★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 3 年(雨卯)○05月 灯巳 // 移 動 祝 祭 日 |
■05月分一覧 (2023年○目次) |
桃野雑派○星くずの殺人の宇宙規模の動機と錯覚(2023_0501) |
ひこ・田中○あした、弁当を作る。の自立と抵抗と緩さ(2023_0504) |
宮島未奈○成瀬は天下を取りにいくが宮島はどうだ(2023_0506) |
木江恭○鬼の話を聞かせてくださいにいる鬼の正体(2023_0510) |
実石沙枝子○きみが忘れた世界のおわりは美しき幽霊の旋律(2023_0513) |
ひらりさ○それでも女をやっていくという職業選択の過ち(2023_0515) |
河端ジュン一○六畳間ミステリーアパートに漂いすぎる秘密(2023_0517) |
鴻上尚史○愛媛県新居浜市上原一丁目三番地と都合の良き告白と夢の中(2023_0519) |
天城光琴○凍る草原に鐘は鳴るにある栄誉の使い減り(2023_0522) |
土橋章宏○号外!幕末かわら版の軽快さはありなのか(2023_0524) |
大西寿男○校正のこころ 積極的受け身のすすめへの羨望(2023_0530) |
■2023年05月01日(月)畑未 |
桃野雑派○星くずの殺人の宇宙規模の動機と錯覚 |
○ゲームシナリオライターをしていたが、不払いに遭遇し、 筆一本で活動できる作家になろうと決意し、挫折を経験しつつ、 小説講座に通い、自分が読んで面白いと思った作家の出身の賞に 応募しようと決意しミステリーを書こうと決意し江戸川乱歩賞に挑み、 21年(宝丑)のDNA「車」の天剋地冲年に、 中国南宋時代を舞台とした「老虎残夢」で、 第67回江戸川乱歩賞(21-0517/草丑)の納音日に受賞しデビューした フランク・ザッパ(40-1221/山戌)を敬愛する 桃野雑派(80-1118/草未)の『星くずの殺人』が、 02月20日(畑酉)のDNA「禄」の変則方三位日に上梓された。 「人類なら様々な未来を乗りこえて、 素晴らしい未来を作り出すことができるに違いない、と思った。 ある程度世の中のことがわかるようになって絶望した。 核や大量破壊兵器を持ち出すまでもなく、人類は大昔から今も、 お互いを傷つけあっている。どうすりゃ争いをなくし、 世界をより良くできるのか、その答えが、宇宙にある。」 時は2040年代あたりか一人三千万となった それでも格安の完全民間宇宙モニター旅行中に 副機長で添乗員の44歳の土師穂稀(はせほまれ)が遭遇した事件! 5時間あまりをかけて到着した「宇宙ホテル 星くず」で、 無重力に浮かぶ53歳の伊東機長の首吊り死体! 事故か自殺か! 死を呼ぶ宇宙ツアーという最高のゲームが始まった! 会社の指示に従いツアーの続行を決めるが、一癖も二癖もある乗客に翻弄され、失われる通信設備、逃げ出すホテルスタッフ! さらには第二、第三の殺人まで起きてしまう。 訳ありに見えてきたツアー客に触れておく。 真田周(18歳、無料航空券をあてた京都の高校生)、 政木敬吾(32歳、東京の元不動産業者)、 宮原英梨(39歳、千葉の飲食店社員)、 澤田直樹(42歳、神奈川の清掃業者)、 山口肇(44歳、静岡のフリーコンサルタント)、 嶋津紺(57歳、福岡の介護職) この六人の中に犯人はいる!? しかし、無作為で選ばれた彼らには面識はないはずだ! 帰還を試みようとすると、地上からあるメッセージが届き、それすら困難に! 「星くず」は宇宙に漂う巨大密室と化すが、 犯人の動機と仕掛け、物怖じしない女子高生も大活躍! 見抜け真実、休んでいる暇はない! 第二第三の殺人、そしてさらに魔の手は迫る! 最後には定番の犯人が判明するのだが、 その動機はあまりにも宇宙規模で桁違い!? 生き残った者、死んだ者!誰もが宇宙へ来て何かをしたかったのだ! 地球は丸くて青かったをも目撃する! 京都府南部周辺出身。帝塚山大学大学院法政策研究科世界経済法制専攻を修了。 20代は職業不詳も30代からゲーム業界に従事しており、 現在も京都府内に棲息していると思われるも詳細不明の桃野は、 DNA「石」主導で、妥協もして狡猾にふるまうが、 何でも丸呑み、何でも容認で、お友達感覚で、 登場人物をつくりこんでから群像的を仕上げる。 「石+玉」は、理屈で練り込み、あたかも事実と思わせる主張。 「石+貫」は、独善的で孤独を感じながらも、突っ走る。 「石+牽」は、生き延びるための方策と打算。周囲に協調。 才能はこの「牽」で自尊心。受賞は励み。 「石+鳳」は、ポンコツな面もあるが常識人! 「草+石+亥」月は、持病に悩まされるが、集団生活には向く。 「申」年生まれ「草未」は、真っ直ぐな気持ち。 生き方を表す伴星は「貫」で、波の少ない人生が理想。 物事の始めの洩星は「牽」で、栄誉で引き立てられる。 締めにあたる導星は「鳳」で、趣味みたいな世界。 宿命の特長は、初冬午後十時頃のPCモニターの光に照らされる草木も、 空気のないところなので、鉄壁の器の影響で 異様に目立つ宝飾品のような造花と化す。 ゲーム業界はまさにドンピシャであり、宇宙空間に浮かぶ限定された領域も モニター内で繰りひろげられるRPGのようであり 計算されつくされた寄り合い所帯はお手の物。 総エネルギー212点はまずまず。金性と水性が若干多いのは許容範囲も、 年支「申」VS月支「亥」の害で、最初は躓き事件あり、 従業員にも逃げられたりして事故も多発も、 月支「亥」VS日支「未」の半会で、仲間が結束してなんとか生き延びる。 年干支の「鉄申」は、原理原則を大切にする組織人の鑑。 月干支の「灯亥」は、念の入った感性。 そして日干支の「草未」は、至って地味か半ば趣味人のどら息子体質。 干支番号構成は、57-24-32で北方南方西方の鋭角領域で都度極端。 後天運は初旬「6歳山子」が、DNA「司」で地道なれど害。 年支「申」の半会があるので幸いヤル気は失せないが、 結果は思い通りにならず斜に構えたり、 それならば面白半分不真面目になってやろうと考える。 協調性はとれず教師との溝深まる。 また、まずは疑ってかかるという、ミステリには最適な素養を受ける。 2旬「16歳畑丑」は、DNA「禄」 の天剋地冲で、 前旬の大逆転となる、さまざまな転機。 3旬「26歳鉄寅」は、DNA「牽」で格好をつける。 相応に活動幅拡がるように思えるが、年干支「鉄申」は納音であり、 細かな仕事も、害切れもあるので気合いみなぎる。 現在の4旬「36歳宝卯」は,DNA「車」の多忙。 月支「亥」VS日支「未」との三合会局が成立し、 木性強化であり、頑丈になってデビュー。 今後は5旬「46歳海辰」は、DNA「玉」の10年運天冲殺。 守護神月干「灯」の干合は進み行く方向の変化で、 変化後は「宝」だから年干「鉄」に、それに干合された日干「宝」とあわせ、 干合金性天干一気が成立するため、 闘争的になり目上に挑む構図にならぬか心配だが、 そこはブラジリアン柔術の極意で、より優れた仕事に活かしてほしい。 さすがにゲーム・ライターはとっくに卒業ということか。 初旬条件がなかろうと刺激さえあれば稼働する。 あとは、そこで得たものに感謝があるかだけだ。 6旬「56歳雨巳」は、DNA「龍」の10年運天冲殺で、 新たな挑戦に宿命害切れに月干支「灯亥」の天剋地冲で、 ありえないような方向に流れて行く可能性もあるが未知数。 後半5年で失速せぬよう社会貢献をしたい。 7旬「66歳木午」は、DNA「石」の主導DNAで自己確立。 仲間と共にある人生か、妥協になるかはこれからの生き方次第だが、 まだ老け込む年齢でもなく、仲間の役にたつべきだろう。 8旬「77歳草未」は、DNA「貫」の律音で、頑固な年寄りの完成。 力は晩年でも強まるので、屈強に過ごせるはず。 さて、10年運初旬の害は、人によって様々。 とはいえ、結果が伴うには相当な力を使ったり、 一風変わった趣味趣向に走ったりとなる。 ゲームの世界にしろ作家であろうと、どこが疑念ありには役立っている。 また、その初旬内の90年(鉄午)の60年に一度の干合支合年には、 異性との関わりありで、女性教師に目を付けられ、精神的苦痛を与えられる。 「当時は体罰がまかり通っていたから、殴られたことも一度や二度ではない。 何かあるたび教室の壇上に上げられ、 クラスメイトに笑われるという精神的な辱めも受けた。 そんな環境だったからイジメにもあった。 教師が、あいつは馬鹿にしても良いという お墨付きを与えたのだから当然の結果だ。 あげく、自分の信奉していたカルトに、私を入信させようとした。 後に児童労働や児童虐待が問題視されることになる、あのカルト村である。 幸いその教師の誘いには乗らず事なきを得たが、 暴力だけでは飽き足らず、マインドコトロールされかけたわけだ。 この一件をきっかけに、学校や教師という存在を 徹底的に嫌うようになった」と告白しているが、 カルト村とは、ヤマギシ会が運営する農業・牧畜業を基盤とする ユートピアをめざす活動体だが、内容はともかく、 この堅実さを損なう流れが主導DNA「石」に課せられた害ならば、 それは現在の桃野を構成する礎になっているのだから、 そこが逆手にとって、大いに役立ててほしい。 辛い経験は必ず創作者には糧になるものだからなのだ〜☆ |
■2023年05月04日(木)海戌 |
ひこ・田中○あした、弁当を作る。の自立と抵抗と緩さ |
○90年(鉄午)の大半会天冲殺年に「お引越し」で、 第1回椋鳩十児童文学賞を受賞しデビュー。 同作は相米慎二(48-0113/灯酉)監督により映画化された。 97年(灯丑)のDNA「牽」年に「ごめん」で、 第44回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。 同作は冨樫森(60-XXXX)の手で映画化。 17年(灯亥)のDNA「牽」の支合年には、 「なりたて中学生 初級編・中級編・上級編」で、 第57回日本児童文学者協会賞(17-0422/畑卯)を受賞。 21年(宝丑)のDNA「石」年には「レッツはおなか」が、 厚生労働省の児童福祉文化賞(21-0420/山戌)推薦作品に選定され 「児童文学書評」を主宰する、ひこ・田中(53-0208/鉄寅)の 『あした、弁当を作る』が、 02月07日(陽申)のDNA「車」の天剋地冲日に上梓された。 朝、いつものように、母親がぼくの背中に触れる。 いつものように「行ってきます」と答えて学校に行けばいい。 それなのに、ゾクッと寒気がした。ぼくは自分の反応に驚く。 異変は続く。昼休み、母親が作ってくれた弁当を開ける。 母親はぼくの世話をするのが生きがいらしい。 おかずたちが、「おいしく食べて欲しい」と ぼくにプレッシャーをかけてきて、一気に食欲が落ちる。 でも、これはせっかく母親が作ってくれたお弁当。 無理やり食べたけれど、気持ちの悪さは残った。 いったい、ぼくはどうなってしまったのだろう? 中学生の自立の物語と言ってしまえば簡単も、 ただ自分の弁当を作ろうとするだけで親から 著しい妨害を受ける家庭環境の異様さが鬱屈度を上げ、 支配に対する抵抗という普遍的なテーマを重苦しく描く! 弁当作りへの熱意とは!? 冷凍食品を使えば、料理が得意でなくても弁当が作れるらしい。 男女を問わない幼馴染み達との通学の会話は、ヒント満載だし、 様々な家庭の事情を知ることになるし、普段は会話のなかった隣の席に座る 弁当作りの先輩マシロにアドバイスをもらったり、 幼馴染みから友達に昇格しつつある 白山夏帆に相談に乗ってもらったりしながら、 日下部龍樹(タツキ)は自分の弁当を作り続ける! しかし、母親には「タッちゃんはそんなにお母さんが嫌いなの?」、 飲料メーカーのマーケッティングを担当する 父親には「どうしてお母さんの仕事を奪うんだ」と責められ──。 両親が決めたことを守らないのは、わがままなんだろうか? 途中に興味もないのに映画研究会になりゆきで誘われ 交際するようになった両親の出会いのエピソードなど 効果的につかわれているとはいえ、 お小遣いを使って趣味として、小学校時代の家庭科の延長の 自分の弁当を作りたい気持ちは、どうしたらいいんだろう? 母親の弁当が美味しいかどうかはともかく 効率は悪い上に、親の役割は奪っている! 気持ちは判るが、どうせなら冷凍食品ではない 素材の調達から工夫までしてほしかった! 料理人になるつもりはない、かといって自立に関してもあやふやな バラバラな家族のなかにいる自分の顔をまじまじと眺める。 「ここで生きていくしかない」ではなく「生きていこう」と、 最後には母親と家事分担を担うまでに成長する。 大阪府内に誕生し、同志社大学文学部を卒業。大学在学時は京都在住。 大学卒業後、大阪へ戻り。現在、京都市左京区在住と思われる ひこ・田中はDNA「龍」主導の、背景を読みながら庶民性を貫く。 才能も「龍」になり、あれもこれも欲張る。 「龍+龍」は、制動効かない頑固な持続。 「龍+調」は、不平不満と向上心の同居。 「龍+禄」は、手段を選ばない抵抗。 「鉄+龍+寅月」が、バタつきやすく犠牲にもなりやすい。 「巳」年生まれ「鉄寅」は、蛇行しながらも真っ直ぐ進もうとする。 生き方を表す伴星は「龍」で、常に先を見据える。 物事の始めの洩星は「調」で、別れが始まり。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は、初春午前四時頃の調理室で、 慌ただしく振り子のように揺れながら自らフライパンを振るシェフで、 総エネルギー291点は存在感ありも、自身の金性は僅か22点の身弱で、 多少の無理をしながら試行錯誤して庶民料理を振る舞う。 朝早くから客の顔色をみながらガンバルが、 木性78点は顧客も少なくなく選ぶようなマネをせねば、 喰うには困らないし存外女性客も多い。 火性87点も熱い稼働力でパフォーマンスもあり。 土性87点は庶民のための工夫で、新作惣菜は多い。 水性17点は水分はあまり使わず素材重視で、寡黙。 最大級の特長は、年支「巳」VS月支+日支(共に寅)の害で、 表も裏もあるわけだが、本音をなかなか言えないとも理解したい。 仕事は仕事、私生活は私生活でわけていないと、 持続力が薄れるので、気分転換が全て。 朝のメニューと昼と夜が完全に違ったり、 店を開けるのは朝だけだったり、メリハリをつけぬと破綻しやすい。 午未天冲殺でもあるので、朝早くからでかける、 年長の勤め人の為に力をふるう名物料理人であるはずだ。 年干支の「雨巳」は、人当たりは悪くないが、猜疑心もあり。 月干支の「木寅」は、人と人を結びつける仲介者。 そして日干支の「鉄寅」は、硬軟あわせもち悪にも善にも変貌自在。 干支番号構成は、30-51-27で南方2点に北方1点と、 工夫はするが存外行動範囲は濃密で、動き廻るより精神性の放浪か。 後天運は、初旬「1歳雨丑」がDNA「調」の孤独と向き合う。 繊細的な感性が強化されるばかりか、年干支「雨巳」の大半会があり、 幼少期は親の運気が延びるが、 後転的には本人がその気になれば飛躍ある成功運型。 2旬「11歳海子」は、DNA「鳳」でありえないゆとりで風雅心。 これといった動きの少ない低迷期か。 3旬「21歳宝亥」は、DNA「石」の宿命害切れで、 ありえない妥協なり協調性和合性の出現で、普通に就職でもしたであろうが、 転職を繰り返したか否かは不明。ここでいわゆる同棲開始。 4旬「31歳鉄戌」は、DNA「貫」の大半会で月支も半会で、自信満々。 紆余曲折はあったろうが、デビューはここ。 5旬「41歳畑酉」は、DNA「玉」の進み行く方向の変化は、 年支「巳」の半会もあり、この道で行く覚悟。 土性でもありえない「玉」なので、親目線でもある意味ババくさく強調。 6旬「51歳山申」はDNA「龍」の主導DNAで自己確立。 月干支「木寅」の天剋地冲ばかりか、日支「寅」の対冲もある、 宿命害切れで、自信満々で自己の道を極めた。 現在の7旬「61歳灯未」は、DNA「牽」の10年運天冲殺で、 一気に知名度もあがるばかり、確固たる地位を築き栄誉。 来年(24年/木辰)より始まる、「71歳陽午」はDNA「車」の10年運天冲殺で、 月支と日支の半会もあり、大いに成果ありの繁忙期で、 本人が嫌気をささないだけという図式。 さて、何事にも懐疑的な田中は、夫婦別姓主義者である。 19年(畑亥)には一緒に暮らして40年ということなので、 現在まで持続されているかはともかく、 同居の始まりは79年(畑未)のDNA「玉」の天冲殺の夢の中。 交際開始については不明だが78年(山午)のDNA「龍」の 主導DNA天冲殺半会には決意と考えても、 現在の法制上に束縛されない結婚は害持ちとしては理解可能。 午未天冲殺なので相手が年上ならば問題はないだろうが、 自分がある意味子供なので、子供をつくらずか。 配偶者成分の木性もその木性が生みだす火性も多く、 ここは子供目線の作品を書くことで消化であり、 秘密主義の害持ちらしく、語らぬところが田中らしくと良い。 午未天冲殺の成功は配偶者ばかりか孫子の代までの 運気を使い切るので、それが社会貢献に繋がっているのだろう〜☆ |
■2023年05月06日(土)木子 |
宮島未奈○成瀬は天下を取りにいくが宮島はどうだ |
○18年(山戌)のDNA「調」年に、宮島ムー名義で、 「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞。 主導DNA「禄」年だった「丑」重なりの21年(宝丑)に 「ありがとう西武大津店」で、 第20回女による女のためのR-18文学賞(21-0412/鉄寅)の 大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞し、 これに書き下ろしの加えた同作を含む 『成瀬は天下を取りにいく』を、 03月15日(海申)のDNA「牽」の天冲殺日に上梓された。 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。 20年(鉄子)、中2の夏休みの始まり(20-0731/草亥)に、 幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。私立あけび幼稚園に始まり、 14年に渡る成瀬あかり史の大部分を間近で見てきた 同じマンションに住む、凡人・島崎みゆきが言うのだから間違いない。 孤立? 否、一人で何でもできてしまうのだから、他人を寄せ付けないのだ! わらしたちが住む大津市唯一のデパート西武大津店は、 一ヶ月後の8月31日(陽午)に44年間の歴史に幕を閉じ、 マンションに様変わりする。 スマホをもたない成瀬は、これを記録する県域ローカル局「びわテレビ」の 生中継「ぐるりんワイド」に、西武ライオンズのユニフォームを着て うつりこむという計画だが、クルーには見事に無視を決め込まれてしまう。 何故か・・・・・。「この夏の思い出作りづくりかな」だけでもないらしい。 将来の夢は「二百歳まで生きる」で、「けん玉チャンピオン」になり、 「期末試験で満点をとる」(結果は500点満点中49点)と宣言したり、 夢は「将来、大津にデパートを建てる」で、「かるたとり」の頂点も目指す。 最寄り駅の「膳所からきました」の「ゼゼカラ」ではM-1に挑戦し、 「ミルクボーイ」が登場したたかと思えば、「アンタッチャブル」にも学ぶ。 断髪して自身の髪の伸長の長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。 今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。 そんな成瀬がくりひろげる、ひと夏どころか、終わらないサバイバルの始まり! きっと政治家になり滋賀県知事に昇りつめる、成瀬の一代記の始まり 静岡県富士市に誕生。京都大学文学部を卒業。大学卒業後Uターン就職したが、 09年(畑丑)の「丑」重なりに結婚を機に滋賀県大津市に引越し在住。 夫の転勤がないために、このまま滋賀県大津市に居住する見込みという宮島は、 DNA「禄」主導で、格別の感謝と奉仕に支えられた自己顕示の強い人。 才能も「禄」で、存在を容認されることが生き甲斐で、 成瀬だって伊達にTVに映り込みにいったわけではなく、 行動には必ず深謀遠慮などない堂々としたものである。 「禄+玉」は、本拠地や橋頭保を確保した攻撃力で、 人目をひく行為があろうと計算尽くで、 落ち着ききった年長者の女性特有の風情あり。 「禄+車」は、呪縛を嫌う行動様式で、我が道を行く。 「車」×2もあり、元気で稼働力は果てない。 「禄+牽」は、折り目正しく常識があり、社会常識所持。 だからこそ、対極を行く成瀬が描ける。 「灯+禄+戌月」は、他人から見たら大人げない欲望。 大人より子供に好かれるような、面白い行動も本人は真剣。 「亥」年生まれ「灯丑」は、孤独で単独作業も得意。 生き方を表す伴星は「調」で、他人とは一線を引いた少女の憂い。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かに担がれその気にさせられる。 締めにあたる導星は「玉」で、若い人に囲まれて終わる。 宿命の特長は、晩秋午後十時頃の風雨激しい「海」を照らす、 堪え忍ぶ孤高の灯台で、安穏とした空気はない。 総エネルギー243点はそこそこも、水性118点に対して、 自身の火性は僅か28点で、嫌われることはないが、救いも僅か。 人によっては異性に溺れるだろうし、様々な折々の環境で、 苦難が待ち受けているので、現実的に生きるしかなく、 救いの木性も僅か25点しかなく、その場所は年支「亥」内で、 常に社会に関わっている必要があるが、叶わぬのもまた苦痛。 土性は26点で、木性火性土性だけで活動していればそれなり。 ここに土砂降りの雨なり、孤島という条件が入るので 楽ではないが、妙な発想は生じてくることになる。 その意味では作家としてやっていくには早期稼働が望まれたはず。 水ばかりで、地支も土性とはいえ冬の旺地で、泥濘むばかり。 消え去らねば注目されて重宝さられるが、消されたら一巻の終わり。 年干支の「雨亥」は、自己の領域に他者を無意識に引き込む。 自己の認識は変えることはないが、相応に慎重なのは臆病で小心者。 月干支の「海戌」は、旧い家に生まれながら新たな挑戦をしてゆく。 言動粗野で上品さの欠片もないが、逆境には比類無き頑丈さ。 (まるで成瀬そのもの) そして日干支の「灯丑」は、先祖のなしえなかった何かを実現。 慇懃無礼で誤解されることも少なくないが、 容易く諦めずに納得いくまで、追究の手を緩めない執念深さあり。 干支番号構成は、60-59-14で北方2点に東方1点の狭量地域。 滋賀県の滋賀県らしさを何処までもいつまでも美化してほしいが、 成瀬が都会にでてピントのはずれた生活をするのは笑えるのだろう。 後天運は初旬「8歳雨亥」は、DNA「車」の付加で気ぜわしさ。 年干支と律音のため、後天成功運型も異性次第。 元気な男勝りの少女であったか、 孤独で訳のわからん生き方を強いられていたかは不明。 2旬「18歳木子」は、DNA「玉」の方三位に「戌」まで加味して変則方三位。 すなわち、遠出ではなく横すべりということで、旧い土地でもあるので、 東京ではなく京都というのが味噌。求めていた待望の環境異変。 3旬「28歳草丑」は、DNA「龍」の改善で結婚に出産と、 どういうわけか動物的にでもないが現実路線まっしぐら。 現在の4旬「38歳陽寅」は、DNA「石」の協調性和合性で仲間。 年支「亥」との支合で木性強化、月支「戌」との半会で火性強化。 共に水性を制御することになるので、ようやくデビュー。 今後は5旬「48歳灯卯」が、月干干合で進み行く方向の変化。 夫なのか娘なのか近しい存在の変化で格好つけていられなくなり、 猛烈に稼働するのだろうが、DNA「貫」で頑固な水性の制御は、 変わらないと抵抗しようとしまいと、変化後が守護神木性的になるので 逆らうことに意義は見いだせないのだから、流れ次第で従うべき。 6旬「58歳山辰」は、DNA「調」の独創的風合い。 年干「雨」を干合すれば「灯」になり、の干合年干「灯」日干が「灯」が、 月干「海」と二次干合すれば、年干と日干は「草」で月干が「木」になるので、 干合木性天下一気が成立して、仲間をとりこみながら目上を凌駕する。 月干支「海戌」の天剋地冲もあるので、大きく様変わり。 とはいえこれも足踏み厳禁の流れ次第。 天干が木性で地支土性を剋するといっても、どこまで刺激ができるか否か。 とはいえ7旬「68歳畑巳」は、DNA「鳳」の」息切れ半会。 8旬「78歳鉄午」は、DNA「司」の害を考えると、 後半の失速は最低限の抑え込みたいので、 5旬6旬でどれだけ気持ちをこめていけるかであり、 そして水性を効率良く消化しないと身体に堪える可能性もありだろう。 宮島は「小学生の頃から小説を書いていました。」と 小説家を目指していたものの、プロにはなれそうにないと思い、 08年(山戌)の干合木性天干一気年で執筆を休止。 09年(畑丑)のDNA「鳳」年には、大学の同級生との結婚を選択し、 13年(雨巳)の04月初頭(未だ03月の草卯月内)には女児を出産しているが、 17年(灯酉)の大半会天冲殺年に、執筆を再開し励んでいるようだが、 宿命は水性過多な程度で、宿命の偏りはなく、 気持ちはともかく初旬条件はあるのだから、あとは後天運とヤル気次第。 本物になるには田舎なりの稼働力をあげ、夫や娘を放置できるか。 変人奇人ではないので、生き方次第でどうにでもあると思う〜☆ |
■2023年05月10日(水)山辰 |
木江恭○鬼の話を聞かせてくださいにいる鬼の正体 |
○16年(陽申)のDNA「車」の天剋地冲年に、「ラビリンス」が、 住まいと暮らしの短編小説アットホームアワード 二次創作部門のアットホーム賞を受賞。 「かぐやちゃん」が、ブックショート9月期の優秀作品に選出される。 17年(灯酉)のDNA「牽」年に「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」が、 第39回小説推理新人賞奨励賞に選ばれ、 19年(畑亥)の主導DNA「玉」の支合年に「深淵の怪物」でデビュー。 「レモンゼリーのプールで泳ぐ」で、 ドラマデザイン社舞台シナリオ大賞(19-0212/鉄辰)を受賞し、 脚本家としても活動し、マツ・カンパニーに所属する 木江恭(88-0803/鉄寅)の『鬼の話を聞かせてください』が、 「小説推理」の22年02月号06月号07月号08月号に発表した作品に 加筆訂正をして、01月22日(鉄辰)のDNA「貫」 日に上梓した。 SNS上の企画「あなたの身に起きた鬼のエピソードを教えてください」に 寄せられた事件。 「鬼の定義は問いません。あなたの出会った人智を超えた存在。 人間技とは思えない所業、科学や論理で説明できない謎、 不思議な体験、あなたが鬼だと思うもの。それを100字以内で送ってください。 あなたは鬼を信じますか」フリーライター霧島ショウ。 だが、ここには霧島は一切登場せず、多忙なのか疾走したのか、 代理人である旧知の写真家の桧山が、代理人として鬼についてかぎ回り、 投稿者あるいは関係者の前に現れた、 「推理ゲーム」と称して隠された真相を暴いていく。 秘密にしていたことが知られたとき、すがっていたものが壊れた瞬間、 優位だと思っていた自らの立場が危うくなったときの表情が見たい。 「鬼を撮りたい」という――桧山の真の目的。本当だろうか。 「道祖神」は、影踏み鬼の話で、 商社の営業職でワーカホリックなみに活動する女性が 幼少期に体験した不可解な祖父の自殺と処理された事件の総括。 北関東のある不便な地方で、ある夜祖母の法事で、家政婦の孫と 影踏み鬼をしたら得体の知れない影があらわれて祖父がなくなった。 言わせた関係者は全てアリバイがあり、 母親と確執があった祖父は自殺と処理されたが、 「自分の魂をとらせちゃ駄目だよ。 誰に何を言われても生きたいように生きるの」 カゲとは昔は人の魂のことを指したらしい。 桧山は仮説をたてながら、依頼者の先入観をとりさり、犯人の推測を試みるが、 犯罪者は裁かれることはなく、依頼者に鬼の存在を気づかせるだけ。 犯人は関係者の息子と結婚をして、その相手も自殺で、 犯人は一族の事業を乗っ取り辣腕経験者となっている。 まくまでも机上のロジックで、呪いの正体はわからず気持ちだけは滅入る。 「色鬼」は、最初に鬼が色を指定し、その色の物を探して底に触れるが、 触れている間は捕まらない。触れる前につかまると鬼になる。 ある街にカラースプレーで奇妙な図形が描かれるようになる。 横長の長方形に縁取りは赤く、その内側を緑でなぞり、 さらに内側を青色になぞり、中央には塗り残した白色が残る。 交通課と交番勤務に辟易している巡査の目撃した転落事故と、 少女の死と、瞼の父のサインと実現しなかった悲運。 色覚異常で航海士になれなかった父親と、 娘の秘密を知り荒れて別れた母娘のその後と母親に惚れていた巡査。 誤解は人の道を狂わす。これ以上語れないモールス信号の「P」の意味。 「手つなぎ鬼」は、60年前に起きた心中事件と毒婦の妹を持つ兄が知る真相。 三角関係のもつれではなく、人助け。助けられた相手は今や銀座の実業家。 否、本当に助けられた者だったのか。逃げる者同士で手をつないだ。 裏切り者は逃げない者は肉親でも手をつなぐことはない。 「ことろとところ」は、現代版『ヴェニスに死す』。 不可解な写真の存在と、訳ありの弟が舞い戻り 困惑した兄の誤解と事件。渦中の十二歳の男児の本名は、なんと桧山。 そのことに説明はなく、次作に期待をもたれるのか。 神奈川県に生まれ、上智大学を卒業も詳細不明。 シナリオセンターで学んだ木江は「玉」冲殺主導で、 少々変化球の旧いものにこだわる。 洗練されたものより、おどろおどろしい実年齢より上の何かに興味。 「玉冲+龍」は、相手を煙にまくような言い回し。 「玉冲+玉」は、無理をしながら成長する。 「玉冲+禄」は、計算していないようで計算尽く。 才能は「禄」で、親切心や理解不能の我欲の満足。 「鉄+玉冲+未月」は、理路整然と見せかけた説得力。 「辰」年生まれ「鉄寅」は、内外シーソー。 生き方を表す伴星は「調」で、他人とは異なる奇異な人生。 物事の始めの洩星は「龍」で、生地を離れ放浪から。 締めにあたる導星は「玉」で、目下と共に終える。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の山間の盆地を蛇行しながら走る 新時代交通システムながら自身の金性僅か17点と身弱にも拘わらず 木性が80点と常に観光客で混雑しているが、火性47点の動力があろうと、 土性121点の前には急かされることは良しとしない。 水性18点も地中にある井戸なので、滑らかでもないだろう。 これに内外シーソーまであるのなだら、アンバランス。 しかし、妙な魅力があるので、人気の観光地であるに間違いない。 年干支の「山辰」は、孤軍奮闘制約多くじわりと前進で、一見安全稼働。 月干支の「畑未」は、情け容赦のない略奪者。他者を利用する飛び跳ね馬。 そして日干支の「鉄寅」は、硬軟縦横無尽でフットワークは軽快。 干支番号構成は、05-5627で東方北方南方の鋭角領域で、限定領域で濃厚。- 後天運は初旬「9歳山午」が、DNA「龍」の初旬10年運天冲殺半会で、 ここから78歳迄はターボ運(準を含む・子丑天冲殺廻り)のため 何をやらせても目立つ。妙な大人の世界にも入りこむ精神的放浪癖に、 庶民的な情報収集と学びの心の強化。 中学生になっては、共通干支がある京極夏彦(63-0326/山辰)の 「姑獲鳥の夏」に出会い、この世界を意識する。 2旬「19歳灯巳」は、DNA「牽」の害。 不名誉とも呼べぬ訳もないが、修業の時で、若さに物を言わせても、 壁には跳ね返される時期でもあり、試行錯誤も最後の最後に糸口は掴む。 現在の3旬「29歳陽辰」は、DNA「車」の戦闘力強化で多忙。 やれることは何でもやってデビューにこぎつけたが、 内外シーソーの処理具合によるだろう。 今後は4旬「39歳草卯」は、DNA「司」の渋い引力本能の強化と、 日支「寅」と年支「辰」の隙間を埋める干合方三位で、 月支「未」の半会もあり、木性の強化は支持者やファン層の拡大だが、 さらなる内外シーソーのお試しを乗り切れるかで、決まる。 5旬「49歳木寅」は、DNA「禄」の強い引力本能と感謝と奉仕。 進み行く方向の変化で、埋もれぬように、方向性を探る。 6旬「59歳雨丑」は、DNA「調」の独創的。 月干支の「畑未」の天剋地冲は、立場の変更と共に、 年干「山」が干合で「陽」になり多忙を体感も気分は守護神で余裕あり。 7旬「69歳海子」は、DNA「鳳」の守護神豊かな表現力。 年支「辰」の半会もあるので、体調変化や不安を感じねば気楽。 8旬「79歳宝亥」は、DNA「石」の支合で妥協で、大失速とは言えぬが、 仲間との兼ね合いが焦点といったところだが、精神的には厳しい。 さて物語を編む専門家であり何を考えているか不明な 木江の一人称は「自分」だし、 「マルイのロゴ(OIOI)をずっとオイオイ」と読んできたような 先端的ではないボケをかますようだが、 仕事に直接かかわりのない部分には興味がなく、 その都度学習していく態勢で、他人を妙に油断させてしまう。 それが魅力であり才能なのだから、普通の生活は似合わない。 極めれば確実に飛翔すれる生月冲殺で、実生活などどうでも良いのだ〜☆ |
木江恭○88-0803 |
鉄畑山雨 寅未辰-9 龍玉禄玉龍(玉冲殺主導) 木性(80)火性(47)土性(121)金性(17)水性(18)/総合283 午未生月冲殺/天冲殺(9歳山午) ターボ運(準を含む・〜78歳)/害(19歳灯巳)/干合方三位(39歳草卯) 木性過多/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -9歳山午/19歳灯巳/29歳陽辰/39歳草卯/49歳木寅/59歳雨丑/69歳海子/79歳宝亥〜 |
■2023年05月13日(土)宝未 |
実石沙枝子○きみが忘れた世界のおわりは美しき幽霊の旋律 |
○12年(海辰)の変則方三位年の中学三年生時、 「別冊文藝春秋 新人発掘プロジェクト」の1期生に採用され、 プロの編集者から指導を受け、小説家になろうと決めた。 通信制高校を卒業後、小説の執筆活動に入り、 21年(宝丑)のDNA「石」の天冲殺害年に、 「踊れ、かっぽれ」で第11回ポプラ社小説新人賞(21-1223/草巳)奨励賞を受賞。 22年(海寅)のDNA「禄」の半会年に、 「リメンバー・マイ・エモーション」で、 第16回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞した 実石沙枝子(96-0521/山午)が、 これを改題した『きみが忘れた世界のおわり』を 昨年(22年/海寅)の10月24日(鉄戌)の主導DNA半会日に上梓している! Apple Books 2022 今年のベスト(デビュー部門)に選出された同作は、 芸術を通して死者と向き合うといった普遍的な取り組みに、 「死者視点の二人称と、さらにはSF的な趣向を加えた 技巧的な意欲作」であるとか「記憶喪失、アップデートされる幻覚、 さらに夢を使いながら大切だった人を思い出していくという、 とても凝った造りの作品で強く惹きつけられた。」と専門家が絶賛するもので、 完成間近の卒業制作を教授に酷評された七瀬川美術大学の木田蒼介は、 ほぼ完成していた卒業制作の作品を捨ててしまう。 大学祭のコンテストで毎年欠かさず入賞し、 銅賞、審査員特別賞、銀賞。天才の誉れ高く天狗になりそうだけど、 頂点にはたどりつけないと嘆く。 自分の過去と向き合い――。 新幹線と在来線を乗り継いで東京から一時間半ほど。 この作者らしく静岡県内とおぼしき場所が故郷と設定されているが、 交通事故で亡くしたチェロ奏者が夢だった いまでは世界で一番遠い存在にしか思えない 幼馴染・河井明音をテーマに作品を描き直すことを決める。 しかし、蒼介は彼女にまつわる記憶を完全になくしていて、 明音に関する情報を集めるうち、彼が思い描く明音像を投影した 幻覚・アカネが現れで、蒼介は、徐々に失われた記憶を辿っていくが、 ナナビの近くにある難関国立大学の工学部に通う 愛車がジープで無防備で親切な親友・一國のスマホを盗みみるが、 蒼介自身も精神的・肉体的にダメージを抱えており、 今でも杖のグリップを握りしめ、左足を引きずりながら歩く。 風邪薬の副作用で居眠り運転の運送会社のトラックが アクセルを踏みこんだまま赤信号を無視して突っ込んできて、 轢かれて怪我をして足が不自由になったけれど、 ほんの三四歩交差点の内側にいた幼馴染みの彼女はこの世にいない。 そんな思いを抱えながら、作品を完成させ、 自分自身を納得させることができるのか。 テーマはその過去であり「リメンバー・マイ・エモーション」。 「芸術とは嘘偽りのない心だ。大衆に魂は売るな」という 教授には負けたくない! アルバイト先の絵画教室の生徒にも納得させたい! 目下の恋人・茉莉ちゃんには「ぎゃふんと言わせる」と宣言する。 浪漫ある幽霊との洒脱な会話。暴けるのかレプリカですらない亡霊を! 就職も決め、即断即決、猪突猛進。繊細で神経質っぽいのは見かけだけ。 たまごかけごはんに納豆が主食の「きみ」は歓喜の喝采を浴びるのだろうか。 「わかっていると思うけど友情のしるし」は美しい! 「世界にはきみが生み出すものに感動する人がいる。 知らず、きみがだれかの人生を変えることがあるかもしれない。 そしてきみと出会っただれかがきみの心を理解し、 きみに寄り添い、その人生を変えることもあるだろう。 (中略)きみがなるべく孤独でありませんように」。 なんて素敵な旋律なのだろう。 静岡県静岡市清水区生まれ。小4(06年/陽戌)から中3(11年/宝卯)まで不登校。 高校は通信制で中退しなかったのが奇跡だが、大学は単位を取らずに退学。 現在も実家に留まっているとみられる実石は、 DNA「龍」主導で、意識しようとしまいと熱くて庶民的。 落ち着くことはなく、常に精神領域の旅の中で生きている。 だからこそ「一般的な青春は未経験なのに学生生活を切り取った コンテンツに懐かしさを感じるのは一種の幻覚ですかね」と言えてしまうが、 それが剋線であり、才能なのだから自慢していいはず。 新しい物好きでもある。 「龍+司」は、妙に用心深いと思えば無防備であっけらかん。 「龍+石」は、経済感覚に疎く、親の犠牲になりながらも依存して楽しむ。 「うちの父、なんかよくわかんないけど親戚たちから メロンちゃんと呼ばれてる。ファンシーフルーティーおじさん。」は、 それだけ格別にぶっとんでいることを表している。 「龍+龍」は、制御不能の気持ち。荷物だって入れだしたら止まらない。 不安だからバックの中はなんでも入っている。良いではないか。 「山+龍+巳月」は、行動力なく猜疑心旺盛も、 時にはカラオケで自己最高99.463点を叩き出し喜ぶ。 「子」年生まれ「山午」は、上がって落ちる。 良き事は持続せずに、落ちては上がり下がっては上がる。 髪だってバッサリ切って気分転換! 生き方を表す伴星は「調」で、他人とは全く異なる独創性ある人生。 物事の始めの洩星は「龍」で、故郷から離れるべきだが、学び舎から離れる。 締めにあたる導星は「石」で、誰かと共に終わる、幽霊かもしれないけど。 宿命の特長は、初夏午前10時頃の強い陽光に照らされながらも、 貴重な川や霧も所有する雄大な「山」で、動きたくても不安で動けず。 強い強い子丑天冲殺なのに、親に依存し制御されているので、 爆発しきれないものがあるが、本気をだせば怖いところは、 月干「雨」と日干「山」が干合すれば、それぞれ「灯」と「陽」になり、 これに年干「陽」をいれると火性の天干一気が成立し、 親をも焼き払ってしまう威力があるが、半端に依存しているため、 爆発しそうでしないというもどかしさ。 また守護神の「雨」は手をのばせば近くにあるが、 影響しされやすいため変質するのは、アカネの存在をも思わせる。 とはいえ、月干の方向は年下。むろん目上剋しの子丑天冲殺でもあり、 すなわち年下に甲斐甲斐しく世話をされるのが理想だが、 それを本人がどこまで理解できるかが鍵。心地良いのに! 夢や子供の世界も悪くないから、「怪傑ゾロリ」と記念撮影もする。 藤の花はブドウの赤ちゃんとも思える創造力。 そして総エネルギー200点はまずまずだが、 火性も土性も76点という活火山で、頼みの水性は弱く、地道さ稀薄。 最大級に目立つといえば、木性ゼロ(DNA車/牽なし)。 勤労意欲には欠け、自尊心など気にしない唯我独尊も、 地肌を覆う物がないため日焼けもするが、 変わりに母親が働いており、忘れ物を届けると 本を一冊買ってもらえると喜び、 楽しみな用事には心躍るが、やりたくないものはやらない。 髪も長かろうが短かろうが、お構いなし。 「鬼灯の冷徹の初回特典についてた金魚草風呂敷」も愛用したりする。 名誉にもこだわらずで、大賞には輝かずも、 実際は無限大の憧れもあり「本屋大賞ならもらいたい」という思いもあり。 そのあたりは、表現力の金性が「宝」なので、 芸術性の高いもので、ありえない木性を思いっきり取り入れるしかないが、 日頃から野菜や果物を務めて多く摂取しないと追いつかない。 場合によってはそれだけでも構わない 「健康でないと書くものも書けないし、読むものも読めないし、 わずかな健康を犠牲にして読み書きしても 生活にそれ以外が存在しなくなるし健康平均値は目減りする」ならば、 そこらを水性の魚と共に大切にしてほしいものだ。 全体的には迫力充分だが、極端な美的感覚になるので、 一般人が実石の正義を受け入れられるかは別物で、 今後の課題は森と水に囲まれた美しい風景であること。 それさえあれば診療内科とも無縁になるだろうし、 守護神年の昨年(22年/海寅)春に、コロナに倒れるはずなどなかったはずだ。 格好をつけてもらわねば、もったいない。 似合うのは(守護神)はブルーだが、緑も忘れてはならない。 年干支の「陽子」は、典型的なお天気屋なのに、 ある一団からは極めて好かれ持ちあげられる。 月干支の「雨巳」は、猜疑心の塊。 そして日干支の「山午」は、自己中心で決断力あり諦めも早く、 若い時から才能の片鱗開くが、持て余し気味で、 時間をかけてこそ本物と呼べるようになる女帝になる。 干支番号構成は、13-30-55で東方西方北方でそこそこ広い。 後天運は、初旬「5歳海辰」が、DNA「禄」の引力本能付加。 日支「午」VS月支「巳」に連なる変則方三位で、 内側の人間形成にはなるが、独善的な高慢さもあり、 それでいて身内には憎まれない不思議なものとなる。 ありえない自己本位が登校拒否にもつながるが、 これは、良い意味でも甘やかされているからに他ならない。 2旬「15歳宝卯」は、DNA「調」の孤独・反抗・反撃で、 金性強化は特別な事情で動きが緩慢になり、 さらに年干「陽」の干合支刑で表向きの変化で、 干合火性天干一気も破格となり、学びの気持ちは失せる。 現在の3旬「25歳鉄寅」は、DNA「鳳」の半会で、 月支「巳」の害もあるため、立場は不安定ながら、 干合火性天干一気は復活し、表現力に磨きかがかかりデビュー。 今後は4旬「35歳畑丑」が、DNA「石」の10年運天冲殺害。 体調不良もふくめ犠牲にするものがあり、結果を気にせねば、 突如名前が売れ出したり、仲間から認められもすれば、 政治の世界で名前が取り沙汰される可能性もあり。 5旬「45歳山子」は、DNA「貫」の納音10年運天冲殺で、 それまでの経緯を破壊し、進み行く方向性の変化を実現できれば、 活火山の威力は際限なく増して、自己の存在理由に悩むことで 才能も磨かれる変剋律でもあり、大いに期待も。 必要なのは感謝と奉仕になるに違いない。 6旬「55歳灯亥」は、DNA「玉」の過去や伝統への苦悩。 月干支「雨巳」の天剋地冲もあり、腹をくくって古典を堪能。 7旬「65歳陽戌」は、DNA「龍」の主導DNA半会で、自己確立。 内包する庶民性への苦悩でもあれば成果あり。 8旬「75歳草酉」は、ありえない木性のDNA「牽」の栄誉。 地元に留まっていようと、何処かへ移ろうと名誉市民など。 さて実石は、子丑天冲殺である。 まして生年冲殺は仕事人間。親の犠牲・仕事の犠牲になるのだが、 実際は犠牲を容認しているというより、 そんなものかと気づいていないふりをして、 なおかつ作家業を極めるより、それこそ楽しんでおり、 真剣さが足りないのは、大切にされすぎな子丑天冲殺らしく 幼児性が抜け切れていない。 それこそ噴火して勢いで東京にでも一発勝負で移住でもして、 自分を追い込んでいければしめたもので、大いに売れまくるに違いないが、 面白可笑しいのは充分わかるが、もっと実働時間を増やし、 小説世界に没頭してもらわないと、与えられた宿命が泣く。 来年(24年/木辰)と、さ来年(25年/草巳)はデビュー以来初のありえない木性年。 稼働力もあげれば、ありえない名誉だって、引きつけることも夢でない。 それを決意させるのが編集者の役目役割なのだが、 身を挺して鈴を付けられるか否か、目覚めよ実石だろう〜☆ |
■2023年05月15日(月)雨酉 |
ひらりさ○それでも女をやっていくという職業選択の過ち |
○平成元年生まれのオタク女子4人によるサークル「劇団雌猫」メンバーで、 オタク文化、BL、美意識などのテーマで、 女性についての様々なエッセイ、インタビュー、レビューを執筆。 SNSのコンサルティングを生業にして、 一部女子の熱狂的支持を得ているかに見える ひらりさ(89-0725/陽戌)の当世告白的処世術本 『それでも女をやっていく』が、 02月20日(畑酉)の主導DNA害日に刊行されている。 肥大化した自意識、『女であること』をめぐる様々な葛藤との向き合い方。 自分の罪を認めて許していくこと。 (いやいや、許すも何もないのだが) その試行錯誤の過程がこれでもかというほど切実に描かれていて、 読み進めるのが苦しくなる瞬間さえある。 (つきあいきれないならば、読み流せばいいだけだが) それでもここで描かれている彼女の無謀な戦いの記録に、 勇気をもらうという勘違いを、絶好調の著者が、垂れ流す。 女らしさへの抵抗、外見コンプレックス、恋愛のこじらせ、 BLに逃避した日々、セクハラ・パワハラに耐えた経験、 フェミニズムとの出会い――。 実体験をもとに女を取り巻くラベルを見つめ直す 渾身というか必死さには同情を禁じ得ないが、 果たしてこのまま燃焼しきれるのか否か。 あえて、制御不能で禁断の自己発揮をした者の 転がる人生が、嫌というほど見せ付けられる。 <Chapter1「女」がわからない> 「ほとんど男子校」だった大学で/わたしが女子校を礼賛したくない理由/ ブラックアウト・ウィズ鏡月/『桜蘭高校ホスト部』に入りたかった/ 将来のためではありません/代わりの女/わたしが腐女子だった頃 <Chapter2 あなたをうまく愛せない> 『神風怪盗ジャンヌ』の致命傷/永遠にマクドナルドにいたかった/ 『マリア様がみてる』の呪い/牢獄の中をぐるぐると歩く/手前の女/ いつかわたしを見限るあなたへ <Chapter3 まだフェミニストって言いきれない> 切り裂かれた女たちのアーカイヴ/棒の重さを考える/ 未来の彼女はメイクしているだろうか?/王子様にはなれずに生きる/ あなたはフェミニストですか? 自己を知らぬ者がこじらせながらも若さと勢いで書き殴った半生記。 東京都城東地区出身で、女子学院中学校・高校学校を経て 東京大学法学部を卒業し、干合年だった21年(宝丑)より1年間、 ロンドン大学ゴールドスミス校の文学系修士課程(MA)留学。 両親の離婚により千葉県船橋市にある祖父母の家に暮らし、 その後、母親と14年(木午)のDNA「龍」年には、東京都北区田端へ。 17年(灯酉)のDNA「石」の害年まで実家で過ごし、 東京都新宿区百人町へ。21年(宝丑)に東京都新宿区新宿の東新宿駅周辺へ。 新宿の所有するさまざまなイメージを体感するのを好む彼女は、 DNA「調」冲殺主導で、寂しいのに群れ裏切られ、 意識下では繊細で細やかな感性に浸りたいのに、出来ぬ苛立ち。 学芸会で動物園の園長役に立候補するも威厳なしと却下される。 才能をあえて探せばこの「調」で、 斜に構えた女性が好む物品を探してきては紹介するのが得手。 「調冲+貫」は、表向きは集団行動苦手なのに無理をしてあわせる。 恩とか義理について翻弄されがち。 「調冲+鳳」は、曖昧に出来ぬ苦悩。 「調冲+調」は、常識にとらわれない行動力。 「調冲+司」は、その気になれば別も、競いあう行為が本質苦手。 「陽+調冲+未月」は、落ち着かず病的で本質は人嫌い。 「巳」年生まれ「陽戌」は、比較的正直者。 生き方を表す伴星は「龍」で、落ち着かぬ常に先を考えすぎる人生。 物事の始めの洩星は「貫」で、独力で始め。 締めにあたる導星は「司」で、自己の意志で終了。 宿命の特長は、晩夏正午頃の陽光で、特別な景勝地を熱く照らす。 総エネルギー293点は、かんかん照りで自身の火性は104点、 発信力の土性も104点と派手には違いないが、 生じてくれる木性は僅か18点しかなく、引き出しは多くない。 また金性67点と相応に稼ぐのだが、 水性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人のため何でもありで、 洗練されているようで、実は美しさのない、暑苦しい文章。 それがもてはやされているので始末におえず。 年干支の「畑巳」は、万人に慕われるが、倒柱と呼ばれ最も重要人物を まるで白蟻のように内部から巣くって崩壊させる傾向。 月干支の「宝未」は、懐疑の念タップリの長距離走者で、 成功するか失敗するかの極端な人で、成功も金銭物質運。 そして日干支の「陽戌」は、庶民的な商人で経済人としての成功。 商い以外の世界へ大きく傾くと、精神に異常をきたす可能性あり。 成功したければ、格好をつけずに充分に注意したい。 知識知恵より愛想がすべて。 「女の子だから身嗜みより愛嬌が大事よ」は ある程度は容認すべきだったろうし、 ジェンダーやアイディンティ以前に「女子向き商い」を選択しなかったのが、 いかにももったいない。女子校がユートピアかどうかも無縁だし、 『マリア様がみてる』には冷静になれば良かっただけだ。 干支番号構成は、06-08-23で東方と南方を結ぶ鋭角世界。 後天運は、初旬「4歳海申」でDNA「車」はありえない稼働力。 野人であろうと生き延びれられるが、妙な行動力を得てしまった。 ありえないものが「オタク」に化けた。 2旬「14歳雨酉」は、DNA「牽」の害で、ありえない栄誉のありがた迷惑で、 本質は似合わないのに、東京大学に迎え入れられる。 本来は売り物にならないのを、気づいていないのがこの場合の害毒だが、 両親の離婚により大消化にもなった。 3旬「24歳木戌」は、DNA「龍」の放浪と改善におい て異様環境に置かれれば特別条件付10年運天冲殺となり、 名前が売れて経済が安定するが、 新卒でウェブメディアに就職で、ウェブ編集者として4年勤務後、 ソーシャルゲーム会社のゲームプランナーに転職し、副業でライター活動。 ニュースアプリに関する会社でビジネス職をしつつ、執筆・劇団雌猫の活動。 会社を辞めてイギリスに大学院留学などと落ち着かないのは、 流れに乗ってこその生月冲殺なの本当に不安定で残念。 いくら動ける陽光でも、力をためこんでほしかった。 今年(23年/雨卯)から始まる4旬「34歳草亥」は、DNA「玉」。 旧いものに身を寄せて同様に金銭物質運をあげていくものだが、 年干支「畑巳」の天剋地冲もあり、仕事の質は細分化される見込みで、 前旬ほどの勢いが穏やかに失せていく様相。 今後は5旬「44歳陽子」は、月干支の干合支害で不安。 進み行く方向の変化になり、ありえない水性は二次的に生成されるが、 そこで目立とうと、20年間の10年運天冲殺を抜けて勢いはなし。 ましてDNA「貫」は頑固になるので融通が効かず厳しい。 6旬「54歳灯丑」は、DNA「石」の妥協。 年支「巳」の半会もあり、ただちに萎えることはないが、 月干支「宝未」の天剋地冲もあり、過去にすふがることも困難。 7旬「64歳山寅」は、DNA「鳳」の半会で、緩み。 年支「巳」が害となるので、既に力は限界。 8旬「74歳畑卯」は、DNA「調」の主導DNAで自己確立。 晩年にようやく気づくことがあると到底巻き返しはできない。 さて2旬の害毒10年運で両親が離婚したため、 その後の3旬の10年運天冲殺の上がりが顕著になったのだが 彼女の母親成分は火性を生じる木性なので 月支「未」内の「草」だが僅か18点で虚弱なので実家頼り。 むろん水性ゼロ(DNA龍/玉なし)なので成長なし。 その配偶者は金性なので67点もあり過多とみるが 善し悪しともかく、影響は大きく与えられたはず、 年支「巳」内「鉄」をとれば、飯の種の引力本能で仕事には必須。 気持ちはわかるが、本来は父親の監護下で育ったならば、 陰陽の法則が働き主導DNAの「調」がさらに輝いたはず。 また母親が弱く、別の異性の庇護を受けた可能性も否定出来ず、 そこから運気が濁りがちになったのが推認できる。 また女子校に通学したのは正解なのだが「調」主導ならば、 そこは東大ではなく女子だけの大学に進学するのが、 摩擦のない生き方の実現へと進むが、 母親との関係から、野人でもあるためいわゆる男気が強くなり、 午未天冲殺本来の依存体質が薄められ、 結果的に経済界に行けなかったのは大きな損失と自覚するのは まだ先のことであるが、母親とのかかわりは薄めたい。 そして、これ以上こじらせず、商いで極めてほしい。 また同年代、年下に縁なし。 年上女性と商いで手を組んで大きく成功してもらいたい。 そのためには不足している魚を食べ水泳でもやってもらうかな〜☆ |
ひらりさ○89-0725 |
陽宝畑海 戌未巳※+4 調司鳳調貫(調主導) 木性(18)火性(104)土性(104)金性(67)水性(00)/総合293 午未生月冲殺/生日冲殺/天冲殺(24歳木戌/34歳草亥) 害(14歳雨酉)/主導DNA(74歳畑卯) 木性脆弱/火性過多/土性過多/水性ゼロ(野人) +4歳海申/14歳雨酉/24歳木戌/34歳草亥/44歳陽子/54歳灯丑/64歳山寅/74歳畑卯〜 |
■2023年05月17日(水)草亥 |
河端ジュン一○六畳間ミステリーアパートに漂いすぎる秘密 |
○ゲームデザイナー集団であるグループSNE所属で、 ゲーム制作や漫画原案、アプリゲームの世界観構築を手がける 河端ジュン一(88-0112/陽寅)の『六畳間ミステリーアパート』が、 DNA「車」年だった昨年(22年/海寅)の11月01日(雨亥)の 主導DNA「牽」の天冲殺支合日に上梓されている。 愛媛県の呼称は、和銅5年(712年)太安万侶の編纂「古事記」の記述に、 伊邪那岐の命と伊邪那美の命が国生みをしたとき、 「伊予の国を愛比売といひ」とあり、この愛比売が「愛媛」に転化し、 現在の県名になったとされている。 そんな場所に、家賃わずか一万二千円の格安アパート、ことだま荘。 明治時代に建てられたと思わしき築百年を超える補修が行き届かぬ建物。 狐面を被った40代と思わしき二宮という奇妙な管理人が提示する 謎をとけば、どんな悩みも解決するという――。 過去に父親の言葉の暴力に抗うように、母親に離婚をすすめたが、 それで家族の問題が解決できなかった後遺症を抱え、 5年に渡る交際中の女性へのプロポーズに踏切れないでいた オカルト系フリーランス・ライターの田中は、 ネットで炎上した歌姫、幽霊と同居する男、元・詐欺師の夫婦など、 曲者ばかりの住人たちと交流しながら 相談役として101号室に住まい、各部屋にわりふられた 謎の答えを探し、自らに向き合っていく。 不思議で心和ませる新感覚ミステリーは、 「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、 ロングショットで見れば喜劇だ@チャップリン」というように、 ゲームデザイナーらしい作者の遊び心が溢れており、 中途はそのもどかしさに、いったいどこへゆくのだろうかと 迷わせておきながら、ともすれば二次元的になりがちな空間を 小説というよりは舞台に近い形の演出により、 最後は落ち着くところにもっていく安堵ありの出来映え。 「会いに行くよ。きみがいるところに」。 ずいぶんと悠長だが心優しい婚約者は待つ。 四国地方では最も人口の多い愛媛県松山市出身と思われ、 成安造形大学在学時には、滋賀県大津市堅田に住み、 現在は兵庫県神戸市中央区在住の河端は、DNA「牽」主導で、 自己愛の象徴ながら役割意識が強く存在感を誇示。 才能も「牽」で自分を追いつめながら自己認識。 「牽+玉」は、用心深く明確な計算をするが落ち着いた風情。 「牽+鳳」は、温厚誠実も理的かと思えば気分屋。 「牽+石」は、懐疑的だが気配り上手で信頼感あり。 「牽+牽」は、その気になればとてつもない瞬発的行動力あり。 「陽+牽+丑月」は、子供心を失わない純朴さ。 「卯」年生まれ「陽寅」は、待ち運。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は「牽」で、誰かの引き立て。 締めにあたる導星は「鳳」で、心の楽しみを追究。 宿命の特長は、晩冬午前二時頃のこれから日の出を待つ太陽も、 未だ街路灯の明かりに頼らねばならぬほどの雨降りで、 原則は裏方の人であり、得意分野の時にのみ、一瞬現れる。 総エネルギー214点の自身の火性は55点で仲間も含め、 冬生まれにしては、熱気を感じさせ、 守護神木性は、それを上回る64点もあり、精神的な救い多し。 発信力の土性は33点、稼働力の水性は52点。 ところが引力本能で配偶者成分の金性は僅か10点。 なので浪費がたたり生活が厳しくなるか、 異性縁がそこまで濃厚でないのは、人に優しくなく 冷めているからで、ゲームの世界では、子供相手だろうと手心加えず。 年干支の「灯卯」は、観察するまで時間を有するが、その気になると素早し。 月干支の「雨丑」は、他人に左右されにくく自分の道を極める。 そして日干支の「陽寅」は、なんでもそつなくこなす。バランスの良い人。 干支番号構成は、04-50-03で東方2点と北方1点で、稼働域は少ない。 物語の舞台設定も故郷という按配。 後天運は、初旬「2歳海子」は、DNA「車」のありえない攻撃的稼働力。 これといった初旬条件はないものの、 月支「丑」VS日支「寅」VS年支」「卯」の変則方三位に、 「子」が加わることにより、落とし穴のない拡がりある現実生活を堪能。 2旬「12歳宝亥」は、DNA「司」の干合支合で、金性強化。 願えば叶うものだが、それは趣味的世界に活かされた模様も、 そこは初動がないため、効き出すために時間を有するが、 10年運天冲殺でもあるので、特に生地を離れた瞬間に急上昇。 年支「卯」の半会もあり、すんなりと兵庫県へ。 3旬「22歳鉄戌」は、DNA「禄」の10年運天冲殺で、 引力本能強化は、年支「卯」の支合に、日支「寅」の半会もあり、 いわゆる就職をせずに、そのまま社会にでた模様。 出会いもあり、結婚をして子供も誕生。 現在の4旬「32歳畑酉」は、DNA「調」の独創性。 年支「卯」は対冲で仕事の細分化も月支「丑」の半会は、 ゆるがぬ自信で、作家デビューとなったもの。 今後は5旬「42歳山申」が、DNA「鳳」の対冲で、 進み行く方向の変化も、月干「雨」が「灯」になり、 年干「灯」干合月干「灯」に日干「陽」の火性天干一気は、 目上を焼きつくす勢いも、10年運は「陽申」的になり納音的。 集中力で目立ちすぎれば、何もかも壊れてしまう懸念あり。 6旬「52歳灯未」は、DNA「石」の妥協なのか、政治力なのか。 年干支「灯卯」の大半会は救いで、反抗を試みるが結果は未知数。 7旬「62歳陽午」は、DNA「貫」の大半会で意固地。 守りに徹するも守りきれるのか。 8旬「72歳草巳」は、DNA「玉」の過去を忍ぶ守護神だが、 日支「寅」の害は、ありがた迷惑であろうと年齢的には劣勢でしかない。 伝統的な落ち着きである「玉」持ちだからこそ、 舞台を一般人には馴染みの薄い愛媛県に設定に 当初は戸惑いもあったが、読み進めていくうちにその謎も解ける。 また14年(木午)のDNA「龍」の改良改革年には、 「ナッツの栄養素ってほぼ脂肪分と聞いたんですが、 どうして体にいいんでしょう?」などとパティシエに近づき(笑)、 結婚は16年(陽申)の納音年ということは、人生を変えたかったのだろうが、 夢の中に入った18年(山戌)には引越までしているのだから 誕生した子息(19-02228/陽申)は、河端の夢の中誕生で縁薄い。 月干支に「陽寅」を持ち共通干支ありとはいえ、 そこは現実的な辰巳天冲殺であり、親とはひと味もふた味も違う「龍」主導。 創造者の父親に比して、商人体質であり、 月干支「陽寅」VS日干支「陽申」は内側に秘密を持ち、 年支「亥」VS日支「申」の害は表裏ありで、活かしきればとんでもない才覚。 河端の著作ではないが、親が干渉せず好きにさせていれば、 2旬「18歳木子」が主導DNA半会で自分の道を見つけるだろうし、 3旬「28歳雨亥」が害だろうと害持ちは上手く立ち回るはずで、 そこからはターボ運(子丑天冲殺廻り)なので何をしても目立つ。 違う世界に行くと思えば納得が行くし、そもそも制御不能。 とはいえ、そういう人生を選んだのは河端なのだから楽しいね〜☆ |
第一子男児○19-0228 |
陽陽畑海 申寅亥-8 調貫禄龍車(龍主導) 木性(42)火性(42)土性(40)金性(16)水性(48)/総合188 辰巳天冲殺/主導DNA(18歳木子)/ターボ運(28歳〜)/害(28歳雨亥) 月干支VS日干支納音/年支VS日支害(表裏) 金性脆弱/水性過多 -8歳草丑/18歳木子/28歳雨亥/38歳海戌/48歳宝酉/58歳鉄申/68歳畑未/78歳山午〜 |
■2023年05月12日(金)灯丑 |
鴻上尚史○愛媛県新居浜市上原一丁目三番地と都合の良き告白と夢の中 |
○県立高校時代から演劇部に所属も、 当時は文化部同士の連帯には共産主義の印象が蔓延しており、 教育委員会よりコンクールに参加できないと屈折した経験あり。 京都での浪人生活を経て早稲田大学に入学。 学内での演劇サークルを踏んで、在学中に「第三舞台」を旗揚げ。 「スナフキンの手紙」で、岸田國士戯曲賞(95-0201/雨亥)を受賞し、 「グローブ・ジャングル」で、読売文学賞戯曲賞(10-0201/海午)を受賞。 現在は「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を中心に 脚本演出を手掛け、日本劇作家協会会長(代表理事)、 日本劇団協議会・日本演出者協会理事。 桐朋学園芸術短期大学演劇専攻特別招聘教授。 株式会社サードステージ代表取締役。 ホリプロと提携マネジメントにより、マスコミへ露出。 新居浜ふるさと観光大使にも任命されている 鴻上尚史(58-0802/宝亥)が、人生の集大成とも言える三部作 『愛媛県新居浜市上原一丁目三番地』を 03月24日(宝巳)の納音日に上梓した。 (表題作は群像22年6月号掲載で、残りは書き下ろし) 「愛媛県新居浜市上原一丁目三番地」は、 実家がなくなる前夜、僕はこの家の物語を書き始めた。 今から五十四年前に始まった、緑の家の物語を。 深夜の盗賊と化した廃棄物処理業者と遭遇しながら。 土地が約百二十坪、建物が4LDKで四十坪あまり、 外観が珍しいのか鳥たちがあちこちに巣をつくり、 そのおかげで雨樋から水が流れず漏水に悩まされた思い出。 日教組に所属する両親が、僻地勤務の中、ようやく手に入れた場所。 竹の縁台があり、柿・蜜柑・枇杷・檸檬・無花果をはじめ何十種類も。 小さな池までも、全部父親の趣味だった。 母親も忙しく仕事の誇りを持ち、手抜きせず、 鍵っ子でもあった僕も、やがて芝居への興味を持つようになる。 生徒会長になり、学校とも対決。 不遇でも誇らしげだった父母への思いと葬送への疑問。 売れずに解体され更地にされた土地への郷愁。 「東京都新宿区早稲田鶴巻町大隈講堂裏」 大学二年の四月、大隈講堂の裏広場に通じる鉄扉を押した。 愛媛から出てきた無名の二十歳の若者が、何者かになるために。 創生期の苦難や悪ふざけに挫折や盟友の死。 「東京都杉並区××二丁目四番地」 演劇を仕事にして四十年。六十三歳の僕は、 終の住処になるかもしれない家で、次の物語を書き始める。 離婚の財産分与で住み慣れた家を元妻と子供達に譲る。 使える日用品は可能な限り、実家から運び出した。 よせばいいのに、かつての持ち家で 元妻の住む場所を通過しないと都心へ出られない場所へ引っ越すが、 演劇人に進みつつある高校生の息子が 交流を断ちがたいためという言い訳付き。 作家・鴻上尚史の原点とともに、一つの時代を描いた小説集。 物語は終わる。けれど、人生は続いていく。 少年時代を過ごし、父母を見送った愛媛県新居浜市の家、 劇団「第三舞台」を立ち上げた早稲田大学・大隈講堂裏。 かけがえのない場所を通じ人生の物語を描き、さりげなく離婚さえ告白する。 愛媛県新居浜市出身。両親とも教師。 父親が日教組で組合活動をしていたため僻地に飛ばされており、 同行するもなじめず、就学前までは四国山脈の奥にある 祖父母の家に預けられていたが、その後も市内に親が家を建てても 父親は自家用車で何時間もかけて通勤していたそうだが、 高校卒業まで新居浜市で育ち、愛媛県立新居浜西高等学校を卒業。 駿台予備校京都校(百万遍校舎)西賀茂寮に入寮し浪人生活を経て、 早稲田大学法学部を卒業。学生時代から東京都杉並区荻窪近辺在住も、 21年(宝丑)に離婚し家を妻子に譲り渡し、 自身は東京都杉並区西荻窪近辺に家を買い、 演劇活動をしている高校生の息子が 時折自転車でたずねてくるのが自慢(他に娘がいる模様)の鴻上は、 DNA「龍」主導で庶民的で懐疑的、落ち着いたり安泰というものに縁なし。 「龍+玉」は、変化球荒れ玉を繰り出し誤解をされやすいが、それも魅力。 「龍+調」は、いつでも不満を抱え、それが原動力になる。 才能はこの「調」で、他人の真似できない繊細で反逆的世界観。 「龍+龍」は、これが正しく使命と感じれば妥協せずに突っ走る。 「宝+龍+未月」は、理屈に裏付けられた感覚で動き、渋味のある輝き。 「戌」年生まれ「宝亥」は、積極性があるようで受け身の人生。 生き方を表す伴星は「鳳」で、趣味的で半分遊びのような人生。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の助けで始まる。 締めにあたる導星は「調」で、最後は孤独なのか五月蠅い年寄りか。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の奇異貴重な鉱物で、 特別な装置にのみ使用されるため、自意識も過剰だが、 総エネルギー214点中、自身の金性は50点ながら、 守護神で磨くための水性は僅か27点しかなく、 使いづらいうえに、日支「亥」内の深い部分にあるばかりか、 土性66点と過多なために、あれもこれもと試行錯誤はするが、 磨ききって作品にするためには、深部での努力が必要。 木性33点の引力本能も火性38点の闘争本能もそれなりで、 知る人ぞ知るであり、興味のない人々には縁遠い。 自己を光り輝かす陽光は異性だが、 研磨するためには、常に存在を意識しないといられない。 埋もれぬために、必死に遊ぶ人。それが原動力。 精神性の強い中で、如何にして存在感を誇示するのだが、 商業的な部分に目がいきすぎると似合わぬので、板挟み。 年干支の「山戌」は、見た目柔軟中身は鋭く異様な頑固さ。 月干支の「畑未」は、開拓者を襲撃して奪う略奪者。 そして日干支の「宝亥」は、何もないところから苦渋して生産。 純粋だが傷つきやすく、感性だけで生きぬいていくが、 それが劣化したら終わりという認識も持つ。 干支番号構成は、35-56-48で西方北方の限定領域で、 清新な明るさや前進力があるわけではない。 後天運は初旬「2歳鉄申」は、DNA「石」の害。 41歳迄はターボ運(子丑天冲殺廻り)付なので悪目立ちもあり極端。 友人もこさえられぬような僻地に追いやられたり、 馴染まず祖父母宅に預けられたり妥協。 友人知人にまつわる害毒なので、後世にも影響し、 特に劇団初期の盟友を失ったりと散々。 2旬「12歳宝酉」は、DNA「貫」の独立独歩。 年支「戌」の害もあり、前進気勢には問題あり、 高校生話の部活で始まった演劇活動でも衝突し、浪人も経験。 3旬「22歳海戌」は、DNA「調」の独創的守護神で劇団を立ち上げる。 その気になれば使い放題で、他人と同じでは似合わない。 4旬「32歳雨亥」は、DNA「鳳」の守護神ながら、 年干「山」の干合で「陽」のDNA「牽」風になり、 ありえないような注目されようで結婚もした。 5旬「42歳木子」は、DNA「司」の進み行く方向性の変化で、 月干支「畑未」の干合支害もあり、この人なりの堅実さ。 6旬「52歳草丑」は、DNA「禄」の引力本能強化で、 月干支「畑未」の天剋地冲で、立場の変更は父母を弟と見送る。 現在の「62歳陽寅」は、DNA「牽」の干合支害で、 突如訪れた晩年の10年運天冲殺で、栄誉もあるが、 人生の考え方の変化や新たな異性の出現でもあり、離婚。 今後の「72歳灯卯」は、DNA「車」の多忙に危険。 月支「未」VS日支「亥」のからむ三合会局で、 体力次第で動きが良くなるか、派手な病で大注目されるのか。 演劇好き、鴻上フリークにはたまらない魅力があるのか、 粗探しをして、あの話はどうなったかと思い巡らせるところだろうが、 あいにくその対象でない読者にはピンとこないものは多々あるが、 これが半世紀でもなく、全て語りでもない 都合の良さであることは察しがつくが、 いい歳をしてローンが組める存在感と名前を得て、 子供二人が成人をして大学を卒業するまでの食い扶持稼ぎの一環にしても、 可能になったのは、この2年が60年に2年だけある守護神天冲殺の夢の中だから。 繰り返すが父母や劇団など過去への思いの丈であり、 妻が口を聞いてくれなくなって、離婚した経緯は謎。 「書きたいテーマは山ほどある。語りたい物語も作りたい芝居も山ほどある」。 時折親の位牌に話しかけながら、パソコンの先にある青空を眺めるが、 本当に視界良好かはわからないのは、夢の中ばかりではなく 晩年の10年運天冲殺で、激しい動きをしすぎているからなのだ〜☆ |
■2023年05月22日(月)鉄辰 |
天城光琴○凍る草原に鐘は鳴るにある栄誉の使い減り |
○大学生の頃から新人賞への応募を続け、 60年に一度の思いが叶う昨年(22年/海寅)の干合支合日に、 魔法も妖精も出てこない架空の時代小説ファンタジー 「凍る大地に、絵は溶ける」で、 第29回松本清張賞(22-0419/灯未)を受賞し、 同作を『凍る草原に鐘は鳴る』と改題し、 07月15日(畑巳)のDNA「鳳」日にデビューした 天城光琴(97-0214/灯亥)をとりあげる。 草原に額縁を立て、その中で演手たちが鮮やかな物語を繰り広げる――。 遊牧の民アゴールは、その伝統を「生き絵」と呼んで愛していた。 物語を作り、演出を手掛ける「生き絵師」のマーラは、 若くして部族長たちの前で生き絵を披露する役目に大抜擢される。 だが、その矢先に突然の悲劇が。 動くもの全てが人々に見えなくなってしまったのだ。 そんな世界で、もはやマーラの「生き絵」は無力なのか。 そして、遊牧が困難になったアゴールの民の運命は。 舞台は、農耕民族と遊牧民が共存する、稲城国いなきのくにという王国。 二つの民族は、衝突した過去を持つものの、 今は国土の北と南に住み分けておおむね平和に暮らす。 遊牧民・アゴールは山羊を養いながら、 冬の間は違う国にある牧草地に移動するが、 農耕民・稲城民いなきのたみは一年中同じ土地で暮らす。 悲劇とは腕をどんなに振っても透けてしまい、その先の草原しか見えない。 誰かが走っても、音でしかその存在を知ることは出来ない。 雲は静止しているように見えるが、 牛くらいの速度になると、白い靄を引いたように映る。 ゆっくりとした動きであれば、かろうじて残像が景色の上に残るものの、 瞬きなどの速い動きには気付けず、草原や家や、 全く動かないものしか目に映らなくなってしまう。 理不尽な異変!異世界で不可思議な現象が繰りひろげられる矛盾! 見たことがない景色と物語は何を語りたいのか。 「毒として飲んだものが、 やがて身体の中で薬に変わることもあるんですよ」は、何かのワクチンか。 奇術はその場で消えてしまうもの。生き絵は書き残されない。 人々の記憶にかろうじて残るだけ。 忘れられてしまえば、存在しなかったことと同じになってしまう。 消えない時間が特別と言おうと、今の時代には記録する道具がある。 それを知っている私達には、響くのだろうか。 共通干支があるとはいえ、自身の年干支「灯丑」を納音する 月干支「灯未」を所有する上橋菜穂子(62-0715/木寅)の影響を受けながら、 出身校の立教大学や特任教授である川村学園女子大学に進むではなく、 上智大学文学部国文学科で、漢文学を専攻し文化人類学の授業をも受け、 異文化の中で生活をしたくなり、 カンボジアやタイどころかモンゴルにまで足を運んでしまった天城は、 東京都小金井市出身で昨年(22年/海寅)の干合支合年までは、 集合住宅である実家に住んでいたが、受賞を契機に年末あたりに、 一人暮らしを同じく中央線または東西線沿線で始め、 飯田橋で南北線に乗り換え、おそらくは二松學舍大学あたりで 事務職員に生業についていると推認されるも詳細不明で、 DNA「石」主導は、何でも受け入れる。 人々の動きや紙に書かれた絵が断続的に切り替わろうと生きていける。 「石+禄」は、逞しい行動力の持ち主で、ニッコリ笑って悩殺。 才能は守護神にもなるこの「禄」で、感謝と奉仕。 「石+玉」は、なんでも意味をつけたがる。 神話によれば、この世は精霊が海の上に浮かべた盆。 「石+貫」は、集団に属していようと個人利益優先。 「石+牽」は、事なかれ主義も気配り秀逸。 「灯+石+寅月」は、集団生活が得意。 「丑」年生まれ「灯亥」は、いわゆる一発屋で、受賞は良き想い出。 生き方を表す伴星は「牽」で、隠された何かを表に紹介。 物事の始めの洩星は「禄」で、誰かにその気にさせられる。 締めにあたる導星は「石」で、共同で終わらせる。 宿命の特長は、初春午前四時頃の未だ暗い大きな湾のような「海」を 両側の異形の半島にある姉妹燈台が照らす構図で、 仲が良いようで張り合う構図で、両天秤ながら、 中心に座する「海」を奪い合う構図は、水性75点に対して、 火性の力量は36点しかないので、兼業作家は辛かろうが、 そうも言えずに、下手をすると一人の異性を巡って争うこともあり。 干合木性天干一気は、二つの民族が合体化する構図になる。 とはいえ宿命に有する燃料源の木性は60点もあるばかりか 月支「寅」VS日支「亥」の支合で、立派な創造力は、 すべて「玉」なので、伝統がテーマで国内に縁ありも、 そこは冒険家の片鱗をみせて今だけの海外。 いずれいにしえの故宮を主題な作品にシフトしてくれるに違いない。 なお木性天干一気は、組織であろうと家族であろうと巻き込んで 一体化を狙い安泰へと移行させるものだが、 「石」主導でも、あまりにも鼻につけば、難しい存在。 特に内側の月干支「海寅」VS日干支「灯亥」の干合支合は、 無益な競争のあげく勝利へ導くが、その善し悪しは別。 年干支の「灯丑」は、家系のなし得なかった野望の実現。 月干支の「海寅」は、芸術性ある自信家。 そして日干支の「灯亥」は、念の入った感性で恨みも原動力。 干支番号構成は、14-39-24で東方西方南方で北方欠けで、 目上命としての午未天冲殺としては冷静になるべきかも。 後天運は初旬「6歳雨卯」は,DNA「車」の行動力。 年支「丑」と月支「寅」の狭間を埋める変則方三位で、 さらに闘争的な木性強化だが、これといった後天稼働運型はなく、 そこは地力で勝負にでるしかないが、外向きの感性も備わり万全。 2旬「16歳木辰」は、DNA「玉」の強化で、地頭の良さに磨きがかかり、 さらに歴史への興味で、国文科に進み、 海外ボランティアでタイやカンボジアばかりか その延長線上でモンゴルにまで遊学し、就職先は大学職員。 最後の最後で筆名も変えてデビュー。 今年(23年/雨卯)から始まった3旬「26歳草巳」は、DNA「龍」。 年支「丑」の半会に月支「寅」の害、さらには日支「亥」の対冲もあり、 実家から出た効果が利いてくるか否か疑問だが、 それこそ壊れてしまわぬか心配。 今後は4旬「36歳陽午」が、DNA「石」の10年運天冲殺。 主導DNAなので自己確立となるが、 年支「丑」の害もありなかなか前進できないが、 月支「寅」の半会もあり、組織に属しながらであれば、 職員らで組織する組合から政治活動への転身。 作家にこだわりをもっていれば、仲間のために、 歴史的な背景のある政治的で色合いの濃い方向へ流れたりもするが、 いつまでも海外の旧いものにこだわりをもっているわけにもいかぬだろう。 初旬条件もないことだし、あくまでも流れに乗れているか。 5旬「46歳灯未」は,DNA「貫」の大半会10年運天冲殺。 年干支「灯丑」の納音を伴う、月干の干合は天干一気の破格で、 進み行く方向の変化は、変化後の「海」は「木」で、 より応援ある両天秤が成立してゆき、さらには成果もありで、 周囲の盛り立てで動いていれば、もっとも輝いている時代。 ただ、この20年間に受けた恩恵に対してどれだけ社会還元できるのか。 6旬「56歳山申」はDNA「調」の害で、反撃反抗だが、 月干支「海寅」の天剋地冲もあり、逆転を狙い定めても、 思い通りに行かずに、かえって体調不良を招く危険性もあり。 7旬「66歳畑酉」は、DNA「鳳」の前旬から続く疲労で息切れ。 年支「丑」に半会があろうと、前進気勢が残っていいるか疑問。 心の楽しみ、過去を振り返りながら趣味に浸る。 8旬「76歳鉄戌」は、DNA「司」。つましい世界観といったもの。 さて、昨年(22年/海寅)は人生の折り返し地点。 格好もついて、60年に一度の思いを叶える年ということで、 結婚もしたようだが、過去の実名のツイ消しすらせずに、 「200円切手だと思って貼ったら戻ってきた 200円の収入印紙を切手と間違える」なんてうポンコツぶりは健在で、 「料理が全然上手くならない。勉強したくて、プロの解説したレシピ動画や、 サバイバルでの料理の仕方、砂漠での食材の見つけ方などの動画を見てる。 おかげでウサギの捌き方は覚えたけど、 自分は焼きそばすら上手に作れないまま。なんで。。。」では情けない。 「石」主導で妥協で友人結婚なのか、 それでは今後の創作活動どころではないのかも知れず。 もちろん自由なのだが、相手については一切触れずじまい。 仕事も辞めたのかそこらも不明だが、午未天冲殺の結婚相手は、 年上であればあるほど理想だし、本当に理解しているならば、 料理などの家事に期待するようなこともないし、 本人もそれが似合わぬは百も承知だろう。 売れなかったら、それは同年代の結婚で、 天城の本性を活かしきれなかったと思うしかない。 残念か否か、時間はかからず、数年で答えはでるのではないだろうか〜☆ |
■2023年05月24日(水)海午 |
土橋章宏○号外!幕末かわら版の軽快さはありなのか |
○09年(畑丑)のDNA「石」年に「スマイリング」で、 函館港イルミナシオン映画祭の第13回シナリオ大賞グランプリを受賞。 同年に「海煙」で第13回伊豆文学賞(09-1014/海辰)の最優秀賞を受賞。 11年(宝卯)のDNA「調」の害年ながら、 「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞を同賞初の審査員オール満点で受賞。 13年(雨巳)の主導DNA「司」の干合年に 小説「超高速!参勤交代」で作家デビュー。 14年(木午)公開の同名映画のシナリオで 第38回日本アカデミー賞(15-0227/木戌)最優秀脚本賞を受賞。 同映画は第57回ブルーリボン賞(15-0123/畑亥)作品賞に輝いた。 15年にはシリーズ二作目「超高速!参勤交代 老中の逆襲」を刊行。 同作は16年(陽申)の守護神三合会局年に 「超高速!参勤交代 リターンズ」として映画化されている 土橋章宏(69-1219/山辰)が、20年(鉄子)から21年(宝丑)にかけて 学芸通信社の配信により「京都新聞」「山陰中央新報」「東奥日報」 「岩手日報」「山形新聞」「徳島新聞」「山口新聞」「桐生タイムズ」 「新潟日報」など13紙に連載された連載を加筆訂正した 『号外幕末かわら版』を、 昨年(22年/海寅)の07月18日(海申)の三合会局日に上梓している。 嘉永六年(1853/雨巳)の江戸。五歳の時に母親が浪人くずれの男と駆け落ちし、 父親は落胆して酒浸りのうえ、 侍に喧嘩を売り野良犬のように切り捨てられ天涯孤独となり、 長屋の隣に住む老人に育てられ好奇心たっぷりとなった極楽屋銀次と 田舎から絵修業のためにでてきたものの 真面目過ぎて売れない絵師の歌川芳徳は、 「河童がでた」とか「誰それが浮気をした」「心中した」などの 妖怪伝説やゴシップネタなどを追い、 どこそこの店が特売しているとかどこの湯屋が休みだの情報まで網羅、 新規出店の割引券をつけるなり工夫をこらし、 いい加減な口上で知りたい欲を刺激し、恐怖で脅し、恋話で泣かす 低俗なかわら版を一枚三文で売りさばき、そこそこの人気を博していたが、 浦賀に来た黒船を見に行き、勢いで乗り込んでしまい人生が変わる。 江戸一番の物知りと評判が高い佐久間象山に師事し、 「人に一番大事なのは教育なのだと」諭され 勝麟太郎や坂本龍馬、吉田松陰、西郷吉之助、土方歳三など、 様々な幕末の英雄と出会い、大地震大火災、疫病をかわら版で報じるうちに、 銀次は報道の使命に目覚め、弱き大衆のために立ち上がる。 庶民が正しい情報を知ることの重要さ! ペリーの似顔絵を載せて、幕府を卒倒させた心意気! 激動の時代の報道の使命の原点! 今の御用マスコミは、大いに見習うべきだろう! 幕末の動乱の中で、真実(たまに嘘)を追い求める! 第一章「海の弁天さまと黒船」第二章「大鯰の世直しと百鬼夜行」 第三章「アマビコとアマビエの予言」第四章「赤鬼と仇討ち」からなり、 「幕府のいいなりにならない」を心に誓い「出たとこ勝負」で 歴史を変えたかわら版屋として激動を描いた痛快小説! 大阪府豊中市出身。関西大学工学部を卒業。 エンジニアとして日立製作所に勤務し、有機ELディスプレイ開発に従事。 00年(鉄辰)のDNA「鳳」年に退職後Web制作会社を立ち上げ、 08年(山戌)の納音年にシナリオ・センターの8週間講座でシナリオを学ぶ。 09年(畑亥)の天冲殺当時は、東京都練馬区在住。 現在の住まいは歩いて趣味の釣りに行ける東京都江東区とみられる土橋は、 DNA「司」主導で、純粋な心情。 「司+調」は、負けず嫌いで、個人商店。 「司+司」は、心底何を考えているか不明も、時に大層な仕事をする。 「司+石」は、仲間を大切も本質は大器晩成。 「司+龍」は、限定された領域内の冒険者。 才能は、この「龍」で庶民的な観察力。 「山+司+子月」は、崩れやすく流されやすい。 「酉」年生まれ「山辰」は、仲介者で瓦版屋は似合う。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は「龍」で、生地生家との離別。 締めにあたる導星は「司」で、自分で納得できたら終える。 宿命の特長は、深夜零時頃の麓を見下ろす里山で、 薄らと残光があるが、総エネルギー145点は、 フットワークは軽いものの山としての安定感より 周辺の場所より目立つ盛り土で矛盾を内包する。 また自身の土性48点に比して水性が42点もあり、 ぬかるむような泥地であえることがわかる。 それらを支える木性15点、火性15点、金性25点も 万全とはいえないので、食い扶持としての職業が変遷。 気持ちは単独行動ながら、本来は組織内でこそ、 安全安定した力を保てるが、不満とのせめぎあいあり。 年干支の「畑酉」は、体裁を気にする。 月干支の「陽子」は、お天気屋。 月干支の「山辰」は、制約多くじわじわ進む。 傍目からは自由に見られるが、本人には苦痛。 干支番号構成は46-13-05で北方と東方2点で、限定領域。 後天運は、初旬「4歳草亥」は。DNA「牽」の強化。 刺激的な10年運天冲殺で、形から入り自尊心も強くなるが、 それらに振りまわされる10年運天冲殺で揉みくちゃになる。 2旬「14歳木戌」は、ありえないDNA「車」の天剋地冲。 人生が大逆転を迎える10年運天冲殺で、 学生から就職にかけての過程で最も苦労することが後の糧になる。 3旬「24歳雨酉」は、DNA「司」の主導DNAの干合支合で、 自己確立に臨めば叶うもので、堅実な力を発揮できたはずも、 飽き足らず独立にまでもっていった。 4旬「34歳海申」は、DNA「禄」の三合会局で、 引力本能発揮で崩れそうになりながらも、必死に成果をだすが、 夢の中の納音年(08年/山戌)で、方向転換でシナリオセンターへ。 そして、拡がる世界でデビューにこぎつける。 5旬「44歳宝未」は、DNA「調」の独創的変化。 守護神月干「陽」が「海」になり進み行く方向性の変化。 より商い重視で、商人の瓦版も扱われる。 今年(23年/雨卯)の干合支害年から始まる6旬「54歳鉄午」は、 月干支「陽子」の天剋地冲を伴う、ありえないDNA「鳳」の表現形態。 7旬「64歳畑巳」は、DNA「石」の妥協も、 年干支「畑酉」を活かせれば、しのぎきる。 8旬「74歳山辰」は、DNA「貫」の」律音で、 剛情な年寄りの完成であり、努力次第で厚みは増すが、 時代整合性などの面からも、未知数。 さて「司」主導は、家庭があればより力を発揮する。 19年(畑亥)の夢の中で、二人目の子供が誕生するうような記述もあるが、 これは結婚が遅かったということか。家族のために張り切るのは良いことだが、 ならば作家で精神性を使用するより、商いが手っ取り早いのではないか。 また、趣味の釣りは水を好むのは理解できるとしても、沈まぬように。 家族の存在は重しでも励みになるが、そこまで行くと忌み神。 さらなる成功や良き話の展開は、もっと熱気を感じてほしいものだ〜☆ |
■2023年05月30日(火)山子 |
大西寿男○校正のこころ 積極的受け身のすすめへの羨望 |
○88年(山辰)のDNA「龍」年より、校正者として、 河出書房新社、集英社、岩波書店、メディカ出版、 デアゴスティーニ・ジャパンなどの文芸書、人文書を中心に、 実用書や新書から専門書まで幅広く手がける。 また、一人出版社「ぼっと舎」を開設、編集・DTP・手製本など 自由な本づくりに取り組んできた。 企業や大学、カフェなどで校正セミナーやワークショップを担当。 技術だけでなく、校正の考え方や心がまえも教える。 16年(陽申)の主導DNA「車」年に、 ことばの寺子屋「かえるの学校」を共同設立。 23年01月放送のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、 「縁の下の幸福論〜校正者・大西寿男〜」が ギャラクシー賞月間賞を受賞した大西寿男(62-0522/鉄申)が、 19年(畑亥)のDNA「玉」の宿命害切れ害年の 12月10日(宝巳)の宿命害切れ日に上梓した 『校正のこころ 積極的受け身のすすめ』の増補改訂版を 21年(宝丑)のDNA「石」の天冲殺年の夢の中の 05月20日(山辰)のDNA「龍」の半会年に刊行している。 校正は世に放たれる前に、内容や表現に誤りや不備がないか。 それが「間違い探し」ではない。 奈良時代の「正倉院文書」にまで遡る校正の役割。 言葉を正し、整えることで、情報が相手に届くようサポートする。 単に言葉を正すだけではなく、事実関係の矛盾、 論理的破綻の指摘にまで及ぶ。だから調査でもあり、検査でもある。 字体の簡略化にも沿っていかねばならない。 同作は、DTPや電子媒体、SNSの普及により、 グーテンベルク以来の出版革命期を迎えた現代に、 校正の仕事はどうあるべきか。 誰もが情報発信できる時代にこそ求められる校正の方法論を、 古今東西の出版校正史をひもとき、長年の実務経験と共に解き明かす。 日々言葉と向き合う出版人へ、そして言葉と本を愛する人へ贈る、 技法解説を超えた包括的校正論で、目次は以下である。 第1章引き合わせ――校正の仕事(1) 第2章素読み――校正の仕事(2) 第3章言葉を「正す」という校正 第4章言葉を「整える」という校正 第5章受け身であること――校正の原則(1) 第6章言語世界の相対性――校正の原則(2) 第7章言葉のあるべき姿――校正の役割(1) 第8章信じることと疑うこと――校正の役割(2) 第9章組織としての校正 第10章編集の時代 第11章言葉の客観化 第12章校正のこころ 終章言葉のよろこぶほうへ 校正のためのQ&A 兵庫県神戸市長田区出身で、岡山大文学部史学科を卒業し、東京で就職。 09年(畑丑)のDNA「玉」の天冲殺年から、東京都世田谷区北沢に住み始め、 17年01月(16年陽申の主導DNA年の最後の最後)に、東京都文京区内へ引越し。 時期不明も夢の中(20年/鉄子・21年/宝丑)にコロナに恐れをなし、 兵庫県神戸市長田区にUターンしているとみられる大西は、 DNA「車」主導で、一心不乱に没頭する。犠牲的本質で反撃素早い。 「車+禄」は、組織に縛られたくない自由人。 「車+貫」は、正直正確一本気。 「車+鳳」は、大衆的な心情。 才能は、この「鳳」で冷静沈着中庸心で、読むより観る。 「車+司」は、猪突猛進で目的遂行のためには言い訳なし。 「鉄+車+巳月」は、既婚者であるなら比較的いわゆるマイホーム亭主。 「寅」年生まれ「鉄申」は、平時で力発揮。危機を感じると裏へ回る。 用心深い習性をもちあわせていることになる。 生き方を表す伴星は「牽」で、裏方の矜持。 物事の始めの洩星は「貫」で、単独行動。 締めにあたる導星は「車」で、自己完結。 宿命の特長は初夏午前10時頃の湾に係留された 貴重な果物なり穀物の運搬船で、総エネルギー249点はまずまず。 自身の金性は63点で子丑天冲殺でもあり強力。土性も72点と知識も豊富。 発信力の守護神28点の水性は寡黙な部類か。 引力本能の木性は38点で、確かな仕事しかせず、 攻撃本能の火性は48点で、相応の稼働力とはいえ、仕事柄派手にはいかぬ。 年干支の「海寅」は、胸をはって自己の才能を誇る。 月干支の「草巳」は、完璧を目指す。 そして日干支の「鉄申」は、融通効かず校正の鬼。 干支番号校正は、39-42-57と西方北方領域で浮つきなし。 後天運は初旬「5歳陽午」が、主導DNAの「車」で、 反骨の元気を与えられつつ、自己確立もこれといった条件なし。 2旬「15歳灯未」が、DNA「牽」の名誉。 年干干合で「海」は「木」になりDNA「禄」。 権威は国立にありで、岡山大学へ。 半年余り小さな編集部で編集や校正など一通りを学び、 そのあと同じく小さな本屋でアルバイト。 3旬「25歳山申」は、DNA「龍」で庶民的放浪は、 知人の編集者より校正の道を推奨され、この道の流れに入りこむ。 忌み神でも年干支「海寅」の天剋地冲でろうと、表向きの害切れもあり。 4旬「35歳畑酉」は、DNA「玉」で流れを極める。 5旬「45歳鉄戌」は、DNA「貫」も月干「草」の干合で環境変化。 さらに金性強化も、競争者もでるか。 現在の6旬「55歳宝亥」は、DNA「石」の協調性和合性と妥協。 月干支「草巳」の天剋地冲ばかりか、表面的害切れでしのぐ。 仲間が悪かったのか、体調に問題あったか。 とりまく環境は芳しいとは言えないが矜持は揺るがず。 今後は7旬「65歳海子」は、晩年のDNA「鳳」の10年運天冲殺。 上がるも下がるも体力次第だが、守護神扱いでさらなる発信で注目か。 8旬「75歳雨丑」は、DNA「調」の10年運天冲殺。 衰えを感じさせない独創さは人間国宝なみだろう。 大工の棟梁だった父親は静岡県富士市の生まれ。 とはいえコロナ禍を回避して、育った街に引き込むのが、 おそらくは条件なし天冲殺の夢の最中では頂けない。 私生活はまるで見えないのだが、 月干支「草巳」VS日干支「鉄申」の内側の干合支合もあるのだから、 「車」主導のわりには、家族のためといったことか。 これが今後に控える10年運天冲殺20年にどう影響を与えるのか。 弱くもない子丑天冲殺なので、ちぐはぐすぎないか。それだけが懸念材料。 さて、11年(宝卯)に三浦しをん(76-0923/山寅)の「舟を編む」で 注目されてきたなか、「車」主導らしく言葉の暴力性について危惧する。 少しの利益を原資に、いくつもの本を作っている自転車操業のなかで 大西の作業量は益々増えて行くが、 言葉の乱ればかりに嘆いているわけにはいかない。 楽しく感じるのは新時代の作家達のあやつる言葉の多様性。 そして矛先は政治家の言葉の信頼の無さや薄さになげく。 少しも現実味のない「丁寧な説明」という嘘が平然と踊ることに怒る。 言葉にコストパフォーマンスなんか必要ないのだから〜☆ |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 3 年/ 雨 卯 |
23年01月分● 23年02月分● 23年03月分● 23年04月分● 23年05月分● 23年06月分● 23年07月分● 23年08月分● 23年09月分● 23年10月分● 23年11月分● 23年12月分● |
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