★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 8 年(山戌)●08月 鉄申 // 移 動 祝 祭 日 |
■08月分一覧 (2018年●目次) |
稲羽白菟●合邦の密室にある派手さなき伝統(2018_0801) |
大橋崇行●司書のお仕事―お探しの本は何ですか?の裏側(2018_0806) |
かたやま和華●笑う猫には福来たるの向こう側(2018_0810) |
こうの史代だけ笑いが止まらない「この世界の片隅に」○2018_0812 |
宮田珠己●東京近郊スペクタクルさんぽはこの先危険(2018_0813) |
内沼晋太郎●これからの本屋読本の難しさ(2018_0816) |
まはら三桃●疾風の女子マネに光があたる(2018_0819) |
藍沢羽衣●迷い家の管理人の週末作家ぶり(2018_0824) |
加藤千恵●消えて行く日にと出産し旭川に戻る夢の清算(2018_0828) |
■2018年08月01日(水)草丑 |
稲羽白菟○合邦の密室にある派手さなき伝統 |
○15年(草未)のDNA「玉」年の、03月28日(雨卯)のDNA「牽」日に、 第13回北区内田康夫ミステリー文学賞では、 「きつねのよめいり」で特別賞を受賞。 16年(陽申)の律音で人生の折り返し地点の 10月31日(陽戌)の「陽」重なり日には、 第9回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞準優秀作となった 稲羽白菟(75-0620/陽申※)の受賞作 『合邦の密室』が06月26日(畑丑)の主導DNA「調」日に上梓された。 大阪文楽劇場、顔が崩れる毒を母に飲まされるという 俊徳丸の物語「摂州合邦辻」の上演中、 人形の左遣いが持ち場を棄てて姿を消した。 跡を追った三味線方・冨澤絃二郎は黒頭巾の下、 まるで俊徳丸の様に崩れた人形遣いの顔を目撃する。 同じ頃、淡路の離島の古い芝居小屋を調査する一団、 絃二郎知己の文楽劇場職員は「密室」状態の舞台裏から姿を消し、 離れた岩場で転落死体となって発見される。 「すごい人形を発見した」――死んだ職員は最後の電話で言い遺した。 職員の死に疑問を抱きつつ、消えた人形遣いの行方を探す絃二郎は 一冊のノートを発見する。 「私は母に毒を飲まされた。私の顔を崩した母を、私は決して許さない」 ――そのノートには、袖頭巾を被った喪服姿の 母と父の生首にまつわる不気味な話が綴られていた。 若手文楽三味線弾方・冨澤絃二郎に、 その友人、古典芸能評論家・海神惣右介。 淡路島の南にあるという設定離島、葦船島の船宿の息子の入江一平。 現在の事件の真相を追う三人は、 過去に封印された不可解な事件の謎へと導かれ、 島に44年もの間置き忘れられていた過去を探る。 ミステリーであることを、ほんの一瞬忘れさせる 地味で地道な職人仕事という修行と向かいあった作品である。 大阪府大阪市天王寺区出身で、 早稲田大学第一文学部フランス文学専修を卒業し、 現在は呉服関連企業のバイヤー=マーチャンダイザー職。 東京都在住と見られるが詳細不明の稲羽は、 DNA「調」主導と、恐ろしく偏った感性は、 仕事以外は趣味に明け暮れる。 偏りを好み。偏っていないと不安になってしまうだろう。 才能も主導する「調」で、繊細な女性的感性。 「調+玉」は、「玉」×2もあり、旧い物への執着があり、 若年にて老成する傾向で精神は常に不安定で若さなし。 伝統的分野での得意領域では博学も、 一般的な通俗的生活には不適合。 「調+車」は、常に何かに没頭していないと気が休まらず、 仕事が終われば、創作の世界へ、 そこでも三味線など、動きのある楽器への愛着があり、 「車」×2は妙な闘争心もあり。 「陽+調+午月」は、目的さえあれば少々の無理でもできる。 「卯」年生まれ「陽申」は、 内外シーソーで両立するということはない。 生き方を表す伴星は「禄」で、つかみどころのない人生。 物事の始めの洩星は「車」で、ゼロ出発で生地より離れる。 締めにあたる導星は「玉」で、弟子のような秘書や目下と終わる。 宿命の特長は、仲夏正午頃に陽光で、じりじり暑い。 とはいっても、総エネルギー185点と、そこまで身強ではなくとも、 月干にある「海」は守護神だし、 年干の「草」にも熱気は吸収されるので、じんわり熱気は感じても、 鬱陶しいまではいかないものの、 誰にでも有り難がられる存在とはいいがたい。 年干支の「草卯」は、鋭敏ではなく、どこか鈍さもあるが、 堅実さ真面目さもあるので、努力家として評価される。 月干支の「海午」は、山あり谷ありの連続で、 落ち着くことはなく常に波乱の連続で、いわば戦場の救護兵。 そして日干支の「陽申」は、直感に優れ無から何かを創造する。 権力趣向でもあり、自己中心になりやすい。 干支番号構成は、52-19-33で、北方南方西方で、 東方欠けで、前進気勢とはいえない。 後天運は、初旬「4歳宝巳」は、日干支「陽申」と干合支合がある 初旬成功運型も若年期の10年運天冲殺とセットなので、 特別意識はさほどせず、比較的派手さなく、 大幅上昇する気配なく、そのままDNA「司」の堅実。 10年運天冲殺は陰のままで稼働せず。 2旬「14歳鉄辰」はDNA「禄」の半会。 初旬ほどの陰気さはないものの、感謝や奉仕を意識するとはいっても、 社会参加しているわけでもなく、辰巳天冲殺らしく、 生地に留まることなく上京したということで加速される。 3旬「24歳畑卯」は、主導DNA「調」で自己確立。 10年運天冲殺も抜け、社会参加もしたはずで、 ようやく将来へ向けて、稼働し始める。 現在は4旬「34歳山寅」の最後の最後で、 DNA「鳳」の豊かな発信力と対冲で、努力ののちデビューにこぎつけた。 今後は来年(19年/畑亥)の60年に一度の主導DNA「調」の害年より始まる 5旬「44歳灯丑」は、DNA「石」の妥協。 守護神月干支「海午」が干合支害で不安定なところに、 「海」のDNA「車」の行動力が「木」のDNA「龍」にあたるため、 気持ちの葛藤あり。進み行く方向が変化しすぎてしまうと迷い。 6旬「54歳陽子」は、DNA「貫」の大半会で、独立独歩。 仕事を辞めて、自分なりの道を極める。 7旬「64歳草亥」は、DNA「玉」の害を伴う特別条件付10年運天冲殺。 異端と思える解釈で脚光を浴びる可能性大だが、 そのぶん敵が多かったり、身体を壊しやすい。 8旬「74歳木戌」は、DNA「龍」の特別条件付10年運天冲殺。 ようやく害もとれ、新たな切り口での評価も期待可能だが、 晩年すぎて、どのくらいのモチベーションが残るかは、 ご本人次第も、躍動する気持ちが残っていれば、 この年齢にしては相応の成果も見込めぬことではない。 さて、本人は「今、歌舞伎の台本を書いています。 上演に至るかどうかはマァまだ未定なのですが、 歴史が好きな(ちょっとマニアックな)方なら ”へー、この人今まで歌舞伎になってなかったんだ”と 思える様な人物が主役の一幕です。お目に掛けられると良いのですが。 本格ミステリーも歌舞伎も、現実では一寸ありえない様な 様式美的な世界を舞台にしていて、どちらも”反自然主義的”な劇文学です。 造り物だという事に自覚的な物語が、僕は本当に好きなのですね、 きっと。」ということだが、この受賞にしても12年(海辰)の 守護神とはいえDNA「車」の条件なし天冲殺の夢の中がらみ。 日の目を見たのは、選者によれば「非常に丁寧に描かれ、完成された、 文楽への愛情を込めた『本格』挑戦、という理解になるであろう。 この文芸への真摯な勉強と、本格ミステリーへの真剣な 愛情が感じられて、好感を持って読んだ」というように、 ある意味没頭してこその規格外の応援。 とはいえ、一般的ではない世界の挑戦は、 なかなか脚光を浴びることが少ない。 「玉」×2持ちだからこその「調」主導は、 常に満足しない現実離れした発想。 異端であればあるほど、常に高みに到達せねばせぬほど、 生きていく意味を失わずにいられるだろう。 あとは「卯」年生まれ「陽申」が、内外シーソーなので、 どれだけ私的面を犠牲にしているかで試される。 その意味では、直近の20年(鉄子)と21年(宝丑)が、 引力本能強化の年になるので、 ひとまずそこへ向けて、他人が真似を出来ない 世界観を構築できるかにかかっているはずだ。 飛躍を期待したいが、くれぐれも私的面を抑えられるか、 とはいえ正業でそこまで飛躍できねば、 作家としては相応に評価されるに違いないが、 それでやっていけるかとなると、 よほど自身を律せねば難しい宿命なので、どうなるだろうか興味深い☆ |
■2018年08月06日(月)鉄午 |
大橋崇行○司書のお仕事―お探しの本は何ですか?の裏側 |
○干合年だった10年(鉄寅)02月(山寅)の「寅」重なりに、 「なでしこWING」が第4回ノベルジャパン大賞の最終候補作となり、 12年(海辰)のDNA「玉」年に 「妹がスーパー戦隊に就職しました」で、 ライトノベル作家としてデビュー。 15年(草未)の納音には、 「ライトノベルから見た少女//少年小説史」で、 第68回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)候補になるなど 幅広い活動をしている図書館学を大学で教える 大橋崇行(79-1224/草丑)が、司書を目指す人達に、 司書になるための方策や、知られざる司書の醍醐味などを、 図書館を舞台に小説風にしたためた 『司書のお仕事 お探しの本は何ですか?』を、 04月27日(畑丑)のDNA「禄」日に上梓した。 大学の司書課程を新たに受講する人は、毎年1万人ほどいると言われている。 しかし、そこで使われている教科書の内容や授業で講義されていることは、 非常に専門的なものが多く、実際に司書がどのような仕事を行っているのか、 なかなか想像するのは難しいのではないか。 本書では、実際に司書として働いている人を監修に迎え、 各地の図書館司書の方々からも話を聞きながら、 司書課程で勉強したいと思っている高校生、大学生、社会人や、 司書という仕事に興味を持っている方に向けて、 司書の仕事をストーリー形式でわかりやすく伝える一冊である。 とはいえ、大上段にかまえたものではなく、 そこはライトノベルで鍛えた筆力を存分に使えている。 架空の地方都市である味岡市立図書館に、新人司書として採用された稲嶺双葉。 そこで待っていたのは、蔵書目録の作成や、本の受け入れ作業、 イベント企画・・・・・と、次々に押し寄せてくる「司書のお仕事」だった。 双葉は、先輩司書の花崎智香や、山下麻美の助言を受けながら、 一人前の司書として成長していくことになる。 大学で司書の資格を取得して、故郷にユータンした新人司書の奮闘記。 今日もお仕事、お仕事・・・読めばわかる、 司書の世界は楽じゃないが、実は楽しい役割あり。 味噌は図書館長らしき登場人物が大橋の仮の姿に見えるところ。 きっと関係者には笑えるところかもしれない。 新潟県出身ながら詳細な出身地は明かさず。 上智大学文学部国文学科を卒業後、 同大学院文学研究科国文学専攻博士前期課程を修了。 さらに、総合研究大学院大学博士課程を修了し、博士号を取得。 専攻は日本近代文学で、東京で私立高等学校の非常勤講師を経験の後、 岐阜工業高等専門学校一般科目(人文)科助教を経て、 現在、東海学園大学人文学部人文学科講師。 犬山市立図書館にも出入りをしていると思われる大橋は、 愛知県名古屋市千種区在住で、DNA「龍」主導は、 物事に潜む裏側を考察し、本質や能力は状況や環境により左右されるので、 様々な要求により、庶民レベルの情報を駆使する。 才能は主導する「龍」で、情報解析能力。 様々な引き出しを持ち、可能性を探り、苦労しながら答えをだす。 「龍+禄」は、教養に冒険心を付加させた前向きな姿勢ながら、 あれもこれもと対応出来ないので、 ある人には有用でも、一般人には無用な情報を損得抜きに提供する。 「禄」×3は頑固ながら多くの人に知らしめることが 自分に酔いしれることとは心得ている。 「龍+調」は、向上心を消化しないと不平不満が溜まりやすい。 「草+龍+子月」は、他人とは脳波のサイクルが違う。 芸術的な夢。夢の中でのお知らせ現象などあり。 「未」年生まれ「草丑」は、孤立しやすい。むしろ黙々と単独作業が似合う。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈の拡がる人生。 物事の始めの洩星は「調」で、離別。故郷からでないと始まらない。 締めにあたる導星は「禄」で、他人による終了。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の不可思議な白夜に照られされた 温室でざわつく出荷前の作物。 年支「未」VS月支「子」の害は、入口に仕掛けがあるのか、 不法侵入者を防ぐための落とし穴なのか不具合あり。 あるいは守護神火性に妙な根っこがあるため屈折しているが、 月支「子」VS日支「丑」の支合があるので、最後はまとまる見込み。 総エネルギー192点は、身弱な部類だが、孤立しようと、 守護神火性もそれなりにあるため、無理をせねば苦難なし。 年干支の「畑未」は、今あるものを上手に利用する。 自らは開拓せず、既存のものを巧みに活用するのは、 本書において司書の応援を存分にうけたもの。 月干支の「陽子」は、移り気でお天気屋だが、なんとなく人に好かれる。 細やかながら不安定な部分は、実践編でのイベントにあらわれる。 そして日干支の「草丑」は、忍耐力があり真面目。 堅実でしぶとさは登場人物の随所にあるが、代表は館長ということころか。 干支番号構成は、56-13-02と北方東方の比較的狭い範囲。 集中してテーマに向かうのが良いだろう。 後天運は、初旬「5歳草亥」がDNA「貫」。 自我を意識する10年運天冲殺に、 月支「子」に日支「丑」のからむ冬の方三位で、理知的な世界観を確立。 2旬「15歳木戌」は、DNA「石」の人間交流の10年運天冲殺。 なかなか社会参加をせず、大学院二つに通うのもこれが理由。 3旬「25歳雨酉」は、主導DNA「龍」の半会で結果をだす。 就職もして、変則方三位干合年だった10年(鉄寅)には投稿活動し、 12年(海辰)のDNA「玉」年には、ライトノベル作家としてデビュー。 現在の4旬「35歳海申」は、DNA「玉」の基本や王道。 宿命には有り得ない、深みを増してひとつのことを掘り下げる作業。 図書館司書というテーマはまさに適確も、救いか否かは別。 今後は5旬「45歳宝未」が、DNA「車」の多忙の天剋地冲。 進み行く方向を意に反して変化させがちだが、 それは守護神月干「陽」を消滅させることになり推奨できず。 たとえば勤めをやめてしまうが、その先に何もないなど。 6旬「55歳鉄午」は、DNA「牽」の干合支害。 不名誉全般には違いないが、ズバリ異性に裏切られるもあり。 7旬「65歳畑巳」は、DNA「禄」の半会で、投資に放出。 8旬「75歳山辰」は、DNA「司」で地味。 一般的な公共図書館の開館は9時。早番ならば8時前には出ている。 主人公女性を例にとるならば、バスと電車をのりついで40分。 朝ご飯食べて6時前に起きて、シャワーを浴びてメイクをして 7時前には出ねばならない。開館前には新聞の受け入れ、 閲覧台に挟んで固定し、入れ替わりに前日分をファイリング。 郷土関係の重要ニュースはコピーして館内掲示。 公共図書館は地域についての情報を地元住民に伝える。 市民の知る権利を保障する場所としての役割を担うのだ。 8時45分には、図書館運営会社からの派遣司書が出勤してくる。 専任司書は3人しかいないので、カウンター業務以外は大人の事情で、 貸しだしや出納のカウンター業務は業務委託をした派遣任せ。 午後は図書の受け入れあるので、午前は様々な事務作業あり。 とはいえ派遣であろうと向学心さえあれば、道は拓けないとは限らない。 また、図書館員と司書は違う。昔と違って事務作業を司書は行わず、 主たる業務はレファレンスという情報検索サービスの手伝い。 効率的に専門的情報検索のプロであり、根性で出版物を探す時代ではないから、 平たく言えば調べ物のお手伝い。 そして、図書館は良い本読むべき本をおくのではなく、 できる限り色々な本を置く使命がある。 また、学校であれば、全国学校図書館協議会作成のガイドラインにそって 機能しない学校図書館の蔵書は思い切って除籍なんていう 乱暴な荒業もすれば、次次新しい本を配架していく、 YA(ヤングアダルト)などのジャンルはあるが、 中高生が読む本がなかなか少ないことが目下の課題で 図書館と学校図書館の提携もあり、大人が寄り添って選ぶお手伝い。 提携イベントをしたり、司書はグループで活動していく時代のようだ。 さて、本書は「何度も何度も推敲して文章を磨かれた」と 実際に手伝った司書が語っているが、そこは真面目な「草丑」らしいところ。 本文中の図書館館長は43歳独身などとし、 どこか風貌も本人想定のようなくだりもあるが、 ひとまず独身であるのは、正式な配偶者成分の「鉄」が皆無で 日支「丑」内の「宝」をこれにあてれば、特別意識の強い働き者で、 まさに図書館勤務者の司書との結婚は望むところ。 とはいえ、その配偶者成分にあたる金性が「車」のため、 スポーツ動向(主にサッカー)に一喜一憂したりで、 風貌と仕事には似合わぬ風情に、筋トレオタクぶりや、 いわゆるラノベから飛びだしてきたアニメ好きなり 地下アイドル好きは、本好き女子からは敬遠される傾向。 とはいえ、今年(18年/山子)がDNA「司」の地味なりの天冲殺の夢の中。 来年(19年/畑亥)もDNA「禄」の自己顕示欲だけ強調の 同じく天冲殺の夢の中を思えば、まだまだ修行で良い(笑)。 さ来年(20年/鉄子)が、ありえない配偶者成分年で、 60年に一度の干合支合年は、思いが叶いズバリ結婚。 DNA「牽」の格好がつくので、その頃になったら、 どなたかを紹介してもらえば良い。 まだこの二年は深い夢の中で、少々早いということだからね☆ |
■2018年08月10日(金)木戌 |
かたやま和華○笑う猫には福来たるの向こう側 |
○大逆転が期待出来たDNA「禄」の天剋地冲年だった 05年(草酉)の有り得ないDNA「龍」の方三位日に、 「楓が通る!」(刊行時は「楓の剣!」)が睦月朔名義で 第5回富士見ヤングミステリー大賞(05-0902/畑丑)佳作を受賞。 同作で06年(陽戌)の有り得ない火性の60年に一度の干合支合年にデビューした かたやま和華(72-0101/宝卯)の 『猫の手屋繁盛記 笑う猫には福来たる』が、 06月30日(雨巳)の主導DNA「鳳」日に上梓された。 同作は14年(木午)の作者の深い夢の中から続く「猫の手繁盛記」で、 「猫の手、貸します」「化け猫、まかり通る」 「大あくびして、猫の恋」「されど、化け猫は踊る」 につぐ連作の五作目で、(話せば長いが)旗本の跡取りだが、 ある事情で白猫の姿になってしまった宗太郎(通称:猫太郎)。 善行を積んで元の人の姿に戻るため、 裏長屋でよろず請け負い家業「猫の手屋」を営んでいる。 同じ長屋に暮らす賑やかな面々と日々を過ごす彼のもとには、 鼠退治から果ては幽霊供養まで、様々な依頼が舞い込む。 今回舞い込んできたのはお見合いの立ち会い!? 色恋沙汰に鈍い宗太郎に代わり、 仕事を引き受けたのは宗太郎の六つ年下の許婚のお琴だった。 正体を明かせずにいる宗太郎に、何かと世話を焼きたがる琴姫。 宗太郎は素性を隠し通せるのか、見合いの行く末は、どうなる。 仔猫の田楽も大活躍で大繁盛、奇妙奇天烈な猫のサムライが活躍する、 泣いて笑えるあやかし人情時代劇、 白猫の姿に身をやつす宗太郎の苦難は続く・・・。 東京都練馬区小竹町出身。日大芸術学部放送学科を卒業。 東銀座の広告制作会社に勤務。ソネットタウンの中の人、 ラジオCMのコピーライターなどを経験し、 現在も生地周辺で、石神井川近くの敷地に狸の親子が棲息する 昭和の時代に建築されたマンションの10階に棲み、 主たる出没の場は池袋というかたやまは、 DNA「鳳」主導で、ホラ吹きだぬきの昭和かれススキと称するほど、 時間をかけて、じっくりと塗りかためるため、シリーズものも多い。 比較的冷ややかだが、オフザケ感もある、ほとんど遊び心。 「鳳+調」は、一見繊細だが実際はズボラ。 とことんモメるくらいなら曖昧ですます。 「鳳+禄」は、口先滑らか。才能はこの「禄」で感謝と奉仕の人。 マンションの管理組合の役員なども担う。 「鳳+貫」は、表面温厚中頑固。体型トトロで猫バス感漂わす。 「鳳+石」は、常識的ではあるが日常生活はガサツ。 「宝+鳳+子月」は、温厚。 「亥」年生まれ「宝卯」は、人に助けられることも少なくない。 生き方を表す伴星は「牽」で、何かを表にだす手助けをする。 物事の始めの洩星は「石」で、家族愛というか妹と共同。 締めにあたる導星は「禄」で、他人が幕引きしてくれる見込み。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の道具。 火性ゼロ(DNA車/牽なし)のため、電気を止められている、電熱器なり炬燵。 配偶者成分皆無のため、異性を見る目がないのか特別なのか。 なので主人公すら、人から猫に変身させる。 熱気もなく、月の美しい晩に猫太郎も飲めない酒を飲んでいなければ、 ニヤニヤと笑う黒猫に出会わねば、こんなお試しを受けなかったのである。 「炬燵は人を骨抜きにする」と言われるが、 展示されているものの夜間のため、そこにあるだけ。 電源が入っていないので、電気代はかからないが、稼働力はなかなか上がらず。 冬生まれのため、土性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、 午未天冲殺にも関わらず目上縁なく、 ズバリ母親成分の土性がないため、母親を早く亡くした。 頭の中身は空っぽという見方もあるが、 無限大に創造力を使えるという利点もあり。 徹底すれば良いのだが、品性には期待できないので、 猫の姿になった主人公のつもりで生き抜くのが吉。 総エネルギーは145点でアイドルなみだが、 年干と日干が「宝」で月干が「鉄」という金性天干一気で 闘争的なぶん、救われているが、それを強化するために、 陰の金性方向の猫を飼育しているが、取り込まれてる感もあり、微妙。 天干一気の様相以上に、年干支「宝亥」VS日干支「宝卯」大半会は、 表裏なしの両天秤であり、作家の顔もあればマンション管理くらいは、 ありえない火性年(16年/陽申・17年/灯酉)には役割発揮して、 気分転換と称して出来ぬ事はない。 年干支の「宝亥」は、感性豊かでゼロから何かを産みだす。 月干支の「鉄子」は、積極的に生きられない極度の心配性も、 自己に酔いしれるナルシスト。 そして日干支の「宝卯」は、邪気の少ない天性の善人。 庶民性あふれるところからも、武家より商人。 一般庶民に向く。猫太郎その人でもある。 干支番号構成は、48-37-28で北方西方南方で東方欠け。 前進気勢で時代に向かうという感じではない。 後天運は初旬「2歳宝丑」は、DNA「貫」の意固地。 守りの気持ちが強くなるが、年支「亥」月支「子」の方三位も成立するため、 冷え切った現実というか、静かな環境が滲み出た。 2旬「12歳海寅」は、DNA「調」の偏った感性。 少女趣味も極まって、目上を吹き飛ばしたのか母を亡くす。 3旬「22歳雨卯」は、主導DNA「鳳」で豊かな冷静さを活かし、 自己確立という社会経験を積む。 4旬「32歳木辰」は、DNA「司」の害ながら、 月支「子」の半会もあり、年運条件が揃った時にデビュー。 なので、この前旬あるいは、ここで結婚しても私生活は犠牲になった模様。 とはいえ環境は害には違いないので、根底にある作風は毒。 場合によっては、夫を強奪した可能性もあり。 現在の5旬「42歳草巳」は、DNA「禄」の引力本能抜群10年運で、 年干支「宝亥」の天剋地冲でなかなか前進できぬも、 月干「鉄」に干合されれば、金性天干一気強化にもなる、我が道を行く。 今後は6旬「52歳陽午」が、DNA「牽」のありえない火性の10年運天冲殺で、 妙な異性に翻弄され入れあげたりせねば、一躍売れ出して、 相応の栄誉も手中に出来ぬ事もないが、謙虚に感謝をして流れに乗れるか否か。 初旬条件もないので、多大な役割ものしかかる可能性もあるが、 ともかくこの人なりの自尊心を満足できる仕事が実現できるはず。 年干と日干が干合され、天干一気が崩れるのも、 万人に受け入れられるきっかけになるので、肩に力をいれぬことだ。 総エネルギー145点の軽業師なんだから、その気になれば簡単だ。 7旬「62歳灯未」は、DNA「車」の有り得ない火性の10年運天冲殺で、 三合会局まであるので、多忙を極め、興行的にも成功するなり、 商い志向も順調なので、引き続きどころかより深き感謝は必要。 8旬「72歳山申」は、DNA「玉」の静寂。 有り得ない隠遁生活になるが、それが温順か否かは、 20年間で成功して得たものを蓄財にせず、 世のため人のために使っていけるかどうかにかかわっている。 そのあたりは「正直であることと誠実であることって違いますわよね」 「百の善行を積めば、人の姿に戻れます」あたりのセリフが生きてくる。 さて、かたやまは「女人を泣かす殿方は許せません」とも言わせているが、 (かたやまが金性天干一気のため)、もしも夫が年上ならば、 年上に可愛がられるはずなのに、泣かせるまではいかずとも、 集中力を発揮すれば、近寄りがたくもなり、厄介な存在になる。 また、さて猫太郎には占いの話をさせて 「それがしはいいこと言われたときは信じません。 悪いことを言われたら信じます。 いいことを言われてあぐらをかきたくはないのです。」とは なんとも微妙ではないか。 良い悪いではなく、良い種子であり環境ならば、より活かせば良いし、 たとえ困難でも、同じ宿命を与えられた者の中で一等賞を狙えばいいのだ。 そのためにも、52歳以降に控える10年運天冲殺は、またとない好機になるので、 「鳳」主導らしく万人ウケする方向に舵取りも可能だろう。 なお、この生年月日は「ブレイブハート」「娼婦ベロニカ」などに出演した 女優のキャサリン・マコーマックと同一である。 ところで、かたやまには元電波娘で、 スクウェア・エニックスの宣伝部所属の 妹の片山理恵子(74-0225/灯酉)がいるが、 共通干支のない天剋地冲関係で刺激するだけの仲だったか、 片山のデビュー当時は片山を世に出す手伝いをしていた模様。 とはいえ水性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人ばかりか、 「寅」年生まれ「灯酉」が内外シーソーなのに結婚をしたり、 姉の後押しをして大丈夫か。娘(13-0214/宝亥)とは共通干はなく、 こちらはかたやまとは共通干支のある間柄。 後天運には見るべきものがあり、とんでもない派手な姉妹だなとも思うよ☆ |
■2018年08月12日(日)陽子 |
こうの史代だけ笑いが止まらない「この世界の片隅に」○ |
○16年(陽申)に公開されたアニメが ロングランヒットを記録したことで話題になりながら、 そのスタッフからは「一切協力をしていない」などと念押しされた こうの史代(68-0928/宝丑)原作の TBS系日曜21時「この世界の片隅に」が、 初回こそ10%超えをだしたが、回を追う事に数字を落としている。 主演の松本穂香(97-0205/山寅)は、大阪府堺市出身。 15年(草未)のDNA「牽」年デビューも、 これまで大きな仕事はなく、天冲殺明けの勢い(大半会年)も、 その天冲殺が守護神火性廻りだったのに、弾けきれず 宿命的な偏りもないばかりか、 この先「29歳草巳」の害の10年運を控え、さして期待出来ず。 そもそも相手役が共通干があろうと、 害の関係の松坂桃李(88-1017/草巳)では、捨てゲーム。 特筆できるというか、一人ウハウハなのが原作者の 広島県広島市西区出身のこうので、 辰巳天冲殺だけに地元を利用しているだけで、 貢献したか否かは漏れ伝わってこないが、 総エネルギー229点中木性ゼロ(DNA禄/司なし)は、 同情する事件を利用するだけで、慈愛なく商売だけ。 火性ゼロ(DNA車/牽なし)は、自尊心欠如なので、 表現できて商いにできるなら、品性は別。 配偶者成分も皆無だが、ひたすら地味に。 そして「貫+石」は、周囲に融合出来ず、「貫+龍」は、質素で忍耐力あり。 「貫+貫」は、用心深く、「貫+玉」は、受け狙い。 そんな堅物がターボ運付き後天運で売れて、 初旬条件もない「37歳灯巳/47歳陽辰」の 有り得ない火性の10年運で持ちあげられているのだが、 「宝+貫+酉月」は、生き方を変えるべきではないのに、 辰巳天冲殺らしく上京して苦労したのはともかく それなりに財をなしたら、京都にお引越しでは 「玉」持ちとはいえ、如何なものか。 「27歳山午」の害で傷んだので、その後に勢いがついたのだろうが 僥倖とも言える10年運天冲殺での成功に、何ら感謝も奉仕もなく、 消費だけしていれば、晩年は厳しい。 このたびの災害でも、原画展が中止になって、さぞがっくりではあろうが、 何らかの活動をしたという話は聞かない。 呉や広島に散々世話になりながら、さすがの偏り宿命は動じない物だね☆ |
松本穂香○97-0205 |
山海灯灯 寅寅丑+9 玉禄貫貫司(貫主導) 木性(64)火性(57)土性(81)金性(12)水性(40)/総合254 申酉天冲殺/天冲殺(59歳山申/69歳畑酉)/変則方三位(9歳雨卯) 害(29歳草巳)/主導DNA納音(59歳山申) 木性過多/土性過多/金性脆弱/水性脆弱 +9歳雨卯/19歳木辰/29歳草巳/39歳陽午/49歳灯未/59歳山申/69歳畑酉/79歳鉄戌〜 |
■2018年08月13日(月)灯丑 |
宮田珠己○東京近郊スペクタクルさんぽはこの先危険 |
○散歩ブームを先取りし、都市化に取り残された路地裏や 昭和レトロな雰囲気を残す町を紹介する一方、 旅行エッセイストを自認し、好きな旅行を堪能するために 会社勤めをやめたら、体調不良を起こしたという笑うに笑えない経験をし、 07年(灯亥)の冲殺年支「卯」の半会に、 日支「丑」と月支「子」のからむ方三位年の習得本能強化守護神年に、 「東南アジア四次元日記」で第3回酒飲み書店員大賞受賞するなど、 ユニークかつ危険な放浪を愉しむ宮田珠己(64-0105/雨丑)が、 「Webでも考える人」に連載していた 『東京近郊スペクタクルさんぽ』を、 加筆修正のち04月25日(灯亥)の冲殺年支「卯」の半会に、 日支「丑」と月支「子」のからむ方三位の習得本能強守護神日に上梓した。 同作は「じみじみ旅」はもう飽きた! 東京発、非日常行きの日帰り絶景ガイド! B級スポット巡り? 路地裏さんぽ?〜ちょっと、いいかげん飽きてませんか? そう、旅で一番大切なのはスペクタクルなのだ。 たぶん。関東平野に眠る「地底都市」から ジェットコースターのような乗り心地のモノレール、 はたまた真の砂漠を求めて伊豆大島へ。 「さんぽの達人が歩き尽くした驚きと妄想のグレートジャーニー!」 の異次元おさんぽガイドと称し、東京近県ながら、一般人の感覚では 普通に訪れぬことが叶わない禁断の場所(一部気軽な案件もあり)への旅行記。 著者は十分愉しめているはずだが、読んでその気になるかは別で、 読んで行ったつもりになって終わりか、 意を決して挑戦するかは、あなた次第という刺激物。 兵庫県生まれ。大阪府豊中市千里ニュータウン育ち。 大阪大学工学部土木工学科を卒業。 リクルートに就職したら、たまたま東京勤務を命じられ、 不動産関係の部門に配属。のち、編集部門に転属になるも、 95年(草亥)のDNA「鳳」の冲殺年支「卯」の半会に、 日支「丑」と月支「子」のからむ方三位年という 気が緩む遊び半分みたいな発信年に、 新風舎より「旅の理不尽」を自費出版し、会社を退職。 以後、アジア地域を中心に旅し、旅行記・エッセイを刊行している宮田は、 現在は多摩モノレールも時折利用するが、JRでは立川駅が最寄りで、 各駅停車しか止まらない東京多摩地区の 京王線沿線の戸建てに居住し(東京都八王子市寺田町近辺)、 徒歩15分のワンルームに仕事場を持ち、「貫」主導は、好みは著しく激しいが、 状況や環境に順応しやすく、自画自賛気味。 「貫+鳳」は、表面温厚中頑固も「鳳」が冲殺されているため、 歪んだり妙な趣味に走る。 「貫+車」は、正直短気で、難しいことは考えない単純構造。 才能はこの「車」で、危険大好き反撃鋭い単細胞。 孤軍奮闘の犠牲的本質である。 「貫+貫」は、利己主義で反省せずに懲りずに挑戦する。 「貫+調」は、集団行動苦手で、恩も受けず恩も売らずの自由人。 「雨+貫+子月」は、原則は用心深く、転職は吉にならず。 「卯」年生まれ「雨丑」は、勝負師。一発当てれば大威張り。 生き方を表す伴星は「牽」で、埋もれている物を表にだす。 物事の始めの洩星は「貫」で、単独行動で自分一人で始める。 締めにあたる導星は「鳳」で、心ゆくまで愉しむ趣味。 宿命の特長は、深夜零時頃の冷たい湖。 僅かな流木が水底の砂に辛うじてしがみついているが、 流れは急で水温も低いため、生命が活動するには、 適しているとはいえない環境。 水なんでいくらでも流れていけるから、冒険も大好き。 これまで22回も引越している強者も、それはそれで、総エネルギー198点は そこまでの大物ではないので、疲弊しないかが心配。 木性52点(DNA鳳/調)に放流するには、柔だし、 (水性が多いのに受け入れ先の木性は52点で肝臓を悪くした) 火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、どんな蛮行にも耐えられ、 家庭を顧みない典型というか、あってなしのごとく、 優しい気持ちも感謝も奉仕も原則ありえない。 土性10点は配偶者成分になる「山」がなく日支「丑」内の「畑」のみで、 水性の本人を制御するにはいたらず、どちらかというと諦めで流されるのみ。 強い配偶者成分とはいえない。 金性16点は、DNA「龍」だが、これも日支「丑」内の「宝」で、 特別意識の強い庶民的な発想だが、王道や本流など、 伝統的歴史のあるものには縁なく、キワモノ好き。 最後に自身の水性のみ120点もあり、ようはワガママ。 水が冷たすぎて、冷静なのはいいが、やや時代整合性には欠けるきらいあり。 年干と日干の同一は両天秤で、副業可能。 年干支の「雨卯」は、自己流の模範生。一見、いい人に見えるため、 目線は常識的も、環境だけが異質という按配。 月干支の「木子」は、全てを原点回帰させて考える。 そこにあるものをとりあず丸裸にして観察する。 そして日干支の「雨丑」は、ひとり気ままなスローペース人生。 時間をかけてもやりたいことをやる。 和合性が乏しいため、他者が自分を理解することでしかない。 干支番号構成は、40-01-50で、西方東方北方だが、 コーナーすれすれをつく技巧派投手のように、 限られた環境のなかで、間隙をつく人生か。 後天運は、初旬「9歳雨亥」が年干支「雨卯」を大半会するため成功運型。 さらに月支「子」と日支「丑」のからむ方三位主導DNA「貫」となり、 遅咲き稼働とはいえ、早くも自己確立。水の勢いが強くなった。 ほぼ生涯ターボ運(子丑天冲殺廻り)のため、何をやっても目立つ。 お得か否かは別だけど。 2旬「19歳海戌」は、DNA「石」の濁り水。屈辱もあれば妥協だが、 むしろ上京してきて、東京を知ったこと。 調布駅近くの会社寮の屋上から眺めた景色に「山がない」と驚く。 その結果、東京で散歩しようとすると平地ばかりで街歩きが中心。 結構坂はあるのだが、この程度で納得できない模様。 仕事よりやりたいことがあっても仕事をするというセーブ気味の生活。 塩濁水なので、辛抱の連続。 3旬「29歳宝酉」は、DNA「龍」の改良改革半会。 新たなものへの挑戦なので、流れにそって生きるべきな 生年冲殺にもかかわず会社を辞めてしまうが、 かえって肝臓を悪くして半年休む。 会社を説得すべきだったが、制約されたくないのでやむなしか。 4旬「39歳鉄申」は、DNA「玉」。旧いもの、伝統的なものに縁。 ひとまず手近なところから探訪。 現在の5旬「49歳畑未」は、DNA「車」の危険と多忙。 進み行く方向の変化が訪れれば、月干「木」が「山」になり、 これが年干と日干の「雨」と二次干合するため、 年干と日干は「陽」で月干は「灯」の干合火性天干一気が成立するため、 野人を返上して、とつもなく目立つようになり、 それなりに認知され、活動も豊かになる。 なので国内のスペクタクルに挑戦することも厭わず。 今後の6旬「59歳山午」は、DNA「牽」の干合支害。 不名誉な事案に巻き込まれたり、異性や組織に騙されたり、 体調不良を引き起こしたり散々だが、 自身で気づいて安全運転を心がけることが出来れば生き延びる。 7旬「69歳灯巳」は、DNA「禄」のありえない火性の半会で、 前旬に落ち込めば落ち込むほど、上がりは顕著で、熱い日々。 感謝と奉仕が出来れば、晩年にしてはとてつもない上がり。 8旬「79歳陽辰」は、DNA「司」の安心安泰の有り得ない救い。 真面目に後進の指導にでもあたっていれば、社会貢献可能。 さて、宮田にとっての東京は、グルメやショッピングを除けば、 旧い建物とか変な看板とか児童公園の遊具はあろうと、 他県では全然珍しくない坂道とかみるよりほかなく 「ショボイぞ、東京」だったそうである。 坂なんぞは眼中になく山はないし、 高低差なくても人情はあるのではと言う人もいるが 野人の宮田にとっては人情など興味はなく、大切なのはスペクタクル。 それだけ。とはいっても、なかなかスグレモノではあるのだが、 ギョウザより有名ではないかというまるで秘密基地で隠れんぼが出来そうな 栃木県宇都宮市郊外の地底湖ツアーにしろ、 三浦半島小網代の森の川の源流から海に流れ込むまでが、 自然保護の観点で残されている1時間半もあれば全てを見て回れる アマゾン川なら一生かかっても無理という 源流のさらに上にはなぜか普通の民家がある光景も、 予約をとらねばならないのが難点か。 あえて利便性もあげれば、湘南モノレールで、 渋滞にも踏切にも影響されないレトロヒューチャーは、 ごみごみした地上を走らない優越感、マリー・アントワネット感(笑)、 電車の仲間ではないレールにぶらさがる懸垂式にしびれるのが良いか。 悪乗りして、本人はゲームまで作っているが、これは冗談みたいなもの。 とはいえ「行けば旅はどこでも楽しい。東京近郊も捨てがたい」は、 たしかに納得できるが、万人むけでないところがスペクタル。 あとは蛇足ながら、これを個人で愉しむのではなく、 大きな会社のなかでのプロジェクトとして立ち上げたらどうだったろうか。 生年冲殺とは、自分の意志で仕事を辞めないもの。 やりたければ、企画書あげて努力すべきではなかったか。 それが実現出来るような会社ではなかったのか。だったならば、 「紀行作家は流行らない。インスタグラマーのほうが流行っている」などと 嘆くこともなく、そこらは残念な気がする。 ところで、宮田の家族は妻(70-0316/草未*想定)と、 息子(02-XXXX)娘(04-XXXX)の三人だが、子についてのデータはないが、 宮田が火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人だけあって、 妻は水性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人で、3旬「23歳陽子」の10年運害 で宮田に騙されて結婚した(笑)公算大だが、 共通干はなかろうとも、有り得ない水性なので救いの神。 売りは生年冲殺に野人という 宮田の後天運はターボ運(子丑天冲殺廻り)があるだけで、 大きく弾ける10年運天冲殺はないが(初旬条件はあり)、 そこは妻の「33歳草亥/43歳木戌」の特別条件付10年運天冲殺に 支えられているといっても過言ではない。 宮田一人なら、ここまで活動が華やかにはならずも、 宮田が好き勝手な活動をしようと、妻の存在は大きい。 共通干はなかろうと、どうせろくに家にいないのだから、 (ご丁寧に一軒家まであるのに、 さほど必要のなさそうな事務所まで借りている) 今後とも宮田が無茶な仕事に没頭していようと、 妻に感謝さえあれば良いのではないだろうか☆ |
宮田珠己○64-0105 |
雨木雨灯 丑子卯※-9 貫調車貫鳳(貫主導) 木性(52)火性(00)土性(10)金性(16)水性(120)/総合198 寅卯生年冲殺/初旬条件あり(年干支を大半会) 方三位主導DNA(9歳雨亥)/ターボ運(9歳〜) 干合火性天干一気天剋地冲(49歳畑未)/干合支害(59歳山午) 火性ゼロ(野人)/土性脆弱/金性脆弱/水性過多 -9歳雨亥/19歳海戌/29歳宝酉/39歳鉄申/49歳畑未/59歳山午/69歳灯巳/79歳陽辰〜 |
妻○70-0316※想定 |
草畑鉄雨 未卯戌※-3 牽禄貫貫鳳(貫主導) 木性(66)火性(40)土性(60)金性(40)水性(00)/総合206 辰巳天冲殺/天冲殺(33歳草亥/43歳木戌)/害(23歳陽子) 大半会三合会局主導DNA(33歳草亥) 木性過多/土性過多/水性ゼロ(野人) -3歳山寅/13歳灯丑/23歳陽子/33歳草亥/43歳木戌/53歳雨酉/63歳海申/73歳宝未〜 |
■2018年08月16日(木)鉄辰 |
内沼晋太郎○これからの本屋読本の難しさ |
○03年(雨未)のDNA「玉」のありがた迷惑害年に、 東京国際ブックフェアを主催する企業に新卒で就職後、 (思い通りにならぬ年らしく)僅か2〜3ヶ月で退職。 往来堂書店でアルバイトとして働きながら、 ネット古書店ブックピックオーケストラを設立。 06年(陽戌)末の忌み神夢の中まで代表をつとめたのちnumabooksを設立。 その後ブック・コーディネーターを名乗るようになり、 12年(海辰)のDNA「龍」の年支「申」と日支「子」がからむ 守護神三合会局年には博報堂ケトルと協業で 下北沢にビールの飲める書店「B & B」を開業した 内沼晋太郎(80-0620/木子)が、DNA「禄」の感謝と奉仕の夢の中を迎えた 05月30日(海戌)の守護神DNA「龍」の天冲殺日に、 『これからの本屋読本』を上梓した。 本屋B&B、八戸ブックセンター、神保町ブックセンター等々。 豊富なアイデアをもとに全国で様々な実践を行い、 最前線を駆ける著者が15年考え続けた、新しい本屋像のすべて。 特にこれから本屋を開業したい人には必読の書というフレコミだが、 本は好きでも、業態の仕組みには全く興味がもてないとか、 どうしても書店を経営するという発想がない人には無縁かもしれないが、 ここには書店経営のイロハが紹介されていると考えて間違いなし。 目次や内容を引用すれば、本と本屋を愛する人へ個性的な本屋が、 全国に生まれている。本書は、その最前線にいる著者が、 人を引き寄せる本屋を分析し、そのこれからを展望する。 本とは何か。本屋とは何か。その魅力の原点に立ち返りながら、 本と本屋の概念を一変させ、その継続のためのアイデアを鮮やかに示す。 本を愛する人が、本を愛する人のために何ができるのか? 本と人とをつなぐ本屋の可能性を照らす、著者の集大成。 本の仕入れ方大全も収録されており、昔ながらの本屋のきびしさを解説し、 その背景にはあるインターネットとスマートフォンを解析しながら、 小さな本屋をはじめる人が増えているとし、 本を愛する人が、本を愛する人のために本屋を開く。 これからの時代に継続していくための、 従来の本屋にはない新しいアイデアをみつけたいという発想だ。 目次は以下の構成になっている。 第1章 本屋のたのしみ 第2章 本は定義できない 第3章 本屋になるとはどういうことか 別冊 本の仕入れ方大全 第4章 小売業としての本屋 第5章 本屋をダウンサイジングする 第6章 本屋と掛け算する 第7章 本屋を本業に取り込む 第8章 本屋を本業から切り離す 第9章 ぼくはこうして本屋になった 山形県長井市生まれ。埼玉県さいたま市浦和育ち、 さまざまな理由はあろうが、落ち着くことなく、 03年(雨未)のDNA「玉」の守護神害年には、東京都荒川区西尾久。 06年(陽戌)のDNA「鳳」の天冲殺年には、東京都渋谷区恵比寿。 07年(灯亥)のDNA「調」の天冲殺年には、東京都目黒区内。 11年(宝卯)のDNA「牽」年には東京都港区西麻布。 そして12年(海辰)の最終月の13年01月の守護神DNA「龍」の改善年よりは、 当然のように発信地のある東京都世田谷区北沢に居住する内沼は、 海城中学校・高等学校を経て一橋大学商学部商学科を卒業で、 DNA「司」主導は、堅実無比。どこか倹約家の側面もあるが、真面目。 才能は主導する「司」で純粋。準備を入念に行い、家族がいると強くなる。 「司+車」は、働き者に見え一生懸命だが、時に猪突猛進気味。 「車」×2もあり、頑固者で孤軍奮闘するには慣れている。 「司+玉」は、生き抜くための知恵に長けており、頭を使って努力する。 「司+龍」は、用心深く基本に忠実。だからこそ「本屋読本」も生まれた。 「木+司+午月」は、風流で名誉より財を好むが、 中年期から初老にかけて、他人に騙されて挫折する可能性あり。 真面目さゆえに、あるいは金銭を目にしてかもしれない。 「申」年生まれ「木子」は、落ちて上昇。 その意味では、騙されても浮上はするに違いない。 生き方を表す伴星は「石」で、人脈頼りの人生。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。 締めにあたる導星は「龍」で、終了と共に破壊し新たな創造をする。 宿命の特長、仲夏正午頃の岩場のある海近くの一本松で孤高。 本来夏の樹木の守護神は「雨」で日支内にある静かな環境だが、 月干や年干「申」内に塩濁水の「海」が多量にあり、 あまり推奨出来ない改変を幾度も行ったり、 情報の洪水に埋もれて、主題が見えづらくなる恐れあり。 総エネルギー169点は頑強とは言い難く、 存外フットワークは軽い、業界のアイドル的存在になり、 自身の木性は僅か10点しかないが、 見渡す限り他に木性はないので、ある業界から逸脱せねば、 救いの水性はふんだんにあり、例え濁水でも悪くない。 ありがた迷惑的になろうと、救いにはかわりないからである。 年支「申」VS日支「子」の半会があり、その心は「車」なので、 なんでも決断は早いほうが吉。地道なのに即断即決という矛盾がこの人の魅力。 年干支の「鉄申」は、マニュアル重視の役人的発想。 月干支の「海午」は、激戦地の兵士で常に多忙。 そして日干支の「木子」は、隠居のたとえ。 初心に還るという意味もあり、先陣を切る人でもある。 干支番号構成は、57-19-01で北方南方東方で西方なし。 比較的狭い領域で濃厚な活動をすると考えたい。 後天運は、初旬「6歳雨未」は、DNA「玉」の害。 静かな環境で守護神なのに、裏切りの害。 母親なのか教師なのか、お節介な存在がいて、 あれこれ影響を受けたもので、その気があったかどうかはともかく 勉強をさせられたという環境は、 まさに、人生全般がありがた迷惑になりやすく、 特に内側世界の形成に問題がでないとも限らないが、 それもふくめて乗り越えて行くのが吉。 2旬「16歳木申」は、DNA「貫」の大半会。 事件性あるかどうかはともかく、それなりの結果をだしていく。 大学にも入り、就職し転職もした。 3旬「26歳草酉」は、DNA「石」の人間関係の形成。 本来なら屈辱なり妥協としたいところだが、 強くない木性強化のために友人知人とのネットワークづくり。 「B&B」をつくるために下北沢に定住する。 現在の4旬「36歳陽戌」の忌み神ながら DNA「鳳」の発信力強化の10年運天冲殺。 とはいえ初旬条件がないので、運気が上がって豊かになっても 感謝と奉仕がなければ、熱気で潰える可能性もあり。 またあわせて30年間の変剋律にも入り、 苦悩することが才能を磨くことにつながる。 この10年ならば、どのように伝えていくか。 今後は5旬「46歳灯亥」も同じくDNA「調」の 独創的伝達手段強化の10年運天冲殺。 より熱い直火の熱なので、知恵を存分に使って感謝と奉仕に終始する。 通俗的ではなく、他者との差別化は必須。 6旬「56歳山子」は、DNA「禄」の変剋律。 10年運天冲殺が抜けてもなお感謝も奉仕も出来ぬ場合は、ひたすら放出。 きちんと出来ていれば、正常な投資と回収の連続。 7旬「66歳畑丑」は、DNA「司」の主導DNAの干合支合。 その気になりすぎて、がめつくなれば、 かえってつけこまれてしまうだろうし、 金銭物質にこだわればこだわるほど、次元をあげねば、身を滅ぼす。 また異性関係でのトラブルもありうる。 8旬「76歳鉄寅」は、DNA「車」で 晩年なので文字通り斬り倒される見込み。 さて、本の話に戻れば、特筆すべきは装丁。 通常の判型の上部に台形のような部分がついている。 目立つには目立つのだが、これが存外使い勝手は良くない。 では内容はどうかと言えば、著者が真剣なだけに、少しも楽しくはない(笑)。 それだけに専門家ないしは本屋業界に携わる人にはバイブルになりえても、 それ以外の一般人には、恐ろしく疎遠な内容になっているのは、 残念なことであり、堅苦しすぎるのだ。 彼の書店「B&B」は、「何時間でもいられる」楽しい場所だとしているが、 そりゃお目当ての作家に会いたいミーハー気分の人や 交流して何らかの糧にした人が、ビール片手にカレーを食べというような ながら気分を好きな人にはたまらないに違いなし。 とはいえ、単純に思うのだ。本は劣化しないのか。 もっとも、本当にほしい時はネットより 確認出来るリアル書店が便利だとか、大きな本屋にあるのはあたりまえ、 小さな本屋で目的の本をみつけた喜びは確かに面白いのだろうが、 それは暇な人には有効だろうが、皆がそうではないとなると、 リアル書店でも大型書店に、自然と足が向くのは否定できまい。 地下という難しい場所で探す、本の世界は確かに面白いのだろうが、 くどいようで申し訳ないが、あなたの文章は、 当コラムのようなものと違いプロにしては少しも楽しくない。 本は読むまで「面白い」か「面白くないか」わからないというが、 たしかにISBNコードもついているだろうが無味乾燥。 それが「司」主導のある意味面白くも可笑しくもない真面目さなので、 悪人ではなく、むしろ善人ではないかと思うのだが、 この本を読み終えるまでは是非にも足を運びたかった 「B&B」への興味が薄れてしまったのが正直な感想。 おそらくは、月商200万。毎日営業で7万円の売上がないとやっていけない。 一冊平均千円毎日70冊売らねば厳しい。なので人は使えないから、 それを補うための家具販売でありカフェなのだろうが、 これから本屋になろうという人、 いま本屋としての迷いを抱いている人向けなら、 奇をてらった判型にする必要はないので、 もっと、写真を使うなど見栄えをよくして、 判りやすい文章をかける人(スタッフでも可)と共著でも良かったのではないか。 さて、同店のサイトより拝借すると、 『B&Bは「これからの街の本屋」を目指します。 本には「知」や「エンターテインメント」、 大袈裟にいえば「人生のすべて」があります。 それは素晴らしい「無駄」に満ちあふれています。 そんな本との「偶然の出会い」を 街ゆく人の日常の中に生み出すべく手を尽くすこと。 それが「街の本屋」の役割だと、私たちは考えています。 待ち合わせのついでに、せつない恋を描く小説に出会う、 買い物の帰りに、宇宙の仕組みをひも解く本に出会う……。 そんな出会いを提供する「場」になりたいと思います。 また、私たちは作家との語らい、本好き達の集い、 読書の時間を楽しくする雑貨など「本」の世界につながる さまざまなサービスも提供していきます。 検索すれば見つかるネット書店とも、すべてを網羅する大型書店とも違う、 ちょっとした時間に、知らない世界と繋がる「場」。 「無駄」たっぷりのセレクトで、 皆さんにたくさんの「偶然の出会い」をお届けしたいと思います。 どうぞ、ビール片手にお楽しみください。』と言われると、 お近くでお時間のある方は是非にでものぞいてみたいが、 あえて遠くから出かけるのは疑問で、 むしろこういう書店が各地にできるのなら、それは歓迎したい。 (食物のもたらすニオイ問題は別として) 各駅にひとつこんな書店があれば利用したい。 でも、それが著名人を読んで集客して観光地化されるなら敬遠したい。 それがあらためての感想だ。 ところで内沼は著書の最後に、「長期に渡る執筆を支えてくれた妻、 その間に生まれた息子に心から感謝しつつ」としているが、 それこそ「司」主導の家族あっての姿だが、 その家族が書店を一緒にやっているわけでもなく、別世界のようだ。 そりゃそうだろう。結婚は14年(木午)の納音年。 全てが崩壊したところからスタートしている。 いくら落ちて上昇でも、翌年15年(草未)は害年だったし、 その後に2年(16年/陽申・17年/灯酉)は忌み神年。 この間に子供が生まれているのも本物の救いか否かは疑問だし、 本をだした今年(18年/山戌)はDNA「禄」の散財の天冲殺の夢の中。 表向きは景気が良くても 「B&B」の経営のほうが心配になってきた☆ |
■2018年08月19日(日)雨未 |
まはら三桃○疾風の女子マネに光があたる |
○05年(草酉)のDNA「禄」の刑年に、 「オールドモーブな夜だから」で講談社児童文学新人賞佳作となり 翌06年(陽戌)の年支「午」と月支「寅」のからむ 三合会局で世界が拡がるも、日干支は60年に一度の 干合支害年というとんでもない時期に「カラフルな闇」と改題し刊行。 工業高校の女生徒が「高校生ものづくりコンテスト」に臨む 「鉄のしぶきがはねる」で、11年(宝卯)の納音年に、 人生大逆転といった様相で、坪田譲治文学賞、第4回JBBY賞を受賞。 たびたび、その作品が読書感想画中央コンクルール課題図書に選定されている まはら三桃(66-0303/宝酉)の『疾風の女子マネ!』が、 06月04日(灯卯)のDNA「車」日の天剋地冲日に上梓された。 同作は、高校陸上部で選手と共に戦う女子マネージャーの物語。 いま、男子4×100mリレーが熱いよ! 「いい男狙い」で運動部マネージャーを志望した女子高生、咲良。 そんな彼女が、ある男子の走る姿に思わず目を奪われ入部した陸上部。 ひとめぼれの彼はリレー選手だった――。 敏腕で厳しい先輩マネージャーに叱咤激励されながら行動を共にするにつれ、 描いていたマネージャー像を覆され、その存在意義に目覚める。 訳あって休学中のもう一人の先輩マネーのらしからぬ姿に触発され成長する。 咲良自身のおごった感情との葛藤、部員たちとの衝突などを通し、 大きく成長していく姿を、痛快かつ颯爽と描いた青春物語。 熱くて、粗くて、自分が正しいと信じて突っ走っていた若い時。 どんな人にも、そんな歴史はあるはず。 かつての高校生であった人にこそ読んでほしい。 福岡県北九州市生まれ。夫の転勤にともない2年おきくらいに各地を転々とし、 昨年(17年/灯酉)からは山口県内に居住していると見られる まはらはDNA「司」主導で、純朴で真面目な人。 比較的保守的志向が強いので、(活かされるか否かは)夫次第。 「司+車」は猪突猛進に突っ走る傾向で主人公そのもの。 目前に迫ったことには憶せず立ち向かう。 「司+貫」は、慌てぬ腹の座った意志力。 「司+牽」は、保身術優秀。自己の失敗は認めない。 評論家的発想はマネージャーに向く。 「司+石」は、集団のなかにあって個人の立場を見つける。 才能はこの「石」で、人間関係の構築も、 まずは自分を安全圏においたうえでの非情さ。 「宝+司+寅月」は、見てくれに比して中身は濃い。 「午」年生まれ「宝酉」は、普段は静かだが勝負には強い。 生き方を表す伴星は「貫」で、波の少ない人生。 物事の始めの洩星は「司」で、努力の積み重ね。まさにスポーツ少女。 締めにあたる導星は「牽」で、名を残す。悪名の場合もあり。 宿命の特長は、初春午前四時頃の道具の特別な働きをする部分。 たとえば月干「鉄」を銃器とすれば、照準器。 年干「陽」に照らされて存分な役割はあるが、 DNA「鳳/調」なしの守護神「雨」の存在がない野人で、 何でもありは、スポーツにこそ向くが磨かれない宝石ならば、石ころのまま。 目下と張り合い、権謀術策に長けるが、腕力に頼るところもなきにしもあらず。 作家として力をふるっていれば、 それに表現手段を無限大に使えるかも知れぬが、 子供にはそこまで縁がないか、距離をおいているかである。 年支「午」VS月支「寅」の半会は前進気勢のある人だが 「戌」を迎えれば、三合会局が成立し稼働力があがるが、 日支「酉」とは害の関係になるため、空振りも少なくない。 年干支の「陽午」は、いわゆるヒノエウマで他者の運を喰い潰す。 月干支の「鉄寅」は、善悪あわせ持つ混濁性癖。 そして日干支の「宝酉」は、コツコツと努力を積み重ね 世渡りは下手なりに調整力はあり。 秘書やマネージャーに向くが、時に融通利かぬ面あり。 干支番号構成は、43-27-58で西方-南方-北方で東方欠け。 存外守りの気質で出来ていそうだ。 後天運は初旬「9歳畑丑」が、DNA「龍」の10年運天冲殺。 遅咲きだが、年支「午」は害なので親の世界は芳しくなく 本人にも様々な難題が降りかかったかもしれず、 陰転の可能性高く3旬4旬に爆発運になる様相。 2旬「19歳山子」はDNA「玉」の10年運天冲殺。 親や出生地などの事情により翻弄される時期も、 一か八かで進んでいけば年干支「陽午」は対冲もあるので、 結果は即座に求められねど、落ち着きは増す。 なお、旧いもの、生地生家についての苦悩があれば 才能は磨かれる変剋律でもある。 3旬「29歳灯亥」は、DNA「車」の元気な日々。 働いていたのか主婦だったのかはともかく、忙しい日々であれば燃焼可能。 4旬「39歳陽戌」は、DNA「牽」の干合支害。 年干支「陽午」で社会的な側面が大きく拡がり、 月支「寅」もあるので三合会局が成立し、キーワード名誉であるのでデビュー。 とはいえ日干支「宝酉」は干合支害なので、 裏切りの果ては、佳作というスタートも才能は磨かれる。 現在の5旬「49歳草酉」は、DNA「禄」の刑。 呪縛からは解放され、感謝と奉仕の優しい気持ちだが、 月干「鉄」と干合すると、すなわち生きていく方向性の変化があると 10年運「宝酉」的にもなるので、DNA「貫」。律音と考えれば地力強化。 今後は6旬「59歳木申」が、DNA「司」の主導DNAで自己確立。 仕事的にも自分のなかでの集大成。真面目さも貪欲さもあり。 7旬「69歳雨未」は、DNA「鳳」の守護神で緩やかな日々。 8旬「79歳海午」は、DNA「調」の守護神で独創的世界観に浸る。 ところで、本作主人公の不埒な動機の入口は、 有望な男子の筆頭と考えられる野球部はいいが、 丸坊主は好きではないので、それなりの見てくれにはこだわる。 強すぎると練習も厳しそうで保護者もうるさい。 このあたりが、毒にも薬にもならぬ安全路線を目指したい部分。 もう自分が運動部の選手として、汚れたくないも「宝」の発想。 だから、心地よさを望んでいて、 もう多忙や我慢ではないというのだ。 そして、髪は茶色にして、まゆ毛は描くし、 まつ毛上向き加工あり。薬用ではない色つきリップ。 下地化粧あり、スカート短い。 どこからみてもギャルになった主人公は、 中学校ではバリバリのバレーボール女子だったわけだし、 公立校でもレベルの高い運動部だったため、 怪我に直面した時の応急措置経験あり。 また小学校三年生から地域団体で鍛え、 五年生の頃にはエースアタッカーに成長していたのだから筋金入り。 流れをつくるサーブが得意だったから、度胸があったから、 その名前から、ハガサク(鋼の咲良)と呼ばれ 硬い鉄のようなメンタルをもったかにみえて、 実際は傷つきやすい「宝」なので 特別に磨かれたとはいえ挫折をしたのだろう。 湯田咲良なのに芳賀咲良になった気分は 洒落っ気で、冗談が通じる作者の一面。 とはいえスポーツは最初は身体で覚えるしかない。 風を切っているというより風そのもの。 そこを通過したからこそ、マネージャーにもなれるのだが、 失敗したあと何をすれば良いかだとか、 まるでレコーダーダイエットみたいな ノートに記録する練習法を編み出したり、 マネージャーでも「青春をかけているんです」と言えるまで成長する。 そう、ハガネのサクラは、バレーボールで過信から敗退し、 マネージャーをののしった過去トラウマを乗りこえ成長せねばならぬ。 そして、応援の大切さも知る。 声の訴求力「私の分まで声だしてきてね」「うん絶叫するよ」は、 水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人らしい片鱗だ。 スポーツは選手だけではなりたたない。 支えてくれる人がいるから頑張れる。 アドバイスしたりフォローした選手が勝つと 自分の手柄になるように思えるという喜びも覚えた。 明日どんな風が吹くとしても、 これから闘う部員を支えようと思った主人公。 人を支えようとするのは「まず自分がしっかりしてないとだめでしょう。 強いものってやっぱり引力あるわね 〜ファイトッ!」と 声をかけながら三ヶ月で生まれ変わった マネージャー女子の成長物語は元気になれるものだ。 さて、まはらは主人の姓。地場新聞社の記者で2〜3年で転勤があり、 なかなか落ち着ける環境ではなく、結婚をして専業主婦になり、 二人の男の子を育てるにも、水性ゼロ(DNA鳳/調なし)の身としては、 並大抵のものではなかったに違いない。 その時救われたのが本で、読み聞かせをしている時に、 自分でもご飯をつくるように 物語を作ってあげたいと思ったというのだから、 さすがに無限大の力を発揮する、伝達本能なしの野人である。 なお、配偶者成分の「陽」は年干なので、 普通に考えれば、同僚や同級生なり先輩というところだが、 そこは月干に陰陽の「鉄」をもつため、ライバルは多かったのではないか。 子丑天冲殺なのに相手が年上では苦しみもあろうが、 そこを物語の作者として消化したのならそれはそれで良い。 野人のわりには、汗臭くない清々しい物語に感じたのは、 「宝酉」の才能なのだろうと感じたが、 今年(18年/山戌)は、DNA「玉」の忌み神害。 大きく前進は本作刊行だが、「戌」の害は、 主人公のマネージャーが、高校一年生女子なのに、 少々母親目線すぎたということにしておきたい☆ |
■2018年08月24日(金)山子 |
藍沢羽衣○迷い家の管理人の週末作家ぶり |
○大学を卒業した頃から、小説を書き始め、 当初は、大人向けのミステリーを書いていたが、 11年(宝卯)のDNA「玉」の天冲殺刑年に、 「体は大人ですけど、中身は子どもだと気付きました。 胸の中の子どもが読みたいものを書きたくなった」と 子供向けのエンターテインメント小説分野に挑戦。 13年(雨巳)の主導DNA「石」年に、 「ぼくとばあちゃんと桜の精」が、 第12回ジュニア冒険小説大賞で佳作を受賞。 14年(木午)のDNA「鳳」の対冲年に、「全国いっせいKYテスト」で、 第12回北日本児童文学賞の最優秀賞を受賞。 15年(草未)のDNA「調」の害年ながら、 冲殺年干支「草卯」の大半会があったため 「ごしなん!」で第4回集英社みらい文庫大賞の優秀賞受賞。 16年(陽申)の有り得ないDNA「禄」の守護神半会年に、 「銀色☆フェアリーテイル1 あたしだけが知らない街」 でデビューした藍沢羽衣(76-0101/海子)が、 05月05日(灯酉)の有りえないDNA「司」日に、 『 迷 い 家 の 管 理 人 』を上梓した。 同作は、時を超えてめぐりあった、あやかしと傷ついた青年の、感動の物語。 陸前高田市に唯一の身寄りの母親と二人で暮らしていた少年の縁(ゆかり)は、 あの震災時、学校の帰りに寄り道をしていたため、 (母親が)心配して自分を探しに行って津波に遭って 命を失ったと考えられ、水を毛嫌いするようになった。 親戚に引き取られて育つものの、居心地の悪さを感じ、 大学受験に失敗し、今や気楽なフリーター稼業。 (JR盛岡駅前のホテルの朝食スタッフとして働いている) 将来なりたいものがあるわけでも、何かやりたいことがあるわけではない。 その日のコンビニ代くらい稼いでいけたらいいんだしという考えの持ち主。 不動産屋の店主に古民家を改装した共有住宅(シェハウスのようなもの) 空気がきんと澄んでいるような「マヨイガ」の 住み込み管理人にならないかと誘われ、親戚の家を出る。 しかし「今は人の住んでいないシェアハウスのようなもの」と 説明されたマヨイガは、とんでもない家だった。 そこで、付喪神の狸や蛟(みずち)や鉄瓶など、 「人」ではない同居人たちに囲まれてすごすうちに、 縁は自分の過去に向き合い、ずっと抱えていた心の傷を修復していく。 宮城県仙台市出身。岩手大学農学部林学科卒業。 盛岡市内で就職して、有り得ない「鳳」の対冲年だった 14年(木午)までは同地在住も、 同年暮れには都内に転居し(結婚が契機か夫の転勤がらみかは不明)、 東京の西北部沿線(東武東上線か・・・)に居住し、 土日勤務ばかりか48時間三交代勤務もあるIT企業の 部下が10人以上いる課長以上の職についている藍沢は、 DNA「石」主導で、人間関係を重視する。 「石+調」は、自尊心強くも名誉には無縁。 なのに、部下が10人以上もいる仕事を任されているという迷い。 丁寧な対応を要求されるため、息抜きも必要。 「石+石」は、集団に身を置きながらも他人とは一線を画す。 変わり者にして狡猾な部分あり。 「石+車」は、その気になれば豪放にしてリーダーシップあり。 目的遂行のためには、なんでもあり。「迷い家」だって時空を移動する。 才能は、この「車」で、危険なことも厭わない犠牲的本質。 主人公が滝やら川やらに流される水難なんて、この典型。 単独行動で、実は孤独にも弱くない。 動きも良いので、スピード感のあるテイストの作品を 短期間で描き上げることも可能なはずだ。 「海+石+子月」は、肉親の縁薄いわりには本人は長命。 事件や事故以外では、簡単に絶命はせず、精神力も強固。 主人公のように、他人からおだてられれば、迷い家の管理人にもなるだろうし、 結構頼りになる統率者でもある。 「卯」年生まれ「海子」は、仲介者的才能。 なので不動産屋の主人に化けて、 管理人をかどわかすなんて、お手のもの(誉めてます)。 生き方を表す伴星は「龍」で、変転変化を好む人生。迷い家はまるで冒険。 物事の始めの洩星は「石」で、共同。迷い家は付喪神と力をあわせ。 締めにあたる導星は「調」で、自己中心な孤独を好む人生。 主人公は大切な母親を失った。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃のみっしりと草木が繁った 小高く崩れやすい土塁のような堤防に迫り来る冷たい「海」。 地下水のような川の水が流れ込む汽水域でもあり、 主人公の水難はここからくるものだが、総エネルギー139点は、 アイドル並みの軽さとはいえ、自身の水性は88点もあり、 気だけは強いため侮れない。すなわち河口に渦巻く危険区域を持つため、 少々の事故は避けられないのは、年支「卯」と月支と日支「子」の刑。 火性ゼロ(DNA禄/司なし)の野人は、なかなか光が当たらぬもので、 パートナーに巡りあわなかったり、間違いやすい。 冷酷無比な発想で人使い荒く、そこらは仲間とはいえ付喪神だからか。 土性13点は単純なため暴走を抑えきれぬものの、 一瞬の腕力で(といっても鉄砲水のようなもの)敵を倒す。 ひとまず前の管理人の得意技か。 実際の配偶者は、本人に仕事の愚痴を延々と聞かされ、 時に野菜などのもらい物がある理系人間ということは、 同級生または同窓生と考えるのが普通か。 金性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、頭はカラッポか無限大。 仕事の時は無の境地で、作家の顔をする時だけ、 材料は必要でも有り得ない際限なき智力を使用する。 他人とはひと味違う興味対象を持ち、それが遠野物語か。 生年冲殺のため、親縁地縁薄く、生日冲殺に互換冲殺まであるため、 生きていくためには苦悩多く、それを仕事や創作の原動力にしている。 故郷を離れ上京するのが早ければ とっくに運の稼働もあったろうに悔やまれる。 年干支の「草卯」は、謹厳実直もどこか鈍い印象を与え、 男性をコバカにする傾向。 月干支の「山子」は、枝葉を付けて加工するのが得手。今作も同様。 そして、日干支「海子」は、普段は小悪魔のような魅力を放つが、 怒らすと手が付けられぬほど恐ろしい謀略の物の怪にもなる。 干支番号構成は、52-25-49で鋭角的な領域は、得意分野を限定すべき。 今回は震災で、仮に次回がIT業界ものでも、それは作者が経験したからで、 全く経験していない創作には苦痛を伴うので、しないだろう。 後天運は、初旬「2歳畑丑」は、DNA「牽」の支合。 親縁薄くも、厳しい親に躾けられたか。それなりの作法は備わり、 あとは出張や海外赴任が多かった父親の手土産は本だったようだ。 後天的に作家になる素地は作られたと言えよう。 少ない土性が強化されたということは、 土塁が積まれ、ある程度制御が利くように暴走は止められたとみる。 とはいえ、「石」主導を存分に活かし、仲間はずれにならぬよう 田んぼの周りを駆け回ったり、 用水でザリガニを釣ったりする「野生児」だったのは、 野人の証しで、それすら形をなしたと思えば不信ではない。 2旬「12歳鉄寅」は、DNA「龍」の10年運天冲殺。 ありえない金性が廻り、一気に勉学に目覚めたか、 あれよあれよと、岩手大学に進学するまでになる。ある意味僥倖。 漫画家になりたいと思っていたが、覚悟もなかったようで、 ブレーキをあえてかけてしまった時期でもある。 3旬「22歳宝卯」は、DNA「玉」の同様に有り得ない金性の10年運天冲殺。 必然的に就職は、伝統性なので準地元(東北には違いない)になったうえに、 物事を掘り下げて思考するようになり、創作にものめり込み投稿するも、 ミステリーを構築するのは向いておらず、形にならなかったが、 それなりに運の上下は感じた筈。 4旬「32歳海辰」は、DNA「貫」。月支の半会と日支の大半会で自信に溢れ、 総エネルギーの軽さと内面の子供っぽさ(才能の車は単純)を意識し、 児童文学の世界に舵をきったところ、辛うじてデビュー。 現在の5旬「42歳雨巳」は、月干「山」と干合すれば、 月干が「陽」に10年運環境が「灯巳」になり、 虚とはいえ、有り得ない火性を得て堅調。 主導DNA「石」の自己確立でもあり、人間関係で苦悩もあれば、 才能も磨かれ、本業が多忙であろうと著作に励む。 人と上手に交流できるようになるのだから、 仕事環境も編集者との関わり合いも、見事に楽になってきた。 今後は6旬「52歳木午」が、DNA「鳳」の冷静な感性。 腹をくくっていれば、どんでん返しもあるだろうし、 遊び心溢れた生き方や作風にシフトしていくに違いない。 7旬「62歳草未」は、DNA「調」の害。月支も「子」なので、不安はつのるが、 偏ったこと、特異すぎる意見をもち、丁寧に発信でもできていれば いくらかは現象を回避できるものの、原則体調不良、 特に下半身が弱まるので、要注意になろう。 8旬「72歳陽申」は、有り得ない火性の半会で、 前旬を上手に消化し、傷を残さねば大復調。 何をやっても順調で、DNA「禄」は人気者で財も転がり込む予定。 さて、迷い家は生きている家。11年(宝卯)の震災から7年の経過があるので、 直後に比べれば、冷静に受けとめられるはず。 主人公も預けられた親戚の年上の姉(ちい姉=智明・ちあき)らと キャンプへ行って川面で足を滑らされ、ちい姉に怪我をさせてしまい、 居心地の悪い思いをした悪夢からさめ、今では彼女の紹介で、 南部鉄器の職人になるために日々励む日々。 主人公の男性が、一見女性のような名前の縁(ゆかり)で、 ちい姉が、智明という男性的な名前になっていることのモチーフが、 いまひとつ読者に伝わりづらいのは、 作者が女性として能動的で、夫が女性的感性を持つということか。 夫は本人内側のDNA「石」に該当するので、人付き合いが巧いのか、 あるいは作者が本業ばかりか、家でも仕事をしていることへの諦め、 それを快く我慢するという構図でもあるのか。 単純に作者が男勝りのお転婆である証明にもなっているのだろう。 ところで、陸前高田市の海辺の松原が消えてなくなったのは、 もとから宿命に陰の木性の下草みたいなものしかないため、 作家の世界という風景は、呆気なく原風景となった感じで、 夏休みにとまったユースホステルもボロボロになってしまったのも、 自身の水性が強いため、荒ぶったあとの傷跡。 とはいえ故郷の東北をあとにして、見えてくる光景もあり。 また、南部鉄器の項は、有り得ない金性方向の、 有り得ない想像力の象徴で、東北色をだしたはず。 刀と鉄瓶は作り方が真逆で、そこに陰陽の考えは入っているし、 役に立っているのは、10年運天冲殺20年の若かりし頃の記憶。 そして、現在は時々やってくる迷い人のおもてなしで愉しむ。 管理人だけではなく、作家もそこは酔いしれているに違いない。 最後になるが、作家は家族はなくさずとも学生時代の友人をなくしたという。 物語は孤独な誰かに寄り添える存在でありたいとか、 辛さをひととき忘れさせる 願いをこめて書かれたもので、 7年経過した現在には語弊はあろうが丁度良い按配。 「美形とモフモフと妖怪と怪異が大好物の物書き」は強欲だが、 この本を片手に盛岡観光や復興の途上の三陸海岸を旅するには良いだろう。 「東北にはおいしいものがたくさんありますよ」には、 もはや東北にはいない作者の、無限大の郷土愛があり、 生年冲殺を考慮すれば、子がおらず作品に愛を注いでいる。 簿記の学校に通ったかと思えば資格試験を受け合格する。 作者の仕事大好き感は好ましい。作家の顔は週末だけらしい☆ |
■2018年08月28日(火)海辰 |
加藤千恵○消えて行く日にと出産し旭川に戻る夢の清算 |
○01年(00年鉄辰の最後の最後の01月)の 有り得ない金性年の条件なし天冲殺の夢の中で、 処女短歌集「ハッピーアイスクリーム」を出版し、 一躍脚光を浴びた歌人の加藤千恵(83-1110/海寅)が、 08月02日(陽寅)のDNA「禄」日にtwitterを更新し、 第一子男児(18-0731/木子)を緊急帝王切開で出産したことを告白。 「●7/31に、第一子(息子)が産まれました。自分でも驚く。 ●6月から、地元の北海道旭川市で生活しています。 今後も東京には時々行くことになるし、 折を見てまた引っ越す予定ですが。」とし、 同時に公式サイトでは「(子供に)身体的トラブル」があり、 「息子は治療が必要な状態ではあるものの、命に別状はないとのことなので、 ゆっくり回復を願おうかと思います」としている。 加藤本人や同級生ながら交流のない 春見朔子(83-0502/鉄寅)との関係については過去に解説しているので、 ここでは結婚や子供との関係について解説していきたい。 まず加藤自身の背景は「29歳陽寅」のDNA「禄」の守護神。 今年(18年/山戌)は、DNA「車」の半会年で、危険・多忙・干拓。 それを回避するために、動きは急。 また、表向きの顔や住まいの変化に、進み行く方向性や目下の変容で出産。 年干と月干が干合で「灯」になるので、水性の天干一気は破格になるが、 干合年干と干合月干の「灯」は、日干「海」と二次干合すれば、 年干と月干は「草」に、日干は「木」になるので、 さらに変化すれば(ようはめまぐるしい)木性の天干一気となり、 地支は年支と月支の「亥」が日支「寅」と支合で、 地支木性一気格なので、これにより全身木性一気格が完成し、 一時、深い森のような存在になり、一般人からは見えづらくなる。 子供の身体に問題がある件は、 月干支「畑未」VS日干支「木子」の干合支害持ちで、 どこか歪んだものがあり、妙な異性と交流したり、 翻弄されやすい面があるが、干合後には日干が「山」になるので、 もとからある年干「山」と月干「畑」を入れて、 干合土性天干一気という厄介な存在になる。 集中力を発揮すれば、周囲を巻き込んで地殻変動を起こすのに、 足許は害なので安定感はなく、自爆しやすい。 母親の加藤は水性天干一気で目上をやりこめるが、息子は迷惑をかける一方か。 加藤にしても金性ゼロ(DNA龍/玉なし)の辰巳天冲殺で、 親縁希薄のはみ出し運なのだから、故郷をあとにしたのに、 事情があって舞い戻る違和感の正体は 辛うじて月支が半会することでつながっているが、 子供と共通干支がないこと。 また子供も戌亥天冲殺のはみ出し運であり、 総エネルギー184点は249点の母親に比べても身弱で、 重厚感がないところに安定しないのだから、 手がかかるのかもしれないが、生年冲殺は親の犠牲とはいえ、 私的面の充実を図らず、対社会的に生きるようになっている。 これは親の生き方に対するアンチテーゼ。 ではなぜこのような子供が誕生したのだろうか。極めてわかりやすい。 夫の大島(81-0820/鉄午)とは、大学時代に知り合ったというが、 02年(海午)なら加藤の大半会年で、夫の主導DNA「鳳」年。 04年(木申)ならば、加藤の年支と月支「亥」の害を伴う DNA「鳳」の対冲年ということになるが、 夫の有り得ない木性成分の干合年(05年/草酉)に同棲を始め、 07年(灯亥)の加藤の60年に一度の思いを遂げる干合支合年ながら、 夫にとっては、守護神とはいえ、条件なし天冲殺の夢の中で 豊島区役所で入籍届け。思いのほか待たされて、 帰りには土砂降りの雨に降られるという洗礼を受けても気づかず。 そこから今年は12年。さすがに出産まで時間がかかりすぎ。 すなわち努力をし続けてきたのではないか。 それでは、何故努力が必要だったか。 互いを支え合う、理解しあう、共通干支がないのだ。 いくら、夫が加藤にない金性で出来ていて新鮮だったかもしれぬが、 自然界は応援をしなかった。なので、見事に家族全員共通干支なし。 しかも夫の夢の中での誕生となり、別居する始末になったわけだ。 加藤は金性ゼロ(DNA龍/玉なし)で目上運もうひとつなのに、 総エネルギー223点中実に金性114点で 木性ゼロ(DNA禄/司なし)のため強欲で配偶者成分皆無の夫と、 12年もの長き結婚生活の中で、何かが違うというところに気づけなかったため、 「苦労するように」という自然界の声なのだろう。 加藤は「大学進学を機に上京して15年以上、 日増しに東京を好きになっていたので、離れるのは本当に寂しかったんだけど、 たくさんの人が送別会などやってくれて、 改めて周囲の人たちに恵まれていることを実感できた時間でもありました。 『こんなにTOKYOに愛し愛されてるのに!』と発言したときは、 某小説家に『いや愛してるのかもしれないけど、愛されてはないだろ』と 即座に突っ込まれたりもしましたが、 愛されていると勘違いしたままでいたいです。(原文まま)」と、 いくらなんでも、夫の存在などまるでないようなのは、 一般的な感覚としてはありえないのかもしれないが、 この組み合わせならなきにしもあらず。 しかし、別居してしまえば、そして東京を離れてしまえば、 加速度的にどんどん遠い存在になるのが、この家族。 無理に努力しても疲れるばかりだし、 努力をせねば、より自然界から過酷な何かを課せられる。 どちらへいっても楽ではない。 若気の至りで相手を間違えるのはやむなし。 しかし、気づかずに努力をすれば、さらに過酷な枷をはめられるのである。 2年後(20年/鉄子)は同居人と呼ばれた夫の納音年で過去の清算。 3年後(21年/宝丑)は同じく思い通りにならぬ害年。 夫の天冲殺明けで、加藤のありえない金性年という 改善が行われても不思議ではない。 所詮、同居人でなくなった夫の月干支「陽申」は、 加藤の日干支「海寅」を天剋地冲するので、 加藤の歴史や実績にミソをつけるもの。 なお最新刊は『消えていく日に』だから笑えない☆ |
加藤千恵○83-1110 |
海雨雨陽 寅亥亥+9 石石車鳳鳳(鳳主導) 木性(87)火性(11)土性(11)金性(00)水性(140)/総合249 辰巳天冲殺/天冲殺(49歳山辰/59歳畑巳) 主導DNA(9歳木子)/干合木性天干一気(49歳山辰)/害(59歳畑巳) 水性天干一気/天干一気破格(39歳灯卯/49歳山辰)/地支支合木性一気格 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/金性ゼロ/水性過多 +9歳木子/19歳草丑/29歳陽寅/39歳灯卯/49歳山辰/59歳畑巳/69歳鉄午/79歳宝未〜 |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 8 年/ 山 戌 |
18年●01月分 18年●02月分 18年●03月分 18年●04月分 18年●05月分 18年●06月分 18年●07月分 18年●08月分 18年●09月分 18年●10月分 18年●11月分 18年●12月分 |
コラム総合○目次/茶房会館(1 9 9 6 年〜) |
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