★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 3 年(雨卯)○02月 木寅 // 移 動 祝 祭 日 |
■02月分一覧 (2023年○目次) |
菊池良○ニャタレー夫人の恋人 世界文学ネコ翻案全集を笑えない(2023_0201) |
枝元なほみ○捨てない未来とフードロスをなくす尊さ(2023_0205) |
阿川大樹○終電の神様 殺し屋の夜は最強の宴へ(2023_0211) |
大崎清夏○目をあけてごらん、離陸するからの謙虚に毒から脱出(2023_0216) |
佐藤厚志○荒地の家族と仲間達の邂逅(2023_0219) |
村上政彦○結交姉妹のありえない表現の結実という寡作のわけ(2023_0226) |
■2023年02月01日(水)鉄寅 |
菊池良○ニャタレー夫人の恋人 世界文学ネコ翻案全集を笑えない |
○学生時代に公開したWebサイト「世界一即戦力な男」がヒットし、 書籍化、Webドラマ化され、株式会社LIGからヤフー株式会社へ転職。 (現在は独立) 村上春樹や太宰治など100人以上の書き手を文体模写した 「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」が、 シリーズ累計17万部。 「芥川賞ぜんぶ読む」では、 1935年~2018年までの芥川賞受賞作180作をすべて解説。 「ヤングキング」(少年画報社)で「めぞん文豪」の漫画原作を担当する 菊池良(87-0912/木子)が、 「小説幻冬」に20年(鉄子)から22年(海寅)にかけて連載した 『ニャタレー夫人の恋人』を加筆訂正して 昨年(22年/海寅)の10月25日(宝亥)の主導DNA天冲殺日に上梓した。 「ニャタレー夫人の恋人」「ニャタレー夫人とペスト」 「ニャタレー夫人と動物農場」「千夜一夜(せんにゃいちにゃ)物語」 「華麗なるニャツビー」「ニャン月記」「にゃあ無情」 「トミー・ソーヤとチャールズ・フィンの冒険」 「アイヴィの片恋」「ニャルダンの月世界旅行」 「オリバーの変身」「ニャタレー裁判」。 世界文学史に残る全12篇を全て猫におまかせ。 どんな運命も、ニャタレー夫人が案内する猫文学。 新進気鋭の小説家、クリフォード・ニャタレーと結婚した、 ニャタレー夫人ことコニー・リード。 幸福な結婚をしてめでたしめでたし・・・・と思いきや、 彼女は退屈な日々に飽き飽きしていた。 コニーとは毛づくろいひとつしてくれないのに、 友人とマタタビばかりかいでいるクリフォードに嫌気がさしていたある日、 森番のオリバーと出会い、一緒に日向ぼっこをする間柄になってゆく・・・・。 お馴染みの文芸作品から徹底的して刺激をとりのぞき、 猫の姿を借りながら、動物のみの登場人物で 平易な文章で語られた、小学生でも理解できそうな独自作品で、 時空間を縦横無尽に駈けぬけ文豪達の世界観を令和の世に甦られた逸品。 沖縄県に誕生。92年(海申)から99年(畑卯)までは東京都練馬区。 03年(雨未)のDNA「玉」の害年に、 東京都八王子市内の私立高校(調理科を称するが現存せず)に入学しするも、 二学期の初めに中退。同年大学入学資格検定合格も、 09年(畑丑)の干合支合年までネットサーフィンをしながら引きこもるも、 R-1ぐらんぷりに芸人としてフリップネタで出場し1回戦で敗退、 「二代目水嶋ヒロ」を名乗り、文学フリマや詩歌朗読イベントなどで創作活動。 10年(鉄寅)に東洋大学文学部に入学し、東京都足立区に居住するが、 12年(海辰)のDNA「龍」年に、従っていた父親より「家族解散」を宣言され、 足立区内で友人とルームシェア生活に入る。 その後の居住地は不明も、学業よりさらに表現活動に力をいれ 「就職活動のための自己PRサイトを作る」という奇策を思いつき、 「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ」を立ち上げ、 就職までの軌跡をドラマ化した「世界一即戦力な男」が、 フジテレビ+で配信され、俳優の柄本時生(89-1017/鉄戌)が菊池を演じる 14年(木午)の四正格入格納音年に、Web制作ベンチャーの 株式会社LIGのメディア事業部にインターン生を経て正社員に。 オリジナルコンテンツを掲載する「ネタりか」の編集部に所属。 16年(陽申)のDNA「鳳」の半会年には、 新たな環境を求め「もっとカッチリした会社に行こう」という動機で、 大手企業であるヤフー株式会社に転職し、自由すぎて裏切られる(笑)。 18年(山戌)の条件なし天冲殺の夢の中で退社し、 フリーランスで物書きをしている菊池はDNA「牽」主導で、 形づくりから入るとさまになる自己愛の権威。 「牽+石」は、気配り上手く流れに乗りやすい。 「牽+玉」は、用心深く企画は上手く実行するのが困難。 だから演出家や編集者の適切な差配が必要。 「牽+調」は、経済感覚に乏しい割に大胆な発想。 才能は、この「調」で偏った独創的発想。 「牽+司」は、感動稀薄で保身に走る。 「木+牽+酉月」は、小気味良いが持続力稀薄。 「卯」年生まれ「木子」は、動かぬのが得策も軽く動く。 生き方を表す伴星は「龍」で、生家より離れて一人で。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の妙な引き立て。 締めにあたる導星は「司」で、自分の意志で終わる。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の街灯に照らされる街路樹も、 総エネルギー111点と軽く、まるでアイドル並みの軽快さ。 覇気がないように見えるが、これはやむなし。 精一杯やっているのには間違いないところ。 自身の木性は38点あろうと、頼りにはならないが、 年干「灯」は守護神火性、月干「畑」は引力本能に配偶者成分と 理想といえば理想も、異性にかまけたり、結婚をすると 「木」らしい良さが損なわれる可能性あり。 また、年支「卯」月支「酉」日支「子」の最弱12支のみで構成される 四正格であり「午」が揃えば入格。 あれもこれもではなく、ひとつのことに集中すべきで、 そこは作家としては今後の課題になる。 年干支の「灯卯」は、計画を練るのに長け、その気になれば即座に実行。 月干支の「畑酉」は、上っ面見てくれを大切にする。 そして日干支の「木子」は、寂しがり屋も孤高の人で、 協調性なく打たれ弱く現実逃避をしたり、丸坊主になってリセットしがち。 堅実な家庭運もないため、家族解散! 干支番号構成は、04-46-01で東方二点に北方を結ぶ、 鋭角狭量範囲で器用とは言えず、本来はあれこれ出来る訳でもない。 後天運は、初旬「1歳山申」は、DNA「禄」の自己顕示欲が強い半会で、 ある意味わがままだが、それがないと生きながらえぬので、やむなし。 月干「畑」と干合すれば、日干支は「山子」になるので、 10年運と大半会するため、後天成功運型。 2旬「11歳灯未」は、DNA「調」の害で、才能が損傷を受ける ありがた迷惑とも言える時期で、母親がでてゆき両親の離婚もあり、 中学校は不登校で、高校も一年生の一学期しか行かずに、 中退し大検修得で余暇をつくり徹底的に極端な生活を送りながら遊び倒す。 3旬「21歳陽午」は、DNA「鳳」の対冲で、守護神となり家族の呪縛離れ、 好き放題の楽しい人生を送り、過去から続く低迷からの大逆転を成し遂げる。 現在の妻とも出会い、集中して励めば成果もでる四正格入格で我が世の春。 現在の4旬「31歳草巳」は、DNA「石」の協調性和合性で、 さまざまな仕事の要請を受けるが、面白ければ来る者拒まず。 生きるために狡猾に振る舞っている感もあり、結婚もした。 月支「酉」の半会もあり、自信だけはあるのだろう。 今後は5旬「41歳木辰」が、月干支の干合支合で、進み行く方向の変化。 年支「卯」の害は思うように前進できずとも、 日干支はDNA「貫」の大半会になり、大事件大成果にまで発展する。 6旬「51歳雨卯」は、DNA「玉」の原点回帰。 月干支「畑酉」の天剋地冲は、立場の変化もあり、 過去を偲び旧いものに縁ありで、戸惑う。 7旬「61歳海寅」は、DNA「龍」の新たな挑戦も、これといった条件はなく、 その時代についていけるかは疑問になる。 8旬「71歳宝丑」は、主導DNA「牽」で晩年の自己確立。 己を知り、なるようになっており、最後を格好良くしめようとするが、 人間はみな孤独であることを悟る。 内容に言及しても仕方が無いので、ある意味不朽の名作のダイジェスト版で、 世界文学全集の刺激も毒もない小学生版みたいな雰囲気もあるが、 たとえ翻訳であろうと原作を読んでいれば、 吹き出すのか嫌悪感を抱くのかいずれかに違いない。 ただ時代背景が全く異なった作品群を、コニーの一生と成長にあわせて、 あたかも紛らせた技術は特筆もので、評価はできると思う。 作家の物怖じしない、力の抜けた部分が笑いをひきだしている。 そのままアニメにもなりそうで、原作へのオマージュも忘れない。 そして戦争のもたらす虚無を語りかけてくる。 過去の文学作品を巧みに絡みあわせた、ひとつの作品になってはいるが、 各々の作品を単独でなく、結びつけて行けたのは面白いが、 それこそ文学と認めるか認めないかは、チャタレー裁判みたいになるから やめておきたいが、それらもふくめて菊地良なのだから仕方がない。 息抜きには良いのだろうが、感激とまではいかない〜☆ |
■2023年02月05日(日)木午 |
枝元なほみ○捨てない未来とフードロスをなくす尊さ |
○81年(宝酉)のありえない金性の夢の中より劇団転形劇場研究生として、 役者をしながら東京都中野区の無国籍レストランに8年間勤務。 劇団解散後、フリーの料理人となり、女性誌や新聞、 テレビなどでアイディア溢れる料理を紹介するようになり、 ありえない金性の11年(宝卯)に、「食」を考えるには 「農業や漁業などの生産の現場を支える」ことが必要だと 社団法人「チームむかご」を設立。 ホームレスの自立支援る雑誌「ビッグイシュー日本版」に、 隔月でレシピとエッセイも連載。 同雑誌の支援組織であるNPO法人「ビッグイシュー基金」の共同代表を務め、 19年(畑亥)に始めた「年越し大人食堂」の調理担当。 20年(鉄子)のありえない金性の対冲年にはじめた、 生活に困窮した人たちがパン屋で売り切れなかったパンを販売する 「夜のパン屋さん」を始めた枝元なほみ(55-0322/海午)が、 昨年(22年/海寅)の10月30日(陽辰)のDNA「禄」日に、 『捨てない未来〜キッチンからゆるくおいしくフードロスを打ち返す』 を刊行した。 同書は、農業生産者のサポートや「夜のパン屋さん」「大人食堂」など フードロス×飢餓ゼロ運動に力を注ぐ料理研究家が伝える、 未来を捨てないために今考える食のことで、 食材にも体にもやさしい保存法やレシピもあり。 小さな台所と社会システムを提案したり、楽しく食べること。 誰かを傷つけずに食べること。 ロスを打ち返すキッチン。大物野菜を駄目にしない、ロスにしない。 発酵白菜、半干し大根、にんじんの塩揉み、揚げねぎ、 ついつい残しちゃいがちな香味野菜、 芝居から学んだ、人の生き死にと食べること、冷凍庫利用のすすめとして、 だしをとった後の昆布・油揚げ・きのこ類・生姜・トマト。 システムを内部から分解していく人たちの紹介(鴨志田農園/ばんざい東あわじ) 料理することと人間の尊厳など、多岐にわたる取り組みが面白い。 ようは食べ物をゴミにしない取り組み!もちろんレシピ付き。 神奈川県横浜市泉区生まれ。父はサラリーマン、母は小学校教員。 神奈川県立横浜平沼高等学校を経て、明治大学文学部英米文学科を卒業。 74年(木寅)のDNA「鳳」の半会年に実家を出て、 東京都杉並区永福の学生寮の友人の部屋、東京都杉並区阿佐ヶ谷へ。 76年(陽辰)より87年(灯卯)まで売れないバンドマンと東京都国立市で同棲。 その後、ありえない金性年の00年(鉄辰)には東京都港区麻布十番に転居。 現在は場所を変ながらも同地に居住している枝元は DNA「調」主導で、平凡を嫌う偏りの激しい性癖。 才能はこの「調」で、一般人が思いつかぬような気持ち。 「調+牽」は、丁寧で繊細な発想で大胆な行動。 「牽」×3は、後先損得抜きで行動あるのみ。 「調」×2は、常識を覆す発想。 「海+調+卯月」は、善意と直感。 「未」年生まれ「海午」は、真っ直ぐな人。 生き方を表す伴星は「龍」で、庶民のために常に変化。 物事の始めの洩星は「調」で、一人で始めて。 締めにあたる導星は「牽」で、名を残す。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の入り江。 総エネルギー214点中、料理家だけに木性は78点。 とはいっても樹木ではなく、生い茂る芝に花。すなわち、一風変わったもの。 守護神火性は50点でそれなりに熱し財とし、 土性75点の稼働力は、よく働き役割発揮。 ところが金性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、 創造はせず使い回しが多く工夫の人かと思えば無限大のアイデアを思いつく。 自身の水性は11点と心許ない身弱も、 お花畑に溢れた水辺が嫌われる理由はないが、 浄化はされないので、汚れ仕事でもなんでもできる強味。 年干支の「草未」は、比較的誰にも可愛がられるはずも 親からみたら、ドラ娘であることに変わらない。 月干支の「畑卯」は、弱者を見過ごせない元気な人。 そして日干支の「海午」は、危険区域でも人々のために、 自らの危険を顧みず、世のため人のために生きられる。 干支番号構成は、32-16-19で西方南方の暖かな狭小領域。 後天運は初旬「5歳鉄辰」は、DNA「龍」の蘇生。 ありえない金性の出現で放浪癖を与えられる。 2旬「15歳宝巳」は、DNA「玉」の流れに飛び込む。 年支「未」に日支「午」に加えて夏の方三位も成立し、 開拓者として家をでて想念のおもむくま流れるも、 腹をすかしてスーパーの試食販売のバイトをしたのが、今ある道への入口。 3旬「25歳海午」は、DNA「貫」の独立独歩で律音は、 それでも強くなって、ありえない金性条件なし天冲殺に、 劇団転形劇場入り、このとき役者をしながら 東京都中野区の無国籍レストランで修業が役立つ。 4旬「35歳雨未」は、DNA「石」の協調性和合性の支合。 妥協ともいうが薄まらずに、既に劇団はなくツテを頼り料理の世界に入る。 5旬「45歳木申」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺で、 月干干合は進み行く方向性の変化で、 NHKを皮切りに番組に出演し名前も売り料理本も売れ出す。 6旬「55歳草酉」は、DNA「調」の10年運天冲殺で、 月干支の天剋地冲と使いなれた「調」の増加。 NPO法人ビッグイシュー基金の理事、 農業支援活動団体チームむかごを社団法人化し同法人の代表理事。 被災地支援などで、大いに社会貢献する。 現在の7旬「65歳陽戌」は、DNA「禄」の感謝と奉仕に成果。 初旬条件のない10年運天冲殺を抜けようと、 生き方にブレなく世のため人のためならば落ちることはなく。 本書にもあるような廃棄物ゼロへの取り組みなど、心優しい目線で役割発揮。 今後は8旬「75歳灯亥」が、DNA「司」の堅実に地道。 年支「未」VS月支「卯」のからむ三合会局で、 益々旗手として、与えられた世界で存分に力を発揮する。 さて、かつて永年枝元は喫煙者だったという。 料理人としては、その意味では王道とはいいがたいが、 金性ゼロ(DNA龍/玉)で肺の酷使は厳しく、 21年(宝丑)の60年に一度のありえない金性の害年には、 間質性肺炎と診断され経過観察中で、 さすがに、煙草をやめた様子だが、無限大と言えども 肺への酷使は倒れてはじめて気づいたということだろう。 「料理が仕事です。農業を応援しようとチームむかごというのもやってます。 めちゃくちゃ気のいい2匹の猫と暮らしてます。」という枝元の目下のテーマは、 農業生産者のサポートに加え「夜のパン屋さん」「大人食堂」など フードロス×飢餓ゼロ運動だ。 世界的なパンデミックや戦争の影響で、ますます高まる食への不安。 枝元は、これまでの価値観のままで暮らしていては 「未来を食べ散らかす」ことになる、と危惧する。 詳細は本書をご覧になっていただくことにして 暮らしの本当の豊かさとは何か、いまだからこそ、我々に問うている。 家庭料理を作りながらそれを仕事にしているということ。 「家族や友人に食べる料理を作るのではなく、写真に収めてもらうための料理。 場合によって10時間も12時間も立ちっぱなしで多種類、 大量の料理を作ったりするわけで、家庭だったらやりくりしながら 2週間、3週間もつような材料を1日で使います。」 おまけにもし失敗したらなんて思ったり、 作る途中のプロセス写真を撮ることもあり、材料は多めになってしまう。 やむなく半端なものが途方に暮れる量で残る。 役割は終えた、とそれらをそのままごみ箱行きにできるものか。 フードロスの大義から考えるというより、 料理という命を養う行為を生業としている以上、 食べ物の命を粗末にしかねない罪悪感をなんとかせねばならない。 また、生活に困窮した人たちに雑誌販売という 仕事をつくって支援する「ビッグイシュー」を通じて構築されたのが、 ありえない金性の対冲年に始めた「夜のパン屋さん」だ。 最初からプロジェクトの構想があったわけではなく、 この循環下で可能な形として考え、あちこちにあるパン屋さんの閉店後に 残ってしまいそうなパンを預かってきて販売するという小さな商いが始まり。 いろいろな場所で雑誌「ビッグイシュー」の販売者に、 その近くのパン屋さんからパンをピックアップしてきてもらい、 その販売利益で、パンをピックアップして販売するというもの。 儲かるという発想ではない、 食べ物の命を全うすることができる誇らしさがある。 利益が第一目的というよりも、社会的に起業してごくごく 小さい規模ながらオルタナティブな経済に参加するというもので、 さすがに志の高い「牽」×3は違う。 人間の都合が及ばない部分に注力し、いわゆる訳ありに、 尊い役割を与えたのが、枝元なのだ。 想像もしなかったパンデミックの広がりと不安、 どう考えたらいいのかわからず立ち尽くしてしまうような戦争の現実。 世の中の、そして自分の心の底に流れる解決の糸口が見えにくい問題の数々。 そのことに向き合おうとすると、 人間の都合ではなく食物の側にたって考えねばいられなくなる。 「夜のパン屋さん」の事業は、都会ならいくらでも展開が可能だ。 やがて、コンビニやスーパーにかけこむ前に、 どんな駅前にも「夜のパン屋さん」や「夜の弁当屋さん」ができて、 循環できる取り組みが拡がってゆくのを期待したいもの。 捨てて終わるから命を全うさせたいは、とっても立派だ☆ |
枝元なほみ○55-0322 |
海畑草灯 午卯未+5 調牽牽調牽(調主導) 木性(78)火性(50)土性(75)金性(00)水性(11)/総合214 申酉天冲殺/天冲殺(45歳木申/55歳草酉) 方三位(15歳宝巳)/律音(25歳海午)/主導DNA(55歳草酉) 木性過多/土性過多/金性ゼロ/水性脆弱 +5歳鉄辰/15歳宝巳/25歳海午/35歳雨未/45歳木申/55歳草酉/65歳陽戌/75歳灯亥〜 |
■2023年02月11日(土)鉄子 |
阿川大樹○終電の神様 殺し屋の夜は最強の宴へ |
○大学在学中に野田秀樹(55-1220/草卯)らと劇団「夢の遊眠社」を設立。 企業のエンジニアを経て、シリコンバレーのベンチャー設立に参加。 96年(陽子)のDNA「牽」の干合支刑年に会社を辞め、 「500万の貯金が150万になったらやめよう」と、 ベンチャー企業の社外取締役を務めながら、出版社に原稿を送る。 99年(畑卯)のDNA「龍」の守護神年に「天使の漂流」で、 第16回サントリーミステリー大賞(99-0204/灯亥)優秀作品賞を受賞。 奮闘するエンジニアを描いた「覇権の標的」で、 第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞(05-0520/木辰)を受賞し、 主に推理小説を舞台に活動してきた阿川大樹(54-1201/宝卯)の 『終電の神様 殺し屋の夜』が、昨年(22年/海寅)の主導DNA年の 08月15日(草巳)のDNA「禄」日に上梓されている。 同書は17年(灯酉)の天剋地冲年に刊行された 人気シリーズ「終電の神様」の第四巻で、 運命も罪も、その終電が変えていく奇跡をたどる―― 「殺し屋の夜」は、終電を逃した夜、 思いがけない事件がきっかけで漫才コンビを結成することになった男たち。 理髪店を営む同級生夫婦とその古くからの馴染み客の会話。 「(実はわたしの職業は)殺し屋なんです」 「偶然ですね。実はわたしも同業でしたね」。 伝統とは壮大なマンネリだが、殺し屋ごっこという彼らの浪漫。 辛うじて5年続けたコンビ解消の引き替えに、生涯散髪代は無料! 小中高の同級生が同窓会の帰りに、多くの仲間の現状を垣間見て、 東京は環八沿いにあった多摩川園遊園地近くの川沿いの道。 語らううちについに終電を逃し、 終電を逃しても「(まだ夏だし)死にはしない」と開き直り 始発電車と競争のつもりで、丸子橋を渡り引っ越しした横浜まで 徒歩まで帰ることになり、過去を二人でなぞる。 学園祭でのショートコントを思いだし懐かしいチェリオの自販機に涙する。 「三分の遅れ」は、男に捨てられた女性が残された赤児を 終電に揺られて教会前に捨てに行く夜を、 母親とそれを見守る目の前にある洋裁店の女性で視点で描く。 最大の失敗は浮気男を選んだことではなく、仕事をやめてしまったことだ。 「月の誘惑」は、衝動的に反対方向の終電に飛び乗ってしまった、 過労気味のエンジニアが、終点の茅ヶ崎まで辿り着き、 人の居ない公園で、神待ちの少女にその相手と間違われる。 彼女の人生の重みを少しでも肩代わりできずに、いたく気に入られたのに、 ジョナサンで夜を明かし、彼は会社を辞める決心をする。 「遮断機」は、学校でいじめられていた少年がローラースケートに興じ、 転がって情けない思いをし、踏切際の書店の少女がローラースケートで、 電車に轢かれた事故をを回想し、その場にあるお地蔵様との、 自身の出自にまつわる縁をしり驚愕する。 「正門警備詰所」は、ある工場の内外の巡廻時の高齢者たちの逸話。 終電に間に合わなかった社員が工場に戻る際に痴漢を撃退し、 それを助ける彼らと、その前職などを語り合うもので、 痴漢は遺留品は残したが、女性の安全優先のため、 取り逃がしてしまい地団駄を踏むが、 被害者がなぜ深夜にひとけのない場所に居たのか 説明のない幽霊をも感じさせる戦慄の一夜。 「終電」から始まる人間ドラマを、味わい深い筆致で描くが、 そのなかで描かれるエピソードは長編にも膨らまされほどの背景があり、 短編にまとめられた、いぶし銀のような技巧派の笑えるがどこか哀しい逸品。 東京都新宿区周辺出身。子供の頃は引っ越しが多く、大阪府豊中市で育つ。 東京都立戸山高校より、東京大学教養学部基礎科学科を卒業。 「劇団夢の遊眠社」専属作曲家になったのち、 日本電気、アスキーなど電機メーカーで、半導体技術者になり、 89年(畑巳)には半導体関連の企業を6人の仲間と アメリカ合衆国カリフォルニア州創立させたが、 97年(灯丑)に同社が解散したため著作活動に入り、 09年(畑丑)のDNA「龍」の守護神年より、 神奈川県横浜市中区黄金町エリア内を移動しながらスタジオ活動。 21年(宝丑)よりは長野県茅野市にも事務所を構えるが、 本拠地は神奈川県横浜市西区の阿川は、DNA「調」主導で、 ひねくれ者で他者と同じでいたくないため、丁寧なヒネリを利かせる。 才能も「調」になるため、芸術志向で孤独を好む。 「調+車」は、落ち着きなき何かに動かされるよう多忙で、反骨。 「調+禄」は、格別な発想で組織にいながらハグレ者、 むしろ組織に所属しないほうが豊かな思いを形にできる。 「調+司」は、負けたくはないが傷を負うのも嬉しくはない。 「禄+禄」は、器用ではない。 「宝+調+亥月」は、偏った念の集積。 「午」年生まれ「宝卯」は、実直。 生き方を表す伴星は「龍」で、常に変化を浴する。 物事の始めの洩星は「調」で、離別決別。 締めにあたる導星は「車」で、他者に干渉されぬペースで。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の森林公園の門番なり錠前。 総エネルギー154点自身の金性は僅か12点で、 午未天冲殺であるため夢のようなことを言いながらも、 年長者を犠牲にしたり救われるも、存在感はあっても圧力はないので、 まるでアイドルみたいに軽快で、和合せずとも敵をつくらない。 木性90点は自身の努力とは別に生活には困窮せぬもので、 困ったら材木や夜の花を出荷すればいいだけだが、 原則その門は閉じられており、迷いこむことを好む者や許された者に 限定開放される森の書店なり図書館でもある。 火性18点は仄かな間接照明。 土性18点は木性を支えきるには些か老朽化しているが、 その旧さも魅力になっている。 水性16点は独創性でそれだけ余所にはないこだわりのある品揃え。 年干支の「木午」は、心優しいが内側に犠牲者をだす。 月干支の「草亥」は、未来を見通す特殊才能で仲間と変わったことを始める。 そして日干支の「宝卯」は、小商いが得意な街の商店であったり、 小咄の得意な落語家なみの町内の人気者といった位置付け。 干支番号構成は、31-12-28と西方東方南方を結ぶ鋭角領域で、 限定したテーマで鋭利に切り取るのが得手なのだろう。 後天運は初旬「3歳陽子」が、DNA「牽」の自尊心付加。 まとまりの良さがばかりか、宿命にないものなので、 少々不安定であちこち引越が多かったのは、冲殺年支「午」の対冲でもあり。 2旬「13歳灯丑」は、DNA「車」で危い道行き。 冲殺年支「午」の害は足踏みに遠回り。 3旬「23歳山寅」は、DNA「玉」で就職も、生来の落ち着きのなさから、 生年冲殺にもかかわらず、冲殺年支「午」が半会されているので転職し放題。 落ち着いたのは結婚したことか。 4旬「33歳畑卯」は、DNA「龍」の海外で仲間と起業も持続せず、 蓄えを切り崩しながら公募を続け、最後の最後にキッカケをつかむ。 5旬「43歳鉄辰」は、月干「草」の干合で浪費癖が消滅し、 木性を抑えた状態となる進み行く方向の変化でデビューも、 DNA「石」の害は、過去の仲間らとの決別や交流が困難。 他にも内側には不安がでるが、許容範囲だったか。 6旬「53歳宝巳」は、DNA「貫」の守備本能万全。 月干支「草亥」の天剋地冲は、木性の抑制となり。 地元横浜に密着した活動が濃厚となる。 現在の7旬「63歳海午」は、DNA「調」の主導DNAで自己確立。 晩年ながら生年冲殺が加速する10年運天冲殺もあり絶好調。 若い女性や少数派を助ける動きができれば評価は鰻登り。 今後は8旬「73歳雨未」は、DNA「鳳」の抜群の発信力に、 月支「亥」と日支「卯」のからむ三合会局ばかりか、 年支「午」は支合と何処も破壊されない10年運天冲殺。 何でもありの冷静な感覚で、向かうところ敵なし。 さて、阿川はおそらく大学時代に知り合ったとみられる 同学年の女性(54-0518/木戌)と 83年(雨亥)の相手のありえない救いの水性年(DNA玉)で、 本人のDNA「鳳」年の半会年に結婚している。 彼女は安定した大学の教員という立場で住居を購入したり、 阿川の才能に惚れ込み、支援してきた経緯がある。 午未天冲殺としては同学年ながら年上であり、 相手がありえない母親になるような年であるばかりか、 相手の日干支「木戌」は同学年だからこそ、 自己の立場も高めながら、阿川の年干支まで大半会するわけで、 同学年ながら子供を養うような結婚であり、 これにより結婚には向かない日座冲殺の妻の異様性や、 初旬条件ありの後天運を継承するようになった。 その意味では、阿川の妻への感謝は並々ならぬものであり、 水性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人で、 土性過多というバランスを崩した宿命のため、 各種疾患をかかえ、都合十回以上にも及ぶ手術などを支えている。 これもまた、ひとつの夫婦の形であり、相手ばかりか、 広く世間への感謝があれば、阿川はさらに飛躍するはずである☆ |
阿川大樹○54-1201 |
宝草木畑 卯亥午+3 司禄禄調車(調主導) 木性(90)火性(18)土性(18)金性(12)水性(16)/総合154 午未生年冲殺/天冲殺(63歳海午/73歳雨未) 害(43歳鉄辰)/主導DNA三合会局(73歳雨未) 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性脆弱 +3歳陽子/13歳灯丑/23歳山寅/33歳畑卯/43歳鉄辰/53歳宝巳/63歳海午/73歳雨未〜 |
■2023年02月16日(木)草巳 |
大崎清夏○目をあけてごらん、離陸するからの謙虚に毒から脱出 |
○DNA「禄」年だった11年(宝卯)に 投稿欄の年間最優秀者に与えられる「ユリイカの新人」に選ばれ、 14年(木午)のDNA「玉」年に、詩集「指差すことができない」で、 第19回中原中也賞(14-0215/灯巳)を受賞。 他ジャンルで活動する音楽家や美術家らとの共同作業、 絵本の文や楽曲歌詞、ギャラリー等での詩の展示など、 さまざまなかたちで活動を行う。 19年(畑亥)のDNA「鳳」の天冲殺年には、 第50回ロッテルダム国際詩祭に招聘されている 詩人の大崎清夏(82-0813/灯卯※)が、 13年(雨巳)から22年(海寅)にかけて、 「ユリイカ」「現代詩手帖」などに寄せてきた小説や随筆をまとめた 『目をあけてごらん、離陸するから』が、 DNA「牽」の名誉年だった昨年(22年/海寅)の11月13日(鉄午)に上梓された。 「冬はケーキ作りに使うお酒のように街にじゅっと染みこんで、 あなたはその匂いをいつまでも嗅いでいたかったから。 寒さはときどき、驚くほど美しくなる。街灯の光の届かない建物の隅々が、 しっかりと闇に沈む。並木はほの明るい街灯に照らされて、 まだ眠らないでいる。」あなたは、負けない____。 「ずっと待って、待って、待っていたのだ。何を?自分の番を。 あなた自信が世界の書き手になる番を。」____「ヘミングウエイの夜」より。 「自由になれ、自由になれ、自由になーれ」 「驚くべき希望の書。頁を開くと、無表情な自分の胸に何かが 熱く流れ込んできた。その優しさとめちゃくちゃさに、 びっくりして笑ってしまいました。そうか、私も、どこで何をしてもいいのか。」 あなたの言葉よ、どうか無事で──。 会社を辞め、身ひとつで詩を書いて生きることにした決意。 地球のあちこちで、言葉に翻弄されて立ち尽くし、 言葉に勇気づけられて歩きだす。 詩人が魂の解放したかのように、静謐な筆致で、全身で表現する生きざま。 一日の終わり、テラス席で深呼吸をして書きはじめる。 映画祭で来日した大スターの、通訳のあの子の涙。 元同僚の本棚に「フラニーとズーイ」を見つけたら。 海外の詩祭に参加し、エネルギッシュな詩人たちに刺激を受ける。 友人のダンサーに「一緒にメコン川を眺めよう」と囁かれ、 ラオスのフェスティバルへ。象形文字の故郷を見てみたくなって広州へ。 ベルリンで恋した古書店で詩の朗読会をしたいと申し出る。 旅先ですっかり山の虜になる・・・・・。 いたるところでの土地や人との出会いに胸を熱くした瞬間を書く。 書くことであたりまえの彼女でありつづける。 詩的な小説と散文に旅での思いを丹念に編みこんだ、 親密で、豊かな言葉と物語に親しめる。 「他の誰かの言葉で覆い尽くされた世界は息苦しいけれど、 私たちは流転のなかにいるのだから、 きっと雲が晴れるようにそこここでことばは欠け、 ことばの意味もあちこちで欠けて、風が入ってくるはずだ。 その風について正確に書き記すことができたら、 もしかしてそれは詩なのかもしれない。」など。 目次を眺めるだけでも、ゆっくり噛みしめて、読みたくなる。 「ヘミングウェイたち」「シューレースのぐるぐる巻き」 「フラニー、準備を整えて」「雷鳥と六月」「呼ばれた名前」という小説たちに 「アメリカ大陸を乗り継ぐ」「あなたの言葉よ」「航海する古書店」 「音読の魔法にかかる」「広州の鱈」「はじめてのフェスティバル」 「神様の庭は円い」「意味の明晰な欠け方について」「おうちへ帰る人」 「うれしい山」「プラネタリウムが星を巡らせるとき」「ハバナ日記」 「かっこいい女に呪われて」と、人柄が偲ばれるエッセイは素敵。 ____「誰かのことばで覆い尽くされた世界は、 私たちは流転のなかににいるのだから、 きっと雲が晴れるようにそここでことばは欠け、 ことばの意味もあちこちで欠けて、風が入ってくるはずだ。 その風を精確に書き記すことができたら、それは詩なのかもしれない。」 いいえ、それが詩ですし、大崎清夏なのだろう(初秋の生まれだけどね)。 神奈川県相模原市出身。一時は東京は神田の生まれで、 雑貨店を営む商人の娘で、伊勢丹好きの祖母と暮らし、 静岡県三島市で高校生まで過ごし、早稲田大学第一文学部文芸専修を卒業。 在学中は「早稲田文学」の学生スタッフ女工哀史並みの作業や、 塾の問題集の添削、パン屋やカフェバーに雑貨店の なんらかの格好良さのあるバイトをかけもち。 卒業後は新卒で入社した人材派遣会社の54階建ての高層ビルの39階の窓が ほとんどない蟻の巣のようなフロアでの単調な激務に耐えかね、 一年ほどで辞め、いくつかの低層ビルに入る会社を転々とし、 06年(陽申)のDNA「石」年に、映画宣伝を扱う制作会社の 中途採用情報が転職サイトに載り即座に応募し社長面接まで辿り着き、 ハリウッド映画もアカデミー賞受賞作も全然知らないかわりに ミニシアター系の映画を浴びるように見てきたことをアピールして採用され ウェブディレクターとして働き、 09年(畑丑)に人材派遣会社の同期200人のうち一人が亡くなったことを メールが廻ってきたことに触発され詩作の世界へ。 20年(鉄子)より女子美術大学非常勤講師。 母子家庭で母親はフリーの校正者で「掃除婦のための手引き書」の 文庫版の校正を担当するなどして大崎を育てる。 現在は、神奈川県藤沢市在住と思われる大崎は、 DNA「調」主導で、いつまでも少女のような いじらしく、あどけない感性を失わない。 才能も「調」で、仲間がいながらも孤独でいること。 特別な芸術的才能を活かしきる生業でないと満足できない。 「調+禄」は、組織には馴染みづらい、個人優先の生き方。 「調+龍」は、向上心があり、海外生活がなじむ。 「調+牽」は、気品ある心情なのに、行動だけは大胆。 「調+調」は、哲学的で一般人とは異なる感性。 「灯+調+申月」は、個人行動でもおおらかで敵は少ない。 「戌」年生まれ「灯卯」は、矛盾を感じない幸せな人。 生き方を表す伴星は「貫」で、波乱は少ない淡々とした人生。 物事の始めの洩星は「牽」で、目上の引き立て、受賞が契機。 締めにあたる導星は「龍」で、常にその先を考える。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の堅牢な出城のような岩山がせりだす 岬の小さいけれど重要な役割を担う少々殺風景な灯台で、 光輝く準備を怠らない人だが、おもてなしは出来ないことはないが、 孤高の存在であるため、いわゆる一般常識が通用しない面があり、 特に海外活動の際に宿が満足にとれていないなどヨレヨレ。 仲間を頼りすぎるからだが、窮地を助けてくれるのも仲間で、 芸術家の集まりは、世間とは違う不思議な集団。 総エネルギー188点は、身弱のゆえアイドル的な詩人で、 創作活動をしていればどこかで誰かが助けてくれる。 とはいえ今後の課題は想像力の木性が僅か19点で、 水性42点の体験に支えられることも少なくないので、 なにかは知らぬがペット飼育は情念が影響されやすく 出来れば避けて欲しいところ。 木性の創造力は邪念を受けるとブレるからだ。 「調」主導は孤独でなければならないし、 生年冲殺とは仕事最優先であるべきなのだ。 詩人だけでなく作家としても生きたいのであれば要注意。 年干支の「海戌」は、旧い血の家庭に育っても挑戦者として育つ。 月干支の「山申」は、困ったらやたらに動かず、味方の到着を待つ。 そして日干支の「灯卯」は、心配症で実現不可能なような浪漫を追い求めるが、 充分に観察して勝負になると思えば、 一気に燃焼するが、燻りやすい難点もあり。 干支番号構成は、59-45-04で北方2点と東方の比較的狭い世界。 受けた仕事は、難しかろうとも、生年冲殺なので、 困難であろうと、明日のために頑張る。 後天運は「1歳灯未」がDNA「貫」の独立心旺盛で、 早期稼働で大人としての自覚も早くもったはず。 年干「海」は宿命内干合と初旬干合で「木戌」的になり、 DNA「玉」が強調され母親の影響を色濃く受ける。 また日干支「灯卯」と大半会するため、後転成功運型でもある。 2旬「11歳陽午」は、DNA「石」の協調性和合性。 これは奨学金制度(母子寡婦福祉資金)の世話になったことで消化とみるか。 とはいえ年支「戌」の半会はありがたかったはず。 作家には向いていないと諦めたのも、この時期か。 3旬「21歳草巳」は、DNA「龍」の改良改革。 庶民的今風を活かしてWEBディレクターなのだろうが、 DNA「鳳」年の09年(畑丑)あたりから詩作を初め、 詩人としては11年(宝卯)のDNA「禄」年頃に認められる。 4旬「31歳木辰」は、DNA「玉」の害。 つまりありがたくも迷惑な事もありで、中原中也賞を授与されて、 勤めをやめて海外に打ってでる。 国内では制約があるのが害になるとはいえ、 自らの意志で辞めてはならない生年冲殺が肩たたきにでもあったのか。 そうでないなら、苦渋の選択で、海外逃亡になってしまった。 今年(23年/雨卯)から始まる5旬「41歳雨卯」は、DNA「車」で多忙か危険で、 方向性の変化で、実務が増加するのか、はたまた放浪が危機を呼ぶのか。 若い女性が同格のように登場し、作風が被るのか、友人になるのか。 6旬「51歳海寅」は、DNA「牽」の栄誉。年干支「海戌」の大半会もあり、 大いに活躍し功績が極めて評価されるのだろう。 7旬「61歳宝丑」は、DNA「禄」の感謝と奉仕。 そしてさらに著名になるが謙虚であれば問題なし。 8旬「71歳鉄子」は、DNA「司」の刑。欲を出し過ぎれば、争いのもとだが、 元気なお祖母ちゃんくらいなら、それも才能。 さて、大崎の母親成分は「木」になるが、存在しないので、 生年冲殺でもあり、居をともにしない。 また「木」がなくて陰陽の「草」をとれば 日支「卯」内にあり、これは明らかに母親を乗りこえる。 本好きは母親の影響で、自転車に乗り、 ネームペンでなんでも孫娘の名前を書いてしまう祖母は 生じる年干の「海」で冲殺されているから、変わり者。 ちなみに父親は死別か離別かは不明も、 「草」の干合相手が「鉄」でこれが月支の「申」内にあり。 家系の中心に座しているが、これはDNA「司」で派手さはない。 このあたりは、大崎が小説世界にでていく時の テーマとして今後に期待したい☆ |
大崎清夏○82-0813※午前4時前判断 |
灯山海草 卯申戌-1 牽調龍調禄(調主導) 木性(19)火性(34)土性(48)金性(45)水性(42)/総合188 戌亥生年冲殺 初旬条件あり(日干支を大半会)/害(31歳木辰) 木性脆弱/土性過多/金性過多/水性過多 -1歳灯未/11歳陽午/21歳草巳/31歳木辰/41歳雨卯/51歳海寅/61歳宝丑/71歳鉄子〜 |
■2023年02月19日(日)山申 |
佐藤厚志○荒地の家族と仲間達の邂逅 |
○17年(灯酉)の変則干合木性天干一気年に 「蛇沼」で第49回新潮新人賞(17-0905/草未)を受賞しデビュー。 20年(鉄子)のDNA「玉」の天冲殺年に「境界の円居(まどい)」で、 第3回仙台短編文学賞(20-0307/畑酉)大賞を受賞。 21年(宝丑)のDNA「龍」の天冲殺年に「象の皮膚」が、 第34回三島由紀夫賞候補となった、 佐藤厚志(82-0209/雨亥)が、新潮22年12月号に掲載された 『荒地の家族』で、変則干合木性天干一気日に 第168回芥川龍之介賞(23-0119/灯丑)を受賞し、 同作は01月30日(山寅)の主導DNA干合支合日に上梓された。 宮城県亘理郡。あの災厄から十年余り、生き残った妻はその二年後に 過労がたたり、あっけなくインフルエンザから肺炎を起こし逝き、 残された息子を育てながら地を彷徨いつづけた。 6年が経過し友人の紹介で元妻の同僚だった女性と再婚をするが、 口論になると噛みついてくる激しい気性の彼女は、 息子とはどこか距離があった。当然だろう。 流産を機に心は離れていき、ある日去って行った。 一番町商店街にある百貨店の広報に勤務する彼女は一切の接触を拒絶する。 元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。 40歳の植木職人・坂井祐治は、 あの災厄で仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。 一斗缶で木々を燃やす老人との奇怪な遭遇。 年長の者たちを煙たがる気持ちも、若者を侮る気持ちも双方理解できる。 地元の友人知人も、くすぶった境遇には変わりない。 独立した時は職人としての理想もあったが、 今では頼まれれば、ライン引きだろうと解体作業だろうと何でもうける。 誰もが何かを失い、その元の生活には決して戻らない。 仙台在住の書店員作家が描く、被災地に生きる人々の 止むことのない渇きと痛みは、私達に染みわたるように、その思いを伝える。 宮城県仙台市生まれ。父親の転勤に伴って、 秋田県や岩手県北上市などへの引越しを繰り返した。 一時は小児喘息により特別支援学級に在籍、 中学生より現在に至るまで宮城県仙台市若林区在住。 宮城県仙台東高等学校英語科卒業。東北学院大学文学部英文学科を卒業。 大学卒業後、革靴専門店などでフリーター、 編集プロダクション勤務を経て、書店員に。 現在、丸善ジュンク堂書店仙台アエル店の店員として勤務する佐藤は、 DNA「牽」主導で、役割意識が強く、活かしきれば栄誉あり。 才能も「牽」で、自己愛の強い責任感。 一人親方の造園業の主人公も肉体の極限に自分を追い込むことで、 麻痺しかけている心模様を挫けぬように鼓吹する。 「牽+龍」は、究極の芸術的創造力。 「牽+調」は、内面気品も行動は大胆。 「牽+石」は、懐疑的。 「雨+牽+寅月」は、まとまりに欠ける私生活。 「戌」年生まれ「雨亥」は、平穏時より動乱時に強くなる。 生き方を表す伴星は「禄」で、決め手のない掴みどころのない人生。 物事の始めの洩星は「牽」で、役割を与えられる、受賞が契機。 締めにあたる導星は「調」で、口うるさい年寄り。 宿命の特長は、初春午前四時頃の大海に流れ込む河口で汽水域。 あるいは、海に降り注ぐ「雨」。 総エネルギー230点中自身の水性は102点もあり身強。 年干と月干が「海」で日干が「雨」という陰陽混濁の水性天干一気で、 妥協せぬよう堪えながら、存在意義を探る。 集中力があり、理屈を駆使して目上を凌駕する。 地支は、年支「戌」VS月支「寅」の半会で守護神火性強化で、 月支「寅」VS日支「亥」の支合で、木性強化で現実的な直感あり。 地支はどの部分も破壊されておらず、地道な人。 弱点は金性が20点しかないため、特別意識は強いが、 現実世界を観察した風景を描く。 年干支の「海戌」は、旧い土地に生まれながら挑戦者となる。 月干支の「海寅」は、自分が何でも一番でないと気がすまない。 日干支の「雨亥」は、庶民的で自己の領域に相手をいざなうが、 忍耐強くも小心者であり、大きな勝負はしたくない。 干支番号構成は、59-39-60で北方2点に西方を結ぶ狭量領域。 後天運は初旬「8歳雨卯」は、DNA「貫」の水性天干一気強化に、 日干支「雨卯」を大半会するため成功運型。 引越が多いので自己保身と共に友人の影響で外国文学にのめり込む。 2旬「18歳木辰」は、DNA「調」の独創的際立つ。 大学の授業で大江健三郎(35-0131/灯未)の 「新しい文学のために」に出会い感銘を受けて 「これから小説を書こうとする人への呼びかけ」に共鳴。 初小説応募は07年(灯亥)のDNA「禄」年で、最終選考者として 雑誌「新潮」に名前が掲載される。フリーターなどを経て書店員に。 3旬「28歳草巳」は,DNA「鳳」の豊かな表現方法の対冲で、刺激。 新潮新人賞を受賞してデビュー。 現在の4旬「38歳陽午」は、DNA「司」の守護神火性強化。 年支「戌」VS月支「寅」のからむ三合会局で世界は大きく拡がり、 水性天干一気強化年に、芥川龍之介賞受賞まで昇りつめた。 今後は5旬「48歳灯未」は、DNA「禄」の守護神半会で、 年干と月干「海」の干合は、表向きの顔の変化に進み行く方向の変化。 「海」は「木」になりDNA「調」の強化は偏り。 水性天干一気の破格もあり、専業作家になるのか、 それ以前になっていたら環境異変による次元上昇。 6旬「58歳山申」は、DNA「牽」の主導DNAで自己確立。 才能強化にもなるが、日干支「雨亥」の干合支害は、その気なると裏切り。 日干「雨」は「灯」になり、これが年干と月干の「海」と二次干合すれば、 水性天干一気は破格になると同時に、 年干と月干は「木」で日干は「草」になると木性天干一気となり、 地支も加味して木性強化は動きに陰りがでたり、 露出は多くなるが、結果的にはめまぐるしさについていけずに 体調悪化などの懸念は拭えない。 7旬「68歳畑酉」は、DNA「車」の焦り。 年支「戌」の害で前進力に陰りがあろうと、 日支「亥」年支「戌」につらなる変則方三位は萎えるわけではない。 8旬「78歳鉄戌」は、DNA「龍」のあらたな挑戦。 ありえない成分で順当なら新しい世界ヘの旅立ちでもある。 さて「荒地の家族」の舞台は、佐藤が厄災と呼ぶあの震災から10年たった 仙台より南に位置する宮城県南部の太平洋沿岸に位置する亘理郡亘理町。 仙台藩主・伊達政宗の重臣である伊達成実を初代当主とする 亘理伊達氏の城下町として栄え、名産は苺栽培でこれは作中にも登場する。 11年(宝卯)の「海」が誇張した厄災のあとにも、 19年(畑亥)には大型台風の被害で阿武隈川の氾濫に、 さらに20年(鉄子)からはコロナ災禍で、 巨大な防波堤には釣り人が見受けられる 1万3千世帯で、人口3万3千人の町は、海を隠すように広大な荒地が拡がり、 十年の時の流れは、佐藤の水性天干一気の外側の「海」と内側の「雨」に 隔たりがあることをうかがわせる。 造園業といっても国産のヤマボウシではなく、 外国産の花水木を植樹するという描写にも違和感がある。 生き延びた人達も容赦なく報いがあって、捨て鉢になる者がいるかと思えば、 主人公のように、躓きながらも役割を担おうとする。 あれから十年、既に十年がたとうとしている。 かつて人々の暮らしは「海」の近くにあり共生してきた。 土手が防波堤になり、隔たりは思いのほか理解できないものだった。 きっと亡妻とも一方的に仲違いされたと思い込む逃げた再婚妻とも、 縁は稀薄だったろうし、家族を優先するといいながら、 子供との男同士の気持ちはいくらか通じ合っても、 女性の気が入りこむ余裕がなかったのだろう。 それで結果的には息子とも距離が生じ、 未成年の子供を持つ親の再婚はなかなか自然界の応援が得られないのだ。 逃げることは簡単だが、逃げねば生活もなりたつ。 しかし、髪は真っ白にもなるが、衰えではなく熟成だ。 (主人公の)造園業には、子供を育てるように、 きっと未来があるように思えるが、水性天干一気強化年とはいえ、 同時受賞者の存在は、陰陽混雑の屈辱とは言わぬまでの受け入れ☆ |
■2023年02月26日(日)草卯 |
村上政彦○結交姉妹のありえない表現の結実という寡作のわけ |
○業界紙記者、学習塾経営などを経て、 87年(灯卯)のDNA「司」の守護神干合年に、 「純愛」で、第6回海燕新人文学賞(87-0914/陽寅)を受賞し、作家生活に入る。 以後「ドライヴしない?」「ナイスボール」 「青空」「量子のベルカント」「分界線」で5回の芥川賞候補に。 また「ナイスボール」は相米慎二(48-0113/灯酉)監督により、 「あ、春」として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。 アジアの物語作家を自任している。 執筆活動の傍らで大学の非常勤講師として文芸創作のクラスを教える。 13年(雨巳)に、初心者向けの小説作法書 「小説を書いてみよう。」を刊行。 14年(木午)に、これを受け「ムラマサ小説道場」を開設し、 新人・若手作家の育成に力を入れ、 日本文藝家協会会員(常務理事)、日本ペンクラブ会員、文化庁国語分科会委員。 「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長も担う 村上政彦(58-0823/海申)が、 「季刊文科」74号(18年/山戌)から86号(21年/宝丑)に連載していた 『結交姉妹』を昨年(22年/海寅)の納音年の 08月30日(草卯)のありえないDNA「調」日に上梓している。 「壮大なのに全てが身近な感じで、夢中で読み進んだ。 争乱を生き延びる女性たちの美しい呪術と鎮魂のお話です。 政彦くんはあいかわらず文章がうまいなあ!」は、 海燕新人文学賞同時受賞の吉本ばなな(64-0724/木戌)の ありえない方向の相互冲殺に帯でヨイショされているが、 上手い上手くないはさすが主観としても異様である。 「祖父母の謎の形見」から始まり、 いわゆる「女書」の由来で「女文字作りのこと」。 「象形」は、物の形をそのまま。「指事」は、象形に符合を加える。 「会意」は、象形の複合。「形声」は、基本の文字を音符にする。 「借音」は、音を借りる。「転注」は、相互に訓じる文字。 売られていく少女たち。美しく身体に差し障りのある者ならば。 交錯する劣情や不浄な関係。そして人工的な紅い金魚になる! 誰かの家の二階に集って織物、刺繍、縫い物、 布鞋作りなど女紅と呼ばれる手仕事に従事する。 そこで女書によって詠んだ詩を歌い、年配になれば自伝を書いて詠じた。 女たちは、文字によって現実とは違う世界に遊び、苦しみや悲しみを発散した。 彼女たちは苦しみや悲しみで縒った糸を文字にする。 文字は涙である。詩や自伝という形式は、その涙を溜める袋である。 彼女たちは、女書を習得することで涙の袋を抱え、そこに涙を捨てていたのだ。 そして涙は笑いに変えられた。これは男性や親から抑圧され、 不自由な身の上をかこつ彼女たちにとっては少なからぬ救いだった。 中国の一部で女性だけが受け継ぐ文字「女書」から着想を得た小説で、 清朝から現代まで、男たちが日清、日中戦争の血塗られた歴史を刻む傍ら、 女書を通じひそかに女たちの国が守られた――。 壮大なフィクションは、日本のアジア侵略への反省と 命を育む女性への敬意が通奏低音をなす。 「わたし女すてたつもりでしたが こんなことでじゃんぬだるくなれるでしょうか 男でありたいに男でいられず 女でいたくないのに女ずづきます 身ふたつに 裂かれるようです きが狂いそうです」 清朝末の王女で満蒙独立を目指したスパイ、 亜細亜のマタ・ハリこと川島芳子まで登場する冒険活劇! 「戦争は被害者が語っても加害者は語らない。 日中関係を書く際に戦争は外せないし、 加害者の日本人が日本語で書き残すべきだ」。 南京大虐殺。生まれ変わってゆく。1万2千人の赤児として。 参戦兵士の陣中日記も調べ、虐殺や性暴力の惨劇も生々しく再現したもので、 インターネット普及下でこそ活かされる女たちのやりとり。女書国の勝利! ウクライナ侵略で時事性を帯びた魂の書! 三重県津市に誕生。不登校、高校中退を経験した後、 玉川大学文学部に進学するが、授業料未納により除籍。 業界紙記者、学習塾経営などを経て、現在は創価大学文学部非常勤講師で、 東京都日野市在住の村上は「龍」主導で、 庶民の気持ちに寄り添った硬質な想像力の持ち主。 才能もこの庶民的な「龍」でいいだろう。 「龍+車」は、瞬間的な閃きで物事を決める。 「龍+龍」は、始めると際限なし、資料収集し10年だって執筆に費やす。 「車+車」は、計算出来ない日常生活。 「海+龍+申月」は、芸術肌も生活感なく配偶者に頼る。 「戌」年生まれ「海申」は、落ちて上昇。 生き方を表す伴星は「石」で、仲間を大切、人脈次第。 物事の始めの洩星は「車」で、何もないところから始める。 締めにあたる導星は「龍」で、終了なく次を考える。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の岩場の多い海で、 総エネルギー280点中、自身の水性84点は身強の部類も、 それを上回る金性124点は生じられるばかりで、 資料収集に時間は費やすし、誰かは助けてくれるが、 それが本のためになるかは別問題で、土性52点の稼働力があるとはいえ、 守護神火性は僅か20点で、それも冲殺年支「戌」内で不安定で、 船はろくに航行できぬばかりか、荒くれるばかり。 極めつきは木性ゼロ(DNA鳳/調なし)で遊興息抜きなしの生月冲殺なのに、 汚れの排出が得手ではなく、守護神火性を生じることもできずに、 ほとんど野人状態という極端さ。色弱なのも、このあたりが要員で、 目の保護には木性の野菜を人並み以上に摂取するしかない。 寡作なわけである。 真面目というよりは地味すぎて、なかなか良さを伝えることができない。 作家になるのであれば実生活で基盤を強固にして、 そのうえでと考えれば、苦労も少なかったはずだが、それはまた別の話。 年干支の「山戌」は、異常なまでに我を通すために、家族と意思の疎通が苦手。 凝り性で興味対象を発見すると、とことんやりとおす。 月干支の「鉄申」は、マニュアル重視の官僚タイプで融通効かず。 そして日干支の「海申」は、気楽にやりたいことだけをやる。 後天運は、初旬「5歳宝酉」はDNA「玉」で祖母に育てられる。 旧いものに縁ありで、母親は着物生活。 34歳まではターボ運(子丑天冲殺廻り)のため何をしても目立つが、 そこらは流れにのってほしいものの、 年支「戌」は害となり、出だしはいつも躓きやすくなりながら、 月支と日支は「申」なので、秋の方三位完成で、 遠くから見るぶんにはそれなりで、闘争心強化は戦争物に向く。 2旬「15歳海戌」は、DNA「貫」の10年運天冲殺で、 自念を曲げずに作家になる宣言で、すぐになれるわけもなく挫折しやすい 頑固が取り柄にも致命傷にもなる10年運天冲殺。 3旬「25歳雨亥」は、DNA「石」の害をともなう10年運天冲殺で、 環境の濁りと害毒で、色々な職を転々。 これなら普通に就職をして便利屋にされるほうが良かったか。 害の10年運なのに、郷里で惚れた女性と干合年(87年/灯卯)には結婚。 文学賞受賞が追い風となり上京。 4旬「35歳木子」の半会は、ありえない木性(DNA鳳/調なし)の 到来と事件ありで、月支も同様に半会になるため、 前旬から一転して、その気になりやすく気分良好で、絶好調。 5旬「45歳草丑」は、DNA「調」の同様にありえない木性も、 月干との干合があり、進みゆく方向の変化も前旬ほどの勢いはなし。 6旬「55歳陽寅」は、DNA「禄」の天剋地冲。 月干支も同様に天剋地冲になり、守護神なればこその方向変換。 この最後に本作を上梓するなど、逆転の人生へ。 今年(23年/雨卯)から始める7旬「65歳灯卯」はDNA「司」。 守護神であり干合変化は、それこそ変化して、女性に寄り添う時期。 その後は8旬「75歳山辰」は、DNA「車」の半会で多忙。 危険極まりない方向にも舵が切られるが、晩年であろうと元気だ。 さて、村上は「父が早世し、祖母と母が争う貧しい家で、 文学がシェルターだった。僕は9歳のときに父を喪った。 その後は母と祖母に育てられた。 母は、酒場でママさんと呼ばれる勤めをしていた。 だいたい昼頃まで寝ていて、夕刻に近くの銭湯へ行き、 きれいに化粧をして着物を着る。 三面鏡の前で、ぽんと帯を叩いて出かけて行く。 帰るのは深夜である。家族というのは不思議なもので、 母と祖母は特に話し合ったわけでもないだろうが、 いつか母が父になり、祖母が母になった。」と述懐しているが、 村上の母親成分は「海」を生じる「宝」のDNA「玉」だが、 これは冲殺年支「戌」内にあるので、制御しきれず甘えきれず。 陰陽の「鉄」も相当で124点あり、これが卓越した想像力なのだが、 ようは縁が薄いということで、その「宝」の配偶者成分は 火性の「陽」だが、ないので冲殺年支「戌」内の「灯」になる。 村上とは干合するので特別な存在だったろうが、 両親とも冲殺されているので、戌亥の天冲殺を持ち出すまでなく、 縁なしのハミダシ者になるのは、やむなし。 また、その「灯」を生じる木性ゼロなのだから、 父親は身弱であり、早くに失うのも理解可能(67年の灯未は、干合年で変化)。 さらに母親の「宝」を生じるのは「山」の土性だが、 これも冲殺年干なので、祖母すら制御しきれない。 木性がないので一風変わった発信力になったと思えば感謝であろう。 なお、10年運天冲殺とはいえ害の中で結婚した妻との間に、 二人の娘がいるようだが、配偶者成分の「灯」は冲殺年支「戌」内であり、 これはデビュー前のアルバイト先で知り合った公算が強い。 男児が誕生しないのは、木性がないからでもあるが、 娘は「灯」の母親が生じる「山」であり、これも冲殺年干。 これもまた人生だよな〜☆ |
移 動 祝 祭 日○ 2 0 2 3 年/ 雨 卯 |
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