★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 5 年(草未)●05月 宝巳 // 移 動 祝 祭 日 |
■05月分一覧 (2015年●目次) |
鳥飼否宇●絶望的寄生クラブのまやかし(2015_0501) |
森美樹●主婦病と金髪男は暗いだけで退屈(2015_0504) |
久住四季●星読島に星は流れたの復活の意味(2015_0511) |
田丸雅智●海色の壜の嘘に惑わされる旧世界の毒(2015_0516) |
最果タヒ●星か獣になる季節に毒いっぱい(2015_0522) |
最果タヒ●かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡は非凡(2015_0522) |
下村敦史○叛徒の行く末と犠牲と自尊心(2015_0529) |
■2015年05月01日(金)灯丑 |
鳥飼否宇○絶望的寄生クラブのまやかし |
○奄美大島在住のミステリー作家であり、 NPO法人奄美野鳥の会会長にして、別名義の「碇卯人」では、 テレビ朝日系のテレビドラマ「相棒」の主人公である 杉下右京が主人公のオリジナル小説まで発表している 鳥飼否宇(60-0306/雨巳)のバカミス綾鹿市シリーズの 最新作『絶 望 的 寄 生 ク ラ ブ』が、 02月25日(海申)のDNA「石」の支合日に上梓された。 新作といっても、収録作は07年(灯亥)の天剋地冲年から 08年(山子)の干合年に雑誌に発表されたものが、 条件なし天冲殺の夢の中とはいえ、 主導DNA「鳳」年で流れが良くなったとみえ、 超絶思考の数学者にして、バカミス界の名物准教授の論文を 手を借りたというか、体内に寄生し乗っ取って、 極めてお下劣な発想の小説に置き換えたという他愛もない筋立て。 誇張された学者魂を所持する准教授はともかく、 天下一品のくだらなさは最初の一頁二頁で理解可能なのに、 ついつい、どんなふざけた結末を用意しているか、 あるいは極上のどんでん返しが用意されているのではないかとを知りたくて、 吐き気を堪えながら読まされたが、清泉のごとき感動を得られるわけもなく、 また、読んでも頭が良くなるわけでもなく、 訳がわからぬ真偽不明のコント的小説に、 感動することなどは決してないことを改めて確認した。 語り手の異常ぶりだけは呆気なく判明し、 異常干支の役割を明らかにさせられた作品であるが、 もちろん、常識的な日常を送りたければ、手にとってはいけない(嘆)。 福岡県北九州市小倉区の出身で、九州大学理学部生物学科を卒業後は、 福武書店(現ベネッセコーポレーション)に入社するも、 99年(畑卯)のDNA「車」年に退社し、 00年(鉄辰)のDNA「玉」の一つの流れに入る時期に奄美大島移住(00-0419/灯未)。 翌01年(宝巳)のDNA「龍」の改良改革年には、 「中空」で、第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し デビューした鳥飼は、「鳳」主導で、 度が過ぎた悪ふざけを大真面目に取り組む。 「鳳+貫」は、人生のんびりなので、奄美大島移住。 「鳳+牽」は、理論的だがお天気屋でもあり、正体不明。 「鳳+玉」は、自己を棚上げしつつ、他者を客観評価する。 「鳳+車」は、気さくで喰うには困らない才覚。 「雨+鳳+卯月」は、温厚で通常は常識人に見えるも、 「子」年生まれ「雨巳」は、視野は広くなく異性理解不能なので、 異性から好かれる形でなければ、親しくなれず。 視界良好とも言えぬので、あれこれ手をださず、 出来れば方向性をひとつに絞ることを推奨したい。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の街並みの小川で、 護岸も相応に整備されているので、暗きょとはいかぬまでも、 総エネルギー155点中水性は46点と過多だろうと、 もともとが大河ではありようがなく、 月支「卯」というひとつの水路を比較的緩やかに流れるので、 まさに春の小川みたいな感触。 年干支の「鉄子」は、格好つけたがり。 月干支の「畑卯」は、新分野や新境地に挑戦する開拓者。 そして日干支の「雨巳」は、穏やかに風流に見えるが、 存外、猜疑心が凍って塊になったようなもので、 溶け出すところから気分が安定せず、疑り深い。 干支番号構成は、37-16-30と南方と西方でまるで奄美群島領域。 時代整合性はさしてなさそうだが、 本人さえ良ければ、あれこれ外野がいうものでもない。 後天運は、初旬「10歳鉄辰」はDNA「玉」。 早生の午未天冲殺にしては遅咲きも、 年干支「鉄子」を大半会するので、仕事が伸びる初旬条件ありで、 方向は王道の真っ当な流れで、大学も地元であった。 とはいえ、ひとつの流れに入り、深めていけば良いのだが、 月支「卯」と日支「巳」の間を埋める変則方三位であろうと、 抵抗の後はあるし、気持ちは不安定であったのかと推測される。 2旬「20歳宝巳」は、DNA「龍」で福武書店に入社。 九州に近い岡山かと思えば、東京配属だったと思われる。 3旬「30歳海午」は、DNA「石」の10年運天冲殺で、 仲間達との交流を基盤として、大きなうねりを体感。 4旬「40歳雨未」は、DNA「貫」の意固地。 塩水の汚濁から解放されデビューできたが、 前後して、自然に近い姿は歓迎できようと、前旬で懲りていないようで、 宿命にない「海」に取り憑かれたように、奄美大島移住を敢行。 現在の5旬「50歳木申」は、20年間の10年運天冲殺の激動も抜け、 年支「子」の半会を伴う、DNA「調」の独創的前進力みなぎりながらも、 若い女性ともめながらも形にしたり、偏屈な意見が相応に評価される。 今後の6旬「60歳草酉」は、主導DNA「鳳」の自己確立半会で、 あらたな遊興に目覚めたりもするだろうが、まずまず堅調。 7旬「70歳陽戌」は、DNA「司」の変剋律で、金銭物質や内側世界の苦悩。 8旬「80歳灯亥」は、DNA「禄」の変剋律で、 天剋地冲まであるので、金銭による失敗や困窮を乗りこえながら、 さらなる才能を磨くであろうが、さすがに晩年すぎて危険。 さて、鳥飼は86年(陽寅)の守護神害年という有り難迷惑的な時期に、 長野県諏訪市出身、立教大学文学部卒業の NHK教育テレビ「気功専科II」のインストラクター、 関西気功協会理事を経て、現在NPO法人東京自由大学理事、 峨眉功法普及会・関東世話人などという 鳥飼美和子(54-0516/海申)と結婚している。 出会いやどのように結婚したかは不明も、 午未天冲殺が年上と一緒になるのは、幸せには違いないが、 羅状で共通干支があろうと、「雨」と「海」は弟姉のような関係だし、 聖水の真水の鳥飼が、妻の塩濁水に汚染され、発泡してしまったのは残念だ。 だからだろう、子供はいないようだし、 交流はあろうと、妻は奄美大島に定住することはなく、 00年(鉄辰)の守護神改良改革半会年には、 東京都杉並区成田東(南阿佐谷)に居を構えている。 というわけで、互いに尊敬しようと同居せずは、夫婦としては不完全であり、 互いの人生に責任を持ち合っているとはいえない。 しかし、それが皮肉なことに、鳥飼の創作活動には活かされているのだから、 変人異常干支「雨巳」としては真骨頂と言えよう。 今後とも、せいぜい奄美の野山を駆け巡りながら、 妄想小説を深めつくしてもらいたいものだ☆ |
鳥飼美和子○54-0516 |
海畑木鉄 申巳午-3 鳳牽車龍牽(龍主導) 木性(07)火性(57)土性(114)金性(54)水性(26)/総合258 戌亥天冲殺/天冲殺(53歳雨亥/63歳海戌)/変則方三位(3歳山辰) 干合土性天干一気(13歳灯卯)/天剋地冲(23歳陽寅)/害(53歳雨亥) ターボ運(53歳〜)/木性脆弱/土性過多/水性脆弱 -3歳山辰/13歳灯卯/23歳陽寅/33歳草丑/43歳木子/53歳雨亥/63歳海戌/73歳宝酉〜 |
■2015年05月04日(月)鉄辰 |
森美樹○主婦病と金髪男は暗いだけで退屈 |
○95年(草亥)の干合年に「十六夜の行方」で 第3回講談社X文庫ティーンズハート大賞佳作を受賞し、 七冊の作品を刊行するも休筆し、 占い師のアシスタント、パワーストーングッズ作製、占い原稿のリライト、 金融関係、医療関係の派遣社員をしながら執筆を再開し、 第12回女による女のためのR-18文学賞(13-0403/畑亥)読者賞を受賞した 森美樹(70-1126/鉄戌)の「朝凪」が、「まばたきがスイッチ」と改題され、 ほか五本の雑誌掲載作品や書きおろしと共に 『主 婦 病 』として、03月20日(草未)の干合日に、 干合年らしい「草未」重なりの上梓された。 同書は、母親が謎の死を遂げたにもかかわらず、 鈍感な整体師の父親と暮らす12歳の少女の苦悩と抵抗や、 夫と会話が成立せず在宅テレホンアルバイトに精を出す女、 長年連れ添った夫の隠し事に直面しながらも介護する女、 小学校時代のことをしきりに思いだしてしまう女、 経済的に恵まれていても早朝から団子屋で働く女、 何不自由のない生活を棒にふり、 祖父の経営するタクシー会社の運転手になって街を走る女、 どれも清潔さは微塵もなく、どこかグロテスクで暗く、 明るい未来がまるで感じられぬ人々の残酷な物語で、 共通するのは、金髪に染めた正体不明の20代くらいの男の存在。 狂って日常からはみだしていくのは、全て主婦。 読者が感じるのは絶望だけで、面白くも可笑しくもない。 そこが作者の計算であり(笑)、道連れにされぬよう、 出来れば読まずにすませられれば、 それにこしたことがない、暗くて絶望的な地雷本だ。 埼玉県出身。とことんペンギン好きで、 11年(宝卯)には東京都江戸川区在住だったが、 区画整理だかで引越を余儀なくされ、 現在は向かい側に男子寮があり妄想を働かせる環境という 東京都練馬区大泉学園あたりに居住していると思われる森は「鳳」主導で、 融通の効かない硬い表現者。 バランス感覚はあるが、あちこちに良い顔をせねばならずの苦悩。 才能も「鳳」で中庸精神なり、遊び心。 「鳳+龍」は、内面は葛藤ばかりで、顔にだすださぬとはいえ苦悩ばかり。 それが創作の原動力になるので、衝突する。 「鳳+貫」は、時代の最先端にはなれぬ、緩慢さ。 「鳳+牽」は、形を意識するが流されやすいお天気屋。 「鉄+鳳+亥月」は、論理性はなく閃きばかりで懐古する。 「戌」年生まれ「鉄戌」は、待ち運で動きすぎても活路は拓けず。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の庶民的な食物を生産する工場の機械。 強力な鉄鋼を直火で熱し、何かを焼くのだが、 総エネルギー213点中金性94点と設備は整っていても、 材料になるであろう木性は21点と心許なく、 これは配偶者成分にもなるが、真性の「草」はなく「木」なので、 少しは頑丈なのだろうが、それも「草」に比べればであり、 心底理解しているかは、それこそわからない。 何かの成分がないとか、宿命に際だった偏りがあるとか、 とてつもない変人ではないが、あえてあげるとすれば、 年干支と日干支が同一で、実は表も裏もない人であること。 人生は大きく二分するが、底知れぬ悪さがあるわけではなく、 ある意味、ごく普通の人で、それ以上でもそれ以下でもない。 守護神は火性。ペンギンの色は白黒だが、方向は鳥類で火性の範疇。 好きとはいっても本物ではなく、ぬいぐるみなので良しとしよう。 年干支と日干支の「鉄戌」は、どこか野暮ったいのに図々しい。 強烈な闘争心があるものの退却上手の面もあり。 それが究極の成功にたどりつけぬ理由。 繊細さより荒技得意なので、商売に向く。 月干支の「灯亥」は、喜怒哀楽に落差あり。 理性で感情を抑え切れぬ面もあるが、 念の入った感性は、他者ばかりか自己も病む。 干支番号構成は、47と24と北方と南方を結ぶ直線。 不慮の事故などで、夢潰えた先祖を意識しながら 限定された地域の塀の上をのんびりいったりきたりする感じか。 後天運は、初旬「6歳陽戌」はDNA「車」。 ありえない行動力みたいなものが付加される「戌」重なりだが、 これといった後天稼働力はなし。 男勝りだったのか、単純に危険だったのかは不明。 2旬「16歳草酉」はDNA「司」の干合支害。 その気になれば裏切られ、いつか尻すぼみ。 少女小説家とデビューするも、甘い時間は持続しなかった。 異性との確執もあったろうし、 多感なるも堅実との狭間で揺れた悶々とした日々。 3旬「26歳木申」はDNA「禄」の引力本能強化で結婚して、 立場が不安定なのを払拭したくて、細かな仕事をする。 そして現在の4旬「36歳雨未」は、月支「亥」の半会で自信を取り戻した。 DNA「調」の独創性で、再起をはかっている状態。 この後は5旬「46歳海午」が主導DNA「鳳」の半会ばかりか、 守護神月干「灯」が干合され「草」になると、 年干と月干の「鉄」から二次干合され「宝」になるので、 目下の存在や方向性を変化させることで、集中力が増し、 さらに特別意識の強い方向へと、真面目に進んで行く干合金性天干一気入格。 6旬「56歳宝巳」は、DNA「石」の人間関係が拡大される。 7旬「66歳鉄辰」は、DNA「貫」の納音で、 さすがに筆を折るなり、老後の細やかな生活。 8旬「76歳畑卯」は、最晩年の10年運天冲殺でDNA「玉」で、 昔を懐かしむことに全力を捧げていく予定だ。 「鳳」主導なのに面白がってるのはご本人。 そもそも主婦病なんていうものはないのに、 あえて大上段に設定したところに、あざとさは感じるが、 それとて2012年(海辰)まで続いた暗い時代の名残であり、 声を大にして言うが、中途半端に暗いだけで、明るい未来が見えず、 負けた臭気が漂い、時代整合性は今ひとつ。 こういう生き方や感じ方に何の活気も見いだせぬと言う反面教師にはなるが、 薄汚れた一面を切り取って「そういうこともあるよね〜」と 思わせるだけでは、心が腐るばかりで、取り残されてしまうだけ。 主婦であろうと主夫であろうと、一族一家の明るい未来を実現できぬ日々には、 風雨が似合い晴れ間はやってこない。 人間は自立したところで一人では生きていけない。 最小単位の家族という共同体を破壊させるようでは、 人として自然界の応援は得られるものではないのだが、 そこらも実は冷静に計算しているとしたら、たいしたものだ。 また、森は表現していくのが好きと見えて、 SNSでの発信を頻繁しているが、たしかに「鳳」は主導するし、 伝達本能だがその正体は、冬生まれには忌み神中の忌み神の塩濁水である。 守護神は熱い灯火で、鍛えること。 宿命成分に大きな偏りも、後天10年運も地味。 すなわち、この人に書き手は向いていない。 現実社会の商いなどで稼働させるのが最高級の活かし方。 それをしていないから主婦の病のような、 屈折したものを書くようになっている。 あれこれ派遣でちまちました作業を繰り返していたようだが、 努力に努力を重ね、ラーメン屋でも開業したほうが宿命に合っている(笑)。 ところで、森は守護神年だった07年(灯亥)の06月09日(木戌)に結婚した、 元バンドマンで女装が趣味の夫(66-1114/灯丑)がいるようだが、 仕事が何であるか、そしてどんな音楽をしていたかは詳細不明で、 子供はおらず。その夫は、年支「午」VS日支「丑」の害持ちで、表裏あり。 持続力はいまひとつの懲りない性分で、 表向きの柔らかさある遊び人で、裏側はロックで危険な人物。 バランスは悪いが、初旬条件はあるし、森よりよほど後天運も楽しい。 満足な仕事をしているかなど不明だが、 現在の5旬「48歳木辰」は主導DNAに加え、渋い守護神10年運。 ただし夫がろくに稼働していなければ、 既に結婚生活も長いので、夫の運が森に移行して、 昨年(14年/木午)と今年(15年/草未)が、 森の社会的認知度が上昇したように思われる。 害持ち表裏ありの宿命も作家にはありがたく、 この夫あってこその森だと思うので、 森は夫を大切にしてやらねばならぬだろうと考える☆ |
■2015年05月11日(月)灯亥 |
久住四季○星読島に星は流れたの復活の意味 |
○大学在学中の04年(木申)のDNA「調」年に、 第11回電撃小説大賞に応募した「トリックスターズ」が3次選考通過するも、 受賞ならずも、翌05年(草酉)の主導DNA「鳳」年に電撃文庫よりデビュー、 10年(鉄寅)までは、辛うじて作品を発表してきた 久住四季(82-0401/雨丑※午前四時前生まれ)が、 今年(15年/草未)が、デビュー10周年の主導DNA「鳳」の対冲年らしく、 五年間の沈黙を破り、ライトノベルから本格ミステリに挑戦した 『星 読 島 に 星 は 流 れ た』を、 03月20日(草未)のDNA「鳳」の対冲重なりに気分良く上梓した。 同作の主人公は、交通事故で妻と娘を亡くし、大学病院を辞め、 さびれた町の訪問巡回医をしている、煙草とパンケーキをこよなく愛する、 三十代半ばの日本人医師で、ボストンから車で飛ばして30分という距離に住む。 その30分も愛車の機嫌が良ければという条件付き。 彼の趣味は、亡き妻子と流れ星を見ようと約束をしていたが、 果たせなかったことを実現するために、 夜な夜なネット上の天文フォーラムに参加していること。 主催者はボストン沖の海上にある島を所有する若き女性研究者。 この島は、これまで何度も隕石が落ちたことで話題になっており、 ただでさえ高額な隕石がプレミア付になるのだが、 そこで隕石を手に入れるためには、 年に一度行われるイベントに参加せねばならないが、 誰でも参加できるわけではなく、凄まじい倍率をくぐり抜け 集いにエントリーして招待されねばならない。 それほど天文には興味はないものの、偶然にも主人公は参加出来ることになり、 隕石が何度も落ちるという奇蹟の島を訪れる。 外界とは遮断された数日間の滞在中に事件は起こり、 主人公らが犯人探しをするのだが、 平易な文章とはいえ、事件が勃発するまでの時間が長いのなんの。 さすが「雨」だね(笑)。犯人が誰かとか、その推理の過程はともかく、 流れ星と隕石を勘違いしていた主人公のトホホぶりは笑える。 悲哀に満ちた主人公の格好をつけたキャラクターは、 これからシリーズ化して、定着したいのだろうが、 医者のわりには、数日間で煙草をワンカートン消費してしまう チェーンスモーカーである必然がないのと、 あえて異国という場を設定した意図は希薄だ。 別に島根県沖でも良い訳で、否そのほうが読者により親近感を持たせられるし、 この国でセグウェイを登場させても、公道でなければ問題ないのだし、 そもそも星読島なんだし、良いと感じた。 星売島でも間違いないんだけどね(笑)。 島根県松江市出身で、現在も同地に居住しており、 家族の話題も両親と、弟や妹の記述しかないので、 恐らく独身者であると考えられる久住は、DNA「鳳」冲殺主導で、 その気になるととてつもなく掘り下げた興味を持てるが、 趣味の人生を適当に歩み、他者との深い関わりも好まない、 常に何かに翻弄されている人。 「鳳冲+牽」は、一見温厚も時に怒濤の行動力を見せる。 表に見せているというところで剋線の多い 「牽」を才能と規定するが、妙に格好つけたがり、 愛車はオンボロ仏車だったり、ヘビースモーカー。 「鳳冲+車」は、必要に迫られると動き、実は金に目なし。 なので、山師のような隕石売買人の言動も容易く察しがつく。 「鳳冲+石」は、常識人かと思えば抜けており、喫煙は医師の不養生か。 「鳳冲+貫」は、必死に時代の波に乗ろうとして、 小道具ばかりか、米国の若者の喋り言葉を現代日本人風にしたりもする。 「雨+鳳冲+卯月」は、普通の人なのに無理をする。 だから、医者は作り物の即席探偵に早変わりもするし、 事故で妻子を失った背景にある問題点が見えない。 理由なく事故死をする家族を持つなどありえないのだが、 主人公には欠けているのやら、日座冲殺的要素もなく、 話を修飾するための設定のように思えてならない。 「戌」年生まれ「雨丑」は、自己愛の象徴なのだから仕方ないか。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の「海」に注ぐ河口の汽水域。 または、塩分を巻き込んだ濁りのある霧にむせぶような「雨」。 総エネルギー207点は、ごく普通だが、うち水性過多の101点ばかりか、 年干「海」月干「雨」日干「雨」の並びの水性天干一気で、 ひどく勢いのある水量で、周囲を巻き込み時には洪水をも引き起こすが、 守護神火性は15点と弱く冷ややかだし、護岸の土性33点も頑丈とは言えず、 自分でも収拾がつかない場合もあり。 年干支の「海戌」は、旧い土地や家に生まれながら改良を行うチャレンジャー。 月干支の「雨卯」は、常識的な模範生ゆえの苦悩。 そして日干支の「雨丑」は、ひとり気ままにスローに生きていくタイプ。 干支番号構成は、59-40-50と北方と西方を、明るさや希望には縁遠い世界で、 気をつけねば、そろそろ時代遅れになりかねない。 後天運は、初旬「2歳木辰」は日居冲殺10年運で、DNA「調」。 偏屈な若い女性に振りまわされるエピソードは、 本書でもいくつか紹介されているように、偏った感性が売り。 読書家でもあったはずだ。 2旬「12歳草巳」は、主導DNA「鳳」の半会で、 遊び心から、趣味の延長線上で、小説を書き始める。 3旬「22歳陽午」は、DNA「司」の守護神害。 年支「戌」の半会で、世界が拡がったこともあり、 突入したばかりは、有り難いことでデビューも叶ったが、 後半は失速して、全てが害。 堅実さが失われ、雑になり、ついには失速。 現在の4旬「32歳灯未」は、DNA「禄」の引力本能全開の天剋地冲で、 これまでの不運を払拭するがごとく、180度ガラリ一変の生き方になる。 意固地な水性天干一気も崩れ、忌み神年干「海」は干合により「木」になり、 表面的な変化も期待できたので、ライトノベルからミステリーへ。 この後の5旬「42歳山申」は、月干の干合で方向性の変化。 一緒に自分自身も変わっていけば、本人とその周辺は明るくなり、 干合月干と干合日干は「灯」になるため、年干「海」と二次干合し、 日干と月干は「草」、年干は「木」になり、木性天干一気になるので、 一転、仲間を大切にするなど、和合性重視の生き方になる。 DNA「牽」は、才能強化でもあるので、名誉や異性に縁のある10年だろう。 6旬「52歳畑酉」は、DNA「車」の多忙も、様々な条件も落ち着くので、 活動自体が下火になるか、危険な目に遭うかも。 7旬「62歳鉄戌」は、DNA「玉」の深読み。 8旬「72歳宝亥」は、DNA「龍」で新規案件。 この20年は、創造力強化の金性だが、 同時に氾濫も助長する為忌み神扱いで、微妙な晩年かもしれない。 ○久住は02月25日(海申)のDNA「石」のtwitterで、 「長らく新刊が途切れてしまったのは純粋に僕自身の責任で、 理由はこれまで原稿が上げられなかったからです。 版元さんとトラブルがあったとかでは一切ありませんので、念のため」と、 あえて発信しているが、これはそのまま鵜呑みには出来んだろう。 もちろん原稿が上げられなかったことじたいトラブルだし。 私生活に乱れがあって、原稿にまで手が行かなかったのか、 それは不明だが、この一件があるため、午前四時前生まれとしたわけだし、 復活の年がデビュー10周年の節目で害も抜け、主導DNA「鳳」年なのだから、 DNA「石」になる「木」であるわけがない。 なお、本職があるのか実家にいるのかは不明も、 生月冲殺が一度も生地生家を離れぬようでは、 寅卯天冲殺でも未来は明るくはあるまい。 島根県から発信し続けるのではなく、 どこにでも流れていけるのが水性という流れ者。 久住は、この仕切り直しの年を機に、都会にでてもらいたいものだ。 「王様のブランチ」だって、見られるぞ(笑)☆ |
■2015年05月16日(土)海辰 |
田丸雅智○海色の壜の嘘に惑わされる旧い世界の毒 |
○ありえない金性年の11年(宝卯)に、 「物語のルミナリエ」に「桜」が掲載されデビュー。 12年(海辰)のDNA「龍」の改良改革年には、 樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。 以降、 若手ショートショート作家を代表するひとりとして、 これを専門にして執筆活動を行い、 また執筆以外にも、小・中学校での出張授業や、 一般向けのワークショップまで開催してきた田丸雅智(87-1222/木辰※)だが、 14年(木午)の10月25日(畑巳)の干合日に上梓された 『海 色 の 壜』が、今年(15年/草未)になって、 第5回twitter文学賞(15-0301/陽子)で、国内2位となったので、解説する。 (受賞日は年支「未」VS日支「子」の表裏日) 愛媛県松山市生まれ。愛媛県立松山東高等学校、京都大学工学部、 東京大学大学院工学系(材料力学)研究科を卒業で、 現在はどういう風の吹き回しか、電通に勤務。 星新一(1926-0906/山戌)の孫弟子だそうだが、作風は大きく異なるうえに、 共通干支もない天剋地冲関係なので、 枕詞には全く相応しくない感のある田丸は、 DNA「玉」主導で、未来をあれこれ想像するよりは、 過去に思いを馳せる気持ちが強く、 過去に縁あるように見せかけるのは得意ということだ。 生年冲殺なので親縁がないのは、両親が共働きで、 祖父母に預けられたのも、「玉」の流れらしい。 そして、多くの作品は、文学の世界における洒落た落語のようなもので、 その身近な風景のなかに、お約束のオチもしっかり用意されており、 ある意味安心できる田丸ワールドに浸ることが可能である。 才能も主導する「玉」であり、業界のど真ん中(に就職)。 導入部から心をわしづかみにし、作り話だとわかっているのに、 まるで昔話を聞くような気分を与えられるも、 種々な話を切り取っているようで、 どこかワンパターンは逃れられずに、ややクドい。 「玉+石」は、一見人付き合いは良いが、ズルな断面が見え隠れ。 「玉+禄」は、何でも計算する。だから(ボロをださぬように)短い文章が楽。 「玉+調」は、大人びてはいるが、得意分野以外の実生活に輝きなく、 典型的な、世間知らずの側面もあり。 「玉+龍」は、誤解を生じやすい性癖だが、 それを逆手にとって、物語を進行させるのだから、侮れず。 「木+玉+子月」は、精神的放浪者であり、 「卯」年生まれ「木辰」は、狭視で異性理解不能なため、 洗練された人間性で表面を覆っているとはいえ、 中身は「玉」主導の旧い時代の発想で、亭主関白であったり、 世界の中心には、男性が座っていると確信しているフシあり。 そのあたりは、男女の会話部分を読めば一目瞭然であるし、 他人の会話を引用する形であろうと、そのまんま。 宿命の特長は、仲冬深夜零時の海沿いの目立つ樹木。 守護神灯台の明かりに照らされているとはいえ、 比較的軽めの総エネルギー181点中木性77点は立派だが、 大木とは言えず、火性も13点と僅かな温もりしかなく、 水性71点の習得本能が勝っているため、 本質は冷徹で、近づくにつれて本性が滲んでくる傾向。 また金性ゼロ(DNA車/牽なし)は、しゃかりきに勤務するよりは、 期待の作家であることをいいことに、 真っ当な役割を果たしているとは言い難いのではないか。 金性がないので、強く傷つくこともなく、責任の所在もなし。 それだけに柔軟性はあろうが、芯がないみたいで、油断はできない。 そして最大級の特異点は、年支「卯」VS日支「辰」の害で表裏あり。 常に腹に一物をもった、持続力のない性癖は長編は得手とは言えず、 弱点を暴露されぬ短い文章で勝負する。 もとより、信用ならぬ部分があるので、 書いていることは法螺ばっか(笑)。でもそれも才能。 そこに賛同して持ちあげる連中がいるから、 つい本人も技術と知恵をひけらかせたくなって、悦に入る。 ならば、それだけで喰っていけよとも思うのだが、 出来ぬのが、やらぬのが信用ならぬ害持ちで、 仕事命の生年冲殺の風上にもおけぬ不埒な生きざまは、 到底容認は出来ぬのだが、赤貧で作家活動などせずに、 最低限の食い扶持は確保しておく「玉」主導は誉めねばならない。 となると、窮地はこの妙なバランスが崩れた時で、 どうせ趣味だからくらいの気持ちで、文章を紡いで、 ぜひ、本業を極めていただくのが賢明であろう。 すなわち、仕事を辞めてしまったら、この害持ちの良さは崩れるとみる。 また、仕事が忙しいことを良いことに、 妻帯などせねば、困難なことにもならぬが、色気をだしてしまえば崩れるのが、 「木辰」の左3「禄」だということを、明言しておきたい。 年干支の「灯卯」は、魅力はあるが燻りやすく、 その気になって稼働するまで時間を浪費するが、キッカケさえ掴めば早い。 月干支の「海子」は、知恵を駆使した攻撃。 そして日干支「木辰」は、地味なのに出しゃばり。 干支番号構成は、04-49-41で東方にかかっているとはいえ、 あとは西方と北方のそれなりの領域で冒険は出来ぬ質だし、 しても有意義にはなるまい。 後天運は、初旬「5歳宝亥」は、冲殺年支「卯」を半会する DNA「牽」で、全くありえない成分も、 初旬だけに受け入れやすく、これといった稼働条件はないものの、 彩りというか衝撃を与えた。 主導する「玉」の学びに権威が付帯し、宿命にないものでも、 京大卒から東大大学院へと向かう素地を形成したのだろう。 2旬「15歳鉄戌」は、DNA「車」。宿命害切れの受動的天剋地冲。 前旬に続き、ありえない金性が「木」を斬り倒すものだが、 ありえないと同時に、害も切れてスイッチが入ったので、 少しは普通というか、真っ当な人間に見られたはず。 現在の3旬「25歳畑酉」は、前旬で何らかの破壊現象を受けた後の 同じく宿命害切れだが、DNA「司」の干合支合でデビューが叶う。 干合木性天干一気が切れるが、そのぶんアクの強さが薄れ、 相応の面白さが世間に認められる時期となる。 この後は4旬「35歳山申」が、DNA「禄」の三合会局で、 金のために何かを仕掛ける。「玉」主導だけに、故郷がらみかも知れぬが、 知恵を徹底的に駆使するものだし、水気が多くなるので、 (流されてしまい)会社を辞して、物書き専業となるか。 5旬「45歳灯未」は、DNA「調」。 忌み神月干「海」の干合で、目下や方向性の変化となり、 「木」化は目下のライバルの出現にもなる。 また、干合木性天干一気崩れとなり、妙な集中力はなくなり、 技として使用できた表裏の害という才気も鈍る傾向か。 6旬「55歳陽午」は、守護神でもDNA「鳳」では気の緩み。 7旬「65歳草巳」は、屈辱も妥協もなければ、 害を活かした政治的な立ち回りのDNA「石」。 8旬「75歳木辰」は、律音でDNA「貫」は、 老獪な守りの時代といったところか。 「奇想天外な発想」だとか、 「鮮やかな技の中に、郷愁や世界に対する哀愁まで漂わせている」と 各方面から褒めちぎられているようだが、 「玉」主導の害持ちが、最大級を活かしていれば当然に過ぎない。 しかし、生年冲殺が相応の会社に就職したのに、 副業ばかりが自慢では、いずれブレまくりかねない。 趣味の領域にしておけば可愛げがあろうものの、 金性のない稼働力に期待出来ぬ者が安易に世間を考えているのではないか。 (仕事を)辞めた途端にバランスを崩して後悔しかねない。 心配なのはそれなのと、知ったかぶりで、 あれこれ能書きをたれることだろう。 05月14日(鉄寅)のありえない金性の天冲殺方三位日には、 (宝巳月もありえない、DNA「牽」月) 『家 族 ス ク ラ ン ブ ル』を、 DNA「石」年(15年/草未)らしく上梓。 ささやかな幸せを追い求める家族たちの「一瞬の風景」を活写。 人情もの、ユーモアからファンタジー、ホラーまで何でもありこそ、 協調性和合性というか、家族というより仲間や集団の延長の与太話。 周囲に暗さをまき散らす気持ち満々なので、読んではいけない(笑)☆ |
田丸雅智○87-1222※午前四時前生まれ |
木海灯灯 辰子卯-5 調龍禄玉石(玉主導) 木性(77)火性(13)土性(20)金性(00)水性(71)/総合181 寅卯生年冲殺/天剋地冲(15歳鉄戌)/干合支合(25歳畑酉) 三合会局(35歳山申)/律音(75歳木辰) 干合木性天干一気/天干一気破格(25歳畑酉/45歳灯未) 年支VS日支害(表裏)/害切れ(15歳鉄戌/25歳畑酉)/狭視(異性理解不能) 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/金性ゼロ/水性過多 -5歳宝亥/15歳鉄戌/25歳畑酉/35歳山申/45歳灯未/55歳陽午/65歳草巳/75歳木辰〜 |
■2015年05月22日(金)山戌 |
最果タヒ○星か獣になる季節に毒いっぱい |
最果タヒ○かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡は非凡 |
○05年(草酉)のDNA「禄」年の引力本能発揮半会年に、 「現代詩手帖」02月号の新人作品欄に初投稿し入選。その後も投稿を続け、 06年(陽戌)の年干支「陽寅」の大半会を伴う干合DNA「牽」年に、 優秀な投稿者に贈られる第44回現代詩手帖賞を受賞。 07年(灯亥)のDNA「車」の天剋地冲年に、 第一詩集「グッドモーニング」を刊行。 08年(山子)のDNA「玉」年の、京都大学(理系)在学中に同詩集で、 当時女性では最年少の21歳で第13回中原中也賞を受賞。 09年(畑丑)の主導DNA「龍」の半会年に初の短編小説「スパークした」を発表。 同作は「年刊日本SF傑作選」に収録されている。 12年(海辰)のDNA「調」の変則方三位年には、 第二詩集「空が分裂する」を、 14年(木午)のDNA「司」年には、 第三詩集「死んでしまう系のぼくらに」をだした 最果タヒ(86-0606/宝巳)の小説『星 か 獣 に な る 季 節』が、 デビュー10周年を記念するDNA「禄」の火性強化の方三位年の、 02月15日(鉄寅)のDNA「石」の害日に上梓されている。 同作は、右開きの横書きという実験的な小説で (アイドルにあてた手紙という設定)、まるでノートに書き付けたものを、 そのまま公開したという味わいを感じさせるもので、 平凡で臆病で冴えない高校生の推し地下アイドルが 殺人犯として逮捕されたというネットの噂に反応して、 勇気をだして真の犯人捜しを始めるのだが、 ほどなく同級生が関与しているのかもしれないと疑い出す。 真犯人だと吹聴する彼と冴えない男子は、アイドルを救出するために、 (彼女の)冤罪に見せかけるために次々と不可解な事件を重ね、 「星の形 」「パワースポット」「 かわいい」に反応しながら、 猟奇的な犯罪を構築していくもので、 青春期の不安定な部分は良く書かれていると思うし、 明るい未来はなく、暗い部分を肯定するでも否定するでもないのだが、 詩的表現は納得できるとして、「星」にも「獸」にもならぬのが 大多数であることを忘れてはいけないと思う。 あっけなく殺傷を行えるように、錯覚させるところは背徳的だし、 予想できたことだが、驚愕の結末には脱帽するより 嫌悪感を抱かせる傾向で、残忍さをまるで学校の教科書を読むように、 サラリと提示した文章は、適度なスピードもあり、 飽きさせることはなかったが、 陰の少年時代のすえた雰囲気には、希望を感じさせないのも事実だ。 兵庫県神戸市生まれで、京都大学(理系)を卒業。 現在の生息地不明(東京と推認される)の最果は、 DNA「龍」主導で、落ち着きなく常に新しい世界に感化をうける 庶民的な学習機能と精神性の勝った人。 「龍+玉」は、ストレートに物事を伝えずヒネリを加えるため、 誤解を与えかねない印象。 「玉」×2もあるため、協調性に欠け、旧い環境では浮いてしまうが、 それを消化することで、作風を際立たせる起爆剤ともなる。 「龍+牽」は、何事も小細工を効かせないと気が済まない質。 「龍+司」は、用心深い冒険心でバリアをもうけている。 才能はこの「司」で、一見堅実な姿勢。 「宝+龍+午月」は、陰湿な明るさ(笑)。 「寅」年生まれ「宝巳」は、やたら動きまくる。 宿命の特長は、仲夏正午頃の異様な輝きを放つ、 誰しも利用可能な休憩所に設置されたオブジェ。 総エネルギー270点の存在感に加え、 年支「寅」VS月支「午」の半会に、熱い「巳」を加えた、 地支火性一気格的な火性過多121点は、ぐにゃりと溶ける寸前で、 近づいて観察すると、照明部分が工夫され強烈なだけで、 実際の金性は26点と脆弱で、本質に重厚感はなし。 ただし、水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人のため、 無理矢理無限大の伝達本能を発揮すれば、 とてつもない異常性を披露するばかりか、 年干支「陽寅」VS日干支「宝巳」の干合支害が 究極の表裏人間となるので、極端な努力を重ねていけば、 毒気は強まるだろうが、精神に異常をきたしたり、 他人に悪しき影響を与えて、かえって誹謗中傷されたり 朝令暮改のような部分があり、根本部分ではともかく、 毒は蓄積しても、飽きっぽかったり、他者に恨み辛みをぶつけやすい。 芸術世界の極悪非道人だが、芸術なりにかかわっていなければ、 犯罪的でもあり。そのため、豹変の二文字で自己保身し続けることもあり。 野人なので予測不能の動きをするばかりか、 配偶者成分が異形なので、ろくでもない異性に惹かれやすく、 問題を起こすべきして起こしやすい面倒くさい人。 年干支の「陽寅」は、そつがないものの器用貧乏で技術に頼る傾向。 月干支の「木午」は、心優しいが内側に犠牲者をだす。 日干支の「宝巳」は、直感頼りの品質高貴の姫君。 センスはかなりものを感じるが、異常性を発揮し、 独自の世界を構築するためには、体力次第。通俗性には縁なく、ムード重視。 頑張らずに次元の高い遊びで心を磨くだけ。 干支番号構成は、03-31-18で、東方南方西方だが、 西方は僅かにかかるだけで、理知的ではなく 賑やかしい危険分子と理解していれば間違いない。 後天運は、初旬「1歳雨巳」は、DNA「鳳」。 ありえない異様な水性で、冷静力。 年支「寅」の害があり、簡単に前進は出来ぬもの、 早熟に加速がかかる、葛藤を得て猜疑心のような無限大の表現力を得た。 2旬「11歳海辰」は、DNA「調」の独創性。 同じくありえない水性の出現で、とてつもない偏りを見せ、 独創性と偏屈が同居した少女趣味的な勢い。 磨きに磨かれて京大にも合格したろうし、 月支「午」と日支「巳」に連なる「辰」は、 春の方三位の賑わいで、内側の人間形成を強固にした模様。 現在の3旬「21歳宝卯」は、DNA「貫」の独立心旺盛で、 年干「陽」が干合されると「海」になり、10年運干支も「雨」になるので、 救いの水性廻りで、まだまだ活躍は見込めるだろうが、 表に見せる顔をどれだけ変化させられるかで、成功も決まるというもの。 次旬4旬「31歳鉄寅」は、DNA「石」の害。 どこをどう探しても水性の痕跡はなくなるので、 野人らしく、ありえない方向のものを あるつもりで使用するかだが、 いずれにしろ人間関係では大きな摩擦があり、 救いの水性がないなかでは、屈辱と妥協に追い込まれかねない。 これは宿命害持ちだろうと、回避は出来ぬだろう。 5旬「41歳畑丑」は、DNA「龍」の主導DNA半会。 本当の自己確立ばかりか、「丑」内水性「雨」が僅かの救いで、 復調可能も、前旬で結婚や出産を経験すると、期待薄なので微妙だ。 6旬「51歳山子」は、DNA「玉」の伝統回帰で、 30年間の苦悩と才能が交錯する変剋律の始まり。 これまでにない苦悩を現実的に受けるので、 それで才能を磨くことになるわけだが、「子」内「雨」は使用可能で、 この時神戸にいられれば、より高度な救いも得られるはずだ。 7旬「61歳灯亥」は、DNA「車」の天剋地冲で、 宿命害切れだが、多忙すぎれば事故も怖いが、 「亥」内「海」も塩濁でも使用は可能。 迂闊に破壊活動に手を染めぬほうが無難だろう。 8旬「71歳陽戌」は、完全に水性が干上がる状態ながら、 年干支「陽寅」の大半会伴う、DNA「牽」の名誉や不名誉。 次元を上げきることが可能であれば、評価もうなぎ登り。 老いている場合ではない。 さて、「龍」主導だけに、最果はあとがきにもあるように、 さりげなく「勉強ができるわたし」と書いてしまっているが、 彼女らしい17歳という季節への敬意は充分感じられるとしても、 本当に誰しもが、自分だけは特別だと感じていたり、 ある種の軽蔑を常に備えているだろうか。否である。 それは、彼女がやはり特別な存在であるのと、 その17歳当時が、ありえない水性の恵み重なりであった 03年(雨未)の守護神年であることは見逃せない。 愛情も権勢も思いのままだった、あの時を思いだしながら、 毒を吐きながら、これを書いたのだろうが、 年支「寅」の半会を伴うDNA「司」の才能強化の年だった 14年(木午)の干合年のご褒美だったという訳だ。 「17歳は星か獸になる季節なんだって。 今日。やった英文読解にね、書いてあった」そうだが、 最果は、星と獸の両者を味わったのであろうか。 若年期は才能だけで乗り切っても、いずれ水がなくなり、 野蛮が稼働する最果。持ち堪えられるか。真価が問われる。 なお『星 か 獣 に な る 季 節』は共学校が舞台だったが、 02月24日(宝未)のDNA「貫」日に、追っかけ上梓された 『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡』は、 いわくつきの近未来の伝統的な女子校が舞台となっており、 一般家庭が出自の主人公が、どうしたものか魔法少女になったり、 実は正体はアンドロイドという風紀委員会の同級生やらと繰りひろげる、 素敵な友情ストーリーが期待出来るし(笑)、 唐突すぎる冒険と日常が掛け値なしに愉快すぎる。 公務員やネット社会をロマンチックにおちょくりながらも、 こちらは最果の真骨頂みたいな斜に構えた毒も小出しにかわいく噴射され、 文章も相当弾けており、嫌悪感は微塵も湧かない。 健気に生きていく元気な女子生徒の姿勢が今風の快活さで抱腹絶倒物で、 暗いだけの犯罪話のあとに読むと、 もっともっと、この路線でいけばのにな〜と思うし、 平凡どころか非凡も非凡に酔いしれられるよ。 表紙にもう一工夫あればと思うが、 最果は究極の毒持ちなのだから、男性の友情を語らせるより、 同性賛美のほうが性に合っているのも決定的になった。 品質高貴な、お姫さまの「宝巳」でもあるしね(笑)。 ところで、最果がteitterで発信する行動領域から 遅くとも13年(雨巳)には、東京で暮らしている形跡がある。 しかし、これは気分転換上等の「龍」主導とはいえ、 「玉」が多い宿命にはどうなのだろう。 何ら付帯条件がつかぬ二代目運の申酉天冲殺には不似合いとも言えるが、 そこは親の場所である年干支と自身の日干支が干合支害関係なので、 飛びだした模様なのであろう。 実家にいるかいないかではなく、京都や神戸の「玉」が似合う彼女に、 一過性の東京ならば受け入れやすいのだろうが、 長い目でみたら、不自然極まりない。 来年(16年/陽申)は、条件なし天冲殺の夢の中で、 DNA「牽」の60年に一度の最高級の栄誉があるはずだが、 その方向は、あくまでも公的面で消化し、 揺るぎない評価を手にしてもらいたい。 感謝や奉仕がしづらい性癖であろうと、それも必要だし、 あとは私的面の充実をはかろうなんて思わねば心配ない。 あくまでも受け身で持ちあげられるのを感謝するしかない。 試され続けるのは、これから。 動き回ったあげく災禍をまき散らす最果にそれが可能か否かで、 今後の人生全てが決まると言っても過言ではないが、 まずは、もう一度地元に根ざしたうえでの活動を望みたい。 「東京行っても何も手に入らないし何も変わらないけれど」ではなく、 劣化するのだ。飽きやすくても、持続することが美徳だよ。 神戸や京都から発信するのも、絶対悪くないんだよ☆ |
最果タヒ○86-0606 |
宝木陽雨 巳午寅※-1 牽司玉龍玉(龍主導) 木性(34)火性(121)土性(89)金性(26)水性(00)/総合270 申酉天冲殺/変則方三位(11歳海辰) 害(31歳鉄寅)/主導DNA半会(41歳畑丑) 変剋律(51歳山子/61歳灯亥/71歳陽戌)/天剋地冲(61歳灯亥) 年干支VS日干支干合支害(究極の表裏)/害切れ(61歳灯亥) 地支半会火性一気格 木性脆弱/火性過多/土性過多/金性脆弱/水性ゼロ(野人) -1歳雨巳/11歳海辰/21歳宝卯/31歳鉄寅/41歳畑丑/51歳山子/61歳灯亥/71歳陽戌〜 |
■2015年05月29日(金)草巳 |
下村敦史○叛徒の行く末と犠牲と自尊心 |
○06年(陽戌)の年干「宝」が干合され「雨」となった 守護神水性強化のDNA「龍」年より、9年連続で江戸川乱歩賞に挑戦し、 14年(木午)の条件あり天剋地冲天冲殺年の、 条件あり守護神干合支害天冲殺日に、 5度目の最終候補となった「闇に香る嘘」で、 第60回江戸川乱歩賞(14-0512/雨未)を受賞し小説家デビューした 下村敦史(81-0709/山子)の受賞第二作『叛 徒』が、 01月20日(陽申)のDNA「鳳」の半会日に上梓された。 同書は、正義を標榜するがために、義理の父親を売った過去を持ち、 自慢の息子は登校拒否で、ネットで知り合った同年代の若者と 歌舞伎町で、中国人狩りの疑いがもたれ、 妻は妻で実の父親を自死に追いやった夫と会話もなく、 夫の上司や同僚の妻達の白い目にさらされ疎外感を味わい、 家の中がバラバラになってしまった新宿にある警察署の通訳捜査官が、 中国人研修生達が、強制的に薄給残業を強いられる中で起きた 殺傷事件の捜査に加わるなかで、 夫として父親としての立場を取り戻していくという物語。 受賞作とは一転し、本人には縁もない場所を舞台にした作品は、 筆致に大人の重厚感がみなぎっているので、 不思議に違和感を感じぬし、映像化作品を見せられているように 錯覚するほどの臨場感はあるが、 一言でかたづければ、親の背中を子は見て育つわけで、 親が無理をせねば、子も辛い目に遭わぬであったろう。 つまり組織に属するものが、自己発揮すれば、 即座に困難なお試しに、これでもかと襲撃されるが、 それでも何とか乗りこえていけば報われる可能性もありということか。 しかし、表現は悪いがマッチポンプみたいだし、 いまどき義理の父親を死に追いやった 天干一気なり、子丑の生月冲殺みたいな警察人が、 組織的に捜査をするでもなく、孤軍奮闘で息子を助けるなんて、 時代錯誤タップリな映画みたいで、わくわくする(笑)が、 そういう設定がなければ、物語にはならぬのは承知するが、 どちらかと言えば、反面教師にするしかない展開。 とはいえ、とても30代半ばの筆者とは思えぬような 主人公の描写は、少々の無理は感じようと、立派につきる。 謀反を起こした者は、彼だけではないと下村は言いたいのだろうが、 それが今の世相にあっているかどうかは、読者が判断すべきことだ。 99年(畑卯)のDNA「石」の屈辱妥協年に、 剣道を頑張りすぎて、学業に遅れがでたとかいう理由で、 京都府立向陽高等学校II類理数(特進コース)を自主退学し、 その後大検に合格するも、祖父母の介護のため、 ずっと京都の実家に居続け、時折フリーターもどきをしながら、 ひたすら小説を書いてきたという下村は、 DNA「玉」冲殺主導で、家系の犠牲という分かり易い図式。 冲殺月支「未」内の「灯」が母親成分であり、 その配偶者成分になる「海」がないので、 害関係の日支「子」内陰陽の「雨」が父親になるという、 あえていえば、腐りかけてもどうにも出来ぬ、 電気の入らない冷蔵庫みたいなものを想像すればわかりやすい。 保冷装置は、氷を切りだして冷凍庫部分に収納して冷気をとる、 まるで昭和初期の装置的な発想なのも、このため。 才能もこの冲殺された「玉」のため、若さはなし。 主導するだけに、使い易いが、消耗も早そうなのは気がかり。 祖父母と両親は険悪だったようだが、 冲殺されているからこそ、老成出来て橋渡しも可能だったのだ。 「玉冲+調」は、生月冲殺とはいえ、世間知らずには変わらず。 だからこそ妙な理由で学業は投げだしても、生きていけるし、 別の道で名前を売ってしまう。ようは得意な道を見つけられたことと、 それが在宅で介護と並行できるという、 微妙な言い訳に支えられたのは、さすがに早熟午未天冲殺だ。 「玉冲+司」は、腹を減らした時だけ現実世界に降りてくる クマ並み(笑)の発想。 「玉冲+牽」は、用心深いくせにいらぬ冒険もする。 「山+玉冲+未月」は、落ち着きがなく理屈っぽいが、 「酉」年生まれ「山子」は、目上殺しで他人に救われる。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の特別な鉱物資源を、 草花で装飾した(隠匿した)だけの小高い「山」。丘陵みたいなものか。 うっかり内側をのぞこうとすれば、月支「未」VS日支「子」の害で、 事件に巻き込まれるので、落とし穴に足を取られたくなければ、 近づかぬのが無難。 毒ばかりか、生月冲殺で制御不能な部分が魅力を形成しているが、 明るい気分にさせてくれるとは限らないので要注意。 調べ物が得意なばかりか、枝葉をつけて飾りつけるのは上手なので、 ついつい信じさせられてしまうが、 実際訪れた場所ではないので、よく観察すればボロもでる。 年干支の「宝酉」は、学究肌。 実は毒にも薬にもならぬことでも研究熱心なので、 相応に格好をつけることはできるが、世渡り下手で融通効かぬ。 月干支の「草未」は、真面目人間か、どら息子か極端な傾向も、 おおむね他人に好かれる性癖で努力家。 そして日干支の「山子」は、どん底から這い上がるタフさあり。 他人とは発想の切り口が異なる型破りの変人奇人の類い。 干支番号構成は、58-32-25の北方西方南方で、 そこそこ振り幅は広いが、東方だけ欠けており前進力に疑問。 後天運は、初旬「1歳木午」がDNA「車」の天剋地冲10年運天冲殺で、 宿命の害も切れ、人生が180度勢いよく方向転換するようであれば、成功運型。 2旬「11歳雨巳」は、DNA「司」の干合によるブレ。 守護神なのに、真面目にやらねばならぬのに、 持続こそが成功への近道の生月冲殺に、 中退は何の得策にもならず、自己発揮はかなりの痛手。 3旬「21歳海辰」のDNA「禄」の守護神的半会も、 奉仕的な面では介護はしただろうが、単に通過点にしてしまった。 とはいえ全く縁のなかった小説へ興味を湧かせてくれた 中学生時代の知己には感謝だろうし、 この間三年間交際したという女性にも同様に違いない。 4旬「31歳宝卯」のDNA「調」の独創性で、ようやくデビューにこぎつけた。 力量はあるのだから、せめて中退ではなく退学や放校であれば、 もっと早い時期にデビューが叶っていたかもしれないだけに残念。 この後は5旬「41歳鉄寅」はDNA「鳳」で、方向性の変化で スタイルの修正が行われ、若い女性に受け入れられる可能性あり。 6旬「51歳畑丑」は、DNA「石」の宿命害切れの和合で、政治への興味。 7旬「61歳山子」は、律音とDNA「貫」の変剋律の始まり。 集中力は高まり、ひとつに絞った生き方と苦悩で才気磨かれる。 8旬「71歳灯亥」は、主導DNA「玉」の自己確立で、原点回帰か。 若気の至りと剣道の関係は、生月冲殺の言うことだから、 正直額面通り全てを信じられるわけではないが、 不器用な「山」だけに、繰り返すが自己発揮には違わずに、 随分と遠回りをしたと思う。 また、受賞作に贈られる一千万円を 「応援してくれた家族に使いたい」みたいな発言をしていたが、 それは「玉」冲殺主導としてはあまり褒められたことではなくて、 これを機に一世一代の飛躍を願い京都から離れるために使ったり、 小説の手ほどきをしてくれた中学校の同級生に感謝すべきなのである。 さて、下村の今年(15年/草未)は、天冲殺ばかりか害年でもあるとはいえ、 自身の宿命に天冲殺も害も所有する一生濃い夢の中にいるのに、 これが頂点だったら、それは、慢心と強欲のもたらした過ちと考えたい。 ずっと実家にいる生月冲殺にロクな者はいない。 遠くにいて、あるいは時間の経過とともに、故郷は意識するものだが、 責任の所在のない生月冲殺の定めであることを忘れてはいけない☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 5 年// 草 未 |
15年●01月分 15年●02月分 15年●03月分 15年●04月分 15年●05月分 15年●06月分 15年●07月分 15年●08月分 15年●09月分 15年●10月分 15年●11月分 15年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
さ く い ん ○ |
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