回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞して作家デビュー。 13年(雨巳)のDNA「禄」年に発表した「恋歌」で、 第3回本屋が選ぶ時代小説大賞と、第150回直木賞(14-0116/灯亥)を受賞。 14年(木午)のDNA「牽」の守護神干合年には 「阿蘭陀西鶴」で、第31回織田作之助賞(14-1218/雨亥)を受賞。 15年(草未)のDNA「車」年には「すかたん」で、 大阪ほんま本大賞(15-0725/海寅)を受賞。 16年(陽申)のDNA「玉」年には「眩」で、 第22回中山義秀文学賞(16-1113/畑亥)を受賞。 17年(灯酉)のDNA「禄」年に「福袋」で、 第11回舟橋聖一文学賞(17-1113/木辰)を受賞。 18年(山戌)の主導DNA天冲殺年に「雲上雲下」で、 第13回中央公論文芸賞(18-0829/ 雨巳)を受賞。 「悪玉伝」で第22回司馬遼太郎賞(18-1130/陽寅)を受賞。 19年(畑亥)の納音天冲殺年に大阪文化賞を受賞。 20年(鉄子)のDNA「調」年に、 「グッドバイ」で第11回親鸞賞(20-1006/海午)を受賞。 21年(宝丑)のDNA「鳳」年に、「類」で第71回芸術選奨(21-0303/鉄戌)と 第34回柴田錬三郎賞(21-1004/草酉)を受賞するなど 王道の作家活動を歩む朝井まかて(59-0815/畑巳)が 19年(畑亥)の納音天冲殺年に上梓された 『落花狼藉』が昨年(22年/海寅)の08月07日(海辰)に文庫化されている。 戦国の気風が残る江戸時代初期。時は大御所様が薨去したあたりから始まる。 かつて遊女は武将に呼ばれれば合戦の場にも出向いたが、 時代は平穏へ向かい、駿府の吉原で遊女を率い売色御免を提供していたが、 上洛して隔離された場所で仮初めの夫婦遊びをする場となり、 最盛期で数千人の遊女がいたとされる江戸市中の中でも最大級の繁華街 徳川幕府公認の傾城町・隅田川沿いに吉原が誕生した。 災禍で孤児となり吉原で養われるようになりながら、 男子をしのぐ剣術を心得え、お転婆のため遊女にはならず、 養い親で吉原一の大見世・西田屋の女将になった花仍は、 当初は23歳というその若さから「姐さん」と呼ばれていた。 自身の店は二の次で町のために奔走する夫・甚右衛門を支えながら、 遊女たちの世話を焼き、町に降りかかる奉行所からの難題に対峙していくが、 大火のおかげで、神田の外れからそれこそ浅草の果て、 当時は江戸の外になった場所に新吉原の建設を担うなど、 それこそ、奉公人一同を差配して、栄華の街を築いたが、 良きことばかりではなく、夫との間には子はなく、 大切な花魁の希望を叶え出産させたところ、 当時は出産は命がけであり、思い人に添い遂げることも叶わず、 出産時に死亡させてしまい、その亡き娘を実子として女将に育て上げ、 その孫の成長をみながら、芸もない非公式売色外道と戦い 江戸の半分を大火で失おうと、日本一の遊郭を築き上げた女の一代記。 「遊女はただ脚を開くだけじゃない。見目麗しく素養が深く、 歌舞伎の踊り子に負けぬ諸芸に秀でる。であればこそ、 客が遊女を選ぶのではなく、遊女が客を選ぶ」という独特の文化! 「いつか傾城町に桜を。媚びず屈せず咲かせておくれ。 落花狼藉の極みと誹られようと、 吉原の嘘と誠を見せるんだ。爛漫と咲いて散れ。」 悲哀が多くある一方奇跡もあり、 人間くささに着目した点では美化された感もあるが、 「花は散っても春はやってくるんだ」と 地獄のなかにある心意気を拾い上げた感動の書! 大阪府羽曳野市生まれ。甲南女子大学文学部国文学科を卒業。 広告制作会社でコピーライターとして勤務していたが、 94年(木戌)の結婚とともに夫と企画制作会社を設立。 06年(陽戌)のDNA「玉」年より大阪文学学校で学んだ朝井は、 DNA「石」主導で、なんでも受け入れる。丸飲みして自分なりに加工する。 「石+牽」は、権威に縁ありだが、相応の気配りはする。 才能はこの「牽」であり、気品であり形や決まり事を重視する気力。 「石+調」は、こだわりのある自尊心。 「石+貫」は、集団の中にあろうと単独行動。 「石+司」は、仲間を大切にする。 「畑+石+申月」は、上下感覚は稀薄。 「亥」年生まれ「畑巳」は、上がって落ちる。 生き方を表す伴星は「牽」で、隠れているものを世に出す。 物事の始めの洩星は「石」で、一緒に始める。 締めにあたる導星は「牽」で、歴史に名を刻む。] これらの質は、皆主人公の花仍に投影されている。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の耕作地を放棄した居住空間。 総エネルギー217点はまずまずも、自身の土性が52点に対し、 金性は48点で施設は相応に充実し、 これはDNA「鳳」の発信力なので職業の変遷は理解するも 水性63点は運河みたいなもので港湾都市の様相は、 商いはうまく、これはDNA「司」の引力本能になるので、 賞を引きよせるばかりか、出版社や書店にも貢献。 主導DNA「石」を考慮しても。商人の話は上得意。 とはいえ守護神の木性14点と準守護神の火性は16点。 これは後述の後天運という環境に恵まれたため。 年干支「畑亥」VS日干支「畑巳」の納音は、何らかの秘密あり。 年干支の「畑亥」は、体的霊感持ち主で手仕事は早い。 時代と時代の繋ぎ目を担う再建屋で勝負運あり。 月干支の「海申」は、気楽な晩年運で、中年以降の学び。 そして日干支の「畑巳」は、柔和な外見も繊細内面で開き直り。 庶民性ありも組織や集団の要を潰してしまうほどの 俗に白蟻と呼ばれるほどの重さ。 干支番号構成は、36-09-06で西方と東方2点で存外狭い。 後天運は、初旬「8歳雨酉」は、DNA「禄」の自己顕示欲旺盛。 さらに水性が増加し、まるで泥水も能動性あり。 それが苦悩か心地良かったかはともかく、目立つ。 初旬条件はなかろうと、生年冲殺として親や対社会的犠牲つきものは、 生涯続くものなので、一種のありがた迷惑的人生。 2旬「18歳木戌」は、突如やってくる初旬条件のない DNA「牽」の守護神10年運天冲殺で、突発的稼働力があがり、 異性にもてはやされ、生年冲殺らしく花形といえる世界にも参入。 3旬「28歳草亥」は、DNA「車」の多忙で、 守護神10年運天冲殺も天剋地冲ばかりか、月支「申」の害もあり、 不安にかられ同僚の夫との結婚を選択し、その夫ともに独立。 4旬「38歳陽子」は、DNA「玉」で冲殺年支の半会のあり、 自営業の世界で邁進か。 5旬「48歳灯丑」は、DNA「龍」の改良改革気分一新の半会。 月干「海」は干合により進み行く方向の変化。 変化後は、月干は「木」に10年運は「草」という 守護神の稼働力が存分に与えられ、デビュー。 現在の6旬「58歳山寅」は、DNA「石」のなんでもあり。 主導DNAで自己確立も同時に害もあったが、 月干支「海申」の天剋地冲で、早期に改善され、 年支「亥」の支合もあり、仕事のみに注力。 とはいえ売れた反動は否めず、蝕まれていようと、 納音持ちは秘密にするものだから隠蔽。 今後は7旬「68歳畑卯」が、DNA「貫」で頑固一徹。 冲殺年干支「畑亥」の大半会もあり体力次第で大成果。 8旬「78歳鉄辰」は、DNA「調」の忌み神で、 金性過多は相当身体にも負荷がかかり厳しい道行き。 朝井の私生活は不明で見えてこない。 「畑」の配偶者成分の「木」は冲殺干支「亥」の中にあるため、 仕事場で出会った同僚相手は正解には違いないわけで、 「石」主導は、仲間から発展もするし、 社内恋愛なのだが、年支「亥」VS月支「申」は害だし、 年干支「畑亥」VS日干支「畑巳」の納音は秘密持ち。 明かす必要もないだろうし、明かしたくない事情があるのは、 義親の看取りは雄弁なのに、他には夫と家事をシェアしたうえに鍛え上げ、 今では立派な料理人として朝井を献身的に支えているようだが、 おそらくは略奪婚で二人には子供がいない、未来まで使い切った絶家運(畑巳)。 生年冲殺とはいえ自己発揮の独立といい、 決して流れに乗っていると言えぬのはやむなしか。 ただし、そういう経験が朝井の筆を冴えさせるのだから、 悪くないとするしかない〜☆ |
■2023年03月20日(月)灯丑 |
猪谷千香○小さなまちの奇跡の図書館にある発見と持続するリファレンス |
○母方の叔母は作家の工藤美代子(50-0327/宝酉)。 母方の叔父はベースボール・マガジン社・創立者で 故人の池田恒雄(1911-0503/雨酉)。 母方の大叔父は相撲評論家で故人の池田雅雄(1915-1119/鉄戌)。 母方の従叔父は英文学者・比較文学者の池田雅之(1946-XXXX)。 様々なメディアを転々とし独立をそ、同人誌サークルをはじめ、 「美術業界を蝕む女性差別と性被害 ギャラリーストーカー」 「町の未来をこの手でつくる」 「その情報はどこから?」など問題作を世に問い、 現代アート・古書・埴輪・歌舞伎・着物などに造詣が深い 猪谷千香(71-1224/雨未)が、『小さなまちの奇跡の図書館』を、 01月10日(山辰)のDNA「牽」の役割発揮干合日に上梓している。 「人生が変わる図書館」は、一見どこにでもある普通の図書館に思われた。 さびれつつあった図書館はどのようにして 日本で最も注目されるようになったのか? 薩摩半島の最南端にある人口四万人に満たない自治体。 05年(草酉)には移動図書館車も廃止、電算化もされていない図書館は、 「そこにないものはなかとよ」で終わってしまう魅力のない代物だったが、 存続と改善を目指して市は、当時は切り捨ての代名詞のようだった 07年(陽戌)より、指定管理業者導入により合理化を目指したが、 そこで読み聞かせなどで草の根活動をしていた有志僅か数名に始まり、 たった12名の有志が「ぼっけもん」として立ち上がり、市民の丁寧な支援や、 ありえないクラウドファンディングなどを駆使して、 やがて子供達をはじめ地域のなくてはならない交流の場として、 鹿児島県指宿市の図書館を変えた地元女性たちの大奮闘物語。 時間のありそうな人を見れば「庭掃除手伝ってくれない」と箒を渡す。 気軽に準職員にしてしまう気安さ。 一般的な催事ばかりか、サツマイモの収穫まで、 およそ既成概念ではとらわれない知恵をだしあい、 誰にも真似のできないモデルをつくりあげてきた。 「図書館に来れば、誰か絶対にいる。」 都市部への一極集中や人口減少と財政難にあえぐ地方自治体は、 予算を削り、本を減らし、司書を減らし、最悪は閉館を強いられる。 スマホひとつあれば、適確かどうかはともかく 何らかの情報が入手できるから、わざわざ図書館に足を運ぶこともない。 しかし指宿市立図書館を運営するNPO法人「そらまめの会」は、 この危機を乗りこえ、21年11月26日(山寅)に、 06年(陽戌)から始まり15年の歴史がある ライブラリー・オブ・ザ・イヤーの大賞を受賞するまでになった。 世界的な建築家が設計した建物でもなく、何かのテーマに特化したり、 自治体を挙げて取り組んだ新しいスキームから生まれたのでもない。 日常的に図書館を利用している市民の生の声を反映された図書館は、 人々の交流の場であり、市との連携もあり、指定管理の持続モデルとして 新たな業者には真似のできない血の通った取り組みになっている。 「もしかしたらあなたの人生が変わるかもしれないし、 あなたが図書館で奇跡を起こすかもしれない。」 そらまめの会のメンバーを通じて地域社会を考える! どうか、その記録にふれてほしい。 東京都渋谷区神宮前出身。共立女子中学校・高等学校卒業後に、 共立女子大学文芸学部文芸学科造形芸術コース中退、 明治大学文学部史学地理学科考古学専攻を卒業し、 明治大学大学院文学研究科考古学専修博士前期課程修了。 母方の祖母の実家は東京・両国の「工藤写真館」で、 産経新聞にて企画室、長野記者、文化部記者などを経て退社。 ドワンゴコンテンツでニコニコ動画のニュースを担当。 ハフィントン・ポスト日本版勤務、 弁護士ドットコムニュース記者も経験しており、 現在は東京都目黒区在住と思われる猪谷は、 DNA「貫」主導で、好き嫌いが激しく、敵が多いほど頑固。 才能はこの「貫」で、攻撃を受けたら反撃。 「貫+石」は、独善的。 「貫+車」は、自分に正直者で他人にも求める。 「貫+龍」は、簡素な情報通。 「貫+玉」は、その場その場を上手にまとめる。 「雨+貫+子月」は、用心深く苦難が自分を育てる。 「亥」年生まれ「雨未」は、勢いあるもまとめ下手。 「酉」年生まれ「鉄子」は、正直者。 生き方を表す伴星は「司」で、組織や家庭一丸となって。 物事の始めの洩星は「車」で、ゼロ出発。 締めにあたる導星は「貫」で、最後は一人。 宿命の特長は、深夜零時頃の複数の水源地を持ち、濁りも勢いのある湧き水。 総エネルギー186点は身強ではないが、 冬の旺地で相応に派手な出自がありながら我が道を行く。 これで持続力でもあれば大物にもなるが、 年支「亥」VS日支「未」の半会で、あっと言う間に取材をして 結論に導く行動力は立派で、木性強化は表現力の多様性にもなるが、 月支「子」VS日支「未」は、伝統や旧来の決まり事を否定してゆく傾向で、 最後が花にならない傾向は、前述まとめ下手を加速させ、 勢いや派手さはあっても、論点がぼけたり、逆に敵が鮮明にならぬだけ テーマがテーマだけに、救いはあるように思えてしまう。 本人や周辺がすべて不思議と、流れのなかで蛇行してゆくのは興味深い。 また、淀みのない流れが、何かの拍子に一瞬でも止まると この害持ちでは、嫌気がさして持続しづらくなり新天地を求める。 その意味では、一人の仕事は気分転換としては、楽。 年干支の「宝亥」は、とっかかりは閃きや天性の疑惑や疑問に触れる感覚。 月干支の「鉄子」は、表街道ではなく裏街道に着目しながら、 自己の目のつけかたや取材姿勢に酔いしれる。 そして日干支の「雨未」は完璧を求める純粋さも、 打算のない闘争心には、周囲を辟易する場合あり。 トラブルメーカーだったり反抗心旺盛で、 何かと問題のある側面にくびを突っ込みやすい。 干支番号構成は、48-37-20で北方西方南方で、 あれもこれも目は向けるが、偏りはある。 後天運は、初旬「4歳宝丑」は、DNA「龍」の強化。 年支「亥」月支「子」に連なる冬の方三位完成で、 仕事面の人生はより濃厚になる見込みも、これといった稼働力には繋がらず。 2旬「14歳海寅」は、DNA「石」の惑い。 あれもこれも興味がでて、濁りがでて妥協もしやすい。 3旬「24歳雨卯」は、主導DNA「貫」で自己確立。 年支「亥」と日支「未」のからむ大半会三合会局で、 大物になった気分になったり、何でも出来そうな気分になる。 4旬「34歳木辰」は、DNA「調」の反骨心。若い女性に縁ありで娘を出産。 5旬「44歳草巳」は、DNA「鳳」の豊かな表現力。 進み行く方向性の変化で、問題意識も大幅改善。 今後は6旬「54歳陽午」が、DNA「司」の支合で、引力本能抜群。 年干「宝」が干合で仕事面の変化もさらに訪れるが、 月支「子」VS日支「未」の害は切れ、気合いが入るも、 目前の金銭物質に目がいくと問題がでないと言い切れず。 7旬「64歳灯未」は、DNA「禄」の感謝と奉仕。 自己中心にないやすいと危険でもあるので、世のため人のためが正解。 8旬「74歳山申」は、DNA「牽」の晩年の10年運天冲殺。 生き方ひとつで多大な名誉にも、とんでもない不名誉もあるので、 流れ任せの安全運転が好ましい。 なお猪谷は難病指定も受けている持病があるようだが、 これは月支「子」VS「未」の害の継承で親の結婚のもたらすもので、 申酉天冲殺とはいえ、家系ドップリでないところに、 仕事人間であることは好ましいのだが、転職をしすぎだろう。 発病とも関連してフルタイムで働けなかったのかもしれないが、 これも持続力のなさで、ある意味の飽きっぽさは、 あらゆるテーマに挑戦できる仕事は好ましいと言える。 そして、目下の悩みの私立トキワ松学園に通学していると思われる 第一子女児(11-0815/海寅)が、親の意に反して、 中学校受験をいいだしていること。 その意気込みは自信家でもあろうし、実際相応の成績なのだろうが、 ここらの選択をされてしまうのも(母親が)害持ちらしいところ。 しかし、ちょっと待て! 小学校受験(17年/灯酉)をして入学した経緯は、 娘の主導DNA「車」の半会年に入学になり(18年/山戌)、 極めて好ましいものだったが、 来年(24年/木辰)は、DNA「鳳」の気の緩む夢の中。 今年(23年/雨卯)は、DNA「石」の薄まり気合いも薄れる時。 全くもって推奨出来ない! このあたりは、年干支は大半会するものの、 母親は「雨」で娘は「海」で友達感覚で押しきられたのだろうが、 しっかりせいよといいたい。 親に似て目に見えない非持続力を真似してどうする! こういう子供が生まれるのは、結婚した相手の影響もあろうが、 「雨」の配偶者成分は「山」なのに、 ないから相手はなかなか本物とは言い難く、 陰陽の「畑」は、日支「未」の中で、これは害中なので、 やむなしなのだろうが、父親にもしっかりしてもらいたいものだ! なお、本書とは直接関係ないが、某政権よりの政党は、 20年02月13日(陽戌)の 「学校図書館年に関する決議案に対する我が党の見解」で、 図書館といえども、公的機関なので、効率化されるべきであり、 司書の数を増やすより、AI代行により省力をしたいなどと言っているが、 本書はこれらの指摘を真っ向から否定するもので興味深い。 政治家のご都合主義で文化は左右されるべきではないだろうと考える〜☆ |
■2023年03月24日(金)宝巳 |
菅野雪虫○星天の兄弟にある優しさの系譜 |
○01年(宝巳)のDNA「牽」の天冲殺年の最後の最後に、 「橋の上の少年」で、北日本新聞社が主催する 第36回北日本文学賞(02-0101/畑巳)を干合天冲殺日に受賞。 05年(草酉)のDNA「石」年には、「ソニンと燕になった王子」で、 第46回講談社児童文学新人賞(05-0824/鉄辰)をDNA「車」の天冲殺日に受賞し、 これを改題・加筆した「天山の巫女ソニン1 黄金の燕」でデビュー。 07年(灯亥)のDNA「調」の守護神年には、 同作で第40回日本児童文学者協会新人賞(07-0416/鉄辰)を、 DNA「車」の天冲殺日受賞している菅野雪虫(69-0119/木午)の 『星天の兄弟』が、21年(宝丑)のDNA「牽」の害年だった 08月27日(灯未)のDNA「調」の守護神害切れ変則方三位日に上梓されている。 深い霧の向こうに、青い山々が連なる「安景/アンギョン」という国があった。 みどりが豊かで、風にも水にも恵まれた、美しい国。 その都から十里ほど離れた田舎町に、 高潔な学者・紅海日(ホンヘイル)が住んでいた。 本を書き、都や近隣の大きな町の学校に、 地元の有望な若者を送りだす塾を営み 貧しくはないが裕福ではない生活をしていた。 26歳の時に学者の娘と結婚したが、聡明な息子(海石/ヘソク)を産み、 三歳で文字を読み、四歳で詩を諳んじ、五歳になると自分で詩を読み。 人は彼を神童と呼んだが、五歳の時に母親を流行病でなくすと、 一年後に一廻りも若い農家の娘を周囲に反対されながらも、 「子供のために」と迎えるが、海石との距離は埋まらず、 やがて弟で美しい海蓮(ヘリヨン)が誕生するが、仲むずましく育つ。 あるとき、王国の第二王子が学者の評判を聞きつけ、 自分の家庭教師にと学者を招いた。王子は聡明で学者も喜んで教えたのだが、 王子に父王に対する反乱を企んでいるとの疑いがかけられ、 学者も捕らえられてしまう。 王子は上の息子を気に入り、手元におきたがったがそれも叶わぬまま、 幼い兄弟の運命はその日を境に一変する。 父が無実の罪で投獄され、幼くして罪人の子という 重い軛を負うことになってしまった兄弟! 二人は苦労してツテを頼り父を救出するが、 過酷な牢獄の生活で父は廃人同様になってしまう。 やがて学びを極めていく兄と後を追う弟。 優秀な二人は異なる道を歩きながら、 それぞれの才覚を活かし国の未来のために力をそそぐ。 王子の側近として仕え凱旋に同行する兄、 獅子舞に惹かれ芸人一座に紛れ込んだり商い(金貸し)の世界で頭角をあらわし、 芸人をたばね内側からそれを助太刀する弟。 互いを思いやりながら別々の道をゆく少年たちの運命は? 国は再興できたのだろうか。 逆賊となった弟に兄は自らの出世を諦め減刑を認められるが 弟は弟で我が道を行く。 家族とは何か、兄弟の絆とは何かを問う心優しいお話は、 世話になった家の女性料理人エギョンをはじめ脇役も なかなか良い味をだしているが、設定が架空とはいえ大陸でもあるし、 なかなか感情移入できない人もいるかもしれぬが、 幻想的世界を好まれる読者には、またとない良品だろうが、 同じ親から誕生した兄弟でも仲違いすることもあるなか、 ここには異母兄弟の美しすぎる兄弟愛が浄化されている理想郷だ。 福島県南相馬市出身。福島県立原町高校を卒業。 推薦で入学した和光大学芸術学科を中退。 人形劇団から化粧品会社の美容部員で複数の百貨店勤務の経験あり。 両親は共に教師。現在、東京都渋谷区在住と思われる菅野は、 DNA「司」主導で、堅実地道真面目な気持ちがありながら、 吝嗇家とまでいかずに、意外にズッコケたり笑える側面を持つ。 「司+車」は、猪突猛進で前進気勢旺盛。 「司+司」は、現実性が強く心の奥底はなかなか披露せず。 「司+禄」は、人と人の間で和をなす。仲介能力あり。 「司+石」は、大器晩成。日常生活は簡素。 才能は、この「石」で協調性和合性、人間関係を深める。 「木+司+丑月」は、評論家的気質で夫をも批判の対象。 あるいは夫の立場にあわせた生活などが考えられる。 「申」年生まれ「木午」は、孤独。 生き方を表す伴星は「玉」で、生涯勉強であり学習。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は「車」で、マイペースで無に帰す。 宿命の特長は晩冬深夜二時頃の強固な山の裾野に展開する雑木林で、 静寂に落ち着きがあるかと言えば不穏な空気も感じられ不気味。 総エネルギー224点は相応も、自身の木性は月干に従える下草があるとはいえ、 それを足しても僅か33点であり冬生まれでもあり身弱の部類で危うい。 また、それだけでは終わらず、月支「丑」VS日支「午」の害持ちは、 消化器系をふくむ下半身の病を患うようで、持続力がなかったり、 内側が汚れやすく不運を招き、安定感がないため根腐れを起こしやすく、 それこそ雪虫のように儚いか。 また、「木」と「草」は陰陽で兄弟を表すが、根っ子が違う背景は、 母親が異なるという害毒で、一枚岩でないことを表す。 守護神火性の表現力も23点で、日支「午」内の害中にあるため、 舞台は現実離れした、虚の土地。 とはいえ土性90点は、なんとか空回りをしながら生活はできてしまう。 山を隠れ蓑にしているといっても過言ではなく、それが夫の存在。 それでいて金性45点は稼働力がありともいえるが、 木性には難敵のゴツゴツした岩場まであり、 水性33点は自身の木性と同等という沼地ともとれ、正体不明(笑)。 年干支の「山申」は、強固な要塞で、援軍が到着するため持ち堪える砦。 自らは攻めたりはしない、主人公達の父親の例え。 月干支の「草丑」は、地道で真面目。 日干支の「木午」は、心優しいが内側に犠牲者をだす。 兄弟達の性癖は、月干支と日干支が象徴しているようだ。 干支番号構成は、45-02-31で西方2点と東方1点の比較的狭量な鋭角領域で、 架空の場所とはいえ、西方の大陸を思わせる設定は、この雰囲気。 後天運は、初旬「5歳木子」は、DNA「貫」で守備本能強化で頑固。 また日干支の「木午」とは納音のため、初旬後天成功運型。 ある程度の私生活の犠牲により、相応の成功は約束されるし、 初旬で宿命害も切れているので、ふんぎりを自分でよくすれば、 害も緩和できるはずだが、気を抜くとその技は使えない。 2旬「15歳雨亥」は、DNA「玉」で故郷の気は受けるが、 生地生家をあとにしても、別の旧いものに縁ありで、それが人形劇だったか。 年干支「山申」の干合支害は、変わりきれば守護神扱いも、 中途半歩でありがた迷惑な前進不能状態で、大学も全うできず。 とはいえ、ここからはターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まり 何をしても目立つので、流れにのれば相応の稼働力は期待。 3旬「25歳海戌」は、DNA「龍」の庶民性溢れる改良改革。 落ち着きはなかったが、50倍の倍率を突破し美容部員として 百貨店に派遣され、地道な成果を積み重ねていた時期。 出会いもあり、このあたりで結婚だろうか。 創作意欲が湧き、北日本文学賞を受賞。 4旬「35歳宝酉」は、DNA「牽」の自尊心発揮。 名誉が濃厚にもなり、講談社児童文学新人賞ばかりか、 日本児童文学者協会新人賞まで受賞して絶好調。 月支「丑」の半会もあり、自身満々で女児を出産。 現在は5旬「45歳鉄申」は、DNA「車」の多忙で闘争。 月干干合は進み行く方向の変化で、「草」は「宝」となり、 妥協は影をひそめて、栄誉はあがり名実共に名のある作家へ。 来年(24年/木辰)から始まる6旬「55歳畑未」は、DNA「司」。 主導DNAで自己確立ばかりか、月干支「草丑」の天剋地冲に、 日支「午」と年支「申」をつなぐ、変則方三位の完成で、 さらには、宿命害切れの干合支合まであり、 望めば叶う、破格の引力本能を発揮し、大御所への道へ。 7旬「65歳山午」は、DNA「禄」の感謝と奉仕という引力本能強化で、 世間への恩返しがないと内側の刑で、私的面の波乱。 8旬「75歳灯巳」は、DNA「調」の偏り激しい晩年の守護神10年運天冲殺。 仕事に精をだして、世のため人のためならば、 最晩年でも延びる可能性もあるが、 疲れで切っていると、様々な不具合が生じる時期で、吝嗇家ではもたず。 流れに乗って抵抗せず社会貢献も可能ならば「85歳陽辰」も燃えようが、 ありがた迷惑にならぬような活動を期待したい。 流行りの本を小学校の学級文庫などに寄付する活動をしたり、 故郷南相馬を思いながら、そこで頑張る知己をも思い、 自分のできることはしている模様も サラリーマンとみられる夫に「もう東京は駄目だよ」と愚痴られると、 「逃げたくても逃げられない人、逃げないことを選んだ人もいる。 だれもが知名度と財力のある自由業じゃない。」と手厳しい。 心優しいものの犠牲はつきものの菅野らしいが、 害持ちはこれに拍車をかけるように、家族内でモメることは必定。 仕事をもっているだけに、それは薄れるかもしれないが、 政府の場当たり的な政策に異を唱える活動に理解のある面など SNSでの発信だけに限らず、表にでる事案で精一杯 社会貢献活動に力をそそぐことは運気を安定させる立派なことだ☆ |
■2023年03月30日(木)灯亥 |
長谷川あかり○クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはんという日常 |
○小学生の頃から20歳まで芸能界に身を置き、 NHKEテレ「天才てれびくんMAX」ではてれび戦士に。 18年(山戌)の守護神刑年に結婚を機に引退。 その後、新しい挑戦として22歳で大学に入学。 大学在学中に、料理家への道を志し、 22年(海寅)のDNA「調」の方三位年04月(木辰)に、 SNSへのレシピ投稿を本格的に始めると、 瞬く間に話題になり、23年(雨卯)現在22万6千人フォロワーを獲得している 長谷川あかり(96-0105/宝丑)が、昨年(22年)11月29日(陽戌)の ありえないDNA「牽」の刑日に 『クタクタな心と体をおいしく満たす いたわりごはん』を刊行した。 冬太りに効くヘルシーおかずや寒い日に心身温まるレシピも満載! かんたんいたわりレシピに感動の声続々! 現代を生き抜く私たちには、手間なし・ストレスフリーで、 とことん自分にやさしく&たっぷりおいしく 自分を満たしてあげる“いたわりごはん”が必要! 彗星のごとく現れSNSを席捲する稀代のホープ、 料理家・長谷川あかりの待望の初レシピ集! 疲れないのにきちんと見える!体にやさしいのにちゃんとおいしい! 自分をいたわり、気持ちを上げてくれる! 「こんなのが待ってた!」が全部詰まってる、 私たちのためのごはんを観てほしい! 収録レシピは、何度も食べたくなる&作りたくなる、珠玉の全59品。 大反響推奨の品はもちろん、本書のための初出しレシピを20品以上も収録! 「本当はもっと料理をしたいのに、いつも余裕がなくて、 料理との距離が離れがちになっていた自分を救ってくれました!。 ラクなのにびっくりするくらいおいしくて、ヘルシーだし、 気分が上がる今っぽさもある(加えて洗い物も少なめで助かる)。 これまでしばしば自己嫌悪を感じながら一日を終えていたのに、 身体もおなかも自尊心までも満たされ、 穏やかな気持ちで一日を終えられていることに気付き、 ぜひ多くの方に共有したいと思い本書の制作をしました」とは 担当編集者のコメント! 「長谷川さんの料理はシンプルだけれど、確かなパワーがあります。 それは押しつけがましいものではなく、 私たちのさまざまなニーズを理解した上で、 期待値以上&予想斜め上の味や新鮮な組み合わせで楽しませてくれるパワー。 料理好きな方からこれから頑張りたい方まで背中をそっと押し、 やってみたい!、やってみよう!という気持ちに向かわせてくれる。」 「私の楽しみ方」と味付けは手軽なのに秀逸! この本がひとりでも多くの方を救い、励まし、 大切なお守りのようなレシピ帖みたいなものか! 特に「海苔キュウトースト」「魚介中華粥」「丸ごとナスの炊き込みご飯」 「新ゴボウの炊き込みご飯」「アスパラとレモンの炊き込みご飯」 「だし巻き卵風トースト」「ニンジンの梅しらす蒸し」 「ゴボウとベーコンのレモン山椒蒸し」「わかめとショウガのナムル」 「アジとザーサイのなめろう」「ホタテの海苔春巻き」 「だし炊きゆず胡椒ごはん」あたりは、おすすめ。気楽にいける! 埼玉県さいたま市大宮区出身。目黒日本大学高等学校(当時・日出高等学校)、 東京家政大学短期大学部を経て、管理栄養士の資格を取り東京家政大学を卒業。 現在は東京在住も「街中華が近所にあれば良い」という 庶民さを強調する長谷川は、DNA「鳳」主導で、根っからの料理人で、 工夫して表現してそれを広めるところまでやらないと気がすまない。 食べ疲れをしない配慮があり。腹ぺこでも気楽につくる! 才能も主導する「鳳」で、徹底した分かり易い伝達本能。 良い意味で「ちょっと適当でもおいしい」をチャチャチャと実現。 「鳳+調」は、柔らかな柔軟性あり、 いつまでも若さを失わない女性のために生きる存在。 「鳳+龍」は、苦悩しながら新世界を創造する。 「鳳+禄」は、優しく丁寧な口調。 「鳳+玉」は、自己に無縁な案件には客観的判断も、 論評される側になるのは苦手で、我を忘れる。 「宝+鳳+子月」は、穏やかな常識人で本流は抑える。 「亥」年生まれ「宝丑」は、矛盾をあまり感じない。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈の拡がる人生。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「禄」で、他人任せ。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の山間の異様な花に装飾された調理器具で、 深夜に帰宅した女性達を手軽におもてなしをする簡単レシピでくどくない。 総エネルギー200点は、普通の人ながら、 自身の金性44点に対し、表現力の水性は倍近い97点もあり、 食材を効果的に活かし、気の済むまで、人のために尽くす。 木性40点はそれなりの見返りも、土性19点は少なく、 使い回しや簡単な食材を効果的に使い回し無駄なし。 とはいえ火性ゼロ(DNA車/牽)は、ひっそりとして嫌味はないが、 派手な目立ち方をするためには、無限大の力を使用せねばならず、 大きく売れてしまうと、本末転倒ながら配偶者の世話より、 世のため人のための発信力に力を注ぐことになり、 相手の苦笑いが見えるような気もする。 年干支の「草亥」は、仲間と共にどこか異様な才能を発揮するもので、 フォロワーあっての生活で、 月干支の「山子」は、あるものに枝葉をつけて加工するのが得意であり、 ちょっとした材料を見違えるように化けさせる。 そして日干支の「宝丑」は、根っからの渋い商人ながら、 女性は恋愛や結婚を一度ですまさないと、生涯お金で苦労するが、 添い遂げれば、財をなすのだから、夫へは果てない愛情が必要か。 後天運は、初旬「1歳畑丑」は、DNA「龍」の守護神で、庶民性強化で、 現実性の強い旅人の質は、子役として早くから稼働する救いあり。 2旬「11歳鉄寅」は、DNA「石」の仲間作りと同時に妥協もあるため、 芸能界では、埋もれやすく伸び悩むので、 年支「亥」月支「子」日支「丑」から連なる変則方三位の「寅」の登場で、 人生は前向きに横拡がりとなり、賢く大学へ進学。 現在の3旬「21歳宝卯」は、DNA「貫」の独立独歩で芸能界引退に結婚。 今後は4旬「31歳海辰」は、DNA「調」の10年運天冲殺。 初旬条件はないが、過去の芸能界がらみもあり、若さを武器に爆発的に売れる。 5旬「41歳雨巳」は、DNA「鳳」の主導DNAで自己確立。 進み行く方向性の変化で、月干「山」はありえない火性の「陽」に、 10年運は「灯」になり、大いに注目で権威となるが、 謙虚で世のため人のための気持ちを失わず、財だけに走らぬことが大切。 6旬「51歳木午」は、DNA「司」の害で裏切りで順調さを欠く。 行き違いからの家庭不和や、女性特有の病などに懸念。 7旬「61歳草未」は、DNA「禄」の天剋地冲で大逆転も、 感謝と奉仕の気持ち次第。 8旬「71歳陽申」は、DNA「牽」の栄誉。 長年持続できていれば、ありえないような自尊心を満足させる事態に。 さて、長谷川は16年(陽申)のありえない火性のDNA「牽」年に婚約して、 18年(山戌)の守護神DNA「玉」年に結婚しているが、 相手に関しては詳細不明も、明らかに芸能活動をしていた頃からの関係で、 この出版の仕掛けも彼がからんでいる可能性大ありだが、 基本的に若さと勢いで、配偶者成分皆無の人が結婚したツケは、 あまりに彼女の知名度がこの活動によりあがるとやってくる。 そして、現在のところ出産は経験していないが、 その方向の水性は、この仕事で存分に活かしているので微妙。 3年後の26年(陽午)は婚約から10年の節目だが、 60年に一度の干合支害年で、あまり夫と距離ができるようだと、 夫の不貞や本人の心変わりの懸念!(出張多いみたいだし) それを乗りこえられれば、自動運転も果たしてどうなのだろう〜☆ |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 3 年/ 雨 卯 |
23年01月分● 23年02月分● 23年03月分● 23年04月分● 23年05月分● 23年06月分● 23年07月分● 23年08月分● 23年09月分● 23年10月分● 23年11月分● 23年12月分● |
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