★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 8 年(山戌)●01月 雨丑 // 移 動 祝 祭 日 |
■01月分一覧 (2018年●目次) |
鈴木るりか●さよなら、田中さんに見透かされる賢すぎる未来(2018_0101) |
松村栄子●花のお江戸で粗茶一服の緩い足踏み(2018_0105) |
夢眠ねむ●本の本 夢眠書店、はじめますは千客万来なのか(2018_0109) |
海野つなみ 逃げるは恥だが役に立つで家が建つの害毒○2018_0112 |
皆藤黒助●ババチャリの神様の笑うしかない矛盾に言葉なし(2018_0113) |
木犀あこ●奇奇奇譚編集部ホラー作家はおばけが怖いに恐怖なし(2018_0115) |
小原玲●もっとシマエナガちゃん 冒険は毒が支えて潰える寸前(2018_0117) |
鏑木蓮●喪失は冷酷な欺しの小細工(2018_0122) |
富樫倫太郎●生活安全課0係 エンジェルダスターの限界(2018_0129) |
■2018年01月01日(月)雨巳 |
鈴木るりか○さよなら、田中さんに見透かされる賢すぎる未来 |
○小学校四年生で、納音年だった13年(雨巳)03月01日(陽寅)の DNA「司」の守護神支合日に、「Dランドは遠い」で、 第8回「12歳の文学賞」大賞を受賞すると、 DNA「調」年の翌14年(木午)03月01日(宝未)の DNA「龍」の主導DNA半会日には、 「マイワールド」で第9回「12歳の文学賞」大賞を受賞し、 さらにDNA「鳳」の半会年だった15年(草未)03月01日(陽子)の 守護神天冲殺日には、「いつかどこかで」で、 史上初の大会三連覇となる第10回「12歳の文学賞」大賞を受賞した強者の 鈴木るりか(03-1017/雨亥)のデビュー作『さよなら、田中さん』が、 誕生日の10月17日(灯丑)の守護神天冲殺日に上梓された。 デビュー作としては異例の発行部数4万部を記録する同作は、 第8回の受賞作「Dランドは遠い」と第10回「いつかどこかで」の二作に、 「花も実もある」「銀杏拾い」 「さよなら、田中さん」の三作を書き下ろししたもので、 貧しい母子家庭で育つ小学6年生の田中花実が主人公。 「近くに引っ越してきた母子家庭の親子を見て、 お母さんと二人の暮らしってどんなだろう」と想像して書いたそうだが、 受賞作は図書カード10万円分、旅行券20万円分につられ、 12年(海辰)09月末(畑酉)の締め切り日直前に、 原稿用紙11枚をわずか4時間で書き上げたもの。 建設作業員の母親と二人で暮らす小学六年の少女「花ちゃん」が主人公で、 テーマパークに行きたいが、家が貧しくて、母親に言い出せない。 花ちゃんは悩みながら、自販機の釣り銭をあさったりしながら、 自分の未来を考えていく筋立て。 「悲しい時、腹が減っていると、余計に悲しくなる。辛くなる。 そんな時はメシを食え。もし死にたいくらい悲しいことがあったら、 とりあえずメシを食え。そして一食食ったら、その一食分だけ生きてみろ。 それでまた腹が減ったら、一食食べて、その一食分生きるんだ。 そうやってなんとかでもしのいで命をつないでいくんだよ。」は、 祖父の言葉に影響されたそうだ。 湿りがちな話も、ユーモアを交えつつ、子供の貧困やひきこもり、 中学受験といった身近な社会問題も盛り込まれており、 審査員からは「鳥肌立つような才能」と称されたが、 タイトル作になった『さよなら、田中さん』のラストは、 ハラハラドキドキさせながら、なかなかの曲者ぶり。 東京都北区王子生まれ。北区立王子小学校から、中学受験をして、 守護神ながら害年という中途半端な時期に星美学園中学へ入学した鈴木は、 (10月29日付朝日新聞の「著者に会いたい」取材に制服で登場) DNA「龍」主導で、幼少時から住まいの隣に図書館があったため、 入り浸りで雑食性貪欲探究心の持ち主。庶民的で知識欲旺盛。 恵まれすぎると精神的苦痛を感じやすい性癖。 「龍+禄」は、根性と知恵のある冒険心だが、 視点を固定すると、やみくもで視野が狭くなりやすい。 田中さんに思いをよせる男子の気持ちは、本人らしいところ。 また田中さんの母親が新聞を隅々まで読むのも、同じ。 才能は、この「禄」で熱く濃い引力本能で、冷徹の中にある優しさ。 時に自己本位になることもあるが、そこは目立ちたがり屋の真骨頂。 Dランドのお土産を、さらりと渡すのも田中さんには残酷ではないか。 「龍+調」は、不満を向上心に変える素質。 何かに思いをぶつけて反応を見るという偏り。少女らしい、意地らしさあり。 「龍+貫」は、忍耐力あり孤独に強く、一人で何でもやってしまう。 「龍+石」は、言い訳無用の実行力と、その気になれば短期集中で 創造も可能な器用さで、動機は不純であろうと、人参をぶら下げられれば、 難なく小学生作家にもなれてしまう。 「現実を見据えない経営は、必ず破綻するのだよ」で、 理想論は一切はいりこむ隙なし。 「雨+龍+戌月」は、理屈っぽく明るいくせに陰湿。表に出ない時ほど怖い。 「スイカ畑で靴紐をなおすな」とか、「すももの木の下で冠を正すな」である。 「未」年生まれ「雨亥」は、モメごとに強く、 平和な日常より、刺激ある世界を好む。 伴星は「牽」で、自分に厳しく、人を育てる。 実は田中さんという主人公も、時間をかけて熟成させた。 洩星は「龍」で、一人で始める。作家だねえ。 導星は「禄」で、他人が終了。 とてつもないライバルがあらわれれば、別の道でもかまわない。 宿命の特長は、晩秋午後八時頃の「雨」。 冷たくて勢いがあるので「大河」にも見える(後述)。 大人が触れられてほしくない話題にも切り込めるのは、 遠慮なき子丑天冲殺らしさということか。 年干と日干の同一(共に雨)は、両天秤。 しかも年干支「雨未」と日干支「雨亥」は大半会になっているので、 両立可能で迷いなしで、制服姿でインタビューには登場してしまうし、 学業と作家はもちろんのこと、作家と漫画家という線もあり。 (どうせなら、表紙は自分で描けば良かった?) しかも月干が「海」で濁っているので、ズル賢さもあるので、 若いうちは、子丑天冲殺の勢いもあり、 かえって、その小生意気さが、大人にもウケるのだが、 用心しないと、天干が全て水性なので、悪知恵みたいなもので濁ると、 総エネルギー233点中水性104点という 身強の水性で子丑天冲殺は、遠慮がなくなれば、 頭を使って目上をやりこめるので、厄介な存在。 水性以外は、偏りがないので、実は自分が一番だという自負あり。 年干支の「雨未」は、人当たりは良く、一見穏やかも、 内側の荒れ具合は半端ではなく、曖昧さを嫌うわりには、 環境適用能力があり、異性難にもなりやすい。 月干支の「海戌」は、旧家に伝わる挑戦者の血。 祖父の教えは、親を通じて受け継がれるが、言動は粗野でデリカシーに欠ける。 なので、たやすく近所の母子家庭を参考に出来てしまう。 (取材費くらい、渡したれよ〜) そして日干支の「雨亥」は、庶民的な頭の良さ。 そこらにある情報を手軽に吸収して、形にする。 成功者かダメ人間のいずれかにしかならぬので、 このまま順調か否かはともかく成功者の部類に違いなく忍耐強いが、 実は小心者って、やはり田中さんに登場する、イケてない男子ではないか。 干支番号構成は、20-59-60で南方と北方二点を結ぶ、 極めて鋭角的で領域も広くはないので、 身近な環境を拾い上げることしか出来ない。 すなわち、成長課程で、自らの体験で吸収したことしか話に出来ぬので、 未知の世界には融合できず。水性の天干一気といっても、 塩濁水も併せ持つので、平行して流れる二つの河川が一緒になり渦巻く地点。 汽水域といっても、たやすく船舶は近づけない、怪しげな流域。 そりゃ田中さんの同級生の冴えない男子も中学校受験全敗しても、 「ドナドナ」のメロディを口ずさみながら、 他県の全寮制学校に放り込まれるわけだ。 後天運は初旬「7歳雨亥」が、日干支「雨亥」と同一の律音で、 さらに年干支「雨未」を大半会するため、 最低でも通常人の3倍ほどの成功運型。 DNA「貫」は、ただでさえ強い子丑天冲殺が独立独歩の道を歩む。 小学校入学年度から始まる一人遊びは、 幼い時からの図書館通いを加速させるように、 水性の天干一気が強化され、三度の大賞受賞にデビューまでする。 中学受験に成功したのも、地頭の強さに天干一気や子丑天冲殺の勢いが 味方したのだろうが、このあたりに大人のような濁りを感じる。 2旬「17歳木子」は、DNA「調」の10年運天冲殺と、 月支「戌」と日支「亥」のからむ変則方三位が完成し、 年支「未」は害のため、恐ろしく偏った道を歩まねば、 この人らしい良さは稼働せず。 本格的に社会との関わりも持つが、幼くして有名人になった苦悩もあるが、 否が応でも、流れは急になる。 また恋をするくらいならともかく、相手が年長者では良さの出ない 子丑天冲殺であるため、そのあたりも同じく苦節の理由か。 3旬「27歳草丑」は、DNA「鳳」の10年運天冲殺。 内容は細かくなるが、表現力は磨きがかかり、 真面目にやっていれば、豊かで柔らかみを増す。 4旬「37歳陽寅」は、DNA「司」の守護神支合で、 堅実で家庭的なものを目指す。 5旬「47歳灯卯」は、年支「未」と日支「亥」のからむ DNA「禄」の守護神三合会局で、感謝と奉仕に明け暮れる。 塩濁月干「海」が干合で「木」になるため、進みゆく方向性変化。 天干一気は破格になり、勢いより奇異な特長を増幅させることで、 新たなポジションで売れっ子になるかも。 6旬「57歳山辰」は、DNA「牽」の自尊心強調。 年干と日干の同時干合変化と、月干支「海戌」の天剋地冲で、 何もかもが、環境異変の結果変わり果てるか、納得出来る名誉を手中にするか。 このとき年干と日干は「灯」になるため、 一時的に水性天干一気は破格となるが、 干合年干と日干の「灯」は、月干「海」と二次干合すれば、 年干と日干は「草」、月干は「木」になる木性天干一気入格となり、 もともと、年支「未」と日支「亥」の半会で木性が強化されているので、 月支「戌」の中心部以外は全てが木性になるため、 うねりが収まり、一時的に落ち着いた日々を送ることにもなる。 7旬「67歳畑巳」は、DNA「車」の多忙。年寄りなのに動き回る。 8旬「77歳鉄午」は、DNA「玉」で過去を振り返る時期。 さて、去年(17年/灯酉)は、DNA「禄」の 引力本能が強化される守護神年ばかりか、 塩濁発泡成分が弾ける水性天干一気の一時的弱体化で、 勢いは失せても、にっこり笑顔でうれしさもひとしお。 書き下ろしも完成し、赤字だらけのゲラと格闘するも、 それもまた経験であり、守護神方向で次元も上がり、 作家デビューをも実現したばかりか、ちょっとした有名人気取りで、 今年(18年/山戌)のDNA「牽」の名誉年を前に、 一層気持ちが引き締まる絶頂期。 しかし、歳を重ねると共に本物になる子丑天冲殺が、 若くして売れてしまうと、どんな世界でも中途で失速しかねない。 鈴木は「龍」主導なので、それを修正していく能力が高いので、 杞憂になれば良いが、そもそも、この「龍」の出所は、 正規の母親成分の「鉄」が宿命にないため 代用品の扱いのもの(宝という特別意識が出発点)。 だから、自宅隣に偶然あった(孟母三遷の教えで意図的かもな) 図書館の司書ばかりか、書物そのものが母代わり。 では母親を「宝」にして、それが主導するのだから、この人は女系。 となると、祖父の教えも母親の父親になるだろうし、 母親の配偶者成分である「陽」がないため 「灯」をさらに代用すれば、これが才能。 天干一気の子丑天冲殺の子なので、逆縁結婚の可能性高く、 両親は地支内にあるので、両親を凌駕していく存在で、 去年は母が発売まであと何日という紙を家に張り出し、 それを見た父が「まるで宇宙戦艦ヤマトみたいだな。 あれ最後滅亡するからな」とつぶやいたなんていうところからも、 大人げないというか子供っぽい父親は、やはり妻や娘に従う存在かもしれない。 また母子家庭に自然に目が行くのも、 ある意味父親を頼りないと感じている証拠で、 本作に登場する大人の男性は、誰しも頼りなく見える むろん一人っ子で、両親ともに働いている可能性大。 「日常とか普段の生活の中で見たり聞いたりしたことが、 ある時ピーンとつながってそれで書くような感じです。 登場人物が勝手に動き出してくれる、私の中で。 独りよがりな小説にならないように常に読み手のことは考えています。」は、 「龍」主導でも才能が「禄」の気配り。 さらには「水着にこそなっていないけど、発売前から重版がかかった。 追いつけ、追い越せ、白石麻衣! いよいよ白石麻衣のケツ、いや背中が見えてきた」とコメントする余裕は、 そりゃ白石麻衣(92-0820/山辰)は、共通干のある干合相手だけど、 さすがに年上を引きずり下ろす気迫は感じるね。 「書いていて苦労することはあまりない。 学校の行事や部活で書く時間がないのが悩み」と語るが、 なものは、メシを喰えば何とかなる。家庭科クラブだろ(笑)。 「最後に希望が感じられるお話が好きなので、 自分もそういう物語を書きたい。ミステリーにも挑戦したいです」って、 勢いは大切だから、休息している暇はないからね。 なお、表紙は選考委員の西原理恵子(64-1101/木寅)の装画だが、 これは色がつくので避けたかったな。 向こうも木性天干一気の子丑天冲殺だから、贅沢は言えまい。 しかし、このイラストでなければ、 もっと売れたのではと感じてはいけないのだろうか。仕方がないか☆ |
■2018年01月05日(金)灯酉 |
松村栄子○花のお江戸で粗茶一服の緩い足踏み |
○DNA「司」年だった90年(鉄午)に、 自らを僕と称する17歳女子高生のジェンダーを描いた 「僕はかぐや姫」で海燕新人文学賞受賞。 その勢いで通学する筑波大学をモチーフにした 「至高聖所(アバトーン)」で、 DNA「禄」の引力本能強化の91年(宝未)度 下半期芥川龍之介賞を受賞した松村栄子(61-0703/灯酉)が、 DNA「龍」の改善年だった15年(草未)02月号から 60年に一度の律音年で人生の折り返し地点だった17年(灯酉)04月号まで、 ポプラ社の文芸PR誌「asta*」に連載していた 『花のお江戸で粗茶一服』を、 昨年(17年/灯酉)の11月09日(鉄子)のDNA「司」日に上梓した。 同作は、たどれば播磨の出で村上源氏の末裔という、 弓、剣、茶の三道を伝える「坂東巴流」の嫡男である 友衛遊馬(二十歳)が、出奔先の京都から帰還するも、 家元でさえ副業しなければ家族を養えない貧乏流派ゆえ、 働き口を探してこいと言われ(父や祖父は警察関係者)、 建造が始まったスカイツリーの警備員に収まるが、 周囲からは「あそこの跡継ぎはダメだ」と後ろ指を指され、 京都から彼を追って東京の大学に入学し、 巴流の内弟子となっていたガールフレンドとの仲も行き止まり。 冴えない日々をおくる中、東日本大震災を体験したりしながら、 曲者ぞろいの茶人武人にやりこめられつつ、 自分の進むべき道を模索する少々じれったい話。 「明日が見えないあなたに贈る笑えて泣けて元気になれる物語」と いう売りだが、 奥深いはずの茶の湯や弓道や剣道よりは、 困窮しているとはいいながら、どちらかといえば生活感が感じられない、 この時代のお気楽無責任青春道の断片をのぞき見るもの。 卑屈になったり、自棄になることはないが、 健康的で文化的だが、あまりにもけだるすぎる風情だ。 なお、出奔篇の「雨にもまけず粗茶一服」(04年/木申)と 京都での顛末記の「風にも負けず粗茶一服」(10年/鉄寅)の 続編にあたるものである。 静岡県湖西市生まれ。東京都台東区、千葉県市川市、 神奈川県平塚市などを経て、福島県いわき市で育ち、 筑波大学比較文化学類を卒業後、同大学院教育学研究科を中退し、 何故か小さな出版社の編集、コンピュータソフト商社勤務を経て、 現在は京都府京都市北区西賀茂近辺在住の松村は、 「貫」主導で、頑なまでに守るものを徹底的に守る性癖で、 例えば、辰巳天冲殺らしく、お金大好きで、 働かざる者喰うべからずで、ひとたび手に入れた銭は 死んでも手放したくないという意固地な人。 好き嫌いも激しく、敵対関係にある者とは受忍関係を築けず。 「貫+鳳」は、表面は柔らかいムードで、 一見通俗的にも思えるが、頑固すぎて時代整合性なし。 「貫+禄」は、計算された私生活で、腹に一物あり。 「禄」×3もあり、生活を安定させるために、 将来性ある男を物色し、結婚まで持ち込むことも可能だし、 悪ぶった引力本能を虚飾することさえしてしまう。 「貫+玉」は、今日明日の食い扶持を確保する能力。 その場限りを取り繕い、行き当たりばったりで間に合わせる。 才能は、この「玉」でババ臭い生活力。一応、伝統や古風も範疇に入るため、 道具として、茶道・弓道・剣道を取りあげるのも難なし。 困ったら、王道に退避。家元を持ち出せば、話も膨らむ。 生まれも育ちも縁なくも、京都を徹底的に利用し尽くす。 「灯+貫+午月」は、努力せずとも結婚すると堅実に見え、 「丑」年生まれ「灯酉」は、他人の助けを得るのが得手。 もっと踏みこめば、芥川賞作家の看板まであるのだから、騙すのは、朝飯前。 伴星は「石」で、人脈ありきで政治家なみ。 洩星は「玉」で、身内の犠牲。 導星は「禄」で、他人が終了。読者なり編集者の声は怖い。 宿命の特長は、仲夏正午頃の消し忘れた街路灯。 親切な道標を夜なら照らすが、真っ昼間なので、 かえって見えねばならぬものが見えずに、おおいに邪魔。 これに、年支「丑」V月支「午」の害まであるので、 出だしは躓くし、内情はたいしたことがないのに、 表側の揺らぐ毒の存在が、かえって妙に見え、 時に話題になるのだから、不思議なことだ。 月干「木」という燃焼源があるのは良いが、 総エネルギー193点中自身の火性50点に対し15点の木性では、 枠をつくらねば話も拡がらず、金性63点は経済ばかりに目が行き、 正式な配偶者成分「海」がない野人扱いで、 陰陽関係の「雨」は、年支「丑」内なので害の中。 よって結婚相手はどこか屈折していたり風変わり。 作品が子供になるばかりか、夫は逆縁年下なので、生年月日不明の夫なれど、 松村が子供を作れるような間柄ではなく、 夫が子供のような存在になり、松村の運気まで喰いつぶして、 それなりに出世して、食い扶持を稼いでいることになる。 年干支の「宝丑」は、堅実で無心になりながら金銭物質運を磨く。 飾り気のない遊び心の持ち主だが、女性は未婚のほうが運が伸びやすい。 月干支の「木午」は、心優しい汚れを感じないものの 他人の気持ちをおもんばかるため、積極的になりにくい。 どちらかと言えば、直感はあるのに、出し惜しみをする傾向。 そして日干支の「灯酉」は、怖い物知らずの度胸の良さ。 単純でわかりやすい浪花節気質、面倒見は良いが、 嫌いになると徹底して干し上げる、器量の狭さは困りもの。 干支番号構成は、38-31-34で西方だけの全身辰巳天冲殺は、 金勘定にしか興味がない、拡がりの少なさあり。 限定された地域に商売のニオイを感じているため、 それが、余所者なのに京都住まい。だから、今の東京を描くには難ありか。 後天運は、初旬「1歳草未」は、DNA「龍」の守護神的な改善力。 年支「丑」VS月支「午」の優柔不断な害を切るばかりか、 年干支「宝丑」の天剋地冲は、親や自身の将来的な仕事面で ストレスを強く感じる懸念はあるものの、 3旬あたりで運気が伸びる後天成功運型でもある。 若年時に引越が多く(親の仕事の関係か)、自らも引越が多かったのは、 この落ち着きのなさが要因で、旧きに頼るところが、 自分に縁のある出身地ではない、都会的ではない旧い都という、 日本の風景に寄り添うことにもなった。 2旬「11歳陽申」は、DNA「石」の妥協屈辱でもあるが、 年干「宝」と干合すれば、年干は「雨」に、 10年運は「海」になるので、表面的な変化が一瞬の救いになり、 それが筑波だったはずだ。 3旬「21歳灯酉」は、年支「丑」の半会で前進力がでて、 才能あると感じてしまった未来の夫との出会い。 大学院を中退したかと思えば、出版社、 コンピュータソフト商社を渡り歩くなどブレブレで、 労働争議に巻き込まれたなど言い訳はあろうが、 DNA「貫」の守りの気持ちというよりは、 律音で宿命が強くなり、弱者でも何らかの武器で、 自身を大きく見せられるよう武装した姿は、破壊力のある一過性強運の厚み。 デビューもここで、最後には勢いをつけて 金性強化年で、芥川賞までものにしてしまった。 4旬「31歳山戌」は、DNA「調」の土砂の害で偏り。 変剋律付なので、不遇であれば感性も磨かれようが、 93年(雨酉)のDNA「車」の危険年に結婚しても、 夫の京都赴任ですぐには一緒に住めぬばかりか、 口に出来ない辛い出来事もあったはず。 だからだろう、芥川賞受賞後の恩恵も急上昇とはいかず、 以後のくすぶりにもつながってしまった。 ある意味、この時結婚をしていなければ、もっと名前は売れたろうし、 結婚できずとも、子供は出来ていたかもしれない。 とはいえ、松村は仕事でも出産でもない方向を選択した毒の時代になった。 5旬「41歳畑亥」は、DNA「鳳」の緩んでお疲れモード。 趣味は深まろうが、前旬に無理をしたおかげで気が抜けた。 現在の6旬「51歳鉄子」は、DNA「司」の地味。 年支「丑」VS月支「午」の害は切れても、 よほど腹をくくるなど、金銭的困窮でもあれば、 それが逆バネにもなって、良き作品を産み出せる可能性もあるが、 表向きには元気そうに見えても、華やかな創作には活かせぬ模様。 この後は7旬「61歳宝丑」が、DNA「禄」の半会で、 魅力成分全開というよりは、放蕩の部類。 惜しみなく放出する予定だが、それも世のため人のためならばともかく、 自分の趣味や酔狂であれば、一気に潰える。 8旬「71歳海寅」は、DNA「牽」のあり得ない名誉。 あり得ないのだから、晩年でもあり不名誉かもしれず、 そこまで期待しすぎは、空振りのもとだろう。 主人公の青きたてがみは、「海」の色と思えば松村らしく、 あり得ない姿形で、どこか彼女なりの理想の男性像か。 そこには、松村の思いが込められているのは明確に受け取れる。 また「貫」主導なのに、守り切れない害持ち。 主人公の名前が「遊馬(あすま)」というのは、 この家の男子が代々名前に馬がつくとはいえ、 期待されているのかどうか甚だ疑問な名前も読み進めるうちに 納得できてくるのだが、ひとつ間違えれば、 落ちこぼれになりかねない宿命の松村もさすがに芥川賞作家だけあって、 少々時代錯誤なテーマを無難にこなしているのだろうが、 松村がめでたいのは、未だ脳内時計が震災で止まっていること。 不幸な出来事はあったが、 13年(雨巳)からはこの世界も陽の気に包まれているし、 陰が極まった時代は去り、昨年(17年/灯酉)からは、 我が国も経済台頭期、春たけなわであることに気づいていない。 どうやら話はまだ続き、主人公が結婚をしたり、 成長しながら家元を継いでいくのだろうが、ノンビリしすぎではないか(嘆)。 ところで、松村の夫は筑波大学で知り合ったとみられ、 現在は京都光華女子大学のキャリア形成学部教授の 朝比奈英夫(64-XXXX/生年想定)。 松村よりは明らかに年下だが、文学を研究する者が、 芥川賞作家と結婚したことで箔は付けたが、おかげで松村の運気は、 どうやら朝比奈に吸い上げられてしまったようで、 前述、毒まみれの害の10年運に結婚したこともあり、期待薄。 さしもの芥川賞作家も大御所には手が届かず残念無念。 なお、朝比奈の生年月日が特定出来ぬので、 松村の宿命から夫を判断すれば、配偶者成分になる「海」はなし。 陰陽関係の「雨」は、夏生まれでも忌み神扱い。 そんな夫は、年支「丑」VS月支「午」の害中に陣取っており、 ようは夫が毒まみれで、まとまりが悪いので、 仮にそれなりの共通項はあろうと、一族一家をなせず。 また、松村にとって偏夫の「雨」が夫なので、 麗しい関係を築けず、後継者もないので、どこか若者や子供達の描き方が、 ワンパターンで現実味ないのはやむなしなのか。 日本文学者なので理解があるようにみえて、 夫が成長を抑制するような位置に鎮座し、 子供のようでもあるはずの作品も、存外育たず。 本作もふくめ、もうひとつ輝きがない理由は、毒の10年運での結婚が全て。 それなりの時期に芥川賞を受賞し、上がりきってしまったため。 そこへもって、この逆縁結婚では、半端に夫の運だけを伸ばし、 自然界もなかなか応援がしづらく、 退屈な作品しか提供できないのもやむなしなのか☆ |
■2018年01月09日(火)宝丑 |
夢眠ねむ○本の本 夢眠書店、はじめますは千客万来なのか |
○アイドル、タレント、映像監督、モデル、美術家であり、 愛称はねむきゅんで、キャッチフレーズは「永遠の魔法少女未満」、 担当色はミントグリーンというでんぱ組.incのメンバーである 夢眠ねむ(87-0714/木子)が、本好きがこうじ、 (少女時代には地元の小さな本屋さんでのアルバイト経験もあり) 自分の書店を開けたらというコンセプトで、 生粋の本好きらしく、あらゆる本周辺の人々に教えをうけに廻った WEBサイト「本のひきだし」に掲載されていた 「夢眠書店開店日記」を加筆訂正し、書き下ろしを加えた 『本の本 夢眠書店、はじめます』を、 主導DNA「調」年らしかった昨年(17年/灯酉)の 11月30日(宝酉)のDNA「牽」日に上梓した。 同書は本の素晴らしさを、読書の愉しみを知ってもらおうと、 超大型書店の舞台裏や、販促物の制作工程など、 本が読み手に届くまでの流通経路をたどりながら、 現場で実際に働いている人の生の声を収録したもので、 普段はお目にかかれない、本にまつわるこぼれ話や、 カバーに印字されているISBNナンバーから読み取れる定義や、 校正と校閲の違いにまで踏みこんだ 知的好奇心を満足させてくれる「本」への愛が溢れた「本」で、 本は腹と腰で持てば重くないや、書棚にささっていれば、 棚が締まる本の存在などが明かされ、目から鱗が落ちる。 ありがちな芸能人の本好きでは片付けられない体験ルポで、 日本出版販売の御墨付き(笑)の、一冊の本が、あなたの手に届くための物語。 三重県上野市(現・伊賀市)出身で、多摩美術大学を卒業。 年干支「灯卯」と月干支「灯未」のからむ 三合会局主導DNA天冲殺年だった07年(灯亥)より活動を始め 09年(畑丑)の60年に一度の干合支合年には、 もふくちゃんこと福嶋麻衣子(83-0810/鉄午)がプロデュースする でんぱ組.incに加入し、精力的にオタク活動に励み、 みえの国観光大使でもある夢眠は、 DNA「調」主導で、偏り激しい少女性の極みで、迎合することを好まない。 孤独の象徴で、悲しみや怒り、寂しさが生きる原動力になっている。 「調+石」は、自尊心は強く、人の良さそうなふりをしても、 肝心要の主役には興味がない、あくまでも補佐役として強い個性を醸しだす。 なので、実店舗の本屋は目指さないと思う。 「調+玉」は、歌、映像、料理、美術など 多岐にわたって活動しているように見えても、 実際は限定された、女性主役のオタク目線のみに才気は活かされて、 専門外のことになると、何も知らない。 これを良い方向に使えば、知らないだけに謙虚な探究心になって 「本の本」のインタビューでも存分にも力を使ったが、 あえていえば、普通の生活は不適合で、 才能を活かさずいれば、廃人になりかねない。 才能は、この「玉」で、ひとつのことを極める学びの姿に、 実はババさく、大人な女性から支持されたり、 若い女性に慕われたりと、存外振り幅だけは広い。 そんな目線で、世の中に、あんまり本を読まない人が、 増えてきたことに怒る怒る怒る。 昔は新宿で待ち合わせるなら「紀伊國屋書店前で待ち合わせ」は、当たり前。 「調+調」は、いわゆる常識は通用せず、頑固なまでに、 自分なりの真理を追究する。少女の中の少女であり、お姫様。 「木+調+未月」は、しぶとく執念深く反抗的。 旧いものに縁があり、実際は古書のほうが似合う。 「卯」年生まれ「木子」は、困ったら固まる。動かない。 伴星は「龍」で、常に目先の変化を求める。 洩星は「玉」で、身内の助け。 「調」多くして、料理家の実姉Maa(77-0318/海申)は味方。 導星は「調」で、自己中心的な小うるさく先輩風を吹かす。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の雑木林。 場違いにしか見えない異様な光を放つ電飾に飾られており、 存在じたいが目立つものの、金性ゼロ(DNA車/牽なし)は、 一般的な労働には興味なく、真っ当に働く気持ちなどなく、 重い役割など押しつけられれば、するりと逃げかねない。 ごく普通のメンテナンスも好まずに、枝葉は伸びきったままで制御されず。 斬り倒される心配もないが、その気になると無限大な働きもするが、 それも他人と違う存在感を見せつけたいがためで、 自分が動きたいから動くだけで、無理に理解されようとも思えず。 特筆事項は、月支「未」VS日支「子」の害持ちで、 脚がもつれるような、クスッと笑える妙な動き。 成果を求めすぎると、あるいは内側に安堵を求めようとすれば、 崩れやすくなり「地下にて、地上を夢見ながら今日も眠る」のが似合う。 総エネルギー151点は、弱っちいアイドル気質だが、 自身の木性は66点もあり、意志は強固だし、 年支「卯」VS月支「未」の半会で、木性の根っこも生成されているので、 存外しぶとさをもっていると観察できる。 年干支の「灯卯」は、極度の心配症で、目的を発見してから、 実際に動きだすまでに時間を有するが、 その気になると猛烈なので、何事も慣れが必要。 月干支の「灯未」は、本心はなかなか見せないが、 芯の部分がじんわり熱く、ストレートで辛辣な表現が売り。 そして日干支の「木子」は、常に初心に還る気持ちを失わない。 リセット上手なロマンチストで、面倒なことからは逃げ脚早く、 金性内包しないので打たれ弱く、死ぬほどの努力はしたくもない。 ワガママで淋しがり屋なので、放っておかれると、どうにかなってしまう。 干支番号構成は、04-44-01で西方と東方を結ぶ、 極めて汎用性のない一部ウケの地域で、それ以上も以下も望まない。 後天運は、初旬「8歳山申」は、DNA「禄」の引力本能強化半会。 その手段として、俳人を目指したり、漫画家を目指したかと思えば、 広告デザイナーになる為に美術大学を目指すようにもなり、 メイド喫茶「@ほぉ〜むカフェ」に遊びに行き、 完全メイド宣言のライブを偶然観る事になり、 アイドルヲタクによるヲタ芸や メイドの可愛さを目の当たりにする機会も得た。 2旬「18歳畑酉」は、DNA「司」の干合で、地道なアイドル活動。 とはいっても、年支「卯」は対冲されており、細かいことに終始。 現在の3旬「28歳鉄戌」は、DNA「車」で、多忙な行動力。 とんでもない加速がつく10年運天冲殺。 ありえない金性の出現で、一気に知名度をあげ、 年支「卯」の支合も盤石で、地に足がつくような活動で、 虚のような活動だったのに、あれよあれよと喰えるようなる。 自力で動いているのではなく、動かされているという 楽さを体感している最中であろう。 今後は4旬「38歳宝亥」が、DNA「牽」の10年運天冲殺。 どこかやみくもな部分もあった前旬とは異なり、 年支「卯」と月支「未」のからむ三合会局で、 ありえない名誉が無限大に拡がり、確固たる成功を実感する。 とはいえ、それには名も無き人々が こぞって支えてくれたことを忘れてしまい 感謝も奉仕もなければ(難しいお姫様だから困難だろうけど)、 上がりきったところで、一気に落とされる可能性も捨てきれず。 5旬「48歳海子」は、DNA「龍」の新たな挑戦。 年干も月干も干合するので、他力的に仕事なり、 進み行く方向が変化していき、DNA「龍」は塩水だろうと、 一見救いになるのに、それまでの生きざまを忘れ、 一変しすぎると、年干と月干(共に灯)は干合で「草」になってしまい 干合木性天干一気が成立するため、仲間と共に手に手をとりあっていれば、 一定の評価は得られようがその心は屈辱や妥協のDNA「石」で埋没。 集中力は上がろうとも、目立ってなんぼのものが地味になりすぎる。 とはいえ、ここからは何をしても目立つ ターボ運(子丑天冲殺廻り)にも入るため、 まずは地味な「ねむ」が話題になる(笑)。 6旬「58歳雨丑」は、救いの守護神であり、 月支「未」VS日支「子」の害も切れて形にもなるため、 DNA「玉」の過去になし得なかったことを実現するが、 さすがに年齢を重ねているだけで、安堵はあろうと場違いな印象。 7旬「68歳木寅」は、DNA「貫」の守り。もはや変化なし。 8旬「78歳草卯」は、DNA「石」で、協調性和合性。 仲間と昔を懐かしむといったところか。 さて「夢眠ねむ」と言えば、アートワークであるはずだ。 なのに、この本の色気の無さは、彼女の作品群に放り込めば、 あまりに地味すぎて、それはそれは目立つに違いない。 しかし、そんなんでいいのか。 「本の中身を読んでもらうためには、まず手にとってもらうわないと。 そう思うと装幀って本当に大事ですね」といいながら、 素人には納得ができない。 「夢眠ねむが本と読者をつなぐ装幀だよ」って言われてもねえ。 15話からなる彼女の取材風景なりをコラージュするだけでも、 圧巻であろうと思うが不思議でならない。 その理由をあえて探すとすれば、この企画の立ち上げが 15年(草未)に始まっていること。 60年に一度のDNA「石」の屈辱と妥協の害年では、 如何に害持ちであろうと、華はない。 「ねむきゅん」は、あとがきに「まだまだ頑張ります」とあるが、 本当は期待しちゃいけなのかもしれないね(爆)。 知りたいことがきちんと取材されているし、 内容は一般人からしてみれば知りたいことだらけで、 好奇心は充分満足させてくれるのだが、 いまどきの小学生の学級新聞だって工夫するだろうに。売る気はあるのかい! まさか日販に版元が忖度したわけであるまいに、残念な装丁だね。 (オビがなければ、なんだかわからん!) さすが金性ゼロ(DNA車/牽なし)の緩いほうが出た訳も、 今年(18年/山戌)は、DNA「禄」の引力本能強化天冲殺。 10年運との「戌」重なりまで判断すれば、本は売れずとも、本人は売れる。 もとから本屋は作らないだろうから、無意味な設定、無理あった(笑)☆ |
■2018年01月12日(金)木辰 |
海野つなみ 逃げるは恥だが役に立つで家が建つの害毒○ |
○一昨年(16年/陽申)の10月11日(陽寅)から TBS系火曜22時に放送され平均視聴率14.5%で、 最終回には火曜ドラマ史上初の20%超えを記録した 「逃げるは恥だが役に立つ」の原作者で漫画家の 海野つなみ(70-0809/宝酉)が、 01月03日(草未)のDNA「禄」の変則方三位日に、TBS系で放送された 「同い年のマジですごいやつ〜各業界のカリスマ年男年女大集合〜」に出演。 (近所には漫画家であることを伏せているそうだ〜さすが表裏〜) 同作は、事実婚・偽装結婚・高齢童貞・試供品・少子化などを取りあげ、 「恋ダンス」などの社会現象を巻き起こし、 昨年(17年/灯酉)の大晦日(海辰)と元日(雨巳)の2日間にわたり、 全11話が一挙再放送され、こちらも高視聴率を記録したそうだ。 (海野の守護神天冲殺月の守護神重なりだしね〜) 兵庫県出身で、大阪在住の海野は、顔に覆面をした状態でテレビ出演。 累計360万部を突破した人気漫画 「逃げ恥」の印税は「9割」が出版元の講談社で、 残りの「1割」が自身に入ることを明かした。 印税だけで、単純計算で約1.6億円が海野の収入になるが、 額について詳細は明かさず、「すごかった…です」と驚いたことを告白。 「ドラマが始まって、1カ月の月収が去年の年収を超えた。 3倍以上です。家?もちろん買えちゃいます」とヒントを出した。 ドラマの原作料については「こんなにもらえるんだ…って思いました」と。 海野は89年(畑巳)のDNA「龍」の半会年に18歳で漫画家デビュー。 「逃げ恥」のヒットまで27年かかったといい、 これまで「1年間収入がないのが2回ありました」と苦笑。 総エネルギー241点中金性161点のなかなか磨かれない石ころだからね。 デビューは「11歳海午」のDNA「調」の10年運で、 如何にもな少女漫画家らしいが、金性方三位が成立するとはいえ、 年支「戌」VS日支「酉」の害持ちは表裏あり。 常に不穏な雰囲気を醸し出しているため魅力にもなっていても、 前進気勢が乏しく、これに子丑天冲殺の重厚さも加わり、 なかなか大ブレイクには至らず。 15年(草未)のDNA「禄」の変則方三位年に同作で、 第39回講談社漫画賞(少女部門)を受賞するまではマイナー このあたりは初旬条件もないなかの、積み重ねしかなく ようやく5旬の10年運「41歳畑卯」が、DNA「龍」の害切れ対冲となり、 地味な月干の「木」が「山」になり、 主導DNA「玉」的ムードがより濃厚になったため。 とはいえ、この二年が火性年で思いのほか注目されたが、 今年(18年/山戌)は、害持ちの主導DNA「玉」の害年で、 地元でもバレて、それこそ家でも買うのかな〜(笑)。 でも、そこは毒だらけで、失敗するというオチありかもなあ。 今後は6旬「51歳山寅」が主導DNA「玉」で、 その後に「61歳灯丑/71歳陽子」の火性10年運天冲殺が控えており、 活躍に見合った感謝や奉仕さえあれば、大きく崩れるどころか、 とんでもない怪物になるかという期待もあるが、 どうにもつかみ所のないテーマを上手に処理しただけで、 時代整合性はというと「玉」主導に期待するのも難しい。 デビュー時の少女目線から、現在は歳相応の母親目線も、 「玉+石」の害持ちらしく、あれこれ文句を頭に描きながらも、 ブレーキがかかる「鉄」持ちは、講談社様々は変わらず、 害毒があろうと、これでエラソーになってしまったら、厳しい。 今年はその気になりすぎると大きな空振りで要注意だよ☆ |
■2018年01月13日(土)草巳 |
皆藤黒助○ババチャリの神様の笑うしかない矛盾に言葉なし |
○年干支「灯卯」の大半会を伴う07年(灯亥)の 03月23日(陽辰)の干合天冲殺日より携帯小説を書き始め、 12年(海辰)に「飛火夏虫〜HIKAGEMUSHI〜」でデビュー。 エブリスタ主催の電子書籍大賞2013の毎日新聞社賞、 スマホ小説大賞2014の角川文庫賞と讀賣テレビ放送賞をダブル受賞するなど 「ようするに、怪異ではない。」からはじまる 「よう怪」シリーズで精力的に活動する皆藤黒助(87-1218/宝丑)の 『ババチャリの神様』が、昨年(17年/灯酉)の08月09日(山辰)の DNA「玉」の年長者を語るには相応しい天冲殺日に上梓された。 父親が失業したため、住み慣れた東京から父の故郷である 日本海の四葉島に移り住んだ茶髪高校生の鳥羽心一。 都会への未練を捨て切れずにいる心一は、ある日蔵で古い自転車を見つける。 なんと、その自転車には死んだばあちゃんの神様が宿っていた!? 一目惚れをした同級生の女の子のために、 強く願って漕げば好きな場所に行けるという、 不思議な力を持つ「ババチャリ」で奮闘する心一。 海に囲まれた離島で、都会っ子高校生が奇跡を起こす!? 過疎化、アルツハイマー、アイドル詐欺などの今風なエッセンスを盛り込み、 登場人物の苗字は皆動物という手抜きというか、手がこんで危険だ(笑)。 主人公が「鳥羽」なら、東京時代の親友は「犬崎」。 東京メトロに乗れば数駅で新宿に着く高校の 極悪非道ながらスイーツ好きの先輩は「蛭間」。 田舎の町長は「美兎」に始まり「猿渡」「蛇塚」「猪原」だのときて、 ツチノコがマツタケだったりと笑えるつくりにはなっている。 登場人物の説明でもあったら、もっと良かったのに。 鳥取県境港市出身で在住。会社員をしていること以外は皆目不明な皆藤は、 DNA「鳳」主導で、時間をかけ手のこんだ遊びをする。 「鳳+禄」は、お人好しで口先軽やか。 「鳳+貫」は、時代の先端を行っているようでそうでもない。 「鳳+車」は、大衆的で、小銭儲けに興味あり。 才能は、この「車」で危険・孤独。一体感なくとも頑張れる危うさ。 青春も自転車で駈けぬければ、空間移動も容易く出来ると信じこむ。 「鳳+調」は、細かいことは気にしない、なあなあ体質。 「宝+鳳+子月」は、大きなハメははずさない常識人。 「卯」年生まれ「宝丑」は、上がって落ちる。 伴星は「調」で、感性豊かな奇異な人生。 洩星は「貫」で、単独行動。 導星は「車」で、至ってマイペース。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の薄明かりの灯台に照らされた 漆黒の海に浮遊するキラキラした装飾品。 役に立つとか立たないとかは、ひとまずおいて、 夜景を一瞬に切り取った写真にすれば、 見られないこともないが、存在価値を考えてはいけない。 贅沢品なのに、忘れ去られようとしている瞬間を憂うもので、 海底に沈まないために、あれこれ新しい話をつくりだしては、 わだつみの気をひきながら延命を図る。 総エネルギー157点は、アイドルなみの軽さ。自身の金性も32点で小粒。 軽いので浮きやすいといえばそれまでで、 力まねば沈むことはないので、気楽が一番。 年干「灯」と月干「海」が干合すれば、それぞれ「草」と「木」になり、 人生が動きだせば、引力本能が全てで、辰巳天冲殺らしく金銭物質運を磨く。 年干支の「灯卯」は、観察する助走期間が長いものの ひとたび決意すれば、一気に物事決する瞬発力あり。 極度の心配性でパワーなくとも色香あり。 月干支の「海子」は、怒りが生きる原動力にもなるが、度が過ぎると自爆する。 内容はともかく知恵を使うのが得意で面倒見も良し。 そして日干支の「宝丑」は、周囲に振りまわされたくない自由人。 実務的でなんとなく人を和ませる工夫をする才覚あり。 干支番号構成は、04-49-38で東方北方西方で、東南の領域が手薄。 青春を語っていながら、そこまで明るい未来はなく、 とはいえ暗くもなく、それ以上でも以下でもない風情。 後天運は、初旬「4歳宝亥」はDNA「貫」の頑固さ強化。 月支「子」と日支「丑」を活気づける「亥」の方三位で、 知恵を使って何かをしたい方向性が示唆されるが、後天稼働条件はなし。 2旬「14歳鉄戌」はDNA「石」の仲間づくり。 あるいは妥協で手頃。ここで携帯小説に手を染める。 現在の3旬「24歳畑酉」は、DNA「龍」の改良改革の半会。 新しいことに挑戦すれば、幸運な成果がある守護神で、 年支「卯」の対冲があるため、とてつもない拡がりはないものの、 信念をもって活動すれば吉。 この後は4旬「34歳山申」がDNA「玉」の守護神期で、 旧いものや、ひとつのものを極めてこそ良さがでるものの 前旬ほどの手応えはないが、安定はする。 5旬「44歳灯未」は、DNA「車」。進み行く方向の変化があったり、 子供や読者層にあわせて自身も成長。年干支の「灯卯」の大半会があるため、 活動はすこぶる元気で忙しないが、心の中心は常に不安定で、 自身の過去や活動が大どんでん返しにあったり、 あるものはなく、なかったものがでてくるなど激変。商売替え宗旨替えなど。 6旬「54歳陽午」はDNA「牽」の干合支害。 異性に騙されたり、その気になりすぎると、空振りもあり。 真面目に生きている場合は、ありがた迷惑なもので、 本人の意図しないことで、注目を浴びたりもする。 7旬「64歳草巳」は、晩年のDNA「禄」の10年運天冲殺。 突如身に余る金銭物質運が廻れば、慌てふためいて浪費したり、 それまで順調なら、勢いのある休息なしの自転車操業となる。 感謝あってこその10年間だが、体力なければ溺れるばかり。 8旬「74歳木辰」は、同じく最晩年のDNA「司」の10年運天冲殺で、 強欲の限りをつくし破滅するか、地味で困窮か。 いずれにしろ晩年20年間は余録のようなものなので、 自分の人生であって、そうでないつもりになり謙虚に生きるべきだあろう。 さて、皆藤は辰巳天冲殺のハミダシ運。 なのに、生地生家を離れずに、地元をネタに小説を書いている。 非難される筋合いではないが、では、なぜそれが大きく拡がっていかないか。 ハミダシ者がいつまでも地元ではないだろう。 10年20年と外へでて、凱旋するならばともかく。 外の空気を知らないのだから、東京が登場しても、 どこか絵葉書を見るような観光気分で、本作の主人公もどこにでもあるような ファミレスを根城にしていて味気も何もない。 皆藤は今年(18年/山戌)と来年(19年/畑亥)が守護神年なので、 それなりに活動出来てしまうだろうが、 それで終わりにしたくなければ考えてみるべきだ。 なお、この生年月日は男女の差こそあれ、絢香と安藤美姫と同一。 後天運が男女では違うが、賞味期限はそろそろ終わり。さて皆藤はどうする。 ババチャリに乗って、東京にでも大阪にでも拠点を移せるかな。 「『どこか遠くへ行きたい。』そんなセリフを呟くのは、 人生に行き詰まった者だと相場は決まっている。」 なんていうのが、本作の書き出しだから、端から期待してはいけないのか(笑)。 そもそも、父親の田舎で祖母がいたはずなのに、 高校生になるまで一度も田舎に来たことがないという 設定も矛盾が多く無理があり、ロードレース経験者という過去があろうと、 実はそんなにスピード感はないので、あまり期待せずに観察していよう☆ |
皆藤黒助○87-1218 |
宝海灯畑 丑子卯-4 車調貫鳳禄(鳳主導) 木性(23)火性(10)土性(10)金性(32)水性(82)/総合157 辰巳天冲殺/天冲殺(64歳草巳/74歳木辰) 方三位(4歳宝亥)/天剋地冲(44歳灯未)/干合支害(54歳陽午) 木性脆弱/火性脆弱/土性脆弱/水性過多 -4歳宝亥/14歳鉄戌/24歳畑酉/34歳山申/44歳灯未/54歳陽午/64歳草巳/74歳木辰〜 |
■2018年01月15日(月)灯未 |
木犀あこ○奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖いに恐怖なし |
○第24回日本ホラー小説大賞(17-0421/山寅)の選考会で、 選考委員の審査により、大賞は該当作なしも、準ずる優秀賞として 木犀あこ(83-0806/陽寅)の「文字列の幽霊」が選出され、 『奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い』として、 昨年(17年/灯酉)の09月25日(草卯)の 年支「亥」と月支「未」がからむ三合会局のDNA「玉」日に上梓された。 同作はホラー専業作家を名乗るわりには、霊が見えるだけで、 実は臆病で仕方ない駆けだしホラー作家の熊野惣介は、 怪奇小説雑誌「奇奇奇譚」の同年代のわりには威圧的な 編集者・善知鳥(うとう)とともに、 新作のネタを探していたが、心霊スポットを取材するなかで、 姿はさまざまだが、同じ不気味な音を発する霊と立て続けに遭遇する。 共通点を調べるうち、ふたりはある人物にたどり着く。 写真にも写ることのない霊たちは、いったい何を伝えようとしているのか。 どうやら、その霊は人々の噂が出回り始めたあとに、 その噂通りの姿となって現れはじめたものらしかった。 調査を進めるうち、ほかにも同様の霊と出会った二人。 善知鳥は、担当しているある新人作家の没原稿と、 その霊との関連に気づき、その裏に隠された事実に挑む。 14年(木午)のDNA「龍」の半会年に、ジャンプ小説新人賞2014springで 「魔女になりたかった」で、銀賞受賞(橘雨璃名義)、 「放課後の魔女」に改題の上、 同年12月19日(木子)のDNA「龍」日にデビューした木犀は、 徳島県板野郡出身、在住で、奈良女子大学文学部を卒業後、 現在学習塾講師をしており、DNA「調」主導は、 丁寧で独創的な教え方が売りも、臆病で怖がりなのは、本人そのもの。 偏りが激しく、塾講師といっても、専門外は教えを請わぬほうが賢明。 才能はこの「調」で、女性らしい細やかな気づかい。 場合によっては、常人に理解しがたいようなオタク気質。 手のつけられない、徳島のお姫様。 「調+車」は、何かに衝突していないと落ち着かず、反骨精神の権化。 あるいは、理解不能なイラつきをみせる人。 協調性和合性など辞書になく、近づきがたい性癖。 「調+龍」は、不満があるのに、楽をしたいがために生地生家を離れず。 爆発はそこかしこにあるだろうが、自業自得に気づいておらず。 「調+牽」は、内面の気品を打ち消してしまう大胆で粗野さ。 これが人生に活かされていれば、もっと成功できるのに残念。 「調+調」は、他人に誤りを指摘されても悔い改めることのない、 とことん窮屈で変わった頑固さで、どこか平民を超越見下したような状態。 「さもなくば胃は甘海老でいっぱい」だからね(嘆)。 「陽+調+未月」は、運命的な方向に人生が流れる放浪者。 「亥」年生まれ「陽寅」は、落ちて上昇。徹底的に落ち込まぬと、上がりなし。 伴星は「鳳」で、遊び半分。 洩星は「車」で、ゼロ出発。 導星は「龍」で、終了と共に次へ進む。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の太陽でジリジリッと暑苦しい。 総エネルギー214点はそれなりだが、 自身の火性51点に比して、相生される木性70点と強力で、 本来生地生家を出てこそ良さが滲み出る戌亥天冲殺にもかかわらず 金性ゼロ(DNA禄/司なし)でもあり、 一銭でも無駄金を使いたくない気質は、配偶者成分皆無でもあり、 ずっと家から出ずに、成功できるものも無理矢理抑制しているようなもので、 時間の経過とともに、年支「亥」VS月支「未」の半会で木性が増え、 日支の「寅」も木性なので、地支木性一気格となり、 動けるはずの太陽も、根っこが生えたかのように不動。 創造力は増大するように見えて、使いでのないものなので、 (金性がないため、木性を刈り取って、燃料にもしづらい) 絵に描いたなんちゃらの典型になる。 だからだろう。話もこねくり回すばかりで刺激はない。 年干支の「雨亥」は、庶民的な頭の良さ。 頭脳明晰でも人目につかず、成功するか失敗するかの極端。 月干支の「畑未」は。立っているものは親でも利用するえげつなさ。 理性があろうと感情先走りの「じゃじゃ馬」で楽をしがち。 そして日干支の「陽寅」は、優れたバランス感覚を有して、 そつなさゆえに、器用貧乏で終わりやすい。 また物事を深く考えすぎて停滞しやすく、身動きとれずに運気低下。 干支番号構成は、60-56-03と北方と東方の極めて狭い範囲。 徳島と奈良しか実生活で経験していないのに、 無理矢理に、東京や神奈川を描こうとしても、 実感がまるでなく、まるで二次元の世界のようでもある。 後天運は、初旬「1歳鉄申」が、DNA「禄」の天剋地冲で、 ありえない魅惑成分が本人を刺激して、 自分自身の中で何かを犠牲に出来れば成功運型も、 冲殺年支「亥」が害のため、すんなり進ませるために、 並大抵の努力ではすまないものがあり。 自我が強くなり、手が付けられない様子。 また成功するか否かは別にターボ運(子丑天冲殺廻り)が始まり、 40歳までは、何をしても目立つようになり、 地元ではちょっとした有名人に違いない。 2旬「11歳宝酉」は、同じありえない金性のDNA「司」。 真面目な学生時代を過ごすか、異性を強く意識するか。 ただし、心のバランスは、そこそことれている状態。 3旬「21歳海戌」は、守護神DNA「車」の10年運天冲殺半会。 生地生家を後にして、東京あたりまで流れてきていれば、 とてつもない名声を手にしていたに違いない。 中途半端に塾講師などせず、とりあえず当たり前の就職をして 社会の荒波に揉まれていれば、後半の5年間あたりは絶頂。 現在の4旬「31歳雨亥」は、DNA「牽」の10年運天冲殺支合。 勤め人ならば、役職もとてつもない上になっているであろうし、 テーマは名誉なので、同じく徳島にさえいなければ、 夏生まれに「雨」のお湿りは敵にはならず、 栄えある10年間に感謝が絶えないであろう。 今後は5旬「41歳木子」は、月干「畑」の干合で方向性の変化。 前旬でターボ運を終えているため静寂。 DNA「龍」の改善も、初心に還るがテーマなので、 書き手であるならば、夢見る若い女性向けの作品になっていくだろうが、 そこそこの仕事はあろうと、もはや成功は夢の又夢という時期。 6旬「51歳草丑」は、DNA「玉」の伝統性や過去の踏襲。 奈良について徳島についての関わり。 7旬「61歳陽寅」は、DNA「貫」の律音で、強気の姿勢は崩さないが、 強情でわがままな老人でしかない。 8旬「71歳灯卯」は、年支「亥」に月支「未」のからむ三合会局で、 世界は拡がると錯覚しがちだが、 DNA「石」の屈辱と妥協で、実際には、何もなし。 ホラー小説を書く人間を主人公とすることじたい、 使い古されたもので、独創的な冒険が宿っていなければ、 感動も恐怖も笑いも何もない。 そう、それなりにまとまっているが、それだけなのだ。 面白くもないとも言える(笑)。 これには、一にも二にも作者の人間としての厚みの問題か。 机上だけで物語を構築するには、 あまりにも作者が薄っぺらな人生しか送っていないのが致命的だ。 受賞の言葉の結びも「今後とも、さらに精進してまいります」で、 笑えないほど、退屈になってしまう。 残念ながら精進しようと、小心者には向かぬ商売。 それも解説したとおり、生活を優先させ、 自分を追い込んでいないため、危機感も臨場感も、絵に描いた餅。 「多少リアリティがなかろうが、焼き直しだろうが、 ただのお涙ちょうだいだろうが、 多くの人を楽しませたもんが勝ちなんだよ」と、本人も語るのに、 通に誉められるものでもなく、エンタテインメントですらない。 にしても、10年運天冲殺も無駄に使い、今後の浮上も期待出来ず。 一刻も早く、違う道を模索することを推奨したいが、 生年冲殺なのに、ろくな社会経験がないようでは、無理かな。 「塩対応っていうけどさ、味があるだけましだと思うんだよ」と いうことだが、木犀には、味どころか色もない(苦)☆ |
■2018年01月17日(水)畑酉 |
小原玲○もっとシマエナガちゃん 冒険は毒が支えて潰える寸前 |
○かつては84年(木子)に創刊された 写真誌「FRIDAY」などの創生期にかかわり、 85年(草丑)には、田中角栄元首相の入院、日航機御巣鷹山墜落、 ロス疑惑三浦和義氏逮捕などの現場で活躍した経験を持つ 動物写真家の小原玲(61-0202/陽寅)の、 写真集『もっとシマエナガちゃん』が、 昨年(17年/灯酉)の10月30日(鉄寅)のDNA「禄」日に上梓された。 同作は16年(陽申)に発売され好評だった 「シマエナガちゃん」の続編で、 北海道に生息する、日本で一番小さい鳥、 シマエナガの愛らしい姿に迫る。 昭和の時代に、写真誌から逃げだした小原は、 被写体にアザラシを選び、28年間もアザラシを追い 「アザラシの赤ちゃん」をヒットさせたが、 カナダの流氷の影響でアザラシが撮れなくなると、 知人が「アザラシに似た鳥がいますよ」って。 それがアザラシの赤ちゃんにそっくりなシマエナガだったそうだ。 一昨年01月(15年/草未の最後)から06月まで、 北海道全域で(北海道にしか棲息しない) エナガの亜種のシマエナガを狙った。 顔が白く、体長は14センチ。その半分は尾。 名前のエナガは、尾を柄に見立てた「柄長」から来ている。 胴体だけなら、日本の鳥で最小という。 「シマエナガは一日中待って、 うまくいって撮れる時間は5分くらい。 すくないと5秒。全く会えないこともあるので、 合計で5分も会えれば鬼の首を取ったようなもんです。 5分というのは、結構長いですからね」だそうで、 被写体との距離は、意外に近い。 「5〜6メートルのところに来てもらうように、 動きを予測して待ちます。 近寄っていきながら『あっちの木に行くだろうな』と 予測しています。 レンズは400〜600ミリの1.4倍。800ミリ相当ですね。 小さい鳥で動きが速いから、大砲は使えません。 そばによるときは100〜400ミリのズーム1/4倍。 できるだけに身軽にしますから寒いんですが」で、 きれいな霧氷のカットを撮ったときの気温は氷点下20度というから、 並大抵の努力ではあるまい。 東京都出身で、群馬県前橋市育ち、 群馬県立前橋高等学校在学時に 「第3回高校生フォトグランプリ」で グランプリを受賞したことから写真家を目指し、 茨城大学人文学部卒業の小原は、 DNA「調」主導の忍耐強い変人。 その心は女性が好きそうな被写体を狙う。 嫌気がさしたとはいえ、写真誌の野次馬根性も、 アザラシやシマエナガを追う気持ちも、 本質は芸能人の追っかけと変わらずに筋金入り。 「調+牽」は、経済感覚なしの大胆な行動力。 品性あろうと行動力はえげつない。 「調+龍」は、不満という魔物に支えられた向上心。 才能はこの「龍」で、対象に合わせた放浪癖。 「調+禄」は、組織に迎合せずオリジナリティー溢れる発想。 「調+調」は、一般常識が一切通用しない生き方。 「陽+調+丑月」は、子供のような純朴さを持つが、 子供には能力を遺伝させぬ無念。 「子」年生まれ「陽寅」は、落ちて上昇。 落ちぬと浮上のネタもなし。 伴星は「玉」で、生涯学び。 洩星は「調」で、離別。きっかけは父親の形見の一眼レフ。 導星は「龍」で、マイブームが終われば次を探す。 宿命の特長は、晩冬深夜二時頃の太陽。 夜中に太陽があるのは、白夜。 アザラシやシロクマが活き活きする世界に似合うばかりか、 そんな自然に融合しやすく、嫌われにくい性癖は、 スクープ写真や困難な場所での孤独な撮影にも耐え抜く。 風景としては、寒々しい始発を待つ列車なりバスの操車場で、 熱気もさほどないので、気配を消すには都合良し。 総エネルギー180点は、フットワークは軽いが、 頼りがいは全くなく、生活力などは無縁の存在。 年支「子」から月支「丑」を経て日支「寅」に通じる世界は、 冬から春へと滞りなく流れているので、 無理をしているようで無理をせず、格好だけはつけてる。 年干支の「鉄子」は、取り越し苦労の多い慎重さも、 自尊心が強く、自己陶酔したいがために、難易に挑む。 月干支の「畑丑」は、我慢強く我が道を行きながら、 常に笑顔を絶やさず、笑ってなんとかする。 そして日干支の「陽寅」は、なんでもそつなくこなす明るい技巧派。 器用貧乏にならぬようにしないと、便利屋で終わる懸念あり。 頭で考えるより行動優先なるか、頭でっかちかのいずれか。 干支番号構成は、37-26-03で西方南方東方のそれなりの領域で、 北方欠けは、かえって厳しい世界を目指すことにもなる。 後天運は、初旬「1歳鉄寅」は、 DNA「禄」の引力本能が強化されたが、 これといった動きなし。 2旬「11歳宝卯」は、DNA「司」の干合を伴う、 年支「子」月支「丑」日支「寅」から、 さらに内側に切り込む「卯」へと伸びる変則方三位。 父親がいつ他界したかは不明も、75年(草卯)のDNA「玉」年には、 遺品の一眼レフを手にして、カメラを始め、 78年(山午)のDNA「鳳」の遊び半分年に、 フォトグランプリを受賞も、 「同級生にエロ本広げて持たせた写真を応募したんです。 審査員は喜ばないだろうなと思ってたんですが、 なぜかグランプリになっちゃった。 でも、次点の人がむちゃくちゃいい写真を撮っていて 『写真とはこういうものなのか』と、すごく悔しかった。 上には上がいるんだとプロを目指そうと思った」 という経験をしている。 3旬「21歳海辰」は、DNA「車」で元気に活躍した時期。 編集プロダクションから写真誌に派遣され、 数々のスクープをものにするも、若くて危険な時期だけに、 芸能にシフトする方向に飽き足らず、 米国写真通信社のカメラマンとして、 天安門事件、湾岸戦争、ソマリア内戦などを取材。 アザラシとの出会いもあり。 おそらくこの間に初婚と再婚をしているはずだが、 火性のくせに酒に溺れ、パスポートをなくしたり、 トラ箱に拘留までされた。 4旬「31歳雨巳」は、DNA「牽」の害。 いよいよ喰えなくなって、 愛知県あま市(旧海部郡七宝町)出身の作家で 81年(宝酉)のDNA「禄」の三合会局条件なし天冲殺の夢の中に、 「1980アイコ十六歳」で文藝賞を受賞した作家で 現在は椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授を務めている 堀田あけみ(64-0528/灯丑)と結婚しており、 今でも堂々と「私のスポンサー」を公言している。 5旬「41歳木午」は、DNA「龍」の守護神才能強化半会で、 活動が認められてきた時期で、名前も売れた。 現在の6旬「51歳草未」は、DNA「玉」の守護神で、 より国内での活動が主になり、それを顕著にしたのが、 シマエナガとの出会いで、落ち着いた活動になってきた。 今後の7旬「61歳陽申」は、DNA「貫」の自爆。 年支「子」の半会があるので、やる気はあるのだろうが 時代や世間の要求に応えられずに、焦りから失敗もあり。 8旬「71歳灯酉」は、DNA「石」の屈辱と妥協で、 見る影もないが、さすがに年老いているのでやむなし。 さて、小原の売りは、 現在の10年運が「玉」で過去を懐かしむわけでもあり、 若かりし頃の銀座東急ホテルの駐車場で、マスコミが見守る中、 今や故人となったロス疑惑の三浦和義が逮捕された時に、 小原だけが三浦氏の顔の撮影に成功した武勇伝。 「どのカメラも車の正面に回ったんですが、 私は車の後ろから三浦氏を狙って成功しました」である。 また、玉置浩二と石原真理子の不倫愛、 長渕剛と志穂美悦子の熱愛などのスクープも物にしたのだが、 それに嫌気を起こし、報道志向になったことを吐露しているが、 「ロス疑惑以降は事件のネタじゃなくて、 芸能にシフトしたんです。 でも、他人のエッチを撮るために カメラマンになったんじゃないぞ」 という気持ちが強くなって、米国写真通信社のカメラマンとして、 天安門事件、湾岸戦争、ソマリア内戦などを取材も、 アザラシの赤ちゃんとの出会いをきっかけに 動物写真家に転身という変節は、 さすがに身弱なので、時代の変遷と共に改善したというよりは 「31歳雨巳」の害の10年運の清算でしかない。 なので、言うほど立派なのではなく、あとからついてきたものだ。 とはいえ最大の成功にして失態は、 現在も続いている三度目の結婚で、 いくら援助してくれるからといっても、 冬の「陽」と夏の「灯」という、 ちぐはぐな兄妹が一緒になる必然はない。 小原の月干支「畑丑」と堀田の月干支「畑巳」が大半会するため、 なんとかなってているようだが、 この結婚は小原の土砂降りの「雨」の害で 弱っていた「31歳雨巳」内の 94年(木戌)のDNA「龍」の才能強化 条件なし天冲殺の夢の中の半会年で、 ひとつの流れに入りたがっていた(結婚)堀田と出会い、 首尾良く95年(草亥)のDNA「玉」のおちつきがテーマの 年支「子」と月支「丑」のからむ冬の方三位もあった 条件なし天冲殺の夢の中で、結婚したので、 まさに、ありがた迷惑。 だから子供は産まれても、家にはお金は入れられず、 妻の稼ぎで暮らさねばならなかったばかりか、 そもそも、陰陽火性の夫婦に整合性ないので、 小原は年中家にはいない。 また、長男は成人式を迎えると言うが、未だ浪人中で、 次男の海斗(99-0409/宝卯)に至っては、 火性ゼロ(DNA車/牽なし)の野人のうえ、 月支「辰」VS年支+日支(共に卯)害で、 自閉症スペクトラム障害とされ、養護学級から 今年(18年/山戌)は郵便局の清掃係に就職するそうである。 長男と本年が高校受験になる長女の生年月日は不明だが、 小原の活動は堀田とその子供達を 犠牲にすることでなりたっているが、 10年運害ももちろんだが、守護神とはいえ夢の中で遭遇してから、 24年目の今は、小原のDNAは「鳳」で息切れ。 本来は反省しながら未来を考える時期。 また、堀田は条件なし大半会天冲殺(17年/灯酉)の夢明けの 年干支「木辰」の天剋地冲年で、進むに進めず衝突もあり。 小原は夫婦円満のコツは断酒だとしているが、 実は寛容と忍耐なのではないか。 たしかにシマエナガは愛らしいに違いないし、 感謝以外には何もないが、次元が高いか否かは別だからね☆ |
小原玲○61-0202 |
陽畑鉄木 寅丑子+1 禄調龍調牽(調主導) 木性(28)火性(36)土性(34)金性(26)水性(56)/総合180 戌亥天冲殺/変則方三位(11歳宝卯)/害(31歳雨巳)/納音(61歳陽申) 変則方三位/木性脆弱/金性脆弱/水性過多 +1歳鉄寅/11歳宝卯/21歳海辰/31歳雨巳/41歳木午/51歳草未/61歳陽申/71歳灯酉〜 |
■2018年01月22日(月)木寅 |
鏑木蓮○喪失は冷酷な欺しの小細工 |
○04年(木申)の、あり得ないDNA「牽」の名誉年に、 短編ミステリー「黒い鶴」で、第1回立教・池袋ふくろう文芸賞を受賞。 06年(陽戌)の、あり得ないDNA「玉」の伝統性ある年の、 05月16日(草巳)のさらにあり得ないDNA「車」の半会日に、 シベリア抑留を描いた推理小説「東京ダモイ」で、 第52回江戸川乱歩賞を受賞した鏑木蓮(61-1222/畑丑)の 「転生」の続編とも言える『喪 失』が、 昨年(17年/灯酉)の、ありえないDNA「龍」の改善半会年の 11月25日(陽辰)のありえないDNA「玉」日に上梓された。 同作は、京都市内のビルの非常階段で、 有力不動産会社社長の真鍋征矢の妻、文香の遺体が見つかる。 文香の手には婿養子に入ってから、会社を大きくした夫・征矢が、 愛人宅でなくした金属製のブレスレットが握られていた。 妻は夫からの暴力被害を訴え離婚調停中だった。 事件後、文香の担当弁護士の和光は、 彼女は嘘をついていた、DVはなかったとして、 征矢の無実を証明したいと名乗り出る。果たして嘘をついているのは誰か。 何かにつけ派手な京都府警の準キャリア刑事、 (警視庁から岐阜県警を経て着任した時は、 真っ赤な出で立ちだったが、服装こそ地味にしても、 追っかけみたいなファンまで出現するという設定) 大橋砂生が不可解事件に執念で挑むが、 恋人と一悶着あった流産後の捜査は厳しいのはともかく、 明らかに事件発生時の描かれた方が不自然で、 意外でもなんでもない愛想笑いを浮かべる犯人が、 最初からわかってしまうあっけなさには、 かえって2時間ドラマなみの安心さを感じるが、 それを承知で読めば、絡み合った謎を説く小細工を楽しむことも可能だ。 京都府京都市南区出身在住で、佛教大学文学部国文科卒業。 卒業論文は「江戸川乱歩論」だったという巡り合わせ。 大学卒業後、塾講師、教材出版社、広告代理店勤務などを経て、 92年(海申)には、フリーのコピーライターとして独立し、 そのかたわら作家を目指し20年近く執筆活動を続けてきた鏑木は、 DNA「禄」主導で、冷静な感謝の持ち主で、自己顕示欲が勝っている。 「禄+貫」は、計算をこよなく愛し素直さなし。 「貫」×2もあり、強烈な頑固さを所有するが、 実際は緩さもあり、状況により方針変更も可能。 「禄+鳳」は、口先は達者。 「禄+調」は、独創的思考の持ち主で組織人に向かない。 「畑+禄+子月」は、適職にたどり着くまで何十年もかかり、 異性に裏切られやすい性癖を持ち合わせる。 「丑」年生まれ「畑丑」は、他力運である。 伴星は「玉」で、生涯勉強。学習を怠らない。 洩星は「貫」で、独力。 導星は「禄」で、他人に終了される。 犯人逮捕の瞬間は、まさにこれだ。 宿命の特長は、仲冬深夜零時頃の真っ暗闇にさらされるゴーストタウン。 人間を意味する木性ゼロ(DNA車/牽なし)は、定職につきたくはなく、 結婚はしているようだが、配偶者成分皆無で、 およそ一般的な家庭は想像できない。 火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人は、火の気が全くなく 学習機能も皆無だが、それを逆手にとれば無限大の作り話も可能になる。 とはいえ、目上の助けが必要な午未天冲殺にもかかわらず、 年上の助けがほとんど期待できず、 地支も年支と日支は「丑」で冬の土性で、月支が「子」で、 ほぼ水浸しというか、ぬかるみみたいな手応えの薄さは、 それこそ薄気味悪がられることもあり。 総エネルギー201点中金性75点は瓦礫多し、 (だから事件解決糸口が電波というのは笑えたが) 水性93点は泥川に飲み込まれた廃墟のようである。 年干支の「宝丑」は、飾りを好まない笑いの質。 他人には一切振り回されず、迷惑をかけやすい。 月干支の「鉄子」は、自分が可愛いナルシスト。 そして日干支の「畑丑」は、無から創造せず、何かを利用。 組み合わせは刑事と容疑者という単純な構図。 干支番号構成は、38-37-26で西方南方の極めて限られた領域で、 午未天冲殺のため、京都に生まれたのだから京都以外には、 行くべき理由のみつからぬ人。 後天運は、初旬「5歳畑亥」は、DNA「貫」の冬の方三位が完成するが、 自身の土性が少々強化される程度で、頑固さが強まっただけ。 2旬「15歳山戌」は、DNA「石」の屈辱であったり妥協。 社会にでるあたりから、この国が陰に入ったため、 それなりに仕事はあったろうが、持続はせず。 3旬「25歳灯酉」は、DNA「龍」のありえない火性の半会で、 職は落ち着かぬ、あれもこれも顔を突っ込んでいくくらいには 燃焼したのだが、もとよりないものなので効果はいまひとつ。 4旬「35歳陽申」は、DNA「玉」のありえない火性も、 直火ではなく、努力をせねば使えないものの、 ひとつのことに絞り込む潔さがあれば、それなり。 だからだろう。ようやくデビューする。 5旬「45歳草未」は、DNA「車」のあり得ない多忙さと、 一気に世界が変わる、大どんでん返し付きの10年運天冲殺で、 受け入れ体制はなかったが、危ないことは似合っているので、 突入と同時に乱歩賞受賞となり、一気に刺激を受けて稼働する。 現在の6旬「55歳木午」は、あり得ない木性のDNA「牽」。 干合支害10年運天冲殺でもあり、不名誉なことが起きる可能性もあるが、 配偶者または本人が体調不良と引き換えに、何かを得る可能性もあり。 あるいは妙な作品で、何らかの賞を受賞するなり、 何が起きるかわからない予測不可能な時期。 今後は7旬「65歳雨巳」が、主導DNA「禄」の半会で、 一応は自己確立で、己を知ることになるのだが、 10年運天冲殺は抜けているのに、その気になっていると、 一気にツケを払わせられる可能性大で、 最大級の感謝がなければ、乗り切れないほど厳しさあり。 8旬「75歳海辰」は、DNA「司」の塩濁水で、 地味で派手さのない元の寒々しい姿に戻っている。 さて、作家という特殊世界を目指したために、なかなか究められなかったが、 この宿命ならば、お笑いなどの道もあったろうに、 あり得ないものを望むと時間がかかるものだ。 だから「喪失」かと思ったら、 それは女性刑事の元恋人(誤解があり次に続く予感)である 画家の最新作のタイトルだというのだから、 あまりにもベタすぎて、さすが(鏑木が)午未天冲殺では、 流産した女性の気持ちに塩をすりこむようではないか。 しかも「一瞬だったけれど、お腹の子を邪魔だと思ったからだ。 男社会の中でなんとか実績を積もうとしていた矢先の妊娠に戸惑いがあった。 捜査一課は胎教にいいはずはなく、お腹が目立つ前に休職しなければならない、 と思いつつ時は過ぎ、課長に言い出す機会を逸してしまった」は、 無理をして流産したというよりは、そういう思いが引き金になったみたいで、 この作家の冷酷な面を垣間見た気がした。 母親を無くした14歳の娘の面倒をみさせるために、愛人を家にいれるという 無神経な男の描き方にも、呆れるけどね。 それに「弁護士を変える」は「弁護士を替える」なり 「弁護士を代える」ではないのか。 角川書店(文庫)には校閲担当はいないのだろうか。 話を作家に戻そう。理屈をたてて生きて行くことは、 我が身を成長させることで、決して間違ったことではないが、 京都という、誰でも知っているわりに実は知られていない 特殊な地域を描いているが、何か物足りない。 そう、筋道はたててあるが、色彩が足りないのが難。 そういう宿命と言ってしまえばそれまでだが、 どんな季節でも、鏑木にかかると、寒々しくなるのが特長。 しかし、それはこれからの時代にあっているかと言えば別で、 読者は想像力を要求されると思っていたほうが良い☆ |
■2018年01月29日(月)宝酉 |
富樫倫太郎○生活安全課0係 エンジェルダスターの限界 |
○年支「丑」と月支と日支の「卯」の間を埋める 98年(山寅)のDNA「調」の変則方三位年に、 「修羅の跫」で第四回歴史群像大賞を受賞しデビューした (地獄の佳き日と改題) 富樫倫太郎(61-0405/灯卯※)の、 『生活安全課0係 エンジェルダスター』が、 16年(陽申)のDNA「石」年に、 祥伝社の「小説NON」2月号から7月号にかけて連載され 昨年(17年/灯酉)の「灯」重なり月(灯未)だった 07月20日(山申)のDNA「調」日に上梓されているので解説する。 同作は、13年(雨巳)のDNA「車」年の 「生活安全課0係ファイヤーボール」に始まったシリーズ5作目で、 一昨年(16年/陽申)と昨年(17年/灯酉)には、 テレビ東京系金曜20時枠で、小泉孝太郎(78-0710/雨酉)主演の、 「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜」としてドラマ化もされている。 本作は、東京メトロ丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅傍にある 杉並中央警察署(場所の設定は実在する杉並警察署)の 地域の御用聞きみたいな「何でも相談室」に持ち込まれる、 当初は事件性のないようなあるような、 それでも事件になってしまう、柔軟な刑事物語で、 登場人物も「こんな警察官は絶対いないだろ」という まるで落語にでもありそうな掛け合いが売り。 今作ではある20代の職のない者が失踪したという「神隠し」と 5年前にある女子高生がイジメの加害者だともとれる記事を書き、 それがきっかけで自殺に追いやってしまったという新聞記者に 脅迫状が届くという「闇の奥」という二本立て。 両事件が直接交錯することはないものの、 絶妙な間合いで同時進行するため、飽きることはない。 「エンジェルダスト」なら合成麻薬のことらしいが、 シリーズ作品が色々なジャンルの音楽とリンクしている模様で、 今作はザ・ストリートスライダーズというバンドの楽曲と思われる。 北海道函館市出身で、北海道大学経済学部を卒業後、 3年間は化粧品会社に勤務したものの作家になるために退職し、 塾の講師をしながら15年間に60回以上投稿しては 落選をし続けたという富樫は、DNA「龍」主導で、庶民的な創造力を持つ、 「龍+鳳」は、内面の葛藤が激しい。 才能は主導する「龍」で、あっちにもこっちにもクビを突っ込める 飽き足りない探究心とフットワークの良さ。 「龍+龍」は、その気になると加速するので、シリーズ物が得意。 「龍+禄」は、視野は存外広くなく、存外地場で解決する。 あちこち彷徨っても、実は灯台下暗しみたいな結論。 「灯+龍+卯月」は、他人と脳波のサイクルが圧倒的に異なる。 まるで悪意がないのは、「何でも相談室」の面々ばかりか 訪れる人々にも、それが滲み出ている。 「丑」年生まれ「灯卯」は、結果矛盾にはならない。 伴星は「石」で、人脈の拡がる人生。警察官であろうと、何でも相談(笑)。 洩星は「鳳」で、けじめなくなし崩し。 事件性はないといいながら、結局は犯罪のニオイ。 (嘆願書はだすらしいけれど〜) 確たる流れがなくとも、小説家になるため会社を辞める。 導星は「禄」で、他人が終了。自力捜査というより、瓢箪から駒だったり。 宿命の特長は、仲春午前六時頃の街路灯で、 照らされる場所は、朝靄を背景に特別な感慨にふける景勝地であり、 早くから稼働している、滅多にない特産品を扱う市場。 限定された地域を照らす(なにしろ何でも相談室)ので、 総エネルギーは138点で、アイドルなみ。 主人公も男気溢れるというよりは、横丁のお兄さんなみ。 とはいえ自身の火性13点を支える、光源の木性は60点で恵まれている。 高望みせねば(海がないため、名誉につながりにくい) 守護神金性の感謝と奉仕を前面にだし、生活していくには、まるで困らない。 波に乗ってしまえば、多作も可能で。重厚ささえ求められねば、軽業師なみ。 年干支の「宝丑」は、マイペースだが笑いのとれる柔軟さ。 月干支の「宝卯」は、庶民的な飾りが売り。 そして日干支の「灯卯」は、常にロマンを追い求め、 ちょっぴり心配症で、動きだすまでに、観察している時間は長くても、 その気になれば優しい感覚で一気に片を付ける。 決断してから答えをだすには、それなりの時間を有するため、 なんとなく犯人の目星がついても、結論を急がない。 干支番号構成は38-28-04で西方南方東方の北方欠けで、 厳しさより明るさが売りになっている。 後天運は、初旬「10歳鉄寅」は変則方三位付の DNA「司」の堅実さが付加されるも、 宿命にある「禄」より有用なはずだが、迷いも生じる。 すなわち漫画家になる予定が、作家になるという将来への方向転換が行われた。 2旬「20歳畑丑」は、DNA「鳳」で緩み。 なので、規則正しい会社員生活は3年で終了も、簡単にデビューとはいかぬ。 単に会社員が飽きたと思いきや、 社会参加が82年(海戌)の60年に一度の干合支合年とはいえ、 そこは天冲殺の夢の中だから、社会人に縁なし。 とはいえ天冲殺イコール自己発揮禁止なのに、逃げてしまったために、 売れるまでに時間をかけさせられてしまったのを悔やんでも自己責任。 3旬「30歳山子」のDNA「調」の変剋律で、 苦悩のあげく才能が磨かれて、ようやくデビュー。 4旬「40歳灯亥」は、DNA「貫」の大半会10年運天冲殺と 自分らしさを維持することに苦悩しつつ、飛躍する変剋律時期。 現在の5旬「50歳陽戌」は、年干と月干の守護神「宝」が、 干合で「雨」に変貌し、進み行く方向やファンなど目下の変貌で、 苦悩も最高潮に達するDNA「石」の変剋律付10年運天冲殺で、 59歳は10年運天冲殺と変剋律の同時終了があるので、 この前後に、いわゆる終わりを迎える可能性大。 生きながらえたとして6旬「60歳草酉」は、 DNA「龍」の対冲で新たな旅立ち。過去の破壊。 主導DNA「龍」の自己確立でもあり、第二の人生を模索。 7旬「70歳木申」は、DNA「玉」。北海道に還るなど。 8旬「80歳雨未」は、DNA「車」の半会で相当危険な状態。 さて、事件というか相談事は10年01月06日(陽辰)に始まり、 01月15日(草丑)に解決したことになっており、 10年とはいえ01月(灯丑)は、未だ09年(畑丑)の最後になるので、 その意味では、生年生月冲殺の事件が、 同守護神天冲殺日に解決したのは、間尺にあっている。 また、警察官の仕事の6割7割は事務仕事で報告書ばかりとか、 サラリーマン時代の愚痴もさらりと入っているが、 南阿佐ヶ谷駅から千葉にある東葉高速鉄道東葉高速線 八千代中央駅に行くのに、わざわざ荻窪まで戻って中野まで行くか そんなことをしているうちに、 阿佐ヶ谷駅まで歩いたほうが早いだろと思ったが、 まさかの警察官への皮肉りなら納得しよう。 しかし、最後は決めぜりふの 「重い罰を受けないように嘆願書を出しましょう」である(笑)。 また「なにものかが災いを呼び寄せている ごく平凡な案件がどんどん血なまぐさくなる 生活安全課にいながら刑事課なみ〜」も、 「矛盾は感じさせないぞ」という強い意志は感じ、 さすが強者ではない人の生き方としては賢いのだね☆ |
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