★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 2 3 年(雨卯)○06月 山午 // 移 動 祝 祭 日 |
■06月分一覧 (2023年○目次) |
宮ヶ瀬水○横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読むの野人が売れぬ謎(2023_0601) |
北見崇史○血の配達屋さんに戻りし出航の意図(2023_0605) |
山崎まゆみ○温泉ごはん 旅はおいしいに不足してるもの(2023_0608) |
潮谷験○あらゆる薔薇のためにという記憶回路の切なさ(2023_0611) |
日比野コレコ○ビューティフルからビューティフルへの毒のありか(2023_0616) |
天川栄人○セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏の光と影(2023_0619) |
新胡桃○何食わぬきみたちへの自己陶酔と面倒くささ(2023_0623) |
梯久美子○この父ありて 娘たちの歳月の夢のような完成度(2023_0627) |
■2023年06月01日(木)鉄寅 |
宮ヶ瀬水○横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読むの野人が売れぬ謎 |
○17年(灯酉)のDNA「牽」年に「三度目の少女」で、 第16回このミステリーがすごい!大賞(17-1002/海戌)の一次選考通過後、 隠し玉として18年(山戌)のDNA「龍」年にデビュー同作でデビューした 宮ヶ瀬水(91-0719/鉄寅)の 『横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読む』が、 昨年(22年/海寅)の11月19日(陽子)のDNA「車」日に上梓されている。 「物語の中に入ると、自分ではない別の存在に変身できるのが好きだ」 物語は絶対の安全を保証された冒険ではない! 物語に魅了され、囚われた者たち。 彼らを救う方法はただひとつ――物語の題名を当てること! 異国情緒あふれる横浜山手にあるという図書館で、 変わり者の修復師が本と人の心にまつわる謎を解き明かす! (あるのか、そんな仕事!あるらしい!) 横浜の山手図書館でのアルバイトが決まった 本好きではすまない筋金入りの物語の知識を所有する 大学二年生・藤本読也。(そんな名前あるんかい!?) 司書の補助仕事をするものと思っていたところ、 図書の修復を手がける離れ――修復棟へ行くよういきなり命じられた。 そこでは書籍修復師で20代半ばと思われる 説明をあまりせずに唐突な行動にでるスイスのジュネーブの工房帰りで、 まるで生活感のない住み込みらしき波々壁(ははかべ)が管理主任を務めており、 読也は助手として彼の手伝いをすることになる。 波々壁は書籍の修復に携わる一方、 「物語に囚われている人間を救い出す」仕事をしているというのだが、 本好きの読也には、うってつけなのか!物語は昼より夜動く! なぜカナリアがそこにいるのかもふくめ、それこそ虚の世界だが、 読也が本好きであるからこそ波々壁に抜擢された! 父親と確執がある波々壁には出来ない理由がある! アパートが同じ一学年先輩の同じく本好きの時田千都生まで まきこんで、囚われの何かに挑む! 実在の本が登場するが未読でも差し障りのない展開は、 読了ずみならなおさら面白いのかもしれないが、 これは作家の推理なのか、編集者のヒントなのか。 そう読めてしまえば、それはそれで面白い! 茨城県水戸市千波町出身で現在も実家に在住。 卒業時に夜通し歩く行事のある茨城県立水戸第一高等学校から、 立教大学法学部を卒業し、地元に戻り就職しながら執筆を行う宮ヶ瀬は、 DNA「司」冲殺主導で、一見真面目そうに見えて、偏りある遊び人で、 かと思えば吝嗇家の一面も所有する、訳がわからぬ人。 「司冲+司」は、発言が本心かどうかは別物。 目立ちたいくせに、その気持ちすらださない。 「司」×3もあり、意固地で柔軟性はあるとは言えず。 「司冲+車」は、利用されまいと必死だが、 ある一面では浪費家で、良きお客様。 「司冲+石」は、友人頼り、仲間頼り、編集者頼り。 才能は、この「石」で意味不明な協調性和合性。 「鉄+司冲+未月」は、実行力に欠ける。 「未」年生まれ「鉄寅」は、内外シーソー。 生き方を表す伴星は「車」で、単独行動。 物事の始めの洩星は「司」で、努力あるのみ。 締めにあたる導星は「車」で、全部消失か。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の得も言われぬ特別な景観を 厳重な装備で案内する観光車輌で総エネルギー271点は存在感あり。 美しい宝石やお花畑がキラキラ存在するようで、 水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人のため、石も磨かれず、花も木も育たず、 スコールのような「雨」が来た時だけ活き活きする。 自身の金性は40点なのに、金目の木性は93点もあり、いわゆるケチなので、 実家からは出る気配はなく、なんでも自分のものという発想。 火性の69点は無闇矢鱈な行動力で 土性の69点はあれもやいたいこれもやいたいという頭でっかち。 存在感はあるものの、本業と実家から離れられない兼業作家で、 水性ゼロは無限大とはいえ、編集者に制御されぬと、潤滑油不足だし、 その意味では趣味の域をでないが、内外シーソーなので、 生活の糧であう本業から抜けられないので、 いつまでたとう大物になれずの可能性もあるが、 月干「草」は日干「鉄」と干合すれば、月干は「宝」になり、 これに年干「宝」をいれて金性天干一気が成立するので、 距離をおけば目上には受けの良い午未天冲殺も、 近づけば、その勢いで上司など簡単に吹き飛ばしてしまうので厄介。 不足する水性は、金魚や亀を飼育し、大の鮨好きで、 そもそも、筆名は宮ヶ瀬で水という出来すぎの感あり。 年干支の「宝未」は、用心深く懐疑的で、真の自分を語らぬ不言実行の商人。 月干支の「草未」は、手のかかるドラ娘。 そして日干支の「鉄寅」は、硬軟使いわけるが決め手にかけると情けない。 干支番号構成は、08-32-27で東方西方南方の鋭角領域で、こだわりが強い。 それが、横浜か。 後天運は、初旬「7歳陽申」が、DNA「車」の攻撃力強化。 日干支「鉄寅」を天剋地冲しているので、私生活を犠牲にすれば 後天成功運型も、内外シーソーもあるので、そこそこで終わりかねない。 2旬「17歳灯酉」は、DNA「牽」の名誉。 県立高校から大学へ行きユータン就職は残念だが、 ここは相応に魅力的生業が目前にぶら下がったと判断したい。 現在の3旬「27歳山戌」は、DNA「龍」の半会で。新たな成果。 向き不向きは別にして、初旬条件か作動してデビューもしたが、 仕事も落ち着かぬほど、多忙なのではあるまいか。 変剋律も始まるので、庶民性の維持や動き廻る仕事が苦難も、 それが才能を磨くのだから、創作者としては微妙だろう。 今後は4旬「37歳畑亥」は、DNA「玉」の旧いものに伝統に縁。 ひとつの流れに入りこむもので、年支と月支の「未」は半会だし、 日支の「寅」は支合で、格好たる木性の強化は、ゆるぎない自信も、 年長者の注文が小うるさくて、それを捌くのが才能強化。 5旬「47歳鉄子」は、DNA「貫」の自我であり頑固ながら、 月干「草」の干合は、進み行く方向の変化で金性天干一気の強化。 変わりきれば良いが、中途半端では困難も頑固は売り物になるという不思議。 6旬「57歳宝丑」は、変剋律を抜けた年干支「宝未」の納音と 月干支「草未」の天剋地冲で、勢いは失せても才能強化のDNA「石」。 仲間との関係に絶大なる変化があろうと乗り切れば面白い。 7旬「67歳海寅」は、DNA「鳳」でありえない水性は、 守護神とはいえ、晩年でもあり体調の変化につながり厳しいか。 8旬「77歳雨卯」は、DNA「調」の同様にありえない水性の偏り。 とはいえ年支と月支の「未」は半会なので、動きがないとはいえない。 さて宮ヶ瀬は、家系の犠牲仕事の犠牲、生きている限り犠牲がつきものの 生年生月冲殺にもかかわらず、せっかく東京の大学へ通ったのに、 あえて実家に戻り、ユータン就職をしてしまったという残念さ。 冲殺されているとはいえ「司」主導でもあり、 真面目に見えてしまうものだから、相応の仕事を任され、 さらには「未」年生まれ「鉄寅」が、内外シーソーにもかかわらず、 作家までやっているのだから、相当無理をしている。 もとよりない水性は、発信力で絞りだし、 合間に金魚や亀を飼育して水分を配置しているのだし、 前作も横浜が舞台の話だが、あまりにも残念なことに、 「推理小説のようにはいかない」は退屈だった。 ところが今作は、さすがにありえない水性年ばかりか、 年支と月支の「未」が」半会され、世界も拡がっているため、 いささか旧くさいのは難点も、見違えるほどの出来映え。 水がほしいから筆名ばかりか、そこまで横浜に執着するなら、 いっそなんとかを喰らわばで、住んでしまえば良いものをできない。 ならば、地元水戸の話にしてしまえば良いものの往生際悪し(笑)。 謎が存在するより、無理矢理造り出している感があるのは、 そこはつくりものの水だから、やむなし〜☆ |
■2023年06月05日(月)木午 |
北見崇史○血の配達屋さんに戻りし出航の意図 |
○19年(畑亥)、北海銀の筆名で応募した「血の配達屋さん」で、 第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞(19-0419/陽戌)優秀賞を受賞。 刊行時「出航」と改題し単行本デビューしたが、 昨年(22年/海寅)のDNA「司」年に文庫化計画があがり、 筆名も北見崇史(69-0213/畑未)とし、原題の『血の配達屋さん』に戻し 10月25日(宝亥)のDNA「鳳」の半会日に刊行された。 ようこそ、血と潮と錆の匂いが染みついたこの町へ。 大学生の主人公が「母さんに捨てられたんだよ」と言っても、 父親は素っ頓狂な声をだして「お前がか」とまるで理解していない。 もっとも家出であり、離婚したわけではない。 女子高生の妹の沙希も「ふ〜ん」と素っ気ない。 「北海道の田舎町にいるので探すな」とメモを残し。 仕方なく家出した母の静子を連れ戻すため、 大学生の男は北国の港町・独鈷路戸にやって来た(釧路だね)。 目指す町には週1の道東バスがあるだけで、 代わりに猫バスという倉庫街裏から出発する。 可愛げのないバスしか手段がないので、なんとか乗車して目的地に着いた。 赤錆に覆われ、動物の死骸が打ち捨てられた町は荒涼としている。 皮膚の組織が腐りきった臭いがする。 あてもなく歩くうち、丘の上の廃墟で母と老人たちが凄まじい腐臭の中で、 奇妙な儀式を行っているのを目撃する! それがすべての始まりだった――。いや終わりだったかもしれない。 恋人の三咲も妹も父までも巻き込んで(都合良く追いかけてきたのだけどね) これ以上ない恐怖体験をする! 全裸で磔にされた恋人、訳のわからぬ船の一部に組み込まれる父と妹。 ここから一刻も早く逃げだしたいが、 二転三転する敵味方入り乱れての殺戮に象徴される 阿鼻叫喚、怒涛の展開に絶句するノンストップ・ホラーは、 平常で平和な世界など、この世にないことを実感させる。 逃げるという選択肢がないのだから。 「出立」も「配達」も「儀式」も「拉致」も 「侵入」も「激闘」も「出航」さえも、おそらく狭い世界での話だ。 母はこの場所で根腐れ蜜柑という古文書をもとに、 偏屈な老人の中で聖者化し、血を集め入れ替え、不老不死の虜になっている。 ここは町全体が墓場にようなもので、面白いことなど何もなく、 ただどうしようもない都会との格差を否応なく実感する。 むろんケイタイも接続されない。不潔をとおりこした目玉河童の妖怪! 禁断の倉庫のなかにあるものは、何か! 呪文に全てがのみ込まれる!にじむ野蛮! 母親の酷い過去とこの限界集落との一体化は地獄絵図! 「日本一血なまぐさい家族小説」と言われても、 そこまで主人公はする必要があるのかという不可解な執着! 歪んみきった古典への敬意と言われても、凡人にはわからない。 錆びだらけで死んだような町には、背徳という血の秘密が隠されているだけだ。 北海道釧路市出身、在住。北海学園大学法学部卒業。 自営業に従事するという以外は全く不明な北見は、 DNA「玉」主導で、向き不向きはともかく、 余所の土地で暮らしてみれば刺激もあろうかと考えるが、 無闇な行動で疲弊することを拒絶し、手っ取り早く生きていける術を選択する。 「玉+鳳」は、自分を棚上げして容赦なくあれこれ商いに活かす。 才能はこの「鳳」で、他人には容認されぬような趣味。 「玉+龍」が、誤解されやすいが、本音をさらけだすより得策と考える。 「玉+貫」は、その場限りに誠心誠意没頭する。 「玉+玉」は、無理をしているようで無理をしない。 「畑+玉+寅月」は、幸運と災いが同居する。 「酉」年生まれ「畑未」は、仲介者。 生き方を表す伴星は「牽」で、屈折した因習を表にだす。 物事の始めの洩星は「玉」で、旧い土地が助け船。 締めにあたる導星は「鳳」で、趣味に生きる人生。 宿命の特長は、初春午前四時頃の静かで乾いた街並み。 年干も日干も「畑」で変化することがないので 首尾一貫として自営業で両天秤に矛盾なし。 太陽の光りに照らされているが、様相は山間部一歩手前の荒れ地で、 盗賊なみのぼったくり商売をするのだが、 それはそれで地域社会にはなくてならない必要悪か。 とはいえ、徹底できればいいが、不満も募るため、 創作の世界へといざなわれるものなので一概に否定出来ず。 総エネルギー201点は平地でもあり見通しよく。 自身の土性は82点は子丑天冲殺でもあり身強の部類。 火性59点は土地に根ざすが、稼働力の木性は38点と弱く、 土性を囲うような金性は22点と口下手なので、文章で伝える。 最大級の特長は水性ゼロ(DNA禄/司なし)で情け容赦なし。 無限大の引力本能は、稼ぐだけ稼ぐのか、 優しさ慈しみの要素ゼロで、土地がひび割れるほど窮状か。 年干支の「畑酉」は、見てくれ重視でビジュアルに恐怖。 目に浮かぶような恐怖の光景も、計算尽くよりは日常。 おどろおどろしいものに矛盾なし。 月干支の「陽寅」は、ソツのない技術力。 なにをやらせても、そこそこやれてしまう。 そして日干支の「畑未」は、開拓者を襲撃する略奪者。 干支番号構成は、46-03-56で、北方2点に東方1点も、 極めて閉鎖された空間で繰りひろげられる惨状。 後天運は、初旬「3歳草丑」が、DNA「車」の10年運天冲殺。 日干支「畑未」の天剋地冲もあり、危険な状態も、 乗りこえられれば、後天的成功運型にもなり、 社会にでて稼働させてくれば、相応の手応えある人生になる。 2旬「13歳木子」はDNA「牽」の10年運天冲殺。 干合支害もあるので、異性にとことん騙されたり、 学業や就職についての不名誉や裏切りで心底は望まぬ方向を容認。 3旬「23歳雨亥」は、DNA「禄」の半会で成果あり。 ありえない水性の出現で戸惑いながらも絶好調。 ターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まり、何をしても目立つので、 他者にどう見られようと、月支「寅」の半会もあろうと自信満々。 4旬「33歳海戌」は、DNA「司」の刑。 年支「酉」の害もあり、楽に進めたかはともかく、 ありえない衝突やぬかりない欲望のために、努力した模様。 5旬「43歳宝酉」は、DNA「鳳」の進み行く方向の変革。 干合後の金性は充分とは言えないので、発信力と工夫で受賞もするうえに、 干合月干はありえぬ水性の「海」になるため突発的でもあり、 地味ながら引きよせたものと思われる。 現在の6旬「53歳鉄申」は、DNA「調」の極端。 月干支「陽寅」の天剋地冲は、破れかぶれで衝撃のタイトル変更に、 日支「未」と年支「酉」の間を埋める変則方三位で、 ホラー色を強め、勝負にでるが勝ち負けいずれかで、作風を考慮しても未知数,。 今後は7旬「63歳畑未」は、DNA「貫」の律音。 強気で押しが強くなり何でもできそうだが、何をやるかにもよる。 8旬「73歳山午」は、DNA「石」の協調性和合性・妥協の支合。 さすがの子丑天冲殺も、晩年には力を使い果たしているに違いない。 「玉」主導ではSNSもやるわけもなく、その私生活は全く見えないが 水性ゼロ(DNA禄/司なし)で、優しい気持ちを持ち合わせていないわけだから、 仮に若い時に勢いで結婚しても、持続しているかは別。 2旬「12歳木子」の害で荒んだ生活になり、 突拍子もない発想に傾いて行き、私生活に恵まれぬからこそ、 その怒りや無念などがここにつまっている。 それも特長だが、楽をしたとはまでは行かぬが、 子丑天冲殺が一度も生地を後にしていないのだから、 大きな成功は収められず、そこそこ。 「玉」主導は生地や母親からは逃れられぬものがあるが、 旧さがあれば良いので、水が無いのだから、 せめて意を決して古都にでも、サラサラと流れていれば、 また違った人生になっていたかもしれない〜☆ |
■2023年06月08日(木)灯酉 |
山崎まゆみ○温泉ごはん 旅はおいしいに不足してるもの |
○大学卒業後、築地の水産会社の総務部で、2年半のOL生活を経験。 当時に取引先の第一勧業銀行の支店長が 共通干支もない江上剛(54-0107/雨亥)だったのが感動的だったそうで、 その後フリーのライターへ転身し、08年(山戌)のDNA「禄」の半会年に、 国土交通省・VISIT JAPAN大使、武雄温泉大使、にいがた観光特使、 越後長岡応援団などを歴任。 日本だけでなく世界中の温泉を巡り、現在32カ国の温泉を訪問。 17年(灯酉)の守護神干合天冲殺年より、 跡見学園女子大学観光コミュニティ学部で観光温泉学を教えている。 「高齢者や身体の不自由な人にこそ温泉」を提唱し、 バリアフリー温泉を積極的に紹介。 内閣官房東京オリンピック・パラリンピック競技大会推進本部事務局 「ユニバーサルデザイン2020関係府省等連絡会議」 「ユニバーサルデザイン2020評価会議」に参画。 観光庁の「宿泊施設の情報発信に係る検討部会」、 東京都の「2020年に向けた基本方針推進調査 ユニバーサルデザインの社会づくりに向けた調査」など、 ユニバーサルツーリズムに関わる委員を歴任をしながら さまざまな媒体に連載中を持つ山崎まゆみ(70-0830/海午)の 17年(灯酉)の守護神干合条件あり天冲殺年から 22年(海寅)の大半会三合会局年「味の手帖」に連載していた 「おいしい温泉 ひとり旅」を選別改稿し 『温泉ごはん 旅はおいしい』として 04月10日(山戌) のDNA「車」の半会日に刊行している。 「いい温泉にはおいしいモノがあり!」 32か国1000か所以上の温泉に入った著者が、 北海道から沖縄、さらには海外まで、名湯湧く地を訪れて味わった 絶品料理&名物の数々や、そこで出会った多くの人々との交流を綴った 心も身体も暖かくなるぬくもりのエッセイは、 「読めば温泉に行きたくなる」という代物で、 広大な敷地に12もの源泉を保有し、手が届きそうな渓流と原生林、 シマフクロウが飛ぶ露店風呂をはじめ施設内には30もの湯船のある 北海道中標津の「湯宿だいいいち」では、 根室やオホーツクの海の幸が盛大にならび、 花咲ガニを炊き込んだ釜飯が出迎える。 他には群馬県秘湯の一軒宿たんげ温泉「美郷館」や、 岐阜県下呂温泉の「今宵天空に遊ぶ しょうげつ」など、 日本縦断垂涎の秘湯に贅をつくした食べ物など52か所のめぐり湯を披露。 あなたは満足できるかな。 新潟県長岡市出身。新潟県立長岡大手高等学校、駒澤大学文学部を卒業。 現在東京都内のマンションで暮らすといっても、 せいぜい荷物置き場ではないかと考える山崎は 「龍」冲殺主導で、一風変わった斜に構えた放浪癖。 「龍冲+車」は、ヒラメキで形があるようでないものを愛でる。 「龍冲+司」は、枠を越えそうで越えない探訪で、全て生きる術に変換。 「龍冲+龍」は、あれもこれもと貪欲。 「龍冲+鳳」は、あちこち動きまわりながら新たな突破口を探る。 才能はこの「鳳」で、漫遊。 「海+龍冲+申月」は、生地に縁なく放浪に才をみいだす。 「戌」年生まれ「海午」は、好きこそ物の上手なれでそこに真っ直ぐ進む。 生き方を表す伴星は「調」で、他人が踏み込めぬような独創性。 物事の始めの洩星は「鳳」で、なし崩しに始めるが、 締めにあたる導星は「龍」で、目的達成すれば次へ行く。 宿命の特長は、初夏午後四時頃の工業地帯に僅かながらの植栽のある港で、 総エネルギー245点はまずまずだが、自身の水性44点に対して、 放浪力にもなる金性が78点もあり、岸壁に厚みがあったり、 寄港不能の大型船舶を沖合にとめるなど、相応の苦悩もあり。 守護神火性は48点で、航海の安全を見守る。 木性の9点は少々半端で、なければ無限大に使用可能も、 僅かなところを無理矢理使わねばならず、それが本書の問題点にもなる。 年支「戌」VS日支「午」の半会は、愚図愚図せずに即座に結果を、 生月冲殺らしく流れにのるべきで、「寅」が回れば逆転も可能。 年干支の「鉄戌」は、野暮ったいが推進力超抜ながら、危機察知能力もあり。 月干支の「木申」は、実現不能の高い理想に振りまわされ、 行き着く場所は遠いし、たどりつくのに時間がかかる。 そして日干支の「海午」は、常に慌ただしく落ち着くことのない戦場の看護師。 干支番号構成は47-21-19で西方基軸の南方2点で、得意分野以外では期待薄。 後天運は、初旬「7歳雨未」は、DNA「石」の変則方三位の協調性で姉妹 これは妹の問題などで、心をいため何かをすることの始まり。 2旬「17歳海午」は、DNA「貫」の律音で武装力強化で強くなる。 善し悪しともかく、独立していく素地を育成したと思ったら即実行。 3旬「27歳宝巳」は、DNA「玉」で、ひとつの流れに入る、深める。 4旬「37歳鉄辰」は、DNA「龍」の主導DNAの自己確立で気分一新。 年干支「鉄戌」の納音で、仕事が細分化されたり細かく気を使う。 現在の5旬「47歳畑卯」は、DNA「牽」の栄誉や役割発揮。 月干「木」の干合で進みゆく方向の変化で妹を失う。 とはいえ、専門分野も確立され、役割も多岐にわたる。 今後は6旬「57歳山寅」が、DNA「車」で危険で多忙。 年支「戌」VS日支「午」の三合会局で、 月干支「木申」の天剋地冲を伴うもので、格上がりで売れっ子も、 さすがに体調不安もでてくるだろうから、どこまで汚染を吐き出せるか。 7旬「67歳灯丑」は、DNA「司」の干合支害でその気になると裏切られる。 初旬条件がなくとも、生月冲殺のノリでやってきたが、疲弊したり失う。 結果を期待しすぎずに頑張りすぎないことが大切。 8旬「77歳陽子」は、DNA「禄」の感謝と奉仕で、前旬を乗り切ったお返し。 それができないと天剋地冲もあるので、失うどころか壊れてしまう。 ところで本書の内容は極めて魅力的なのだが、 実に残念なところが、一切の写真もイラストも使われていないこと。 それでは食指も動かずで表現手段の木性僅か9点が影響しているのだろう。 言い訳もないのも同様だが、予算という制約があろうと、 これではう売れるものも売れないので、残念すぎる。 群馬県たんげ温泉の山菜「美郷館」なんて いちいち検索しなくちゃならないからね! さて、山崎には、重度の障害を持つ妹がいたそうだ。 社交的な性格で、旅行も大好きで、 海外を中心に車椅子でアクティブに動きまわっていたものの、 今でこそ日本のバリアフリーは世界に誇れる水準であろうと、 20年ほど前は、まだまだ。そういった背景もあってか、 家族で一緒に海外旅行はあっても、 「温泉に行こうという発想はありませんでした。」 その後、妹は体調が悪化しなかなか旅行に出られなくなってしまい、 12年(海辰)には命を失っているが、山崎の仕事を見て 「いいなぁ、いろんな温泉に行けて」と言っていたそうだ。 妹にあたる陰陽の水性は月支「申」の中で、冲殺されているのでままならず。 その意味では、山崎は妹の運気も背負って生きていることになる。 妹に感謝だろう〜☆ |
■2023年06月11日(日)鉄子 |
潮谷験○あらゆる薔薇のためにという記憶回路の切なさ |
○20年(鉄子)のDNA「貫」の金性強化年に、 文芸雑誌「メフィスト」から誕生した公募の文学賞の 第63回メフィスト賞を「スインチ」で受賞。 翌21年(宝丑)のDNA「石」年に、 同作品を改稿した「スイッチ悪意の実験」でデビュー。 同年、「時空犯」がリアルサウンド認定の 2021年度国内ミステリーベスト10(21-1211/雨巳)の1位に選出。 22年(海寅)のDNA「鳳」年には「エンドロール」がリアルサウンド認定 2022年度国内ミステリーベスト10(22-1211/山戌)の5位に選出され、 日本推理作家協会会員で変格ミステリ作家クラブ会員の 潮谷験(78-0329/鉄寅)が、『あらゆる薔薇のために』を、 昨年(22年/海寅)のありえないDNA「鳳」年の 09月27日(雨未)の同じくありえない 水性のDNA「調」の天冲殺日に上梓されている。 八嶋要の思い出は、まどろみに覆われている。 幼い記憶の中、風景も言葉も曖昧だ。世話をやいてくれる家族も、 大勢行き交っている知らない人たちも、 追憶の中では、ぼやけた輪郭としてのみ漂っている。 「オスロ昏睡病」という難病から若くして回復した患者は、 身体の一部に薔薇の形をした腫瘍ができる後遺症を持つ。 美しい腫瘍は手であったり胸であったり背中であったり髪のなかだったりと 場所は千差万別だが、切り取っても痛みは感じず、 一定期間後に蘇生してくるもので、当初は好奇な目にさらされていたが、 研究が進んできた現代では、ごく普通に社会に溶け込んでいる状況だ。 35年前に治療法を確立し権威となった医師が殺されたことを皮切りに、 若い患者が次々に襲われる事件が発生する。 自身もかつてその難病に罹った京都府警の八嶋要警部補は、 犯人の特定と難病治療がもたらした闇に挑む。 若い患者同士だけでないと経験できない甘美で残酷な体験。 それはセックスでもないドラッグでもない特別な、 仲間を確認しあう白日夢を確認する行為で、特権であり後遺症かもしれない。 八嶋が過去に交際しながら不可解な自死をとげた清廉な少女との想いに、 若き患者たちの葛藤が重ね合わせられ、 真相解明のため、アスリートとして全国で名の知れた女性患者が、 腫瘍と能力の相関関係を探るうちにたどりついた、 「オスロ昏睡病」の発見者を伊吹山山中に発見し、 捜査陣や関係者一同が集まり、物語は一気に解決へと向かう。 登場人物は限定されているため、殺人犯を推理するという過程や 八嶋の心の葛藤や同僚とのやりとりを楽しむもので、 京都御苑ちかくも交流私設が舞台であることを忘れさせてくれる 洗練された言葉の応酬もあわせて堪能したい。 肉体は個々が所有するものだが、患者達の根幹がひとつに向かうはなぜか。 薔薇は記憶装置なのだろうか。人工的な天国とは。 人間の精神の復活が約束されているといったところで、 それは魂ではなく、ただの記憶装置の断片なのかもしれない。 今後記憶する回路が開発されないとも考えられないことはないが、 人間の精神を復活させて良いものだろうか。 否、復活ではなく再生という甦りにしかすぎないだろう。 やすらぎが待ち受けているなら素晴らしいということか。 新時代の特殊設定ミステリー作家という誉れの高い潮谷験が贈りだした、 一緒になれぬせつない理由と原罪にくだされるような罰が待ち受けるという、 この世のものとは思えない渇いた愛と記憶のミステリーは、 無限大の美しさと哀しい記憶に支えられている。 京都府伏見区深草周辺で育ち在住、 龍谷大学文学部史学科東洋史学専攻を卒業の潮谷は、 DNA「司」主導で、純粋無垢で真面目さが売りで、異性を常に意識する。 一人では生きて行けないので、家族頼り。 「司+牽」は、折り目正しく社会常識ありで一見普通の勤め人。 「司+禄」は、極めて現実的で仲介能力を保持。 「司+龍」は、用心深く、一定の制約のもとに活動する。 情報が多すぎても疑心暗鬼になる。 才能は「龍」で、庶民的創造力で物の裏側をのぞく。 「司+司」は、本音を見せているようで、語ることはない。 「鉄+司+卯月」は、表に見えるところより内側が激しい。 「午」年生まれ「鉄寅」は、真っ直ぐな人でいつまでも学生気分。 生き方を表す伴星は「調」で、感性頼りの奇異な発想。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は「龍」で、終了したらその発想は破壊し次へ踏みだす。 このあたりに、薔薇を切り離すという思いが隠れている。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の山間の草原地帯を 観察者が巡廻パトロールするような設備で、 総エネルギー218点とまずまずも、自身の金性は11点と身弱。 なので警察官という設定も、どこぞの会社組織みたいで、 強面もさして登場しないホームドラマなみ。 それでいて木性89点の兼業作家は、本業が安定しているのか、 趣味として良質な時間を使用しているようで、 火性45点もありあまる稼働力や栄誉もあり、疲労だけが心配。 また土性73点は、埋もれるというよりは 盛り土をほどこした上部を通行するもので、それなりに目立つ。 庶民的とはいえ雄大な創造力というテーマに着眼する。 年干支の「山午」は、スケールが大きい発想も、諦めにどこかで関わる。 月干支の「草卯」は、真面目だが少し鈍い。 女性は男性をいまひとつ信用しないで下にみる描写が秀逸。 そして日干支の「鉄寅」は、理想が高く変貌自在。 厳しい現実から逃げずに硬軟いずれも使い分け、たどりつけば良い。 干支番号構成は、55-52-27で北方2点に南方1点で特殊な鋭角地域。 後天運は、初旬「2歳陽辰」は、DNA「車」の危険な発想で行動力。 あるいは内側に日支「寅」月支「卯」をもつ春の方三位完成で 孤独ながら賑やかというのも面白いうえに、 なにをやらせても目立つターボ運(子丑天冲殺廻り)は81歳まであり存在感あり。 2旬「12歳灯巳」は、DNA「牽」の害で、守護神の毒はありがた迷惑。 生年冲殺なのだから、午未天冲殺であろうと、ここで東京でも出て行ければ、 もっと燃焼していたかもしれぬが、やむなし。 3旬「22歳山午」は、DNA「龍」の10年運天冲殺半会で、 若いながら仕事で急上昇。 4旬「32歳畑未」は、DNA「玉」の10年運天冲殺で、深い流れも意識。 5旬「42歳鉄申」は、DNA「貫」の納音で過去との決別。 あるいは憑き物がおち、月干「草」の干合は進み行く方向の変化で、 突入してすぐの受賞は、さすがの午未天冲殺という感じで頼もしい。 今後は6旬「52歳宝酉」が、月干支「草卯」の天剋地冲を伴うDNA「石」。 妥協では困るので、和合性や政治力を発揮して周囲をまとめるか。 7旬「62歳海戌」は、DNA「鳳」の半会で、 冲殺年支「午」VS日支「寅」を巻き込む三合会局で、 ありえない水性なので、晩年の大きな変化は体調さえこじらせねば、 とんでもない拡がりをみせ、重厚で充実した時間。 8旬「72歳雨亥」は、DNA「調」の支合で、同じくありえない水性の変化。 年支「山」が干合され「陽」になれば火性強化は、 危険でなければ、際だった冒険ありという印象。 さて潮谷は、今年になってありえない水性年2年目ということもあり、 デビューもして、気が揺るんだのか、 家族が感染し濃厚接触者となり、その後コロナ罹患。 これが親なのか配偶者や子供かは不明も 「同じ家族でも、寝室が違う階だった者はなんともなかったので、 家庭内感染にはその辺りを考慮するべきかも」なんて発信しているので、 二世帯住宅の家族持ちで、DNA「調」年を考えると、 年下女性という娘(女児が濃厚なので)よりの二次感染なのだろう。 内側に干合があって「司」主導の勤め人なら、 まず結婚していないほうが不思議なので、そんな推測もなりたつ。 (執筆は有料自習室という記述もあり) いずれにしても、この2年がありえない水性年で絶好調。 その先は周囲の思惑次第もあるが、生年冲殺が生地に留まっているならば、 さ来年(25年/草巳)が60年に一度の干合支害年だから、 あえて専業作家の道をは疑問で、「司」主導は、地道な本業あってこそで、 主人公の薔薇持ちの八嶋警部補も刑事という公務員という王道のありがち。 (つまり、このままのほうが持ち味が活きるんだぞ)☆ |
■2023年06月16日(金)草巳 |
日比野コレコ○ビューティフルからビューティフルへの毒のありか |
○大阪府内と思われる大学の2回生で、コロナ禍の高校生時代から執筆を開始、DNA「禄」の半会年だった22年(海寅)に、 第59回文藝賞(22-0822/灯未)を受賞した日比野コレコ(03-1211/山午※)の 『ビューティフルからビューティフル』が、 昨年(22年/海寅)のDNA「禄」の半会年の11月30日(灯亥)に上梓されている。 高三のクラスではナナをふくむ7人のグループがあり、 そのなかで記号化された者たちとつるみ、 例えば堕胎と二重瞼にする際の整形の正規価格は ホームページによれば、同じ十万円だなという会話をしているが、 整形はいつでも良いが、子供を堕ろすにはタイムリミットがせまり、 妊娠検査薬の存在に気づき、結果に安堵するが、 生理不順を説明するには十分すぎる スカートからつきでた二本の足はあまりにも細すぎる。 そんな周囲をさめた目で見るナナは芸歴十八年の道化師を演じている。 「目覚ましは止めた、心に薪をくべてくだらない人ごみを燃やした。 運命の赤い糸はおとといリスカした。 うん、オールオーケー。学校は治外法権だ。」 絶望をドレスコードにして生きる高校三年生の静と、 ネグレクト家庭に育ち「死にたい歴=年齢」のナナ。 ある晩、受験生のナナが単語カードを片手に歩いていると、 駅前でサイファーをしている若い男に声をかけられた。 ナナは気まぐれで、彼=ビルEを、静と自分の通い慣れている 魔女のような「ことばぁ」という老婆の家に誘うが――。 軽やかなことば遊びと、たたみかけるようなパンチラインの奔流。 生と死の両極に振り切れて乱反射する、高校生たちのモノローグは、 周辺からサンプリングされた言葉の跳躍として、 自己否定なのか自己肯定なのか、異世界は案外身近にある。 奈良県内に誕生し、現在大阪府内在住の大学生であること以外は 皆目不明な日比野は、DNA「司」冲殺主導で、 純粋で真面目な部分があるようで、時に妙な脱線をはかる。 才能は「司」で、ここでは言葉と体験のサンプリングとしておこう。 「司冲+玉」は、生きるためにはなんでもできそうなのに、臆病も隠し持つ。 「司冲+石」は、仲間を大切にするあまり脱線をする。 「司冲+司」は、あけすけなのようで肝心要の本音を語らず。 「司冲+車」は、周囲の思惑などお構いなく我が道を行く。 「山+司冲+子月」は、理屈っぽいが中身は激しい大物。 「未」年生まれ「山午」は、不気味で動くようで動かない。 生き方を表す伴星は「貫」で、頑固にマイペース。 物事の始めの洩星は「司」で、積み重ね。 締めにあたる導星は「石」で、仲間と共に終える。 宿命の特長は、深夜零時頃の雨降る山で、 総エネルギー178点と見てくれほど強くないので里山なみ。 生月冲殺なので芯が空洞で、一夜にして天空をかけめぐり、 移動することも可能だが、疲弊するのでせぬほうが良い。 守護神で習得本能の火性は、年支「未」内日支「午」内にある 熱い熱気で温泉のようなものだが、 年支「未」VS月支「子」の害は不穏な様相で、 出だしは躓きやすく、あれこれ考えずならば、 年干支「雨未」VS日干支「山午」の干合支合の恩恵で 火性は強化されるので、社会にでてからなり、 作家として没頭している時は魅力的にうつるだろうし、 実際、いわゆる仕事をについたら没頭できるし、 その姿に惚れ込む異性もいるはずで、 本物の出会いは生地生家をあとにしてから。 とはいえ冲殺されているとはいえ 月干支「木子」VS日干支「山午」の天剋地冲は、 自己に厳しく私生活を犠牲にせねば人生は成立せず。 そして最大級の偏りは、金性ゼロ(DNA鳳/調なし)で、 いわゆる遊興に染まれば際限はないだろうし、 むしろ豊かな中庸心や優雅風流さのない いわゆるところの男気で上品ではない語彙もあり。 観察はしているだろうが、男性描写は本人の欠片であろうか。 食道楽にはそこまで興味がなく、生きていくための食事であり、 発信するのは無理矢理、そして無限大の創造力でこさえるが、 あまり生活優先、異性優先になると、中身の岩盤がゼロの盛り土なので、 ようは身持ちが悪くなりやすく、子丑天冲殺なので、 仲間より年下の配下や支持者に支えられていくべきことを知ってほしい。 年干支の「雨未」は、純粋で真面目に見えるが好色。 月干支の「木子」は、浪漫もあるが打たれ弱い。 そして日干支の「山午」は、諦めの良い女王陛下の器。 後天運は、初旬「9歳草丑」がDNA「牽」の10年運天冲殺。 自分の思いどおりにならない、他人とは異なる環境。 無限大に拡がる想念もあれば、傷つきやすく不名誉な毒も回り、 屈折した幼少期を過ごしたであろうが、 年支「未」VS月支「子」の害は切れており、 表向きは気丈に振る舞えたはずだ。 現在の2旬「19歳陽寅」は、DNA「龍」の守護神改良改革。 奈良から大阪にでたのだから、守護神火性強化に どっしりとし存在が精神世界で活かしきれば話題にもなる。 放浪は現実ではない部分で行い、出生の場を意識しなくなれば伸びきれる。 今後は3旬「29歳灯卯」は、DNA「玉」の守護神で伝統。 過去を振り返りながらも、旧来から続く価値観を打ち破っていけば吉。 年支「未」の半会で、内側にこだわらねば堅調。 4旬「39歳山辰」は、DNA「貫」でがむしゃらも、 年干「雨」の干合で、年干は「灯」に10年運は「陽」にもなるので、 表面的な仕事上や趣味趣向、異性の変化などあれば嬉しい。 5旬「49歳畑巳」は、DNA「石」の妥協とはいいたくない協調性和合性。- 進み行く方向性の変化であり、月干「木」が「山」になれば、 日干の「山」と共に、年干「雨」と二次干合して、 年干は「灯」に月干と日干は「陽」の火性天干一気になり、 子丑天冲殺の威力以上に目上を燃え尽きさせるような勢いとなり、 日支「午」と年支「未」をからめた夏の方三位完成で、 熱く最大級の結果がついてくる見込みだ。 6旬「59歳鉄午」は、DNA「鳳」でありえない金性の出現で新境地。 月干支「木子」の天剋地冲をともない体力や気力が残っていれば、 動きが緩慢になったり、力が抜けて病を誘発する可能性も捨てきれぬが、 とてつもない発想で世間をわかす予定。 7旬「69歳宝未」は、DNA「調」の独創性であり激しい偏り、 晩年ながら若き女性の味方になって 考えられぬような動きもあり、格好はつく見込み。 8旬「79歳海申」は、DNA「禄」の感謝と奉仕で、 自分のできる範囲での社会還元だが、「司」主導にできるか否か試される。 ナナも静も日比野の化身であることは想像つくし、 子丑天冲殺の気強さがあれば男どもを観察できるのだろう。 ひょっとしたらビルEもダイもであって、 お洒落なゴキブリというハミダシ者なのかもしれない。 日比野の苦悩は「司」主導と冲殺主導のズレにあるもので、 遊びに徹しきれないもどかしさと安全の証明で、 今はあの頃の宿題をやっているのだろう。 生月冲殺らしく、その気になれば生きるのは得意で、 子丑天冲殺を鍛えるにはネグレストは上等だし、 未来をすりむくなってどうってことではない。 ゲームみたいな人生だといっても、頭の良い女の悩みなど、 aを全部theに変えることに苛立ちながら わかりたくない男にはわからなくたっていいんだよ。 ビューティフルとは無縁の人生だし、わけのわからん怪物を背負いながら 「18歳と19歳を繰り返したいですね、16と17でも12と13でもなくて」は ともかく「すべての冷笑をゆるさない」のが今の日比野なんだろう〜☆ |
■2023年06月19日(月)山申 |
天川栄人○セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏の光と影 |
○14年(木午)のDNA「石」の木性強化の宿命内害切れ年の大学在学中に 滝若栄人名義で「ノベルダムと本の虫」で、 第13回角川ビーンズ小説大賞(14-1001/草巳)審査員特別賞受賞し、 同作は16年(陽申)の守護神年に刊行されデビュー。 19年(畑亥)のDNA「禄」の三合会局年に、 栄人名義で「悪魔のパズル」で第9回集英社みらい文庫大賞を受賞。 その後もライトノベルや児童文庫で活躍し、 日本児童文芸家協会正会員。日本YA作家クラブ会員の 天川栄人(91-1211/草卯)が、 『セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏』を 04月10日(山戌)のDNA「司」の支合日に上梓された。 いいね!キラキラのエフェクトとともに、 親指の先からハートマークが飛んでいく他愛のない日常。 久閑野高校はド田舎だけど、だからといってSNSも過疎化するわけではない! タイムラインは東京にいたときと変わらない速度で流れて行く! 母親が気まぐれフリーライターの高校一年生の安斎えるもは、 この春、三年ぶりに東京からこのド田舎ともいえる地元に戻ってきた。 いろいろあって、ボロボロになっていたえるもだが、 久しぶりに見上げた地元の星空に感動し、 担任から紹介された天文部に入ることを決める。 しかし、天文部には変人の先輩が一人しかいないという状態だった・・・・・。 廃部危機を回避するために、日本人形みたいに長髪で 恐ろしく古くさいセーラー服を着こなせる幼馴染みの医者の娘の古雪と ご近所さんでお調子者で町会議員の息子で腐れ縁みたいな晴彦を強引に誘い、 天文部の素晴らしさを力説するのだが、 ブランクを感じさせないやりとりは、えるもをホッとさせた。 東京帰りの安斎えりい@前髪きりすぎさんは、本名がちょっと苦手だが、 宇宙人なみの天体オタクの嵐士先輩にまとわりついて 知識をえていくのだが、三年間は変わっていなかったようで 微妙に変わっていた、思いがけない古雪の過去告白に愕然としたり、 晴彦の子供っぽい嫉妬に面倒になったりと物語は展開し、 宇宙人先輩の生い立ちの秘密をしることにより、 (畑の片隅でペルシャ料理店を経営する父親が イラン系アメリカ人で、嵐士が10歳の時に癌で亡くなった母親が日本人) なぜ天体観測だったかが解き明かされる。 星座とは星をつないだ形ではなく、領域! 夜は暗いほどいい、新月は最高の観測日和! エルモにこめられた、天体との関係!セイシュンの叫び! 部活と称して先輩と過ごす、オールナイト! 喧嘩しても真剣勝負の坊主めくりで、言い争いしながらスッキリ解決! さりげなく百人一首の織り姫と彦星の話が持ち出され 「かささぎのわたる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける」まで登場! 顧問の実家のペンションで合宿したり、 よくある進路の悩みなど、盛りだくさんの 高等学校天文部が舞台の青春モヤモヤ系YA! 田舎者でどこが悪い!適応障害の出戻りに何かある!? 「人間って迷惑かけて、迷惑かけられて、生きていくんだよ。」 SNS依存気味の主人公えるもが、天体観測を通じて自分自身と向き合っていく。 著者は「ずっと書きたかった天文部もの!学生時代、天文同好会で プラネタリウム製作に明け暮れていた経験を活かし、 星座や天文学、天体観測の基礎の基礎を、 初心者でもわかりやすいように書きました。 作中の時間は2023年の天文カレンダーで動いているので、 今年の春夏の天体観測のお供にもしていただけます。」という力のいれよう。 「SNS時代の孤独」。常時接続の世界で、絶えずみんなとつながっていながら、 でもなんとなくずっと寂しい、そんな若き孤独感だが、 スマホ辞めたら万事解決とはいかないのが、曲者らしきところ。 明るい光厳禁の天体観測は「寂しさ」との親和性があり、 「望遠鏡のレンズを覗き込むときは、誰だって一人きり。 この広い宇宙で、私たちはみんなみんな一人ぼっちで、 でもだからこそ、誰かとつながりたいと切に願うのだと思います。」という ユータン理系のガールミーツボーイのひと夏の初恋に火花が散る! 岡山県岡山市北区奉還町出身で、一浪後京都大学総合人間学部を卒業。 京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了(英米文芸表象論)。 在学中は京都市内在住で、現在大阪府茨木市在住の天川は、 DNA「龍」主導で、好奇心旺盛な精神的風来坊。 「龍+鳳」は、表向きは軟弱も内面の葛藤あり。 才能はこの「鳳」で、理知的ながら熱い発信力。 「龍+貫」は、忍耐力があり、その気になると持続力強靱。 「龍+車」は、閃きとときめきで動く。 「龍+牽」は、細工は流流仕上げをご覧じろ。 「草+龍+子月」は、夢知らせのような動物的勘あり。 「未」年生まれ「草卯」は、騒乱を嫌い平穏を好む。 生き方を表す伴星は「調」で、他人と発想次元の異なる奇異な人生。 物事の始めの洩星は「牽」で、受賞などの引き立て。 締めにあたる導星は「鳳」で、心から楽しめる趣味的人生。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の特別な細工をされた ドローンのような破壊的な武器を隠匿させるような草原で、 総エネルギー151点しかないものの、自身の木性が63点もあり、 子丑天冲殺でもあり、弱いながら身強で、気だけは強い。 金性33点は、その木性に覆われた武器で、 干合金性天干一気でもあり、決戦の折には全てが武器と化し、 敵を迎撃するのだが、情報を司どる水性は25点、熱気の火薬は15点どころか 土性15点は砂地のようなところに展開されているようで、 撤退も容易なので、外からみたら何が何だかわからず、 見ていて面白いだろうが、疲れる存在と言えなくもない。 年支「未」VS月支「子」の害は、出だしの躓きであるが、 相手を油断させるようなポンコツぶりの演出も可能で、 一概に病的とはいいきれない。 なお、「草」の配偶者は、月干の「鉄」だが、 陰陽で年干の「宝」も異性になるので、けっこうな人気者。 本書での意識しない恋の鞘当はこのあたりで、 それが気づいたら仲間になっているというのも天干一気(笑)。 年干支の「宝未」は、用心深く懐疑的で不言実行。 月干支の「鉄子」は、格好をつけたがるナルシスト。 そして日干支の「草卯」は、真面目だけど鈍くてドジ。 女性は男性をコバカにする傾向もあり、それも魅力。 後天運は初旬「9歳宝丑」が、DNA「車」の10年運天冲殺。 危険にさらされながらも元気に流れに乗れたはずで、 年支「未」VS月支「子」の害切れで気合い入り、 さらに年干支「宝未」の納音まであるので、 親は厳しいかもしれないが、乗りこえて行けば後天成功運型。 高校生時代には理系ながら、作家になると決意し、天文部部誌の編集担当。 条件あり天冲殺で害切れ(09年/畑丑)では高みを目指し一浪。 2旬「19歳海寅」は、DNA「玉」で京都になじむことで、 旧さは消化で忌み神だろうと、13年(雨巳)のDNA「龍」年には、 理系から文系へ移り、気持ちの充実を試み在学中デビュー。 えいや!と切替の可能な生月冲殺が役だったといえよう。 何らかの定期的な職にはついている模様も詳細不明。 現在の3旬「29歳雨卯」は、DNA「龍」の改良改革。 主導DNAでもあり、自己確立。 新たな挑戦は熊本県出身者としかわからぬ相手との結婚か。 今後は4旬「39歳木辰」が、DNA「石」の協調性和合性の躓き。 組織にいることの苦痛なのか、或いは病魔発症か。 5旬「49歳草巳」は、DNA「貫」の守備本能の木性強化。 月干干合で進み行く方向の変化で、新たな道も模索。地力強化か。 6旬「59歳陽午」は、待望のありえない方向の守護神で、 DNA「調」の反逆と苛立ちなり、独創的発想。 干合金性天干一気の破格に、月干支「鉄子」の天剋地冲と、 宿命害切れもあり激動で、体力次第とはいえ、気が充実すれば大仕事。 7旬「69歳灯未」は、DNA「鳳」の守護神の半会で、 極めて使いやすいので多少の不安はあろうと集大成に入る予感。 8旬「79歳山申」は、DNA「司」の地味な世界で一線より退いているか。 さて、天川は「私は昔から文理どっちも!タイプで、 高校のころはゴリゴリの理系でしたが、 同時に部活では短歌や小説の執筆に没頭していました。 当時から、自分はいつか小説家になると信じて疑わず、 また同じだけの確信度で、天文台か科学館で働くぞとも思っていました。 将来設計がブレブレです。宇宙物理を志し、 一浪してまで理学部に入ったはいいものの、 入学後に英文学に目覚めてしまい、結局3回生のときに総合人間学部に転向、 その上にある人間・環境学研究科に進みました。 卒論の題材はメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』。 言わずと知れたゴシックホラーの古典ですが、 私はこの作品から「物語る」ということについて多くを学びました。 小説家としてデビューしたのはこのころです。 英文学なのになんで文学部じゃなくて 総合人間学部なのという話なんですけど、総人って分野横断型というか、 『文理とかこだわらず好きなことやんなさい。両方やりたいならやっていいよ』 という学部だったんです。主専攻は英文学、副専攻は理学という 極端な感じでも許されたので、理系の授業も引き続き受けつつ、 英文学にのめりこむことができました。 院ではさらに映画論やフェミニズムにも手を伸ばし、 シャーロット・ブロンテの『ジェーン・エア』で修論を書きました。 我ながら自由な感じですが、どんな知識も創作の種になると思えば、 フラフラするのも悪くないです。」としているが、 それは陰陽の「宝」と「鉄」の金性が天干にでているためだが、 年支「未」VS月支「子」の害があるため、最初は躓くというもの。 これに生月冲殺までついているのに、流れに完全にのれていないのか。 最近では、新たに興味対象が増えた模様で落ち着かない。 なお、一浪しているのは09年(畑丑)の害切れ天冲殺年の迷いで、 干合年(10年/鉄寅)には、大学合格も中途で目的変更が12年(海辰)の DNA「玉」の忌み神害年というブレようで、 さらに害切れの21年(宝丑)のDNA「車」の天冲殺年には、 唐突に「結婚記念日なのに予約してたレストランが休業になっちゃったので、 代わりに近場で2人ピクニックでした。」とか 夫の熊本出身とほのめかしているが、22年(海寅)のDNA「玉」年に、 新型コロナ感染症に罹患したことからも、 仮に同級生であろうと、子丑天冲殺からみたら年上の逆縁になるので、 結婚に何か問題があったのでは推認できるが、 本書もふくめ、男の幼児性や不甲斐なさをある意味見下しているのは 「草卯」らしいところだし、総エネルギー151点中木性63点もある 気力だけの身強は、女子同士の友情を根底に支えているのは興味深いところ。 天体観察については今年(23年/雨卯)の夜空を主眼に書いており、 夏休みの読書としては、悪くないのかもしれない〜☆ |
■2023年06月23日(金)鉄寅 |
新胡桃○何食わぬきみたちへの自己陶酔と面倒くささ |
○20年(鉄子)の人生の折り返し地点ともいえる律音年に、 高校生3人の葛藤を描いた「星に帰れよ」で、 文藝賞史上2番目に若い16歳の時に、 恋愛でもLINEでの告白が普通だという著者の世代感覚が描かれており、 相手のテリトリーに入りこむ気満々だったものの価値観の違いを発見すると、 あっさり距離を広げるという微妙な温度差をに、怒りを爆発させた 第57回文藝賞(20-0820/草未)優秀作を受賞し、 鮮烈なデビューした新胡桃(03-1123/鉄子)が、 16年(陽申)におきた相模原障害者施設殺傷事件(16-0726/畑酉)や 知的障害と自閉症を持つ自身の姉との経験を参考にし 雑誌文藝2022年夏季号に掲載された 『何食わぬきみたちへ』を01月30日(山子)のDNA「龍」日に上梓した。 時系列を無視した複数の場面で構築されているもので、 東京の大学に通う伏見は、別の大学に通っている大石と落ちあい、 美術の写生の授業で一緒だった、エゴン・シーレ(1890-0612/木子)好きの 明石さんのエピソードを持ち出すが大石は覚えていないようだ。 二人で母校のカルタ部をたずねるが、そこはオタク文化が一掃され 健全な場所に変貌していることに驚く。 そんな時、古川という男が特別支援学級の生徒(かっちゃん)を虐め、 大石が止めたことや古川が学校から消えて行ったことを思いだす。 一方、知的障碍を持つ兄がいる坪井敦子は、精神科の受診に行くと、 薬が変わるので母親の同伴を求められると(母親は)面倒な顔をしたが、 単位が危ないので登校するというと、自称小説家の父親ともども喜ぶ。 敦子は兄を虐めていた古川が謝罪の手紙を持参するが拒絶するも、 「普通じゃない」のを好む古川と本の話をしたりしながら交際を開始する。 障碍者を含む普通でない人と、普通の人のストレスを描いた作品だが、 知らなければ知らないで終わってしまう当事者ならではの苦悩だが、 障碍者を家族にある恥部や、あたりまえのように受け入れている家族の姿は、 一般人からは衝撃的な内容だが、それだけに知らない世界のちはぐさや、 多くの登場人物の視点が交錯しすぎて、敦子の思いが滲み出てこない。 結局、明石さんは何だったのか。本音を巧みに隠しているようで、 落としどころのなさを、苦悩という印象として操作させているようだ。 これが、作者の傷だらけながらに安全圏という告白なのだろうし、 「世界から、疎外されているかと思った。」も、 男達が登場しようと、全部それは作者や作者の分身だろうと思われる。 中心部ではない大阪市内のデザイナー制服を採用している 公立高校の出身とみられるが皆目不明で、諸般の事情で家族ぐるみで上京し、 現在は巧みにぼやかしているが吉祥寺周辺をテリトリーとして好み 武蔵野美術大学または女子美術大学あたりの 油絵科に在籍していると思われる新は、 DNA「鳳」主導で、工夫しながら自己表現。 「鳳+玉」は、冷静だが自己の問題を鋭く指摘されると激昂。 才能は「玉」で、伝統と旧きことで、年配の婦人のごとき覇気の無い発想。 いつまでも若い時代を書いていけるならば、それも輝く。 「鳳+調」は、曖昧であれもこれもあり。 頑固で器用とはいえないが、徹底的に叩きのめすこともない。 「調+調」は、哲学的で常識は通用せず。 「鉄+鳳+亥月」は、論理を語るより感性で表現する。 「未」年生まれ「鉄子」は、原則受け身の人生。 生き方を表す伴星は「龍」で、変化をしていないと満足しない人生。 物事の始めの洩星は「玉」で、身内や仲間を観察して使う。 締めにあたる導星は「調」で、極度の凝り性と口うるさい年配者。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の雨に打たれた小舟。 あるいは流れには逆らえないのに、抵抗するふりをみせながら、 激流の河を下流に流されて行く、小型自動車。 総エネルギー190点はさして強力ではないが、 うち水性113点の水性過多は、自身の金性が僅か16点を考えると 前記のように、土砂降りの雨にうたれる小舟で、 その方向はDNA「鳳/調」過多で、辰巳天冲殺らしく実体験はあろうと、 発信方法が定まらず、あれもこれもと、手を替え品を替え落ち着かない。 油絵専攻でも、読書の話ばかりしているのもそうだが、 主導する成分が「鳳」なので男目線や男の視線を借用するのも可能だが、 周囲にあるのは「調」の女子ばかりといった図式で、 「調」×3に「玉」という構成は、若い女性だらけのところに 「玉」のオバサマのような指導教師というわかりやすさ。 とはいえあくまでも水性はとてつもない増大であり、 表現の世界に行けば行くほど、沈んで行くのだから精神状態は不安定で、 木性(DNA禄/司)は、年支「未」VS月支「亥」の半会で多めに生成されても、 33点あろうと、せいぜい現実世界で困らぬ程度で、 根本的慈しみは感じられず、自分がカワイイという引力本能。 守護神火性(DNA車/牽)の14点も風前の灯火で稼働しているとは言い難く、 創造力の土性(DNA龍/玉)も14点で、これもまた同様で、 現実に起きたことをヒントにしか出来ないといったありさま。 これというのも、年支「未」VS日支「子」の害持ちで、表裏あり。 それらの成分が害中に入っており、毒性強く、 才能も何もかも偏りの産物で、偏りはある程度は容認できても、 派手な世界で遊興に浸るよりは、まともな現実世界で稼働すべきで、 若さ故に感覚だけで活動できるだけではなく、汗水たらす努力が必要。 この害持ちは、表裏ありで首尾一貫せず本音を隠し、朝令暮改。 年干支の「雨未」は、純粋だが好色。 月干支の「雨亥」は、庶民的で周囲を自分の領域に引きよせるが、 忍耐強い面があろうと、小心者の証し。 そして日干支「鉄子」は、臆病者の自己愛の象徴で、楽をすれば虚弱体質。 干支番号構成は、20-60-37で南方北方西方で東方欠けの領域は前進気勢欠け。 後天運は、初旬「5歳木子」はDNA「禄」の引力本能で少々目立つ。 年支「未」の害もあり、積極的に物事を進められず。 現在の2旬「15歳草丑」は、DNA「司」の干合支合。 月支「亥」VS日支「子」の内側に連なる冬の方三位で、 水性が異様に増大し一過性では創造性を駆使することで願いは叶う。 むろん、異性はどこからともなく現れ放題。 今後の3旬「25歳陽寅」は、DNA「車」の守護神だが、同時に危険。 危険なほど動けるのならば、燃焼してくる可能性もあるが。 精神世界で通用させるには、余程の激しさがいるはず。 4旬「35歳灯卯」は、年支「未」VS月支「亥」のからむ三合会局で、 熱い火性と共に木性増強で、DNA「牽」の役割意識が望まれる。 5旬「45歳山辰」は、DNA「龍」の改良改革10年運天冲殺。 年干と月干の「雨」が干合で火性の「灯」に、 10年運が「陽」になる守護神火性強化の様変わりで劇的変化。 初旬条件がないので、過度の期待はともかく、 突如相当な注目されるのは間違いないが、それまでの過ごし方次第で、 身内と距離を置き、活発な創造性を活かせるかは、体力次第。 6旬「55歳畑巳」は、DNA「玉」の才能強化の10年運天冲殺。 月干支「雨亥」の天剋地冲ありで、腹をくくれば面白いが、 この20年はあくまでも特別な自然界からの恩恵で後押しなので、 なんらかに成功に対し感謝が可能か否かで厚みもでてくるもの。 7旬「65歳鉄午」は、DNA「貫」の納音で、過去の完全清算で失速。 8旬「75歳宝未」は、DNA「石」の害で仲間の裏切りや体調悪化。 さて、著者には重度の知的障害と自閉症を持つ姉がいるそうだ。 著者も偏った宿命の持ち主だが、その理由は「鉄」の母親は、 「畑」なので、年支「未」の中で、その干合相手の「木」の父親は、 月支「亥」の中であり、木性過多。 ということは、母親は年支「未」VS日支「子」の害中で、 母親の配偶者成分の多いなかで誕生した子供で屈折した結婚。 父親の力が強いというよりは振りまわされており、 作品のように自称小説家なのかは不明も、 いずれにしても両親の組み合わせや結婚の時期に問題があったと推認できる。 また、はみだし運の「鉄子」は虚弱体質の象徴となり、 いつまでも実家で親の影響下にあると、内臓などに疾患がでやすい。 進学のための上京ではなく、今も両親や姉と暮らし、 姉の面倒もいくらかみているであろうと思われるが、 それは本人のためには何ものにもならない。 稼働力存在感の稀薄さを、派手や被服やその他でカバーしても限界があり、 汗水たらして働いて現実世界を知らないと大成しづらい。 そこは充分理解して行かないと一家共倒れも懸念される。 受け身だろうとなんだろうと、これだけは何とかしたい。 さて、その著者の新だが、目下条件なし天冲殺の夢の中ので、 えなりかずきと同一生年月日のクリープハイプの 尾崎世界観(84-1109/灯未)の願いで対談をしているが、 著者にとり守護神害の関係なのに、退くくらいに双方べた褒めに唖然とする。 新が「去年、個人的にライブへ行ったこともありました。 まさか自分の書いた小説にコメントを頂いたうえに、 こうしてお会いできるとは……。」とヨイショすれば、 尾崎は「障害者に対する周囲の人々の立ち位置を軸にしながら、 家族やクラスメイト、自分では選んでいない、 あらかじめ決められたつながりに対する感情を書いていると思ったんです。」だと。 ここで笑えるのは著者が同じく害持ちの 宇佐見りん(99-0516/山辰)に憧れていることを告白していることで、 文藝賞受賞の先輩で、芥川賞まで勢いでとってしまったわけで、 その気持ちはわからぬではないが、 「最近やっと気づいたんですけど、私は結局、 目立ちたがり屋で“気にしい”なんです。 でもその二つがないと小説なんて書けない。」ならば、 変に誰かに感情移入せず、まず、自己を律して恋だの愛だのとらわれず、 現実世界に目を向けるべきなので、普通の一般的な仕事の体験は必要で、 虚弱体質を退治するために一人暮らしをせねばならない。 金性ゼロ(DNA禄/司なし)で、さめきった屈折ばかりで 夢見がちで信頼ならぬ目線の尾崎の助言など、全く見当違いだからな〜☆ |
■2023年06月27日(火)陽辰 |
梯久美子○この父ありて 娘たちの歳月の夢のような完成度 |
○大学卒業後、編集者を経て文筆業に。 過去を清算する納音年だった01年(宝巳)より、 フリーライターとして「AERA」などにルポルタージュを執筆。 丸山健二(43-1223/草卯)の要請で執筆した 「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」で、 第37回大宅壮一ノンフィクション賞(06-0411/鉄午)を受賞。 14年(木午)から大宅壮一ノンフィクション賞選考委員を務め、 17年(灯酉)「狂うひと『死の棘』の妻・島尾ミホ」で、 第68回読売文学賞(17-0201/畑未)を、 第67回芸術選奨文部科学大臣賞(17-0308/木午)を、 第39回講談社ノンフィクション賞(17-0720/山申)を受賞するなど 安定した仕事をしている梯久美子(61-0915/宝亥)が、 日本経済新聞土曜版に21年(宝丑)の主導DNA年の02月06日(草酉)から、 22年02月26日(鉄寅)まで約1年間も渡り連載していた 『この父ありて 娘たちの歳月』を 同年10月30日(陽辰)に上梓している。 渡辺和子(1927-0211/陽子)、齋藤史(1909-0214/草巳)、 島尾ミホ(1919-1024/畑酉)、石垣りん(1920-0221/畑酉)、 茨木のり子(1926-0612/海申)、田辺聖子(1928-0327/陽寅)、 辺見じゅん(1939-0726/木子)、萩原葉子(1920-0904/草丑)、 石牟礼道子(1927-0311/木辰)の 不朽の名作を生んだ九人の女性作家たちに着目し、 時に溺愛され、忌み嫌い、距離を置き、理解しあい、 唯一無二の父娘関係が生んだ、彼女たちの強靱な、 昭和の時代のしなやかな生涯を描いており、 困難な時代に女性としてひとつの世界を構築していった先人達への 究極の讃美と尊敬がある、心に刻まれる記憶。 著者が敬愛してやまない書く女性達にスポットライトをあて、 彼女を達が「近い目」で父親を観察した姿を 著者は一歩退いた「遠い目」として一定の距離をおいた 愛すべきところばかりか情けないところにも視点を設けている。 彼女たちの父親は個性的だが、思う存分活躍できた人ばかりではない。 人はたまたま遭遇した時代に人生を左右されるのだ。 本書の女性達は、父を庇護者とみるのをやめ、 自分で築く人生を選んだとき、父の死後も新たな更新をしつづけ その関係を更新したことになる。 それは「歴史が生身の人間を通過していくときに残す傷を書くこと。 この九人は父という存在を通して、 ひとつの時代精神を描きだした人たちだったともいえる」のだそうだ。 熊本県熊本市生まれ。5歳から北海道札幌市に育つ。 父は陸軍少年飛行兵学校在学中に敗戦を迎え、戦後は自衛官。 母親は女工であり、典型的な昭和初期時代の夫婦で、三姉妹の末っ子。 男児がほしかった父親が産院で「女の子」と言われると 顔をみないで帰ったことが語り草となっているようで、 出世しなかった父親をみて、如何にも出世しそうな男が好みになったという。 北海道札幌藻岩高等学校、北海道大学文学部国文学科を卒業。 在学中はSTVラジオでアルバイトし、大学卒業後は、小学生からのファンで、 高校時代から「詩とメルヘン」に詩を投稿した縁もあり、 やなせたかし(1919-0206/畑丑)の薫陶を受けていた、 サンリオ就職に伴って上京(84年/木子)。 編集者となるが、横暴な上司にちょっとしたミスで公開処刑に遇い退職。 86年(陽寅)の干合天冲殺年に女友達と、編集・広告プロダクションを起業。 その後、「AERA」などで、フリーのライターとして活動。 19年(畑亥)秋より札幌市に帰住している梯は、 DNA「貫」主導で好みが激しいが、 状況や環境により変化するので、上昇志向あり。 才能も「貫」で、信じた道は疑わぬ頑固さ。 「貫+鳳」は、時代に敏感とは言えずも焦りなし。 「貫+司」は、冷静で堅実な意志。 「貫+貫」は、用心深く、自己愛。 「貫+車」は、正直で一本気。 「宝+貫+酉月」は、苦難の人生で説得力増す。 「丑」年生まれ「宝亥」は、原則受け身。 生き方を表す伴星は「牽」で、自分に厳しく隠されたものを表に紹介する。 物事の始めの洩星は「貫」で、単独行動。 締めにあたる導星は「車」で、無に帰す。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃のライトアップされた交差点。 車や人が行き交うなかで差配する信号機みたいなもので、 一度にあれもこれも気配りする両天秤の様相。 総エネルギー204点は可も不可も無くも、 自身の金性96点は意識の高い身強で頑強。 守護神水性は52点で金性に対し少なく発信力はそこまでないが、 木性22点の引力本能、火性17点の闘争本能、 土性17点の情報収集能力あたりは後天運に期待か。 年干支の「宝丑」は、周囲に振りまわされるぬ、飾り気のない機知。 月干支の「灯酉」は、義理人情を尊ぶ昭和人に残された志向。 そして日干支の「宝亥」は天才的閃き。 干支番号構成は、38-34-48で西方と北方の限定領域。 後天運は、初旬「8歳山戌」は、DNA「玉」の深く旧きに学ぶ。 宿命にない伝統性の付加と月支「酉」に日支「亥」を支える 変則方三位の成立で内側の人間形成と苦悩。 変剋律もあるので30年間が苦難がつきもの。母親と暮らしたのは12年間。 「本を読むような女性は理屈っぽい」と公言するような人で、 今の梯は反面教師だという。 2旬「18歳畑亥」は、DNA「龍」の改良改革。 内側の刑があるため84年(木子)のDNA「司」の方三位年に入社した会社を 当初は秘書として仕えた会社で担当部長との行き違いがあったのか、 86年(陽寅)のDNA「牽」干合天冲殺年に怒り狂って退社。 学生時代に結婚して東京にいた友人と編集プロダクション立ち上げ。 考えが先走りすぎて、編集部の方針に合わなかったか。 3旬「28歳鉄子」は、DNA「石」の日支「亥」に年支「丑」がからむ方三位。 友人知人との衝突や社交性に苦悩する何でも屋として身を粉にして働いた。 4旬「38歳宝丑」は、DNA「貫」の主導DNAで、自己確立。 社員も雇い仕事は順調ながら、管理業務ばかりが増えてきたことに疑問をもち、 ようやく自分の本質に気づいて行く時期で、 ここから原点回帰で、堂々フリー・ライターを名乗り、 インタビュアーからノンフィクション作家を目指す。 06年(陽戌)のDNA「牽」の干合年には大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。 5旬「48歳海寅」は、月干干合で方向変更を伴うDNA「調」の 初旬条件のない10年運天冲殺支合で、一気に独創的世界観で名を売る。 読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞を受賞、 現在の6旬「58歳雨卯」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺半会で、 北海道札幌市に舞い戻りながら精力的に活動。 今後は7旬「68歳木辰」は、DNA「司」。20年間の破格の成功の反動で地味。 8旬「78歳草巳」は、年支「丑」VS月支「酉」のからむ三合会局で、 稼働力が僅かでも残っていたら奉仕活動に入るDNA「禄」か。 梯は後に「あんぱんまん」で世に認められたやなせが 13年(雨巳)に94歳でなくなると、 当初は「顔を食べさせるなんて残酷」と大人に不評だった同書を 「自分の顔をちぎって、おなかをすかせた子どもたちに食べさせる。 半分になった顔で空を飛ぶ格好悪いヒーローをどうして描いたのか。 そこには戦争体験があった。」として、 退社後の交流から得た情報をもとに 『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』を 16年(陽戌)のDNA「牽」の干合年に上梓している。 上司と部下としては短い期間でも、 その後も交流を続け見事に恩返しを出来たのは良かったのだろう〜☆ |
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