★★★ ■小さいけれど、大きく育つヒント。 ★★★ |
★★★運命向上委員会→BEは幸せ発電所○★★★ |
見せかけだけの癒やしより心のDNAで運命を科学する |
○清く正しく美しく//著名人を誉めたり貶したりしつつ自分を磨く☆ |
2 0 1 8 年(山戌)●06月 山午 // 移 動 祝 祭 日 |
■06月分一覧 (2018年●目次) |
藤田あみい●懺悔日記 子どもの愛し方を知るまでに猛毒あり(2018_0601) |
麻宮ゆり子●碧と花電車の街という至極美しい風景(2018_0605) |
カレー沢薫●女って何だ?に何もない魔術(2018_0611) |
桜井鈴茂●できそこないの世界でおれたちはにの出来損ない(2018_0618) |
森まゆみ イタリアの小さな村へアルベルゴ・ディフーゾのおもてなしに羨望○2018_0619 |
野田秀樹と藤田陽子に第三子男児誕生の先行き不穏○2018_0621 |
青山美智子●木曜日にはココアをにおける恐怖の戦闘力(2018_0623) |
本城雅人●傍流の記者に逆転あり(2018_0625) |
■2018年06月01日(金)木子 |
藤田あみい○懺悔日記 子どもの愛し方を知るまでに猛毒あり |
○経歴不明も印刷出版業界に入りたくて、04年(木申)のDNA「禄」年に上京も、 なぜかWEBデザインの職に就き、同業者と結婚のち出産を経験し、 無印良品の家モニター「三鷹の家大使」に、 14年01月(13年/雨巳の最後の最後)に就任。 「ぜんぶ、無印良品で暮らしています」と豪語する(本当かね〜) 藤田あみい(85-0928/鉄午)が、 マガジンハウスのHanakoママWEBにて連載していた「懺悔日記」を 『懺悔日記 子どもの愛し方を知るまで』として、 02月22日(草酉)のDNA「司」日に上梓した。 不安はなくならない、それが親ってものなのだーーー。 「Hanakoママweb」にて累計80万PV超を記録した 不穏連載「懺悔日記」の書籍化で、なんのことはない娘の発達に 疑いを持ってしまったことをきっかけに、 インターネットにあふれる情報の渦にまきこまれ、 深刻な産後ウツに見舞われ強迫性障害まで発症した 2年半にわたる慟哭と再生の記録としているが、 どんなに苦しくても「愛する娘のために治りたい」、 その一心で石にしがみつくように治療法や医師を自ら探し、 やがて快方へと向かっていく姿が胸を打ち、 同じ悩みを持つママの力になりたいとはいっても、 かえってそれこそ妙な気持ちになりはしないか。 ここでは、何故彼女がそういう目に遭ったのか、 実績ある医者に何度も諭されても、無闇な時間を浪費したかを立証する。 北海道釧路市出身で、吉祥寺などを経て、 現在は東京都三鷹市上連雀の無印良品の家に住む藤田は、 DNA「石」主導で、面倒なのでパッケージやマニュアルに囲われると楽。 当初はのろのろしているが、反撃に転じるまで時間がかかり、 行動に移せぬままだと、屈辱と妥協を強いられる。 才能は主導する「石」で、他人を巻き込むような人たらし。 妹にしろ友人知人を騒動に坩堝に落とし疲弊させる大層な人物。 「石+玉」は、理屈に頼る。 情けないことに、いつまでも大人になりきれず親頼り。 「石+牽」は、事なかれ主義にして、権威にすがる。形や見てくれが優先。 なので「発達障害」という妄想に囚われた。「無印良品」志向も、これが理由。 「石+司」は、大器晩成と言えば聞こえは良いが、 何か頼るものがないと生活が成立せず、それが「無印良品」であり、 本質は地味で吝嗇家で、現実性が強いから、まずはモニター。 「鉄+石+酉月」は、特別な感覚でその気になると何でもするが、 石橋を叩いて渡るようなものが、かえってブレーキになっているのは、 気性が強いのに、自分で自分に遠慮しているからではないか。 「丑」年生まれ「鉄午」は、矛盾だらけの人生。 伴星は「貫」で、生き方を変えないから、いつまでも妄想。 洩星は「司」で、努力の積み重ね。 導星は「石」で、共同で終えることになる。 ようは自分で責任をとらずに逃げるので、 それが、かえってブーメランのように戻ってくる。 宿命の特長は、仲春午後六時頃のお花畑というか農場。 そして、それらを出荷するために作業管理する親方。 総エネルギー192点だから、そこまで重たくないので、 菜っ葉の類を仲間と共に育てている。 その葉物も、どちらかというと、毒というか癖のある仇物。 とはいえ自身の金性が66点と強く、木性は僅か36点なので、 効率が良いとはいえず、木性は配偶者成分にもなるので、さして強くならず、 方向はお金にもなるが、ケチなのに歩留りが悪いという状態。 最も重要な火性が25点しかなく、成育もままならず悩み多し。 あまりにも真剣になると、売り物の「草」を自身で安っぽくさせてしまい あっという間に「宝」に変質させると、石ころに変身。 金性天干一気になるだけに、仲間意識は強いが、 目上を騒動に巻き込みやすく、夫は会社勤めを辞めるはめになる。 また、年干支「草丑」VS日干支「鉄午」の干合支害は、 究極の表裏人間となり、朝令暮改で精神不安定。 最も仕事に向かないタイプで専業主婦で気楽が一番だが、 下手に目的があったり、仕事で気分転換をはかろうとすると、 物事の収拾がつかなくなりバランスを崩し、多くは心の病をきたすものである。 15年(木午)には、気分転換と称して、 娘を保育園に預け働きにでているのだから呆れてしまう。 そして、戌亥天冲殺なので、ハミダシ運なのに、 いつまでも親離れ出来ずにいると、その傾向は顕著で、 母親成分は「畑」になり、害中の年支と日支双方にあり、 腐葉土と言えば聞こえは良いが、汚染された土壌。 父親は干合関係の「木」になるが、宿命に存在しないので、 年干と月干にある「草」。こちらも害の上に乗っかっているので危うく、 本人は父親離れ出来ずに大人になっており、 北海道から東京に出てこようと、親に頼りっきりで、 それがおそらくは、そこまで真っ当な仲でない 親の結婚の消化をさせられているのに、より頼りになり災禍を加速させている。 天干にあるだけに半端に父親が目立つ家系。 そして守護神の「灯」も、害中日支「丑」内にしかなく、 常に不名誉な状態を保っている。 「石」主導は、あちこちで友人知人をこさせるのは得手だが、 それも「鉄」から見て「宝」の方向なので、インターネットの情報もふくめ、 それぞれ好き勝手なことばかり言う特別な厄介な存在になりさがるばかり。 ちなみに内側のDNA「牽」は、格好を気にして「無印良品」というもので、 よくもまあ、モニターになれたというか、害持ちは一見笑顔も得意なので、 本音をださずそれなりの意見をもらうには、 最適だったのかもしれないが、害持ちだけに陰気を引き寄せやすく、 住所を公表するようなモニターには向いているわけがない。 年干支の「草丑」は、忍耐力はあるように見える努力家。 月干支の「草酉」は、成長なく完成された盆栽の花。 そして日干支の「鉄午」は、孤独ゆえに明るく振る舞う見せかけ。 物事を深く考えぬアッサリ性癖も、考え出すとロクなことにならず、 何事もシンプル思考が得策。 だから「無印良品」なのに、悩むモニターに潔さなし。 自分に厳しく生きないと、感情むきだしの乱暴狼藉者になりやすく、 本書には触れていないが、配偶者や子供は暴力の捌け口にされやすい。 干支番号構成は、02-22-07で、東方と南方を結ぶ比較的狭い領域。 なので、移動も吉祥寺からせいぜい三鷹であった模様。 後天運は、初旬「3歳陽戌」がDNA「車」の10年運天冲殺。 行動力のある男勝りか、危険思想が付加されたが制御不能。 変剋律付なので、行動力は出て苦悩すれば、才能は磨かれる。 2旬「13歳灯亥」は、DNA「牽」の10年運天冲殺。 格好をつけながら、04年(木申)のDNA「禄」の攻めの時期に、 上京するも安定しないために、少々ヨレてWEBデザインの世界へ。 同じく変剋律付なので、意識を高くもとうとすれば苦悩して、 人間関係という才能も秀でるようになる。 3旬「23歳山子」は、DNA「龍」の忌み神ながら、 新たな動きに悩みながらも、仕事を移りながら 才能となる営業力や人との軋轢を研磨する。 宿命にある害切れも加速して、夫と出会い、 主導DNA「石」年だった11年(宝卯)に結婚。 変剋律はここで終了するが、勢いで「無印良品」の家も手に入れる。 害があるだけに不安定の中の安定を維持していたともとれる。 今年(18年/山戌)のDNA「龍」の改善条件なし天冲殺から始まる 4旬「33歳畑丑」は、DNA「玉」の害。 いくら宿命害持ちとはいえ、その害が切れた時期だけに、 結婚をして産後鬱になりながら家まで手に入れた状態があけ、 (害持ちなのに、ネット情報に頼り娘の発達障害を疑うのは、 干合支害持ちの徹底した表裏ありらしい症状) 害持ちが害らしい自分を取り戻すのだが、 現象は、過去を悔やむ害となり、害切れ時期に結婚や出産ばかりか 家まで手に入れたことを悔やみかねない。 その後は5旬「43歳鉄寅」は、DNA「貫」の大半会。 年干と月干の「草」も自家中毒ではなく 他力的なことで「宝」になり、金性天干一気の強化。 方向は独立や自爆なので、暴発気味に過去を清算。 6旬「53歳宝卯」は、主導DNA「石」の自己確立。 友人知人あるいは妹に頼る人生が、自分らしいと悟る。 7旬「63歳海辰」は、DNA「鳳」の息切れ。 8旬「73歳雨巳」は、年支「丑」に月支「酉」がからむ DNA「調」の三合会局で、晩年も晩年なのに、 何かにかつがれて、空中分解しかねない偏り。 さて、問題は多々あり。まず、いつ出会ったかはわからぬが、 もともと結婚不向きな害持ち究極の表裏ありで、 干合とはいえ天干一気なのに、夫ののっぴ(75-0110/陽辰)は、年上。 共通干もないものだから、理解度はいまひとつ。 さらには結婚が、本人の主導DNA「石」年とはいえ おそらくはそれらしく同僚の夫との結婚は、 夫の60年に一度の方三位干合支害年(11年/宝卯)で、 傍にいた異性にまんまと騙された。 そんなわけだから、夫は不安定な妻のために、 娘の誕生とともに(娘を守るために)生月冲殺にもかかわらず独立。 だからだろう、生まれた女児のてーたん(13-1206/陽午)は、 母親と共通干がないため、疑心暗鬼にさせ、 本人も苦労が耐えない「ヒノエウマ」の「陽午」を消化。 とはいえ、父親と同じ「陽」は、一家に二人の太陽が存在することになり、 互いに良さを打ち消しあうし、(夫は)生月冲殺なのに、 出産時に映画を見に行って、浮気を疑われるだろうさ(笑)。 トドメはモニターを始めた家に住み始めた日が 13年01月11日(灯丑)で、藤田の害月の害日。 すなわち害持ちが害重なりに入居。 もちろん女児も日支「午」だから害日。そりゃ具合も悪くなる。 究極の表裏人間らしく双方の親に虐待を疑われたり、 瞬間的に理性を失い家出までしている。 (夫には何で帰ってきたとまで言われて・・・) 夫にとっても、条件ありとはいえ、 忌み神天冲殺月(01月/雨丑)のDNA「石」の妥協天冲殺日。 いくら矛盾だらけの人生とはいえ、 安い買い物ではなかろうモニター後の家が害毒まみれでは、 今後も明るい未来などないし、購入した日(15-0216/雨亥)にしても、 家族全員にとって忌み神では話にならない。 改良方法は、さすがに一家離散とはいかぬだろうから、 ひとまず汚れきった「無印良品」の家から出るのが得策だが、 そうせずとも、出ねばならぬような事態に陥りかねない。 それが猛毒持ちとはいえ、可哀想なのは子なりと思うが、 それを乗りこえていくのが「陽午」というのに納得する。 残念ながら、懺悔の値打ちもない日記である☆ |
夫(のっぴ)○75-0110 |
陽灯木木 辰丑寅+8 龍石玉牽鳳(牽冲殺主導) 木性(88)火性(65)土性(65)金性(14)水性(46)/総合278 子丑生月冲殺/方三位害(18歳畑卯)/干合木性天干一気(38歳宝巳) 主導DNA(58歳雨未)/ 木性過多/火性過多/土性過多/金性脆弱 +8歳山寅/18歳畑卯/28歳鉄辰/38歳宝巳/48歳海午/58歳雨未/68歳木申/78歳草酉〜 |
■2018年06月05日(火)山辰 |
麻宮ゆり子○碧と花電車の街という至極美しい風景 |
○03年(雨未)のDNA「牽」の名誉年の、 05月09日(宝巳)の干合支合天冲殺日に、応募総数863篇の中から 「たゆたふ蝋燭」(後に「真夜中のサクラ」に改題)で、 第19回太宰治賞を受賞する機会をえて、 その10年後の13年(雨巳)の60年に一度のDNA「牽」の栄誉天冲殺支合年には、 「敬語で旅する四人の男」で、小説宝石新人賞を受賞した 麻宮ゆり子(76-0812/陽申)が、双葉社webマガジン「カラフル」に、 16年(陽申)の60年に一度の人生の折り返し地点から、 10ヶ月かけて連載していた『碧と花電車の街』を、 加筆修正して主導DNA「鳳」年を迎えた 今年(18年/山戌)の04月22日(木申)のDNA「龍」日に上梓した。 昭和30年代の名古屋の繁華街・大須。 何でもありのごった煮の街で終戦直後に生まれた 花電車に乗る願いをもっている碧の母親信子は、福井の貧しい農家に生まれ 若くして大阪に女中勤めに出された経験がありながら、 今は昼に喫茶店、夜に酒場での給仕をする働き者。 戦争で夫と子供をなくし八軒長屋を経営管理する 富江という老婆の好意もあり、二人で、つましくも幸せな日々を送っていた。 碧は、近所の賄い付きのきしめん屋で働いたアルバイト代で映画館に通い 将来は、映画監督になるという希望を持っている。 そんなある日、一人の男が母娘の前に現れる――。 エレキギターのむせび泣くような音が全編に流れてくる 軽やかだが味わいのある旋律的文章に彩られ、 豊かではなくとも、この国に活気が満ちあふれていた あの頃の情景を鮮やかに再現している。 実在の大須の怪人や女剣士ばかりかコンパルのサンドイッチや 創生期の名古屋タイムズまで登場させ、 街を行き交う市電の優しい揺れに乗せて描く、 オードリー・ヘップバーン大好きな少女のゆるやかな成長物語は、 読みすすむうちに、思わず涙が溢れてしまうほど、じんわりと心を揺さぶる。 唯川恵(55-0201/雨巳)には、 「文章にちりばめられたそこはかとない可笑しさ、 重たいことも軽く書けるし、軽いことも意味ありげに書ける、 というのがこの作者の個性であり、それがとても心地よく伝わってきた」と 絶賛された麻宮は、埼玉県深谷市深谷に生まれながら、 親や故郷からはハミダシていく気質の辰巳天冲殺のため 大学は京都の大谷大学文学部哲学科を卒業。 京都の老舗の会社では、PCを持って出張先を飛び歩いた 多忙な生活を送ったかと思えば、大学の事務職員、 名古屋のデイサービスに勤務経験あり。 京都造形芸術大学の通信教育部教員をしながら、 静岡県を経て、現在は東京多摩地域(三鷹や調布あたり)に 居住していると思われ、 「鳳」主導は冷静沈着で発想豊かな質の良い趣味を備えている。 「鳳+玉」は、世間を客観的に観察するものの、 自分のこととなると、慌ててしまったり、 頑なに経験からくる思い込みから逃れられぬ様相。 とはいえ、才能はこの「玉」で、古き良き時代を今に甦らせる。 庶民的しきたりを伝えるという意義のあるもの。 なので、大学職員はもとより、力技でデイサービスもあわぬわけではない。 老舗の良さを人々に伝えることなど、 適職についてきたが願わくば持続が美徳の生年冲殺だけに、 極めて欲しかった感もあるが、おそらくは結婚相手の転勤により叶わずも 仕事大好きな資質が、その時その時に縁のあった仕事に向かったので、 現在はそれが作家という制約が少ない立ち位置により消化されている。 また、生地から旧い都である京都の大学に進学したのは、 導かれたもの以外のなにものでもないだろう。 「鳳+鳳」は、肩肘を決してはらない、心地良い粘り強さ。 「鳳+貫」は、表面は温厚で柔軟だが真底は頑固の塊。 「陽+鳳+申月」は、論理ではなく感覚で全てを見通せる。 閃き力は他の追従を許さず、 見えないものの裏に隠れたものを表にだせ、 探究心に溢れ、歳を重ねるごとに愛嬌が増すも、 懐古趣味に旧さを決して感じさせない憎め無さを所有する。 「辰」年生まれ「陽申」は、スケールが大。 伴星は「貫」で、私的には波の少ない人生。 洩星は「玉」で、身内の助け。 導星は「鳳」で、風流な人生となる。 宿命の特長は、初秋午後四時頃の夕陽で風光明媚の極み。 とはいえ、年干月干日干に重なる真性火性天干一気は、 水面に三つの陽光が重なりあって反射する不思議な光景で、 まばゆいばかりの姿は人々を飽きさせることはなく、 この世のものではない美しさをたたえているが、 ごく近くにいる人物には、その柔和さとは裏腹に、 あまりにも熱気が強いため、焼き尽くされてしまうに等しい。 「身内は辛いよ」の典型となり、専業主婦に収まりきらず、 絶景は遠くから眺めるものを地で行く作家稼業が似合う。 また、地支は年支「辰」と月支と日支の「申」が半会すれば、 より強力な水流となり、天干の火性を抑制することになるが、 これは目上も目下も吹き飛ばしたり利用しつくすものとして、 天干の精神面は火性、地支の現実面は水性に綺麗に分離し、 その人物の生きる次元は別にして、極めて判りやすい潔い人。 配偶者成分になる金性は陰の「宝」になるが、存在しないため、 陰陽の「鉄」が「申」内にあり、配偶者より格上の活躍をするだろうし、 才能の木性を仕事で存分に使い、それを土性を使って表現しつくす。 著作で消化されているのか、はたまた猫を飼育しているからか、 子供の存在は確認できぬが、最大限に燃焼するには、 別の消化も考慮すべきかも知れない。 また、総エネルギー236点中最も点数が低い木性16点の強化は、 才能を枯渇させず維持するために必要不可欠で、 日頃から木性(野菜や果実)は、惜しみなく摂取すべきだし、 洋風なものより和風なものをとりいれ、 身体の手入れにしても日頃から西洋薬の世話になるより 和漢薬を用いて整えるといった手法が望まれる。 なお生野菜は水に転じやすくなるので、 焼くなり煮るなり、火を通すことにより多量に取り入れ、 日頃から静かな環境で、情報を仕入れたり勉強をして、 表現力に活かしきるべきではないか。 麻宮は「今度出る文庫のゲラ、薄い本なら1冊書き下ろせるのでは? というほど大量に加筆修正してしまった。 2〜3年前に自分が書いた文章を読むと、 アラばかり目について、とにかく全部直したくなる。 この症状に名前はあるのだろうか」というが、 これこそ「玉」が才能の見直ししたい症候群の生年冲殺という 没頭したら止まらない親とは異なる高級な宿命である。 年干支の「陽辰」は、表面的には温厚だが深い部分では辛辣。 自分から動かずとも様々なものが集まってくる。 失敗しても何度でも立ち直り可能なしたたかさを持ち合わせ、 挫折や裏切りも多く経験するだろうが、 遅咲き運なので恐るるに足らぬもので、主人公「碧」のような存在。 また月干支と日干支の「陽申」は、少しのヒントさえあれば 直感力で、空想夢想を育て上げることが得手になり、 狭い範囲に固執することなく、無限大なみの包容力や 権力や奉仕力を実現させてしまう。 ただし、執着心が強すぎると、凝り固まる危険性もあり両刃の剣。 ひらめきを時間をかけて熟成させるので寡作にもなる。 近寄る者は同性でも火の粉がかかるので、編集者の寿命も長くは続かず 実際、本作も複数の編集者の手にかかっているが、 優秀で身強な編集がつけば、もっともっと高みにいける人である。 干支番号構成は、53と33の直線でブレなし。 主人公が幼少期から映画監督を目指していたのと同様に、 麻宮もまた作家が目標であったはず。 後天運は初旬「2歳草未」が、DNA「玉」で才能強化。 これといった決め手はないものの、 生年冲殺で親や土地の犠牲さえあれば、感性は磨かれる。 特に母親の趣向や、母親的な存在、旧い何かに刺激を受け、 抵抗しながらも成長する姿には、 何か主人公に気脈を通じる苦難が必ずあったはず。 場合によっては、幼くして親を失っている可能性もあり。 それが初旬か、次の12歳以降かは年運にもよるが、 実際に材料がないので不明も、 2旬突入の88年(山辰)が、DNA「鳳」の半会天冲殺なので、 この接運は激動であったと想像できる。 2旬「12歳木午」は、DNA「龍」の改良改革。 生地生家からの独立志向強くなったり、 離れねばならぬ事情が出来て、遠い場所への脱出に挑戦するが、 才能の「玉」には感づいていたので京都へ向かう。 3旬「22歳雨巳」は、DNA「牽」の自尊心に燃えた10年運天冲殺。 初旬条件はなくとも、仕事命で目標さえあれば大躍進。 当初は期待されずとも、実際社会参加してみれば、 組織は仕事が出来る人間だと認識するので、 どんな仕事でも、若くして責任のある役割を任されたはずであろう。 なお当初の老舗の勤務先は、風邪で倒れても有給休暇が使えず、 女子更衣室に役員が覗きにくるので辞めたらしいが、 生年冲殺は一度就職をしたら自己発揮で辞めぬ方が良いのだが、 これは就職先を見誤ったからだろうが、 97年(灯丑)あたりに就職活動をしていれば、屈辱妥協年になる。 結婚はこの時期だが、司馬遼太郎(23-0807/海子)は知らずとも 4歳から和歌山県から移り住み出身地が大阪府八尾市となっている 天童よしみ(54-0926/草酉)好きという姉がいる夫の出身地が当地のため、 出会いは前旬の大学入学時なのか、卒業して社会参加してからのなのか不明も、 結婚は比較的早かったのではないか。 (96年に亡くなった司馬を記念館近くの 大阪府立布施高等学校在籍時代に見かけていれば、 年齢は少なくとも麻宮と同じか少し上の世代になる) なお、第19回太宰治賞を受賞はこの時期になるので、 退社という不名誉は名誉で逆転したと理解したい。 去年までの4旬「32歳海辰」は、DNA「車」の半会で忙しない10年運天冲殺。 夫の転勤の都合で、名古屋から静岡へ。 昨年(17年/灯酉)は、本人のDNA「石」の屈辱妥協の支合と、 10年運という環境(海が灯に遭遇し木)がDNA「龍」の改善半会になり、 ついに東京に居をもとめ、夫が転職を実現した。 今年(18年/山戌)の主導DNA「鳳」年から始まる 5旬「42歳宝卯」は、DNA「司」の干合。 10年運天冲殺明けだが、地道に才能を活かした創作活動に励めば DNA「司」であらゆるものを引き寄せるばかりか、 天干の「陽」が干合で「海」になり、水性天干一気に様変わり。 しかも地支は、もとより年支「辰」と月支と日支「申」の半会で、 水性一気化しているので、生年冲殺でもあり、 仕事に邁進すれば天干も地支も水性となり、全身水性一気格入りは、 習得本能の権化となり、現在の道をゆらぐことなく極めれば、 地道ながら名前が売れる上がりを迎えるだろう。 このとき私的面で夫が犠牲になり沈みこむことに 耐えることが可能になれば、そして宿命が冷えることを補うために、 感謝と奉仕も忘れぬように、才能を強化する木性方向を強めていければ 撃沈することなく、輝くことも可能であろう。 売れるか否かは高いところに行けるか否か。 もっとも楽しみであり、試される時期になる。 とはいえ、順調なら24年(木辰)または25年(草巳)に、 直木賞作家となってもおかしくない。 この後は6旬「52歳鉄寅」が、DNA「禄」の天剋地冲。 感謝と奉仕が存分であるか、より試される時期で、 自己のため身内のためだけに使えば、急降下。 さらに世のため人のための投資や博愛が 仕事を通じて出来るようになれば、今度は究極のあがりを迎え、 とてつもない売れっ子にもなるだろう。 7旬「62歳畑丑」は、DNA「調」の偏り。 活動分野が限定され、特に若い女性や子供に向けての発信。 8旬「72歳山子」の主導DNA「鳳」の半会で、 本格的自己確立とはいえ、さすがに年齢から言えば、 息切れも懸念されるが、表現力に対し、 晩年ながら苦悩を続け研磨していくようならば、 変剋律も加味して、もうひとつ上のステージも用意されている。 さて、麻宮の親世代とも思える主人公の碧(45-0926/山戌)にも触れる。 「調」主導で、女性らしい細かなものに「調」×2は哲学的。 「牽」×2は栄誉なので監督志向。 無鉄砲なところもあり、(主人公の)面影あり。 総エネルギー152点は、秋の「山」とはいえ小高い丘なみも、 金性96点は卓越した表現力だし、 水性ゼロ(DNA禄/司なし)は、配偶者成分皆無で家庭的な運なし。 さらに年支+月支「酉」に日支「戌」の害は、 表裏ありというよりは、悲惨な状況なので、 窮屈な因縁持ちで、親の結婚に血の濁りを象徴。 父親は大学で薬学を学んでいた三男坊で、母親とは相思相愛も道ならぬ恋。 戦争にいったまま帰ってこなかったことの証明だし、 シベリヤ抑留で復員が遅くなったことで明るい逆転も用意し、 母親と父親との再会(主人公が初めて父親に遭遇)は、 碧のありえない水性の60年に一度の干合支合年(63年/雨卯)で、 宿命の害切れにもなるので、これは麻宮の物の見事な手腕で、絶妙な味付け。 三人の進化中の猿みたいな同級生男子に 突き飛ばされて怪我を負わされたりもするし、 女性の担任教師に「父なし子」と差別された過去も納得するが、 これを不名誉で終わらせないのは、「4歳陽戌/14歳灯亥」の守護神火性強化で、 「言葉の暴力であり少女の尊厳を傷つける発言である。 もはや戦後ではないと経済面で言われて久しいが 庶民の生活にはまだ戦争の影は色濃く残っている。 いたいけな少女に救いの手が伸べられんこと、 当記者は強く願う」という周囲の応援があり、逆転できたのだし、 個人的生活の充実を求めねば、 変人奇人としては成功できた素地はあったものだが、 苦しみをものともせず実現するには、相当努力のいる誕生日だったと思う。 また、誕生日だけをみれば、 のちの伊勢湾台風(59-0926/宝亥)に合致する月日であるのも、 何かが符合するものを感じる。 母親が胃潰瘍で倒れるのは、母親成分の「灯」が害中にあり、 どこか体調が優れないものの、幸運が重なり立ち直り、 女中から給仕の仕事を経て事務員の仕事をみつけ、夜間中学にも通うのも 学びの姿勢が火性になっているので納得するし、 籠の鳥みたいとはいえ、その母親が恩人から長屋と土地を受け継ぐのは、 ある意味ありがた迷惑的僥倖か。 父親に「17年も僕はなにをしていていたのだ」と言わせたのも、 弱視の父親が、赤と緑を見分けられないのも、 守護神火性が目を司りながらも害中にあり、 母親「灯」の配偶者成分が「雨」で宿命にないことも、 両親の悲哀を物語っているが、それを乗りこえさせるのが文学だ。 主人公は、映画会社で雑用という苦難を経験し 6年で助監督の末席、30歳で脚本をだし、 監督の独立にしたがい30代半ばでさらにチャンス。 大須を舞台にしたドキュメンタリー映画をものにするのが、 78年(山午)あたりなら、大半会年ということになり、 我が国が庶民の時代に入り、 映画よりテレビが隆盛を極めるようになるというのは皮肉だが、 微かながら、日本の映画界に活力が残っていた落日の時期を、 季節外れのつつじの色に似せた麻宮は、 やはり秋の夕陽らしく、美しいものに目がないということか。 さて、麻宮の名前が世間に認知されだしたのは、 「敬語で旅する四人の男」であり、 13年(雨巳)のDNA「牽」の名誉が形になる支合年で、夢の真っ只中。 とはいえ辛抱した甲斐があり、 16年(陽申)の冲殺年干支「陽辰」の大半会を伴う律音年の 人生の折り返し地点に書籍化され、今作につなげたもの。 人生の折り返し地点は、それまで不遇ならば、 生年冲殺でもあり、ひとつのことに集中すれば、 その後は上昇するばかりなので、今がある。 他には深い感謝と奉仕を濃厚にしていくだけで、私的面で満足せず、 今回なら世話になった大須の街にどれだけ恩返しができるか。 また、難点言えば、才能にあたる木性が16点しかなく、 酷使すれば、原因不明の咳もでる。 肺は金性の領域で、才能の木性が金性に剋されている状態。 ご本人は稲やら杉などの植物のアレルギーとして処理したいようだが、 むしろ真逆。僅かな木性を大事に使えという自然界からの暗示であり、 ただでさえ、金性の猫二匹と同居しており、木性が弱りきっているので、 このまま猫を大切にするなら、よほど多量の木性摂取が望まれる。 また、木性は野菜であり果物になるが、冷たいままだと水性に変化しやすく、 火を存分に使い、スープや味噌汁などので温めていくのが王道。 そして今年(18年/山戌)は主導DNA「鳳」で、自分自身を再確認するもので、 豊かな発信がテーマになるが、これを趣味や遊興に使い過ぎずに、 冷静で客観的見地にたった自身の宣伝に徹底的に使ってほしい。 そして、成功ということだけを考えれば、 夫の存在は干合する「宝」が宿命にないので「鉄」になり、 これは地支「申」内で、どうしても自分が格上の存在。 なので夫をたてて行くという気持ちになるよりも、 夫が仕事を失うようなことになれば、夫にいわゆる妻の役割を担ってもらい、 マネージャーなり秘書的役割に徹してもらえば安泰ということか、 それを忘れると来年(19年/畑亥)は、DNA「調」の害で、 自分が何らかに偏った災禍を受けかねない。 それは夫が直接的原因かどうかはともかく、遠因には違いないのだから。 それさえ乗りこえれば、麻宮は大物になるに違いなく、大いに期待したい。 なお、この生年月日は、男女の違いこそあれ(後天運が異なる)、 直木賞作家の志茂田景樹(40-0325/灯卯)の次男で、 俳優を経て芸能事務所経営時には多額の負債を抱えながら、 一念発起して飛び込んだタクシー業界で、ドライバーとして大成功を収め、 15年(草未)には、武蔵野市議会議員に初当選した 「タクシー運転手になって人生大逆転!」の著書もある 下田大気と同一である☆ |
■2018年06月11日(月)木戌 |
カレー沢薫○女って何だ?に何もない魔術 |
○一人称は「俺」。SNSでは「自虐の神」と崇められ、エゴサーチに励み、 時に読者とも絡み、更新されるたび大反響の声多数(本当か・・・)。 OL兼漫画家・コラムニストのカレー沢薫(82-1122/畑酉)が、 16年(陽申)のDNA「玉」の守護神年から WEBマガジン「キノノキ」に連載していた、 編集担当から出されるお題に答える連載エッセイ 『女って何だ?』が、04月24日(陽戌)の守護神害日に、書籍化した。 同書のテーマは「女が苦手な女」。 イオングループが住民の娯楽を支えているという 地域に居住しているため、意識して意識高い系テーマを避け、 「猫はカワイイ、おキャット様!おキャット様!」とお茶を濁してきた著者に、 担当編集は「いつもは会社員をしている」という特性を活かし 「会社内の人、そこで起こった出来事を書いてください」 みたいな注文をだしながら、編集のだすお題にお約束の脱線をしつつ、 体裁を整えたものである。 第一部の「女図鑑」では、「サバサバ系」「ゆるふわ系」 「サブカル系」「キラキラ系」「意識高い系」「自分探し系」 「残念な女」「干物女」「スピリチュアルな女」など23項目の 類型化されている○○女子を検証し、 第二部「女の生き方」では、「女友達の作り方」「女ににとっての年齢問題」 「ママ友」「嫁姑」「ウザい親戚との付き合い」など12項目を およそ本人が積極的に興味があるとは思えないやる気のない筆致で、 時に担当が捏造したような現象にも、懸命に向き合ったふりをしたもので、 「女としての今を戦うサバイバルガイド」になっているそうだが、 時間を持て余している人には向いており、 表面的にはそれらしく楽しく見せているが、 内容希薄のガッカリ本であることは間違いないが、 それを確認する価値はないとも言えない微妙さだ。 山口県宇部市出身で、現在も最寄りのスタバまで、 車で1時間半という山口県内に在住し、 山口県周南市のYICキャリアデザイン専門学校を卒業後、 就職した謎の会社は8ヶ月で退社、メンタルヘルスに通いながら1年間は無職。 その後、08年(山子)の1年間は派遣で運送会社の事務職。 派遣切りに遭遇しながらも、 09年(畑丑)から、今年(18年/山戌)05月(灯巳)までは、 月給12万5千円の事務職についていたものの、 副業の激務に耐えかね、本業でポカをやりすぎたようで、 ついに無職放免(笑)となり、文筆関連職に専念したカレー沢は、 DNA「司」主導で、原則来た仕事は断らない。 他人のものは自分のもの、自分のものは当然自分のものという、 一度手にしたものは決して手放さない性癖で、担当だけでも18人はいる(笑)。 判りやすい言葉を使えば、「ケチ」。 「司+石」は、日常生活に精神的潤いを求めず。 本人も自認するように、意識は高くない。 「司+鳳」は、個人主義者で他者と冷静に関わらず。 「司+司」は、本当の心の奥底を見せず表面的なことばかり。 所謂ところの希望なり未来計画というものを持たず。 「司」×2と一見地味なのに、 「鳳」×2があるため遊興に溺れる。 「畑+司+亥月」は、中身は激しく、 「戌」年生まれ「畑酉」は、正直者なので、私生活を垂れ流す(笑)。 伴星は「龍」で、常に変化を求める。 これはゲームの課金で「FGOの土方さんに17万使った」など。 洩星は「石」で、共同。編集ありき。編集頼り。 導星は「司」で、自分の意志で終わる。 宿命の特長は、初冬午後十時頃の海沿いの特別にあつらえた 人工的な集会所なり、作物の種みたいなものの貯蔵庫。 総エネルギー202点は、それなりも、金性84点は石ころだらけというか、 使用するか否か不明の器具多数。 緩くだらけており、猫好きだが、面倒なので飼育せず。 テレビ見ない、新聞読まない、外に出ない、誰とも会話しない、 歯医者通いで総額150万円も、宿命の偏り。 また、自身の土性は26点しかないのに、塩水が56点は、 木性18点火性18点を遥かに上回り、作物を僅かな火で炙り塩漬けにしている。 そして、それだけなら貧相で見栄えもしないのだが、 年支「戌」VS日支「酉」の害という自家中毒持ちが、 言葉にならない癖になる魅力を発する。 残念というか惜しいとかではすまされない、 薄汚れているばかりか表裏ありの持続できず。 ところが漫画や文章で遊ぶことを覚え、表の顔で一般事務を行いながら、 裏の顔でとてつもない活動をすることに味をしめ、 なんとかバランスをとっている。 一応、日支「酉」年支「戌」月支「亥」の 変則方三位があるため、ほころびも最小限に抑えているのだろう。 守護神であり創造力の「灯」が害中の年支「戌」内にあるため、 歪んだものをつくりだし、発信する。 なお、寅卯天冲殺ながら、本来の母親成分は「陽」でも、 宿命にないため前記「灯」が母親で、この火性は身弱で18点で、 害中で毒親とは言わぬが頼りにならず。 この母親の配偶者成分「海」は56点で、父親にしても害がらみ。 親の結婚が、本人の異常性をもたらせたのは間違いない。 年干支の「海戌」は、旧い場所旧い家系が似合うも、言動粗野。 その気になると、とてつもないものに挑戦する。 月干支の「宝亥」は、肉体的には虚弱もゼロから何かを産みだす 天性のひらめきあり。 そして日干支の「畑酉」は、親や家に守られながら、 外見は派手で手を替え品を替え趣向をこらすが、 あれこれ言っているようで、実はさしたる内容なし。 干支番号構成は、59-48-46で北方のみの限定領域。 暗い場所での夜なべ仕事が似合う。 後天運は、初旬「5歳鉄戌」が、DNA「調」の害。 宿命害持ちとはいえ、さらに内側に毒をもられた姿は、 汚染された土壌で作物の生育には適さず同情を禁じ得ないが、 役目役割意識が根底から揺らぎ、私生活が華にならず、 暗く成育しづらい仕事や異性を意味するが、 多くは自堕落になりかねないが、開き直り徹底すれば この人のように、歪んだ感性で生き延びる糧を得られるのだろう。 とはいえ希有も希有。地道に生きようとすればするほど、くすむばかり。 害なので女性的感性は否定され、 その正体が冷たい「鉄」なので、温かみのない「俺」になる。 2旬「15歳畑酉」は、DNA「貫」の律音。 守りであり、好きなことに興じて、前進はなし。 強くなって攻めることもできたが、内側が強くなったとみる。 なので相手(後述)を当時の仕事先同僚に紹介してもらう。 3旬「25歳山申」は、宿命害軽減の日支「酉」と年支「戌」に連なる方三位。 DNA「石」を妥協とみれば結婚だし、 仲間作り狡猾ととらえれば運良く仕事にありつく。 (友人なら)「必要のないものをリスクを冒して」という 発想になるだろうが、友人はいなくても死にはしないが、 編集者との交流は楽しいはずである。 いくら増やしても、悪いものではないという発想は、 仕事を少しでも受けたいというケチの権化だからか。 現在の4旬「35歳灯未」は、DNA「龍」の守護神改良改革で、 定時仕事を辞めて、虚業にシフト。 忌み神年干「海」が「木」になれば当初は気合いを入れて、 良い仕事もするだろうが、 慣れきってしまえば日干支「畑酉」との干合支害が効いて、 年干は「山」になり埋没なり妥協。 そうならねば夫が変わりゆくことになるので、 ゲームに没頭することなく仕事が出来ればいいが、それこそ編集者の腕次第。 存外定時仕事があったからこそ、漫画その他も上手くいっていたのに、 なくなった途端にだらしない自分まるだしに気づくかも。 5旬「45歳陽午」は、DNA「玉」の旧いものに縁がでて、 当初は救いがでる見込みも、その気になって方向性を変更したり、 若い人につられて妙な世界に足を踏みこめば、 月干「宝」との干合で、10年運は「海」月干は「雨」にと、 忌み神だらけの強欲か、感謝なく生きることに困るか。 6旬「55歳草巳」は、DNA「車」で有り得ないほどの多忙なら良いが、 危険なことばかりに手を出せば、安っぽくなる。 7旬「65歳木辰」は、DNA「牽」で、最高級の栄誉を手にするかもと思えば、 これまでの薄汚れた世界になれきってしまっていると、 害切れで、本性があらわにされ恥をかく。 8旬「75歳雨卯」は、DNA「禄」の害切れ天剋地冲10年運天冲殺。 欲深きことがたたって、全部崩壊したり、 溜め込んでいたものが流れだし、何もかも失いかねない時機。 この晩年を考えれば、日頃から真面目に過ごし、 世のため人のために奉仕活動が出来ていれば良いが、 それがなかなかできず、できても持続出来ないのだから、 なるようにしかならないというものだろう。 さて、カレー沢は05年(草酉)のDNA「車」年に、 「結婚願望」を叶え「安定的老後」を実現するために、 当時の同僚に頼み込み農協勤務の男性(79-0810/畑酉)を紹介され、 交際することになる。木性脆弱のカレー沢なので、 干合して「山」になってしまう「木」年より「草」年が刺激になったようで、 そちら方面の欲もけっこうあったろう。 とはいえ、共通干に共通干支まであるとはいっても、 日干支同士が律音(同一)では、感動も発展もありはしない。 しかも結婚は、10年(鉄寅)の二人の条件なし天冲殺の夢の中で、 明けて13年(雨巳)には、家まで建ててしまうのだから、 もはやこの世のものではなく、不穏の坩堝。 本書では「子供には興味がないし作りもしない」と明言しているが、 感動のない相手ではその気にもならず無理だろうし、 子供みたいな方向性の作品をせっせと創造しているのだから、 本能的に回避しているのかもしれない。 なお、カレー沢の生年月日は元女優・歌手の椎名法子と同一。 椎名は結婚し子供もいるが、 (干合支害持ちが子供をつくったがために) 夫は若いのに、椎名の害の犠牲で癌に倒れている。 また、夫のほうは女性なら作家の竹岡葉月と同じだが、 後天運の廻りが異なり、男性で言えば BUMP OF CHICKENのドラマーの升秀夫と全く同一。 この二人の結婚は確認されていないが、 夫と升は現在「31歳山辰」の主導DNA「石」の妥協だけあって、 カレー沢が2階で夫が1階の家庭内別居中らしいが、 夫の次旬「41歳灯卯」は守護神10年運天冲殺対冲で刺激ある幸運。 人として面白いのは、カレー沢の毒ありの宿命だが、 運格は夫のほうが次元が高くなるので、 「ある程度の収入のある男を確保」とか発言をせずに、 カレー沢が、強欲を廃し歩み寄り、感謝や奉仕を濃厚にする人生に向かえば、 存外、薔薇色とまではいかずとも安定的上昇が可能となり、 仕事の質も上がる可能性も捨てきれないが、 あっさり終わりにすれば、失速なきにしもあらず。 なにしろ、今の活躍は夫の艱難辛苦によるところもあるからね。 わかってる? わかってるんだろうな〜凄い☆ |
■2018年06月18日(月)宝巳 |
桜井鈴茂○できそこないの世界でおれたちはにの出来損ない |
○大学卒業後もバンド活動をしていたが程なく頓挫。 郵便局員、バイク便ライダー、大学事務員、祇園のスナックのボーイ、 小料理屋店長、水道メーター検診員、コンビニ店員などの職を転々。 02年(海午)の才能が輝いたDNA「石」年には、 「アレルヤ」で第13回朝日新人文学賞を受賞し、 「フリーター小説」の勝者的扱いをうけ、 なぜか「明るい敗残者」として評価されてきた桜井鈴茂(68-0423/雨亥)が、 「小説すばる」に昨年(17年/灯酉)連載をしていた 「アレルヤをもう一度」を大幅に加筆修正した 『できそこないの世界でおれたちは』が、 04月22日(木申)のDNA「調」の害日に上梓された。 主人公は、パンク歌手として世に蔓延る嘘や欺瞞と闘った日々も今は昔。 40歳代半ばとなり、必死に働かないと餓死しそうな 日雇い労働者の変形ヴァージョンみたいなフリーランスのコピーライターが、 11歳になる息子の養育費の支払いに四苦八苦する毎日を送りながら、 繁華街に近いアーバンエリア(四谷三丁目)に暮らし、 たまに座骨神経痛や原因不明の腹痛に見舞われるも、 両親も健在で、ステディな恋人はいないけれど、 飲みに行ったり、互いがそういう気分になったら・・・ という女友達はいるという表面的には優雅な暮らしをしている。 ある日、かつての相棒の「ドラム」から久々に電話がかかってきて、 彼が所属する堕落したバンドが紅白歌合戦に出場することを告げられてから、 (紅白に出たらロックンロールもお終いで、 ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞して堕落したのと同じだそうだ) 昔の仲間と偶然再会したり、消息をたずねるようになり、 感動的な時が動きだすようになる。 代々木上原に住むジャズをかけない下北沢ジャズバーの女店主、 パラグアイにとんずらしたはずが葛飾区青砥にいた元コールガール、 理解不明なレーゾンデートルをふりかざす前科者のおかまバー経営者など、 どこかハミダシ者で、個性豊かな仲間たちと繰り広げる、 愛と笑いと涙が(中年にしては)あふれ出す 未熟さと決別できずに、出来損ないで半端なままの、 大人であることを忘れてしまいそうな永遠の青春小説だ。 北海道当別町出身、明治学院大学社会学部社会学科を卒業。 音楽活動ほか職歴多数経験後、同志社大学大学院商学研究科を中退。 88年(山辰)〜90年(鉄午)の横浜市内を皮切りに、 東京都大田区(〜91年/宝未)、東京都三鷹市(〜93年/雨酉)、 東京都武蔵野市吉祥寺(〜96年/陽子)、 北海道札幌市中央区(〜98年/山寅)、京都府京都市内(〜01年/宝巳)、 神奈川県川崎市宮前区(〜11年/宝卯)、 さらに、東京都武蔵野市吉祥寺に舞い戻るという流浪を繰り返し、 現在は東京都目黒区鷹番にノンアルコール飲料カフェを運営し、 東京都練馬区内に居住している桜井は、DNA「牽」主導で、役割意識があり、 それなりの権威も認めるという自己愛の象徴者でもある。 「牽+玉」は、王道を行こうとするクセに脇道にもそれたがる。 思いつきは良くも、なかなか実績に結びつかず。 「牽+石」は、気配り上手で、長いものにも巻かれやすい。 才能はこの「石」で、人付き合いの巧さ。 自分が濁るのも承知で、仲間のためならひと肌脱いだりも出来る。 どんなに忙しくても、友人知人のつながりを大事にして、 なるべく嫌われぬようにしている。 「牽+牽」は、無駄とわかっていても、気持ちがあれば動くし、 結果を考えずにとにかくやってみる。 そうこうしているうちに、なんとか格好もついてしまう妙。 「牽+司」は、常に保身を意識。 逃げ道がないと心配なので、自分を客観的に見ておく。 「雨+牽+辰月」は、子供っぽい自尊心で、 結婚して相手の親に気に入られ婿入りもする。 離婚しても、険悪にはなりにくい利点あり。 「申」年生まれ「雨亥」は現実的でないことばかりが頭に浮かぶ。 伴星は「貫」で、根本的には変わる気持ちなし。 洩星は「司」で、努力や廻り道の積み重ね。 導星は「石」で、誰かと共に終わる。 それが友人知人、友達のようなパートナー。 宿命の特長は、晩春午前十時頃の陽光が降りそそぐ山間の川だが、 年干支「山申」VS日干支「雨亥」の干合支害が、 究極の表裏で、朝令暮改どころか、同じようなことをしていても、 気づいたら、実際は全く違うような流れになっている。 飽きやすく不安定で、ひとつのことを続けられない性分。 表向きは素晴らしい景観なのに、川底は腐っていて、 曲がりくねりながら、目的地が全く読めない、その時の気分で移ろい、 その場の乗りで、予測不能の動きばかりをする。 都合が悪いことがあれば、笑って誤魔化す。 風呂上がりのコアラのような目をするという表現は言い得て妙なり。 「雨」にとって「山」は異性を表す。 つまり、なかなか相性の良い相手には出会えず、 どこか不良品みたいな異性に縁あり。自分が欠陥品なのにね。 嫌いじゃない愛しているの間には、険しい山脈が連なっているであり、 「山」もふくめたいわゆる自然は大好きなのだが、 おいそれと踏み込めないともいえる。 刺激はあるが、なんとなくもの足りない発泡飲料みたい。 年支「申」VS月支「辰」の半会は、一見前向きな好人物なので、 常に、人と接している時は笑顔。営業センスもあるだろう。 才能の「石」は、これにも通じる。 誰も見ていないところでは、険しい意地悪な顔になる。 長時間集中することは、心も身体も病むが、 これは年干「山」と日干「雨」が干合すると、 年干が「陽」に日干が「灯」になり、 これに月干の「陽」を加えると、火性の天干一気が成立するものの、 年支の「申」と日支の「亥」の害はそのままのため、 集中すると火砕流のような勢いになっても、 バランスが悪くて、近くに居たら質の悪い火傷をする。 自暴自棄自業自得になりやすいのは、自分で知り得ているはずなので、 しょぼくも自己鎮火することも可能だが、 虫の居所が悪いとマッチポンプを繰り返し消耗する。 総エネルギー204点中水性90点は、目上剋しの子丑天冲殺でもあり、 それなり身強扱いともいえるが、見かけ倒しの感もあり。 父親は農協職員で、母親は保健所職員という、 一見真っ当な組み合わせだが、内実は異なるものがあったのだろう。 「雨」の母親成分は年支「申」内の「鉄」。 これが害中にあるため、おかしさの源流は母親にあり。 父親は月支「辰」内にあるが、 それぞれ地支内のため、親を飛び超えることは間違いない。 年干支の「山申」は、屈強な砦で先天的な色気あり。 究極の救いがあるため、安心感を与えるも何かをするものではない。 月干支の「陽辰」は、表面的には温厚も内面に柔らかな棘を持ち、 何度失敗しても立ち直る、執念深さあり。 そして日干支の「雨亥」は、自己の領域に周囲を引き込む手練れ。 頭は良いが心がそこまで強くなく、人目につかぬところで技を披露し、 本気さをあまり見せないようにする。 干支番号構成は、45-53-60でほぼ北方の限られた領域は、 どこまで行っても、音楽なら音楽からは離れられない。 後天運は、初旬「4歳灯巳」が、DNA「禄」の天剋地冲で、 何かの拍子に有り得ないような扱いをうけ、 宿命の究極の害毒が切れて、個人生活の何かを犠牲にすれば、 成功する可能性を秘める成功運型になる。 電話をガチャンと切ってといいたいが、 今ならスマホだからピッっと切ってという具合である。 また、何をしても目立ってしまうターボ運(子丑天冲殺廻り)が、 ほぼ生涯廻るため、信用がおけないのに、すぐに中心人物にされたり、 騒動に巻き込まれやすいような感じとなる。 2旬「14歳山午」は、主導DNA「牽」で自己確立。 他力的なことで変化するので、異性への関心が物事のきっかけ。 高校までの道のりが遠く、その時間を利用して読書にも縁ができた。 むろん格好をつけるために、上京もするし、 同様の理由により、音楽からも離れないが、 宿命内天干一気は破格となり、流れを変えたとも見える。 3旬「24歳畑未」は、DNA「車」の半会で、危険な道行き。 何かから逃れるように、何をやっても落ち着かず。 4旬「34歳鉄申」は、DNA「玉」の害。 害持ちらしく、妙な発想をもとに作家デビュー。 現在の5旬「44歳宝酉」は、DNA「龍」の改善。 月干「陽」が干合され進み行く方向性の変化に、 同様に宿命内天干一気の破格は、一般に受け入れやすくなり、 宿命内の干合火性天干一気の威力は薄れ、 才能にあたる塩水が増量するため、若い時を振り返ったり、 集中するより肩肘をはらない狡猾さで生き延びようとする。 今後は6旬「54歳海戌」が、才能強化のDNA「石」も、 周囲に振りまわされすぎると、 かえって器用貧乏のような薄さが目立ちかねない様相。 なんでもありという汽水域での賑わいも立ち位置は微妙だろう。 7旬「64歳雨亥」は、DNA「貫」の律音で集中力。 一般社会に見せる顔の変化で、地味ながら食い扶持が変わる。 宿命内の干合火性天干一気が薄れるので、通俗的にも見えかねない。 8旬「74歳木子」は、DNA「調」の10年運天冲殺。 限られた流域で目立っていた頃と違い、 一点集中型とはいえ、善し悪し別にして、注目のされかたが変わるが、 いくら晩年に向けて威力を増す子丑天冲殺とはいっても、 それなりのトシヨリなので、どれだけ余力が残っているかだが、 害毒が体内に回りきっておらず、排出が上手ならば、 年支「申」と月支「辰」のからむ三合会局もあり、 独特な世界を構築できなくもないだろう。 さて、最後はかつての仲間の十歳の息子が、 重篤ではないものの脳に腫瘍があることを知らされ、 その手術が迫り元気づけるために、およそ20年ぶりに、仲間が集まり、 サークル活動の延長みたいなバンド活動に興じる。 そして、それと同時にかつて結婚していた女性の妹が オーストラリア人と結婚しており、 その男(といっても主人公と二人で悪さをした過去あり)が 故郷のブリスベン近郊で、叔父の残したパブを改装して カフェをやることになり、妹夫婦にその娘、元妻に自分の息子ばかりか、 元義理の両親までが向こうに移住するという話が舞いこみ、 主人公にも同行の誘いがくるという仰天話がもちあがる。 今までは月に一度は会っていた息子にもう会えないのか、 いやなんで彼が労働力として期待されるのかという 意外な方向に流れるのは、宿命そのまま。 「先が見えちゃう」から移住という選択肢が見えてくるのも同様。 ここに例の手術がせまり、成功の確率八割、 たとえ成功しても視力を失う可能性が七割という事態になり、 三ヶ月でバンドを完成させることになる。 バンド名は「Wandering Cattle」。そう「さまよう牛たち」。 悲しげだけど、どこか牧歌的、とぼけたユーモア はぐれた野郎ども みたいな意味があり、 どこか自由を求めている右往左往しているものどもだ。 究極の害毒持ちらしいファンタジーではないか。 ラストシーンは、そのバンドが上野公園の屋外ステージの 動物愛護団体かなにかのチャリティーコンサートの一部として 演奏を成功させながら、その先はそれこそ神のみぞしる 天にまします我らの父よ、ありがとうございますみたいな 先が見えない終わり方なのだが、ゴロウという名の自分の息子は、 本当にいるのかよという不思議な後味。 実際、一昨年(18年)の「陽申」毒重なりには、練馬に引っ越し、 猫二匹と妻を待ち、煙草を吸い酒を飲む生活だが、 子丑天冲殺のわりには、自分が子供みたいな人で子供がいない。 ろくでもない時に引越するからまたCMにつられて 「そうだ、京都に行こう」になってしまうのだろうね。 現在続いているかもどうかもわからない妻とのかかわりも 「34歳鉄申」始まりだが、養ってくれているばかりか、 新婚旅行を文章に書いてとか言われ作家になる後押しされたわけだから、 少しは恩義に感じているかは疑問も疑問。 「ちゃんと頑張り続けていると、出来そうもなかったこともできたりする。 深刻なことでもちょっと距離をおいてみれば、 どうってことでもないと思えるみたいな・・・」と、害持ちらしい処世術は、 たしかに野人の町田康(62-0115/雨丑)あたりよりは マイルドすぎて売れないのかもしれぬのだが、 この本みたいに、さすがオーストラリアに行ってしまうほどの 度胸も必要性も感じない。だって、それは逃げることだから。 桜井の逃げは、せいぜい練馬から、 居心地の良い都内を気分転換のために流浪することで、 あとは、「尻すぼみの人生に決着つけるため」に、 どんな言い訳をするのかミモノである。 毒があるから、気を抜いて感じさせないようにする。 ポンコツだけど、見事だけどね☆ |
■2018年06月19日(火)海午 |
イタリアの小さな村へ アルベルゴ・ディフーゾのおもてなしが羨ましい○ |
○新鮮な魚介類を楽しめる漁村、中世から続く歴史の深い村、 険しい山々に囲まれた絶景の限界集落たち、 村内に点在する客室やバールを行ききして、 暮らすように滞在できる20のイタリアの村を紹介。 多少の不便さはありそうだけど、身近で本物のイタリアに出会える予感。 過疎化の解決策として我が国も見習いたい 新しい旅のスタイルを、イタリアに憧れ現地で結婚し、 住みついたしまった中橋恵(73-XXXX)と 地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊した 作家の森まゆみ(54-0710/灯卯)が、 『イタリアの小さな村へ』を、05月30日(海戌)に刊行した。 東京都文京区出身。早稲田大学政治経済学部を卒業した森は、 「貫」主導で頑固者。 「貫+鳳」は、人生ゆっくり。 「貫+龍」は、忍耐力あり。 「貫+玉」は、メッセージ性あり。 「貫+禄」は、悪者ぶる(笑)。 「灯+貫+未月」は、用心深いがここ一番で冒険。 「午」年生まれ「灯卯」は不動。 最大級の特長は水性ゼロ(DNA車/牽なし)で、 枠にとらわれず配偶者成分も皆無なので離婚もしたが、 その気になって探究心を発揮すると意義ある発見も可能。 現在の「61歳木子」はDNA「玉」で落ち着いた学び。 今後「71歳雨亥」からは、ありえない水性と ターボ運(子丑天冲殺廻り)で面白い活躍をしてくれるはず。 ところで、「アルベルゴ・ディフーゾ」とは分散した宿という意味。 マニュアルどおりに接客し 余計なことには介入しない高級ホテルにあるスタイルは、 個性豊かなイタリア人には向いていない。 もともとあった「ロカンダ」と呼ばれる食事処をかねた宿の発展。 しかし旧いだけではなく、各部屋にはバス・トイレ、 電話、冷蔵庫、Wi-Fiなどが備わっている快適さに、 地元の伝統料理が楽しめるが、名も無い建築家や職人がつくった旧い住宅を その土地の文化的資産として利用できるもの。 車が運転できないと行きづらいが、 憧れのそしてぞんざいなイタリア車に乗れると思えば笑えるし、 クレジットカード決済しか受け付けないなどのルールはあるが、 カンツオーネの国の先人が築いたものが不便であろうと 取り壊さなくても景観のために残したいという イタリア人のアイデンティティーは尊敬に値する。 著者が在住するナポリの丘の上を疾走するのも希望するが、 こんなイタリアなら、お金と時間がいつか一緒にやってきて、 なおかつ怖くて飛行機に搭乗したくない気持ちさえなくなれば 一度は暮らすように訪れたいと願う☆ |
■2018年06月21日(木)木申 |
野田秀樹と藤田陽子に第三子男児誕生の先行き不穏○ |
○長崎県西彼杵郡崎戸町(現西海市崎戸町)出身で、 一浪後に入学した東京大学在学中の76年(陽辰)の DNA「調」年の害年に「劇団夢の遊眠社」を結成。 92年(海申)のDNA「玉」年には同劇団を解散し、 一年間のロンドン留学を経て、不純な事実婚を5年続けるも破局。 劇作家・演出家で、多摩美術大学教授で東京芸術劇場芸術監督の 野田秀樹(55-1220/草卯)が、05年(草酉)の納音年に結婚した 奈良県出身で99年(畑卯)デビューの 女優で歌手の藤田陽子(80-0610/木寅)が、 第一子女児(09-0601/灯丑)、第二子女児(14-XXXX)に続き、 第三子男児(18-0614/灯丑)を出産し「朱夏」と名付けられたそうだ。 25歳の歳の差がある二人には共通干支がなく、 「龍」冲殺主導で落ち着きなしの野田は生月冲殺なのに、 自己発揮しまくりの感があるが、 条件なし天冲殺の条件なし天冲殺日の第一子も今回の第三子も 藤田にとっては守護神方向の冲殺範囲をもたれており、 共通干すらなく、いったいどんな家庭生活なんだか。 野田「このたび、還暦を過ぎた私によもやの 第三子である男児が誕生いたしました。 私めの三番目の子供ごときに、関心はないと思いますが、一応ご報告です。 受け取るお祝いのコトバは『元気だねえ』と 『大変だねえ』の二種類に分かれると思います。 『元気だねえ』には『ありがとうございます』、 そして『大変だねえ』には『余計なお世話だ』です。 若い頃、思いもしなかった『長生き』だけが、 人生の目標になりました。まだまだ馬車馬のごとく頑張ります…。 あ、そういう意味ではなくて」とした。 とはいえ木性の金性ゼロ(DNA車/牽なし)は、生月冲殺以上に無責任。 さらには、来年(19年/畑亥)の三合会局年から始まる 「64歳宝巳」は、ありえない危険。 その後の「74歳鉄辰」は、有り得ない干合支害を考えれば 悠長にもしていられまい。 妻の藤田が次旬「42歳灯丑」から初旬条件のない40年にもわたる 10年運天冲殺に入ることからも、相当危険な環境であることは変わらない。 また、野田は第一子とは共通干支がなかったが、 この第三子とは月干支が納音同士ながら共通干あり。 とはいっても、第一子も第三子も 木性ゼロ(DNA龍/玉なし)の親縁なしどころか、 頭の中身は空っぽであるうえに、二人には第二子の次女がいるのだが、 どこをどう調べても生年月日が出てこない。 長女の有り得ない害年に誕生した次女は可哀想なんだが、 救いがあるのか不明だが、案外最もまともなのかもしれないね〜☆ |
■2018年06月23日(土)陽戌 |
青山美智子○木曜日にはココアをにおける恐怖の戦闘力 |
○03年(雨未)のDNA「調」年の変則方三位年に、 「ママにハンド・クラップ!」で、 第28回パレットノベル大賞の佳作受賞。 短編小説「街灯りの向こうに」は、 09年(畑丑)の60年に一度の主導DNA「玉」の天冲殺年には、 映画化もされた青山美智子(70-0609/鉄申)が、 15年(草未)の有り得ない干合年より16年(陽申)の守護神年まで 豪州シドニーの情報誌「ジャパラリア」に連載していた 「十二色のパステル」を加筆改稿した『木曜日にはココアを』を、 守護神年だった昨年(17年/灯酉)の09月09日(畑亥)の 主導DNA「玉」の害毒日に刊行しているので解説する。 NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックを制作した 田中達也(81-XXXX)が装画を担当した同作は、 東京とシドニーが舞台となっており、 20代に2年間豪州で暮らした作家のシドニーでの経験が反映された 1話完結の短編12話から成っており、通して読むと全話が繋がっており、 いずれも、ココアを飲んだ時のような心温まる物語を狙っている。 まるで舞台劇のような様相の「マーブルカフェ」は、 川沿いの桜並木がちょうど終わるあたりに 大木から隠れるようにたっている設定で、 あたかも目黒川あたりから少しだけそれた 静かな住宅街の片隅の幼稚園も近所にありそうで、 テーブル席が3つと5人ほどが座れるカウンター席からなる 満席にもならないが、からっぽにもなることのないカフェで チェーン店をリストラにあった若者が自らをマスターと呼ばれる男から、 (喫茶店でコーヒーを淹れることが夢だったが) 「夢はかなったところから現実だから。 俺、夢が好きなの。だからもういいんだ」と 一目会うなり信用されて任されているものだ。 表題作は、必ず木曜日にきて、いつも同じ席で手紙を書く女性。 そして、頼むのは、決まってココア。 若者は、その女性を「ココアさん」と密かに呼んでいる。 ある木曜日。ココアさんはいつものようにやってきたのだが、 どこか様子が違い、手紙を書かずに俯いている。 心配していると、ココアさんは、ぽろりと涙をこぼしたのだった。 主夫の旦那の代わりに、初めて息子のお弁当を作ったキャリアウーマン。 厳しいお局先生のいる幼稚園で働く新米先生。 誰にも認められなくても、自分の好きな絵を描き続ける女の子。 銀行を辞めて、シドニーにサンドイッチ屋を開業した男性。 人知れず頑張っている人たちを応援する、 カフェで起きた出来事がチェーンのようにつながった 一杯のココアから始まる物語の奥底に隠されている成分をさらけだしたい。 愛知県瀬戸市出身で、一時千葉県銚子市を経て、 中京大学卒業も豊田キャンパスというだけで学部は不明。 90年(鉄午)に編集プロダクションにアルバイト勤務し、 雑誌「ぴあ」の原稿を書き、大学卒業後、渡豪。 2年間シドニーの日系新聞社で働き、 95年(草亥)のありえない干合支害年に帰国後に上京。 「主婦と生活社」「扶桑社」「KKベストセラーズ」など、 数社で雑誌編集者として勤務。 静岡県島田市川根本町あたりの大井川鉄道沿線のお茶農家が実家で バーテンダーからホテル勤務という経歴の夫と 00年(鉄辰)の大半会年に結婚したあとは、フリーで活動。 06年(陽戌)には、神奈川県横浜市都筑区から 「夕陽が好き」という理由で神奈川県横浜市戸塚区戸塚町の 西向き5階の建物に居住している青山は、DNA「玉」主導で、 気分転換不得手で、相手に合わせることで力を抜くも 性懲りも無く同じことを繰り返す性癖。 「玉+石」は、空気を読んでそれらしいメッセージを発信する。 クセはないし、それこそ幼稚園の先生みたいなものなので、 カレーライスとハヤシライスを半々にだされても、 周囲は文句のひとつも言えない(笑)。 「玉+龍」は、心で感じたこととは違う気持ちになりやすく、 誤解されやすい側面ありも、それすら曲げない。 お客様が書いている手紙に、 うっかりも何もココアをこぼしてはいけないだろう。 たとえ「見て、ココアのハート!」とかフォローされても。 「玉+貫」は、10年20年先を見通せない反面、 その場限りをつくろうことには長ける。 まるで深入りしてはならないカフェの従業員のようだ。 「玉+鳳」は、自分のことは棚上げして他人をあれこれ評する。 才能は、この「鳳」で遊び半分の表現力。 何をやっても趣味の域を脱せないため、極めるまでにはいかずが、 発信力は才能だから、あれもこれも食い散らかさず、 「玉」主導らしく書くことに専念したほうが、迫力増す。 「鉄+玉+午月」は、クセのある放浪癖。 頭は良いのに試験に弱くも、芸術志向は強い。 「戌」年生まれ「鉄申」は、非現実性の極み。 「辞めちゃおうか、幼稚園。行ってみようか、オーストラリア。」なんて 軽く逃避するものだから、結局は持続せず、箔が付いたように見えて、 信頼感なしであり、現実的ではないので、半ばファンタジー。 伴星は「司」で、波の少ない人生が望まれるのに出来ておらず。 洩星は「玉」で、身内の助け。 導星は「鳳」で、最後の心の楽しみでぐだぐだかも。 宿命の特長は、仲夏正午頃の回送電車。 しかも年干と日干が同じ「鉄」なので両天秤だが、 表向きの形態は似ていても、上り下りとも、 臨時ホームのような場所で、意図的に運行休止中なのは 木性ゼロ(DNA禄/司なし)で乗客なしのため。 その「木」がないからこそ、「木」曜日にこだわった。 「鉄」だから電車にしたが、本来は武装した戦車であったり、 (いつでも戦闘準備はできている〜)鉄筋打ちっぱなしのカフェでもいい。 客もいたりいなかったり、たまに物好きや訳ありが集うが、 そこで出されるものは、木性の裏付けのない 熱いように感じる火性のホットな飲み物でも、 気づいたら冷めてしまうのは、火性の燃料の木性がまるでなく、 (だからこそ植物好きで、ターコイズの色も好む) 実は冷ややかで温かさはなく、暖かみも見かけ倒しの 強欲で強気な子丑天冲殺らしい(誉めてます)。 ないものねだりは、方向は異性でもあり、 それこそ偏った感覚で選びそうだから、失敗もつきもの。 どこか頼りなさげな若い男漁りをやめられない。 総エネルギー262点と目上剋しの子丑天冲殺は、 うち金性104点という剛気な塊で、年下好き、子供好きで、 配偶者も若さ狙いか、仮に年上でも、強くはない男なのだろう。 女性が全てをリードしていくというより、 働く女性にとって、配偶者や恋人が、下の立場になる図式。 とはいえ、配偶者成分の木性皆無で、 そんな異性も実際は存在しないものだから、 はかなくて、希薄で、結婚はしているのだろうが、 どこか頼りなく、男は面倒をみてやらねばならない生き物と考えている。 なので青山の実生活も腕力頼みのところがあり 真っ当に働く男にはなりにくく、夫婦そろって持続力なしなのは、 いささか心配(そういう傾向があるというだけで、実際は不明)。 年干支の「鉄戌」は、野暮ったいのに目立ちたがり屋。 それなりに強気なので、外国にまで出っ張っていくが、 周囲が退くくらいなので怖い物知らず。幼稚園のお局さまの存在。 月干支の「海午」は、たとえて戦場の花嫁。 常に忙しなく働き、異性を異性とも思わず仕事好き。 言うなればココアさんの席を占領していたキャリアウーマン。 そして日干支の「鉄申」は、マニュアル頼りのお師匠さまで、 少人数を指導する骨のある人。英国の魔女と思えば間違いなし。 干支番号構成は、47-19-57と西方南方北方で少々極端。 後天運は、初旬「1歳宝巳」は、DNA「石」の刑と支合。 争いながらもまとめあげる学級委員の質とはいっても、 これといった初旬稼働条件はなく、強さだけで親は大変。 2旬「11歳鉄辰」は、DNA「貫」の大半会。 年干支「鉄戌」の納音は、親の世界が現実的崩壊で、 さらに楽ではなかったが、本人は剛気に存在感を示した。 3旬「21歳畑卯」は、主導DNA「玉」の自己確立。 ここで愛知県を極めるなり、古都の京都や奈良に居場所をみつければ、 とっくの昔に大物になっていただろうが、 いまこの小説のネタになったという事実はともかく、 旧さにしみていきたいのに、そこが全くもって残念。 行ってみようか、オーストラリアという軽さは致命的。 とはいえ一応向こうで日系紙の記者となったのは、 母国を思うという意味では正解。 では不正解は何かと言えば、ダメでしょ2年で帰ってきちゃ。 強いからこそ通用しても、10年やらないから中途半端。 帰国しても、善し悪し別に、まるで便利屋ではないの(笑)。 力があるから、出版社を渡り歩き、 実態のない占い稼業まで手を染めても本格化ではないもの。 とはいっても、書く方向に間違いなし。 なお、相手は不明出会いも不明も (成分なしだから間違えやすい相手)、この最後に結婚。 4旬「31歳山寅」は、DNA「龍」の改善の対冲。 もし海外へ行くならここなのに、落ち着かず、 色々なものに手をだし、しっちゃかめっちゃか。 出産も経験しているが、いわゆる母親の優しさとは 一風異なる、有り得ないベタ可愛がり(笑)。 現在の5旬「41歳灯丑」は、DNA「牽」の名誉の10年運天冲殺で、 突如仕事の質があがり、この本もだせた。 「すごい力をもっているのに埋もれちゃってるヤツを 引っ張りだして、世の中に伝えたり広めたりすることだから。 好きなんだよな。夢が現実になる一歩前の感じ」と マスターに言わせているが、自分も表に出る気満々。 とはいえ、似合っていない占いモドキもおさらばしないと せっかくの先生と呼ばれる栄誉も遠のきかねない。 今後は6旬「51歳陽子」が、元気なDNA「車」の 半会の10年運天冲殺で、ひたすら仕事仕事で息つく暇もなし。 7旬「61歳草亥」は、ありえない木性成分のDNA「司」の 干合強欲10年運天冲殺で、異性やお金の裏切り。 感謝や奉仕が必要なのに、さも当然の稼ぎと思えば大堕落。 むろん家庭崩壊やら、子の叛乱、若い男にチョッカイだして失敗。 自然界の声に耳を傾けねば、病魔も避けられず。 8旬「71歳木戌」は、DNA「禄」の強権発動10年運天冲殺で、 さらに懲りずに強欲になるのか、反省して多大な財を こぞって寄付できるようなら救いもあり。 さて、青山の配偶者成分は皆無だが、結婚はしている。 どこで知り合ったかも不明も、そもそも存在しない成分の木性方向だから、 それこそ無限大で何でもあり。気弱で生活力はさほどないか、 年下である可能性もあり。だからだろう。 わかりやすい相生年に誕生したとはいえ、 一粒種と思われる男児(03-0922/山戌)とは共通干なし。 とはいえ、年干「雨」と日干「山」が干合すれば、日干は「陽」になるので、 これが月干「宝」と二次干合をおこせば、 日干は「海」に月干は「雨」になるため、もとからある年干「雨」をいれて、 変則干合水性天干一気が成立する。 つまり、親なり後天的に仕事や勉強に専念すれば、 あるいは異性に目を奪われ悩みが増大すれば、 自分の次元があがり、それと共に進み行く方向が変化をきたせば 目上を理詰めで追い込むようになり、厄介な存在。 そもそも「山戌」が家族を思う気持ちがなかなか伝わりづらく、 守備本能が異様に強いところに、自身に出生の秘密があったり、 親の結婚が尋常でないことを示し (共通干支なしや害毒天冲殺がらみ以上に、不倫や略奪など) 血脈は真っ直ぐとはいえない。 さらには月支「酉」VS日支「戌」の害持ちは、 どことなく体調が上がらぬ病気を内包しやすく、 動きが鈍い「山」であることからも、 どこにも問題がない場合も比較的鈍重なのは否めない。 それが愛嬌といえば愛嬌にもなるが、 不満が溜まりやすく、陰気になりやすいので、 そこは親として、あまり干渉せずにいたい。 また「調」主導で、「調」×2で哲学的。 繊細で少女趣味的であることを踏まえて、 無理に男性的であることを強要しないのが好ましい。 さて、植物には人を助ける効能があり、魔法がある。 それは青山にとっては、感謝や奉仕になるが、 この人の文章はおっかないほど、愛に満ちている。 しかし、裏をかえせばそれが怖い。 精霊や宇宙とつながるアロマセラピー愛好家といいながら、 強い意志のもとに、砲丸投げをやっているようなものだから、 それこそ魔女なみの妖気を発揮されても困るので近づきたくはない(笑)。 また、「ひとめぼれ」ではなく「ひとこえぼれ」は、土性過多の証拠。 やはり、頭は良いのだが、現実味に欠ける。 「お熱いので、お気をつけてください」というココアも、 木性がないものだから、瞬間だけで、うっかりしたら一気に冷める。 熱いといっても裏付けはないから、信じてその気になって、 二階に上がって、気づいたら梯子はなくなってしまう。 それも悪気がないから困ったものだね☆ |
■2018年06月25日(月)山子 |
本城雅人○傍流の記者に逆転あり |
○09年(畑丑)の主導DNA「司」の干合年に「ノーバディノウズ」が、 第16回松本清張賞の最終候補作となり、受賞は逃したものの、 同作で小説家デビューした本城雅人(65-0619/木辰)。 10年(鉄寅)のDNA「車」の天冲殺年には、 同作で第1回サムライジャパン野球文学賞大賞を受賞。 デビュー作からスポーツをテーマにした小説を得意としており、 その他競馬や警察に新聞記者の現場等を題材とした作品もあり。 17年(灯酉)の干合木性天干一気年に、 「ミッドナイト・ジャーナル」で、第38回吉川英治文学新人賞受賞。 同作はDNA「禄」の天剋地冲年(18年/山戌)を迎えた 03月30日(宝酉)のDNA「牽」の支合日に、 竹野内豊(71-0102/灯亥)主演で、TV東京系でドラマ化もされた。 ここでは、16年(陽申)から17年(灯酉)にかけて「小説新潮」に連載された 「敗者の行進」「逆転の仮説」「疲弊部隊」「選抜の基準」 「人事の風」「記憶の固執」の六本(六人の男の話)を加筆訂正し、 書き下ろしのプロローグとエピローグを加えた 『傍 流 の 記 者』が、04月25日(灯亥)の 月干干合を伴う干合木性天干一気日に上梓されたので解説する。 格好つけるな。嘘をつくな。強がるな。 「おまえも本当は、部長になりたいんだろう?」 優秀な記者ばかりがそろった黄金世代。 舞台はどちらかというと政権寄りの新聞社。 社会部130人のうちデスクになれるのは6人だけ。 社会部長になれるのはひとりだけだった。 編集局には600人の部員がいるが、部長が何人いようと、 局長になれるのは一人だけだ。 生き残っているのは得意分野が違う四十歳をこえた五人に、 先を見越して秘書から人事部長になった男。 部下の転職や妻との関係、苦悩の種に惑いながら出世レースは佳境を迎えるが、 会社が倒れかねない大スキャンダルの火の粉が男たちを襲う。 組織を守るか、己を守るか、それとも正義をとるか。勝つのは、誰だ? 自らの経験と更なる取材で、リアリティを極限までアップデート。 火傷するほど熱い、記者たちの人生を賭けた闘いを見よ! 2021年(宝丑)に彼らの真価が問われた。 ちょっと格好付けすぎかな〜という側面を見せながらも、 人生に真面目に挑む、乙な話。 神奈川県出身で、現在は神奈川県川崎市宮前区在住。 明治学院大学経済学部を卒業し(浪人か留年している) 産経新聞社入社後、産経新聞浦和総局に配属され、 宮崎勤の連続幼女誘拐殺人事件を体験。 一年先輩に同い歳の星野智幸(65-0713/山辰)がいて、 教えを請うたのち、サンケイスポーツで記者となり、現場の舞台裏を学んだ。 簡単には見えない隠されたものを自分が知りたい、 書きたいという欲求を、積み上げて行った本城は、 DNA「司」主導で、真面目一徹。 かつては自転車で1時間かけて都内事務所まで通っていたのは、 そこに記者として死ぬ気で向かい合っていた頃を忘れない。 とはいえ、駆け引きは得手ではなく、早くから出世は考えていない。 しかし、真実を報道する、正しいことを伝える。自分の役割はわきまえている。 なので、生半可ではない記者の世界が克明に描写されている。 「司+車」は、よく働く組織人でありながらも、猪突猛進。 仕事を前にしたら私的なことは封印できる記者の鑑。 「司+禄」は、現場最優先主義。先を読むより人と人を介して仕事をする。 時には自制心がかけ、功名に走る。また、金銭物質に対する執着が薄く、 大義あればつぎ込むことが可能。 「司+石」は、個人生活は質素も仲間が大切。 才能はこの「石」で、協調性和合性の政治力。 作家にならなかったら、地域に根ざした政治家に向く。 「司+龍」は、用心深い出処進退で、業界や会社という何か枠を設けて、 そのなかでの活動することに長けている。 「木+司+午月」は、あまり執筆熱心になると病むことがあり、 地道に過ごしても、何かがきっかけで 中年以降に信用を失うお試しに遭遇する可能性あり。 「巳」年生まれ「木辰」は、スケールの大きい人生である。 伴星は「車」で、単独行動。記者としても作家としても迎合せず。 家庭があろうと、執筆のための事務所は必要。 洩星は「司」で、努力の積み重ね。 導星は「石」で、共同で終了する。 宿命の特長は、仲夏正午ころの海沿いの林。 防風林ともいえるが、下草もかなりあるので、 そこまで使い物になるかどうかは微妙。 とはいえ、張り込みにつかう程度には繁っており、 まるで役にたたぬわけでもない。 そうはいっても、総エネルギー268点中、 木性66点火性64点土性97点と立派だが、その逆に金性22点は、出世には向かず、 水性19点は無から何かをつくりだすのではなく、 新聞記者などの現場の経験を役立てる。 年干支の「草巳」は、堅物の完璧主義者だが、 色香に迷う素質があるので注意が必要。 月干支の「海午」は、従軍記者あるいは従軍衛生兵。 戦火の下で休まることはない。 そして日干支の「木辰」は、出しゃばり目立ちたがりも 信用できる人で、渋い集中力が魅力。 味方も多いが敵もいる。裏切りには注意したい。 干支番号構成は、42-19-41で西方と南方を結ぶ 極めて広くはない世界で、得意分野に絞った展開が望まれる。 後天運は初旬「4歳宝巳」が、DNA「牽」の役割意識が濃厚になるものの、 これといった動きはなく、律儀さが強調されたが、ルールありきのスポーツ。 2旬「14歳鉄辰」は、DNA「車」の刑。 よりサッカーに打ち込んだのだろうか。本質は動き。だからスポーツ。 とはいえ、年干「草」が干合で「宝」になると 干合年干「宝」→月干「海」→日干「木」と相生関係になるため、 学びの姿勢に目覚め、記者への道を歩む。 87年(灯卯)が条件なし天冲殺+害年だったため、 すんなりと社会に出られず、一年間遅れをとった模様。 3旬「24歳畑卯」は、主導DNA「司」の10年運天冲殺害で、 自分が何をしたいかに目覚めて、作家を目指すようになるが、 すぐには結論がだせず、記者の目を通して、あちこちで修行。 胃が痛くなる思いをしながらも、地道に頑張る。 4旬「34歳山寅」は、DNA「禄」の感謝に奉仕の10年運天冲殺。 自分の願望を満たすために、精一杯立場をフルに活かして、 目立つように励み、様々なものに挑戦するといいつつ、 置き土産のような仕事で会社に尽くす。 現在の5旬「44歳灯丑」は、DNA「調」の独創的な世界観の達成。 20年間の10年運天冲殺という修行から明けて解き放たれた弓矢のごとく、 年支「巳」の半会で、世界が拡がり、月干「海」の進み行く方向の変化で、 「海」が「木」になれば、干合木性天干一気となり、 集中力が増し権威ある受賞は逃したとしても、作家としての道を認められる。 来年(19年/畑亥)の主導DNA「司」の干合年から始まる 6旬「54歳陽子」は、DNA「鳳」の発信力の大きな変化。 ゆるくひろく、これまでの立場にとらわれることなく、 豊かな気持ちを、人々に伝えるが、遊びが過ぎれば大火傷もありえる。 7旬「64歳草亥」は、DNA「石」の特別条件付10年運天冲殺。 仲間を集めて何か異様なことをすれば、格段に世界が動く。 政治的な動きや何らかの集団のまとめ役。 8旬「74歳木戌」は、DNA「貫」の特別条件付10年運天冲殺に納音。 失う物は何もないとか開き直って、最後の力を振り絞る。 「世の中がひっくり返ったかのような大騒ぎになる。 そうした予期せぬスクープをしたい」とか 「今の新聞は社会への影響力が全くなくなった 自分がやらされて嫌だったことは、後輩にも押しつけたくはない」 「簡単なことだ。人事には従う。それが組織だよ。」 「ドラフト一位で入った野球選手が全員一流なるわけではない。」 「組織は一人では戦えない。だから理想をいうなら、 全員がなんらかの役職についていればいいだ」に 彩られる本城の言葉ひとつひとつに真剣味があるのは 熟成しつつある「木」の渋さで、全編お見事としか言えぬ構成力と筆致は、 とても、30歳すぎから作家を志したとは思えないほど、 鍛えられているのは、努力して、己を良質な材木へと製材してきたからか。 まず記者として本物になってから転じたため、 「読者を上手に騙してやろう」なんて二心がないのも魅力のひとつ。 本城が作家を目指したのは 「社費でニューヨークに2年間ほど留学。 そこで9.11を経験して、01年(宝巳)に帰国したら、 インターネットが普及して新聞の速報性がなくなってきた。 もうひとつは、96年(陽子)の地下鉄サリン事件の影響から、 駅からごみ箱がなくなったおかげで、 スポーツ新聞が一気に売れなくなってしまった。 特に駅売りは家には持って帰りにくいページもあるので、 買われなくなったんです。 それで、やっぱり次の道を考えなくてはいけないなと思ったんです。」 という10年運天冲殺中の胸騒ぎの中。 とはいえ年支「巳」は害のため、簡単にはいかなかった。 「僕は46歳でデビューできたんですけれど、 3年間くらい新人賞に応募していた時期があるんですが、 デビューしてすぐに辞めました。 この世界を甘く見ていてすぐ一人前になれると勘違いしていました。 編集者に『辞めた』って言ったら「『えっ』って驚かれました(笑)。」 その潔さというか、自ら追い込む姿が功を奏したのだが、 燃えたのだと理解すればいいだろうが、 早くはないデビューも前述集中力がでた10年間だったから。 ただし、物を書くというキャリアはあっても、 作家としての実績は10年間もない。 64歳以降には、それこそ胸騒ぎのような動きもあるが、 来年(19年/畑亥)の主導DNA干合年から始まる 「54歳陽子」は忌み神で最も気が抜け、「司」主導の真面目人間が試される時。 乗りこえていけるだろうか。自然界は甘くない。 官僚みたいに、夜討ち朝駆けをして、裏で情を通じるなんてマネはできない。 本城は作家としてばかりか人間として試される。 その時は才能であり良き仲間であった 誰かの裏切りに遭うことだけは覚悟してもらいたい。 また、妻や一人息子と足並みが揃うかといえば、 総エネルギー268点中配偶者成分の土性は97点と弱くないが、 その土性が産みだす金性は22点であり、これが息子とすれば、 自身の木性は剋される。 環境は火性(54歳陽子)で、自分も周囲も気が抜けている所に、 金性とは対峙するという何らかの危機が迫っているはずだ。 なまじ組織におらず、自由人の作家だと脆いが乗りこえれば本物になるはず。 そんな本城は、07月18日(宝亥)のDNA「牽」日の 第159回直木賞にノミネートされている。 湊かなえ(73-0119/草卯)以外には、充分勝負になるはずなので、 あとはご本人の感謝次第ではないだろうか☆ |
本城雅人○65-0619 |
木海草雨 辰午巳-4 石龍禄司車(司主導) 木性(66)火性(64)土性(97)金性(22)水性(19)/総合268 寅卯天冲殺/天冲殺(24歳畑卯/34歳山寅/64歳草亥/74歳木戌) 変則方三位主導DNA干合支害(24歳畑卯) 干合木性天干一気(44歳灯丑)/納音(74歳木戌)/変則方三位 土性過多/金性脆弱/水性脆弱 -4歳宝巳/14歳鉄辰/24歳畑卯/34歳山寅/44歳灯丑/54歳陽子/64歳草亥/74歳木戌〜 |
移 動 祝 祭 日● 2 0 1 8 年/ 山 戌 |
18年●01月分 18年●02月分 18年●03月分 18年●04月分 18年●05月分 18年●06月分 18年●07月分 18年●08月分 18年●09月分 18年●10月分 18年●11月分 18年●12月分 |
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