★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 3 年(雨卯)○12月 木子 // 移 動 祝 祭 日 |
■12月分一覧 (2023年○目次) |
月原渉○すべてはエマのために生と死を見つめて(2023_1201) |
笠原将弘○賛否両論 常備菜大事典の甘すぎる背景(2023_1203) |
北村薫○遠い唇で神秘に回帰(2023_1209) |
永田紅○いま二センチの背景にある苦い野生(2023_1214) |
天羽恵○もゆる椿はじゃじゃ馬娘のありえないあだ討ち(2023_1215) |
宇佐美まこと○逆転のバラッドが正義で走狗を蹴散らすか(2023_1221) |
■2023年12月01日(金)雨巳 |
月原渉○すべてはエマのために生と死を見つめて |
○10年(鉄寅)のDNA「禄」の天剋地冲年に、 月原少年名義で応募した「太陽が死んだ夜」で、 第20回鮎川哲也賞(10-0330/畑卯)を受賞し小説家デビュー。 デビュー作は「本格ミステリー・ワールド2011」で、 その年の「黄金の本格ミステリー」の1冊に選ばれた、 月原渉(78-1001/陽申)が、 17年(灯酉)のDNA「石」の協調性和合性年に発表した 「使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―」の外典に位置する 『すべてはエマのために』を07月01日(鉄申)のDNA「禄」日に上梓。 「死の季節を知っているだろうか?」ルーマニアの秋のことだ。 この国に伝わる話で、秋分以降のハーブは摘まずに枯らさねばならない。 美しい双子の姉妹が、意地悪な継母に家をだされ、 春の国へ行った娘は命のシンボルのハーブになり、 秋の国へ行った娘は死のシンボルのハーブになった。そんな話。 第一次世界大戦。農業国のルーマニアは当初中立の立場にあった。 しかし国王は隣国のオーストリア=ハンガリー帝国の領土がほしくて、 英国や露国を後ろ盾にして宣戦布告すると、 周囲はすべて敵にまわった。特にドイツの猛攻は凄まじく 黒海沿岸部を制圧され首都ブカレストは風前の灯火だった。 リサとエマの姉妹は、ドイツ軍の侵攻から逃れるために、 迷路のような地下水道に入り込んでいた。 その深奥で、傷ついたルーマニア兵と出会う。 「良かった、本当に、最後にお会いできて・・・・・」 見知らぬ兵士は、なぜかそう呟き、 「・・・・・お別れです。あなたにお仕え出来て良かった・・・・・」 力を振り絞って、リサに指輪を手渡した。 それは、すべての謎の始まりだった――。 2年後、看護婦になったリサに、地方の名家ロイーダ家から仕事の依頼が届く。 謎めいた邸で目にしたのは、黒いドレスの令嬢、仮面を被った死体。 なのに、奇妙な親近感が湧く。 双子のようにリサにそっくりな依頼人! そして同行することになった謎の日本人医師のシズカの役割と連帯。 雪に閉ざされた旧家でリサが目にしたこととは。 愛と献身!二人一役!戦争で人を殺さないための殺人! 仕組まれた企みは双方に悪いものではない! 両親はおらず、病に冒された妹を助けるためには、血が必要だ! 特別な種類の血液型が(のちのRHマイナス抗原)。 「エマのこときっと助けるから」 姉は亡くなったのか、生きているのか――。 すべては彼女のために――。 すべての清らかな読書人に届けたい! 今年一番の美しいミステリー! 神奈川県生まれ神奈川県在住で有隣堂をこよなく愛す。 詳細不明も横浜駅まで2時間かかったということなので、 山間部ないし辺境地帯の出身と推認できる。 創造的かつ自由な表現を実現するための個別指導を特色とし 82年(海戌)の設立され00年(鉄辰)に廃校なった 東京芸術専門学校卒業の月原は、DNA「司」主導で、 特別意識の強い純粋で真面目で堅実な性癖。 「司+石」は、日常生活は倹しく何よりも仲間を大切にする。 才能はこの「石」で、原則なんでも受け入れ好き嫌いなし。 「司+禄」は、先読みするより仲介者との役割を担う。 「司+鳳」は、強力な忍耐力。 「司+司」は、現実性強く内面は秘匿。 「陽+司+酉月」は、中年期に金銭で失敗するなど波乱あり。 「午」年生まれ「陽申」は、狭視で異性を理解せず客観視。 生き方を表す伴星は「牽」で、自分に厳しく人を表にだすなど助太刀。 物事の始めの洩星は「石」で、一緒に始める。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終了。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の山間の特別な場所に沈む陽光。 自身の火性は夕日らしく45点。発信力の土性は63点。 引力本能の金性は84点と申し分ないが、 稼働力名誉力の水性は僅か19点で心許なく、 創造力の木性は皆無で、絵に描いたようなもので、 かえって世情の汚らわしさなきと思えば、それはそれ。 そしてかえって無限大の拡がりが期待できるので、 精神性に軸足をおいて生きればなんら支障なし。 異性理解不能にしても、のめり込まず冷静に観察可能と思えば苦なしだろう。 年干支の「山午」は、優れた決断力と諦めの早い帝王の姿。 月干支の「宝酉」は、博学も毒にも薬にもならず案件に近づく。 そして日干支の「陽申」は、直感に優れ無から何かを創造する。 干支番号構成は、55-58-33の西方基軸の北方2点で 鋭角的で得意分野が明確になるような領域。 後天運は、初旬「3歳海戌」は、DNA「車」の危険を顧みない気持ち。 宿命月干「宝」と日干「陽」が干合すれば「雨」と「海」になり、 干合月干「雨」は年干「山」とさらに干合すれば、 「灯」と「陽」になるため、干合火性天干一気入格。 集中すれば目立つ性癖になるし、日支「申」に月支「酉」につらなる 秋の方三位も完成し、闘争本能強化。 さらに二次干合月干「灯」は10年運「海戌」と干合すれば 「木戌」の特別条件付10年運天冲殺となり、 風変わりなありえない発想のDNA「龍」も与えられ、 後転的に活かせるようになったのが大きい。 動けば活動すれば何かのきっかけで稼働するのだろう。 2旬「13歳雨亥」は、DNA「牽」の害。 多感な時代が格好つかないのだから、 屈折して世間に負けかねない時代だったろう。 あまり未来に期待をもてずも、 ここでに落ち込みが社会にでてからの上がりにつながる。 3旬「23歳木子」は、年干支「山午」の天剋地冲を伴う ありえない木性のDNA「龍」の到来で、何らかの社会参加はしただろう。 4旬「33歳草丑」は、年支「午」の害を伴う 同じくありえない木性のDNA「玉」でデビュー。 デビュー作は女子高生の一人称モノ。 一部の選考委員や、応募原稿を読んだ編集者に女性と間違えられるのが、 天剋地冲年(10年/鉄寅)内の年支の害の消化ではないか。 現在の5旬「43歳陽寅」は、DNAはDNA「貫」の納音。 年支「午」の半会で、仕事運は相応に伸びて、 月干干合は進み行く方向性の変化で、評価の安定。 納音は憑き物が落ちたようにだが、「寅」内木性の威力を 刺激で使いやすくするも、私生活は謎というような雰囲気となる。 今後は6旬「53歳灯卯」が、DNA「石」で協調性和合性で、 より仲間や周辺事情に取材した作品に進むか。 月干支「宝酉」の天剋地冲で生きる覚悟で、 「卯」内木性に支えられており、絶えることなし。 7旬「63歳山辰」は、DNA「鳳」の豊かな発信力の 晩年の10年運天冲殺半会で、月支「酉」の支合で気持ちも安定、 「辰」内「卯」も使い老け込むどころか、流れに乗って絶好調。 感謝と奉仕の気持ちさえあれば、とてつもない美しいところへ行く。 8旬「73歳畑巳」は、DNA「調」の支合刑を伴う10年運天冲殺で、 さすがにここまでくると体力次第となるが、 木性の応援は皆無となるので、いくら初旬条件があろうと、 流れと感謝がなく前旬で上がりすぎると、極度に傾く可能性もあり。 さて、月原はSNSを持ちながらも私的面はほぼ不明。 とはいえ、月干に干合成分があるため 純粋な主導DNAとしては、特別な資格などをもった 配偶者成分に支えられているとみるのが妥当だろう。 とはいえ狭視なので、よほどの理解は求められるに違いなく そうでなければ、常人とはかけはなれた 蓄財方法でもなければ、もたないだろう。 またその月干「宝」の生みだす水性の「海」が守護神になるが、 若い人や子供の気持ちに支えられているのも 日支「申」内にあり、内側の哀しみや喜びに なにか添うものがありそうだが、秘密なままが正解に違いない〜☆ |
■2023年12月03日(日)草未 |
笠原将弘○賛否両論 常備菜大事典の甘すぎる背景 |
○京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」の店主で、 高校卒業後「正月屋吉兆」で9年間修業したのち、 99年(畑卯)のDNA「鳳」の対冲年に、 父の死をきっかけに武蔵小山にある実家の焼き鳥屋「とり将」を継ぐ。 04年(木申)のありえない流れを極める時期に「賛否両論」を開業し、 予約のとれない人気店として話題になり、 和食給食応援団東日本代表を務めるなど、食育、和食推進活動にも力を注ぎ、 基本的な家庭料理から専門料理まで、和食の魅力を伝える著書も多数。 今年(23年/雨卯)06月(山午)には YouTube チャンネル「賛否両論/笠原将弘の料理のほそ道」を開設。 現在のチャンネル登録者数は40万人を超える笠原将弘(72-0903/灯酉)の 『賛否両論 常備菜大事典』が、 DNA「牽」年だった昨年(22年/海寅)の04月30(雨丑)に上梓されている。 常に備える菜と書いて常備菜!人気料理人の「賛否両論」笠原が、 料理人歴30年以上のいまだからこそ、みなさんにお届けしたい、 日々に使える常備菜レシピ集! 中学生の息子が突然、腹ぺこの同級生を10人連れてきた時! 娘が夜になって「急に明日弁当がいる」といいだした時! 職場の後輩が「近くまできたもんで」といきなり遊びに来た時! 旦那の母親が呼んでもいないのに突然たずねてきた時! 何か作ってもてねさねばならなかった時に威力を発揮する 冷蔵庫に備えている頼もしい助っ人! 一からこさえるのは大変だが、少し手を加えればなんとかなる! 余裕のある時のつくりおき! 長年にわたる店での仕込みの技と手法による作り方は、 どれもが手軽な材料で作ったとは思えないおいしさに満ち溢れている。 しかも、野菜・肉・魚介・乾物といった素材別に載っているから、 今日はこの素材で作ろうと思ったらすぐに作れる良さがある! その上、作った常備菜を最後まで食べ飽きないようにと、 展開料理までもを紹介! 「一度作ったら、二度も、三度もおいしく食べてほしいという 笠原将の愛情が詰まった料理本。」だそうだが、果たしてそうだろうか。 頼もしいが、砂糖と味醂愛に満ち足りたい人向けの逸品。 東京都品川区荏原で生まれ育ち、現在も東京都品川区武蔵小山周辺に居住。 東京都立南高等学校を卒業後に、 「正月屋吉兆」で修業した笠原は、DNA「司」主導で、 生真面目な商売人でいかにして儲けるかが全て。 「司+車」は、その気になったらとことんやる。 気の利いた人に見え、まず手先が反応する。 「司+禄」は、自制心より客と料理の仲介者。 「司+牽」は、感動より先に客としての気持ちや評論家的発想。 「司+調」は、忍耐力ある個人主義者。 才能は「調」で、他人とは一線を引きたい競争意識。 「灯+司+申月」は、善し悪し別に場違い。 「子」年生まれ「灯酉」は、自分の意志に真っ直ぐ。 生き方を表す伴星は「貫」で、波の少ない人生。 物事の始めの洩星は「調」で、離別から始まる。親も妻も。 締めにあたる導星は「牽」で、名前は残る。 宿命の特長は、初秋午後二時頃の大海に面した小高い丘にある燈台。 とはいえ、宵闇にまみれてはいないので、その威力は未知数。 総エネルギー165点中、水性が実に73点もあり、権威大好き。 女性も嫌いではなく、なんとなく女性ファンが少なからず、 そこを意識して格好をつけるという姿。 金性57点は、見合うか否か商売上手で引力本能抜群。 とはいえ自身の火性は17点しかないので、大物然とするには犠牲が伴う。 また生じられる木性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、 頭の中身は空っぽで学業には興味なしも、 その気になれば商いのためには、無限大の創造力と安定の力も発揮可能。 とはいえ親縁なしは、良し悪し道からそれる辰巳天冲殺には悪くない。 土性18点の発信力は、ぐいぐいと前にでのではなく、それなり。 そこがクドくはなく、支持を得られる所なのだろう。 年干支の「海子」は、知恵者に見えぬ事はないが怒ると運を落とす。 月干支の「山申」は、崩落寸前の砦で味方なり客が訪れるのを待つ姿勢。 そして日干支の「灯酉」は、怖い物知らずの度胸の良さの人情家で、 分かり易い職人気質の性情。 干支番号構成は、49-44-33で西方北方に偏り広い所はそこまで得手とは言えず。 後天運は、初旬「1歳畑酉」は、DNA「鳳」の刑。 遊び心が強化されその後の工夫力発信力に役立つか、お調子者で 衝突なり悪さもしたかもしれぬが、初旬のみ「灯」と「畑」は同格のため、 日干支「灯酉」とは律音的で、後天成功運型。社会にでれば運気も拡大。 2旬「11歳鉄戌」は、主導DNA「司」の害で、 自己確立もするが、成果は裏切りで、ある意味不真面目。 悪さをしたのか、遊んだかは不明だが、親の店の2階が住居で、 融合できぬ部分もあったが、街と共に生活。 3旬「21歳宝亥」は、DNA「禄」の引力本能で、修業時代の同僚と結婚。 感謝と奉仕で先を考える暇なく、父親の急死で跡を継ぐ。 (先に母親を癌で亡くす) 4旬「31歳海子」は、DNA「牽」で形作り。恵比寿に「賛否両論」を出店。 割安で若い客層にもハードルが高くないように カジュアルな雰囲気を方針で話題になるが、最後の最後で妻を癌で亡くす。 5旬「41歳雨丑」は、DNA「車」で多忙。 さらに月干干合は進み行く方向の変化で、 月干干合後は「陽」になるので多店舗化。メディアにも積極露出。 今年(23年/雨卯)のDNA「車」の天剋地冲年より始まる 6旬「51歳木寅」は、DNA「玉」のありえない落ち着きと安定。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まり、何をしても目立っていく。 月干支「山申」の天剋地冲は、気力をこめて高みに昇る。 これまで手をだしたことのない世界にも足を踏みこむために、 YouTubeの世界にまで進出。 今後は7旬「61歳草卯」が、DNA「龍」の対冲で、 ありえない本格的な海外進出などで新たな世界へ。 8旬「71歳陽辰」は、DNA「石」の仲間作り。 年支「子」VS月支「申」のからむ三合会局ばかりか、 晩年の10年運天冲殺にも入るので、 自動運転ならば、老境であろうと、その道をさらに極める。 さて、笠原は前述のように、水性過多。 つまり多くの異性が栄誉と共にあふれるが、 多すぎて縁なしともとれるので、その勢いについて行けず 妻を早くに癌でなくしてしまっている。 妻は干合相手の「海」なので、木性ゼロは毒が滞留しやすくなるので、 癌に蝕まれると排出困難という見たて。 また水性が生みだすの子供は木性。実在しても、跡を継がず。 長女はOL、次女は大学生で家に。長男は大学生で九州に。 恵まれているのか親の商いに興味なし。 むしろそれがないほうが安泰なのだが、 逆に本人がそうであったように、子供が稼業を継げば、 最後まで力を発揮できなくなるので、そこは微妙でも欲をだすなだろう〜☆ |
■2023年12月09日(土)宝丑 |
北村薫○遠い唇で神秘に回帰 |
○小・中学生の頃からミステリ、落語、文芸一般に耽溺し、 早稲田大学入学後はワセダミステリクラブで活動。 大学卒業後は埼玉県内数校の高校で教壇に立ったが、 東京創元社の編集者の勧めにより、執筆活動を開始。 89年(畑巳)のDNA「龍」の守護神年に覆面作家として 「鮎川哲也と十三の謎」の1冊「空飛ぶ馬」でデビュー。 91年(宝未)のDNA「貫」の天冲殺年に、短編作品集「夜の蝉」で、 第44回日本推理作家協会賞連作短篇集賞(91-0326/木午)を受賞。 93年(雨酉)の主導DNA「鳳」の対冲年に教職を辞し専業作家となり、 06年(陽戌)のDNA「牽」の60年に一度の干合支合年に 「ニッポン硬貨の謎」で、 第6回本格ミステリ大賞評論・研究部門/バカミス大賞(06-0512/宝丑)を受賞。 09年(畑丑)のDNA「龍」年の守護神年には「鷺と雪」で、 第141回直木賞(09-0715/宝酉)を受賞。同年、彩の国功労賞を受賞。 15年(木午)のDNA「司」の天冲殺年には、 第19回日本ミステリー文学大賞を受賞。 22年(海寅)のDNA「調」年には、「水 本の小説」で、 第51回泉鏡花文学賞(23-1013/木辰)を受賞した北村薫(49-1228/宝卯※)が、 19年(畑亥)のDNA「龍」の守護神半会年に刊行された 「北村薫自薦日常の謎作品集」に 「振り仰ぐ観音図」「わらいかわせみに話すなよ」を加え、 今年(23年/雨卯)の主導DNA「鳳」年を迎え 『遠い唇』として、09月25日(陽戌)のDNA「牽」の干合支合日に上梓。 日常の謎の名手・北村薫による自選集「遠い唇」のその後! 「しりとり」は俳句好きの編集者の妻に対する、 病魔に冒され死に直面した元高校教師の夫が 二人が高校生時代に出会った想い出をふりかえったもので 「しりとりや駅に かな」と空いた部分に、 和菓子を所望した黄身しぐれをそこに置いた謎を、 作家が解いてみせる鮮やかの中にある清廉な昭和の足跡。 突然の雨、電車通学、冒頭を飾るには相応しく味のある風景。 「パトラッシュ」は、辛い時にすがりつきたくなる、 大型犬のような同棲中の彼氏。 そんな安心感満点の彼の、いつもと違う行動と、浴室にただよう甘い香り。 「遠い唇」は、コーヒーの香りで思い出す学生時代。 今は亡き、姉のように慕っていた先輩から届いた葉書には、 謎めいたアルファベットの羅列があった。 「解釈」は、「吾輩は猫である」「走れメロス」などを宇宙人カルロロンたちが、 地球の名著と人間の不思議を解く! 「ビスケット」は、トークショーの相手、 日本通のアメリカ人大学教授の他殺死体を目撃した作家・姫宮あゆみ。 教授の手が不自然な形をとっていたことが気になった姫宮は、 名探偵の巫弓彦に電話をかける! 子供時代に食べたアルファベットを模したビスケットに隠された嫉妬を曝く。 これに「遠い唇」の主人公・寺脇と、 「飲めば都」にも登場する女性編集者・瀬戸口まりえが 出会う場面を描いた「振り仰ぐ観音図」、 そして二人が再会し、小洒落た句を介して関係が深まっていく様子を描いた 「わらいかわせみに話すなよ」の計2篇を加え、連作ではないのに、 つながりを感じさせる郷愁がたまらない粋に彩られた逸品。 埼玉県北葛飾郡杉戸町生まれで現在も同地在住。 埼玉県立春日部高等学校を卒業し、早稲田大学第一文学部を卒業後は、 埼玉県立杉戸農業高等学校や春日部高等学校などの教壇に立ち、 05年(草酉)のDNA「禄」の天剋地冲年より一年間、 早稲田大学文学学術院客員教授として教壇に立ち、 13年(雨巳)の主導DNA「鳳」年には、 早稲田大学文学学術院・文化構想学部教授に着任した北村は、 DNA「鳳」主導で、豊かで深い邪のない表現力。 「鳳+禄」は、お人好しで強い引力本能。 「禄」×2もあるが、世渡り下手で不器用な感謝と奉仕。 「鳳+龍」は、内面の葛藤激しい創造力。 「鳳+牽」は、内面気品も行動は大胆。 才能は「牽」で、権威や役割意識。 「宝+鳳+子月」は、穏やかな常識人。 「丑」年生まれ「宝卯」は、内外シーソー。 生き方を表す伴星は「司」で、真面目が一番。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「龍」で、常に次の展開を考えている。 宿命の特長は、仲冬午前零時頃の百夜の残光に照らされた特別な装置、 総エネルギー151点は身軽で、自身の金性が32点なのに、 表現力の水性が60点もあり類い希な発信力で、 その他木性23点火性16点土性20点と、ある意味普通。 才能を磨く最大級の特長は、「丑」年生まれ「宝卯」は、内外シーソーで、 仕事の成功は私的世界の憂鬱。午未天冲殺らしく、 おそらくは親の面倒をみるために、生地生家に戻り、犠牲にするものも多く、 SNSなどの発信はないが、私生活には潤いは期待できず。 年干支の「畑丑」は、焦らず我が道を行く人。 月干支の「陽子」は、神経繊細で不安定という破調の美。 そして日干支の「宝卯」は、いつも笑顔を絶やさない小売店で、 小回りの利く器用さが売りで、鈍い光りを放つ。 制約が多く貧しい出自のほうが成功しやすい。 干支番号構成は26-13-28と南方2点に東方と前進気勢あり。 後天運は、初旬「7歳草亥」がDNA「禄」の特別条件付10年運天冲殺半会で、 引力本能が強化され、まるで好々爺のような、輝き。 社会にでてから、笑顔を絶やさず人に好かれていれば、 後転稼働運型に入るばかりか、月支「子」に年支「丑」を内側から支える 冬の方三位完成で、より理知的感性際立つ。 2旬「17歳木戌」は、DNA「司」の特別条件付10年運天冲殺で支合で、 地道な積み重ねで王道を行くので、プロ指向は見せず就職することで、 自分の気持ちを犠牲にしながらも食い扶持を確保。 3旬「27歳雨酉」は、主導DNA「鳳」の天剋地冲ありの自己確立。 学校教育の場で様々な人間関係を学び、契機を待つ。 4旬「37歳海申」は、DNA「調」。枷が外れてデビューし、 専業作家への道を歩むことになる。 5旬「47歳宝未」は、DNA「貫」の金性強化の10年運天冲殺大半会。 月干干合は進み行く方向の変化で、本格稼働で、一気に知名度をあげる。 6旬「57歳鉄午」は、DNA「石」の金性強化の10年運天冲殺で、 月干支「陽子」の天剋地冲で腹をくくり、直木賞を受賞するまでになる。 早稲田大学文学学術院・文化構想学部教授に着任。 現在の7旬「67歳畑巳」は、DNA「龍」の守護神改良改革。 年干支「畑丑」の大半会を伴うもので、大いに深まる 落ちることなく、緩やかに余裕を持って著作に向かう。 今後は8旬「77歳山辰」は、DNA「玉」の守護神害で、ありがた迷惑。 とはいえ、救いと病の同居はさすがに年齢的に劣勢か。 さて今年(23年/雨卯)の主導DNA「鳳」年には、 居住する杉戸町の名誉町民になった北村は、 93年(雨酉)の主導DNA天剋地冲年には、教職を辞しているが、 これは家庭の事情、すなわち親族介護などの事情か。 その後00年(鉄辰)のDNA「石」の害年には、 原因不明の高熱で自身が倒れたようだが、 これは忌み神金性に水性が過剰反応したこともあるだろう。 また、私生活が全く見えないのは、 干合成分の「陽」が月干にあろうと力量が弱いため、儚いのだと推認する。 そのあたりは成功と引き替えに、内外シーソーの影響をもろにうけたため。 あとは感謝と奉仕に明け暮れて、どこまで生き延びれるかだろう〜☆ |
■2023年12月14日(木)陽午 |
永田紅○いま二センチの背景にある苦い野生 |
○88年(山辰)のDNA「調」の変則方三位年に、 年上の午未天冲殺である父で、妻との未公開日記がドラマ化された 永田和宏(47-0512/宝卯)の主宰する「短歌結社 塔」に入会。 大学在学中より「塔」や京都大学短歌会に所属して積極的に活動し、 律音で人生の折り返し地点だった 97年に(灯丑)に、「風の昼」で第8回歌壇賞を受賞。 01年(宝巳)のDNA「禄」の半会年には、 第一歌集「日輪」で、第45回現代歌人協会賞を受賞。 13年(雨巳)のDNA「車」の半会年には、京都府文化賞奨励賞を受賞。 23年(雨卯)のDNA「車」年に、第五歌集「いま二センチ」で、 第28回若山牧水賞(23-1031/海戌)を受賞した 永田紅(75-0531/灯丑)をとりあげる。 『いま二センチ』は、「春の顕微鏡」に続く第五歌集である。 12年(海辰)から15年(草未)末までの四年間、36歳から40歳の488首を収めている。 13年(雨巳)の年明けに妊娠が分かり、天冲殺月の08月(鉄申)の終わりに おそらくハミダシ運の戌亥天冲殺の娘を出産。 待っていた子供もが生まれたことは、やはりとても嬉しく大きなこと! 本歌集は、ちょうどその変化の前後の時期にあたる! 受賞作では仕事と妊娠出産、育児に追われる日々を詠んだ。 「短歌の中に時間をとどめていける幸せを実感しつつ、 これからも歌を作り続けていきたい」とコメントを寄せているが、 「曼珠沙華しろきにやはり覇気がない初めから試合投げているような」 「安静に安静に過ごししひと月の冬の最中にあたたかき庭」 「親指と人差し指のあいだで いまニセンチの空気を挟む」 「この子には祖父母三人すでになし白黒写真のごと」 「西松屋、Medela、Combi、Aprica 子をもちてのち知る会社名」 「大きな大きなトトロがうちに来たりけり父がAmazonでクリックしたる」 どれも笑えるものが少なくないが、感動するかは別である。 東京都で誕生。滋賀県育ちで、京都府左京区岩倉出身。 現在は京都市上京区の鴨川沿いのマンションに居住。 今年(23年/雨卯)に13度目の転居をするほど、居が安定しない面があり、 同志社高等学校から、京都大学農学部を卒業し、 京都大学大学院農学研究科博士課程修了。 京都大学博士(農学)で、東京大学大学院リサーチフェロー、 京都大学物質細胞統合システム拠点(植田和光グループ)研究員を経て、助教。 前述の父の他に10年(鉄寅)に亡くなった母親の河野裕子(46-0726/宝丑)に、 兄の永田淳(73-0820/山子)も歌人という一族に育った永田は、 DNA「石」主導で、なんでもあるがままに受け入れる。 「石+龍」は、庶民的な芸術志向だが、金銭感覚稀薄。 「龍」×2あり、持続力ないのに進むので、 制動したり加速したりで肉体に負担かかる。 「石+鳳」は、男勝りの繊細さ。 「石+禄」は、他人の才覚を運用する能力。 才能は、この「禄」で慈愛に基づいた感謝と奉仕! 「灯+石+巳月」は、誉められると伸びる。 「卯」年生まれ「灯丑」は、原則受け身の人生。 生き方を表す伴星は「司」で、努力の結晶。 物事の始めの洩星は「龍」で、一人で行う。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の芝生に展示されている 地域の特別な紹介看板を不自然に照らす照明で、 総エネルギー199点はそこまで目立つ訳でもないが、 木性52点の燃料は豊富で、自身の火性45点と発信力の土性45点を支えるが 才能にもなる金性は35点で少々心許ないところに、 稼働力や名誉なりの水性は僅か22点で、 本来の配偶者成分で守護神になる「海」はゼロという野人型。 だからだろう、言葉も少々乱暴に使いこなす。 年干支の「草卯」は、反応やや鈍いがどこかで異性を下にみる傾向。 月干支の「宝巳」は、心優しい。 そして日干支の「灯丑」は、先祖の因縁を継承する。 干支番号構成は、52-18-14で北方南方東方もそこまで拡がりはなし。 後天運は、初旬「2歳海午」がDNA「牽」の害。 守護神なので、ありがた迷惑もどこかいけていないトホホぶりは、 好感はもてても道は平坦とは言い難く、内側に難あり。 2旬「12歳雨未」は、DNA「車」の天剋地冲。 年支「卯」の半会で世界は拡がり、歌の世界へ。 3旬「22歳木申」は、DNA「玉」の初旬条件がないものの 燃料なり追い風になる古色蒼然とした10年運天冲殺で、世に認められる。 4旬「32歳草酉」は、DNA「龍」の同じく華々しい燃料10年運天冲殺ばかりか、 月支「巳」VS日支「丑」のからむ三合会局まであり、大きな成果。出産も。 現在の5旬「42歳陽戌」は、DNA「石」の主導DNA刑の変剋律。 協調性和合性や人間関係の苦悩や諍いあれば才能も磨かれる。 月干干合は進み行く方向の変化で、 月干は「雨」に10年運は「海」にへと変質し、ありえない栄誉に輝く。 今後は6旬「52歳灯亥」は、DNA「貫」で守備本能強化も、 月干支「宝巳」の天剋地冲もあり、揺るやかに失速。 7旬「62歳山子」は、DNA「調」の支合。反抗心なり反逆心で、 本質のさらに底にあるものが目を醒ませば、次元はともかく納得する。 8旬「72歳畑丑」はDNA「鳳」で、力は既になえている。 さて、永田はコロナ禍をうけ、何をしているかサッパリ不明な夫とは テレワークもあろうとはいえ、夫の東京との二拠点生活。 京都でも実家とマンションを往復する慌ただしいものだが、 それらを全て受け入れるのが「石」主導。 ただ正式な配偶者成分で守護神「海」の存在がなく、 午未天冲殺の父親との関係性もあり、 初旬の害も拭えず、今ひとつ安定しないのだが、 前半の後天運に比して、後半にはまるでといって良いほど勢いがない。 それを補うのが、結婚や子供の存在だが、 不明とはいえ共通干の存在もなさそうなところで、試練が与えられそうで、 その苦難にも似た体験が作歌に役立たせるなら、やむなしという印象だ〜☆ |
■2023年12月15日(金)灯未 |
天羽恵○もゆる椿はじゃじゃ馬娘のありえないあだ討ち |
○第6回大藪春彦新人賞の選考会が、昨年(22年/海寅)10月27日(雨丑)に、 徳間書店内で開催され、応募総数240編の中から、 天羽恵(あまうめぐみ・58-0724/宝丑)の 「日盛りの蝉(ひざかりのせみ)」が受賞し、 同作は『もゆる椿』と改題されて 今年(23年/雨卯)10月31日(海戌)のDNA「調」の守護神日に上梓された。 弱小旗本の次男で肩身の狭い道場剣一筋の二十歳の真木誠二郎は、 裏目付の佐野に見込まれてある御役目を言い渡される。 過分な支度金を渡され「これで上様のお役にたてる」と舞い上がるが、 裏目付の手代みたいなものでは、大手を触れぬが贅沢は言えず、 冷や飯食いの身から脱したければ、己の才でどうにかするしかなく、 弟の文三郎は学問所で頭角を現し、元御典医に認められており、 危うい誘いであろうと、断る理由はない。 特権を寡占する伊賀や根来衆は、頼りにならぬので、そのお役目と言えば、 尊王攘夷派の黒幕を誅殺すべく、江戸から京まで刺客の供をせよというのだ。 鬼のような刺客と聞いて生来の臆病者である誠二郎は怯えるが、 現れたのは年端もいかない里の者の 訳あり十二歳の大喰いの少女・美津だった――。 時代小説に新風を起こす業火の仇討ち旅が始まる! 「無念を晴らす為やったら、鬼にでも夜叉にでも、喜んでなったる」は、 もゆる椿か、はたまたかしましいだけの鬼なのか。 「人を斬った後って、すごく疲れるんだよね。 なんだろ、これ魂を喰われたみたいな感じ・・・?」 誠二郎は荒技の美津の剣に鍛えられながら(笑)成長していく物語で、 文武両道の兄と頭脳明晰な弟に囲まれた男が 本物を敵に挑むのだが、会津藩松平肥後守や弟の謎の役割も、 見せ場たっぷりで、修羅の道もまたどこか儚いが美しい。 兵庫県出身。SNSもなく現在地もフェイスシートもなにもかも不明な天羽は、 DNA「龍」主導で、庶民的で目新しい発想。 真っ直ぐに観察をするのではなく、斜に構えた視点が売り物。 「龍+玉」は、周囲と足並みを揃えるのが苦手で、誤解されやすい。 「龍+龍」は、その気になると手を緩めずとことんやる。 さすがに「龍」×3もあれば極まって「玉」的になり、 才能も想像世界で深めて行くことになるだろう。 それでいて「玉」×2あり、無理無茶をしないという 相反する世界観があるので、純粋な創作者であろうし、 それが誠二郎と美津に投影される。 「宝+龍+未月」は、陰湿ながら静かな明るさもあり、遅咲き傾向。 「戌」年生まれ「宝丑」は、待ち運。 生き方を表す伴星は「鳳」で、なんとなく趣味のように始める。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内の応援。 締めにあたる導星は「龍」で、常に次を視野に入れる。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の山の麓の盆地の道標なり、 景勝地にあるこれみよがしの看板。 総エネルギー257点という全体像のうち、 習得本能創造力の忌み神土性が101点も占める風景に はめ込まれた金性72点は存在感こそあるものの 守護神水性がわずか23点しかないために、 洗われることがなく埃をかぶっているため鮮明に非ず。 引力本能の木性19点は心許なく、 闘争本能は42点で、稼働はするものの、なかなか注目はされないが、 年支「戌」月支「未」日支「丑」の四土格で、「辰」が揃うと入格。 本人の意志に反して、なにかと忙しない現状。 年干支の「山戌」は、家族との間に確執あり、凝り性でとことん追究。 月干支の「畑未」は、理性ありも感情的で、いわゆるじゃじゃ馬。 このあたりは、お美津は作者の理想像というか分身であることが判る。 そして日干支の「宝丑」は、周囲に振りまわされず苦悩ありも我が道を行く。 干支番号構成は35-56-38で西方2点と北方1点の狭量領域で、 江戸から京へと下る裏世界には納得。 後天運は、初旬「5歳山午」は、忌み神DNA「玉」の害。 親との確執、ありがた迷惑など苦悩も多く、 これは後年まで私的面には不安不遇であり、 長子でないため家督を継げぬ主人公の苦悩も理解し、 兄弟姉妹を羨むこともあったろう。 年干支「山戌」の大半会は親じたいの運は悪くはないが、 これは後転成功運型には入るので、 本人の運気は社会に出てから稼働する証しでもある。 とはいえ準もふくめて74歳迄はターボ運(子丑天冲殺廻り)なので、 良し悪し別に何をしても目立ってしまう人であったはず。 2旬「15歳灯巳」は、DNA「車」の半会で危険なのか元気なのか とはいえ10年運天冲殺であり、社会に出る前は危うく、 出たとしても、余程流れに乗れねば忌み神であり困難か。 3旬「25歳陽辰」は、DNA「牽」の干合四土格入格10年運天冲殺で、 役割が急激にあがって絶好調か、はたまた異性を受け入れたか。 4旬「35歳草卯」は、DNA「禄」の木性増強で引力本能強化。 月支「未」の半会もあり、相応に自信がもてた時代。 5旬「45歳木寅」は、DNA「司」の木性増強で同様に引力本能強化。 月干干合は、進み行く方向の変化も、年支「戌」の半会もあり、 前進気勢はあるので、まだまだ衰えず。 6旬「55歳雨丑」は、DNA「鳳」の守護神水性の強化。 対仕事や社会に向き合う何かの変化あり。 この最後の最後に受賞を決めたもの。 今年(23年/雨卯)から始まる7旬「65歳海子」はDNA「調」の守護神支合。 初っぱなが前年に続き守護神年のため、書籍デビューで、 キーワードどおり、若い女性が活躍するもので、評価される。 流れに乗っていれば、これからが華。 今後は8旬「75歳宝丑」が、DNA「貫」の律音で、 金性強化は、気持ちを切らさねば、活躍の余地残る。 さて、前述どおり私的面は全くみえないが、 水性旺地の2年でようやくスタートラインにたったわけだが、 流れに乗ってしまえば、来年(24年/木辰)は、DNA「司」の四土格入格。 得意分野で地道に売れてほしいが、さて編集者や出版社がその気になるか。 掘り下げて行く型としては、美津のその後の冒険譚には興味津々だが〜☆ |
■2023年12月21日(木)雨丑 |
宇佐美まこと○逆転のバラッドが正義で走狗を蹴散らすか |
○重信川と石手川に挟まれた田園地帯である、 伊予豆比古命神社の近くで育ち、小学生の時から ホームズや、ルパンなどが好み、高学年では図書委員を務め、 読書クラブにも入り、中学生の時「しろばんば」を読んで感動し、 「私は明治時代に生まれたかった」と発言。 大学時代は1日1冊のペースで小説を読みこむキャリアを持ち、 06年(陽戌)のDNA「龍」年に「るんびにの子供」で、 第1回「幽」怪談文学賞短編部門(06-1106/畑亥)大賞を受賞。 17年(灯酉)のDNA「玉」の主導DNA害年に「愚者の毒」で、 第70回日本推理作家協会賞長編及び連作短編部門(17-0420/灯丑)を受賞。 DNA「鳳」年の20年(鉄子)には 「展望塔のラプンツェル」で第33回山本周五郎賞候補、 DNA「調」年の21年(宝丑)には「ボニン浄土」で 第23回大藪春彦賞候補に選ばれ、 同年「黒鳥の湖」がWOWOWでテレビドラマ化するなど 近年、目覚ましい活動をしている宇佐美まこと(57-0527/山戌※)が、 『逆転のバラッド』を、 02月13日(海寅)のDNA「禄」の守護神半会日に上梓。 人生の終盤を過ぎた男たちが、平凡な地方の町を侵食する 欲に塗れた悪事に立ち上がる!一発逆転のリベンジゲーム! 鄙びた港町にある銭湯、みなと湯は地元で暮らす 昭和世代にとっての密かな憩いの場だ。 第一線を退き地元の支局に異動してきた新聞記者の弘之、 老朽化した風呂釜修繕の金策(1千万)に走る銭湯主人の邦明、 暴力団をクビになった釜焚き係の吾郎、 儲からない骨董屋の跡を継いだ富夫らは、 それぞれ人生に諦念を抱きながらも日々そこで交流を深めていた。 彼らの前に突然現れたのは、雨の日に荷物や傘を残して 橋の欄干から不審な転落死をした みなと湯の銀行融資担当・丸岡将磨の元婚約者の礼美。 彼女は丸岡の死の真相と銀行の悪行を四人に訴える。 丸岡は絵に描いたような律儀誠実で、かつ優秀に彼らには思えたので、 この話にのることになるのだが、 一筋縄ではいかない魑魅魍魎の相手に一発食らわせるために、 念入りに逆転のシナリオを描いたのだが、容易い相手ではない。 正面突破だけではなく、側面や裏側から、本丸にゆさぶりをかけ、 手のとどくところまで迫り成功したかにみえたとき、 もうひとつ高みから、彼らを操っていた存在を知る! よれよれしなしなのアラ還オヤジたちが巨悪との勝ち目薄き闘いに挑む、 人生を取り戻していくその姿は勇気の塊が無謀でもありながら愉快! 目を覚ましたならず者たちによる、あっと驚く逆転劇が小気味よい! そして忽然と姿を消した礼美の素性と理由! してやられた老いぼれ達が感心した相手とは!? 優れたミステリーは、社会派であり鎮魂歌にもなりえたのか! 流れてくるのはイーグルスのデスペラード。 「正気に戻ったらどうだい お前は随分と長い間数々の塀を乗りこえてきた・・・」 硬直した組織や意識を変えて、医療事故で犠牲になった人々の無念を晴らし 故郷の街や人々にも恩返しした時に、離婚した妻や家族の気持ちにも気づく! たそがれ時を迎えた男たちに贈る作品は、 正義と執念ある者に支えられていて、市井の人々には幸せな結末だろうか! 愛媛県松山市生まれ。松山東雲高等学校、 松山商科大学(現・松山大学)人文学部を卒業。 夫が経営する船会社代理店の経理、孫の世話等に明け暮れた経緯のある 宇佐美はDNA「玉」冲殺主導で、トラブルや災禍を肩代わりする傾向も、 その気になれば執念深く、精神的気分転換で、逆転も可能。 「玉冲+鳳」は、自己が直接関わらぬことならば冷静に対処。 才能は、この「鳳」で豊かで冷静な発想。 「玉冲+司」は、問題解決。生きるためなら何でもする! 「玉冲+龍」は、悪気はないのだが、人を欺く試すが得手。 「玉冲+車」は、理性と行動に裏付けられようが予測不能の発想! 「山+玉冲+巳月」は、存外陰湿で猜疑心の塊。 「酉」年生まれ「山戌」は、仲介が初動。 生き方を表す伴星は「禄」で、つかみどころのない感謝と奉仕。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なんとなく始める。 締めにあたる導星は「玉」で、若い人と共に終わる。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の花に表面を覆われながらも、 源泉掛け流しの質良く熱い温泉になりうる火種はあるものの 訳あってそれが叶わぬ「山」で、その魅力に取り憑かれた者が 憩いの場と勘違いすることもあろうが、 時に登山道から外れさせるような、不可解な部分あり。 総エネルギー214点は、自身の土性は54点で、 攻略不能とは思えぬわけもないし、 木性13点の稼働力では、森に迷うこともないが、 発信力の金性75点の岩場は険しく、時に落石の危険。 また感謝と奉仕に権力欲の水性ゼロ(DNA禄/司なし)は、 迷い混んだら生きのびる水の補給は神頼みのいつ降るかわからぬ雨待ちだし、 意図的に水を運ばねば温泉にもならぬ干からびぶり。 結婚や異性には縁がないか無限大、あるいは生月冲殺らしく家系の犠牲で、 決められてしまわないと、自由度なし。 時に無限大の引力本能を発揮すると何が起きるかわからない貪欲さ。 また、それにつぐ最大級の特長は、 年支「酉」VS日支「戌」の害持ちは表裏あり。 12支では隣り合わせなので、それと気づかれぬこともあるが、 これは創作には欠かせない、特急品の才覚で、 家業手伝いの主婦でも、その気になれば作家に化けるなど、一筋縄ではない。 年干支の「灯酉」は、義理と人情と地方独特の因習の世界も、 怖い物知らずの度胸もあり、気に入ると助っ人としては頼もしい。 月干支の「草巳」は、完璧主義者であったり恋の放浪者。 そして日干支の「山戌」は、家族や周囲を思う気持ちが屈折し、 伝わりづらい側面ありも、一見明るくも計算高く、 凝り性で興味対象にはとことん追究し、金勘定にも長ける。 干支番号構成は、34-42-35で西方の狭量領域で、 「山」であるばかりか、動きたくても動かない。 後天運は初旬「4歳陽午」が、DNA「龍」の精神性の強い放浪。 あれもこれも広く浅く見聞を広め、特に庶民的な海外物に縁。 日干支「山戌」と大半会的なため(初旬のみ陽と山は同格)、 後天成功運型に入るものの、忌み神のため稼働は遅いか。 2旬「14歳灯未」は、DNA「玉」の主導DNAで自己確立。 冲殺されているものが補整されるのか、はたまた拡大するのか。 とはいえ忌み神には違いなく、また不器用な「山」のために、 外にでることはなく、流れに任せ未だ大きな稼働はしなかった模様。 3旬「24歳山申」は、DNA「貫」の守備本能強化。 年支「酉」と日支「戌」の狭間を埋める秋の方三位で、 宿命害の緩和と現実的闘争本能の強化で、結婚をし夫の船会社経理を担う。 4旬「34歳畑酉」は、DNA「石」の協調性和合性の害。 害持ちのため影響は多くはないが、子育てなどで、妥協もあったはず。 5旬「44歳鉄戌」は、DNA「鳳」の才能強化。 苦労しながらも、月干干合は方向性の変化で、執筆から受賞へ向かう。 6旬「54歳宝亥」は、DNA「調」の女性の気持ちに寄り添う発想。 月干支の天剋地冲は腹をくくって作家稼業へ。 現在の7旬「64歳海子」は、ありえない水性の出現で潤い。 DNA「禄」の守護神にして、月干干合の「草」化は、 より名誉が強くなり稼働力強化。 役割意識を特に注視して、感謝と奉仕で進む。 8旬「74歳雨丑」は、DNA「司」の守護神干合で、 ありえない堅実さでさらなる引力本能強化で次元をあげる。 家族は4歳上の夫と、娘、息子が2人。 いずれも生年月日は不明で、ありえない成分を活かして、 家庭や家族を形成してきたのは立派なこと。 「子供たち3人を家から送り出し、夫婦二人暮らしとなりました。 (孫の世話もあろうとはいえ)そろそろ人生の店じまいを考える頃合でした。 しかし、ありがたいことに、こんな大きな賞をいただいて、 その人生のケイカクは一変しました。」ということだが、 害持ちが艱難辛苦辛抱して役割発揮した、 ご褒美は喜んでいるばかりではなく、活かしきってこその人生だろう〜☆ |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 3 年/ 雨 卯 |
23年01月分● 23年02月分● 23年03月分● 23年04月分● 23年05月分● 23年06月分● 23年07月分● 23年08月分● 23年09月分● 23年10月分● 23年11月分● 23年12月分● |
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