清く正しく美しく○幸せ発電所→BE●移動祝祭日↑
BE●苺1BE●苺2
 ■小さいけれど、大きく育つヒント。
運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆
2 0 1 5 年(草未)●10月 陽戌 // 移 動 祝 祭 日
 
10月分一覧 (2015年目次)
滝口悠生ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスの何故(2015_1001)
いしいしんじ港、モンテビデオの時代に逆行する暗黒図絵(2015_1003)
馳星周アンタッチャブルの壮大な仕掛けと笑える恐怖(2015_1005)
宮内悠介エクソダス症候群の暗部と躓き(2015_1011)
小川一水美森まんじゃしろのサオリさんと田舎探偵の駆け引き(2015_1013)
岡田秀文偽造同盟の化かし合いに教訓あり(2015_1019)
彩坂美月柘榴パズルに拭えぬ毒と夏の記憶(2015_1026)
top●BE
 
■2015年10月01日(木)鉄戌
滝口悠生ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスの何故
滝口悠生//ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス○BE
○11年(宝卯)のDNA「」の支合年に、
「楽
」で第43回新潮新人賞小説部門を受賞。
14年(木午)のDNA「貫」の大半会年に、
で第36回野間文芸新人賞候補。
今年(15年/草未)には、
人生で第28回三島由紀夫賞候補となり、
第153回芥川龍之介賞候補となるも、DNA「石」の刑年では、
屈辱を味わうだけで何もなかったが、
滝口悠生(82-1018/木戌)の
ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスが、
08月30日(山寅)のDNA「禄」の半会日に上梓された。

まず、ジミ・ンドリクス(42-1127/木申)とは、
月支「亥」VS日支「申」の
害持ちの午未生年冲殺で、
28歳になるDNA「
」の危険で斬り倒されかねない年の
DNA「
」の屈辱と妥協で、仲間に見捨てられかねない09月(草酉)の、
DNA「
」の不名誉な日に不審死(70-0918/宝丑)した
米国の著名なギタリストであり、また、エクスペリエンスとは、
生年冲殺であった彼の60年に2年だけある
守護神天冲殺(66年/陽午)に、
(彼のために)
周囲が結成したバンドの名前で、
そのまんま
45年前になくなった男のバンド名がタイトルになるのは、
もちろん今年(15年/草未)が、
故人の条件あり天冲殺でもあるが、
本作の主人公が、このギタリストに信奉して、
焚き火にギターを投げ入れてしまったエピソードのひとつである。
また、
過去と現在がループして互いに影響を与えあう
物語の構成が故人のギターを彷彿させるような技術を模していると、
三島賞選考委員で、火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人
(62-0115/雨丑)が絶しているのだが、
高校生時代友人とのエピソード女性美術講師とのあっけない関係
大学に推薦入学が決まり、
埼玉県川越市在住の主人公が、
東北へのバイク旅行から始まり、女性美術講師の米国行き。
かと思えば、その女性講師を交えた
絵画との出会い
バイト先の大学生協の年上女子学生への憧れのような気持ちのリフレイン
そして、二〇〇一年(宝巳)の秋からいくつかの蛇行を経て、
二〇一一年(宝卯)の春までをつなぐ、頼りなくもかけがえのない、
やわらかな記憶の連なりが、切ないと言えば、切なくもない。
人と世界への暖かい眼差しと、緻密で大胆な語りが融合した、
記憶と時間をめぐる傑作
」という評判だが、特に斬新な事件や文体でもない
充分に退屈な純文学的色合いの濃い、不確かな記憶の織りなす情景には、
最終的には
結婚して娘までいる現在もでてくるが、
頼りなく青臭い若者らしい文章すぎて、
そこが、
ジミヘンにつながるのだろうか。あくまでも受け手次第。

東京都八丈町生まれも、84年(木子)から埼玉県入間市で育った滝口は、
DNA「
調」主導で、やることなすこと極端で頑固で、
融通も効かず偏屈で尖った様相。
頑固に見える部分は、「
調」×3もあるためで、やむなし。
「調+調」は、良く言えば
哲学的で、生活力に乏しい
時空をも飛び超える
常識の通用しない完成が売りで、
周囲と歩調はあわすことはない。ようは、
あまのじゃく
才能も「調」で、男なのに感覚は女性のようで、
とはいえ、そこは
男なので粗野な反抗心を持ち、
時には言葉は悪いが、
女性の腐ったようなものになる。
文句や愚痴を語らしたら、天下一品であろう。
「調+龍」は、
不平不満がたまりやすく、さりとてどこうするわけでなく、
向上心にまで変えるには、時間の経過が必要。
「調+車」は、
反骨精神の塊だが、ようはひねくれ者で、
単に
他人と同じでないことに美徳を感じ
片時も休まず何かをしていないと落ち着かない性分だからこそ、
バイクなのだろうが「木」には、
相応しいわけもなし
「木+調+戌月」は、いつまでも
子供みたいというより、
少女趣味の極みで、一時絵画の世界にのめり込んだのも、このため。
様々な意味からも、
親に対する責任が果たしづらい性癖で、
現実性が強いわりには、「戌」年生まれ「木戌」は孤独を愛す

宿命の特長は、晩秋午後八時頃の波止場の旧い標識
総エネルギー261点中、自身の木性は僅か18点しかない
身弱で、
忌み神金性114点は、
身を傷めるだけなら自己責任だが、
乱暴狼藉をはたらきかねない恐れもあり、
良くすれば働き者で、港町の交通整理をする役割を担うこともあり。
土性は45点ほどだが、地支は全て土性の「戌」で、
とりあえず、
地盤はしっかりしており、目下を頼りにする。
道しるべなのに、動いてはいけないのは、このあたりである。
年干支の「海戌」は、言動粗野も逆境に挑戦する者だが、
好調期間は三年ほどと短く、下りで学ぶことが少なくない。
月干支の「鉄戌」は、野暮ったく図々しく逃げ足速い。
そして日干支の「木戌」は、言わずと知れた
さげ▼▼の日座冲殺で、異性を真綿で締め殺すような束縛力があり、
だから作品内の女性は逃げだしたし、本人の現在も危うい。
地支は全て「戌」なので、
実質木戌」×3みたいで、
女性の敵と思って間違いなし。
干支番号構成は、59-47-11で北方と東方を結ぶ領域には、
希望を持てぬものではないが、それも潔く異性に関わらねばで決まる。

後天運は、初旬「7歳宝亥」で、DNA「」。
形にこだわる質を与えられるが、
忌み神金性が強化され
弱々しくなった
だけで、これといった稼働条件なし。
2旬「17歳海子」もDNA「
」の忌み神放浪で、
本書では高校卒業後五年も
進学するわけでも定職につくわけでもなく
パン屋やコンビニでアルバイトをしながら、
遊び呆けていたエピソードを親友役にさせているが、
実際は、本人の体験(埼玉県立所沢高校)であり、
05年(草酉)のDNA「石」の
屈辱妥協の害がある
天冲殺の夢の中
で、早稲田大学第二文学部に入学するも、
三年で
辞めてしまい、食品会社に就職している。
現在の3旬「27歳雨丑」は、
忌み神とはいえ
DNA「
」の回想だから、旧き時代のジミヘンだし、
高校時代とその後をたどっているのだが、本来は学問を極めるなり、
じっくり腰を落ち着けてひとつの世界を極めるもの。
まだ、
修行のさなかということなのだ。
この後は4旬「37歳木寅」は、DNA「
」の自分を強める大半会に、
ターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まるので、ようやく濃い活動が期待できよう。
とはいえ5旬「47歳草卯」のDNA「
」は、妥協の小休止。
6旬「57歳陽辰」の守護神DNA「
」の対冲で、発信力を極め、
7旬「67歳灯巳」の守護神DNA「
調」の主導DNA自己確立する。
8旬「77歳山午」は、DNA「
」の感謝と奉仕で成果をだし、
真っ当に生きていれば、相応の評価がなされるはずだ。

ところで、この生年月日は男女の差こそあれ、
モデルでタレントの
(82-1018/木戌)と同一。
この生年月日の女性は10年運サイクルが、時計と反対回りになるので、
初旬で「畑酉」の
干合支害10年運天冲殺
与えられるも
もあるため、笑える存在となっており、
社会参加も早かったわけだが、男性の場合は、
運気が加速しないので、晩年運になるので、
いまの滝口が芥川賞なんていうのは敷居が高すぎるので、
才能の片鱗は感じても、正直簡単に評価されるようでは本人の為にならず
・・・焚き火をするのだと言う。
雨が降っているというのにちょっとおかしいのではないか。

いや、
あなたも充分おかしいというよりが売り
でも、先は長いのだから、それでいいのだ☆
滝口悠生○82-1018
鉄海灯
戌戌戌+7
龍車調調調(調主導)
木性(18)火性(54)土性(45)金性(114)水性(30)/総合261
申酉日座冲殺/ターボ運(37歳〜)/大半会(37歳木寅)
主導DNA(67歳灯巳)/地支土性一気格(戌×3)
木性脆弱/金性過多/水性脆弱
+7歳宝亥/17歳海子/27歳雨丑/37歳木寅/47歳草卯/57歳陽辰/67歳灯巳/77歳山午〜
01(木)BE●
top●BE
 
■2015年10月03日(土)海子
いしいしんじ港、モンテビデオの時代に逆行する暗黒図絵
いしいしんじ//港、モンテビデオ○BE
○旅行で書き溜めた日記が注目を集め、年支「午」と月支「寅」のからむ
三合会局年だった94年(木戌)にデビューし、
03年(雨未)に
麦ふみーツェで、第18回坪田譲治文学賞受賞。
12年(海辰)に
あるで、織田作之助賞大賞を受賞をした
いしいしんじ(66-0215/草巳)の港、モ テ ビ デ オが、
08月30日(山寅)のDNA「
」の条件あり天冲殺害日に上梓された。

同作は、作者も居住したという神奈川県三浦半島の先端
観音崎灯台のある、京急線終点の三崎口舞台
ある時忽然と営業中のバーや飲み屋が
居抜きで姿を消すという事件をきっかけに、
主人公は、正体不明の船の無線係として船に乗り込み、
先輩の亡霊と向き合いながら、時空を越えた旅をする。
そして彼の娘とその夫が営む魚屋の現在と過去が織りなす不思議な縁に、
あの第五福竜丸の事件までつながる、まるで
夢の中のような物語
中心に座するのは灯台で、
モンテビデオとは、
南緯34度53分0秒 西経56度10分0秒に位置する
ウルグアイの首都で貿易港
世界で最も安全な都市の30位に入る。
灯台に始まり、港、絵画、猫、市場と魚屋、酒場が登場する
三崎への敬意をこめた小説で、言葉を使った絵画のような作品だが、
やたら正確な日付が出現するが、歴史的な事象以外は、
主人公に投影された作者が三崎に関わった日であるはずだ。

大阪府大阪市住吉区出身。万代池公園近くで誕生し、
京都大学文学部仏文学科を卒業し、東京隅田川沿いに13年、
その後、
神奈川県三浦市長野県松本市(04年/木申)→
神奈川県三浦市を経て、09年(畑丑)02月(陽寅)から
京都市京都市左京区竹屋町在住のいしいは、
DNA「
調」冲殺主導で、偏りの中のさらにズレた偏りで、変人の極み
対人関係は良好とは言えぬが、
孤独なのに妙に人に関わろうとして失敗する。
「調冲+禄」は、得意分野以外は
不器用
「調冲+調」は、常人理解不能の
哲学的風情も、
哲学にはならぬうえに、
非常識極まりない非現実的な事に執心。
「調冲+牽」は、ありえない世界を構築するために、
あちこちチョッカイをだすが、粗雑すぎて芸術の域には達しない
「草+調冲+寅月」は、
非家庭的で目的希薄な人生を送りやすい。
「午」年生まれ「草巳」は、
王道を行ってこそ評価される。

宿命の特長は、早春午前四時頃朝日に照らし出された
危険な囲いのなかの花壇の未だ開花しない蕾

年支「午」VS月支「寅」の半会で火性強化されたところに、
日支も「巳」なので、地支は火性一気格的で
地熱の威力もあり、
総エネルギー289点中火性121点と、大変温かいものの、
開花するために必要な
水性ゼロ(DNA龍/玉なし)のため、野人
努力をすれば勉学には長けるだろうが、
無限大とはいえ、
何もせねば、単に知恵のない人になりかねない。
だから、
万人が理解しやすい言葉を使えずに、
いわくありげに、こねくり回すような文体だ。
生月冲殺のため、乗りさえよくして、
知識や情報を果てしなく吸収できれば良いのだが、
ひとつの事に絞りこんで
潔く生きる必要あり。
月支「寅」VS日支「巳」の害は、
優柔不断で内側が危うく
年支「午」VS月支「寅」の半会で前のめりになっているので、
結果を気にすると、かえって空振り
さらには月干支「鉄寅」VS日干支「草巳」の
干合支害があり、
ろくでもない異性に騙されたり、不名誉な事態は目白押し。
面白かったり笑えるのは、前記水性ゼロとこの干合支害のおかげだが、
本来は、芸人の世界ならば、楽に成功できるものだし、
あれこれ風来坊のように、動き回らず、
京大を出て、艱難辛苦を乗りこえ、キャリアを積んでいけば、
学者のような世界での頂点充分堪能できたはずだ。
年干支の「陽午」は、他人の運を喰らうもので、
若い時分に苦労をしながら懲りずに挑戦し続けて高みに行く。
月干支の「鉄寅」は、清濁ありの変貌自在。
理想と現実の狭間で苦悩しながら、前進して行く。
そして、日干支の「草巳」は恋愛の手練れ。
或いは完璧を求めるあまり挫折を繰り返す、きらびやかな性癖。
不安定を好み、不安定に溺れながら、自分なりの美を探求する。
干支番号構成は、43-27-42で西方と南方を結ぶ狭い領域で、
万人受けはするものでもない。

後天運は、初旬「6歳宝卯」が初旬DNA「」の10年運天冲殺で、
かなり
危うい体験に身をおきながら、なんとか生きながらえた。
2旬「16歳海辰」はDNA「
」の塩水ながら、
ありえない水性の到来で、京都大学に入学。
その後、リクルートのイメージ推進室に勤務するが、
水がなく
海外縁なし害持ち生月冲殺なのに、
シーラカンスの刺身が食べたい」などという
訳のわからない理由で休暇をとり、辞めてしまう。
3旬「26歳雨巳」は、DNA「
」の真水の習得本能到来でデビュー。
不安定さを好むことから、炊き出し目当てに公園で寝泊まり。
4旬「36歳木午」は、DNA「
」の依存となり結婚もしたし、
ありえない水性の方三位年(03年/雨未)に、
第18回坪田譲治文学賞受賞も受賞している。
現在の5旬「46歳草未」は、DNA「
」の守り。
日支「巳」と年支「午」のからむ
方三位で、火性の強化でそれなり。
あり得ない水性年の12年(海辰)には、織田作之助賞大賞受賞。
今後は、6旬「56歳陽申」は、主導DNA「
調」の支合と、
月支「寅」VS日支「巳」の
害切れで解放されて自己確立
7旬「66歳灯酉」は、DNA「
」の半会で、息切れもあるが、
表現力は熱いのに滑らかになる。
8旬「76歳山戌」は、年支「午」と月支「寅」のからむ
三合会局で、
これまで積み上げてきたものが、大きく動かされ注目されるかもしれない
DNA「
」という堅実な晩年か。

野人干合支害持ち。正に笑いの世界なら良き味をだしであろうと書いたが、
作家としては、
絵画的なのに、そこに瑞々しさがないため窮屈で、
港町や目くるめくような航海の話がでてくるのに、
美しさは感じらず、まるで
鉛色のようにくすんでいる。
何が
透明水彩なのだろうか。
いや、
季節外れの彼岸花のように燃えさかっているのに、
まるで
枯れているような風景が繰りひろげられるのが興味深い。

ところで、いしいは、00年(鉄辰)の干合年あたりに出会った、
ありえない水性の冲殺範囲をもたれたうえに害関係の
西日暮里あたり出身の妻・
石井園子(67-0408/海寅)に出会い、
一方的に惚れ込み、02年(海午)のありえない水性年あたりから
深く交流しつつも、彼女の仕事の都合か離ればなれになるという
お知らせ現象があったにもかかわらず、追いかけていき
害切れになり入籍(04年/木申)したとはいえ、
DNA「石」年では、
屈辱妥協がつきまとう
だからだろう。06年(陽戌)には
初子を五ヶ月で死産という経験をさせられ、
その後、60年に一度の干合支害年(10年/鉄寅)に誕生した
長男(10-1013/陽申)の
月干支「陽戌」に自身の年干支「陽午」が大半会されようと、
自身の害を長男の日支「申」がきろうと、
もとより
共通干のない妻長男は天剋地冲の関係で、危ういし、
さらには、長男は「寅」年生まれ「陽申」で
内外シーソーなので、
いしいの仕事が左前か、子自身の問題が深刻になってしまうのだ。
そもそも、
宿命害持ちで結婚は似合わぬのに、
えもいわれぬ暗さは払拭できぬし、
「牽」×2があるので、
格好をつけたいのだろうが、
大ぶりをしても芯をとらえられずに、ホームランはうてない
芸人向きなのだから、もっと判りやすい文体で素直になって、
決め科白で結んでくれれば、裾野は拡がるだろうに、残念だ☆
いしいしんじ(石井慎二)○66-0215
鉄陽雨
巳寅午※+6
調牽牽調禄(調冲殺主導)
木性(45)火性(121)土性(89)金性(34)水性(00)/総合289
寅卯生月冲殺/天冲殺(6歳宝卯)
変則方三位(16歳海辰)/方三位(46歳草未)
主導DNA支合(56歳陽申)/三合会局(76歳山戌)
月干支VS日干支干合支害/害切れ(56歳陽申)/地支半会火性一気格
木性脆弱/火性過多/土性過多/金性脆弱/水性ゼロ(野人)
+6歳宝卯/16歳海辰/26歳雨巳/36歳木午/46歳草未/56歳陽申/66歳灯酉/76歳山戌〜
02(草)●BE
妻・石井園子○67-0408
木灯陽
寅辰未+9
司鳳車調司(調冲殺主導)
木性(104)火性(67)土性(74)金性(00)水性(33)/総合278
辰巳生月冲殺/天冲殺(9歳草巳)
主導DNA害(9歳草巳)/天剋地冲(39歳山申)
干合木性天干一気/天干一気破格(29歳灯未/49歳畑酉/79歳海子)
木性過多/金性ゼロ/水性脆弱
+9歳草巳/19歳陽午/29歳灯未/39歳山申/49歳畑酉/59歳鉄戌/69歳宝亥/79歳海子〜
09(海)BE●
長男・石井一日○10-1013
陽鉄海
申戌寅+8
禄貫鳳司鳳(司主導)
木性(18)火性(69)土性(54)金性(65)水性(23)/総合229
辰巳天冲殺/天冲殺(58歳海辰/68歳雨巳)
害(8歳灯亥)/主導DNA(38歳鉄寅)/三合会局(78歳木午)
年干支VS日干支天剋地冲/内外シーソー/木性脆弱/水性脆弱
+8歳灯亥/18歳山子/28歳畑丑/38歳鉄寅/48歳宝卯/58歳海辰/68歳雨巳/78歳木午〜
03(陽)●BE
top●BE
 
■2015年10月05日(月)木寅
馳星周アンタッチャブルの壮大な仕掛けと笑える恐怖
馳星周//アンタッチャブル○BE
○91年(宝未)のDNA「玉」年より別名義で短編を発表し始め、
96年(陽子)の
主導DNA」年発表の作品で、
翌97年(灯丑)の年支「巳」の半会を伴うDNA「司」の干合年に、
第18回
吉川英治文学新人賞と第15回日本冒険小説協会大賞(国内部門)を受賞し、
同作は98年(山寅)に映画化され、本人もワンカット出演し空前の注目を浴び、
(映画は)第16回
ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞。
また、その年には
鎮魂−不夜城IIで、
第51回
日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。
99年(畑卯)のDNA「牽」年には
で、第1回大藪春彦賞を受賞し、
その後は何度も直木賞候補にあげられながら、受賞には至らなかった
(65-0218/海寅※)のDNA「龍」の10年(鉄寅)から11年(宝卯)にかけて
「サンデー毎日」に連載され、満を持して05月20日(陽申)の
主導DNA」の天剋地冲日に上梓されるも、
今年(15年/草未)も直木賞には手が届かなかった、
ア ン タ ッ ャ ブ ルを取りあげる。

同書の主人公は、住まいは田園調布
父親は東大出の外務省キャリアで駐米大使を務め、
母方の祖父は流通業界で名を馳せる名物経営者で、
家柄と経済面の両方を兼ね備え、各方面に強力なコネクションを持ち、
幹部の憶えも目出度く、
東大法学部首席卒業
国家公務員I種試験トップ合格というスーパーキャリア
末は警察庁長官と有望視されていたが、仕事に打ち込む余り、
そしてあまりにも浮き世離れした思考についていけなくなった
妻が同僚と浮気をしてしまい、離婚を機に「頭がおかしくなった」と噂され、
近づく者もおらず、
今は閑職に甘んじている
警視庁公安部のアンタッャブルと、
赤色灯なし一般車輌容疑者追跡中に、
自転車に乗った男性を植物人間化させるという人身事故を起こし、
(しかも重要事件の公開捜査対象者と
勘違いしたというお粗末)
捜査一課を逐われ公安部外事三課の
窓際に追いやられ
その変わり者上司のお目付役を仰せつかった部下の二人が、
北朝鮮のスパイと目される女の爆破テロの脅威に挑み追跡するお話。
数多のトラップ、ラストの大どんでん返しまで
一気読み必至の
痛快コメディ謀略小説で、
脇役も多彩で情景を想像しながら楽しめる作品であり、
設定が5年前という旧さは一抹の陳腐さを感じるが、
内容もさることながら、連載終了後もう少し早く単行本化されていたならば、
馳への評価もまた違ったことになっていたのではないかと思われ、
そこにある謎も気になってしまう逸品である。

北海道浦河郡浦河町生まれ。横浜市立大学文理学部を卒業。
学生時代は新宿ゴールデン街の
文壇酒場でバーテンのアルバイトし、
卒業後は
勁文社の編集者を3年あまりで辞し書評家に転進し、
一時は
夜の街の住人としてどっぷりつかりながら
08年(山子)からは
長野県軽井沢町に住まう馳は、
DNA「
」主導となり、自己顕示欲の塊で、目立ちたがり屋。
「禄+龍」は、
教養と冒険心に満ち溢れているが、
反復させながら姿形を変え行く精神性の勝ったもので、
視野はさほど広くはなく、
手段を選ばない
その場その場の環境に対応する創造力
騙し合いや化かし合いの多用も、技で勝負にならないからに他ならず。
才能は(生年冲殺で歪んでいるとはいえ)この「」で、
庶民的かつ通俗的な目線の情報処理や風雅さが売り。
本作でも小道具として登場する
パイプをこよなく愛するのも、この流れだ。
「禄+禄」は、
頑固で不器用。世渡りも巧いとはいえず、単独行動得手
「禄+調」は、
発想は群を抜くほど格別だが、
組織に馴染まず群れることを嫌い業界に馴染まずため、限界あり。
「禄+車」は、束縛されるのは避けるが束縛するのは嫌いではなく、
正義さえあれば無法も上等だし、冗談にもしてしまう
我慢の効かぬ性分は、
抜け道もお手の物(笑)。
「海+禄+寅月」は、
直感の鋭い懐古趣味者で、
悪意はなくとも
見栄を張る浪費家。
「巳」年生まれ「海寅」は、徹底したわがままで、
自己中心の甘ったれとなっている。

宿命の特長は、初春午前四時頃の入り江
きらびやかな花が咲き誇る山が、すぐそこまでせり出してきているので、
埋没しないように、常に激しい波を起こしているように見せかけ
必死に逃げている
ようなものだったり、
太古から取り残された山あいの塩水湖かもしれない。
総エネルギー306点と押し出しは立派だが、危険な香りをぷんぷんさせて、
とてつもない危うい土性が116点で、
これが文章に見受けられる暗黒な活劇部分。
とはいえ、
創造力を司る金性は僅か11点で引き出しはさほどなく
ある意味、
安心できるワンパターン
しかし、そこには
とてつもない工夫が施されている(木性83点)ため、
読者はついついのせられてしまうのだが、
自身の水性は僅か9点でしかないので、
様々な
仕掛けをしながら自己を大物に見せていく
だから、
疲れると孤独になり、喧騒の街にはいたくなくなる
また、
生日冲殺で互換冲殺で生きていく苦しみは少なくないが、
最大の売りは、
仕事大好きの生年冲殺なのに
年支「巳」VS月支+日支「寅」の
害持ちという、徹底した表裏人間
本作の主演の
窓際アンタッチャブルだってそんな描かれ方
すなわち、
朝令暮改信用ならぬうえに腹黒く
さらには
持続力がないので、落ち着きもなく濁るだけ。
この
毒の存在がこの人の持ち味で、普通人なら力量から言っても
笑って誤魔化して隠すなりするのだが、
馳の場合は、
毒すらも派手に見せようとしている部分が微笑ましくもある
むろん、
妄想という創造力に変換して(爆)。
加害者と被害者の娘が、ひょんなことから飲みにでかけ、
将来を誓いあう仲になるという不自然でありえなさそうなことも、
元(否、現在もか)
スーパーエリートの差し金でもあり笑えるし、
最後の最後の落ちのバカらしさも、
この
首尾一貫としない害持ちならではで、称賛に値する。
ま、
なんでもアンタッチャブルだから、何をしても許される
また恋仲になった女性のセリフが、
愛するダーリンのためなら火の中水の中、どこにでもついていく」に
なるのだから、
腹を抱えて笑うしかない
年干支の「草巳」は、恋愛至上主義者か潔癖症かのいずれか。
月干支の「山寅」は、目的さえあれば人の上にたつ器。
社会の荒波に揉まれ、親離れ出来れば吉。
そして日干支の「海寅」は、自意識の塊で己が一番と酔いしれる。
表面の穏やかさに騙されると内面の熱さに驚愕をおぼえる。
芸術的センスはこのうえなくあり、勝負のしどころをわきまえているはず。
干支番号構成は、42-15-39で西方に偏りがあるため、
やや時代遅れ感があるので、新しい時代への嗅覚が備えられるかが鍵。

後天運は、初旬「4歳灯丑」は、DNA「」。守護神干合ながら地味堅実
母親は「宝」だが存在しないので、代用の硬い「鉄」が年支「巳」内。
父親はその干合相手の柔軟な「草」になるが、これは年干。
害持ちの
生年冲殺ばかりか生日冲殺互換冲殺まであるので、
親とは折り合いが良いわけはないが、親の場である年支「巳」の半会で、
両親とも働きにでており、祖父母との交流が濃かったようだ。
なお、日干と干合後の10年運は「草丑」となり、
年干支「草巳」を大半会するので、成功運型である。
2旬「14歳陽子」は、DNA「
」の主導DNA自己確立
学校の本は読み尽くし、図書館も同様。
田舎町から地方都市に通学していた高校時代は、
授業が終わってから帰りの列車までに二時間くらい時間があって、
駅前の本屋でハヤカワのポケミスの立ち読み。
一日に一冊は本を読んでいたそうであり、将来への布石は見えていたろう。
大学時代はバーでのアルバイトに浸かり、そうそうたる作家達の酒をこさえ、
話し相手にもなったというから、立派なものだ。
3旬「24歳草亥」は、DNA「
調」のため偏り激しく、
異常環境を活かす
特別10年運天冲殺で、
年支「巳」と月支と日支の「寅」の
害も切れスイッチが入る
だからだろう。
生年冲殺にもかかわらず、
就職した出版社は三年でやめて
しまい
「本の雑誌」などに寄稿する書評家として過ごすが、
出発点は91年01月で、90年(鉄午)の最終となり、
弱い金性が濃くなり救いがあったものの、
本人は「
書評やりながら小説の勉強をさせてもらったみたいな」と、
活かしきったようで、実際デビューもしている。
4旬「34歳木戌」は、DNA「
」の発信力が強まる、
同じく異常環境を活かす特別10年運天冲殺で、名を売る。
現在の5旬「44歳雨酉」は、DNA「
」の協調性和合性。
月干「山」を干合させる方向転換で、酔狂の場から軽井沢へ移住。
干合後月干は「陽」、10年運は「灯」の
引力本能強化で、我が世の春
今後は6旬「54歳海申」が、DNA「
」。宿命害切れながら、納音のため、
過去の生きざまを
総括し破壊していくもので、
本人の考えとは別に、変化してゆくものなので、
最も可能性が高いのは、
何らかの事情や理由により、
軽井沢から、
東京に舞い戻るなるかもしれない。
これには前旬で生き方を変えたものの、一過性と気づくということにもなる。
他には、作家活動の見直しなどもあるが、
自分の意志とは別の意向の可能性大だが、スイッチが壊れるようなもの。
7旬「64歳宝未」は、DNA「
」の学びであり、旧きを強調。
8旬「74歳鉄午」は、DNA「
」の改善だが、
新たな人生をやりぬくほどの気力は残っていないと思われる。

馳は学生時代に出会った実家が運送屋で相当裕福な女性
97年(灯丑)の干合年に
結婚しているようだが、
害持ちらしく、結婚記念日(97-1111/灯巳)は、干合支害日で、
何もかも毒
どこに惚れたかはともかく、
食事も馳が用意するらしいから、
それを含めての毒々しい生活。
そして、東京にもずっと住めずに、軽井沢に犬と暮らす日々で、
全く未来が見えないのは、これまた徹底した害持ちの毒を、
彼の地で封印したいということらしい。
俗世間から離れれば毒の影響も和らぐかも知れぬが、
だからといって、
犬との生活は毒を助長させるだけで、
仕事には活かせるかも知れぬが、邪気が宿るので、共感できる人生ではない

また、辰巳天冲殺ばかりか「禄」主導のため、
もっと売れたい」や、「また当てたい」。
そして「
数百万もする葉巻」だかを購入したいという気持ちはあるようだが、
その追い風になるような
大きな受賞(直木賞)を逃しているのは、
害持ちらしく、真っ直ぐに進まずに、
タイミングが悪いだけだ。
そして、土性は最強の116点あろうと、それらは全てDNA「車」の「山」。
名誉になるDNA「牽」の「畑」がないから、栄誉は手中に出来ず
また、それでも近年では、ことのほか目立つはずだった
12年(海辰)の
条件あり天冲殺には、愛犬の発病と看病のために、
ろくすっぽ仕事をせずただの一冊も上梓されておらず
とてつもなく残念な生年冲殺だと思う。
本作でも刊行されていれば(同年に直木賞受賞の)
受賞者比でなかったの不可解というか、
仕事を最優先できぬ生年冲殺が、活かせぬようでは、
自然界はこれからもご褒美は容易く与えまい
今年(15年/草未)では、何ら条件がなく、
(直木賞受賞など)端から困難だったのだ。

ところで、映画化またはドラマ化された場合は、
(今なら)NTTドコモのCMではないが、
(64-0707/灯巳)(82-0126/畑酉)ではどうか。
堤に田園調布のイメージはないし、原作の巨漢とは少々違うが、
心底悪ぶった演技はお手の物だろうし、
この二人が捜査官で
アンタッャブルを、
声を揃えて決め技にしてもらえば、
ちょっとした話題になるだろうな。
(二人は)共通干もあるのだし、見応えはありそうだ。
なお、綾野の相手役は少々若いのは目をつむって、
共通干がある(納音もだが)
きい(91-0315/木申)にやってもらいたい☆
馳星周65-0218※午前四時前生まれ
山草陽
寅寅巳-4
調車禄禄龍(禄主導)
木性(83)火性(87)土性(116)金性(11)水性(09)/総合306
辰巳生年冲殺/生日冲殺/互換冲殺/天冲殺(24歳草亥/34歳木戌)
初旬条件あり(日干と干合後に年干支と大半会)
主導DNA(14歳陽子)/納音(54歳海申)
年支VS日支害(表裏)/害切れ(24歳草亥/54歳海申)
木性過多/火性過多/土性過多/金性脆弱/水性脆弱
-4歳灯丑/14歳陽子/24歳草亥/34歳木戌/44歳雨酉/54歳海申/64歳宝未/74歳鉄午〜
09(海)BE●
top●BE
 
■2015年10月11日(日)鉄申
宮内悠介エクソダス症候群の暗部と躓き
宮内悠介//エクソダス症候群○BE
○DNA「」の干合年だった10年(鉄寅)に盤上で、
第1回創元SF短編賞
山田正紀賞受賞。
12年(海辰)のDNA「玉」年に、同作で第33回
日本SF大賞受賞。
13年(雨巳)のDNA「龍」の三合会局年に、
第6回
(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞。
ヨハネスブルグ天使たちで第34回日本SF大賞特別賞受賞した
宮内悠介(79-0118/草酉)のエ ク ソ ス 症 候 群が、
06月30日(灯丑)のDNA「鳳」の半会日に上梓された。

驚異の新鋭が放つ、待望の初長編ということだが、明るいはずの近未来なのに、
先頃、
NASAが水の流れがあることを発表したというのに、
火星が舞台の話は、人類が棲息するための努力はなされているが、
まるで西部劇みたいに、馬車やら保安官は登場するし、
やさぐれた者達の流れたついた場所みたいで、
健全ではない空気が流れるばかり。
あつかっているテーマも、近代医療から取り残された
僻地みたいな地球外のそこそこ規模のある
精神病院の話で、
あまり
趣味の良い設定とはいいがたい
すべての精神疾患が管理下に置かれた近未来だが、
それでも人々は死を求めたという。
それは
地球ではとっくに根絶したエクソダス症候群
地球に還りたいが、還る術もない哀しい物語
おそらく閉鎖環境でなければ、脱出先は地球でなくとも良いのだろうが、
それだけ火星の状況は逼迫していた。
そんな火性に職を求め、
火性に赴任してきた主人公は、
上役の娘と同棲しておきながら、彼女が自死したがために、
地球での精神科医師としての職を追われたのだ。
だからこそ、
生まれ故郷の火星へ戻ってきて、
かつて父親が勤務した、開拓地で唯一の精神病院へ赴任するが、
そこで、何故父と地球にいたのか、
自分の過去を知ることより、
他者に共感できない苦しみと、自らもエクソダス症候群に罹患したことを
ひた隠しにしながら、
病院の改革に着手する謎の多い活劇だ。

東京都武蔵野市生まれながら、DNA「」年だった92年(海申)まで
ニューヨークに在住。早稲田大学第一文学部英文科を卒業。
在学中は
ワセダミステリクラブに所属し、
卒業後はインド、アフガニスタンを
放浪するという
生年冲殺らしからぬも、害持ちらしい躓きぶり
麻雀プロの試験に補欠合格するも、プログラマーになったという宮内は、
DNA「
」主導の勝負師で、何でも体験しないと納得しない危険人物
「車+禄」は、妙な束
縛から逃れるために自立する意志
逃げるという衝動は、ここから出ている。
「車+車」は、
計算はするが、頑固一徹ながら、動く時は徹底して動く。
むろん、共感するしないは別にして、
自分の意志で動くわけだ。
「車+司」は、
猪突猛進の部分があり、利用しやすい人物と思われがちも、
目前の役割には
見事な仕事ぶりを発揮し、その気になれば生年冲殺の鑑。
「車+貫」は、それでいて
利己的で失敗しようが簡単に諦めない
才能は、この「」であり防衛本能
守るのは、自分だけか、家族なのか、仲間なのか、組織なのか、
人類であり、地球や火星なのかで、器も決まる
「草+車+丑月」は、若いのに
老練発想は役人並みながら、
「午」年生まれ「草酉」は、
勝負に賭ける執念あり。

宿命の特長は、極寒厳冬深夜二時頃の山あいの草花
深い眠りについているはずなのに、
夜な夜なとアルコールをもとめて徘徊する酔っ払いであったり、
深夜でないと、仕事がはかどらない、暗さを愛する夜働き
総エネルギー188点は押し出しは良くとも身弱の部類で、
守護神火性の25点は、年支「午」内にあるが、
月支「丑」と
が成立するため、躓きやすいし、なんでもすんなりいかず、
混じりものがある粗悪品の酒をあびようと、
かえってそれが、
身の丈にあったりと不可思議
せいぜい、
間接照明なり、ルームライト程度の人工の明かりで、
手元を確認出来るくらいなので、
目には優しくない
年干「山」を
仕事の壁と考えれば、そこに毒があろうと、
月干支「草丑」VS日干支「草酉」の大半会はあるので、
仲間や身内と確信すれば、手に手を取り合って
共生する。
年干支「山午」は、帝王なれど諦めも早く、
決断力あるも評価されるか否かは極端の
独断専行型。
月干支「草丑」は、派手さはないが真面目な人。
そして日干支「草酉」は、
心がさめているからこそ、共感出来ず。
盆栽のように完成しているが、それ故の裏切りにも遭遇し、
ともかく
一本気なのである。
また、生年冲殺は
親の犠牲本書の根幹も親との確執や疑問であり、
父親的な存在と常に向き合う姿勢である。
ちなみに「草」の母親は「海」だが存在しないので、
陰陽の「丑」内「雨」をとる。ならば、父親はその干合相手の「山」。
それが冲殺されて、立ちはだかるのだから、
色々ためされる
干支番号構成は、55-02-22で北方から東方から南方へ延びるが、
領域はさほど広くはなく、だからこそSFなのだろうが、
暗いなかで、
明るくするための努力
明るくなったらあれこれ実現したいという準備
それが、
夜働きなのか極度に早起きなのか不明なるも、この人の姿。

後天運は、初旬「6歳陽寅」が年干支「山午」と、
大半会的(初旬のみ陽と山は同格)のため、
さらに守護神DNA「
調」のため、偏った方向ながら成功運型
ここで「ドラクエ3」のバグに衝撃的な出会いもした。
むろん米国生活は、生年冲殺らしく親の犠牲。
2旬「16歳灯卯」は、DNA「
」の守護神対冲。
表現手段の変更で、
幾分緩やかになった模様も、
放浪をし遊興に走り、危険な時代を過ごした。
早熟なので、ここで少しでも早く実社会に出る手もあったろうに、
いささか
残念だが、糧としたということにしておこう。
3旬「26歳山辰」は、冲殺年干に呼応する「山」で
デビューに漕ぎ着け
DNA「
」は、ようやく地道に生きることに目覚めたか。
この後は4旬「36歳畑巳」がDNA「
」の三合会局
どんなことをしていても、
前向きならば経済状態が豊かになる充実期。
5旬「46歳鉄午」は、真っ当に仕事に励んでいれば、名誉。
不埒であれば、不名誉な事態が大きく拡がるDNA「
」の10年運天冲殺
6旬「56歳宝未」は、DNA「
」で、
前旬が名誉なら多忙。不名誉ならば、抹殺とわかりやすい。
7旬「66歳海申」は、DNA「
」。
8旬「76歳雨酉」は、DNA「
」。
冬生まれに水廻りで、さすがに
早熟午未天冲殺としては、
稼働力は落ちているはずであろう。

意識、認識といった大きいテーマを俯瞰するためには、
遠くに行かなければなりません。それができるのがSFの特権。
舞台はどうしても火星にしたかった
」ということだが、
状況によっては、
医師も看護師も資格がいらぬ荒廃したような設定
一見
食いつきの良いテーマは、おぞましくもあり、
悪くはないが、
趣味の良い手段とは思えない
精神疾患は、年支VS日支害の表裏など宿命的なものや、
後天的な10年運の影響などで、バランスが悪くなって起きるも、
それ以外では、
一時的に天冲殺の影響で発症したような感覚にもなるが、
永続的なものではなく、
時間の経過と共に跡形もなく消え去るが、
その時に
派手な動きをしたり、周囲が大袈裟に騒ぐ
取り返しのつかぬことにもなる。
病気でもないものをあえて病気にしてしまえば、生涯を棒に振りかねない

ところで宮内の実家は吉祥寺のようだが、
三鷹駅のほうがより近い武蔵野市と思われ、14年(木午)の07月30日(雨酉)には
恋人が生クリームをフォークで泡立てようとしており・・・
というtweetをし、同年08月13日(陽辰)には、
家人の誕生日なのでいろいろ作ってみたよ。」(生年不明)としているので、
この間に結婚をして、現在は
東京都杉並区高円寺南
環七近くに居住し、「四丁目カフェ」のハッピーアワーに
お得な価格のビールを飲みながら、
(気分転換に)
手書きで原稿を書いたりしているようだが、
あんな紫煙タップリの木製の座り心地いまひとつの椅子でかね(笑)。
また、現在は「専業」であるというような発言をしているので、
配偶者はどうやら仕事に従事しているようにも思われるな。
年上命の午未天冲殺なので、相手が年下でないことを祈るが、
それ以前に
生年冲殺の条件あり天冲殺現象は、
仕事には有効だが、私的面には天冲殺現象の影響はあり。
なのに、
結婚をしたばかりか、引越までして、
全く
新しい環境を楽しんでいるようでは、先行きが不安で、
いずれは仕事にも悪影響が出かねないと推測する。

また、宮内はクセのある俳優の浩文同一生年月日
勉強が嫌いで出席日数が足りずに、高校を中退した新井と宮内の
違いは、
親の姿勢でもあるが、生年冲殺であろうと、
社会に出るまでは責任を持つのが親の道
しかし、遊びに身をやつした宮内も
遠回りしたのは間違いなく
生年冲殺としては、
下の部類(笑)。真水のDNA「」の改良は、
冬生まれにとって忌み神方向なのだから、
行動ではなく、
精神性の範疇で使用しないから遠回りになる。
(2旬のDNA「
」の守護神対冲だった)
16歳の頃から小説家になりたいと思っていた。
書かなきゃいけないという強迫的な熱意から、
プログラマーとして勤務していたころ、昼休みや、
帰宅後の午後10時から午前2時くらいまで小説を書いていた
」だそうだが、
06年(陽戌)のDNA「
調」の害年には、
それで
体調を崩して退社という生年冲殺らしからぬ失態
ゲームをやると満たされてしまって、創作意欲がなくなってしまう。
控えています
」は当たり前だ。「車」主導が無理して作家を志したのであれば、
生産性のないゲームなどもってのほか
最も、現実性が強くて危ない性癖は、どう考えても
作家よりは
役者向きなりゲーマー向き(笑)。
だから、
成功したければ一切の遊興封印で努力をせねばならぬのだよ☆
宮内悠介79-0118
草山灯
酉丑午+6
司貫車車禄(車主導)
木性(36)火性(25)土性(70)金性(42)水性(15)/総合188
午未生年冲殺/天冲殺(46歳鉄午/56歳宝未)
初旬条件あり(年干支と大半会的)/三合会局(36歳畑巳)
年支VS月支害/害切れ(56歳宝未)
火性脆弱/土性過多/水性脆弱
+6歳陽寅/16歳灯卯/26歳山辰/36歳畑巳/46歳鉄午/56歳宝未/66歳海申/76歳雨酉〜
02(草)●BE
top●BE
 
■2015年10月13日(火)海戌
小川一水美森まんじゃしろのサオリさんと町立探偵の駆け引き
小川一水//美森まんじゃしろのサオリさん○BE
○93年(雨酉)のDNA「」の天冲殺害年に、
第3回
ジャンプ小説・ノンフィクション大賞に、「リトルスター」で佳作入賞。
96年(陽子)のDNA「鳳」の守護神変則方三位年に、
第6回
ジャンプ小説・ノンフィクション大賞で、
「まずは一報ポプラパレスより」にて
大賞を受賞し、
作家デビュー(筆名は
河出智紀)。
98年(山寅)のDNA「
」年より、小川一水の筆名を使用。
04年(木申)のDNA「
」の天冲殺年に、第35回星雲賞・日本長編部門賞を受賞。
06年(陽戌)のDNA「
」の守護神年に、第37回星雲賞・日本短編部門賞を受賞。
11年(宝卯)のDNA「
」の支合年に、第42回星雲賞・日本短編部門賞を受賞。
14年(木午)のDNA「
」の大半会年に、第45回星雲賞・日本長編部門賞を受賞
という経歴を誇る
小川一水(75-1124/木戌)が、
13年(雨巳)の月干支「灯亥」の天剋地冲を伴う
田舎を感じさせるDNA「」年より断続的に
「小説宝石」で発表してきたSF作品ではない、
素の小川には如何にも似合いそうな町立探偵シリーズ」が、
06月20日(灯卯)のDNA「調」の守護神支合日に、
美森まんじゃサオリさんとして、上梓された。

某県の(といってもどう考えても作者の出身地の岐阜県)の
山あいにある
限界集落寸前小さくて古い美森町舞台で、
(
文明拠点イオンのお店まで24キロ県庁所在地から35キロ
隣県の
新幹線駅まで78キロ東京は時空の彼方と位置付けている)
平成の大合併で近隣の村と一緒にされて、町になっただけで、
交番もコンビニもない因習をほのかに感じ、町とは名ばかりの集落で、
何か厄介ごとがあるとかりだされるのが、
役場から仕事を廻してもらっている「探偵」というよりは「便利屋」の主人公。
母親の生家が空き家になったため、他人に貸せるようなものでもなく、
大学受験に失敗した、いかつい男が、
東京から軽自動車とともに送り込まれたのだ。
そして、
父親が近くの天文台に勤務し(何故か母親はいない)、
地元に精通した美貌の一つ年上の底意のありそうな
自称女子大生に指図されながら、事件を解決したり、
祭りを取り仕切ったりしながら、
集落に馴染んでいく奮闘記であり、
そこはSFではなくとも、限りなく
現在に近い未来が舞台で、
小川が
理知と稚気奇想と科学の絶妙な配合を自認するだけあって、
仕掛けは、ちょっとした
発明品が、当たり前のように、
そんな設備投資して大丈夫かというくらいの
田舎なのに度々登場する。
しかし、
科学で人員不足を補う一方、様々な事件の鍵は、
都会の喧騒も灯を離れた山あいの美森町の美森様という神様が握っており、
それを祀る卍社を戴く、限界集落寸前の小さな旧い町が、
滅びることなく成長しようとする
躍動感も感じられ、気持ちの良い読後となる。
民俗学に最新テクノロジーと不可解な謎の新しいブレンドは、
田舎小説の風合いを全く感じさせずに、
都会的で、洗練された頼もしさを私達に与えてくれるものだ。

岐阜県内に誕生し、現在は愛知県一宮市在住の小川は、
DNA「
」主導で、時代の先端を行く着眼点に、
優れた創造力を兼ね備えた気さくさあり。
常に新しい技術に興味あり、それを
庶民のために役立てようとする頼もしさ。
「龍+石」は、「石」×2もあり、
人当たりは良く、人によって差を付けず、
経済の裏付けを無視して企画をたてて後悔することもあり。
また、技術力芸術力に優れ、相応に努力するだけで、
かなりの手練れとなる。
「龍+禄」は、
教養に裏付けされる冒険心や実行力があるものの、
両者丸く収まるという落としどころより、地域優先という発想あり。
才能はこの「」で、感謝と奉仕
むろん
世のため人のため、大それたことではない、ちょっとした奮闘をする。
「龍+調」は、内面葛藤は激しく、独創性あるアイデアで、
不平不満へ向かうエネルギーを、ひたすら
向上心へと変換する。
「木+龍+亥月」は、
自尊心の強い学芸の才ありで、
「卯」年生まれ「木戌」は、
純朴ではあるが、視野は狭く、
異性の気持ちは理解不能であるから、相手に理解してもらうしかない。

宿命の特長は、晩冬午後十時頃の、どういうわけか照明が煌々とする田畑
寒い時期なのに、総エネルギー170点中木性90点の繁りかたは、
果実や野菜などをハウス栽培しているもので、
なおかつ
何らかの理由で、夜間も照明をあて成長を促している
とはいえ火性は26点なので、そうそう強くはないが、
考えようによっては、半端物の植物は燃料に廻せるので、
効率が良い
年支「卯」と月支「亥」の半会で木性は強化され、
さらに、年支「卯」VS日支「戌」の支合も、
努力型の木性に通じるので、
地支木性一気格となり、
月干の守護神火性以外を全て木性と見なせば、
地に足がついた地道な活動が、日常より顕著に行われている。
木性以外の成分は脆弱だが、冬生まれのハウスならば文句あるまいし、
充分ことたりるのだが、
異様な存在感のあるわりには、
威圧感はそこまでないので、周囲は油断する。
年干支の「草卯」は、
努力家だがどこか鈍さもあり、憎めない。
月干支の「灯亥」は、
喜怒哀楽の激しい感情人間で、
他人には見えないものが見えたりもする。
そして、日干支の「木戌」は、優れた引力本能を所有する
感受性豊かな浪漫派ながら、完璧を求めるがために、
内側を不幸にしやすい究極のさげ▼▼で結婚不向き。
なので
締め付ければ締め付けるほど妻も子も離反していくため、
親離れが進んじゃって、最近向こうから話しかけてくれないんだよなぁ。」となるし、子が妻と戦争状態になることだって回避できぬ。
また、若い時は地位や名声を求めては失敗しやすいが、内容重視になれば、
導かれた世界で成功しないわけはなし。
干支番号構成は、52-24-11で北方南方東方を結ぶ
躍動感ある領域

後天運は、初旬「5歳陽戌」は、DNA「」の遊び心が付加されるも、
これといった稼働条件はなくも、さりとて何処も壊れておらず、
冬生まれの木性には、豊かなスタートをきった。
少し風変わりなだけの田舎の何処にでもいる少年だったか。
2旬「15歳草酉」は、DNA「
」の10年運天冲殺
年干支「草卯」の納音もあるため、
周囲との交流に失望し、
DNA「
」の作り話の世界に特化して、単独行程になり、
果てしなく技芸が磨かれ、デビューしたが、
次男が01年(宝巳)生まれからも、この10年運で結婚しており、
害始まりの明るくはない結婚生活と推認出来る。
3旬「25歳木申」は、
害がとれた10年運天冲殺で、
自分のスタイルを確立するDNA「
」。
現在の4旬「35歳雨未」は、
10年運天冲殺稼働中ほどの
勢いはないが、年支「卯」と月支「亥」のからむ
三合会局で、
ブレーキをかけねば、
世界は拡がるもので、
「雨」は忌み神のDNA「玉」なれど、
本作のような傾向を見せることで、新たな読者も獲得する。
次の5旬「45歳海午」は、月干干合で目下や夢・方向性の変化。
主導DNA」でもあり、自己確立にもなるが、
恐らくここは、子供に変化が訪れることで苦悩し
(月干支は灯亥から草亥になる)、
その子の変化により、
木性の天干一気入格となり、
地支はもとより木性旺地の半会支合で木性化しているので、
全木性格となり、他人を寄せ付けぬほどの強さを誇り、
ひとたび、迷い込めば
抜けだせぬ魔物が棲むような森にもなる。
6旬「55歳宝巳」は、DNA「
」の名誉となり、
業界あるいは地域での役割強化。
7旬「65歳鉄辰」は、DNA「
」の天剋地冲で、倒れるほど猛烈に動かされる。
8旬「75歳畑卯」は、思いが叶うDNA「
」の干合支合で、
充実した晩年の達成感を味わう。

本作を含めた小川の仕事ぶりにケチをつけるつもりはない
しかし、あえて言わせてもらえば、
小川は小川でも、よく蛇行する川です」ではないだろう。
膨大な自身のサイトのコンテンツ半端ではないSNSの量。
確かに発信することは、冬の樹木の守護神になるし、
悪くない
しかし、それは
本業ですることではないか。
小川水池なるサイトはともかく、
さすがに
SNSは「木」が突風に揺らされているが如く
落ち着きもないばかりか、
疲労感ありあり
この半分でも創作の時間に裂いてもらえれば、いいのに。
特にDNA「
」のこの時期は「町立探偵」のような田舎物は似合う
大変好ましい読後感で、
爽やかな気分にすらなった。
寸暇を惜しまず励んでもらえば、来年(16年/陽申)とさ来年(17年/草酉)は、
60年に2年だけある守護神天冲殺ではないか。
さ来年は害もあるので、
有り難迷惑もあろうが、
地元局制作で
ドラマ化されて全国へという図式にも期待したい。
それが可能なのだから、好きなものだけではなく、
四の五の言ってないで、
万人受けする世界に入ってほしい気もするのだ☆
小川一水75-1124
灯草灯
戌亥卯-5
石調禄龍石(龍主導)
木性(90)火性(26)土性(13)金性(18)水性(23)/総合170
申酉日座冲殺/天冲殺(15歳草酉/25歳木申)
変則方三位害(15歳草酉)/三合会局(35歳雨未)
主導DNA干合木性天干一気(45歳海午)
天剋地冲(65歳鉄辰)/干合支合(75歳畑卯)
地支半会支合木性一気格/狭視(異性理解不能)
木性過多/火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性脆弱
-5歳陽戌/15歳草酉/25歳木申/35歳雨未/45歳海午/55歳宝巳/65歳鉄辰/75歳畑卯〜
01(木)BE●
top●BE
 
■2015年10月19日(月)山辰
岡田秀文偽造同盟の化かし合いに教訓あり
岡田秀文//偽造同盟○BE
○99年(畑卯)のDNA「牽」の支合年に、
「見知らぬ侍」で第21回
小説推理新人賞を受賞。
01年(宝巳)のDNA「玉」年に、
本能六夜物語でデビュー。
02年(海午)の大半会年には、
太閤で第5回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した、
岡田秀文(63-1115/海戌)の 同 盟 が、
年干支「雨卯」と月干支「雨亥」のからむ三合会局月(雨未)の
水性天干一気強化日の07月25日(海寅)の大半会日に上梓された。

同作は、43年(雨未)に陸軍参謀本部戦局転換を目的とした
アメリカ経済打撃策米ドル紙幣の偽造計画」を開始。
だが、実行を目前に第二次世界大戦は終わり、
偽ドルの原版と印刷機は陸軍特殊部隊によって破壊隠蔽されたはずだったが、
47年(灯亥)に、東京日本橋で起こった殺人事件の現場で、
旧陸軍が製造したと思われる偽造ドル紙幣が発見され、
消滅したはずの計画が露見することを恐れた日本政府は、
印刷機回収のため秘密裏に捜索を始める。
手がかりは当時、
印刷機破壊を命じられたまま行方不明となった6人の将校だ。
しかし、そこには
GHQ(連合軍総司令部)によって、
巧妙に仕組まれた偽装の罠が仕掛けられており、
手に汗握る「
日米露、究極のだましあい」が繰り広げられる。
実在した
キャノン機関を思わせる諜報部隊に、
正規の米軍駐留部隊ロシアと通じる共産党の細胞
そして
旧日本軍中野学校(諜報員養成学校)上がりの仕事師達に、
戦争未亡人で女優上がりの気っ風の良い隊員がいたかと思えば、
情けない趣向が露見したと勘違いし自死した大学教授
さらには、
敗戦に抗し山間に立てこもった旧日本軍部隊に、
闇市を牛耳った極道に、右翼の面々が入り乱れて織りなす、
不可思議な事件の数々を、岡田はいとも容易くまるで見てきたように、
パズルの一片一片を完成させるように、緻密にそして
劇的に表現した。
これは、米露、究極の騙し合いの代理衝突なのか。
終戦直後の日本国陸軍最後の兵器「
偽ドル紙幣印刷機」とは何だったのか。
戦後70年を迎える今年(15年/草未)に、
日本の行方を左右したかもしれない、
占領下の闇が浮かび上がる。
特に原爆投下予定都市だった新潟が、
東京と共に取りあげられているのが興味深く、
まるで
ノンフクションなみの光景には脱帽する。

東京都出身で、明治大学農学部卒業後、製薬会社に勤務している岡田は、
DNA「
」主導で、冷静沈着で、質実剛健風雅な趣向を併せ持つ。
「鳳+調」は、樹木に寄生する草花のような
共存共栄という曖昧さやや神経質な印象を与える。
「鳳+玉」は、
内側は静寂そのもので、猥雑下世話な干渉を嫌い、
こと創作という世界では、自己の劣る部分には目をつむり、
都合の良い面のみ輝かせられる卓越した様相
才能は、この「」であり、ズバリ古典であり歴史
自身が誕生する前のことならば、この範疇なので、
歴史小説家という評判もあるが、
決して
太平洋戦争終戦直後が不得意な訳ではなく
見てきたように情景が浮かびあがるはず。
むろん、戦車に軍用車に銃火器と小道具の
描き方にもぬかりなし
「鳳+石」は、表面的な和合性には長け、
多くの人物を登場させても、妙に絡み合うことなく整然とさせ、
極めて
政治的色合いが濃いのに、軽々しく扱えるのが得意。
「海+鳳+亥月」は、手堅い
破壊力
ちょっとした
ハラハラドキドキ感だけではなく
お約束の戦闘シーンも随所にあり。
「卯」年生まれ「海戌」は、
勝負師なり。

宿命の特長は、初冬午後十時頃の冷たい」に濃霧がかかっていたり、
大雨が降って視界が遮られた状態
なので、多くの
有象無象を内包する怪しい領域
年干支「雨卯」VS月干支「雨亥」の大半会は、
その気になれば、前進力旺盛で、
滝のような雨水が露払い
後詰めにも見える「海」も、何でもありの
資源の宝庫で重厚
知恵者であり、伝統芸のような才覚で目上を黙らせる頭脳戦士
総エネルギー193点だけをみれば小ぶりだが、うち水性104点は重厚であり、
水源地の金性は「」の一点なのでブレなし。
とはいえ仲間を信用するか否かで評価も別れるだろう。
年干と月干が「雨」に日干が「海」の
水性天干一気に加え、
子丑天冲殺なので、何をしても周囲に干渉されぬ強味あり。
事実、
ぬかりのない仕事ぶり
また、地支は年支「卯」VS月支「亥」の半会で、木性強化。
さらに年支「卯」VS日支「戌」の支合は、
努力の人であり、
足が地についているような強固な木性となる。
すなわち、
水の流れがあまたの木性のおかげで縦横無尽となり、
精神世界の水性が難なく、現実世界の木性へと注がれ、
常人が思うほど、
創作過程に無理が生じないように見える。
年干支の「雨卯」は、お公家さんみたいな歴史的人物。
何でも、持続積み重ねが持続して出来る。
月干支の「雨亥」は、度胸はあっても心は強くなしく、変化を好まない。
そして日干支の「海戌」は言動粗野な挑戦者。
逆境をも切り拓くが、旧家にしか生まれぬ特性。
干支番号構成は、40-60-59と西方と北方を結ぶ鋭角的な領域。
すなわち、現代物には興味なしとしておく。

後天運は初旬「2歳海戌」は、DNA「」の律音で、
日干支と同一のため、成功運型となる。
内面充実をはかり、集中力を持ち、自己を大きくさせていった。
ほぼ生涯ターボ運(子丑天冲殺廻り)のため、何をしていても目立つ。
2旬「12歳宝酉」は、DNA「
」の害。親や組織あるいは学問の場での軋轢
あるいは学んで届かない歯痒さ。
期待どおりにならぬことで、苦労したので、これが後年に役立ったのだろう。
大学も就職も「石」×2もあることから望みどおりではなし。
3旬「22歳鉄申」は、DNA「
」の改良改革。
前旬を吹っ切るも、月支「亥」の害もあり、安定には一歩及ばず・
4旬「32歳畑未」は、年支「卯」VS月支「亥」の三合会局を伴う
冬生まれの準守護神の「畑」の到来で、DNA「
」の名誉で、
重なりに受賞し、デビュー
5旬「42歳山午」は、年干と月干の「雨」が干合で「灯」となり、
表面的なには火性の恩恵で注目度アップ。
世に知られるようになるものの、
この「灯」が日干「海」とさらに干合すれば、
年干と月干は「草」に、日干は「木」となり、
木性的な地支とあわせ
全木性格入格は、深い森の完成で、
ひとたび迷い込めば読者を逃さぬ魔力をもつが、
干合日干支は「木戌」で尋常ではないので、
DNA「
」もあり、近づけぬ人もあったろう。
現在の6旬「52歳灯巳」は、DNA「
」の守護神本能。
日干支は干合で「木戌」化して、異様な存在感を放つも、
「雨」降りが確認されようと、環境の「灯」は揺るぎなく上昇。
だからこそ、
近代以前から、近代へシフトされた本作も活きるのだ。
この勝負は、吉とでる。
今後は7旬「62歳陽辰」は、DNA「
」の最高級の守護神で、
日干支の天剋地冲は、魅力を惜しみなく滲ませていくものであり、
人生大逆転となり、評価も揺るぎないものになるだろう。
8旬「72歳草卯」は、DNA「
調」の支合で、
老いて少女小説にでも、挑戦すれば、また幸あり。

岡田の売りは、右でも左でもない、ど真ん中に座して発信すること。
あえて言わせてもらえば、
冬生まれだけあって暗さも生半可ではないため、
本作の装丁にしても相当渋さをかもしだしている。
「偽造同盟」なので印刷機は自然の流れなのかもしれないが、
郷愁を誘うであろう「
くろが四起」を駆っている姿もあれば、
さらなる
浪漫を感じたのではないか。
内容は、おどろおどろしくなくスカッと爽快な作品であった☆
岡田秀文○63-1115
雨雨灯
戌亥卯-2
石石玉鳳調(鳳主導)
木性(45)火性(13)土性(13)金性(18)水性(104)/総合193
子丑天冲殺/初旬条件あり(日干支と律音)
ターボ運(〜91歳)/害(12歳宝酉)/三合会局(32歳畑未)
天剋地冲(62歳陽辰)/干合木性天干一気(42歳山午)
水性天干一気/天干一気破格(42歳山午/52歳灯巳)
地支半会支合木性一気格/火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性過多
-2歳海戌/12歳宝酉/22歳鉄申/32歳畑未/42歳山午/52歳灯巳/62歳陽辰/72歳草卯〜
09(海)BE●
top●BE
 
■2015年10月26日(月)草亥
彩坂美月柘榴パズルに拭えぬ毒と夏の記憶
彩坂美月//柘榴パズル○BE
○09年(畑丑)のDNA「牽」の条件あり天冲殺年に「未成年儀式」で、
第7回
富士見ヤングミステリー大賞準入選しデビューし、
同作は
主導DNA年「」年だった13年(雨巳)に全面改稿となり、
少女は夏閉ざされるとして文庫化もされた
美月(77-1231/海戌)の柘 榴 ズ ルが、
08月25日(雨酉)の主導DNA「石」の害日上梓された。

同作は、のっけから「趣味の悪い」殺傷事件の新聞記事のようなものを、
つきつけてくるが、内容は
恐怖の色素が徹底的に薄められた
家族
ひと夏のいくつかの挿話が織りなす、
19歳の女子大学生の視線で語られる、ごくありふれた小さな事件に
包まれているのだと読者を誘導する。
だが「
読まなくてもいいや」と放りだしたり、
結末を先に読んでしまおう」という不埒な心がけだと
後悔しかねないので要注意としておきたい。
こんな
柔な伏線には騙されぬぞと身構えたら最後、
とてつもない結末に足下が震える、でもハートフルな連作集なのだが、
発想として単純明快なものなので、評価は微妙に二分されよう。
あたしは自分の家族が好きだ。こんなこと云うとイタい娘って
思われるかもだし、自分でも恥ずかしいヤツとかちょっと思うけど、
いかんせん事実だから仕方ない。
優しい祖父と母、しっかり者でイケメンな兄、
そして甘ったれの妹に囲まれ、愛情ゆたかな日々を送っている
」と
いう設定だが、
端から父親については伏せられたままで、随分と怪しい(笑)。
また、どこか
昭和の香りが残る東京下町の話としているが、
それらしい具体的な描写はなくローカル都市の話と言われても
疑う余地はないが、それを彩坂に求めるのは、経験値が低いのだし、
巧みにカバーする筆致も熟成されてはいないのだから、やむなし。
ありそうでなさそうな「山田家」の
謎とは何だったのか
祭りのようなもののに唐突に訪れる、お約束の意外な展開
家族の幸福を再認識させられる問題作なのだろうが、
あえてハズしたと思われる装画が、かえって狙いすぎで、
売りにはつながらない気持ちになってくる。
この内容なら、もっと
少女の完成を前面に強調すべきだろう。

山形県天童市出身。早稲田大学第二文学部を卒業で、
在学中は
ワセダミステリクラブに在籍し、
現在は
地元へ戻り図書館司書生業にしている彩坂は、
DNA「
石」冲殺主導で、周囲に翻弄され、なかなか自分のペースで進めない。
才能も、この「」で協調性和合性
「石冲+禄」は、
他力本願。他人次第。編集者次第か。
「石冲+車」は、何らかの
犠牲を強いられながらも、
慌ただしく生きて行かざるを得ない。
「石冲+司」は、
本質は質素も周囲にあわせ交流する。
なので、
その夏に皆が集まったのだろうし、
その後の
唐突すぎる展開にも納得がいくが、
いくら小説の世界でも、
半端な浮き世離れは、
微笑ましいとするしかない反応だろう。
「石冲+貫」は、
集団に組みしながらも個人という孤独。
「海+石冲+子月」は、
おだてに弱く、隙だらけ。
「巳」年生まれ「海戌」は、
働き者

宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の冷たい」。
年干「灯」は
生年冲殺で歪んでいるが、熱い守護神
総エネルギー203点は、さして強いとは言い難いが、
自身の水性は68点で、守護神火性57点なら、
やや
守護神劣勢とは言え、まずまずと思うが、
その
火性の燃料源にして、自身の発信力である
木性ゼロ(DNA鳳/調なし)は、守護神であり、妙な表現力
無限大に使用すれば、使えなくもないが、通常は無口なり、あるいは口下手
とはいえ、年干「灯」と月干と日干の「海」が干合すると、
(月干と日干が年干を奪い合う図式)
年干は「草」に月干と日干は「木」になり、干合
木性天干一気入格となるので、
集中すれば、の如く、目上を呑み込む勢い。
年干支の「灯巳」は、
何でもやりたがるが、
ひとつに専念しないと、狭い範囲で集中しないと輝かず。
月干支の「海子」は、
知的攻撃心も、怒ると運気下降
そして日干支の「海戌」は、旧家に誕生しながらも
あらたな何かに
挑戦するも、品性は犠牲になる傾向。
干支番号構成は、54-49-59で北方の限定領域。器用とは言えない。

後天運は、初旬「2歳雨丑」は、DNA「」で初旬主導DNA10年運天冲殺
早くも自己確立して、狡猾な流れに乗らされて生きる。
生月冲殺なのに月支は支合となり、呪縛あり。
2旬「12歳木寅」は、DNA「
」のありえない木性の発信力の半会。
それまで
貯めこんだ鬱憤一気に吐きだすと共に
ターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まり、ほぼ生涯、何をしても目立つようになる。
3旬「22歳草卯」は、DNA「
調」。
おなじく、
ありえない木性の丁寧な表現で、ひとまずデビューする。
現在の4旬「32歳陽辰」は、DNA「
」の守護神天剋地冲で、逆転の狼煙。
その後の5旬「42歳灯巳」は、DNA「
司」の使いやすい守護神で堅実も、
進み行く方向の変化ありも、干合木性天干一気破格となり、救い緩みの同居。
6旬「52歳山午」は、DNA「
」の半会で俄然多忙になる。
7旬「62歳畑未」は、DNA「
」の栄誉の刑。
衝突あれば、自尊心強化につながる。
そして8旬「72歳鉄申」は、DNA「
」の改良改革で旅立ち。

さて、彩坂の問題点は、功成り名を遂げているとは、
まだ言い難いというか道半ばであるにもかかわらず、
実家に堂々(でもないだろうが)と居座っていると推認されること。
親剋しの
子丑天冲殺のうえ、家縁なしの生月冲殺
なのに、
実家にいるという不自然な生き方をしている。
ま、いっか」なのであろうが、毒を喰らうに等しい。
生家居場所はないの苦悩が創作に向かわされるのか。
だからだろう。
集中出来ずに校閲は近所の店」でになってしまうのだ。
一旗あげて親に指図でもするなら理解できるが、
この
中途半端は、いくら矛盾多い宿命とはいえ、アウトもアウト
成功したければ冷静で怜悧なはずの冬生まれの生月冲殺が、
ユーターンなんかするわけなしなんのために、上京したんだい。
歩が金になるためにではなかったのか。
それに、これからはもう
暗い世界は終焉を迎える
家族ゲームをやっているわけにはいかない
明るい幸福がないと、ハレを体感できぬのだよ。
良くある
TVドラマみたいな展開も結構だけど、
ホラーにはこだわらぬほうが良いぞ。好き嫌いでやれぬのが生月冲殺
分水嶺は、そこだと理解して、名をあげてほしいものだ☆
彩坂美月○77-1231
海灯灯
戌子巳+2
司貫車石禄(石冲殺主導)
木性(00)火性(57)土性(38)金性(40)水性(68)/総合203
子丑生月冲殺/天冲殺(2歳雨丑)
主導DNA(2歳雨丑)/ターボ運(12歳〜)/天剋地冲(32歳陽辰)
干合木性天干一気/天干一気破格(42歳灯巳)
木性ゼロ/土性脆弱/金性脆弱/水性過多
+2歳雨丑/12歳木寅/22歳草卯/32歳陽辰/42歳灯巳/52歳山午/62歳畑未/72歳鉄申〜
09(海)BE●
top●BE
 
 
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 5 年// 草 未
15年01月分 15年02月分 15年03月分 15年04月分 15年05月分 15年06月分
15年07月分 15年08月分 15年09月分 15年10月分 15年11月分 15年12月分
コラム総合目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜)
さ く い ん
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