★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 8 年(山戌)●03月 草卯 // 移 動 祝 祭 日 |
■03月分一覧 (2018年●目次) |
大澤めぐみ●6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。の鮮烈(2018_0301) |
古処誠二●いくさの底と作者の躍動する底上げ(2018_0305) |
大塚ひかり●女系図でみる驚きの日本史という異端(2018_0308) |
渡辺浩弐●中野ブロードウェイ脱出ゲームの不可解(2018_0311) |
望月衣塑子●新聞記者は何故自己宣伝ばかりなのか(2018_0313) |
菅義偉は何故望月衣塑子と噛み合わないのか●(2018_0313) |
森裕子は望月衣塑子にトドメを刺されるのか●(2018_0313) |
乗代雄介●本物の読書家に隠された毒(2018_0319) |
鴻池留衣●ナイス・エイジのずっとずっと猛毒夢の中(2018_0321) |
平岡陽明●イシマル書房編集部が旧すぎてホッとする●2018_0326 |
辻堂ゆめ 結婚した夢の中といなくなってしまう頭カラッポ野人の悲惨●2018_0328 |
津久井五月●コルヌトピアの静かな覇気(2018_0330) |
■2018年03月01日(木)海辰 |
大澤めぐみ○6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。の鮮烈 |
○16年(陽申)暮れに「おにぎりスタッバー」で鮮烈デビューし、 二作目の「ひとくいマンイーター」で、 その立ち位置を確固とした女装してから執筆するという「男性作家」であるも、 全くプロフィールが見えない大澤めぐみ(91-1010/雨丑)の 『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』が、 昨年(17年/灯酉)のDNA「禄」の半会年の 11月01日(海辰)のDNA「石」の四土格入格日に上梓された。 同作は舞台は松本で、薄川近くにある「捧高」こと、 松本県ヶ丘高校と思われる進学公立校の四人の男女の青春秘話で やりたいことが見つからず、漠然と都会を夢見る優等生の香衣。 サッカー部のエースで香衣の彼氏のはずの隆生。 香衣に一目惚れする学内唯一の不良・龍輝。 ある秘密を隠すため、香衣の親友を演じるセリカ。 四人が互いに抱く、劣等感。憧れ。恋心。後悔。あの駅で思いはすれ違い、 一度きりの高校生活はとどまることなく進んでいく。 「どうしてすべて手遅れになってからでないと、 一番大事なことも言えないんだろう」 これは、交錯する別れの物語で、 メロンが飛んだり女子高生が自転車で川渡りしたりする アニメ原作にもなりうる現代版「白線流し」のようなもので、 ネタバレになってしまうが、ぜひ、東大・東北大・信大と、 あとヴェルディみたいなサッカーチームに入った四人の 続編を是非にでも、読んでみたい作品で、 お涙頂戴ライトノベルでは終わらない感動巨編であろう。 6番線とは「スーパーあずさ 新宿行き」が 出発するホームのことである。 長野県安曇野市出身で、現在も在住なのか、 大阪で時計職人をしているのか、正体不明の大澤は、 過去のtwitterはアカウントが無茶をやって凍結されたり、 男性なのに女装してから創作するという庶民的な探究心ありの「龍」主導で、 あれにもこれにも対応出来る、裏読みすることに長けた人。 「龍+禄」は、やみくもでお人好し。覚めているのに熱血でもある。 才能は、この「禄」で愛情・奉仕・感謝の優しい気持ち。 (時に権力志向になるけど〜) 「龍+貫」は、忍耐力ありだから、その気になれば必死に勉強する。 内側世界は精神的には質素かつ真面目であり、 四人の根底に流れているものに通じる。 「龍+龍」は、壊れたブレーキで、やり始めたら止まらないから、 目的さえあれば、受験にも精をだすし、 橋のある場所まで迂回せずに、直線距離の川渡りも決行する。 「龍+牽」は、芸術世界で様々な仕掛けをほどこす。 女性が主人公なら、女装して執筆するのも上等である。 「雨+龍+戌月」は、静かな明るさ。 「未」年生まれ「雨丑」は、自己愛の象徴。 四人それぞれ、自分の道を行くのだからね。 伴星は「司」で家族一丸となって。 四人の高校生も、それぞれ複雑な部分があろうと、根幹のテーマは家族。 洩星は「禄」で、誰かに担がれる。その気にさせられる。 香衣もセリカにたきつけられたようなもの。 大澤が作品を書き始めたにも、そんな友がいたはずだ。 導星は「貫」で、最後は孤軍奮闘。一人。 ひとまずは、四人はバラバラになるのだから。 宿命の特徴は、晩秋午後八時頃の「川」で、ここは作品に敬意をあらわして、 松本市内に流れる薄川にしておこう。 月干の「山」はズバリ中部山岳だし、 年干の「宝」は景勝地と思えばわかりやすく、 「川」である以前に、霧であり湧き水であり滝にもなり四人は流されていく。 また、月干「山」が日干「雨」と干合すれば、月干は「陽」になるという、 常に手を伸ばせば異性がそばにいる宿命で、 進学校が舞台でも、そこは若い者の恋愛のお話し。(ちょっと脱線) この月干「陽」が年干「宝」と二次干合すれば、 年干は「雨」月干は「海」になるため、 もとからある日干「雨」をいれて水性の天下一気が成立する。 これは恋愛を契機に、進み行く方向も変化し、 集中力を高めるという意味なので、 図書館で異性に叱咤激励されながら向学心を磨く。 むろん目上も理性で吹き飛ばすのだから、 ここにもセリカの強い個性が滲んでいるといえる。 とはいっても、最大の売りは、年支「未」が夏の土用。月支「戌」が秋の土用。 そして日支「丑」が冬の土用という四土格で、何でもあり一筋縄ではいかぬ。 春の土用の「辰」で入格するため、 卒業から入学する四月の「辰」部分は重要になっているのだ。 年干支の「宝未」は、秘匿部分あり。多くを語らぬ長距離ランナー。 月干支の「山戌」は、何らかの制約が少なくない 先祖の因縁を背負った人で、セリカがその代表だろうが、 家族に自分の思いが伝わらないもどかしさあり。 先祖の制約は、上京したくても出来なかった親であるとか 場合によっては戦国期の武将達の見果てぬ夢の末裔かも。 そして日干支の「雨丑」は、一人で気ままに生きていく。 好き嫌いがハッキリしているため、敵も少なくない。 一見若々しいが、中身は老成している。 やはり、作者はセリカへの思いを馳せているように思える。 干支番号構成は、08-35-50で東方西方北方と理想的。 夢の場所である南方領域がないことが興味深いか。 後天運は、初旬「1歳灯酉」は、DNA「禄」の守護神半会。 感謝と奉仕と、俺様気質が強化された(笑)。 2旬「11歳陽申」は、DNA「司」の守護神。 普通に真面目にやっていればいいものの、 突如年干「宝」が干合で「雨」になると、日干も「雨」なので、両天秤。 さらに月干「山」を軸にして二次干合すれば、 年干と日干は「灯」に月干は「陽」になり、変則干合火性天干一気が完成し、 表向きの変化(女装もふくむ)により集中力を発揮すれば、 とてつもなく目立つようになる。 現在の3旬「21歳草未」は、DNA「鳳」の対冲でデビュー。 妙な表現力の圧力がかかったことにより過去を逆転。 今後は4旬「31歳木午」が、DNA「調」の害。 反発反抗が過ぎれば、ようは出過ぎた杭は打たれる。 打たれねば、下半身系の病気や足許に問題多発。 ここは異端であろうと、独創性表現力で災禍から逃れたい。 5旬「41歳雨巳」は、DNA「貫」の大半会。 毒から解き放たれて、大事件なり復調なり。 6旬「51歳海辰」は、DNA「石」の四土格入格で、 協調性和合性さえ気をつけていれば、何でもあり。 特に政治的な動きが活発になるので、政治家として地元に貢献するか。 7旬「61歳宝卯」は、主導DNA「龍」の10年運天冲殺。 流れにさえ乗っていれば創造力は拡がるうえに、 稼働力も上がるのだが、それなりの年齢なので体力次第だし、 金銭物質運が恵まれたら、自然界にお返しが必要。 なければ、寿命を縮めるだけ。 8旬「71歳鉄寅」は、DNA「玉」の10年運天冲殺。 伝統回帰なり、ひとつの流れに入りこむ終着点。 さて、プロローグとエピローグをのぞく四章からなりたつ本書は、 当然一人一人にスポットライトをあてているのだが、 正直、最初はどこにでもあるラノベだとたかかをくくっていたが、 セリカがフィーチャーされた最終章の 「春と聞かねば知らでありしを」にぶち当たることにより、 これは本気で向き合わねばと思った。 あまりにも暗い話をあっけらかんと大逆転した 著者の手腕は評価されていいし、充分大人だなと感じた。 おそらくそんな大どんでん返しができるのは、 セリカの宿命に偏りがある野人あたりなのであろうが、 ならば、他の三章はなんだ(笑)。いらないのではないか。 この章だけをふくらませて濃いのを完成させたほうが 感動もまた別物ではなかったか。 「人間は環境の奴隷。誰かと長い時間一緒に過ごせば、 自分の気持ちとは関係なく、自動的に情は発生してしまう。 けれど、そんな一時の情動に任せて行動してしまうのは バカのすることだ人間は意志の力で、環境に打ち勝つこともできるはず。 わたしは母とは違う。わたしはわたしの強い意志の力で、 必ずやバカの王国を脱出してみせる」には、身強の野人だったり、 子丑天冲殺や「石」主導の陽転を見るような思いだ。 携帯電話もない貧乏におさらばする悲惨な生い立ちを 徹底的に描ききった青春もまた良いものだ。季節は春だからね☆ |
大澤めぐみ○91-1010 |
雨山宝灯 丑戌未-1 龍牽貫龍禄(龍主導) 木性(19)火性(42)土性(80)金性(72)水性(46)/総合259 寅卯天冲殺/天冲殺(61歳宝卯/71歳鉄寅) 変則干合火性天干一気(11歳陽申)/害(31歳木午) 大半会(41歳雨巳)/四土格・四土入格(51歳海辰) 主導DNA(61歳宝卯)/変則干合水性天干一気 木性脆弱/土性過多/金性過多 -1歳灯酉/11歳陽申/21歳草未/31歳木午/41歳雨巳/51歳海辰/61歳宝卯/71歳鉄寅〜 |
■2018年03月05日(月)陽申 |
古処誠二○いくさの底と作者の躍動する底上げ |
○00年(鉄辰)のDNA「調」年に、自衛隊内部を扱った「UNKNOWN」で、 第14回メフィスト賞を受賞。 その後、山本周五郎賞や直木賞候補にあがりながら地道な活動を続け、 昨年(17年/灯酉)のDNA「龍」の守護神改良改革年の 11月03日(木午)の干合支害天冲殺日に、 小説すばる16年(陽申)11月(畑亥)号に掲載され、 17年08月08日(灯卯)の「灯」重なりの守護神日に上梓された 古処誠二(70-0310/畑丑)の『い く さ の 底』が、 第71回毎日出版文化賞を受賞しているので、解説する。 同作は戡定後のビルマの村に急拵えの警備隊として配属された賀川少尉一隊。 しかし駐屯当日の夜、何者かの手で少尉に迷いのない一刀が振るわれる。 敵性住民の存在が疑われるなか、徹底してその死は伏され、 幾重にも糊塗されてゆく―。外部との連絡が難しい閉鎖空間の村で、 互いを疑うことで生まれる息苦しいまでのサスペンスは圧倒的。 いったい誰が、なんのために殺したのか? 皆目見当がつかず、兵士も住民も疑心暗鬼にかられるなか、 のどかな村に人知れず渦巻く内紛や私怨が次第にあぶり出されていく。 戦争という所業が引き起こす村の分断、軍隊という組織に絡め取られる心理。 正体のあかされない殺人者の告白は、 いつしか、思いもよらない地平にまで読者を連れ出す。 軍属の目から見た驚天動地、戦争ミステリの金字塔と評価された逸品。 意外な犯人にも、衝撃の動機にも驚かされる。 「そうです、賀川少尉を殺したのはわたしです」 ――ビルマ北部のある村に駐屯することになった若き日本人将校の突然の死。 善悪の彼岸を跳び越えた殺人者の告白が読む者の心を掴んで離さない、 従来の戦争小説には見られなかったミステリー色の濃い作品で、 ある一人の将校の死が、パンドラの函をこじあけた――戦場ミステリの到達点。 謎解きの構成が、戦争小説としてのテーマと完璧に結びついている点といい、 抑えた筆致が醸し出す不穏な緊張感といい、 ほれぼれするほど完成度の高いミステリであると大絶賛。 福岡県生まれ。高校卒業後、様々な職業を経て、航空自衛隊入隊。 現在は除隊し、執筆活動をしており、 福岡県久留米市在住と思われる古処は、DNA「車」主導で、 孤軍奮闘の誰も好んでしないような戦いをする人。 反撃は素早く犠牲的本質で、兵隊の考えることは、 あの時代に生きていなくても、手に取るようにわかる。 才能は、この「車」で実は難しいことは考えず明解な筋立て。 「車+鳳」は、大衆的性情で人間関係はそれなり、 なので軍人ではなく軍属の目。オーマサ、コマサときてイシマツなんていう 渾名を村人につける乱暴な遊び心(笑)。 「車+禄」は、ルールには縛られたくない。兵隊と一緒でも荷物は自分で持つ。 そして、軍の外から軍を眺めるので、やはり軍属。 また、ここでは軍隊手帳の重みにも触れている。 「車+調」は、常にアンテナをたて、反骨精神。 「車+貫」は、一本気。 魚は頭から腐るのだから、正さねばならない。 「畑+車+卯月」は、大風呂敷。自分がしないで他人がする。 だから犯人は・・・だし、しかも現実世界ではなく小説の中。 「戌」年生まれ「畑丑」は、他力運。人を上手に利用する。 伴星は「車」で、単独行動。 洩星は「貫」で、自分一人で始める。 導星は「車」で、無に帰す。これらは、全て犯人の人物像にも重なる。 宿命の特徴は仲春午前六時頃の都会の街。 整備されて日が浅いため、土が見える部分は泥濘や 場合によっては霜柱が隠れていたりもするが、 その下には強靱な植物の根っこが開花を待っている状態。 しかも元気なのは、主導するDNA「車」なため。 年干の「鉄」も月干や日干の「畑」も一切干合変化しないので、 最初に道を誤ると、そこから抜けだせず。 古処も自衛隊入隊という経験が、戦時小説を担うことになっている。 良くも悪くも変わらぬ人で、後天的な火性でそれだけ燃焼するかで、 未来永劫濃密な人生になるか否かとなる。 総エネルギー179点に重厚さはないから青年将校を描けるのであって、 土性63点にそれが内包する金性50点が、落ち着く部分を形成している。 とはいえ、木性24点火性15点はおぼつかず後天的な助けが必要。 年干支の「鉄戌」は、どこか野暮ったいが図太さあり。 表面穏やかでも内面には強烈な闘争心あり。 月干支の「畑卯」は、開拓者。なので「龍」が表出せずとも、異国の地を描く。 単独行動の自由人にも組織内で異端を行く人生も可能。 軍隊内部に入りこむのも軍属として尽くすのもあり。 そして日干支の「畑丑」は、本流からはずれても焦らず。 商人のはずなのに、軍に寄与するのも笑顔絶やさず。 原則年上により活かされる午未天冲殺は、 仮に相手が年下でも階級がそれなりであれば重宝がられたり、 自身も尽力が可能である。 干支番号構成は、47-16-26で北方から南方二点に展開する。 まさにかつての日本軍みたいな領域ではないか。 後天運は、初旬「9歳鉄寅」がDNA「調」の変則方三位。 日支「丑」と月支「卯」の間を埋める鬼門の完成ばかりか 年干支「鉄戌」を大半会するので、成功運型。 ただし、DNA「調」の独創性は「畑」に必要かと言えば、 明らかに忌み神方向で、反抗的・女性的感性の偏りで、 主導DNA「車」との連結を加味すれば粗暴であったかもしれない。 2旬「19歳宝卯」は、DNA「鳳」の緩み。 初旬同様に「畑」に自意識過剰の石ころばかりでは、 「畑」の良さは損なわれたまま。 転職を繰り返すのは、定着できぬ、真剣ではない状態。 3旬「29歳海辰」は、DNA「司」の積み重ね。 引力本能が作動して、一応のデビューも、まだまだ地味な時代。 現在の4旬「39歳雨巳」は、DNA「禄」の感謝と奉仕の引力本能。 全身全霊で世のため人のためならば、それなりの活動。 来年(19年/畑亥)から始まる5旬「49歳木午」は、 DNA「牽」の名誉に縁のある10年運天冲殺と干合支害。 その気になりすぎると、異性に騙されたり不名誉もあるが、 謙虚に過ごしていれば、次々と栄誉を収める絶好機。 6旬「59歳草未」は、DNA「車」の自己確立を伴う 天剋地冲10年運天冲殺で、売れっ子状態。 この20年でそれまでの濃い感謝と奉仕が活かされる見込み。 7旬「69歳陽申」は、DNA「玉」の守護神。 ありえないほど落ち着いた世界観を構築し大御所としての活動。 8旬「79歳灯酉」は、DNA「龍」の半会で、新たな旅立ち。 「人の道をはずれても殺さねばならなかった」は、 「車」主導らしい、古処のもうひとつの残酷な面。 だからこそ感謝や奉仕をせねばもたないのが真相。 私生活が見えないのは、一切変化しない天干からもうかがえるし、 無用な詮索を排除することにより、 史実とは別の次元の切り口も見えてくるのだろうし、 戦闘だけで死ぬのが戦争ではないということを、 あえて、この時代に生きる私たちに教えてくれるに違いない。 なお、舞台は閉鎖的な地域。 それだけに作者の作り話という魔法に抵抗なく入り込める。 巧者というしかない作家だ☆ |
■2018年03月08日(木)畑亥 |
大塚ひかり○女系図でみる驚きの日本史という異端 |
○88年(山辰)の主導DNA「玉」年に、失恋体験を綴った 「いつの日か別の日か―みつばちの孤独」でデビュー。 91年(宝未)の律音年の人生の折り返し地点の大反撃からは、 平安朝古典を題材にした「愛はひき目かぎ鼻」を、 94年(木戌)のDNA「司」の条件なし天冲殺の夢の中で 「源氏物語愛の渇き」を刊行し、 「源氏物語」を中心にした古典エッセイストとしての地位を次第に確立。 セックス、下ネタ、マンガなど関心分野は広く、猫2匹、柴犬1匹も飼っており、 犬や猫の肉球のある前足を「ポポ手」と呼び、 自身のサイトも「ポポ手日記」と題している大塚ひかり(61-0207/宝未)の 『女系図でみる驚きの日本史』が、 DNA「車」の活動が活発になる昨年(17年/灯酉)の 09月20日(鉄戌)のDNA「石」の政治的な天冲殺日に上梓された。 同書は「週刊新潮」15年(草未)12月10日号の趣味紹介頁で取りあげられ 「新潮45」16年(陽申)06月号〜17年(灯酉)03月号に連載されたものに、 補講五篇を加えたもので、母親が誰かに注目して系図(母系図)をたどると 歴史の見方が変わることを教えてくれる一冊。 例えば平家は壇ノ浦で男系は途絶えたが、 滅亡したのは、平清盛と彼の息子たち、 それに彼の兄弟の男系の子孫に限った話。 兄弟でも源頼朝を助命した、池禅尼腹の頼盛は助かっているし、 名家に嫁いでいた清盛の娘たちは、それぞれ生きのびていて子を産んでいる。 たとえば花山院兼雅妻となった娘の、やしゃごにあたる談天門院忠子は、 後宇多天皇との間に皇子をもうけ、その子が後醍醐天皇となった。 また、その他の娘の血筋からも、複数天皇が誕生していて、 それは今上天皇にまでたどりつくという。 私たちがよく目にする系図は、父親が誰かに着目した男側の系図、 すなわち「父系図」であることが多く、 それでは歴史の半分しか分からないという。 蘇我氏も中大兄皇子に滅ぼされたとされているが、 女系は平安時代に栄華を極めた藤原家につながるし、 日本では先史時代から母系社会の伝統が根強い。 一夫多妻の平安時代も妻の実家の地位が子供の出世を分けたし、 藤原道長も逆玉に乗り、外戚政策を敷いた。母系社会が弱まったのが江戸時代。 徳川将軍で正妻の子はわずか三人で、他の生母は身分が低い。 歴史好きの家康は、妻の実家が権力を持つ恐ろしさを学んでいた。 21世紀の今、妻や妻の実家の言いなりになっている男性も多いのでは。 だが、歴史をふり返れば決して悲観する事態ではないと、 著者独自の特別意識の強い軽やかな論理が展開する。 つまり、平家は滅亡していなかった!? かつて女性皇太子がいたのも、移民の町だった京が都になったのも――。 胤(たね)よりも腹(はら)をたどるとみえてくる、これが本当の日本史だという。 神奈川県横浜市神奈川区白楽生まれで、現在は東京都杉並区在住。 早稲田大学第一文学部史学科(日本史)を卒業後は、 (どこか不明な)出版社勤務を経て現在に至り、 伊勢丹大好きな大塚は、DNA「玉」主導で、 母親目線の良い意味でのババくささあり。 ひとつの物事をじっくりと掘り下げる特質は、 気分転換はうまくないが、他者に追従されない徹底した探究心で、 とてつもない思いを人々に提供するために研究する。 「玉+鳳」は、他人の考えを受け入れることはなく、 自説を曲げぬためには、激しく理論闘争を繰りひろげ、仮に問題が生じようが、 それはそれで棚上げし、さらなる相手の弱点をついていく。 そのための発信。そのための人生である。 また、中庸心から、源氏が政治的に平氏が滅亡したかのような 歴史的操作をしたかのような発想もしている。 (「平家」は滅亡しても「平氏」は存続しているという観点だ) 「玉+車」は、考えをストレートに表現。 仲間がいようといまいと、お構いなし。 才能は、この「車」で孤独に耐える作業。とてつもない精神性の高い行動力。 「玉+貫」は、目前の事案に関して自分らしく対処する。 「玉+石」は、いかなる場合にも、しっかりとした理屈を持つ。 「宝+玉+寅月」は、成果がなかなか評価されなかったり、 親の賛成しない結婚になりやすい。 「丑」年生まれ「宝未」は、待ち運。 待たずに動けば、たいしたことがないが、空回りするところは残念。 伴星は「牽」で、陽の当たらぬものを世に出す。 洩星は「車」で、最初は孤軍奮闘。 導星は「鳳」で、豊かな趣味的人生。 宿命の特長は、旧くからある街の早春午前四時頃のショーウィンドウ。 さらに造りも古風なので、集まってくる客は、古風な物好きばかり。 とはいえ繁盛しているかどうかといえば、早起きは三文の得とはいっても、 年干と日干が「宝」で、月干が「鉄」という金性の天干一気で、 押しが強すぎるうえに、(年干と日干が同じという)両天秤に見えながら、 年干支「宝丑」VS日干支「宝未」の納音持ちは、 どこか、訳あり商品を並べているようで、 さらに近づきがたくしているので、遠巻きに眺めるばかりか。 総エネルギー238点中守護神の水性が、 僅か22点しかないのも、旧いばかりか掃除が行き届かないのか もっと磨き込めばいいものの、埃がつきやすいので損をしているようだ。 年干支の「宝丑」は、周囲に振りまわされないマイペース人間。 月干支の「鉄寅」は、淑女にも悪女にもなれる理想と現実の狭間に揺れる。 そして日干支の「宝未」は、実は自分について多くを語らぬ人で、 話題にしているのは女系図のこと。(あとは犬と猫) 用心深く懐疑の念深いが、それをとっぱらえれば、成功者。 干支番号構成は、38-27-08で西方南方東方で北方欠け。 とりあえずは学問ではなく、趣味。 後天運は、初旬「9歳宝卯」は、DNA「貫」の金性天干一気強化で 日干支「宝未」を大半会するため成功運型。 その気になると、とてつもない集中力があるが、 周囲は迷惑だったかもしれない。 とはいえ、主導DNAの「玉」を活かし、 古典に親しんだのはごく自然だったし、この時期には 「子供が母方で育つため、不倫が頻繁におきて、 DNA鑑定がなかった昔は確実なのは母方の血筋だけ。」 に気づいたのだから、素晴らしいことだ。 2旬「19歳海辰」は、DNA「調」の女子力向上で、 有り得ない方向性で自分磨きの結果、出版社勤務のちデビューに至る。 3旬「29歳雨巳」は、DNA「鳳」の中庸心で、ゆとり。 結婚もここで、存分に自己表現したことになる。 4旬「39歳木午」は、DNA「司」の陰の引力本能で蓄財で、内側の形成が濃厚。 現在の5旬「49歳草未」は、DNA「禄」の陽の引力本能で、 感謝や奉仕を心がけながら、笑顔で自分を売り込んで行く。 今後は6旬「59歳陽申」が、DNA「牽」の名誉。 天干一気が崩れ、丸くなれば、主張が容認され、 その道の役割が用意されてくるので、勇気を持って踏みだすべきだ。 7旬「69歳灯酉」は、DNA「車」の多忙または孤独。 8旬「79歳山戌」は、DNA「玉」の10年運天冲殺で、 猛烈に働ける意欲さえ残っていれば、とてつもない成果、 落ち着いたなかにも隠然たる影響力を古典の世界で示す。 ともかく着眼点は大胆で面白い。視点を女性の側に向けると、 「栄えているのは滅びたはずの一族だったりする」は、 とりあえずは異端であり少数意見であるに違いないばかりか、 ともすれば万世一系延々と続いたのは 天皇家だけという考えを否定しかねない。 とはいえ、天皇家に姓がないのは、姓を与える側だからとか、 京都がどのように「都」になったとか、 紫式部(これは仕事名みたいなもの)の本名がなぜわからないのか、 光源氏がなぜ出世できなかったかも、 母親の出自の問題と言われれば、反論の余地なし。 義経があれほど頼朝に怖れられた背景の解明も 他者の追従を寄せ付けないものだし、また、苗字は梶原だ北条だといっても、 姓は平氏で、それが源氏を担いでという ややこしい話も興味対象としては申し分なかった。 さて、大塚は丁々発止の小競り合いで目上をやり込める性癖。 だから配偶者は年上よりは年下のほうが好ましいが、 どうやら実際はいくつか年上であるようだ。 また、出産が「29歳雨巳」の伝達本能内とはいえ、結婚が守護神廻りだった 92年(海申)または93年(雨酉)と推認できたとしても、 出産は94年(木戌)の条件なし天冲殺の夢の中になり、 娘は東京大学に進んだようだが、 大塚が「玉」主導で母性を発揮したいはずだが、 そこまで仲の良さは伝わってこず、出てくるのはペットの話が多いが、 (大塚の)「女系図」は大丈夫なのか心配になってしまう☆ |
大塚ひかり○61-0207 |
宝鉄宝雨 未寅丑+9 貫石車玉鳳(玉主導) 木性(52)火性(40)土性(57)金性(67)水性(22)/総合238 戌亥天冲殺/天冲殺(79歳山戌/89歳畑亥) 初旬条件あり(日干支と大半会)/主導DNA(79歳山戌) 変則方三位(9歳宝卯)/年干支VS日干支納音 金性天干一気/天干一気破格(59歳陽) 木性過多/土性過多/金性過多/水性脆弱 +9歳宝卯/19歳海辰/29歳雨巳/39歳木午/49歳草未/59歳陽申/69歳灯酉/79歳山戌〜 |
■2018年03月11日(日)海寅 |
渡辺浩弐○中野ブロードウェイ脱出ゲームの不可解 |
○東京オタク三大聖地のひとつである 中野ブロードウェイにある飲食店K-CAFE店主、 ゲーム・映像ソフト制作会社「GTV」代表取締役、 早稲田大学大学院非常勤講師も勤めている 渡辺浩弐(62-1004/草亥)が本拠地に捧げた小説 『中野ブロードウェイ脱出ゲーム』が、 昨年(17年/灯酉)の11月25日(陽辰)のDNA「調」日に上梓されている。 退屈した日々をおくる高校生の裕は、学校へは向かわず、 電車を途中下車して、はじめて訪れた中野ブロードウェイで、 不思議な雰囲気をもった美少女アイドル・マイと出会う。 だが突如、大きな衝撃がビルを襲う。 地震か事故かテロの類か。あるいは想定外の何かなのか。 シャッターで外光も外音も遮断され、電話もネットもつながらない。 生存者と協力しあいながら、生き延びようとするが、 ビル自体が生き物のような何かに変容し、 次々と人間に襲いかかってきて・・・!? このビルは人を「食って」生きているのか。 奥の世界は、仮想空間なのか。妙に発達した人工知能・・・。 奇想天外な地下水脈に、あの場所へ通じる封印された通路。 史上最悪の脱出ゲームが始まる。その背景は何だったのか・・・。 無事、脱出が叶うのか。 福岡県出身で、早稲田大学第一文学部を卒業。 大学在学中に東南アジアを放浪、帰国後は劇団員やミュージシャン、 コピーライターなどを経験し、ファミコン名人を主役にした 映画「GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦」の 構成を担当したことから、コンピュータゲーム業界に入った渡辺は、 DNA「車」冲殺主導で、妙な刺激を常にほしがり、 他人と衝突することに慣れているが、 実世界でやり過ぎると命が持たぬので、仮想の次元でそれに浸る。 「車冲+石」は、何かを犠牲にする。 友人も隣人も犠牲だから、中野ブロードウェイに人柱をさしだす。 「車冲+玉」は、感覚と行動のズレ。 赤い発想もいつの間にか、ピンクになったりオレンジになる。 「玉」×2あり、その方向も多様。 「車冲+禄」は、軽い束縛や制約を受けることにより、 思いも寄らぬ働きをするため、 ビル内に閉じ込められるという閉鎖的拘束の中で 脱出を試みることに、生き甲斐も感じるのだ。 才能はこの「禄」で、妙な自己顕示欲に、 攻撃的な感謝や奉仕で、刺激がつきもので不安定。 「草+車冲+酉月」は、病的な闘争。 弱いのに立ち向かう、まさに主人公の高校生なみ。 「寅」年生まれ「草亥」は、現実的な生活に不適合。 この世のものともは思えない発想も可能。 伴星は「鳳」で、遊び半分な人生。 洩星は「禄」で、誰かにその気にさせられる。 導星は「石」で、一人ではなく他人を巻き込む。 宿命の特長は、仲秋午後六時頃の潮が退いたような砂浜に、 ひっそりと咲いている、近づきがたい花で、 見える人にしか見えず、下手に気づいて凝視して、 その世界に引き込まれてしまうと、病魔に冒されるなど、 ツキを落とすような事態になりかねない食虫植物みたいなもので、 食べるのが虫ではなく、人の運気を吸い取る。 それがさげ▼▼の日座冲殺の怖いところで、 訳がわからぬヘンな魅力があるために、 ゲームや小説の虜になってしまうと、脱出できなくなるので、 特に異性は関わりをもたぬのが賢明で、 それが仕事であろうと、少なからず影響があるので、 同性でも油断は出来ない。 弱そうに見えるだけに、ヘンな気を常に発しているのであって うっかり関わると、寄生されて養分を吸い取られることになる。 総エネルギー164点は、身軽ながら、自身の木性は61点で充実しており、 特に新しいことに挑戦するのは水性の創造力が44点と濃厚なため、 その代わりに火性12点と表現力だけは少々希薄で、 土性も26点しかないため、金銭物質運はいまひとつとなり、 本人は才能があるのだと自負しているはず。 売りは生月冲殺で、その気になれば天にも昇るような調子の良さ。 ブレーキさえかけねば、なんともでもなる可能性秘める。 年干支の「海寅」は、自分が何でもいちばん。 月干支の「畑酉」は、見てくれ重視。 そして日干支の「草亥」は、感性鋭く未来を予知するような 不思議なオーラを放ち世渡り巧みで、度胸もあり。 何かを犠牲にして、誰かを犠牲にして苦難を乗り越えるので、 中野ブロードウェイのひとつやふたつが、 どうなろうと何とも思ってはいない。 干支番号構成は、39-46-12で西方北方東方で、 鋭角的な領域内も、それなりの要素はつまっている。 後天運は、初旬「2歳鉄戌」は、年支「寅」の半会がありながら、 冲殺月支が害になるため、立場は不安定だが、 DNA「牽」により一定の名誉や見目の良さを与えられる。 2旬「12歳宝亥」は、DNA「車」の主導DNAで自己確立。 自分は何者かを理解したはずで、安定感の無さも悟った模様。 3旬「22歳海子」は、DNA「玉」で業界内で企画を考える。 4旬「32歳雨丑」は、DNA「龍」の新たな世界の構築。 文筆業にも本腰が入る時期。 5旬「42歳木寅」は、DNA「石」の交友関係が派手になり、 ここからはターボ運(子丑天冲殺廻り)も始まり、何をしても目立つようになる。 現在の6旬「52歳草卯」は、DNA「貫」の大半会で、 自身の脚腰が強くなり、確固たる成果も感じる充実期。 今後は7旬「62歳陽辰」は、DNA「調」の独創的かつ女性的感性強化で、 その時代の先端を行く、発信方向や領域に特化する。 8旬「72歳灯巳」は、DNA「鳳」の対冲で、それまでのスタイルを壊し、 この一人なりの緩くて危ない人生の集大成へ向かうことになる。 さて、685頁もある大作だが、さすがに冲殺されている「車」主導だけあって、 小気味良い刺激のある文体は、少しもつっかえずに一気読み可能。 むろん、死の恐怖を感じながらなので、それなりにくたびれるのだが、 少なくとも飽きさせることはないし、 9Fに事務所、4Fにろくに営業していないカフェを持つだけあって、 おそらくは居住もしているであろう、 中野ブロードウェイを知り尽くしたかに思える描写は見事。 そして、かつての繁栄のあとは、わびしい。 このカタストロフィーは人類ヘの警告なのか。 ただし、最後の締めは、また戻ってそれかよってな感じが 安心でもあるが、何か誤魔化された感もあり拍子抜けとしておこう。 もっともっとあり得ない展開でも納得したのに、あっけなかった☆ |
渡辺浩弐○62-1004 |
草畑海陽 亥酉寅+2 玉禄玉車石(車冲殺主導) 木性(61)火性(12)土性(26)金性(21)水性(44)/総合164 申酉日座生月冲殺 主導DNA(12歳宝亥)/ターボ運(42歳〜)/大半会(52歳草卯) 木性過多/火性脆弱/土性脆弱/金性脆弱/水性過多 +2歳鉄戌/12歳宝亥/22歳海子/32歳雨丑/42歳木寅/52歳草卯/62歳陽辰/72歳灯巳〜 |
■2018年03月13日(火)木辰 |
望月衣塑子○新聞記者は何故自己宣伝ばかりなのか |
菅義偉は何故望月衣塑子と噛み合わないのか○ |
森裕子は望月衣塑子にトドメを刺されるのか○ |
○15年(草未)に発覚した日本歯科医師連盟(50-0514/畑酉)の ヤミ献金事件をスクープしたり、 前川喜平(55-0113/木戌)文部科学省事務次官の、 在職中に出会い系バー通っていたという報道について、 「女性の貧困について実地の視察調査だった」という主張が 真実であると確認したり、通常の官房長官記者会見では 記者の質問は1人が2〜3問で10分程度だが、 17年06月08日(陽寅)には、40分の時間をかけて23回の質問を繰り返し 菅義偉(48-1206/草丑)を辟易させたかと思えば、 「私は政治部でなく、社会部の記者です。 社会部で警察や検察の幹部とやりとりをしてきたなかで、 執拗に質問しないと、肝心なことを答えないことを、 身に染みて知っています。答えをはぐらかし、時にはウソもつかれます。」 と意義を説明したりしながら、09月04日(木午)には、 「ネットニュースに出ている記者は、 なぜ政府の言うことに従わないのか。殺してやる」と脅迫されたりと、 (前振りが長くなったが)一見国民の味方を気取る東京新聞社の 望月衣塑子(75-0716/雨亥)が、主導DNA「禄」年だった 昨年(17年/灯酉)10月12日(海申)の守護神的害日に 『新 聞 記 者』を上梓しているので、望月の人となりを解説する。 同作は「記者への憧れ」から始まって、 「ほとばしる思いをぶつけて」「傍観者でいいのか?」 「自分に出来ることはなにか」「スクープ主義を超えて」の全五章と 「はじめに」と「あとがき」で、望月なりの半生をつづったもので、 官房長官会見に彗星のごとく現れ、次々と質問を繰り出した理由。 脚光を浴び、声援を受ける一方で、 バッシングや脅迫、圧力を一身に受けた感想。 演劇に夢中だった幼少期、矜持ある先輩記者の教え、スクープの連発、 そして母との突然の別れなど。 歩みをひもときながら、劇的に変わった日々、 そして記者としての思いを明かすものであり、 「望月っておもしろいやつだ」と親近感をもってほしくて書いたものだという。 (親近感より意外に一部の女性には反感を買うような内容とも言える) 東京都練馬区南大泉生まれ。 父親は業界紙記者、母親は演劇関係者の家庭に生まれる。 9歳(84年/木子)の時に母親に連れられ児童劇教室に参加し、 翌85年(草丑)には、練馬児童劇団に入り、 中学生では俳協の特待生になったようだが、夢の中で始めたものは続かず。 東京学芸大学附属大泉小学校ならびに中学校を卒業。 東京学芸大学附属高等学校から、慶應義塾大学法学部を卒業後、 中日新聞社に入社。東京本社へ配属。 千葉支局、横浜支局を経て社会部で東京地方検察庁特別捜査部を担当。 その後東京地方裁判所、東京高等裁判所を担当、 経済部などを経て、現在社会部遊軍。 二人目の育児休業後の14年(木午)から武器輸出や軍学共同の取材を開始。 このテーマで講演活動も続けている望月は、 従姉には毎日新聞社記者の望月麻紀もおり、 DNA「禄」主導は、勢いのある発信力を備えた 感謝と奉仕の思いの強い人ともいうが、 実際はともかく自分が目立ちたがりやで、存在を認めてもらいたいのが本音。 なので嘘か誠か二度にもわたる読売新聞社への転職を断り (転職はキャリアに傷がつくので推奨されない) メジャーな読売ではなく、ローカルで地味な東京新聞でスター扱い、 ちやほやされるのを選択したのだ。 「禄+鳳」は、考えるより先に口が勝手に喋り出すような人で、 「鳳」×2もあり、判りやすく言えば、明石家さんま(55-0701/雨亥)の 女性政治記者版だと想像してもらいたい。 「禄+調」は、発想は大胆で他者の追従を見ない。 「禄+貫」は、素直ではない、何でも疑った見方をする。 「雨+禄+未月」は、しぶとくて執念深い。 「卯」年生まれ「雨亥」は仲介者。なので、twitterは、リツイートばっか(笑)。 伴星は「玉」で、生涯勉強。 洩星は「貫」で、単独行動。 導星は「禄」で、他人により終了される。罠にはめられる可能性大。 宿命の特長は、晩夏午後二時頃の「雨」で、 強気の子丑天冲殺であることをのぞけば、夏の「雨」に敵は少なく、 元気な女性というくくりですまされるし、 総エネルギー188点は軽いアイドル気質で、 影ながらのファンも少なくないので油断する者もいるだろうが、 表だってはともかく裏で応援する人は後を絶たず。 木性83点は発信力際立ち、質問時間も多い。火性17点は、優しさに欠けて、 土性17点は、名誉に縁薄く、配偶者も強くない。 水性71点の強気一辺倒の目上剋しの子丑天冲殺だが、 金性ゼロ(DNA龍/玉なし)は、無限大の習得本能と言えば聞こえは良いが、 本質的な賢さはないので、知性に揺らぎがでて、 何度もお試しにのって転職しそうになったり、親を早くに亡くしたり、 無鉄砲どころか、愚かしい失敗は幾度もしている。 ようするに頭がカラッポなので知りたがるという取材意欲なのだろう。 「質問は簡潔にお願いします」と言われるわけだ。 これには、致命的に近いものもあったろうが、 そこは育休中でリセットできたようで、しぶとい由縁でもある。 取材は無限大の力を駆使したり、有り得ない方向にくい込むのだが、 発信力が半端ではないので、加工なり吟味を忘れると手抜き気味となり、 危ういので、そこを見通した母親が 「何かを作る人、ものを創造していく人になってほしい」と 萩原朔太郎(1986-1101/草丑)にちなみ衣塑子としたらしいが、 母親の動物的勘なのか、見事に創造力は欠如していたわけだ。 年干支の「草卯」は、努力家だが、そこはかとなく鈍くもあり真面目。 女性は男性を小馬鹿にする傾向あり。 月干支の「雨未」は、人当たり良いが内に秘めた闘志は単純で打算なく横柄。 棘のある物言いで相手を傷つけたかと思えば、異性難の傾向があったり、 こちらも無意識に妙なトラブルを抱える。 そして日干支の「雨亥」は、大物か小物か否かで中間なし。 自分のペースに相手を引き込めば勝ちが見える。 忍耐強く用心深く小心者という傾向もありで、如才ないが脆さも併せ持つ。 干支番号構成は、52-20-60で北方二点に南方の鋭角的で、 なんでも得意というわけでもない。 後天運は初旬「8歳木申」が、DNA「調」の害で反逆者。 不屈の精神で標的と闘わざるを得ない状況が生涯続き、 男性に生まれれば良かったなどど悔やみながら、 実際は女性であることを有利に使えたりもするが、 内側の人間形成には難あり、私的部分では恵まれない。 2旬「18歳草酉」は、年干支「草卯」の納音を伴うDNA「鳳」で緩み。 条件なし天冲殺明けの忌み神干合支合年(98年/山寅)には、 就職活動もせず豪州留学を決行し、 (天冲殺中の決意を実行する)自己発揮の末に 慣れない海外では、テニスで足首を傷つけ松葉杖になったという お知らせ現象があったにもかかわらず、 人気観光スポットに出かけ、崖から転落して頭に傷をつくるなど 一つ間違えれば脊髄損傷になるような大怪我をするなど とんでもない目に遭うが懲りていない。 初旬のあおりをうけて、本流ではない独創的で変わり者には違いないが、 遠回したツケは99年(畑卯)の主導DNA半会年に就職活動をし 大手新聞社には軒並み筆記で落とされ、 かろうじて合格した中日新聞社入社(東京新聞の親会社)は、 ありえない守護神金性(00年/鉄辰)年だったのは、結果オーライとすべきか。 販売店研修が楽だったのは、女性だからではなく、 救いがみいだせた時期だったからに他ならない。 また、最初の配属先の千葉支局では、肩パッドの入った紫のスーツに 短めのスカートに靴はヒールといういでたちだったところ、 年上の読売新聞の記者に「スカートはやめたほうがいいよ。 電信柱に登ることだってあるんだから。 たとえばゴミの山に駆けのぼって写真を撮ることだってある。 靴がヒールではダメでしょう」に記者としての心構えを 諭してもらった相手が現在の夫(後述)。 おいおい、東京新聞では教育はしないのか(笑)。 というよりは、記者としての自覚があれば、 最初から気合いを入れているだろうから、さすが金性ゼロの野人! この後は横浜支局に異動。 3旬「28歳陽戌」は、DNA「司」の変剋律で、 地道に生きようとするが、そうは問屋がおろさず、結婚をしたのもこの時期。 苦悩があれば才能も磨かれるわけだが、 才能も努力によって培われる反骨心程度だから、 とてつもない研磨が要求されるが、 前旬とは違い年支「卯」は支合なので、幾分の前進は期待できた。 ここに入ったばかりの03年(雨未)の大半会年には、 念願の本社社会部へ栄転となるのは、自然の流れか。 ここから苦悩しながらスクープを飛ばすことになるが、 04年(木申)の害年には、公明党から刑事告訴され、 東京地検特捜部の事情聴取を受けているが、 これはDNA「調」の反逆者としてのさだめ。 慣れたものではとは言わないが、警告にとどめられ不起訴処分。 05年(草酉)には内勤の整理部へ移るが、懲りずに転職を企てる。 魔のお試し現象は、日本テレビ、朝日新聞、TBS、読売新聞からの誘い。 (この序列は不明) むろん寸前のところで紆余曲折があって思いとどまる。 (なんたる無駄なことか。お試しを静かに待てぬ愚かさ) 最大の功労者は父親が10代の頃から安保闘争の最中を経験し 権力組織を好まない「お父さん、読売だけは嫌なんだよ」の言葉。 10年(鉄寅)のありえない別れの年に亡くなった父親は、 業界紙の記者として、ジャーナリストの先輩として、 いつも望月を応援してくれたそうだが、初めて賛成されなかったのが、 ほぼ決まりかけていた読売への移籍で、07年(灯亥)の主導DNA刑年。 (踏みとどまったので、さいたま支局へ赴任) 笑えるのは、ならば読売の記者と結婚するのは良いのか。 目上運のない子丑天冲殺とはいえ、実の父親を比較的早く亡くしたのは、 口にださずとも、少なからず影響していたのだろう。とんだ親不孝だね(笑)。 現在の4旬「38歳灯亥」はDNA「禄」の主導DNA刑で自己確立。 色々影響を受けた母親まで亡くしたり、 自分も無理がたたって倒れる(16年/陽申の忌み神害年)。 日支「亥」の刑で、トラブルは多数抱えるが、 年支「卯」と月支「未」は半会で、三合会局も成立するので、 挫けそうになりながらも、自信に満ちた行程で、 徹底した発信力で、望月ここにありを成し遂げる。 とはいえ、17年(灯酉)の主導DNA年には 「身の回りに気をつけろ」と警告を受けるようになり、 内閣情報調査室や公安警察のチェックも入っているし、 同業他社から嫌悪感やアレルギー反応をしめされ サンケイ新聞WEBには「官房長官の記者会見が荒れている! 東京新聞社会部の記者が繰り出す野党議員のような質問で」でやられる始末。 今後は5旬「48歳山子」が、DNA「牽」の苦悩付の10年運天冲殺。 月干と日干が干合により「灯」に変質させられるのは、 進み行く方向の変化、子供の問題、夫や支持者の変節、 ストーカーや襲撃者の増大などで、 徹底的に不名誉なじたいが山のように押し寄せるが、 乗りこえられるか否かは、感謝と奉仕次第。 間違って組織を離れ、フリーなどという選択をしていれば、 一切擁護されることがなくなり、潰える可能性も捨てきれぬ。 6旬「58歳畑丑」は、DNA「車」の10年運天冲殺で、 孤軍奮闘であれば立場が危うく、文字通り消される可能性もあり。 抵抗不能状態では、笑顔と感謝が必要だが、 それが出来るか。出来ねば即刻終了の憂き目。 7旬「68歳鉄寅」は、ありえない守護神DNA「玉」の支合。 有り得ないものなので、受け入れできねば朽ちる。 気づくのが遅ければ、かえって心証悪く、使い切れず。 8旬「78歳宝卯」は、守護神DNA「龍」の半会。 有り得ないものなので蘇生するのではなく、 集大成迎え、別世界へ行く時期になるかもしれぬ。 さて「新聞記者の仕事とは、ジグゾーパネルを作るときのように、 ひとつずつ真実を認めさせて、さらに裏をとっていくこと」には、 根っからの対決姿勢あり。これが子丑天冲殺なのだから、間違いではない。 目上にしろお上にしろ臆することなく挑む。 菅義偉官房長官などは、望月の質問について 「かなりしつこいとお感じになっているんですか」に対して 何ともうれしそうな表情を浮かべながら 「いや、あのまったく感じておりません」であるから、 出来れば関わりたくないが本音だろうが、共通干支もあるうえに、 相互冲殺の関係は、菅の「子」年生まれ「草丑」が内外シーソーで、 火性ゼロ(DNA鳳/調なし)の野人とはいえ 「61歳鉄午」の干合支害10年運を思えば、 大人の対応というか、やむにやまれぬのは同情に値する。 また、自由党(現/立憲民主党)の森裕子(56-0420/灯巳)とは、 同じ子丑天冲殺で目上剋しどころか、 それこそ水と油のごとく天剋地冲関係なのに、 政治的にシンパシーを感じるのか、 『追及力 権力の暴走を食い止める』を、 01月17日(畑酉)に共著しているのも、矛盾が少なくなく理解に苦しむところだ。 一人の会社員という立場ばかりか、ジャーナリストにもかかわらず、 特定政党の人と本をだすというのも、あたら敵を増やすだけではないのか。 そして、これこそ森の足を引っ張っているのに気づかぬ証しでもある。 ところで、二言目には登場する 「書いたのが朝日新聞だったらねえ・・・・・」とは、 何度も望月が味わった挫折だが、「これからも記事や講演などを通じて、 多くの方に政治や社会の問題点を伝えていく。 未来を担う子どもたちのためにも、今の自分にできることを 一つ一つ積み重ねたいと思う。」と結ぶ本書には、 読売新聞LOVEはいささか感じられても 世話になっている東京新聞への感謝の「か」の字も感じられず、 面倒見が悪いのだと愚痴をこぼすほうが多いのはいかがなものか。 そして、矛盾と言えば目上を亡き者にするような宿命なのに、 夫は年上の読売新聞記者で、望月が頑張りすぎたおかげで、 現在、名古屋支局に飛ばされているのだから、 まるで一緒にいないほうがいいよと自然界から警告を受けている。 そんな子丑天冲殺の望月が年上と結婚するものだから、 第一子女児(11-0416/宝丑)は、ありえない金性年に誕生し、 ありえない金性の天冲殺日誕生で制御不能の生月冲殺で、 火性ゼロ(DNA車/牽なし)は、配偶者成分皆無で、 稼働力もいまひとつばかりか、2旬「17歳木午」がDNA「司」の害。 第二子女児(13-XXXX)は、誕生日不明だが、 年干支「雨巳」は、母親の日干支「雨亥」に納音され伸びなし。 誤った結婚には、オチがつきものである。 これらを総合してこれからの望月を判断すると、 矛盾を多く抱えすぎているわりには、政権と対峙しており、 賛同者もある代わりに敵の数も半端ではない。 今年(18年/山戌)は、DNA「牽」の忌み神埋没干合年だし、 来年(19年/畑亥)も、DNA「車」の忌み神埋没年は続き、 20年(鉄子)と21年(宝丑)は、60年に2年しかない、 あり得えない金性の条件なし天冲殺年。 生き方にブレがなければ、受け身でいれば 夢の中とはいえ守護神年として、ありえない慶事もあろうが、 意識せずとも自身にも矛盾を抱えたままでは、 自身または身内に災禍を招きかねない。 特に21年(宝丑)は、長女の律音年で人生の折り返し地点。 10年運天冲殺「7歳雨巳」にも突入しており、様々な力が集中してしまう。 自然界は無理をする者を好まない。 望月の両親もどちらかといえば短命だったし、 無理を重ねすぎれば、敵対者にどうにかされる前に、 自分の身体が悲鳴をあげかねない。注意すべきだろう☆ |
第二子女児●13-XXXX |
□□雨 □□巳 |
■2018年03月19日(月)鉄戌 |
乗代雄介○本物の読書家に隠された毒 |
○14年(木午)のDNA「調」年の独創性ある天冲殺年に応募し、 15年(草未)のDNA「鳳」の方三位天冲殺年の、 DNA「玉」の守護神変則方三位月(04月/鉄辰)の 04月09日(草卯)のDNA「鳳」日に、 「十七八より」で、第58回群像新人文学賞を受賞した 乗代雄介(86-0618/雨巳)の 『本物の読書家』が、DNA「禄」の半会年だった 17年(灯酉)の11月22日(雨丑)の大半会日に上梓された。 収録されている「本物の読書家」は群像16年(陽申)9月号に、 「未熟な同感者」は群像17年(灯酉)7月号に収録されたものである。 母に二万円の日当で説得され、老人ホームに向かう 独り身の大叔父に同行しての数時間の旅。 大叔父には川端康成からの手紙を持っているという噂があった。 同じ車両に乗り合わせた謎の男に、私の心は掻き乱されていく。 偶然なのか必然なのか乗り合わせた大変な読書家らしい男にのせられ、 あるいは空腹に耐えかねた大叔父が 崎陽軒のシウマイ弁当でその気にさせられたのか。 大叔父が明かした驚くべき秘密とは。 ――「本物の読書家」なりゆきで入った「先生」のゼミで、 私は美少女・間村季那と知り合う。サリンジャー、フローベール、 宮沢賢治らを巡る先生の文学講義、季那との関係、 そして先生には奇妙な噂が……。 たくらみに満ちた引用のコラージュとストーリーが交錯する「未熟な同感者」。 作者が完熟でも未熟でもない立ち位置にいるために 描けたであろう不思議な舞台を鑑賞するような二作品が収録されている。 北海道江別市出身。東京都練馬区中村橋周辺で育ち、 一時は千葉県我孫子市に住み、現在は東京都葛飾区在住で、 法政大学社会学部メディア社会学科卒業後は、 塾講師を生業としているかもしれない乗代は、「車」冲殺主導で、 勢いがあるときと落ち込んだ時の落差が激しく、 他者とも諍いも少なくない。 「車冲+司」は、その気になると脇目をふらず、 周囲が困惑するが、そういう姿が執筆の原動力になるが、 現実生活や感情が犠牲になることもあり、 「司」×2もあり、一見真面目そうに見えるので、 利用されたりもするが、一時のことである。 「車冲+玉」は、わかりやすい行動をとっているようで、 少しずつブレていく。 才能はこの「玉」で、落ち着いた環境で古典や勉学一般に親しむ姿勢。 これがなければ、本書は生まれなかった訳で、乗代のライフワーク。 「車冲+調」は、わかりやすい歪んだ反骨精神。 「雨+車冲+午月」は、心身共に丈夫とは言い難く、 家系や家庭の犠牲になりやすいが、それを言い訳にもする。 「寅」年生まれ「雨巳」は、スケールだけは大きくなる。 伴星は「龍」で、落ち着くことがなく。 洩星は「調」で、別れにより始める。 導星は「玉」で、不完全な目下と共に終える。 宿命の特長は、仲夏正午頃の小川で、灼熱の太陽がじりじりと照りつけ、 蒸発せぬよう同じく僅かな金性からの援軍の供給を期待する。 川面から顔を出す石ころ(金性)も邪魔にはならず、 それが守護神であり才能であり、真っ直ぐは流れられずも、 あちこちぶつかりながら、独創的な色合いの流れとなる。 或いは、陽光の厳しさは変わらずとも 木々の間にある岩の間から湧きでる水の例え。 総エネルギー272点中水量僅か11点では、恵みの雨ではなく、 少量の申しわけ程度の水。 しかも年支「寅」VS日支「巳」の害持ちは表裏あり。 にこりと笑って虫も殺さぬような顔の善人を気取り 実際は堂々と切り返す魅力あり。 毒があるから人は集まり、魅了するのだが、 それが毒なので気づいた時には手遅れ。本物の読書家もその類なのであろう。 裏には何かあるのに気づかず、水が欲しいから飲んでしまう。 その結果いいようにされるのが判っていても、手も足も出ず。 それが、とりあえずは万人に好かれる夏生まれの水。 火性121点の過多は、金銭物質運優先も、 年支「寅」VS月支「午」の半会でさらに火性は強化され、 これに日支「巳」がもとより火性なので、地支は火性一気格。 すなわち足許は火柱がたつほどの熱いものがあり、 水は一瞬で流れていかねば、存続不能。 金にキレイではないというか、最後まで見届けの仕事をしなくても、 母親から日当の二万円を受け取ってしまうのも、 金に目がないというより、常に困窮の証し。 土性89点の過多は、動きは素早いが、異性への興味が並々なるほどあり。 異性に追い立てられるように暮らしているのも、本人らしい。 年干支の「陽寅」は、そつのない器用貧乏みたいな読書家で、文筆家。 そこそこできはするものの極められるかは別。 月干支の「木午」は、心優しいが内側に犠牲者をだす。 取りあげた作家のエピソードも、大叔父に対する気持も、 あるようでないようような難しい部分。 日干支の「雨巳」は、午未天冲殺らしく目上運はあるので、 大叔父にしろ正体不明者にも一応認められるが、穏やかに見えて猜疑心の塊。 気分がころころと変節しやすいものの風流な異能の感性を放つ。 干支番号構成は。03-31-30で東方と西方を結ぶ極めて狭い範囲。 なので、表現するにしても、守備範囲内でしかできず意外性はなし。 後天運は初旬「6歳草未」が、DNA「鳳」の方三位10年運天冲殺。 自己制御不能の出来事は、北海道から東京へと流れてくる。 改善上等の夏の「雨」に気分転換は良かったはずだし、 遊び心満載の少年時代に突入できたはず。 2旬「16歳陽申」は、DNA「司」の刑と支合。 宿命内害も切れて、家庭や家族を意識したり、 真面目なのか不真面目なのかはともかく 自分なりの家庭というものを認識するが、 年干支「陽寅」の納音があり、なかなか思うように前進が出来ぬ状態。 現在の3旬「26歳灯酉」はDNA「禄」の半会で、引力本能の強化。 守護神とは言えぬが結果は前旬とは異なり、すんなりでるので、デビュー。 今後は4旬「36歳山戌」が、DNA「牽」の名誉か不名誉かはともかく 異性も大いにある三合会局で、名前が広く轟く。 同時に苦労すれば才能も磨かれるので、どれだけ悩むかで、 栄誉に近づくというもの。 5旬「46歳畑亥」はDNA「車」の天剋地冲で自己確立もあり。 自分は何者かを知る時。それでさらに苦悩も才能磨きも加速。 再度宿命内害切れで、ある意味人生のやり直し。 6旬「56歳鉄子」は、DNA「玉」の守護神。 早生運の午未天冲殺にしては、ここから旧くさいものを極めて復調。 7旬「66歳宝丑」は、DNA「龍」の改良改革半会で老いてなお絶好調。 8旬「76歳海寅」は、DNA「石」の屈辱妥協の害。 さすがの害持ちも、この最晩年に塩水に汚染され病気では、終わる。 さて、乗代は三人兄弟の真ん中で、弟はJリーガーだというが、 乗代が筆名なので確認のしようがない。 また12年(海辰)のツイートにのみ、妻や娘への言及があるも、 現在はその面影もない害持ちで持続力ゼロの午未天冲殺だから、 さもありなんだが、DNA「石」年の創作とするには 間抜けな感があり。なんだか正体不明な存在な人なのだが、 今年(18年/山戌)は、年支「寅」と月支「午」のからむ三合会局年で、 DNA「牽」は、名誉であり異性。 そこらへんが解決つくのか、 それとも何らかの事件に追い立てられるのか。 川端康成(1899-0614/雨丑)への敬意ありきで書かれたと思われる本書。 川端は月支「午」VS日支「丑」の害持ちで不安定。 内側一辺倒ではなく、外側と内側のせめぎあいの害持ちの乗代。 同じ「雨」日生まれで理解も深まっているのだろうが、 なかなか一筋縄ではいかないというか、あえて小難しくしてるのが、 害持ちらしい由縁としておきたい☆ |
■2018年03月21日(水)海子 |
鴻池留衣○ナイス・エイジのずっとずっと猛毒夢の中 |
○60年に一度の干合支合年だった16年(陽申)の、 DNA「牽」の条件なし天冲殺の夢の中の 09月07日(海辰)のDNA「調」日に「二人組」で、 第48回新潮新人賞を受賞した(女性に非ず男性) 鴻池留衣(87-0201/宝巳)の受賞作を含むデビュー作 『ナイス・エイジ』が、01月30日(海戌)のDNA「調」日に上梓された。 同作は09年(畑丑)10月(木戌)に書き込まれた 「2112年から来た(未来人)だけど、 答えられる範囲で質問に答える。何かある?」に始まった ネット掲示板でのやりとりが核となりる真実不在の時代の新文学が売り。 「時間旅行者をもてなすスレ」 ?かホントか勝負しろ! 未来人がオフ会に降臨!? 興味本位で参加したAV嬢のアキエ(絵里)は、 自分の孫と名乗る青年と知り合い同棲。(進次郎だよ、進次郎!) その日常はネット民の際限なき好奇心の餌食となってゆく・・・・・。 自分が信じるものだけが真実となる時代の 炎上騒ぎをクールに描いた話題作と、 啓蒙欲と性欲をこじらせた男子中学生が暴走する 新潮新人賞受賞作「二人組み」を収録した意欲作である。 埼玉県川口市生まれ。慶應義塾大学文学部を中退で、 出版社でアルバイト勤務も詳細は不明、 何処に住んでいるかも手がかりがない。 (大井町か、それともスカイツリーが見える入谷小野照崎神社付近か・・・) 繰り返すが、男性で東京都在住としている鴻池は、 DNA「龍」主導で、物事を真っ正面からは見ずに、 常に斜な目線で懐疑的な投げかけをする。 攻撃されても正面から受け入れず巧みにかわす。 庶民的な創造力の担い手で、嘘八百もお手の物。 むろんキャリーケースだってタイムマシンになる。 本質が環境により変化するので、 感性だけならどんな時代にも対応可能の何でもあり。 「龍+司」は、用心深いが、どこか抜けもある出処進退。 だからAV嬢絵里も住まいを特定されてしまう。才能は、この「司」。 風体をこざっぱりすれば、真面目な小役人にも見えなくないが、 そこはズレもあるので、地味なのに演出する。 とはいえ、純粋さは隠しきれず、その崩れっぷりが魅力。 「龍+牽」は、小細工の帝王。 絵里とのネット民とのやりとりを爆弾を仕掛けながら楽しむ。 「牽」×2は、頑なまでにスタイルにこだわる徹底ぶり。 穴あきのレンコン農家が実家というのも、滑稽ではなく大真面目。 「龍+貫」は、短時間で和合するわけはないのに、慣れ親しんだネットや そのオフ会で客観性を装いながらも、融合したふりが可能。 「宝+龍+丑月」は、存外子供や若者に好かれる。 本人が子供の心を隠し持っているからで「二人組」だって難なく書けるが、 自分の子孫に頼れるかは別という暗示あり。 (実際、進次郎はどうにも正体不明だもの) 「寅」年生まれ「宝巳」は、よく動く。 何をしているかはともかく、その気になれば働き者。 (アルバイトも存外真面目にやっている模様) 伴星は「貫」で、波の少ない人生だが実践できず。 洩星は「司」で、努力の積み重ね。 導星は「貫」で、一人で終わる。 宿命の特長は、晩冬深夜午前二時頃の剥きだしの宝飾品で、 既に陽光が輝いているようにも思えるが、 その気になると一瞬で、渦潮のような水流に変わる。 これは年干「陽」と月干と日干の「宝」が干合すると、 年干は「海」で月干と日干は「雨」に変化し、 水性の天干一気になるためだが、 年干支「陽寅」VS日干支「宝巳」の干合支害持ちは、 究極の表裏も内包するため、タレントがAV嬢になり、 未来からやってきた孫に「おばあちゃん」と 呼ばれる展開は少しも不自然ではない。 「あきら玲奈〜斉藤絵里〜アキエ」と変化するのも真っ当だ。 とはいえ、朝令暮改そのもので、持続力なく、 不名誉で面倒な異性にひっかかりやすく、 それも人妻だったり叶わぬ相手だったりするので 現実は果てしなく、汚れ腐って歪んでいる。 受賞の言葉は「必要なものと言えば、酒と煙草と小説があります。 これらは人間に欠かせないくせに、生活を蝕んで百害あるものです。 ところで、これら三つのうちで最も優れているのは酒です。 なぜかと言えば、酒を摂取すると煙草と小説が欲しくなりますが、 煙草と小説は単独で喫んでも他を呼び寄せないからです。 一番害がありそうなところもまた、酒の最も優れている所以です。 僕はこれから、酒に負けない小説を書きます。」ということで、 酒とは異性であり、栄誉でもあるのだが、マイペースを貫くと理解したい。 タイムトラベルも真実が嘘に勝つ勝負とかいう 計算してるんだか、どうなんだか訳のわからない話になって 「基地外か詐欺師じゃん。それどんな度胸よ?」である。 ある意味、魅力は抜群だが異性や配偶者を不幸にするもので、 それがAV嬢絵里に集約されていると考えればわかりやすい。 そして、その内容はDNA「司」の堅実さ真面目さと、 DNA「牽」の品性が相反するもので、 格好をつけようと思い装飾すればするほど崩れていく。 「いいかお前らいくら勉強ができたってな、テストで良い点が取れたってな、 ルールを守れないようじゃダメなんだぞ」ってなもんである。 真面目=勉学、格好=ルールなので、自戒であろう。 また内側の月干支「宝丑」VS日干支「宝巳」が大半会なので、 社会に関わりさえ持てねば災禍も少ないが、 一歩でも踏みだせば、ズレが生じてくるばかりか、 知恵を使って、自己の自尊心を満たしてやろうという計算が働くので、 それをすべて作家としての原動力にしてもらえば、評価はうなぎ登りのはず。 年干支の「陽寅」は、優れたバランス感覚とソツのない文章力で 器用に明るさを発信するが、冷静さをかくと輝きを失いかねない。 抜けもあるんだ、絵里は。 月干支の「宝丑」は、周囲に振りまわされぬ飾り気のない笑いのセンス。 頭の回転はいいが計算高くなければ、自然と金銭物質が集まる。 仲介能力もあるので、孫と世間をつなぐ絵里。 そして日干支の「宝巳」は、心優しく偏見差別をしないお姫様。 金はかかるので、そちらの世界にも足を踏み入れた絵里だが、 人間としての次元は低くないうえ、直感が優れているが、 あまりに才能を発揮すると、くたびれてしまう傾向あり。 2112年ならタイムトラベルして一年で失踪宣告くだされるからね。 干支番号構成は、03-38-18で東方西方南方でそれなりの領域も、 北方が欠けているため、存外水性希薄で、発信力も弱くなる。 後天運は、初旬「1歳海寅」が、宿命内干合年干支と律音になるため (年干支陽寅が月干と日干に干合され海寅になる)成功運型も、 日支「巳」はDNA「調」の害になるため、 毒々しく妙な女性的感性を取り入れ、宿命の害毒をより濃厚とし、 女性のような名前を名乗るようにもなるが、 これもまた成功をするための手段と思えば悪くない。 大人になるのが早く幼少期から概ね小学校の間は、早熟で自尊心ある思春期。 2旬「11歳雨卯」は、DNA「鳳」の緩み。遊びであり趣味。 カラオケで合唱の練習をしながら、 さりげなく異性を捌け口に出来たらと妄想したり、 実際そうしてみたかもしれないが、 冬の土用の「丑」から春の「寅」を経て いろいろうごめく「卯」につながりながらも微妙にズレゆく。 3旬「21歳木辰」は、DNA「司」で地道な活動が身を結び 初旬の稼働条件も動き出し、デビュー。印象は手堅いであろうか。 条件なし天冲殺明けの今年(18年/山戌)から始まる 4旬「31歳草巳」はDNA「禄」の引力本能。 とはいえ、宿命害持ちとはいえ年支「寅」の害は、 やすやすと進めずに、足踏み多し。 それこそがお試しで、ここで編集者と衝突することなく、 これまでどおりなら吉。あまりに尊大になると救いなし。 5旬「41歳陽午」はDNA「牽」の栄誉。 年干支「陽寅」の大半会があり、役割が明確になり、大きく仕事が動きだす。 6旬「51歳灯未」が、良くしたらひたすら多忙。 悪くすると衝突で多忙というDNA「車」。 7旬「61歳山申」は、DNA「玉」の10年運天冲殺で刑と支合。 あれよあれよと落ち着き払った大御所も夢に非ず。 8旬「71歳畑酉」は、DNA「龍」の主導DNA三合会局10年運天冲殺で、 まさに世界の中心で才能が活かされ、何とも言えぬ心地よさであろうか。 さて、鴻池のデビューは60年に一度の干合支合天冲殺年で 自然界からの贈り物で、将来それも遥か30年越えの布石。 なので焦ってはいけない。 作品は並行宇宙の証明だとか下世話なAV嬢のネット民との遊興だが、 これを駄文だのクズだの面白くないというのは容易いが、 「そういうお前たち、書けるなら書いて見ろよ!」であり、 計算された筆致は実は余人をもって代えがたく、 地味に見えて相当に苦労した成果である。 ただし、これをもち持続的に作家としてやっていけるとは思ってもいけない。 なぜならば、デビューは栄誉もあろうが制約の多い夢の中だからだ。 なので担当編集者の意向には逆らえず、30年やっていけるかだ。 (出来るでしょ?) 今は、タイムマシンの燃料はエキゾチックな物質だし、 タイムトラベラーは一度過去へ行くと、もう自分の出身世界には帰れないし、 AV嬢は100年後にはない職業なのだ。 113歳が平均寿命の世界では、初婚が50歳なんてザラ 絵里がとあるオフ会で知り合った男性との間にできた子は しばらくは横浜市役所に勤務も実家のレンコン栽培農家を継ぎ 絵里は飲み屋のママとなり父親は失踪するわけだし、 バレたマンションにバカどもが、ピンポンダッシュするのを 「たいとうく」という流行言葉にもしてしまう。 「いや待たせて悪かったね〜今までたくさん私で遊んでくれた人たち、 ありがとう〜たいとうくしてきた人たち、死ね。 まあ、もはやどうでもいいんだわ」 そう黄色い花柄のカーテンがそよごうが、 時空のトンネルがCG合成されようがどうでもいいんだわ。 ナイスな年号が「にゃんにゃん」だもん。脱力する。 ちなみに2112年は「海申」で、鴻池の害切れDNA「調」の天冲殺で、 長生きしていれば、初旬で受けた汚れを払拭する夢の中。 まあ、どうでもいいんだけどな☆ |
■2018年03月26日(月)灯巳 |
平岡陽明○イシマル書房編集部が旧すぎてホッとする |
○13年(雨巳)の守護神の「巳」重なりという、 60年に一度の絶好期年のDNA「牽」の名誉月の 09月(宝酉)25日(木午)の過去を払拭清算する納音日に 「松田さんの181日」で第93回オール讀物新人賞を受賞した (当該作は16年/陽申に上梓) 平岡陽明(77-0507/木子)の『イシマル書房編集部』が、 昨年(17年/灯酉)の11月08日(畑亥)の DNA「司」の干合天冲殺日に上梓されているので解説する。 読んだ本が7.216冊で、1日平均2.75冊読破という 「読者メーター」に読み終えた本の感想をあげるのが趣味という OLの満島絢子は、長野県上田市出身でお茶の水女子大学を卒業後、 OA機器メーカーに就職するも、編集者になりたくて、 25歳で全力で就職活動をするため退社し、一カ月後に念願叶い出版業界紙に 「いま注目のひとり出版社社長」と持ちあげられていた 実用書とエッセイが得意な神保町の小さな小さな出版社に インターンとして採用された。 しかし、当のイシマル書房はIT企業の親会社から 「半年で経営が改善されなければパチンコメーカーに株を売却する」と 最後通告を受けるという会社存続の危機に! 石丸社長を中心に、わけあり作家、引退していた編集者、 活版職人で絢子の祖父、元ヤンキーの営業マン、 全国の書店員・・・など「小説」を愛する人々が立ち上がり、 起死回生のベストセラー小説を誕生させるまでのドタバタお仕事コメディは 「根も葉もある嘘をつき、作品に生命を吹き込んで、 読者の心を揺さぶるもの」という小説観と共に、 どこか旧いのに、安心できる元気さを備えた意欲作だ。 神奈川県横浜市生まれ。慶應志木高校硬式野球部では内野手で、 慶應義塾大学文学部を卒業後、角川春樹事務所や 吉本興業出版部等5〜6社を転々とし、フリーのライター兼編集者にして、 大分県出身の妻がいること以外は、謎に包まれている平岡は、 DNA「禄」主導で、熱意ある優しい気持ちの持ち主で、 感謝と奉仕ありきの人。 「禄+禄」は、自己顕示意欲は抜群だが、融通の効かない不器用さに、 付き合いの長さで信用を構築する地道な人。 「禄+玉」は、知恵を使って家庭を維持。旧き良き時代をこよなく愛し、 静かで学問所みたいな私生活を好む。 才能は、この「玉」で、ひとつのことを掘り下げる能力。 午未天冲殺でもないのに、妙に年寄り受けする。 「禄+調」は、独創的発想はするが、経済には疎く組織内では浮きやすい。 「禄+石」は、精神性の強いことなら、仲間と共に必死に動く。 「木+禄+巳月」は、懐古趣味で悪意のない見栄をはる。 「巳」年生まれ「木子」は、自己矛盾は感じない。 伴星は「龍」で、落ち着かない人生。 洩星は「玉」で、身内の助け。妻の実家なり古巣。 導星は「禄」で、他人が終了。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の場違いな熱いライトに照らされ、 瀕死の状態の蔦の絡まる樹木。 年支も月支も「巳」なものだから、動けば熱く風すらなびかず。 逃げ惑うしかなく、仕事も長続きせず。 総エネルギー215点はまずまずも、自身の木性は33点しかないのに、 火性75点の燃料にされている状態で、 方向は遊び・表現力・工夫・趣味・遊興。 守護神の水性は静かに落ちついている状態だが、 僅か17点しかないので、外出もままならず。 救いが薄いのは、まるでイシマル書房。 年干支の「灯巳」は、先祖の運気を背負った因縁あり。 何かひとつに集中するのが得策だが、他人に任せられずに、 全て自分でやろうとするので火の車。 月干支の「草巳」は、恋愛の達人か潔癖症の権化。 煌びやかな感性を制御出来ず不安定。 情けにもろく他人を助けるために自己犠牲。 そして日干支の「木子」は、初心に戻る。 問題が起これば、頭を丸める。酸いも甘いも経験した大人でありながら、 常に夢やロマンを追い求める淋しがり屋。 ワガママでも周囲には好かれ、敵は少ない。表に立つより裏にひきこもる。 やや年寄りくさい地味な性格が持ち味。 干支番号構成は、54-42-01で北方西方東方の組み合わせだが、 存外に領域は狭いので、得意分野経験した世界しか語るのが難しい。 後天運は、初旬「1歳木辰」が、DNA「貫」の日居冲殺で自己犠牲。 10年運天冲殺入りする直前の50歳までは、身を粉にする。 とはいえ、日干支「木子」とは大半会が成立するので、成功運型。 稼働すれば、他人の倍ほどの上昇運。 意固地で自分を作りあげていた虚飾で頑固な守りの時代。 2旬「11歳雨卯」は、DNA「玉」の守護神刑。 大学に入学したのも、作家になるための足がかりで、救いはあり。 3旬「21歳海寅」は、DNA「龍」の守護神も塩水のため使いで悪く、 単なる放浪になりさがったため、落ち着かぬ日々。 年支と月支の「巳」は害であり、不安定で留年したり長続きしない仕事。 特に年干支「灯巳」は干合支害で「草巳」となってしまえば、 年干と月干が「草」で日干が「木」の木性天干一気入格となり、 凝り固まりすぎて、さらに身動きがとれずに、 枯れた蔦がからまるように、鬱陶しくなった。 4旬「31歳宝丑」は、DNA「牽」の支合で、名誉が形になるため、 ようやく守護神「巳」重なりで格好をつけてデビューに至る。 今年(18年/山戌)の主導DNA「禄」の条件なし天冲殺から始まる 5旬「41歳鉄子」は、DNA「車」の多忙の変剋律。 月干「草」が干合で「宝」に変化するため、目下や方向性の変化。 とはいえ変化後はDNA「牽」で、からみつく雑草がなでぎられ、 すっきりした状態で視界良好で本質があらわになり目立つ。 これまで経験したことのないような多忙さを苦痛に感じながらも、 才能は磨かれていくので贅沢はいえまいが、 売れるのに感謝がなければ、体を壊すだけかも。 6旬「51歳畑亥」は、DNA「司」の変剋律付10年運天冲殺。 年支「巳」の対冲に月干支「草巳」の天剋地冲に日干の干合。 読者や異性との関わり、あるいは生活を変えたことによる 地道さがなくなる苦悩。売れるには、家庭に波、妻に波、試される時期になる。 7旬「61歳山戌」は、主導DNA「禄」の自己確立を伴う 変剋律付10年運天冲殺で、感謝なり奉仕だが、 投資みたいなものにとりつかれたり、 突拍子もないような生き方に踊らされる懸念。 そして、この10年運天冲殺と変剋律の同時終了は、 何か大切なものが、最後の最後で全て終わる暗示。 69歳になる46年(灯卯)には炎上しかねない。 辛うじて生き延びたとしての8旬「71歳灯酉」は、DNA「調」。 年干支「灯巳」の大半会に月支「巳」の半会で、とてつもない極端な動きも、 10年運天冲殺を抜けた残りかすみたいなものなので、 あっけなく薪になるという奉仕の結末かも。 銀座の文壇バーが再生の鍵になったり、神保町にある実在の店は登場するし、 業界情報が満載された、まさに智の宝庫のような平岡の (熱すぎるけどね)出版業界あるあるネタが山のように登場するのは、 これからこの業界を目指す人には貴重というか、 まるで図書館並みの情報量で教育的価値あり(笑)。 速読や短期記憶が取り柄の主人公というのも悪くないうえに、 妻をなくし子供も独立して暇をもてあます引退した編集者の再登場は 「マイ・インターン」という映画のロバート・デニーロ役の パクリらしい。そして、人気ハードボイルド作家から 歴史小説家に転向する際に、たった八行の確認ミスから 盗作疑惑でその地位を追われ、今は別名義で官能小説を書いているものの 実力は折り紙付きという作家を24年ぶりに担ぎ出し汚名返上させる。 倒産間際の出版社に、一年以内に定価1.300円の本で 15万部のヒットを誕生させるという試みは、 山師みたいな側面をもつ「禄」主導の平岡らしさがでているし、 「生き延びる」という再生がテーマも同様で、楽しく読める。 文中の小説の定義とされる 「根も葉もある嘘をつき、作品に生命を吹き込んで、 読者の心を揺さぶるもの」は、真性金性天干一気で地支半会金性一気格で、 全力で平岡を刺激するような 角川春樹(42-0108/宝酉)社長に平岡が14年(木午)の納音年に、 昼食に招かれて、そそのかされた言葉(笑)。 なんのことはない、着想はハルキ事務所の御大。 「年長者って叡智と経験の宝庫」というヨイショまでついてくる。 また出版社社長夫妻が、社長の無精子症なんていう エピソードまでぶちこんだかと思えば 制作費を調達するためにクラウド・ファンディングを利用して 豪華本をこさえるとか虫の良い展開ばかりか、 主人公満島絢子の実家の活版工場も一枚噛むし、 出版のプロ達がこれでもかと登場する豪華さ。 さらには、再生する本のタイトルも、(平岡の)「玉」主導らしく、 大和民族の先祖は中国から来たボートピープルという自説までこめた (こちらは民族の再生) 「小説 古事記」は出来すぎの感あり。 出版不況が叫ばれて久しいが、人々の本気が織りなす光景に圧倒されながら 旧すぎてホッとする反面、どこかお腹いっぱいな 幕の内弁当みたいなのが本書である☆ |
■2018年03月28日(水)畑未 |
辻堂ゆめ 結婚した夢の中といなくなってしまう野人悲惨● |
○神奈川県藤沢市辻堂出身で、官僚になるために入学したという 東京大学法学部在学中の14年(木午)に、「夢のトビラは泉の中に」で、 第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞して、 現在はIT企業に勤務しながら兼業作家をしている 辻堂ゆめ(92-1218/山辰)が、条件なし天冲殺に入った DNA「牽」の不名誉な害月(03月/草卯)の、 同じく不名誉な害日重なりだった24日(草卯)に、 「私事ですが、3年間お付き合いしていた方と本日入籍しました。 今年はいろいろと転機の年になりますが、 今までと変わらず、明るく元気に執筆を続けていきたいと思います。 今後ともよろしくお願いします!」と 何の前触れもなく、15:59に突然ツイートして結婚を発表。 続けて、16:13には「夫の良いところの一つは語彙が豊富なところです。 日常生活でも言語的な刺激をもらえるのはとてもありがたいのです。 以前本人にそう言ったら俺の良いところそこ!?と 失意の底に沈んでしまいました。かっこいいとか背が高いとか頭がいいとか、 どうやらそういう褒め言葉を期待していたらしい 」と連投。 相手は大学の先輩で文科I・II類23・28組/行政機構研究会25期 開発研究8期/鹿島神流免許皆伝と称する読書家気取りの 元東大法学部首席合格の伊万里焼なる人物と見られるが、 うわ〜早まりましたね。火性ゼロ(DNA龍/玉なし)の野人だから、 語彙が豊富なことに惹かれたわけだけど、 辻堂は野人が勉学に特化したため東大に合格できただけで、 本質は頭の中身は空っぽで、地頭は良くないのを証明しちゃったね。 しかも総エネルギー203点中忌み神水性が116点で、 異性も結婚も家庭も、作家としてやっていくならマイナス傾向で、 可哀想にといっても自業自得で自爆への道一直線。 これは作家としての成長を諦めたということ。 正に夢の中で水没。これでは、いずれいなくなる(失笑)☆ |
辻堂ゆめ●92-1218 |
山海海灯 辰子申※-4 禄禄司司禄(司主導) 木性(17)火性(00)土性(51)金性(19)水性(116)/総合203 戌亥天冲殺/天冲殺(4歳宝亥/14歳鉄戌) 大半会(34歳山申)/地支半会水性一気格 木性脆弱/火性ゼロ(野人)/金性脆弱/水性過多 -4歳宝亥/14歳鉄戌/24歳畑酉/34歳山申/44歳灯未/54歳陽午/64歳草巳/74歳木辰〜 |
■2018年03月30日(金)宝酉 |
津久井五月○コルヌトピアの静かな覇気 |
○17年(灯酉)のDNA「車」の慌ただしい天冲殺年の、 02月23日(畑酉)の「酉」重なりのDNA「龍」の天冲殺日に、 前年(16年/陽申)の60年に一度の干合支合天冲殺年に応募した 「天使と重力」で、第4回星新一賞学生部門で準グランプリ受賞。 同年(08月/山申)の主導DNA「玉」月の08月07日(陽寅)の DNA「牽」の干合支害日には、第5回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞した 津久井五月(92-0506/宝巳※)の 『コルヌトピア』が、昨年(17年/灯酉)の夢の中の 11月25日(陽辰)の干合日に上梓されているので取りあげる。 同作は2049年(山辰)01月(草丑)20日(草未)の四土格入格日に、 (現行憲法が改正されねば動乱期なのでありえぬ話ではない) 都市南部直下地震(震源は大田区)がこの国を襲った後の 植生型情報処理システム・フロラ(植物型コンピュータ)によって 高度情報空間を構築した2084年(木辰)の東京が舞台。 東京は、23区全体を取り囲む環状緑地帯(グリーンベルト)によって 世界でも群を抜く計算資源都市となっていた。 フロラ開発設計企業に勤める青年・砂山淵彦は、 多摩川中流で発生したグリーンベルトの事故調査のなかで、 天才植物学者・折口鶲(おりくち・ひたき)と出逢う。 首筋につける〈角〉――ウムヴェルトと呼ばれる装置を介して フロラの情報処理を脳に描出(レンダリング)する淵彦は、 鶲との仕事の最中に突如意識を失ってしまう。 混濁する意識の中で思い出される、 藤袴嗣実(ふじばかま・つぐみ)という少年と 過ごした優しき日々と、約束を思いだす。 未来都市に生きる三人の若者たちを通して描かれる、 植物と人類の新たなる共生のヴィジョンとは何かを問う物語。 栃木県那須町出身。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻に在籍中に応募。 現在は代々木上原が最寄り駅になる東京都渋谷区西原近辺在住で、 専門誌の記者・編集者として勤務し、別途会社役員までして、 作家として活動する時間があるのか心配になってしまう カフェ・ベローチェ好きの津久井は、DNA「玉」主導で、 特別なテーマを深く掘り下げて、さらにそれを積みあげていく性癖で、 気分転換下手ながら、自意識が相当勝った思慮深さあり(地頭良し)。 とはいえ気分転換が得手とは言い難く、 未来を描きながらも、そこに描かれている技術は卓越していようと、 現日本人的な気持ちに支配されている。 「玉+玉」は、無理をしないが、自己の思いに関しては頑固。 「玉」×3もあり徹底して過去にこだわりそうだが、 相乗効果になるのと、ひとつは冲殺もされているので、 基幹のものを育成させた歪んだ未来なら語ることも可能だ。 とはいえ発想の根底には、過去から連なる現代があるので、 専門外の描き方(警察など)に未来的余地はない。 「玉+調」は、それを後押しするように、 学識者の世間知らずで、若年にて老成。 才能は守護神であることからも「調」で、 女性的丁寧な感性で、女性は細やかに描かれているし、 男性はまさに植物的で、ほぼ覇気はなし。 他者と徹底した差別化をはかる先端の技術ということか。 「玉+禄」は、計算が勝った引力本能ないし投資。 植物の未来の発端も、旧くからある興味と経済優先の事情だ。 伴星は「車」で、孤独な作業。 洩星は「調」で、別れが始まり。 導星は「禄」で、他人による終了。 旧友との約束がどんなに意味があることだろうと、 終了させたのは官憲であり組織なのだから、わかりやすい図式。 宿命の特長は、初夏午前十時頃の海沿いにある 植物を隔離するような特別に設計された装置。 相当値が張るので、慎重に操作をするが、 傷つきやすい陰の金性のため、失敗も織り込み済み。 総エネルギー272点と存在感はあり、うち自身の金性は実に103点もあり、 さらに年支「申」と月支と日支の「巳」が刑と支合があり、 反発しながらも融合すれば、地支金性一気格的となり、 見えない部分で自分が強すぎる。 熱い火性は名誉で52点。学びの土性は78点で、東大出身であることが、 生きていくことの原動力になっているが、 己を磨いたり、使用に耐えるように調整する水性は、僅か22点の心許なさ。 「体力を上げる〜可処分時間が増える〜いろいろと楽しいことをする 〜創造的になる〜文章が書ける〜小説が書ける というファネル図について考えていく必要がある」はなるほどか。 とはいえ、そこらが評にもあるように、主要人物が似たような性癖。 しかも、真水ではなく塩水なので、上質とは言えず。 才能であろうと、生年冲殺なので、 よほど組織の意向に従うなど、流れに乗れるかによる。 年干支の「海申」は、直球勝負の真っ直ぐでそのまま。 習得本能はあろうとお気楽で、時間の経過、 人生を積み重ねていかねば良さが出ぬが、冲殺されるため早期に稼働。 月干支の「草巳」は、完全を求める性癖。 究極の恋愛体質でもあり、不安定ななかに美を求めるが、 同時に躓くこともしばしば。 そして日干支の「宝巳」は心優しい高貴さあるも、 どこか弱々しい線の細い部分あり。 差別や偏見を嫌う体質は、本作にも充分反映されている。 干支番号構成は、09-42-18で東方西方南方で、北方かけ。 夏生まれでもあり、趣味は身を助ける類か。 後天運は、初旬「10歳陽午」は、DNA「牽」の名誉。 表出していないとはいえ、強い自尊心がさらに磨きがかかった印象で、 学びの本質が活かされるのは、名誉であり資格であり、 伝統に裏づけされた公的に認められるものを目指す。東大に進んだ理由。 現在の2旬「20歳灯未」は、DNA「車」の元気な稼働力。 守護神年干「海」が「木」になり、政治的な動きや、 仲間と共に何かを一時的に行う時だが、変節ばかりでは 生年冲殺や主導する落ち着いた「玉」が活かされぬ懸念もあり。 今後は3旬「30歳山申」は、主導DNA「玉」で自己確立10年運天冲殺。 古巣を意識したり、王道を歩むことにより、 身軽でいれば、器を遥かに超える活躍をする可能性ありも、 社会参加には制約がかかっていることを忘れてはならない。 組織の中で自分らしさを活かしきり、そこで栄華を極めるのが正解。 4旬「40歳畑酉」は、DNA「龍」の改良改革半会の10年運天冲殺。 前述どおり組織内で強烈な力を発揮し、 新たな役割を担えば、さらにとてつもない成功が見えるはずだが、 外へでてしまえば、それだけで消化されてしまいかねず、それなり。 いずれにしても、この20年間は計り知れぬ感謝と奉仕がなければ、 その後に一気に崩壊しかねず、賢い生き方は身の程知らずにならず、 目上をたてながら、自分を磨くものである。 5旬「50歳鉄戌」は、DNA「石」の協調性和合性。 早生の運を使いきっている可能性が強く、同質金性の逆襲なり、 交代劇の当事者とさせられ屈辱と妥協を受けかねない時期。 前の20年に多くの感謝があれば、落ち込みも少ないだろうが、期待は未知数。 6旬「60歳宝亥」は、DNA「貫」の納音。 気持ちはそのままでも、現実だけが脆くも崩れさる。 年支「申」は害で前に進めず、月干支「草巳」は天剋地冲で立場は最悪で、 もはや終わりかもしれない。 7旬「70歳海子」は、年干支「海申」の大半会を伴う DNA「調」の独創的な守護神10年運。 それまでなんとかしのいでいれば、ここで救われるがさすがに晩年。 8旬「80歳雨丑」は、DNA「鳳」の守護神10年運半会で、 おおいに自分磨きに精を出し、成果もあるというものだが、 さすがの高齢期では、ただの息切れになる恐れも否定出来ず。 さて津久井は、生年冲殺である。 原則、社会参加すなわち生活の糧を得る手段は、 ひとつでなければ不都合が起きる。 なのに、おそらくはどこかの新聞社あたりに就職しながら、 払うコストは手数料と資本金2万円とはいえ、 観光の件で会社をつくることになり、役員になったり、 本業があるはずなのに、作家も続けたいと願っている。 であるならば、自己発揮しないことが最優先条件。 自分が書きたいものではなく、望まれるものが突破口になるだろう。 (本人は、まとめ下手なので、読者なり編集者) そして最も大切なことは、 本作が6〜70年先の未来を描いているにもかかわらず、 日常的技術革新が見られない世界など、ありえない。 つまり津久井に未来は語りづらいということなのだ。 それが「玉」主導のさだめ。 (でも、今年の山戌年は主導DNAなんでチャンス到来だけどね) もし作家を続けたいのならば、SFから脚をあらい、 過去に学ぶことに向き合わぬと無理だと強く明言しておきたい☆ |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 8 年/ 山 戌 |
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